JPH09231882A - 真空バルブ - Google Patents
真空バルブInfo
- Publication number
- JPH09231882A JPH09231882A JP3608896A JP3608896A JPH09231882A JP H09231882 A JPH09231882 A JP H09231882A JP 3608896 A JP3608896 A JP 3608896A JP 3608896 A JP3608896 A JP 3608896A JP H09231882 A JPH09231882 A JP H09231882A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- coil electrode
- vacuum valve
- electrode
- arc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】大電流遮断時における電極間で発生したアーク
の中央部への集中を防ぐ。 【解決手段】コイル電極4のコイル部4cの内側に対し
て、円筒状の磁性管3Aを遊嵌する。この磁性管3Aの
内側には、縦断面が略逆Ω字状の逆コイル電極2を遊嵌
し、この逆コイル電極2の外周に形成されたフランジ部
2aの裏面をコイル電極4の前面の接続子13にろう付す
る。逆コイル電極2のフランジ部2aの前面に対して、
環状の接触子1をろう付し、この接触子1の中心に対し
て、円板状の接触子5を設け、この接触子5は、コイル
電極4の底部2cの底の中心にろう付した接続軸8の前
面にろう付で固定する。
の中央部への集中を防ぐ。 【解決手段】コイル電極4のコイル部4cの内側に対し
て、円筒状の磁性管3Aを遊嵌する。この磁性管3Aの
内側には、縦断面が略逆Ω字状の逆コイル電極2を遊嵌
し、この逆コイル電極2の外周に形成されたフランジ部
2aの裏面をコイル電極4の前面の接続子13にろう付す
る。逆コイル電極2のフランジ部2aの前面に対して、
環状の接触子1をろう付し、この接触子1の中心に対し
て、円板状の接触子5を設け、この接触子5は、コイル
電極4の底部2cの底の中心にろう付した接続軸8の前
面にろう付で固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空バルブに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来から真空バルブの遮断性能を向上さ
せるために、電極間に発生した真空アークと平行に磁界
を印加して、アークを消弧する方法が採用されている。
このような真空バルブとしては、縦磁界形真空バルブが
あり、その電極構造には、いくつかの種類のものが実施
され提案されているが、ここでは、図7に示した縦磁界
電極の構造のものを基に説明する。なお、図7は、一例
として可動側の電極の場合を示すが、固定側の電極も同
一構造である。
せるために、電極間に発生した真空アークと平行に磁界
を印加して、アークを消弧する方法が採用されている。
このような真空バルブとしては、縦磁界形真空バルブが
あり、その電極構造には、いくつかの種類のものが実施
され提案されているが、ここでは、図7に示した縦磁界
電極の構造のものを基に説明する。なお、図7は、一例
として可動側の電極の場合を示すが、固定側の電極も同
一構造である。
【0003】図7において、銅棒で製作された可動側通
電軸6Bの先端には、円形の座ぐり部6aが形成され、
この座ぐり部6aには、縦断面が略T字状で図示しない
平面図では環状となるステンレス鋼製の補強部材18の下
部に突設された軸部18aが嵌合し、ろう付けされてい
る。
電軸6Bの先端には、円形の座ぐり部6aが形成され、
この座ぐり部6aには、縦断面が略T字状で図示しない
平面図では環状となるステンレス鋼製の補強部材18の下
部に突設された軸部18aが嵌合し、ろう付けされてい
る。
【0004】この軸部18aの外周には、銅材で製作され
以下説明するコイル電極14の中心部に形成された環状の
軸部14aが挿入され、軸部18aと可動側通電軸6Bにろ
う付されている。
以下説明するコイル電極14の中心部に形成された環状の
軸部14aが挿入され、軸部18aと可動側通電軸6Bにろ
う付されている。
【0005】このコイル電極14は、軸部14aの外周から
4本の腕部14bが、図示しない平面図において放射状に
90゜間隔に、且つ、軸方向と直交方向に突設され、これ
らの腕部14bの先端には、図示しない平面図では弧状の
コイル部14cの基端がろう付されている。これらのコイ
ル部14cの先端には、貫通穴14dが図7に示すように軸
方向に形成されている。
4本の腕部14bが、図示しない平面図において放射状に
90゜間隔に、且つ、軸方向と直交方向に突設され、これ
らの腕部14bの先端には、図示しない平面図では弧状の
コイル部14cの基端がろう付されている。これらのコイ
ル部14cの先端には、貫通穴14dが図7に示すように軸
方向に形成されている。
【0006】これらの貫通穴14dには、図7においては
略T字状で、図示しない平面図では円形の銅材製の接続
子13の軸部が挿入され、コイル部14cの先端にろう付さ
れている。
略T字状で、図示しない平面図では円形の銅材製の接続
子13の軸部が挿入され、コイル部14cの先端にろう付さ
れている。
【0007】補強部材18の上端面には、銅板から円板状
に形成され中心部から外周方向に放射状に図示しない溝
が形成された電極板11が載置されている。この電極板11
は、補強部材18と接続子13の表面にろう付されている。
に形成され中心部から外周方向に放射状に図示しない溝
が形成された電極板11が載置されている。この電極板11
は、補強部材18と接続子13の表面にろう付されている。
【0008】電極板11の上面には、銅・クロム合金から
円板状に形成され電極板11と同様に中心部から外周方向
に放射状に溝が形成され外周が弧状に面取りされた接点
1Aがろう付で接合されている。
円板状に形成され電極板11と同様に中心部から外周方向
に放射状に溝が形成され外周が弧状に面取りされた接点
1Aがろう付で接合されている。
【0009】このように構成された真空バルブの電極に
おいて、例えば、可動側通電軸6Bから接点1Aに流れ
る電流の大部分は、コイル電極14の軸部14aから複数本
の腕部14bを経て、この腕部14bの先端のコイル部14c
に流れる。なお、一部の電流は、補強部材18を経て、電
極板11に流入する。
おいて、例えば、可動側通電軸6Bから接点1Aに流れ
る電流の大部分は、コイル電極14の軸部14aから複数本
の腕部14bを経て、この腕部14bの先端のコイル部14c
に流れる。なお、一部の電流は、補強部材18を経て、電
極板11に流入する。
【0010】このうち、コイル部14cに流入した電流
は、各コイル部14cの先端の接続子13から電極板11の外
周の裏面を経て電極板11に流入し、この電極板11の表面
から接点1Aに流出する。
は、各コイル部14cの先端の接続子13から電極板11の外
周の裏面を経て電極板11に流入し、この電極板11の表面
から接点1Aに流出する。
【0011】この接点1Aに流出した電流は、この接点
1Aからこの接点1Aの表面と接触した固定側電極の接
点に流入し、以下、この固定側電極の電極板と接続子及
びコイル電極を経て、固定側通電軸に流出する。
1Aからこの接点1Aの表面と接触した固定側電極の接
点に流入し、以下、この固定側電極の電極板と接続子及
びコイル電極を経て、固定側通電軸に流出する。
【0012】図7は、このように構成された可動側電極
と固定側電極において、各コイル電極に流れる電流によ
って発生する軸方向の磁界、すなわち、縦磁界の磁束密
度Bzの分布状態を示すグラフである。なお、可動側電
極が固定側電極から開離して、両電極間にアークが発生
し、このアーク電流で発生した磁束も傾向は同様であ
る。
と固定側電極において、各コイル電極に流れる電流によ
って発生する軸方向の磁界、すなわち、縦磁界の磁束密
度Bzの分布状態を示すグラフである。なお、可動側電
極が固定側電極から開離して、両電極間にアークが発生
し、このアーク電流で発生した磁束も傾向は同様であ
る。
【0013】図7に示すように、縦磁界の磁束密度Bz
は、電極の軸心0において最大で、電極の外周に向かう
ほど少なくなり、ほぼ正弦波の曲線となっている。ま
た、図7の電極両端部の磁束密度Bcは、その真空バル
ブの定格遮断電流に対して、アーク電圧が最低となる磁
束密度の約 1.2倍の値となるように、図6で示したコイ
ル電極14は設計されている。
は、電極の軸心0において最大で、電極の外周に向かう
ほど少なくなり、ほぼ正弦波の曲線となっている。ま
た、図7の電極両端部の磁束密度Bcは、その真空バル
ブの定格遮断電流に対して、アーク電圧が最低となる磁
束密度の約 1.2倍の値となるように、図6で示したコイ
ル電極14は設計されている。
【0014】このような縦磁界を発生させる電極間に発
生したアークは、縦磁界を発生させない電極と比べて、
両電極の表面に局部的に集中せず、全体に且つ均一に広
がっていく。したがって、局部的集中による接点表面の
溶融を防ぎ、この溶融で生じた金属蒸気圧の上昇を防
ぎ、アークの増加を抑えることができ、遮断性能を上げ
ることができる。
生したアークは、縦磁界を発生させない電極と比べて、
両電極の表面に局部的に集中せず、全体に且つ均一に広
がっていく。したがって、局部的集中による接点表面の
溶融を防ぎ、この溶融で生じた金属蒸気圧の上昇を防
ぎ、アークの増加を抑えることができ、遮断性能を上げ
ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された真空バルブにおいても、遮断電流が更に増え
ると、磁束密度の高い接点の中央部分で発生するアーク
が増え、遮断性能の更なる向上を図るうえで障害とな
る。
構成された真空バルブにおいても、遮断電流が更に増え
ると、磁束密度の高い接点の中央部分で発生するアーク
が増え、遮断性能の更なる向上を図るうえで障害とな
る。
【0016】このアークが接点の中央部に集中する原因
は、アークに作用する自己電流によるピンチ力による効
果と、アーク電流が強い磁界の領域に集中する特性のた
めと考えられており、前者のピンチ力による効果より
も、後者の強い磁界に集中する効果の方が大きいこと
が、実験でも確認されている。
は、アークに作用する自己電流によるピンチ力による効
果と、アーク電流が強い磁界の領域に集中する特性のた
めと考えられており、前者のピンチ力による効果より
も、後者の強い磁界に集中する効果の方が大きいこと
が、実験でも確認されている。
【0017】そのため、図7で示した磁束密度を更に高
くして、遮断性能を上げる方法も考えられるが、発明者
らの実験結果では、遮断電流が増えるとやはり中央部分
にアークが集中する。
くして、遮断性能を上げる方法も考えられるが、発明者
らの実験結果では、遮断電流が増えるとやはり中央部分
にアークが集中する。
【0018】さらに、図6に示した電極板11に流れる渦
電流によって、電極の中心に発生する縦磁界の強度を低
下させる方法も試みられているが、この方法も、電極中
心部へのアークの集中を効果的に防ぐことはできない。
そこで、本発明の目的は、電極中央部へのアークの集中
を防ぎ、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得
ることである。
電流によって、電極の中心に発生する縦磁界の強度を低
下させる方法も試みられているが、この方法も、電極中
心部へのアークの集中を効果的に防ぐことはできない。
そこで、本発明の目的は、電極中央部へのアークの集中
を防ぎ、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得
ることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
真空バルブは、コイル電極の前端に接点が設けられた電
極が通電軸を介して絶縁円筒の内部に対置された真空バ
ルブにおいて、接点を環状の通電接点とこの通電接点の
中央部に遊嵌されるアーク接点に分割し、これらの通電
接点及びアーク接点の背面とコイル電極との間に、中央
部がアーク接点に接続され外周のフランジ部が通電接点
の背面とコイル電極の前面に接続される逆コイル電極を
介在させたことを特徴とする。
真空バルブは、コイル電極の前端に接点が設けられた電
極が通電軸を介して絶縁円筒の内部に対置された真空バ
ルブにおいて、接点を環状の通電接点とこの通電接点の
中央部に遊嵌されるアーク接点に分割し、これらの通電
接点及びアーク接点の背面とコイル電極との間に、中央
部がアーク接点に接続され外周のフランジ部が通電接点
の背面とコイル電極の前面に接続される逆コイル電極を
介在させたことを特徴とする。
【0020】また、請求項2に記載の発明に真空バルブ
は、逆コイル電極の中央部とフランジ部との間に円筒部
を形成し、縦磁界を発生させる溝を円筒部に形成したこ
とを特徴とする。
は、逆コイル電極の中央部とフランジ部との間に円筒部
を形成し、縦磁界を発生させる溝を円筒部に形成したこ
とを特徴とする。
【0021】また、請求項3に記載の発明の真空バルブ
は、逆コイル電極の円筒部とコイル電極のコイル部との
間に磁性体を挿着したことを特徴とする。
は、逆コイル電極の円筒部とコイル電極のコイル部との
間に磁性体を挿着したことを特徴とする。
【0022】また、請求項4に記載の発明の真空バルブ
は、磁性体の形状を、逆コイル電極の円筒部が内側に挿
入される円筒状としたことを特徴とする。
は、磁性体の形状を、逆コイル電極の円筒部が内側に挿
入される円筒状としたことを特徴とする。
【0023】また、請求項5に記載の発明の真空バルブ
は、円筒状の磁性体の接点側に複数の凹凸部を形成した
ことを特徴とする。
は、円筒状の磁性体の接点側に複数の凹凸部を形成した
ことを特徴とする。
【0024】また、請求項6に記載の発明の真空バルブ
は、逆コイル電極の中心部に、アーク接点を支持する支
持部を設けたことを特徴とする。
は、逆コイル電極の中心部に、アーク接点を支持する支
持部を設けたことを特徴とする。
【0025】また、請求項7に記載の発明の真空バルブ
は、アーク接点の材料を通電接点の陰極降下電圧よりも
高い材料としたことを特徴とする。
は、アーク接点の材料を通電接点の陰極降下電圧よりも
高い材料としたことを特徴とする。
【0026】また、請求項8に記載の発明の真空バルブ
は、支持部をステンレス鋼材としたことを特徴とする。
は、支持部をステンレス鋼材としたことを特徴とする。
【0027】さらに、請求項9に記載の発明の真空バル
ブは、アーク接点の前面の位置を通電接点の前面の位置
よりも後方としたことを特徴とする。
ブは、アーク接点の前面の位置を通電接点の前面の位置
よりも後方としたことを特徴とする。
【0028】このような手段によって、本発明の真空バ
ルブでは、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束で、磁
界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電極間に
発生させて、アークの中央部への集中を防ぐ。
ルブでは、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束で、磁
界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電極間に
発生させて、アークの中央部への集中を防ぐ。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空バルブの一実
施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の真
空バルブの一実施形態を示す縦断面図で、従来の技術で
示した図6に対応し、この図6と同様に、可動電極のみ
を示す。
施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の真
空バルブの一実施形態を示す縦断面図で、従来の技術で
示した図6に対応し、この図6と同様に、可動電極のみ
を示す。
【0030】図1において、従来の技術で示した図6と
大きく異なるところは、接触子が環状の接触子1とこの
内側の小径で円板状の接触子5に分割され、接触子1と
コイル電極3Aとの間に対して、以下説明する縦磁界を
改善するための逆コイル電極2などが介在されているこ
とである。
大きく異なるところは、接触子が環状の接触子1とこの
内側の小径で円板状の接触子5に分割され、接触子1と
コイル電極3Aとの間に対して、以下説明する縦磁界を
改善するための逆コイル電極2などが介在されているこ
とである。
【0031】すなわち、可動側通電軸6Aの先端に形成
された凸部6aには、図6で示したコイル電極14とほぼ
同形で軸方向がやや長い図3で後述するコイル電極3の
中央部に形成された環状部が挿入され、凸部6aにろう
付されている。このコイル電極4の図3で示す環状部4
aの内周には、ステンレス鋼で製作された管状の補強管
7が挿入され、凸部6aと環状部4aにろう付されてい
る。
された凸部6aには、図6で示したコイル電極14とほぼ
同形で軸方向がやや長い図3で後述するコイル電極3の
中央部に形成された環状部が挿入され、凸部6aにろう
付されている。このコイル電極4の図3で示す環状部4
aの内周には、ステンレス鋼で製作された管状の補強管
7が挿入され、凸部6aと環状部4aにろう付されてい
る。
【0032】コイル電極4のコイル部4cの内側には、
軟鋼製の磁路管3が遊嵌されている。この磁路管3の更
に内側には、図1においては、略凸字状で図示しない平
面図では環状の銅材で製作された図2の拡大図で示す逆
コイル電極2の筒部2bが遊嵌されている。
軟鋼製の磁路管3が遊嵌されている。この磁路管3の更
に内側には、図1においては、略凸字状で図示しない平
面図では環状の銅材で製作された図2の拡大図で示す逆
コイル電極2の筒部2bが遊嵌されている。
【0033】この逆コイル電極2の底部2cは、前述し
た補強管7の上端面にろう付され、逆コイル電極2の外
周に形成されたフランジ部2aの下面は、コイル電極4
の上端の接続子13の上面に載置され、この接続子13にろ
う付されてる。
た補強管7の上端面にろう付され、逆コイル電極2の外
周に形成されたフランジ部2aの下面は、コイル電極4
の上端の接続子13の上面に載置され、この接続子13にろ
う付されてる。
【0034】逆コイル電極2の内部には、銅材から製作
された円柱状の接続軸8が同軸に挿入され、この接続軸
8の下端に突設された凸部が、逆コイル電極2の底部2
cの中心に貫設された位置決め穴2eに挿入され、底部
2cの内面にろう付されている。
された円柱状の接続軸8が同軸に挿入され、この接続軸
8の下端に突設された凸部が、逆コイル電極2の底部2
cの中心に貫設された位置決め穴2eに挿入され、底部
2cの内面にろう付されている。
【0035】接続軸8の上端面には、銅・クロム合金で
製作された円板状の接触子5が載置され、この接触子5
の下面には、接続軸8が嵌合する座ぐり穴が形成されて
いる。この結果、接触子5の表面の位置は、逆コイル電
極2の前面と同一高さとなっている。
製作された円板状の接触子5が載置され、この接触子5
の下面には、接続軸8が嵌合する座ぐり穴が形成されて
いる。この結果、接触子5の表面の位置は、逆コイル電
極2の前面と同一高さとなっている。
【0036】さらに、逆コイル電極2のフランジ部2a
の前面には、冒頭で述べた環状で銅・クロム合金で製作
された接触子1の裏面がろう付されている。この接触子
1の内周の直径は、逆コイル電極2のフランジ部2aの
内周の直径と同一で、接触子1の内外周と、接触子5の
外周の前面側は、弧状に面取りされ、アークの膠着を防
ぐように考慮されている。
の前面には、冒頭で述べた環状で銅・クロム合金で製作
された接触子1の裏面がろう付されている。この接触子
1の内周の直径は、逆コイル電極2のフランジ部2aの
内周の直径と同一で、接触子1の内外周と、接触子5の
外周の前面側は、弧状に面取りされ、アークの膠着を防
ぐように考慮されている。
【0037】次に、このように電極が構成された真空バ
ルブの作用を説明する。事故電流の遮断時に可動側電極
が固定側電極から開極して、両電極間にアークが発生
し、このアークの特性によってこのアークが両電極間の
中央部の方向へ移動し、更に接触子5に転移したと仮定
する。
ルブの作用を説明する。事故電流の遮断時に可動側電極
が固定側電極から開極して、両電極間にアークが発生
し、このアークの特性によってこのアークが両電極間の
中央部の方向へ移動し、更に接触子5に転移したと仮定
する。
【0038】すると、アーク電流は、この接触子5から
接続軸6と逆コイル電極2の底部2c,筒部2b(図2
の矢印B1参照)とフランジ部2aを経て、コイル電極
4の接続子13からコイル部4cに流れる(これは、固定
側から可動側へ流れる場合で、固定側電極の内部では、
この逆となる)。
接続軸6と逆コイル電極2の底部2c,筒部2b(図2
の矢印B1参照)とフランジ部2aを経て、コイル電極
4の接続子13からコイル部4cに流れる(これは、固定
側から可動側へ流れる場合で、固定側電極の内部では、
この逆となる)。
【0039】すると、図2の矢印B1で示すアーク電流
によって、逆コイル電極2の筒部2bでは、内側におい
ては図2の矢印B2に示すように下向きの磁束、外側に
おいては上向きの磁束が発生する。
によって、逆コイル電極2の筒部2bでは、内側におい
ては図2の矢印B2に示すように下向きの磁束、外側に
おいては上向きの磁束が発生する。
【0040】一方、コイル電極4に流れる電流の向き
は、図1の平面図を示す図3の矢印B3に示すように、
図3において反時計方向となり、この電流で発生する磁
束の向きも、コイル部4cの内側では上向きとなるの
で、逆コイル電極2の筒部2bの外側の磁束と磁路管3
Aで合流する。
は、図1の平面図を示す図3の矢印B3に示すように、
図3において反時計方向となり、この電流で発生する磁
束の向きも、コイル部4cの内側では上向きとなるの
で、逆コイル電極2の筒部2bの外側の磁束と磁路管3
Aで合流する。
【0041】この結果、上下の電極間には、接触子1の
環状部の中央で強力な縦磁界が発生し、この縦磁界によ
って、中心の接触子5の間で放電していたアークは、接
触子1の表面に移行する。したがって、大電流の遮断時
におけるアークの電極中心部への移行と集中を防ぐこと
ができるので、遮断容量を上げることができる。
環状部の中央で強力な縦磁界が発生し、この縦磁界によ
って、中心の接触子5の間で放電していたアークは、接
触子1の表面に移行する。したがって、大電流の遮断時
におけるアークの電極中心部への移行と集中を防ぐこと
ができるので、遮断容量を上げることができる。
【0042】図4は、このように構成された電極によっ
て発生した軸方向の磁束密度の半径方向の分布を示すグ
ラフで、従来の技術で示した図7に対応する図である。
図4において、実線で示す曲線Aは、コイル電極4のみ
で発生した軸方向の磁束の分布を示し、これに対して、
逆コイル電極2に流れる電流によってこの逆コイル電極
2の筒部2bで発生する磁束は、実線で示す曲線Bのよ
うになる。
て発生した軸方向の磁束密度の半径方向の分布を示すグ
ラフで、従来の技術で示した図7に対応する図である。
図4において、実線で示す曲線Aは、コイル電極4のみ
で発生した軸方向の磁束の分布を示し、これに対して、
逆コイル電極2に流れる電流によってこの逆コイル電極
2の筒部2bで発生する磁束は、実線で示す曲線Bのよ
うになる。
【0043】すなわち、筒部2bの内側では、コイル電
極4で発生した磁束の方向と逆向きとなり、筒部2bの
外側では、コイル電極で発生した図3の矢印B4で示す
磁束の方向と同一となる。
極4で発生した磁束の方向と逆向きとなり、筒部2bの
外側では、コイル電極で発生した図3の矢印B4で示す
磁束の方向と同一となる。
【0044】したがって、曲線Aと曲線Bの合成によっ
て、両電極間に形成される縦磁界は、曲線A,Bのベク
トル和となるので、図4の破線Cに示す分布となり、電
極の中心部において磁束密度が低く、外周において高い
環状部を示す分布となる。
て、両電極間に形成される縦磁界は、曲線A,Bのベク
トル和となるので、図4の破線Cに示す分布となり、電
極の中心部において磁束密度が低く、外周において高い
環状部を示す分布となる。
【0045】ここで、遮断電流が増えれば増える程、す
なわち、電極の中心部に移行したアークの比率が高くな
るほど、逆コイル電極2に流れるアーク電流は増えるの
で、このアーク電流で発生した軸方向の磁束も増え、図
4の曲線Bの波高は高くなるので、曲線2Cの波高も増
える。したがって、遮断電流に比例して、曲線Cの波高
が増えるので、電極の中心部のアークを抑えることがで
き、広い放電面積の環状部で放電させることができる。
ここで、磁路管3Aは、図5で示す磁路管3Bのよう
に、接点側に凹凸を形成することが望ましい。
なわち、電極の中心部に移行したアークの比率が高くな
るほど、逆コイル電極2に流れるアーク電流は増えるの
で、このアーク電流で発生した軸方向の磁束も増え、図
4の曲線Bの波高は高くなるので、曲線2Cの波高も増
える。したがって、遮断電流に比例して、曲線Cの波高
が増えるので、電極の中心部のアークを抑えることがで
き、広い放電面積の環状部で放電させることができる。
ここで、磁路管3Aは、図5で示す磁路管3Bのよう
に、接点側に凹凸を形成することが望ましい。
【0046】図5(a)は、磁路管3Aの他の実施形態
を示す平面図、(b)は、(a)のC−C断面図を示
す。図5(a),(b)において、筒状の磁路管3Bに
は、接点側に対して、凹部3bが 120°間隔に形成さ
れ、この結果、これらの凹部3bの間には、凸部3aが
形成されている。
を示す平面図、(b)は、(a)のC−C断面図を示
す。図5(a),(b)において、筒状の磁路管3Bに
は、接点側に対して、凹部3bが 120°間隔に形成さ
れ、この結果、これらの凹部3bの間には、凸部3aが
形成されている。
【0047】このように磁路管3Bが形成された電極が
組み込まれた真空バルブにおいては、図4の曲線Cで示
した環状部が一定の磁束密度の縦磁界に対して、電極の
側面側から見た頂部の形状を波状にすることができるの
で、接触子1の表面におけるアークを分散させることが
できる。
組み込まれた真空バルブにおいては、図4の曲線Cで示
した環状部が一定の磁束密度の縦磁界に対して、電極の
側面側から見た頂部の形状を波状にすることができるの
で、接触子1の表面におけるアークを分散させることが
できる。
【0048】なお、凸部3a,凹部3bの分割数は、図
5ではそれぞれ3分割としたが、接触子1の外形,環状
部の幅や遮断容量によって、例えば4分割から6分割に
増やしてもよく、或いは、2分割に減らしてもよい。
5ではそれぞれ3分割としたが、接触子1の外形,環状
部の幅や遮断容量によって、例えば4分割から6分割に
増やしてもよく、或いは、2分割に減らしてもよい。
【0049】また、磁性管3A,3Bの内周に対して、
セラミック材のコーティング層を形成して、内側の逆コ
イル電極2の筒部2bの外周と密着させてもよい。ま
た、上記実施例では、接点5を逆コイル電極2に固定す
る接続軸6は銅棒としたが、銅管にしてもよく、さらに
ステンレス材として、請求項8に記載の発明としてもよ
い。
セラミック材のコーティング層を形成して、内側の逆コ
イル電極2の筒部2bの外周と密着させてもよい。ま
た、上記実施例では、接点5を逆コイル電極2に固定す
る接続軸6は銅棒としたが、銅管にしてもよく、さらに
ステンレス材として、請求項8に記載の発明としてもよ
い。
【0050】さらに、接点5を逆コイル電極2に固定す
る手段として、接続軸6を設ける代りに、逆コイル電極
2の底部に対して円筒状の支柱部を突設してもよい。例
えば、旋盤加工で逆コイル電極を加工する場合には、図
1に示した接続軸6の部分を残し、この外周の環状部を
加工すればよい。また、プレス加工による絞り成形で製
作する場合には、逆コイル電極2の底部を図1において
上方に突き出す絞り加工で形成してもよい。
る手段として、接続軸6を設ける代りに、逆コイル電極
2の底部に対して円筒状の支柱部を突設してもよい。例
えば、旋盤加工で逆コイル電極を加工する場合には、図
1に示した接続軸6の部分を残し、この外周の環状部を
加工すればよい。また、プレス加工による絞り成形で製
作する場合には、逆コイル電極2の底部を図1において
上方に突き出す絞り加工で形成してもよい。
【0051】さらに、上記実施例では、逆コイル電極2
の筒部2bとコイル電極4のコイル部4eを流れる電流
で発生する磁束の磁路を磁性管3Aで形成したが、図4
(a)の斜線部に示す弧状の複数板の磁極片を等間隔に
配置してもよい。
の筒部2bとコイル電極4のコイル部4eを流れる電流
で発生する磁束の磁路を磁性管3Aで形成したが、図4
(a)の斜線部に示す弧状の複数板の磁極片を等間隔に
配置してもよい。
【0052】この場合には、コイル電極4のコイル部4
cの下端の内側に対して、図1で示す段付部を全周に形
成し、この段付部の上面に凹部を形成し、この凹部に磁
極片の下部を嵌合させてもよい。
cの下端の内側に対して、図1で示す段付部を全周に形
成し、この段付部の上面に凹部を形成し、この凹部に磁
極片の下部を嵌合させてもよい。
【0053】また、接触子5の材料は、陰極降下電圧が
接触子1の材料よりも高い材料を用いることで、接触子
5の表面から発生するアークを抑えて、請求項7に記載
の発明としてもよい。
接触子1の材料よりも高い材料を用いることで、接触子
5の表面から発生するアークを抑えて、請求項7に記載
の発明としてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
コイル電極の前端に接点が設けられた電極が通電軸を介
して絶縁円筒の内部に対置された真空バルブにおいて、
接点を環状の通電接点とこの通電接点の中央部に遊嵌さ
れるアーク接点に分割し、これらの通電接点及びアーク
接点の背面とコイル電極との間に、中央部がアーク接点
に接続され外周のフランジ部が通電接点の背面とコイル
電極の前面に接続される逆コイル電極を介在させること
で、この逆コイル電極で発生した軸方向の磁束で、磁界
の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電極間に発
生させて、アークの中央部への集中を防いだので、遮断
性能を上げることのできる真空バルブを得ることができ
る。
コイル電極の前端に接点が設けられた電極が通電軸を介
して絶縁円筒の内部に対置された真空バルブにおいて、
接点を環状の通電接点とこの通電接点の中央部に遊嵌さ
れるアーク接点に分割し、これらの通電接点及びアーク
接点の背面とコイル電極との間に、中央部がアーク接点
に接続され外周のフランジ部が通電接点の背面とコイル
電極の前面に接続される逆コイル電極を介在させること
で、この逆コイル電極で発生した軸方向の磁束で、磁界
の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電極間に発
生させて、アークの中央部への集中を防いだので、遮断
性能を上げることのできる真空バルブを得ることができ
る。
【0055】また、請求項2に記載の発明によれば、逆
コイル電極の中央部とフランジ部との間に円筒部を形成
し、縦磁界を発生させる溝を円筒部に形成することで、
逆コイル電極の溝の方向に流れる電流で発生した軸方向
の磁束で、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁
界を電極間に発生させて、アークの中央部への集中を防
いだので、遮断性能を上げることのできる真空バルブを
得ることができる。
コイル電極の中央部とフランジ部との間に円筒部を形成
し、縦磁界を発生させる溝を円筒部に形成することで、
逆コイル電極の溝の方向に流れる電流で発生した軸方向
の磁束で、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁
界を電極間に発生させて、アークの中央部への集中を防
いだので、遮断性能を上げることのできる真空バルブを
得ることができる。
【0056】また、請求項3に記載の発明によれば、逆
コイル電極の円筒部とコイル電極のコイル部との間に磁
性体を挿着することで、逆コイル電極で発生した軸方向
の磁束を磁性体を介して電極間に導き、磁界の強さが中
心部において凹状となる縦磁界を電極間に発生させて、
アークの中央部への集中を防いだので、遮断性能を上げ
ることのできる真空バルブを得ることができる。
コイル電極の円筒部とコイル電極のコイル部との間に磁
性体を挿着することで、逆コイル電極で発生した軸方向
の磁束を磁性体を介して電極間に導き、磁界の強さが中
心部において凹状となる縦磁界を電極間に発生させて、
アークの中央部への集中を防いだので、遮断性能を上げ
ることのできる真空バルブを得ることができる。
【0057】また、請求項4に記載の発明によれば、磁
性体を、逆コイル電極の円筒部が内側に挿入される円筒
状とすることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束
は円筒状の磁性体を介して電極間に導き、磁界の強さが
中心部において凹状となる縦磁界を電極間に発生させ
て、アークの中央部への集中を防いだので、遮断性能を
上げることのできる真空バルブを得ることができる。
性体を、逆コイル電極の円筒部が内側に挿入される円筒
状とすることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束
は円筒状の磁性体を介して電極間に導き、磁界の強さが
中心部において凹状となる縦磁界を電極間に発生させ
て、アークの中央部への集中を防いだので、遮断性能を
上げることのできる真空バルブを得ることができる。
【0058】また、請求項5に記載の発明によれば、円
筒状の磁性体の接点側に複数の凹凸部を形成すること
で、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束を磁性体の凸
部を介して電極間に導き、磁界の強さが中心部において
凹状となる縦磁界を電極間に発生させて、アークの中央
部への集中を防いだので、遮断性能を上げることのでき
る真空バルブを得ることができる。
筒状の磁性体の接点側に複数の凹凸部を形成すること
で、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束を磁性体の凸
部を介して電極間に導き、磁界の強さが中心部において
凹状となる縦磁界を電極間に発生させて、アークの中央
部への集中を防いだので、遮断性能を上げることのでき
る真空バルブを得ることができる。
【0059】また、請求項6に記載の発明によれば、逆
コイル電極の中心部に、アーク接点を支持する支持部を
設けることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束
で、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電
極間に発生させて、アークの中央部への集中を防いだの
で、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得るこ
とができる。
コイル電極の中心部に、アーク接点を支持する支持部を
設けることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束
で、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電
極間に発生させて、アークの中央部への集中を防いだの
で、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得るこ
とができる。
【0060】また、請求項7に記載の発明によれば、ア
ーク接点の材料を通電接点の陰極降下電圧よりも高い材
料とすることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束
を円筒状の磁性体を介して電極間に導き、磁界の強さが
中心部において凹状となる縦磁界を電極間に発生させ
て、アークの中央部への集中を防いだので、遮断性能を
上げることのできる真空バルブを得ることができる。
ーク接点の材料を通電接点の陰極降下電圧よりも高い材
料とすることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁束
を円筒状の磁性体を介して電極間に導き、磁界の強さが
中心部において凹状となる縦磁界を電極間に発生させ
て、アークの中央部への集中を防いだので、遮断性能を
上げることのできる真空バルブを得ることができる。
【0061】また、請求項8に記載の発明によれば、支
持部をステンレス鋼材とすることで、逆コイル電極で発
生した軸方向の磁束を磁性体の凸部を介して電極間に導
き、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電
極間に発生させて、アークの中央部への集中を防いだの
で、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得るこ
とができる。
持部をステンレス鋼材とすることで、逆コイル電極で発
生した軸方向の磁束を磁性体の凸部を介して電極間に導
き、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を電
極間に発生させて、アークの中央部への集中を防いだの
で、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得るこ
とができる。
【0062】さらに、請求項9に記載の発明によれば、
アーク接点の前面の位置を通電接点の前面の位置よりも
後方とすることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁
束で、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を
電極間に発生させて、アークの中央部への集中を防いだ
ので、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得る
ことができる。
アーク接点の前面の位置を通電接点の前面の位置よりも
後方とすることで、逆コイル電極で発生した軸方向の磁
束で、磁界の強さが中心部において凹状となる縦磁界を
電極間に発生させて、アークの中央部への集中を防いだ
ので、遮断性能を上げることのできる真空バルブを得る
ことができる。
【図1】本発明の真空バルブの第1の実施形態を示す部
分縦断面図。
分縦断面図。
【図2】図1の要部となる逆コイル電極を示す拡大詳細
図。
図。
【図3】(a)は、図1の電極に組み込まれるコイル電
極を示す平面図。(b)は、(a)のC−C断面図。
極を示す平面図。(b)は、(a)のC−C断面図。
【図4】本発明の真空バルブの作用を示すグラフ。
【図5】(a)は、本発明の真空バルブの第2の実施形
態を示す部分平面図。(b)は、(a)のD−D断面
図。
態を示す部分平面図。(b)は、(a)のD−D断面
図。
【図6】従来の真空バルブの一例を示す縦断面図。
【図7】従来の真空バルブの作用を示すグラフ。
【符号の説明】 1,5…接触子、2…逆コイル電極、2a…フランジ
部、2b…筒部、2c…底部、2d…溝、3A,3B…
磁性管、4…コイル電極、4c…コイル部、6A…可動
側通電軸、7…補強管、8…接続軸、13…接続子。
部、2b…筒部、2c…底部、2d…溝、3A,3B…
磁性管、4…コイル電極、4c…コイル部、6A…可動
側通電軸、7…補強管、8…接続軸、13…接続子。
フロントページの続き (72)発明者 影長 宜賢 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 染井 宏通 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 本間 三孝 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 コイル電極の前端に接点が設けられた電
極が通電軸を介して絶縁円筒の内部に対置された真空バ
ルブにおいて、前記接点を環状の通電接点とこの通電接
点の中央部に遊嵌されるアーク接点に分割し、これらの
通電接点及びアーク接点の背面と前記コイル電極との間
に、中央部が前記アーク接点に接続され外周のフランジ
部が前記通電接点の背面と前記コイル電極の前面に接続
される逆コイル電極を介在させたことを特徴とする真空
バルブ。 - 【請求項2】 前記逆コイル電極の前記中央部と前記フ
ランジ部との間に円筒部を形成し、縦磁界を発生させる
溝を前記円筒部に形成したことを特徴とする請求項1に
記載の真空バルブ。 - 【請求項3】 前記逆コイル電極の円筒部と前記コイル
電極のコイル部との間に磁性体を挿着したことを特徴と
する請求項1又は請求項2に記載の真空バルブ。 - 【請求項4】 前記磁性体を、前記逆コイル電極の円筒
部が内側に挿入される円筒状としたことを特徴とする請
求項3に記載の真空バルブ。 - 【請求項5】 前記円筒状の磁性体の前記接点側に複数
の凹凸部を形成したことを特徴とする請求項4に記載の
真空バルブ。 - 【請求項6】 前記逆コイル電極の中心部に、前記アー
ク接点を支持する支持部を設けたことを特徴とする請求
項1乃至請求項5のいずれかに記載の真空バルブ。 - 【請求項7】 前記アーク接点の材料を前記通電接点の
陰極降下電圧よりも高い材料としたことを特徴とする請
求項1乃至請求項6のいずれかに記載の真空バルブ。 - 【請求項8】 前記支持部をステンレス鋼材としたこと
を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
真空バルブ。 - 【請求項9】 前記アーク接点の前面の位置を前記通電
接点の前面の位置よりも後方としたことを特徴とする請
求項1乃至請求項8のいずれかに記載の真空バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3608896A JPH09231882A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 真空バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3608896A JPH09231882A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 真空バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09231882A true JPH09231882A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12460007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3608896A Pending JPH09231882A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 真空バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09231882A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5281171B2 (ja) * | 2010-01-18 | 2013-09-04 | 三菱電機株式会社 | 真空バルブ |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP3608896A patent/JPH09231882A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5281171B2 (ja) * | 2010-01-18 | 2013-09-04 | 三菱電機株式会社 | 真空バルブ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060124600A1 (en) | Vacuum interrupter | |
EP1294002B1 (en) | Contact for vacuum interrupter, and vacuum interrupter using same | |
US6479779B1 (en) | Vacuum switching device | |
US6426475B2 (en) | Vacuum valve | |
EP1294004A1 (en) | Contact for vacuum interrupter and vacuum interrupter using the contact | |
JPH06267378A (ja) | 真空遮断器、真空遮断器用電極およびその製作方法 | |
JPH09231882A (ja) | 真空バルブ | |
JPH09134650A (ja) | 真空バルブ | |
JP3568683B2 (ja) | 真空バルブ | |
JP3146158B2 (ja) | 真空バルブ | |
JPH09115397A (ja) | 真空バルブ | |
JPH07249352A (ja) | 真空遮断器 | |
JPH0133013B2 (ja) | ||
JPS58157017A (ja) | しや断器用真空バルブ | |
JP3231595B2 (ja) | 真空バルブ | |
JP3151389B2 (ja) | 真空バルブ | |
JP3243162B2 (ja) | 真空バルブ | |
JPH06103859A (ja) | 真空バルブ | |
JP3231573B2 (ja) | 真空バルブ | |
JPH06150784A (ja) | 真空バルブ | |
JP3929841B2 (ja) | 加速管用電極 | |
JP2895449B2 (ja) | 真空バルブ | |
JP2612111B2 (ja) | グリッド型電子銃とその製造方法 | |
JPH08264082A (ja) | 真空バルブ及びその製造方法 | |
JPH10308146A (ja) | 真空バルブの電極およびその製造方法 |