JPH09235695A - 表面処理用吊り下げ治具 - Google Patents
表面処理用吊り下げ治具Info
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- JPH09235695A JPH09235695A JP4374796A JP4374796A JPH09235695A JP H09235695 A JPH09235695 A JP H09235695A JP 4374796 A JP4374796 A JP 4374796A JP 4374796 A JP4374796 A JP 4374796A JP H09235695 A JPH09235695 A JP H09235695A
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- hook
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産効率を維持しつつ、しかもワ−クの脱落
防止を計ることのできる表面処理用吊り下げ治具を提供
すること。 【解決手段】 導電性金属材料からなるラック本体1に
は、ワ−クWを吊り下げて通電支持する鉤状のワ−ク吊
り下げ通電部3を、上下方向に間隔を開けて縦列状態に
して複数個取り付けて形成するとともに、前記ラック本
体1の上部に、そのラック本体1の支持用のフック部4
を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通電部3およびフッ
ク部4を除くラック本体1の全体外周面に絶縁被覆層5
を施してなる表面処理用吊り下げ治具において、前記ラ
ック本体1の下側に位置する鉤状のワ−ク吊り下げ通電
部3の折り返し先端側3Aに抜け止め抑止部30を施し
たことにある。
防止を計ることのできる表面処理用吊り下げ治具を提供
すること。 【解決手段】 導電性金属材料からなるラック本体1に
は、ワ−クWを吊り下げて通電支持する鉤状のワ−ク吊
り下げ通電部3を、上下方向に間隔を開けて縦列状態に
して複数個取り付けて形成するとともに、前記ラック本
体1の上部に、そのラック本体1の支持用のフック部4
を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通電部3およびフッ
ク部4を除くラック本体1の全体外周面に絶縁被覆層5
を施してなる表面処理用吊り下げ治具において、前記ラ
ック本体1の下側に位置する鉤状のワ−ク吊り下げ通電
部3の折り返し先端側3Aに抜け止め抑止部30を施し
たことにある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックや金
属製の部品(ワ−ク)に、電気メッキ、電着塗装、アル
マイト塗装などの表面処理を施すときに、ワ−クを処理
液中に浸漬した状態に保持するための表面処理用吊り下
げ治具に関するものである。
属製の部品(ワ−ク)に、電気メッキ、電着塗装、アル
マイト塗装などの表面処理を施すときに、ワ−クを処理
液中に浸漬した状態に保持するための表面処理用吊り下
げ治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の表面処理のためのワ−クを保持す
る吊り下げ治具としては、たとえば図5および図6に示
すように、導電性金属材料からなるラック本体1の枠状
のフレ−ム2には、ワ−クWを吊り下げて通電支持する
鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3を、前記フレ−ム2の上
下方向に間隔を開けて複数個取り付けて形成するととも
に、前記ラック本体1の上部に、そのラック本体1の支
持用のフック部4を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通
電部3およびフック部4を除くラック本体1の全体外周
面にポリ塩化ビニルやフッ素樹脂あるいはナイロン樹脂
などの絶縁被覆層5を施して表面処理用吊り下げ治具を
構成している。
る吊り下げ治具としては、たとえば図5および図6に示
すように、導電性金属材料からなるラック本体1の枠状
のフレ−ム2には、ワ−クWを吊り下げて通電支持する
鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3を、前記フレ−ム2の上
下方向に間隔を開けて複数個取り付けて形成するととも
に、前記ラック本体1の上部に、そのラック本体1の支
持用のフック部4を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通
電部3およびフック部4を除くラック本体1の全体外周
面にポリ塩化ビニルやフッ素樹脂あるいはナイロン樹脂
などの絶縁被覆層5を施して表面処理用吊り下げ治具を
構成している。
【0003】この場合、たとえば電気メッキによる表面
処理装置にあっては、図6に示すようにメッキによる表
面処理装置の通電用の陰極部である移動部材6にワ−ク
Wを吊り下げて通電支持するラック本体1のフック部4
を吊るし、前記陰極部である移動部材6が搬送装置の水
平方向、上下方向の移動に伴ってメッキ槽7内のメッキ
処理液に浸漬できるように構成されており、また前記メ
ッキ槽7内部に陽極棒8が配設され、その陽極棒8から
メッキ槽7の外部へと電気的に引き回し形成されてい
る。
処理装置にあっては、図6に示すようにメッキによる表
面処理装置の通電用の陰極部である移動部材6にワ−ク
Wを吊り下げて通電支持するラック本体1のフック部4
を吊るし、前記陰極部である移動部材6が搬送装置の水
平方向、上下方向の移動に伴ってメッキ槽7内のメッキ
処理液に浸漬できるように構成されており、また前記メ
ッキ槽7内部に陽極棒8が配設され、その陽極棒8から
メッキ槽7の外部へと電気的に引き回し形成されてい
る。
【0004】したがって、メッキ表面処理工程におい
て、前記移動部材6にワ−クWを保持したラック本体1
を吊り下げ支持し、そのままの状態で移動部材6をメッ
キ槽7内へと下降させてワ−クWをメッキ処理液に浸漬
し、ワ−クWの表面処理すなわちメッキ処理が終了する
と、そのままの状態で移動部材6を上昇させてワ−クW
をメッキ槽7から引き上げた後、ワ−クWを手作業にて
ラック本体1から取り外している。
て、前記移動部材6にワ−クWを保持したラック本体1
を吊り下げ支持し、そのままの状態で移動部材6をメッ
キ槽7内へと下降させてワ−クWをメッキ処理液に浸漬
し、ワ−クWの表面処理すなわちメッキ処理が終了する
と、そのままの状態で移動部材6を上昇させてワ−クW
をメッキ槽7から引き上げた後、ワ−クWを手作業にて
ラック本体1から取り外している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラック本体
1の鉤状の吊り下げ通電部3にワ−クWを引っ掛けて吊
り下げ支持しているが、移動部材6に吊り下げられたラ
ック本体1を、前記メッキ槽7内へ出し入れする際、特
に移動部材6とともにラック本体1をメッキ槽7へ下降
移動するとき、メッキ槽7内のメッキ処理液自体の液体
の抵抗によってワ−ク吊り下げ通電部3からワ−クWが
脱落してしまうことがあり、メッキ槽7内への移動部材
6の下降、上昇速度を上げてメッキ処理工程の作業効率
を高める手段はあるが、下降速度を早くすれば早くする
ほど前述した液体の抵抗力が増し、本体フレ−ム1のワ
−ク吊り下げ通電部3からワ−クWが抜け落ちる現象が
顕著に現れてしまうという問題が残されている。
1の鉤状の吊り下げ通電部3にワ−クWを引っ掛けて吊
り下げ支持しているが、移動部材6に吊り下げられたラ
ック本体1を、前記メッキ槽7内へ出し入れする際、特
に移動部材6とともにラック本体1をメッキ槽7へ下降
移動するとき、メッキ槽7内のメッキ処理液自体の液体
の抵抗によってワ−ク吊り下げ通電部3からワ−クWが
脱落してしまうことがあり、メッキ槽7内への移動部材
6の下降、上昇速度を上げてメッキ処理工程の作業効率
を高める手段はあるが、下降速度を早くすれば早くする
ほど前述した液体の抵抗力が増し、本体フレ−ム1のワ
−ク吊り下げ通電部3からワ−クWが抜け落ちる現象が
顕著に現れてしまうという問題が残されている。
【0006】そこで本出願人は、様々な形態の吊り下げ
治具を想定して実験を繰り返した結果、本体フレ−ム1
にワ−クWを縦列に配置したワ−ク吊り下げ通電部3に
おいて、下側に位置したワ−ク吊り下げ通電部3に吊り
下げ支持したワ−クWが液中に浸漬する時に直接液体の
抵抗を受けやすく、その上方側に位置したワ−クWは下
側に位置したワ−クWによって抵抗が軽減されるために
抜け落ちることなく所定の位置に確実に支持されている
ことを確認することができた。
治具を想定して実験を繰り返した結果、本体フレ−ム1
にワ−クWを縦列に配置したワ−ク吊り下げ通電部3に
おいて、下側に位置したワ−ク吊り下げ通電部3に吊り
下げ支持したワ−クWが液中に浸漬する時に直接液体の
抵抗を受けやすく、その上方側に位置したワ−クWは下
側に位置したワ−クWによって抵抗が軽減されるために
抜け落ちることなく所定の位置に確実に支持されている
ことを確認することができた。
【0007】そこで本発明は、上述した事情に鑑みて成
されたものであって、生産効率を維持しつつ、しかもワ
−クの脱落防止を計ることのできる表面処理用吊り下げ
治具を提供することを目的とする。
されたものであって、生産効率を維持しつつ、しかもワ
−クの脱落防止を計ることのできる表面処理用吊り下げ
治具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、導電性金属材料からなるラック本体には、ワ
−クを吊り下げて通電支持する鉤状のワ−ク吊り下げ通
電部を、上下方向に間隔を開けて縦列状態にして複数個
取り付けて形成するとともに、前記ラック本体の上部
に、そのラック本体の支持用のフック部を延設し、かつ
前記ワ−ク吊り下げ通電部およびフック部を除くラック
本体の全体外周面に絶縁被覆層を施してなる表面処理用
吊り下げ治具において、前記ラック本体の下側に位置す
る鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の折り返し先端側に抜け
止め抑止部を施したことを特徴とする表面処理用吊り下
げ治具にある。また前記表面処理用吊り下げ治具におい
て、前記鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲状と
し、その彎曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り下げ通電
部の基端側に接近配設して反り返り部を形成し、この反
り返り部により前記抜け止め抑止部を構成したことにあ
る。また前記表面処理用吊り下げ治具において、前記鉤
状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲状とし、その彎
曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り下げ通電部の基端側
に接近配設して反り返り部を形成するとともに、この反
り返り部の先端側と前記ワ−ク吊り下げ通電部の基端側
との間隔を幅狭に形成し、前記反り返り部と前記幅狭部
分により前記抜け止め抑止部を構成したことにある。ま
た前記表面処理用吊り下げ治具において、前記鉤状のワ
−ク吊り下げ通電部の形状を略U字状とし、そのU字状
の折り返し先端側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の基端
側より上方に延出して延長部を形成し、この延長部によ
り前記抜け止め抑止部を構成したことにある。また前記
表面処理用吊り下げ治具において、前記鉤状のワ−ク吊
り下げ通電部の形状を略V字状とし、そのV字状の折り
返し先端側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の基端側より
上方に延出して延長部を形成し、この延長部により前記
抜け止め抑止部を構成したことにある。
するため、導電性金属材料からなるラック本体には、ワ
−クを吊り下げて通電支持する鉤状のワ−ク吊り下げ通
電部を、上下方向に間隔を開けて縦列状態にして複数個
取り付けて形成するとともに、前記ラック本体の上部
に、そのラック本体の支持用のフック部を延設し、かつ
前記ワ−ク吊り下げ通電部およびフック部を除くラック
本体の全体外周面に絶縁被覆層を施してなる表面処理用
吊り下げ治具において、前記ラック本体の下側に位置す
る鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の折り返し先端側に抜け
止め抑止部を施したことを特徴とする表面処理用吊り下
げ治具にある。また前記表面処理用吊り下げ治具におい
て、前記鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲状と
し、その彎曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り下げ通電
部の基端側に接近配設して反り返り部を形成し、この反
り返り部により前記抜け止め抑止部を構成したことにあ
る。また前記表面処理用吊り下げ治具において、前記鉤
状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲状とし、その彎
曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り下げ通電部の基端側
に接近配設して反り返り部を形成するとともに、この反
り返り部の先端側と前記ワ−ク吊り下げ通電部の基端側
との間隔を幅狭に形成し、前記反り返り部と前記幅狭部
分により前記抜け止め抑止部を構成したことにある。ま
た前記表面処理用吊り下げ治具において、前記鉤状のワ
−ク吊り下げ通電部の形状を略U字状とし、そのU字状
の折り返し先端側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の基端
側より上方に延出して延長部を形成し、この延長部によ
り前記抜け止め抑止部を構成したことにある。また前記
表面処理用吊り下げ治具において、前記鉤状のワ−ク吊
り下げ通電部の形状を略V字状とし、そのV字状の折り
返し先端側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の基端側より
上方に延出して延長部を形成し、この延長部により前記
抜け止め抑止部を構成したことにある。
【0009】
【発明の実施の形態】ラック本体には、上下方向に複数
のワ−ク吊り下げ通電部が縦列状態にして間隔を開けて
形成され、その縦列状態に配設されたワ−ク吊り下げ通
電部の内、少なくともラック本体の下側に位置した鉤状
のワ−ク吊り下げ通電部に、ワ−ク吊り下げ通電部の折
り返し先端側に抜け止め抑止部を施すことによって、ラ
ック本体を表面処理液中に下降作動させて浸漬した際、
ワ−クが抜け止め抑止部により脱落することなく安定し
た状態に吊り下げ支持することができる。また鉤状のワ
−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲状とした場合にあって
は、その彎曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り下げ通電
部の基端側に接近配設して反り返り部を形成し、この反
り返り部により前記抜け止め抑止部を構成したことによ
って、液体の抵抗を受けたとしても抜け止め支持され、
また鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を略U字状ある
いは略V字状とした場合にあっては、その折り返し先端
側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の基端側より上方に延
出した延長部によって前記抜け止め抑止部を構成するこ
とにより、ワ−クの脱落が抑止されるものであり、その
抜け止め抑止部を施していない上方側に位置したワ−ク
は、抜け止め抑止部によって抜け止め保持されている下
側に位置したワ−クによって抵抗が軽減されるために抜
け落ちることなく所定の位置に支持される。
のワ−ク吊り下げ通電部が縦列状態にして間隔を開けて
形成され、その縦列状態に配設されたワ−ク吊り下げ通
電部の内、少なくともラック本体の下側に位置した鉤状
のワ−ク吊り下げ通電部に、ワ−ク吊り下げ通電部の折
り返し先端側に抜け止め抑止部を施すことによって、ラ
ック本体を表面処理液中に下降作動させて浸漬した際、
ワ−クが抜け止め抑止部により脱落することなく安定し
た状態に吊り下げ支持することができる。また鉤状のワ
−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲状とした場合にあって
は、その彎曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り下げ通電
部の基端側に接近配設して反り返り部を形成し、この反
り返り部により前記抜け止め抑止部を構成したことによ
って、液体の抵抗を受けたとしても抜け止め支持され、
また鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を略U字状ある
いは略V字状とした場合にあっては、その折り返し先端
側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の基端側より上方に延
出した延長部によって前記抜け止め抑止部を構成するこ
とにより、ワ−クの脱落が抑止されるものであり、その
抜け止め抑止部を施していない上方側に位置したワ−ク
は、抜け止め抑止部によって抜け止め保持されている下
側に位置したワ−クによって抵抗が軽減されるために抜
け落ちることなく所定の位置に支持される。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説
明する。図1および図2は本発明の第一実施例を示すも
ので、導電性金属材料からなるラック本体1は、縦方向
の4本の大骨からなる枠状のフレ−ム2によって形成さ
れ、その枠状のフレ−ム2にはワ−クWを吊り下げて通
電支持する鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3を、前記フレ
−ム2の縦方向の大骨部分に上下方向に間隔を開けて縦
列状態にして複数個取り付けて形成するとともに、前記
ラック本体1の上端部分に、そのラック本体1の支持用
のフック部4を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通電部
3およびフック部4を除くラック本体1の全体外周面に
ポリ塩化ビニルやフッ素樹脂あるいはナイロン樹脂など
の絶縁被覆層5を施して表面処理用吊り下げ治具を構成
している。
明する。図1および図2は本発明の第一実施例を示すも
ので、導電性金属材料からなるラック本体1は、縦方向
の4本の大骨からなる枠状のフレ−ム2によって形成さ
れ、その枠状のフレ−ム2にはワ−クWを吊り下げて通
電支持する鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3を、前記フレ
−ム2の縦方向の大骨部分に上下方向に間隔を開けて縦
列状態にして複数個取り付けて形成するとともに、前記
ラック本体1の上端部分に、そのラック本体1の支持用
のフック部4を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通電部
3およびフック部4を除くラック本体1の全体外周面に
ポリ塩化ビニルやフッ素樹脂あるいはナイロン樹脂など
の絶縁被覆層5を施して表面処理用吊り下げ治具を構成
している。
【0011】また従来装置にて説明したように電気メッ
キによる表面処理装置にあっては、図6に示すようにメ
ッキによる表面処理装置の通電用の陰極部である移動部
材6にワ−クWを吊り下げて通電支持するラック本体1
のフック部4を吊るし、前記陰極部である移動部材6が
搬送装置の水平方向、上下方向の移動に伴ってメッキ槽
7内のメッキ処理液に浸漬できるように構成されてお
り、また前記メッキ槽7内部に陽極棒8が配設され、そ
の陽極棒8からメッキ槽7の外部へと電気的に引き回し
形成されている。
キによる表面処理装置にあっては、図6に示すようにメ
ッキによる表面処理装置の通電用の陰極部である移動部
材6にワ−クWを吊り下げて通電支持するラック本体1
のフック部4を吊るし、前記陰極部である移動部材6が
搬送装置の水平方向、上下方向の移動に伴ってメッキ槽
7内のメッキ処理液に浸漬できるように構成されてお
り、また前記メッキ槽7内部に陽極棒8が配設され、そ
の陽極棒8からメッキ槽7の外部へと電気的に引き回し
形成されている。
【0012】また本発明の第一実施例では、前述した実
験結果をもとに、ラック本体1のフレ−ム2に縦列状態
にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通電部3におい
て、前記ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置した鉤
状のワ−ク吊り下げ通電部3は、図2の上段側に示した
ように従来構造と同様の形状、たとえば鉤状のワ−ク吊
り下げ通電部3の形状を彎曲状とし、そのワ−ク吊り下
げ通電部3の折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電
部3の基端側3Bより下方に下げて短く形成し、ワ−ク
Wの吊り下げ作業やワ−クWの取り外し作業を簡便にし
ており、またラック本体1のフレ−ム2の下側に位置し
た鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3には、図2の下段側に
示したように、その折り返し先端側3Aに抜け止め抑止
部30を施して構成している。
験結果をもとに、ラック本体1のフレ−ム2に縦列状態
にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通電部3におい
て、前記ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置した鉤
状のワ−ク吊り下げ通電部3は、図2の上段側に示した
ように従来構造と同様の形状、たとえば鉤状のワ−ク吊
り下げ通電部3の形状を彎曲状とし、そのワ−ク吊り下
げ通電部3の折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電
部3の基端側3Bより下方に下げて短く形成し、ワ−ク
Wの吊り下げ作業やワ−クWの取り外し作業を簡便にし
ており、またラック本体1のフレ−ム2の下側に位置し
た鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3には、図2の下段側に
示したように、その折り返し先端側3Aに抜け止め抑止
部30を施して構成している。
【0013】この場合、前記ラック本体1のフレ−ム2
の下側に位置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3の形状
を彎曲状とし、その彎曲状の折り返し先端側3Aをワ−
ク吊り下げ通電部3の基端側3Bに接近配設した反り返
り部30Aとして形成し、この反り返り部30Aにより
前記抜け止め抑止部30を構成しており、特に抜け止め
抑止部30の効果を高めるために、反り返り部30Aと
前記ワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bとの間隔を幅
狭Sに形成し、前記反り返り部30Aと前記幅狭S部分
とによりワ−クWの脱落を未然に防ぐことができるよう
に構成している。
の下側に位置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3の形状
を彎曲状とし、その彎曲状の折り返し先端側3Aをワ−
ク吊り下げ通電部3の基端側3Bに接近配設した反り返
り部30Aとして形成し、この反り返り部30Aにより
前記抜け止め抑止部30を構成しており、特に抜け止め
抑止部30の効果を高めるために、反り返り部30Aと
前記ワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bとの間隔を幅
狭Sに形成し、前記反り返り部30Aと前記幅狭S部分
とによりワ−クWの脱落を未然に防ぐことができるよう
に構成している。
【0014】上記構成からなる第一実施例の表面処理用
吊り下げ治具においては、前述した従来例と同様にメッ
キ表面処理工程において、前記移動部材6にワ−クWを
保持したラック本体1を吊り下げ支持し、そのままの状
態で移動部材6をメッキ槽7内へと下降させてワ−クW
をメッキ処理液に浸漬し、ワ−クWの表面処理すなわち
メッキ処理が終了すると、そのままの状態で移動部材6
を上昇させてワ−クWをメッキ槽7から引き上げ洗浄工
程を経た後、ワ−クWを手作業にてラック本体1から取
り外すようにしている。
吊り下げ治具においては、前述した従来例と同様にメッ
キ表面処理工程において、前記移動部材6にワ−クWを
保持したラック本体1を吊り下げ支持し、そのままの状
態で移動部材6をメッキ槽7内へと下降させてワ−クW
をメッキ処理液に浸漬し、ワ−クWの表面処理すなわち
メッキ処理が終了すると、そのままの状態で移動部材6
を上昇させてワ−クWをメッキ槽7から引き上げ洗浄工
程を経た後、ワ−クWを手作業にてラック本体1から取
り外すようにしている。
【0015】この際、移動部材6とともにラック本体1
をメッキ槽7へ下降移動するとき、ラック本体1の鉤状
の吊り下げ通電部3にワ−クWを引っ掛けて吊り下げ支
持しているため、特にワ−クWが軽量であったり平板状
の場合などにおいて、メッキ槽7内のメッキ処理液自体
の液体の粘性抵抗によって、通常前記ワ−クWがメッキ
処理液内で沈む速度に対してメッキ槽7内への移動部材
6の下降速度を早くするほど液体の抵抗力が増し、鉤状
の吊り下げ通電部3に引っ掛けられて吊り下げ支持され
ているワ−クWの浮き上がり現象が現れやすいが、本体
フレ−ム1のフレ−ム2に縦列に配置したワ−ク吊り下
げ通電部3において、ワ−クWが液中に浸漬する時に直
接液体の粘性抵抗を受けやすくなる下側に位置したワ−
ク吊り下げ通電部3には、その折り返し先端側3Aに抜
け止め抑止部30を施すことによってワ−クWが脱落す
ることを抑制することができる。
をメッキ槽7へ下降移動するとき、ラック本体1の鉤状
の吊り下げ通電部3にワ−クWを引っ掛けて吊り下げ支
持しているため、特にワ−クWが軽量であったり平板状
の場合などにおいて、メッキ槽7内のメッキ処理液自体
の液体の粘性抵抗によって、通常前記ワ−クWがメッキ
処理液内で沈む速度に対してメッキ槽7内への移動部材
6の下降速度を早くするほど液体の抵抗力が増し、鉤状
の吊り下げ通電部3に引っ掛けられて吊り下げ支持され
ているワ−クWの浮き上がり現象が現れやすいが、本体
フレ−ム1のフレ−ム2に縦列に配置したワ−ク吊り下
げ通電部3において、ワ−クWが液中に浸漬する時に直
接液体の粘性抵抗を受けやすくなる下側に位置したワ−
ク吊り下げ通電部3には、その折り返し先端側3Aに抜
け止め抑止部30を施すことによってワ−クWが脱落す
ることを抑制することができる。
【0016】すなわち、この第一実施例の場合、前記ラ
ック本体1のフレ−ム2の下側に位置した鉤状のワ−ク
吊り下げ通電部3の形状を彎曲状とし、その彎曲状の折
り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3
Bに接近配設した反り返り部30Aとして形成し、この
反り返り部30Aと前記ワ−ク吊り下げ通電部3の基端
側3Bとの間隔を幅狭Sに形成し、前記反り返り部30
Aと前記幅狭S部分とによりワ−クWの脱落を未然に防
ぐことができるようにした抜け止め抑止部30を構成し
ているため、吊り下げられたワ−クWが浮き上がっても
幅狭S部分と先端側3Aの反り返り部30Aによりワ−
クWが引っ掛かりやすく抜け出なくなり、この支持され
ている下側に吊り下げられたワ−クWにより、その上方
側に吊り下げられて支持されているワ−クWは下側に位
置したワ−クWの下降移動に伴うメッキ処理液の巻き込
み作用によって追従して下降作動しやすくなり、これに
よりメッキ処理液の粘性抵抗が軽減されるために抜け落
ちることなく所定の位置に支持することができる。
ック本体1のフレ−ム2の下側に位置した鉤状のワ−ク
吊り下げ通電部3の形状を彎曲状とし、その彎曲状の折
り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3
Bに接近配設した反り返り部30Aとして形成し、この
反り返り部30Aと前記ワ−ク吊り下げ通電部3の基端
側3Bとの間隔を幅狭Sに形成し、前記反り返り部30
Aと前記幅狭S部分とによりワ−クWの脱落を未然に防
ぐことができるようにした抜け止め抑止部30を構成し
ているため、吊り下げられたワ−クWが浮き上がっても
幅狭S部分と先端側3Aの反り返り部30Aによりワ−
クWが引っ掛かりやすく抜け出なくなり、この支持され
ている下側に吊り下げられたワ−クWにより、その上方
側に吊り下げられて支持されているワ−クWは下側に位
置したワ−クWの下降移動に伴うメッキ処理液の巻き込
み作用によって追従して下降作動しやすくなり、これに
よりメッキ処理液の粘性抵抗が軽減されるために抜け落
ちることなく所定の位置に支持することができる。
【0017】また、メッキ表面処理工程において、ワ−
クWの表面処理すなわちメッキ処理が終了すると、ワ−
クWをメッキ槽7から引き上げて洗浄工程を経た後、ワ
−クWを手作業にてラック本体1から取り外す際、前記
ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置した大半の鉤状
のワ−ク吊り下げ通電部3は、そのワ−ク吊り下げ通電
部3の折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の
基端側3Bより下方に下げて短く形成しているため、ワ
−クWをワ−ク吊り下げ通電部3の折り返し先端側3A
から取り外しやすく、またラック本体1のフレ−ム2の
下側に位置した抜け止め抑止部30を施して構成した少
量の鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3からワ−クWを手作
業にてラック本体1から取り外すことによって全てのワ
−クWの取り外し作業が完了する。
クWの表面処理すなわちメッキ処理が終了すると、ワ−
クWをメッキ槽7から引き上げて洗浄工程を経た後、ワ
−クWを手作業にてラック本体1から取り外す際、前記
ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置した大半の鉤状
のワ−ク吊り下げ通電部3は、そのワ−ク吊り下げ通電
部3の折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の
基端側3Bより下方に下げて短く形成しているため、ワ
−クWをワ−ク吊り下げ通電部3の折り返し先端側3A
から取り外しやすく、またラック本体1のフレ−ム2の
下側に位置した抜け止め抑止部30を施して構成した少
量の鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3からワ−クWを手作
業にてラック本体1から取り外すことによって全てのワ
−クWの取り外し作業が完了する。
【0018】また図3は本発明の第二実施例を示すもの
で、前述した第一実施例と同様に、導電性金属材料から
なるラック本体1は、枠状のフレ−ム2によって形成さ
れ、その枠状のフレ−ム2にはワ−クWを吊り下げて通
電支持する鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3を、前記フレ
−ム2の縦方向の大骨部分に上下方向に間隔を開けて縦
列状態にして複数個取り付けて形成するとともに、前記
ラック本体1の上端部分に、そのラック本体1の支持用
のフック部4を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通電部
3およびフック部4を除くラック本体1の全体外周面に
ポリ塩化ビニルやフッ素樹脂あるいはナイロン樹脂など
の絶縁被覆層5を施して表面処理用吊り下げ治具を構成
している。
で、前述した第一実施例と同様に、導電性金属材料から
なるラック本体1は、枠状のフレ−ム2によって形成さ
れ、その枠状のフレ−ム2にはワ−クWを吊り下げて通
電支持する鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3を、前記フレ
−ム2の縦方向の大骨部分に上下方向に間隔を開けて縦
列状態にして複数個取り付けて形成するとともに、前記
ラック本体1の上端部分に、そのラック本体1の支持用
のフック部4を延設し、かつ前記ワ−ク吊り下げ通電部
3およびフック部4を除くラック本体1の全体外周面に
ポリ塩化ビニルやフッ素樹脂あるいはナイロン樹脂など
の絶縁被覆層5を施して表面処理用吊り下げ治具を構成
している。
【0019】この実施例では、ラック本体1のフレ−ム
2に縦列状態にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通電
部3において、ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置
したワ−ク吊り下げ通電部3として、図3の上段側に示
したように、鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3の形状を略
U字状とし、そのワ−ク吊り下げ通電部3の折り返し先
端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bより下
方に下げて短く形成し、この短く形成した折り返し先端
側3Aによってワ−クWの吊り下げ作業やワ−クWの取
り外し作業を簡便にしており、またラック本体1のフレ
−ム2の下側に位置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3
として、図3の下段側に示したように、ワ−ク吊り下げ
通電部3の形状を略U字状とし、そのワ−ク吊り下げ通
電部3の折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3
の基端側3Bより上方に延出して延長部30Bを形成
し、この延長部30Bにより前記抜け止め抑止部30と
して構成している。
2に縦列状態にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通電
部3において、ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置
したワ−ク吊り下げ通電部3として、図3の上段側に示
したように、鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3の形状を略
U字状とし、そのワ−ク吊り下げ通電部3の折り返し先
端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bより下
方に下げて短く形成し、この短く形成した折り返し先端
側3Aによってワ−クWの吊り下げ作業やワ−クWの取
り外し作業を簡便にしており、またラック本体1のフレ
−ム2の下側に位置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3
として、図3の下段側に示したように、ワ−ク吊り下げ
通電部3の形状を略U字状とし、そのワ−ク吊り下げ通
電部3の折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3
の基端側3Bより上方に延出して延長部30Bを形成
し、この延長部30Bにより前記抜け止め抑止部30と
して構成している。
【0020】上記構成からなる第二実施例の表面処理用
吊り下げ治具においては、移動部材6とともにラック本
体1をメッキ槽7内へ下降移動するとき、本体フレ−ム
1のフレ−ム2に縦列に配置したワ−ク吊り下げ通電部
3において、ワ−クWがメッキ槽7内のメッキ処理液中
に浸漬する時に直接液体の粘性抵抗を受けやすくなる下
側に位置したワ−ク吊り下げ通電部3には、その折り返
し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bよ
り上方に延出した延長部30Bからなる抜け止め抑止部
30を施すことによってワ−クWが脱落することを抑制
することができる。
吊り下げ治具においては、移動部材6とともにラック本
体1をメッキ槽7内へ下降移動するとき、本体フレ−ム
1のフレ−ム2に縦列に配置したワ−ク吊り下げ通電部
3において、ワ−クWがメッキ槽7内のメッキ処理液中
に浸漬する時に直接液体の粘性抵抗を受けやすくなる下
側に位置したワ−ク吊り下げ通電部3には、その折り返
し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bよ
り上方に延出した延長部30Bからなる抜け止め抑止部
30を施すことによってワ−クWが脱落することを抑制
することができる。
【0021】すなわち、この第二実施例の場合、前記ラ
ック本体1のフレ−ム2の下側に位置した鉤状のワ−ク
吊り下げ通電部3の形状を略U字状とし、そのU字状の
折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側
3Bより上方に延出した延長部30Bからなる抜け止め
抑止部30として構成しているため、吊り下げられたワ
−クWが浮き上がっても延長部30Bの高さ寸法を長く
形成することによってワ−クWのが引っ掛かり領域を増
やすことが可能となるため、ワ−ク吊り下げ通電部3か
らワ−クWが抜け落ちづらくなり、この支持されている
吊り下げられたワ−クWによって、その上方側に吊り下
げられて支持されているワ−クWが、下側に位置したワ
−クWの下降移動に伴うメッキ処理液の巻き込み作用に
よって追従して下降作動しやすくなり、これによりメッ
キ処理液の粘性抵抗が軽減されるために抜け落ちること
なく吊り下げ支持することができる。
ック本体1のフレ−ム2の下側に位置した鉤状のワ−ク
吊り下げ通電部3の形状を略U字状とし、そのU字状の
折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側
3Bより上方に延出した延長部30Bからなる抜け止め
抑止部30として構成しているため、吊り下げられたワ
−クWが浮き上がっても延長部30Bの高さ寸法を長く
形成することによってワ−クWのが引っ掛かり領域を増
やすことが可能となるため、ワ−ク吊り下げ通電部3か
らワ−クWが抜け落ちづらくなり、この支持されている
吊り下げられたワ−クWによって、その上方側に吊り下
げられて支持されているワ−クWが、下側に位置したワ
−クWの下降移動に伴うメッキ処理液の巻き込み作用に
よって追従して下降作動しやすくなり、これによりメッ
キ処理液の粘性抵抗が軽減されるために抜け落ちること
なく吊り下げ支持することができる。
【0022】また図4は本発明の第三実施例を示すもの
で、この実施例では、ラック本体1のフレ−ム2に縦列
状態にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通電部3にお
いて、ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置したワ−
ク吊り下げ通電部3として、図4の上段側に示したよう
に、鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3の形状を略V字状と
し、そのワ−ク吊り下げ通電部3の折り返し先端側3A
をワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bより下方に下げ
て短く形成し、この短く形成した折り返し先端側3Aに
よってワ−クWの吊り下げ作業やワ−クWの取り外し作
業を簡便にしており、またラック本体1のフレ−ム2の
下側に位置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3として、
図4の下段側に示したように、ワ−ク吊り下げ通電部3
の形状を略V字状とし、そのワ−ク吊り下げ通電部3の
折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側
3Bより上方に延出して延長部30Bを形成し、この延
長部30Bにより前記抜け止め抑止部30として構成し
ているものであり、前述した第二実施例と同様の効果を
得ることができる。
で、この実施例では、ラック本体1のフレ−ム2に縦列
状態にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通電部3にお
いて、ラック本体1のフレ−ム2の上側に位置したワ−
ク吊り下げ通電部3として、図4の上段側に示したよう
に、鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3の形状を略V字状と
し、そのワ−ク吊り下げ通電部3の折り返し先端側3A
をワ−ク吊り下げ通電部3の基端側3Bより下方に下げ
て短く形成し、この短く形成した折り返し先端側3Aに
よってワ−クWの吊り下げ作業やワ−クWの取り外し作
業を簡便にしており、またラック本体1のフレ−ム2の
下側に位置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3として、
図4の下段側に示したように、ワ−ク吊り下げ通電部3
の形状を略V字状とし、そのワ−ク吊り下げ通電部3の
折り返し先端側3Aをワ−ク吊り下げ通電部3の基端側
3Bより上方に延出して延長部30Bを形成し、この延
長部30Bにより前記抜け止め抑止部30として構成し
ているものであり、前述した第二実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0023】また図示しないが、ラック本体1のフレ−
ム2に縦列状態にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通
電部3において、ラック本体1のフレ−ム2の下側に位
置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3には、その折り返
し先端側3A側を径大に形成した抜け止め抑止部30を
施して構成しても可能である。
ム2に縦列状態にして取り付けられたワ−ク吊り下げ通
電部3において、ラック本体1のフレ−ム2の下側に位
置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部3には、その折り返
し先端側3A側を径大に形成した抜け止め抑止部30を
施して構成しても可能である。
【0024】なお、前述した実施例では、ラック本体1
を銅製の材料を用いて形成していたが、アルミニウムお
よびその合金、チタニウムおよびその合金などの材料で
形成してもよく、また各実施例では、ワ−ク吊り下げ通
電部3をその断面形状が丸状の線材で形成していたが、
断面四角形状あるいは三角形状でもよく、また吊り下げ
治具であるラック本体1のフレ−ム2の縦方向の大骨の
本数などは適宜設定すればよいものであり、また縦方向
の大骨に加えて横方向に複数の中骨を設け、この複数の
中骨にワ−ク吊り下げ通電部3を縦横に列単位に取り付
けるようにしてもよいものであり、またラック本体1の
フレ−ム2と一体にワ−ク吊り下げ通電部3を成形して
もよいものであり、またワ−ク吊り下げ通電部3の形状
や大きさ等は適宜設定すればよいものである。
を銅製の材料を用いて形成していたが、アルミニウムお
よびその合金、チタニウムおよびその合金などの材料で
形成してもよく、また各実施例では、ワ−ク吊り下げ通
電部3をその断面形状が丸状の線材で形成していたが、
断面四角形状あるいは三角形状でもよく、また吊り下げ
治具であるラック本体1のフレ−ム2の縦方向の大骨の
本数などは適宜設定すればよいものであり、また縦方向
の大骨に加えて横方向に複数の中骨を設け、この複数の
中骨にワ−ク吊り下げ通電部3を縦横に列単位に取り付
けるようにしてもよいものであり、またラック本体1の
フレ−ム2と一体にワ−ク吊り下げ通電部3を成形して
もよいものであり、またワ−ク吊り下げ通電部3の形状
や大きさ等は適宜設定すればよいものである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ラック本体には、上下
方向に複数のワ−ク吊り下げ通電部が縦列状態にして間
隔を開けて形成され、その縦列状態に配設されたワ−ク
吊り下げ通電部の内、少なくともラック本体の下側に位
置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部に、ワ−ク吊り下げ
通電部の折り返し先端側に抜け止め抑止部を施すことに
よって、ラック本体を表面処理液中に下降作動させて浸
漬した際、ワ−クが抜け止め抑止部により脱落すること
なく安定した状態に吊り下げ支持することができるもの
であり、また鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲
状とした場合にあっては、その彎曲状の折り返し先端側
をワ−ク吊り下げ通電部の基端側に接近配設して反り返
り部を形成し、この反り返り部により前記抜け止め抑止
部を構成したことによって、液体の抵抗を受けたとして
も抜け止め支持され、また鉤状のワ−ク吊り下げ通電部
の形状を略U字状あるいはV字状とした場合にあって
は、その折り返し先端側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部
の基端側より上方に延出した延長部によって前記抜け止
め抑止部を構成することにより、ワ−クの脱落が抑止さ
れるものであり、その抜け止め抑止部を施していない上
方側に位置したワ−クは、抜け止め抑止部によって抜け
止め保持されている下側に位置したワ−クによって抵抗
が軽減されるために抜け落ちることなく所定の位置に支
持されるものであり、これによりワ−クの脱落防止を行
うことができるとともに、ワ−クの表面処理のための生
産効率を維持することができるものであり、また従来の
構成要素部品に新たな部品を追加することなく表面処理
用吊り下げ治具を形成することができるという効果もあ
る。
方向に複数のワ−ク吊り下げ通電部が縦列状態にして間
隔を開けて形成され、その縦列状態に配設されたワ−ク
吊り下げ通電部の内、少なくともラック本体の下側に位
置した鉤状のワ−ク吊り下げ通電部に、ワ−ク吊り下げ
通電部の折り返し先端側に抜け止め抑止部を施すことに
よって、ラック本体を表面処理液中に下降作動させて浸
漬した際、ワ−クが抜け止め抑止部により脱落すること
なく安定した状態に吊り下げ支持することができるもの
であり、また鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を彎曲
状とした場合にあっては、その彎曲状の折り返し先端側
をワ−ク吊り下げ通電部の基端側に接近配設して反り返
り部を形成し、この反り返り部により前記抜け止め抑止
部を構成したことによって、液体の抵抗を受けたとして
も抜け止め支持され、また鉤状のワ−ク吊り下げ通電部
の形状を略U字状あるいはV字状とした場合にあって
は、その折り返し先端側を鉤状のワ−ク吊り下げ通電部
の基端側より上方に延出した延長部によって前記抜け止
め抑止部を構成することにより、ワ−クの脱落が抑止さ
れるものであり、その抜け止め抑止部を施していない上
方側に位置したワ−クは、抜け止め抑止部によって抜け
止め保持されている下側に位置したワ−クによって抵抗
が軽減されるために抜け落ちることなく所定の位置に支
持されるものであり、これによりワ−クの脱落防止を行
うことができるとともに、ワ−クの表面処理のための生
産効率を維持することができるものであり、また従来の
構成要素部品に新たな部品を追加することなく表面処理
用吊り下げ治具を形成することができるという効果もあ
る。
【図1】本発明の第一実施例を示す表面処理用吊り下げ
治具の斜視図である。
治具の斜視図である。
【図2】同上実施例のラック本体の要部を示す側面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第二実施例を示すラック本体の要部の
側面図である。
側面図である。
【図4】本発明の第三実施例を示すラック本体の要部の
側面図である。
側面図である。
【図5】従来例の表面処理用吊り下げ治具を示す斜視図
である。
である。
【図6】従来例および本発明に適用される表面処理装置
と表面処理用吊り下げ治具を表面処理装置に浸漬した状
態を示す側面図である。
と表面処理用吊り下げ治具を表面処理装置に浸漬した状
態を示す側面図である。
1 ラック本体 2 フレ−ム 3 ワ−ク吊り下げ通電部 3A 折り返し先端側 3B 基端側 4 フック部 5 絶縁被覆層 7 メッキ槽 30 抜け止め抑止部 30A 反り返り部 30B 延長部 W ワ−ク
Claims (5)
- 【請求項1】導電性金属材料からなるラック本体には、
ワ−クを吊り下げて通電支持する鉤状のワ−ク吊り下げ
通電部を、上下方向に間隔を開けて縦列状態にして複数
個取り付けて形成するとともに、前記ラック本体の上部
に、そのラック本体の支持用のフック部を延設し、かつ
前記ワ−ク吊り下げ通電部およびフック部を除くラック
本体の全体外周面に絶縁被覆層を施してなる表面処理用
吊り下げ治具において、前記ラック本体の下側に位置す
る鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の折り返し先端側に抜け
止め抑止部を施したことを特徴とする表面処理用吊り下
げ治具。 - 【請求項2】前記鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を
彎曲状とし、その彎曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り
下げ通電部の基端側に接近配設して反り返り部を形成
し、この反り返り部により前記抜け止め抑止部を構成し
たことを特徴とする請求項1に記載の表面処理用吊り下
げ治具。 - 【請求項3】前記鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を
彎曲状とし、その彎曲状の折り返し先端側をワ−ク吊り
下げ通電部の基端側に接近配設して反り返り部を形成す
るとともに、この反り返り部の先端側と前記ワ−ク吊り
下げ通電部の基端側との間隔を幅狭に形成し、前記反り
返り部と前記幅狭部分により前記抜け止め抑止部を構成
したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
表面処理用吊り下げ治具。 - 【請求項4】前記鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を
略U字状とし、そのU字状の折り返し先端側を鉤状のワ
−ク吊り下げ通電部の基端側より上方に延出して延長部
を形成し、この延長部により前記抜け止め抑止部を構成
したことを特徴とする請求項1に記載の表面処理用吊り
下げ治具。 - 【請求項5】前記鉤状のワ−ク吊り下げ通電部の形状を
略V字状とし、そのV字状の折り返し先端側を鉤状のワ
−ク吊り下げ通電部の基端側より上方に延出して延長部
を形成し、この延長部により前記抜け止め抑止部を構成
したことを特徴とする請求項1に記載の表面処理用吊り
下げ治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4374796A JPH09235695A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 表面処理用吊り下げ治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4374796A JPH09235695A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 表面処理用吊り下げ治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09235695A true JPH09235695A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12672363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4374796A Pending JPH09235695A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 表面処理用吊り下げ治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09235695A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020048323A (ko) * | 2002-03-21 | 2002-06-22 | 이기화 | 안전화 전착 도장헹거 |
KR20030023797A (ko) * | 2001-09-14 | 2003-03-20 | 주식회사 엘지이아이 | 부품 도장용 지그 |
KR101111235B1 (ko) * | 2009-09-10 | 2012-02-14 | (주)한국기능공사 | 현수식 버클 코팅 시스템 |
CN103510144A (zh) * | 2013-09-17 | 2014-01-15 | 兰继红 | 一种金属件电镀悬挂架 |
JP5554435B1 (ja) * | 2013-04-12 | 2014-07-23 | 関東化成工業株式会社 | 表面処理用治具及びカートリッジ |
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CN105040079A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-11 | 苏州华日金菱机械有限公司 | 一种电镀架 |
CN105088323A (zh) * | 2015-08-12 | 2015-11-25 | 深圳市环翔精饰工业有限公司 | 板式电镀挂具 |
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-
1996
- 1996-02-29 JP JP4374796A patent/JPH09235695A/ja active Pending
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