JPH09234382A - シュレッダー装置の消音装置 - Google Patents

シュレッダー装置の消音装置

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JPH09234382A
JPH09234382A JP8050991A JP5099196A JPH09234382A JP H09234382 A JPH09234382 A JP H09234382A JP 8050991 A JP8050991 A JP 8050991A JP 5099196 A JP5099196 A JP 5099196A JP H09234382 A JPH09234382 A JP H09234382A
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shredder device
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muffler
noise
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JP8050991A
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Masahiko Kato
昌彦 加藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はシュレッダー装置の内部で発生する騒
音を効率的に消音するシュレッダー装置の消音装置を提
供する。 【解決手段】シュレッダー装置1のカバー8には、裁断
対象の用紙3の投入される用紙投入口2が形成されてお
り、用紙投入口2はガイド板5a、5bで形成された用
紙通路6によりカッター刃4に通じている。用紙通路6
には途中に回転して用紙投入口2から投入された用紙3
をカッター刃4に搬送するローラ7a、7bが配設され
ており、ローラ7a、7bは吸音部材で形成されてい
る。カッター刃4による用紙3の裁断音等のシュレッダ
ー装置1内部で発生する騒音が用紙通路6を伝搬して外
部に漏れるのをローラ7a、7bにより遮断することが
でき、騒音を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シュレッダー装置
の消音装置に関し、詳細には、シュレッダー装置から発
生される騒音を消音するシュレッダー装置の消音装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、機械化に伴い、騒音源を内部に有
した機器が出現しており、このような騒音源を内部に有
した機器からの騒音をいかに低減させるかが重要な問題
となっている。
【0003】すなわち、様々な機器は、騒音源を内部に
有し、それを外装材で覆った構成となっている。この外
装材が密閉されている場合には、十分に減衰された騒音
が透過音となって外部に放射されるにとどまるが、実際
の機器は、機器の機能を生かすために、種々の開口部を
有しており、外装は、密閉構造ではなく、この開口部か
ら漏れ音が生じる。
【0004】このような機器の発生する騒音を低減させ
る技術としては、従来、吸音・遮音材による受動的な技
術が中心であったが、逆相の音を意図的に発生して、干
渉により低減させる能動的な騒音低音技術が、近時の信
号処理技術の発達により可能になってきている。
【0005】例えば、冷蔵庫や自動車等においては、ス
ピーカー等により逆位相の音を発生させて、干渉により
消音している。
【0006】また、ヘルムホルツの共鳴器を利用したも
のとしては、例えば、特開平4−469号公報に記載さ
れたレーザプリンタ装置がある。このレーザプリンタ装
置は、現像機ユニットの隣接部に設けられたギア部を被
包する防音カバーを備え、該防音カバーに中空の消音機
を接続することにより、ギア部で発生する噛み合い音を
低減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の消音装置にあっては、レーザプリンタ装置を
対象とするものであり、OA機器の設置されるオフィス
環境等においては、秘密保持のためにシュレッダー装置
が設置されるようになっており、シュレッダー装置は、
その機構からレーザプリンタよりも大きな騒音を発生さ
せ、その対策が要望されている。
【0008】ところが、シュレッダー装置においては、
適切な騒音対策を行っているものはなく,シュレッダー
装置における騒音対策が要望されている。
【0009】そこで、請求項1記載の発明は、用紙投入
口とカッター機構の間の用紙通路を塞ぐ状態で吸音部材
で形成されたローラを配設することにより、用紙投入口
から外部に漏れる騒音を低減させることのできるシュレ
ッダー装置の消音装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】請求項2記載の発明は、ローラからカッタ
ー機構に用紙を案内する所定長さのガイド部材を配設す
ることにより、カッター機構で裁断される用紙の振動を
抑制して、用紙の振動による騒音を低減させることので
きるシュレッダー装置の消音装置を提供することを目的
としている。
【0011】請求項3記載の発明は、他端が閉止された
円管の開口端をカッター機構近くに開口させることによ
り、カッター機構部分で発生される騒音を円管内で共鳴
させることにより低減させることのできるシュレッダー
装置の消音装置を提供することを目的としている。
【0012】請求項4記載の発明は、裁断する用紙を複
数枚まとめてシュレッダー装置内に収納して密閉状態と
して、内部で発生される騒音が外部に漏れることを防止
するシュレッダー装置の消音装置を提供することを目的
としている。
【0013】請求項5記載の発明は、シュレッダー装置
のカバーの内側にカバー側が凹凸形状の板部材を配設す
ることにより、カバーと板部材との間で騒音を反射・吸
収して、外部に伝搬される騒音を低減するシュレッダー
装置の消音装置を提供することを目的としている。
【0014】請求項6記載の発明は、シュレッダー装置
のカバーの内側にカバー側が凹凸形状を有し、複数の孔
を有する板部材を配設することにより、カバーと板部材
との間でヘルムホルツ共鳴器を形成して、騒音を該ヘル
ムホルツ共鳴器で低減するシュレッダー装置の消音装置
を提供することを目的としている。
【0015】請求項7記載の発明は、シュレッダー装置
内に、短管と共鳴室からなるヘルムホルツ共鳴器を少な
くとも1つ配設することにより、騒音を該ヘルムホルツ
共鳴器で低減するシュレッダー装置の消音装置を提供す
ることを目的としている。
【0016】請求項8記載の発明は、ヘルムホルツ共鳴
器の共鳴室を騒音検出手段の検出結果に基づいて変化さ
せることにより、より一層効果的に騒音を低減させるこ
とのできるシュレッダー装置の消音装置を提供すること
を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のシ
ュレッダー装置の消音装置は、所定のカバー内にカッタ
ー機構が収納され、前記カバーに形成された用紙投入口
から投入された用紙を用紙通路を介して前記カッター機
構に案内して、前記カッター機構により微細チップに裁
断するシュレッダ装置の消音装置であって、前記用紙投
入口から前記カッター機構にいたる前記用紙通路の途中
に、当該用紙通路を塞ぐ状態で所定の吸音部材で形成さ
れた一対のローラが配設され、該ローラにより前記用紙
投入口から投入された前記用紙を前記カッター機構に送
り出すことにより、上記目的を達成している。
【0018】上記構成によれば、シュレッダー装置内で
発生する騒音が用紙通路を通って用紙投入口から放射さ
れるのを、用紙通路を塞ぐ状態で配設されたローラによ
り遮断することができ、騒音を低減させることができ
る。
【0019】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記ローラから前記カッター機構までの前記用紙
通路が、所定の長さを有するガイド部材により、前記カ
ッター機構で裁断される前記用紙の振動を抑制する所定
長さに形成されていてもよい。
【0020】上記構成によれば、カッター機構により用
紙が裁断される際に、用紙が振動するのを抑制すること
ができ、用紙の振動により発生する騒音を低減させるこ
とができる。
【0021】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記シュレッダー装置の消音装置は、前記ガイド部
材に沿って、開口端と閉端を有する円管が、その開口端
が前記カッター機構の近くに開口する状態で配設されて
いてもよい。
【0022】上記構成によれば、カッター機構により用
紙が裁断される際の騒音及び用紙が振動することにより
発生する騒音を円管内で反射・吸収させることができ、
シュレッダー装置内で発生する騒音をより一層低減させ
ることができる。
【0023】請求項4記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置は、所定のカバー内に収納され用紙を裁断する
カッター機構と、前記裁断する用紙を複数枚収納すると
ともに、前記カバーに形成された開口部から前記カバー
内に収納可能であって、前記カバー内に収納させたと
き、当該開口部を閉止する用紙載置手段と、前記カバー
内に収納された前記用紙載置手段の前記用紙を前記カッ
ター機構に搬送する用紙搬送手段と、を備えることによ
り、上記目的を達成している。
【0024】上記構成によれば、裁断する用紙を全てシ
ュレッダー装置のカバー内に収納して、外部との開口部
を閉止した状態で用紙を裁断することができ、シュレッ
ダー装置内で発生した騒音が外部に放射されることを抑
制することができる。その結果、シュレッダー装置の騒
音を低減させることができる。
【0025】さらに、請求項5に記載するように、前記
シュレッダー装置の消音装置は、前記カバーの内側に所
定の間隙を有して所定の板部材が配設され、該板部材
は、少なくとも前記カバー側の面が所定の凹凸形状に形
成されていてもよい。
【0026】上記構成によれば、シュレッダー装置内で
発生した騒音を板部材を透過する際に減衰させることが
できるとともに、カバーと板部材との間で反射・吸収し
て、より一層騒音を低減させることができる。
【0027】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記板部材は、前記カバーとの間の間隙にヘルムホ
ルツ共鳴器を形成するための複数の孔が形成されていて
もよい。
【0028】ここで、板部材は、板部材よりもシュレッ
ダー装置内部側と板部材とカバーとの間の凹凸形状の間
隙を連通する複数の孔が形成され、この板部材の孔と凹
凸形状の間隙と板部材の厚さによりヘルムホルツ共鳴器
が形成される。
【0029】上記構成によれば、シュレッダー装置内で
発生した騒音を、板部材を透過する際に減衰させること
ができるとともに、カバーと板部材との間の間隙に形成
されるヘルムホルツ共鳴器によりさらに低減させること
ができ、シュレッダー装置の騒音をより一層低減させる
ことができる。
【0030】さらに、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記シュレッダー装置の消音装置は、前記カバー内
に、所定の短管と該短管に連通する共鳴室とを有するヘ
ルムホルツ共鳴器が、少なくとも1つ配設されていても
よい。
【0031】上記構成によれば、シュレッダー装置内で
発生する騒音をヘルムホルツ共鳴器により低減させるこ
とができ、シュレッダー装置の騒音をより一層低減させ
ることができる。
【0032】また、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記シュレッダー装置の消音装置は、前記シュレッ
ダー装置内部の騒音を検出する騒音検出手段と、所定の
短管と該短管に連通するとともにその容積が縮小/拡大
可能な共鳴室とを有するヘルムホルツ共鳴器と、前記騒
音検出手段の検出結果に基づいて前記ヘルムホルツ共鳴
器の前記共鳴室を縮小/拡大させる共鳴室可変手段と、
を、さらに備えていてもよい。
【0033】上記構成によれば、騒音に基づいてヘルム
ホルツ共鳴器の共鳴室の容積を縮小/拡大して、シュレ
ッダー装置の発生する騒音の周波数に対応させて、ヘル
ムホルツ共鳴器の消音する周波数を変化させることがで
き、シュレッダー装置の騒音をより一層適切に、かつ、
効果的に低減させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0035】尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の
好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の
限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明に
おいて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限られるものではない。
【0036】図1は、本発明のシュレッダー装置の消音
装置の第1の実施の形態を適用したシュレッダー装置の
消音装置を示す図であり、本実施の形態は、シュレッダ
ー装置の用紙投入口に吸音材で形成したローラを配設し
たもので、請求項1に対応するものである。
【0037】図1において、シュレッダー装置1は、そ
の用紙投入口2から裁断対象の用紙3が投入され、用紙
3は、用紙投入口2からカッター機構のカッター刃4に
亘って配設された上下のガイド板5a、5bにより形成
された用紙通路6を通ってカッター刃4に送られる。
【0038】この用紙通路5の途中には、消音装置とし
ての一対のローラ7a、7bが配設されており、ローラ
7a、7bは、所定の吸音部材で形成されている。ロー
ラ7a、7bは、相互に密接しており、図示しない駆動
モータにより回転駆動されて、用紙投入口2から挿入さ
れた用紙3をカッター刃4に送り出す。
【0039】上記ガイド板5a、5b、ローラ7a、7
b及びカッター刃4等は、シュレッダー装置1のカバー
8内に収納されており、カッター刃4は、図示しないカ
ッター機構の駆動モータにより回転駆動されて、用紙3
を微細チップ3aに裁断する。チップ3aは、図示しな
いカバー8内のチップ収納部に落下収納される。
【0040】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0041】シュレッダー装置1は、電源が投入され、
用紙投入口2から用紙3が、図1中矢印方向に投入され
ると、ローラ7a、7bが図1中矢印方向に回転して、
用紙投入口2から用紙通路6に投入された用紙3を、用
紙通路6中をカッター刃4方向に送り出し、カッター刃
4は、ローラ7a、7bから送り出されてきた用紙3を
その先端から順次裁断する。
【0042】このカッター刃4が用紙3をチップ3aに
裁断する際、騒音が発生するが、外部に開口している用
紙投入口2とカッター刃4との間を連通する用紙通路6
に相互に密接したローラ7a、7bが配設されており、
カッター刃4部分で発生した騒音が用紙投入口2からカ
バー8外に漏れるのを遮断する。
【0043】したがって、シュレッダー装置1の発生す
る騒音を低減することができる。
【0044】また、ローラ7a、7bが吸音部材で形成
されているため、カッター刃4で発生した騒音をローラ
7a、7bで吸音しつつ、遮断して、用紙投入口2から
外部に漏れるのをより一層低減することができる。
【0045】図2は、本発明のシュレッダー装置の消音
装置の第2の実施の形態を適用したシュレッダー装置の
消音装置を示す図であり、本実施の形態は、シュレッダ
ー装置のカッター刃での裁断時の用紙の振動による騒音
を低減するもので、請求項2に対応するものである。
【0046】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様のシュレッダー装置に適用したものであり、
上記シュレッダー装置1と同様の構成部分には、同一の
符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0047】シュレッダー装置10は、用紙投入口2か
らカッター刃4に亘って、ガイド板11a、11bによ
り用紙通路12が形成されており、用紙通路12の途中
には、ローラ7a、7bが配設されている。用紙通路1
2は、このローラ7a、7bからカッター刃4までの長
さが、上記第1の実施の形態よりも長い所定の長さに形
成されており、ローラ7a、7bからカッター刃4まで
の下側ガイド板11bの下方には、補助板11cが配設
された2重構造に形成されている。このローラ7a、7
bからカッター刃4までの下側ガイド板11bと補助板
11cとは、そのカッター刃4側が開口している。
【0048】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0049】本実施の形態のシュレッダー装置10は、
上記実施の形態と同様に、用紙投入口2から投入された
用紙3をガイド板11a、11bで案内しつつ、ローラ
7a、7bによりカッター刃4に送り、カッター刃4に
より用紙3をチップ3aに裁断する。
【0050】カッター刃4が用紙3をチップ3aに裁断
する際、騒音が発生するが、外部に開口している用紙投
入口2とカッター刃4との間を連通する用紙通路12に
相互に密接したローラ7a、7bが配設されており、カ
ッター刃4部分で発生した騒音が用紙投入口2からカバ
ー8外に漏れるのを遮断して、シュレッダー装置1の発
生する騒音を低減することができる。
【0051】また、ローラ7a、7bが吸音部材で形成
されているため、カッター刃4で発生した騒音をローラ
7a、7bで吸音しつつ、遮断して、用紙投入口2から
外部に漏れるのをより一層低減することができる。
【0052】さらに、カッター刃4が用紙3を裁断する
際、用紙3が大きな振幅をもって振動して、用紙3が振
動することにより騒音が発生するが、ローラ7a、7b
からカッター刃4までのガイド板11a、11bが長く
形成されているため、この長く形成されたガイド板11
a、11bにより用紙3の振動を抑制することができ、
用紙3が振動することにより発生する騒音を低減するこ
とができる。
【0053】また、ローラ7a、7bからカッター刃4
までの用紙通路12が、下側ガイド板11bの下に補助
板11cが配設された2重構造に形成され、そのカッタ
ー刃4側が開口しているため、カッター刃4部分で発生
した騒音が、この2重構造部分で共鳴により低減される
とともに、用紙3の振動による騒音が、2重構造部分で
吸収され、騒音をより一層低減することができる。
【0054】図3及び図4は、本発明のシュレッダー装
置の消音装置の第3の実施の形態を適用したシュレッダ
ー装置の消音装置を示す図であり、本実施の形態は、カ
ッター刃部分に開口する円管を配設したもので、請求項
3に対応するものである。
【0055】なお、本実施の形態は、上記第2の実施の
形態と同様のシュレッダー装置に適用したものであり、
上記シュレッダー装置10と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0056】シュレッダー装置20は、用紙投入口2か
らカッター刃4に亘って、ガイド板11a、11bによ
り用紙通路12が形成されており、用紙通路12の途中
には、ローラ7a、7bが配設されている。用紙通路1
2は、このローラ7a、7bからカッター刃4までの長
さが、所定の長さに形成されており、ローラ7a、7b
からカッター刃4までの下側ガイド板11bには、円管
21が少なくとも1つ配設されている。円管21は、そ
の開放端がカッター刃4の近くに開口しており、その他
端が閉止部材21aにより閉止されている。
【0057】円管21は、図4に示すように、その長さ
がL、その内部断面の面積がS、直径が2a(aが半
径)に形成されたサイドブランチ共鳴管を構成してい
る。
【0058】サイドブランチ共鳴管は、一般に、上記条
件の場合、下記に示す減衰中心周波数frの騒音を減音
量Rだけ低減させる。
【0059】 fr=(2n−1)c/4L・・・(1) R=10log10〔1+(1/4)×(tan2 2πfL/c)〕・・(2) L=λ/4−1.6a・・・(3) ここで、nは、定数(n=1、2、・・・)であり、λ
は、波長である。
【0060】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0061】本実施の形態のシュレッダー装置20は、
上記実施の形態と同様に、用紙投入口2から投入された
用紙3をガイド板11a、11bで案内しつつ、ローラ
7a、7bによりカッター刃4に送り、カッター刃4に
より用紙3をチップ3aに裁断する。
【0062】カッター刃4が用紙3をチップ3aに裁断
する際、騒音が発生するが、外部に開口している用紙投
入口2とカッター刃4との間を連通する用紙通路12に
相互に密接したローラ7a、7bが配設されており、カ
ッター刃4部分で発生した騒音が用紙投入口2からカバ
ー8外に漏れるのを遮断して、シュレッダー装置20の
発生する騒音を低減することができる。
【0063】また、ローラ7a、7bが吸音部材で形成
されているため、カッター刃4で発生した騒音をローラ
7a、7bで吸音しつつ、遮断して、用紙投入口2から
外部に漏れるのをより一層低減することができる。
【0064】さらに、カッター刃4が用紙3を裁断する
際、用紙3が大きな振幅をもって振動して、用紙3が振
動することにより騒音が発生するが、ローラ7a、7b
からカッター刃4までのガイド板11a、11bが長く
形成されているため、この長く形成されたガイド板11
a、11bにより用紙3の振動を抑制することができ、
用紙3が振動することにより発生する騒音を低減するこ
とができる。
【0065】また、ローラ7a、7bからカッター刃4
までの下側ガイド板11bの下方にサイドブランチ共鳴
管を構成する円管21が配設されているため、カッター
刃4部分で発生した騒音のうち、上記式(1)で示す周
波数の騒音を式(2)で示す減音量だけ低減させること
ができ、円管21の条件をカッター刃4で発生される騒
音周波数に合わせて形成することにより、カッター刃4
で発生する騒音をより一層低減することができる。
【0066】図5は、本発明のシュレッダー装置の消音
装置の第4の実施の形態を適用したシュレッダー装置の
消音装置を示す図であり、本実施の形態は、シュレッダ
ー装置のカバー部分を2重構造にしたものである。
【0067】なお、本実施の形態は、上記第1から第3
の実施の形態と同様のシュレッダー装置に適用したもの
であり、図5には、そのカバー部分のみを図示してい
る。
【0068】図5は、本実施の形態のシュレッダー装置
30のカバー8部分を示しており、カバー8の内側に
は、所定の間隙31を空けて、所定厚さの内カバー32
が配設されている。
【0069】本実施の形態によれば、シュレッダー装置
30内部で発生した騒音は、内カバー32を透過する際
に減衰され、また、内カバー32を通過した騒音は、カ
バー8と内カバー32との間の間隙31で反射・吸収さ
れて、さらに減衰される。
【0070】その結果、カバー8を透過して外部に漏れ
る騒音をより一層低減させることができる。
【0071】なお、この場合、カバー8と内カバー32
との間隙31に音の減衰性の高い材料を充填してもよ
い。このようにすると、内カバー32を通過した騒音を
この充填材料で減衰させることができ、カバー8を透過
して外部に伝搬される騒音をより一層低減させることが
できる。
【0072】図6は、本発明のシュレッダー装置の消音
装置の第5の実施の形態を適用したシュレッダー装置の
消音装置を示す図であり、シュレッダー装置のカバー部
分を2重構造にするとともに内側に吸音材を取り付けた
ものである。
【0073】なお、本実施の形態は、上記第4の実施の
形態と同様のシュレッダー装置に適用したものであり、
図5と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その
詳細な説明を省略する。
【0074】図6は、本実施の形態のシュレッダー装置
40のカバー8部分を示しており、カバー8の内側に
は、所定間隔31を空けて所定厚さの内カバー32が配
設されている。内カバー32の内側には、所定の吸音材
41が所定厚さに張り付けられており、吸音材41は、
その内側の面が所定形状の凹凸に形成されている。
【0075】本実施の形態によれば、シュレッダー装置
40内部で発生した騒音は、吸音材41により吸音され
て、減衰し、さらに、内カバー32を透過する際に減衰
される。そして、内カバー32を通過した騒音は、カバ
ー8と内カバー32との間の間隙31で反射・吸収され
て、さらに減衰され、カバー8を透過して外部に漏れる
騒音をより一層低減させることができる。
【0076】また、吸音材41の内側表面に凹凸が形成
されているため、シュレッダー装置40内で発生した騒
音をより一層吸音することができ、シュレッダー装置4
0から漏れる騒音をより一層低減させることができる。
【0077】なお、この場合、カバー8と内カバー32
との間隙31に音の減衰性の高い材料を充填してもよ
い。このようにすると、内カバー32を通過した騒音を
この充填材料で減衰させることができ、カバー8を透過
して外部に伝搬される騒音をより一層低減させることが
できる。
【0078】図7は、本発明のシュレッダー装置の消音
装置の第6の実施の形態を適用したシュレッダー装置の
消音装置を示す図であり、本実施の形態は、シュレッダ
ー装置のカバー部分を所定の凹凸を有した2重構造にし
たもので、請求項5に対応するものである。
【0079】なお、本実施の形態は、上記第4の実施の
形態と同様のシュレッダー装置に適用したものであり、
第4の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を
付して、その詳細な説明を省略する。
【0080】図7は、本実施の形態のシュレッダー装置
50のカバー8部分を示しており、カバー8の内側に
は、所定間隔を空けて所定厚さの内カバー51が配設さ
れている。内カバー51は、少なくともそのカバー8側
の面が所定の凹凸形状に形成されている。
【0081】したがって、カバー8と内カバー51との
間には、その内容量の異なる種々の空間52が形成され
ている。
【0082】本実施の形態によれば、シュレッダー装置
50内部で発生した騒音は、内カバー51を透過する際
に減衰され、また、内カバー51を通過した騒音は、カ
バー8と内カバー51との間の空間52で乱反射され
て、さらに減衰される。
【0083】その結果、カバー8を透過して外部に漏れ
る騒音をより一層低減させることができる。
【0084】図8は、本発明のシュレッダー装置の消音
装置の第7の実施の形態を適用したシュレッダー装置の
消音装置を示す図であり、本実施の形態は、シュレッダ
ー装置のカバー部分を所定の凹凸を有した2重構造とす
るとともに、内側のカバーに孔を形成して、2重構造部
分にヘルムホルツの共鳴器を形成したもので、請求項6
に対応するものである。
【0085】なお、本実施の形態は、上記第6の実施の
形態と同様のシュレッダー装置に適用したものであり、
第6の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を
付して、その詳細な説明を省略する。
【0086】図8は、本実施の形態のシュレッダー装置
60のカバー8部分を示しており、カバー8の内側に
は、所定間隔を空けて内カバー61が配設されている。
内カバー61は、所定の厚みを有しており、少なくとも
そのカバー8側の面が所定の凹凸形状に形成されてい
る。
【0087】したがって、カバー8と内カバー61との
間には、その内容量の異なる種々の空間62が形成され
ている。
【0088】また、内カバー61には、適当な位置に空
間62とシュレッダー装置60内とを連通させる複数の
孔61aが形成されており、所定の厚みを有する内カバ
ー61に形成された孔61aと当該孔61aの形成され
た部分の空間62とは、ヘルムホルツ共鳴器63を構成
している。
【0089】すなわち、ヘルムホルツ共鳴器は、一般
に、共鳴室と該共鳴室に連通する短管とを備え、共鳴室
の体積をV、短管の長さをL、短管の断面積をSとし、
C0 =S/Lとしたとき、次式で示す周波数の騒音を消
音する効果を有している。
【0090】 f=c/2π(C0 /V)1/2 ・・・(4) 上記構成のヘルムホルツ共鳴器63は、内カバー61の
厚さが短管の長さLに、孔61aの断面積が短管の断面
積Sに、凹凸の有する空間62のうち孔61aが直接連
通している部分が共鳴室の体積Vに、それぞれ対応して
いる。
【0091】したがって、本実施の形態によれば、シュ
レッダー装置60内部で発生した騒音は、内カバー61
を通過する際に減衰し、さらに、内カバー61に形成さ
れた孔61aと、カバー8と内カバー61との間の空間
62と、で構成されるヘルムホルツ共鳴器63により上
記(4)式で示した周波数fの騒音が消音される。
【0092】その結果、内カバー61の厚さ、孔61a
の大きさ及び内カバー61の凹凸の大きさとカバー8と
の空間62をシュレッダー装置60内で発生する種々の
騒音の周波数に合わせて適切に形成することにより、シ
ュレッダー装置60内で発生した騒音をより一層低減さ
せることがでる。
【0093】図9及び図10は、本発明のシュレッダー
装置の消音装置の第8の実施の形態を適用したシュレッ
ダー装置の消音装置を示す図であり、本実施の形態は、
シュレッダー装置内部にヘルムホルツの共鳴器を配設し
たもので、請求項7に対応するものである。
【0094】図9は、シュレッダー装置70の側面概略
構成図であり、シュレッダー装置70は、そのカバー7
1に用紙投入口72が形成され、そのカバー71内に、
カッター刃73、チップボックス74、駆動部75及び
ヘルムホルツ共鳴器76等が収納されている。
【0095】ヘルムホルツ共鳴器76は、図10に示す
ように、短管76aと共鳴室76bを有し、短管76a
がカッター刃73方向の向いて配設されている。
【0096】このヘルムホルツ共鳴器76は、短管76
aの長さをL、その断面積をS、共鳴室76の体積をV
とすると、上記(4)式で示した周波数fの騒音を消音
する。
【0097】シュレッダー装置70は、駆動部75によ
りカッター刃73を駆動して、用紙投入口72から投入
された用紙をチップに裁断し、下方に配置されたチップ
ボックス74内に落下させて収納する。
【0098】このカッター刃73により用紙を裁断する
際に騒音が発生するが、この騒音は、ヘルムホルツ共鳴
器76により消音され、シュレッダー装置70から外部
に漏れる騒音を低減することができる。
【0099】なお、図9では、ヘルムホルツ共鳴器76
を1つだけ配設しているが、ヘルムホルツ共鳴器76
は、1つに限るものではなく、シュレッダー装置70内
で発生する騒音の周波数にその消音周波数fを合せた複
数のヘルムホルツ共鳴器76を配設してもよい。
【0100】図11及び図12は、本発明のシュレッダ
ー装置の消音装置の第9の実施の形態を適用したシュレ
ッダー装置の消音装置を示す図であり、本実施の形態
は、シュレッダー装置の内部に配設したヘルムホルツ共
鳴器の内容積を可変にしたもので、請求項8に対応する
ものである。
【0101】なお、本実施の形態は、上記第8の実施の
形態と同様のシュレッダー装置に適用したものであり、
第8の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を
付して、その詳細な説明を省略する。
【0102】図11は、第8の実施の形態と同様のシュ
レッダー装置70のカバー71内に配設したヘルムホル
ツ共鳴器80の斜視図であり、ヘルムホルツ共鳴器80
は、共鳴室81と共鳴室81に連通する短管82を備え
ている。共鳴室81内には、仕切板83が、図11中両
矢印で示す方向に移動可能に収納されており、仕切板8
3は、図12に示す仕切板移動装置84により移動され
る。
【0103】仕切板移動装置84は、例えば、モータと
ギヤあるいはモータとベルト等により仕切板83を図1
1中両矢印で示す方向に移動させ、共鳴室81の内容積
(体積)を変化させる。
【0104】また、本実施の形態のシュレッダー装置7
0のカバー71内には、図12に示すように、シュレッ
ダー装置70内で発生する騒音を検出する騒音検出装置
(騒音検出手段)85が配設されており、騒音検出装置
85は、マイク、信号処理回路及びFFT(高速フーリ
エ変換)回路等を備えている。騒音検出装置85は、マ
イクで検出したシュレッダー装置70内の騒音を音声信
号に変換し、信号処理回路によりディジタル信号に変換
した後、FFTで周波数信号に変換して、仕切板移動装
置(共鳴室可変手段)84に出力する。
【0105】仕切板移動装置84は、その内部に周波数
と仕切板83の位置情報とのデータテーブルを記憶する
メモリを有しており、騒音検出装置85から入力される
周波数信号からこのデータテーブルを参照して、仕切板
83の位置を決定して、仕切板83の移動を行う。この
データテーブルは、上記式(4)に示したヘルムホルツ
共鳴器80の消音周波数fが騒音検出装置85の検出し
た騒音周波数と一致する周波数となる共鳴室81の体積
Vを設定する仕切板83の位置情報を各騒音周波数毎に
記憶している。
【0106】したがって、本実施の形態によれば、騒音
レベルの高い周波数を騒音検出装置85により検出し
て、仕切板移動装置84がこの騒音検出装置85の検出
した周波数に基づいてデータテーブルから仕切板83の
位置を決定し、ヘルムホルツ共鳴器80の共鳴室81の
仕切板83を移動させて、図12に示すように、共鳴室
81の体積Vを変化させる。
【0107】その結果、シュレッダー装置70内部で発
生する種々変化する騒音のうち騒音レベルの高い周波数
を検出して、当該騒音周波数に対応させてヘルムホルツ
共鳴器80の消音周波数を変化させることができ、騒音
を適切に、かつ、効果的に消音することができる。
【0108】図13及び図14は、本発明のシュレッダ
ー装置の消音装置の第10の実施の形態を適用したシュ
レッダー装置の消音装置を示す図であり、本実施の形態
は、用紙を載置した用紙載置手段をシュレッダー装置内
部に密閉状態で収納して、シュレッダー装置を密閉状態
で動作させるもので、請求項4に対応するものである。
【0109】図13は、シュレッダー装置の概略構成図
であり、図14は、図13の用紙載置部分を詳細に示し
たシュレッダー装置の側面断面図である。
【0110】図13において、シュレッダー装置90
は、そのカバー91内に、カッター刃92、チップボッ
クス93、スライド式用紙ケース94及び紙搬送機構9
5等が収納されている。
【0111】スライド式用紙ケース94は、図14に示
すように、ケース本体96と、ケース本体96を図13
及び図14に両矢印で示す方向にスライド可能に支持す
るスライドレール97と、を備え、ケース本体96は、
その上部が開口した箱状に形成されている。
【0112】ケース本体96は、手動で押されることに
より、あるいは、引き出されることにより、スライドレ
ール97に案内されて図13及び図14に両矢印で示す
方向にスライドし、図14に一点鎖線で示すように、カ
バー91内側方向に一杯に押されると、ケース本体96
の後方のケース部材96aがカバー91に開口形成され
たケース収納口91aを閉止する。
【0113】また、上記紙搬送機構95は、ピックアッ
プコロ98と図示しない駆動機構により回転駆動される
一対の供給ローラ99a、99bを備えており、ピック
アップコロ98がケース本体96内の用紙100を所定
枚数ずつ供給ローラ99a、99bに送り出して、供給
ローラ99a、99bがピックアップコロ98から送ら
れてきた用紙100をカッター刃92に送り出す。カッ
ター刃92は、供給ローラ99a、99bから送られて
きた用紙100をチップに裁断し、裁断後のチップは、
チップボックス93に落下して、チップボックス93内
に収納される。
【0114】本実施の形態によれば、シュレッダー装置
90に用紙100の裁断を行わせる場合、ケース本体9
6をケース収納口91aから引き出して、ケース本体9
6内に用紙100を収納し、ケース本体96をカバー9
1内に押し込む。
【0115】この状態で、カバー91の開口部であるケ
ース収納口91aがケース本体96の後部のケース部材
96aにより閉止され、シュレッダー装置90は、その
カバー91内部が密閉された状態となる。
【0116】この状態で、シュレッダー装置90の電源
を投入、あるいは、裁断開始を指示するボタン(例え
ば、スタートボタン)を投入すると、ピックアップコロ
98がケース本体96内の用紙100を所定枚数ずつ供
給ローラ99a、99bに送り出し、供給ローラ99
a、99bがこの用紙100をカッター刃92に搬送し
て、カッター刃92により用紙100をチップに裁断す
る。
【0117】このとき、シュレッダー装置90内では、
騒音が発生するが、シュレッダー装置90のカバー91
が密閉状態となっているため、外部への騒音の漏れを低
減することができ、シュレッダー装置90の騒音を低減
することができる。
【0118】なお、このとき、上記図5から図12に示
した消音装置を設けると、より一層騒音を低減させるこ
とができる。
【0119】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0120】例えば、上記第9の実施の形態において
は、仕切板83をスライドさせることにより、ヘルムホ
ルツ共鳴器80の共鳴室81の内容積を変化させている
が、共鳴室81の内容積を変化させる方法は、上記方法
にかぎるものではない。
【0121】また、上記第10の実施の形態において
は、用紙ケースをスライド式としたが、スライド式に限
るものではなく、要は、複数枚の用紙をシュレッダー装
置内に収納させて、かつ、シュレッダー装置を密閉状態
で稼働させることができるものであれば、どのような方
式のものであってもよい。
【0122】
【発明の効果】請求項1記載の発明のシュレッダー装置
の消音装置によれば、シュレッダー装置内で発生する騒
音が用紙通路を通って用紙投入口から放射されるのを、
用紙通路を塞ぐ状態で配設されたローラにより遮断する
ことができ、騒音を低減させることができる。
【0123】請求項2記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置によれば、カッター機構により用紙が裁断され
る際に、用紙が振動するのを抑制することができ、用紙
の振動により発生する騒音を低減させることができる。
【0124】請求項3記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置によれば、カッター機構により用紙が裁断され
る際の騒音及び用紙が振動することにより発生する騒音
を円管内で反射・吸収させることができ、シュレッダー
装置内で発生する騒音をより一層低減させることができ
る。
【0125】請求項4記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置によれば、裁断する用紙を全てシュレッダー装
置のカバー内に収納して、外部との開口部を閉止した状
態で用紙を裁断することができ、シュレッダー装置内で
発生した騒音が外部に放射されることを抑制することが
できる。その結果、シュレッダー装置の騒音を低減させ
ることができる。
【0126】請求項5記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置によれば、シュレッダー装置内で発生した騒音
を板部材を透過する際に減衰させることができるととも
に、カバーと板部材との間で反射・吸収して、より一層
騒音を低減させることができる。
【0127】請求項6記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置によれば、シュレッダー装置内で発生した騒音
を、板部材を透過する際に減衰させることができるとと
もに、カバーと板部材との間の間隙に形成されるヘルム
ホルツ共鳴器によりさらに低減させることができ、シュ
レッダー装置の騒音をより一層低減させることができ
る。
【0128】請求項7記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置によれば、シュレッダー装置内で発生する騒音
をヘルムホルツ共鳴器により低減させることができ、シ
ュレッダー装置の騒音をより一層低減させることができ
る。
【0129】請求項8記載の発明のシュレッダー装置の
消音装置によれば、騒音に基づいてヘルムホルツ共鳴器
の共鳴室の容積を縮小/拡大して、シュレッダー装置の
発生する騒音の周波数に対応させて、ヘルムホルツ共鳴
器の消音する周波数を変化させることができ、シュレッ
ダー装置の騒音をより一層適切に、かつ、効果的に低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第1の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の要部側
面断面図。
【図2】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第2の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の要部側
面断面図。
【図3】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第3の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の要部側
面断面図。
【図4】図3の円管の拡大斜視図。
【図5】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第4の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の要部側
面断面図。
【図6】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第5の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の要部側
面断面図。
【図7】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第6の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の要部側
面断面図。
【図8】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第7の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の要部側
面断面図。
【図9】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第8の
実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の概略構
成側面図。
【図10】図9のヘルムホルツ共鳴器の拡大斜視図。
【図11】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第9
の実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の斜視
図。
【図12】図11の消音装置の仕切板の駆動制御の説明
図。
【図13】本発明のシュレッダー装置の消音装置の第1
0の実施の形態を適用したシュレッダーの消音装置の概
略構成側面図。
【図14】図13の用紙ケース及び紙搬送機構の詳細側
面断面図。
【符号の説明】
1、10、20、30、40、50、60、70、90
シュレッダー装置 2、72 用紙投入口 3 用紙 3a チップ 4、73、92 カッター刃 5a、5b、11a、11b ガイド板 6、12 用紙通路 7a、7b ローラ 8、71、91 カバー 21 円管 21a 閉止部材 31 間隙 32、51、61 内カバー 41 吸音部材 52、62 空間 61a 孔 74、93 チップボックス 75 駆動部 76、80 ヘルムホルツ共鳴器 76a、82 短管 76b、81 共鳴室 83 仕切板 84 仕切板移動装置 85 騒音検出装置 94 スライド式用紙ケース 95 紙搬送機構 96 ケース本体 97 スライドレール 98 ピックアップコロ 99a、99b 供給ローラ 100 用紙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のカバー内にカッター機構が収納さ
    れ、前記カバーに形成された用紙投入口から投入された
    用紙を用紙通路を介して前記カッター機構に案内して、
    前記カッター機構により微細チップに裁断するシュレッ
    ダ装置の消音装置であって、 前記用紙投入口から前記カッター機構にいたる前記用紙
    通路の途中に、当該用紙通路を塞ぐ状態で所定の吸音部
    材で形成された一対のローラが配設され、該ローラによ
    り前記用紙投入口から投入された前記用紙を前記カッタ
    ー機構に送り出すことを特徴とするシュレッダー装置の
    消音装置。
  2. 【請求項2】前記ローラから前記カッター機構までの前
    記用紙通路が、 所定の長さを有するガイド部材により、前記カッター機
    構で裁断される前記用紙の振動を抑制する所定長さに形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のシュレッ
    ダー装置の消音装置。
  3. 【請求項3】前記シュレッダー装置の消音装置は、 前記ガイド部材に沿って、開口端と閉端を有する円管
    が、その開口端が前記カッター機構の近くに開口する状
    態で配設されていることを特徴とする請求項2記載のシ
    ュレッダー装置の消音装置。
  4. 【請求項4】所定のカバー内に収納され用紙を裁断する
    カッター機構と、 前記裁断する用紙を複数枚収納するとともに、前記カバ
    ーに形成された開口部から前記カバー内に収納可能であ
    って、前記カバー内に収納させたとき、当該開口部を閉
    止する用紙載置手段と、 前記カバー内に収納された前記用紙載置手段の前記用紙
    を前記カッター機構に搬送する用紙搬送手段と、 を備えたことを特徴とするシュレッダー装置の消音装
    置。
  5. 【請求項5】前記シュレッダー装置の消音装置は、 前記カバーの内側に所定の間隙を有して所定の板部材が
    配設され、 該板部材は、少なくとも前記カバー側の面が所定の凹凸
    形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載のシュレッダー装置の消音装
    置。
  6. 【請求項6】前記板部材は、 前記カバーとの間の間隙にヘルムホルツ共鳴器を形成す
    るための複数の孔が形成されていることを特徴とする請
    求項5記載のシュレッダー装置の消音装置。
  7. 【請求項7】前記シュレッダー装置の消音装置は、 前記カバー内に、所定の短管と該短管に連通する共鳴室
    とを有するヘルムホルツ共鳴器が、少なくとも1つ配設
    されていることを特徴とする請求項1から請求項6のい
    ずれかに記載のシュレッダー装置の消音装置。
  8. 【請求項8】前記シュレッダー装置の消音装置は、 前記シュレッダー装置内部の騒音を検出する騒音検出手
    段と、 所定の短管と該短管に連通するとともにその容積が縮小
    /拡大可能な共鳴室とを有するヘルムホルツ共鳴器と、 前記騒音検出手段の検出結果に基づいて前記ヘルムホル
    ツ共鳴器の前記共鳴室を縮小/拡大させる共鳴室可変手
    段と、 を備えていることを特徴とする請求項1から請求項6の
    いずれかに記載のシュレッダー装置の消音装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004037582A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Nippon Light Metal Co Ltd 吸音構造体
JP2007268336A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Okamura Corp シュレッダ
JP2009067384A (ja) * 2008-10-31 2009-04-02 Yanmar Co Ltd 作業車両のキャビン
JP2017079384A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 株式会社リコー シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置

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