JPH09232254A - 電極材料及びその製造方法 - Google Patents

電極材料及びその製造方法

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JPH09232254A
JPH09232254A JP3596696A JP3596696A JPH09232254A JP H09232254 A JPH09232254 A JP H09232254A JP 3596696 A JP3596696 A JP 3596696A JP 3596696 A JP3596696 A JP 3596696A JP H09232254 A JPH09232254 A JP H09232254A
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layer
phase
substrate
electrode material
polycrystalline
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Application number
JP3596696A
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English (en)
Inventor
Kosuke Asai
孝祐 浅井
Muneo Harada
宗生 原田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の微細化に伴って電極が微細化される
と、C49相からC54相への相転移が抑制され、この
結果、抵抗率が増加する。 【解決手段】 Ti(Si1-x Gex2 ;0.01≦
x≦0.25からなる半導体装置用の電極材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電極材料及びその製
造方法に関し、より詳細にはシリコン半導体集積回路
(LSI)における電極(配線を含む)を形成するため
の電極材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体集積回路(LSI:Larg
e Scale Integrated circuit)の一つである論理LSI
では、高速化や低消費電力化を目的として素子の微細化
が進められている。微細化に伴う素子の幾何学的形状や
電気的特性の変化は「スケーリング則」に従う(文献
1;IEEE Trans. on Electron Devices ED-31,[4](198
4)G.Baccarani et al.p.452, 文献2;IEEE J.Solid-St
ate Circuits, SC-9,[5]Oct.(1974)R.H.Dennard et al.
p.256)。すなわち、LSIを構成する最も代表的な素
子であるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Fie
ld Effect Transistor)を例にとって説明すると、デバ
イス3次元寸法を1/κとしたときに基板ドープ濃度を
κ倍にすれば、ゲート遅延時間(τ)は1/κに、消費
電力(VI)は1/κ2 に改善されることが予想され
る。しかしながら実際には、配線部において接触抵抗
(Rc)がκ2 倍になり、配線抵抗(R)はκ倍になる
ため、RC遅延が増大し、素子の動作速度が遅くなると
いう問題が生じる(文献3;S.P.Murarka,"Silicides f
or VLSI Applications",(1983)Academic Press p.9-14,
文献4;S.M.Sze,南日、川辺、長谷川訳“半導体デバイ
ス”(1987)産業図書、p.394 )。このようなRC遅延の
増大は電極材料として使用されているAlや多結晶Si
自体の抵抗(R)及びそれらとソース・ドレイン拡散層
との接触抵抗(Rc)の増加が主な原因である。
【0003】このようなRC遅延の問題を解決するため
に、ゲート電極やソース・ドレイン電極に金属シリサイ
ドを用いる、いわゆる「シリサイド化技術」が盛んに研
究されている(文献3、文献4)。電極材料の条件とし
ては、(1)抵抗率(R)が小さいこと、(2)ソース
・ドレイン拡散層との接触抵抗(Rc)が小さいこと、
(3)電極形成後に行われるドーパント活性化や層間絶
縁膜平坦化のための熱処理時において電気的特性などが
劣化しないこと、などが挙げられる。このような条件を
満たす金属シリサイド材料として高融点金属(IV−
A、V−A、VI−A族)シリサイド及びVIII −A族
金属シリサイドが挙げられる。中でもチタンシリサイド
(TiSi2 )は、低抵抗、高い耐熱温度など多くの優
れた点を有しており、電極材料として最も適していると
言われている(文献5;MaterialsScience and Enginee
ring, R11(1993)K.Maex p.53 )。
【0004】図12(a)、(b)はSi基板上及び多
結晶Si上にTiSi2 を形成するサリサイド工程:(S
elf-Aligned Slicidation)を示した模式的断面図であ
り、図中1はSi基板を示している。Si基板1の所定
箇所にはソース・ドレイン拡散層2が形成されており、
Si基板1上であってソース・ドレイン拡散層2、2間
にはゲート酸化膜3とサイドウォール酸化膜3´が形成
されている。また、ゲート酸化膜3の上方には多結晶S
i層4が、素子の両端には素子分離酸化膜3″が所定膜
厚で形成されている。これらソース・ドレイン拡散層2
上及び多結晶Si層4上にTi層7やTi−Si層7´
を形成し(a)、アニール処理して、SiO2 上の未反
応膜を自己整合的に除去することによってTiSi2
9を形成させる(b)。ソース・ドレイン拡散層2上に
形成されたTiSi2 層9はソース・ドレイン電極を構
成し、ゲート酸化膜3の上に形成されたTiSi2 層9
はゲート電極を構成する。
【0005】Ti層7やTi−Si層7´の成膜には、
通常スパッタリング法や電子ビーム蒸着法などが用いら
れる。スパッタリング法は、TiやSiなどのターゲッ
トをArイオンでスパッタし、ターゲットと対向する位
置に置かれた基板上に成膜する方法である。電子ビーム
蒸着法は、TiやSiなどの蒸発源を電子ビームで加熱
し、これらを蒸発させて成膜する方法である。
【0006】図13は上記スパッタリング法に用いられ
る装置を示した模式的断面図であり、図中11は真空槽
を示している。真空槽11には真空排気系11aが連設
されており、この真空排気系11aを駆動させて真空槽
11内を所望の真空度に維持するようになっている。真
空槽11内の所定箇所には保持手段(図示せず)を介し
てSi基板1が固定され、Si基板1の上方にはこれを
所定温度に加熱するためのヒータ12が配設されてい
る。また真空槽11内下部におけるSi基板1と対向す
る箇所にはターゲットとしての蒸発源13が配置されて
いる。
【0007】上記構成の装置によりTi層7やTi−S
i層7´を形成するには、まず洗浄処理されたSi基板
1を真空槽11の所定箇所に搬入・固定した後、真空排
気系11aを駆動して真空槽11内を所望の真空度に設
定する。次に蒸発源13をArイオンでスパッタリング
すると共に、ヒータ12によりSi基板1を所定温度に
加熱し、スパッタリングされた蒸発物質をSi基板1の
下面に照射する。
【0008】図14(a)〜(f)はSi基板1上もし
くは多結晶Si層4上に形成されたTi層7がアニール
処理によってC54構造のTiSi2 層10へ変化する
様子を段階的に示した模式的拡大断面図である。
【0009】Si基板1にはRCA洗浄処理が施されて
おり、このRCA洗浄は過酸化水素水と高pHのアルカ
リ液との混合液を用いた第1次洗浄処理と、過酸化水素
水と低pHの酸液との混合液を用いた第2次洗浄処理と
に分けて施される。Si基板1又は多結晶Si層4上に
はスパッタリング法等によりTi層7が形成されている
(a)。このTi層7が形成されたSi基板1又は多結
晶Si層4にアニール処理を施すと、まずTi層7中へ
Siが拡散し、Si基板1又は多結晶Si層4上にTi
−Si層7´が形成される(b)。次に前記アニール処
理による凝集反応によりC49構造のTiSi2 微結晶
9aが形成され(c)、これを核にしてC49構造のT
iSi2 層9が形成される(d)。次にC49構造のT
iSi2層9中にC54構造のTiSi2 微結晶10a
が形成され(e)、これを核にしてC54構造のTiS
2 層10が形成される(f)。
【0010】このように、アニール処理によるC54構
造のTiSi2 層10の形成は、(1)SiのTi層7
中への拡散、(2)C49構造のTiSi2 層9の形
成、(3)C54構造のTiSi2 層10の形成という
順序で進行する(文献6;Appl.Phys.Lett.51[14](198
7)J.C.Hensel et al.p.1100)。ここでC54構造のT
iSi2 層(以下、単にC54層と記す)10の抵抗率
(〜15μΩ・cm)はC49構造のTiSi2 層(以
下、単にC49層と記す)9の抵抗率(〜100μΩ・
cm)よりも1桁小さいので、シリサイド化においては
C49相からC54相への相転移を効率よく進める必要
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のTiSi層の形成方法においては、素子の微細
化に伴って電極が微細化されると、C49相からC54
相への相転移が抑制され、この結果、抵抗率が増大する
といった課題があった。このような相転移抑制のメカニ
ズムについては不明な点が多いが、現段階ではシリサイ
ド化する時に発生する圧縮応力や、C49層の粒径など
が相転移抑制に影響する主な要因として考えられている
(文献7;日経マイクロデバイス, 1994.6,p.52,文献
8;第41回応用物理学関係連合講演会予稿30a-ZH-3(1
994)大内他,p.730) 。
【0012】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、微細化された電極においても効率的にC54層を
形成することができ、抵抗率の増大を抑制することがで
きる電極材料及びその製造方法を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその効果】C49相か
らC54相への相転移を促進するための方法の一つとし
て、TiSi2 にTiとSi以外の物質を添加する方法
が考えられる。添加する物質の条件としては、TiSi
2 の場合よりも低いアニール温度でC54構造を形成す
ること、形成されたC54層が低抵抗であること、等が
求められる。
【0014】TiSi2 以外の物質であってC54構造
を形成する物質にはTiGe2 、ZrSn2 がある(文
献9; W.B.Pearson, "A Hand Book of Lattice Spacin
g and Structures of Materials and Alloys",(1958)Pe
rgamon Press, London p.251) 。このうちTiGe2
は、共晶点がTiSi2 のそれよりも400℃以上低く
(TiSi2 :1330℃、TiGe2 :900℃、文
献10;T.B.Massalski,"Binary Alloy Phase Diagram
s" ,3 (1990)ASM International,p.2012-2013,3367,337
0-3371)かつ、低抵抗(20〜35μΩ・cm)である
(文献11; NATOASI Series E: Applied Sciences 22
2 (1992)(米) S.P.Ashburn and M.C.Ozuturk,p.375)。
【0015】また、電極材料としてシリサイドの代わり
にゲルマナイドを用いた例が数例報告されている(文献
5)。ゲルマナイド化はシリサイド化と同様の方法で行
われ、ゲルマナイド化過程もシリサイド化のそれと類似
している(文献12; Mat.Res. Soc. Symp. Proc.47(1
985)E.D.Marshall et al.p.161)。Maex(文献5)
によれば、一般にゲルマナイドはシリサイドより低温で
形成されるものであり、CoGe2 のようにCoSi2
よりも約300℃も低いアニール温度で形成されるもの
もある。
【0016】本発明者らは、TiSi2 にGeを添加し
たTi(Si1-x Gex2 を電極の形成に用いた場
合、xが所定の範囲の値である場合にC49相からC5
4相への相転移温度が低下して、微細化された電極にお
いても効率的にC54層が形成されることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0017】すなわち本発明に係る電極材料は、Ti
(Si1-x Gex2 ;0.01≦x≦0.25からな
ることを特徴としている。
【0018】Ti(Si1-x Gex2 のGe濃度xに
ついては、x=0%、30%、50%ではTiSi2
比較して相転移温度はほとんど変化しないと報告されて
いる(文献11、文献12) 。しかし、本発明に係る電
極材料ではGe濃度xが0.01≦x≦0.25の範囲
であり、Ge濃度を比較的低い範囲に抑えることによっ
てシリサイド化後の体積膨張が抑制され、Ti(Si
1-x Gex2 層中に発生する圧縮応力が低減されてC
49相からC54相への相転移が促進される。よって微
細化された電極においても効率的にC54層を形成する
ことができ、抵抗率の増大を抑制することができる。
【0019】また、本発明に係る電極材料の製造方法
は、Ti−Ge合金層を形成し、これをシリサイド化す
ることを特徴としている。
【0020】Ti(Si1-x Gex2 層の形成方法と
しては、Si上にGe層、Ti層を順次形成し、シリサ
イド化する方法が報告されている(文献11)。
【0021】図15(a)、(b)は該方法を説明する
ために示した模式的断面図であり、図中14はGe層を
示している。Ge層14はSi基板1及び多結晶Si層
4上に形成されており、Ge層14の上部にはTi層7
が形成されている(a)。これにアニール処理を施すこ
とによりTi(Si1-x Gex2 細線6とする
(b)。
【0022】しかしながら、図15(a)、(b)に示
した方法ではシリサイド化後の体積膨張によってTi
(Si1-x Gex2 細線6に圧縮応力が発生し、C4
9相からC54相への相転移が抑制される可能性があ
る。
【0023】本発明に係る上記電極材料の製造方法によ
れば、Ti層7よりもシリサイド化後の体積膨張率が小
さいTi1-y Gey 合金層を形成し、これにアニール処
理を施すことによってシリサイド化するため、シリサイ
ド化後の体積膨張による圧縮応力が低減され、C49相
からC54相への相転移を効率良く促進することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電極材料とその製造方法を図面に基づいて説明する。な
お、従来と同一の機能を有する構成部品には同一の符合
を付してある。
【0025】図1(a)、(b)は実施の形態に係る電
極材料の製造方法を工程順に示した模式的断面図であ
る。図中1はRCA洗浄が行われたSi基板を示してお
り、Si基板1上の複数の所定箇所にはソース・ドレイ
ン拡散層2が形成されている。Si基板1上であってソ
ース・ドレイン拡散層2、2間には所定膜厚のゲート酸
化膜3が形成されている。ゲート酸化膜3上には、LP
CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法
によって所定膜厚とされ、次にリソグラフィ工程によっ
て所定線幅とされた多結晶Si層4が形成されている。
実施の形態に係る電極材料の製造方法においては、この
多結晶Si4上、及びSi基板1のソース・ドレイン拡
散層2上の所定箇所に、図13で示した装置を用いてス
パッタリング法によりTi1-y Gey 層5を所定膜厚形
成する(a)。
【0026】Ti1-y Gey 層5の膜厚は、Ti(Si
1-x Gex2 細線6におけるxの値が0.01≦x≦
0.25の範囲になるように以下に説明する表1に基づ
いて設定された値のものとする。また、成膜時の蒸発源
13(図13)としては、Ti1-y Gey 層5と同一組
成を有するものを用いる。次にこれにアニール処理を施
すことによりTi(Si1-x Gex2 細線6を形成す
る(b)。
【0027】添加するGe濃度やTi1-y Gey 層の膜
厚は、以下に示す計算によって容易に見積ることができ
る。
【0028】<Ti(Si1-x Gex2 を形成するた
めのTi1-y Gey の組成比yと膜厚hの計算方法>こ
こで、Ti(Si1-x Gex2 相は、Ti1-x Si
2(1-x)相とTix Ge2x相の二つの相が固溶した状態と
考えられるので、固溶後の格子定数はVegard則に従うと
仮定する。このとき膜厚tのTiを用いてTi(Si
1-x Gex2 を形成する場合、固溶前のそれぞれの相
について、 1)Ti1-x Si2(1-x)相では Ti膜厚:(1−x)t 〔数1〕 Si膜厚:2.27(1−x)t〔数2〕 が必要であり、 膜厚2.51(1−x)t 〔数3〕 のTi1-x Si2(1-x)相が形成される。
【0029】 2)Tix Ge2x相では Ti膜厚:xt 〔数4〕 Ge膜厚:2.36xt 〔数5〕 が必要であり、 膜厚2.62xt 〔数6〕 のTix Ge2x相が形成される。
【0030】ここで、Ge層及びTix Ge2x層の膜厚
はそれぞれSi及びTiSi2 との格子定数差から求め
た。また、形成されるTi(Si1-x Gex2 層の膜
厚は〔数3〕と〔数6〕の和となり 2.51(1−x)t+2.62xt=(2.51+0.11x)t 〔数7〕 で与えられる。
【0031】上記計算方法を用いることにより、例えば
シリサイド化後のTi(Si1-x Gex2 層の膜厚と
Ge濃度とから、該Ti(Si1-x Gex2 層を形成
するために必要なTi1-y Gey 層の膜厚hと組成比y
を以下のようにして求めることができる。
【0032】例えば膜厚が70nmのTi(Si1-x
x2 (Ge濃度x=0.01)のシリサイド層を形
成する場合、この層がTi0.01Ge0.02とTi0.99Si
1.98の二つの層が固溶して形成されたと仮定すると、必
要なTi層の膜厚tは上記〔数7〕より (2.51+0.11×0.01)t=70 ゆえにt
=27.88nm となる。これを用いると、Ti0.01Ge0.02層の膜厚は
〔数6〕より 2.62×0.01×27.88=0.73(nm) Ti0.99Si1.98層の形成に必要なTi層の膜厚は〔数
1〕より (1−0.01)×27.88=27.60(nm) となる。ここで、シリサイド化前のTi1-y Gey
が、Ti0.01Ge0.02相とTi0.99Si1.98相を形成す
るためのTiの二つの相が固溶した状態であり、その格
子定数がVegard則に従うと仮定すると、シリサイド化前
に成膜するTi1-yGey 層の膜厚は二つの層の膜厚の
和によって与えられる。
【0033】0.73+27.60=28.33 ゆ
えにh=28.33(nm) 一方、シリサイド化後のTiとGeの組成比が Ti:Ge=1:0.02 となることより、組成比yは (1−y):y=1:0.02 ゆえにy=0.02 となる。
【0034】以上の結果より、例えば膜厚が70nmの
Ti(Si1-x Gex2 (Ge濃度x=0.01)の
シリサイド層を形成するためには、シリサイド化前にT
0.98Ge0.02の組成の膜を膜厚28.33nm成長さ
せればよい。
【0035】同様にしてGe濃度xを変化させた場合の
膜厚70nmのTi(Si1-x Gex2 層(Ge濃度
0≦x≦0.50)を形成する時の条件が、 1)Ti(Si1-x Gex2 をTi層、Ge層及びS
i層の多層膜から形成する場合、 2)Ti(Si1-x Gex2 をTi1-y Gey 層及び
Si層から形成する場合、のそれぞれについて下記の表
1に示した。表1中のNo.は各組成No.を示してお
り、実施例に係るGeの濃度xの範囲には*を付してあ
る。また、表1中のGeの濃度x及びSi層膜厚のデー
タは、上記1)、2)の両方の場合に共通したデータで
ある。
【0036】
【表1】
【0037】一般に、スパッタリング法や電子ビーム蒸
着法により化合物や合金等の膜を成膜する場合、蒸発源
を構成する物質の蒸気圧の違いにより、蒸発源と形成さ
れた薄膜との間で組成のずれを生じることが知られてい
る。しかしながら、TiとGeの場合は前記蒸気圧の差
が小さいため、組成のずれは無視することができる。し
たがって、例えばTi1-y Gey (0.02≦y≦0.
33)の組成の膜を形成するためには、この膜組成と同
じ組成の蒸発源であるTi1-y Gey (0.02≦y≦
0.33)を用いればよい。
【0038】一方、Ti1-y Gey 層を形成するための
蒸発源としては、TiとGeの二つの蒸発源を同時スパ
ッタもしくは同時蒸着させる方法も考えられるが、蒸発
源のコストや装置コスト等の点を考慮すると、Ti1-y
Gey 組成からなる一つの蒸発源を用いるのが望まし
い。
【0039】
【実施例及び比較例】図1(a)、(b)に示した電極
材料及びその製造方法の実施例及び比較例を下記の実験
例1〜4に基づいて説明する。
【0040】<実験例1>図2(a)〜(d)は実験例
1における電極材料の製造方法を示した模式的断面図で
ある。実験例1においては、表1中の組成No.1〜1
2における多結晶Si層4の膜厚、Ti1-y Gey 層5
の膜厚h及び組成比yに関してのデータを基にTi(S
1-x Gex2 細線6を作製した。上記組成No.順
に比較例1(x=0)、実施例1〜6(x=0.01、
0.05、0.10、0.15、0.20、0.2
5)、比較例2〜6(x=0.30、0.35、0.4
0、0.45、0.50)とする。
【0041】まずRCA洗浄を行ったp−Si(10
0)基板(直径6インチ、抵抗率10Ω・cm)1上に
熱酸化膜(SiO2 )3aを膜厚70nmとなるように
形成し、その上にLPCVD法によって多結晶Si層4
を膜厚がそれぞれ表1中の値となるよう形成した
(a)。次に、この多結晶Si層4に、リソグラフィ工
程を施して線幅0.2〜0.8μmの配線パターン4a
を形成した(b)。この配線パターン4aに以下の工程
を施しTi(Si1-x Gex2 細線6(x=0〜0.
50)をそれぞれ形成した。
【0042】まず図13に示した装置を用い、Ti1-y
Gey (y=0〜0.50)の組成の蒸発源13を用い
てスパッタリング法によってTi1-y Gey 層5を膜厚
hがそれぞれ表1中に示した組成No.1〜12の値と
なるよう形成した(c)。成膜時のRFパワーを2k
W、Arガス圧を8mTorr、基板温度を室温(25
℃)とした。
【0043】次に上記試料をRTP(Rapid Thermal Pr
ocess)炉に搬入し、850℃程度で20秒間のアニール
処理を行い、膜厚約70nmのTi(Si1-x Gex
2 細線6を形成した(d)。
【0044】熱酸化膜3a上の未反応のTi1-y Gey
は希HFにより除去した。
【0045】作製したTi(Si1-x Gex2 細線6
の組成はオージェ電子分光法(AES)によって測定
し、目標組成とほぼ一致していることを確認した。
【0046】(1)C54相の割合Zの線幅依存性 上記実験例1において作製したTi(Si1-x Gex
2 細線6の結晶構造をX線回折(XRD)法によって調
べた。C49相は(131)面に、C54相は(31
1)面にそれぞれ強く配向していた。ここでTi(Si
1-x Gex2 細線6中のC54相の割合を評価するた
めに、下記の〔数8〕式に示すようなパラメータZ(以
下、単にZと記す)を定義した。
【0047】
【数8】
【0048】ここで、IC54 (311)及びIC49 (1
31)はそれぞれ、C54相の(311)面及びC49
相の(131)面からのX線回折強度を示している。
【0049】図3は実験例1において作製したTi(S
1-x Gex2 細線6(例として比較例1(x=
0)、実施例1(x=0.01)、実施例4(x=0.
15)、実施例6(x=0.25)、比較例6(x=
0.50)の場合)におけるC54相の割合Zと線幅と
の関係を示したグラフである。
【0050】図3から明らかなように、Geを添加しな
かった場合(比較例1(x=0))は、線幅が約0.5
μm以下になるとC54相の割合Zが急激に減少し、特
に線幅が0.20μm以下の場合においてはZ=0とな
った。また、Geを必要以上に添加した場合(比較例6
(x=0.50))も、線幅が約0.45μm以下にな
るとC54相の割合Zが急激に減少し、特に線幅が0.
20μm以下の場合においてはC54相の割合Zが約
0.4以下となった。これに対してGeを所定量添加し
た場合(実施例1、4、6(x=0.01、0.15、
0.25))は線幅が0.2〜0.8μmの範囲でいず
れもC54相の割合Zが0.5以上となり、比較例1、
6(x=0、0.50)に係る電極材料の場合よりも良
好な値となった。
【0051】以上説明したように、Ge濃度Xが0.0
1≦X≦0.25の範囲である実施例1〜6(組成N
o.2〜7)に係る電極材料においては、C49相から
C54相への相転移が促進されるため、微細化された電
極においても効率的にC54相を形成することができ
た。
【0052】(2)シート抵抗Rの線幅依存性 上記実験例1において作製したTi(Si1-x Gex
2 細線6のシート抵抗Rを四端子法の一種であるケルビ
ン法によって測定した。
【0053】図4は実験例1において作製したTi(S
1-x Gex2 細線6(例として比較例1(x=
0)、実施例1(x=0.01)、実施例4(x=0.
15)、実施例6(x=0.25)、比較例6(x=
0.50)の場合)におけるシート抵抗Rと線幅との関
係を示したグラフである。
【0054】図4から明らかなように、シート抵抗Rと
線幅との関係は、図3で説明したC54相の割合Zと線
幅との関係に対応しており、Geを添加しなかった場合
(比較例1(x=0))は、線幅が約0.5μm以下の
場合にシート抵抗が急激に増加し、特に線幅が0.20
μm以下の場合においてはシート抵抗Rが約60Ω・c
mとなった。また、Geを必要以上に添加した場合(比
較例6(x=0.50))も、線幅が約0.45μm以
下の場合にシート抵抗が急激に増加し、特に線幅が0.
20μm以下の場合においてはシート抵抗Rが約30Ω
・cmとなった。これに対してGeを所定量添加した場
合(実施例1、4、6(x=0.01、0.15、0.
25))は、線幅が0.2〜0.8μmの範囲でいずれ
もシート抵抗Rが10Ω・cm以下となり、比較例1、
6(x=0、0.50)に係る電極材料よりも良好な値
となった。
【0055】以上、Ge濃度Xが0.01≦X≦0.2
5の範囲である実施例1〜6(組成No.2〜7)に係
る電極材料においては、線幅を減少させた場合であって
もシート抵抗の増加率を低く抑えることができた。
【0056】<実験例2>以下、Ti(Si1-x Ge
x2 相におけるGeの濃度xを0≦x≦0.50の範
囲で変化させたときの、Ti(Si1-x Gex2 相に
おける応力について図5〜8に基づいて説明する。
【0057】実験例2においては、表1中の組成No.
1〜12における多結晶Si層4の膜厚、Ti1-y Ge
y 層5の膜厚及び組成に関してのデータを基にTi(S
1-x Gex2 層6´を作製した。上記組成No.順
に比較例7(x=0)、実施例7〜12(x=0.0
1、0.05、0.10、0.20、0.25)、比較
例8〜12(x=0.30、0.35、0.40、0.
50)とする。
【0058】図5(a)、(b)は実験例2におけるT
i(Si1-x Gex2 層6´の製造方法を工程順に示
した模式的断面図である。
【0059】まず、RCA洗浄を行ったp−Si(10
0)基板(直径6インチ、抵抗率10Ω・cm)1上に
熱酸化膜(SiO2 )3aを膜厚70nmとなるように
形成し、その上にLPCVD法によって多結晶Si層4
を膜厚がそれぞれ表1中の値となるよう熱酸化膜3a上
の全面に形成した。この多結晶Si層4上にTi1-y
y (yは表1中のそれぞれの値)をターゲットとして
Ti1-y Gey 層5を形成し(a)、これをシリサイド
化してTi(Si1-x Gex2 層6´(xは表1中の
それぞれの値)を形成した(b)。シリサイド化は、8
50℃、20秒のアニール処理により行った。
【0060】上記実験例2において作製したTi(Si
1-x Gex2 層6´の応力をニュートンリング法によ
って測定した。また、結晶構造をX線回折(XRD)法
によって調べ、C54相の割合を求めた。C54相の割
合は、上記パラメータZにより評価した。
【0061】図6は実験例2において作製したTi(S
1-x Gex2 層6´のGe濃度xと応力との関係を
示したグラフである。図中Aは実施例の範囲を示してお
り、特にグラフ中、左から比較例7(x=0)、実施例
7(x=0.01)、実施例9(x=0.10)、実施
例10(x=0.15)、実施例11(x=0.2
0)、実施例12(x=0.25)、比較例10(x=
0.40)、比較例12(x=0.50)の場合をデー
タ点として記した。
【0062】図6から明らかなように、Ti(Si1-x
Gex2 層6´の応力はGe濃度xの値が0≦x≦
0.15の範囲ではxの増加と共に減少し、xが0.1
5(実施例10)で最小の値(109 dyne/cm2
以下)となった。さらにGe濃度xの値が0.15≦x
≦0.50の範囲ではxの増加と共に応力も増加し、x
が0.25(実施例12)より大きくなるとGeを添加
しなかった場合(比較例7)よりも応力が大きくなっ
た。すなわち、Geの添加により応力の低減が図られる
のはGe濃度xの値が0.01≦x≦0.25の範囲の
場合であることがわかった。
【0063】図7は実験例2において作製したTi(S
1-x Gex2 層6´のGe濃度xに対するC54相
の割合Zを示した図である。図中Aは実施例の範囲を示
しており、グラフ中には図6の場合と同様のデータ点を
示した。
【0064】図7から明らかなように、Ge濃度xが
0.01≦x≦0.25である場合(実施例7〜12
(組成No.2〜7))にC54相の割合Zが略1とな
り、良好な結果が得られた。
【0065】図8は実験例2において作製したTi(S
1-x Gex2 層6´の応力とC54相の割合Zとの
関係を示した図である。グラフ中には図6の場合と同様
のデータ点を示した。
【0066】図8から明らかなように、応力が減少する
に伴ってC54相の割合Zが増加し、例えば応力が10
10dyne/cm2 以下である場合にC54相の割合Z
が略1となる。すなわち、応力の減少によってC49相
からC54相への相転移がスムーズになる。
【0067】以上説明したように、Ti(Si1-x Ge
x2 層6´のGe濃度xが0.01≦x≦0.25の
範囲である場合(実施例7〜12(組成No.2〜
7))にはTi(Si1-x Gex2 層6´中の応力が
例えば1010dyne/cm2 以下と小さくなると共
に、該応力の低下によりC54相の割合Zが略1と良好
な値になる。
【0068】<実験例3>シリサイド化の前にTi1-y
Gey 層を形成することの効果について調べるために下
記の実験を行った。実験例3においては、表1中の組成
No.1〜7における多結晶Si層4の膜厚、Ti1-y
Gey 層5の膜厚h及び組成比yに関してのデータを基
にTi(Si1-x Gex2 細線を作製し、上記組成N
o.順に比較例13、実施例13〜18(x=0、0.
01、0.05、0.10、0.15、0.20、0.
25)とする。
【0069】Ti(Si1-x Gex2 細線の製造方法
に関しては下記に示す新たな方法をとった。
【0070】図9(a)、(b)は実験例3におけるT
i(Si1-x Gex2 細線の製造方法を示した模式的
断面図であり、図中7はTi層を、8はGe層をそれぞ
れ示している。
【0071】図9(a)に示した方法においては、まず
多結晶Si層4上に、スパッタリング法によって、Ti
及びGeのターゲットを用い、Ti層7及びGe層8を
順次形成した。また、図9(b)に示した方法において
は、まず多結晶Si層4上に、スパッタリング法によっ
て、Ge及びTiのターゲットを用い、Ge層8及びT
i層7を順次形成した。
【0072】いずれにおいてもその後アニール処理を施
し、実験例3におけるTi(Si1-x Gex2 細線
(x=0〜0.25)を形成する。
【0073】スパッタ成膜時のRFパワー、Arガス
圧、基板温度、その後のアニール処理条件に関しては実
験例1の場合と同様である。
【0074】作製したTi(Si1-x Gex2 細線の
評価に関しても、実験例1の場合と同様に、X線回折
(XRD)法及びケルビン法によって行った。
【0075】(1)C54相の割合Zの線幅依存性 図10は図9(a)に示した方法により作製されたTi
(Si1-x Gex2細線(例として比較例13(x=
0)、実施例16(x=0.15)、実施例18(x=
0.25)の場合)において、線幅とC54相の割合Z
との関係を示した図であり、図11は図9(b)に示し
た方法により作製されたTi(Si1-xGex2 細線
(例としては図10の場合と同様)において、線幅とC
54相の割合Zとの関係を示した図である。
【0076】図10、11におけるTi(Si1-x Ge
x2 細線(例として比較例13(x=0)、実施例1
6(x=0.15)、実施例18(x=0.25)の場
合)と上記図3におけるTi(Si1-x Gex2 細線
6(例として比較例1(x=0)、実施例4(x=0.
15)、実施例6(x=0.25)の場合)との比較か
ら明らかなように、実験例3で作製したTi(Si1-x
Gex2 細線(比較例13、実施例13〜18)にあ
っては、実験例1で作製した、実験例3と同一組成を有
するTi(Si1-x Gex2 細線6(比較例1、実施
例1〜6)よりも、線幅の減少に伴うC54相の割合Z
の減少率がいずれも大きくなった。
【0077】以上説明したように、Ti層7及びGe層
8を順次形成した後シリサイド化したり、Ge層8及び
Ti層7を順次形成した後シリサイド化する製造方法で
は、製造されたTi(Si1-x Gex2 細線の応力を
十分に低減することができず、C49相からC54相へ
の相転移を十分に促進することができない。これに対
し、シリサイド化前に形成する層としてTi1-y Gey
層5を形成する(実験例1)ことによってC49相から
C54相への相転移を十分に促進することができる。
【0078】<実験例4>Ti1-y Gey 層5の形成方
法において、蒸発源13(図13)としてTi1-y Ge
y 合金を用いる効果について調べるために、TiとGe
の2つの蒸発源を用い、同時スパッタリングを行う(図
示せず)ことによりTi(Si1-x Gex2 細線6
(図2(d))と同様のTi(Si1-x Gex2 細線
を作製した。該Ti(Si1-x Gex2 細線は表1中
の組成No.2〜7における多結晶Si層4の膜厚、T
1-y Gey 層5の膜厚及び組成に関してのデータを基
に作製したものであり、上記組成No.順に実施例19
〜24(x=0.01、0.05、0.10、0.1
5、0.20、0.25)とする。
【0079】蒸発源13としてTi1-y Gey を用い、
スパッタリングを行った上記実験例1の場合(実施例1
〜6)と、蒸発源13としてTiとGeの2つの蒸発源
を用い、同時スパッタリングを行った前記実験例4の場
合(実施例19〜24)の両方において蒸発源13のコ
ストとスパッタリングの装置のコストとを調べ、比較し
た結果を以下に説明する。
【0080】(1)蒸発源(ターゲット)のコスト TiとGeの2つの蒸発源を用いた場合(実施例19〜
24)は、Ti1-y Gey を蒸発源として用いた場合
(実施例1〜6)と比較して約2倍のコストとなった。
また、前記2つの蒸発源をスパッタリングの装置に配置
する場合、蒸発源のボンディング等の必要性によってコ
ストはさらに増大する。
【0081】(2)薄膜形成装置(スパッタリング装
置)のコスト TiとGeの2つのターゲットを同時スパッタリングし
た場合(実施例19〜24)は、Ti1-y Gey をスパ
ッタリングした場合(実施例1〜6)と比較して、スパ
ッタリングの制御装置の複雑化や真空槽11(図13)
の大型化などにより、コストは1.5〜2倍程度になっ
た。
【0082】以上説明したように、Ti1-y Gey 相を
形成する方法において、蒸発源としてTiとGeの2種
類の元素を含むTi1-y Gey 合金を用いることにより
コストを削減することができた。
【0083】以上詳述したように実施例に係る電極材料
においては、Ge濃度Xが0.01≦X≦0.25の範
囲であり、Ge濃度を比較的低い範囲に抑えることによ
ってシリサイド化後の体積膨張が抑制され、Ti(Si
1-x Gex2 細線6中に発生する圧縮応力が低減され
てC49相からC54相への相転移が促進される。よっ
て微細化された電極においても効率的にC54相を形成
することができ、抵抗率の増大を抑制することができ
る。
【0084】また、実施例に係る電極材料の製造方法に
よれば、Tiよりもシリサイド化後の体積膨張率が小さ
いTi1-y Gey 層5を形成し、これにアニール処理を
施すことによってシリサイド化するため、シリサイド化
後の体積膨張による圧縮応力を低減し、C49相からC
54相への相転移を効率良く促進することができる。ま
た、前記電極材料を形成するための蒸発源としてTiと
Geの2種類の元素を含むTi1-Y GeY を用いること
により、蒸発源のコスト及びスパッタリング装置のコス
トを削減することができる。また、その組成比を表1に
示したTi1-YGeY (0.02≦y≦0.33)とす
ることによって、シリサイド化後にTi(Si1-x Ge
x2 (0.01≦x≦0.25)の組成を有する所定
の電極材料を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の実施の形態に係る電
極材料の製造方法を工程順に示した模式的断面図であ
る。
【図2】(a)〜(d)は実験例に係る電極材料の製造
方法を工程順に示した模式的断面図である。
【図3】Ti(Si1-x Gex2 細線の線幅とC54
相の割合Zとの関係を示したグラフである。
【図4】Ti(Si1-x Gex2 細線の線幅とシート
抵抗との関係を示したグラフである。
【図5】(a)、(b)は別の実験例に係る電極材料の
製造方法を工程順に示した模式的断面図である。
【図6】添加するGe濃度xとTi(Si1-x Gex
2 層の応力との関係を示したグラフである。
【図7】添加するGe濃度xとC54相の割合Zとの関
係を示したグラフである。
【図8】Ti(Si1-x Gex2 層の応力とC54相
の割合Zとの関係を示したグラフである。
【図9】(a)、(b)はさらに別の実験例において、
それぞれ別のTi(Si1-x Gex2 細線の形成方法
を示した模式的断面図である。
【図10】さらに別の実験例におけるTi(Si1-x
x2 細線の線幅とC54相の割合Zとの関係を示し
たグラフである。
【図11】さらに別の実験例におけるTi(Si1-x
x2 細線の線幅とC54相の割合Zとの関係を示し
たグラフである。
【図12】(a)、(b)は一般的なTiSi2 層の形
成方法を示した模式的断面図である。
【図13】スパッタリング法に用いられる一般的な装置
を示した模式的断面図である。
【図14】C49相からC54相への相転移の様子を示
した模式的拡大断面図である。
【図15】(a)、(b)は従来のTi(Si1-x Ge
x2 細線の形成方法を示した模式的断面図である。
【符号の説明】
5 Ti1-y Gey 層(Ti−Ge合金層)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ti(Si1-x Gex2 ;0.01≦
    x≦0.25からなることを特徴とする半導体装置用の
    電極材料。
  2. 【請求項2】 Ti−Ge合金層を形成し、これをシリ
    サイド化する工程を含むことを特徴とする請求項1記載
    の電極材料の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010057688A (ko) * 1999-12-23 2001-07-05 황인길 반도체 소자의 티타늄 샐리사이드 형성 방법
KR20010066622A (ko) * 1999-12-31 2001-07-11 황인길 코발트 스퍼터링에 의한 살리사이드 형성 방법
JP2009506549A (ja) * 2005-08-22 2009-02-12 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 応力が加えられたゲート金属シリサイド層を含む高性能mosfet及びその製造方法
JP2009060110A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Interuniv Micro Electronica Centrum Vzw ゲルマナイド成長の改良方法およびそれにより得られたデバイス

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