JPH09234452A - 廃棄物分解処理装置および廃棄物分解処理方法 - Google Patents

廃棄物分解処理装置および廃棄物分解処理方法

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JPH09234452A
JPH09234452A JP8043481A JP4348196A JPH09234452A JP H09234452 A JPH09234452 A JP H09234452A JP 8043481 A JP8043481 A JP 8043481A JP 4348196 A JP4348196 A JP 4348196A JP H09234452 A JPH09234452 A JP H09234452A
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moving
waste
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体構成が複雑化、大型化する上、貯留槽内
に撹拌機を回転させるためのスペースを設ける必要があ
るため、廃棄物分解処理装置を建設するための敷地面積
が増大する。 【解決手段】 撹拌機9の横移動工程と縦移動工程とを
繰り返し実施することにより、貯留槽2全体の有機廃棄
物Mを撹拌発酵するとともに順次搬出溝4側へ移し替
え、発酵処理から製品の搬出までの工程を効率良く行
う。チェンコンベア15の正逆回転と拡散機構21の作
用によって、撹拌機9を一度も有機廃棄物Mから引き上
げることなく、有機廃棄物Mの撹拌発酵と移し替えとを
連続的に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家畜から排出され
る糞尿、家庭から排出される生ごみ、下水の汚泥等の有
機廃棄物を発酵分解処理するための廃棄物分解処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】糞尿、生ごみ等の有機廃棄物を処理する
廃棄物分解処理装置として、例えば図8に示す構成のも
のが知られている。この廃棄物分解処理装置100は、
図8に示されるように、平面視長方形に形成された外壁
50A内に有機廃棄物Mが貯留され、かつ、その中央部
分に長手方向に沿う中間仕切壁50Bが設けられるとと
もに、長手側に位置する2組の外壁50A上に水平方向
(矢印(イ)ー(ロ)方向)にガイドレール51が設け
られた貯留槽50と、走行用モータ52を有し該走行用
モータ52の駆動によってガイドレール51に沿って走
行される走行フレーム54と、走行フレーム54上に搭
載されて、下部に位置する有機廃棄物Mを上部に掻き揚
げることによって該有機廃棄物Mを発酵分解処理する撹
拌羽根55を有する撹拌機56と、を具備するものであ
って、前記撹拌羽根55は、撹拌機56に設けられた撹
拌用モータ57によって駆動されるようになっている。
また、走行フレーム54上には、水平面内である矢印
(ハ)ー(ニ)方向に沿って撹拌機56を走行自在に支
持する回転レール58と、該撹拌機56を回転レール5
8に沿って矢印(ハ)方向に走行させる回転用モータ5
9と、が設けられている。
【0003】そして、以上のような構成によって廃棄物
分解処理装置100は次のように動作される。 (1)走行用モータ52の駆動によって走行フレーム5
4を矢印(イ)方向に走行させつつ、撹拌用モータ57
の駆動によって撹拌機56の撹拌羽根55を矢印方向
に回転させる。これによって撹拌機56は、貯留槽50
内の有機廃棄物Mを撹拌しつつ矢印(イ)方向に走行す
ることになる。 (2)走行フレーム54が矢印(イ)方向の末端に至っ
た場合には(図8に示すような場合)、走行用モータ5
2、撹拌用モータ57の駆動を一時停止した後、回転用
モータ59を駆動し、これによって走行フレーム54上
の撹拌機56を矢印(ハ)方向に沿って180゜回転さ
せる。
【0004】(3)走行用モータ52の駆動によって走
行フレーム54を矢印(ロ)方向に走行させつつ、撹拌
用モータ57の駆動によって撹拌機56の撹拌羽根55
を矢印方向に回転させる。これによって撹拌機56
は、貯留槽50内の有機廃棄物Mを撹拌しつつ矢印
(ロ)方向に走行することになる。 (4)走行フレーム54が矢印(ロ)方向の末端に至っ
た場合には、走行用モータ52、撹拌用モータ57の駆
動を一時停止した後、回転用モータ59を駆動し、これ
により走行フレーム54上の撹拌機56を矢印(ハ)方
向に沿って180゜回転させる。 そして、以上のような(1)〜(4)の処理を繰り返し
行うことによって、貯留槽50内の中間仕切壁50Bの
周囲に一方向に撹拌機56が走行され、これによって該
貯留槽50内の有機廃棄物Mが連続的に撹拌発酵される
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記廃棄物
分解処理装置100では、貯留槽50の上部に、長手側
に位置する外壁50Aを跨ぐように走行フレーム54を
設け、この走行フレーム54によって、撹拌機56の矢
印(イ)方向、矢印(ロ)方向への直線走行、矢印
(ハ)方向への回転走行を行わせるようにしており、こ
のような走行フレーム54の存在によって、装置全体が
大型化するという問題があった。また、このような走行
フレーム54を設けたことに伴って、走行フレーム54
を矢印(イ)方向、矢印(ロ)方向への直線走行させる
ための走行用モータ52、走行フレーム54上にて撹拌
機56を矢印(ハ)方向に回転させるための回転用モー
タ59を設ける必要があって、このような走行用モータ
54、回転用モータ59の存在によっても、全体構成が
複雑化、大型化するという問題があった。さらに、前記
廃棄物処理装置100は、貯留槽50内に撹拌機56を
回転させるためのスペースを設ける必要があるため、廃
棄物分解処理装置100を建設するための敷地面積が増
大するといった問題もある。
【0006】この発明は、前記の事情に鑑みてなされた
ものであって、貯留槽50内の中間仕切壁50Bの周囲
にて一方向に撹拌機56を移動させる形式の廃棄物分解
処理装置において、従来必要であった走行フレーム5
4、走行用モータ52、回転用モータ59といった構成
を省略して、全体構成の簡素化、小型化を図ることが可
能な新しい形式の廃棄物分解処理装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に示される廃棄物分解処理装置では、内部に
有機廃棄物が貯留される平面視長方形の貯留槽と、該貯
留槽の一側部に付設され、処理済みの有機廃棄物が搬入
される搬出領域と、該搬出領域と平行に延在する一対の
支持壁の上方に配置された平行な一対のガイドレール間
に架設され、かつガイドレールに沿って走行自在に設け
られた移動レール機構と、該移動レール機構に沿って走
行自在に設けられて、前記貯留槽内に貯留された有機廃
棄物を撹拌発酵する撹拌機と、を有し、前記撹拌機は、
移動レール機構に沿って走行することにより、支持壁間
を往復動する撹拌機本体と、該撹拌機本体に設けられ
て、貯留槽内の有機廃棄物を上側に掻き揚げて、該有機
廃棄物を発酵分解処理する掻き揚げ手段と、該掻き揚げ
手段を駆動する撹拌用モータと、該掻き揚げ手段の上側
に配備されて、該掻き揚げ手段が掻き揚げた有機廃棄物
を掻き揚げ手段の搬出領域側に隣接する貯留槽内または
搬出領域に搬送する搬送手段と、から構成され、前記移
動レール機構の移動による撹拌機の移動方向前方にある
有機廃棄物を前記掻き揚げ手段で掻き揚げるようにした
ことを特徴とする。
【0008】請求項2に示される廃棄物分解処理装置で
は、上下方向に離間して配置され、移動レール機構の移
動方向に垂直な水平軸線を以て回転する一対のスプロケ
ットに、外面側に複数の撹拌羽根が突設された無端部材
を巻装してなり、撹拌機本体と一体的に変位可能に設け
られた掻き揚げ手段と、移動レール機構がガイドレール
上を走行するに伴って、前記掻き揚げ手段をスプロケッ
トの回転軸線と平行な軸線を中心として回動させる掻き
揚げ面揺動手段とを具備し、掻き揚げ面揺動手段の作用
で掻き揚げ手段が移動レール機構の移動方向前方に揺動
されるようにしたことを特徴とする。
【0009】請求項3に示される廃棄物分解処理装置で
は、掻き揚げ手段の無端部材を正逆回転可能に構成した
ことを特徴とする。
【0010】請求項4記載に示される廃棄物分解処理装
置では、掻き揚げ面揺動手段が移動レール機構のガイド
レール上を走行する偏心車輪であることを特徴とする。
【0011】請求項5に示される廃棄物分解処理装置で
は、撹拌機本体が移動レール機構に沿った走行によって
移動した時に移動方向前面となる掻き揚げ手段の側面に
設置され、移動方向前方の有機廃棄物を撹拌して拡散さ
せる拡散機構と、撹拌機本体が移動レール機構に沿って
走行するに伴って、掻き揚げ手段を移動レール機構の移
動方向に平行な軸線を中心として回動させる横方向揺動
手段を具備し、横方向揺動手段の作用で掻き揚げ手段が
撹拌機本体の移動方向前方に揺動されるようにしたこと
を特徴とする。
【0012】請求項6に示される廃棄物処理方法では、
請求項1から5のいずれかに記載の廃棄物分解処理装置
を用いた廃棄物分解処理方法であって、移動レール機構
を駆動して、掻き揚げ手段の移動方向前方にある有機廃
棄物を掻き揚げ手段によって掻き揚げるととに搬送手段
によって搬出領域方向に搬送する縦移動工程を実施し、
該縦移動工程の完了後に撹拌機本体を駆動して搬出領域
から離間する方向に掻き揚げ手段を移動する横移動工程
を実施し、該横移動工程の完了後に前回の縦移動工程と
逆の方向に掻き揚げ手段を移動して縦移動工程を実施す
ることを特徴とする。
【0013】そして、前記のように構成された本発明は
以下に示されるような作用が奏される。請求項1記載の
発明では、撹拌機を移動レール機構に沿って移動(横移
動)して位置決めした後、撹拌用モータによって掻き揚
げ手段を駆動した撹拌機を移動レール機構の走行によっ
て移動(縦移動)した場合に、該掻き揚げ手段の前方側
に位置する有機廃棄物が掻き揚げ手段の上側に掻き揚げ
られ、さらに掻き揚げられた有機廃棄物が搬送手段によ
って掻き揚げ手段の搬出領域側に搬送される。その結
果、掻き揚げられた有機廃棄物は、貯留槽の該掻き揚げ
手段に隣接する領域または搬出領域に移し替えられる。
縦移動による有機廃棄物の移し替えが完了した撹拌機
は、横移動した後、掻き揚げ手段の駆動を再開して縦移
動することにより、貯留槽内の別の場所に貯留されてい
る有機廃棄物を前回と同様に撹拌しつつ搬出領域方向に
搬送する。撹拌機の縦移動と横移動とを繰り返し実施す
ることにより、貯留槽内の有機廃棄物が撹拌されつつ順
次搬出領域側に搬送される。その結果、貯留槽内の有機
廃棄物は、搬出領域に進むまでに効率良く撹拌発酵さ
れ、しかも発酵の進んだものから順次搬出領域に搬出さ
れる。
【0014】請求項2記載の発明では、掻き揚げ手段を
駆動した時に、掻き揚げ手段の撹拌羽根が下方から上方
に移動する側(以下「掻き揚げ側」)で、有機廃棄物が
掻き揚げられる。移動レール機構がガイドレールに沿っ
て移動すると、掻き揚げ面揺動手段の作用で掻き揚げ手
段が横移動方向の水平軸線を中心として回動する如く繰
り返し揺動することによって、掻き揚げ手段が有機廃棄
物へ繰り返し押し込まれ、有機廃棄物の掻き揚げの作業
能率が向上する。なお、掻き揚げ面揺動手段としては、
請求項4記載の偏心車輪以外、例えば、カムとして機能
するガイドレールとカムフォロアとして機能する車輪と
が構成するカム機構等を適用することも可能である。
【0015】請求項3記載の発明では、無端部材の回転
方向を反転させるだけで、掻き揚げ手段における掻き揚
げ側を反転することができ、撹拌機を貯留槽から引き上
げて設置位置を変更する作業が不要になる。
【0016】請求項4記載の発明では、偏心車輪が回転
することにより、掻き揚げ手段が揺動し、掻き揚げ手段
が有機廃棄物へ繰り返し押し込まれ、掻き揚げの作業能
率が向上するとともに、安価に構成することができ、低
コスト化することができる。
【0017】請求項5記載の発明では、撹拌機本体が横
移動した時に、拡散機構が掻き揚げ手段の移動方向前方
の有機廃棄物を撹拌して拡散するので、撹拌機を貯留槽
から引き上げること無く効率良く横移動させることがで
きる。また、横方向揺動手段の作用によって、移動レー
ル機構の移動方向に平行な軸線を中心として掻き揚げ手
段が揺動して、拡散機構が有機廃棄物に繰り返し押し込
まれるので、拡散の作業能率が向上する。本発明の廃棄
物分解処理装置は、撹拌機の縦移動が完了した後に、拡
散機構を作動して撹拌機を横移動させることにより、撹
拌機を有機廃棄物から引き上げることなく、有機廃棄物
の撹拌を連続しつつ撹拌機構の進行方向を変える。
【0018】請求項6記載の発明では、縦移動工程を順
次貯留槽内の搬出領域から離間するようにして繰り返し
実施することにより、貯留槽内の有機廃棄物が撹拌発酵
されつつ順次搬出領域側に搬送され、しかも搬出領域に
進むまでに効率良く撹拌発酵される。そして発酵の進ん
だ有機廃棄物から順次搬出領域に搬出される。また、横
移動工程における横移動量を調整することにより、縦移
動工程の回数を変更して有機廃棄物が搬出領域に到達す
るまでの発酵時間を制御することができる。横移動工程
後の縦移動工程は、掻き揚げ手段の移動方向が横移動工
程前の縦移動工程と逆になっているので、これら横移動
工程と縦移動工程とを連続的に行うことにより、有機廃
棄物の撹拌発酵を効率良く行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる有機物分解
処理装置1および有機物分解処理方法の実施の形態につ
いて図1から図8を参照して説明する。この廃棄物分解
処理装置101は、図1から図3に示されるように、平
面視長方形に形成された外壁1内に有機廃棄物Mが貯留
される貯留槽2と、平面視長方形の一辺を形成する外壁
1の内面側に沿って延在し、搬入された処理済みの有機
廃棄物Mを底部に設置した搬出コンベア3によって搬出
する搬出溝4(搬出領域)と、該搬出溝4に沿って延在
する外壁5(以下「支持壁」)および該支持壁5と対向
して平行に延在する外壁6(以下「支持壁」)の上方に
配置された平行な一対のガイドレール7間に架設され、
かつガイドレール7に沿って走行自在に設けられた移動
レール機構8と、該移動レール機構8に沿って走行自在
に設けられて、前記貯留槽2内に貯留された有機廃棄物
Mを撹拌発酵する撹拌機9とから概略構成されている。
【0020】搬出溝4は、図2に示すように、断面視V
字状の構造物であって、上方から搬入された有機廃棄物
Mが底部の搬出コンベア3上に自然落下するようになっ
ている。搬出コンベア3は、図1に示すように、搬出溝
4に搬入された有機廃棄物Mを搬出溝4の長手方向(以
下「縦方向」)に沿って貯留槽2の外側まで搬送し、搬
送した有機廃棄物Mを貯留槽2の外部に設置した別の外
部コンベア10に受け渡すようになっている。
【0021】移動レール機構8は、ガイドレール7間に
架設されたトラス梁状の構造物であって、図3に示すよ
うに、長手方向両端部に取り付けられた円形車輪11お
よび偏心車輪12によってガイドレール7上を走行する
ようになっている。円形車輪11は、移動レール機構8
の長手方向両端部のいずれにおいても縦方向下流側(図
1上側、図3左側)、偏心車輪12は上流側に配置され
ている。両偏心車輪12は、図示しない駆動モータによ
って、ガイドレール7との当接部分の偏心量が互いに等
しくなるように同期して回転駆動されるようになってい
る。なお、円形車輪11と偏心車輪12の取り付け位置
は、縦方向で逆であってもよい。偏心車輪12は、請求
項2記載の掻き揚げ手段揺動機構として機能する。移動
レール機構8には、撹拌機9の走行をガイドする一対の
レール13がその全長にわたって配置されている。
【0022】撹拌機9は、図1および図2、図4に示す
ように、図示しない駆動モータによってレール13上を
自走して支持壁5、6間を往復動する撹拌機本体14
と、該撹拌機本体14に設けられて、貯留槽2内の有機
廃棄物Mを上側に掻き揚げて、該有機廃棄物Mを発酵分
解処理するチェンコンベア(掻き揚げ手段)15と、該
チェンコンベア15を駆動する撹拌用モータ16と、該
チェンコンベア15の上側に配備されて、該チェンコン
ベア15が掻き揚げた有機廃棄物Mをチェンコンベア1
5の搬出溝4側に搬送する搬送コンベア17(搬送手
段)とから構成されている。
【0023】撹拌機本体14は、図4に示すように、レ
ール13上を走行する複数の車輪14a、14bを具備
している。これら車輪14a、14bは、撹拌機本体1
4の走行方向に離間して配置されている。また、これら
車輪14a、14bの内の一方は偏心車輪14aであ
り、撹拌機本体14の走行に伴う偏心車輪14aの作用
で、チェンコンベア15が縦方向の軸線を中心として図
中矢印方向に回動、揺動するようになっている。偏心車
輪14aは、請求項5記載の横方向揺動手段として機能
する。
【0024】チェンコンベア15は、図3および図4に
示すように、複数の撹拌羽根18が外側に突出するよう
に取り付けられた無端状のベルト19(無端部材)を、
上下方向に離間して配置した一対のスプロケット20に
巻装してなり、請求項1記載の掻き揚げ手段として機能
する。前記スプロケット20は、レール13と平行な方
向(以下、「横方向」)に延在する水平軸線を以て回転
自在に軸支され、かつベルト19の内面側に取り付けた
図示しないチェンと噛み合わされ、チェンを介してベル
ト19を回転駆動するようになっている。また、チェン
コンベア15は、図3に示すように、移動レール機構8
全体が偏心車輪12の作用で揺動するに伴って、図中矢
印方向に揺動するようになっている。
【0025】チェンコンベア15は、撹拌用モータ16
の出力を切り換えることにより、ベルト19の回転を容
易に正逆反転できるようになっている。ベルト19の回
転周方向で隣り合う撹拌羽根18は、切刃の向きがそれ
ぞれベルト19の正逆回転に対応して逆向きになってい
るので、ベルト19を正逆いずれの方向に回転した場合
であっても、有機廃棄物Mの掻き揚げが可能である。ま
た、ベルト19の各回転方向に対応する撹拌羽根18の
数は、正逆双方の回転方向で等しくなっているので、ベ
ルト19がいずれの方向に回転した場合であっても、同
等の条件では、駆動時にチェンコンベア15に作用する
抵抗が等しくなるようになっている。
【0026】搬送コンベア17は、図1に示すように、
チェンコンベア15の縦方向両側に設置され、それぞ
れ、チェンコンベア15の最上部を乗り越えて反対側に
排出された有機廃棄物Mを搬出溝4方向に搬送するよう
になっている。
【0027】チェンコンベア15の横方向の両側部に
は、図4および図5に示すように、移動方向前方の有機
廃棄物Mを撹拌して拡散させる拡散機構21が取り付け
られている。拡散機構21は、横方向に沿った水平軸線
を以て取り付けられたプロペラである。チェンコンベア
15の横方向の両側面は、撹拌機9を横方向に移動させ
た時の移動方向前面となるので、拡散機構21を駆動す
ることにより撹拌機9の横方向の移動が容易になる。な
お、拡散機構としては、図6に示すように、スプロケッ
ト20同士の離間方向に沿った軸線を以て回転されるス
クリュー機構22等を適用することも可能である。
【0028】以下本実施の形態の廃棄物分解処理装置1
01の作用および効果を説明する。前記廃棄物分解処理
装置101は、貯留槽2全体に有機廃棄物Mを貯留し、
貯留した有機廃棄物Mを発酵の進行度に応じて撹拌機9
で撹拌することにより撹拌発酵と搬出溝4方向への搬送
とを進め、最終的に発酵の完了した有機廃棄物Mを搬出
溝4に搬入して、搬出コンベア3で貯留槽2の外部に搬
出するようになっている。
【0029】撹拌機9で有機廃棄物Mを掻き揚げられた
有機廃棄物Mは掻き揚げ側と反対側の搬送コンベア17
上に落下して搬出溝4側に搬送されるので、撹拌と同時
に搬出溝4方向への有機廃棄物Mの搬送がなされる。搬
送コンベア17は、撹拌機9で掻き揚げた有機廃棄物M
をこの有機廃棄物Mの元の堆積位置の搬出溝4側に搬送
し、該掻き揚げた領域とほぼ同じ幅で堆積させる。搬送
した有機廃棄物Mの新たな堆積位置は、元の堆積位置に
隣接している。したがって、掻き揚げられて搬出溝4側
に搬送された有機廃棄物Mは、丁度搬出溝4側に移し替
えられることになる。搬出溝4に隣接する領域に堆積さ
れた有機廃棄物Mを撹拌機9で掻き揚げた場合には、掻
き揚げられた有機廃棄物Mが搬送コンベア17によって
搬出溝4に搬出される。
【0030】また、撹拌機9は、撹拌機本体14によっ
て撹拌機9を横方向に位置決めし、移動レール機構8を
駆動して縦方向に移動することにより、回転駆動された
チェンコンベア15が縦方向に移動しつつ有機廃棄物M
の掻き揚げ撹拌と搬出溝4側への搬送とを行う。この
時、偏心車輪12の作用で移動レール機構8が横方向に
平行な軸線を中心として回動することによりチェンコン
ベア15が移動レール機構8と一体的に揺動するので、
移動方向前方に揺動する度にチェンコンベア15は掻き
揚げ側にある有機廃棄物Mへ押し込まれ、有機廃棄物M
の掻き揚げ量が増大する。一回の縦方向の移動において
チェンコンベア15は何度も繰り返し揺動し、その度に
掻き揚げ側にある有機廃棄物Mに押し込まれるので、有
機廃棄物Mの掻き揚げ、撹拌の作業能率が向上する。な
お、撹拌機9の縦方向への移動限界は、リミットスイッ
チを設置するといった簡便な方法で容易に制御すること
ができる。
【0031】また、撹拌機9は、チェンコンベア15を
正逆回転したいずれの場合でも同様の作用を奏するよう
になっているので、チェンコンベア15の作業向きを反
転するためのスペースを貯留槽2内に確保する必要が無
く、廃棄物分解処理装置101を建設するための敷地面
積を省スペース化することができる。その結果、敷地面
積が小さく、有機廃棄物Mの処理量が大きい廃棄物処理
装置101を提供することができる。
【0032】また、撹拌機9を横方向に移動させるに
は、拡散機構21、22を駆動しつつ撹拌機本体14を
レール13上で走行させる。この時、撹拌機本体14の
偏心車輪14aの作用で、撹拌機9全体が縦方向に平行
な水平軸線を中心として回動、揺動するので、撹拌機9
が移動方向前方に揺動する度に拡散機構21、22が、
移動方向前方にある有機廃棄物Mに繰り返し押し込ま
れ、拡散の作業能率が向上する。撹拌機9は、縦方向の
移動の完了後に連続して横方向に移動させることによ
り、チェンコンベア15を有機廃棄物M中から引き上げ
ることなく撹拌を継続しながら撹拌機9の移動方向を変
更することができるので、移動方向の変更が容易である
とともに、有機廃棄物Mを効率良く撹拌することができ
る。
【0033】したがって、前記廃棄物処理装置101に
よれば、縦方向への掻き揚げ前進と横方向への移動とを
組み合わせることにより、チェンコンベア15を有機廃
棄物M中に挿入したまま貯留槽2内の全ての有機廃棄物
Mの撹拌と搬出溝4方向への移動とを行うことができ、
有機廃棄物Mの発酵を効率良く進めることができ、しか
も発酵の完了した製品の搬出も容易である。
【0034】以下、前述した廃棄物分解処理装置101
を用いた廃棄物分解処理方法を説明する。まず、支持壁
5、6と垂直な側壁23の一方と搬出溝4とが接する内
角部(図1中A点)で撹拌機9を有機廃棄物M内に挿入
してチェンコンベア15および搬送コンベア17を駆動
し、チェンコンベア15の移動方向前方(搬出コンベア
3による搬送方向下流側)にある有機廃棄物Mをチェン
コンベア15によって掻き揚げるとともに、掻き揚げた
有機廃棄物Mを搬送コンベア17によって搬出溝4方向
に搬送する(縦移動工程)。この時、チェンコンベア1
5による有機廃棄物Mの掻き揚げ開始とともに、移動レ
ール機構8と撹拌機9とが自動的に縦移動して他側の側
壁24に到達するまで前進する。また、移動軌跡が搬出
溝4に隣接しているので、搬送コンベア17によって搬
送した有機廃棄物Mは、直接搬出溝4に搬出される。
【0035】次に、チェンコンベア15の掻き揚げ幅に
相当する距離だけ撹拌機9を横移動(横移動工程)させ
た後、縦移動工程を前回と逆の方向に再開する。この
時、拡散機構21を駆動しながら撹拌機9を横方向に移
動させるので、有機廃棄物Mの撹拌が連続的になされて
撹拌機9を容易に横移動させることができるとともに、
有機廃棄物M内からチェンコンベア15を引き上げるこ
となく縦移動工程と横移動工程とを連続して行うことが
できる。
【0036】横移動工程後の縦移動工程は、チェンコン
ベア15の回転方向を反転するだけで、前回の縦移動工
程と同様に実施することができる。なお、チェンコンベ
ア15の回転方向を反転しても搬送コンベア17による
有機廃棄物Mの搬送方向は一定である。また、図7に示
すように、前回の縦移動工程で撹拌機9が通過した貯留
槽2内の領域は、有機廃棄物Mが搬出溝4に搬出されて
空き状態になっているので、横移動工程後の縦移動工程
で搬出溝4側に搬送された有機廃棄物Mは、丁度搬出溝
4側に移し替えられたことになる。以下、撹拌機9が搬
入側(図1左側。支持壁6近傍)のB点に到達するま
で、横移動工程と縦移動工程とを繰り返し実施すること
により、貯留槽2全体の有機廃棄物Mの撹拌発酵と搬出
溝4側への移し替えを行うことができる。
【0037】本実施の形態の廃棄物分解処理方法によれ
ば、A点をスタートした撹拌機9はB点に到達するまで
一度も有機廃棄物Mから引き上げられることなく、有機
廃棄物Mの撹拌発酵と移し替えとを連続的に行うことが
できる。したがって、A点からB点までの撹拌機9の作
業は自動化することが容易であり、自動化することによ
り一層効率良く有機廃棄物Mの処理を行うことができ
る。また、B点に到達した撹拌機9は、有機廃棄物Mか
ら引き上げることなく横移動工程によってA点に戻し、
再度A点からスタートし、前回と同様にB点に到達する
までの作業を繰り替えし行うことにより、貯留槽2に貯
留した有機廃棄物Mが全体的に搬出溝4側に移動しつつ
発酵が進行する。撹拌機9がB点に到達した時には、貯
留槽2の搬入側が搬出溝4側に有機廃棄物Mが移し替え
られて空いた状態になっているので、ここから新規の有
機廃棄物Mを搬入する。そして、A点からB点までの撹
拌機9の作業を繰り返すことにより、貯留槽2の搬入側
に搬入した有機廃棄物Mを順次搬出溝4側に移動して、
製品を連続的に搬出溝4から搬出する。
【0038】撹拌機9をB点からA点に戻して作業を再
開する動作も自動化すれば、全ての作業を自動化するこ
とができる。また、全ての工程において、撹拌機9を貯
留槽2から引き上げる必要が無く、しかも撹拌機9の移
動時には常時有機廃棄物Mを撹拌するので、有機廃棄物
Mの撹拌発酵の能率が向上するとともに、撹拌機9を貯
留槽2から引き上げる機構が不要であるので、構造を簡
単にすることができ、低コスト化が可能である。
【0039】したがって、貯留槽2の奥側(図1左側)
から投入した有機廃棄物Mが順次撹拌と発酵を繰り返し
つつ搬出溝4に向けて移し替えられるので、有機廃棄物
Mの発酵を計画的に進めることができる。また、横移動
工程での撹拌機9の移動距離を調整することにより、貯
留槽2に投入した有機廃棄物Mが搬出溝4に到達するま
での時間(発酵時間)や製品の搬出量が調整されるの
で、堆肥の発酵度や製造量を制御することができる。
【0040】なお、貯留槽2の外壁1は、搬入側が開放
されたものであってもよい。また、搬出溝4は、支持壁
5の外側に設置することも可能である。移動レール機構
8のガイドレール7間の架設向きは、ガイドレール7の
長手方向に垂直に限定されず、ガイドレール7に対して
傾斜させることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように請求項1記載
の発明では、撹拌機の縦移動および横移動によって、貯
留槽の内部に貯留した有機廃棄物全体を効率良く撹拌発
酵することができる。また、掻き揚げた有機廃棄物を搬
送手段によって搬出領域側に搬出することにより、発酵
の進行度に応じて有機廃棄物を順次搬出領域に移動させ
ていき、最終的に発酵の完了した有機廃棄物を搬出領域
に搬出するので、有機廃棄物の発酵処理から搬出までの
工程を効率良く進めることができるといった優れた効果
を奏する。
【0042】請求項2記載の発明では、移動レール機構
がガイドレールに沿って移動すると、掻き揚げ面揺動手
段が作動して掻き揚げ手段が移動レール機構の移動方向
に垂直な水平軸線を以て繰り返し揺動し、掻き揚げ手段
が有機廃棄物へ繰り返し押し込まれるので、有機廃棄物
の掻き揚げの作業能率が向上するといった優れた効果を
奏する。
【0043】請求項3記載の発明では、無端部材の回転
方向を反転させることにより、掻き揚げ手段における掻
き揚げ側を反転することができるので、一台の撹拌機で
縦移動の双方向の作業を行うことができ、作業能率が向
上する。したがって、縦移動による掻き揚げ作業の完了
後に、無端部材の回転方向を反転させるだけで、縦移動
による有機廃棄物の掻き揚げ作業を前回と同様に実施す
ることができ、撹拌機を貯留槽から引き上げて向きを変
更する作業が不要になり、作業時間を短縮することがで
きるといった優れた効果を奏する。
【0044】請求項4記載の発明では、偏心車輪が回転
することにより、掻き揚げ手段が揺動し、掻き揚げ手段
が有機廃棄物へ繰り返し押し込まれるので、掻き揚げの
作業能率が向上するとともに、安価に構成することがで
き、低コスト化することができるといった優れた効果を
奏する。
【0045】請求項5記載の発明では、撹拌機を横移動
させた時に、拡散機構が掻き揚げ手段の移動方向前方の
有機廃棄物を撹拌して拡散するので、撹拌機を効率良く
横移動させることができる。したがって、本発明の有機
廃棄物分解処理装置では、撹拌機本体の走行と、掻き揚
げ手段の駆動による撹拌機および移動レール機構の縦移
動とによって撹拌機を貯留槽の目的位置に自在に移動す
ることができる。その結果、撹拌機を有機廃棄物中に埋
没させたままで縦移動と横移動とを切り換えることが出
来るので、撹拌機を有機廃棄物から引き上げること無く
貯留槽内に貯留した有機廃棄物全体を撹拌することがで
きる。しかも撹拌機は向きの変更動作中においても常に
連続して有機廃棄物を撹拌するので、有機廃棄物の撹拌
発酵を効率良く進めることができる。加えて、撹拌機を
有機廃棄物から引き上げるための機構が不要になるの
で、全体の構成を簡略化することができ、装置全体を低
コスト化することができる。また、横方向揺動手段の作
用によって、移動レール機構の移動方向に平行な軸線を
中心として掻き揚げ手段が揺動して、拡散機構が有機廃
棄物に繰り返し押し込まれるので、拡散の作業能率が向
上する。
【0046】請求項6記載の発明では、縦移動工程を順
次貯留槽内の搬出領域から離間するようにして繰り返し
実施することにより、貯留槽内の有機廃棄物が撹拌発酵
されつつ順次搬出領域側に搬送され、しかも搬出領域に
進むまでに効率良く撹拌発酵されて発酵の進んだものか
ら順次搬出領域に搬出されるので、有機廃棄物を計画的
かつ効率良く撹拌発酵することができ、しかも、出来上
がった製品の搬出作業等も効率良く行うことができる。
また、横移動工程における横移動量を調整することによ
り、縦移動工程の回数を変更して有機廃棄物が搬出領域
に到達するまでの発酵時間を制御することができるの
で、製品の発酵度や製造量を簡便に調整することができ
るといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる廃棄物分解処理装置の概略構成
を示す平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の廃棄物分解処理装置に使用される撹拌機
を示す側面図である。
【図4】図3の撹拌機を示す正面図。
【図5】図3の撹拌機に取り付けられた拡散機構の一例
を示す斜視図である。
【図6】図3の撹拌機に取り付けられた拡散機構の一例
を示す斜視図である。
【図7】図3の撹拌機の作用を示す側面図である。
【図8】従来の廃棄物分解処理装置を示す斜視図。
【符号の説明】
M 有機廃棄物 2 貯留槽 4 搬出溝(搬出領域) 5 支持壁 6 支持壁 7 ガイドレール 8 移動レール機構 9 撹拌機 12 偏心車輪(掻き揚げ面揺動手段) 14 撹拌機本体 14a 偏心車輪(横方向揺動手段) 15 チェンコンベア(掻き揚げ手段) 16 撹拌用モータ 17 搬送コンベア(搬送手段) 18 撹拌羽根 19 チェン(無端部材) 20 スプロケット 21 プロペラ(拡散機構) 22 スクリュー機構(拡散機構) 101 廃棄物分解処理装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に有機廃棄物(M)が貯留される平
    面視長方形の貯留槽(2)と、該貯留槽の一側部に付設
    され、処理済みの有機廃棄物が搬入される搬出領域と、
    該搬出領域と平行に延在する一対の支持壁(5、6)の
    上方に配置された平行な一対のガイドレール(7)間に
    架設され、かつガイドレールに沿って走行自在に設けら
    れた移動レール機構(8)と、該移動レール機構に沿っ
    て走行自在に設けられて、前記貯留槽内に貯留された有
    機廃棄物を撹拌発酵する撹拌機(9)と、を有し、 前記撹拌機は、 移動レール機構に沿って走行することにより、支持壁間
    を往復動する撹拌機本体(14)と、該撹拌機本体に設
    けられて、貯留槽内の有機廃棄物を上側に掻き揚げて、
    該有機廃棄物を発酵分解処理する掻き揚げ手段(15)
    と、該掻き揚げ手段を駆動する撹拌用モータ(16)
    と、該掻き揚げ手段の上側に配備されて、該掻き揚げ手
    段が掻き揚げた有機廃棄物を掻き揚げ手段の搬出領域側
    に隣接する貯留槽内または搬出領域に搬送する搬送手段
    (17)と、から構成され、前記移動レール機構の移動
    による撹拌機の移動方向前方にある有機廃棄物を前記掻
    き揚げ手段で掻き揚げるようにしたことを特徴とする廃
    棄物分解処理装置(101)。
  2. 【請求項2】 上下方向に離間して配置され、移動レー
    ル機構の移動方向に垂直な水平軸線を以て回転する一対
    のスプロケット(20)に、外面側に複数の撹拌羽根
    (18)が突設された無端部材(19)を巻装してな
    り、撹拌機本体と一体的に変位可能に設けられた掻き揚
    げ手段と、 移動レール機構がガイドレール上を走行するに伴って、
    前記掻き揚げ手段をスプロケットの回転軸線と平行な軸
    線を中心として回動させる掻き揚げ面揺動手段(12)
    とを具備し、 掻き揚げ面揺動手段の作用で掻き揚げ手段が移動レール
    機構の移動方向前方に揺動されるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の廃棄物分解処理装置。
  3. 【請求項3】 掻き揚げ手段の無端部材を正逆回転可能
    に構成したことを特徴とする請求項2記載の廃棄物分解
    処理装置。
  4. 【請求項4】 掻き揚げ面揺動手段が、移動レール機構
    のガイドレール上を走行する偏心車輪(12)であるこ
    とを特徴とする請求項2または3記載の廃棄物分解処理
    装置。
  5. 【請求項5】 撹拌機本体が移動レール機構に沿って移
    動した時に移動方向前面となる掻き揚げ手段の側面に設
    置され、移動方向前方の有機廃棄物を撹拌して拡散させ
    る拡散機構(21、22)と、 撹拌機本体が移動レール機構に沿って走行するに伴っ
    て、掻き揚げ手段を移動レール機構の移動方向に平行な
    軸線を中心として回動させる横方向揺動手段(14a)
    とを具備し、 横方向揺動手段の作用で揺動した掻き揚げ手段が撹拌機
    本体の移動方向前方に揺動されるようにしたことを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載の廃棄物分解処
    理装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の廃棄物
    分解処理装置を用いた廃棄物分解処理方法であって、 移動レール機構を駆動して、掻き揚げ手段の移動方向前
    方にある有機廃棄物を掻き揚げ手段によって掻き揚げる
    ととに搬送手段によって搬出領域方向に搬送する縦移動
    工程を実施し、 該縦移動工程の完了後に撹拌機本体を駆動して搬出領域
    から離間する方向に掻き揚げ手段を移動する横移動工程
    を実施し、 該横移動工程の完了後に前回の縦移動工程と逆の方向に
    掻き揚げ手段を移動して縦移動工程を実施することを特
    徴とする廃棄物分解処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006167492A (ja) * 2004-12-10 2006-06-29 Nakamichi Giken:Kk 排泄物処理装置

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JP4676195B2 (ja) * 2004-12-10 2011-04-27 株式会社ナカミチ技研 排泄物処理装置

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