JP5721136B2 - 電着塗装方法、塗装部品の製造方法及び電着塗装用ワーク搬送装置 - Google Patents
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Description
一般に、電着被膜の生成時に発生する水素ガスは、電着塗装工程の序盤ほど多く発生し、電着塗装工程の終盤に向かうに従って徐々に少なくなる。これに対し、請求項1,4及び5の発明によれば、連続浸漬期間の長さを電着塗装工程の開始からの時間経過に伴って長くした。つまり、気泡が比較的多く発生し得る電着塗装工程の序盤は連続浸漬期間を比較的短くし、気泡の発生が少なくなる終盤に向かうに従って連続浸漬期間を長くした。
請求項2及び6の発明によれば、ワークに付着している気泡を、電着処理液に浸した状態でも除去することができる。
請求項3及び7の発明によれば、気泡の発生量(気泡の付着量)に応じた振動で気泡を除去することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図9を参照しつつ説明する。電着塗装装置10は、図6に示すように、水平方向に延びた電着浴槽11を備え、その電着浴槽11に電着処理液が貯留されている。塗装対象部品であるワークWは、本発明に係る電着塗装用ワーク搬送装置55(以下、「ワーク搬送装置55」という)によって電着処理液に対して挿抜されながら電着浴槽11の長手方向の一端から他端(図6における左から右)に向けて一定の搬送ピッチで間欠的に搬送される。そして、電着処理液に浸されている間に、電着処理液中に配置された電極(図示せず)とワークWとの間で通電が行われて、ワークWの表面に電着塗料による被膜が形成される。また、電着処理液はポンプ15によって循環しており、電着浴槽11内では、例えば、ワークWが搬送される向きと逆向きの流れ(対向流)となっている。以下の説明では、「電着浴槽11の長手方向の一端側」を「ワーク搬送方向の上流側」といい、「電着浴槽11の長手方向の他端側」を「ワーク搬送方向の下流側」という。
本実施形態は図10に示されている。同図に示すように、載置部40には、例えば超音波振動を発生する振動源60が接続されており、載置部40(帯状部材41,41)を振動させることで、その載置部40に載置されたワークWを振動させるようになっている。即ち、電着処理液に浸かった状態のワークWを振動させることで、そのワークWに付着している気泡を分離除去することが可能となっている。なお、振動源60の振動は、載置部40におけるワーク搬送方向の上流側、下流側或いはそれらの中間の何れの位置に入力してもよい。その他の構成は、上記第1実施形態と同一であるため、同じ構成については同一符号を付すことで重複する説明は省略する。本実施形態によれば、上記第1実施形態と同等の効果を奏すると共に、ワークWが電着処理液に浸かっている間も気泡を除去することができるから、電着被膜への気泡残り(ガスピンホールの発生)をより確実に防止することができる。
本実施形態は図11に示されている。同図に示すように、載置部40はワーク搬送方向で複数に分割され、それら複数の各載置部40,40に対してそれぞれ振動源60,60が備えられている点が、上記第2実施形態とは異なる。本実施形態では、ワーク搬送方向の下流側の載置部40が受ける振動の周波数又は振幅が、上流側の載置部40が受ける振動の周波数又は振幅よりも小さくなるように構成されており、気泡の発生量(気泡の付着量)に応じた振動の強さで気泡を分離除去することができる。その他の構成は上記第2実施形態と同じであるため、重複する説明は省略する。本実施形態によっても、上記第2実施形態と同等の効果を奏する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 電着浴槽
30 ワークホルダ
32 サイド突部
40 載置部
50 搬送ベース部材
51 浸漬維持用のワークリフト部
52 抜出用のワークリフト部
55 電着塗装用ワーク搬送装置
60 振動源
W ワーク
Claims (7)
- 複数のワークを電着処理を行いながら一定の搬送ピッチでワーク搬送方向に間欠的に順送りするワーク電着塗装方法であって、
前記各ワークの上端部から両側方に突出した1対のサイド突部を載置して、前記ワークを電着処理液に浸けた状態に保持するための載置部をワーク搬送領域の両側に備えると共に、前記ワーク搬送方向に前記搬送ピッチと同じ間隔をあけて配置された複数のワークリフト部を共通の搬送ベース部材に固定して備えておき、
全ての前記ワークリフト部が、上昇して各前記ワークの一部に当接した後、前記ワークをリフトする第1動作と、全ての前記ワークリフト部が、前進して各前記ワークを搬送する第2動作と、全ての前記ワークリフト部が、降下して各前記ワークを前記載置部に載置した後、前記ワークの一部から離間する第3動作と、全ての前記ワークリフト部が、後退して次の前記ワークの一部の下方位置に移動する第4動作とを行うように、前記搬送ベース部材に、上昇、前進、降下、後退からなるサイクル動作を行わせるワーク電着塗装方法において、
前記複数のワークリフト部として、前記ワークを前記電着処理液から抜き出した状態で搬送するために前記第1動作の比較的初期段階で前記ワークの一部に当接する位置に配置されて、前記第1動作で前記ワークを前記電着処理液から抜き出す抜出用ワークリフト部と、前記ワークを前記電着処理液に浸けた状態で搬送するために前記第1動作の比較的終期段階で前記ワークの一部に当接する位置に配置されて、前記第1動作で前記ワークを前記電着処理液から抜き出さずに前記サイド突部を前記載置部から上方に離間させる浸漬維持用ワークリフト部との2種類のワークリフト部を設けておくことで、電着塗装工程の途中で前記電着処理液から前記ワークを取り出して前記ワークに付着した気泡を除去可能とし、
前記ワーク搬送方向のうち下流側の方が上流側より前記浸漬維持用ワークリフト部が連続して並ぶ数が多くなるように配置しておくことで、前記ワークを前記電着処理液から取り出さずに浸けておく連続浸漬時間を、前記電着塗装工程の開始からの時間経過に伴って長くすることを特徴とする電着塗装方法。 - 前記連続浸漬時間中に前記ワークに振動を付与することを特徴とする請求項1に記載の電着塗装方法。
- 前記電着塗装工程の開始からの時間経過に伴って前記ワークに付与する振動の周波数又は振幅を小さくすることを特徴とする請求項2に記載の電着塗装方法。
- 前記請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の電着塗装方法を用いて、表面に塗料が電着した部品を製造することを特徴とする塗装部品の製造方法。
- 複数のワークを電着処理を行いながら一定の搬送ピッチでワーク搬送方向に間欠的に順送りするために、前記各ワークの上端部から両側方に突出した1対のサイド突部を載置して前記ワークを電着処理液に浸けた状態に保持するための載置部がワーク搬送領域の両側に備えられると共に、前記ワーク搬送方向に前記搬送ピッチと同じ間隔をあけて配置された複数のワークリフト部が共通の搬送ベース部材に固定され、
全ての前記ワークリフト部が、上昇して各前記ワークの一部に当接した後、前記ワークをリフトする第1動作と、全ての前記ワークリフト部が、前進して各前記ワークを搬送する第2動作と、全ての前記ワークリフト部が、降下して各前記ワークを前記載置部に載置した後、前記ワークの一部から離間する第3動作と、全ての前記ワークリフト部が、後退して次の前記ワークの一部の下方位置に移動する第4動作とを行うように、前記搬送ベース部材に、上昇、前進、降下、後退からなるサイクル動作を行わせる電着塗装用ワーク搬送装置において、
前記複数のワークリフト部として、前記ワークを前記電着処理液から抜き出した状態で搬送するために前記第1動作の比較的初期段階で前記ワークの一部に当接する位置に配置されて、前記第1動作で前記ワークを前記電着処理液から抜き出す抜出用ワークリフト部と、前記ワークを前記電着処理液に浸けた状態で搬送するために前記第1動作の比較的終期段階で前記ワークの一部に当接する位置に配置されて、前記第1動作で前記ワークを前記電着処理液から抜き出さずに前記サイド突部を前記載置部から上方に離間させる浸漬維持用ワークリフト部との2種類のワークリフト部を設けて、
前記ワーク搬送方向のうち下流側の方が上流側より前記浸漬維持用ワークリフト部が連続して並ぶ数が多くなるように配置したことを特徴とする電着塗装用ワーク搬送装置。 - 前記載置部を振動させることで前記ワークに振動を付与する振動源を備えたことを特徴とする請求項5に記載の電着塗装用ワーク搬送装置。
- 前記載置部は、前記ワーク搬送方向で複数に分割し、前記ワーク搬送方向の下流側の前記載置部が受ける振動の周波数又は振幅が、上流側の前記載置部が受ける振動の周波数又は振幅より小さくなるように、前記振動源を複数設けたことを特徴とする請求項6に記載の電着塗装用ワーク搬送装置。
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