JPH09235453A - ポリエステル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル系樹脂組成物

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JPH09235453A
JPH09235453A JP4255896A JP4255896A JPH09235453A JP H09235453 A JPH09235453 A JP H09235453A JP 4255896 A JP4255896 A JP 4255896A JP 4255896 A JP4255896 A JP 4255896A JP H09235453 A JPH09235453 A JP H09235453A
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polyester resin
polyester
copolymer
polymer
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JP4255896A
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Haruhisa Masuda
晴久 増田
Toshiro Taniguchi
俊郎 谷口
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性に優れ且つ低比重化されたポリエス
テル系樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ポリエステル系樹脂(I)、オレフィン系
重合体(II)、ポリエステル系樹脂から誘導されるポリエ
ステルブロック(IIIa)とポリエステル系樹脂と反応し得
る官能基を有する付加重合体から誘導される付加重合体
ブロック(IIIb)とからなるポリエステル系共重合体(II
I)および有機ポリシロキサン(IV)から主としてなるポ
リエステル系樹脂組成物であって、{ポリエステル系樹
脂(I)の含有量}:{オレフィン系重合体(II)とポリエ
ステル系共重合体(III)の合計含有量}の重量比=9
8:2〜30:70で、かつ{オレフィン系重合体(II)
の含有量}:{ポリエステル系共重合体(III)の含有
量}の重量比=99:1〜40:60であり、さらに
{ポリエステル系樹脂(I)とオレフィン系重合体(I
I)とポリエステル系共重合体(III)との合計含有
量}:{有機ポリシロキサン(IV)の含有量}の重量比
=99.99:0.01〜95:5であるポリエステル
系樹脂組成物によって上記の課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル系樹
脂、オレフィン系重合体、ポリエステル系共重合体およ
び有機ポリシロキサンから主としてなるポリエステル系
樹脂組成物に関するものであり、本発明のポリエステル
系樹脂組成物は、耐衝撃性に優れ且つ低比重であること
から、それらの特性を活かして、電気/電子部品、自動
車部品、機械部品、その他の広範な用途に極めて有効に
使用することができる。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートやポリブチ
レンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂は、耐熱
性、耐溶剤性、電気的性質、成形性などに優れており、
それらの特性を活かして、単独でまたはガラス繊維など
の充填材や各種の添加剤などを配合して、電気/電子部
品、自動車部品、機械部品などの種々の用途に広く用い
られている。しかしながら、ポリエステル系樹脂、その
うちでもポリブチレンテレフタレート系樹脂では、耐衝
撃性が低く、比重が大きいという欠点があり、それらの
改良が望まれている。
【0003】ポリエステル系樹脂の耐衝撃性を改善する
目的で提案された従来技術としては、ポリエステル系樹
脂にゴム成分を混合した重合体組成物が提案されている
(特公昭46−5224号公報、特公昭46−5225
号公報、特公昭46−4227号公報および特公昭46
−32866号公報参照)。しかしながら、一般にポリ
エステル系樹脂と相溶性のよい重合体は極めて少なく、
ポリエステル系樹脂は通常のゴム成分との相溶性も不良
であることから、ポリエステル系樹脂にゴム成分を混合
した上記した従来の重合体組成物においても、多くの場
合、相溶性の悪さに起因する不均一性、相間剥離などの
問題が生じ、ポリエステル系樹脂の耐衝撃性があまり改
善されていないのが実情である。
【0004】また、電気/電子部品や自動車部品などで
は、製品の軽量化などのために比重の小さいプラスチッ
クの使用が求められる場合が多々あるが、ポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステル系樹脂は、ポリエチ
レンやポリプロピレンなどのポリオレフィン類、ポリス
チレンなどに比べて比重が大きく、ポリエステル系樹脂
の前記した優れた特性を備え且つ比重の小さいポリエス
テル系樹脂の開発が求められている。ポリエステル系樹
脂の低比重化技術としては、従来、ポリプロピレン、ポ
リエチレン等とのブレンドが知られているが、相溶性の
悪さに起因する不均一性、相間剥離や接着性の悪さに起
因する伸度の低下などの問題があり、充分に満足のゆく
ものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステル系樹脂が本来有する優れた耐熱性、耐溶剤性、
電気的性質、成形性、強度などの特性を損なうことな
く、耐衝撃性が向上し、しかも低比重化が達成されたポ
リエステル系樹脂組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、ポリエステル系
樹脂、オレフィン系重合体および特定のポリエステル系
共重合体の3者を特定の割合で配合すると、耐衝撃性が
改善され、しかも低比重化されたポリエステル系樹脂組
成物が得られることを見出し、この知見を踏まえてさら
に研究を重ねた結果、ポリエステル系樹脂、オレフィン
系重合体および特定のポリエステル系共重合体に有機ポ
リシロキサンを配合することにより、耐衝撃性が一層向
上することを見出し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(i) ポリエステ
ル系樹脂(I)、オレフィン系重合体(II)、ポリエス
テル系共重合体(III)および有機ポリシロキサン(I
V)から主としてなるポリエステル系樹脂組成物であっ
て; (ii) ポリエステル系共重合体(III)が、ポリエス
テル系樹脂から誘導されるポリエステルブロック(III
a)とポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有する
付加重合体から誘導される付加重合体ブロック(III
b)とからなり; (iii) {ポリエステル系樹脂(I)の含有量}:{オ
レフィン系重合体(II)とポリエステル系共重合体(II
I)の合計含有量}の比が、98:2〜30:70(重
量比)であり;且つ (iv) {オレフィン系重合体(II)の含有量}:{ポ
リエステル系共重合体(III)の含有量}の比が、9
9:1〜40:60(重量比)であり;さらに (v) {ポリエステル系樹脂(I)とオレフィン系重
合体(II)とポリエステル系共重合体(III)との合計
含有量}:{有機ポリシロキサン(IV)の含有量}の比
が、99.99:0.01〜95:5(重量比)であ
る;ことを特徴とするポリエステル系樹脂組成物であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明のポリエステル系樹脂組成物では、ポリエ
ステル系樹脂(I)として、熱可塑性のポリエステル系
樹脂であればいずれも使用でき、例えばポリエチレンテ
レフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹
脂(以下「PBT系樹脂」ということがある)、ポリエ
チレンナフタレート系樹脂、ポリブチレンナフタレート
系樹脂、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、p−ヒ
ドロキシ安息香酸系ポリエステル樹脂、ポリアリレート
系樹脂などを挙げることができる。
【0009】上記したポリエステル系樹脂のうちでも、
本発明のポリエステル系樹脂組成物およびそれから得ら
れる成形品などの耐衝撃性が優れたものになるなどの点
から、ポリエステル系樹脂(I)としてPBT系樹脂を
用いるのが好ましい。
【0010】本発明で用いられるポリエステル系樹脂
(I)は、全構造単位に基づいて20モル%以下であれ
ば、必要に応じて、基本構造を構成するジカルボン酸単
位以外の他のジカルボン酸単位および/または基本構造
を構成するジオール単位以外の他のジオール単位を有し
ていてもよい。ポリエステル系樹脂(I)が含み得る他
のジカルボン酸単位の例としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カル
ボキシフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、
4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−スル
ホイソフタル酸ナトリウムなどの芳香族ジカルボン酸;
アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジオ
ン酸などの脂肪族ジカルボン酸;1,3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
などの脂環式ジカルボン酸;およびそれらのエステル形
成性誘導体(メチルエステル、エチルエステルなどの低
級アルキルエステル等)などから誘導されるジカルボン
酸単位を挙げることができる。ポリエステル系樹脂
(I)は、他のジカルボン酸単位として、上記したジカ
ルボン酸単位の1種のみを有していても、または2種以
上を有していてもよい。
【0011】また、ポリエステル系樹脂(I)が含み得
る他のジオール単位の例としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、2−メチルプロパンジオー
ル、1,5−ペンタンジオールなどの炭素数2〜10の
脂肪族ジオール;シクロヘキサンジメタノール、シクロ
ヘキサンジオールなどの脂環式ジオール;ジエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリ−1,3−プ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールな
どの分子量6000以下のポリアルキレングリコールな
どから誘導されるジオール単位を挙げることができる。
ポリエステル系樹脂(I)は、他のジオール単位とし
て、上記のジオール単位の1種のみを有していても、ま
たは2種以上を有していてもよい。
【0012】更に、ポリエステル系樹脂(I)は全構造
単位に基づいて1モル%以下であれば、例えばグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
トリメリット酸、ピロメリット酸などの3官能以上のモ
ノマーから誘導される構造単位を有していてもよい。
【0013】また、限定されるものではないが、本発明
で用いるポリエステル系樹脂(I)は、フェノール/テ
トラクロロエタン(重量比=1/1)混合溶媒中で測定
したときに、その極限粘度が0.4〜1.5の範囲内に
あるのが好ましい。
【0014】次に、本発明のポリエステル系樹脂組成物
で用いるオレフィン系重合体(II)とは、ポリエステル
系樹脂(I)およびポリエステル系共重合体(III)と
反応し得る官能基をその分子中に持たないオレフィン系
重合体をいう。オレフィン系重合体(II)は、オレフィ
ン系モノマーの単独重合体、2種以上のオレフィン系モ
ノマー同士の共重合体、1種または2種以上のオレフィ
ン系モノマーと他の付加重合系モノマーとの共重合体、
水素添加(以下「水添」ということがある)によって分
子中にオレフィン重合体構造が形成されている水添共役
ジエン重合体や水添共役ジエン共重合体などのいずれで
あってもよい。
【0015】より具体的には、オレフィン系重合体(I
I)としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
−1、ポリヘキセン−1、ポリ−3−メチル−ブテン−
1、ポリ−4−メチル−ペンテン−1などの単独重合
体;エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン
−1共重合体、エチレン/ヘキセン−1共重合体、エチ
レン/4−メチル−1−ペンテン−1共重合体、エチレ
ン/オクテン−1共重合体などのエチレンと他のα−オ
レフィンとからなりエチレンを主成分とする共重合体;
プロピレン/エチレンブロック共重合体などのプロピレ
ンと他のα−オレフィンとからなりプロピレンを主成分
とする共重合体;エチレン/プロピレン共重合体ゴム
(EPR)、エチレン/ブテン共重合体ゴム(EB
R)、エチレン/プロピレン/ジエン共重合体ゴム(E
PDM)、オクテン−1の含有量が20重量%以上のエ
チレン/オクテン−1共重合体、ポリスチレン/ポリイ
ソプレン/ポリスチレンからなるブロック共重合体の水
添物、ポリスチレン/イソプレン・ブタジエン共重合体
/ポリスチレンからなるブロック共重合体の水添物など
のオレフィン系エラストマーなどを挙げることができ
る。本発明のポリエステル系樹脂組成物では、オレフィ
ン系重合体(II)として、上記したオレフィン系重合体
を単独で使用しても、または2種以上を併用してもよ
い。また、本発明の目的の妨げにならない範囲内で、上
記したオレフィン系重合体と共に他の合成樹脂やゴムを
少量使用してもよい。
【0016】そして、本発明では、耐衝撃性により優れ
るポリエステル系樹脂組成物が得られる点から、上記し
たオレフィン系重合体のうちでも、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのオレフィン系樹脂、エチレン/プロピレ
ン共重合体ゴム(EPR)、エチレン/ブテン共重合体
ゴム(EBR)、エチレン/プロピレン/ジエン共重合
体ゴム(EPDM)、オクテン−1の含有量が20重量
%以上のエチレン/オクテン−1共重合体、ポリスチレ
ン/ポリイソプレン/ポリスチレンからなるブロック共
重合体の水添物、ポリスチレン/イソプレン・ブタジエ
ン共重合体/ポリスチレンからなるブロック共重合体の
水添物などの弾性を有するオレフィン系重合体、すなわ
ちオレフィン系重合体エラストマーが好ましく用いられ
る。特に、エチレン/プロピレン共重合体ゴム(EP
R)、エチレン/ブテン共重合体ゴム(EBR)、エチ
レン/プロピレン/ジエン共重合体ゴム(EPDM)、
オクテン−1の含有量が20重量%以上のエチレン/オ
クテン−1共重合体、ポリスチレン/ポリイソプレン/
ポリスチレンからなるブロック共重合体の水添物、ポリ
スチレン/イソプレン・ブタジエン共重合体/ポリスチ
レンからなるブロック共重合体の水添物などのオレフィ
ン系重合体エラストマーが一層好ましく用いられる。
【0017】オレフィン系重合体(II)の分子量などは
特に制限されないが、通常、数平均分子量が10,00
0〜1,000,000、またそのMFRが230℃、
2.16kg荷重の条件で、0.01〜100g/10
分程度のものを用いるのが、ポリエステル系樹脂組成物
の耐衝撃性の向上の点から好ましい。
【0018】さらに、本発明のポリエステル系樹脂で用
いるポリエステル系共重合体(III)は、ポリエステル
系樹脂から誘導されるポリエステルブロック(IIIa)
とポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有する付加
重合体から誘導される付加重合体ブロック(IIIb)と
からなっている共重合体であり、ポリエステル系共重合
体(III)では、上記のポリエステルブロック(IIIa)
と付加重合体ブロック(IIIb)とは、エステル結合、
アミド結合、エーテル結合などの化学結合によって結合
されている。ポリエステル系共重合体(III)は、ポリ
エステルブロック(IIIa)と付加重合体ブロック(III
b)とがブロック状に結合しているブロック共重合体で
あっても、ポリエステルブロック(IIIa)と付加重合
体ブロック(IIIb)とがグラフト状に結合したグラフ
ト共重合体であっても、またはブロック状の結合形態と
グラフト状の結合形態の両方が存在する共重合体であっ
てもよい。
【0019】ポリエステル系共重合体(III)が、ポリ
エステルブロック(IIIa)と付加重合体ブロック(III
b)とがブロック状に結合しているブロック共重合体で
ある場合は、例えば、1個のポリエステルブロック(II
Ia)と1個の付加重合体ブロック(IIIb)が結合して
いるジブロック共重合体、1個のポリエステルブロック
(IIIa)を挟んでその両側にそれぞれ1個の付加重合
体ブロック(IIIb)が結合しているトリブロック共重
合体、1個の付加重合体ブロック(IIIb)を挟んでそ
の両側にそれぞれ1個のポリエステルブロック(III
a)が結合しているトリブロック共重合体、ポリエステ
ルブロック(IIIa)と付加重合体ブロック(IIIb)が
交互に合計で4個またはそれ以上の個数で結合している
ポリブロック共重合体などを挙げることができる。
【0020】また、ポリエステル系共重合体(III)
が、ポリエステルブロック(IIIa)と付加重合体ブロ
ック(IIIb)とがグラフト状に結合したグラフト共重
合体である場合は、例えば、ポリエステルブロック(II
Ia)を主鎖としてそれに付加重合体ブロック(IIIb)
が側鎖として1個または2個以上結合しているグラフト
共重合体、付加重合体ブロック(IIIb)を主鎖として
それにポリエステルブロック(IIIa)が側鎖として1
個または2個以上結合しているグラフト共重合体などを
挙げることができる。
【0021】そして上記したうちでも、ポリエステル系
樹脂組成物の耐衝撃性がより良好なものとなる点から、
ポリエステル系共重合体(III)が、1個のポリエステ
ルブロック(IIIa)と1個の付加重合体ブロック(III
b)がブロック状に結合しているジブロック共重合体で
あるのが好ましい。
【0022】ポリエステル系共重合体(III)の一部を
構成しているポリエステルブロック(IIIa)は、ポリ
エステル系樹脂(I)に関して上記で挙げたのと同様の
種々のポリエステル系樹脂から形成することができる
が、特にポリエステル系共重合体(III)におけるポリ
エステルブロック(IIIa)がポリエステル系樹脂
(I)と同じポリエステル系樹脂から形成されているの
が、耐衝撃性などにより優れるポリエステル系樹脂組成
物が得られる点から好ましい。また、ポリエステル系共
重合体(III)の一部を構成しているポリエステルブロ
ック(IIIa)は、ポリエステル系樹脂組成物の耐衝撃
性がより良好なものとなる点から、その数平均分子量が
200〜150000であるのが好ましく、200〜5
0000であるのがより好ましい。
【0023】また、ポリエステル系共重合体(III)の
別の一部を構成する付加重合体ブロック(IIIb)は、
付加重合体からなるブロックであればいずれでもよく、
その重合形態などは特に制限されない。付加重合体ブロ
ック(IIIb)は、単一の付加重合性モノマーからなる
付加重合体、複数の付加重合性モノマーからなるランダ
ム共重合体、複数の重合性モノマーからなるブロック共
重合体などのいずれの付加重合体から形成されていても
よい。そのうちでも、ポリエステル系共重合体(III)
における付加重合体ブロック(IIIb)は、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
ロック(a1)[以下これを「重合体ブロック(a1)」
ということがある]および水素添加された1,2−結合
量が30%未満のポリブタジエンブロック(a2)[以
下これを「水添ポリブタジエンブロック(a2)」とい
うことがある]のうちの少なくとも1種からなる重合体
ブロック(A)と、水素添加されたポリイソプレンブロ
ック(b1)[以下これを「水添ポリイソプレンブロッ
ク(b1)」ということがある]、水素添加された1,
2−結合量が30〜80%のポリブタジエンブロック
(b2)[以下これを「水添ポリブタジエンブロック
(b2)」ということがある]および水素添加されたイ
ソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(b3)[以下
これを「水添イソプレン/ブタジエンブロック(b
3)」ということがある]からなる群より選ばれる少な
くとも1種からなる重合体ブロック(B)とからなる付
加重合系ブロック共重合体(IIIb1);および、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
ロック(C)[以下これを「芳香族ビニル重合体ブロック
(C)」ということがある]とポリイソブチレンブロッ
ク(D)とからなる付加重合系ブロック共重合体(IIIb
2);のうちの少なくとも1種から誘導される付加重合
体ブロックであるのが好ましい。
【0024】そして、重合体ブロック(A)と重合体ブ
ロック(B)とからなる付加重合系ブロック共重合体
(IIIb1)から誘導される付加重合体ブロック(以下
「付加重合体ブロック(IIIb1)」ということがある)
のブロック構造の例としては、下記の一般式(1)〜
(4)で表されるものを挙げることができる。
【0025】 (A−B)e (1) (B−A)f (2) A−(B−A’)g (3) B’−(A−B)h (4) [上記式中、AおよびA'はそれぞれ重合体ブロック
(A)を示し、BおよびB'はそれぞれ重合体ブロック
(B)を示し、e、f、gおよびhはそれぞれ独立して
1以上の整数を示す。]
【0026】上記の一般式(1)〜(4)で表される付
加重合体ブロック(IIIb1)における反復数e、f、g
およびhはそれぞれ任意に決めることができるが、通
常、1〜5の範囲内の整数であるのが好ましい。
【0027】そして、付加重合体ブロック(IIIb1)
は、上記した一般式(1)〜(4)で表される付加重合
体ブロック(IIIb1)のうちでも、上記の一般式(1)
においてe=1である式:A−Bで表される付加重合系
ジブロックまたは上記の一般式(3)においてg=1であ
る式:A−B−A’で表される付加重合系トリブロック
であるのがより好ましい。
【0028】また、付加重合体ブロック(IIIb)を構
成し得る、芳香族ビニル重合体ブロック(C)とポリイ
ソブチレンブロック(D)とからなる付加重合系ブロッ
ク共重合体(IIIb2)から誘導される付加重合体ブロッ
ク(以下「付加重合体ブロック(IIIb2)」ということ
がある)のブロック構造の例としては、下記の一般式
(5)または(6)で表されるものを挙げることができ
る。
【0029】 C−(D−C’)j (5) D’−(C−D)k (6) [上記式中、CおよびC’はそれぞれ芳香族ビニル重合
体ブロック(C)を示し、DおよびD’はそれぞれポリ
イソブチレンブロック(D)を示し、jおよびkはそれ
ぞれ独立して1以上の整数を示す。]
【0030】上記の一般式(5)または(6)で表され
る付加重合体ブロック(IIIb2)におけるjおよびkは
それぞれ任意に決めることができるが、通常、1〜5の
範囲内の整数であるのが好ましい。そして、上記した一
般式(5)または(6)で表される付加重合体ブロック
(IIIb2)のうちでも、上記の一般式(5)においてj
=1である式:C−D−C’で表される付加重合系トリ
ブロックまたは上記の一般式(6)においてk=1である
式:D’−C−Dで表される付加重合系トリブロックで
あるのがより好ましい。
【0031】付加重合体ブロック(IIIb1)を構成する
ことのある重合体ブロック(a1)および付加重合体ブ
ロック(IIIb2)を構成することのある芳香族ビニル重
合体ブロック(C)においては、それらの重合体ブロッ
クにおける芳香族ビニル単位を形成する芳香族ビニル化
合物として、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチ
ルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビ
ニルアントラセンなどを挙げることができ、そのうちで
も、ポリエステル系樹脂組成物の耐衝撃性がより良好に
なる点からスチレン、α−メチルスチレンが好ましく、
スチレンが特に好ましい。重合体ブロック(a1)およ
び芳香族ビニル重合体ブロック(C)は、1種の芳香族
ビニル化合物単位から構成されていても、または2種以
上の芳香族ビニル化合物単位から構成されていてもよ
い。
【0032】また、付加重合体ブロック(IIIb2)にお
ける重合体ブロック(A)の構成ブロックとなり得る水
添ポリブタジエンブロック(a2)は、そのポリブタジ
エンブロックにおける1,2−結合量が30%未満であ
るのが好ましく、25%以下であるのがより好ましい。
それと共に、水添ポリブタジエンブロック(a2)は不
飽和結合の一部または全部、好ましくは90%以上が水
素添加によって飽和結合にされているポリブタジエンブ
ロックであるのが好ましい。また、水添ポリブタジエン
ブロック(a2)を構成するポリブタジエンでは、水素
添加前では、好ましくはその30モル%未満、より好ま
しくは25モル%以下がビニルエチレン基[−CH(C
H=CH2)−CH2−;1,2−結合のブタジエン単
位]であり、残りが2−ブテン−1,4−ジイル基(−
CH2−CH=CH−CH2−;1,4−結合のブタジエ
ン単位)である。
【0033】そして、付加重合体ブロック(IIIb1)に
おける重合体ブロック(B)の構成ブロックとなり得る
水添ポリイソプレンブロック(b1)は、イソプレンに
由来するモノマー単位から主としてなるポリイソプレン
の不飽和結合の一部または全部が水素添加されて飽和結
合になっている重合体ブロックであるのが好ましい。水
添ポリイソプレンブロック(b1)では、その水素添加
前には、イソプレンに由来する単位は、2−メチル−2
−ブテン−1,4−ジイル基[−CH2−C(CH3)=
CH−CH2−;1,4−結合のイソプレン単位]、イ
ソプロペニルエチレン基[−CH{−C(CH3)=C
2}−CH2−;3,4−結合のイソプレン単位]およ
び1−メチル−1−ビニルエチレン基[−C(CH3
(CH=CH2)−CH2−;1,2−結合のイソプレン
単位]からなる群より選ばれる少なくとも1種からなっ
ているのが好ましい。
【0034】付加重合体ブロック(IIIb1)における重
合体ブロック(B)の構成ブロックとなり得る水添ポリ
ブタジエンブロック(b2)は、そのポリブタジエンブ
ロックにおける1,2−結合量が好ましくは30〜80
%、より好ましくは35〜60%であり、しかも不飽和
結合の一部または全部が水素添加によって飽和結合にな
っているポリブタジエンブロックであるのが好ましい。
水添ポリブタジエンブロック(b2)を構成するポリブ
タジエンでは、水素添加前には好ましくはその30〜8
0モル%、より好ましくは35〜60モル%がビニルエ
チレン基[−CH(CH=CH2)−CH2−;1,2−
結合のブタジエン単位]であり、好ましくは70〜20
モル%、より好ましくは65〜40モル%が2−ブテン
−1,4−ジイル基(−CH2−CH=CH−CH2−;
1,4−結合ブタジエン単位)である。
【0035】また、付加重合体ブロック(IIIb1)にお
ける重合体ブロック(B)の構成ブロックとなり得る水
添イソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(b3)
は、イソプレンに由来する単位およびブタジエンに由来
する単位から主としてなっているイソプレン/ブタジエ
ン共重合体であって、且つその不飽和結合の一部または
全部が水素添加によって飽和結合になっている共重合体
ブロックである。水添イソプレン/ブタジエン共重合体
ブロック(b3)においては、その水素添加前には、イ
ソプレンに由来する単位は、2−メチル−2−ブテン−
1,4−ジイル基、イソプロペニルエチレン基および1
−メチル−1−ビニルエチレン基からなる群より選ばれ
る少なくとも1種の基であり、またブタジエンに由来す
る単位はビニルエチレン基および/または2−ブテン−
1,4−ジイル基であるのが好ましい。そして、水素添
加前におけるイソプレン/ブタジエン共重合体ブロック
におけるそれらの基の割合は特に制限されない。また、
水添イソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(b3)
において、ブタジエンに由来する単位とイソプレンに由
来する単位とは、ランダム状、ブロック状、テーパーブ
ロック状のいずれの配置形態になっていてもよい。
【0036】そして、付加重合体ブロック(IIIb1)の
構成ブロックとなり得る水添ポリブタジエンブロック
(a2)、水添ポリイソプレンブロック(b1)、水添ポ
リブタジエンブロック(b2)および水添イソプレン/
ブタジエン共重合体ブロック(b3)では、上記したよ
うに、その炭素−炭素二重結合の一部が水素添加されて
いても、または全部が完全に水素添加されていてもよい
が、付加重合体ブロック(IIIb1)において、ブタジエ
ン単位および/またはイソプレン単位における炭素−炭
素間二重結合の50モル%以上、特に80モル%以上が
水添されていること(すなわち不飽和度が50モル%以
下、特に20モル%以下になっていること)が、ポリエ
ステル系共重合体(III)の耐熱劣化性および耐候性が
良好となり、それを用いて得られるポリエステル系樹脂
組成物における粘着性の発現を防止することができる点
で好ましい。
【0037】また、付加重合体ブロック(IIIb2)にお
けるポリイソブチレンブロック(D)は、イソブチレン
単位[−C(CH3)2−CH2−]から主としてなる重合
体ブロックである。
【0038】付加重合体ブロック(IIIb1)における
{重合体ブロック(A)の合計含有量}:{重合体ブロ
ック(B)の合計含有量}および付加重合体ブロック
(IIIb2)における{芳香族ビニル重合体ブロック
(C)の合計含有量}:{ポリイソブチレンブロック
(D)の合計含有量}が、それぞれ1:9〜9:1(重
量比)の範囲内であるのが、ポリエステル系樹脂組成物
の耐熱性を高く保つと共に耐衝撃性を良好なものとする
点から好ましく、それぞれが2:8〜7:3(重量比)
であるのがより好ましい。
【0039】また、付加重合体ブロック(IIIb1)にお
ける重合体ブロック(A)および付加重合体ブロック
(IIIb2)における芳香族ビニル重合体ブロック(C)
は、それぞれその数平均分子量が2500〜50000
の範囲内にあるのが好ましい。また、付加重合体ブロッ
ク(IIIb1)における重合体ブロック(B)および付加
重合体ブロック(IIIb2)におけるポリイソブチレンブ
ロック(D)の数平均分子量はそれぞれ10000〜1
00000の範囲内にあるのが好ましい。そして、付加
重合体ブロック(IIIb1)および付加重合体ブロック
(IIIb2)の数平均分子量は、それぞれ12500〜1
50000の範囲内にあるのが好ましい。そして、本発
明のポリエステル系樹脂組成物では、1種類または2種
類以上の付加重合体ブロック(IIIb1)を使用しても、
また1種類または2種類以上の付加重合体ブロック(II
Ib2)を使用してもよい。
【0040】そして、本発明のポリエステル系樹脂組成
物で用いる、ポリエステルブロック(IIIa)と付加重
合体ブロック(IIIb)とからなるポリエステル系共重
合体(III)は、その数平均分子量が12700〜30
0000の範囲内であるのが好ましく、15000〜2
00000の範囲内であるのがより好ましい。
【0041】本発明のポリエステル系樹脂組成物で用い
るポリエステル系共重合体(III)の製造法は特に制限
されず、例えば、ポリエステル系樹脂と、ポリエステル
系樹脂と反応し得る官能基を分子中に有する付加重合体
とを溶融条件下で混練し、続いて固相重合することによ
って製造することができる。その際に、ポリエステル系
樹脂と付加重合体との溶融混練は、単軸押出機、2軸押
出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどの溶融混練装
置を用いて行うことができる。溶融混練の条件は、使用
するポリエステル系樹脂や付加重合体の種類、装置の種
類などに応じて適宜選択することができるが、通常、1
80〜300℃の温度で3〜15分間程度行うとよい。
また、溶融混練後の固相重合は、ポリエステル系樹脂と
付加重合体との溶融混練により得られた樹脂を固化し、
粒状化した後、それを適当な固相重合反応装置に移し、
予備処理として120〜180℃の温度下で乾燥や結晶
化などを行い、次いで固相重合させることにより行うこ
とができる。固相重合反応は、通常、樹脂の温度を樹脂
の融点よりも5〜60℃程度低い温度に保ちながら、不
活性気流下または真空中で行うとよい。固相重合はバッ
チ方式で行ってもまたは連続方式のいずれで行ってもよ
く、固相重合反応装置における滞留時間や処理温度など
を適宜調節することによって、所望の重合度および反応
率とすることができる。
【0042】また、本発明のポリエステル系樹脂組成物
で用いるポリエステル系共重合体(III)は、上記した
溶融混練による方法以外にも、例えば、ポリエステル系
樹脂と反応し得る官能基を分子中に有する付加重合体の
存在下で、ポリエステル系樹脂の重縮合反応を行うこと
によっても製造することができ、この場合にも重縮合反
応により得られた樹脂を、固化し、粒状化した後、上記
した溶融混練による場合と同様にして乾燥や結晶化など
の予備処理を行い、次いで上記と同様にして固相重合を
行って目的とする重合度を有するポリエステル系共重合
体(III)を得ることができる。
【0043】ポリエステル系共重合体(III)の製造に
用いる、ポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有す
る付加重合体としては、上記した付加重合体ブロック
(IIIb)に官能基がついた構造を有する付加重合体が
好ましく用いられる。その場合の官能基としては、ポリ
エステル系樹脂と反応し得る官能基であれば特に制限は
なく、例えば、水酸基、カルボキシル基、エステル基、
アミド基、アミノ基、エポキシ基、チオール基、チオエ
ステル基;2−オキサゾリン基等の環状イミノエーテル
基;無水コハク酸−2−イル基、無水コハク酸−2,3
−ジイル基等の酸無水物構造を有する基などを挙げるこ
とができる。これらの官能基を有する付加重合体は、例
えば、官能基を持たないモノマーと官能基を有するモノ
マーとの共重合、活性末端を有する付加重合体への官能
基を有するモノマーの付加反応、官能基を有するモノマ
ーと付加重合体とのラジカル反応などにより製造するこ
とができる。
【0044】ポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を
有する付加重合体においては、その官能基は、付加重合
体の分子主鎖や分子側鎖の途中または分子末端のいずれ
に位置していてもよいが、ポリエステル系共重合体(II
I)の好ましいブロック形態である、1個のポリエステ
ルブロック(IIIa)と1個の付加重合体ブロック(III
b)とが鎖状に結合したジブロック形態のポリエステル
系共重合体(III)を形成するためには、付加重合体の
末端に官能基を有しているのが好ましい。また、付加重
合体における官能基の含有量は、平均して1分子当たり
0.5個以上であるのが好ましく、0.7個以上である
のがより好ましい。
【0045】本発明のポリエステル系樹脂組成物で用い
る有機ポリシロキサン(IV)としては、耐衝撃性向上効
果の点から、下記の一般式(7)で示される繰り返し単
位からなるポリジオルガノシロキサンが好ましい。 −Si(R1)(R2)−O− (7) (式中、R1およびR2はそれぞれ独立してアルキル基、
アリール基またはアラルキル基を表す。)
【0046】上記の一般式(7)において、R1および
2の好ましい例としては、メチル基、エチル基などの
低級アルキル基、フェニル基、ベンジル基などを挙げる
ことができる。有機ポリシロキサン(IV)は、1種類の
繰り返し単位のみからなっていても、または2種類以上
の繰り返し単位のみからなっていてもよく、2種類以上
の繰り返し単位からなる場合は、各繰り返し単位がラン
ダム状、ブロック状、またはテーパー状のいずれの形態
で有機ポリシロキサン鎖中に結合していてもよい。有機
ポリシロキサン(IV)の好ましい例としては、ポリジメ
チルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリ
ジフェニルシロキサン、ポリメチルベンジルシロキサン
などを挙げることができ、この中でもポリエステル系樹
脂組成物の耐衝撃性が良好となる点からポリジメチルシ
ロキサンが好ましい。
【0047】有機ポリシロキサン(IV)の粘度として
は、25℃で測定したときの粘度が10〜100000
0センチストークスの範囲内が好ましく、50〜100
00センチストークスの範囲内がより好ましい。有機ポ
リシロキサン(IV)は、1種類のみを使用しても、また
は2種類以上を併用してもよい。また、市販の有機ポリ
シロキサンは添加剤(例えばシリカ等の無機粒子分散剤
等)を含有している場合があるが、本発明の効果に実質
的に悪影響を与えない限りは、添加剤を含有する有機ポ
リシロキサンを使用してもよい。
【0048】本発明のポリエステル系樹脂組成物では、
{ポリエステル系樹脂(I)の含有量}:{オレフィン
系重合体(II)とポリエステル系共重合体(III)の合
計含有量}の比が、98:2〜30:70(重量比)で
あることが必要であり、95:5〜30:70(重量
比)であるのが好ましい。ポリエステル系樹脂(I)の
含有量が、ポリエステル系樹脂(I)、オレフィン系重
合体(II)およびポリエステル系共重合体(III)の合
計含量に基づいて、98重量%よりも多いとポリエステ
ル系樹脂組成物およびそれから得られる成形品の耐衝撃
性が向上せず、一方30重量%よりも少ないとポリエス
テル系樹脂組成物およびそれから得られる成形品などの
耐熱性が低下する。
【0049】また、本発明のポリエステル系樹脂組成物
では、{オレフィン系重合体(II)の含有量}:{ポリ
エステル系共重合体(III)の含有量}の比が、99:
1〜40:60(重量比)であることが必要であり、9
9:1〜50:50(重量比)であるのが好ましい。オ
レフィン系重合体(II)の含有量が、オレフィン系重合
体(II)とポリエステル系共重合体(III)の合計含量
に基づいて、99重量%よりも多い場合または40重量
%よりも少ない場合には、ポリエステル系樹脂組成物お
よびそれから得られる成形品などの耐衝撃性が向上しな
い。
【0050】さらに、本発明のポリエステル系樹脂組成
物では、{ポリエステル系樹脂(I)とオレフィン系重
合体(II)とポリエステル系共重合体(III)との合計
含有量}:{有機ポリシロキサン(IV)の含有量}の比
が、99.99:0.01〜95:5(重量比)である
ことが必要であり、99.99:0.01〜97:3
(重量比)であるのが好ましい。有機ポリシロキサン
(IV)の含有量が、ポリエステル系樹脂(I)、オレフ
ィン系重合体(II)、ポリエステル系共重合体(III)
および有機ポリシロキサン(IV)の合計含量に基づい
て、0.01重量%よりも少ないとポリエステル系樹脂
組成物およびそれから得られる成形品の耐衝撃性が向上
せず、一方5重量%よりも多いとポリエステル系樹脂組
成物およびそれから得られる成形品などに粘着性が発現
する。
【0051】そして、本発明のポリエステル系樹脂組成
物では、ポリエステル系樹脂(I)からなるマトリック
ス中に、ポリエステル系共重合体(III)が相溶化剤と
して機能しながら、オレフィン系重合体(II)が、場合
によっては有機ポリシロキサン(IV)と共に、粒子状で
存在する形態をとっているのが好ましく、オレフィン系
重合体(II)が平均粒径1μm以下、より好ましくは
0.01〜0.8μmの微粒子状でポリエステル系樹脂
(I)のマトリックス中に分散しているときに、ポリエ
ステル系樹脂組成物の耐衝撃性が一層高くなる。
【0052】本発明のポリエステル系樹脂組成物は、必
要に応じて、酸化防止剤、熱分解防止剤、紫外線吸収
剤、結晶化核剤、結晶化促進剤、着色剤、難燃剤、補強
剤、充填剤、離型剤、可塑剤、帯電防止剤、加水分解防
止剤、接着助剤、粘着剤、上記以外のポリマー(例えば
ポリスチレン、ABS、ポリカーボネートなど)などの
1種または2種以上を含有していてもよい。
【0053】本発明のポリエステル系樹脂組成物の調製
法は特に制限されず、ポリエステル系樹脂(I)、オレ
フィン系重合体(II)、ポリエステル系共重合体(II
I)および有機ポリシロキサン(IV)を均一に混合させ
得る方法であればいずれでもよく、通常、前記4種類の
重合体を必要に応じて他の成分と共に溶融混練すること
によって製造することができる。溶融混練は、単軸押出
機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどの
混練機を使用して行うことができ、その際に使用する装
置の種類や溶融混練条件などは特に限定されないが、概
ね180〜300℃の範囲内の温度で1〜30分間混練
することにより、本発明のポリエステル系樹脂組成物を
得ることができる。
【0054】本発明のポリエステル系樹脂組成物は、熱
可塑性重合体に対して一般に用いられている成形方法や
成形装置を用いて成形することができ、例えば、射出成
形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、カレンダー成
形、流延成形などの任意の成形法によって成形すること
ができ、それによって電気/電子部品、機械部品、自動
車部品、事務機用部品、日用品、パイプ、シート、フイ
ルムなどの任意の形状および用途の成形品を製造するこ
とができる。
【0055】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれにより限定されない。以下の実施例
および比較例において、ポリエステル系樹脂組成物また
はPBTの極限粘度の測定、比重の測定、試験片の作製
および耐衝撃性の測定は次のようにして行った。
【0056】ポリエステル系樹脂組成物またはPBTの
極限粘度の測定:実施例または比較例で得られたポリエ
ステル系樹脂組成物またはPBTのペレットを、フェノ
ール/テトラクロロエタン(重量比=1/1)混合溶媒
中、30℃で、ウデローデ型粘度計(林製作所製HRK
−3)を用いて測定した。
【0057】ポリエステル系樹脂組成物またはPBTの
比重の測定:実施例または比較例で得られたポリエステ
ル系樹脂組成物またはPBTのペレットを用いて、JI
S K7112に準じ、ヘキサン/四塩化炭素系密度勾
配管により比重の測定を行った。
【0058】試験片の作製:実施例または比較例で得ら
れたポリエステル系樹脂組成物のペレットまたはPBT
のペレットを成形材料として用いて、日精樹脂工業株式
会社製の80トン射出成形機を使用して、シリンダー温
度255℃および金型温度40℃の条件下で、耐衝撃性
試験用の試験片(寸法:長さ×厚さ×幅=64mm×1
2.7mm×3.2mm)を作製した。
【0059】耐衝撃性の測定:上記で作製した試験片を
用いて、JIS K7110に準じて、アイゾット衝撃
試験機(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、23
℃でノッチ付アイゾット衝撃値を測定した。
【0060】また、以下の実施例および/または比較例
では、ポリエステル系樹脂(I)、オレフィン系重合体
(II)、ポリエステル系共重合体(III)および有機ポ
リシロキサン(IV)として下記のものを使用した。
【0061】[ポリエステル系樹脂(I)] ○PBT:株式会社クラレ製PBT「S1000」(極
限粘度[η]=1.15)および「S1000F」(極
限粘度[η]=0.85)
【0062】[オレフィン系重合体(II)] 変性PEエラストマー:変性ポリエチレンエラストマ
ー[ダウ・ケミカル日本株式会社製「EG8200」;
MFR5g/10分(190℃、2.16kg荷重)] EPR:エチレン/プロピレンゴム[住友化学工業株
式会社製「エスプレンV0115」;MFR8g/10
分(230℃、2.16kg荷重)] EBR:エチレン/ブテン−1ゴム[住友化学工業株
式会社製「エスプレンN0416」;MFR13g/1
0分(230℃、2.16kg荷重)] S/水添BI/S:ポリスチレンブロック(数平均分
子量6000)/1,3−ブタジエンとイソプレンの水
添共重合体ブロック(数平均分子量28000)/ポリ
スチレンブロック(数平均分子量6000)からなる、
ポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を持たないトリ
ブロック共重合体(数平均分子量40000)(このト
リブロック共重合体における水酸基含有量=0個/分
子;水添前のスチレン含量=30重量%;水添前の1,
3−ブタジエンとイソプレンの共重合体ブロックにおい
て、1,3−ブタジエンとイソプレンのモル比=1/
1、1,3−ブタジエン単位での1,4−結合量=95
%、3,4−結合量=5%;1,3−ブタジエンおよび
イソプレンの不飽和度=5%)
【0063】[ポリエステル系共重合体(III)] ○PBT・S/水添BI/S:PBT(株式会社クラレ
製「S1000F;極限粘度[η]=0.85」)と、
一方のポリスチレンブロックの末端に水酸基を有する以
外は上記のS/水添物BI/Sと全く同じである、水酸
基末端ポリスチレンブロック/1,3−ブタジエン・イ
ソプレン水添共重合体ブロック/ポリスチレンブロック
よりなるトリブロック共重合体(以下「HO−S/水添
物BI/S」ということがある)を、1:1のモル比で
反応させて得られるジブロック共重合体
【0064】《参考例1》[PBT・S/水添BI/S
の製造] (1) 予備乾燥したPBT(株式会社クラレ製「S1
000F」)50重量部および上記したHO−S/水添
物BI/Sの50重量部を予備混合した後、二軸押出機
(株式会社日本製鋼所製「TEX44C」)に供給して
250℃で溶融混練して押し出した後、冷却、切断して
ペレットを製造した。このペレットをガス導入口、排気
口、真空連結器などを有する固相重合装置に移して、窒
素ガスの導入下に120℃で約4時間処理して乾燥およ
び結晶化を行った。その後、固相重合装置の内圧を約
0.2mmHgまで減圧すると共に200℃まで昇温し
て固相重合反応を開始した。約12時間の固相重合反応
の後に、窒素ガスを供給して系を常圧に戻した。固相重
合により得られた反応生成物を、ヘキサフルオロイソプ
ロパノール/クロロホルム(1/1容)の混合溶媒に溶
解させ、その溶液をテトラヒドロフラン中に注入して沈
殿を生成させ、その沈殿物を回収した。
【0065】(2) 上記(1)で回収した沈殿物の1
H−NMR測定を行ったところ、PBTの化学構造に由
来するピーク(8.1、4.1、2.2ppmのピー
ク)と、HO−S/水添BI/Sの化学構造に由来する
ピーク(7.0、6.6、0.7〜2.0ppm)との
両方を示し、かつ使用したHO−S/水添物BI/Sに
おいて認められた分子末端の水酸基に隣接するメチレン
プロトンのピークの化学シフトが移動していた。さら
に、GPC測定を行ったところ、該沈殿物は単一の分子
量を示し、かつその数平均分子量が、原料として用いた
PBTの数平均分子量およびHO−S/水添BI/Sの
数平均分子量の合計にほぼ等しいものであった。したが
って、それらの結果から、回収した沈殿物は、1個のP
BTのブロックと1個のS/水添BI/Sのブロックと
からなるジブロック共重合体、すなわちPBT・S/水
添BI/Sであると同定された。
【0066】[有機ポリシロキサン(IV)] ○ポリジメチルシロキサン トーレダウコーニングシリコーン株式会社製「SH20
0」(粘度:100CS)
【0067】《実施例1〜15》 (1) 上記したポリエステル系樹脂(I)(PB
T)、オレフィン系重合体(II)、ポリエステル系共重
合体(III)(参考例1で製造したPBT・S/水添B
I/S)および有機ポリシロキサン(IV)を下記の表1
に示す割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日
本製鋼所製「TEX44C」)に供給してシリンダー温
度250℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切
断してペレットを製造した。 (2) 上記(1)で得られたペレットの比重を上記し
た方法で測定したところ、下記の表1に示すとおりであ
った。 (3) また、上記(1)で得られたペレットを用いて
上記した方法で試験片を作製し、その耐衝撃性を上記し
た方法で測定したところ下記の表1に示すとおりであっ
た。
【0068】
【表1】
【0069】《比較例1》 (1) 上記したポリエステル系樹脂(I)(PBT)
の比重を上記した方法で測定したところ、下記の表2に
示すとおりであった。 (2) また、該ポリエステル系樹脂(I)(PBT)
を単独で用いて、上記した方法で試験片を作製し、その
耐衝撃性を上記した方法で測定したところ下記の表2に
示すとおりであった。
【0070】《比較例2》 (1) 上記したポリエステル系樹脂(I)(PBT)
および有機ポリシロキサン(IV)を下記の表2に示す割
合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所
製「TEX44C」)に供給してシリンダー温度250
℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切断してペ
レットを製造した。 (2) 上記(1)で得られたペレットの比重を上記し
た方法で測定したところ、下記の表2に示すとおりであ
った。 (3) また、上記(1)で得られたペレットを用いて
上記した方法で試験片を作製し、その耐衝撃性を上記し
た方法で測定したところ下記の表2に示すとおりであっ
た。
【0071】《比較例3》 (1) 上記したポリエステル系樹脂(I)(PBT)
およびオレフィン系重合体(II)(S/水添BI/S)
を下記の表2に示す割合で予備混合した後、二軸押出機
(株式会社日本製鋼所製「TEX44C」)に供給して
シリンダー温度250℃の条件下に溶融混練して押し出
し、冷却、切断してペレットを製造した。 (2) 上記(1)で得られたペレットの比重を上記し
た方法で測定したところ、下記の表2に示すとおりであ
った。 (3) また、上記(1)で得られたペレットを用いて
上記した方法で試験片を作製し、その耐衝撃性を上記し
た方法で測定したところ下記の表2に示すとおりであっ
た。
【0072】《比較例4》 (1) 上記したポリエステル系樹脂(I)(PBT)
およびポリエステル系共重合体(III)(参考例1で製
造したPBT・S/水添BI/S)を下記の表2に示す
割合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼
所製「TEX44C」)に供給してシリンダー温度25
0℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切断して
ペレットを製造した。 (2) 上記(1)で得られたペレットの比重を上記し
た方法で測定したところ、下記の表2に示すとおりであ
った。 (3) また、上記(1)で得られたペレットを用いて
上記した方法で試験片を作製し、その耐衝撃性を上記し
た方法で測定したところ下記の表2に示すとおりであっ
た。
【0073】《参考例2〜9》 (1) 上記したポリエステル系樹脂(I)(PB
T)、オレフィン系重合体(II)およびポリエステル系
共重合体(III)(参考例1で製造したPBT・S/水
添BI/S)を下記の表2に示す割合で予備混合した
後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製「TEX44
C」)に供給してシリンダー温度250℃の条件下に溶
融混練して押し出し、冷却、切断してペレットを製造し
た。 (2) 上記(1)で得られたペレットの比重を上記し
た方法で測定したところ、下記の表2に示すとおりであ
った。 (3) また、上記(1)で得られたペレットを用いて
上記した方法で試験片を作製し、その耐衝撃性を上記し
た方法で測定したところ下記の表2に示すとおりであっ
た。
【0074】
【表2】
【0075】上記の表1の結果から、ポリエステル系樹
脂(I)(PBT)、オレフィン系重合体(II)、ポリ
エステル系共重合体(III)および有機ポリシロキサン
(IV)の4者を本発明で規定する割合で含有している実
施例1〜15のポリエステル系樹脂組成物では、その比
重がPBTよりも低く、軽量化されていること、しかも
該実施例1〜15のポリエステル系樹脂組成物から得ら
れる成形品(試験片)はその耐衝撃性が極めて優れてい
ることがわかる。
【0076】
【発明の効果】本発明のポリエステル系樹脂組成物は、
耐衝撃性に優れ且つ低比重であり、したがってそれらの
特性を活かして、電気/電子部品、自動車部品、機械部
品、その他の広範な用途に極めて有効に使用することが
できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) ポリエステル系樹脂(I)、オ
    レフィン系重合体(II)、ポリエステル系共重合体(II
    I)および有機ポリシロキサン(IV)から主としてなる
    ポリエステル系樹脂組成物であって; (ii) ポリエステル系共重合体(III)が、ポリエス
    テル系樹脂から誘導されるポリエステルブロック(III
    a)とポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有する
    付加重合体から誘導される付加重合体ブロック(III
    b)とからなり; (iii) {ポリエステル系樹脂(I)の含有量}:{オ
    レフィン系重合体(II)とポリエステル系共重合体(II
    I)の合計含有量}の比が、98:2〜30:70(重
    量比)であり;且つ (iv) {オレフィン系重合体(II)の含有量}:{ポ
    リエステル系共重合体(III)の含有量}の比が、9
    9:1〜40:60(重量比)であり;さらに (v) {ポリエステル系樹脂(I)とオレフィン系重
    合体(II)とポリエステル系共重合体(III)との合計
    含有量}:{有機ポリシロキサン(IV)の含有量}の比
    が、99.99:0.01〜95:5(重量比)であ
    る;ことを特徴とするポリエステル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエステル系共重合体(III)を構成
    する付加重合体ブロック(IIIb)が、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
    ロック(a1)および水素添加された1,2−結合量が
    30%未満のポリブタジエンブロック(a2)のうちの
    少なくとも1種からなる重合体ブロック(A)と、水素
    添加されたポリイソプレンブロック(b1)、水素添加
    された1,2−結合量が30〜80%のポリブタジエン
    ブロック(b2)および水素添加されたイソプレン/ブ
    タジエン共重合体ブロック(b3)からなる群より選ば
    れる少なくとも1種からなる重合体ブロック(B)とか
    らなる付加重合系ブロック共重合体(IIIb1);およ
    び、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブ
    ロック(C)とポリイソブチレンブロック(D)とからな
    る付加重合系ブロック共重合体(IIIb2);のうちの少
    なくとも1種から誘導される付加重合体ブロックである
    請求項1のポリエステル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステル系樹脂(I)が、ポリブチ
    レンテレフタレートである請求項1または2のポリエス
    テル系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 オレフィン系重合体(II)が、オレフィ
    ン系重合体エラストマーである請求項1〜3のいずれか
    1項のポリエステル系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 オレフィン系重合体(II)が、ポリエチ
    レンおよびポリプロピレンのうちの少なくとも1種であ
    る請求項1〜3のいずれか1項のポリエステル系樹脂組
    成物。
  6. 【請求項6】 有機ポリシロキサン(IV)が、ポリジメ
    チルシロキサンである請求項1〜5のいずれか1項のポ
    リエステル系樹脂組成物。
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