JPH09234160A - ジャー炊飯器 - Google Patents

ジャー炊飯器

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JPH09234160A
JPH09234160A JP4315196A JP4315196A JPH09234160A JP H09234160 A JPH09234160 A JP H09234160A JP 4315196 A JP4315196 A JP 4315196A JP 4315196 A JP4315196 A JP 4315196A JP H09234160 A JPH09234160 A JP H09234160A
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inner lid
lid
pot
outer peripheral
rice cooker
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JP4315196A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内蓋51の局部的な汚れを防ぎ、清掃性の向上
を図る。 【解決手段】 内蓋51の外周部54の端部に、折り曲げ角
度α1が90゜未満の第1の折り曲げ部57を形成する。
おねばは、第1の折り曲げ部57の内部に入り込んだまま
溜まることはなく、外周部54周辺は汚れにくくなる。ま
た、第1の折り曲げ部57の入り口を広く形成している。
このため、清掃時に外周部54の端部から無理に指を入れ
る必要もなく、外周部54の清掃が行ないやすい。しか
も、外周部54の端部は、材厚が1.5mm以上に形成され
ており、実用上十分な強度を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋体の下方に着脱
自在な内蓋を備えたジャー炊飯器に関し、特に内蓋の清
掃性および使用性の改善を目的としたジャー炊飯器に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種のジャー炊飯器
において、蓋体の下方に着脱自在に設けられる内蓋は、
通常材料厚さ(材厚)が0.6〜1.2mmのアルミニウ
ム板やステンレス板を、プレス加工により打ち抜いて、
鍋の上部開口部を覆う形状に形成してある。また、内蓋
の外周部およびその中心部に設けた蓋体への係止用の孔
部には、端部の強度向上および端部のエッジ保護のため
に、様々な形状の折り返し加工が施されている。図7〜
図11は、従来の内蓋1の端部2の形状を示したもので
あるが、例えば図7のように、内蓋1の端部2をカール
状に折り返したり、図8〜図10のように、端部2をV
字状あるいはU字状に折り返したり、あるいは、図11
のように端部2を折り返した後、蓋体1の上面に潰した
ようなものがある。また、ここには図示していないが、
端部2を内側に巻き込んだものもある。
【0003】こうした内蓋の外周部および孔部の端部に
折り返し部を形成したものは、炊飯中に内蓋の上部に吹
き上がったおねば(澱粉の煮汁)が、折り返し部の内部
に入り込むと、その入り口が狭いために清掃が行ないに
くく、汚れやすい。また、無理に清掃しようとすると、
端部のエッジで指を切る虞れがある。さらに、折り返し
部の内部におねばが入ったまま使用すると、カビが発生
したり、腐敗の原因になる場合がある。
【0004】一方、内蓋に弗素塗装などを施して、内蓋
の清掃性を改善したものがある。しかし、炊飯時には鍋
内からの加圧蒸気が当たり、また、煮汁に含まれた澱粉
などの影響で、内蓋は早期に弗素塗装の被膜に腐食が生
じ易い状況にあることから、内蓋を製造する際に、弗素
塗装を予め板材にコーティングした後、所定の形状にプ
レス加工すると、前述の端部の折り返し部で弗素塗装の
被膜が伸び、その部分の塗膜厚さが減少して腐食を早め
る要因になる。逆に、プレス加工を行なった後に弗素樹
脂を塗装する方法も、折り返し部の塗装が行ないにく
く、塗膜厚さがバラついて部分的に薄くなり、同じよう
な早期腐食の原因となる。
【0005】そこで本発明は上記問題点に鑑み、内蓋の
局部的な汚れを防ぐとともに、清掃性を向上させること
の可能なジャー炊飯器を提供することをその第1の目的
とする。
【0006】また、本発明の第2の目的は、内蓋の耐腐
食性の早期劣化を防止することのできるジャー炊飯器を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のジャー
炊飯器は、前記第1の目的を達成するために、器本体
と、この器本体に収容した鍋と、この鍋を加熱または発
熱する加熱装置と、前記器本体を覆う蓋体と、この蓋体
の下方に着脱自在に設けられ前記鍋を覆う内蓋とを備
え、前記内蓋は前記鍋の上部に載置する外周部の端部に
折り返し部を形成せずに、要部の材厚を1.5mm以上に
形成したものである。
【0008】上記構成において、折り返し部とは、その
折り曲げ角度が90゜以上に形成された部位をいう。ま
た、要部とは、内蓋としてある程度の強度が要求される
部分、具体的には、外周部の端部や、蓋体への係止用と
して形成された孔部の端部をさす。この場合、内蓋の外
周部の端部には、折り曲げ角度が90゜以上の折り返し
部が形成されておらず、内蓋の上部に吹き上がったおね
ばが、外周部の端部から内部に入り込んだまま溜まるこ
とはなくなり、外周部周辺が汚れにくくなる。また、こ
の外周部の端部入り口は広く形成されているので、清掃
時に外周部の端部から無理に指を入れる必要もなく、外
周部の清掃が行ないやすい。しかも、内蓋の要部である
外周部の端部は、材厚が1.5mm以上に形成されている
ので、実用上十分な強度を確保できる。
【0009】また、請求項2の発明のジャー炊飯器は、
前記請求項1の構成に加えて、前記内蓋の略中心部に端
部に折り返し部を形成しない前記蓋体への係止用の孔部
を形成したものである。
【0010】この場合、内蓋の孔部の端部には、折り曲
げ角度が90゜以上の折り返し部が形成されておらず、
内蓋の上部に吹き上がったおねばが、孔部の端部から内
部に入り込んだまま溜まることはなくなり、外周部周辺
のみならず孔部周辺も汚れにくくなる。また、この孔の
端部入り口は広く形成されているので、清掃時に孔部の
端部から無理に指を入れる必要もなく、孔部の清掃も行
ないやすい。しかも、内蓋の要部である孔の端部は、外
周部と同様に材厚が1.5mm以上に形成されているの
で、内蓋全体にわたり実用上十分な強度を確保できる また、請求項3の発明のジャー炊飯器は、前記第2の目
的をも達成するために、請求項1の構成に加えて、前記
内蓋の表面に弗素樹脂系またはシリコーン樹脂などの非
粘着性を有するコーティング層を形成したものである。
【0011】この場合、内蓋には、折り曲げ角度が90
゜以上の折り返し部が形成されておらず、内蓋の表面に
弗素樹脂系またはシリコーン樹脂などの非粘着性のコー
ティング層を形成しても、塗膜厚さが部分的に薄くなる
ことはない。したがって、内蓋の清掃性を改善しつつ
も、塗膜厚さを略均一にして、内蓋の部分的な耐腐食性
の早期劣化を防ぐことが可能となる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明のジャー炊飯器の一実
施例について、図1〜図6を参照しながら説明する。全
体断面図を示す図1において、11は器本体であり、これ
は上面を開口した有底筒状の内枠12と、この内枠12を内
部に備え器本体11の外殻を形成する外枠13とにより構成
される。鍋収容部たる内枠12はガラス繊維入りPET樹
脂などのプラスチック製で、この内枠12に着脱自在に収
容される鍋14の外面形状にほぼ相似した形状に形成され
る。
【0013】被炊飯物である米や水が収容される鍋14の
形状は、上面を開口した有底筒状に形成されているが、
この鍋14の外側面の最上部には、水平に外方へ突出した
フランジ状の取手部15が形成される。鍋14は、その取手
部15が外枠13の上端面上に載ることにより吊設状態に支
持され、内枠12とその内部に収容された鍋14との間に、
取手部15を除いて1〜4mmの所定の隙間16が形成され
る。また、鍋14は、熱伝導性および耐蝕性に優れた例え
ばA3004系のアルミニウム材料を主体にした母材17
と、この母材17の外底面部から側面下部にかけて設けら
れた、フェライト系ステンレスなどの磁性金属材料から
なる発熱層18とにより形成される。
【0014】21はコイルベースで、このコイルベース21
は、ガラス繊維入りPET樹脂などを主体にした自己消
火性を有するプラスチック製で、前記内枠12の底部から
外周下部にほぼ相似した形状に形成されている。そし
て、コイルベース21は、前記外枠13の上面部から垂設さ
れたコイルベース取付部22の下側に、内枠12と所定の空
間を形成しつつ取付けられている。23は、コイルベース
21の外側面に巻装され、鍋14の発熱層18を電磁誘導によ
り発熱させる誘導コイルである。この誘導コイル23は、
内枠12の外側面において、鍋14の発熱層18に対向する位
置に、螺旋状に巻き付け固定される。また、誘導コイル
23の外側には、ガラス繊維入りPET樹脂などを主体に
した自己消火性を有するプラスチック製のフェライトカ
バー24が誘導コイル23を覆うようにしてコイルベース21
に設けられる。フェライトカバー24の外面には、酸化鉄
を主体とし、かつ、高透磁率の材料からなるフェライト
部材25が、誘導コイル23の巻き方向に直交させて複数箇
所に備えてある。
【0015】コイルベース21の中央部上側には、鍋14内
の下部の温度を検出する鍋温度検出手段としての鍋温度
センサ26が上下動自在に設けられる。この鍋温度センサ
26は、弾性部材たるスプリング27により上方に付勢さ
れ、鍋14の底面に接触するようになっている。また、28
は、コイルベースの外側に設けられた温度ヒューズであ
る。器本体1内の下部には制御基板29が設けられるとと
もに、器本体1内の後部には、内枠12と外枠13との間に
位置して加熱基板30が設けられる。この加熱基板30は、
誘導コイル23に所定の高周波電流を供給するインバータ
回路や、IGBT素子などのスイッチング素子31を制御
する制御回路などを備えている。スイッチング素子31
は、誘導コイル23の高周波電流の通断電を駆動するもの
であって、その表面には放熱器32が接触状態で設けられ
る。さらに、外枠13の背面上部には、加熱基板30の上方
に位置して排気口33が設けられるとともに、外枠13の背
面下部および底部には、加熱基板30の下方に位置して吸
気口34が設けられる。なお、35は外枠13の底部前側に設
けられた電源コード36を巻取るコードリールである。
【0016】41は、前記器本体11の上部開口部を開閉自
在に覆う蓋体である。この蓋体41は、プラスチック製の
外蓋42と、この外蓋42の下側外周に沿って設けられた外
蓋カバー43と、外蓋42の下側に空間を形成しつつ取付け
られた蓋体41の下面部を形成するアルミニウム材料から
なる放熱板44とにより構成される。また、放熱板44の上
面すなわち裏面には、炊飯および保温中に放熱板44を加
熱する蓋加熱手段として、コードヒータなどの蓋ヒータ
45が設けられる。この蓋ヒータ45は、内枠12の外側面上
部に備えられ、同じくコードヒータなどからなる内枠12
の保温用の胴ヒータ46と並列回路を構成している。放熱
板44のほぼ中央部には、スタッド47が加締めにより下方
に突出して設けられており、このスタッド47の内部に、
内蓋41の下面温度を検出する蓋温度検出手段たる蓋温度
センサ48が設けられる。
【0017】51は、鍋14の上面開口部を塞ぎ、蓋体41の
下方に着脱自在に設けられるとともに、鍋14に載置され
る大きさの形状を有する内蓋である。この内蓋51は、略
中心部に形成された蓋体41への係止用の孔部に相当する
取付け孔部52と、鍋14の内面上部に形成された円環状の
段部53に載置される外周部54と、取付け孔部52から外周
部54にかけて、その表面および裏面の高さが次第に低く
なるように形成された傾斜部55とを備えて構成される。
また、図2にも示すように、内蓋51は、材厚が1.5〜
5mm程度のアルミニウムまたはステンレス製の基材56か
らなり、基材56がステンレス製の場合、外面に図示しな
いアルマイト処理層が施されている。そして、外周部54
の端部に位置する第1の折り曲げ部57は、傾斜部55の上
面に対する折り曲げ角度α1が90゜以上の折り返し部
とならないように、上方に折り曲げ形成されるととも
に、取付け孔部52の端部に位置する第2の折り曲げ部58
も、傾斜部55の上面に対する折り曲げ角度α2が90゜
以上の折り返し部とならないように、上方に折り曲げ形
成される。さらに、本実施例における蓋体51は、傾斜部
55の略中間位置に傾斜段部59が形成されているが、この
傾斜段部59も、傾斜部55の上面に対する折り曲げ角度α
3が90゜以上の折り返し部とならないように折り曲げ
形成されている。
【0018】内蓋51の取付け孔部52には、前記スタッド
47の外側面に密着状態で係止するシリコーンゴム製の内
蓋係止ゴム60が設けられ、内蓋51を蓋体41の下方に装着
した際に、内蓋51がスタッド47を軸として0.3〜2mm
程度上下動するようになっている。内蓋51は、取付け孔
部52以外に孔を設けておらず、炊飯時に鍋14内から蒸気
が発生して、鍋14内の蒸気圧が高くなると、内蓋51が上
方に持ち上がり、内蓋51の外周部54と鍋14の段部53との
間に形成される隙間から、鍋14内の蒸気が放出される構
成となっている。内蓋51の重量は、鍋14内の温度が常圧
時の沸騰温度を超え、沸騰温度よりも3℃上昇すると、
内蓋51が上方に持ち上がって、鍋14内の温度がこれ以上
上昇しない条件になるように設定されている。
【0019】内蓋51の基材56は、各種の加工方法により
形成されるが、プレス加工で打ち抜いて基材56を成形す
る場合、面打ち加工などにより切断面のエッジをバリが
無いように仕上げる。また、アルミ溶湯を型に流し込
み、型を加圧してアルミ溶湯を所定の形状に凝固する溶
湯鍛造法や、ダイカスト成形法で基材56を成形する場合
は、基材56の材厚を任意に変えて不均一にすることがで
きる。したがって、こうした製造方法では、例えば強度
が必要な要部たる外周部54の第1の折り曲げ部57および
取付け孔部52の第2の折り曲げ部58を、他の部分である
例えば傾斜部55よりも肉厚にしたり、内蓋51のデザイン
形状を適宜変えることが可能になる。
【0020】また、内蓋51の外面に凹凸を設けて、加工
硬化により内蓋51の強度を向上する構成にすれば、内蓋
51の基材56を極端に厚くしなくても十分な強度を確保で
き、例えば、内蓋51の清掃時において、内蓋51が変形し
たりきしんだりしなくなる。その具体的な変形例を図3
〜図5に示す。図3は、内蓋51の上面すなわち蓋体41に
対向した裏面に凹凸部61を形成したものを示し、また、
図4は、内蓋51の下面すなわち鍋14に対向した表面に凹
凸部61を形成したものを示している。さらに、図5は、
内蓋51の表面および裏面に凹凸部61を形成したものを示
している。
【0021】特に、図3および図4のように、内蓋51の
表側あるいは裏側の片面が目立つように凹凸部61を設け
れば、内蓋51を蓋体41に装着する際に、表裏を間違うこ
とが防止できる利点がある。また、内蓋51の裏面に凹凸
部61があると、蓋体41下面をなす放熱板44から放散され
る蓋ヒータ45からの熱を、内蓋51で受ける面積が拡大
し、内蓋51の受熱効率が向上する利点がある。この凹凸
部61は、内蓋51の清掃性が悪化しないように、深さを2
mm以下で直径を4mm以上とし、かつ、直径÷深さが2を
超える(直径/深さ>2)ことが好ましい。また、凹凸
部61の形状は丸に限らず、例えば亀甲模様のものでもよ
い。この場合、模様に内接する円を、前記凹凸部61の直
径として扱う。
【0022】さらに、図2〜図5の各構成において、内
蓋51の表面および裏面に、弗素樹脂系またはシリコーン
樹脂などの非粘着性を有するコーティング層62(図2参
照)を形成することが好ましい。この場合、内蓋51に
は、各折り曲げ角度α1〜α3が90゜以上となるよう
な折り返し部が形成されていないため、塗膜厚さが部分
的に薄くなることはなく、腐食の危険性が少ない。ま
た、コーティング層62により、内蓋51の清掃性は向上す
る。
【0023】前述のように、内蓋51の端部や表面に、折
り曲げ角度αが90゜未満の折り曲げ部を形成すること
は差支えない。また、内蓋51の要部である第1の折り曲
げ部57および第2の折り曲げ部58の材厚は、1.5mm以
上に形成することが好ましいが、その理由は次の点にあ
る。スタッド47や内蓋係止ゴム60に使用するシリコーン
ゴムや弗素ゴムは、ゴム成形時において、内蓋51の取付
け孔部52を係止するスリット幅の形成に制約がある。具
体的には、スリット幅が狭すぎると、成形が困難にな
り、無理に成形すると型からゴムが取り出せなくなった
り、バリが発生するので、特に取付け孔部52の端部の第
2の折り曲げ部58は、1.0mm以上の材厚を有すること
が好ましく、内蓋51の取付け時における締め代を考慮し
て、1.5mm以上の材厚にする必要がある。また、第1
の折り曲げ部57および第2の折り曲げ部58の材厚を1.
5mm以上にすると、清掃性を悪化させない90゜未満の
折り曲げ角度αで、内蓋51として実用上十分な端部の強
度が得られることが、実験の結果から得られた。こうし
た製造上の理由および実験的な見地から、上記の好まし
い材厚を設定している。さらに、基材56としてアルミ板
を使用した場合は、アルマイト処理を施すことにより耐
蝕性を向上できるが、折り返し部のないことで、アルマ
イト処理液が第1の折り曲げ部57,第2の折り曲げ部58
および傾斜段部59に溜まりにくくなり、作業性が改善で
きる利点がある。なお、内蓋51の材厚は、傾斜部55など
に部分的な薄い部分があっても、ある程度の強度が必要
な第1の折り曲げ部57および第2の折り曲げ部58が、
1.5mm以上形成されていればよい。
【0024】再度図1に戻り説明すると、65は外蓋カバ
ー43と放熱板との間に挾んで保持された蓋パッキンであ
り、蓋体41の閉塞時に、この蓋パッキン65の下端が鍋14
の取手部15に密着する。蓋体41の前側にはクランプボタ
ン66が設けられ、このクランプボタン66を押動操作する
ことによって、蓋体41の後側に設けられたヒンジ67を回
転中心として、内蓋51を含めた蓋体41を開くことができ
る。なお、68は鍋14からの蒸気を外部に排出する蒸気
口、69は外蓋42の上部に設けられた操作パネルである。
【0025】次にジャー炊飯器の回路構成を図6に基づ
き説明する。同図において、71はマイクロコンピュータ
であり、これは周知のようにマイクロプロセッサを構成
する制御装置72および演算装置73の他に、計時装置74
と、ROMおよびRAMなどからなる記憶装置75を備え
ている。マイクロコンピュータ71の入力側には、A/D
変換器からなる入力装置76が接続され、この入力装置76
を介して前述の鍋温度センサ26および蓋温度センサ48と
ともに、操作パネル69に設けられた操作手段としての操
作スイッチ77と、鍋14の有無を検知する負荷検知回路78
と、停電状態を検知する停電検知回路79が各々接続され
る。これに対して、マイクロコンピュータ71の出力側に
は出力装置81が接続され、この出力装置81を介して、鍋
14を電磁誘導加熱する加熱手段としての誘導加熱手段82
と、蓋ヒータ45および胴ヒータ46を同時に通断電制御す
るヒータ駆動手段83などが接続される。出力装置81に
は、これらの他に、炊飯や保温などの動作状態を表示す
るLED表示手段84の表示駆動手段85と、時刻などを表
示する液晶表示器たるLCD表示手段86の表示駆動手段
87が接続されるとともに、炊飯の終了を報知するブザー
88の鳴動を制御するブザー制御手段89が接続される。マ
イクロコンピュータ71は、炊飯や保温などの開始を行な
う操作スイッチ77の操作信号と、鍋温度センサ26および
蓋温度センサ48からの温度データと、インバータ回路の
入力電流の下限検出による負荷検知回路78からの鍋検出
信号とを入力情報とし、この入力情報に加えて計時装置
74からの時間情報などにより、予め記憶装置75に記憶し
た制御シーケンスに従って、誘導加熱手段82,蓋ヒータ
45および胴ヒータ46,LED表示手段84,LCD表示手
段86,フ゛サ゛ー88を制御する。91は出力装置81に接続される停
電バックアップ回路であり、これは、停電時にマイクロ
コンピュータ71の記憶装置75に記憶された内容を、マイ
コン駆動回路92により保持するものである。
【0026】前記鍋14の発熱層18を発熱させる加熱装置
たる誘導加熱手段82には、マイクロコンピュータ71から
の出力信号に基づき所定の高周波電流を供給する高周波
電流発生装置93と、その高周波電流値を可変しつつ誘導
コイルに対する通断電を制御する出力調節回路94が設け
られている。そして、高周波電流が誘導コイル23に供給
されると、この誘導コイル23に交番磁界が発生して、そ
の磁界中にある鍋14の発熱層18に渦電流が発生し、この
渦電流がジュール熱に変換されることで、発熱層18が発
熱して鍋14を加熱する構成になっている。
【0027】なお、炊飯時および保温時の鍋温度センサ
26の制御温度は、−10℃〜130℃の温度範囲内で管
理する。例えば、調理物である米の吸水を促進する炊飯
前のひたし炊きは45℃〜60℃に温度制御し、炊飯加
熱を停止してむらしに移行する温度は110℃〜130
℃にし、保温制御は65℃〜72℃にする。また、炊飯
時および保温時の蓋温度センサ48の制御温度は、−10
℃〜120℃の温度範囲内で管理する。例えば、むらし
中は110℃〜120℃にし、保温中は69℃〜76℃
にする。これらの温度制御は、従来のジャー炊飯器と同
じ構成である。
【0028】以上のように上記実施例によれば、内蓋51
の外周部54の端部に、折り曲げ角度α1が90゜以上の
折り返し部ではなく、折り曲げ角度α1が90゜未満の
第1の折り曲げ部57を形成していることから、内蓋51の
上部に吹き上がったおねばが、第1の折り曲げ部57の内
部に入り込んだまま溜まることはなくなり、外周部54周
辺が汚れにくくなる。また、第1の折り曲げ部57の入り
口は広く形成されているので、清掃時に外周部54の端部
から無理に指を入れる必要もなく、外周部54の清掃が行
ないやすい。したがって、従来のように外周部54の周辺
が常時汚れたまま使用されることが回避され、カビの発
生や、腐敗の原因を取り除くことができる。しかも、内
蓋51の要部である外周部54の端部は、材厚が1.5mm以
上に形成されているので、実用上十分な強度を確保する
ことができる。
【0029】つまり、鍋14の上部に載置する外周部54の
端部に、少なくとも折り曲げ角度α1が90゜以上とな
るような折り返し部を形成せず、しかも、この外周部54
の端部の材厚を1.5mm以上に形成した内蓋51を、蓋体
41の下方に着脱自在に設けることにより、内蓋51の局部
的な汚れを防ぐとともに、清掃性を向上させ、かつ、内
蓋51の外周部54の端部としての強度を十分に確保するこ
とが可能となる。
【0030】また、本実施例の内蓋51は、取付け孔部52
の端部にも、折り曲げ角度α2が90゜未満の第2の折
り曲げ部58を形成している。したがって、第2の折り曲
げ部57の内部におねばが入り込んだまま溜まることはな
くなり、取付け孔部52周辺が汚れにくくなる。また、第
2の折り曲げ部58の入り口は広く形成されるため、取付
け孔部52の清掃が行ないやすく、外周部54と同様に、カ
ビの発生や腐敗の原因を取り除くことができる。また、
内蓋51の要部である取付け孔部52の端部も、材厚が1.
5mm以上に形成されているので、内蓋51の全体にわたり
実用上十分な強度を確保することができる。
【0031】つまり、内蓋51の略中心部に形成した蓋体
41への係止用の取付け孔部52に、少なくとも折り曲げ角
度α2が90゜以上となるような折り返し部を形成せ
ず、しかも、材厚が1.5mm以上の端部を形成すること
によって、内蓋51の局部的な汚れを防ぐとともに、清掃
性を向上させ、かつ、内蓋51の外周部54のみならず取付
け孔部52の端部としての強度も十分に確保することが可
能となる。
【0032】また、内蓋51には、折り曲げ角度α1〜α
3が90゜以上となるような折り返し部が形成されてい
ないことから、内蓋51の表面および裏面に弗素樹脂系ま
たはシリコーン樹脂などの非粘着性のコーティング層62
を形成しても、塗膜厚さが部分的に薄くなることはな
い。したがって、内蓋51の清掃性を改善しつつも、塗膜
厚さを略均一にして、内蓋51の部分的な耐腐食性の早期
劣化を防ぐことが可能となる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、実施例では電磁誘導加熱式の
ジャー炊飯器を示したが、加熱装置として鍋を加熱する
シーズヒータなどを用いたべつの加熱方式のジャー炊飯
器であってもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明のジャー炊飯器は、器本
体と、この器本体に収容した鍋と、この鍋を加熱または
発熱する加熱装置と、前記器本体を覆う蓋体と、この蓋
体の下方に着脱自在に設けられ前記鍋を覆う内蓋とを備
え、前記内蓋は前記鍋の上部に載置する外周部の端部に
折り返し部を形成せずに、要部の材厚を1.5mm以上に
形成したものであり、内蓋の局部的な汚れを防ぐととも
に、清掃性を向上させ、かつ、内蓋の外周部の端部とし
ての強度を十分に確保できる。
【0035】また、請求項2の発明のジャー炊飯器は、
請求項1の構成に加えて、前記内蓋の略中心部に端部に
折り返し部を形成しない前記蓋体への係止用の孔部を形
成したものであり、内蓋の局部的な汚れを防ぐととも
に、清掃性を向上させ、かつ、内蓋の外周部および孔部
の端部としての強度を十分に確保できる。
【0036】また、請求項3の発明のジャー炊飯器は、
前記請求項1の構成に加えて、前記内蓋の表面に弗素樹
脂系またはシリコーン樹脂などの非粘着性を有するコー
ティング層を形成したものであり、この場合は請求項1
の作用,効果のみならず、内蓋の清掃性を改善しつつ
も、塗膜厚さを略均一にして、内蓋の耐腐食性の早期劣
化を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すジャー炊飯器の全体断
面図である。
【図2】同上内蓋の一部拡大断面図である。
【図3】本発明の変形例を示す内蓋の部分断面図であ
る。
【図4】本発明の変形例を示す内蓋の部分断面図であ
る。
【図5】本発明の変形例を示す内蓋の部分断面図であ
る。
【図6】電気的構成を示すブロック図である。
【図7】従来例を示す内蓋の部分断面図である。
【図8】従来例を示す内蓋の部分断面図である。
【図9】従来例を示す内蓋の部分断面図である。
【図10】従来例を示す内蓋の部分断面図である。
【図11】従来例を示す内蓋の部分断面図である。
【符号の説明】
11 器本体 14 鍋 41 蓋体 51 内蓋 52 取付け孔部(孔部) 54 外周部 57 第1の折り曲げ部(外周部の端部,要部) 58 第2の折り曲げ部(孔部の端部,要部) 62 コーティング層 82 誘導加熱手段(加熱装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器本体と、この器本体に収容した鍋と、
    この鍋を加熱または発熱する加熱装置と、前記器本体を
    覆う蓋体と、この蓋体の下方に着脱自在に設けられ前記
    鍋を覆う内蓋とを備え、前記内蓋は前記鍋の上部に載置
    する外周部の端部に折り返し部を形成せずに、要部の材
    厚を1.5mm以上に形成したものであることを特徴とす
    るジャー炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記内蓋の略中心部に端部に折り返し部
    を形成しない前記蓋体への係止用の孔部を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のジャー炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記内蓋の表面に弗素樹脂系またはシリ
    コーン樹脂などの非粘着性を有するコーティング層を形
    成したことを特徴とする請求項1記載のジャー炊飯器。
JP4315196A 1996-02-29 1996-02-29 ジャー炊飯器 Pending JPH09234160A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131995A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Zojirushi Corp 自動製パン機

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JP2008131995A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Zojirushi Corp 自動製パン機

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