JPH09235684A - エッチング廃液の再生処理方法 - Google Patents

エッチング廃液の再生処理方法

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JPH09235684A
JPH09235684A JP1542596A JP1542596A JPH09235684A JP H09235684 A JPH09235684 A JP H09235684A JP 1542596 A JP1542596 A JP 1542596A JP 1542596 A JP1542596 A JP 1542596A JP H09235684 A JPH09235684 A JP H09235684A
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一郎 菊地
Hiroshi Saito
洋 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング廃液再生処理を化学反応を伴わな
い簡易な物理的な方法で処理して建設費及び運転費を低
減させると共に、操業の容易化を図る。 【解決手段】 エッチング廃液に塩素ガスを吹込んで、
該廃液中の塩化第一鉄を塩化第二鉄に酸化せしめた後、
加熱、濃縮して、10〜40℃の温度に冷却して塩化鉄
及び塩化ニッケルを2.0〜3.5水塩の結晶として分
離し、ニッケルを結晶中に濃縮してニッケル含有量の少
ない母液を得る方法と、前記廃液をそのまま、または水
もしくは塩酸を加え、又は適量の水を除去した後、0〜
10℃に冷却して塩化第二鉄及び塩化ニッケルを6水塩
の結晶として分離し、ニッケル含有量の少ない結晶を得
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塩化第二鉄溶液を用
いるニッケルまたはニッケルを含む合金のエッチング工
程から発生する廃液を再生処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管(CRT)に使用されるNi−
Fe製シャドーマスク、半導体用リードフレーム等を塩
化第二鉄溶液によりエッチングした後の溶液には塩化ニ
ッケルが溶解蓄積してエッチング能力が減退する。従っ
て、従来は、エッチング液中にニッケルが2〜6重量%
程度溶解蓄積した段階で廃棄または再生処理が一般に行
われている。この再生法の従来技術として、電解法(例
えば特開平4−27300号公報参照)、キレート樹脂
による吸着、分離法(例えば特開平2−270973号
公報参照)、該廃液に金属鉄、鉄粉を添加する方法(例
えば特開平1−167235号公報参照)、或は該廃液
に塩酸を添加してニッケルを析出させる方法(例えば特
公昭63−10097号及び特開昭62−222087
号公報参照)等が知られている。
【0003】前記エッチング廃液は、鉄及びニッケルを
主成分として含み、その他にエッチング対象となる金属
板から溶出する各種金属を含有し、また、該廃液は極め
て腐食性を有する。従って、該廃液からニッケルを主と
する望まない金属を分離する方法は技術的、コスト的に
困難な問題を包含している。
【0004】これらの問題として、前記の電解法には、
前記エッチング廃液中に溶解する各種の金属が夫々異な
る電極電位を有し、それらが相互に干渉、競合するため
に、除去すべき金属を効率的に陰極に析出させることが
難しく、また、装置の大型化が免かれないという問題が
ある。
【0005】また、キレート樹脂による吸着、分離法に
は、該廃液処理に水での希釈とこの濃縮工程を要し、装
置の大型化と使用エネルギーの増大を免かれないという
問題がある。
【0006】更に、金属鉄及び金属粉を用いる方法に
は、該廃液処理に固体、粉体を扱う工程が導入されるこ
とになり、装置的、操業的に複雑となるという問題があ
る。
【0007】更にまた、該廃液に塩酸を添加する方法に
は、ニッケルの除去率が高いという利点は有るが、添加
した塩酸の処理のため装置及び運転操作は複雑となり、
且つコスト高となるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は前記
したエッチング廃液の従来の再生処理方法の問題点を解
決して、工程及び装置の単純化を図り、操業が容易で且
つエネルギーコストの低廉なエッチング廃液の再生処理
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、塩化第
二鉄を主成分とし、更に塩化第一鉄及び塩化ニッケルを
含有するエッチング廃液に塩素を吹込んで、該廃液中の
塩化第一鉄を塩化第二鉄に酸化せしめた後、又は塩素を
吹込むことなく、該廃液を加熱濃縮し、次いで10〜4
0℃の温度範囲に冷却して塩化第二鉄と微量の塩化第一
鉄及び塩化ニッケルの夫々を2.0〜3.5水塩として
晶析させることにより、該廃液中の塩化ニッケルを結晶
中に濃縮して該結晶を系外に除去すると共に、塩化ニッ
ケルの含有量の減少した母液をエッチング工程に戻して
循環使用することを特徴とするエッチング廃液の再生処
理方法が提供される。
【0010】本発明に従えば、また塩化第二鉄を主成分
とし、更に塩化第一鉄及び塩化ニッケルを含有するエッ
チング廃液に塩素を吹込み、該廃液中の塩化第一鉄を塩
化第二鉄に酸化せしめた後、又は塩素を吹込むことな
く、該廃液をそのまま、または水もしくは塩酸を添加
し、又は適量の水を除去した後、0〜10℃の温度範囲
に冷却して塩化第二鉄、塩化第一鉄及び塩化ニッケルの
夫々を6水塩として晶析させることにより、塩化ニッケ
ルを母液中に濃縮して系外に除去すると共に、塩化ニッ
ケルの含有量の減少した結晶を水に溶解し、エッチング
工程に戻して循環使用することを特徴とするエッチング
廃液の再生処理方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者等は塩化第二鉄、塩化第
一鉄及び塩化ニッケルを主成分とし、少量のクロム、銅
等を含有するエッチング廃液から主としてニッケルを除
去すべく、電解法、樹脂による吸着法、イオン交換法及
び晶析法につき種々試験を行った。その結果、当該廃液
を特定の条件で晶析させた際にニッケルが結晶中に或は
母液中に顕著に濃縮されることを見出し、この知見にも
とづいて本発明を完成させた。
【0012】塩化第二鉄溶液によるNi−Fe合金のエ
ッチング工程において、エッチング液はNi及びFeを
溶解し、例えばFe220g/L、Ni45g/L(N
i/Fe=0.2)でエッチング工程から排出される。
本発明は、該廃液に溶解する余剰のNi及びFeを特定
条件の晶析により分離、除去してエッチング廃液の再生
を図るものである。以下の説明において、特にことわら
ない限り、FeはFe 2+及びFe3+の合計を示し、Ni
はNi2+を示す。本発明によれば、該廃液再生の処理工
程及び操業が簡略化され、設備費及び運転費の大幅な低
減が可能となる。
【0013】本発明の再生処理方法は、先づエッチング
廃液に塩素ガスを吹込み、該廃液中の塩化第一鉄を塩素
化して塩化第二鉄に酸化した廃液又は塩素化しない廃液
のいずれにも適用できる。しかしながら、塩素化を行っ
た方が溶液中の鉄分が単一化され、処理が容易となって
好ましい。
【0014】本発明における晶析は二つの方法で行われ
る。即ち、第一の方法は、エッチング廃液を加熱し、濃
縮してから行われる。この際、蒸発、除去される水分量
は、廃液に対して20〜40重量%、好ましくは30重
量%前後であるが、これは母液に対する結晶の量比から
必要であり、これにより母液と結晶に分配されるニッケ
ル量が変化する。このように濃縮された廃液は、次いで
10〜40℃、好ましくは20〜35℃に冷却される。
この温度条件で塩化第一鉄、塩化第二鉄及び塩化ニッケ
ルは、夫々、所望の2.0〜3.5水塩の結晶として析
出する。これによりニッケルは結晶中に濃縮され、次い
で、このニッケルに富む結晶を濾別することにより、ニ
ッケル含有量の少ない母液が得られ、この母液はエッチ
ング溶液として再利用される。また、この母液を再結晶
させることにより、ニッケル含量のより少ない溶液を得
ることができる。また、ニッケル濃度の増加した結晶は
廃棄或はニッケル回収工程に送られて別途処理される。
【0015】本発明の第二の方法は、前記の塩素化し
た、或は塩素化していないエッチング廃液を濃縮せずに
0〜10℃、好ましくは0〜5℃に冷却する。これによ
り該廃液中の塩化第一鉄、塩化第二鉄及び塩化ニッケル
は夫々6水塩の結晶として析出する。この晶析に際して
はニッケルは母液側に濃縮され、ニッケル含量の少ない
結晶が得られる。この結晶を水に溶解し、得られた溶液
はエッチング工程に再使用する。一方、ニッケル濃度の
増加した母液は廃棄またはニッケル回収工程に送られて
別途処理する。
【0016】前記した本発明の晶析操作に際し、超音波
及び/又は種晶を用いることは晶析時間を短縮し、廃液
の濃度変化に対応できる等の効果が得られて望ましい。
超音波発生器としては市販のものが適用でき、また、種
晶としては塩化第一鉄、塩化第二鉄及び塩化ニッケルの
水和物が適宜使用できる。
【0017】以下本発明の実施態様を添付図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第一の再生処理方法を示す
フローシートである。エッチング廃液の一例として、F
2+20g/L,Fe3+200g/L及びNi40g/
Lを主成分とし、その他、少量のCu2+,Cr3+等を含
有する廃液を例として説明する。この廃液は、約60℃
の温度を保ったまま、エッチング槽1から塩素化槽2に
導かれ、ここで、送入される塩素ガス15と接触して該
廃液中の塩化第一鉄は塩化第二鉄に酸化される。この反
応温度は80℃±20℃程度であり、反応速度も速い。
この塩素化工程により、エッチング廃液中の塩化第一鉄
の95%以上が塩化第二鉄に酸化される。塩素化された
廃液は次いで濃縮槽3に導かれ、例えば減圧下に濃縮さ
れ、廃液の約20〜30重量%に相当する水分が蒸発、
除去される。次いでこの濃縮液は晶析槽4に導かれ、1
0〜40℃の温度範囲に冷却され、塩化第一鉄、塩化第
二鉄及び塩化ニッケルのそれぞれが2.0〜3.5水塩
として存在するスラリーが得られる。この結晶スラリー
は結晶分離器5に送られ、塩化ニッケルに富む結晶と塩
化ニッケル含有量の少ない母液に分離される。次いで母
液は導管12を介してメークアップ槽7に導かれ、成分
調整後、再生液として導管16よりエッチング槽1に返
送されて再使用される。この際、母液の一部を導管8を
介して濃縮槽3に返送することも必要に応じて行われ、
これは母液に含まれるニッケル含有量を更に減少させる
ために効果がある。この晶析において、結晶スラリーの
重量は濃縮液全量の20〜40重量%で好結果が得ら
れ、1回の晶析で80〜90重量%のニッケルを結晶中
に濃縮分離することができる。更に、この晶析を繰り返
すことにより、ニッケル含量のより少ない再生液を得る
ことができる。
【0018】次に図2を参照して第二の発明を説明す
る。図2において、エッチング槽1′、塩素化槽2′を
経て、前記第一発明と同様に処理された廃液は晶析槽
4′に導かれる。この廃液は例えば晶析槽4′に付設さ
れた導管20を流れる低温のブラインにより熱交換され
て0〜10℃の温度に冷却される。この温度条件におい
て、廃液中の塩化第二鉄と微量の塩化第一鉄及び塩化ニ
ッケルは夫々6水塩の結晶を形成し、これらの結晶混合
物が得られる。この晶析に際し、0〜10℃に冷却され
た廃液に超音波発生器19による振動を加え或は種晶を
添加し、またはこれらを併用することにより、結晶の成
長を促進することができる。このようにして、廃液中の
ニッケルは母液側に濃縮され、ニッケル含量の少ない結
晶が得られ、この結晶は結晶溶解槽18に導かれ、水で
溶解される。この溶液は、次いで導管22を介してメー
クアップ槽7′に送られ、ここで組成の調整が行われた
後エッチング槽1′に送られてエッチング溶液として再
使用することができる。
【0019】
【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の内容を以下の実施例に限定するもので
ないことはいうまでもない。
【0020】実施例1 塩化第二鉄200g/L、塩化第一鉄15g/L及び塩
化ニッケル45g/Lを主成分とするエッチング廃液2
97gをビーカーにとり、常圧下に加熱して約19重量
%の水分を蒸発させて濃縮液241gを得た。この濃縮
液を恒温槽にて25℃に冷却して晶析させた。この1回
の晶析操作で該廃液中のNiの60重量%及びFeの3
0重量%を結晶中に分離することができた。結果は表I
に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例2 前記実施例1と同じ組成の廃液を約70℃に加温した
後、その廃液に塩素ガスを1時間通じて廃液中のFe2+
の大部分をFe3+に酸化させた。この処理廃液300g
を減圧下に加熱して水分約32重量%を蒸発させ、得ら
れた濃縮液204gを恒温槽で35℃に冷却して晶析さ
せた。この実施例2においては、1回の晶析操作で該廃
液中のNiの80重量%及びFeの40重量%が結晶側
に濃縮、分離され、Ni含量の少ない母液が得られた。
この結果を表IIに示す。
【0023】
【表2】
【0024】実施例3 前記実施例2と同じ組成の塩素化した廃液を、そのま
ま、或は水または塩酸を加えて濃縮せずに、0〜10℃
に冷却させた。この実施例3においては、1回の晶析で
該廃液中のニッケルの大部分は母液側に濃縮され、ニッ
ケル含量の顕著に少ない結晶が得られた。この0〜10
℃晶析の際の母液と結晶の割合及び母液側と結晶側に分
配されたNiとFeの量及び割合を表III に示す。
【0025】
【表3】
【0026】実施例4 Fe240g/L及びNi48g/Lを含有する廃液1
600gを用い、この廃液中の水分475gを減圧下に
蒸発させた。次いで得られた濃縮液1125gを恒温槽
内で25℃に冷却してFe及びNi夫々の二水塩に相当
する結晶を析出させた。この第一次晶析において結晶4
23gと母液702gが得られ、廃液に含有されていた
Niの70重量%とFeの35重量%が結晶中に濃縮、
分離され、残余のNiとFeは母液側に移行した。この
結晶は次いで約10重量%の水を加え、得られた溶液を
前記と同様に25℃に冷却して第二次の晶析を行った。
この第二次晶析において結晶227gと母液238gが
得られ、この結晶中には廃液中に最初に存在したNi及
びFeの量に対する百分率としてNiの60重量%とF
eの15重量%が濃縮、分離された。一方、第二次晶析
の母液中にはNi10重量%とFe20重量%が移行し
た。これらのうちNi含量の多い結晶は廃液或は別途、
ニッケル回収工程に送られ、Ni含量の少ない母液は再
使用に供される。
【0027】以上は第一次晶析の結晶についての説明で
あるが、この第一次晶析の結晶を分離した母液は、廃液
中のNiの3重量%とFeの65重量%を含有する。こ
の母液はNi含有量を更に減少させるために第二次晶析
を行った。このため母液702gを加熱して水分30g
を蒸発させ、この濃縮液672gを前記と同様に25℃
に冷却して第二次晶析を行い、結晶169gと母液50
3gを濾別した。これらのうち結晶中にはNiの26重
量%とFeの16重量%を含有し、Niを濃縮したこの
結晶は廃液或は別途Ni回収工程に送られる。一方、母
液は4重量%のNiと49重量%のFeを含有し、この
Ni含量の少ない母液は再使用に供される。
【0028】実施例4の如く、液の濃度及び結晶と母液
の比を適正に選定して多段に晶析を繰り返すことによ
り、Ni含有量の顕著に減少した再生液として得られ
る。この実施例4において、第一次晶析で得られた母液
を二次晶析した母液中へのNiの移行率は4重量%であ
り、原廃液中に初めに存在した48g/Lに対して1.
92g/Lの濃度になる。一方、Feはエッチング工程
で増加した分を系外に除去する必要がある。この実施例
4の第一次晶析の母液を二次晶析した母液中へのFeの
移行率は49重量%、第一次晶析の結晶から得られる母
液中へのFeの移行率は20重量%であり、十分に満足
できる値といえる。このFeの移行率は晶析条件により
容易に変更できる。この実施例4の二段晶析におけるN
iとFeの分配状態を纏めて表IVに示す。
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、エッチン
グ廃液中に蓄積する過剰のNi及びFeを晶析操作によ
り容易に分離することができる。更に、この晶析を多段
に行うことによって必要に応じて塩化第二鉄溶液中のN
i濃度を1000mg/L以下に低減することも可能であ
る。本発明の方法によればエッチング廃液の再生処理が
化学反応を伴わない簡易な物理的な方法となり、再生装
置の建設費及び運転費は大巾に低減でき、且つ操業は容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はエッチング廃液を加熱、濃縮を行った
後、晶析工程を施してエッチング廃液を再生する本発明
の一実施態様を示すフローチャート図である。
【図2】図2はエッチング廃液を濃縮せずに低温で晶析
を行ってエッチング廃液を再生する本発明の一実施態様
を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1,1′…エッチング槽 2,2′…塩素化槽 3…濃縮槽 4,4′…晶析槽 5,5′…結晶分離器 6…結晶洗浄槽 7,7′…メークアップ槽 8…導管 10…水蒸気 11,12…導管 14…廃ガス 15,15′…塩素ガス 16,16′,17…導管 18…結晶溶解槽 19…超音波発生器 20,21,22,23,24,25,26…導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 洋 東京都世田谷区奥沢8−24−5

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化第二鉄を主成分とし、更に塩化第一
    鉄及び塩化ニッケルを含有するエッチング廃液に塩素を
    吹込んで、該廃液中の塩化第一鉄を塩化第二鉄に酸化せ
    しめた後、又は塩素を吹込むことなく、該廃液を加熱濃
    縮し、次いで10〜40℃の温度範囲に冷却して塩化第
    二鉄と微量の塩化第一鉄及び塩化ニッケルの夫々を2.
    0〜3.5水塩として晶析させることにより、該廃液中
    の塩化ニッケルを結晶中に濃縮して該結晶を系外に除去
    すると共に、塩化ニッケルの含有量の減少した母液をエ
    ッチング工程に戻して循環使用することを特徴とするエ
    ッチング廃液の再生処理方法。
  2. 【請求項2】 塩化第二鉄を主成分とし、更に塩化第一
    鉄及び塩化ニッケルを含有するエッチング廃液に塩素を
    吹込み、該廃液中の塩化第一鉄を塩化第二鉄に酸化せし
    めた後、又は塩素を吹込むことなく、該廃液をそのま
    ま、または水もしくは塩酸を添加し、又は適量の水を除
    去した後、0〜10℃の温度範囲に冷却して塩化第二
    鉄、塩化第一鉄及び塩化ニッケルの夫々を6水塩として
    晶析させることにより、塩化ニッケルを母液中に濃縮し
    て系外に除去すると共に、塩化ニッケルの含有量の減少
    した結晶を水に溶解し、エッチング工程に戻して循環使
    用することを特徴とするエッチング廃液の再生処理方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354427A (ja) * 2000-06-08 2001-12-25 Toagosei Co Ltd 高純度塩化第二鉄水溶液の製造法
JP2007260660A (ja) * 2006-03-02 2007-10-11 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 砒素含有体からの砒素除去方法、砒素除去装置及びその反応槽
JP2008100126A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Tsurumi Soda Co Ltd 塩化第一鉄液の製造方法
CN102328982A (zh) * 2011-09-01 2012-01-25 上海新禹固废处理有限公司 一种氯化铁废液再生并回收有价金属的方法

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