JPH09231580A - 光ディスク記録媒体および光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク記録媒体および光ディスク装置

Info

Publication number
JPH09231580A
JPH09231580A JP8063738A JP6373896A JPH09231580A JP H09231580 A JPH09231580 A JP H09231580A JP 8063738 A JP8063738 A JP 8063738A JP 6373896 A JP6373896 A JP 6373896A JP H09231580 A JPH09231580 A JP H09231580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
optical disk
recording
frequency
zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8063738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2867236B2 (ja
Inventor
Haruyuki Suzuki
晴之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8063738A priority Critical patent/JP2867236B2/ja
Publication of JPH09231580A publication Critical patent/JPH09231580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2867236B2 publication Critical patent/JP2867236B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラルまたは同心円状の記録トラックを
有する光ディスクについて、高価な回転エンコーダを用
いることなく、ZCLV回転制御を実現して、精密かつ
高速な変速制御を可能にすると共に、ランド上でも、Z
CLV回転制御を可能にする。 【解決手段】 スパイラルまたは同心円状の記録トラッ
クを有する光ディスク記録媒体において、記録トラック
は少なくとも一部に案内溝を有し、記録媒体は情報記録
領域が半径方向に複数のゾーンに分割されており、案内
溝は記録媒体を一定の角速度で回転させたとき、複数の
ゾーンの各ゾーン内ではそれぞれのゾーンに応じた所定
の周波数で半径方向に蛇行しており、蛇行の空間周波数
は各ゾーン毎にほぼ一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高密度記録が可
能な光ディスクのゾーンCLV/CAV物理フォーマッ
ト、およびこの光ディスクの記録/再生を行う光ディス
ク装置の回転制御と記録レーザ変調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクの高密度化に関する技
術開発が盛んになっている。この技術分野では、面記録
密度を上げるために、トラックピッチを小さくすること
で対応している。例えば、CD(コンパクトディスク)
のトラックピッチは、1.6μmであるのに対して、次
世代のDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)では、そ
の半分以下の0.74μmである。このDVDの書き換
え可能型であるDVD−RAMディスクを実現する方法
として、従来はトラッキング用の案内溝(グルーブ)上
か、案内溝の間(ランド)だけに記録していた記録マー
クを、グルーブとランドの両方に記録することにより、
従来と同じグルーブピッチで2倍の記録密度が得られる
ようにした「ランド&グルーブ」記録方式が、開発され
ている。
【0003】ところで、CDは、線速度一定(CLV)
で記録ピットが形成されている。この場合のCDの再生
には、記録ピットの再生周波数が一定になるように回転
モータの回転数を制御すればよいので、比較的簡単であ
る。しかし、記録可能ディスクに記録する場合、一般に
は記録前にはグルーブが存在しないので、CLV制御が
困難である。そこで、グルーブを一定の空間周波数でデ
ィスク半径方向に蛇行(ウォブリング)させておき、デ
ータ記録時の回転制御では、この蛇行信号の周波数が一
定になるように回転制御を行う方式が開発されている。
この方式は、記録可能CD(CD−R)やミニディスク
(MD)などで用いられている。
【0004】ところが、先の「ランド&グルーブ」記録
方式の場合には、ランド上ではグルーブの蛇行信号が得
られないので、回転制御が行えない。このような問題を
解決する一つの方法として、ランド上の両側のグルーブ
の蛇行周波数を変えておき、その2つの周波数を検出す
ることによって回転制御を可能にする装置が提案されて
いる(特開平6−338066号公報)。しかしなが
ら、この場合には、ランド上では、その片側ずつのグル
ーブの蛇行信号は、実際には非常に振幅が小さいので、
検出するのが難かしい。また、この装置に関連して、グ
ルーブの蛇行周波数を周波数変調して、アドレス情報を
もたせる(入れ込む)技術についても提案している。し
かし、先に触れたように、ランド上では、グルーブの蛇
行周波数の中心周波数の検出さえ困難であるから、周波
数変調されたアドレス情報の検出は、一層困難である。
【0005】さらに、別の技術として、グルーブの蛇行
については言及していないが、アドレス情報をランドと
グルーブの中間に予めプリピットとして刻んでおけば、
ランドからもグルーブからもアドレス情報が得られるよ
うにした装置も提案されている(特開平6−17640
4号公報)。ところが、CLV回転制御の方法について
は、述べられていない。勿論、回転モータにある程度精
密な回転エンコーダを取り付け、このエンコーダからの
信号によってCLV制御を行うことは可能であるが、こ
のようなエンコーダはコストが高い、という難点があ
る。
【0006】なお、アドレスピットの再生信号の周波数
などに基いて回転制御を行うことは可能であるが、アド
レス領域は離散的に配置されているので、回転制御情報
は離散的にしか得られず、精密な制御は難かしい。ま
た、ランダムアクセス時には、速やかに線速度を合わせ
る必要があるが、制御情報が離散的であることから、高
速な変速制御が困難である、という問題もある。その上
に、ランドトラックとグルーブトラックという2本のス
パイラルが存在しているので、1本のスパイラルで構成
されたROM型のディスクとは異なるアドレス管理が必
要になり、装置コストが上昇するばかりでなく、ROM
ディスクとの互換性が低下する、という難点もある。
【0007】次に、別の技術として、ゾーンCAV(Z
CAV=MCAV)とゾーンCLV(ZCLV=MCL
V)方式についても、公知である(例えば、特開平7−
114733号公報)。この両者は、ディスクフォーマ
ットとしては同一で、装置側が全周にわたってCAV
(角速度一定)で回転させるか、外周ゾーンほど回転数
を遅くしてほぼCLV(線速度一定)とするか、の違い
があるだけであり、いずれも各ゾーン内ではCAVであ
る。ZCAVは、外周側ほど線速度が大きいので、レー
ザパワーや記録パルス波形などの記録条件を全周同一に
することはできず、切り替え回路などを設けるために装
置コストが上昇する。また、記録媒体の記録層の組成に
よっては、線速度が異なると、記録それ自体ができない
こともある、等の問題もある。
【0008】ZCLVは、記録マーク形成上は理想的で
あり、CLVのように連続的な回転制御も不要であるか
ら、好ましい方式である。しかしながら、回転数をゾー
ン毎に変化させなければならないので、CAVよりも制
御が難かしい。この回転制御を、回転エンコーダで行う
と(前記の特開平7−114733号公報)、先に述べ
たように、コストアップになる。アドレスピットを用い
る方法も可能であるが、この場合には、前述したように
アクセス時の高速変速制御に難点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた「ランド&
グルーブ」記録方式のディスクは、高密度記録が可能で
あるが、ランド上ではグルーブの蛇行信号が得られない
ので、回転制御が行えない、という問題が残されてい
る。この問題を解決する一つの方法として、この出願の
発明者は、トラックスパイラルを1本で形成し、1周毎
にランドとグルーブとを入れ替えて、グルーブ周回中に
グルーブの蛇行信号で回転制御を行い、ランド周回中は
回転制御を保持する装置を提案した(特願平7−178
049号の特許出願)。しかし、この装置は、1本のト
ラックスパイラルで構成されたディスクについては、良
好な結果が得られるが、グルーブスパイラルとランドス
パイラルとがそれぞれ独立で、2本のトラックスパイラ
ルが形成されたディスクの場合については、考慮してい
ないので、ランド上では回転制御を行うことができな
い、という問題がある。
【0010】この発明では、スパイラルまたは同心円状
の記録トラックを有する光ディスクについて、高価な回
転エンコーダを用いることなく、ZCLV回転制御を実
現して、精密かつ高速な変速制御を可能にすることを課
題とする(請求項1から請求項7の発明)。また、ラン
ド上でも、ZCLV回転制御を可能にする(請求項1か
ら請求項7の発明)。さらに、高価な回転エンコーダが
不要で、記録信号の発生を容易にして、アクセス速度を
速くすることを課題とする(請求項8の発明)。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ディスク記
録媒体では、スパイラルまたは同心円状の記録トラック
を有する光ディスク記録媒体において、記録トラックは
少なくとも一部に案内溝を有し、記録媒体は情報記録領
域が半径方向に複数のゾーンに分割されており、案内溝
は記録媒体を一定の角速度で回転させたとき、複数のゾ
ーンの各ゾーン内ではそれぞれのゾーンに応じた所定の
周波数で半径方向に蛇行しており、蛇行の空間周波数は
各ゾーン毎にほぼ一定であるようにしている。
【0012】請求項2の光ディスク記録媒体では、請求
項1の光ディスク記録媒体において、記録トラックは、
スパイラルの1周毎に案内溝を有する周回と案内溝を有
しない周回とを交互に形成する。
【0013】請求項3の光ディスク記録媒体では、請求
項1または請求項2の光ディスク記録媒体において、記
録トラックは断続ピット列からなるアドレス情報領域を
有し、アドレス情報領域は各ゾーン内では円周方向に所
定の角度間隔で配列されており、かつ、各ゾーン毎には
ほぼ一定の空間離距で配列されている。
【0014】請求項4の光ディスク記録媒体では、請求
項1または請求項2の光ディスク記録媒体において、案
内溝は、所定の蛇行周波数にアドレス情報が周波数変調
されて半径方向に蛇行している。
【0015】請求項5の光ディスク装置は、請求項1の
光ディスク記録媒体を使用して情報の記録/再生を行う
ために、案内溝から得られる蛇行周波数が一定周波数と
なるように、光ディスク記録媒体の回転数を制御する回
転制御手段を設けている。
【0016】請求項6の光ディスク装置は、請求項5の
光ディスク装置において、請求項3の光ディスク記録媒
体を使用して情報の記録/再生を行うために、案内溝の
蛇行周波数が得られないときは、アドレス情報領域から
回転制御信号を得て、光ディスク記録媒体の回転数を制
御する回転制御手段を設けている。
【0017】請求項7の光ディスク装置は、請求項5の
光ディスク装置において、光ビームを現在の記録トラッ
クから別の記録トラックに移動させるアクセス手段を設
け、回転制御手段は、移動の際に、別の記録トラックに
案内溝がないときは、その近傍で案内溝を有する記録ト
ラックから得られる案内溝の蛇行周波数が一定周波数と
なるように、光ディスク記録媒体の回転数を制御する。
【0018】請求項8の光ディスク装置は、請求項1の
光ディスク記録媒体を使用して情報の記録/再生を行う
ために、光ディスク記録媒体を角速度一定で回転させる
回転制御手段と、案内溝から得られる蛇行周波数に応じ
た記録周波数で、記録データを記録トラックに記録する
記録手段とを設けている。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の光ディスク記録媒体お
よび光ディスク装置について、図面を参照しながら、そ
の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】第1の実施の形態 この第1の実施の形態は、主として請求項1の発明に対
応しているが、請求項2から請求項4の光ディスク記録
媒体の発明、およびこの光ディスク記録媒体を使用する
請求項5から請求項8の光ディスク装置の発明にも関連
しており、請求項1の発明が基本発明である。この第1
の実施の形態では、高価な回転エンコーダが不要で、Z
CLV回転制御を実現させ、精密かつ高速な変速制御を
可能にすると共に、ランド上でも、ZCLV回転制御を
可能にした光ディスク記録媒体を提供する点に第1の特
徴を有しており(請求項1から請求項4の発明)、ま
た、この光ディスク記録媒体は、高価な回転エンコーダ
が不要で、記録信号の発生を容易にして、アクセス時間
の短縮を可能にした点に第2の特徴を有している(請求
項1の発明)。最初に、この発明の光ディスク記録媒体
について説明する。
【0021】図1は、この発明の光ディスク記録媒体に
ついて、そのゾーン分割と記録トラックの構造の実施の
形態の一例を概念的に示す図で、(1) は正面図、(2) は
光ディスク記録媒体の一部拡大図である。図において、
1は光ディスク記録媒体、2は記録トラックで、Gはグ
ルーブ(案内溝)、Lはランド(案内溝の間)、Z1〜
Znはゾーン(領域)を示し、Aは光ディスク記録媒体
1の一部の領域、Bは光ディスク記録媒体1の回転中心
位置を示す。
【0022】この図1(1) に示す光ディスク記録媒体1
は、同心円状の記録トラックを有している。この発明の
光ディスク記録媒体1は、回転中心位置Bの内周側から
外周にかけて、n個のゾーン(領域)Z1,Z2,Z
3,……,Z(n−1),Znに分けられている。そし
て、これらの各ゾーンZ1〜Znには、図1(2) に一部
拡大図で示すように、光ヘッドが記録トラック2を走査
するのに必要なトラッキングエラー信号を得るためのグ
ルーブ(案内溝)Gが多数本形成されている。このグル
ーブGは、図1(1) のように、多数の同心円でもよい
し、1本のスパイラルでもよく、あるいはスパイラルの
1周おきに形成してもよい。
【0023】また、記録方法としては、グルーブGだけ
を記録トラックとして使用してデータの記録を行うこと
も可能であり、あるいはグルーブ(案内溝)Gの間、す
なわち、ランド(案内溝の間)Lも併用して、グルーブ
GとランドLの両方にデータを記録することも可能であ
る。この場合のグルーブピッチは、例えば1.5μm程
度であり、グルーブGは半径方向に微小量蛇行してい
る。蛇行の振幅は、例えば0.03μm程度で、本来の
トラッキングに影響を与えないように、グルーブピッチ
に比べて十分に小さくするのが好ましい。このような蛇
行の繰り返えし周波数は、この光ディスク記録媒体1を
角速度一定(CAV)で回転したとき、外周側のゾーン
ほど高い周波数となるように設定してあり、かつ、同一
ゾーン内では一定の周波数となるように設定する。
【0024】また、空間周波数(単位線方向の長さ当
り、何回蛇行しているかの回数)は、全てのゾーンでほ
ぼ一定となるように設定しておく。例えば、各ゾーンの
最内周グルーブの空間周波数は、どのゾーンでも等しく
されている。この空間周波数も、本来のトラッキングに
影響を与えないように、実際に記録回転数で回転駆動し
たとき、トラッキングサーボ帯域(一般には数KHz)よ
りも十分に高い周波数になるようにするのが好ましい。
例えば、線速度4m/sで回転したとき、30KHzの繰
り返えし周波数が得られたとすると、空間周波数は、4
*30,000=120,000(cycle/s)で
あり、1周期の長さは、1/120,000=8.33
μmになる。ここで、図1(1) と(2) で説明した光ディ
スク記録媒体1について、各ゾーンと再生蛇行周波数、
蛇行空間周波数、回転数との関係を説明する。
【0025】図2は、図1に示した光ディスク記録媒体
1の各ゾーン毎の周波数と回転数との関係の一例を示す
図で、(1) は記録媒体1の半径方向離距(R)と再生蛇
行周波数(fw)、(2) は記録媒体1の半径方向離距
(R)と蛇行空間周波数(fsw)、(3) は記録媒体1
の半径方向離距(R)と回転数(w)との変化状態を示
す図である。
【0026】まず、空間周波数については、図2(2) に
示すように、同一ゾーン内では、角速度一定(CAV)
で回転したとき一定の周波数が得られるように、その蛇
行空間周波数(fsw)は、外周側に向かって小さくな
っている。このような光ディスク記録媒体1を角速度一
定で回転させると、蛇行から得られる再生周波数は、図
2(1) のように、外周ゾーンほど再生蛇行周波数(f
w)が高くなる。そこで、この再生蛇行周波数(fw)
が常に一定になるように回転させると、そのときの回転
数(w)は、図2(3) に示すように、ゾーン内では一定
で、外周ゾーンほど低くなる。
【0027】以上のように、第1の実施の形態では、ス
パイラルまたは同心円状の記録トラックを有する光ディ
スク記録媒体1において、記録トラック2は、少なくと
も一部に案内溝Gを有し、記録媒体1は、情報記録領域
が半径方向に複数のゾーンZ1〜Znに分割されてお
り、案内溝Gは、記録媒体1を一定の角速度で回転させ
たとき、図2(1) 〜(3) のZ1〜Znに示したように、
複数のゾーンの各ゾーン内ではそれぞれのゾーンに応じ
た所定の周波数で半径方向に蛇行しており、蛇行の空間
周波数は、図2(2) に示したように、各ゾーン毎にほぼ
一定である。
【0028】したがって、いわゆるゾーンCLV(ZC
LV、あるいはMCLVともいう)が容易に実現される
ことになる。そして、従来のような回転エンコーダ等は
不要である。ところで、ランドLでは、グルーブ蛇行信
号を再生しにくいので、その近傍のグルーブGでトラッ
キングして蛇行信号を検出し、この信号で回転制御を行
った後に、所望のランドLへ移動させれば、ランドLで
も回転数が定められているので、ZCLVが可能にな
る。その理由は、ゾーン内では角速度一定(CAV)で
あるから、複雑な制御は必要ないためである。なお、後
で詳しく説明するが、アドレス情報(ID)がプリピッ
トとして形成されていれば、ランドではアドレス情報
(ID)から回転用の制御信号を得ることによって回転
制御を行うことが可能になるので、より簡略化が実現さ
れる(請求項3と請求項6の発明)。
【0029】また、一般に、アドレス情報(ID)の検
出繰り返えし周波数よりも、グルーブ蛇行周波数の方が
はるかに高いので、周波数検出のためのパルス数を多く
設定することが可能である。したがって、アドレス情報
(ID)からの信号によって回転制御を行う方法に比べ
て、グルーブ蛇行周波数を検出して回転制御を行う方法
の方が、一層精密な回転制御を行うことができる。しか
も、高帯域の制御も可能になるので、アクセス時に高速
な回転引き込みを行うことができ、アクセス時間が短縮
される(請求項8の発明)。
【0030】第2の実施の形態 この第2の実施の形態は、請求項2と請求項3の発明に
対応しているが、請求項1の光ディスク記録媒体の発明
にも関連している。先の第1の実施の形態では、1本の
スパイラルまたは同心円状の記録トラックを有する光デ
ィスク記録媒体において、ランドとグルーブの方式の記
録トラックが設けられている記録記媒体、いわゆる「ラ
ンド&グルーブ」記録方式について説明した。この第2
の実施の形態では、先に説明した「ランド&グルーブ」
方式の記録トラックが設けられている光ディスク記録記
媒体において、記録トラックを、スパイラルの1周毎
に、グルーブ(案内溝)を有する周回とグルーブを有し
ない周回とを交互に形成する点に第1の特徴を有してい
る(請求項2の発明)。また、第1の実施の形態による
記録トラック(請求項1の発明)や、スパイラルの1周
毎にグルーブのある周回とない周回とが交互に形成され
た記録トラック(請求項2の発明)に、断続ピット列か
らなるアドレス情報領域を設け、そのアドレス情報領域
を、各ゾーン内では円周方向に所定の角度間隔で配列
し、かつ、各ゾーン毎にはほぼ一定の空間離距で配列す
る点に第2の特徴を有している(請求項3の発明)。
【0031】図3は、この発明の光ディスク記録媒体に
ついて、その記録トラックのスパイラル構造の実施の形
態の一例を概念的に示す要部拡大図である。図における
符号は図1と同様であり、IDはアドレス情報、mは記
録トラックを示す。
【0032】この図3に示すように、図1の光ディスク
記録媒体1上で、グルーブGの周回の後は、ランドLの
周回となり、次の周回は、再びグルーブGの周回とな
る。すなわち、1本のスパイラル線上に1周おきに、グ
ルーブGが形成されていることになる。この場合のグル
ーブGの蛇行は、先の図1と図2に示した場合と同様
で、ZCLVが蛇行周波数検出により可能である。この
ように、1本のスパイラルによるランドとグルーブ方式
によれば、スパイラルが1本であることによって、RO
Mディスク(全面プリピットで1本のスパイラル)と同
様なアドレス管理やファイル管理が可能であるから、互
換性を高めることができる(請求項2の発明)。
【0033】また、この図3に示した光ディスク記録媒
体1上には、プリピットによるアドレス情報(ID部)
が断続的に形成されている。このIDは、グルーブの蛇
行周波数の場合と同様に、角速度一定で回転したとき、
同一ゾーン内では所定の角度間隔(例えば、1周に10
個)で並んでおり、各ゾーンの最内トラックでは線方向
の離距が等しくされている。したがって、外周ゾーンほ
ど短い角度間隔になる(例えば、最外周ゾーンでは1周
に20個)。この図3では、IDが、ランドとグルーブ
の中間線上に配置し、ランド走査とグルーブ走査とで共
通のIDを再生して、アドレス情報が得られるようにし
ている(請求項3の発明)。
【0034】この図3に示した光ディスク記録媒体1に
ついて、簡単に説明する。この図3には、グルーブGと
ランドLとが交互に配列されている記録トラックの一部
を示しており、1本のスパイラルによってトラックが形
成されている。そして、下方に示したID(1周の境
目)の位置で、グルーブGとランドLとが切り替えられ
る(G/Lの切り替わり、またはL/Gの切り替わ
り)。すなわち、それまでのグルーブGの位置がランド
Lになり、逆に、ランドLの位置がグルーブGになる。
したがって、この位置から下方が、記録トラックの1周
の始端であり、その上方が、1周の終端になる。
【0035】例えば、図3の上方右側の記録トラック
(m+1)はグルーブGであり、アドレス情報部IDを
挟んで、ID(1周の境目)の位置の上方まで、グルー
ブGが配列されており、ここが終端となる。そして、次
の記録トラック(m+2)は、ID(1周の境目)の位
置の下方が始端で、グルーブGによって形成される。I
Dをこのように配置することによって、グルーブを刻む
のと同じ条件(幅や深さ)で、IDピットを刻むことが
できるので、原盤カットを簡単に行うことが可能にな
る、という効果が得られる。
【0036】なお、カッティングの精度が高い場合に
は、グルーブとランドのそれぞれに、独立のIDピット
を配置することもできる(図示しない)。この場合に
は、アドレス管理上、全てのIDに固有のアドレスを割
り付けることができるので、一層正確なアドレス管理が
可能になる。以上の実施の形態では、図1に示したよう
に、光ディスク記録媒体1上に1本のスパイラルによる
ランドとグルーブとが配列される場合(請求項2の発
明)を前提として説明した。しかし、光ディスク記録媒
体1の全周にわたって、グルーブスパイラルとランドス
パイラルとがそれぞれ1本ずつ、計2本のスパイラルに
よる記録トラックが設けられている場合にも、同様に実
施することができる。この場合には、アドレス管理上
は、ROMディスク(全面プリピットで1本のスパイラ
ル)との互換性がやや低下するが、頻繁にグルーブ走査
とランド走査とを切り替える必要がないので、トラッキ
ング手段の設計は容易になる。
【0037】第3の実施の形態 この第3の実施の形態は、請求項4の発明に対応してい
るが、請求項1と請求項2の光ディスク記録媒体の発明
にも関連している。この第3の実施の形態では、先に説
明した請求項1や請求項2の光ディスク記録媒体におい
て、グルーブ(案内溝)は、所定の蛇行周波数にアドレ
ス情報が周波数変調されて半径方向に蛇行している点に
特徴を有している。
【0038】図4は、この発明の光ディスク記録媒体に
ついて、グルーブによる蛇行信号の波形の一例とその検
出信号とを概念的に示すタイムチャートである。図の下
方の「1」と「0」は、検出信号を示す。
【0039】この第3の実施の形態では、グルーブの蛇
行周波数に、周波数変調されたアドレス情報が重畳され
ている場合である。例えば、中心周波数が30KHzで、
この周波数に応じて回転制御を行い、±1KHzで周波数
変調する。この場合には、31KHzと29KHzの蛇行信
号が再生されるので、31KHzの場合には「1」とし、
29KHzの場合に「0」とすれば、図4の下方に示した
ような検出信号が得られる。このように、グルーブの蛇
行にアドレス情報を周波数変調で重畳すれば、プリピッ
トによるIDが不要になる。なお、蛇行信号の検出に
は、例えばプッシュプル方式のような公知のトラッキン
グエラー信号検出光学系および回路を、そのまま使用す
ればよい。
【0040】第4の実施の形態 この第4の実施の形態は、請求項4から請求項7の発明
に対応しているが、請求項1から請求項4の光ディスク
記録媒体の発明にも関連している。この第4の実施の形
態は、先に第1から第3の実施の形態で説明した光ディ
スク記録記媒体を使用して、情報の記録/再生を行う光
ディスク装置であり、その光ディスク記録記媒体に対応
した回転数で制御する点に特徴を有している。
【0041】図5は、この発明の光ディスク装置につい
て、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロッ
ク図である。図において、11は光ディスク記録媒体、
12は回転モータ、13は対物レンズ、14は光ヘッ
ド、15は送りモータ、16はトラッキングエラー信号
検出回路、17は極性切り替え回路、18はトラッキン
グサーボ回路、19は第1のセレクタ、20は帯域通過
フィルタ、21は第1の比較器、22は第2の比較器、
23は高周波信号検出回路、24はID検出回路、25
は回転サーボ回路、26は周波数比較器、27は第2の
セレクタ、28は第3のセレクタ、29は第1の周波数
発振器、30は第2の周波数発振器、31はコントロー
ラを示し、TEはトラッキングエラー信号、tzcはト
ラック横断パルス、Addはアドレス情報、wblはウ
ォブル信号、IDpulはID部を検出したことを示す
パルス信号、jumpはジャンプ駆動信号、openは
制御信号を示す。
【0042】この図5において、光ディスク記録媒体1
1は、先の図1と図2で説明したように、ZCLVが可
能なゾーン毎のグルーブ蛇行を有している。また、図3
に示したように、ZCLVに対応したID部を有してい
てもよい。この図5の光ディスク装置の動作は、次のと
おりである。回転モータ12は、回転サーボ回路25の
回転指令によって、光ディスク記録媒体11を回転させ
る。対物レンズ13は、光ヘッド14が備えている公知
の光学系から出射されるレーザビームを、光ディスク記
録媒体11の記録面上に集光する。
【0043】この対物レンズ13は、半径方向に微小変
位が可能であり、第1のセレクタ19からの駆動信号に
よって半径方向に駆動され、光ビームをトラック追従さ
せたり、あるトラックから別のトラックにジャンプさせ
る機能を有している。記録面上に集光された光ビームの
反射光は、光ヘッド14内に設けられている公知の検出
光学系により検出され、光電変換される。光電変換され
た光ヘッド14からの電気信号は、トラッキングエラー
信号検出回路16へ与えられて、トラッキングエラー信
号TEが生成される。この電気信号は、同時に、高周波
信号検出回路23にも与えられて、データ信号も生成さ
れる。
【0044】また、光ヘッド14は、送りモータ15の
駆動に応じて動作する送りネジによって、ディスクの半
径方向への移動が可能である。そして、送りモータ15
は、コントローラ31からの送り指令によって駆動され
る。先のトラッキングエラー信号TEは、極性切り替え
回路17に入力される。この極性切り替え回路17は、
コントローラ31からのグルーブ/ランド切り替え指令
によって、トラッキングエラー信号TEの極性を切り替
える。すなわち、ランドをトラッキングするときと、グ
ルーブをトラッキングするときとで、極性が逆転され
る。この極性切り替え回路17の出力は、トラッキング
サーボ回路18に入力される。
【0045】トラッキングサーボ回路18は、適切な位
相補償とゲイン補償を行って、サーボ駆動信号を第1の
セレクタ19へ出力する。この第1のセレクタ19は、
コントローラ31からのトラッキングセレクト指令によ
って、3つの状態の選択が可能である。第1は、対物レ
ンズ13をトラッキングエラー信号TEに応じて駆動さ
せ、グルーブまたはランド上を光ビームがトラッキング
する場合で、コントローラ31からはサーボ駆動信号が
与えられる。第2は、対物レンズ13を現在のトラック
から別のトラックへ移動させる場合で、コントローラ3
1からジャンプ駆動信号jumpが与えられ、対物レン
ズ13はコントローラ31により直接駆動される。この
ジャンプ駆動信号は、対物レンズ13を隣接するトラッ
クへジャンプさせる場合に出力される。第3は、対物レ
ンズ13は駆動されず、停止されている場合である。こ
の場合には、第1のセレクタ19へ制御信号openが
与えられる。この状態は、光ヘッド全体を移動させて、
長離距のアクセスをする場合である。
【0046】また、トラッキングエラー信号TEは、帯
域通過フィルタ20にも入力されている。すでに述べた
ように、グルーブ蛇行は、グルーブピッチに比べて小さ
いので、検出信号の振幅も小さくなる。そこで、S/N
を大きくするために、この帯域通過フィルタ20を使用
する。この帯域通過フィルタ20の出力は、第1の比較
器21によってゼロクロススライスされ、2値化されて
ウォブル信号wblが生成される。このウォブル信号w
blは、第2のセレクタ27へ送られる。また、先の高
周波信号検出回路23の出力は、ID検出回路24へ送
られる。
【0047】ID検出回路24は、プリピットによって
アドレス情報が記録されているID部の情報を検出す
る。その出力は、アドレス情報Addとしてコントロー
ラ31へ送られ、また、ID部を検出したことを示すパ
ルス信号IDpulが第2のセレクタ27へ送られる。
このパルス信号IDpulは、ID部を検出する毎に1
パルス出力される。第2のセレクタ27は、コントロー
ラ31からのG/L切り替え指令によって切り替えられ
る。そして、グルーブでは信号wbl、ランドではパル
スIDpulを選択して、周波数比較器26へ送る。
【0048】他方、2種類の周波数を発振する第1の周
波数発振器29と第2の周波数発振器30は、それぞれ
信号wblおよびパルス信号IDpulと比較すべき目
標周波数をもった信号を出力する。これらの出力は、第
3のセレクタ28によって選択されて、周波数比較器2
6へ送られる。この処理は、一般に、信号wblとパル
ス信号IDpulの繰り返えし周波数が異なるからであ
る。この第1の周波数発振器29と第2の周波数発振器
30との切り替えにより、ID検出と蛇行信号のいずれ
でも回転制御を行うことが可能になるので、好都合であ
る。
【0049】第3のセレクタ28も、コントローラ31
からのG/L切り替え指令によって切り替えられる。そ
して、グルーブのときは、信号wbl用の第1の周波数
発振器29の出力を、ランドのときは、パルス信号ID
pul用の第2の周波数発振器30の出力を選択して、
周波数比較器26へ送出する。周波数比較器26は、2
つの入力周波数を比較し、その差に応じた信号を出力す
る。この信号は回転サーボ回路25へ与えられる。回転
サーボ回路25は、周波数差信号を増幅して、回転駆動
信号として回転モータ12へ送る。この場合に、定常回
転数偏差を小さくするために、周波数差を積分し、低域
ゲインを十分に大きくするのが好ましい。以上の動作に
よって、G/L切り替え指令がグルーブのときは、グル
ーブ蛇行周波数と目標周波数とが比較され、その比較結
果に応じて回転モータ12が駆動されるので、グルーブ
の再生蛇行周波数が一定となるように回転数が制御され
ることになる(請求項5の発明)。
【0050】ところで、ランドでは、グルーブからの蛇
行信号を得るのは難かしい。そこで、G/L切り替え指
令をランドにすると、IDの検出繰り返えし周波数と目
標周波数とが比較され、そのその比較結果に応じて回転
モータ12が駆動されるので、IDの検出繰り返えし周
波数が一定となるように回転数が制御されることになる
(請求項6の発明)。また、トラッキングエラー信号T
Eは、第2の比較器22にも入力される。ここで、ゼロ
クロススライスされて2値化され、トラック横断パルス
tzcとなり、コントローラ31へ入力される。コント
ローラ31は、このトラック横断パルスtzcを計数し
て、送りモータ15による光ヘッド14の移動トラック
数を知ることができる。
【0051】以上のように、この第4の実施の形態で
は、請求項1の光ディスク記録媒体を使用して情報の記
録/再生を行うために、グルーブから得られる蛇行周波
数が一定周波数となるように、光ディスク記録媒体の回
転数を制御する回転制御手段を設けている(請求項5の
発明)。なお、この回転制御手段は、図5の装置では、
トラッキングエラー信号検出回路16、帯域通過フィル
タ20、第1の比較器21、第1の周波数発振器29、
周波数比較器26、回転サーボ回路25、および回転モ
ータ12によって構成される。したがって、簡単な構成
で、蛇行周波数に基いた回転制御ができるので、エンコ
ーダ等の高価な部品なしに、精密かつ高速なゾーンCL
Vが可能になり、グルーブでの回転制御の後に、ランド
トラッキングに移行することによって、実質的にランド
でもゾーンCLV回転制御が実行される。
【0052】また、請求項3の光ディスク記録媒体を使
用して情報の記録/再生を行うために、グルーブの蛇行
周波数が得られないときは、アドレス情報領域から回転
制御信号を得て、光ディスク記録媒体の回転数を制御す
る回転制御手段を設けている(請求項6の発明)。な
お、この回転制御手段は、図5の装置では、高周波信号
検出回路23、ID検出回路24、第2の周波数発振器
30、周波数比較器26、回転サーボ回路25、および
回転モータ12によって構成される。したがって、簡単
な構成で、アドレス管理が容易になると共に、ランド上
での回転制御をアドレス情報領域に基いて行うことが可
能になり、一層精密な回転制御を行うことができる。
【0053】第5の実施の形態 この第5の実施の形態は、請求項7の発明に対応してい
るが、請求項1から請求項4の光ディスク記録媒体、お
よび請求項5の光ディスク装置の発明にも関連してい
る。
【0054】図6は、この発明の光ディスク装置につい
て、光ビームをあるトラックから別のトラックへアクセ
スする動作の主要な処理の流れを示すフローチャートで
ある。図において、#1〜#10はステップを示す。
【0055】この図6には、ランドとグルーブの両方を
使用して連番で記録トラック番号が付与されており、番
号TGTの記録トラックにシークに移動する場合のアル
ゴリズムを示しており、コントローラ31の制御によっ
て実行される。ステップ#1で、現在光ヘッド14が位
置するトラック番号CURと、目標トラック番号TGT
との差を求める。この差Nが、移動すべきトラック数を
示している。次のステップ#2で、目標トラック番号T
GTがグルーブであるか否かについて判断する。トラッ
ク番号は連番であるから、例えば偶数であるか奇数であ
るかによって判断することができる。目標トラック番号
TGTがグルーブでなければ(ランドのときは)、ステ
ップ#3へ進む。
【0056】ステップ#3では、光ヘッド14を、N−
1のトラック数だけ移動させる。この場合には、目標ト
ラック番号TGTがランドトラックであるから、この目
標トラック番号TGTより1つ手前のトラック、すなわ
ち、グルーブトラックまで移動させる。このような複数
トラックの移動を行う場合、図5の装置では、第1のセ
レクタ19において、制御信号openを選択してトラ
ッキングサーボをオフにし、送りモータ15へ指り指令
を出力して光ヘッド14を移動させ、移動トラック数を
トラック横断パルスtzcでカウントすることにより、
シーク動作が実行される。この実施の形態では、ランド
とグルーブが連番でトラック番号が設定されているの
で、トラック横断パルスtzcの立ち上がりと立ち下が
りの両方を計数し、計数値がN−1になった時点で送り
動作を停止させる。次のステップ#4で、ランド/グル
ーブ切り替え指令をグルーブとし、トラッキングサーボ
をオンにする。そして、トラッキングサーボ回路18が
オンになると、回転制御は、グルーブ蛇行信号wblと
第1の周波数発振器29からの出力周波数との比較によ
って行われる。したがって、先に述べたように、比較パ
ルス数が多いため、高速な制御が可能である。
【0057】ステップ#5で、回転制御の整定を待つ。
この場合には、例えば周波数の比較結果が「0」の近く
になるのを監視してもよいし(図示しない)、あるいは
設計上、整定時間が予め設定されていれば、単なる時間
待ちでも実現できる。回転制御が整定すると、次のステ
ップ#6で、本来の目標トラックTGTへ移動させるた
めに、+1トラックだけジャンプさせる。この状態で
は、回転制御が整定しているので、単に1トラック分の
ジャンプを行えばよい。ジャンプは、第1のセレクタ1
9において、ジャンプ指令を選択し、ジャンプ指令とし
てパルスを与えれば実現できる。
【0058】ステップ#7では、ランド/グルーブ切り
替え指令をランドとし、トラッキングサーボをオンにす
る。この動作により、回転制御は、ID検出パルスID
pulと、第2の周波数発振器30からの出力周波数と
の比較によって行われる。この場合には、制御スピード
は速くできないが、すでに隣りのグルーブで回転制御が
成立しているので、外乱分の制御を行う程度で十分であ
る。これに対して、先のステップ#2の判断で、目標ト
ラック番号TGTがグルーブのときは、ステップ#8へ
進む。ステップ#8では、光ヘッド14を、差数Nのト
ラック数だけ移動させる。この場合の動作は、先のステ
ップ#3と同様であり、直接目標トラック番号TGTま
で移動させる点が異なっている。次に、ステップ#9へ
進み、ランド/グルーブ切り替え指令をグルーブとし、
トラッキングサーボをオンにする。この場合の動作も、
先のステップ#4と同様であり、高速な制御が可能であ
る。
【0059】ステップ#10で、回転制御の整定を待
つ。この場合の動作も、先のステップ#5と同様であ
る。以上の動作によって、光ヘッド14は、位置するト
ラック番号CURから目標トラック番号TGTまで、高
速で移動される。ここで、ランドトラックへアクセスす
る場合について、図5の装置における信号波形を説明す
る。
【0060】図7は、図5の光ディスク装置において、
ランドトラックへアクセスする場合の各信号波形の一例
とその検出信号とを概念的に示すタイムチャートであ
る。図の各信号波形に付けた符号は、TEがトラッキン
グエラー信号、ACT DRVが第1のセレクタ19か
ら出力される対物レンズ駆動信号、SLED DRVが
コントローラ31から出力される送りモータ駆動信号、
SPN DRVが回転サーボ回路25から出力される回
転モータ駆動信号、IDpulがID検出回路24から
出力されるID部の検出パルス、tは時間を示し、CU
Rは光ヘッド14の現在のトラック番号、TGTは目標
トラック、#3〜#7は図6のステップ#3〜#7を示
す。
【0061】この図7では、光ビームは、最初にランド
上に位置し、また、トラック番号は外周から内周に向っ
て付けられている場合である。また、TEのトラッキン
グエラー信号は、1組のランドとグルーブで1周期出力
となる。そして、#4の時点から、蛇行信号による回転
制御の引き込みが開始されている。なお、蛇行信号自体
は図示していないが、信号TEの帯域通過フィルタ20
出力によって得られる。一般に、蛇行信号の周期は、I
D部の検出パルスIDpulの周期よりもかなり短いの
で、この#4の期間程度の時間で整定できる。仮りに、
ID部の検出パルスIDpulで回転制御の引き込みを
行ったとすれば、図7のIDpulの数からも判るよう
に、整定にはもっと多くのパルス数を必要とするため、
より長い時間を要することになる。
【0062】以上のように、この第5の実施の形態(請
求項7の光ディスク装置)では、先の図5の光ディスク
装置において、光ビームを現在の記録トラックから別の
記録トラックに移動させるアクセス手段を設け、移動の
際に、別の記録トラックにグルーブ(案内溝)がないと
きは、その近傍でグルーブを有する記録トラックから得
られるグルーブの蛇行周波数が一定周波数となるよう
に、光ディスク記録媒体の回転数を制御するようにして
いる。なお、アクセス手段は、図5の装置では、コント
ローラ31、送りモータ15、トラッキングエラー信号
検出回路16、および第2の比較器22によって構成さ
れる。また、光ディスク記録媒体の回転数の制御は、高
周波信号検出回路23、ID検出回路24、第2の周波
数発振器30、周波数比較器26、回転サーボ回路2
5、回転モータ12、極性切り替え回路17、トラッキ
ングサーボ回路18、およびコントローラ31によって
実行される。フローは、図6に示した。したがって、ラ
ンドトラックへのアクセス時においても、ZCLV回転
制御が、まずグルーブの蛇行周波数に基いて高速に行う
ことが可能になり、アクセス時間の短縮と、ランドトラ
ックでの回転制御の簡略化とが実現される。
【0063】第6の実施の形態 この第6の実施の形態は、請求項8の発明に対応してい
るが、請求項1から請求項4の光ディスク記録媒体の発
明にも関連している。この第6の実施の形態は、先に第
1から第3の実施の形態で説明した光ディスク記録記媒
体を使用して、情報の記録/再生を行う光ディスク装置
であり、この光ディスク記録記媒体をCAVで回転さ
せ、グルーブの再生蛇行周波数を逓倍して記録データの
変調クロックを生成して、データの記録を行う点に特徴
を有している。
【0064】図8は、この発明の光ディスク装置につい
て、その要部構成の実施の形態の他の一例を示す機能ブ
ロック図である。図における符号は図5と同様であり、
41は回転モータ、42は帯域通過フィルタ、43は周
波数逓倍器、44はバッファメモリ、45は変調器、4
6はレーザ駆動回路を示し、Wckは記録クロック信
号、Wdataは記録パルス列を示す。
【0065】この図8の光ディスク装置は、先の図1と
図2で説明した請求項1から請求項4の光ディスク記録
媒体を、角速度一定(CAV)で回転させ、グルーブの
再生蛇行周波数を逓倍して記録データの変調クロックを
生成して、データの記録を行う。したがって、光ディス
ク記録媒体11は、ZCLVが可能なゾーン毎のグルー
ブ蛇行を有している。ここでは、先の図5の光ディスク
装置と異なる点を簡単に説明する。この図8の光ディス
ク装置の構成と動作は、次のとおりである。
【0066】回転モータ41は、基本的には先の図5の
回転モータ12と同様であるが、この実施の形態では、
角速度一定(CAV)、すなわち、一定の回転数で駆動
されるので、特に複雑な制御回路は不要である。帯域通
過フィルタ42も、図5の帯域通過フィルタ20と基本
的に同様であるが、角速度一定(CAV)であるから、
ゾーン毎に蛇行周波数が変化する。そのため、この帯域
通過フィルタ42は、通過周波数の中心をゾーン毎に切
り替えられる構成のものを使用するのが好ましい。この
図8の装置では、比較器としては、第1の比較器21だ
けが設けられており、この比較出力によって、蛇行信号
wblが得られる。周波数逓倍器43は、蛇行信号wb
lの定数倍の周波数をもったクロック、すなわち、記録
クロック信号Wckを生成する。この周波数逓倍器43
は、公知のPLLシンセサイザを用いることによって実
現される。
【0067】バッファメモリ44は、記録すべきデータ
が一時的に記憶されるメモリ手段である。変調器45
は、記録クロック信号Wckに同期して、バッファメモ
リ44から記録データを取り出し、シリアルな記録パル
ス列Wdataに変換する。レーザ駆動回路46は、記
録パルス列Wdataに応じて、光ヘッド14のレーザ
光源を強度変調して記録光ビームを出射させる。次に、
この記録クロック信号Wckのゾーン毎の変化の状態を
説明する。
【0068】図9は、図8の光ディスク装置から出力さ
れる記録クロック信号Wckのゾーン毎の変化の状態の
一例を示す図である。図の横軸はディスク半径(R)、
縦軸は記録クロック信号Wckの周波数(fck)を示
す。
【0069】図8の光ディスク装置からは、この図9に
示すように、CAV回転におけるグルーブ蛇行の再生周
波数に比例した周波数の記録クロック信号Wckが発生
される。そのため、ゾーンCAV記録が可能になる。こ
のように、図8の光ディスク装置では、光ディスク記録
媒体11自身からデータ記録用のクロック信号を生成し
ているので、自動的に、記録密度と光ディスク記録媒体
11の回転とに応じた記録クロック信号Wckを発生す
ることができる。したがって、従来のゾーンCAV記録
装置のように、記録クロック信号Wckの周波数をゾー
ン毎に切り替えて発生させる回路や、精密な回転数の制
御装置が不要となり、低コストで正確なゾーンCAV記
録装置が実現される。
【0070】また、ZCLV記録のような回転変速制御
は不要であるから、モータコストの低減も可能で、しか
も、変速時間も不要であるから、アクセスタイムを短縮
することもできる。なお、記録層の物性としては、CA
V記録が可能な性質を有するものを選択する。以上のよ
うに、この第6の実施の形態(請求項8の光ディスク装
置)では、請求項1の光ディスク記録媒体を使用して情
報の記録/再生を行うために、光ディスク記録媒体を角
速度一定で回転させる回転制御手段と、案内溝から得ら
れる蛇行周波数に応じた記録周波数で、記録データを記
録トラックに記録する記録手段とを設けている。そし
て、回転制御手段は、図8の装置では、回転モータ41
である。また、記録手段は、図8の装置では、トラッキ
ングエラー信号検出回路16、帯域通過フィルタ42、
比較器21、周波数逓倍器43、バッファメモリ44、
変調器45、およびレーザ駆動回路46によって構成さ
れる。
【0071】
【発明の効果】請求項1の光ディスク記録媒体では、ス
パイラルまたは同心円状の記録トラックを有する光ディ
スク記録媒体において、記録トラックは少なくとも一部
にグルーブ(案内溝)を有し、記録媒体は情報記録領域
が半径方向に複数のゾーンに分割されており、グルーブ
は、記録媒体を一定の角速度で回転させたとき、複数の
ゾーンの各ゾーン内ではそれぞれのゾーンに応じた所定
の周波数で半径方向に蛇行しており、蛇行の空間周波数
は、各ゾーン毎にほぼ一定にしている。したがって、蛇
行周波数に基いた回転制御を行うことができ、エンコー
ダ等の高価な部品なしに、精密かつ高速なゾーンCLV
が可能になり、グルーブでの回転制御の後に、ランドト
ラッキングに移行することによって、実質的にランドで
もゾーンCLV回転制御が実行される。
【0072】請求項2の光ディスク記録媒体では、スパ
イラルの1周毎に、グルーブを有する周回とグルーブを
有しない周回とが入れ代わるようにしている。したがっ
て、請求項1の光ディスク記録媒体による効果に加え
て、トラックが全周にわたって1本のスパイラルにな
り、同様に1本のスパイラルで構成されたROMディス
クと同じアドレス管理法を用いることができるので、装
置コストが低下されると共に、ROMディスクとの互換
性も高まる。
【0073】請求項3の光ディスク記録媒体では、記録
トラックに、断続ピット列からなるアドレス情報領域を
有し、アドレス情報領域は、各ゾーン内では円周方向に
所定の角度間隔で配列されており、各ゾーン毎にはほぼ
一定の空間離距で配列されている構成にしている。した
がって、請求項1や請求項2の光ディスク記録媒体によ
る効果に加えて、アドレス管理法が容易になると共に、
ランド上での回転制御をアドレス情報領域に基いて行う
ことが可能になり、一層精密な回転制御を行うことがで
きる。
【0074】請求項4の光ディスク記録媒体では、グル
ーブを、所定の蛇行周波数に、アドレス情報が周波数変
調されて半径方向に蛇行している構成にしている。した
がって、請求項1や請求項2の光ディスク記録媒体によ
る効果に加えて、プリピットによるアドレス情報が不要
になり、その分をデータ記録領域に割り当てることがで
きるので、記録容量が増加する、また、記録後において
は、プリピットと記録マークとが混在することなく、全
面途切れのない記録マークで構成されるので、ROMデ
ィスクとほぼ等価な再生信号を得ることが可能になり、
ROMディスクとの互換性も高まる。
【0075】請求項5の光ディスク装置では、請求項1
の光ディスク記録媒体を使用して情報の記録/再生を行
うために、グルーブから得られる蛇行周波数が一定周波
数となるように、光ディスク記録媒体の回転数を制御す
る手段を設けている。したがって、簡単な構成で、蛇行
周波数に基いた回転制御が可能になり、エンコーダ等の
高価な部品なしに、精密かつ高速なゾーンCLVが可能
になり、グルーブでの回転制御の後に、ランドトラッキ
ングに移行することによって、実質的にランドでもゾー
ンCLV回転制御が実行される。
【0076】請求項6の光ディスク装置では、請求項3
の光ディスク記録媒体を使用して情報の記録/再生を行
うために、グルーブの蛇行周波数が得られないときは、
アドレス情報領域から回転制御信号を得て、光ディスク
記録媒体の回転数を制御する回転制御手段を設けてい
る。したがって、請求項5の光ディスク装置による効果
に加えて、簡単な構成で、アドレス管理が容易になると
共に、ランド上での回転制御をアドレス情報領域に基い
て行うことが可能になり、一層精密な回転制御を行うこ
とができる。
【0077】請求項7の光ディスク装置では、先の請求
項5の光ディスク装置において、光ビームを現在の記録
トラックから別の記録トラックに移動させるアクセス手
段を設け、移動の際に、別の記録トラックにグルーブ
(案内溝)がないときは、その近傍でグルーブを有する
記録トラックから得られるグルーブの蛇行周波数が一定
周波数となるように、光ディスク記録媒体の回転数を制
御している。したがって、ランドトラックへのアクセス
時においても、ZCLV回転制御が、まずグルーブの蛇
行周波数に基いて高速に行うことが可能になり、アクセ
ス時間の短縮と、ランドトラックでの回転制御の簡略化
とが実現される。
【0078】請求項8の光ディスク装置では、請求項1
の光ディスク記録媒体を使用して情報の記録/再生を行
うために、光ディスク記録媒体を角速度一定で回転させ
る回転制御手段と、案内溝から得られる蛇行周波数に応
じた記録周波数で、記録データを記録トラックに記録す
る記録手段とを設けている。そのため、エンコーダ等の
高価な部品が不要であり、光ディスク記録媒体自身から
データ記録用のクロック信号を生成しているので、自動
的に記録密度と光ディスク記録媒体の回転とに応じた記
録パルスが発生する。したがって、通常のゾーンCAV
記録装置のように、記録クロック周波数をゾーン毎に切
り替えて発生させる回路や、精密な回転数の制御装置が
不要となり、低コストで正確なゾーンCAV記録装置が
実現される。また、ZCLV記録のような回転変速制御
が不要であるため、モータコストの低減も可能で、しか
も、変速時間も不要であるから、アクセスタイムを短縮
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ディスク記録媒体について、その
ゾーン分割と記録トラックの構造の実施の形態の一例を
概念的に示す図である。
【図2】図1に示した光ディスク記録媒体1の各ゾーン
毎の周波数と回転数との関係の一例を示す図である。
【図3】この発明の光ディスク記録媒体について、その
記録トラックのスパイラル構造の実施の形態の一例を概
念的に示す要部拡大図である。
【図4】この発明の光ディスク記録媒体について、グル
ーブによる蛇行信号の波形の一例とその検出信号とを概
念的に示すタイムチャートである。
【図5】この発明の光ディスク装置について、その要部
構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】この発明の光ディスク装置について、光ビーム
をあるトラックから別のトラックへアクセスする動作の
主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図5の光ディスク装置において、ランドトラッ
クへアクセスする場合の各信号波形の一例とその検出信
号とを概念的に示すタイムチャートである。
【図8】この発明の光ディスク装置について、その要部
構成の実施の形態の他の一例を示す機能ブロック図であ
る。
【図9】図8の光ディスク装置から出力される記録クロ
ック信号Wckのゾーン毎の変化の状態の一例を示す図
である。
【符号の説明】
11 光ディスク記録媒体 12 回転モータ 13 対物レンズ 14 光ヘッド 15 送りモータ 16 トラッキングエラー信号検出回路 17 極性切り替え回路 18 トラッキングサーボ回路 19 第1のセレクタ 20 帯域通過フィルタ 21 第1の比較器 22 第2の比較器 23 高周波信号検出回路 24 ID検出回路 25 回転サーボ回路 26 周波数比較器 27 第2のセレクタ 28 第3のセレクタ 29 第1の周波数発振器 30 第2の周波数発振器 31 コントローラ 41 回転モータ 42 帯域通過フィルタ 43 周波数逓倍器 44 バッファメモリ 45 変調器 46 レーザ駆動回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新たに情報を記録したり、すでに情報が
    記録されているスパイラルまたは同心円状の記録トラッ
    クを有する光ディスク記録媒体において、 前記記録トラックは、少なくとも一部に案内溝を有し、 前記記録媒体は、情報記録領域が半径方向に複数のゾー
    ンに分割されており、 前記案内溝は、前記記録媒体を一定の角速度で回転させ
    たとき、前記複数のゾーンの各ゾーン内ではそれぞれの
    ゾーンに応じた所定の周波数で半径方向に蛇行してお
    り、 前記蛇行の空間周波数は、前記各ゾーン毎にほぼ一定で
    あることを特徴とする光ディスク記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1の光ディスク記録媒体におい
    て、 前記記録トラックは、前記スパイラルの1周毎に、案内
    溝を有する周回と案内溝を有しない周回とが交互に形成
    されていることを特徴とする光ディスク記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の光ディスク記
    録媒体において、 前記記録トラックは、断続ピット列からなるアドレス情
    報領域を有し、 前記アドレス情報領域は、前記各ゾーン内では円周方向
    に所定の角度間隔で配列されており、かつ、各ゾーン毎
    にはほぼ一定の空間離距で配列されていることを特徴と
    する光ディスク記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2の光ディスク記
    録媒体において、 前記案内溝は、前記所定の蛇行周波数に、アドレス情報
    が周波数変調されて半径方向に蛇行していることを特徴
    とする光ディスク記録媒体。
  5. 【請求項5】 新たに情報を記録したり、すでに情報が
    記録されているスパイラルまたは同心円状の記録トラッ
    クを有する光ディスク記録媒体を使用し、前記記録トラ
    ックに光ビームを集光させて情報の記録/再生を行う光
    ディスク装置において、 前記光ディスク記録媒体については、 前記記録トラックは、少なくとも一部に案内溝を有し、 前記記録媒体は、情報記録領域が半径方向に複数のゾー
    ンに分割されており、 前記案内溝は、前記記録媒体を一定の角速度で回転させ
    たとき、前記複数のゾーンの各ゾーン内ではそれぞれの
    ゾーンに応じた所定の周波数で半径方向に蛇行してお
    り、 前記蛇行の空間周波数は、前記各ゾーン毎にほぼ一定で
    ある光ディスク記録媒体であって、 前記案内溝から得られる蛇行周波数が一定周波数となる
    ように、前記光ディスク記録媒体の回転数を制御する回
    転制御手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の光ディスク装置において、 前記光ディスク記録媒体については、 前記記録トラックは、断続ピット列からなるアドレス情
    報領域を有し、 前記アドレス情報領域は、前記各ゾーン内では円周方向
    に所定の角度間隔で配列されており、かつ、各ゾーン毎
    にはほぼ一定の空間離距で配列されている光ディスク記
    録媒体であって、 前記案内溝の蛇行周波数が得られないときは、前記アド
    レス情報領域から回転制御信号を得て、前記光ディスク
    記録媒体の回転数を制御する回転制御手段を備えたこと
    を特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項5の光ディスク装置において、 光ビームを現在の記録トラックから別の記録トラックに
    移動させるアクセス手段を備え、 前記回転制御手段は、前記移動の際に、前記別の記録ト
    ラックに案内溝がないときは、その近傍で案内溝を有す
    る記録トラックから得られる案内溝の蛇行周波数が一定
    周波数となるように、前記光ディスク記録媒体の回転数
    を制御することを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 新たに情報を記録したり、すでに情報が
    記録されているスパイラルまたは同心円状の記録トラッ
    クを有する光ディスク記録媒体を使用し、前記記録トラ
    ックに光ビームを集光させて情報の記録/再生を行う光
    ディスク装置において、 前記光ディスク記録媒体については、 前記記録トラックは、少なくとも一部に案内溝を有し、 前記記録媒体は、情報記録領域が半径方向に複数のゾー
    ンに分割されており、 前記案内溝は、前記記録媒体を一定の角速度で回転させ
    たとき、前記複数のゾーンの各ゾーン内ではそれぞれの
    ゾーンに応じた所定の周波数で半径方向に蛇行してお
    り、 前記蛇行の空間周波数は、前記各ゾーン毎にほぼ一定で
    ある光ディスク記録媒体であって、 前記光ディスク記録媒体を角速度一定で回転させる回転
    制御手段と、 前記案内溝から得られる蛇行周波数に応じた記録周波数
    で、記録データを前記記録トラックに記録する記録手
    段、とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
JP8063738A 1996-02-26 1996-02-26 光ディスク記録媒体および光ディスク装置 Expired - Lifetime JP2867236B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8063738A JP2867236B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 光ディスク記録媒体および光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8063738A JP2867236B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 光ディスク記録媒体および光ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09231580A true JPH09231580A (ja) 1997-09-05
JP2867236B2 JP2867236B2 (ja) 1999-03-08

Family

ID=13238063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8063738A Expired - Lifetime JP2867236B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 光ディスク記録媒体および光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2867236B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181655B1 (en) 1997-11-28 2001-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc drive, timing signal generator, and information recording and reproduction method
US6292458B1 (en) 1998-02-26 2001-09-18 Victor Company Of Japan, Ltd. Optical disc record carrier with wobbled grooves that permit recording on the grooves and lands, apparatus for manufacturing such a record carrier, and recording and/or reproducing apparatus for such a record carrier
US6473377B2 (en) 1998-02-26 2002-10-29 Victor Company Of Japan, Ltd. Optical disc record carrier with wobbled grooves that permit recording on the grooves and lands, apparatus for manufacturing such a record carrier, and recording and/or reproducing apparatus for such a record carrier
US6563775B2 (en) 2000-05-31 2003-05-13 Ricoh Company, Ltd. Optical disk unit
US6891786B2 (en) 2000-11-30 2005-05-10 Ricoh Company, Ltd. Optical disk drive, its optical recording control method and data processing apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181655B1 (en) 1997-11-28 2001-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc drive, timing signal generator, and information recording and reproduction method
US6292458B1 (en) 1998-02-26 2001-09-18 Victor Company Of Japan, Ltd. Optical disc record carrier with wobbled grooves that permit recording on the grooves and lands, apparatus for manufacturing such a record carrier, and recording and/or reproducing apparatus for such a record carrier
US6473377B2 (en) 1998-02-26 2002-10-29 Victor Company Of Japan, Ltd. Optical disc record carrier with wobbled grooves that permit recording on the grooves and lands, apparatus for manufacturing such a record carrier, and recording and/or reproducing apparatus for such a record carrier
US6563775B2 (en) 2000-05-31 2003-05-13 Ricoh Company, Ltd. Optical disk unit
US6760287B2 (en) 2000-05-31 2004-07-06 Ricoh Company, Ltd. Optical disk unit
US6891786B2 (en) 2000-11-30 2005-05-10 Ricoh Company, Ltd. Optical disk drive, its optical recording control method and data processing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2867236B2 (ja) 1999-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100271696B1 (ko) 광디스크 및 광디스크 구동장치
JP3585737B2 (ja) 記録媒体及びその記録媒体に対して情報の記録/再生を行う装置
US6195325B1 (en) Data recording apparatus and method
US6295270B1 (en) Optical record carrier with grooves having wobbles with phases depending on position information pits at predetermined positions
JP2867236B2 (ja) 光ディスク記録媒体および光ディスク装置
KR20070083949A (ko) 광학 기록매체
JPH10134357A (ja) 光ディスク
JP3865173B2 (ja) 光ディスク、光ディスク装置、アドレス情報検出方法
JPH0821211B2 (ja) 情報記録再生装置
JP3456509B2 (ja) 光ディスク、光ディスク記録再生装置および方法
JPH05314664A (ja) 情報記録媒体、情報記録再生方法並びに情報記録再生装置
JPH09237473A (ja) 円盤状情報記録媒体、光ディスク及び光ディスク装置
US20050068870A1 (en) Optical information recording method, optical information recording equipment and optical information recording medium
JPH09270129A (ja) 光ディスク媒体および光ディスク装置
JP2000285523A (ja) 光ディスク
JPH0822669A (ja) 情報記録再生装置、情報記録再生方法および情報記録媒体
KR19990009906A (ko) 광디스크와 그 구동 방법 및 장치
JP2002008248A (ja) 光ディスク、光ディスクのアドレス管理方法および光ディスクのドライブ装置
JP3931424B2 (ja) 光ディスク、光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、光ディスク原盤製造装置
JP2001043614A (ja) ディスク装置
JPH11288518A (ja) 光ディスク、光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、光ディスク原盤製造装置
JP2654766B2 (ja) 情報再生装置
JPH11316957A (ja) 光ディスク装置とdvd−ramドライブ装置と光ディスク装置のトラッキング方法とdvd−ramドライブ装置のトラッキング方法
JPH11288554A (ja) 光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生方法
JP2003059109A (ja) 光情報記録媒体、光情報記録媒体記録方法、光情報記録媒体再生方法、光情報記録媒体記録装置、光情報記録媒体再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071225

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081225

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081225

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091225

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101225

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101225

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111225

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111225

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term