JP3243162B2 - 真空バルブ - Google Patents

真空バルブ

Info

Publication number
JP3243162B2
JP3243162B2 JP33157895A JP33157895A JP3243162B2 JP 3243162 B2 JP3243162 B2 JP 3243162B2 JP 33157895 A JP33157895 A JP 33157895A JP 33157895 A JP33157895 A JP 33157895A JP 3243162 B2 JP3243162 B2 JP 3243162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
coil
contact
current
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33157895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08339743A (ja
Inventor
憲治 渡辺
宜賢 影長
工美 内山
純一 佐藤
英治 金子
三孝 本間
宏通 染井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33157895A priority Critical patent/JP3243162B2/ja
Publication of JPH08339743A publication Critical patent/JPH08339743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3243162B2 publication Critical patent/JP3243162B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、縦磁界電極
を組み込んだ真空バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来の真空バルブの電極の一例
を示す縦断面図で、いわゆる縦磁界電極の場合を示す。
なお、この図15は、可動側の電極を示すが、固定側の電
極も同一構造である。
【0003】図15において、銅棒で製作された可動側通
電軸6Bの先端には、座ぐり部6aが形成され、この座
ぐり部6aには、縦断面が略T字状で図示しない平面図
では環状のステンレス鋼製の補強部材18の下部に突設さ
れた軸部18aが嵌合し、ろう付けされている。
【0004】この軸部18aの外周には、銅材で製作され
たコイル電極14Aの軸部14aが挿入され、軸部18aと可
動側通電軸6Bにろう付されている。このコイル電極14
は、中空状の軸部14aの外周から図示しない3本の腕
部が放射状に 120゜間隔に、且つ、軸方向と直交方向に
突設され、これらの腕部の先端は、図示しない平面図で
は弧状のコイル部14cの基端に接続されている。これら
のコイル部14cの先端には、貫通穴14d1が図15に示す
ように軸方向に形成されている。
【0005】これらの貫通穴14d1には、図15において
は略T字状で、図示しない平面図では円形の銅材製の接
続子13の軸部が挿入され、コイル部14cの先端にろう付
されている。
【0006】補強部材18の上端面には、銅板から円板状
に形成された電極板2Bが載置されている。この電極板
2Bは、補強部材18と接続子13の表面にろう付されてい
る。電極板2Bの上面には、クロム合金で円板状に形成
され外周が弧状に面取りされた接点1Aがろう付で接合
されている。
【0007】このように構成された真空バルブの電極に
おいて、例えば、可動側通電軸6Bから接点1Aに流れ
る電流の大部分は、コイル電極14Aの軸部14aから複数
本の腕部14bを経て、この腕部14bの先端のコイル部14
cに流れる。なお、一部の電流は、補強部材18を経て、
電極板2Bに流入する。
【0008】このうち、コイル部14cに流入した電流
は、各コイル部14cの先端の接続子13から電極板2Bの
外周の裏面を経て電極板2Bに流入し、この電極板2B
の表面から接点1Aに流出する。
【0009】この接点1Aに流出した電流は、この接点
1Aからこの接点1Aの表面と接触した固定側電極の接
点に流入し、以下、この固定側電極の電極板と接続子及
びコイル電極を経て、固定側通電軸に流出する。
【0010】図16は、このように構成された可動側電極
と固定側電極が組み込まれた真空バルブにおいて、各コ
イル電極に流れる電流によって発生する軸方向の磁界、
すなわち、縦磁界の磁束密度Bzの分布状態を示すグラ
フである。なお、可動側電極が固定側電極から開離し
て、両電極間にアークが発生し、このアーク電流で発生
した磁束も同様である。図16に示すように、縦磁界の磁
束密度Bzは、電極の軸心において最大で、電極の外周
に向かうほど少なくなり、ほぼ正弦波の曲線となってい
る。
【0011】このような縦磁界を発生させる電極間に発
生したアークは、縦磁界が発生しない電極と比べて、両
電極の表面に局部的に集中せず、全体に且つ均一に広が
って、局部的集中による接点表面の溶融を防ぎ、この溶
融で生じた金属蒸気圧の上昇を防ぎ、アークの増加を抑
えることができ、遮断性能を上げることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された真空バルブにおいても、遮断電流が更に増え
ると、磁束密度の高い接点の中央部分にアークが移行
し、このアークの集中によって遮断性能が低下するおそ
れがある。
【0013】この接点の中央部にアークが集中する原因
は、アークに作用する自己電流によるピンチ力による効
果と、強い磁界の領域にアークが集中する特性のためと
考えられており、前者のピンチ力による効果よりも、後
者の強い磁界に集中する効果の方が大きいことが、実験
でも確認されている。そこで、本発明の目的は、電極中
央部へのアークの集中を防ぎ、遮断性能を更に上げるこ
とのできる真空バルブを得ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
真空バルブは、真空容器の軸心に貫設された一対の通電
軸の先端に対置される電極の接点の裏面と通電軸の先端
との間の軸心において軸方向に設けられた中心コイル
と、接点の裏面と通電軸の先端との間において中心コイ
ルを囲繞して軸方向に設けられた複数の通電棒と、コ字
状の横断面を有し通電棒を囲むように配置された磁性体
とを備える。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】また、請求項に記載の発明の真空バルブ
は、真空容器の軸心に貫設された一対の通電軸の先端に
接続され外周にコイル部が形成されたコイル電極の先端
に対して、複数の通電棒が前面に環状に配置された通電
板を重ね、この通電棒の先端に重ねた接点と通電板の間
に対して、コ字状の横断面を有し通電棒を囲むように配
置された磁性体とを備える。
【0020】また、請求項に記載の発明の真空バルブ
は、真空容器の軸心に貫設された一対の通電軸の先端に
接続され外周にコイル部が形成されたコイル電極の先端
に対して、環状の接点を重ね、この接点の中央部に先端
が遊嵌するアーク接点と、このアーク接点の裏面に重ね
られ裏面に複数の通電棒が環状に配置された通電板と、
コ字状の横断面を有し通電板とコイル電極の間に設けら
れ通電棒を囲むように配置された磁性体とを備える。
【0021】さらに、請求項に記載の発明の真空バル
ブは、請求項またはの発明の真空バルブにおける磁
性体を、環状部とこの環状部の外周に放射状に突設され
た複数の磁極部で構成する。
【0022】
【0023】このような手段によって、請求項1に記載
の発明においては、通電棒を流れる電流で発生しコ字状
の磁性体を通過する磁束によって、コ字状の磁性体の両
端から一対の接点間を軸方向に通過する縦磁界を発生さ
せる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】また、請求項に記載の発明においては、
通電棒を流れる電流で発生し磁性体を通過する磁束によ
り、電極の中央部においてはコイル電極による磁束と逆
向きの磁束を発生させ、電極の外周部においては同方向
の磁束を発生させ、電極の中央部に移行するアークを外
周方向へ駆動する。
【0028】さらに、請求項に記載の発明において
は、電極間で発生するアークが中央部に移行すると、ア
ーク接点と通電棒を流れるアーク電流によって、コイル
電極で発生する磁束と逆向きの磁束を電極中央部に発生
させて、電極の外周方向にアークを駆動する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空バルブの一実
施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の真
空バルブの第1の実施形態を示す縦断面図で、従来の技
術で示した図15に対応する図である。なお、図1は、図
15と同様に可動側電極を示しているが、固定側電極も同
形である。
【0030】図1において、図15で示した電極と大きく
異るところは、接点と可動側通電軸を結ぶ電路が、コイ
ル状に製作された複数の銅線で形成されていることで、
他は、図15で示した電極とほぼ同一である。
【0031】図1において、可動側通電軸6の上端に
は、小径部6aが凸字状に形成されている。可動側通電
軸6の上端には、銅材から図示しない平面図では環状に
製作されたコイル支持環5が、このコイル支持環5の中
心に形成された位置決め穴5aを介して載置され、可動
側通電軸6の上端にろう付されている。
【0032】このコイル支持環5の上面には、位置決め
穴5aの外側に対して、幅の狭い環状の溝が形成され、
この溝の更に外側には、円形の座ぐり部5bが、図示し
ない横断面図において60゜間隔に合計6箇所形成されて
いる。
【0033】このうち、可動側通電軸6の上端面には、
無酸素銅の線材からコイル状に形成された中心コイル7
が載置され、可動側通電軸6の上端に下端がろう付され
ている。
【0034】また、コイル支持環5の上面に形成された
位置決め用の各座ぐり部5bにも、中心コイル7とほぼ
同一品の外周部コイル3が載置され、各座ぐり部5bに
下端がろう付されている。さらに、コイル支持環5の位
置決め穴5aの外側に形成された幅の狭い環状の溝に
は、薄肉のステンレス鋼管から製作された支持管8の下
端が挿入されろう付されている。
【0035】これらの支持管8及び外周部コイル3の上
端面には、円板状の電極板2が載置されている。この電
極板2の中心部には、貫通穴2aが形成され、この貫通
穴2aの外側には、支持管8の上端が嵌合する位置決め
用の幅の狭い環状の溝が内面側に形成されている。この
溝に上端が挿入された支持管8も、電極板2にろう付さ
れている。
【0036】この電極板2の内面側にも、コイル支持環
5の上面に形成された座ぐり部5bと同一外径で浅い座
ぐり部2bが、座ぐり部5bと対称的に6箇所、図示し
ない平面図では60゜間隔に形成されている。コイル支持
環5の座ぐり部5bに下端がろう付された外周部コイル
3の上端は、電極板2に形成された座ぐり部2bにそれ
ぞれろう付されている。
【0037】一方、電極板2の中心に形成された貫通穴
2aには、略凸字状で図示しない平面図では円板状のス
テンレス鋼製の座4の上端が挿入され、電極板2にろう
付されている。中心コイル7の上端は、座4の下面に当
接し、この座4にろう付されている。
【0038】接点1は、図15で示した接点1Aと外形は
同一であるが、上端面の中心部に対して、逆円錐台状の
浅い凹部1aが形成されている。この凹部1aの上端の
外周は、弧状に面取りされている。
【0039】次に、このように構成された真空バルブの
作用を説明する。図1において、図示しない固定側電極
の接点と可動側電極の図1で示す接点1の間に発生した
アーク電流の大部分は、接点1から、電極板2とコイル
支持環5の間に挿入された各外周部コイル3を流れる。
【0040】中心コイル7に流れる電流は、この中心コ
イル7と電極板2との間に介在する座4の抵抗値によっ
て、後述する図2でも述べるように、各外周部コイル3
に流れる電流値の2分の1程度とすることができる。
【0041】これらの電流によって、発生する縦磁界の
磁束密度の分布を示すグラフを図2に示し、従来の技術
で示した図16と比較すると、中心部の磁界E1の強度
は、外周部コイル3で発生する磁界E2と比べると約2
分の1となる。
【0042】このように構成された電極間に流れた事故
電流の遮断時に各電極間で発生したアークは、接点1の
中央部分よりも、むしろ、この中央部の外側の強い磁界
の部分に拡散するので、接点1の表面の局部的過熱によ
る金属蒸気の発生を抑え、遮断性能を上げることができ
る。なお、上記実施例において、中心コイル7の内部と
外周部コイル3の内部に対して、図3(a)に示すよう
に、円筒状の磁性管9を遊嵌してもよい。
【0043】この場合には、中心コイル7と外周部コイ
ル3の巻数を減らすことができるので、中心コイル7と
外周部コイル3の線径を太くすることができ、電極の通
電容量と機械的強度を増やすことができる利点がある。
【0044】なお、上記実施例において、中心コイル7
の素線径を細くして、抵抗値を上げ、座4を省いてもよ
く、さらに、巻数を減らして、磁界E1の強度を減らし
てもよい。
【0045】また、中心コイル7と外周部コイル8は、
図3(b)に示すように、無酸素銅から製作した筒材の
外周に対して、複数条の溝10aを斜めに形成した円筒コ
イル10としてもよい。この場合には、接点1とコイル支
持環5との接合によって構成した電極の強度と通電容量
を図1で示した電極と比べて増やすことができる利点も
ある。
【0046】次に、図4は、本発明の真空バルブの第2
の実施形態を示す横断面図で、図5は、縦断面図で図1
対応する図である。なお、図4は、図5のB−B断面
図に相当する。
【0047】図4及び図5において、図1で示した電極
と大きく異るところは、電極間に縦磁界を発生させる手
段として、図1で示した外周部コイル3の代りに、横断
面がコ字状で磁性体の間隔片11と、この間隔片11の中央
にそれぞれ通電軸12を介在させたことである。
【0048】すなわち、可動側通電軸6Aの上端には、
逆円錐台状の支持台部6bがろう付されている。この支
持台部6bの上端の中央部には、円形の座ぐり部6cが
形成され、この座ぐり部6cの外側には、図4において
は長方形の浅い座ぐり部6dが、図4に示すように6箇
所形成されている。さらに、この座ぐり部6dの中央部
には、円形の座ぐり部6eが形成されている。
【0049】このうち、中央の座ぐり部6cには、図1
で示した中心コイル7と同一品の中心コイル7の下端が
挿入され、ろう付されている。また、各座ぐり部6dに
は、横断面がコ字状で純鉄から製作された間隔片11の下
端がそれぞれ挿入されろう付されている。また、これら
の間隔片11の中央部に遊嵌された通電軸12の下端は、座
ぐり部6eに挿入され、それぞれろう付されている。
【0050】これらの中心コイル7と間隔片11の上端面
には、電極板2Aが載置され、この電極板2Aの下面に
も、座ぐり部6d,6eと対称的に座ぐり部が形成さ
れ、中心コイル7と間隔片11の上端が嵌合し、それぞれ
ろう付されている。
【0051】電極板2Aの中心部にも、図1で示した電
極板2と同様に座4が挿入されてろう付されている。さ
らに、この座4の下面に上端が当接した中心コイル7の
上端は、図1と同様に座4にろう付されている。
【0052】次に、このように構成された真空バルブの
作用を図6の部分斜視図を含めて説明する。なお、図示
しない固定側電極も、可動側電極と対称的に形成され、
真空バルブに組み込まれた状態では、図6に示すように
各通電軸12の軸心が一致している。
【0053】なお、図6において、前方の間隔片11は、
可動側電極に組み込まれた間隔片を示し、後方の間隔片
11は、固定側電極に組み込まれた間隔片を示し、図4の
後部左側の位置の場合を示す。
【0054】電極間に発生したアークによって流れる電
流の大部分は、図1で示した電極と同様に、各通電軸12
を流れ、中心コイル7には、各通電軸12に流れる電流の
2分の1程度が流れる。また、各間隔片11にも流れる
が、この電流値は、間隔片11の抵抗値により微少であ
る。
【0055】このうち、中心コイル7に流れる電流によ
って、図2で示した磁界E1に対応する磁界が発生し、
各通電軸12を流れる電流によって、図2で示した磁界E
2に対応する横磁界が発生し、この横磁界の磁束は、図
6の説明図の各間隔片11を矢印Bθに示すように通過す
る。
【0056】図6に示すように、可動側に組み込まれた
間隔片11の磁束Bθの先端は、各接点1を貫通して、固
定側の電極に対向して組み込まれた間隔片11の図6にお
いては右側前方に達し、この磁束は、固定側電極の通電
軸12で発生した磁束とともに、固定側の間隔片11を図6
の矢印で示すように通過する。
【0057】さらに、この磁束は、固定側の間隔片11の
右側の前端から、各接点1を経て、可動側の間隔片11の
図6において左側の後部に達し、可動側の間隔片11の内
部を反時計方向に通過する。この結果、上下の間隔片11
の間の磁束は、図7に示すように軸心に各部が形成され
た縦磁界とこの外側の方向の異る一対の縦磁界を形成す
る。
【0058】したがって、このように構成された真空バ
ルブにおいても、両電極間の中心部の外側に対称的に形
成された縦磁界によって、図1で示した電極と同様に、
接点の表面におけるアークの局部的集中を防ぎ、このア
ークの発弧点の溶融による金属蒸気の発生を抑えること
ができ、この金属蒸気による遮断性能の低下を防ぐこと
ができる。
【0059】なお、上記実施例において、間隔片11の材
料として純鉄の場合を示したが、珪素鋼を使用してもよ
い。
【0060】次に、図8は、本発明の真空バルブの第3
の実施形態を示す分解斜視図で、従来の技術で示した図
15に対応する図である。なお、図8は、図15と同様に可
動側電極を示しているが、固定側電極も同形である。
【0061】図8において、図15で示した電極と大きく
異るところは、接点とコイル電極を結ぶ電路が、通電板
とこの通電板の接点側の通電棒で形成されていること
と、この通電棒に鉄心が配置されていることで、他は、
図15で示した電極とほぼ同一である。
【0062】図8において、可動側通電軸6Aの上端に
は、円錐台状の小径部6bが形成されている。可動側通
電軸6Aの上端には、図15で示したコイル電極とほぼ同
一のコイル電極14がこのコイル電極14の中心に形成され
た位置決め穴を介して載置され、可動側通電軸6Aの上
端にろう付されている。
【0063】このコイル電極14の各コイル部14cの先端
には、接続部14dが突設されている。これらの接続部14
dの先端面には、コイル電極14と外径が同一で、銅板か
ら円板状に製作された電極板2Aが載置され接続部14d
にろう付けされている。この電極板2Aの接点側には、
銅棒から製作された6本の通電棒12Aが等間隔に環状に
配置され、電極板2Aにろう付けされている。
【0064】また、電極板2Aの接点側には、軟材か
ら略コ字状に製作された鉄心11Aが等間隔に配置され、
各鉄心11Aは、この鉄心11Aの片側に形成された溝部
が、通電棒12Aに遊嵌している。各鉄心11Aは、電極板
2Aにろう付けされている。
【0065】これらの鉄心11Aと通電棒12Aの更に接点
側には、図15で示した接点と同一の接点1Aが載置さ
れ、各鉄心11Aと通電棒12Aにろう付けされている。な
お、図示しない固定側電極も同一構造となっており、そ
の結果、電極間から見た上下の電極の構成は対称的とな
っている。
【0066】図9は、図8の符号Eで示した鉄心11A
と、この鉄心11Aの溝部11aに遊嵌した通電棒12A及び
これらの鉄心11Aと通電棒12Aと対称位置に配置された
固定側電極側の鉄心11Aと通電棒12Aを示した部分拡大
斜視図である。
【0067】次に、このように構成された電極が通電軸
の先端に組み込まれた真空バルブの作用を説明する。図
8及び図9において、電流の向きが可動側電極から矢印
D1,D2に示すように固定側電極に流れる場合には、
この電流は、可動側電極ではコイル電極14と接続部14d
から通電板2Aとこの電極板2Aに立設された各通電棒
12Aを経て、接点1Aに流れる。したがって、固定側電
極は、逆方向となる。
【0068】この電流によってコイル電極14で発生する
軸方向の磁束は、図8に示すようにコイル電極14の外周
部では、可動側電極から固定側電極の方向で、コイル電
極14の内周部では逆向きとなる。
【0069】これに対して、例えば、図8の符号Eで示
す部分の鉄心11Aとこの鉄心11Aに遊嵌した通電棒12A
の周辺で発生する軸方向の磁束の方向は、図9の拡大図
で示すようになる。すなわち、矢印D1,D2に示す方
向の電流によって、各鉄心11Aには、矢印G1,G2に
示すように、図9においては、反時計方向の磁束が通過
する。
【0070】すると、上下の各鉄心11Aの間には、図9
の矢印F1,F2に示す軸方向の磁束が通過する。この
うち、矢印F1は、図8においては、矢印B1に対応
し、同じく矢印F2は、矢印B2に対応する。
【0071】したがって、図8において、コイル電極14
で発生し矢印A1で示す磁束に対して、電極の中心部に
おいては、図9の矢印F1で示す逆向きの磁束が通電棒
12Aと鉄心11Aによって発生し、この逆向きの磁束の外
周側においては、矢印F2で示す同一方向の磁束が発生
する。
【0072】図10は、図8で示したコイル電極14によっ
て発生する軸方向の磁束密度の分布、及び、図9で示し
た通電棒12A及び鉄心11Aによって発生する軸方向の磁
束密度の分布と、これらの磁束密度のベクトル和を示す
グラフで、図16に対応する図である。
【0073】図10に示すように、コイル電極14で発生す
る軸方向の磁束密度の分布は、前述したように破線で示
した正弦波曲線H1を示すに対して、通電棒12A及び鉄
心11Aによる磁束密度を示す一点鎖線の曲線H2は、中
央部分においては、曲線Hと逆向き(すなわち、方向が
逆)となる。
【0074】したがって、これらの曲線H1,H2の和
となる縦磁界は、実線の曲線H3に示すように、中央部
分において谷間を形成し、コイル電極のコイル部の中心
の僅かに内側において最大値を示す。
【0075】この結果、このような縦磁界を発生させる
電極を組み込んだ真空バルブにおいては、大電流の遮断
時におけるアークの電極中心部への集中を防ぐことがで
きるので、遮断容量を更に上げることができる。
【0076】次に、図11(a)は、本発明の真空バルブ
の第4の実施形態を示す図で、図8,図9で示した鉄心
11Aに対応する図で、図11(b)は、図11(a)のJ−
J断面図である。
【0077】図11においては、図8で示した6個の鉄心
の代りに、1個の鉄心11Bで軸方向の磁束を発生させる
磁路を形成している。すなわち、鉄心11Bの中心部に
は、中心穴11bが形成され、この中心穴11bの外周に形
成された環状部11eの更に外周には、略L字形の磁極部
11cが突設されている。この磁極部11cの基部と環状部
11eの間に形成された溝部11dに対して、図8で示した
通電棒12Aが一点鎖線で示すように遊嵌する。
【0078】この場合においても、磁極部11cと環状部
11eに対して、図9の矢印G1,G2と同様に、可動側
電極から固定側電極に流れる電流によって図11の矢印G
1に示す磁束が鉄心11Bを通過し、これにより図9の矢
印F1,F2と同一方向の磁束が発生する。さらに、鉄
心11Bが1枚となるので、電極への組み込みが容易とな
る利点がある。
【0079】次に、図12は、本発明の真空バルブの第5
の実施形態を示す部分縦断面図で、図15に対応する図で
ある。図12において、図8と異なるところは、図8で示
した電極板2Aの側面形状が異なることと、この電極板
の中央部とコイル電極14の底面中央部との間にステンレ
ス鋼管製のスペーサ19を介在させたことである。
【0080】すなわち、このスペーサ19の先端面にろう
付された電極板2Cは、外周部分のうち、コイル電極14
の接続部に対応する部分がZ形に接点側に折り曲げら
れ、この裏面がコイル電極14の接続部14dの先端面にろ
う付されている。その他の鉄心11Aと通電棒12Aの配置
は、図8と同一である。
【0081】この場合には、スペーサ19によって電極板
2Cをコイル電極14に強固に固定できるだけでなく、電
極板2Cの中央部分の位置をコイル電極14の腕部に接近
させることができるので、電極の厚みを減らすことがで
きる。
【0082】したがって、可動側と固定側の鉄心間の距
離を近接させることができるの、この鉄心間の両電極の
軸方向の磁気抵抗を減らすことができ、図10で示した曲
線H2の凹凸を顕著にすることができるので、同図の曲
線H3の波高も増やすことができ、接点中央部における
アークの集中を更に防ぐことができる。
【0083】また、図13は、本発明の真空バルブの第6
の実施形態を示す部分縦断面図である。
【0084】図13において、図12と異なるところは、接
点が環状の接点1Bと、この接点1Bの内側の小径接点
1Cに分割されている点と、通電棒12A及び鉄心11Aの
前後面に電極板2D1,2D2を重ね、ステンレス管で
製作した小径の座4Aを介してコイル電極14Aにろう付
で固定したことである。
【0085】このうち、小径接点1Cには、定常時の電
流は流れないので、クロムなどの融点の高い材料の合金
を採用し、電極板2D1,2D2には銅板に対して、中
央部から外周方向に放射状に図示しないスリットを形成
している。
【0086】このように構成された電極が組み込まれた
真空バルブにおいては、可動側電極が開極して、接点1
B間で発生したアーク電流により、両電極間に発生する
縦磁界は、従来の技術で示した図16に示すような正弦波
状となる。
【0087】遮断電流が増え、接点1B間のアークが中
央に移行して小径接点1Cに移ると、このアーク電流
は、この小径接点1Cから電極板2D1,通電棒12A,
電極板2D2,座4Aとコイル電極14Aを結ぐ電路を流
れる。
【0088】すると、通電棒12Aに流れる電流で発生す
る図9で示した磁束によって、図10の曲線H2に示す磁
束分布と、曲線H3で示す合成磁束の縦界によって、ア
ークは、外側の接点1Bに移行される。
【0089】この結果、大電流遮断時のアークは、接点
の表面を接点1Bから接点1Cへ、さらに、この接点1
Cから接点1Bへと移動するので、特定の局部への膠着
を防ぐことができ、接触子の表面の局部的溶融を防ぐこ
とができ、消弧性能を向上させることができる。
【0090】なお、上記実施例において、鉄心11Aの形
状と鉄心11Bの磁極部11cの内周の形状をコ字状とした
例で説明したが、半円形としてもよく、外周も半円形と
してもよい。この場合には、磁路が短くなるので磁気抵
抗を減らすことができ、軸方向の磁束を増やすことがで
きる。
【0091】また、上記実施例では、正弦波状の縦磁界
を発生させるために、コイル電極を用いた例で説明した
が、図14に示すいわゆるカップ状電極10Aを用いても、
同様の効果を得ることができる。
【0092】図14において、このカップ状電極10Aに
は、筒部に対して6条の溝10bが弧状に形成され、これ
らの溝10bの間の電路を流れる電流によって、図10に示
した縦磁界H1が発生する。この縦磁界H1と、図10で
示した曲線H2の磁界のベクトル和によって、図10の曲
線H3で示す特性の縦磁界を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
真空容器の軸心に貫設された一対の通電軸の先端に対置
される電極の接点の裏面と通電軸の先端との間の軸心に
おいて軸方向に設けられた中心コイルと、接点の裏面と
通電軸の先端との間において中心コイルを囲繞して軸方
向に設けられた複数の通電棒と、コ字状の横断面を有し
通電棒を囲むように配置された磁性体とを備えた構成と
したので、通電棒を流れる電流で発生しコ字状の磁性体
を通過する磁束により、コ字状の磁性体の凹部の両端か
ら一対の接点間を軸方向に通過する縦磁界を形成し、
極中央部へのアークの集中を防ぎ、遮断性能の高い真空
バルブを提供することができる。
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】また、請求項に記載の発明によれば、真
空容器の軸心に貫設された一対の通電軸の先端に接続さ
れた外周にコイル部が形成されたコイル電極の先端に対
して、複数の通電棒が前面に環状に配置された通電板を
重ね、この通電棒の先端に重ねた接点と通電板の間に対
して、通電棒を囲むように配置した横断面がコ字状の磁
性体とを備えることで、通電棒を流れる電流によって発
生し磁性体を通過する磁束により、電極の中央部におい
てはコイル電極による磁束と逆向きの磁束を発生させ、
電極の外周部においては同方向の磁束を発生させ、電極
の中央部に移行するアークを外周方向へ駆動するので、
電極中央部へのアークの集中を防ぎ、遮断性能の高い真
空バルブを得ることができる。
【0099】さらに、請求項に記載の発明によれば、
真空容器の軸心に貫設された一対の通電軸の先端に接続
され外周にコイル部が形成されたコイル電極の先端に対
して、環状の接点を重ね、この接点の中央部に先端が遊
嵌するアーク接点と、このアーク接点の裏面に重ねられ
裏面に複数の通電棒が環状に配置された通電板と、この
通電板とコイル電極の間に通電棒を囲むように配置した
横断面がコ字状の磁性体とを備えることで、電極間で発
生するアークが中央部に移行すると、アーク接点と通電
棒を流れるアーク電流によって、コイル電極で発生する
磁束と逆向きの磁束を電極の中央部に発生させて、電極
の外周方向にアークを駆動したので、電極中央部へのア
ークの集中を防ぎ、遮断性能の高い真空バルブを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空バルブの第1の実施形態を示す縦
断面図。
【図2】本発明の真空バルブの第1の実施形態の作用を
示すグラフ。
【図3】(a)は、本発明の真空バルブの第1の実施形
態の変形例を示す部分縦断面図で請求項に対応する
図。(b)は、本発明の真空バルブの図3(a)と異る
変形例を示す部分縦断面図で請求項5に対応する図。
【図4】本発明の真空バルブの第2の実施形態を示す横
断面図。
【図5】本発明の真空バルブの第2の実施形態を示す縦
断面図。
【図6】本発明の真空バルブの第2の実施形態の作用を
示す部分斜視図。
【図7】本発明の真空バルブの第2の実施形態の作用を
示すグラフ。
【図8】本発明の真空バルブの第3の実施形態を示す分
解斜視図。
【図9】本発明の真空バルブの第3の実施形態の作用を
示す部分拡大斜視図。
【図10】本発明の真空バルブの第3の実施形態の作用
を示すグラフ。
【図11】本発明の真空バルブの第4の実施形態を示す
部分拡大詳細図で、(a)は平面図、(b)は(a)の
前面図。
【図12】本発明の真空バルブの第5の実施形態を示す
部分縦断面図。
【図13】本発明の真空バルブの第6の実施形態を示す
部分縦断面図。
【図14】本発明の真空バルブの第7の実施形態を示す
部分拡大斜視図。
【図15】従来の真空バルブの一例を示す縦断面図。
【図16】従来の真空バルブの作用を示すグラフ。
【符号の説明】
1,1A,1B…接点、2,2A,2B,2C,2D
1,2D2…電極板、3…外周部コイル、4,4A…
座、5…コイル支持環、6,6A,6B…可動側通電
軸、7…中心コイル、8…支持管、9…磁性管、10…円
筒コイル、11…間隔片、11A,11B…鉄心、12,12A…
通電棒、13…接続子、14,14A…コイル電極、E1,E
2,E3,H1,H2,H3…磁界、Bz…磁束密度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 純一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 金子 英治 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 本間 三孝 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 染井 宏通 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (56)参考文献 特開 昭60−65413(JP,A) 特開 平7−57595(JP,A) 特開 昭51−12676(JP,A) 特開 昭57−189420(JP,A) 特開 昭60−121636(JP,A) 特開 平6−103859(JP,A) 特開 平7−57595(JP,A) 実開 昭56−14438(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器の軸心に貫設された一対の通電
    軸の先端に対置される電極の接点の裏面と前記通電軸の
    先端との間の軸心において軸方向に設けられた中心コイ
    ルと、前記接点の裏面と前記通電軸の先端との間におい
    て前記中心コイルを囲繞して軸方向に設けられた複数の
    通電棒と、コ字状の横断面を有し前記通電棒を囲むよう
    に配置された磁性体とを備えたことを特徴とする真空バ
    ルブ。
  2. 【請求項2】 真空容器の軸心に貫設された一対の通電
    軸の先端に接続され外周にコイル部が形成されたコイル
    電極と、このコイル電極の先端に重ねられ複数の通電棒
    が前面に環状に配置された通電板と、コ字状の横断面を
    有し前記通電棒の先端に重ねられた接点と前記通電板の
    間に設けられ前記通電棒を囲むように配置された磁性体
    とを備えたことを特徴とする真空バルブ。
  3. 【請求項3】 真空容器の軸心に貫設された一対の通電
    軸の先端に接続され外周にコイル部が形成されたコイル
    電極と、このコイル電極の先端に重ねられた環状の接点
    と、この接点の中央部に先端が遊嵌するアーク接点と、
    このアーク接点の裏面に重ねられ裏面に複数の通電棒が
    環状に配置された通電板と、コ字状の横断面を有し前記
    通電板と前記コイル電極の間に設けられ前記通電棒を囲
    むように配置された磁性体とを備えたことを特徴とする
    真空バルブ。
  4. 【請求項4】 磁性体は、環状部と、この環状部の外周
    に放射状に突設された複数の磁極部とを有することを特
    徴とする請求項2又は請求項3に記載の真空バルブ。
JP33157895A 1995-04-10 1995-12-20 真空バルブ Expired - Fee Related JP3243162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33157895A JP3243162B2 (ja) 1995-04-10 1995-12-20 真空バルブ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-83805 1995-04-10
JP8380595 1995-04-10
JP33157895A JP3243162B2 (ja) 1995-04-10 1995-12-20 真空バルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08339743A JPH08339743A (ja) 1996-12-24
JP3243162B2 true JP3243162B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=26424845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33157895A Expired - Fee Related JP3243162B2 (ja) 1995-04-10 1995-12-20 真空バルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3243162B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110047696B (zh) * 2019-05-14 2021-02-02 云南电网有限责任公司电力科学研究院 低弹跳真空灭弧室触头结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08339743A (ja) 1996-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5438174A (en) Vacuum interrupter with a radial magnetic field
EP0597434B1 (en) Vacuum interrupter
US7173208B2 (en) Vacuum interrupter
JPH03222221A (ja) 改良された軸方向磁場遮断器
US4588879A (en) Vacuum interrupter
WO1997009729A1 (fr) Soupape a vide
JP3243162B2 (ja) 真空バルブ
US4617434A (en) Contact arrangement for a vacuum interrupter
JP2937881B2 (ja) 真空バルブ
KR101601619B1 (ko) 진공 밸브
JP2895449B2 (ja) 真空バルブ
US9496106B2 (en) Electrode assembly and vacuum interrupter including the same
EP0245513B1 (en) Vacuum interrupter
JP3146158B2 (ja) 真空バルブ
JP3151389B2 (ja) 真空バルブ
JPH09115397A (ja) 真空バルブ
JP3568683B2 (ja) 真空バルブ
JP3231595B2 (ja) 真空バルブ
JP3219483B2 (ja) 真空バルブ
JP5302723B2 (ja) 真空バルブ
JPS639968Y2 (ja)
JPH05282972A (ja) 真空バルブ
EP1117113A2 (en) Vacuum interrupter
JPS6329366B2 (ja)
JPS6347219B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees