JPH09229550A - 冷蔵庫の庫内棚 - Google Patents

冷蔵庫の庫内棚

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JPH09229550A
JPH09229550A JP8034941A JP3494196A JPH09229550A JP H09229550 A JPH09229550 A JP H09229550A JP 8034941 A JP8034941 A JP 8034941A JP 3494196 A JP3494196 A JP 3494196A JP H09229550 A JPH09229550 A JP H09229550A
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rib
refrigerator
groove
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠性が高く、かつ組み立て作業簡素化され
るとともに、原価を低減できる冷蔵庫の庫内棚を得るこ
と。 【解決手段】 冷蔵庫の庫内に設置されるものにおい
て、庫内棚の前面フランジに前面より奥側に溝を形成
し、U字形の補強部材を溝と前面フランジの底面により
形成されるリブに挿入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷蔵庫の庫内に
設置される庫内棚、特に食品収納物等の重量負荷によっ
て発生するたわみに対して補強を施した庫内棚に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開平6−300431号
公報に示された従来の冷蔵庫の庫内棚を示す斜視図であ
る。同図において、1は合成樹脂の透明部材により形成
された庫内棚本体で、プラスチック射出成形法により形
成されている。2はこの庫内棚本体1の前部に取り付け
られたアルミニウム製の補強部材で、断面C字形もしく
は櫛形形状の櫛前飾りを兼ねており、アルミニウム押出
し成形品となっている。
【0003】図8は図7のA−A線断面図であり、庫内
棚本体1にアルミニウム製の補強部材2を挿入した状態
を示す部分断面図となっている。図8に示すように、ア
ルミニウム製の補強部材2は庫内棚本体1の前部に装着
されているが、これらの庫内棚本体1および補強部材2
は、共に中空梁と同様の構造となっている。
【0004】図9は上記庫内棚本体1の詳細構造を示す
斜視図であり、裏面側から見た様子を示している。ま
た、図10は図9のB−B線断面図である。図9に示す
ように、庫内棚本体1には厚肉部3が中央に設けられて
おり、この厚肉部3には十字穴付タッピン皿ねじ用の下
穴4が、庫内棚本体1の射出成形時に金型により同時成
形されている。そして、庫内棚本体1の上記厚肉部3以
外の部分は、庫内棚本体1の肉厚バランスをとるため
に、肉ヌスミ溝5が設けられている。
【0005】また、アルミニウム製の補強部材2は、リ
ブ6が庫内棚本体1の上下位置決め用の溝7に挿入さ
れ、リブ8の先端が補強用リブ9の切欠き段差部10に
当接することで、固定位置が決定されるようになってい
る。そして、この補強部材2に庫内棚本体1の下穴4と
同位置になるように塞設された穴(図示せず)に十字穴
付タッピン皿ねじ11を挿入して締結することにより、
補強部材2が庫内棚本体1と一体構造となるように構成
されている。
【0006】図11は庫内棚本体1にアルミニウム製の
補強部材2を締結した状態を示す斜視図であり、図9と
同一部分の拡大断面図となっている。補強部材2は、上
述の十字穴付タッピン皿ねじ11により庫内棚本体1に
締結されている。また、意匠上の配慮として、アルミニ
ウム製の補強部材2に段差部12が設けられ、これによ
り上下位置決め用の溝7とリブ6との隙間が隠蔽される
ようになっている。
【0007】補強部材2はアルミニウム製なので、縦弾
性係数が小さく変形しやすいため、肉厚を厚くし、更に
中空形状にして曲げ応力に対する強度を高くしている。
【0008】上記のような構成の庫内棚において、実際
に食品収容物等を庫内棚本体1に載置して使用する状態
では、左右のリブ13が冷蔵庫の庫内に設けられたレー
ル部(図示せず)により支持され、庫内棚本体1の食品
載置面14に食品収容物等が載置される。そして、食品
収容物等により、庫内棚の食品載置面14に重量負荷が
加わると、庫内棚は図8に示す矢印Cの方向に、合成樹
脂の弾性変形によりたわみが発生する。この庫内棚にた
わみが発生すると、食品収容物等が水平状態を保持する
ことができず、不安定な状態となり、転倒等の恐れがあ
るとともに、上下各段に区画した複数の庫内棚をもつ冷
蔵庫では、上、下段の庫内棚の収容物に当接する等の悪
影響がある。そこで、たわみを減少するように、アルミ
ニウム製の補強部材2が庫内棚本体1に嵌着されてお
り、全体として剛体となるように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の補強構造をもつ
冷蔵庫の庫内棚は以上のように構成されているので、皿
ねじ11の高さ寸法以上の棚の厚さにしなければなら
ず、意匠的に制約されるとともに、収納する食品の高さ
も棚が厚い分だけ低いものしか入らないなどの問題点が
あった。
【0010】また、以上の構造では、棚本体が透明なの
で、補強部材の取付構造用のリブの根元ラインが上から
見るため横縞模様のようになり、意匠性が悪いという問
題点もあった。
【0011】また、ねじで固定してするようになってい
るので、補強部材の下穴加工、ねじ取付作業費用やねじ
の費用などがかかるという問題点もあった。
【0012】また、アルミニウム製の補強部材なので、
縦弾性係数が小さいため、肉厚を厚くし、中空形状にす
ることによって、たわみにくくしているので、重量単価
は安くても、使用材料は多くなるのでコストが高くなる
という問題点もあった。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、意匠性を有する棚前飾りに補
強部材を兼用させることができ、意匠性が高く、かつ組
立作業が簡素化され、原価の低減を図ることが可能な補
強構造を有した冷蔵庫の庫内棚を得ることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の冷蔵庫の庫内
棚は、冷蔵庫の庫内に設置されるものにおいて、庫内棚
の前面フランジに前面より奥側に溝を形成し、U字形の
補強部材を溝と前面フランジの底面により形成されるリ
ブに挿入したことを特徴とする。
【0015】請求項2の冷蔵庫の庫内棚は、請求項1記
載のものにおいて、リブの底面に爪を形成し、爪を補強
部材の穴に係合させて補強部材を固定することを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1において、1は合成樹脂の透明部材
により形成された庫内棚本体で、プラスチック射出成形
法により形成されている。15はこの庫内棚本体1の前
部に取り付けられたステンレス製の板材をプレス加工し
た補強部材で、断面U字形の櫛前飾りを兼ねている。1
3は左右のリブ、24は後フランジ、25は左右端面で
ある。
【0017】図2は図1のD−D線断面図であり、庫内
棚本体1にステンレス製の補強部材15を挿入した状態
を示す部分断面図となっている。図3は庫内棚本体1の
詳細構造を示す裏面を見た斜視図である。また図4は、
庫内棚本体1に補強部材15を挿入した状態を裏面から
見た斜視図である。図において、16は庫内棚本体1の
フランジ、17は補強部材15を支持するためのリブ、
18はフランジ16とリブ17の間に形成された溝、1
9はリブ17の下面に形成された左右2ヶ所の爪、20
は補強用リブで、リブ17より下方に延びている。21
は補強部材15の上面で溝18に挿入される。22は補
強部材15の下面であり、穴23が左右に形成されてい
る。穴23は爪19に係合するように形成されている。
下面22の端面は安全上の配慮から補強リブ20より下
方に出ない構成になっている。
【0018】次に上記実施の形態の作用について説明す
る。補強部材15の上面21を溝18に挿入していく
と、上面21と下面22の間にリブ17が挿入されてい
く。下面22の端面が爪23に突き当たっても、爪23
に傾斜がついていて乗り越えやすくしている。補強部材
15のばね性により爪23を乗り越えても元通りの形状
に戻る。穴23には爪19が係合しているので前後にず
れがないように位置されている。また、補強部材15を
取り外すには、上面21と下面23の間口を広げなけれ
ばならず、外れにくい構造となっている。
【0019】下面22の端面は補強リブ20より下には
出ないようにして使用者が手で触れても怪我をしないよ
うにしている。補強部材15の上面21はフランジ16
に沿って、溝18の奥側まで延びているので上から見て
も補強用リブ20の根元ラインが見えなくなるので意匠
性が良くなる。補強部材15の穴23と庫内棚本体1の
爪19によって固定しているので、ねじ取付作業費用
や、ねじの費用などのコストがかからなくなる。
【0020】また、ステンレス製の補強部材15なので
縦弾性係数が大きいので、板材でもたわみにくくなるの
で、使用材料が少なくなり、コストが安くできる。ま
た、ねじを使用しないので庫内棚本体1の高さを低くで
きるので、従来よりも背の高い食品を収納することがで
きる。
【0021】食品を食品載置面14に載せた場合、左右
のリブ13が庫内に設けられたレール(図示せず)によ
り支持されているので下方へたわまない。後フランジ2
4は庫内棚本体1を前方へ引き出した時に食品が背面か
ら落ちにくいようにするためにフランジを高くしている
ので強度があり、また奥側に位置するので、意匠性より
強度優先の構造にすることができる。
【0022】補強部材15の上面21と下面22を長く
しているので、従来の断面C字状のものよりもたわみに
くい。また、補強部材15の下面22を長くしているの
で下から見ても意匠性が良い。さらに、補強部材15の
上面21を長くしているので抜けにくい。
【0023】左右端面25により補強部材15の端面か
ら保護されている。
【0024】補強部材15は、例えば厚さが0.8mm
のステンレス板材で、高さが6.7mm、全巾590m
mである。
【0025】爪19は補強部材15より下面に出ないよ
うにして、爪19で人間が怪我をしないようにしてお
り、補強部材15を止めることのできる係り代を有する
爪19を形成する空間を設けている。
【0026】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2を示す断面図である。上記実施の形態では、補強部
材15の端面はストレートになっていたが、補強部材1
5の板厚を減らして、下面22の端面に内側への折曲げ
24を形成して補強しても同様の効果を奏する。
【0027】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3を示す断面図である。上記実施の形態では爪19と
穴23を係合させて前後位置を決めていたが、下面22
の端面の外側へ向かった折り曲げ形状部25を形成し
て、補強リブ20に係合しても同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の冷蔵庫の庫内棚は、冷蔵庫の
庫内に設置されるものにおいて、庫内棚の前面フランジ
に前面より奥側に溝を形成し、U字形の補強部材を溝と
前面フランジの底面により形成されるリブに挿入した構
成にしたので、意匠性が高く、かつ組み立て作業簡素化
される。
【0029】請求項2の冷蔵庫の庫内棚は、請求項1記
載のものにおいて、リブの底面に爪を形成し、爪を補強
部材の穴に係合させて補強部材を固定する構成にしたの
で、原価の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の庫内
棚の斜視図である。
【図2】 図1のD−D線断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の庫内
棚の要部斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の庫内
棚の要部斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による冷蔵庫の庫内
棚の斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による冷蔵庫の庫内
棚の斜視図である。
【図7】 従来の冷蔵庫の庫内棚の斜視図である。
【図8】 図7のA−A線断面図である。
【図9】 従来の冷蔵庫の庫内棚の要部斜視図である。
【図10】 図7のB−B線断面図である。
【図11】 従来の冷蔵庫の庫内棚の要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 庫内棚本体、15 補強部材、16 フランジ、1
7 リブ、18 溝、19 爪、23 穴。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫の庫内に設置される庫内棚におい
    て、前記庫内棚の前面フランジに前面より奥側に溝を形
    成し、U字形の補強部材を前記溝と前記前面フランジの
    底面により形成されるリブに挿入したことを特徴とする
    冷蔵庫の庫内棚。
  2. 【請求項2】 リブの底面に爪を形成し、前記爪を補強
    部材の穴に係合させて前記補強部材を固定することを特
    徴とする請求項1記載の冷蔵庫の庫内棚。
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