JPH0923964A - カーペットバッキング樹脂組成物 - Google Patents
カーペットバッキング樹脂組成物Info
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- JPH0923964A JPH0923964A JP19593195A JP19593195A JPH0923964A JP H0923964 A JPH0923964 A JP H0923964A JP 19593195 A JP19593195 A JP 19593195A JP 19593195 A JP19593195 A JP 19593195A JP H0923964 A JPH0923964 A JP H0923964A
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- resin
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- olefin resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来は不可能であった高い比率で充填材を混
入でき、またバンパー廃材をリサイクル混入できるカー
ペットバッキング樹脂組成物の提供。 【構成】 （Ａ）非晶性オレフィン樹脂と（Ｂ）メルト
フローレートが１０．０以下の低密度オレフィン樹脂
と、（Ｃ）粒子状無機充填材とを混合、混練してなるカ
ーペットバッキング樹脂組成物、またさらに（Ｄ）ポリ
プロピレン系樹脂基材に熱硬化性樹脂塗膜をほどこして
なる自動車用バンパーの粉砕片とを混合、混練してなる
カーペットバッキング樹脂組成物。
入でき、またバンパー廃材をリサイクル混入できるカー
ペットバッキング樹脂組成物の提供。 【構成】 （Ａ）非晶性オレフィン樹脂と（Ｂ）メルト
フローレートが１０．０以下の低密度オレフィン樹脂
と、（Ｃ）粒子状無機充填材とを混合、混練してなるカ
ーペットバッキング樹脂組成物、またさらに（Ｄ）ポリ
プロピレン系樹脂基材に熱硬化性樹脂塗膜をほどこして
なる自動車用バンパーの粉砕片とを混合、混練してなる
カーペットバッキング樹脂組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はカーペットの裏打ちに
用いるバッキング樹脂組成物に関し、特に充填材を混入
して遮音効果を上げるものに関する。
用いるバッキング樹脂組成物に関し、特に充填材を混入
して遮音効果を上げるものに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来よりカーペット、特に自動車用カー
ペットの裏面に熱可塑性樹脂のバッキング材を裏打ちし
ていた。この種の自動車用カーペットにはタフトカーペ
ットやニードルパンチカーペットを用い、バッキング材
を裏打ちすることによって、カーペットの繊維を固定
し、またこのバッキング材の加熱時の可塑性をもって成
形性を付与し、また遮音性能の向上等はかっていた。バ
ッキング材の裏打ち態様は、熱可塑性樹脂をシート状に
押し出し、可塑状態にある間にカーペット裏面に押圧積
層する方法であった。裏打ち材に要求される特性のう
ち、特に遮音効果を上げるということに関して、限られ
たバッキング材の厚さの中で遮音性能を高めるために、
バッキング材を重質化する方法がとられてきた。従来の
方法は、密度の高い熱可塑性樹脂である軟質塩化ビニル
樹脂を裏打ち材として用いることがあった。しかし昨
今、環境への影響に配慮して塩化ビニル樹脂の使用は自
粛される方向にある。そこで、塩化ビニル樹脂を使用し
ない方法として、オレフィン樹脂を母材とし多量の無機
充填材を混入してバッキング材に用いる方法がとられて
きた。この裏打ち材は見かけの密度が高められて塩化ビ
ニル樹脂の代替材として好ましいが、ある一定限度以上
の充填材を混入すると、裏打ち層の物性が大きく変化し
てカーペットの繊維を固定することや成形性等の効果が
犠牲になるので、カーペットの成形形状が深絞りになる
場合など、十分な充填材の混入（重質化）ができなかっ
た。昨今、自動車内外装材等の樹脂廃材が生じた場合
に、これを安易に廃棄処分せずに、できるだけリサイク
ルに利用しようとする試みがさかんになり、これをカー
ペットのバッキングの充填材に用いるこころみもなされ
ている。たとえば特公平１−５４２１５号では、カーペ
ットのトリミング屑をカーペットのバッキング中に含ま
せる方法が提案されている。この種のカーペットのバッ
キング材へのリサイクル成分の混入にあたっても問題と
なることは、リサイクル成分の混入によって、樹脂の物
性、特に加工性が低下してしまうことであった。特にこ
のようなリサイクル成分の混入によって深刻な物性、加
工性の低下をまねき、容易にリサイクルできないものに
自動車用バンパー廃材がある。バンパー廃材は廃棄量が
多く、強いリサイクルの需要がありながら、その素材構
成、特にポリプロピレン樹脂の外側にウレタン皮膜がほ
どこされていることによって相当細かく粉砕しても熱可
塑性樹脂と混ざりにくく、リサイクルを阻害されてき
た。昨今、なんらかの方法で塗膜を除去しようとする多
くの試み（特許出願）がなされてきた。たとえばショッ
トブラスト等の力学的手法を用いるものや、溶液によっ
て塗膜を溶融処理しようとするものがあった。これらは
いずれも工程数が多くなり、コストを押し上げ、リサイ
クルの現実性を高めえないものであった。
ペットの裏面に熱可塑性樹脂のバッキング材を裏打ちし
ていた。この種の自動車用カーペットにはタフトカーペ
ットやニードルパンチカーペットを用い、バッキング材
を裏打ちすることによって、カーペットの繊維を固定
し、またこのバッキング材の加熱時の可塑性をもって成
形性を付与し、また遮音性能の向上等はかっていた。バ
ッキング材の裏打ち態様は、熱可塑性樹脂をシート状に
押し出し、可塑状態にある間にカーペット裏面に押圧積
層する方法であった。裏打ち材に要求される特性のう
ち、特に遮音効果を上げるということに関して、限られ
たバッキング材の厚さの中で遮音性能を高めるために、
バッキング材を重質化する方法がとられてきた。従来の
方法は、密度の高い熱可塑性樹脂である軟質塩化ビニル
樹脂を裏打ち材として用いることがあった。しかし昨
今、環境への影響に配慮して塩化ビニル樹脂の使用は自
粛される方向にある。そこで、塩化ビニル樹脂を使用し
ない方法として、オレフィン樹脂を母材とし多量の無機
充填材を混入してバッキング材に用いる方法がとられて
きた。この裏打ち材は見かけの密度が高められて塩化ビ
ニル樹脂の代替材として好ましいが、ある一定限度以上
の充填材を混入すると、裏打ち層の物性が大きく変化し
てカーペットの繊維を固定することや成形性等の効果が
犠牲になるので、カーペットの成形形状が深絞りになる
場合など、十分な充填材の混入（重質化）ができなかっ
た。昨今、自動車内外装材等の樹脂廃材が生じた場合
に、これを安易に廃棄処分せずに、できるだけリサイク
ルに利用しようとする試みがさかんになり、これをカー
ペットのバッキングの充填材に用いるこころみもなされ
ている。たとえば特公平１−５４２１５号では、カーペ
ットのトリミング屑をカーペットのバッキング中に含ま
せる方法が提案されている。この種のカーペットのバッ
キング材へのリサイクル成分の混入にあたっても問題と
なることは、リサイクル成分の混入によって、樹脂の物
性、特に加工性が低下してしまうことであった。特にこ
のようなリサイクル成分の混入によって深刻な物性、加
工性の低下をまねき、容易にリサイクルできないものに
自動車用バンパー廃材がある。バンパー廃材は廃棄量が
多く、強いリサイクルの需要がありながら、その素材構
成、特にポリプロピレン樹脂の外側にウレタン皮膜がほ
どこされていることによって相当細かく粉砕しても熱可
塑性樹脂と混ざりにくく、リサイクルを阻害されてき
た。昨今、なんらかの方法で塗膜を除去しようとする多
くの試み（特許出願）がなされてきた。たとえばショッ
トブラスト等の力学的手法を用いるものや、溶液によっ
て塗膜を溶融処理しようとするものがあった。これらは
いずれも工程数が多くなり、コストを押し上げ、リサイ
クルの現実性を高めえないものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題にか
んがみ、カーペット裏面に裏打ちするバッキング樹脂組
成物として、従来は不可能であった高い比率で充填材を
混入できる組成を提供し、さらにバンパー廃材をリサイ
クル混入してカーペットのバッキング樹脂として利用す
るための樹脂組成を提供する。
んがみ、カーペット裏面に裏打ちするバッキング樹脂組
成物として、従来は不可能であった高い比率で充填材を
混入できる組成を提供し、さらにバンパー廃材をリサイ
クル混入してカーペットのバッキング樹脂として利用す
るための樹脂組成を提供する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】課題を解決する本発明の
手段は、カーペットの裏面に裏打ちするバッキング樹脂
組成物として（Ａ）非晶性オレフィン樹脂１０〜３０重
量％と、（Ｂ）メルトフローレートが１０．０以下の低
密度オレフィン樹脂１０〜３０重量％と、（Ｃ）粒子状
無機充填材４０〜７５重量％とを混合、混練してなるカ
ーペットバッキング樹脂組成物、またさらに（Ｄ）ポリ
プロピレン系樹脂基材に熱硬化性樹脂塗膜をほどこして
なる自動車用バンパーの粉砕片１〜１０重量％とを混
合、混練してなることを特徴とするカーペットバッキン
グ樹脂組成物にある。
手段は、カーペットの裏面に裏打ちするバッキング樹脂
組成物として（Ａ）非晶性オレフィン樹脂１０〜３０重
量％と、（Ｂ）メルトフローレートが１０．０以下の低
密度オレフィン樹脂１０〜３０重量％と、（Ｃ）粒子状
無機充填材４０〜７５重量％とを混合、混練してなるカ
ーペットバッキング樹脂組成物、またさらに（Ｄ）ポリ
プロピレン系樹脂基材に熱硬化性樹脂塗膜をほどこして
なる自動車用バンパーの粉砕片１〜１０重量％とを混
合、混練してなることを特徴とするカーペットバッキン
グ樹脂組成物にある。
【０００５】
【作用】本発明では、バッキング樹脂組成物の物性（パ
イル等カーペットの繊維を固定、成形性、加工性）を維
持しながらバッキング樹脂の重質化のための（Ｃ）粒子
状無機充填材を多量に配合するために、まず（Ａ）非晶
性オレフィン樹脂１０〜３０重量％を配合する。この樹
脂は通常結晶性が高いオレフィン樹脂に比して溶融（可
塑化）した際の粘度がきわめて低いので、加熱すると多
量の充填材を取り込んでも流れやすく成形性やシーティ
ング等の加工性を高めることができる。次に（Ｂ）メル
トフローレートが１０．０以下の低密度オレフィン樹脂
１０〜３０重量％を配合する。この樹脂は（Ａ）の特性
を補うもので、非晶性オレフィン樹脂だけでは樹脂にね
ばり（延伸性）が不足してシーティングの際や、バッキ
ング樹脂を裏打ちしたカーペットの成形においてシート
（裏打層）が延伸された場合に追随してのびることがで
きず、シートが切れる可能性を低減する。（Ｄ）ポリプ
ロピレン系樹脂基材に熱硬化性樹脂塗膜をほどこしてな
る自動車用バンパーの粉砕片１〜１０重量％は従来、容
易にリサイクルできないものであったが、本発明の特に
（Ａ）樹脂がきわめて流動性が高いのでバンパー廃材が
他の樹脂に相溶しなくとも他の樹脂の物性を阻害せず、
好適にカーペットバッキング樹脂に混入してリサイクル
できる。
イル等カーペットの繊維を固定、成形性、加工性）を維
持しながらバッキング樹脂の重質化のための（Ｃ）粒子
状無機充填材を多量に配合するために、まず（Ａ）非晶
性オレフィン樹脂１０〜３０重量％を配合する。この樹
脂は通常結晶性が高いオレフィン樹脂に比して溶融（可
塑化）した際の粘度がきわめて低いので、加熱すると多
量の充填材を取り込んでも流れやすく成形性やシーティ
ング等の加工性を高めることができる。次に（Ｂ）メル
トフローレートが１０．０以下の低密度オレフィン樹脂
１０〜３０重量％を配合する。この樹脂は（Ａ）の特性
を補うもので、非晶性オレフィン樹脂だけでは樹脂にね
ばり（延伸性）が不足してシーティングの際や、バッキ
ング樹脂を裏打ちしたカーペットの成形においてシート
（裏打層）が延伸された場合に追随してのびることがで
きず、シートが切れる可能性を低減する。（Ｄ）ポリプ
ロピレン系樹脂基材に熱硬化性樹脂塗膜をほどこしてな
る自動車用バンパーの粉砕片１〜１０重量％は従来、容
易にリサイクルできないものであったが、本発明の特に
（Ａ）樹脂がきわめて流動性が高いのでバンパー廃材が
他の樹脂に相溶しなくとも他の樹脂の物性を阻害せず、
好適にカーペットバッキング樹脂に混入してリサイクル
できる。
【０００６】
（実施例１） （Ａ）非晶性オレフィン樹脂：宇部レキセン株式会社
製、非晶性ポリプロピレン樹脂（商品名ＡＰＡＯ ＵＴ
２３８５）、１５重量％と、 （Ｂ）低密度オレフィン樹脂：出光株式会社製、直鎖状
超低密度ポリエチレン樹脂（商品名モアテック０３９８
ＣＮ、密度０．９０５ｇ／ｃｍ3 、メルトフローレート
３．０）を２０重量％と、 （Ｃ）粒子状無機充填材：炭酸カルシウム粒子片（粒径
０．５〜３．０μｍ）を６５重量％とによって構成す
る。 （実施例２）実施例１と同じ（Ａ）、（Ｃ）樹脂をそれ
ぞれ１５重量％、６０重量％と、 （Ｂ）低密度オレフィン樹脂：エチレンプロピレン共重
合樹脂（三井石油化学株式会社製、商品名タフマーＰ−
０６８０、密度０．８７ｇ／ｃｍ3 、メルトフローレー
ト０．４）を６０重量％と、 （Ｄ）バンパー廃材：ポリプロピレン系樹脂基材にポリ
ウレタン系樹脂の熱硬化性皮膜をほどこしてなるバンパ
ーを、平均粒径３．０ｍｍ以下に粉砕したもの５重量％
を添加する。 （比較例１）実施例１の（Ａ）に替えて、結晶性ポリプ
ロピレン樹脂を用い、その他の成分は実施例１と同一と
する。 （比較例２）実施例１の（Ｂ）の直鎖状超低密度ポリエ
チレン樹脂に替えて、一般的な分岐の多い分子構造の低
密度ポリエチレン樹脂（密度０．９１５ｇ／ｃｍ3 、メ
ルトフローレート３２ｇ／１０ｍｉｎ）を用い、その他
の成分は実施例１と同一とする。 （製造方法）図１に本発明のバッキング樹脂組成物の製
造方法を模式的に示す。（Ａ）非晶性オレフィン樹脂と
（Ｃ）無機充填材は、あらかじめ混合して混練機１０に
投入する。混練機はヒーターレスの２軸混練機を用い、
圧力を加えることにより、樹脂を加熱し溶融させる。次
に（Ｂ）低密度オレフィン樹脂を加え、さらに練り込み
を強め、充填材を樹脂中に均一に分散させる。また
（Ｄ）バンパー廃材を投入して同様に混練して樹脂中に
分散させる。混練を終えた樹脂はＴダイから所定厚み
（０．５〜１．０ｍｍ）でシート状に押し出し、バッキ
ング機２０によって、ニードルパンチカーペットの裏面
に樹脂シートを重ね、押圧積層することによって、バッ
キングをおこなう。次にバッキングを終えたカーペット
は成形機３０に送られて、再加熱を受けた後プレス成形
される。 （評価）各実施例、比較例の結果によって表１のように
樹脂組成物のカーペットバッキングとしての適性をシ
ーティング性、パイル固定性、成形性の３点を主に
評価した。実施例１、実施例２の組成物についてはすべ
ての点で要求特性を満たし、好ましいカーペットバッキ
ング樹脂組成物であった。比較例１では、充填材がオレ
フィン樹脂中に十分分散せず、シーティングができなか
った。また比較例２ではシーティングは可能であった
が、この樹脂組成物を実際に裏打ちしたカーペットを成
形してみると深い絞り形状部において、樹脂に割れや白
化がおこり、パイルの固定も十分でなかった。以上の実
施例におけるメルトフローレート値（ｇ／１０ｍｉｎ）
はＪＩＳ−Ｋ７２１０により、条件は温度が２３０℃、
荷重が２．１６ｋｇｆのものである。
製、非晶性ポリプロピレン樹脂（商品名ＡＰＡＯ ＵＴ
２３８５）、１５重量％と、 （Ｂ）低密度オレフィン樹脂：出光株式会社製、直鎖状
超低密度ポリエチレン樹脂（商品名モアテック０３９８
ＣＮ、密度０．９０５ｇ／ｃｍ3 、メルトフローレート
３．０）を２０重量％と、 （Ｃ）粒子状無機充填材：炭酸カルシウム粒子片（粒径
０．５〜３．０μｍ）を６５重量％とによって構成す
る。 （実施例２）実施例１と同じ（Ａ）、（Ｃ）樹脂をそれ
ぞれ１５重量％、６０重量％と、 （Ｂ）低密度オレフィン樹脂：エチレンプロピレン共重
合樹脂（三井石油化学株式会社製、商品名タフマーＰ−
０６８０、密度０．８７ｇ／ｃｍ3 、メルトフローレー
ト０．４）を６０重量％と、 （Ｄ）バンパー廃材：ポリプロピレン系樹脂基材にポリ
ウレタン系樹脂の熱硬化性皮膜をほどこしてなるバンパ
ーを、平均粒径３．０ｍｍ以下に粉砕したもの５重量％
を添加する。 （比較例１）実施例１の（Ａ）に替えて、結晶性ポリプ
ロピレン樹脂を用い、その他の成分は実施例１と同一と
する。 （比較例２）実施例１の（Ｂ）の直鎖状超低密度ポリエ
チレン樹脂に替えて、一般的な分岐の多い分子構造の低
密度ポリエチレン樹脂（密度０．９１５ｇ／ｃｍ3 、メ
ルトフローレート３２ｇ／１０ｍｉｎ）を用い、その他
の成分は実施例１と同一とする。 （製造方法）図１に本発明のバッキング樹脂組成物の製
造方法を模式的に示す。（Ａ）非晶性オレフィン樹脂と
（Ｃ）無機充填材は、あらかじめ混合して混練機１０に
投入する。混練機はヒーターレスの２軸混練機を用い、
圧力を加えることにより、樹脂を加熱し溶融させる。次
に（Ｂ）低密度オレフィン樹脂を加え、さらに練り込み
を強め、充填材を樹脂中に均一に分散させる。また
（Ｄ）バンパー廃材を投入して同様に混練して樹脂中に
分散させる。混練を終えた樹脂はＴダイから所定厚み
（０．５〜１．０ｍｍ）でシート状に押し出し、バッキ
ング機２０によって、ニードルパンチカーペットの裏面
に樹脂シートを重ね、押圧積層することによって、バッ
キングをおこなう。次にバッキングを終えたカーペット
は成形機３０に送られて、再加熱を受けた後プレス成形
される。 （評価）各実施例、比較例の結果によって表１のように
樹脂組成物のカーペットバッキングとしての適性をシ
ーティング性、パイル固定性、成形性の３点を主に
評価した。実施例１、実施例２の組成物についてはすべ
ての点で要求特性を満たし、好ましいカーペットバッキ
ング樹脂組成物であった。比較例１では、充填材がオレ
フィン樹脂中に十分分散せず、シーティングができなか
った。また比較例２ではシーティングは可能であった
が、この樹脂組成物を実際に裏打ちしたカーペットを成
形してみると深い絞り形状部において、樹脂に割れや白
化がおこり、パイルの固定も十分でなかった。以上の実
施例におけるメルトフローレート値（ｇ／１０ｍｉｎ）
はＪＩＳ−Ｋ７２１０により、条件は温度が２３０℃、
荷重が２．１６ｋｇｆのものである。
【表１】
【発明の効果】本発明によれば、従来では不可能である
ような多量の充填材を混入したバッキング樹脂組成物が
可能であり、また従来混入が不可能であったバンパー廃
材も混入することが可能である。得られた樹脂組成物
は、比重が高く、シーティング性、パイル固定性、成形
性の各物性がカーペットのバッキング用として好適なも
のである。
ような多量の充填材を混入したバッキング樹脂組成物が
可能であり、また従来混入が不可能であったバンパー廃
材も混入することが可能である。得られた樹脂組成物
は、比重が高く、シーティング性、パイル固定性、成形
性の各物性がカーペットのバッキング用として好適なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の製造方法模式図
１０・・・混練機 ２０・・・バッキング機 ３０・・・成形機
Claims (2)
- 【請求項１】 カーペットの裏面に裏打ちするバッキン
グ樹脂組成物として（Ａ）非晶性オレフィン樹脂１０〜
３０重量％と、（Ｂ）メルトフローレートが１０．０以
下の低密度オレフィン樹脂１０〜３０重量％と、（Ｃ）
粒子状無機充填材４０〜７５重量％とを混合、混練して
なることを特徴とするカーペットバッキング樹脂組成
物。 - 【請求項２】 カーペットの裏面に裏打ちするバッキン
グ樹脂組成物として（Ａ）非晶性オレフィン樹脂１０〜
３０重量％と、（Ｂ）メルトフローレートが１０．０以
下の低密度オレフィン樹脂１０〜３０重量％と、（Ｃ）
粒子状無機充填材４０〜７５重量％と、（Ｄ）ポリプロ
ピレン系樹脂基材に熱硬化性樹脂塗膜をほどこしてなる
自動車用バンパーの粉砕片１〜１０重量％とを混合、混
練してなることを特徴とするカーペットバッキング樹脂
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19593195A JPH0923964A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | カーペットバッキング樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19593195A JPH0923964A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | カーペットバッキング樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0923964A true JPH0923964A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16349362
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19593195A Pending JPH0923964A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | カーペットバッキング樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0923964A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100738137B1 (ko) * | 2006-07-19 | 2007-07-10 | 현대자동차주식회사 | 폐 열가소성 올레핀계 수지 조성물과 이의 제조방법 |
| JP2014526605A (ja) * | 2011-09-23 | 2014-10-06 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | オレフィン系ポリマー組成物およびそれらから調製された物品 |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP19593195A patent/JPH0923964A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100738137B1 (ko) * | 2006-07-19 | 2007-07-10 | 현대자동차주식회사 | 폐 열가소성 올레핀계 수지 조성물과 이의 제조방법 |
| JP2014526605A (ja) * | 2011-09-23 | 2014-10-06 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | オレフィン系ポリマー組成物およびそれらから調製された物品 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040930 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041224 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050530 |