JPH09241535A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH09241535A
JPH09241535A JP8047083A JP4708396A JPH09241535A JP H09241535 A JPH09241535 A JP H09241535A JP 8047083 A JP8047083 A JP 8047083A JP 4708396 A JP4708396 A JP 4708396A JP H09241535 A JPH09241535 A JP H09241535A
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JP
Japan
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amino acid
pigment
coating composition
salt
dispersant
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JP8047083A
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English (en)
Inventor
Hisaaki Okayasu
寿明 岡安
Sae Sugiyama
佐枝 杉山
Sukeyuki Tanaka
祐之 田中
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料ベースのレオロジー特性が良好で、塗
布、硬化後に充分満足する膜光沢性能を発揮する水性エ
マルション塗料組成物を提供する。 【解決手段】 エマルション樹脂、アミノ酸誘導体、顔
料、増粘剤、水よりなる塗料組成物を作成し、それを塗
布後硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
るエマルション塗料に関する。詳細には、アミノ酸誘導
体、あるいはアミノ酸誘導体と汎用界面活性剤との併用
物をエマルション塗料中の顔料分散剤として利用した建
築内外装用などをはじめ、コンクリート、セメント、モ
ルタル、紙および繊維加工用などの各種の分野で利用す
ることのできる水性エマルション塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】建築外装用の塗料組成物は、硬化後、高
光沢または無光沢の防水性をもった塗膜面を必要として
いる。上記組成物の構成成分の一つである樹脂は、一般
的にエマルション樹脂が用いられているが、このエマル
ション樹脂はエマルション重合法で得られ、水系で無公
害であるばかりでなく、重合の段階から水媒体中で重合
をすることから、脱溶剤などによるエネルギーのロスの
少ないまさに省エネルギー.無公害型の樹脂である。こ
のようにエマルション樹脂を使用した塗料は非常に優れ
た性能を持っているものの、溶剤型樹脂を使用した塗料
に比較して、膜光沢、すなわち艶、あるいは耐水性が充
分でない等の欠点が挙げられる。この問題を解決するた
め、一般に純アクリル系エマルションの代わりに、スチ
レン/アクリル系エマルションを使用することで膜光
沢、耐水性の欠点を改善する方法がとられているが、そ
の反面共重合成分のスチレンの存在により、直接太陽光
に暴露された場合に黄変するという問題点がある。通常
エマルション塗料は、予め顔料、水、増粘剤および界面
活性剤をペイントシェーカー、サンドミル、ボールミ
ル、アトライター等の分散機により顔料分散を行い顔料
ベースを得た後、エマルション樹脂と混合して塗料組成
物を得ている。上記界面活性剤(主にアニオン系界面活
性剤)は、この顔料分散時に、顔料分散剤として得られ
る顔料ベースの粘度特性やレオロジー特性の改善のため
にが用いられているが、更なる改善が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】顔料ベースのレオロジ
ー特性が良好でさらには、塗布、硬化後に充分満足する
膜光沢性能を発揮する水性エマルション塗料組成物を提
供することである。
【0004】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
述した如き従来技術における種々の問題点の存在に鑑
み、以下に詳述するようなアミノ酸誘導体を顔料分散剤
として使用することにより、本発明の課題を達成するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明はエマルション樹脂、アミノ酸誘導体、顔料、増粘
剤、及び水よりなる塗料組成物並びにその硬化物であ
る。本発明で用いられるアミノ酸誘導体として、アミノ
酸ホルマリン縮合物、ポリ酸性アミノ酸及び/またはそ
の塩、トリメチルグリシン、ピログルタミン酸オレイン
酸グリセリル等が挙げられる。これらアミノ酸誘導体を
1種類あるいは2種類以上の組み合わせによって使用す
ること、さらにこれらアミノ酸誘導体にポリカルボン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、スチレン・マレイ
ン酸共重合物塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物のいずれかをさらに組み合わせて使用することで、レ
オロジー特性が良好な顔料ベースを得ることができ、さ
らには高光沢な塗膜を得ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いるエマルション樹脂
は、建築内外装用などをはじめ、コンクリート、セメン
ト、モルタル、紙および繊維加工用などの各種の分野で
水性エマルション塗料として利用することのできる水性
塗料用樹脂である。ちなみに水性塗料にバインダーとし
て使用されている樹脂は、殆どエマルション樹脂であ
る。本発明に適用可能なエマルション樹脂として、具体
的には、アクリルエマルション、アクリル・スチレンエ
マルション、酢ビ・ホモエマルション、酢ビ・共重合エ
マルション、エチレン・酢ビエマルション等が挙げら
る。これらの製造は従来から用いられている次の3つの
方法があげられる。第1の方法は大部分を占めるエマル
ション重合法であり、第2の方法は樹脂をそのまま又は
溶剤に溶かして乳化剤の力により水中に分散させる方法
(強制乳化法)であり、第3の方法は樹脂に親水性の官
能基を付与して水中に分散させる方法(自己乳化法)で
ある。
【0006】本発明におけるアミノ酸誘導体とは、顔料
への濡れ性、分散性を効果的に作用させるための顔料分
散剤として使用され、アミノ酸を主原料として合成され
るアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン
界面活性剤、両性化合物、高分子系化合物、乃至その誘
導体である。具体的に、本発明において塗膜光沢向上等
の効果が高いアミノ酸誘導体を例示すると、アミノ酸ホ
ルマリン縮合物、ポリ酸性アミノ酸及び/またはその
塩、トリメチルグリシン、ピログルタミン酸オレイン酸
グリセリル等が挙げられる。本発明に使用されるアミノ
酸誘導体の配合量は特に限定されるものではないが、好
ましくは使用される顔料100重量部に対して0.1〜
100重量部、特に好ましくは1〜30重量部である。
0.1重量部以下ならば、良好な顔料分散性が行なわれ
ないため、レオロジー不良、塗膜光沢低下が生じ、また
100重量部以上なら過剰なアミノ酸誘導体により塗膜
物性を悪化させる原因となる。
【0007】本発明のアミノ酸誘導体を製造するために
用いる原料のアミノ酸は分子中にアミノ基およびカルボ
キシル基を有する化合物である。具体的には、グリシ
ン、アラニン、バリン、ロイシン、リジン、アルギニ
ン、グルタミン酸、アスパラギン酸、メチオニン、シス
チン、システイン、フェニルアラニンや、それらの塩
(ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属
塩、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属
塩、塩酸、硫酸等の酸塩)類が挙げられる。
【0008】本発明に用いるアミノ酸ホルマリン縮合物
とは、アミノ酸または蛋白質の加水分解物に、ホルマリ
ン(ホルムアルデヒド水溶液)を作用させて得られる化
合物である。例えば脱脂大豆を硫酸存在下加熱加水分解
し、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和後、ホルマリ
ンと反応させて得ることができる。蛋白質の加水分解
は、硫酸以外の塩酸等の酸や、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ、または蛋白分解酵素により行
っても構わない(特開昭54−121297)。なお、
上記加水分解液に重合度2〜20のペプチドが混在して
いてもなんら構わない。また、アミノ酸は単独でも複数
のアミノ酸が存在していても構わない。
【0009】なお、上記アミノ酸ホルマリン縮合物の製
造に用いるホルムアルデヒド以外にも、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、ベンズ
アルデヒド等のアルキル、アリールのアルデヒドや、β
−シアノプロピオンアルデヒド等の置換アルデヒドを使
用することで類似の縮合物を得ることができる。
【0010】アミノ酸または蛋白質の加水分解液とアル
デヒドの縮合反応は通常水溶液中で行うことができる。
アルデヒドの使用量はアミノ酸あるいは蛋白質の加水分
解液中の全窒素に対して0.5乃至5倍モル、反応温度
は還流温度以下ならば特に限定されないが30〜70℃
が好ましく反応温度は1〜8時間が目安となる。得られ
るアミノ酸ホルマリン縮合物は、通常水溶液であり、本
発明で使用するときも、この形態でなんら構わない。
【0011】本発明に使用されるポリ酸性アミノ酸また
はその塩とは、アスパラギン酸、グルタミン酸、システ
イン酸等の酸性アミノ酸の重合物またはその塩を示す。
ここで言う重合物とは、上記の各種酸性アミノ酸のホモ
ポリマーでもコポリマーでも、また複数のポリマーの混
合物であってもよい。また、酸性アミノ酸の重合位置は
α位でも、γ位でも構わない。
【0012】本発明に使用されるポリ酸性アミノ酸また
はその塩は加熱重合法、NCA法、発酵法等、古くから
知られている方法[“アミノ酸ポリマー合成と応用”、
シーエムシー(1988)、“ポリアミノ酸−応用と展望
−”、講談社(1974)等]を用い、製造することができ
る。これらの中で加熱重合法によるポリアスパラギン酸
またはその塩の製造が簡便性の点で優れている[J.M
ed.Chem.,16,893(1973)、J.Or
g.Chem.,26,1084(1961)、Orig
ins Life,6,147(1975)等]。
【0013】本発明に使用されるポリアスパラギン酸ま
たはその塩のうち、一般的に使用されるものとして、ポ
リアスパラギン酸ナトリウム水溶液が挙げられる。本発
明で使用されるポリアスパラギン酸ナトリウムは数平均
分子量が500〜100,000が好ましく、特に数平
均分子量が1000〜10,000のものが塗料用分散
剤として好ましい。ポリアスパラギン酸ナトリウムの数
平均分子量が500未満の場合は、顔料に吸着したポリ
マー成分が立体反発層として充分でなく、分散顔料粒子
の再凝集が起こるため好ましくない。また、ポリアスパ
ラギン酸ナトリウムの数平均分子量が100,000を
超えると逆に凝集剤として作用する場合があり好ましく
ない。
【0014】本発明に使用されるトリメチルグリシン
は、グリシンのアミノ基をトリメチル化した構造を持
ち、グリシンベタインとも呼ばれるものである。なお、
トリメチルグリシンは自然界に広く存在しており、化粧
品、トイレタリー製品の湿潤剤としても幅広く利用され
ている。
【0015】本発明に使用されるピログルタミン酸オレ
イン酸グリセリルは、グルタミン酸の環化物であるピロ
リドンカルボン酸と、グリセリンのオレイン酸モノエス
テルと加熱下脱水反応させて得ることができる(特公昭
51−24488)。
【0016】さらに、本発明の顔料分散剤として、これ
らアミノ酸誘導体とポリカルボン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポ
リアクリル酸塩、スチレン・マレイン酸共重合物塩、ナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のいずれかを併用
してもよい。これら化合物の配合量は特に限定されるも
のではないが、アミノ酸誘導体単独での配合量の場合と
同様に、アミノ酸誘導体とこれら化合物の合計の配合量
は、使用される顔料100重量部に対して0.1〜10
0重量部、特に1〜30重量部が好ましい。0.1重量
部以下ならば、良好な顔料分散性が行なわれないため、
レオロジー不良、塗膜光沢低下が生じ、また100重量
部以上なら過剰なアミノ酸誘導体により塗膜物性を悪化
させる原因となる。
【0017】本発明に用いる顔料は、塗料分野で汎用に
使用されているものであれば特に限定されない。具体的
には二酸化チタン、硫化カドミウム、炭酸カルシウム、
炭酸バリウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、黄鉛、
酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック等の無機顔料、ア
ゾ系、ジアゾ系、縮合アゾ系、チオインジゴ系、インダ
ンスロン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ベン
ゾイミダゾロン系、ペリレン系、ペリノン系、フタロシ
アニン系、ハロゲン化フタロシアニン系、アントラピリ
ジン系、ジオキサジン系等の有機顔料が挙げられる。ま
た、上記の顔料は単独もしくは2種類以上を併用しても
なんら差し支えない。顔料の粒径についても特に限定さ
れないが、1mm以下で特に効果が大きい。塗料系中で
の、これら顔料の配合量は、顔料種類により異なり特に
限定されるものではないが、好ましくは塗料100重量
部に対して0.1〜90重量部である。0.1重量部以
下ならば、塗料の隠蔽力性能の低下をもたらし、また9
0重量部以上なら顔料分散不良の原因となり、塗膜光
沢、及びレオロジー悪化につながる。
【0018】本発明における増粘剤とは、塗料作製にお
ける貯蔵安定性、塗料作業性をよくするために配合する
ものであり、一般的に水溶性高分子化合物が使用され
る。本発明に適用可能な増粘剤として、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、
カゼイン、カゼイン酸ソーダ、キサンタンガム、ポリア
クリル酸、モンモリロナイト等が挙げられる。
【0019】これら増粘剤の配合量は特に限定されるも
のではないが、好ましくは塗料組成物100重量部に対
して0〜10重量部、特に0.1〜2重量部が好まし
い。
【0020】本発明の組成物にさらに、エマルション塗
料の製造工程中の空気の巻き込み、泡の発生を防止する
ために使用されるシリコーン系、界面活性剤系等の消泡
剤、低温暴露の際、凍結によるエマルションの破壊を防
止するために使用されるエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール等の凍結融解安定剤や、エマルション塗膜
をよりよく形成させるためのカルビトール、カルビトー
ルアセテート、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブア
セテート等の皮膜形成助剤等を配合してもなんら構わな
い。
【0021】本発明の塗料組成物の製造は、まずエマル
ション樹脂を除く、アミノ酸誘導体、顔料、増粘剤、お
よび水、さらに必要に応じて消泡剤等をディゾルバー、
ホモジナイザー、ホモミキサー等の混合機を用いてプレ
ミックスし、これをペイントシェーカー、サンドミル、
アトライター、ボールミル、ロールミル、ニーダー等の
分散機を用いて、顔料ベースを作製する。次いでこの顔
料ベースを用い、エマルション樹脂、必要に応じて凍結
融解安定剤、皮膜形成助剤、消泡剤等をさらに混合機を
用いて混合させ、最後に濾過を行ない塗料組成物を得る
ことができる。
【0022】以下に代表的な塗料配合例を以下に示す。 (塗料の配合例) 50%濃度エマルション樹脂 100部 二酸化チタン 70 炭酸カルシウム 200 水 100 分散剤 2 消泡剤 1 増粘剤(10%水溶液) 20 凍結融解安定剤 1 皮膜形成助剤 1
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例と比較例、及び調製例に
より一層、具体的に説明する。尚、以下の実施例、比較
例、及び調製例は本発明の範囲を限定するものではな
く、本発明の性質をより明確に例示するためのものであ
る。以下において「部」および「%」は特に断りのない
限りは、それぞれ「重量部」、「重量%」を意味する。
【0024】(顔料ベースの作製と評価)以下の方法で
顔料ベースを作成した。なお、得られた顔料ベースは、
B型粘度計を使用して20℃における粘度(6及び60
rpm)を測定し、この粘度の値からチキソトロピーイ
ンデックス値(TI値)(6/60rpm)を求め、こ
の粘度比をレオロジー特性の指標とした。
【0025】調製例1 顔料として、酸化チタン「タイペークCR−50」[石
原産業(株)製]を用い、さらに増粘剤として、「チロ
ーゼH10000P」[ヘキスト合成(株)製;不揮発
分=1%]、消泡剤として、「サーフィノール104
H」[日信化学(株)製;不揮発分=75%]、分散剤
として、トリメチルグリシン「アクアデュウAN−10
0」[味の素(株)製;不揮発分=100%]、および
水(脱イオン水)を表1に従い配合し、ホモミキサー
(特殊機化工業(株)製)を使用して均一に混合した
後、ペイントシェーカー(レッドデビル(株)製)で顔
料分散を行い、顔料ベースを得た。
【0026】調製例2 分散剤として、ピログルタミン酸オレイン酸グリセリル
「アミファットP−30」[味の素(株)製;不揮発分
=100%]を使用して、表1に従い配合し、調製例1
と同様な作製方法により、顔料ベースを得た。
【0027】調製例3 分散剤として、アミノ酸ホルマリン縮合物「パフタード
SM−02」[味の素(株)製;不揮発分=50%、水
溶液]を使用して、表1に従い配合し、調製例1と同様
な作製方法により、顔料ベースを得た。
【0028】調製例4 分散剤として、ポリ酸性アミノ酸塩「アクアデュウSP
A―30」[味の素(株)製;不揮発分=30%、水溶
液]を使用して、表1に従い配合し、調製例1と同様な
作製方法により、顔料ベースを得た。
【0029】調製例5 顔料としてベンガラ「バイフェロックス110M」[バ
イエル(株)製]、分散剤として「パフタードSM−0
2」を使用して、表1に従い配合し、調製例1と同様な
作製方法により、顔料ベースを得た。
【0030】調製例6 顔料としてベンガラ「バイフェロックス110M」、分
散剤として「アクアデュウSPA―30」を使用して、
表1に従い配合し、調製例1と同様な作製方法により、
顔料ベースを得た。
【0031】調製例7 顔料としてカーボンブラック「 MAー100」[三菱
化学(株)製]、分散剤として「パフタードSM−0
2」を使用して、表1に従い配合し、調製例1と同様な
作製方法により、顔料ベースを得た。
【0032】調製例8 顔料としてカーボンブラック「 MAー100」、分散
剤として「アクアデュウSPA―30」を使用して、表
1に従い配合し、調製例1と同様な作製方法により、顔
料ベースを得た。
【0033】調製例9 顔料として酸化チタン「タイペークCR−50」、キナ
クリドンレッド「シンカシャレッドYRT−759D」
[チバガイギー(株)製]、分散剤として「パフタード
SM−02」を使用して、表1に従い配合し、調製例1
と同様な作製方法により、顔料ベースを得た。
【0034】調製例10 顔料として酸化チタン「タイペークCR―50」、分散
剤として「パフタードSM−02」およびポリカルボン
酸塩「ディスコートN−14」[第一工業製薬(株)
製;不揮発分=28%]を使用して、表1に従い配合
し、調製例1と同様な作製方法により、顔料ベースを得
た。
【0035】調製例11 顔料として酸化チタン「タイペークCR―50」、分散
剤として「パフタードSM−02」およびナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物「デモールN」[花王(株)
製;不揮発分=100%]を使用して、表1に従い配合
し、調製例1と同様な作製方法により、顔料ベースを得
た。
【0036】調製例12 顔料として酸化チタン「タイペークCR―50」、分散
剤として「アクアデュウSPA―30」および「ディス
コートN−14」を使用して、表1に従い配合し、調製
例1と同様な作製方法により、顔料ベースを得た。
【0037】調製例13 顔料として酸化チタン「タイペークCR50」、分散剤
として「パフタードSM−02」および「アクアデュウ
SPA―30」を使用して、表1に従い配合し、調製例
1と同様な作製方法により、顔料ベースを得た。
【0038】調製例14 顔料として酸化チタン「タイペークCR−50」を用
い、増粘剤として「チローゼH10000P」、消泡剤
として「サーフィノール104H」、分散剤として「デ
ィスコートN−14」、および水(脱イオン水)を表1
に従い配合し、調製例1と同様な作製方法により、顔料
ベースを得た。
【0039】調製例15 顔料として酸化チタン「タイペークCR―50」、分散
剤として「デモールN」を使用して、表1に従い配合
し、調製例1と同様な作製方法により、顔料ベースを得
た。
【0040】調製例16 顔料としてベンガラ「バイフェロックス110M」、分
散剤とし「ディスコートN−14」を使用して、表1に
従い配合し、調製例1と同様な作製方法により、顔料ベ
ースを得た。
【0041】調製例17 顔料としてカーボンブラック「MA−100」、分散剤
として「ディスコートN−14」を使用して、表1に従
い配合し、調製例1と同様な作製方法により、顔料ベー
スを得た。
【0042】
【表1】
【0043】(塗料組成物の作製と評価)以下の方法で
塗料組成物を作成した。なお、得られた塗料組成物は、
アセトンにより脱脂したガラス板にバーコーターを使用
して塗布し、常温で乾燥後、JIS K5400 7.
6に従い、各試験片塗膜の60度、20度鏡面光沢度を
測定した。さらに、JIS K5400 7.1に従い
塗膜外観の良否を判断した。
【0044】実施例1 調製例1で得た顔料ベースを使用して、表2に従い、ア
クリルエマルション樹脂として「ボンコート3990」
[大日本インキ化学工業(株)製;不揮発分=50
%]、さらに溶剤として、エチレングリコールおよびブ
チルセロソルブを配合し、ホモミキサー(特殊機化工業
(株)製)を使用して、均一になるまで攪拌混合を行っ
て、塗料組成物を得た。
【0045】実施例2〜4 調製例2〜4で得た顔料ベースを使用して、表2に従
い、実施例1と同様な作製方法により、塗料組成物を得
た。
【0046】実施例5 調製例3の顔料ベースを使用して、塗料作製時の樹脂を
アクリルエマルション樹脂「ボンコート3990」[大
日本インキ化学工業(株)製;不揮発分=50%]、か
ら酢酸ビニルエマルション樹脂「ボンコート2310」
[大日本インキ化学工業(株)製;不揮発分=50%]
に変更して表2に従い、実施例1と同様な作製方法によ
り、塗料組成物を得た。
【0047】実施例6 調製例4の顔料ベースを使用して、塗料作製時の樹脂を
アクリルエマルション樹脂「ボンコート3990」から
酢酸ビニルエマルション樹脂「ボンコート2310」に
変更して表2に従い、実施例1と同様な作製方法によ
り、塗料組成物を得た。
【0048】実施例7〜15 調製例5〜13で得た顔料ベースを使用して、表2に従
い、実施例1と同様な作製方法により、塗料組成物を得
た。
【0049】
【表2】
【0050】比較例1 調製例14で得た顔料ベースを使用して、下記塗料配合
に従い、アクリルエマルション樹脂として「ボンコート
3990」[大日本インキ化学工業(株)製;不揮発分
=50%]、さらに溶剤として、エチレングリコールお
よびブチルセロソルブを表3に従って配合し、ホモミキ
サー(特殊機化工業(株)製)を使用して、均一になる
まで攪拌混合を行って、塗料組成物を得た。
【0051】比較例2 調製例14で得た顔料ベースを使用して、塗料作製時の
樹脂をアクリルエマルション樹脂「ボンコート399
0」から酢酸ビニルエマルション樹脂「ボンコート23
10」に変更して表3に従い、実施例1と同様な作製方
法により、塗料組成物を得た。
【0052】比較例3〜5 調製例15〜17で得た顔料ベースを使用して、表3に
従い、実施例1と同様な作製方法により、塗料組成物を
得た。
【0053】
【表3】
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明の塗料組成物は分散
剤としてアミノ酸誘導体を使用することで顔料ベースの
レオロジー特性、塗料の塗膜光沢いずれも向上している
ことがわかる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エマルション樹脂、アミノ酸誘導体、顔
    料、増粘剤、及び水よりなる塗料組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ酸誘導体が、アミノ酸ホルマリン
    縮合物、ポリ酸性アミノ酸、ポリ酸性アミノ酸の塩、ト
    リメチルグリシン、及びピログルタミン酸オレイン酸グ
    リセリルのいずれかである請求項1記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 アミノ酸誘導体が、アミノ酸ホルマリン
    縮合物である請求項2記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】 アミノ酸誘導体が、ポリ酸性アミノ酸及
    び/またはその塩である請求項2記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】 アミノ酸誘導体が、トリメチルグリシン
    である請求項2記載の塗料用分散剤。
  6. 【請求項6】 アミノ酸誘導体が、ピログルタミン酸オ
    レイン酸グリセリルである請求項2記載の塗料組成物。
  7. 【請求項7】 さらにポリカルボン酸塩、アルキルベン
    ゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、
    ポリアクリル酸塩、スチレン・マレイン酸共重合物塩、
    ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のいずれかを含
    有する請求項1記載の塗料組成物。
  8. 【請求項8】 ポリ酸性アミノ酸及び/またはその塩が
    ポリアスパラギン酸及び/またはその塩である請求項4
    記載の塗料用分散剤。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8記載の塗料組成物を硬化
    させた硬化物。
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