JPH09233185A - 加入者線試験装置および方法 - Google Patents

加入者線試験装置および方法

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JPH09233185A
JPH09233185A JP3320596A JP3320596A JPH09233185A JP H09233185 A JPH09233185 A JP H09233185A JP 3320596 A JP3320596 A JP 3320596A JP 3320596 A JP3320596 A JP 3320596A JP H09233185 A JPH09233185 A JP H09233185A
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Takashi Morie
隆 森江
Yoshinori Oikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、専用の加入者線試験装置を用いてお
り、加入者線試験を高速に、かつ安価で簡便な構成で行
なうことができない。 【解決手段】 加入者線に流れる電流もしくは電圧を測
定する電流・電圧測定部1と、測定した電流もしくは電
圧を所定の時間間隔で平均化する平均化処理部2と、平
均化した電流もしくは電圧の平均値の変動が所定のしき
い値(VTH0)以下に安定することを検知する安定化
検知部3と、この検知後に、加入者線への外来電圧の印
加の有無を判定する外来電圧印加判定部4と、加入者線
への外来電圧の印加無しとの判定後、平均化した電流も
しくは電圧に基づき、加入者線の絶縁抵抗の良否を判定
する絶縁抵抗良否判定部5とからなる加入者線試験装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換機に接続され
た加入者線の試験技術に係り、特に、加入者線に誘導・
印加される外来電圧の混触の有無や加入者線の絶縁抵抗
の良否等の判定を効率良く行なうのに好適な加入者線試
験装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交換機に接続された加入者線路が
正常であるか否かを試験するにあたっては、交換局に専
用の試験機を用意し、この試験機により、交換局から見
た線路の状態(加入者線の絶縁抵抗など)を測定する技
術が、例えば、日本電信電話公社施設局編集の『「施
設」 第34巻 No.1』(1982年発行)の第7
0頁から第87頁に記載されている。しかし、このよう
な専用の試験機は高価であり、また、精度の高い測定が
できる代わりに、測定に時間がかかってします。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、加入者線の試験を行なうため
に、高価な専用試験機を交換局に用意しなければならな
い点と、時間がかかってしまう点である。本発明の目的
は、これら従来技術の課題を解決し、加入者線の試験の
簡便化および効率化を図ることを可能とする加入者線試
験装置および方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の加入者線試験装置は、(1)加入者線への
外来電圧の印加の有無の判定を少なくとも含む加入者線
試験を行なう装置であって、加入者線の電流もしくは電
圧を測定する電流・電圧測定手段と、この電流・電圧測
定手段で測定した電流もしくは電圧を第1の所定時間間
隔で平均化して平均値を得る平均化手段と、この平均化
手段で得た電流もしくは電圧の平均値の第2の所定時間
間隔での変動が所定のしきい値(VTH0)以下に安定
することを検知する安定化検知手段と、この安定化検知
手段による平均値の変動の安定状態の検知後に、電流・
電圧測定手段で測定した電流もしくは電圧に基づき、加
入者線への外来電圧の印加の有無を判定する外来電圧印
加判定手段とを少なくとも有することを特徴とする。ま
た、(2)上記(1)に記載の加入者線試験装置におい
て、外来電圧印加判定手段は、電流・電圧測定手段で測
定した電流もしくは電圧を所定のしきい値(VTH1)
と比較して加入者線への外来電圧の印加の有無の判定を
行なう比較判定手段と、この比較判定手段による判定結
果を、安定化検知手段による加入者線の電流もしくは電
圧の平均値の変動の安定状態の検知後に出力する判定結
果出力手段とを具備することを特徴とする。また、
(3)上記(1)、もしくは、(2)のいずれかに記載
の加入者線試験装置において、電流・電圧測定手段は、
加入者線をアースを含む所定の電源に接続する抵抗を具
備し、この抵抗の加入者線側で抵抗に流れる電流もしく
は抵抗に発生する電圧を測定し、この測定した電流もし
くは電圧に基づき、外来電圧印加判定手段は、加入者線
への加入者回路電源の印加の有無を判定することを特徴
とする。また、(4)上記(1)、もしくは、(2)の
いずれかに記載の加入者線試験装置において、電流・電
圧測定手段は、アースを含む所定の電源に接続された抵
抗と、この抵抗の非電源側に加入者線のいずれか一方を
切り替えて接続するスイッチ手段とを具備し、スイッチ
手段により抵抗に接続する加入者線を切り替えて、抵抗
に流れる電流もしくは抵抗に発生する電圧を測定し、こ
の測定した電流もしくは電圧に基づき、外来電圧印加判
定手段は、少なくとも加入者線への交流誘導と加入者回
路電源およびAC電源の混触を含む各種外来電圧の印加
の検出を行なうことを特徴とする。また、(5)上記
(1)、もしくは、(2)のいずれかに記載の加入者線
試験装置において、外来電圧印加判定手段による加入者
線への外来電圧の印加無しとの判定後、電流・電圧測定
手段で測定し平均化手段で得た電流もしくは電圧の平均
値に基づき、加入者線の絶縁抵抗の良否を判定する絶縁
抵抗良否判定手段を設けることを特徴とする。また、
(6)加入者線の絶縁抵抗の良否の判定を少なくとも含
む加入者線試験を行なう装置であって、加入者線の電流
もしくは電圧を測定する電流・電圧測定手段と、この電
流・電圧測定手段で測定した電流もしくは電圧を第1の
所定時間間隔で平均化して平均値を得る平均化手段と、
この平均化手段で得た電流もしくは電圧の平均値の第2
の所定時間間隔での変動が所定のしきい値(VTH0)
以下に安定することを検知する安定化検知手段と、この
安定化検知手段による平均値の変動の安定状態の検知後
に、電流・電圧測定手段で測定し平均化手段で得た電流
もしくは電圧の平均値に基づき、加入者線の絶縁抵抗の
良否を判定する絶縁抵抗良否判定手段とを設けることを
特徴とする。また、(7)上記(5)、もしくは、
(6)のいずれかに記載の加入者線試験装置において、
電流・電圧測定手段は、一端をアースに接続した直流電
源と、この直流電源のアース側に加入者線の一方を接続
する第1の抵抗と、直流電源の非アース側に加入者線の
他方を接続する第2の抵抗と、第1の抵抗と並列に接続
され、加入者線の一方を直流電源のアース側に、第1の
抵抗を介してあるいは介さず直接接続するかを切り替え
る第1のスイッチと、第2の抵抗と並列に接続され、加
入者線の他方を直流電源の非アース側に、第2の抵抗を
介してあるいは介さず直接接続するかを切り替える第2
のスイッチとを具備し、第1,第2のスイッチの接続切
替により、加入者線への外来電圧の印加の検出と加入者
線の絶縁抵抗の良否とを含む各種加入者線の試験を行な
うことを特徴とする。また、(8)上記(5)、もしく
は、(6)のいずれかに記載の加入者線試験装置におい
て、電流・電圧測定手段は、一端をアースと加入者線の
一方に接続した直流電源と、この直流電源の非アース側
に加入者線の他方を接続する抵抗と、加入者線に対する
直流電源および抵抗との接続の組み合わせを切り替える
スイッチ手段とを具備し、スイッチ手段により加入者線
と直流電源および抵抗との接続の組み合わせを切り替え
て、抵抗に流れる電流もしくはこの抵抗に発生する電圧
を測定し、この電流・電圧測定手段で測定した電流もし
くは電圧を平均化手段で平均化した平均値に基づき、絶
縁抵抗良否判定手段による加入者線の絶縁抵抗の良否の
判定を行なうことを特徴とする。また、(9)上記
(5)に記載の加入者線試験装置において、電流・電圧
測定手段は、アースを含む所定の電源に接続された第1
の抵抗と、この第1の抵抗の非電源側に加入者線のいず
れか一方を切り替えて接続する第1のスイッチ手段と、
一端をアースと加入者線の一方に接続した直流電源と、
この直流電源の非アース側に加入者線の他方を接続する
第2の抵抗と、加入者線に対する直流電源および第2の
抵抗との接続の組み合わせを切り替える第2のスイッチ
手段とを具備し、電流・電圧測定手段は、第1のスイッ
チ手段により第1の抵抗に接続する加入者線を切り替え
て、第1の抵抗に流れる電流もしくは第1の抵抗に発生
する電圧を測定し、この測定した電流もしくは電圧に基
づき、外来電圧印加判定手段により、少なくとも加入者
線への交流誘導と加入者回路電源およびAC電源の混触
を含む各種外来電圧の印加の検出を行ない、電流・電圧
測定手段は、第2のスイッチ手段により加入者線と直流
電源および第2の抵抗との接続の組み合わせを切り替え
て、第2の抵抗に流れる電流もしくはこの第2の抵抗に
発生する電圧を測定し、この測定した電流もしくは電圧
を平均化手段で平均化した平均値に基づき、絶縁抵抗良
否判定手段により、加入者線の絶縁抵抗の良否の判定を
行なうことを特徴とする。また、(10)上記(7)か
ら(9)のいずれかに記載の加入者線試験装置におい
て、直流電源として、加入者回路の電源を用いることを
特徴とする。また、(11)上記(5)から(10)の
いずれかに記載の加入者線試験装置において、絶縁抵抗
良否判定手段は、電流・電圧測定手段で測定し平均化手
段で得た電流もしくは電圧の平均値を所定のしきい値
(VTH2)と比較して加入者線の絶縁抵抗の良否の判
定を行なう比較判定手段と、この比較判定手段による判
定結果を、安定化検知手段による平均値の変動の安定状
態の検知後に出力する判定結果出力手段とを具備するこ
とを特徴とする。また、本発明の加入者線試験方法は、
(12)加入者線への外来電圧の印加の有無の判定を少
なくとも含む加入者線の試験方法であって、加入者線の
電流もしくは電圧を測定する第1のステップと、この第
1のステップで測定した電流もしくは電圧を、第1の所
定時間間隔で平均化して平均値を得る第2のステップ
と、この第2のステップで得た電流もしくは電圧の平均
値の第2の所定時間間隔での変動が所定のしきい値(V
TH0)以下に安定することを検知する第3のステップ
と、この第3のステップでの平均値の変動の安定状態の
検知後に、第1のステップで測定した電流もしくは電圧
に基づき、加入者線への外来電圧の印加の有無を判定す
る第4のステップとを少なくとも有することを特徴とす
る。また、(13)上記(12)に記載の加入者線試験
方法において、第4のステップは、第1のステップで測
定した電流もしくは電圧を所定のしきい値(VTH1)
と比較して加入者線への外来電圧の印加の有無を判定す
る第5のステップと、この第5のステップでの判定結果
を、第3のステップでの加入者線の電流もしくは電圧の
平均値の変動の安定状態の検知後に出力する第6のステ
ップとからなることを特徴とする。また、(14)上記
(12)、もしくは、(13)のいずれかに記載の加入
者線試験方法において、第4のステップでの判定結果が
加入者線への外来電圧の印加無しであれば、第2のステ
ップで得た電流もしくは電圧の平均値に基づき、加入者
線の絶縁抵抗の良否を判定するステップを含むことを特
徴とする。また、(15)加入者線の絶縁抵抗の良否の
判定を少なくとも含む加入者線の試験方法であって、加
入者線の電流もしくは電圧を測定する第1のステップ
と、この第1のステップで測定した電流もしくは電圧
を、第1の所定時間間隔で平均化して平均値を得る第2
のステップと、この第2のステップで得た電流もしくは
電圧の平均値の第2の所定時間間隔での変動が所定のし
きい値(VTH0)以下に安定することを検知する第3
のステップと、この第3のステップでの平均値の変動の
安定状態の検知後に、第1のステップで測定し、第2の
ステップで得た平均値に基づき、加入者線の絶縁抵抗の
良否を判定するステップとを少なくとも有することを特
徴とする。また、(16)上記(14)、もしくは、
(15)のいずれかに記載の加入者線試験方法におい
て、加入者線の絶縁抵抗の良否を判定するステップは、
第2のステップで得た電流もしくは電圧の平均値を所定
のしきい値(VTH2)と比較して加入者線の絶縁抵抗
の良否の判定を行なうステップと、この判定結果を、第
3のステップでの加入者線の電流もしくは電圧の平均値
の変動の安定状態の検知後に出力するステップとからな
ることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、加入者線に誘
導・印加される外来電圧が規定値よりも大きいか否か、
また、加入者線の絶縁抵抗が十分高いか否かを判定し、
加入者線路の正常性を試験するが、このような試験を、
安価で簡便、かつ高速に行なうことができる。例えば、
本発明においては、直流電源と抵抗およびスイッチ等か
らなる電流・電圧測定部で、加入者線の電流もしくは電
圧を測定する。すなわち、直流電源の一端をアースに接
続し、この直流電源と加入者線間に直列に抵抗を接続
し、この抵抗に流れる電流、もしくは抵抗に発生する電
圧を測定する。
【0006】次に、平均化処理部により、この測定した
電圧/電流を第1の所定時間間隔で平均化する。そし
て、タイマーやメモリ等からなる安定化検知部により、
この平均化した測定結果の第2の所定時間間隔での変動
を監視し、この変動が所定のしきい値(VTH0)以下
に安定することを検知する。この検知後に、外来電圧印
加判定部により、例えば測定電圧もしくは電流をしきい
値処理することにより、加入者線への外来電圧の混触の
有無など、加入者線に異常な電圧が印加されているか否
かを判定する。また測定電圧もしくは電流の平均値をし
きい値処理することにより、加入者線間および加入者線
とアース間の絶縁抵抗の良否を判定する。
【0007】以下、電流・電圧測定部や安定化検知部な
どの具体的な詳細構成を含め、本発明の具体的な実施例
を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の加入者線
試験装置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック
図である。本図1において、1は加入者線に流れる電流
もしくはこの電流で生成される電圧を測定する電流・電
圧測定部、2は電流・電圧測定部1で測定した電流もし
くは電圧を所定の時間間隔(第1の所定時間間隔)で平
均化して平均値を算出する平均化処理部、3は平均化処
理部2で平均化した電流もしくは電圧の平均値の変動が
所定のしきい値(VTH0)以下に安定することを検知
する安定化検知部、4は安定化検知部3による平均値の
変動の安定状態の検知後、電流・電圧測定部1で測定し
た電流もしくは電圧に基づき加入者線への外来電圧の印
加の有無を判定する外来電圧印加判定部、5は外来電圧
印加判定部4による加入者線への外来電圧の印加無しと
の判定後、電流・電圧測定部1で測定し平均化処理部2
で平均化した電流もしくは電圧の平均値に基づき加入者
線の絶縁抵抗の良否を判定する絶縁抵抗良否判定部であ
る。
【0008】外来電圧印加判定部4は、比較判定部4a
と判定結果出力部4bを有し、比較判定部4aにより、
電流・電圧測定部1で測定した電流もしくは電圧を所定
のしきい値(VTH1)と比較して加入者線への外来電
圧の印加の有無の判定を行ない、判定結果出力部4bに
より、この比較判定部4aによる判定結果を、安定化検
知部3による加入者線の電流もしくは電圧の平均値の変
動の安定状態の検知後に出力する。
【0009】また、絶縁抵抗良否判定部5も、同様に、
比較判定部5aと判定結果出力部5bを有し、比較判定
部5aにより、電流・電圧測定部1で測定し平均化処理
部2で平均化した電流もしくは電圧の平均値を所定のし
きい値(VTH2)と比較して加入者線の絶縁抵抗の良
否の判定を行ない、判定結果出力部5bにより、比較判
定部5aによる判定結果を、外来電圧印加判定部4によ
る加入者線への外来電圧の印加無しとの判定後に出力す
る。次の図2を用いて、このような構成の加入者線試験
装置による、加入者線への外来電圧の印加の有無の判定
および加入者線の絶縁の良否の判定を少なくとも含む本
発明に係る加入者線の試験動作例を説明する。
【0010】図2は、図1における加入者線試験装置の
本発明に係る一動作例を示すフローチャートである。ま
ず、図1の電流・電圧測定部1により、加入者線の電流
もしくは電圧を測定する(ステップ201)。この測定
した電流もしくは電圧を、図1の平均化処理部2によ
り、所定の時間間隔で平均化して平均値を算出する(ス
テップ202)。図1の安定化検知部3により、この平
均値の変動が、所定のしきい値(VTH0)以下に安定
することを検知する(ステップ203)。
【0011】そして、この安定化検知部3により平均値
の変動が安定したことを検知した後に、図1の外来電圧
印加判定部4により、加入者線への外来電圧の印加の有
無を判定する(ステップ204)。すなわち、図1の外
来電圧印加判定部4は、まず、比較判定部4aにより、
図1の電流・電圧測定部1で測定した電流もしくは電圧
を所定のしきい値(VTH1)と比較して加入者線への
外来電圧の印加の有無を判定し(ステップ205)、こ
の判定結果を、安定化検知部3による検知動作後に、判
定結果出力部4bにより出力する(ステップ206)。
【0012】ステップ204における判定結果が、加入
者線への外来電圧の印加無しであれば(ステップ20
7)、図1の平均化処理部2で得た電流もしくは電圧の
平均値に基づき、図1の絶縁抵抗良否判定部5により、
加入者線の絶縁抵抗の良否を判定する(ステップ20
8)。すなわち、図1の絶縁抵抗良否判定部5は、ま
ず、比較判定部5aにより、電流・電圧測定部1で測定
し平均化処理部2で得た電流もしくは電圧の平均値を所
定のしきい値(VTH2)と比較して、加入者線の絶縁
抵抗の良否の判定を行ない(ステップ209)、判定結
果出力部5bにより、この判定結果を、外来電圧印加判
定部4による加入者線への外来電圧の印加無しとの判定
後に出力する(ステップ210)。
【0013】次に、図3〜図8を用いて、本発明に係る
加入者線試験装置の具体的な構成および動作例を説明す
る。図3は、図1における加入者線試験装置の具体的な
一構成例を示すブロック図であり、図4は、図1および
図3における加入者線試験装置による試験対象の加入者
線および試験項目に係る要素の等価回路を示すブロック
図である。図4において、41,42は試験対象の加入
者線(図中、「A線、B線」と記載)、43は試験項目
としての絶縁抵抗、44は加入者線41,42の線路容
量、45は試験項目としての外来電圧、46は容量つき
のモジュラージャック(内部に抵抗100kΩと容量2
70nFが直列に接続されており、図中、「CMJ」と
記載)、47は電話機等の端末である。
【0014】本例で示す等価回路における絶縁抵抗43
および外来電圧45が試験の対象となる。すなわち、図
1および図3に示す本実施例の加入者線試験装置は、加
入者線路に関する次の項目を試験し、良否の判定を行な
う。 a)外来電圧45の印加に関して: ・交流誘導 ・加入者回路電源(通常−48V、以下、「VBB」と
記載)などとの混触 ・AC電源(例えば100VAC)との混触 b)絶縁抵抗43に関して: ・線路の対地間抵抗RAG,RBG ・線間絶縁抵抗RAB
【0015】図3において、11は本発明に係る加入者
線試験装置、12は一端をアースに接続した直流電源、
13,14は直流電源12に直列に接続された抵抗(図
中、「RA,RB」と記載)、13a、14bは抵抗1
3,14と直流電源12との接続を制御するスイッチ
(図中、「SA,SB」と記載)、15は抵抗13,1
4に発生する電圧を検出する電圧検出回路、16は電圧
検出回路15で検出した電圧を第1の所定時間間隔で平
均化処理して平均値を得る平均化処理回路(図中、平均
化処理と記載)、17は平均化処理回路16で得られた
平均値の変動を第2の所定時間間隔(Δt)で監視する
監視回路(図中、「タイマー」と記載)、17aは平均
化処理回路16でΔt時間前に得られた値(V(t−
1))を記憶しておくメモリ、18は連続する時間間隔
(Δt)における平均化処理回路16で得られた平均値
の差を計算する差算出回路、19は差算出回路18で計
算した平均値の差が所定の値(VTHO)よりも小さく
なった時点を検出する平均値差検出回路、20,21は
電圧検出回路15で検出した検出電圧もしくは平均化処
理回路16で得た平均値をしきい値処理するしきい値処
理回路、22,23はしきい値処理回路20,21の出
力を開閉するゲート、41a、42aは、図4における
加入者線41,42に接続する測定端子である。
【0016】本実施例における試験は、図4における加
入者線41,42に、抵抗13,14を介して直流電源
12を接続し、抵抗13,14の両端の電圧を電圧検出
回路15で検出し、平均値差検出回路19およびしきい
値処理回路20,21でしきい値処理を行なうことによ
り、図4における絶縁抵抗43および外来電圧45の良
否判定を行なう。
【0017】図4における外来電圧45の試験について
は、抵抗13,14に電流が流れ込むのを検出すれば良
いので、直流電源12は不要であるが、図4の絶縁抵抗
43の試験については、図4の加入者線41,42に電
流が流れるか否かを調べなければならないので、直流電
源12が必要である。ここでは、同一の回路で、上述の
全ての項目を判定するため、直流電源12の両端に抵抗
13,14を接続し、測定項目に応じてスイッチ13
a、14aでその接続を切替ることとする。尚、抵抗1
3,14は数10k〜100kΩの程度である。
【0018】直流電源12の電圧は任意で良いが、例え
ば、加入者回路の電源と同一の電源を利用するとして、
VBBとする。この場合、加入者回路電源VBBとの混
触を検出するためには、GND(アース)側の抵抗14
で検出しなければならないので、スイッチ13aを閉
じ、スイッチ14aを開いて測定を行なう。また、図4
における外来電圧45の各試験項目は、同時に発生する
可能性があるので、加算的に検出できるように、同一ス
イッチ配列にする。すなわち、上述のスイッチ構成で加
算的な外来誘導・混触電圧が検出できる。このような試
験で、外来誘導・混触電圧が検出されなかった場合に限
り、次の絶縁抵抗試験を正しく実行することができる。
【0019】図4の絶縁抵抗43の試験の場合は、外来
電圧の試験の場合とは逆に、スイッチ13aを開き、ス
イッチ14aを閉じて測定を行なう。試験判定用の電圧
は、交流誘導などの交流分を除去した平均電圧を用い
る。絶縁抵抗の試験の2つの項目、すなわち線路の対地
間抵抗RAG,RBGと線間絶縁抵抗RABは、それぞ
れ独立には測定できず、両者の並列抵抗が検出される。
測定端子41a,42aに、図4の加入者線41,42
を入れ替えて接続して測定することにより、各加入者線
41,42について試験することができる。
【0020】抵抗13,14で発生した電圧は、電圧検
出回路15により、差動電圧として取り出される。この
差動電圧すなわち検出電圧V(t)は、図4における線
路容量44および電話機などの端末47に含まれる抵抗
や容量のために、安定するまでに時間を要する。この安
定化時間は、図4に示す端末47の種類や接続数によっ
て異なる。想定される最大負荷は、いわゆる600型電
話機を3台接続したものである。この時、負荷容量は3
μF程度となり、抵抗13または抵抗14とからなる回
路の時定数は100〜300msの程度となる。一方、
想定される最小の端末負荷は、図4の容量付きモジュラ
ージャック46のみが接続されたものであり、この時の
当該時定数は数10msとなる。ただし、線路容量は無
視している。
【0021】以上のことから、図4の加入者線41,4
2に接続される端末47によって、安定時間は数倍程度
異なる。最大負荷を想定して安定化時間を長めにとって
おけば、試験は正しく行なえるが、それでは試験時間が
長くなってしまう。そこで、本実施例の加入者線試験装
置1では、高速に試験を行なうために、電圧検出回路1
5で取り出した検出電圧V(t)を常に監視して、その
変化が所定のしきい値以下になると電圧が安定したとし
て、試験を開始するという構成にしている。
【0022】すなわち、まず、交流誘導などで電圧検出
回路15の検出電圧V(t)が振動している場合を考慮
して、平均化処理回路16により平均化処理を行ない、
検出電圧V(t)の変化を滑らかにする。これにより、
商用交流電源(50/60Hz)の影響などを除去す
る。例えば、電圧監視間隔時間Δtを「0.1sec」
とすると、平均化処理は、例えば10Hzをカットオフ
周波数とする低域通過フィルタ、またはV(t)をデジ
タル値に変換した後デジタル信号処理プロセッサ(DS
P)により、0.1sec間平均化演算を行なうなどし
て実行する。
【0023】この処理により得られた平均電圧をV’
(t)とする。メモリ17aにより、このV’(t)の
Δt時間前の値を記憶しておき、差算出回路18によ
り、|V’(t)−V’(t−Δt)|を計算し、これ
を、平均値差検出回路19により、所定のしきい値(安
定化判定しきい値、VTH0)と比較し、それよりも下
回った時点で試験処理を行なう。すなわち、しきい値処
理回路19により、電圧検出回路15の検出電圧V
(t)を、良否判定用しきい値(VTH1)と比較し
て、ゲート22を介して出力されたその比較結果によ
り、図4における外来電圧45の有無を判定し、また、
しきい値処理回路21により、平均化処理回路16の平
均化処理結果「V’(t)」を、良否判定用しきい値
(VTH2)と比較して、ゲート23を介して出力され
たその比較結果により、図4における絶縁抵抗43の良
否判定を行なう。尚、ゲート22の出力が「1」ならば
「外来電圧有」、「0」ならば「絶縁抵抗不良」と判定
する。
【0024】以下、図5〜図8を用いて、図3における
加入者線試験装置11の動作説明を行なう。図5,図6
は、図3の加入者線路試験装置の最大想定負荷時におけ
る各点の電位変化の例を示す説明図であり、図7,図8
は、図3の加入者線路試験装置の最小想定負荷時におけ
る各点の電位変化の例を示す説明図である。図5(a)
においては、外来電圧試験で「良」と判定される限界の
交流誘導が加わった状態で、例えば600型電話機を3
台接続した最大負荷想定時での、検出電圧V(t)、ま
た図5(b)においては、その平均電圧V’(t)、そ
して、図6においては、その差分|V’(t)−V’
(t−Δt)|の時間変化についてのシミュレーション
結果例をそれぞれ示し、また、図7(a),(b)およ
び図8において、モジュラージャックのみ接続した最小
負荷想定時での同様の結果例を示す。
【0025】安定化判定しきい値(VTH0)を「0.
5V」とした時、図6においては「0.8sec」、ま
た図8においては「0.3sec」で、それぞれ電圧が
安定したとみなされる。実際の使用状況では、電話機が
1台接続された場合が多いので、図7,8で示す最小負
荷状態の結果に近い。そのために、検出電圧安定化監視
を行なわないで最大負荷状態での安定化時間に固定した
場合と比較して、本実施例の技術により、2倍以上の高
速化が図れることがわかる。
【0026】以上説明した図3に示す直流電源12と抵
抗13,14およびスイッチ13a,14aからなる検
出回路は、加入者回路の入力部回路を流用でき、また、
メモリ17aとタイマー17bおよび差算出回路18と
平均値差検出回路19からなる測定電圧の平均値の安定
状態を検出する回路も、加入者回路のアナログ部または
デジタル部のLSIに内蔵可能であり、ハードウェアの
追加なしに加入者回路パッケージに搭載可能である。
【0027】以上、図1〜図8を用いて説明したよう
に、本実施例の加入者線試験装置および方法では、従来
のように高価な専用の試験機を用いることなく、安価で
簡便な構成で、高速な加入者線路試験を行なうことがで
きる。また、本加入者線試験装置を加入者回路に内蔵す
れば、ハードウェアの追加が全く不要になり、コストア
ップを回避できる。
【0028】尚、本発明は、図1〜図8を用いて説明し
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、図3に
示す例では、直流電源12と抵抗13,14およびスイ
ッチ13a、14bと電圧検出回路15により、図1に
おける電流・電圧測定部1を構成し、また、監視回路1
7とメモリ17aおよび差算出回路18と平均値差検出
回路19により、図1における安定化検知部3を構成
し、さらに、しきい値処理回路20とゲート22をそれ
ぞれ図1における比較判定部4aと判定結果出力部4b
として、図1における外来電圧印加判定部4を構成し、
そして、しきい値処理回路21とゲート23をそれぞれ
図1における比較判定部5aと判定結果出力部5bとし
て、図1における絶縁抵抗良否判定部5を構成している
が、このような回路構成に限定されることはない。
【0029】また、図3における加入者線試験装置11
においては、加入者線に接続した抵抗13,14に発生
する電圧に基づく判定動作を行なっているが、抵抗1
3,14に流れる電流に基づき判定動作を行なうもので
も良い。また、図2に示すように、本実施例では、外来
電圧の印加が無い場合を判定した後に加入者線の絶縁抵
抗の良否の判定を行なうフローとなっているが、外来電
圧の印加が無いことが予め分かっている場合には、加入
者線の絶縁抵抗の良否の判定のみを独立に行なうことで
も良い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、加入者線の試験を高速
に、かつ安価で簡便な構成で行なうことができ、加入者
線の試験の簡便化および効率化を図ることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加入者線試験装置の本発明に係る構成
の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における加入者線試験装置の本発明に係る
一動作例を示すフローチャートである。
【図3】図1における加入者線試験装置の具体的な一構
成例を示すブロック図である。
【図4】図1および図3における加入者線試験装置によ
る試験対象の加入者線および試験項目に係る要素の等価
回路を示すブロック図である。
【図5】図3の加入者線路試験装置の最大想定負荷時に
おける各点の電位変化の例を示す第1の説明図である。
【図6】図3の加入者線路試験装置の最大想定負荷時に
おける各点の電位変化の例を示す第2の説明図である。
【図7】図3の加入者線路試験装置の最小想定負荷時に
おける各点の電位変化の例を示す第1の説明図である。
【図8】図3の加入者線路試験装置の最小想定負荷時に
おける各点の電位変化の例を示す第2の説明図である。
【符号の説明】
1:電流・電圧測定部、2:平均化処理部、3:安定化
検知部、4:外来電圧印加判定部、4a:比較判定部、
4b:判定結果出力部、5:絶縁抵抗良否判定部、5
a:比較判定部、5b:判定結果出力部、11:加入者
線試験装置、12:直流電源、13,14:抵抗、13
a、14b:スイッチ、15:電圧検出回路、16:平
均化処理回路、17:監視回路、17a:メモリ、1
8:差算出回路、19:平均値差検出回路、20,2
1:しきい値処理回路、22,23:ゲート、41,4
2:加入者線、41a、42a:測定端子、43:絶縁
抵抗、44:線路容量、45:外来電圧、46:モジュ
ラージャック、47:端末。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者線への外来電圧の印加の有無の判
    定を少なくとも含む加入者線試験を行なう装置であっ
    て、上記加入者線の電流もしくは電圧を測定する電流・
    電圧測定手段と、該電流・電圧測定手段で測定した電流
    もしくは電圧を第1の所定時間間隔で平均化して平均値
    を得る平均化手段と、該平均化手段で得た電流もしくは
    電圧の平均値の第2の所定時間間隔での変動が所定のし
    きい値(VTH0)以下に安定することを検知する安定
    化検知手段と、該安定化検知手段による上記平均値の変
    動の安定状態の検知後に、上記電流・電圧測定手段で測
    定した電流もしくは電圧に基づき、上記加入者線への外
    来電圧の印加の有無を判定する外来電圧印加判定手段と
    を少なくとも有することを特徴とする加入者線試験装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加入者線試験装置にお
    いて、上記外来電圧印加判定手段は、上記電流・電圧測
    定手段で測定した電流もしくは電圧を所定のしきい値
    (VTH1)と比較して上記加入者線への外来電圧の印
    加の有無の判定を行なう比較判定手段と、該比較判定手
    段による判定結果を、上記安定化検知手段による上記加
    入者線の電流もしくは電圧の平均値の変動の安定状態の
    検知後に出力する判定結果出力手段とを具備することを
    特徴とする加入者線試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の加入者線試験装置において、上記電流・電圧
    測定手段は、上記加入者線をアースを含む所定の電源に
    接続する抵抗を具備し、該抵抗の上記加入者線側で上記
    抵抗に流れる電流もしくは上記抵抗に発生する電圧を測
    定し、該測定した電流もしくは電圧に基づき、上記外来
    電圧印加判定手段は、上記加入者線への加入者回路電源
    の印加の有無を判定することを特徴とする加入者線試験
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の加入者線試験装置において、上記電流・電圧
    測定手段は、アースを含む所定の電源に接続された抵抗
    と、該抵抗の非電源側に上記加入者線のいずれか一方を
    切り替えて接続するスイッチ手段とを具備し、上記スイ
    ッチ手段により上記抵抗に接続する上記加入者線を切り
    替えて、上記抵抗に流れる電流もしくは上記抵抗に発生
    する電圧を測定し、該測定した電流もしくは電圧に基づ
    き、上記外来電圧印加判定手段は、少なくとも上記加入
    者線への交流誘導と加入者回路電源およびAC電源の混
    触を含む各種上記外来電圧の印加の検出を行なうことを
    特徴とする加入者線試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の加入者線試験装置において、上記外来電圧印
    加判定手段による上記加入者線への外来電圧の印加無し
    との判定後、上記電流・電圧測定手段で測定し上記平均
    化手段で得た電流もしくは電圧の平均値に基づき、上記
    加入者線の絶縁抵抗の良否を判定する絶縁抵抗良否判定
    手段を設けることを特徴とする加入者線試験装置。
  6. 【請求項6】 加入者線の絶縁抵抗の良否の判定を少な
    くとも含む加入者線試験を行なう装置であって、上記加
    入者線の電流もしくは電圧を測定する電流・電圧測定手
    段と、該電流・電圧測定手段で測定した電流もしくは電
    圧を第1の所定時間間隔で平均化して平均値を得る平均
    化手段と、該平均化手段で得た電流もしくは電圧の平均
    値の第2の所定時間間隔での変動が所定のしきい値(V
    TH0)以下に安定することを検知する安定化検知手段
    と、該安定化検知手段による上記平均値の変動の安定状
    態の検知後に、上記電流・電圧測定手段で測定し上記平
    均化手段で得た電流もしくは電圧の平均値に基づき、上
    記加入者線の絶縁抵抗の良否を判定する絶縁抵抗良否判
    定手段とを設けることを特徴とする加入者線試験装置。
  7. 【請求項7】 請求項5、もしくは、請求項6のいずれ
    かに記載の加入者線試験装置において、上記電流・電圧
    測定手段は、一端をアースに接続した直流電源と、該直
    流電源のアース側に上記加入者線の一方を接続する第1
    の抵抗と、上記直流電源の非アース側に上記加入者線の
    他方を接続する第2の抵抗と、上記第1の抵抗と並列に
    接続され、上記加入者線の一方を上記直流電源のアース
    側に、上記第1の抵抗を介してあるいは介さず直接接続
    するかを切り替える第1のスイッチと、上記第2の抵抗
    と並列に接続され、上記加入者線の他方を上記直流電源
    の非アース側に、上記第2の抵抗を介してあるいは介さ
    ず直接接続するかを切り替える第2のスイッチとを具備
    し、上記第1,第2のスイッチの接続切替により、上記
    加入者線への外来電圧の印加の検出と上記加入者線の絶
    縁抵抗の良否とを含む各種上記加入者線の試験を行なう
    ことを特徴とする加入者線試験装置。
  8. 【請求項8】 請求項5、もしくは、請求項6のいずれ
    かに記載の加入者線試験装置において、上記電流・電圧
    測定手段は、一端をアースと上記加入者線の一方に接続
    した直流電源と、該直流電源の非アース側に上記加入者
    線の他方を接続する抵抗と、上記加入者線に対する上記
    直流電源および上記抵抗との接続の組み合わせを切り替
    えるスイッチ手段とを具備し、上記スイッチ手段により
    上記加入者線と上記直流電源および上記抵抗との接続の
    組み合わせを切り替えて、上記抵抗に流れる電流もしく
    は該抵抗に発生する電圧を測定し、該電流・電圧測定手
    段で測定した電流もしくは電圧を上記平均化手段で平均
    化した平均値に基づき、上記絶縁抵抗良否判定手段によ
    る上記加入者線の絶縁抵抗の良否の判定を行なうことを
    特徴とする加入者線試験装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の加入者線試験装置にお
    いて、上記電流・電圧測定手段は、アースを含む所定の
    電源に接続された第1の抵抗と、該第1の抵抗の非電源
    側に上記加入者線のいずれか一方を切り替えて接続する
    第1のスイッチ手段と、一端をアースと上記加入者線の
    一方に接続した直流電源と、該直流電源の非アース側に
    上記加入者線の他方を接続する第2の抵抗と、上記加入
    者線に対する上記直流電源および上記第2の抵抗との接
    続の組み合わせを切り替える第2のスイッチ手段とを具
    備し、上記電流・電圧測定手段は、上記第1のスイッチ
    手段により上記第1の抵抗に接続する上記加入者線を切
    り替えて、上記第1の抵抗に流れる電流もしくは上記第
    1の抵抗に発生する電圧を測定し、該測定した電流もし
    くは電圧に基づき、上記外来電圧印加判定手段により、
    少なくとも上記加入者線への交流誘導と加入者回路電源
    およびAC電源の混触を含む各種上記外来電圧の印加の
    検出を行ない、上記電流・電圧測定手段は、上記第2の
    スイッチ手段により上記加入者線と上記直流電源および
    上記第2の抵抗との接続の組み合わせを切り替えて、上
    記第2の抵抗に流れる電流もしくは該第2の抵抗に発生
    する電圧を測定し、該測定した電流もしくは電圧を上記
    平均化手段で平均化した平均値に基づき、上記絶縁抵抗
    良否判定手段により、上記加入者線の絶縁抵抗の良否の
    判定を行なうことを特徴とする加入者線試験装置。
  10. 【請求項10】 請求項7から請求項9のいずれかに記
    載の加入者線試験装置において、上記直流電源として、
    上記加入者回路の電源を用いることを特徴とする加入者
    線試験装置。
  11. 【請求項11】 請求項5から請求項10のいずれかに
    記載の加入者線試験装置において、上記絶縁抵抗良否判
    定手段は、上記電流・電圧測定手段で測定し上記平均化
    手段で得た電流もしくは電圧の平均値を所定のしきい値
    (VTH2)と比較して上記加入者線の絶縁抵抗の良否
    の判定を行なう比較判定手段と、該比較判定手段による
    判定結果を、上記安定化検知手段による上記平均値の変
    動の安定状態の検知後に出力する判定結果出力手段とを
    具備することを特徴とする加入者線試験装置。
  12. 【請求項12】 加入者線への外来電圧の印加の有無の
    判定を少なくとも含む加入者線の試験方法であって、上
    記加入者線の電流もしくは電圧を測定する第1のステッ
    プと、該第1のステップで測定した電流もしくは電圧
    を、第1の所定時間間隔で平均化して平均値を得る第2
    のステップと、該第2のステップで得た電流もしくは電
    圧の平均値の第2の所定時間間隔での変動が所定のしき
    い値(VTH0)以下に安定することを検知する第3の
    ステップと、該第3のステップでの上記平均値の変動の
    安定状態の検知後に、上記第1のステップで測定した電
    流もしくは電圧に基づき、上記加入者線への外来電圧の
    印加の有無を判定する第4のステップとを少なくとも有
    することを特徴とする加入者線試験方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の加入者線試験方法
    において、上記第4のステップは、上記第1のステップ
    で測定した電流もしくは電圧を所定のしきい値(VTH
    1)と比較して上記加入者線への外来電圧の印加の有無
    を判定する第5のステップと、該第5のステップでの判
    定結果を、上記第3のステップでの上記加入者線の電流
    もしくは電圧の平均値の変動の安定状態の検知後に出力
    する第6のステップとからなることを特徴とする加入者
    線試験方法。
  14. 【請求項14】 請求項12、もしくは、請求項13の
    いずれかに記載の加入者線試験方法において、上記第4
    のステップでの判定結果が上記加入者線への外来電圧の
    印加無しであれば、上記第2のステップで得た電流もし
    くは電圧の平均値に基づき、上記加入者線の絶縁抵抗の
    良否を判定するステップを含むことを特徴とする加入者
    線試験方法。
  15. 【請求項15】 加入者線の絶縁抵抗の良否の判定を少
    なくとも含む加入者線の試験方法であって、上記加入者
    線の電流もしくは電圧を測定する第1のステップと、該
    第1のステップで測定した電流もしくは電圧を、第1の
    所定時間間隔で平均化して平均値を得る第2のステップ
    と、該第2のステップで得た電流もしくは電圧の平均値
    の第2の所定時間間隔での変動が所定のしきい値(VT
    H0)以下に安定することを検知する第3のステップ
    と、該第3のステップでの上記平均値の変動の安定状態
    の検知後に、上記第1のステップで測定し、上記第2の
    ステップで得た平均値に基づき、上記加入者線の絶縁抵
    抗の良否を判定するステップとを少なくとも有すること
    を特徴とする加入者線試験方法。
  16. 【請求項16】 請求項14、もしくは、請求項15の
    いずれかに記載の加入者線試験方法において、上記加入
    者線の絶縁抵抗の良否を判定するステップは、上記第2
    のステップで得た電流もしくは電圧の平均値を所定のし
    きい値(VTH2)と比較して上記加入者線の絶縁抵抗
    の良否の判定を行なうステップと、該判定結果を、上記
    第3のステップでの上記加入者線の電流もしくは電圧の
    平均値の変動の安定状態の検知後に出力するステップと
    からなることを特徴とする加入者線試験方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007274100A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Nec Corp 加入者線検査システム及び加入者線検査方法並びに加入者線検査プログラム

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