JPH09233704A - 直流連系設備における潮流反転連続動作防止装置およびその停止装置 - Google Patents

直流連系設備における潮流反転連続動作防止装置およびその停止装置

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JPH09233704A
JPH09233704A JP3658596A JP3658596A JPH09233704A JP H09233704 A JPH09233704 A JP H09233704A JP 3658596 A JP3658596 A JP 3658596A JP 3658596 A JP3658596 A JP 3658596A JP H09233704 A JPH09233704 A JP H09233704A
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Misao Kimura
操 木村
Yasuhiro Noro
康宏 野呂
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/60Arrangements for transfer of electric power between AC networks or generators via a high voltage DC link [HVCD]

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】潮流反転の連続動作を防止し、ケーブルのスト
レスを回避すること。 【解決手段】直流電力指令値を複数の定電力制御装置1
4へ配分する電力分配制御装置13により配分された各
極の直流電力指令値を加算する加算手段A1と、この加
算された直流電力指令値が双極運転領域から逆送運転領
域に移行したことを検出する逆送運転移行検出手段19
と、各極の直流電力指令値を基に、直流連系設備3の運
転状態が逆送運転であることを検出する逆送運転検出手
段20と、逆送運転移行検出手段19および逆送運転検
出手段20からの各出力の論理和を演算する論理和演算
手段21と、上位制御装置12の動作条件と論理和演算
手段21からの出力との論理積を演算する論理積演算手
段22とを備えて成り、論理積演算手段22からの出力
を起動条件として、電力分配制御装置13における逆送
運転領域を拡大制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば直流送電や
周波数変換等に使用される電力変換装置、および直流送
電線(以下、ケーブルと称する)を含む直流連系設備に
おいて、特に潮流反転の連続動作を防止して、ケーブル
のストレスを回避するようにした直流連系設備における
潮流反転連続動作防止装置およびその停止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、周波数変換等に使用される電
力変換装置を含む交流系統の連系システムの一例を示す
構成図である。図17において、交流系統1−1と1−
2は、直流連系設備3を介して相互に接続されている。
【0003】直流連系設備3は、変換器交流母線4−
1,4−2、変換器用変圧器5−1〜5−4、電力変換
装置6−1〜6−4、平滑リアクトル7−1〜7−4、
ケーブル8−1,8−2、周波数検出器9−1,9−
2、直流電流検出器10−1〜10−4、直流電圧検出
器11−1〜11−4、上位制御装置である自動周波数
制御装置12、電力分配制御装置13、定電力制御装置
14−1,14−2、定電流制御装置15−1〜15−
4、定電圧制御装置16−1〜16−4、最小値選択回
路17−1〜17−4により、図示のように構成されて
いる。
【0004】さて、このような連系システムにおいて、
直流電力指令値Pdpは電力分配制御装置13により、例
えば図18に示すような配分パターンに従って配分さ
れ、それぞれの電力変換装置6−1〜6−4は、この配
分された直流電力指令値Pdp1,Pdp2 を基に定電力制
御を行なう。
【0005】すなわち、運転点が各電力変換装置6−1
〜6−4の最小運転電力以上の場合には、2組の電力変
換装置が同一方向に送電する双極運転状態となっている
が、直流電力指令値Pdp1 ,Pdp2 が電流断続等により
制御できない領域である最小運転電力以下となった場合
には、2組の電力変換装置の送電方向を互いに逆方向に
して逆送運転状態とし、連系システムの両端の交流系統
1−1,1−2からみた送電量が、電力変換装置6−1
〜6−4の最小運転電力以下でも制御できるようにして
いる。
【0006】この場合、逆送運転と双極運転との切り替
えの際には、どちらかの電力変換装置で送電電力の極性
を逆にする潮流反転を行なわなければならず、ある1点
を切り替えの境界とすると、直流電力指令値が境界付近
にある場合には、微小な変化でも境界を越えて潮流反転
してしまい、連続で潮流反転動作する可能性が高くな
る。そして、この潮流反転動作を繰り返すと、ケーブル
8−1,8−2のストレスが大きくなり、最悪の場合に
はケーブル8−1,8−2が破壊される等の問題が生じ
ることから、潮流反転が短時間のうちに繰り返されるこ
とは回避しなければならない。
【0007】そこで、従来から、潮流反転の連続動作を
防止するために、逆送運転と双極運転との境界にヒステ
リシスを設け、直流電力指令値の微小な変化では潮流反
転が起きないようにしている。
【0008】しかしながら、自動周波数制御装置等の上
位制御装置12からの出力信号ΔPdpによって、直流電
力指令値Pdpが増減を繰り返した場合には、直流電力指
令値Pdpが変化する事前の運転点(直流電力設定値
dp)と上位制御装置12からの出力ΔPdpの大きさに
よっては、ヒステリシスを含む逆送/双極の境界を何度
も越えるような直流電力指令値Pdpの変動となる可能性
がある。
【0009】この場合、逆送/双極の境界を越える度
に、潮流反転が起きることとなる。そして、ケーブル8
−1,8−2を有する直流連系システムにおいて、潮流
反転はとなるため、短時間のうちに何度も潮流反転が起
きるのは好ましくない。
【0010】また、前述したヒステリシス幅を広げるこ
とにより、潮流反転の繰り返しを少なくすることはでき
るが、ヒステリシス幅を余り大きく広げると、この領域
での電力交換装置の無効電力消費や損失が増加するた
め、得策ではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
直流連系システムにおいては、潮流反転の繰り返し動作
によって、ケーブルに対してストレスを与えるという問
題があった。本発明の第1の目的は、自動周波数制御装
置等の上位制御装置からの出力によって直流電力指令値
が増減を繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるよ
うな場合に、逆送運転領域を一時的に拡大することによ
って、潮流反転の連続動作を防止して、ケーブルのスト
レスを回避することが可能な直流連系設備における潮流
反転連続動作防止装置を提供することにある。
【0012】また、本発明の第2の目的は、逆送運転に
よって双極運転時よりも多くなっていた有効電力や無効
電力の損失を通常の量に戻すことが可能な直流連系設備
における潮流反転連続動作防止装置の停止装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、運転指令として与えられる直流電力設定値と
上位制御装置からの出力である直流電力指令値の変動分
の和として与えられる直流電力指令値を複数の定電力制
御装置へ配分する電力分配制御装置を備えて構成される
直流連系設備において、まず、請求項1に対応する発明
では、配分された各極の直流電力指令値を加算する加算
手段と、加算手段により加算された直流電力指令値が双
極運転領域から逆送運転領域に移行したことを検出する
逆送運転移行検出手段と、各極の直流電力指令値に基づ
いて、直流連系設備の運転状態が逆送運転であることを
検出する逆送運転検出手段と、逆送運転移行検出手段か
らの出力と逆送運転検出手段からの出力との論理和を演
算する論理和演算手段と、上位制御装置の動作条件と論
理和演算手段からの出力との論理積を演算する論理積演
算手段とを備えて成り、論理積演算手段からの出力を起
動条件として、電力分配制御装置における逆送運転領域
を拡大制御するようにしている。
【0014】また、請求項2に対応する発明では、直流
電力設定値と上位制御装置の出力上限値とを加算する第
1の加算手段と、直流電力設定値と上位制御装置の出力
下限値とを加算する第2の加算手段と、各加算手段から
の出力のうち少なくとも一つが逆送/双極の境界を越え
たことを判定する境界超越判定手段と、各極の直流電力
指令値に基づいて、直流連系設備の運転状態が逆送運転
であることを検出する逆送運転検出手段と、境界超越判
定手段からの出力と逆送運転検出手段からの出力と上位
制御装置の動作条件との論理積を演算する論理積演算手
段とを備えて成り、論理積演算手段からの出力を起動条
件として、電力分配制御装置における逆送運転領域を拡
大制御するようにしている。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明では、逆
送/双極の境界値と直流電力設定値との差分を算出する
減算手段と、上位制御装置からの出力である直流電力指
令値の変動分が減算手段からの出力を越えたことを検出
するレベル検出手段と、レベル検出手段からの出力をセ
ット信号として入力するフリップフロップ回路と、直流
電力設定値と直流電力指令値の変動分とを加算する加算
手段と、加算手段からの出力に基づいて、直流連系設備
の運転状態が逆送運転であることを検出する逆送運転検
出手段と、フリップフロップ回路からの出力と逆送運転
検出手段からの出力との論理積を演算する論理積演算手
段とを備えて成り、論理積演算手段からの出力を起動条
件として、電力分配制御装置における逆送運転領域を拡
大制御するようにしている。
【0016】一方、上記第2の目的を達成するために、
上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する発
明の直流連系設備における潮流反転連続動作防止装置に
おいて、まず、請求項4に対応する発明では、運転指令
として与えられる直流電力設定値と上位制御装置からの
出力である直流電力指令値の変動分の和として与えられ
る直流電力指令値が逆送/双極の境界を越えたことを検
出する境界超越判定手段と、境界超越判定手段からの出
力がリセットされたことをスタート条件として一定時間
が経過したことを検出するタイマー手段と、潮流反転連
続動作防止装置からの出力をセット信号、タイマー手段
からの出力をリセット信号として入力するフリップフロ
ップ回路とを備えて成り、タイマー手段からの出力を起
動条件として、潮流反転連続動作防止装置による電力分
配制御装置における逆送運転領域の拡大制御を解除する
ようにしている。
【0017】また、請求項5に対応する発明では、潮流
反転連続動作防止装置からの出力によって電力分配制御
装置における逆送運転領域を拡大制御してから一定時間
が経過するとオフ信号を出力するオンディレイ手段と、
オンディレイ手段からの出力の反転出力出力と潮流反転
連続動作防止装置からの出力との論理積を演算する論理
積演算手段とを付加して成り、論理積演算手段からの出
力を起動条件として、潮流反転連続動作防止装置による
電力分配制御装置における逆送運転領域の拡大制御を解
除するようにしている。
【0018】さらに、請求項6に対応する発明では、運
転指令として与えられる直流電力設定値と上位制御装置
からの出力である直流電力指令値の変動分の和として与
えられる直流電力指令値を一定間隔でサンプルホールド
するサンプリング手段と、サンプリング手段からの出力
を保持する第1の遅延手段と、サンプリング手段からの
出力と第1の遅延手段からの出力との差分を算出する減
算手段と、減算手段からの出力を保持する第2の遅延手
段と、減算手段からの出力と第2の遅延手段からの出力
とに基づいて、直流電力指令値の最大値と最小値を検出
する最大/最小値検出手段と、最大/最小値検出手段に
より検出された最大値と最小値が共に、通常の逆送運転
領域内または双極運転領域内にあることを検出する変動
範囲検出手段と、潮流反転連続動作防止装置からの出力
をセット信号、変動範囲検出手段からの出力をリセット
信号として入力するフリップフロップ回路とを備えて成
り、変動範囲検出手段からの出力を起動条件として、潮
流反転連続動作防止装置による電力分配制御装置におけ
る逆送運転領域の拡大制御を解除するようにしている。
【0019】さらにまた、請求項7に対応する発明で
は、上記直流電力指令値に代えて、上位制御装置からの
出力である直流電力指令値の変動分を、サンプリング手
段の入力として用い、さらに、変動範囲検出手段に代え
て、逆送/双極の境界値と直流電力設定値との差分を算
出する減算手段と、直流電力指令値の最大値と最小値が
減算手段からの出力を越えないことを検出するレベル検
出手段とを備えて成り、レベル検出手段からの出力を起
動条件として、潮流反転連続動作防止装置による電力分
配制御装置における逆送運転領域の拡大制御を解除する
ようにしている。
【0020】一方、上記第1の目的を達成するために、
請求項8に対応する発明では、運転指令として与えられ
る直流電力設定値と上位制御装置からの出力である直流
電力指令値の変動分の和として与えられる直流電力指令
値を複数の定電力制御装置へ配分する電力分配制御装置
を備えて構成される直流連系設備において、上位制御装
置の動作条件に代えて、直流連系設備により相互に接続
される交流系統の状態量を、論理積演算手段の入力とし
て用い、論理積手段からの出力を起動条件として、電力
分配制御装置における逆送運転領域を拡大制御するよう
にしている。
【0021】従って、まず、請求項1に対応する発明の
直流連系設備における潮流反転連続動作防止装置におい
ては、直流電力指令値の配分パターンを基に逆送運転移
行検出手段が、直流電力指令値が双極運転領域から逆送
運転領域に推移したことを検出し、かつ上位制御装置が
動作していれば、論理積演算手段の出力は1(真)とな
り、電力分配制御装置における逆送運転領域を拡大す
る。また、直流連系設備の運転点が逆送運転領域にある
と、これを逆送運転検出手段が検出し、かつ上位制御装
置が動作していれば、論理積演算手段の出力は1(真)
となり、電力分配制御装置における逆送運転領域を拡大
する。
【0022】また、請求項2に対応する発明の直流連系
設備における潮流反転連続動作防止装置においては、直
流電力設定値と上位制御装置の出力上限値との加算結
果、または直流電力設定値と上位制御装置の出力下限値
との加算結果のうち少なくとも一方が、通常の逆送/双
極の境界を越えたことを境界超越判定手段が検出し、か
つ直流電力指令値が逆送運転領域にあると、これを逆送
運転検出手段が検出し、かつ上位制御装置が動作してい
れば、論理積演算手段の出力は1(真)となり、電力分
配制御装置における逆送運転領域を拡大する。
【0023】さらに、請求項3に対応する発明の直流連
系設備における潮流反転連続動作防止装置においては、
直流電力設定値が正の場合は、逆送/双極の境界値と直
流電力設定値との差分を判定基準とし、負の場合は逆送
/双極の境界値と直流電力設定値との差分を判定基準と
して、上位制御装置からの出力である直流電力指令値の
変動分が減算手段からの出力を越えたことをレベル検出
手段が検出し、かつ直流電力指令値が逆送運転領域にあ
ると逆送運転検出手段が検出した場合に、論理積演算手
段の出力は1(真)となり、電力分配制御装置における
逆送運転領域を拡大する。
【0024】なお、レベル検出手段の出力は、フリップ
フロップ回路のセット信号となっているので、一度レベ
ル検出手段の出力が1(真)となれば、その後レベル検
出手段からの出力が0(偽)となっても、フリップフロ
ップ回路からの出力は変化せず、逆送運転となった時点
で逆送運転領域を拡大する。
【0025】以上により、上位制御装置からの出力によ
って周期的に変動する直流電力指令値を、逆送運転領域
を拡大することにより、逆送運転と双極運転との切り替
わりが起きないようにすることが可能となるため、潮流
反転の連続動作を防止して、ケーブルのストレスを回避
することができる。
【0026】一方、請求項4に対応する発明の直流連系
設備における潮流反転連続動作防止装置の停止装置にお
いては、直流電力指令値が通常の逆送/双極の境界を越
えたことを境界超越判定手段が検出し、再度逆送/双極
の境界内に戻った時点、すなわち境界超越判定手段から
の出力がリセットされた時点を0秒としてタイマー手段
が時間を測定し、一定時間経過したらフリップフロップ
回路にリセット信号を出力する。これにより、フリップ
フロップ回路からの出力、すなわち逆送運転領域の拡大
指令はリセットされるので、潮流反転連続動作防止装置
による電力分配制御装置における逆送運転領域は元の状
態に戻る。また、一定時間が経過する間に、直流電力指
令値が逆送/双極の境界を一度も越えなければ、直流電
力指令値は大きく変動していないので、潮流反転が連続
で動作することはないと判定する。
【0027】また、請求項5に対応する発明の直流連系
設備における潮流反転連続動作防止装置の停止装置にお
いては、電力分配制御装置における逆送領域が拡大され
た時点を0秒として、一定時間が経過するとオンディレ
イ手段からの出力は1となるが、入力段で出力を反転さ
せるので、論理積演算手段からの出力は0となる。そし
て、これを起動条件として、潮流反転連続動作防止装置
により拡大されていた電力分配制御装置における逆送運
転領域を元の状態に戻す。
【0028】さらに、請求項6に対応する発明の直流連
系設備における潮流反転連続動作防止装置の停止装置に
おいては、直流電力指令値の最大値と最小値を最大/最
小値検出手段が検出して、最大値と最小値の両方が通常
の逆送運転領域内または双極運転領域内にあることを変
動範囲検出手段が検出したら、フリップフロップ回路か
らの出力、すなわち逆送運転領域の拡大指令がリセット
されるので、潮流反転連続動作防止装置により拡大され
ていた電力分配制御装置における逆送運転領域は元の状
態に戻る。
【0029】すなわち、直流電力指令値を一定間隔でサ
ンプリング手段がサンプリングし、第1の遅延手段から
の出力、すなわち1ステップ前(時刻t−1)のサンプ
ル値との差分をとる。最大/最小値検出手段は、時刻t
の差分と時刻t−1の差分、すなわち第2の遅延手段か
らの出力を比較し、その結果時刻t−1の差分が正で時
刻tの差分が負の場合には、時刻t−1のサンプル値を
最大値とし、時刻t−1の差分が負で時刻tの差分が正
の場合には、時刻t−1のサンプル値を最小値とする。
【0030】この時、最小値が逆送/双極の正の境界値
よりも大きい、または最小値が逆送/双極の負の境界値
よりも大きく、最大値が逆送/双極の正の境界値よりも
小さい、または最大値が逆送/双極の負の境界値よりも
小さい、のいずれかの条件を満たしたならば、変動範囲
検出手段は1を出力して、フリップフロップ回路からの
出力をリセットする。
【0031】さらにまた、請求項7に対応する発明の直
流連系設備における潮流反転連続動作防止装置の停止装
置においては、請求項6に対応する発明の場合と同様の
方法によって、直流電力指令値の変動分の最大値と最小
値を検出し、直流電力設定値が正の場合は逆送/双極の
正の境界値と直流電力設定値との差分を判定基準とし、
負の場合は逆送/双極の負の境界値と直流電力設定値と
の差を判定基準として、判定基準が正ならば最大値が判
定基準よりも小さいことを、また判定基準が負ならば最
小値が判定基準よりも大きいことをレベル検出手段が検
出すると、フリップフロップ回路からの出力、すなわち
逆送運転領域の拡大指令がリセットされるので、潮流反
転連続動作防止装置により電力分配制御装置で拡大され
ていた逆送運転領域は元の状態に戻る。
【0032】以上により、停止時は直流電力指令値が逆
送/双極の境界を越えるような変動をしていないことを
判定して、潮流反転連続動作防止装置による電力分配制
御装置における逆送運転領域の拡大指令をリセットし、
拡大していた逆送運転領域を元の状態に戻すことによ
り、逆送運転によって双極運転時よりも多くなっていた
有効電力や無効電力の損失を通常の量に戻すことができ
る。
【0033】一方、請求項8に対応する発明の直流連系
設備における潮流反転連続動作防止装置においては、上
記請求項1または請求項2に対応する発明の潮流反転連
続動作防止装置において、交流系統の状態量をレベル検
出手段に入力し、その状態量の変化の大きさから、上位
制御装置が動作するタイミングを検出し、このレベル検
出手段からの出力を、上位制御装置の動作条件の代わり
に用いることにより、上記請求項1または請求項2の場
合と同様に動作し、電力分配制御装置における逆送運転
領域を拡大する。
【0034】以上により、上位制御装置からの出力によ
って周期的に変動する直流電力指令値を、逆送運転領域
を拡大することにより、逆送運転と双極運転との切り替
わりが起きないようにすることが可能となるため、潮流
反転の連続動作を防止して、ケーブルのストレスを回避
することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本実施形態による潮流反転
連続動作防止装置の直流連系設備全体を含めたシステム
を示す構成図であり、図17図と同一要素には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0036】すなわち、本実施形態の連系システムは、
図1に示すように、図17に加えて、潮流反転連続動作
防止装置18を設け、この潮流反転連続動作防止装置1
8からの出力を起動条件(トリガー)として、前記電力
分配制御装置13における逆送運転領域を拡大制御する
構成としている。
【0037】図2は、本実施形態による潮流反転連続動
作防止装置18の詳細な構成例を示すブロック図であ
る。すなわち、本実施形態の潮流反転連続動作防止装置
18は、図2に示すように、加算器A1と、逆送運転移
行検出回路19と、逆送運転検出回路20と、論理和演
算手段である論理和回路21と、論理積演算手段である
論理積回路22とからなっている。
【0038】ここで、加算器A1は、第1極の直流電力
指令値Pdp1 と第2極の直流電力指令値Pdp2 とを加算
するものである。また、逆送運転移行検出回路19は、
加算器A1により加算された直流電力指令値Pdpが、双
極運転領域から逆送運転領域に移行したことを検出する
ものである。
【0039】さらに、逆送運転検出回路20は、各極の
直流電力指令値Pdp1 ,Pdp2 に基づいて、前記直流連
系設備3の運転状態が逆送運転であることを検出するも
のである。
【0040】また、論理和回路21は、逆送運転移行検
出回路19からの出力と逆送運転検出回路20からの出
力との論理和を演算するものである。さらに、論理積回
路22は、前記上位制御装置である自動周波数制御装置
12の動作条件と論理和回路21からの出力との論理積
を演算するものである。
【0041】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について、図3を
用いて説明する。なお、図3は、電力分配制御装置13
における直流電力指令値Pdpの配分パターンの一例を示
す図である。
【0042】図1において、上位制御装置である自動周
波数制御装置12からの出力信号ΔPdpによって、直流
電力指令値Pdpがある周期をもって増減を繰り返すよう
な場合には、直流電力指令値Pdpが双極運転領域から逆
送運転領域に移行したことを逆送運転移行検出回路19
が検出し、かつ上位制御装置である自動周波数制御装置
12の動作条件CNT−ONがオンであれば、電力分配
制御装置13の配分パターンにおける逆送運転領域を、
図3に示すように拡大する。
【0043】また、直流連系設備3の運転状態が逆送運
転であると、これを逆送運転検出回路20が検出し、か
つ上位制御装置である自動周波数制御装置12の動作条
件CNT−ONがオンであれば、同様に電力分配制御装
置13の配分パターンにおける逆送運転領域を拡大す
る。
【0044】上述したように、本実施形態の潮流反転連
続動作防止装置18は、各極の直流電力指令値Pdp1
dp2 を加算する加算器A1と、加算器A1により加算
された直流電力指令値Pdpが、双極運転領域から逆送運
転領域に移行したことを検出する逆送運転移行検出回路
19と、各極の直流電力指令値Pdp1 ,Pdp2 に基づい
て、前記直流連系設備3の運転状態が逆送運転であるこ
とを検出する逆送運転検出回路20と、逆送運転移行検
出回路19からの出力と逆送運転検出回路20からの出
力との論理和を演算する論理和回路21と、上位制御装
置である自動周波数制御装置12の動作条件と論理和回
路21からの出力との論理積を演算する論理積回路22
とから構成し、潮流反転連続動作防止装置18からの出
力を起動条件(トリガー)として、電力分配制御装置1
3における逆送運転領域を拡大制御するようにしたもの
である。
【0045】従って、上位制御装置である自動周波数制
御装置12からの出力によって直流電力指令値が増減を
繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるような場合
にも、電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆
送運転領域を一時的に拡大することによって、逆送運転
状態から双極運転状態に移行しなくなるため、潮流反転
の連続動作を防止して、ケーブル8−1,8−2のスト
レスを回避することが可能となる。
【0046】(第2の実施形態)図4は、本実施形態に
よる潮流反転連続動作防止装置の直流連系設備全体を含
めたシステムを示す構成図であり、図1図と同一要素に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0047】すなわち、本実施形態の連系システムは、
図4に示すように、図1における第1極および第2極の
直流電力指令値Pdp1 およびPdp2 と自動周波数制御装
置12の動作条件CNT−ONに加えて、直流電力設定
値Pd0と自動周波数制御装置12の出力上限値ULMT
および下限値DLMTを、潮流反転連続動作防止装置1
8へ入力するようにし、この潮流反転連続動作防止装置
18からの出力を起動条件(トリガー)として、前記電
力分配制御装置13における逆送運転領域を拡大制御す
る構成としている。
【0048】図5は、本実施形態による潮流反転連続動
作防止装置18の詳細な構成例を示すブロック図であ
り、図2図と同一要素には同一符号を付して示してい
る。すなわち、本実施形態の潮流反転連続動作防止装置
18は、図5に示すように、二つの加算器A2,A3
と、境界超越判定回路23と、逆送運転検出回路20
と、論理積回路22とからなっている。
【0049】ここで、加算器A2は、直流電力設定値P
dpと上位制御装置である自動周波数制御装置12の出力
上限値ULMTとを加算するものである。また、加算器
A3は、直流電力設定値Pdpと上位制御装置である自動
周波数制御装置12の出力下限値DLMTとを加算する
ものである。
【0050】一方、境界超越判定回路23は、二つの加
算器A2,A3からの出力のうち少なくとも一つが通常
の逆送/双極の境界を越えたことを判定するものであ
る。また、逆送運転検出回路20は、各極の直流電力指
令値Pdp1 ,Pdp2 に基づいて、直流連系設備3の運転
状態が逆送運転であることを検出するものである。
【0051】さらに、論理積回路22は、境界超越判定
回路23からの出力と逆送運転検出回路20からの出力
と上位制御装置である自動周波数制御装置12の動作条
件との論理積を演算するものである。
【0052】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について説明す
る。図4において、上位制御装置である自動周波数制御
装置12からの出力信号ΔPdpによって、直流電力指令
値Pdpがある周期をもって増減を繰り返すような場合に
は、直流電力設定値Pd0と上位制御装置である自動周波
数制御装置12の出力上限値ULMTとの加算結果と、
直流電力設定値Pd0と上位制御装置である自動周波数制
御装置12の出力下限値DLMTとの加算結果のうち、
少なくとも一つが通常の逆送/双極の境界を越えると、
これを境界超越判定回路23が判定し、かつ直流連系設
備3の運転状態が逆送運転であると、これを逆送運転検
出回路20が検出し、かつ上位制御装置である自動周波
数制御装置12の動作条件CNT−ONがオンであれ
ば、電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆送
運転領域を、前記図3に示すように拡大する。
【0053】上述したように、本実施形態の潮流反転連
続動作防止装置18は、直流電力設定値Pdpと上位制御
装置である自動周波数制御装置12の出力上限値ULM
Tとを加算する加算器A2と、直流電力設定値Pdpと上
位制御装置である自動周波数制御装置12の出力下限値
DLMTとを加算する加算器A3と、二つの加算器A
2,A3からの出力のうち少なくとも一つが通常の逆送
/双極の境界を越えたことを判定する境界超越判定回路
23と、各極の直流電力指令値Pdp1 ,Pdp2 に基づい
て、直流連系設備3の運転状態が逆送運転であることを
検出する逆送運転検出回路20と、境界超越判定回路2
3からの出力と逆送運転検出回路20からの出力と上位
制御装置である自動周波数制御装置12の動作条件との
論理積を演算する論理積回路22とから構成し、潮流反
転連続動作防止装置18からの出力を起動条件(トリガ
ー)として、電力分配制御装置13における逆送運転領
域を拡大制御するようにしたものである。
【0054】従って、上位制御装置である自動周波数制
御装置12からの出力によって直流電力指令値が増減を
繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるような場合
にも、電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆
送運転領域を一時的に拡大することによって、逆送運転
状態から双極運転状態に移行しなくなるため、潮流反転
の連続動作を防止して、ケーブル8−1,8−2のスト
レスを回避することが可能となる。
【0055】(第3の実施形態)図6は、本実施形態に
よる潮流反転連続動作防止装置の直流連系設備全体を含
めたシステムを示す構成図であり、図1図と同一要素に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0056】すなわち、本実施形態の連系システムは、
図6に示すように、図1における第1極および第2極の
直流電力指令値Pdp1 およびPdp2 と自動周波数制御装
置12の動作条件CNT−ONに代えて、直流電力設定
値Pdpと自動周波数制御装置12からの出力である直流
電力指令値の変動分ΔPdpを、潮流反転連続動作防止装
置18へ入力するようにし、この潮流反転連続動作防止
装置18からの出力を起動条件(トリガー)として、前
記電力分配制御装置13における逆送運転領域を拡大制
御する構成としている。
【0057】図7は、本実施形態による潮流反転連続動
作防止装置18の詳細な構成例を示すブロック図であ
り、図2図と同一要素には同一符号を付して示してい
る。すなわち、本実施形態の潮流反転連続動作防止装置
18は、図7に示すように、加算器A4と、減算器A5
と、レベル検出回路24と、逆送運転検出回路20と、
フリップフロップ回路25と、論理積回路22とからな
っている。
【0058】ここで、加算器A4は、直流電力設定値P
d0と直流電力指令値の変動分ΔPdpとを加算するもので
ある。また、減算器A5は、逆送/双極の境界値Pdmin
と直流電力値Pd0との差分を算出するものである。
【0059】一方、レベル検出回路24は、直流電力指
令値の変動分ΔPdpが減算器A5からの出力を越えたこ
とを検出するものである。また、逆送運転検出回路20
は、加算器A4からの出力に基づいて、直流連系設備3
の運転状態が逆送運転であることを検出するものであ
る。
【0060】さらに、フリップフロップ回路25は、レ
ベル検出回路24からの出力をセット信号として入力す
るものである。さらにまた、論理積回路22は、フリッ
プフロップ回路25からの出力と逆送運転検出回路20
からの出力との論理積を演算するものである。
【0061】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について、図8に
示すフロー図を用いて説明する。図6において、上位制
御装置である自動周波数制御装置12からの出力信号Δ
dpによって、直流電力指令値Pdpがある周期をもって
増減を繰り返すような場合には、図8に示すように、直
流電力設定値Pdpが正ならばPdmin−Pd0を判定基準Δ
m とし、また直流電力設定値Pdpが負ならば−Pdmin
−Pd0を判定基準ΔPm として、ΔPm >0かつΔPdp
>ΔPm 、またはΔPm <0かつΔPdp<ΔPm が満た
されることを、一度でもレベル検出回路24が検出すれ
ば、フリップフロップ回路25からの出力は1(真)を
保持するため、直流連系設備3の運転状態が逆送である
と、これを逆送運転検出回路20が検出した時点で、電
力分配制御装置13の配分パターンにおける逆送運転領
域を、前記図3に示すように拡大する。
【0062】上述したように、本実施形態の潮流反転連
続動作防止装置18は、直流電力設定値Pd0と直流電力
指令値の変動分ΔPdpとを加算する加算器A4と、逆送
/双極の境界値Pdminと直流電力値Pd0との差分を算出
する減算器A5と、直流電力指令値の変動分ΔPdpが減
算器A5からの出力を越えたことを検出するレベル検出
回路24と、加算器A4からの出力に基づいて、直流連
系設備3の運転状態が逆送運転であることを検出する逆
送運転検出回路20と、レベル検出回路24からの出力
をセット信号として入力するフリップフロップ回路25
と、フリップフロップ回路25からの出力と逆送運転検
出回路20からの出力との論理積を演算する論理積回路
22とから構成し、潮流反転連続動作防止装置18から
の出力を起動条件(トリガー)として、電力分配制御装
置13における逆送運転領域を拡大制御するようにした
ものである。
【0063】従って、上位制御装置である自動周波数制
御装置12からの出力によって直流電力指令値が増減を
繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるような場合
にも、電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆
送運転領域を一時的に拡大することによって、逆送運転
状態から双極運転状態に移行しなくなるため、潮流反転
の連続動作を防止して、ケーブル8−1,8−2のスト
レスを回避することが可能となる。
【0064】(第4の実施形態)図9は、本実施形態に
よる潮流反転連続動作防止装置の停止装置の詳細な構成
例を示すブロック図であり、図2、図5、図7と同一要
素には同一符号を付して示している。
【0065】すなわち、本実施形態では、図9に示すよ
うに、前記第1乃至第3の実施形態のいずれかの実施形
態における潮流反転連続動作防止装置18に加えて、停
止装置26を備え、この停止装置26により、潮流反転
連続動作防止装置18による電力分配制御装置における
逆送運転領域の拡大制御を解除する構成としている。
【0066】この停止装置26は、境界超越判定回路2
7と、タイマー28と、フリップフロップ回路25とか
らなっている。ここで、境界超越判定回路27は、直流
電力指令値Pdpが通常の逆送/双極の境界±Pdminを越
えたことを検出するものである。
【0067】また、タイマー28は、境界超越判定回路
27からの出力がリセットされたことをスタート条件と
して一定時間が経過したことを検出するものである。さ
らに、フリップフロップ回路25は、潮流反転連続動作
防止装置18からの出力をセット信号、タイマー28か
らの出力をリセット信号として入力するものである。
【0068】すなわち、タイマー28からの出力を起動
条件として、潮流反転連続動作防止装置18による電力
分配制御装置13における逆送運転領域の拡大制御を解
除するようにしている。
【0069】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について、図10
に示すフロー図を用いて説明する。図9において、前記
第1乃至第3の実施形態のいずれかの実施形態における
潮流反転連続動作防止装置18によって、電力分配制御
装置13における逆送運転領域が拡大された後に、直流
電力指令値Pdpが、変化する事前の運転状態が双極運転
(|Pd0|>Pdmin)の場合には、逆送運転領域(−P
dmin<Pdp<Pdmin)に入っている間、また変化する事
前の運転状態が逆送運転(−Pdmin<Pdp<Pdmin)の
場合には、双極運転領域(Pdp>Pdmin or Pdp
−Pdmin)に入っている間、常に時刻tをtkに保持し
ておくと、直流電力指令値Pdpが逆送/双極の境界を越
えている間は、tとtkとの差は0となるが、逆送/双
極の境界内に戻ると、tkは更新されなくなるため、t
−tkは再度逆送/双極の境界内に戻った後の経過時間
となる。
【0070】そして、このt−tkがあるしきい値を越
えた場合、すなわち直流電力指令値Pdpが一定時間逆送
/双極の境界を越えない場合には、直流電力指令値Pdp
は大きく変動していないものとなみし、逆送運転領域の
解除指令を出力する。これは、タイマー28から出力さ
れるフリップフロップ回路25へのリセット信号に相当
する。
【0071】これにより、フリップフロップ回路25か
らの出力はリセットされて、電力分配制御装置13の配
分パターンにおける逆送運転領域は、元の状態に戻る。
上述したように、本実施形態の潮流反転連続動作防止装
置18の停止装置26は、直流電力指令値Pdpが通常の
逆送/双極の境界±Pdminを越えたことを検出する境界
超越判定回路27と、境界超越判定回路27からの出力
がリセットされたことをスタート条件として一定時間が
経過したことを検出するタイマー28と、潮流反転連続
動作防止装置18からの出力をセット信号、タイマー2
8からの出力をリセット信号として入力するフリップフ
ロップ回路25とから構成し、タイマー28からの出力
を起動条件として、潮流反転連続動作防止装置18によ
る電力分配制御装置13における逆送運転領域の拡大制
御を解除するようにしたものである。
【0072】従って、直流電力指令値が通常の逆送運転
領域/双極運転領域の境界を越えなくなったことを検出
し、拡大していた逆送運転領域を通常の状態に戻すこと
により、通常の運転状態に戻るため、逆送運転によって
双極運転時よりも多く発生していた有効電力および無効
電力の損失の増加を防止する、すなわち損失を通常の量
に戻すことが可能となる。
【0073】(第5の実施形態)図11は、本実施形態
による潮流反転連続動作防止装置の停止装置の詳細な構
成例を示すブロック図であり、図2、図5、図7と同一
要素には同一符号を付して示している。
【0074】すなわち、本実施形態では、図11に示す
ように、前記第1乃至第3の実施形態のいずれかの実施
形態における潮流反転連続動作防止装置18に加えて、
停止装置26を備え、この停止装置26により、潮流反
転連続動作防止装置18による電力分配制御装置におけ
る逆送運転領域の拡大制御を解除する構成としている。
【0075】この停止装置26は、オンディレイ29
と、論理積回路22とからなっている。ここで、オンデ
ィレイ29は、潮流反転連続動作防止装置18からの出
力によって電力分配制御装置13における逆送運転領域
を拡大制御して後一定時間が経過するとオフ信号を出力
するものである。
【0076】また、論理積回路22は、オンディレイ2
9からの出力の反転出力と潮流反転連続動作防止装置1
8からの出力との論理積を演算するものである。すなわ
ち、論理積回路22からの出力を起動条件として、潮流
反転連続動作防止装置18による電力分配制御装置13
における逆送運転領域の拡大制御を解除するようにして
いる。
【0077】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について説明す
る。図11において、前記第1乃至第3の実施形態のい
ずれかの実施形態における潮流反転連続動作防止装置1
8から逆送運転領域の拡大指令が出力されても、オンデ
ィレイ29は一定時間の間はオフ信号を出力するが、論
理積回路22の入力段で信号が反転されるため、論理積
回路22からの出力は1(真)となり、電力分配制御装
置13における配分パターンの逆送運転領域は拡大され
る。
【0078】そして、一定時間が経過すると、オンディ
レイ29がオン信号を出力するため、論理積回路22に
は0(偽)が入力され、その結果論理積回路22の出力
が0(偽)となり、拡大されていた電力分配制御装置1
3における配分パターンの逆送運転領域は、元の状態に
戻る。
【0079】上述したように、本実施形態の潮流反転連
続動作防止装置18の停止装置26は、潮流反転連続動
作防止装置18からの出力によって電力分配制御装置1
3における逆送運転領域を拡大制御して後一定時間が経
過するとオフ信号を出力するオンディレイ29と、オン
ディレイ29からの出力の反転出力と潮流反転連続動作
防止装置18からの出力との論理積を演算する論理積回
路22とから構成し、論理積回路22からの出力を起動
条件として、潮流反転連続動作防止装置18による電力
分配制御装置13における逆送運転領域の拡大制御を解
除するようにしたものである。
【0080】従って、潮流反転連続動作防止装置18か
ら逆送運転領域の拡大指令が出力されてから一定時間経
過後に、拡大していた逆送運転領域を通常の状態に戻す
ことにより、通常の運転状態に戻るため、逆送運転によ
って双極運転時よりも多く発生していた有効電力および
無効電力の損失の増加を防止する、すなわち損失を通常
の量に戻すことが可能となる。
【0081】(第6の実施形態)図12は、本実施形態
による潮流反転連続動作防止装置の停止装置の詳細な構
成例を示すブロック図であり、図2、図5、図7と同一
要素には同一符号を付して示している。
【0082】すなわち、本実施形態では、図12に示す
ように、前記第1乃至第3の実施形態のいずれかの実施
形態における潮流反転連続動作防止装置18に加えて、
停止装置26を備え、この停止装置26により、潮流反
転連続動作防止装置18による電力分配制御装置におけ
る逆送運転領域の拡大制御を解除する構成としている。
【0083】この停止装置26は、サンプリング回路3
0と、第1の遅延回路31と、減算器A6と、第2の遅
延回路32と、最大/最小値検出回路33と、変動範囲
検出回路34と、フリップフロップ回路25とからなっ
ている。
【0084】ここで、サンプリング回路30は、直流電
力指令値Pdpをある一定間隔でサンプルホールドするも
のである。また、第1の遅延回路31は、サンプリング
回路30からの出力を保持するものである。
【0085】さらに、減算器A6は、サンプリング回路
30からの出力と第1の遅延回路31からの出力との差
分を算出するものである。一方、第2の遅延回路32
は、減算器A6からの出力を保持するものである。
【0086】また、最大/最小値検出回路33は、減算
器A6からの出力と第2の遅延回路32からの出力とに
基づいて、直流電力指令値Pdpの最大値と最小値を検出
するものである。
【0087】さらに、変動範囲検出回路34は、最大/
最小値検出回路33により検出された直流電力指令値P
dpの最大値と最小値が共に、通常の逆送運転領域内また
は双極運転領域内のどちらかの範囲内にあることを検出
するものである。
【0088】さらにまた、フリップフロップ回路25
は、潮流反転連続動作防止装置18からの出力をセット
信号、変動範囲検出回路34からの出力をリセット信号
として入力するものである。
【0089】すなわち、変動範囲検出回路34からの出
力を起動条件として、潮流反転連続動作防止装置18に
よる電力分配制御装置13における逆送運転領域の拡大
制御を解除するようにしている。
【0090】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について、図13
に示すフロー図、および図14に示す概念図を用いて説
明する。
【0091】図12において、前記第1乃至第3の実施
形態のいずれかの実施形態における潮流反転連続動作防
止装置18によって、逆送運転領域が拡大された後に、
直流電力指令値Pdpをある一定間隔をもってサンプリン
グ回路30でサンプリングし、時刻tでの直流電力指令
値pdp(t)と第1の遅延回路31に保持されていた時
刻t−1でのサンプリング値Pdp(t−1)との差分を
とる。
【0092】そして、この差分を時刻tでの差分SPdp
(t)とする時、時刻tでの差分SPdp(t)と第2の
遅延回路32に保持されていた時刻t−1での差分SP
dp(t−1)とを比較し、SPdp(t−1)>0かつS
dp(t)<0ならば、時刻t−1でのサンプリング値
dp(t−1)を最大値、またSPdp(t−1)<0か
つSPdp(t)>0ならば、時刻t−1でのサンプリン
グ値Pdp(t−1)を最小値として、最大/最小値検出
回路33が算出する。
【0093】図14におけるサンプリング回路30から
の出力は、直流電力指令値Pdpを一定間隔でサンプリン
グしたものであり、第1の遅延回路31からの出力は、
サンプリング回路30からの出力を保持したものである
ので、1サンプリング分遅れた形となっている。
【0094】すなわち、サンプリング回路30−第1の
遅延回路31の値が時刻t1で負であるのに対し、第2
の遅延回路32からの出力が正となっているため、1サ
ンプリング前t1−1でのサンプリング回路30からの
出力、すなわち時刻t1における第1の遅延回路31か
らの出力が、最大値として出力される。
【0095】また、時刻t2では、逆にサンプリング回
路30−第1の遅延回路31の値が正、第2の遅延回路
32からの出力が負となっているため、1サンプリング
前t2−1でのサンプリング回路30からの出力、すな
わち時刻t2における第1の遅延回路31からの出力が
最小値として出力される。
【0096】そして、この最大値と最小値が両方とも、
同一双極運転領域または逆送運転領域に収まることを変
動範囲検出回路34が検出すると、フリップフロップ回
路25からの出力がリセットされるため、拡大されてい
た電力分配制御装置13における配分パターンの逆送運
転領域は、通常の状態に戻る。
【0097】上述したように、本実施形態の潮流反転連
続動作防止装置18の停止装置26は、直流電力指令値
dpをある一定間隔でサンプルホールドするサンプリン
グ回路30と、サンプリング回路30からの出力を保持
する第1の遅延回路31と、サンプリング回路30から
の出力と第1の遅延回路31からの出力との差分を算出
する減算器A6と、減算器A6からの出力を保持する第
2の遅延回路32と、減算器A6からの出力と第2の遅
延回路32からの出力とに基づいて、直流電力指令値P
dpの最大値と最小値を検出する最大/最小値検出回路3
3と、最大/最小値検出回路33により検出された最大
値と最小値が共に、通常の逆送運転領域内または双極運
転領域内のどちらかの範囲内にあることを検出する変動
範囲検出回路34と、潮流反転連続動作防止装置18か
らの出力をセット信号、変動範囲検出回路34からの出
力をリセット信号として入力するフリップフロップ回路
25とから構成し、変動範囲検出回路34からの出力を
起動条件として、潮流反転連続動作防止装置18による
電力分配制御装置13における逆送運転領域の拡大制御
を解除するようにしたものである。
【0098】従って、直流電力指令値が通常の逆送運転
領域/双極運転領域の境界を越えなくなったことを検出
し、拡大していた逆送運転領域を通常の状態に戻すこと
により、通常の運転状態に戻るため、逆送運転によって
双極運転時よりも多く発生していた有効電力および無効
電力の損失の増加を防止する、すなわち損失を通常の量
に戻すことが可能となる。
【0099】(第7の実施形態)図15は、本実施形態
による潮流反転連続動作防止装置の停止装置の詳細な構
成例を示すブロック図であり、図12と同一要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0100】すなわち、本実施形態では、図15に示す
ように、図12における直流電力指令値Pdpに代えて、
上位制御装置である自動周波数制御装置12からの出力
である直流電力指令値の変動分ΔPdpを、サンプリング
回路30の入力として用い、さらに、前記変動範囲検出
回路34に代えて、逆送/双極の境界値Pdminと直流電
力設定値Pd0との差分(Pdmin−Pd0 OR −Pdmin
−Pd0)を算出する減算器A7と、最大/最小値検出回
路33により検出された直流電力指令値Pdpの最大値と
最小値が、減算器A7からの出力を越えないことを検出
するレベル検出回路35とを備え、レベル検出回路35
からの出力を起動条件として、潮流反転連続動作防止装
置18による電力分配制御装置13における逆送運転領
域の拡大制御を解除する構成としている。
【0101】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について、図16
に示すフロー図を用いて説明する。図15において、前
記第6の実施形態の場合と同様の方法で、直流電力指令
値の変動分ΔPdpの最大値と最小値を、最大/最小値検
出回路33が算出する。そして、直流電力設定値Pd0
正の場合には、Pdmin−Pd0を判定基準ΔPm とし、ま
た直流電力設定値Pd0が負の場合には、−Pdmin−Pd0
を判定基準ΔPm として、ΔPm が正ならば、最大値が
ΔPm よりも小さいことを、またΔPm が負ならば、最
小値がΔPm よりも大きいことを、レベル検出回路35
が検出すると、フリップフロップ回路25からの出力が
リセットされるため、拡大されていた電力分配制御装置
13における配分パターンの逆送運転領域は、通常の状
態に戻る。
【0102】上述したように、本実施形態の潮流反転連
続動作防止装置18の停止装置26は、前記第6の実施
形態における直流電力指令値に代えて、上位制御装置で
ある自動周波数制御装置12からの出力である直流電力
指令値の変動分を、サンプリング回路30の入力として
用い、さらに、変動範囲検出回路34に代えて、逆送/
双極の境界値と直流電力設定値との差分を算出する減算
器A7と、最大/最小値検出回路33により検出された
直流電力指令値の最大値と最小値が、減算器A7からの
出力を越えないことを検出するレベル検出回路35とを
備えて構成し、レベル検出回路35からの出力を起動条
件として、潮流反転連続動作防止装置18による電力分
配制御装置13における逆送運転領域の拡大制御を解除
するようにしたものである。
【0103】従って、直流電力指令値が通常の逆送運転
領域/双極運転領域の境界を越えなくなったことを検出
し、拡大していた逆送運転領域を通常の状態に戻すこと
により、通常の運転状態に戻るため、逆送運転によって
双極運転時よりも多く発生していた有効電力および無効
電力の損失の増加を防止する、すなわち損失を通常の量
に戻すことが可能となる。
【0104】(第8の実施形態)本実施形態による潮流
反転連続動作防止装置18は、前記第1または第2の実
施形態において、上位制御装置である自動周波数制御装
置12の動作条件CNT−ONに代えて、直流連系設備
3により相互に接続される交流系統1−1,1−2の状
態量を、前記論理積回路22の入力として用い、この論
理積回路22からの出力を起動条件として、前記電力分
配制御装置13における逆送運転領域を拡大制御する構
成としている。
【0105】すなわち、より具体的には、交流系統1−
1,1−2の周波数を入力とするレベル検出器を備え、
このレベル検出器からの出力を論理積回路22に、上位
制御装置である自動周波数制御装置12の動作条件CN
T−ONに代えて入力する構成としている。
【0106】または、ルート断となると系統が分断され
る送電線や大きな周波数変動が発生する送電線のルート
断信号を論理積回路22に、上位制御装置である自動周
波数制御装置12の動作条件CNT−ONに代えて入力
する構成としている。
【0107】次に、以上のように構成した本実施形態の
潮流反転連続動作防止装置18の作用について説明す
る。上位制御装置である自動周波数制御装置12からの
出力信号ΔPdpによって、直流電力指令値Pdpがある周
期をもって増減を繰り返すような場合には、前記第1の
実施形態の場合と同様に、直流電力指令値Pdpが双極運
転領域から逆送運転領域に推移したことを逆送運転移行
検出回路19が検出、または直流連系設備3の運転状態
が逆送運転であると逆送運転検出回路20が検出、すな
わち前記図2における論理和回路21からの出力がオン
となっており、かつ周波数のレベル検出器からの出力が
オンであれば、電力分配制御装置13の配分パターンに
おける逆送運転領域を、前記図3に示すように拡大す
る。
【0108】または、周波数のレベル検出器の出力の代
わりに、送電線のルート断信号がオンであることを条件
に、電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆送
運転領域を前記図3に示すように拡大する。
【0109】一方、前記第2の実施形態の場合と同様
に、直流電力設定値Pd0と上位制御装置である自動周波
数制御装置12の出力上限値ULMTとの加算結果と、
直流電力設定値Pd0と上位制御装置である自動周波数制
御装置12の出力下限値DLMTとの加算結果のうち、
少なくとも一つが通常の逆送/双極の境界を越えると、
これを境界超越判定回路23が判定し、かつ運転状態が
逆送であると、これを逆送運転検出回路20が検出し、
かつ周波数のレベル検出器からの出力がオンであれば、
電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆送運転
領域を前記図3に示すように拡大する。
【0110】または、周波数のレベル検出器の出力の代
わりに、送電線のルート断信号がオンであることを条件
に、電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆送
運転領域を前記図3に示すように拡大する。
【0111】上述したように、本実施形態の潮流反転連
続動作防止装置18の停止装置26は、前記第1または
第2の実施形態における上位制御装置である自動周波数
制御装置12の動作条件CNT−ONに代えて、直流連
系設備3により相互に接続される交流系統1−1,1−
2の状態量を、論理積回路22の入力として用い、この
論理積回路22からの出力を起動条件として、電力分配
制御装置13における逆送運転領域を拡大制御するよう
にしたものである。
【0112】従って、上位制御装置である自動周波数制
御装置12からの出力によって直流電力指令値が増減を
繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるような場合
にも、電力分配制御装置13の配分パターンにおける逆
送運転領域を一時的に拡大することによって、逆送運転
状態から双極運転状態に移行しなくなるため、潮流反転
の連続動作を防止して、ケーブル8−1,8−2のスト
レスを回避することが可能となる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、運転指令として与
えられる直流電力設定値と上位制御装置からの出力であ
る直流電力指令値の変動分の和として与えられる直流電
力指令値を複数の定電力制御装置へ配分する電力分配制
御装置を備えて構成される直流連系設備において、ま
ず、請求項1に対応する発明によれば、配分された各極
の直流電力指令値を加算する加算手段と、加算手段によ
り加算された直流電力指令値が双極運転領域から逆送運
転領域に移行したことを検出する逆送運転移行検出手段
と、各極の直流電力指令値に基づいて、直流連系設備の
運転状態が逆送運転であることを検出する逆送運転検出
手段と、逆送運転移行検出手段からの出力と逆送運転検
出手段からの出力との論理和を演算する論理和演算手段
と、上位制御装置の動作条件と論理和演算手段からの出
力との論理積を演算する論理積演算手段とを備えて成
り、論理積演算手段からの出力を起動条件として、電力
分配制御装置における逆送運転領域を拡大制御するよう
にしたので、自動周波数制御装置等の上位制御装置から
の出力によって直流電力指令値が増減を繰り返し、逆送
/双極の境界を何度も越えるような場合に、逆送運転領
域を一時的に拡大することによって、潮流反転の連続動
作を防止して、ケーブルのストレスを回避することが可
能な直流連系設備における潮流反転連続動作防止装置が
提供できる。
【0114】また、請求項2に対応する発明によれば、
直流電力設定値と上位制御装置の出力上限値とを加算す
る第1の加算手段と、直流電力設定値と上位制御装置の
出力下限値とを加算する第2の加算手段と、各加算手段
からの出力のうち少なくとも一つが逆送/双極の境界を
越えたことを判定する境界超越判定手段と、各極の直流
電力指令値に基づいて、直流連系設備の運転状態が逆送
運転であることを検出する逆送運転検出手段と、境界超
越判定手段からの出力と逆送運転検出手段からの出力と
上位制御装置の動作条件との論理積を演算する論理積演
算手段とを備えて成り、論理積演算手段からの出力を起
動条件として、電力分配制御装置における逆送運転領域
を拡大制御するようにしたので、自動周波数制御装置等
の上位制御装置からの出力によって直流電力指令値が増
減を繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるような
場合に、逆送運転領域を一時的に拡大することによっ
て、潮流反転の連続動作を防止して、ケーブルのストレ
スを回避することが可能な直流連系設備における潮流反
転連続動作防止装置が提供できる。
【0115】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、逆送/双極の境界値と直流電力設定値との差分を算
出する減算手段と、上位制御装置からの出力である直流
電力指令値の変動分が減算手段からの出力を越えたこと
を検出するレベル検出手段と、レベル検出手段からの出
力をセット信号として入力するフリップフロップ回路
と、直流電力設定値と直流電力指令値の変動分とを加算
する加算手段と、加算手段からの出力に基づいて、直流
連系設備の運転状態が逆送運転であることを検出する逆
送運転検出手段と、フリップフロップ回路からの出力と
逆送運転検出手段からの出力との論理積を演算する論理
積演算手段とを備えて成り、論理積演算手段からの出力
を起動条件として、電力分配制御装置における逆送運転
領域を拡大制御するようにしたので、自動周波数制御装
置等の上位制御装置からの出力によって直流電力指令値
が増減を繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるよ
うな場合に、逆送運転領域を一時的に拡大することによ
って、潮流反転の連続動作を防止して、ケーブルのスト
レスを回避することが可能な直流連系設備における潮流
反転連続動作防止装置が提供できる。
【0116】一方、請求項4に対応する発明によれば、
上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する発
明の直流連系設備における潮流反転連続動作防止装置に
おいて、運転指令として与えられる直流電力設定値と上
位制御装置からの出力である直流電力指令値の変動分の
和として与えられる直流電力指令値が逆送/双極の境界
を越えたことを検出する境界超越判定手段と、境界超越
判定手段からの出力がリセットされたことをスタート条
件として一定時間が経過したことを検出するタイマー手
段と、潮流反転連続動作防止装置からの出力をセット信
号、タイマー手段からの出力をリセット信号として入力
するフリップフロップ回路とを備えて成り、タイマー手
段からの出力を起動条件として、潮流反転連続動作防止
装置による電力分配制御装置における逆送運転領域の拡
大制御を解除するようにしたので、逆送運転によって双
極運転時よりも多くなっていた有効電力や無効電力の損
失を通常の量に戻すことが可能な直流連系設備における
潮流反転連続動作防止装置の停止装置が提供できる。
【0117】また、請求項5に対応する発明によれば、
上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する発
明の直流連系設備における潮流反転連続動作防止装置に
おいて、潮流反転連続動作防止装置からの出力によって
電力分配制御装置における逆送運転領域を拡大制御して
から一定時間が経過するとオフ信号を出力するオンディ
レイ手段と、オンディレイ手段からの出力の反転出力出
力と潮流反転連続動作防止装置からの出力との論理積を
演算する論理積演算手段とを付加して成り、論理積演算
手段からの出力を起動条件として、潮流反転連続動作防
止装置による電力分配制御装置における逆送運転領域の
拡大制御を解除するようにしたので、逆送運転によって
双極運転時よりも多くなっていた有効電力や無効電力の
損失を通常の量に戻すことが可能な直流連系設備におけ
る潮流反転連続動作防止装置の停止装置が提供できる。
【0118】さらに、請求項6に対応する発明によれ
ば、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応す
る発明の直流連系設備における潮流反転連続動作防止装
置において、運転指令として与えられる直流電力設定値
と上位制御装置からの出力である直流電力指令値の変動
分の和として与えられる直流電力指令値を一定間隔でサ
ンプルホールドするサンプリング手段と、サンプリング
手段からの出力を保持する第1の遅延手段と、サンプリ
ング手段からの出力と第1の遅延手段からの出力との差
分を算出する減算手段と、減算手段からの出力を保持す
る第2の遅延手段と、減算手段からの出力と第2の遅延
手段からの出力とに基づいて、直流電力指令値の最大値
と最小値を検出する最大/最小値検出手段と、最大/最
小値検出手段により検出された最大値と最小値が共に、
通常の逆送運転領域内または双極運転領域内にあること
を検出する変動範囲検出手段と、潮流反転連続動作防止
装置からの出力をセット信号、変動範囲検出手段からの
出力をリセット信号として入力するフリップフロップ回
路とを備えて成り、変動範囲検出手段からの出力を起動
条件として、潮流反転連続動作防止装置による電力分配
制御装置における逆送運転領域の拡大制御を解除するよ
うにしたので、逆送運転によって双極運転時よりも多く
なっていた有効電力や無効電力の損失を通常の量に戻す
ことが可能な直流連系設備における潮流反転連続動作防
止装置の停止装置が提供できる。
【0119】さらにまた、請求項7に対応する発明によ
れば、上記請求項6に対応する発明の直流連系設備にお
ける潮流反転連続動作防止装置の停止装置において、上
記直流電力指令値に代えて、上位制御装置からの出力で
ある直流電力指令値の変動分を、サンプリング手段の入
力として用い、さらに、変動範囲検出手段に代えて、逆
送/双極の境界値と直流電力設定値との差分を算出する
減算手段と、直流電力指令値の最大値と最小値が減算手
段からの出力を越えないことを検出するレベル検出手段
とを備えて成り、レベル検出手段からの出力を起動条件
として、潮流反転連続動作防止装置による電力分配制御
装置における逆送運転領域の拡大制御を解除するように
したので、逆送運転によって双極運転時よりも多くなっ
ていた有効電力や無効電力の損失を通常の量に戻すこと
が可能な直流連系設備における潮流反転連続動作防止装
置の停止装置が提供できる。
【0120】一方、請求項8に対応する発明では、上記
請求項1または請求項2に対応する発明の直流連系設備
における潮流反転連続動作防止装置において、運転指令
として与えられる直流電力設定値と上位制御装置からの
出力である直流電力指令値の変動分の和として与えられ
る直流電力指令値を複数の定電力制御装置へ配分する電
力分配制御装置を備えて構成される直流連系設備におい
て、上位制御装置の動作条件に代えて、直流連系設備に
より相互に接続される交流系統の状態量を、論理積演算
手段の入力として用い、論理積手段からの出力を起動条
件として、電力分配制御装置における逆送運転領域を拡
大制御するようにしたので、自動周波数制御装置等の上
位制御装置からの出力によって直流電力指令値が増減を
繰り返し、逆送/双極の境界を何度も越えるような場合
に、逆送運転領域を一時的に拡大することによって、潮
流反転の連続動作を防止して、ケーブルのストレスを回
避することが可能な直流連系設備における潮流反転連続
動作防止装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による潮流反転連続動作防止装置の直流
連系設備全体を含めた第1の実施形態を示す構成図。
【図2】同第1の実施形態における潮流反転連続動作防
止装置の詳細な構成例を示すブロック図。
【図3】同第1の実施形態における潮流反転連続動作防
止装置が動作した時の直流電力指令値の配分パターンの
一例を示す図。
【図4】本発明による潮流反転連続動作防止装置の直流
連系設備全体を含めた第2の実施形態を示す構成図。
【図5】同第2の実施形態における潮流反転連続動作防
止装置の詳細な構成例を示すブロック図。
【図6】本発明による潮流反転連続動作防止装置の直流
連系設備全体を含めた第3の実施形態を示す構成図。
【図7】同第3の実施形態における潮流反転連続動作防
止装置の詳細な構成例を示すブロック図。
【図8】同第3の実施形態における潮流反転連続動作防
止装置の動作の流れを説明するためのフロー図。
【図9】本発明による潮流反転連続動作防止装置の停止
装置の第4の実施形態を示すブロック図。
【図10】同第4の実施形態における潮流反転連続動作
防止装置の停止装置の処理の流れを説明するためのフロ
ー図。
【図11】本発明による潮流反転連続動作防止装置の停
止装置の第5の実施形態を示すブロック図。
【図12】本発明による潮流反転連続動作防止装置の停
止装置の第6の実施形態を示すブロック図。
【図13】同第6の実施形態における潮流反転連続動作
防止装置の停止装置の処理の流れを説明するためのフロ
ー図。
【図14】同第6の実施形態における潮流反転連続動作
防止装置の停止装置における最小値と最大値の検出方法
を説明するための概念図。
【図15】本発明による潮流反転連続動作防止装置の停
止装置の第7の実施形態を示すブロック図。
【図16】同第7の実施形態における潮流反転連続動作
防止装置の停止装置の処理の流れを説明するためのフロ
ー図。
【図17】従来の交流系統の連系システムの一例を示す
構成図。
【図18】従来の直流電力指令値の配分パターンの一例
を示す図。
【符号の説明】
1…1−1,1−2…交流系統、 2−1,2−2…交流送電線、 3…直流連系設備、 4−1,4−2…変換器交流母線、 5−1〜5−4…変換器用変圧器、 6−1〜6−4…電力変換装置、 7−1〜7−4…平滑リアクトル、 8−1,8−2…直流送電線(ケーブル)、 9−1,9−2…周波数検出器、 10−1〜10−4…直流電流検出器、 11−1〜11−4…直流電圧検出器、 12…自動周波数制御装置、 13…電力分配制御装置、 14−1,14−2…定電力制御装置、 15−1〜15−4…定電流制御装置、 16−1〜16−4…定電圧制御装置、 17−1〜17−4…最小値選択回路、 18…潮流反転連続動作防止装置、 19…逆送運転移行検出装置、 20…逆送運転検出装置、 21…論理和回路、 22…論理積回路、 23…境界超越判定回路、 24…レベル検出回路、 25…フリップフロップ回路、 26…停止装置、 27…境界超越判定回路、 28…タイマー、 29…オンディレイ、 30…サンプリング回路、 31…第1の遅延回路、 32…第2の遅延回路、 33…最大/最小値検出回路、 34…変動範囲検出回路、 35…レベル検出回路、 Pd0…直流電力設定値、 Pdp…直流電力指令値、 Pdp1 …直流電力指令値(第1極)、 Pdp2 …直流電力指令値(第2極)、 ΔPdp…直流電力指令値の変動分、 ±Pdm in …逆送/双極の境界値、 CNT−ON…自動周波数制御装置の起動条件、 ULMT…上位制御装置の出力上限値、 DLMT…上位制御装置の出力下限値、 ΔId …電流マージン、 set…フリップフロップのセット信号、 reset…フリップフロップのリセット信号。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転指令として与えられる直流電力設定
    値と上位制御装置からの出力である直流電力指令値の変
    動分の和として与えられる直流電力指令値を複数の定電
    力制御装置へ配分する電力分配制御装置を備えて構成さ
    れる直流連系設備において、 前記配分された各極の直流電力指令値を加算する加算手
    段と、 前記加算手段により加算された直流電力指令値が双極運
    転領域から逆送運転領域に移行したことを検出する逆送
    運転移行検出手段と、 前記各極の直流電力指令値に基づいて、前記直流連系設
    備の運転状態が逆送運転であることを検出する逆送運転
    検出手段と、 前記逆送運転移行検出手段からの出力と前記逆送運転検
    出手段からの出力との論理和を演算する論理和演算手段
    と、 前記上位制御装置の動作条件と前記論理和演算手段から
    の出力との論理積を演算する論理積演算手段とを備えて
    成り、 前記論理積演算手段からの出力を起動条件として、前記
    電力分配制御装置における逆送運転領域を拡大制御する
    ようにしたことを特徴とする直流連系設備における潮流
    反転連続動作防止装置。
  2. 【請求項2】 運転指令として与えられる直流電力設定
    値と上位制御装置からの出力である直流電力指令値の変
    動分の和として与えられる直流電力指令値を複数の定電
    力制御装置へ配分する電力分配制御装置を備えて構成さ
    れる直流連系設備において、 前記直流電力設定値と前記上位制御装置の出力上限値と
    を加算する第1の加算手段と、 前記直流電力設定値と前記上位制御装置の出力下限値と
    を加算する第2の加算手段と、 前記各加算手段からの出力のうち少なくとも一つが逆送
    /双極の境界を越えたことを判定する境界超越判定手段
    と、 前記各極の直流電力指令値に基づいて、前記直流連系設
    備の運転状態が逆送運転であることを検出する逆送運転
    検出手段と、 前記境界超越判定手段からの出力と前記逆送運転検出手
    段からの出力と前記上位制御装置の動作条件との論理積
    を演算する論理積演算手段とを備えて成り、 前記論理積演算手段からの出力を起動条件として、前記
    電力分配制御装置における逆送運転領域を拡大制御する
    ようにしたことを特徴とする直流連系設備における潮流
    反転連続動作防止装置。
  3. 【請求項3】 運転指令として与えられる直流電力設定
    値と上位制御装置からの出力である直流電力指令値の変
    動分の和として与えられる直流電力指令値を複数の定電
    力制御装置へ配分する電力分配制御装置を備えて構成さ
    れる直流連系設備において、 前記逆送/双極の境界値と前記直流電力設定値との差分
    を算出する減算手段と、 前記上位制御装置からの出力である直流電力指令値の変
    動分が前記減算手段からの出力を越えたことを検出する
    レベル検出手段と、 前記レベル検出手段からの出力をセット信号として入力
    するフリップフロップ回路と、 前記直流電力設定値と直流電力指令値の変動分とを加算
    する加算手段と、 前記加算手段からの出力に基づいて、前記直流連系設備
    の運転状態が逆送運転であることを検出する逆送運転検
    出手段と、 前記フリップフロップ回路からの出力と前記逆送運転検
    出手段からの出力との論理積を演算する論理積演算手段
    とを備えて成り、 前記論理積演算手段からの出力を起動条件として、前記
    電力分配制御装置における逆送運転領域を拡大制御する
    ようにしたことを特徴とする直流連系設備における潮流
    反転連続動作防止装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の直流連系設備における潮流反転連続動作防止
    装置において、 前記運転指令として与えられる直流電力設定値と前記上
    位制御装置からの出力である直流電力指令値の変動分の
    和として与えられる直流電力指令値が逆送/双極の境界
    を越えたことを検出する境界超越判定手段と、 前記境界超越判定手段からの出力がリセットされたこと
    をスタート条件として一定時間が経過したことを検出す
    るタイマー手段と、 前記潮流反転連続動作防止装置からの出力をセット信
    号、前記タイマー手段からの出力をリセット信号として
    入力するフリップフロップ回路とを備えて成り、 前記タイマー手段からの出力を起動条件として、前記潮
    流反転連続動作防止装置による電力分配制御装置におけ
    る逆送運転領域の拡大制御を解除するようにしたことを
    特徴とする直流連系設備における潮流反転連続動作防止
    装置の停止装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の直流連系設備における潮流反転連続動作防止
    装置において、 前記第1の論理積演算手段からの出力によって電力分配
    制御装置における逆送運転領域を拡大制御してから一定
    時間が経過するとオフ信号を出力するオンディレイ手段
    と、 前記オンディレイ手段からの出力の反転出力と前記潮流
    反転連続動作防止装置からの出力との論理積を演算する
    論理積演算手段とを備えて成り、 前記論理積演算手段からの出力を起動条件として、前記
    潮流反転連続動作防止装置による電力分配制御装置にお
    ける逆送運転領域の拡大制御を解除するようにしたこと
    を特徴とする直流連系設備における潮流反転連続動作防
    止装置の停止装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の直流連系設備における潮流反転連続動作防止
    装置において、 前記運転指令として与えられる直流電力設定値と前記上
    位制御装置からの出力である直流電力指令値の変動分の
    和として与えられる直流電力指令値を一定間隔でサンプ
    ルホールドするサンプリング手段と、 前記サンプリング手段からの出力を保持する第1の遅延
    手段と、 前記サンプリング手段からの出力と前記第1の遅延手段
    からの出力との差分を算出する減算手段と、 前記減算手段からの出力を保持する第2の遅延手段と、 前記減算手段からの出力と前記第2の遅延手段からの出
    力とに基づいて、直流電力指令値の最大値と最小値を検
    出する最大/最小値検出手段と、 前記最大/最小値検出手段により検出された最大値と最
    小値が共に、通常の逆送運転領域内または双極運転領域
    内にあることを検出する変動範囲検出手段と、 前記潮流反転連続動作防止装置からの出力をセット信
    号、前記変動範囲検出手段からの出力をリセット信号と
    して入力するフリップフロップ回路とを備えて成り、 前記変動範囲検出手段からの出力を起動条件として、前
    記潮流反転連続動作防止装置による電力分配制御装置に
    おける逆送運転領域の拡大制御を解除するようにしたこ
    とを特徴とする直流連系設備における潮流反転連続動作
    防止装置の停止装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載の直流連系設備にお
    ける潮流反転連続動作防止装置の停止装置において、 前記直流電力指令値に代えて、前記上位制御装置からの
    出力である直流電力指令値の変動分を、前記サンプリン
    グ手段の入力として用い、 さらに、前記変動範囲検出手段に代えて、逆送/双極の
    境界値と直流電力設定値との差分を算出する減算手段
    と、直流電力指令値の最大値と最小値が前記減算手段か
    らの出力を越えないことを検出するレベル検出手段とを
    備えて成り、 前記レベル検出手段からの出力を起動条件として、前記
    潮流反転連続動作防止装置による電力分配制御装置にお
    ける逆送運転領域の拡大制御を解除するようにしたこと
    を特徴とする直流連系設備における潮流反転連続動作防
    止装置の停止装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1または請求項2に記載の直
    流連系設備における潮流反転連続動作防止装置におい
    て、 前記上位制御装置の動作条件に代えて、前記直流連系設
    備により相互に接続される交流系統の状態量を、前記論
    理積演算手段の入力として用い、 前記論理積手段からの出力を起動条件として、前記電力
    分配制御装置における逆送運転領域を拡大制御するよう
    にしたことを特徴とする直流連系設備における潮流反転
    連続動作防止装置。
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JP (1) JPH09233704A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3131169A4 (en) * 2014-04-09 2017-10-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Frequency control device for dc interconnection system and dc interconnection system

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