JPH09229729A - 圧力センサ、流体振動検出センサ及び流量検出装置 - Google Patents

圧力センサ、流体振動検出センサ及び流量検出装置

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JPH09229729A
JPH09229729A JP8036391A JP3639196A JPH09229729A JP H09229729 A JPH09229729 A JP H09229729A JP 8036391 A JP8036391 A JP 8036391A JP 3639196 A JP3639196 A JP 3639196A JP H09229729 A JPH09229729 A JP H09229729A
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pressure
fluid
chamber
pressure chamber
flow rate
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JP8036391A
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Yoshiro Miyazaki
芳郎 宮崎
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力センサの固体差を低減し、正確な流体振
動及び正確な流量を検出する。 【解決手段】 圧電膜5、11と圧力ダンパ20、21
で仕切られる密閉空間である中間圧力室8A、13Aを
有する圧力センサにおいて、圧力ダンパ20、21の取
付位置を可変できるようにして、中間圧力室8A、13
Aの体積を可変とし、中間圧力室8A、13A内の圧
力、ひいては、圧電膜5、11に印加される圧力(張
力)を、測定対象である流体の静圧に対して所定圧力差
を有する状態に保持する。これにより、圧電膜の固体
差、すなわち、圧力センサの固体差を低減した出力信号
を得ることができ、正確な流体振動及び正確な流量を検
出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサ、流体
振動検出センサ及び流量検出装置に係り、特にフルイデ
ィック素子を用いた流量計において流体圧力を検出する
圧力センサ、フルイディック振動を検出するための流体
振動検出センサ及び検出したフルイディック振動に基づ
いて流量を検出する流量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に従来のフルイディック流量セン
サを流量検出装置として構成する場合のフルイディック
流量センサの部分断面斜視図を示す。フルイディック流
量センサ80は、測定対象である流体が流入する流入口
81と排出管82を結ぶ流路上に、流体の流れを2次元
的な流れに整流するためのセットリングスペース83
と、流体の流れを整流し流体の流路径を縮小するための
流路縮小部84と、流体の流れを整流し所定のジェット
流に変換するためのジェットノズル85と、流体の流路
径を再び拡大するための流路拡大部86と、が設けられ
ている。
【0003】流路拡大部86内には、流体の振動を誘起
するための誘振子87と、ジェット流の流れ方向を変更
するための流路を構成するサイドブロック88と、サイ
ドブロック88と協働し、ジェット流が衝突することに
よってジェット流の流れを変更するエンドブロック89
と、エンドブロック89のジェット流衝突面とは異なる
面側に配置された排出空間90と、が設けられている。
【0004】エンドブロック89は、サイドブロック8
8に沿うように流路上流側に向かって延在する壁89a
及び壁89b並びに第1圧力検出孔(導圧口)91a及
び第2圧力検出孔(導圧口)91bが設けられている。
さらに第1圧力検出孔(導圧口)91a及び第2圧力検
出孔(導圧口)91bには、導圧管92a及び導圧管9
2bを介して、後述の流体振動検出センサを内蔵する流
量検出ユニット93が接続されている。
【0005】図13に従来の流体振動検出センサの概要
構成断面図を示す。流体振動検出センサ101は、第1
圧力導入管102を介して第1導圧口103に連通され
る第1圧力室104と、第1圧力室104と第1圧電膜
105を介して分離され、第2圧力導入管106の途中
で合流する第3圧力導入管107を介して第2導圧口1
08に連通される第2圧力室109と、第2圧力導入管
106を介して第2導圧口108に連通される第3圧力
室110と、第3圧力室110と第2圧電膜111を介
して分離され、第1圧力導入管102の途中で合流する
第4圧力導入管112を介して第1導圧口103に連通
される第4圧力室113と、を備えて構成されている。
【0006】さらに第2圧力室109は、圧力の微小変
動を吸収するための第1圧力ダンパ115により第1副
圧力室109A及び第2副圧力室109Bに分離され、
第4圧力室113は、圧力の微小変動を吸収するための
第2圧力ダンパ116により第3副圧力室113A及び
第4副圧力室113Bに分離されている。
【0007】流体振動検出センサ101の第1圧力室1
04及び第4圧力室113は、図12に示したフルイデ
ィック流量センサ80のフルイディック素子内の第1圧
力検出孔91aに導圧管92a及び第1導圧口103を
介して連通され、第2圧力室109及び第3圧力室11
0は、フルイディック流量センサのフルイディック素子
内の第2圧力検出孔91bに導圧管92b及び第2導圧
口108を介して連通される。
【0008】この場合において、第1圧力室104、第
1圧電膜105、第1圧力ダンパ115、第1副圧力室
109A及び第2副圧力室109Bは第1の圧力センサ
を構成し、第3圧力室110、第2圧電膜111、第2
圧力ダンパ116、第3副圧力室113A及び第4副圧
力室113Bは第2の圧力センサを構成している。
【0009】図14に図13の流体振動検出センサに対
応する検出回路の概要構成を示す。検出回路120は、
第1圧電膜105の出力電圧を検出し増幅する第1増幅
アンプ121と、第2圧電膜111の出力電圧を検出し
増幅する第2増幅アンプ122と、第1増幅アンプ12
1の出力信号及び第2増幅アンプ122の出力信号の差
動増幅を行なって出力検出信号を出力する差動アンプ1
23と、を備えて構成されている。
【0010】ここで、検出回路の動作について説明す
る。第1圧電膜105は、第1圧力室104内の流体圧
力と第2圧力室109内の流体圧力との差に起因して撓
むこととなる。これにより第1圧電膜105には、撓み
の状態に応じた出力電圧が発生し、第1増幅アンプ12
1は、第1圧電膜105の出力電圧を検出し増幅して差
動アンプ123に出力する。
【0011】一方、第2圧電膜111は、第3圧力室1
10内の流体圧力と第4圧力室113内の流体圧力との
差に起因して撓むこととなる。これにより第2圧電膜1
11には、撓みの状態に応じた出力電圧が発生し、第2
増幅アンプ122は、第2圧電膜111の出力電圧を検
出し増幅して差動アンプ123に出力する。
【0012】これらの結果、差動アンプ123は、第1
増幅アンプ121の出力信号及び第2増幅アンプ122
の出力信号の差動増幅を行なって圧力の微小変動を吸収
して低雑音の出力検出信号を出力することとなり、この
出力検出信号に基づいて流量検出ユニットは流体の流量
を検出することにより正確な流体の流量を得ることがで
きる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の流体振動検
出センサにおいては、第1副圧力室109A−第1圧力
室104間のオフセット圧力差(固定圧力差)及び第3
副圧力室113A−第3圧力室110間のオフセット圧
力が等しければ、同じ圧力が印加された場合の出力検出
信号は等しくなり、正確な流体の流量を得ることができ
るはずである。
【0014】しかしながら、実際には、第1副圧力室1
09A−第1圧力室104間のオフセット圧力差及び第
3副圧力室113A−第3圧力室110間のオフセット
圧力差は等しくないため、圧力センサの固体差を生じる
こととなり、正確な流体の流量を得ることができない。
【0015】そこで、本発明の目的は、固体差が低減さ
れた圧力センサ及びこの圧力センサを用いて正確な流体
振動を検出することができる流体振動検出センサ及び正
確な流量を検出することが可能な流量検出装置を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、第1導圧口における流体の
圧力である第1流体圧力及び第2導圧口における前記流
体の圧力である第2流体圧力の差圧を検出する圧力セン
サにおいて、一方の面には前記第1流体圧力が印加さ
れ、他方の面には前記第2流体圧力が印加され、前記第
1流体圧力と前記第2流体圧力との差圧に対応する電圧
信号を出力する圧電膜と、前記圧電膜のいずれか一方の
面に前記流体の圧力の静圧に対して所定の圧力差を有す
る圧力が印加された場合に相当する張力を前記圧電膜に
常時印加する張力印加手段と、を備えて構成する。
【0017】請求項1記載の発明によれば、張力印加手
段は、圧電膜のいずれか一方の面に流体の圧力の静圧に
対して所定の圧力差を有する圧力が印加された場合に相
当する張力を圧電膜に常時印加し、張力が印加された状
態で圧電膜の一方の面には第1流体圧力が印加され、他
方の面には第2流体圧力が印加され、第1流体圧力と第
2流体圧力との差圧に対応する電圧信号を出力する。
【0018】請求項2記載の発明は、第1導圧口におけ
る流体の圧力である第1流体圧力及び第2導圧口におけ
る前記流体の圧力である第2流体圧力の差圧を検出する
圧力センサにおいて、一方の面には前記第1流体圧力が
印加され、他方の面には前記第2流体圧力が印加され、
前記第1流体圧力と前記第2流体圧力との差圧に対応す
る電圧信号を出力する圧電膜と、前記圧電膜のいずれか
一方の面に前記流体の圧力の静圧に対して所定の圧力差
を有する調整用圧力を常時印加する圧力印加手段と、を
備えて構成する。
【0019】請求項2記載の発明によれば、圧力印加手
段は、圧電膜のいずれか一方の面に流体の圧力の静圧に
対して所定の圧力差を有する調整用圧力を常時印加し、
圧電膜は調整用圧力が印加された状態で、一方の面には
第1流体圧力が印加され、他方の面には第2流体圧力が
印加され、第1流体圧力と第2流体圧力との差圧に対応
する電圧信号を出力する。
【0020】請求項3記載の発明は、第1導圧口におけ
る流体の圧力である第1流体圧力及び第2導圧口におけ
る前記流体の圧力である第2流体圧力の差圧を検出する
圧力センサにおいて、前記第1導圧口に連通される第1
圧力室と、前記第2導圧口に連通される第2圧力室と、
前記第1圧力室と圧電膜を介して分離されるとともに、
前記第2圧力室と圧力の微小変動を吸収する圧力ダンパ
により分離され、密閉空間を形成する中間圧力室と、前
記中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧力及び前記
第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定した所定
の圧力差を有する調整用圧力に設定する圧力設定手段
と、を備えて構成する。
【0021】請求項3記載の発明によれば、圧力設定手
段は、中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧力及び
前記第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定した
所定の圧力差を有する調整用圧力に設定し、圧電膜は、
調整用圧力が印加され、かつ、圧力ダンパにより圧力の
微小変動が吸収された状態で第1導圧口における流体の
圧力である第1流体圧力及び第2導圧口における前記流
体の圧力である第2流体圧力の差圧に対応する電圧信号
を出力する。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記圧力設定手段は、前記中間圧力室の体
積を変化させることにより前記調整用圧力に設定する体
積可変手段を備えて構成する。請求項4記載の発明によ
れば、請求項3記載の発明の作用に加えて、圧力設定手
段の体積可変手段は、密閉空間である中間圧力室の体積
を変化させることにより、ボイル−シャルルの法則に基
づいて中間圧力室内の圧力を調整用圧力に設定する。
【0023】請求項5記載の発明は、第1導圧口におけ
る流体の圧力である第1流体圧力及び第2導圧口におけ
る前記流体の圧力である第2流体圧力に基づいて、前記
流体のフルイディック振動を検出する流体振動検出セン
サにおいて、前記第1導圧口に連通される第1圧力室
と、前記第2導圧口に連通される第2圧力室と、前記第
1圧力室と第1圧電膜を介して分離されるとともに、前
記第2圧力室と圧力の微小変動を吸収する第1圧力ダン
パにより分離され、密閉空間を形成する第1中間圧力室
と、前記第1導圧口に連通される第4圧力室と、前記第
2導圧口に連通される第3圧力室と、前記第3圧力室と
第2圧電膜を介して分離されるとともに、前記第4圧力
室と圧力の微小変動を吸収する第2圧力ダンパにより分
離され、密閉空間を形成する第2中間圧力室と、前記第
1中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧力及び前記
第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定した所定
の圧力差を有する所定圧力に設定する第1圧力設定手段
と、前記第2中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧
力及び前記第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設
定した所定の圧力差を有する所定圧力に設定する第2圧
力設定手段と、を備えて構成する。
【0024】請求項5記載の発明によれば、第1圧力設
定手段は、第1中間圧力室内の内部圧力を第1流体圧力
及び第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定した
所定の圧力差を有する所定圧力に設定し、第1圧電膜
は、調整用圧力が印加され、かつ、第1圧力ダンパによ
り圧力の微小変動が吸収された状態で第1導圧口におけ
る流体の圧力である第1流体圧力及び第2導圧口におけ
る前記流体の圧力である第2流体圧力の差圧に対応する
第1の電圧信号を出力する。
【0025】第2圧力設定手段は、第2中間圧力室内の
内部圧力を第1流体圧力及び第2流体圧力に対応する静
圧に対して予め設定した所定の圧力差を有する所定圧力
に設定し、第2圧電膜は、調整用圧力が印加され、か
つ、第2圧力ダンパにより圧力の微小変動が吸収された
状態で第1導圧口における流体の圧力である第1流体圧
力及び第2導圧口における流体の圧力である第2流体圧
力の差圧に対応する第2の電圧信号を出力する。
【0026】従って、第1及び第2の電圧信号に基づい
てフルイディック振動を検出することができる。請求項
6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第
1圧力設定手段は、前記第1中間圧力室の体積を変化さ
せることにより前記調整用圧力に設定する第1体積可変
手段を備え、前記第2圧力設定手段は、前記第2中間圧
力室の体積を変化させることにより前記調整用圧力に設
定する第2体積可変手段を備えて構成する。
【0027】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の作用に加えて、第1圧力設定手段の第1体積
可変手段は、第1中間圧力室の体積を変化させることに
より、密閉空間である第1中間圧力室の体積を変化させ
ることにより、ボイル−シャルルの法則に基づいて第1
中間圧力室内の圧力を調整用圧力に設定する。
【0028】同様に、第2圧力設定手段の第2体積可変
手段は、第2中間圧力室の体積を変化させることによ
り、密閉空間である第2中間圧力室の体積を変化させる
ことにより、第2中間圧力室内の圧力を調整用圧力に設
定する。請求項7記載の発明は、請求項5又は請求項6
のいずれかに記載の流体振動検出センサを有し、フルイ
ディック素子内の流体振動に基づいて流体の流量を検出
する流量検出装置であって、前記フルイディック素子内
の前記流体の流れ方向に対して前記フルイディック素子
内の対称な所定位置に設けられた第1圧力検出孔及び第
2圧力検出孔のうち一方の圧力検出孔に前記第1圧力室
及び前記第4圧力室が連通され、他方の圧力検出孔に前
記第2圧力室及び前記第3圧力室が連通されるととも
に、前記第1圧電膜の撓み状態に応じた第1検出信号を
出力する第1検出手段と、前記第2圧電膜の撓み状態に
応じた第2検出信号を出力する第2検出手段と、前記第
1検出信号及び前記第2検出信号に基づいて前記流体の
流量を演算する流量演算手段と、を備えて構成する。
【0029】請求項7記載の発明によれば、第1検出手
段は、第1圧電膜の撓み状態、すなわち、第1の電圧信
号に応じた第1検出信号を流量演算手段に出力する。第
2検出手段は、第2圧電膜の撓み状態、すなわち、第2
の電圧信号に応じた第2検出信号を流量演算手段に出力
する。
【0030】この結果、流量演算手段は、第1検出信号
及び第2検出信号に基づいて流体の流量を演算する。請
求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前
記流量演算手段は、前記第1検出信号及び前記第2検出
信号の差に対応する差信号を出力する差動手段と、前記
差信号に基づいて前記流体の流量を演算する流量検出手
段と、を備えて構成する。
【0031】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の作用に加えて、流量演算手段の差動手段は、
第1検出信号及び第2検出信号の差に対応する差信号を
流量検出手段に出力する。これにより流量検出手段は、
差信号に基づいて流体の流量を演算する。
【0032】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。図1に流体振動検出センサの概
要構成断面図を示す。流体振動検出センサ1は、第1圧
力導入管2を介して第1導圧口3に連通される第1圧力
室4と、第1圧力室4と第1圧電膜5を介して分離さ
れ、第2圧力導入管6の途中で合流する第3圧力導入管
9を介して第2導圧口7に連通される第2圧力室8と、
第2圧力導入管6を介して第2導圧口7に連通される第
3圧力室10と、第3圧力室10と第2圧電膜11を介
して分離され、第4圧力導入管12を介して第1導圧口
3に連通される第4圧力室13と、を備えて構成されて
いる。
【0033】さらに第2圧力室8は、圧力の微小変動を
吸収すべく保持部材20Aに保持されている第1圧力ダ
ンパ20により第1副圧力室8A及び第2副圧力室8B
に分離され、第4圧力室13は、圧力の微小変動を吸収
すべく保持部材21Aに保持されている第2圧力ダンパ
21により第3副圧力室13A及び第4副圧力室13B
に分離されている。
【0034】第1副圧力室8A内には、第1圧力ダンパ
20を第1圧電膜5から所定距離隔離して配置するため
の中間リング14と、第1圧力ダンパ20の保持位置を
調整するための弾性を有する弾性部材15と、が設けら
れている。第2副圧力室8B内には、第1中間圧力室で
ある第1副圧力室8Aの体積を変化させるための調整用
リング16と、第2副圧力室8Bの内面に形成され、後
述のネジ溝16Aと螺合するネジ山17と、が設けられ
ている。
【0035】調整用リング16は、図2に示すように、
外周面にネジ溝16Aが設けられ、上面にネジ締めのた
めのドライバ用溝16Bが設けられたリング形状を有し
ている。第3副圧力室13A内には、第2圧力ダンパ2
1を第2圧電膜11から所定距離隔離して配置するため
の中間リング25と、第2圧力ダンパ21の保持位置を
調整するための弾性を有する弾性部材26と、が設けら
れている。
【0036】第4副圧力室13B内には、外周面にネジ
溝27Aが設けられ、上面に図示しないネジ締めのため
のドライバ用溝が設けられたリング形状を有し、第2中
間圧力室である第3副圧力室13Aの体積を変化させる
ための調整用リング27と、第4副圧力室13Bの内面
に形成され、ネジ溝27Aと螺合するネジ山28と、が
設けられている。
【0037】ここで図3乃至図6を参照して、第1中間
圧力室である第1副圧力室8A内の圧力を調整する方法
について説明する。なお、第3副圧力室13A内の圧力
調整方法も同様である。流体の流体振動圧力は、縦軸に
圧力P横軸に時間をとると、図4に示すように、静圧
(成分)P0 を中心として振動している。
【0038】仮に流体振動検出センサ1をLP用ガスメ
ータに採用するとすると、LPガスの場合、出口圧力は
255〜330[mmH2 O]と規定されており、これ
はLP用ガスの静圧P0 に等しい。ところで、LPガス
の出口圧力が310[mmH2 O]のときに第1中間圧
力室である第1副圧力室8A内の圧力を変化させて第1
圧電膜5の出力(=センサ出力)を観察すると、図5に
示すようになる。
【0039】図5によれば、第1中間圧力室である第1
副圧力室8A内の圧力がLPガスの出口圧力とほぼ等し
くなる領域では、センサ出力が不安定となり、図5に異
なる圧力センサ(センサA及びセンサB)を用いた場合
に固体差の影響を無視することはできない。
【0040】しかしながら、第1中間圧力室である第1
副圧力室8A内の圧力を静圧P0 に対しおよそ±150
[mmH2 O]以上とすれば、異なる圧力センサ(セン
サA及びセンサB)を用いても圧力センサの固体差の影
響を無視することができる。より確実には、静圧P0 の
変動を見込んで、第1中間圧力室である第1副圧力室8
A内の圧力を静圧P0 に対しおよそ±200[mmH2
O]以上、すなわち、第1副圧力室8A内の圧力を10
0[mmH2 O]以下あるいは500[mmH2 O]以
上とすれば、確実に圧力センサの固体差の影響を無視す
ることができる。
【0041】現実的には、組立工程の簡略化、並びに制
御の容易さの観点から第1副圧力室8A内の圧力を50
0[mmH2 O]以上とするのが好ましい。第1副圧力
室8A内の圧力を100[mmH2 O]以下とするため
には、減圧環境下で組立を行なわなければならず、組立
設備の複雑化等を伴うからである。
【0042】そこで、本実施形態では、第1副圧力室8
A内の圧力を500[mmH2 O]以上とする場合につ
いて説明する。流体振動検出センサ1の組立てた段階で
は図3(a)に示すように、第1圧電膜5及び第1圧力
ダンパ20の両面には等しい圧力が印加されており、第
1圧電膜5及び第1圧力ダンパ20は平板状となってい
る。
【0043】まず、この状態の流体振動検出センサ1を
ジグに取付けて、レーザ変位計LD(図3(b)参照)
により計測用レーザ光Lを照射し、第1圧力ダンパ20
までの距離を基準距離DREF として測定する。次に調整
用リング16を図3(b)に示す矢印方向に弾性部材1
5を押圧しつつねじこむことにより、第1副圧力室8A
の体積を減少させる。
【0044】そして調整用リング16とレーザ変位計L
Dの距離を一定に保った状態で、再び第1圧力ダンパ2
0までの実測距離Dを測定し、基準距離DREF との差で
ある変位量ΔDを求める。 ΔD=DREF −D そして、図6に示すような予め求めた変位量と第1中間
圧力室である第1副圧力室8A内の圧力との関係に基づ
いて、変位量が第1副圧力室8A内の圧力=500[m
mH2 O]に相当するように調整用リング16をねじこ
む。
【0045】すなわち、変位量=1.02[mm]に設
定する。そして、設定後、ネジ溝16Aとネジ山17を
樹脂系のシーリング剤によりシーリングすることにより
圧力洩れを防止する。この結果、図5に示したように、
圧力センサの固体差を低減することができるのである。
【0046】図7に図1の流体振動検出センサを図12
のフルイディック素子に接続した場合の概要構成図を示
す。第1導圧口3は第1連通路39を介してフルイディ
ック流量センサ80の第1圧力検出孔91aに連通さ
れ、第3導圧口7は第2連通路40を介してフルイディ
ック流量センサ80の第2圧力検出孔91bに連通され
ている。
【0047】図8に流量検出装置としての流量検出表示
装置の概要構成ブロック図を示す。流量検出表示装置5
0は、流体振動検出センサ1の出力信号である第1電気
検出信号SD1を増幅して第1増幅検出信号ASD1として
出力する第1アンプ51と、流体振動検出センサ1の出
力信号である第2電気検出信号SD2を増幅して第2増幅
検出信号ASD2として出力する第2アンプ52と、第1
増幅検出信号ASD1と第2増幅検出信号ASD2との差動
増幅を行なって差信号SDEL として出力する差動アンプ
53と、差信号SDEL のノイズ成分を除去すべく所定の
周波数帯域成分を除去して出力するフィルタ回路54
と、フィルタ回路54の出力信号に基づいて波形整形を
行ない、矩形波出力信号を出力するシュミットトリガ回
路55と、シュミットトリガ回路の矩形波出力信号に基
づいて演算を行なって、流体の流量を求めるとともに、
演算結果を後述のモニタ57に表示させるための表示制
御信号SCDを出力するプロセッサ56と、各種表示を行
なう液晶モニタ等のモニタ57と、を備えて構成されて
いる。
【0048】次に図9乃至図11を参照して流体振動検
出センサ1及び流量検出表示装置50の動作について説
明する。 A) P1 >P2 の場合 図9にP1 >P2 の場合の動作説明図を示す。
【0049】P1 >P2 の場合、すなわち、第1圧力検
出孔91a側が流体圧力が高く、第2圧力検出孔91b
側が流体圧力が低い場合は、図10(a)に示すよう
に、第2圧力室8側の流体圧力が低く、第1圧力室4側
の流体圧力が高いので、第1圧電膜5は、第2圧力室8
側(図面、上側)に凸になるように撓むこととなる。
【0050】これにより、第1圧電膜5の撓み状態に応
じた第1電気検出信号SD1(図9(b)(i)参照)が
第1増幅アンプ51に出力される。第1増幅アンプ51
は、第1電気検出信号SD1を増幅して第1増幅検出信号
ASD1として差動アンプ53の非反転入力端子に出力す
る。
【0051】また、第4圧力室13側の流体圧力が高
く、第3圧力室10側の流体圧力が低いので、第2圧電
膜11は、第3圧力室10側(図面、下側)に凸になる
ように撓むこととなる。これにより第2圧電膜11の撓
み状態に応じた第2電気検出信号SD2(図9(b)(i
i)参照)が第2増幅アンプ52に出力される。
【0052】第2増幅アンプ52は、第2電気検出信号
SD2を増幅して第2増幅検出信号ASD2として差動アン
プ53の反転入力端子に出力する。これらにより、差動
アンプ53は、第1増幅検出信号ASD1と第2増幅検出
信号ASD2との差動増幅を行なって差信号SDEL (図9
(b)(iii)参照)としてフィルタ回路54に出力
する。
【0053】このように第1検出信号SD1(実質的に
は、第1増幅検出信号ASD1)と第2電気検出信号SD2
(実質的には、第2増幅検出信号ASD1)の差動増幅を
行なっているため、流量の微小な変化を容易に検出する
ことができるとともに、双方の信号に含まれる同相のノ
イズ成分が除去され、より精度の高い流量検出が行なえ
るのである。
【0054】次にフィルタ回路54は、差信号SDEL の
ノイズ成分を除去すべく所定の周波数帯域成分を除去し
てシュミットトリガ回路55に出力し、シュミットトリ
ガ回路55は、フィルタ回路54の出力信号に基づいて
波形整形を行ない、矩形波出力信号をプロセッサ56に
出力する。
【0055】これによりプロセッサ56は、シュミット
トリガ回路55の矩形波出力信号に基づいて演算を行な
って、流体の流量を求めるとともに、演算結果をモニタ
57に表示させるための表示制御信号SCDをモニタに出
力し、モニタ57には演算結果である流量が表示される
こととなる。 B) P1 <P2 の場合 図10にP1 <P2 の場合の動作説明図を示す。
【0056】P1 <P2 の場合、すなわち、第1圧力検
出孔91a側が流体圧力が低く、第2圧力検出孔91b
側が流体圧力が高い場合は、図11(a)に示すよう
に、第2圧力室8側の流体圧力が高く、第1圧力室4側
の流体圧力が低いので、第1圧電膜5は、第1圧力室4
側(図面、下側)に凸になるように撓むこととなる。
【0057】これにより第1圧電膜5の撓み状態に応じ
た第1電気検出信号SD1(図10(b)(i)参照)が
第1増幅アンプ51に出力される。第1増幅アンプ51
は、第1電気検出信号SD1を増幅して第1増幅検出信号
ASD1として差動アンプ53の非反転入力端子に出力す
る。
【0058】また、第4圧力室13側の流体圧力が低
く、第3圧力室10側の流体圧力が高いので、第2圧電
膜11は、第4圧力室13側(図面、上側)に凸になる
ように撓むこととなる。これにより第2圧電膜11の撓
み状態に応じた第2電気検出信号SD2(図10(b)
(ii)参照)が第2増幅アンプ52に出力される。
【0059】第2増幅アンプ52は、第2電気検出信号
SD2を増幅して第2増幅検出信号ASD2として差動アン
プ53の反転入力端子に出力する。これらにより、差動
アンプ53は、第1増幅検出信号ASD1と第2増幅検出
信号ASD2との差動増幅を行なって差信号SDEL (図1
0(b)(iii)参照)としてフィルタ回路54に出
力する。
【0060】このように第1検出信号SD1(実質的に
は、第1増幅検出信号ASD1)と第2電気検出信号SD2
(実質的には、第2増幅検出信号ASD1)の差動増幅を
行なっているため、流量の微小な変化を容易に検出する
ことができるとともに、双方の信号に含まれる同相のノ
イズ成分が除去され、より精度の高い流量検出が行なえ
るのである。
【0061】次にフィルタ回路54は、差信号SDEL の
ノイズ成分を除去すべく所定の周波数帯域成分を除去し
てシュミットトリガ回路55に出力し、シュミットトリ
ガ回路は、フィルタ回路54の出力信号に基づいて波形
整形を行ない、矩形波出力信号をプロセッサ56に出力
する。
【0062】これによりプロセッサ56は、シュミット
トリガ回路の矩形波出力信号に基づいて演算を行なっ
て、流体の流量を求めるとともに、演算結果をモニタに
表示させるための表示制御信号SCDをモニタに出力し、
モニタには演算結果である流量が表示されることとな
る。 C) 外部振動等のノイズ発生の場合 図11に外部振動等のノイズが発生した場合の動作説明
図を示す。
【0063】外部振動等のノイズ発生の場合(典型的に
はP1 =P2 の場合を想定すると理解しやすい。)、す
なわち、第1圧力検出孔91a側の流体圧力及び第2圧
力検出孔91b側の流体圧力にかかわらず、外部振動等
により第1圧電膜5及び第2圧電膜11が同方向に撓む
こととなる。
【0064】これにより第1圧電膜5の撓み状態に応じ
た第1電気検出信号SD1(図11(b)(i)参照)が
第1増幅アンプ51に出力され、第1増幅アンプ51
は、第1電気検出信号SD1を増幅して第1増幅検出信号
ASD1として差動アンプ53の非反転入力端子に出力す
る。
【0065】同様に第2圧電膜11の撓み状態に応じた
第2電気検出信号SD2(図11(b)(ii)参照)が
第2増幅アンプ52に出力され、第2増幅アンプ52
は、第2電気検出信号SD2を増幅して第2増幅検出信号
ASD2として差動アンプ53の反転入力端子に出力す
る。
【0066】これらにより、差動アンプ53は、第1増
幅検出信号ASD1と第2増幅検出信号ASD2との差動増
幅を行なって差信号SDEL (図11(b)(iii)参
照)としてフィルタ回路54に出力する。図11(b)
(iii)に示すように第1検出信号SD1(実質的に
は、第1増幅検出信号ASD1)と第2電気検出信号SD2
(実質的には、第2増幅検出信号ASD1)とは差動増幅
により互いに相殺されることとなり、ノイズによる撓み
は検出されることとなる。
【0067】従って、このような外乱の影響を受けるこ
となく、精度の高い流量検出が行なえることがわかる。
以上の説明のように本実施形態によれば、圧力センサ
(圧電膜)の固体差の影響を低減して流体振動を検出
し、より精度の高い流量を検出することが可能となる。
【0068】以上の説明においては、中間圧力室(第1
副圧力室8A及び第3副圧力室13A)内の圧力を問題
としていたが、圧電膜(第1圧電膜5及び第2圧電膜1
1)のいずれか一方の面に流体の圧力の静圧P0 (例え
ば、310[mmH2 O])に対して所定の圧力差(例
えば、200[mmH2 O])を有する圧力が印加され
た場合に相当する張力を圧電膜に常時印加し、張力が印
加された状態で測定を行なうようにすれば同様の効果を
得ることができる。
【0069】また、以上の説明は、主として流体振動検
出センサについて説明したが、流体振動検出センサを構
成している二つの圧力センサをそれぞれ単体で差圧検出
用の圧力センサとして用いた場合にも本発明の適用が可
能である。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、張力印加
手段は、圧電膜のいずれか一方の面に流体の圧力の静圧
に対して所定の圧力差を有する圧力が印加された場合に
相当する張力を圧電膜に常時印加し、張力が印加された
状態で圧電膜の一方の面には第1流体圧力が印加され、
他方の面には第2流体圧力が印加され、第1流体圧力と
第2流体圧力との差圧に対応する電圧信号を出力するの
で、圧電膜の両面に測定対象の圧力の静圧に相当する圧
力が同時に印加された場合と等価となることがなくな
り、圧電膜の出力電圧は、圧電膜の固体差、ひいては、
圧力センサの固体差の影響を受けることがなくなり、正
確な圧力を測定することが可能となる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、圧力印加手
段は、圧電膜のいずれか一方の面に流体の圧力の静圧に
対して所定の圧力差を有する調整用圧力を常時印加し、
圧電膜は調整用圧力が印加された状態で、一方の面には
第1流体圧力が印加され、他方の面には第2流体圧力が
印加され、第1流体圧力と第2流体圧力との差圧に対応
する電圧信号を出力するので、圧電膜の両面に測定対象
の圧力の静圧に相当する圧力が同時に印加されることが
なくなり、圧電膜の出力電圧は、圧電膜の固体差、ひい
ては、圧力センサの固体差の影響を低減でき、より正確
な圧力を測定することが可能となる。
【0072】請求項3記載の発明によれば、圧力設定手
段は、中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧力及び
前記第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定した
所定の圧力差を有する調整用圧力に設定し、圧電膜は、
調整用圧力が印加され、かつ、圧力ダンパにより圧力の
微小変動が吸収された状態で第1導圧口における流体の
圧力である第1流体圧力及び第2導圧口における流体の
圧力である第2流体圧力の差圧に対応する電圧信号を出
力するので、圧電膜の固体差、ひいては、圧力センサの
影響を低減して第1流体圧力及び第2流体圧力の差圧に
対応する電圧信号を出力でき、より正確な差圧測定を行
なうことができる。
【0073】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、圧力設定手段の体積可変手段
は、密閉空間である中間圧力室の体積を変化させること
により、ボイル−シャルルの法則に基づいて中間圧力室
内の圧力を調整用圧力に設定するので、組立工程が複雑
化することなく、確実に圧力センサの固体差に起因する
測定誤差を抑制することができる。
【0074】請求項5記載の発明によれば、第1圧力設
定手段は、第1中間圧力室内の内部圧力を第1流体圧力
及び第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定した
所定の圧力差を有する所定圧力に設定し、第1圧電膜
は、調整用圧力が印加され、かつ、第1圧力ダンパによ
り圧力の微小変動が吸収された状態で第1導圧口におけ
る流体の圧力である第1流体圧力及び第2導圧口におけ
る前記流体の圧力である第2流体圧力の差圧に対応する
第1の電圧信号を出力し、第2圧力設定手段は、第2中
間圧力室内の内部圧力を第1流体圧力及び第2流体圧力
に対応する静圧に対して予め設定した所定の圧力差を有
する所定圧力に設定し、第2圧電膜は、調整用圧力が印
加され、かつ、第2圧力ダンパにより圧力の微小変動が
吸収された状態で第1導圧口における流体の圧力である
第1流体圧力及び第2導圧口における流体の圧力である
第2流体圧力の差圧に対応する第2の電圧信号を出力す
ることとなり、圧電膜の固体差、ひいては、各圧力セン
サの固体差の影響を低減して第1及び第2の電圧信号に
基づいてフルイディック振動を検出することができるの
で、各圧力センサの固体差の影響を低減してより正確な
フルイディック振動を検出することが可能となる。請求
項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に
加えて、第1圧力設定手段の第1体積可変手段は、第1
中間圧力室の体積を変化させることにより、密閉空間で
ある第1中間圧力室の体積を変化させることにより、ボ
イル−シャルルの法則に基づいて第1中間圧力室内の圧
力を調整用圧力に設定し、第2圧力設定手段の第2体積
可変手段は、第2中間圧力室の体積を変化させることに
より、密閉空間である第2中間圧力室の体積を変化させ
ることにより、第2中間圧力室内の圧力を調整用圧力に
設定するので、簡単、かつ、確実に第1中間圧力室及び
第2中間圧力室内の圧力を調整用圧力に設定して、正確
なフルイディック振動を検出することが可能となる。
【0075】請求項7記載の発明によれば、第1検出手
段は、第1圧電膜の撓み状態、すなわち、第1の電圧信
号に応じた第1検出信号を流量演算手段に出力し、第2
検出手段は、第2圧電膜の撓み状態、すなわち、第2の
電圧信号に応じた第2検出信号を流量演算手段に出力
し、流量演算手段は、第1検出信号及び第2検出信号に
基づいて流体の流量を演算するので、各圧力センサの固
体差の影響を低減してより誤差の少ない正確な流量を演
算することができる。
【0076】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の効果に加えて、流量演算手段の差動手段は、
第1検出信号及び第2検出信号の差に対応する差信号を
流量検出手段に出力し、流量検出手段は、差信号に基づ
いて流体の流量を演算するので、振動等に起因する同相
雑音成分を容易に除去してより精度の高い流量測定が行
なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】流体振動検出センサの概要構成断面図である。
【図2】調整用リングの斜視図である。
【図3】中間圧力室である副圧力室内の圧力の調整方法
説明図である。
【図4】フルイディック振動圧力と静圧との関係を説明
する図である。
【図5】中間圧力室内の圧力とセンサ出力の関係説明図
である。
【図6】中間圧力室内の圧力と圧力ダンパの変位量の関
係説明図である。
【図7】流体振動検出センサをフルイディック素子に接
続した場合の概要構成図である。
【図8】流量検出表示装置の概要構成ブロック図であ
る。
【図9】P1 >P2 の場合の動作説明図である。
【図10】P1 <P2 の場合の動作説明図である。
【図11】外部振動等のノイズが発生した場合の動作説
明図である。
【図12】従来のフルイディック流量センサを流量検出
装置として構成する場合のフルイディック流量センサの
部分断面斜視図である。
【図13】従来例の流体振動検出センサの概要構成図で
ある。
【図14】図13の流体振動検出センサに対応する検出
回路の概要構成図である。
【符号の説明】
1 流体振動検出センサ 2 第1圧力導入管 3 第1導圧口 4 第1圧力室 5 第1圧電膜 6 第2圧力導入管 7 第2導圧口 8 第2圧力室 8A 第1副圧力室 8B 第2副圧力室 9 第3圧力導入管 10 第3圧力室 11 第2圧電膜 12 第4圧力導入管 13 第4圧力室 13A 第3副圧力室 13B 第4副圧力室 14 中間リング 15 弾性部材 16 調整用リング 16A ネジ溝 16B ドライバ用溝 17 ネジ山 20 第1圧力ダンパ 21 第2圧力ダンパ 25 中間リング 26 弾性部材 27 調整用リング 27A ネジ溝 28 ネジ山 50 流量検出表示装置 51 第1アンプ 52 第2アンプ 53 差動アンプ 54 フィルタ回路 55 シュミットトリガ回路 56 プロセッサ 57 モニタ ASD1 第1増幅検出信号 ASD2 第2増幅検出信号 SCD 表示制御信号 SD1 第1電気検出信号 SD2 第2電気検出信号 SDEL 差信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導圧口における流体の圧力である第
    1流体圧力及び第2導圧口における前記流体の圧力であ
    る第2流体圧力の差圧を検出する圧力センサにおいて、 一方の面には前記第1流体圧力が印加され、他方の面に
    は前記第2流体圧力が印加され、前記第1流体圧力と前
    記第2流体圧力との差圧に対応する電圧信号を出力する
    圧電膜と、 前記圧電膜のいずれか一方の面に前記流体の圧力の静圧
    に対して所定の圧力差を有する圧力が印加された場合に
    相当する張力を前記圧電膜に常時印加する張力印加手段
    と、 を備えたことを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 第1導圧口における流体の圧力である第
    1流体圧力及び第2導圧口における前記流体の圧力であ
    る第2流体圧力の差圧を検出する圧力センサにおいて、 一方の面には前記第1流体圧力が印加され、他方の面に
    は前記第2流体圧力が印加され、前記第1流体圧力と前
    記第2流体圧力との差圧に対応する電圧信号を出力する
    圧電膜と、 前記圧電膜のいずれか一方の面に前記流体の圧力の静圧
    に対して所定の圧力差を有する調整用圧力を常時印加す
    る圧力印加手段と、 を備えたことを特徴とする圧力センサ。
  3. 【請求項3】 第1導圧口における流体の圧力である第
    1流体圧力及び第2導圧口における前記流体の圧力であ
    る第2流体圧力の差圧を検出する圧力センサにおいて、 前記第1導圧口に連通される第1圧力室と、 前記第2導圧口に連通される第2圧力室と、 前記第1圧力室と圧電膜を介して分離されるとともに、
    前記第2圧力室と圧力の微小変動を吸収する圧力ダンパ
    により分離され、密閉空間を形成する中間圧力室と、 前記中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧力及び前
    記第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定した所
    定の圧力差を有する調整用圧力に設定する圧力設定手段
    と、 を備えていることを特徴とする圧力センサ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧力センサにおいて、 前記圧力設定手段は、前記中間圧力室の体積を変化させ
    ることにより前記調整用圧力に設定する体積可変手段を
    備えていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 【請求項5】 第1導圧口における流体の圧力である第
    1流体圧力及び第2導圧口における前記流体の圧力であ
    る第2流体圧力に基づいて、前記流体のフルイディック
    振動を検出する流体振動検出センサにおいて、 前記第1導圧口に連通される第1圧力室と、 前記第2導圧口に連通される第2圧力室と、 前記第1圧力室と第1圧電膜を介して分離されるととも
    に、前記第2圧力室と圧力の微小変動を吸収する第1圧
    力ダンパにより分離され、密閉空間を形成する第1中間
    圧力室と、 前記第1導圧口に連通される第4圧力室と、 前記第2導圧口に連通される第3圧力室と、 前記第3圧力室と第2圧電膜を介して分離されるととも
    に、前記第4圧力室と圧力の微小変動を吸収する第2圧
    力ダンパにより分離され、密閉空間を形成する第2中間
    圧力室と、 前記第1中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧力及
    び前記第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定し
    た所定の圧力差を有する所定圧力に設定する第1圧力設
    定手段と、 前記第2中間圧力室内の内部圧力を前記第1流体圧力及
    び前記第2流体圧力に対応する静圧に対して予め設定し
    た所定の圧力差を有する所定圧力に設定する第2圧力設
    定手段と、 を備えていることを特徴とする流体振動検出センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の流体振動検出センサにお
    いて、 前記第1圧力設定手段は、前記第1中間圧力室の体積を
    変化させることにより前記調整用圧力に設定する第1体
    積可変手段を備え、 前記第2圧力設定手段は、前記第2中間圧力室の体積を
    変化させることにより前記調整用圧力に設定する第2体
    積可変手段を備えていることを特徴とする流体振動検出
    センサ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6のいずれかに記載
    の流体振動検出センサを有し、フルイディック素子内の
    流体振動に基づいて流体の流量を検出する流量検出装置
    であって、 前記フルイディック素子内の前記流体の流れ方向に対し
    て前記フルイディック素子内の対称な所定位置に設けら
    れた第1圧力検出孔及び第2圧力検出孔のうち一方の圧
    力検出孔に前記第1圧力室及び前記第4圧力室が連通さ
    れ、他方の圧力検出孔に前記第2圧力室及び前記第3圧
    力室が連通されるとともに、 前記第1圧電膜の撓み状態に応じた第1検出信号を出力
    する第1検出手段と、 前記第2圧電膜の撓み状態に応じた第2検出信号を出力
    する第2検出手段と、 前記第1検出信号及び前記第2検出信号に基づいて前記
    流体の流量を演算する流量演算手段と、 を備えたことを特徴とする流量検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の流量検出装置において、 前記流量演算手段は、前記第1検出信号及び前記第2検
    出信号の差に対応する差信号を出力する差動手段と、 前記差信号に基づいて前記流体の流量を演算する流量検
    出手段と、 を備えたことを特徴とする流量検出装置。
JP8036391A 1996-02-23 1996-02-23 圧力センサ、流体振動検出センサ及び流量検出装置 Withdrawn JPH09229729A (ja)

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JP8036391A Withdrawn JPH09229729A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 圧力センサ、流体振動検出センサ及び流量検出装置

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JP (1) JPH09229729A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180016293A (ko) * 2016-08-04 2018-02-14 에스엠시 가부시키가이샤 압력 센서 및 충격 완화 부재
CN109752171A (zh) * 2018-12-17 2019-05-14 南京航空航天大学 测量浮环式挤压油膜阻尼器内层油压的双向激励试验器

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