JPH09231879A - 真空バルブ及びその製造方法 - Google Patents

真空バルブ及びその製造方法

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JPH09231879A
JPH09231879A JP3161496A JP3161496A JPH09231879A JP H09231879 A JPH09231879 A JP H09231879A JP 3161496 A JP3161496 A JP 3161496A JP 3161496 A JP3161496 A JP 3161496A JP H09231879 A JPH09231879 A JP H09231879A
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JP
Japan
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vacuum valve
current
shaft
convex portion
contact
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JP3161496A
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English (en)
Inventor
Kiyobumi Otobe
清文 乙部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最終工程のろう付温度による電極の位置ずれを
防ぐ。 【解決手段】可動側電極5Aの裏面中央部に対して、円
錐台状の座ぐり穴5aを形成する。可動側通電軸7Aの
先端には、円柱状の凸部7aを形成し、この凸部7aの
前端に対して座ぐり部7a1を形成する。可動側通電軸
7Aに形成した凸部7aを可動側電極5Aの座ぐり穴5
aに遊嵌させた状態で、可動側電極5Aの前面からプレ
ス機で押圧して、凸部7aの先端をかしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空バルブに係
り、特に、真空バルブの電極及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の真空遮断器に組み込まれる真空バ
ルブの構成の一例を図6の縦断面図に示す。図6に示す
ように、真空バルブは、絶縁円筒1の両端を固定側フラ
ンジ2と可動側フランジ3で封止して構成される真空容
器の内部に対して、銀・タングステン・銅の合金で製作
された固定電極4Bとこの固定側電極4Bと同一品の可
動側電極5Bを所定の間隙で対置している。
【0003】このうち、固定側電極4Bは、固定側フラ
ンジ2の中心に貫設された銅棒製の固定側通電軸6の先
端にろう付で固定され、この固定側通電軸6の基端に接
続された図示しない導体を介して真空容器の外部と接続
される。
【0004】また、可動側電極5Bは、同じく銅棒製の
可動側通電軸7Bの先端に固定され、真空容器の外部と
は、この可動側通電軸7Bの下部に接続された図示しな
い可撓導体を介して接続される。
【0005】この可動側通電軸7Bは、可動側フランジ
3の中心に挿入された軸受12を貫通し、可動側フランジ
3の内面に下端がろう付されたベローズ11を介して、可
動側フランジ3を気密に貫通している。
【0006】ベローズ11の上端は、可動側通電軸7Bに
上端が接合された逆U字状のベローズカバー9の上部下
面にろう付されている。絶縁円筒1の内面の中央部に
は、円筒状のアークシールド10がシールド支え10aを介
して取り付けられている。
【0007】したがって、真空バルブは、可動側通電軸
7Bの下端に接続される図示しない絶縁ロッドを介して
連結された図示しない操作機構部により、真空容器内の
10-2Pa以下の真空を維持した状態で可動側電極5Bの固
定側電極4Bへの接離を可能にしている。
【0008】このように構成された真空バルブにおいて
は、アークシールド10は、固定側電極4Bから可動側電
極5Bが開離することによって発生する溶融金属蒸気
が、絶縁円筒1の内面に付着することによって生じる、
この絶縁円筒1の沿面絶縁特性の低下を防ぐために設け
られている。
【0009】一方、前述した金属蒸気がベローズ11に付
着することを防ぐために、ベローズカバー9が設けられ
ている。また、固定側電極4Bにろう付される固定側通
電軸6は、この固定側通電軸6の先端に形成された図示
しない凸部を固定側電極4Bの背面に形成された図示し
ない案内穴に嵌合させることで、位置決めされる。可動
側電極5Bも同様である。
【0010】また、真空バルブのろう付による組立は、
固定側フランジ2と可動側フランジ3を絶縁円筒1にろ
う付する工程が最終工程で、固定側通電軸6Bに固定側
電極4Bをろう付する作業などは、最初の工程で行われ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
工程で構成された真空バルブの電極においては、固定側
フランジ2を絶縁円筒1にろう付する工程や、可動側フ
ランジ3を絶縁円筒1にろう付する工程の加熱によっ
て、固定側電極4B又は可動側電極5bを固定側通電軸
6B又は可動側通電軸7Bにろう付した銀ろうが軟化し
て、これらの固定側電極4B又は可動側電極5Bのろう
付位置が僅かにずれたり、或いは、ろう付角度が変化す
るおそれがある。
【0012】そのため、従来から、固定側通電軸6Bと
固定側電極4Bの接合用銀ろうと、可動側通電軸7Bと
可動側電極5Bをろう付する銀ろうは、最終ろう付工程
に用いる固定側フランジ2を絶縁円筒1をろう付する銀
ろう、及び、可動側フランジ3を絶縁円筒1にろう付す
る銀ろうよりも、溶融温度が高い材料を使用している
が、それでも、加熱炉の温度検出器のばらつきや、加熱
炉の内部の位置による温度のばらつきで、先にろう付し
た部分の銀ろうが軟化するおそれがある。そこで、本発
明の目的は、組立工程における電極の位置や角度のずれ
のおそれを解消することのできる真空バルブ及びその製
造方法を得ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
真空バルブは、真空絶縁容器の端板に貫設され対向端に
座ぐり穴が形成された凸部が突設される一対の通電軸
と、これらの通電軸の対向端に設けられ通電軸の凸部が
挿入されかしめられる円柱状の凹部が背面に形成された
接点とを備えたことを特徴とする。
【0014】また、請求項2に記載の発明の真空バルブ
は、凸部の先端の座ぐり穴の外側に形成された筒部の少
なくとも一部に対して、切り欠き部を形成したことを特
徴とする。
【0015】また、請求項3に記載の発明の真空バルブ
は、切り欠き部に第2の座ぐり穴を形成したことを特徴
とする。
【0016】また、請求項4に記載の発明の真空バルブ
は、通電軸の凸部の下端の前面と接点の背面との間に対
して、環状の銀ろうを介在させたことを特徴とする。
【0017】また、請求項5に記載の発明の真空バルブ
は、接点の材料を銅合金とし、通電軸を無酸素銅とした
ことを特徴とする。
【0018】さらに、請求項6に記載の発明の真空バル
ブの製造方法は、背面に座ぐり穴が形成された接点の座
ぐり穴に対して、通電軸の先端に形成された凸部を挿入
する工程と、接点及び通電軸を互いに押圧して凸部を座
ぐり穴にかしめる工程とを備えたことを特徴とする。
【0019】このような手段により、かしめによって結
合された通電軸と接点は、後工程の加熱温度の如何にか
かわらず、一定の結合力で接合される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空バルブ及びそ
の製造方法の一実施形態を図面を参照して説明する。図
1は、本発明の真空バルブ及びその製造方法の第1の実
施形態を示す縦断面図で、図6に対応する図、図2は、
図1の可動側電極の周りを示す拡大詳細図である。な
お、固定側電極の周りも、同様である。
【0021】図1及び図2において、図6で示した真空
バルブと異るところは、固定側電極4Aと固定側通電軸
6Aとの接合部の形状及び接合方法と、可動側電極5A
と可動側通電軸7Aとの接合部の形状と接合方法を変え
たことであり、他の部分の構造及び工程は、従来と同一
である。したがって、図6と同一部分には、同一符号を
付して、説明を省略する。
【0022】すなわち、可動側電極5Aには、無酸素銅
から製作された可動側通電軸7Aとの接合部に対して、
逆円錐台状の座ぐり穴5aが形成されている。なお、固
定側も同様であるが、以下の説明を含めて、省略する。
【0023】一方、可動側通電軸7Aの先端は、可動側
電極5Aに形成された座ぐり穴5aに対して凸部7aが
後述するようにかしめられている。この可動側通電軸7
Aの凸部7aは、かしめ作業の前の段階では、図3に示
すように加工されている。
【0024】すなわち、図3において、凸部7aは、円
柱状に加工され、この凸部7aの先端には、座ぐり部7
a1が形成されている。凸部7aは、可動側電極5Aに
形成された底面の直径をφAで示す座ぐり穴5aに対し
て、かしめ工程において遊嵌され、凸部7aの下部は、
座ぐり穴5aの下端に形成された直径φCの入口に遊嵌
している。座ぐり穴5aの深さBに対して、可動側通電
軸7Aの凸部7aの高さDは、図3においては、約 1.5
倍となっている。
【0025】このように構成された真空バルブにおいて
は、可動側電極5Aと可動側通電軸7Aを図示しない治
具で固定した後、可動側通電軸7Aを下側にして図3に
示すように組み合わせ、プレス機によって、可動側電極
5Aを加圧する。
【0026】この結果、図3に示した凸部7aの先端外
周に形成された短い筒部が、図2に示すように拡げら
れ、且つ、圧縮されて、可動側電極5Aと可動側通電軸
7Aはかしめによって結合される。
【0027】この作業は、ろう付による結合方法と比べ
て、短時間に行うことができ、加熱炉に部品を搬入した
り、加熱炉を昇温させる時間を省くことができるので、
量産品である真空バルブの生産性を上げることができ、
可動側電極5Aが可動側通電軸7Aから脱落する従来の
真空バルブの課題を解消することができる。
【0028】次に、図4は、本発明の真空バルブ及びそ
の製造方法の第2の実施形態を示す部分縦断面図で、図
2に対応する図である。図4において、図2と異るとこ
ろは、図3で示した凸部7aに対し、凸部7cのかしめ
前の高さが僅かに高くなっている。また、可動側通電軸
7Aの先端と可動側電極5Aの背面との間には、環状の
銀ろう8がかしめ工程の前に挿入されている。
【0029】このように構成された真空バルブにおいて
は、可動側電極5Aと可動側通電軸7Aは、前述したか
しめ工程の後の加熱炉における加熱工程によって、銀ろ
う8が溶融してろう付されている。
【0030】したがって、可動側通電軸7Aと可動側電
極5Aは、より強固に接合されるので、真空バルブの機
械的寿命を延ばすことができるだけでなく、可動側通電
軸7Aと可動側電極5A間の接触抵抗も減らすことがで
きるので、通電容量を上げることもできる。
【0031】次に、図5は、本発明の真空バルブ及びそ
の製造方法の第3の実施形態を示す部分斜視図で、図3
及び図4に対応し、可動側通電軸7Bの先端部のみを更
に拡大して示す。
【0032】図5において、図3及び図4と異るところ
は、可動側通電軸7Bの先端に形成された凸部7cに
は、外周の円筒部7cの一部に対して切り欠き部7dが
形成され、更に、座ぐり穴7eが加工されている。
【0033】このように構成された真空バルブにおいて
は、例えば、図2及び図3に示すように凸部7aが可動
側電極5Aの座ぐり穴5aにかしめられた後において、
凸部7aの先端に図2及び図4に示すように残存した空
間の空気が通電による膨張で外部に出てきて、内部の真
空度を低下させ、遮断特性を低下させるおそれを解消す
ることができる。
【0034】なお、図5において、通電軸7Bに形成さ
れた座ぐり穴7eから、通電軸7Bの先端外周に達する
溝を形成して、座ぐり部7a1に残留した空気の排気を
更に容易にしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
真空絶縁容器の端板に貫設され対向端に座ぐり穴が形成
された凸部が突設される一対の通電軸と、これらの通電
軸の対向端に設けられ通電軸の凸部が挿入されかしめら
れる円柱状の凹部が背面に形成された接点とを備えるこ
とで、後工程の加熱温度の如何にかかわらず、通電軸と
接点を一定の結合力で接合したので、組立工程における
電極の位置や角度の変化のおそれを解消することのでき
る真空バルブを得ることができる。
【0036】また、請求項2に記載の発明によれば、凸
部の先端の座ぐり穴の外側に形成された筒部の少なくと
も一部に対して、切り欠き部を形成することで、後工程
の加熱温度の如何にかかわらず、通電軸と接点を一定の
結合力で接合したので、組立工程における電極の位置や
角度の変化のおそれを解消することのできる真空バルブ
を得ることができる。
【0037】また、請求項3に記載の発明によれば、切
り欠き部に第2の座ぐり穴を形成することで、後工程の
加熱温度の如何にかかわらず、通電軸と接点を一定の結
合力で接合したので、組立工程における電極の位置や角
度の変化のおそれを解消することのできる真空バルブを
得ることができる。
【0038】また、請求項4に記載の発明によれば、通
電軸の凸部の下端の前面と接点の背面との間に対して、
環状の銀ろうを介在させることで、後工程の加熱温度の
如何にかかわらず、通電軸と接点を一定の結合力で接合
したので、組立工程における電極の位置や角度の変化の
おそれを解消することのできる真空バルブを得ることが
できる。
【0039】また、請求項5に記載の発明によれば、接
点の材料を銅合金とし、通電軸を無酸素銅とすること
で、後工程の加熱温度の如何にかかわらず、通電軸と接
点を一定の結合力で接合したので、組立工程における電
極の位置や角度の変化のおそれを解消することのできる
真空バルブを得ることができる。
【0040】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
背面に座ぐり穴が形成された接点の座ぐり穴に対して、
通電軸の先端に形成された凸部を挿入する工程と、接点
及び通電軸を互いに押圧して凸部を座ぐり穴にかしめる
工程とを備えることで、後工程の加熱温度の如何にかか
わらず、通電軸と接点を一定の結合力で接合したので、
組立工程における電極の位置や角度の変化のおそれを解
消することのできる真空バルブの製造方法を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空バルブ及びその製造方法の第1の
実施形態を示す縦断面図。
【図2】図1の部分拡大詳細図。
【図3】本発明の真空バルブ及びその製造方法の第1の
実施形態を示す部分分解図。
【図4】本発明の真空バルブ及びその製造方法の第2の
実施形態を示す部分拡大詳細図。
【図5】本発明の真空バルブ及びその製造方法の第3の
実施形態を示す部分拡大斜視図。
【図6】従来の真空バルブ及びその製造方法の一例を示
す縦断面図。
【符号の説明】
1…絶縁円筒、2…固定側フランジ、3…可動側フラン
ジ、4A…固定側電極、5A…可動側電極、5a,7e
…座ぐり穴、6A…固定側通電軸、7A,7B…可動側
通電軸、7a…凸部、7a1…座ぐり部、7c…円筒
部、7d…切り欠き部、8…銀ろう、9…ベローズカバ
ー、10…アークシールド、11…ベローズ、12…ブッシ
ュ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空絶縁容器の端板に貫設され対向端に
    座ぐり穴が形成された凸部が突設される一対の通電軸
    と、これらの通電軸の対向端に設けられ前記通電軸の前
    記凸部が挿入されかしめられる円柱状の凹部が背面に形
    成された接点とを備えた真空バルブ。
  2. 【請求項2】 前記凸部の先端の座ぐり穴の外側に形成
    された筒部の少なくとも一部に対して、切り欠き部を形
    成したことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 【請求項3】 前記切り欠き部に第2の座ぐり穴を形成
    したことを特徴とする請求項2に記載の真空バルブ。
  4. 【請求項4】 前記通電軸の前記凸部の下端の前面と前
    記接点の背面との間に対して、環状の銀ろうを介在させ
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の真空バルブ。
  5. 【請求項5】 前記接点の材料を銅合金とし、前記通電
    軸を無酸素銅としたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載の真空バルブ。
  6. 【請求項6】 背面に座ぐり穴が形成された接点の前記
    座ぐり穴に対して、通電軸の先端に形成された凸部を挿
    入する工程と、前記接点及び前記通電軸を互いに押圧し
    て前記凸部を前記座ぐり穴にかしめる工程とを備えた真
    空バルブの製造方法。
JP3161496A 1996-02-20 1996-02-20 真空バルブ及びその製造方法 Pending JPH09231879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509817A (ja) * 2004-08-19 2008-04-03 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト 曲げられたシート材料の環状ディスク
KR20180001748U (ko) * 2016-12-05 2018-06-14 엘에스산전 주식회사 진공 인터럽터

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