JPH0923511A - リニアシンクロナスモータの制御装置 - Google Patents

リニアシンクロナスモータの制御装置

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JPH0923511A
JPH0923511A JP7169117A JP16911795A JPH0923511A JP H0923511 A JPH0923511 A JP H0923511A JP 7169117 A JP7169117 A JP 7169117A JP 16911795 A JP16911795 A JP 16911795A JP H0923511 A JPH0923511 A JP H0923511A
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thrust
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propulsion coil
thrust command
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Hideki Sogihara
秀樹 枌原
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続する推進コイル区間12、32を円滑に
車両20が走行することが可能なリニアシンクロナスモ
ータの制御装置を得ることを目的とする。 【構成】 車両20が推進コイル区間32に進入すると
きの進入推力指令49を得るための、車両20が第1の
推進コイル区間12(x1 )を走行中に予測推力指令4
3(F1 )を渡り信号44から演算する第1の予測推力
演算器42、および車両20が第2の推進コイル区間3
2(x2 )に進入するときの第2の予測推力指令39
(F2 )を車両重量と位置信号35とから演算する第2
の予測推力演算器38と、車両位置(x1 )における予
測推力指令43(F1 )とこれと同じ位置における推力
指令(F0 )との比である補正指令47(K1 )を演算
し、予測推力指令39(F2 )に補正指令47(K1
を掛けることにより得た進入推力指令49を推力演算器
25に設定する予測推力補正器45とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地上側に各区分に分
割した推進コイルを軌道に沿って配置し、車両側に上記
推進コイルに対向する界磁極を搭載し、車両位置信号と
速度パターン信号とから推力指令を演算し、この推力指
令に応じた電流を上記各推進コイル区間へ供給して車両
を駆動制御する駆動制御装置を上記各推進コイル区間毎
に設けたリニアシンクロナスモータの制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】地上を1次とするリニアシンクロナスモ
ータの制御系では、1台の駆動制御装置で制御できる範
囲が限られるため、推進コイルを軌道に沿って分割配置
し、各推進コイル区間毎に駆動制御装置を設ける。その
ため、車両を連続して走行させるためには、車両の駆動
制御を実行中の駆動制御装置から次に駆動制御を実行す
る駆動制御装置に制御を切り換える必要がある。そし
て、この場合、駆動制御装置間で車両を速度の脈動がな
く円滑に受け渡すためにはその推力が連続することが必
要であり、例えば特開昭63-43501号公報、特開平4-3175
03号公報では以下に示す制御方式を採用している。
【0003】(A)特開昭63-43501号公報記載の制御方
式 車両がつぎに進入するn番目の推進コイル区間のn番目
の駆動制御装置は、自推進コイル区間に車両が進入する
直前から車両位置信号を受け取り、位相演算、速度演算
を開始する。そして、制御実行中のn−1番目の駆動制
御装置の推力演算部により演算さした推力指令をn番目
の駆動制御装置の推力演算部の積分系に初期セットする
と同時にn番目の駆動制御装置への速度パターン信号の
初期セットを行う。以上の処理を行うことにより、次に
制御を実行するn番目の駆動制御装置は、現在制御実行
中のn−1番目の駆動制御装置と同一の制御状態とな
り、車両が次のn番目の推進コイル区間に進入したとき
もその推力を変動させることなく連続円滑な制御動作が
得られる訳である。
【0004】(B)特開平4-317503号公報記載の制御方
式 車両がn−1番目の推進コイル区間を進行中に、予測推
力演算器はその動作を開始する。即ち、予測推力演算器
は、車両重量信号(M)と車両位置(x)と車両速度
(v)と車両加速度(α)とから、n番目の推進コイル
区間に進入するときの車両の推力を予測演算する。その
演算結果としての予測推力(またはブレーキ力)指令
(F)が出力される。ここで、予測推力(F)は次式で
演算されている。 F=M・α+FR (x、v)+FG (x) ・・・(1) 但し、F:予測推力(またはブレーキ力) FR (x、v):走行抵抗 FG (x):勾配抵抗 M:車両重量 α:車両加速度(または減速度) v:車両速度 x:車両位置 そして、(1)式で求めた予測推力信号(F)は、n番
目の推力演算器に送出されその積分器に設定される。こ
の動作は、n番目の駆動制御装置が、車両位置信号
(x)を位置検知器から検知するとともに車両重量
(M)を車両からの無線送信により受信するので、リア
ルタイムに実行でき、予測推力(F)の演算ができる。
この状態で車両の走行が進み、n番目の推進コイル区間
に進入すると、n−1番目の駆動制御装置の制御動作か
ら連続的にn番目の駆動装置の制御状態に移行する。こ
の結果、待機中であるn番目の駆動制御装置は、実際に
制御を実行中であるn−1番目の駆動制御装置と同様の
制御状態となる。したがって、車両は速度の脈動もなく
円滑な走行を継続する。
【0005】なお、上記(A)および(B)において
は、n−1番目の推進コイル区間からn番目の推進コイ
ル区間へ車両が渡る際の制御について説明した。つま
り、n番目の駆動制御装置の推力演算器に、(A)の場
合にはn−1番目の駆動装置の推力指令を、(B)の場
合には予測推力指令(F)を設定して制御している。そ
して、車両がn−1またはn番目の推進コイル区間を走
行中の車両の速度制御は、車両速度信号と速度パターン
信号とから推力指令を演算し、この演算結果に応じた電
流を推進コイルに供給することにより行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアシンクロ
ナスモータの制御装置は、上述のように構成されており
以下に示す問題があった。 課題1(特開昭63-43501号公報記載の制御方式) 車両が隣接する駆動制御装置間を通過するタイミングに
合わせて推力指令を次の駆動制御装置に受け渡す場合に
ついて説明する。このとき、隣接する駆動制御装置間を
通過するときに、車両が推力変動による衝撃を受けなく
必要がある。このため、n−1番目の駆動制御装置から
n番目の駆動制御装置に受渡す推力指令は、車両がn番
目の推進コイルに進入する直前、つまりn−1番目の推
進コイルの終端における推力指令を用いればよい。しか
しながら、n−1番目の駆動制御装置とn番目の駆動制
御装置は通常数km〜数十km離れていること、および
車両は数百km/hで走行することから、推力指令を受
け渡す伝送時間を非常に高速にする必要がある。また、
n−1番目の推進コイルの終端より手前における推力指
令を用いれば、伝送時間に係る問題は解決できる。しか
し、n番目の駆動制御装置の推力演算器に設定した推力
指令は、n−1番目の推進コイルの終端より手前におい
て求めたものである。したがって、この設定した推力指
令は車両がn番目の推進コイルに進入する直前、つまり
n−1番目の推進コイルの終端における実際の推力指令
とは一致しないことが多い。
【0007】課題2(特開平4-317503号公報記載の制御
方式) 駆動制御装置間で信号を受け渡す必要がなく、位置検知
器の検知結果から予測推力指令を演算し、予測推力指令
をn番目の駆動制御装置の推力演算器に設定する場合に
ついて説明する。この動作は、駆動制御装置間で信号を
受渡す必要がないので、リアルタイムに実行することが
可能である。しかし、車両重量や抵抗係数(走行抵抗、
勾配抵抗)などが実際の値と異なる場合には、n番目の
推進コイル区間に進入するときの予測推力演算結果が実
際の推力とは一致しなくなる。この例について説明す
る。たとえば、車両重量は乗車人数や積載物等の量によ
り変化するにもかかわらず、実際には車両重量検出器が
省略されることがある。このときには、車両重量はあら
かじめ設定された固定値が用いられる。また、走行抵抗
および勾配抵抗の抵抗係数は、気象条件や運転条件によ
って左右される。つまり、走行抵抗および勾配抵抗を演
算式により求めた演算値と実値とでは誤差を生じる。な
お、推進コイル区間は、いくつかのセクションの集合で
ある。これらのセクションは各々推進コイルを有してい
る。そして、これらのセクションは1つの閉じた駆動制
御装置により制御されている。したがって、課題1およ
び課題2のような問題は生じない。
【0008】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、予測推力指令を補正し、連続す
る推進コイル区間を円滑に被駆動体が走行することが可
能なリニアシンクロナスモータの制御装置を得ることを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るリニアシ
ンクロナスモータの制御装置は、複数の区間に分割され
軌道に沿って配置された第1、第2の推進コイル、該推
進コイルに対向する界磁極を有するとともに上記第1の
推進コイル区間から上記第2の推進コイル区間に駆動さ
れる被駆動体、上記第1の推進コイルに対する上記被駆
動体の位置に対応した第1の位置信号と基準となる速度
パターン信号とに基づいて該被駆動体に対する第1の推
力指令を演算する第1の推力演算器、上記第1の推進コ
イル区間に設けられ上記第1の推力指令に応じた電流を
上記第1の推進コイル区間へ供給し上記被駆動体を駆動
制御する第1の駆動制御装置、上記第2の推進コイルに
対する上記被駆動体の位置に対応した第2の位置信号と
上記速度パターン信号とに基づいて該被駆動体に対する
第2の推力指令を演算する第2の推力演算器、上記第1
の推進コイル区間の任意の位置における上記第2の推進
コイル区間に進入するときの上記被駆動体に対する進入
推力指令を得るための第1の予測推力指令と、この第1
の予測推力指令を求めた位置よりも上記第2の推進コイ
ル区間側の上記第1の推進コイル区間の別の位置におけ
る上記進入推力指令を得るための第2の予測推力指令と
を被駆動体重量と上記第1の位置信号とから演算する予
測推力演算器、上記任意の位置における第1の予測推力
指令とこれを演算した位置と同じ位置における上記第1
の推力演算器で演算した第1の推力指令とを比較し、上
記第2の予測推力指令を補正する補正指令を出力する予
測推力補正器、および上記第2の推進コイル区間に設け
られ上記第2の予測推力指令と上記補正指令とから得ら
れた上記進入推力指令および上記第2の推力指令に応じ
た電流を上記第2の推進コイル区間へ供給し上記被駆動
体を駆動制御する第2の駆動制御装置を設けたものであ
る。
【0010】さらに、複数の区間に分割され軌道に沿っ
て配置された第1、第2の推進コイル、該推進コイルに
対向する界磁極を有するとともに上記第1の推進コイル
区間から上記第2の推進コイル区間に駆動される被駆動
体、上記第1の推進コイルに対する上記被駆動体の位置
に対応した第1の位置信号と基準となる速度パターン信
号とに基づいて該被駆動体に対する第1の推力指令を演
算する第1の推力演算器、上記第1の推進コイル区間に
設けられ上記第1の推力指令に応じた電流を上記第1の
推進コイル区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御する第
1の駆動制御装置、上記第2の推進コイルに対する上記
被駆動体の位置に対応した第2の位置信号と上記速度パ
ターン信号とに基づいて該被駆動体に対する第2の推力
指令を演算する第2の推力演算器、上記第1の推進コイ
ル区間の任意の位置における上記第2の推進コイル区間
に進入するときの上記被駆動体に対する進入推力指令を
得るための第1の予測推力指令を被駆動体重量と上記第
1の位置信号とから演算する第1の予測推力演算器、上
記第1の予測推力指令を求めた位置よりも上記第2の推
進コイル区間側の上記第1の推進コイル区間の別の位置
における上記進入推力指令を得るための第2の予測推力
指令を上記被駆動体重量と上記第1の位置信号とから演
算する第2の予測推力演算器、上記任意の位置における
第1の予測推力指令とこれを演算した位置と同じ位置に
おける上記第1の推力演算器で演算した第1の推力指令
とを比較し、上記第2の予測推力指令を補正する補正指
令を出力する予測推力補正器、および上記第2の推進コ
イル区間に設けられ上記第2の予測推力指令と上記補正
指令とから得られた上記進入推力指令および上記第2の
推力指令に応じた電流を上記第2の推進コイル区間へ供
給し上記被駆動体を駆動制御する第2の駆動制御装置を
設けたものである。
【0011】さらに、第1の推力演算器は、第1の予測
推力演算器に入力される第1の位置信号およびこの位置
における第1の推力指令値を出力するものである。さら
に、予測推力補正器は、第1の予測推力指令とこれを演
算した位置と同じ位置における第1の推力指令との比に
基づいて第2の予測推力指令を補正するものである。さ
らに、予測推力補正器は、第1の予測推力指令とこれを
演算した位置と同じ位置における第1の推力指令との差
に基づいて第2の予測推力指令を補正するものである。
【0012】
【作用】この発明に係るリニアシンクロナスモータの制
御装置は、予測推力演算器が第1の推進コイル区間の任
意の位置における第2の推進コイル区間に進入するとき
の被駆動体に対する進入推力指令を得るための第1の予
測推力指令と、この第1の予測推力指令を求めた位置よ
りも上記第2の推進コイル区間側の上記第1の推進コイ
ル区間の別の位置における上記進入推力指令を得るため
の第2の予測推力指令とを被駆動体重量と第1の位置信
号とから演算し、予測推力補正器が上記任意の位置にお
ける第1の予測推力指令とこれを演算した位置と同じ位
置における上記第1の推力演算器で演算した第1の推力
指令とを比較し、上記第2の予測推力指令を補正する補
正指令を出力し、および第2の駆動制御装置が上記第2
の推進コイル区間に設けられ上記第2の予測推力指令と
上記補正指令とから得られた上記進入推力指令および上
記第2の推力指令に応じた電流を上記第2の推進コイル
区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御するので、被駆動
体が隣接する推進コイル区間を渡る際の推力を連続的に
制御することが可能となる。
【0013】さらに、第1の予測推力演算器より第1の
予測推力を演算し、第2の予測推力演算器により第2の
予測推力を演算するので、第1、第2の予測推力演算器
が独立して演算することができる。さらに、第1の推力
演算器は、第1の予測推力演算器に入力される第1の位
置信号および予測推力補正器が入力する第1の推力指令
値を出力するので、第1の推力演算器からの伝送信号量
が少ない。さらに、予測推力補正器は、第1の予測推力
指令とこれを演算した位置と同じ位置における第1の推
力指令との比に基づいて第2の予測推力指令を補正する
ので、第2の予測推力指令における積・除成分に対して
有効である。さらにまた、予測推力補正器は、第1の予
測推力指令とこれを演算した位置と同じ位置における第
1の推力指令との差に基づいて第2の予測推力指令を補
正するので、第2の予測推力指令における和・差成分に
対して有効である。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明にかかる一実施例を図を用い
て説明する。図1は、リニアシンクロナスモータ式車両
の制御装置を示すブロック図である。図1は、注目して
いるn番目の推進コイル区間に対し、車両がその直前の
n−1番目の推進コイル区間上を走行している状態を示
している。図1において、1は上位の運行管理装置から
の車両の発着時刻を基に駅間基準速度パターン2を発生
する走行管理装置、3はジャーク制御、即ち加速度の変
化率を一定範囲内に制限する処理を行った速度パターン
信号4を発生する速度パターン発生器、5は速度パター
ン信号4と後述する実速度信号6とから車両の推力を演
算しこの推力に応じた電流波高値指令7を出力する推力
演算器、8は電流波高値指令7と後述する位相信号9と
を乗算し正弦波電流パターン10として出力する掛算
器、11は正弦波電流パターン10を基にn−1番目の
推進コイル区間12へ供給する3相電流13を出力する
電力変換器である。
【0015】14は軌道に沿って配設された検知線から
の信号を基に車両位置信号として位置検知信号15を出
力する位置検知器、16は位置検知信号15から位相を
検出し位相信号9として出力する位相検出器で、位相信
号9は前述の掛算器8に送出される。17は位相信号9
から速度を演算し実速度信号6として前述の推力演算器
5へ送出する速度演算器である。20はn−1番目の推
進コイル区間上をn番目の推進コイル区間に向かって走
行中の車両で、推進コイルに対向する界磁極を搭載して
いる。なお、上記の1〜17はn−1番目の推進コイル
区間12の駆動制御装置100を構成する各要素である
が、図1中、21〜37はn番目の推進コイル区間32
の駆動制御装置200を構成するそれぞれ上記1〜17
の各要素に対応するものであり、各要素の説明は重複す
るので省略する。
【0016】38は車両重量(M)と位相検出器36か
らの位相信号29とから推力の演算を行い予測推力指令
39(F2 )を出力する予測推力演算器、41は図示し
ない進入検出器によって車両20がn番目の推進コイル
区間32に進入したことを検出したとき、速度演算器3
7から実速度信号26により速度パターン発生器23を
初期設定するスイッチである。42はあらかじめ設定さ
れた車両車重Mと推力演算器5からの渡り信号44(F
0 、x1 、v1 、α1 )とから推力の演算を行い予測推
力指令43(F1 )を出力する予測推力演算器である。
46は渡り信号44の推力指令(F0 )と予測推力指令
43(F1 )とを比較し予測推力指令39(F2 )を補
正する推力補正係数(K1 )を出力する推力補正係数演
算器、48は予測推力指令39(F2 )を推力補正係数
47に基づいて演算し予測補正推力指令49(F3 )を
出力する掛算器である。45は推力補正係数演算器46
および掛算器48により構成される予測推力補正器であ
る。なお、41〜49の各要素については、説明の便宜
上n番目の推進コイル区間32に対応するものについて
のみ図示し、n−1番目の推進コイル区間12に対応す
るものについては図示を省略している。
【0017】さらに実施例1においては、第1の駆動制
御装置が駆動制御装置100、第2の駆動制御装置が駆
動制御装置200、第1の推力演算器が推力演算器5、
第2の推力演算器が推力演算器25、第1の推力指令が
推力指令7、第2の推力指令が推力指令27、第1の推
進コイルが推進コイル12、第2の推進コイルが推進コ
イル32、被駆動体が車両20、第1の予測推力演算器
が予測推力演算器42、第2の予測推力演算器が予測推
力演算器38、第1の予測推力指令が予測推力指令4
2、第2の予測推力指令が予測推力指令39、補正指令
が推力補正係数47、第1の位置信号が車両20が推進
コイル区間12を走行中に検出した位置信号15および
位置信号35、第2の位置信号が車両20が推進コイル
区間32を走行中に検出した位置信号35の場合につい
て説明する。
【0018】次に動作について説明するが、今、車両2
0はn−1番目の推進コイル区間12上を矢印の方向に
進行している。したがって、先ず、1〜17をその構成
要素とするn−1番目の駆動制御装置100の動作につ
いて説明する。走行管理装置1から指令された駅間基準
速度パターン2に従い、速度パターン発生器3はジャー
クを考慮した最終の速度パターン信号4を発生する。推
力演算器5では、位置検知信号15を基に位相検出器1
6および速度演算器17で演算された実速度信号6が速
度パターン信号4に一致するように動作し必要な推力が
演算される。この推力演算器5は比例制御要素と積分制
御要素とで構成されており、定常的には入力速度偏差は
“0”となり、比例系の出力は“0”で積分系の出力の
みで推力が決定されることになる。そして、推力演算器
5からは上記で演算された推力に従った電流波高値指令
7が出力される。更に、掛算器8により電流波高値指令
7と位相信号9とが乗算され正弦波電流パターン10と
して電力変換器11に送出される。電力変換器11はこ
の正弦波電流パターン10に応じた3相電流13を推進
コイル区間12に流し、車両20は矢印の方向に走行す
る。
【0019】次に同時刻におけるn番目の駆動制御装置
200の動作について説明する。ここでは、先ず、図1
の予測推力演算器38の内部構成の詳細を示す図2、図
1の予測推力演算器42の内部構成の詳細を示す図3に
ついて説明する。図2において、51は位相信号29か
ら位置信号52を出力する位置演算器、53は位置信号
52を微分して速度信号54を出力する微分器、55は
速度信号54を微分して加速度(または減速度)信号5
6を出力する微分器、57は車両位置(x2 )から勾配
抵抗を演算し、勾配抵抗信号58(F2G(x2 ))とし
て出力する勾配抵抗演算器、59は車両位置(x2 )お
よび車両速度(v2 )から走行抵抗を演算し走行抵抗信
号60(F2R(x2 、v2 ))として出力する走行抵抗
演算器、61は掛算器、62および63は加算器、64
はあらかじめ設定されている車両重量信号(M)であ
る。図3において、44は推力演算器5からの渡り信号
である。ここで、渡り信号44は、車両位置(x1 )に
おける車両速度(v1 )と車両加速度(α1 )と推力指
令(F0 )を有する信号である。70は車両位置
(x1 )から勾配抵抗を演算し、勾配抵抗信号71(F
1G(x1))として出力する勾配抵抗演算器、72は車
両位置(x1 )および車両速度(v1 )から走行抵抗を
演算し、走行抵抗信号73(F1R(x1 、v1 ))とし
て出力する走行抵抗演算器、74は掛算器、75および
76は加算器、77はあらかじめ設定されている車両重
量信号(M)である。
【0020】ここでは、第1の予測推力指令42
(F1 )は車両位置(x1 )が第1の推進コイル12
上、第2の予測推力指令(F2 )は車両位置(x2 )が
第1の推進コイル12と第2の推進コイル32の連結部
分の位置に基づいて計算する場合ついて説明する。な
お、車両位置(x1 )は、車両20が車両位置(x2
に到着するまでに、車両位置(x1 )における渡り信号
44を第2の駆動制御装置200に伝送可能な位置であ
ればどこでもよい。
【0021】次にあらためてn番目の駆動制御装置20
0の動作を図1〜図3について説明する。上述した通
り、車両20はn−1番目の推進コイル区間12を進行
中であるが、この時点で予測推力演算器42はその動作
を開始する。即ち、予測推力演算器42は、車両重量信
号77(M)と車両位置(x1 )における車両速度(v
1 )と車両加速度(α1 )とを入力し、図3に示す要素
の演算処理を行い、その加算器76から演算結果として
の車両位置(x1 )における予測推力(またはブレーキ
力)指令43(F1 )が出力される。ここで、予測推力
(F1 )は(1)式で演算されている。 F1 =M・α1 +F1R(x1 、v1 )+F1G(x1 ) ・・・(2) 但し、F1 :予測推力(またはブレーキ力) F1R(x1 、v1 ):走行抵抗 F1G(x1 ):勾配抵抗 M:車両重量 α1 :車両加速度(または減速度) v1 :車両速度 x1 :車両位置 ここで、n−1番目の駆動制御装置100とn番目の駆
動制御装置200は距離が離れているので、渡り信号4
4を伝送するのに時間を要する。したがって、予測推力
指令43(F1 )は、車両20の走行に対応してリアル
タイムに得ることができない。
【0022】そして、(2)式で求めた予測推力指令4
3(F1 )は、予測推力補正器45の推力補正係数演算
器46へ出力される。推力補正係数演算器46は、この
予測推力指令43(F1 )と渡り信号44の推力指令
(F0 )を入力する。そして、推力補正係数演算器46
では、(3)式により推力補正係数(K1 )を求める。 K1 =F0 /F1 ・・・(3) つまり、車両位置(x1 )において、実際に車両20を
駆動する推力指令(F0 )と予測推力演算器42から計
算により得られる予測推力指令43(F1 )との偏差等
を知ることができる。また、車両20はn−1番目の推
進コイル区間12を進行中であるが、この時点で予測推
力演算器38はその動作を開始する。即ち、予測推力演
算器38は、車両重量信号(M)と位相検出器36から
の位相信号29を入力し、図2に示す要素の演算処理を
行い、その加算器63から演算結果としての予測推力
(またはブレーキ力)指令39(F2 )が出力される。
ここでは、車両位置(x2 )つまり推進コイル12と推
進コイル32との連結部分での予測推力指令39
(F2 )を必要とすることから、車両位置(x2 )にお
ける場合について説明する。
【0023】ここで、予測推力(F2 )は(2)式で演
算されている。 F2 =M・α2 +F2R(x2 、v2 )+F2G(x2 ) ・・・(4) 但し、F2 :予測推力(またはブレーキ力) F2R(x2 、v2 ):走行抵抗 F2G(x2 ):勾配抵抗 M:車両重量 α2 :車両加速度(または減速度) v2 :車両速度 x2 :車両位置 ここで、予測推力指令39(F2 )は、車両重量信号
(M)と位相検出器36からの位相信号29とから得ら
れる。したがって、予測推力指令39(F2 )は、車両
20の走行に対応してリアルタイムに得ることが可能で
ある。
【0024】そして、予測推力指令39(F2 )と推力
補正係数(K1 )とを掛算器48が入力し(5)式によ
り、予測補正推力指令49(F3 )を得ることができ
る。 F3 =K1 ×F2 ・・・(5) この予測補正推力指令49(F3 )推力演算器25に送
出されその積分器に設定される。この結果、待機中であ
るn番目の駆動制御装置は、実際に制御を実行中である
n−1番目の駆動制御装置とほぼ同様の制御状態とな
る。つまり、予測推力指令43(F1 )は車両位置(x
1 )が推進コイル12上、予測推力指令(F2 )は車両
位置(x2 )が推進コイル12と推進コイル32の連結
部分の位置に基づいて計算している。したがって、車両
位置(x1 )において得られる予測推力指令43
(F1 )と渡り信号44の推力指令(F0 )の偏差を、
リアルタイムに得られる車両位置(x2 )における予測
推力指令(F2 )を補正することができる。
【0025】さらに、この状態で車両20の走行が進
み、n番目の推進コイル区間32に進入すると、図示し
ない進入検出器がこれを検出してスイッチ41が挿入さ
れ、n−1番目の駆動制御装置で説明したと同様の本来
の制御動作に連続的に移行し、必要な3相電流33が推
進コイル区間32に供給される。したがって、車両20
は速度の脈動もなく円滑な走行を継続する。このとき、
n−1番目の駆動制御装置とn番目の駆動制御装置が数
km〜数十km離れていても、伝送する情報である渡り
信号44は車両位置(x1 )の位置における情報でよ
い。つまり、推進コイル12と推進コイル32の連結部
分の位置近傍の渡り信号44を伝送する必要がないの
で、伝送時間を配慮する必要がない。また、渡り信号4
4として推力指令(F0 )と車両位置(x1 )が、同時
に伝送される構成となっている。ここで、車両位置(x
1 )は、位相検出器36から取得することも可能であ
る。しかし、この場合には、推力指令(F0 )と車両位
置(x1 )の同期をとる必要性がある。さらにまた、
(3)式および(5)式により予測補正推力指令49
(F3 )を得ているので、特に、車両位置(x1 )と車
両位置(x2 )における予測推力指令43(F1 )と予
測推力指令39(F2 )の偏差が車両重量(M)に基づ
く場合に有効である。
【0026】実施例2.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図4は、リニアシンクロナスモー
タ式車両の制御装置を示すブロック図である。80は車
両重量(M)と位相検出器16からの位相信号9とから
推力の演算を行い予測推力指令81(F1 )を出力する
駆動制御装置100側の第1の予測推力演算器である予
測推力演算器、44は車両位置(x1 )における予測推
力指令81(F1 )と推力指令(F0)を伝送する渡り
信号である。また、予測推力演算器80の構成は図2に
示す構成と同様である。なお、その他の各要素および下
記以外動作については、実施例1と同様であるのでその
説明を省略する。
【0027】次に動作について説明するが、今、車両2
0はn−1番目の推進コイル区間12上を矢印の方向に
進行している。この時点で予測推力演算器80は予測推
力指令81(F1 )を演算している。つまり、位相信号
9から位置信号を出力し、位置信号を微分して速度信号
(v1)を出力し、速度信号を微分して加速度信号を出
力し、車両位置(x1 )から勾配抵抗を演算し、この演
算結果を勾配抵抗信号(F1G(x1 ))として出力し、
車両位置(x1 )および車両速度(v1 )から走行抵抗
を演算し、この演算結果を走行抵抗信号(F1R(x1
1 ))として出力し、これらの演算により予測推力指
令81(F1 )を演算している。同時に、予測推力演算
器38はその動作を開始する。即ち、予測推力演算器3
8は、車両重量信号(M)と位相検出器36からの位相
信号29を入力し、図2に示す要素の演算処理を行い、
その加算器63から演算結果としての予測推力指令39
(F2 )が出力される。そして、推力演算器5から出力
される渡り信号82は車両位置(x1 )における予測推
力指令(F1 )と推力指令(F0 )とを予測推力補正器
45に伝送する。また、予測推力演算器38から予測推
力指令39(F2 )が予測推力補正器45に入力され
る。以下、実施例1と同様にして、予測推力補正器45
により予測補正推力指令49(F3 )を得ることができ
る。そして、車両20は、推進コイル区間12から推進
コイル区間32へ速度の脈動もなく円滑な走行を継続す
る。
【0028】上述のように、n−1番目の推進コイルを
車両が走行中にも、n−1番目の予測推力演算器80を
使用する構成とした。したがって、実施例1のように、
各駆動制御装置ごとに、予測推力演算器を2個設ける必
要がない。さらに、渡り信号82が、予測推力指令81
(F1 )と推力指令(F0 )を伝送するのみいでよい。
したがって、伝送量が少なくてむので信頼性が向上す
る。
【0029】実施例3.この発明の他の実施例について
図を用いて説明する。図5は、リニアシンクロナスモー
タ式車両の制御装置を示すブロック図である。50は車
両重量(M)と位相検出器36からの位相信号29とか
ら推力の演算を行い予測推力指令39(F2 )と車両重
量信号77(M)と車両位置(x1 )における車両速度
(v1 )と車両加速度(α1 )とを入力し、図3に示す
要素の演算処理を行い、その加算器76から演算結果と
しての予測推力(またはブレーキ力)信号43(F1
を力する駆動制御装置200側の予測推力演算器であ
る。なお、その他の各要素および下記以外動作について
は、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
【0030】次に動作について説明するが、今、車両2
0はn−1番目の推進コイル区間12上を矢印の方向に
進行している。この時点で予測推力演算器50は予測推
力指令43(F1)を演算している。この演算方法は、
図3に示す場合と同様である。つまり、予測推力演算器
50は渡り信号44を入力演算している。ここで渡り信
号44としては、車両位置(x1 )における車両速度
(v1 )と車両加速度(α1 )と推力指令(F0 )を有
する信号である。これらの演算により、予測推力指令4
3(F1 )を演算している。そして、車両20が所定の
車両位置(x1 )を通過し、車両位置(x1 )における
渡り信号44に基づく演算をすると、図示しない入力切
換えスイッチが動作する。このスイッチの動作により、
予測推力演算器50に入力される信号は、渡り信号44
から位相信号29に切り替る。位相信号29から位置信
号を出力し、位置信号を微分して速度信号(v2 )を出
力し、速度信号を微分して加速度信号を出力し、車両位
置(x2 )から勾配抵抗を演算し、この演算結果を勾配
抵抗信号(F2G(x2 ))として出力し、車両位置(x
2 )および車両速度(v2 )から走行抵抗を演算し、こ
の演算結果を走行抵抗信号(F2R(x2 、v2 ))とし
て出力し、これらの演算により予測推力指令43
(F2 )を演算している 以下、実施例1と同様にして、予測推力補正器45によ
り予測補正推力指令49(F3 )を得ることができる。
そして、車両20は、推進コイル区間12から推進コイ
ル区間32へ速度の脈動もなく円滑な走行を継続する。
【0031】上述のように、n−1番目の推進コイルを
車両が走行中に、n−1番目の予測推力演算器80を使
用する構成とした。したがって、実施例1のように、各
駆動制御装置ごとに、予測推力演算器を2個設ける必要
がない。さらに、渡り信号82が、予測推力指令81
(F1 )と推力指令(F0 )を伝送するのみいでよい。
したがって、伝送量が少なくてむので信頼性が向上す
る。
【0032】実施例4.実施例1〜3の推力補正係数演
算器46において、(3)式により推力指令(F0 )と
予測推力指令(F1 )の比を推力補正係数(K1 )と
し、予測推力指令(F2 )の補正に用いる場合について
説明した。ここで、推力補正係数演算器46において、
推力指令(F0 )と予測推力指令(F1 )の差を推力補
正指令(F4 )とし、掛算器48を加算器とする場合に
ついて説明する。なお、推力補正係数演算器46および
掛算器48以外の要素および動作は、実施例1と同様で
あるのでその説明を省略する。このとき、推力演算器2
5に設定する予測補正推力指令(F5 )は(6)式のよ
うに求めることができる。 F5 =F3 +F4 (=F3 +(F0 −F1 )) ・・・(6) この場合には、特に、車両位置(x1 )と車両位置(x
2 )における予測推力指令(F1 )と予測推力指令(F
2 )の差が走行抵抗または勾配抵抗の抵抗係数に基づく
場合に有効である。
【0033】なお、上記実施例1〜4において、推力指
令により被駆動体を駆動制御する場合について説明し
た。ここで、リニアシンクロナスモータでは電力と推力
とは比例の関係にある。したがって、推力指令の代りに
電流指令を使用しても同様に被駆動体を制御することが
できる。さらに、第1の位置信号は車両20が推進コイ
ル区間12を走行中に検出した位置信号15および位置
信号35の場合について説明したが、第1の位置信号は
車両20が推進コイル区間12を走行中に車両20の位
置を検出した信号であればよい。また、予測推力指令
(F1 )を車両位置(x1 )に基づいて演算し、予測推
力指令(F2 )を車両位置(x2 )に基づいて演算する
場合について説明した。このとき、車両位置(x1 )は
推進コイル区間12上の位置であればどこでもよく、車
両位置(x2 )は車両位置(x1 )よりも推進コイル区
間32側における推進コイル区間12上の位置であれば
どこでもよい。そして好ましくは、車両位置(x1
は、予測推力指令(F1 )と車両位置(x1 )を駆動制
御装置200に伝送する時間に車両が走行する距離だけ
推進コイル区間32から手前(推進コイル区間12側)
である。また、車両位置(x2 )は、予測推力指令(F
2 )はリアルタイムに得ることが可能であるので、推進
コイル区間12の終端部(推進コイル32側)である。
【0034】
【発明の効果】この発明に係るリニアシンクロナスモー
タの制御装置は、複数の区間に分割され軌道に沿って配
置された第1、第2の推進コイル、該推進コイルに対向
する界磁極を有するとともに上記第1の推進コイル区間
から上記第2の推進コイル区間に駆動される被駆動体、
上記第1の推進コイルに対する上記被駆動体の位置に対
応した第1の位置信号と基準となる速度パターン信号と
に基づいて該被駆動体に対する第1の推力指令を演算す
る第1の推力演算器、上記第1の推進コイル区間に設け
られ上記第1の推力指令に応じた電流を上記第1の推進
コイル区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御する第1の
駆動制御装置、上記第2の推進コイルに対する上記被駆
動体の位置に対応した第2の位置信号と上記速度パター
ン信号とに基づいて該被駆動体に対する第2の推力指令
を演算する第2の推力演算器、上記第1の推進コイル区
間の任意の位置における上記第2の推進コイル区間に進
入するときの上記被駆動体に対する進入推力指令を得る
ための第1の予測推力指令と、この第1の予測推力指令
を求めた位置よりも上記第2の推進コイル区間側の上記
第1の推進コイル区間の別の位置における上記進入推力
指令を得るための第2の予測推力指令とを被駆動体重量
と上記第1の位置信号とから演算する予測推力演算器、
上記任意の位置における第1の予測推力指令とこれを演
算した位置と同じ位置における上記第1の推力演算器で
演算した第1の推力指令とを比較し、上記第2の予測推
力指令を補正する補正指令を出力する予測推力補正器、
および上記第2の推進コイル区間に設けられ上記第2の
予測推力指令と上記補正指令とから得られた上記進入推
力指令および上記第2の推力指令に応じた電流を上記第
2の推進コイル区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御す
る第2の駆動制御装置を設けたので、上記駆動制御装置
間の伝送時間を考慮する必要がないとともに上記第2の
推進コイル区間に上記被駆動体が進入するときの推力の
変動を抑制できる。
【0035】さらに、複数の区間に分割され軌道に沿っ
て配置された第1、第2の推進コイル、該推進コイルに
対向する界磁極を有するとともに上記第1の推進コイル
区間から上記第2の推進コイル区間に駆動される被駆動
体、上記第1の推進コイルに対する上記被駆動体の位置
に対応した第1の位置信号と基準となる速度パターン信
号とに基づいて該被駆動体に対する第1の推力指令を演
算する第1の推力演算器、上記第1の推進コイル区間に
設けられ上記第1の推力指令に応じた電流を上記第1の
推進コイル区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御する第
1の駆動制御装置、上記第2の推進コイルに対する上記
被駆動体の位置に対応した第2の位置信号と上記速度パ
ターン信号とに基づいて該被駆動体に対する第2の推力
指令を演算する第2の推力演算器、上記第1の推進コイ
ル区間の任意の位置における上記第2の推進コイル区間
に進入するときの上記被駆動体に対する進入推力指令を
得るための第1の予測推力指令を被駆動体重量と上記第
1の位置信号とから演算する第1の予測推力演算器、上
記第1の予測推力指令を求めた位置よりも上記第2の推
進コイル区間側の上記第1の推進コイル区間の別の位置
における上記進入推力指令を得るための第2の予測推力
指令を上記被駆動体重量と上記第1の位置信号とから演
算する第2の予測推力演算器、上記任意の位置における
第1の予測推力指令とこれを演算した位置と同じ位置に
おける上記第1の推力演算器で演算した第1の推力指令
とを比較し、上記第2の予測推力指令を補正する補正指
令を出力する予測推力補正器、および上記第2の推進コ
イル区間に設けられ上記第2の予測推力指令と上記補正
指令とから得られた上記進入推力指令および上記第2の
推力指令に応じた電流を上記第2の推進コイル区間へ供
給し上記被駆動体を駆動制御する第2の駆動制御装置を
設けたので、上記第1および第2の予測推力指令を演算
のするさいの信頼性が向上する。
【0036】さらに、第1の推力演算器は、第1の予測
推力演算器に入力される第1の位置信号およびこの位置
における第1の推力指令値を出力するので、上記位置信
号および第1の推力指令値の時間的な同期を取る必要が
ない。
【0037】さらに、予測推力補正器は、第1の予測推
力指令とこれを演算した位置と同じ位置における第1の
推力指令との比に基づいて第2の予測推力指令を補正す
るので、第2の予測推力指令の車両重量に関する成分の
補正が優れる。
【0038】さらにまた、予測推力補正器は、第1の予
測推力指令とこれを演算した位置と同じ位置における第
1の推力指令との差に基づいて第2の予測推力指令を補
正するので、第2の予測推力指令の抵抗係数に関する成
分の補正が優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例にかかるリニアシンクロ
ナスモータ式車両の制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 この発明の一実施例にかかる図1の予測推力
演算器38の内部構成の詳細を示すブロック図である。
【図3】 この発明の一実施例にかかる図1の予測推力
演算器42の内部構成の詳細を示すブロック図である。
【図4】 この発明の他の実施例にかかるリニアシンク
ロナスモータ式車両の制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図5】 この発明の他の実施例にかかるリニアシンク
ロナスモータ式車両の制御装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100:第1の駆動制御装置 200:第2の駆
動制御装置 4:速度パターン信号 24:速度パターン
信号 5:第1の推力演算器 25:第2の推力演
算器 6:速度信号 26:速度信号 7:第1の推力指令 27:第2の推力指
令 12:第1の推進コイル 32:第2の推進
コイル 13:電流 33:電流 14:位置検知器 20:被駆動体 15:位置信号 35:位置信号 38:第2の予測推力演算器 39:第2の予測
推力指令 42:第1の予測推力演算器 43:第1の予測
推力指令 45:予測推力補正器 47:補正指令 49:進入推力指令 50:予測推力演
算器 80:第1の予測推力演算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の区間に分割され軌道に沿って配置
    された第1、第2の推進コイル、該推進コイルに対向す
    る界磁極を有するとともに上記第1の推進コイル区間か
    ら上記第2の推進コイル区間に駆動される被駆動体、上
    記第1の推進コイルに対する上記被駆動体の位置に対応
    した第1の位置信号と基準となる速度パターン信号とに
    基づいて該被駆動体に対する第1の推力指令を演算する
    第1の推力演算器、上記第1の推進コイル区間に設けら
    れ上記第1の推力指令に応じた電流を上記第1の推進コ
    イル区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御する第1の駆
    動制御装置、上記第2の推進コイルに対する上記被駆動
    体の位置に対応した第2の位置信号と上記速度パターン
    信号とに基づいて該被駆動体に対する第2の推力指令を
    演算する第2の推力演算器、上記第1の推進コイル区間
    の任意の位置における上記第2の推進コイル区間に進入
    するときの上記被駆動体に対する進入推力指令を得るた
    めの第1の予測推力指令と、この第1の予測推力指令を
    求めた位置よりも上記第2の推進コイル区間側の上記第
    1の推進コイル区間の別の位置における上記進入推力指
    令を得るための第2の予測推力指令とを被駆動体重量と
    上記第1の位置信号とから演算する予測推力演算器、上
    記任意の位置における第1の予測推力指令とこれを演算
    した位置と同じ位置における上記第1の推力演算器で演
    算した第1の推力指令とを比較し、上記第2の予測推力
    指令を補正する補正指令を出力する予測推力補正器、お
    よび上記第2の推進コイル区間に設けられ上記第2の予
    測推力指令と上記補正指令とから得られた上記進入推力
    指令および上記第2の推力指令に応じた電流を上記第2
    の推進コイル区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御する
    第2の駆動制御装置を備えたことを特徴とするリニアシ
    ンクロナスモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の区間に分割され軌道に沿って配置
    された第1、第2の推進コイル、該推進コイルに対向す
    る界磁極を有するとともに上記第1の推進コイル区間か
    ら上記第2の推進コイル区間に駆動される被駆動体、上
    記第1の推進コイルに対する上記被駆動体の位置に対応
    した第1の位置信号と基準となる速度パターン信号とに
    基づいて該被駆動体に対する第1の推力指令を演算する
    第1の推力演算器、上記第1の推進コイル区間に設けら
    れ上記第1の推力指令に応じた電流を上記第1の推進コ
    イル区間へ供給し上記被駆動体を駆動制御する第1の駆
    動制御装置、上記第2の推進コイルに対する上記被駆動
    体の位置に対応した第2の位置信号と上記速度パターン
    信号とに基づいて該被駆動体に対する第2の推力指令を
    演算する第2の推力演算器、上記第1の推進コイル区間
    の任意の位置における上記第2の推進コイル区間に進入
    するときの上記被駆動体に対する進入推力指令を得るた
    めの第1の予測推力指令を被駆動体重量と上記第1の位
    置信号とから演算する第1の予測推力演算器、上記第1
    の予測推力指令を求めた位置よりも上記第2の推進コイ
    ル区間側の上記第1の推進コイル区間の別の位置におけ
    る上記進入推力指令を得るための第2の予測推力指令を
    上記被駆動体重量と上記第1の位置信号とから演算する
    第2の予測推力演算器、上記任意の位置における第1の
    予測推力指令とこれを演算した位置と同じ位置における
    上記第1の推力演算器で演算した第1の推力指令とを比
    較し、上記第2の予測推力指令を補正する補正指令を出
    力する予測推力補正器、および上記第2の推進コイル区
    間に設けられ上記第2の予測推力指令と上記補正指令と
    から得られた上記進入推力指令および上記第2の推力指
    令に応じた電流を上記第2の推進コイル区間へ供給し上
    記被駆動体を駆動制御する第2の駆動制御装置を備えた
    ことを特徴とするリニアシンクロナスモータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 第1の推力演算器は、第1の予測推力演
    算器に入力される第1の位置信号およびこの位置におけ
    る第1の推力指令値を出力するように構成されたことを
    特徴とする請求項2記載のリニアシンクロナスモータの
    制御装置。
  4. 【請求項4】 予測推力補正器は、第1の予測推力指令
    とこれを演算した位置と同じ位置における第1の推力指
    令との比に基づいて第2の予測推力指令を補正するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    一項記載のリニアシンクロナスモータの制御装置。
  5. 【請求項5】 予測推力補正器は、第1の予測推力指令
    とこれを演算した位置と同じ位置における第1の推力指
    令との差に基づいて第2の予測推力指令を補正するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    一項記載のリニアシンクロナスモータの制御装置。
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