JPH09238584A - 袋の収納庫をもつ果実の袋かぶせ装置と袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 楽に持運びができ、小回りができて、袋の
収納庫があっても小型で軽い、袋かぶせ装置で、地面に
いても作業が今迄の数倍の早さで簡単にできるものを提
供する。電気、圧縮空気等の駆動源なしの安全、確実で
故障の少ない半自動装置。 【構成】 レバー付ハンドルの上に高所迄届く長さの
箱の中に、袋の収納庫、１枚づつ抜出し圧力板とすり板
ゴムストッパー、袋の開口とつまみチャック、しぼりチ
ャック及び止めホッチキス、の夫々をワンタッチレバー
を押せばできるカム、レバー、アーム、ナライ、リン
ク、スプリングをメカ的に連結して動く機械的装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】〔産業上の利用分野〕本発明は、果実生産
産業に関するもので、果実の虫よけ他の理由で袋かぶせ
作業の必要なものに関する。

【０００２】〔従来の技術〕果実の袋は、針金を入れ、
ねぢってとめ易くした袋はあった。また、袋かぶせ作業
は脚立その他移動車等を用い、人が直接、かぶせてい
た。

【０００３】〔発明が解決しようとする課題〕従来の袋
かぶせ作業には、次の問題点があった。 （１） 針金入りの袋は、加工費が高く、重量が大であ
った。 （２） 高所の果実には、脚立等を使い、枝の上から、
かぶせた袋をねぢってとめるため、能率が非常に悪く、
疲労した。 （３） エンジン付の作業車等は小回りが効かず、移動
時間ロスが多くあった。

【０００４】〔課題を解決する為の手段〕上記問題点を
解決するために、本発明の袋かぶせ裝置においては、次
の手段を実施する。 （１） 袋の形を変更し、機械的に使用できるものにす
る。 （２） 手作業でかぶせていた作業を、機械でできるよ
うにするが、数十枚の袋を収納できるものにし、１枚づ
つ確実に抜き出せる機械的機構を設ける。 （３） １枚の袋の開口部には、口開けガイド金具とし
て、十字型治具を用い、正確に口開けと同時に、その治
具の上外の袋の外側からチャックでつまみ両側に開き、
果実を入れ終る迄、保持す機械にする。 （４） 物が入り終ると、上部外側の両端をつまみ、た
ぐりながら中央にぶつかることなく集めるチャックを設
け、１ケ所どめの位置迄移動すると完全につつみこむ形
ができる。 （５） 集め両端の１ケ所どめのためのホッチキス又は
セロテープ裝置等を設け機械的に作動する。 （６） 裝置の上部でかぶせ動作をするので、裝置の高
さと、ハンドルの長さにより、脚立、動車等を必要とし
ない距離にする。 （７） 袋、ホッチキス等、資材不足は豆電池、ランプ
信号する （８） 軽く、持運び便利にし、高速度、連続に向くよ
う、操作を簡單にしておくと、老人、子供でも、６秒に
１個かぶせることができる。

【０００５】〔作用〕上記のように構成された袋かぶせ
裝置は、ハンドルに設けたレバーを１ケ所裝作するのみ
で、全工程が自動で動作し、機械的に作動するため、誤
りがなく、確実に袋かぶせができる。また、袋の開口部
の十字型治具が作用し、確実に開口する。

【０００６】〔実施例〕実施例について図面を參照し説
明すると、図１において全体を示すが、全工程をこの中
で行い、全体を軽くするため、低比重材料を使い、２ｋ
ｇの重量にしている。ハンドル（１）の上部に、レバー
（２）を設け、このレバを動かすと、アームを介し、両
端チャック（３）が、袋をつまみ、枝の上から、段違い
ナライ（５）にならてて、中央に移動し、行きすぎて止
ると、ホッチキス（４）が作動、袋を止める。とめ終る
と直ちにチャックは開き、元の位置に戻る。ハンドル
（６）は、右の固定ハンドル（１）と異り、準備ハンド
ルと称し、左手で右に倒すと〔図５〕に示す、袋の収納
庫の受板（８）が、袋１枚を下動し、停止板（１１）で
停止、抜き出した袋は次は停止板と共に上昇、定位置
で、十字型治具（１２）が回転し、袋の１端に当り、次
に降下し、拡げチャック（１３）が治具の上から袋と共
につまみ、拡げる動作で終了し、果実に入れる。

【０００７】図３に示す袋は、本発明の裝置に使用する
もので従来、袋の上部の中に針金入りのものを止め、枝
部の溝深さを裏と表に替えたもの。この段部分に十字型
治具（１２）の先端が当り、降下により開口する。図５
は袋の収納庫を示すもので、スプリング荷重とリンク作
動で、常に定圧で押付けることができ、重なり抜出し防
止のゴム板（９）を設けた。

【０００８】袋不足、ホッチキスの針不足で補充を必要
とする信号のため豆電池とランプを設け、接点の信号を
とる。上記、補充ランプ以外は１切、電気を使用しない
機械的作動裝置の実施例の他に、バッテリーによる駆
動、コンプレッサーによる圧縮空気使用、そして完全自
動にするための、果実位置探しセンサー付、等々、実施
例を示すことも不可能ではない。そして袋のとめ方もホ
ッチキスの実施としたが、セロテープ、接着剤によるこ
とも可能。

【０００９】〔発明の効果〕本発明は、以上説明したよ
うに構成されているので、次の効果を奏する。 （１） 針金なしの袋は、軽く、保管枚数の増大がで
き、１枚づつ抜出し易い。 （２） 下の地面にいて、高所の物にもかぶせることが
できるので、袋かぶせ速度が早く、従来の数倍の速度と
なった。 （３） 裝置が軽く、小回りが効き、操作が簡單のた
め、今迄のように未経験者では不可ということがなくな
った。誰でもできる。 （４） 従来、針金のねぢりを指でやったが、今は疲労
しなくなった。 （５） 機械的裝置のため、雨水に対処できる材料、即
ち、プラスチック、アルミ等の選択により、雨中作業も
可能で錆の心配もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の袋かぶせ裝置のカバーを除く全体正面
図である。

【図２】本発明の袋かぶせ裝置の測面図である。

【図３】本発明の袋の正面図である。

【図４】本発明の袋の測面の断面図である。

【図５】本発明の袋かぶせ裝置の下部にある、袋の収納
庫測面断面図である。

【図６】つまみチャックの平面図である。

【図７】本発明の袋かぶせ裝置で完了し、ホッチキス型
でとめた測面図である。

【符号の説明】

Ａ 袋 Ｂ 枝 Ｃ 果実 １ 右ハンドル ２ レバー ３ 両端チャック ４ ホッチキス ５ 段違いナライ板 ６ 準備ハンドル ７ 袋当板 ８ 袋受板 ９ ゴムストッパー １０ 袋重ね収納庫加
圧部カバー １１ 下降袋受板 １２ 十字型治具 １３ 拡げチャック

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １枚づつ抜き出し可能な溝深さの異る重
   ね収納庫を設け、袋の移動終点部に、口開き十字治具が
   あって、袋の口あけ、外側から２ケのつまみチャックで
   開き、かぶせ物に入れ、更に、両側２ケのつまみチャッ
   クでつまみ、段違いに中央へ寄せ物にかぶせて合せ目を
   １ケ所止め、の連続動作機構を、電気、圧縮空気等の駆
   動源を用いず、半自動的に、ハンドル、レバー等ワンタ
   ッチで機械的にできる袋かぶせ裝置。