JPH09240137A - インクジェット記録方法および記録装置 - Google Patents
インクジェット記録方法および記録装置Info
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Abstract
付着させ、その後記録媒体にインク組成物を印字するイ
ンクジェット記録装置であって、普通紙において高印刷
品質で紙シワのない良好な印刷物を得るインクジェット
記録装置および記録方法を提供する。 【解決手段】 多価金属塩を含んでなる第一液の付着部
分をインク組成物付着部分より小さくする。
Description
リンタの記録方法及び装置に関するものであり、詳しく
は普通紙でも高品位印刷が可能なインクジェット記録方
法及び装置に関する。
滴を飛翔させ、紙等の記録材に付着させて印刷を行う印
刷装置である。これは、比較的安価な装置で高解像度、
高品位な画像を、高速で印刷可能という特徴を有する。
通常インクジェット記録に使用されるインクは、水を主
成分とし、これに着色成分、及び目詰まり防止等の目的
でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的であ
る。
に印刷を行った場合、インクが記録紙の内部に浸透して
しまい十分な画像濃度が得られなかったり、あるいは不
均一な浸透から生じる「にじみ」、「印刷ムラ」といっ
た問題があった。また、カラー印刷を行った場合には、
前に付着したインクが定着する前に異なる色のインクが
次々と付着するため、色と色との境界部分で不均一に色
が混ざる現象(以下「カラーブリード」と称する)が起
こり、その画像は満足できるものではなかった。
−202328号公報では、多価金属塩溶液を記録材に
適用後、少なくとも一つのカルボキシル基を有する化学
染料材を含むインクを適用するという発明が開示されて
いる。かかる発明によれば、多価金属イオンと染料から
不溶性複合体が形成され、この結果耐水性があり、かつ
カラーブリードがない高品位の画像を得ることができる
とされている。
無色または淡色液体の先打ち液とインクを同一方式のイ
ンクジェット方式により被記録材に付着せしめ、被記録
材でのドット径をインクのドット径よりも大とする方法
や、特開平7−195823号公報には黒または色が現
れるすべての点に同じかもしくは低い解像度で前駆物質
を印刷し、記録媒体の調子を整える方法が提案されてい
る。
術は以下の課題がある。
(以下「第一液」と総称する)とインクのトータルの記
録媒体への付着量が多くなるため、普通紙への印刷の場
合にはいわゆる”紙シワ”が発生する。これは特に第一
液やインクが水系で、記録媒体が薄い紙の場合に顕著で
ある。
録装置のランニングコストが高くなるという事である。
のであり、その目的は、印刷ムラがなく、また再生紙を
使用した場合でもにじみ、カラーブリードが生じないイ
ンクジェット記録装置および記録方法を提供することに
ある。
発生しない良好な印刷物の得られるインクジェット記録
装置および記録方法を提供することにある。
記録方法は、多価金属塩を含んでなる第一液を記録媒体
に付着させ、その後記録媒体にインク組成物を印字する
インクジェット記録方法であって、前記第一液の付着部
分をインク組成物付着部分より小さくすることを特徴と
する。
は、第一液およびインク組成物付着ドット数をカウント
するインク吐出ドット数検出手段を有し、それに応じて
第一液付着ドット数をインク組成物付着ドット数より少
なくする吐出ドット制御手段を有することを特徴とす
る。
インク組成物が付着するドットのみに第一液が付着しな
いドットが存在するように、第一液付着ドット数をイン
ク組成物付着ドット数より少なくするのが良い。
び装置はそのインク組成物として樹脂エマルジョンおよ
び/または無機酸化物コロイドを含むものを用いるのが
良い。
ら吐出させることにより記録媒体に付着させる。第一液
にカラーの着色材を添加してカラーインクとする事もで
きるし、さらに同一色の淡色のインクとしても良い。
塩を含んでなる第一液、インク組成物およびそれらを用
いるインクジェット記録方法及び装置について説明す
る。
でなる第一液に含まれる金属塩は、2価以上の多価金属
イオンとこれら多価金属イオンに結合する陰イオンとか
ら構成され、水に可溶であれば使用することができる。
具体例として、多価金属イオンとしては、Ca2+、C
u2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+など
の二価金属イオン、Al3+、Fe3+、Cr3+など
の三価金属イオンがあげらる。陰イオンとしては、Cl
−、 NO3−、I−、 Br−、ClO3−およびCH
3COO−などがあげられる。
またはMg2+より構成される金属塩を使用することが
好ましい。Ca2+、Mg2+は、その塩を水に溶解し
た場合、弱酸性となる。インクジェットヘッドは金属を
含む各種材質より構成されるていが、金属部品が腐食さ
れてしまう関係上、強酸性の液体を吐出することはでき
ない。この様な事情から、金属イオンとしてCa2+、
Mg2+を使用することが好ましい。なお、上に述べた
ことは他の多価金属イオンは本発明では使用できないと
いう意味ではなく、耐酸性に優れるヘッドであれば当然
使用可能であり、Ca2+、Mg2+イオンを含む塩と
同様、良好な結果を得ることができる。
使用する第一液は、さらに湿潤剤および/または低沸点
有機溶剤を含んでいることが好ましい。
ヘッドの目詰まりを防止する。低沸点有機溶剤は、イン
クの乾燥時間を短くする効果がある。
リコール、ジエチレンングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコール
類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノブチルエーテルなどの多価アルコールのアル
キルエーテル類、尿素、2−ピロリドン、N−メチル−
2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン、トリエタノールアミンなどがあげられる。
は、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、s
ec−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブ
タノール、n−ペンタノールなどがあげられる。特に一
価アルコールが好ましい。
第一液は界面活性剤を含んでなるのが好ましい。界面活
性剤の好ましい例としては、アニオン性界面活性剤(例
えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルエーテルサルフェートのアンモニウム塩など)、非イ
オン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ドなど)があげられ、これらを単独、または二種以上を
混合して用いる事ができる。特に好ましい具体例として
はとしては、アセチレングリコール(オツフィンY、な
らびにサーフィノール82、104、440、465お
よび485(いずれもAir Product and Chemical Inc.
製))があげられる。
料どちらであっても使用することができる。
染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、
可溶性建染染料、反応分散染料、など通常インクジェッ
ト記録に使用する各種染料使用することができる。
料、有機顔料を使用することができる。無機顔料として
は、酸化チタンおよび酸化鉄に加え、コンタクト法、フ
ァーネスト法、サーマル法などの公知の方法によって製
造されたカーボンブラックを使用することができる。ま
た、有機顔料としては、アゾ染料(アゾレーキ、不溶性
アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含
む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリ
レン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナク
リドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イ
ソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キ
レート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キ
レートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブ
ラックなどを使用できる。
は、顔料を分散剤で水性媒体中に分散させて得られた顔
料分散液としてインクに添加されるのが好ましい。好ま
しい分散剤としては、従来公知の顔料分散液を調整する
のに用いられる公知の分散剤、例えば高分子分散剤、界
面活性剤を使用することができる。
〜25重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜15
重量%程度である。
成物には樹脂エマルジョンおよび/または無機酸化物コ
ロイドを添加するのが好ましい。これらは、多価金属イ
オンとの相互作用により、着色成分の浸透を抑制し、さ
らに記媒体への定着を促進する効果を有する。また、種
類によっては記録媒体で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性
をも向上させる効果を有する。
ンとは、連続相が水であり、分散相が次のような樹脂成
分であるエマルジョンを意味する。分散相の樹脂成分と
しては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン
−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−ス
チレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂など
があげられる。
せ持つ重合体であるのが好ましい。また、これらの樹脂
成分の粒子径はエマルジョンを形成する限り特に限定さ
れないが、150nm程度以下が好ましく、より好まし
くは5〜100nm程度である。
を、場合によって界面活性剤とともに水に混合すること
によって得ることができる。例えば、アクリル系樹脂ま
たはスチレン−アクリル系樹脂のエマルジョンは、(メ
タ)アクリル酸エステルまたはスチレンと、(メタ)ア
クリル酸エステルと、場合により(メタ)アクリル酸エ
ステルと、界面活性剤とを水に混合することによって得
ることができる。樹脂成分と界面活性剤との混合の割合
は、通常10:1〜5:1程度とするのが好ましい。界
面活性剤の使用量が前記範囲に満たない場合、エマルジ
ョンとなりにくく、また前記範囲を越える場合、インク
の耐水性が低下したり、浸透性が悪化する傾向があるの
で好ましくない。界面活性剤は特に限定されないが、好
ましい例としてはアニオン性界面活性剤(例えばドデシ
ルベンゼルスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート
のアンモニウム塩など)、非イオン性界面活性剤(例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポ
リオキシエチレンアルキルアミドなど)があげられ、こ
れらを単独または二種以上を混合して用いることができ
る。
合は、樹脂100重量部に対して水60〜400重量
部、好ましくは100〜200の範囲が適当である。
ことも可能であり、例えばマイクロジェルE−100
2、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジ
ョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001
(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業
株式会社製)ボンコート5454(スチレン−アクリル
系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社
製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エ
マルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールS
K−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化
学株式会社製)、などがあげられる。
の樹脂成分がインク組成物の0.1〜40重量%となる
よう含有するのが好ましく、二種類以上添加しても良い
し、無機酸化物コロイドと混合して使用しても良い。
イドは具体的にはコロイダルシリカ、アルミナコロイド
等が挙げられる。これらはSiO2やAl2O3等の超
微粒子を水または有機溶媒中に分散したコロイド溶液と
して、各種のものが市販されている。市販されているも
のの例としては分散溶媒が水、メタノール、2−プロパ
ノール、n−プロパノール、キシレン等であり、SiO
2やAl2O3等の粒子の粒径が5〜100nmである
ものが一般的である。また、無機酸化物コロイド溶液の
pHは中性領域ではなく、酸性またはアルカリ性に調整
されているものが多い。これは無機酸化物コロイドの安
定分散領域が酸性側かアルカリ性側に存在するためであ
り、インク中に添加する場合は無機酸化物コロイドの安
定分散領域のpHとインクのpHとを考慮して添加する
必要がある。
分散溶媒、粒系、pHは特に限定されないが、分散溶媒
がインク組成物と相溶性を持ち、無機酸化物の粒子が安
定して分散するものであればすべて使用可能である。
ク組成物の0.1〜40重量%となるよう添加するのが
好ましく、二種類以上添加しても良いし、樹脂エマルジ
ョンと混合して使用しても良い。
発明に使用するインク組成物は、さらに湿潤剤および/
または低沸点有機溶剤および/または界面活性剤を含む
のが好ましい。これらの好ましい例としては、第一液の
項で記載した内容と同一である。
重量%、好ましくは2〜20重量%の範囲が適当であ
る。また、低沸点有機溶剤の添加量はインクの0.5〜
10重量%、好ましくは1.5〜6重量%の範囲が適当
である。
剤、防かび剤等を添加しても良い。
面を用いて詳細に説明する。
組成物および第一液をタンクに収納し、インク組成物お
よび第一液がインクチューブを介して記録ヘッドに供給
される態様である。すなわち、記録ヘッド1とインクタ
ンク2とがインクチューブ3で連通される。ここで、イ
ンクタンク2は内部が区切られてなり、インク組成物、
場合によって複数のカラーインク組成物の部屋と、第一
液の部屋とが設けられてなる。
ータ5で駆動されるタイミングベルト6によって移動す
る。一方、記録媒体である紙7はプラテン8およびガイ
ド9によって記録ヘッド1と対面する位置に置かれる。
なお、この態様においては、キャップ10が設けられて
なる。このキャップ10には吸引ポンプ11が連結さ
れ、いわゆるクリーニング操作を行う。吸引されたイン
ク組成物はチューブ12を介して廃インクタンク13に
溜め置かれる。
示す。1bで示される部分が第一液のノズル面であっ
て、第一液が吐出されるノズル21が縦方向に設けられ
てなる。一方、1cで示される部分がインク組成物のノ
ズル面であって、ノズル22、23、24、25からは
それぞれイエローインク組成物、マゼンタインク組成
物、シアンインク組成物、そしてブラックインク組成物
が吐出される。
いたインクジェット記録方法を図3を用いて説明する。
記録ヘッド1は矢印A方向に移動する。その移動の間
に、ノズル面1より第一液が吐出され、記録媒体7上に
帯状の第一液付着領域31を形成する。次に記録媒体7
が紙送り方向矢印B所定量移送される。その間記録ヘッ
ド1は図中で矢印Aと逆方向に移動し、記録媒体7の左
端の位置に戻る。そして、既に第一液が付着している第
一液付着領域にインク組成物を印字し、印字領域32を
形成する。
おいて、ノズルを全て横方向に並べて構成する事も可能
である。図中で、41aおよび41bは第一液の吐出ノ
ズルであり、ノズル42、43、44、45からはそれ
ぞれイエローインク組成物、マゼンタインク組成物、シ
アンインク組成物、そしてブラックインク組成物が吐出
される。このような態様の記録ヘッドにおいては、記録
ヘッド1がキャリッジ上を往復する往路、復路いずれに
おいても印字が可能である点で、図2に示される記録ヘ
ッドを用いた場合よりも速い速度での印字が期待でき
る。
には、インク組成物の補充がインクタンクであるカート
リッジを取り替える事で行われるものがある。また、こ
のインクタンクは記録ヘッドと一体化されたものであっ
ても良い。
ジェット記録装置の好ましい例を図5に示す。図中で図
1の装置と同一部材については同一の参照番号を付与し
た。図5の態様において、記録ヘッド1aおよび1b
は、インクタンク2aおよび2bと一体化されてなる。
記録ヘッド1aまたは1bをそれぞれインク組成物およ
び第一液を吐出するものとする。印字方法は基本的に図
1の装置と同様であって良い。そして、この態様におい
て、記録ヘッド1aとインクタンク2aおよび記録ヘッ
ド1aおよび2bは、キャリッジ4上をともに移動す
る。
面を用いて詳細に説明する。
の紙しわの発生を低減させるため、図2のような記録ヘ
ッドを用いた場合には、ノズル21から吐出される第一
液がノズル22、23、24、25から吐出されるイン
クより少なくする事が良い。また、図4のような記録ヘ
ッドを用いた場合には、ノズル41a、41bから吐出
される第一液がノズル42、43、44、45から吐出
されるインクより少なくする事が良い。
場合には、以下の方法で上述の態様を実施することがで
きる。
を示すものであり、この実施例によれば第一液が下地に
付着しているインク組成物によるドットD1と、第一液
が付着していないインク組成物によるドットD2を交互
に記録し、第一液が付着していないドットD2に隣接す
るドットが必ず第一液が付着したドットD1になるよう
に記録したものである。
止するとともに、第一液の吐出量をインク吐出量より少
なくする事ができ、紙しわの発生を防止できる。
施例を示すものであり、この実施例によれば、第一液を
下地に付着したドットD1により記録像の輪郭を形成
し、その内側は第一液が付着していないドットにより印
字されている。
のにじみを抑えることができるとともに、第一液の吐出
量をインク吐出量より少なくする事ができ、紙しわの発
生を防止できる。
選択的に第一液が下地に付着したドットにすることも可
能である。
像について示したが、隣接するドットが同一色である場
合には、上記記録方法を適宜応用して記録することによ
り、同様の効果を奏する。
合、その隣接部分にのみ第一液が下地に付着したインク
組成物によるドットで記録することにより、混色にじみ
を効果的に抑止することもできる。
9に示した装置を用い、第一液およびインク組成物の付
着ドット数をカウントするインク吐出ドット数検出手段
を有し、それに応じて第一液の付着ドット数をインク組
成物の付着ドット数より少なくする吐出ドット制御手段
を用い、第一液の付着ドット数をインク組成物の付着ド
ット数より少なく制御することができる。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
んでなる第一液の例を以下に示す。
μmのメンブランフィルタで、組成物を吸引ろ過して第
一液を調整した。
示す。
製) ボンコート4001 5重量% (アクリル系樹脂エマルジョン、樹脂成分50%、MF
T=5℃、大日本インキ株 式会社製) スクロース 0.7重量% マルチトール 6.3重量% グリセリン 10重量% 2−ピロリドン 2重量% エタノール 4重量% 純水 (残量) ここでカラー顔料としては イエロー:C.I.PigmentYellow17 マゼンタ:C.I.PigmentRed122 シアン :C.I.PigmentBlue15−3 を用いた。カラー顔料と分散剤とを混合し、サンドミル
(安川製作所製)中で、ガラスビーズ(直系1.7m
m、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分散
させた。その後ガラスビーズを取り除き、他の成分を加
え常温で20分間攪袢した。5μmのメンブランフィル
タでろ過して、インクジェット記録用インクを得た。
エプソン株式会社製)を用いて、ブラックヘッドに第一
液を、カラーヘッドに前記カラーインクを充填し、吐出
量がともに0.07μg/dotになるように調整し
た。
(1インチ当たり360ドット)の密度で行い、シアン
部とブルー部(シアンとマゼンタの両方が付着する部
分)をXerox P紙(ゼロックス社製コピー用紙)
に下記実施例による方法で印刷を行った。
液が付着していないドットD2を記録した。本実施例で
は第一液が付着したドットD1と第一液が付着していな
いドットD2の比を1:1になるように記録した。
像の輪郭部分のみに記録し、それ以外の部分は第一液が
付着していないドットにより記録した。
た。
表中 (にじみ) にじみがなく鮮明な印刷の場合 − ○ ひげ状のにじみが発生した場合 − △ 文字の輪郭がはっきりしないほどにじみが発生した場合
− × (紙シワ) 発生しない − ○ 発生した − ×
おいては紙シワが発生しない良好な印刷物が得られた。
特に、実施例2においてはにじみが全くない鮮明な印刷
が得られた。実施例2の印字はひげ状のにじみが発生し
たものの実用レベルにあった。それに対して、実施例3
においてはにじみがなく鮮明な印刷が得られたものの、
紙シワが発生した。
金属塩を含んでなる第一液を記録媒体に付着させ、第一
液の付着部分をインク組成物付着部分より小さくする事
により、普通紙において高印刷品質で紙シワのない良好
な印刷物が得られる。特に、第一液および/またはイン
ク組成物付着ドット数をカウントし、隣接するドットす
べてに同一色のインク組成物が付着するドットのみに第
一液が付着しないドットが存在するように、第一液付着
ドット数をインク組成物付着ドット数より少なくする装
置によれば、ひげ状のにじみもまったく発生しない印刷
が維持できる。
節約できるため、ランニングコスト低減が可能となるば
かりでなく、第一液のタンクとインクタンクとが一体型
のカートリッジにおいてはその容量を小さくする事がで
き、小型化が可能となる。
ット数の減小量をコントロールする事により、フレキシ
ブルな階調表現が可能となり、高印刷品質化に有利とな
る。
であって、この態様においては記録ヘッドとインクタン
クがそれぞれ独立してなり、インク組成物および第一液
はインクチューブによって記録ヘッドに供給される。
が第一液のノズル面であり、1cがインク組成物のノズ
ル面である。
を説明する図である。図中で31は第一液付着領域であ
り、32は第一液が付着された上にインク組成物が印字
された印字領域である。
であって、吐出ノズルが全て横方向に並べて構成された
ものである。
であって、この態様においては記録ヘッドとインクタン
クが一体化されてなる。
る図である。
る図である。
の制御を説明するための図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 多価金属塩を含んでなる第一液を記録媒
体に付着させ、その後記録媒体にインク組成物を印字す
るインクジェット記録方法であって、 前記記録媒体中の前記第一液の付着部分が、前記インク
組成物による印字部分より少なくなるよう記録すること
を特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項2】 前記第一液のドット数をインク組成物の
ドット数より少なくなるよう記録することを特徴とする
請求項1記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項3】 隣接する複数のドットが同一色のインク
組成物により形成される場合、その複数のドット中に第
一液がその下地に付着していないインク組成物のドット
が存在するよう記録することを特徴とする請求項2記載
のインクジェット記録方法。 - 【請求項4】 前記第一液が下地に付着していないイン
ク組成物のドットの周囲に少なくとも一つの第一液が下
地に付着したインク組成物を記録する請求項3記載のイ
ンクジェット記録方法。 - 【請求項5】 隣接する複数のドットにより形成された
記録像が同一色のインク組成物により形成される場合、
その記録像の輪郭部分にのみ第一液を下地に付着したイ
ンク組成物により記録する請求項2記載のインクジェッ
ト記録方法。 - 【請求項6】 前記インク組成物が、樹脂エマルジョン
および/または無機酸化物コロイドを含む請求項1乃至
5いずれか1項に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項7】 多価金属塩を含んでなる第一液を記録媒
体に付着させ、その後記録媒体にインク組成物を印字す
るインクジェット記録装置であって、 前記第一液および前記インク組成物の付着ドット数をカ
ウントするインク吐出ドット数検出手段と、それに応じ
て第一液付着ドット数をインク組成物の付着ドット数よ
り少なくする吐出ドット制御手段を有することを特徴と
するインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4902596A JP3777645B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録方法 |
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JP4902596A JP3777645B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09240137A true JPH09240137A (ja) | 1997-09-16 |
JP3777645B2 JP3777645B2 (ja) | 2006-05-24 |
Family
ID=12819575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4902596A Expired - Fee Related JP3777645B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録方法 |
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JP (1) | JP3777645B2 (ja) |
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- 1996-03-06 JP JP4902596A patent/JP3777645B2/ja not_active Expired - Fee Related
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