JPH09234874A - インクジェット記録ヘッドの製造方法、該方法により製造されるインクジェット記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの製造方法、該方法により製造されるインクジェット記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置

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JPH09234874A
JPH09234874A JP4488296A JP4488296A JPH09234874A JP H09234874 A JPH09234874 A JP H09234874A JP 4488296 A JP4488296 A JP 4488296A JP 4488296 A JP4488296 A JP 4488296A JP H09234874 A JPH09234874 A JP H09234874A
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recording head
ink jet
ink
jet recording
filler
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Kiyomitsu Kudo
清光 工藤
Akira Goto
顕 後藤
Genji Inada
源次 稲田
Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
Hiroshi Sugitani
博志 杉谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク路溝へのゴミや泡の侵入を防止でき、
かつ天板の強度及び耐熱性が向上し天板の熱膨脹率が低
下する高精度のインクジェット記録ヘッドの製造方法、
インクジェット記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した
記録装置を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッドに用いる樹脂
成型天板にエキシマレーザ光を照射して溝の少なくとも
一部を加工するインクジェット記録ヘッドの製造方法に
おいて、ノズルの配列される方向と成型時にフィラー入
りの樹脂材料の流れる方向が同一方向になるように成型
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
ヘッドの製造方法、該方法により製造されたインクジェ
ット記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録ヘッドに用い
られる天板のインク流路溝は、成型やパターニング等で
形成するものや、特開平1−294047、特開平2−
121845、特開平5−138882等に記載されて
いるように、エキシマレーザ光を照射させることによっ
て加工されているものがある。エキシマレーザ光は、波
長が短く、強度も強いため、有機物を構成している分子
の結合エネルギーより高いエネルギーの光子が多量に照
射でき、有機物を構成している分子そのものを高速に効
率よく切断できる。そのため、微細な形状を有するイン
ク路溝を高い平滑性および精度で加工することができ
る。
【0003】しかしながら、このようなインクジェット
記録ヘッドの天板においては、微小のインク路溝が多数
配置されるため、インク中に混在するゴミや泡等が、イ
ンク路溝に侵入して不吐を起こす原因となるという問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題点
を解決した新規のインクジェット記録ヘッドの製造方
法、該方法によって製造されるインクジェット記録ヘッ
ド及び該インクジェット記録ヘッドを具備した記録装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0006】すなわち、本発明は微小ノズルからインク
滴を噴射させて記録を行うインクジェット記録ヘッドに
用いる樹脂成型天板にエキシマレーザ光を照射して溝の
少なくとも一部を加工するインクジェット記録ヘッドの
製造方法において、前記ノズルの配列される方向と成型
時にフィラー入りの樹脂材料の流れる方向が同一方向に
なるように成型することを特徴とするインクジェット記
録ヘッドの製造方法を提案するもので、前記フィラー入
りの樹脂材料が石英のフィラーまたはエキシマレーザ光
を透過する樹脂繊維のフィラーまたはガラス繊維のフィ
ラー入りの樹脂材料であること、前記フィラー入りの樹
脂材料のフィラー含有量が40重量%以下であることを
含む。
【0007】また本発明は前記の製造方法により製造さ
れたことを特徴とするインクジェット記録ヘッドを提案
するものであり、インク吐出エネルギー発生素子が電気
エネルギーを与えることによって発熱し、インクに状態
変化を生ぜしめて吐出を行わせるための電気熱変換体で
あること、記録媒体の記録領域の全幅にわたって吐出口
が複数設けられているフルラインタイプのものであるこ
とを含む。
【0008】更に本発明は記録媒体の被記録面に対向し
てインクを吐出するインク吐出口が設けられている前記
記録ヘッドと該記録ヘッドを載置するための部材とを少
なくとも具備することを特徴とする記録装置を提案する
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を実施例に基
づき更に詳細に説明する。 実施例1 図1は本発明の一実施例に係るインクジェット記録ヘッ
ドを示し、インクタンクを一体としたディスポーザブル
なものである。
【0011】図に示すインクジェット記録ヘッドは、イ
ンク液路および共通液室を構成するための凹部(以下、
溝)さらにはオリフィスプレート10を一体に形成した
天板と、吐出エネルギーを発生するための電気熱変換体
(以下、吐出ヒータ)およびこれに電気信号を供給する
ためのAl配線とが成膜技術によってSi基板上に形成
された基板(以下、ヒータボード)とを接合することに
よって構成される記録ヘッド本体(不図示)を具える。
【0012】また、図中600は記録ヘッド本体に隣接
して配設されるサブインクタンクであり、このサブイン
クタンク600および上記本体は蓋300および800
によって支持される。さらに、1000はカートリッジ
本体、1100はカートリッジ本体の蓋部材である。カ
ートリッジ本体内部にはインクタンクが内蔵され、サブ
インクタンク600に適宜インクを供給する。
【0013】図2は、天板と一体に形成されたオリフィ
スプレートにインク液路側からエキシマレーザ光を照射
してオリフィス加工を行う様子を示したものであり、同
様の方法で溝加工も行う。同図において、1はKrFエ
キシマレーザ光を発振するレーザ発振装置、2はレーザ
発振装置1から発振される波長248mm、パルス幅約
15nsecのパルスレーザビーム、3はレーザビーム
2を収光するための合成石英レンズ、4はレーザビーム
2に対して遮蔽可能なアルミニウムを蒸着した投影マス
クであり、直径133μmの穴が212μmピッチで複
数配設されてオリフィスパターンを構成している。
【0014】図3(A)および(B)は本実施例に係る
基板(ヒータボード)8の平面図およびその部分拡大図
である。
【0015】同図(A)において101は本例に係るヒ
ータボード基体、103は吐出ヒータ部である。104
は端子であり、ワイヤボンディングにより外部と接続さ
れる。102は温度センサであり、吐出ヒータ部103
等と同じ成膜プロセスにより吐出ヒータ部103に形成
してある。同図(B)は同図(A)におけるセンサ10
2を含む部分Bの拡大図であり、15および106は、
それぞれ、吐出ヒータおよび配線である。また、108
はヘッドを加熱するための保温ヒータである。
【0016】センサ102は、他の部分と同様に、半導
体同様の成膜プロセスによって形成してあるため極めて
高精度であり、他の部分の構成材料であるアルミニウ
ム,チタン,タンタル,5酸化タンタル,ニオブ等、温
度に応じて導電率が変化する材料で作成できる。例え
ば、これらのうち、チタンは電気熱変換素子を構成する
発熱抵抗層と電極との接着性を高めるために両者間に配
置可能な材料、タンタルは発熱抵抗層上の保護層の耐キ
ャビテーション性を高めるためにその上部に配置可能な
材料である。また、プロセスのバラツキを小とするため
に線幅を太くし、配線抵抗等の影響を少なくするために
蛇行形状として高抵抗化を図っている。
【0017】また、同様に保温ヒータ108は 、吐出
ヒータ15の発熱抵抗層と同一材料(例えばHfB2
を用いて形成できるが、ヒータボードを構成する他の材
料、例えばアルミニウム,タンタル,チタン等を用いて
形成しても良い。
【0018】図4は本例に係る天板の構成例を示す。
【0019】本例に係る天板7は、インク流路14と、
これに対応してオリフィスプレート10に形成したイン
ク吐出口(オリフィス)11とを所望の個数有し、オリ
フィスプレート10を一体に設けた構成としてある。
【0020】そして、図4に図示する構成例において
は、天板7は耐インク性に優れポリサルフォン、ポリエ
ーテルサルフォン、ポリフェニレンオキサイドなどの樹
脂を用い、その樹脂の中にフィラーより好ましくは、石
英、ガラス繊維、又はエキシマレーザ光を透過する樹脂
材料のフィラーを混入し、オリフィスプレート10と共
に金型内で一体に同時成型する。
【0021】この成型時には、ノズルの配列する方向す
なわちインク流路の配列される方向と樹脂の流れる方向
を同一になるようにする。具体例を図7(A)および
(B)に示す。図7(A)の場合は、ゲート位置をイン
ク流路部の後方にすることにより、樹脂の流れは、イン
ク流路の中心部より矢印A、Bの方向に流れ、インク流
路の配列される方向と同一方向となる。図7(B)の場
合は、ゲート位置をインク流路部の側方にすることによ
り、樹脂の流れは、ゲートに近いインク流路側から矢印
Cの方向に流れ、インク流路の配列される方向と同一方
向となる。樹脂の流れをインク流路の配列される方向と
同一方向にすることにより、図4のように、フィラーを
インク流路に直交する方向に成型することができる。
【0022】次に、インク流路14、オリフィス11の
形成方法を説明する。
【0023】インク流路14については、図2に示すよ
うに、インク流路を形成すべき位置に、レーザ装置によ
りエキシマレーザ光を照射し、樹脂を除去・蒸発せしめ
インク流路14を形成する。
【0024】また、オリフィス11においても同様に、
オリフィスを形成すべき位置にオリフィスプレート10
のインク流路側からエキシマレーザ光を照射し、オリフ
ィス11を形成する。この時フィラーは、エキシマレー
ザ光を透過するため、除去されずに、残る。
【0025】ここで、本例に用いられるエキシマレーザ
光について説明する。
【0026】このエキシマレーザは紫外光を発振可能な
レーザであり、高強度である、単色性が良い、指向性が
ある、短パルス発振できる、レンズで集光することでエ
ネルギ密度を非常に大きくできるなどの利点を有する。
【0027】エキシマレーザ発振器は希ガスとハロゲン
の混合基体を放電励起することで、短パルス(15〜
5ns)の紫外光を発振できる装置であり、Kr−F,
Xe−Cl,Ar−Fレーザがよく用いられる。これら
の発振エネルギは数100mJ/パルス、パルス繰返し
周波数は30〜1000Hzである。
【0028】このエキシマレーザ光のような高輝度の短
パルス紫外光をポリマー樹脂表面に照射すると、照射部
分が瞬間的にプラズマ発光と衝撃音を伴って分解,飛散
するAblative Photodecomposi
tion(APD)過程が生じ、この過程によってポリ
マー樹脂の細工が可能となる。
【0029】このようにエキシマレーザによる加工精度
と他のレーザによるそれとを比較した場合、例えばポリ
イミド(PI)フィルムにエキシマレーザとしてのレー
ザと、他のYAGレーザおよびCO2 レーザを照射する
と、PIの光を吸収する波長がUV領域であるためKr
Fレーザによってきれいな穴が開くが、UV領域にない
YAGレーザでは穴が開くもののエッジ面が荒れ、赤外
線であるCO2 レーザでは穴の周囲にクレータを生じて
しまう。
【0030】また、SUS等の金属、不透明なセラミッ
クス、Si等は大気の雰囲気において、エキシマレーザ
光の照射によって影響を受けないため、エキシマレーザ
による加工におけるマスク材として用いることができ
る。
【0031】図5は上述したヒータボード8と天板7と
を接合して構成される記録ヘッド本体の斜視図である。
【0032】同図に示すように、吐出ヒータ15等を有
するヒータボード8をオリフィスプレート10に突き当
てて接合し、記録ヘッド本体を得る。
【0033】以上の如き構成では、従来のように天板と
オリフィスプレートとの位置合わせや接着が不要である
ので、位置合わせ誤差や接着時の位置ずれ等が全く無く
なり、不良品の低減および工程の短縮によって、記録ヘ
ッドの量産性ならびに低廉化に資することができた。ま
た、従来のような天板とオリフィスプレートとの接着工
程が存在しないので、接着剤が流れ込むことによるオリ
フィスやインク流路の閉塞の恐れがない。さらに、ヒー
タボード8とオリフィスプレート10を一体とした天板
7との接合時に、オリフィスプレート10の吐出側端面
と逆側の端面にヒータボード8を突き当てることにより
流路方向の位置決めができるので、全体的な位置決め工
程や組み立て工程が容易となる。加えて、従来のような
オリフィスプレートの剥離のおそれも全く生じない。
【0034】ここで、以上のような方法で作られたイン
クジェット記録ヘッドの効果を説明する。
【0035】前述したように、天板の樹脂材料にフィラ
ーより好ましくは、石英、エキシマレーザ光を透過する
樹脂繊維、ガラス繊維のフィラー(本実施例ではMF0
6JBI−20(旭ファイバーガラス製)を使用)を混
合し、成形時には、インク流路の配列方向と同一方向に
樹脂を流し、インク流路、オリフィスはエキシマレーザ
光を照射することにより形成される。図4に示すよう
に、上記の方法で作られた天板を使用することによっ
て、ゴミ、泡等の侵入を防止することができ、不吐発生
率が低下することが確認できた。又、天板成型樹脂にフ
ィラーを混合させることにより、天板の強度が増し、耐
熱性に優れ、熱膨張率も低下することが確認できた。
【0036】更に、天板の樹脂材料にガラス繊維のフィ
ラー(MF06JBI−20)の含有量を変化させたと
きの、不吐発生率、印字品位を比較したものを下記の表
に示す。尚、フィラーにおいては、繊維長はインク流路
長より短く、繊維径はオリフィス径より小さければ使用
できると考える(本例では、繊維長30〜100μm、
繊維径10μm)。
【0037】
【表1】 ○:良好 ×:劣下 表からわかるように、フィラーの含有量が40%を越え
ると、印字品位が劣下するが、フィラーの含有量が40
%以下(より好ましくは、20〜40%)であると、不
吐発生率は低下することが確認できた。
【0038】以上説明した記録ヘッド本体は、図1に示
すようなカートリッジ形態で得ることができ、さらにこ
れを用いて図6のようなインクジェットプリンタ、すな
わち、ディスポーザブルのカートリッジを用いるインク
ジェットプリンタを構成することができる。
【0039】なお、図6において80は図1に示したカ
ートリッジであり、このカートリッジ80は、押え部材
25によりキャリッジ17の上に固定されており、これ
らはシャフト23に沿って長手方向に往復動可能となっ
ている。また、キャリッジ17に対する位置決めは、例
えば蓋300に設けた穴と、キャリッジ17側に設けた
ダボ等により行うことができる。さらに、電気的接続は
配線基板に設けた接続パッドに、キャリッジ17上のコ
ネクタを結合させればよい。
【0040】記録ヘッドにより吐出されたインクは、記
録ヘッドと微少間隔をおいて、プラテン21に記録面を
規制された記録媒体20に到達し、記録媒体20上に画
像を形成する。
【0041】記録ヘッドには、ケーブル18およびこれ
に結合する端子を介して適宜のデータ供給源より画像デ
ータに応じた吐出信号が供給される。カートリッジ80
は、用いるインク色等に応じて、1ないし複数個(図で
は2個)を設けることができる。
【0042】また、図6において、19はキャリッジ1
7をシャフト23に沿って走査させるためのキャリッジ
モータ、24はモータ19の駆動力をキャリッジ17に
伝達するワイヤである。また、22はプラテンローラ2
1に結合して記録媒体20を搬送させるためのフィード
モータである。 実施例2 以下、図面を参照して、本発明の実施例2を説明する。
【0043】図8は、本発明の実施例2における天板7
の断面図を示したものである。この天板7はポリサルフ
ォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンオキサ
イドなどの樹脂材料を用い、その樹脂材料の中にフィラ
ーより好ましくは、石英、ガラス繊維、エキシマレーザ
光を透過する樹脂繊維のフィラーを混入し、オリフィス
プレート10と図8のD領域のインク流路14を一体に
同時成型している。
【0044】この成型時には、実施例1と同様にインク
流路14の配置される方向と樹脂の流れる方向を同一に
なるようにする。
【0045】また、インク流路14の後端のD領域とオ
リフィスの形成については、図2に示すようなレーザ装
置を使用し、エキシマレーザ光を照射し、樹脂を除去、
蒸発せしめ形成する。
【0046】この天板をインクジェット記録ヘッドに搭
載することにより、実施例1と同様に、不吐発生率を低
下させることが確認できた。又、天板成型樹脂にフィラ
ーを混合させることにより、天板の強度が増し、耐熱性
に優れ、熱膨張率も低下することが確認できた。
【0047】
【他の実施例】以下に本発明を用いたインクジェット記
録ヘッド及びインクジェット記録装置について説明す
る。
【0048】図9はこの様なインクジェット記録ヘッド
の概略構成図であり、エッチング・蒸着・スパッタリン
グ等の半導体製造プロセス工程を経て、基板1102上
に成膜形成された電気熱変換体1103、配線110
4、液路壁1105、天板1106から構成されている
インクジェット記録ヘッドが示されている。記録用液体
1112は図示していない液体貯蔵室から液体供給管1
107を通して記録ヘッド1101の共通液室1108
内に供給される。図中1109は液体供給管用コネクタ
である。共通液室1108内に供給された液体1112
は所謂毛管現象により液路1110内に供給され、液路
先端の吐出口面(オリフィス面)でメニスカスを形成す
ることにより安定に保持される。ここで電気熱変換体1
103に通電することにより、電気熱変換体面上の液体
が急峻に加熱され、液路中に気泡が生起され、その気泡
の膨張・収縮により吐出口1111から液体を吐出し液
滴が形成される。
【0049】図10は本発明が適用されるインクジェッ
ト記録装置の概観図で、駆動モータ5013の正逆回転
に連動して駆動力伝達ギア5011、5009を介して
回転するリードスクリュー5005のら線溝5004に
対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を有
し、矢印a、b方向に往復移動される。5002は紙押
え板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテ
ン5000に対して押圧する。5007、5008はフ
ォトカプラでキャリッジのレバー5006のこの域での
存在を確認してモータ5013の回転方向切換等を行う
ためのホームポジション検知手段である。5016は記
録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5022を
支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する
吸引手段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッド
の吸引回復を行う。5017はクリーニングブレード
で、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にす
る部材であり、本体支持板5018にこれらは支持され
ている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニン
グブレードが本例に適用できることはいうまでもない。
又、5012は、吸引回復の吸引を開始するためのレバ
ーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴っ
て移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切換等の
公知の伝達手段で移動制御される。
【0050】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。上述における各構成は
単独でも複合的に見ても優れた発明であり、本発明にと
って好ましい構成例を示している。
【0051】尚、本装置にはインク吐出圧発生素子を駆
動するための駆動信号供給手段を有している。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればイ
ンク路溝へのゴミや泡の侵入を防止でき、又、天板の強
度が上がり、更に、天板の熱膨張率が低下し、更にま
た、天板の耐熱性も向上する。これにより、高精度なイ
ンクジェット記録ヘッドが製作できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るインクジェット記録ヘッ
ドカートリッジの斜視図である。
【図2】エキシマレーザ光によるオリフィス加工装置の
模式的構成図である。
【図3】図3(A),(B)は本発明の実施例に係わる
ヒータボードのそれぞれ平面図及び部分拡大図である。
【図4】本発明の実施例1に示すインクジェット記録ヘ
ッドのオリフィスプレートを一体とした天板の上面図で
ある。
【図5】図3に示したヒータボードと図4に示した天板
とを接合して構成されるインクジェット記録ヘッド本体
の斜視図である。
【図6】本発明の実施例によるインクジェット記録ヘッ
ドが搭載されるインクジェットプリンタの一例を示す斜
視図である。
【図7】図7(A),(B)は本発明の実施例の天板成
型時の樹脂の流れを示す上面図である。
【図8】本発明の実施例2を示すインクジェット記録ヘ
ッドのオリフィスプレートを一体とした天板の上面図で
ある。
【図9】本発明のインクジェット記録ヘッドの概略構成
図である。
【図10】本発明のインクジェット記録装置の一例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振装置 2 レーザビーム 3 収光レンズ 4 マスク 7 天板 8 基板(ヒータボード) 10 オリフィスプレート 11 オリフィス 13 光軸 14 インク流路 15 吐出ヒータ 16 フィラー 17 キャリッジ 18 ケーブル 19 キャリッジモータ 20 記録媒体 21 プラテン 22 プラテンローラ 23 シャフト 24 ワイヤ 25 押え部材 80 カートリッジ 101 ヒータボード基体 102 温度センサ 103 吐出ヒータ部 104 端子 106 配線 108 保温ヒータ 300 蓋 600 サブインクタンク 1000 カートリッジ本体 1100 蓋部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日隈 昌彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 杉谷 博志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小ノズルからインク滴を噴射させて記
    録を行うインクジェット記録ヘッドに用いる樹脂成型天
    板にエキシマレーザ光を照射して溝の少なくとも一部を
    加工するインクジェット記録ヘッドの製造方法におい
    て、前記ノズルの配列される方向と成型時にフィラー入
    りの樹脂材料の流れる方向が同一方向になるように成型
    することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記フィラー入りの樹脂材料が石英のフ
    ィラーまたはエキシマレーザ光を透過する樹脂繊維のフ
    ィラーまたはガラス繊維のフィラー入りの樹脂材料であ
    る請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記フィラー入りの樹脂材料のフィラー
    含有量が40重量%以下である請求項1または2に記載
    のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至4のうちいずれか1項
    に記載の製造方法により製造されたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 インク吐出エネルギー発生素子が電気エ
    ネルギーを与えることによって発熱し、インクに状態変
    化を生ぜしめて吐出を行わせるための電気熱変換体であ
    る請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 記録媒体の記録領域の全幅にわたって吐
    出口が複数設けられているフルラインタイプのものであ
    る請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 記録媒体の被記録面に対向してインクを
    吐出するインク吐出口が設けられている請求項4に記載
    の記録ヘッドと、該記録ヘッドを載置するための部材と
    を少なくとも具備することを特徴とする記録装置。
JP4488296A 1996-03-01 1996-03-01 インクジェット記録ヘッドの製造方法、該方法により製造されるインクジェット記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置 Pending JPH09234874A (ja)

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JP4488296A Pending JPH09234874A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 インクジェット記録ヘッドの製造方法、該方法により製造されるインクジェット記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7810904B2 (en) 2005-01-21 2010-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording head, producing method therefor and composition for ink jet recording head
US8012364B2 (en) 2005-01-21 2011-09-06 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording head, producing method therefor and composition for ink jet recording head

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