JPH09232690A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09232690A
JPH09232690A JP6733996A JP6733996A JPH09232690A JP H09232690 A JPH09232690 A JP H09232690A JP 6733996 A JP6733996 A JP 6733996A JP 6733996 A JP6733996 A JP 6733996A JP H09232690 A JPH09232690 A JP H09232690A
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JP
Japan
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layer
semiconductor
semiconductor device
silicon substrate
mirror
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Application number
JP6733996A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Yatani
光芳 八谷
Tatsuya Suzuki
龍也 鈴木
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでかつ信頼性の高いマウント構造を
有する半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体素子5と、前記半導体素子5を一
方の側に載置したサブマウント基板1と、前記サブマウ
ント基板の他方の側に設けられた放熱体6とからなり、
前記半導体素子5とサブマウント基板1との間に厚さ
0.03μm以上のクロム層3を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に係わ
り、特に半導体素子をサブマウント基板上にマウントす
る構造よりなる半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レ−ザ素子が室温で連続発振する
のを長期間継続させ、その超寿命を保持するためには半
導体レ−ザ素子の活性層から発生する熱を効率よく放熱
して動作温度を下げることが必要である。そこで、素子
をヒ−トシンク(放熱体)に半田付けすることにより、
この熱を逃すようにしているが、そのとき素子の活性層
に近い側の端面をヒ−トシンクに接合するアップサイド
ダウン方式が一般に採用されている。ところが、半導体
レ−ザ素子とヒ−トシンクは熱膨張係数が大きく異なる
ため、これらを直接接合すると、半田の溶融後の凝固過
程で半導体レ−ザ素子の活性層に生ずる内部応力により
ダ−クラインと呼ばれる転移層が発生して素子の発振し
きい値電流が上昇し、発振不可能となってしまう。
【0003】そのためヒ−トシンクと半導体レ−ザ素子
との間に半導体レ−ザ素子のGaAs基板と熱膨張係数
のほぼ等しいシリコンやモリブデンなどをヒ−トシンク
の一部として介在させたサブマウント基板の上に、錫な
どの半田を用いて半導体レ−ザ素子を接合する方法が通
常とられている。
【0004】図2は第1の従来例の半導体素子のマウン
ト構造を示す断面図である。半導体レ−ザ素子5をマウ
ントするためのシリコン基板(サブマウント基板)1の
片面の鏡面研磨面1a上にはチタン層8、白金層9、金
層10をスパッタ法などで順次積層形成後、錫半田層4
を蒸着法またはメッキ法により形成する。更に、錫半田
層4上に半導体レ−ザ素子5を載せ、所定の温度に加熱
し、錫半田層4を溶融凝固させ、シリコン基板1上に半
導体レ−ザ素子5を接合する。なお、シリコン基板1の
非鏡面研磨面1b上には錫半田層4を蒸着法またはメッ
キ法により形成し、シリコン基板1の非鏡面研磨面1b
側をヒ−トシンク(放熱体)6上に接合する。錫半田層
4の錫が溶融凝固する間に金錫合金を形成し、表面が平
坦のまま半導体レ−ザ素子5が接合されるので、活性層
5aにはほとんど溶融半田の影響がなくなる。しかし、
このためには、白金層9、金層10といった非常に高価
な金属を用いなければならずコストが大幅にアップする
問題があった。そこで、白金層8や金層10の代わりに
アルミニウム層2を用いる方法がとられた。
【0005】図3は第2の従来例の半導体素子のマウン
ト構造を示す断面図である。半導体レ−ザ素子5をマウ
ントするためのシリコン基板1の片面の鏡面研磨面1a
上にはアルミニウム層2をスパッタ法などで積層形成
し、いったん空気中に取り出した後、錫半田層4を蒸着
法またはメッキ法により形成する。更に、錫半田層4上
に半導体レ−ザ素子5を載せ、所定の温度に加熱し、錫
半田層4を溶融凝固させ、シリコン基板1上に半導体レ
−ザ素子5を接合する。なお、シリコン基板1の非鏡面
研磨面1b上にはAgペ−スト等からなる樹脂7を形成
し、シリコン基板1の非鏡面研磨面1b側をヒ−トシン
ク6上に接合する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
ニウムは空気中で酸化されやすく、形成したアルミニウ
ム層2をいったん空気中に露出させた後、錫半田層を形
成させるようにしているため、錫半田層4は酸化膜を有
したアルミニウム層2表面に形成することになり、アル
ミニウム層2と錫半田層4との密着性が著しく低下す
る。さらに、アルミニウム層2上に生じた酸化膜は電位
障壁となるため半導体レ−ザ素子5の素子抵抗を増大さ
せるため、発熱が大きくなって素子寿命を低下させたり
導通不良を引き起こしたりする等の問題を生じていた。
【0007】そこで、本発明は上記の点に着目してなさ
れたものであり、低コストでかつ信頼性の高いマウント
構造を有する半導体装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明になる半導体装置
は、半導体素子5と、前記半導体素子5を一方の側に載
置したサブマウント基板1と、前記サブマウント基板1
の他方の側に設けられた放熱体6とを備え、前記半導体
素子5と、前記サブマウント基板1との間に厚さ0.0
3μm以上のクロム層またはチタン層を設けたことを特
徴とする。
【0009】半導体素子と前記半導体素子を載置した前
記サブマウント基板との間にクロムやチタンの還元性の
高い金属を介在させるため、サブマウント基板上に形成
された酸化膜の影響を除去できるので、前記半導体素子
と前記サブマウント基板との接着性を大幅に向上できる
とともに、酸化膜の影響によって生じる電位障壁を取り
除くことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は、本発明の半導体素子のマウ
ント構造を示す断面図である。前述した構成と同一構成
部分は同一符号を付し、その説明を省略する。1はシリ
コン基板、2はアルミニウム層、3はクロム層である。
本発明は図3において、アルミニウム層2と錫半田層4
との間にクロム層3を介在させたものに等しい。
【0011】0.5μm厚のアルミニウム層2は真空蒸
着法あるいはスパッタ法で厚さ250μmのn型シリコ
ン基板1の鏡面研磨面1a上に形成され、いったん空気
中に取り出した後、フォトリソグラフィ法及びエッチン
グ法を用い、パタ−ニングして、500μm×500μ
m領域部分を残し、それ以外を除去してある。更に、
0.05μm厚のクロム層3及び0.5μm厚の錫半田
層4は真空蒸着法で順次アルミニウム層2上に積層さ
れ、250μm×250μmの大きさを有する半導体レ
−ザ素子5はパタ−ニングされたアルミニウム層2上に
容易に載置できるように300μm×300μm領域部
分を残し、それ以外を除去してある。次に、半導体レ−
ザ素子5を前記錫半田層4の上に載せ、荷重をかけなが
ら所定の温度に加熱し、錫半田層4を溶融凝固させ、シ
リコン基板1の鏡面研磨面1a上に半導体レ−ザ5を接
合する。最後に、シリコン基板1の非鏡面研磨面1bを
Agペ−スト等からなる樹脂7を介してニッケル−金メ
ッキした銅製のヒ−トシンク6上に接合する。
【0012】以上のように錫半田層が溶融凝固する間に
錫−クロム−アルミニウム合金を形成し、表面が平坦の
まま半導体レ−ザ素子5が接合されるのでその活性層5
aの位置する領域には錫半田層の影響はほとんどなくな
る。アルミニウムは酸化されやすいため、いったん空気
中に取り出してアルミニウム層2のパタ−ニングを行っ
ているので、アルミニウム層2の表面には酸化膜が生じ
やすい状態となっている。クロム層3は酸化膜を還元除
去する作用があるので、アルミニウム酸化膜上に形成さ
れたクロム層3は、アルミニウム酸化膜と反応して、ク
ロム層3中に取り込むためクロム層とアルミニウム層と
の接合は酸化膜のないアルミニウム層2−クロム層3の
接着強度の強い接合ができる。なお、クロム層3の厚さ
を0.03μm以下にすると均一なクロム層3の形成が
困難となりアルミニウム層2表面の酸化膜を部分的にし
か還元除去できなくなるため接着強度の低下や素子抵抗
の増大等の問題が生じる。このため、クロム層3の厚さ
は0.03μm以上にする必要がある。
【0013】本実施例では還元作用のある層としては、
クロムを用いたが、チタンでも同様の効果が得られる。
また、半田材料としては、錫半田の代わりにインジウム
半田あるいは鉛−錫半田等を用いてもかまわない。な
お、本実施例では半導体レ−ザ素子の例を用いて説明し
たが、発光ダイオ−ド、FET(電界効果トランジス
タ)等の半導体素子に対しても本発明を適用できること
はいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置によれば、半導体素子とサブマウント基板との間に還
元作用のあるクロムまたはチタンを挟むことによって、
サブマウント基板上の酸化膜を除去できるので、前記半
導体素子と前記サブマウント基板との接着強度を増すこ
とができる。また、酸化膜の影響による素子抵抗の増大
に伴う発熱、導通不良といった電気的特性を改善するこ
とができ、半導体素子の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子のマウント構造を示す断面
図である。
【図2】第1の従来例の半導体素子のマウント構造を示
す断面図である。
【図3】第2の従来例の半導体素子のマウント構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板(サブマウント基板) 2…アルミニウム層 3…クロム層 4…錫半田層 5…半導体レ−ザ素子 6…ヒ−トシンク(放熱体) 7…樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体素子と、 前記半導体素子を一方の側に載置したサブマウント基板
    と、 前記サブマウント基板の他方の側に設けられた放熱体と
    を備え、 前記半導体素子と前記サブマウント基板との間に厚さ
    0.03μm以上のクロム層またはチタン層を設けたこ
    とを特徴とする半導体装置。
JP6733996A 1996-02-27 1996-02-27 半導体装置 Pending JPH09232690A (ja)

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