JPS63165719A - 体積計 - Google Patents

体積計

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JPS63165719A
JPS63165719A JP30926786A JP30926786A JPS63165719A JP S63165719 A JPS63165719 A JP S63165719A JP 30926786 A JP30926786 A JP 30926786A JP 30926786 A JP30926786 A JP 30926786A JP S63165719 A JPS63165719 A JP S63165719A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、音響系の反共振周波数の変化を利用した音響
式の体積針に係る。
複雑な形状をした容器の容積や、その容器に入れられた
液体もしくは固体の物体の体積を測定する一方法として
、ヘルムホルツ共鳴子の共振を利用した音響的方法があ
る。すなわち容器に音響管を接続して一つのへルムホル
ッ共鳴子を構成したとき、その共振周波数が、容器の容
積とその中に入れられた物体の体積との差によって変化
することを利用して、空のときの容器の容積もしくはそ
の中に入れられた物体の体積を知るものである。
この種の体積針の一つとして、ヘルムホルツ共鳴子にさ
らに補助音響共振器を接続し、この補助音響共振器の共
振周波数の一つと主たるヘルムホルツ共鳴子の共振周波
数との比をとることにより温度等に対する補償を行うも
のが、すでに出願人により示されている(特願昭131
−18f3?31) 。
ここで一つ問題になるのは、ヘルムホルツ共鳴子におい
ては、その音響管の一端が外気に開放されているので、
中に入れた液体が蒸発によって散逸したり、あるいは外
気中のほこりが容器内へ侵入したりすることである。こ
の点に関しては、二つの容器を音響管で接続してえられ
る、外気に対して閉じた音響共振系を用いて体積測定を
行う方法が、すでに出願人により示されている(特願昭
8l−2581132) 、 Lかしながらこの方法は
、音源の振動板の弾性などに起因する等価容積が容器の
実容積に付加され、この等価容積の不確定さが精密な体
積測定の妨げになるという欠点がある。
本発明の目的は、上記のような問題点や欠点を解消する
ことを意図して、外気に対して閉じた音響系を用いしか
も音源の容積が測定結果に影響しないような音響式体積
針を提供することである。
すなわち本発明の体積針は、一つの音響管の両端に容器
と音源矢xを接続してえられる外部に対して音響的に閉
じた音響系と、音源直前の音響系内部の音を検知するマ
イクロホンと、上記音源を駆動しマイクロホン出力が極
小となる反共振周波数を測定する手段とによって構成さ
れ、この測定された反共振周波数から容器の容積もしく
はその中に入れられた物体の体積を知るものである。上
記の反共振周波数は、容器の容積とその中に入れられた
物体の体積との差および音響管の長さと断面積によって
定まり、音源の等価容積等にはよらないことが1本発明
の特徴である。
第1図において、1は空のときの容積がvoの容器で、
その中に液体7が体1kVだけ入れられている。1の上
部の栓8を内部断面積S、長さLの音響管3が貫通して
おり、その先には音源の箱2が接続されている。5は駆
動用音源で、その振動板前面の室の容積はvlである。
この音源としては、容器1が小容積の場合はイアホンな
どが用いられ、1が大容積の場合にはスピーカなどが用
い合は箱2内部の音を検出する。11は出口弁であって
、この弁を通して液体7は外部にとりだされるが、その
際に生ずる容器1の内外の圧力差は、毛細管10を通し
て外部から空気が容器lの内部に流入することにより平
衡する。しかしながら毛細管10の内径は細くその音響
抵抗が非常に大きいので、容器lの内部は音響的には閉
じられた空間となっている。また毛細管10を通して外
気中に逃げる液体の蒸気の量もわずかである。
容器1の上部の残余の空間の体積をvlとするVz =
vo −v              (1)である
が、この体積による音響コンプライアンスC1は Cx =Vx /’fPo          (2)
である、ここでγは容器1内部の気体の定圧定容比熱比
であり、またPaは容器l内部の気圧で、この場合は毛
細管10の作用により外部の大気圧に等しくなっている
。また音源の箱2の前室の容積v2による音響コンプラ
イアンスC2はC’2 = V2 / y7’o   
       (3)であるが、上式のvlには音源5
の振動板の弾性などによる等価容積が含まれており、し
たがって音源として使用するスピーカなどのコーンの弾
性が温度によって変化すると、上記の音響コンプライア
ンスC2も変化する。一方、音響管3内部の気体の質量
による音響イナータンスLは近似的にL=ρL /S 
            (4)となる、ここでρは音
響管3内部の気体の密度である。なお、音響管3は直管
である必要はなく。
音響管3が一つの音響イナータンスとして作用するなら
ば曲っていてもよい、またその内部断面積Sも一定であ
る必要はなく、後述するように、Sは管の長さ方向につ
いて変化しても差支えない。
以上三つの音響要素は一つの音響系を構成しているが、
いま音源5への入力電圧eg(f)(fは時間を表わす
)からマイクロホン6の出力電圧eIII(t)までの
周波数特性をG(f)(fは周波数を表わす)とすると
、第2図に示すように、fr’ とf r ’″の二つ
の周波数においてゲイン特性IG(f)Iが極大になる
共振を生じ、また周波数frにおいてIG<f)lが極
小になる反共振の現象を生ずる。このうちf、1 にお
ける共振はマイクロホン6への導管4の共振によるもの
でfr’ =c/4Zz          (5)と
表わされる。ここでCは音速で c=J”’;−Σr7丁         (6)であ
る f、#lにおける共振は音響コンプライアンスCx
、Cxと音響管3のイナータンスLで構成される速成系
のそれであって fr”=CL/2π)CC,+C2)/LC,C2=(
C/:2r)  SCV、+Vz)/LV、I2で表わ
される。frにおける反共振は、音響コンプライアンス
C1と音響イナータンスLの作用が打消し合って、音源
の箱2から音響管3をみたときの音響インピーダンスが
極小となる場合であって fr=(1/2π)f「π雇バ =(c/2π)f乞[口町   (8)と表わされる。
(7)式から明らかなように共振周波数f、 IPは体
積v1とI2の関数であるから、I2が既知であればf
 、 Nを測定することにより体積V1が求められる。
モしてvlが求められれば、(1)式の関係により、v
Oが既知であれば液体7の体積Vが知れる。またv=O
であれば容器」の容積Voが知れる。しかしながら、前
述したように、体積v2には音源5の振動板の弾性など
による等価容積が含まれており、その不確定さが精密な
体積測定を困難ならしめる。一方、(8)式で示される
ように、反共振周波数f、−から体積v1を求めること
もできるが、その際、!、は体積v2には依存しないの
で、より精密な体積測定が可能である0本発明は、この
反共振周波数f、を測定することにより体積v1を求め
、それによってV。
もしくはVを知るものである。
第3図は上記の反共振周波数を測定するためにマイクロ
ホン6と音源5の間に接続する電子回路の一例である。
マイクロホン6の出力eIII(t)は増幅器20によ
って増幅されフィルタ21によってf、−近傍の周波数
成分のみの信号er(t)となる、22は位相検出器で
あり、電圧制御発振器23とともに一つの2エーズロツ
クループ(PLL)を構成している。すなわち22は信
号er(f)と13の出力eo(t)との位相差に比例
した直流出力Ettを発生し、これによってeo (t
)がer(t)に対して一定の位相差になるように23
の発振周波数を制御する。出力eo(t〉は増幅器25
により増幅されて、音源5への入力電圧es(t)とな
る、ここで22.23を適当に調整すると、第2図の位
相特性lGcりの曲線上のA点に位相をロックして!、
なる反共振周波数において持続的に発振する。
24は信号処理装置で、上記の発振状態においてeo(
t)の周波数!、もしくは周期1/frを測定し、それ
に引き続く必要な演算等を行う。
まず、24内部の計数回路などによってf、またはL/
frが計数測定される。(8)式よりVx = (CI
2S/ 4π’ l)  / fr ’   (9)と
なるが、ここで容器1および音響管3内部の気体は同一
組成で同一温度であり、その中での音速Cは既知とする
と、上式の演算を行うことによりfどもしくは1/fr
の測定値から体積v1が求められる。したがって(1)
式により容器lの容fItvoもしくは液体7の体積V
が知れる。この演算結果は信号処理装!t24の出力信
号ECとして表示器(図示せず)に送られて体積を表示
したりあるいは出口弁11の開閉を制御したりする。
以上の説明では、容器内部の気体の温度は一定であり、
音速Cもまた一定でかつ既知であるとしたが、実際には
温度変化等によりCは変化する。
これに対処するため、第1図の装置においては、音響管
3の外壁にサーミスタなどの温度センサ9を貼付け、そ
れを温度検出回路26に接続して温度信号8丁をうるよ
うにしている。たとえば、容器1内部の気体が空気の場
合には、音速c (m/S)と絶対温度T (K)の間
には、近似的にc=2oJY            
 (to)なる関係があるから、この関係を用いてET
からCの値を算出し、 (9)式に基づいてvlを算出
する過程において上記のCの値を用いるようにする。
(9)式で表わされるvlとf、の関係は、理想的条件
の下で理論的に導出されたもので、実際のvl とf、
の関係を精度よく表わしえない場合もある。そのときに
は、 (9)式にさらに補正項を加えて Vx =ao +a1/fr +a2/fr”+α3/
fr3+・・・  (11) のような形式のL / f rの多項式の演算を行う。
ここでα0.α1、az、a3、・φ・等は既知の体積
を用いた校正により実験的に定められる定数である。あ
るいはXを実数として Vl = az / f r”         (1
2)のような形式の1 / f rのべき関数としてV
lの値を求める。
第3図の装置では反共振周波afrにおいて持続的に発
振させてその周波数を計数測定するが、周波数f、の近
傍でマイクロホン出力e*(t)の振幅がきわめて小さ
くなり、そのため発振周波数を音響系の反共振周波数f
、に正確に一致させることが困難となる場合もある。第
4図の装置はこのような状況に対処するためのものであ
る。
27は周波数てい減口路で、電圧制御発振器23の出力
eo(t)の周波数をL/2MCMは正整数)にして、
第5図(a)に示すような周期Tttの矩形波ett(
t)を発生し、これを加算器28によって位相検出器2
2の出力Ettに重畳する。
この場合、eo(t)の周波数は、第5図(b)に示す
ように、Mサイクルの間はf、+Δに、それに続くMサ
イクルの間は!、−Δとなり、以下この変動をくり返す
、信号処理装置24において計数測定されるのは、et
t(t)の周期Tttであるが、Δが小であれば近似的
に Ta = 2M/ f r           (1
3)となるから、その測定値より体積v1が求められる
。結局この方法は、マイクロホン出力era(t)が極
端に小さくなるf、を避け、その上下にΔだけ離れた周
波数において交互に発振させ、それら二つの周波数の平
均をもってf、とみなすものである。
第6図は手動方式による反共振周波数f、の測定を示す
ものである。 29は可変周波数発振器で、その出力e
o(f)は増幅器25により増幅されて音源5への入力
信号eg(t)となる、マイクロホン6からの出力信号
e11(t)は増幅器20によって増幅されたのち、同
期検波回路30によって振幅が検出され、その結果はメ
ータ31で表示される。ここで31の針の読みが最小と
なるように29の発振周波数を調整すると、それは反共
振周波数f、にほかならないから、そのときの周波数を
計数回路32によって計数測定する。
−実温度センサ9からの信号は温度検出回路26によっ
て温度信号ETに変換され表示器33で表示される。こ
の表示された温度と計数回路32に測定表示された周波
数とを読みとり、 (9)式。
(10)式によって計算器等により体積V1を算出する
1反共振周波数!、の測定には、このほかにも既知の種
々の方法が適用できる。
以上に説明した実施例では、音速Cの変化は温度変化に
よってのみ生ずるとし、温度センサからえられる温度信
号によって温度に対する補償を行っているが、音速の変
化は、温度のみならず、容器1内部の気体の組成変化に
よっても生ずる。
このような状況に対しては、以下に説明するように、補
助音響共振器を用いて音速Cを直接に測定して補償する
方法が有効である。
第1図の装置においてはマイクロホン6への導管4が上
記の補助音響共振器として機能する。すなわち導管4の
共振周波数は(5)で与えられるfr’およびその整数
倍の周波数であり、 (8)式で与えられる反共振周波
数f、と同様に、音速Cに比例する。したがって導管4
のいずれの共振周波数も補償に用いることができるが、
いま最低次の共振周波数fr−’ を用いることにし、
なんらかの方法により周波数比f、’/f、を測定すれ
ば、音速Cの変化を補償して体積v1を精密に求めるこ
とができる。
第7図は、上記の目的を達成するために、f。
とfr′の二つの周波数で発振する多重発振器を構成し
、それら二つの発振周波数の比を測定する電子回路であ
る。マイクロホン6の出力e票(t)は増幅器20によ
って増幅されるが、 ここでフィルタ21および21′
によって反共振周波数!、の近傍の周波数の成分er(
f)と、補助音響共振器である導管4の共振周波数fF
−’の近傍の周波数の成分er’(t)とに分けられる
er(t)は位相検出器22と電圧制御発振器23とか
らなるPLL回路への入力となり、これと一定位相差の
出力go(f)を生ずることは第3図の装置の場合と同
じである。同様に、er’(t)は位相検出器22′と
電圧制御発振器23′とからなるPLL回路への入力と
なり、これと一定位相差の出力go’(t)を生ずる。
 eo (t)とco’(f)は加算器34によって加
え合わされ、増幅器25により増幅されて音源5への入
力電圧es(t)となる、ここで22.23および22
’ 、23’を適当に調整すると、第2図の位相特性1
G(f)の曲線上のA点およびA′点に位相をロックし
てそれぞれ!、およびf、Iなる周波数において持続的
に発振する。
信号処理装#!t24においては、上記の発振状態にお
いてeo’(f)とeo(f)の周波数の比f、’  
/f、を測定し、それに引き続く必要な演算等を行う0
周波数比測定の具体的手段には既知の種々の方法がある
が、たとえば第8図に示すように、周波数てい倍回路2
40にgo’(t)を入力してNfr’  (Nは正整
数)なる周波数のパルスを作り、このパルスをクロック
パルスとみなしてeo(t)で制御されるゲート241
を通して計数回路242でeo(f)の周期1 / f
 rの間だけ計数すると、# 、f r ’ / f 
rなる周波数比の測定値かえられる。
いま容器1と導管4の内部の気体は同一組成でかつ同一
温度にあるものとすると、 (5)式および(8)式に
含まれている音速Cの値は同じであるから、これらの式
から fr’ /fr = (w/2Z1) J「f1アTと
なる、したがって Vl =b  Cfr’  /fr) 2     (
15)となる、ここでbは定数で b=4Z12S/π2Z       (18)である
から、周波数比!、’/f、から体積V1が求められる
。したがって(1)式により容器1の容積Voもしくは
液体7の体積Vが知れる。これらの演算は第8図の演算
回路243で行われ、その出力信号Ecは表示器(図示
せず)に送られて体積を表示したり、あるいは出口弁1
1の開閉を制御したりする。なお定数すの値は、実際上
は既知の体積を用いた校正により実験的に定められる。
以上の方法とは逆に、go(f)を周波数てい倍してN
frなる周波数のパルスを作り、 これをクロックパル
スとしてeo’(t)の周期l/f r ’を計数測定
して周波数比f、/f、’をえて、それを用いて体積v
1を求めるようにしてもよい、また理想的条件の下で導
かれた(15)式では、実際のvlとf、’/f、の関
係を精度よく表わしえない場合もある。そのときには、
  (15)式にさらに補正項を加えて Vx =bo +bI Cfr’  /fr)+212
  (fr’ /fr)” +bs  (fr’  /fr)3 +・・・・        (17) のような形式の!、’/f、の多項式の演算を行うか、
あるいはXを実数として χ vi  =bx   Cfr ’   /fr−>  
           (t8)のような形式の !、
’ /f、のべき関数として体積v1の値を求める。さ
らにまたvlとfr′/f、との関係を数式で表わすの
ではなく、 校正によってえられたvlとfr’/f、
もしくはf、/f、’ との関係を表の形式で信号処理
装置内に記憶し、f、’/f、もしくはfr/f、’の
測定値かえられるたびにこの表を引いてvlを求めるよ
うにしてもよい、いずれにせよ重要なことは、周波数比
をとることにより音速Cが互に相殺されて、その変化が
最終結果に影響しなくなるということである。
以上の説明においては、PLL回路を用いて発振器を構
成するようにしたが、これは単なる一手段であって、音
響系を含む発振器を構成するにはこのほかにも既知の種
々の手段がある。たとえば第7図において、  22.
22′を移相回路に、23.23′を増幅器におきかえ
、それらの出力から22.22′にいたるフィードバッ
ク結線はとりさるようにしても発振器を構成することが
できる。また発振波形も完全な正弦波である必要はなく
、たとえば第7図の装置において、23および23′の
出力として、それぞれ周波数!、およびf r ’の三
角波を発生するようにしても差支えない。
第9図は補助音響共振器として小さなヘルムホルツ共鳴
子を使用した実施例である。すなわち小容積V′の容器
12と内部断面積がS′で長さがL′の導管13からな
るヘルムホルツ共鳴子が音源の箱2に接続されており、
マイクロホン6は容器12に接続されていて、ヘルムホ
ルツ共鳴子を介して音源の箱2の内部の音を検出する。
このヘルムホルツ共鳴子の共振周波数fr’は、V′が
v2にくらべて十分に小であれば fr’ = (c/2π)  、5’ /l’ V’ 
 (19)で音速Cに比例し、また音源への入力電圧e
x (t)からマイクロホン出力gm(t)までの周波
数特性G(f>は第2図に示したようになる。したがっ
て前例と同じく、第7図の回路を用いることにより、周
波数f、とf r ’において発振させることができ、
これら二つの発振周波数の比により体積v1が求められ
る。
第1O図は、マイクロホン6を音響管3の中に封入した
実施例である。すなわち導管4は枠14と14′によっ
て音響管3の内部に支持されており、音源の箱2の内部
の音源直前の音圧は導管4を通って下端につけられたマ
イクロホン6により検出される。6の出力信号eve(
t)は、気密端子15を通してリード線により外部に導
き出される。16は毛細管で、音源5の振動板前後の静
圧を平衡させるものである。このような構造にすると、
音響系全体が外気に対して密閉されるから、たとえば容
器l内部にあらかじめ高圧ガスを封入しておき、出口弁
11を開いたときその圧力によって液体を吐出させるよ
うにすることもできる。
その場合においても、音源5の振動板や、マイクロホン
6のダイアフラムの表裏両面にかかる静圧力は平衡して
おり、これらが損傷されることはない。
なお、上記の実施例においては、音響管3の内部断面積
は一定ではなく、導管4およびマイクロホン6によって
、その部分の内部断面積は他の部分にくらべて小さくな
っている。しかしながら音響管3は、それが一つの音響
イナータンスとして作用する限りにおいては、その内部
断面積は管の長さ方向に関して変化しても差支えない、
すなわち、断面積が一定でない長さLの音響管の音響イ
ナータンスがLであるとすると、この管はSe =p 
l /L            (20)なる一定の
内部断面積を有する同長の管と等価であり、  したが
ってこの場合の反共振周波数f。
は、 (8)式において、Sのかわりに上記の等価断面
積Seを代入することにより与えられる。
第11図は主音響系を構成する音響管を補助音響共振器
として兼用した実施例である。すなわち固体の物体7を
入れた容器1に蓋17がかぶせられ、それに音響管3が
接続されている。音響管の先端には音源の箱2が接続さ
れており、その中にこの音響系を駆動する音源5がある
。6は主音響系の反共振周波数!、の近傍の周波数の成
分を検出するマイクロホンで、短い導管4で音源の箱2
に接続され、その内部の音を検出する。
音響管3はそれ自身一つの音響共振器であり、その共振
周波数は両端開放の管のそれであってfr’ −c/2
1           (21,)およびその整数倍
の周波数となる。前述したように本実施例ではこの音響
管3を補助音響共振器として使用する。そのため、音響
管3の中程に、音源5″とマイクロホン6′をそれぞれ
短い導管により接続して、音響管を駆動しまたその内部
の音を検出する。これら二つの音源と二つのマイクロホ
ンは第12図に示される回路で結合される。すなわち、
マイクロホン6と音源5の間には、増幅器20、フィル
タ21、位相検出器22、電圧制御発振器23.および
増幅器25からなる回路が結合され、周波数!、で発振
する。これとは独立に、マイクロホン6″ と音源5′
の間には、増幅器20′、フィルタ21′、位相検出器
22′電圧制御発振器23′、および増幅器25′から
なる回路が結合され、こちらは周波数f r ’で発振
する。信号処理装置24においてこれら二つの周波数の
比!、’/f、を測定して体積v1を求めることは前例
と同様である。
この実施例のように、主音響系と補助音響共振器にそれ
ぞれ専用の音源やマイクロホンを用いることの利点は、
f、とf、lの二つの周波数にそれぞれ最も適した音源
やマイクロホンを使用しうることである。たとえば、マ
イクロホン6は比較的低周波数のf、の成分のみを検出
すればよいから、反共振周波数!、が可聴周波数以下と
なった場合に、直流圧力から低周波数の圧力変動までを
検出しうる一般の微圧センサをマイクロホン6として使
用しうる。
本実施例に特有のもう一つの利点は、音響管3を補助音
響共振器として利用することにより、音速Cの変化に対
してより精密な補償が可能となる点である。温度や気体
の組成などによって主音響系の反共振周波数f、−が変
化する主たる原因は、音響管3内部の気体の密度ρが変
化し、そのため音響イナータンスLが変化することであ
る。したがってf、を与える(8)式の中の音速Cは、
厳密にいえば音響管3内部の音速とみなすべきものであ
り、そのため、音響管3を補助音響共振器として兼用し
その共振周波数を用いる本実施例は、他の補償方法にく
らべて、より精密な補償をなしうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例、第2図は音響系の周波数特
性、第3図は本発明に使用する電子回路の一例、第4図
は本発明に使用する電子回路の他の例、第5図は第4図
の回路における信号および周波数変化の波形、第6図は
反共振周波数の手動による測定回路、第7図は補助音響
共振器を用いた場合の電子回路の一例、第8図は信号処
理装置の構成の一例、第9図は補助音響共振器としてヘ
ルムホルツ共鳴子を用いた本発明の一実施例、第10図
は音響管内部にマイクロホンを封入した本発明の一実施
例、第11図は音響管を補助音響共振器として兼用した
場合の本発明の一実施例、第12図は第11図の装置に
接続して用いられる電子回路の一例である。 ■−−−−容器、2−−−一音源の箱、3−一一一音響
管、4−一一一マイクロホンへの導管、5.5’ −−
−一音源、6.6’−−−一音検出器のマイクロホン、
7−−−−容器に入れた物体、8−一一一栓、9−−−
一温度センサ、10−−−一毛細管、11−−−一出口
弁、12−−−一小容器、13−−−一導管、14.1
4’−−−一支持枠、15−−−一気密端子、16−−
−−毛細管、  17−−−−蓋、20.20’−−−
一増幅器、21.21’ −−−−フィルタ、22.2
2’−−−一位相検出塁、23.23’−−m−電圧制
御発振器、24−−−一信号処理装置、25.25’−
−−一増幅器、26−−−一温度検出回路、27−−−
−周波数てい減口路、28−−−一加算器、29−−−
一可変周波数発振器、30−−−一同期検波回路、31
−−−−メータ、32−−−一計数回路、33−−−一
表示器、34−−−一加算器、240−−−一周波数て
い倍回路、  241−−−−ゲート、242−一計数
回路、243−一−〜演算回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 一つの音響管の両端に容器と音源とを接続してえられる
    外部に対して音響的に閉じた音響系と、上記音源の直前
    の上記音響系内部の音を検出するマイクロホンと、上記
    音源を駆動したときの上記マイクロホンの出力が極小と
    なる反共振周波数を測定する手段とからなり、上記手段
    によって測定された反共振周波数から上記容器の容積も
    しくは上記容器に入れた物体の体積を求めることを特徴
    とする体積計。
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