JPH09232306A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH09232306A JPH09232306A JP5675196A JP5675196A JPH09232306A JP H09232306 A JPH09232306 A JP H09232306A JP 5675196 A JP5675196 A JP 5675196A JP 5675196 A JP5675196 A JP 5675196A JP H09232306 A JPH09232306 A JP H09232306A
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- oxide film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた電気的特性を有しており且つ所望の膜
厚を有する半導体酸化膜を備えた半導体装置を製造す
る。 【解決手段】 コールドウォール型の高速熱処理装置で
熱酸化してSiウェハ11の表面にSiO2 膜35を形
成した後、SiO2 膜36を堆積させる。このため、膜
質の劣る自然酸化膜26をなくすことができ、しかも、
SiO2 膜36の堆積時における自然酸化膜の形成をも
SiO2 膜35で抑制することができる。また、堆積は
熱酸化に比べて優れた膜厚制御性を有しているので、S
iO2 膜35、36の全体を優れた膜厚制御性で形成す
ることができる。
厚を有する半導体酸化膜を備えた半導体装置を製造す
る。 【解決手段】 コールドウォール型の高速熱処理装置で
熱酸化してSiウェハ11の表面にSiO2 膜35を形
成した後、SiO2 膜36を堆積させる。このため、膜
質の劣る自然酸化膜26をなくすことができ、しかも、
SiO2 膜36の堆積時における自然酸化膜の形成をも
SiO2 膜35で抑制することができる。また、堆積は
熱酸化に比べて優れた膜厚制御性を有しているので、S
iO2 膜35、36の全体を優れた膜厚制御性で形成す
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、半導体酸化
膜、特に、膜厚の薄い半導体酸化膜を備えた半導体装置
の製造方法に関するものである。
膜、特に、膜厚の薄い半導体酸化膜を備えた半導体装置
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、EPROMやフラッシュEEP
ROM等であって浮遊ゲート上に制御ゲートが積層され
ている積層ゲート型不揮発性半導体記憶装置を示してい
る。この不揮発性半導体記憶装置では、Siウェハ11
の表面にSiO2 膜12が選択的に形成されて素子分離
領域が決定されており、SiO2 膜12に囲まれている
素子活性領域の表面にトンネル用のSiO2 膜13が形
成されている。
ROM等であって浮遊ゲート上に制御ゲートが積層され
ている積層ゲート型不揮発性半導体記憶装置を示してい
る。この不揮発性半導体記憶装置では、Siウェハ11
の表面にSiO2 膜12が選択的に形成されて素子分離
領域が決定されており、SiO2 膜12に囲まれている
素子活性領域の表面にトンネル用のSiO2 膜13が形
成されている。
【0003】SiO2 膜13、12上には多結晶Si膜
14から成る浮遊ゲートが各メモリセルに対応して形成
されており、多結晶Si膜14等の上に順次に形成され
ているSiO2 膜15とSiN膜16とSiO2 膜17
とから成るONO膜(酸化窒化酸化膜)18が浮遊ゲー
トと制御ゲートとの容量結合用の絶縁膜になっている。
そして、多結晶Si膜(図示せず)等から成る制御ゲー
トがONO膜18上に形成されている。
14から成る浮遊ゲートが各メモリセルに対応して形成
されており、多結晶Si膜14等の上に順次に形成され
ているSiO2 膜15とSiN膜16とSiO2 膜17
とから成るONO膜(酸化窒化酸化膜)18が浮遊ゲー
トと制御ゲートとの容量結合用の絶縁膜になっている。
そして、多結晶Si膜(図示せず)等から成る制御ゲー
トがONO膜18上に形成されている。
【0004】この様な不揮発性半導体記憶装置の製造に
際して、以前は、ONO膜18における下層側のSiO
2 膜15は多結晶Si膜14の表面を熱酸化し、上層側
のSiO2 膜17はSiN膜16の表面を熱酸化するこ
とによって形成していた。
際して、以前は、ONO膜18における下層側のSiO
2 膜15は多結晶Si膜14の表面を熱酸化し、上層側
のSiO2 膜17はSiN膜16の表面を熱酸化するこ
とによって形成していた。
【0005】一方、書込・消去電圧の低下、書込・消去
時間の短縮及び書換可能回数の増加等の高性能化のため
に、ONO膜18における下層側のSiO2 膜15の薄
膜化が進められている。しかし、多結晶Si膜14の酸
化速度が速いので、薄膜のSiO2 膜15を制御性良く
形成することが困難になりつつある。このため、SiO
2 膜15をCVD法で堆積させることが考えられてい
る。
時間の短縮及び書換可能回数の増加等の高性能化のため
に、ONO膜18における下層側のSiO2 膜15の薄
膜化が進められている。しかし、多結晶Si膜14の酸
化速度が速いので、薄膜のSiO2 膜15を制御性良く
形成することが困難になりつつある。このため、SiO
2 膜15をCVD法で堆積させることが考えられてい
る。
【0006】そして、SiO2 膜を堆積させる場合は、
図3に示す様に、ロードロック式の縦型減圧CVD装置
21を使用する方法が現在では一般的である。この縦型
減圧CVD装置21では、反応炉22の周囲に抵抗加熱
式のヒータ23が配置されており、反応炉22の下にロ
ードロック室24が設けられている。
図3に示す様に、ロードロック式の縦型減圧CVD装置
21を使用する方法が現在では一般的である。この縦型
減圧CVD装置21では、反応炉22の周囲に抵抗加熱
式のヒータ23が配置されており、反応炉22の下にロ
ードロック室24が設けられている。
【0007】この縦型減圧CVD装置21の使用に際し
ては、反応炉22とロードロック室24との間の連通路
を閉じた状態で、搬送ロボット等で搬送してきたウェハ
カセット25からウェハをロードロック室24に装填
し、ロードロック室24内の大気を窒素で置換したり、
ロードロック室24内を真空状態にしたりする。
ては、反応炉22とロードロック室24との間の連通路
を閉じた状態で、搬送ロボット等で搬送してきたウェハ
カセット25からウェハをロードロック室24に装填
し、ロードロック室24内の大気を窒素で置換したり、
ロードロック室24内を真空状態にしたりする。
【0008】その後、反応炉22とロードロック室24
との間の連通路を開け、ウェハを反応炉22内に装填
し、この反応炉22内でSiO2 膜を堆積させる。従っ
て、ロードロック式の縦型減圧CVD装置21では、ウ
ェハを反応炉22内に装填する際に反応炉22内に大気
を巻き込まず、SiO2 膜の堆積時に多結晶Si膜14
の表面等に新たな自然酸化膜が形成されるのを防止する
ことができる。
との間の連通路を開け、ウェハを反応炉22内に装填
し、この反応炉22内でSiO2 膜を堆積させる。従っ
て、ロードロック式の縦型減圧CVD装置21では、ウ
ェハを反応炉22内に装填する際に反応炉22内に大気
を巻き込まず、SiO2 膜の堆積時に多結晶Si膜14
の表面等に新たな自然酸化膜が形成されるのを防止する
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロードロック
式の縦型減圧CVD装置21によって、SiO2 膜の堆
積時に多結晶Si膜14の表面等に新たな自然酸化膜が
形成されるのを防止することができるとしても、ウェハ
がウェハカセット25に装填されて搬送されたりした時
に、多結晶Si膜14の表面等には自然酸化膜が既に形
成されており、この自然酸化膜が縦型減圧CVD装置2
1によって除去されることはない。
式の縦型減圧CVD装置21によって、SiO2 膜の堆
積時に多結晶Si膜14の表面等に新たな自然酸化膜が
形成されるのを防止することができるとしても、ウェハ
がウェハカセット25に装填されて搬送されたりした時
に、多結晶Si膜14の表面等には自然酸化膜が既に形
成されており、この自然酸化膜が縦型減圧CVD装置2
1によって除去されることはない。
【0010】自然酸化膜は膜質が劣っているので、表面
に自然酸化膜が形成されている状態の多結晶Si膜14
上にSiO2 膜を堆積させても、自然酸化膜及びSiO
2 膜の全体としても膜質が劣っている。このため、絶縁
耐圧等の電気特性が優れたSiO2 膜15を形成するこ
とができなくて、高性能の不揮発性半導体記憶装置を製
造することが困難であった。
に自然酸化膜が形成されている状態の多結晶Si膜14
上にSiO2 膜を堆積させても、自然酸化膜及びSiO
2 膜の全体としても膜質が劣っている。このため、絶縁
耐圧等の電気特性が優れたSiO2 膜15を形成するこ
とができなくて、高性能の不揮発性半導体記憶装置を製
造することが困難であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置の
製造方法は、自然酸化膜の形成を防止しつつ半導体基体
を熱酸化することによって、前記半導体基体の表面に第
1の半導体酸化膜を形成する工程と、前記第1の半導体
酸化膜上に第2の半導体酸化膜を堆積させる工程とを具
備することを特徴としている。
製造方法は、自然酸化膜の形成を防止しつつ半導体基体
を熱酸化することによって、前記半導体基体の表面に第
1の半導体酸化膜を形成する工程と、前記第1の半導体
酸化膜上に第2の半導体酸化膜を堆積させる工程とを具
備することを特徴としている。
【0012】請求項2の半導体装置の製造方法は、請求
項1の半導体装置の製造方法において、コールドウォー
ル型の熱処理装置で前記熱酸化を行うことを特徴として
いる。
項1の半導体装置の製造方法において、コールドウォー
ル型の熱処理装置で前記熱酸化を行うことを特徴として
いる。
【0013】請求項3の半導体装置の製造方法は、請求
項1の半導体装置の製造方法において、ロードロック式
の減圧CVD装置で前記堆積を行うことを特徴としてい
る。
項1の半導体装置の製造方法において、ロードロック式
の減圧CVD装置で前記堆積を行うことを特徴としてい
る。
【0014】請求項4の半導体装置の製造方法は、請求
項1の半導体装置の製造方法において、前記半導体装置
が浮遊ゲート上に制御ゲートが積層されている不揮発性
半導体記憶装置であり、前記浮遊ゲートと前記制御ゲー
トとの容量結合用の酸化窒化酸化膜における下層側の酸
化膜を前記第1及び第2の半導体酸化膜で形成すること
を特徴としている。
項1の半導体装置の製造方法において、前記半導体装置
が浮遊ゲート上に制御ゲートが積層されている不揮発性
半導体記憶装置であり、前記浮遊ゲートと前記制御ゲー
トとの容量結合用の酸化窒化酸化膜における下層側の酸
化膜を前記第1及び第2の半導体酸化膜で形成すること
を特徴としている。
【0015】請求項1の半導体装置の製造方法では、熱
酸化で半導体基体の表面に第1の半導体酸化膜を形成し
ているので、半導体基体の表面に既に形成されている自
然酸化膜も熱酸化で第1の半導体酸化膜になり、しか
も、この熱酸化時に自然酸化膜の形成を防止しているの
で、半導体基体の表面から膜質の劣る自然酸化膜をなく
して膜質の優れた第1の半導体酸化膜を半導体基体の表
面に形成することができる。
酸化で半導体基体の表面に第1の半導体酸化膜を形成し
ているので、半導体基体の表面に既に形成されている自
然酸化膜も熱酸化で第1の半導体酸化膜になり、しか
も、この熱酸化時に自然酸化膜の形成を防止しているの
で、半導体基体の表面から膜質の劣る自然酸化膜をなく
して膜質の優れた第1の半導体酸化膜を半導体基体の表
面に形成することができる。
【0016】しかも、膜質の優れた第1の半導体酸化膜
を半導体基体の表面に形成した後に第2の半導体酸化膜
を堆積させているので、膜質の優れた第1の半導体酸化
膜で半導体基体の表面が保護されて、第2の半導体酸化
膜の堆積時における自然酸化膜の形成をも抑制すること
ができる。
を半導体基体の表面に形成した後に第2の半導体酸化膜
を堆積させているので、膜質の優れた第1の半導体酸化
膜で半導体基体の表面が保護されて、第2の半導体酸化
膜の堆積時における自然酸化膜の形成をも抑制すること
ができる。
【0017】また、第1の半導体酸化膜上に第2の半導
体酸化膜を堆積させているが、堆積は熱酸化に比べて優
れた膜厚制御性で半導体酸化膜を形成することができる
ので、熱酸化のみで半導体酸化膜の全体を形成する場合
に比べて、第1及び第2の半導体酸化膜の全体を優れた
膜厚制御性で形成することができる。
体酸化膜を堆積させているが、堆積は熱酸化に比べて優
れた膜厚制御性で半導体酸化膜を形成することができる
ので、熱酸化のみで半導体酸化膜の全体を形成する場合
に比べて、第1及び第2の半導体酸化膜の全体を優れた
膜厚制御性で形成することができる。
【0018】請求項2の半導体装置の製造方法では、自
然酸化膜を第1の半導体酸化膜にするための熱酸化をコ
ールドウォール型の熱処理装置で行っており、コールド
ウォール型ではサセプタやウェハのみを加熱して雰囲気
は加熱しないので、入炉時に大気の巻き込みがあって
も、自然酸化膜の形成を防止しつつ既に形成されている
自然酸化膜を第1の半導体酸化膜にすることができる。
然酸化膜を第1の半導体酸化膜にするための熱酸化をコ
ールドウォール型の熱処理装置で行っており、コールド
ウォール型ではサセプタやウェハのみを加熱して雰囲気
は加熱しないので、入炉時に大気の巻き込みがあって
も、自然酸化膜の形成を防止しつつ既に形成されている
自然酸化膜を第1の半導体酸化膜にすることができる。
【0019】請求項3の半導体装置の製造方法では、第
1の半導体酸化膜上への第2の半導体酸化膜の堆積をロ
ードロック式の減圧CVD装置で行っており、ロードロ
ック式では反応炉内に大気を巻き込まないので、自然酸
化膜の形成を更に確実に抑制しつつ第1の半導体酸化膜
上に第2の半導体酸化膜を堆積させることができる。
1の半導体酸化膜上への第2の半導体酸化膜の堆積をロ
ードロック式の減圧CVD装置で行っており、ロードロ
ック式では反応炉内に大気を巻き込まないので、自然酸
化膜の形成を更に確実に抑制しつつ第1の半導体酸化膜
上に第2の半導体酸化膜を堆積させることができる。
【0020】請求項4の半導体装置の製造方法では、浮
遊ゲートと制御ゲートとの容量結合用の酸化窒化酸化膜
における下層側の酸化膜を第1及び第2の半導体酸化膜
で形成しているので、膜質及び膜厚制御性の優れた容量
結合用の酸化窒化酸化膜を形成することができる。
遊ゲートと制御ゲートとの容量結合用の酸化窒化酸化膜
における下層側の酸化膜を第1及び第2の半導体酸化膜
で形成しているので、膜質及び膜厚制御性の優れた容量
結合用の酸化窒化酸化膜を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、積層ゲート型不揮発性半導
体記憶装置の製造に適用した本願の発明の第1及び第2
実施形態を、図1〜3を参照しながら説明する。第1実
施形態では、図1(a)に示す様に、Siウェハ11の
表面にSiO2 膜12をLOCOS法で形成して素子分
離領域を決定し、SiO2 膜12に囲まれている素子活
性領域の表面にトンネル用のSiO2 膜13を形成す
る。
体記憶装置の製造に適用した本願の発明の第1及び第2
実施形態を、図1〜3を参照しながら説明する。第1実
施形態では、図1(a)に示す様に、Siウェハ11の
表面にSiO2 膜12をLOCOS法で形成して素子分
離領域を決定し、SiO2 膜12に囲まれている素子活
性領域の表面にトンネル用のSiO2 膜13を形成す
る。
【0022】その後、減圧CVD装置等で多結晶Si膜
14を堆積させ、POCl3 の蒸気からリンを熱拡散さ
せるプレデポジション法やリンのイオン注入等によっ
て、多結晶Si膜14にリンを導入する。また、リンが
添加されている原料ガスを用いることによって、当初か
らリンを含んでいる多結晶Si膜14を堆積させてもよ
い。
14を堆積させ、POCl3 の蒸気からリンを熱拡散さ
せるプレデポジション法やリンのイオン注入等によっ
て、多結晶Si膜14にリンを導入する。また、リンが
添加されている原料ガスを用いることによって、当初か
らリンを含んでいる多結晶Si膜14を堆積させてもよ
い。
【0023】そして、後に形成する制御ゲートの延在方
向とは直交する方向に延在する縞状のパターンに多結晶
Si膜14を加工する。なお、堆積後から加工までの間
に多結晶Si膜14が大気に曝されるので、この多結晶
Si膜14の表面には自然酸化膜26が形成されてい
る。
向とは直交する方向に延在する縞状のパターンに多結晶
Si膜14を加工する。なお、堆積後から加工までの間
に多結晶Si膜14が大気に曝されるので、この多結晶
Si膜14の表面には自然酸化膜26が形成されてい
る。
【0024】次に、図2に示すコールドウォール型の高
速熱処理装置31を用い、反応炉32の周囲に配置され
ている赤外線ランプ33で、反応炉32内のサセプタ3
4上に載置されているSiウェハ11を下記の条件で加
熱することによって、Siウェハ11を熱酸化する。
速熱処理装置31を用い、反応炉32の周囲に配置され
ている赤外線ランプ33で、反応炉32内のサセプタ3
4上に載置されているSiウェハ11を下記の条件で加
熱することによって、Siウェハ11を熱酸化する。
【0025】圧力:常圧 温度:1150℃ 時間:約10秒 ガス:乾燥O2 2000sccm 酸化速度:0.3nm/秒
【0026】この結果、図1(b)に示す様に、膜厚が
3〜4nm程度のSiO2 膜35が多結晶Si膜14の
表面に形成され、多結晶Si膜14の表面に存在してい
た自然酸化膜26も膜質の優れたSiO2 膜35にな
る。
3〜4nm程度のSiO2 膜35が多結晶Si膜14の
表面に形成され、多結晶Si膜14の表面に存在してい
た自然酸化膜26も膜質の優れたSiO2 膜35にな
る。
【0027】次に、縦型減圧CVD装置を用いて、下記
の条件で、図1(c)に示す様に、膜厚が5〜10nm
のSiO2 膜36を堆積させる。縦型減圧CVD装置に
よるSiO2 膜36の堆積は、熱酸化法よりも低温で行
うことができ、且つ膜厚制御性が優れている。
の条件で、図1(c)に示す様に、膜厚が5〜10nm
のSiO2 膜36を堆積させる。縦型減圧CVD装置に
よるSiO2 膜36の堆積は、熱酸化法よりも低温で行
うことができ、且つ膜厚制御性が優れている。
【0028】圧力:40Pa 温度:800℃ 時間:約30分 ガス:SiCl2 H2 100sccm N2 O200sccm 堆積速度:0.2nm/分
【0029】次に、図1(d)に示す様に、減圧CVD
法でSiN膜16を堆積させ、熱酸化法や減圧CVD法
でSiO2 膜17を形成することによって、SiO2 膜
35、36とSiN膜16とSiO2 膜17とから成る
ONO膜37を浮遊ゲートと制御ゲートとの容量結合用
の絶縁膜として形成する。
法でSiN膜16を堆積させ、熱酸化法や減圧CVD法
でSiO2 膜17を形成することによって、SiO2 膜
35、36とSiN膜16とSiO2 膜17とから成る
ONO膜37を浮遊ゲートと制御ゲートとの容量結合用
の絶縁膜として形成する。
【0030】その後、ONO膜37の上層で多結晶Si
膜(図示せず)等をパターニングして制御ゲートを形成
し、更に、ONO膜37及び多結晶Si膜14を制御ゲ
ートのパターンで加工することによって、多結晶Si膜
14から成る浮遊ゲートを各メモリセルに対応して形成
する。そして、更に従来公知の工程を実行して、この不
揮発性半導体記憶装置を完成させる。
膜(図示せず)等をパターニングして制御ゲートを形成
し、更に、ONO膜37及び多結晶Si膜14を制御ゲ
ートのパターンで加工することによって、多結晶Si膜
14から成る浮遊ゲートを各メモリセルに対応して形成
する。そして、更に従来公知の工程を実行して、この不
揮発性半導体記憶装置を完成させる。
【0031】次に、第2実施形態を説明する。この第2
実施形態は、SiO2 膜36の堆積に際して、図3に示
したロードロック式の縦型減圧CVD装置21を用いる
ことを除いて、上述の第1実施形態と実質的に同様の工
程を実行する。
実施形態は、SiO2 膜36の堆積に際して、図3に示
したロードロック式の縦型減圧CVD装置21を用いる
ことを除いて、上述の第1実施形態と実質的に同様の工
程を実行する。
【0032】なお、以上の第1及び第2実施形態では、
多結晶Si膜14の表面にSiO2膜35を形成し、そ
の上層にSiO2 膜36を堆積させることによって、O
NO膜37を容量結合用の絶縁膜とする積層ゲート型不
揮発性半導体記憶装置を製造しているが、Siウェハ1
1の表面等にSiO2 膜35、36を形成する半導体装
置の製造にも本願の発明を適用することができる。
多結晶Si膜14の表面にSiO2膜35を形成し、そ
の上層にSiO2 膜36を堆積させることによって、O
NO膜37を容量結合用の絶縁膜とする積層ゲート型不
揮発性半導体記憶装置を製造しているが、Siウェハ1
1の表面等にSiO2 膜35、36を形成する半導体装
置の製造にも本願の発明を適用することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の半導体装置の製造方法では、
半導体基体の表面から膜質の劣る自然酸化膜をなくして
膜質の優れた第1の半導体酸化膜を半導体基体の表面に
形成することができ、しかも、第2の半導体酸化膜の堆
積時における自然酸化膜の形成をも抑制しつつ第1及び
第2の半導体酸化膜の全体を優れた膜厚制御性で形成す
ることができるので、優れた電気的特性を有しており且
つ所望の膜厚を有する半導体酸化膜を備えた半導体装置
を製造することができる。
半導体基体の表面から膜質の劣る自然酸化膜をなくして
膜質の優れた第1の半導体酸化膜を半導体基体の表面に
形成することができ、しかも、第2の半導体酸化膜の堆
積時における自然酸化膜の形成をも抑制しつつ第1及び
第2の半導体酸化膜の全体を優れた膜厚制御性で形成す
ることができるので、優れた電気的特性を有しており且
つ所望の膜厚を有する半導体酸化膜を備えた半導体装置
を製造することができる。
【0034】請求項2の半導体装置の製造方法では、自
然酸化膜の形成を防止しつつ既に形成されている自然酸
化膜を第1の半導体酸化膜にすることができ、この第1
の半導体酸化膜上に第2の半導体酸化膜を堆積させてい
るので、優れた電気的特性を有しており且つ所望の膜厚
を有する半導体酸化膜を備えた半導体装置を製造するこ
とができる。
然酸化膜の形成を防止しつつ既に形成されている自然酸
化膜を第1の半導体酸化膜にすることができ、この第1
の半導体酸化膜上に第2の半導体酸化膜を堆積させてい
るので、優れた電気的特性を有しており且つ所望の膜厚
を有する半導体酸化膜を備えた半導体装置を製造するこ
とができる。
【0035】請求項3の半導体装置の製造方法では、自
然酸化膜の形成を更に確実に抑制しつつ第1の半導体酸
化膜上に第2の半導体酸化膜を堆積させることができる
ので、優れた電気的特性を有しており且つ所望の膜厚を
有する半導体酸化膜を備えた半導体装置を製造すること
ができる。
然酸化膜の形成を更に確実に抑制しつつ第1の半導体酸
化膜上に第2の半導体酸化膜を堆積させることができる
ので、優れた電気的特性を有しており且つ所望の膜厚を
有する半導体酸化膜を備えた半導体装置を製造すること
ができる。
【0036】請求項4の半導体装置の製造方法では、膜
質及び膜厚制御性の優れた容量結合用の酸化窒化酸化膜
を形成することができるので、高性能の不揮発性半導体
記憶装置を製造することができる。
質及び膜厚制御性の優れた容量結合用の酸化窒化酸化膜
を形成することができるので、高性能の不揮発性半導体
記憶装置を製造することができる。
【図1】本願の発明の第1及び第2実施形態を工程順に
示す積層ゲート型不揮発性半導体記憶装置の側断面図で
ある。
示す積層ゲート型不揮発性半導体記憶装置の側断面図で
ある。
【図2】第1及び第2実施形態で用いるコールドウォー
ル型の熱処理装置の模式図である。
ル型の熱処理装置の模式図である。
【図3】第2実施形態で用いるロードロック式の減圧C
VD装置の模式図である。
VD装置の模式図である。
【図4】本願の発明の一従来例による製造過程にある積
層ゲート型不揮発性半導体記憶装置の側断面図である。
層ゲート型不揮発性半導体記憶装置の側断面図である。
14 多結晶Si膜 21 縦型減圧CVD装置 26 自然酸化膜 31 高速熱処理装置 35 SiO2 膜 36 SiO2 膜 37 ONO膜
Claims (4)
- 【請求項1】 自然酸化膜の形成を防止しつつ半導体基
体を熱酸化することによって、前記半導体基体の表面に
第1の半導体酸化膜を形成する工程と、 前記第1の半導体酸化膜上に第2の半導体酸化膜を堆積
させる工程とを具備することを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項2】 コールドウォール型の熱処理装置で前記
熱酸化を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項3】 ロードロック式の減圧CVD装置で前記
堆積を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項4】 前記半導体装置が浮遊ゲート上に制御ゲ
ートが積層されている不揮発性半導体記憶装置であり、 前記浮遊ゲートと前記制御ゲートとの容量結合用の酸化
窒化酸化膜における下層側の酸化膜を前記第1及び第2
の半導体酸化膜で形成することを特徴とする請求項1記
載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5675196A JPH09232306A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5675196A JPH09232306A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09232306A true JPH09232306A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=13036235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5675196A Pending JPH09232306A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09232306A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014138073A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Tokyo Electron Ltd | シリコン酸化物膜の成膜方法 |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP5675196A patent/JPH09232306A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014138073A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Tokyo Electron Ltd | シリコン酸化物膜の成膜方法 |
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