JPH09229330A - 流動床式焼却炉 - Google Patents
流動床式焼却炉Info
- Publication number
- JPH09229330A JPH09229330A JP3177896A JP3177896A JPH09229330A JP H09229330 A JPH09229330 A JP H09229330A JP 3177896 A JP3177896 A JP 3177896A JP 3177896 A JP3177896 A JP 3177896A JP H09229330 A JPH09229330 A JP H09229330A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- fluidized bed
- flow path
- wall
- furnace body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 飛灰を含んだ排ガスを利用することなく流動
用空気の予熱を行うことができ、もってその空気予熱系
の定期的なメンテナンスを不要とした流動床式焼却炉を
提供する。 【解決手段】 炉体１の流動層の形成部よりも上方部分
の構造を、内壁１８と外壁１９で構成され内部に空気流
路４ａを形成したジャケット構造部４とし、このジャケ
ット構造部４内の流路４ａに、ブロワ８等からの流動用
空気を導いて炉体１自体の輻射熱によって予熱した後、
炉内の流動媒体に供給するように構成している。
用空気の予熱を行うことができ、もってその空気予熱系
の定期的なメンテナンスを不要とした流動床式焼却炉を
提供する。 【解決手段】 炉体１の流動層の形成部よりも上方部分
の構造を、内壁１８と外壁１９で構成され内部に空気流
路４ａを形成したジャケット構造部４とし、このジャケ
ット構造部４内の流路４ａに、ブロワ８等からの流動用
空気を導いて炉体１自体の輻射熱によって予熱した後、
炉内の流動媒体に供給するように構成している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物等の焼
却に用いられる流動床式焼却炉に関する。
却に用いられる流動床式焼却炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】流動床式焼却炉は、炉内に流動媒体（砂
などの粒体）を入れ、その流動媒体中に予熱した空気を
吹き込んで流動媒体を流動させ、この流動層中で廃棄物
などの焼却物を燃焼させる方式の焼却炉である。
などの粒体）を入れ、その流動媒体中に予熱した空気を
吹き込んで流動媒体を流動させ、この流動層中で廃棄物
などの焼却物を燃焼させる方式の焼却炉である。
【０００３】このような流動床式焼却炉において流動用
空気を予熱するための手法として、小型の焼却炉では、
炉外または炉内に設置した空気予熱器を利用する方式が
一般に採用されている。
空気を予熱するための手法として、小型の焼却炉では、
炉外または炉内に設置した空気予熱器を利用する方式が
一般に採用されている。
【０００４】また、都市ごみ等を対象とした大型・中型
の焼却炉においては、炉内に熱回収のための廃熱ボイラ
を設置し、この廃熱ボイラを流動用空気の予熱に利用す
る方式のものがある（例えば特開平４−２７８１１４号
公報「廃熱ボイラ付流動床式ごみ焼却炉」）。
の焼却炉においては、炉内に熱回収のための廃熱ボイラ
を設置し、この廃熱ボイラを流動用空気の予熱に利用す
る方式のものがある（例えば特開平４−２７８１１４号
公報「廃熱ボイラ付流動床式ごみ焼却炉」）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した二
つの予熱方式によれば、いずれも、飛灰を含んだ排ガス
を利用した熱交換により流動用空気を予熱する方式であ
ることから、飛灰中の溶融成分が空気予熱器やボイラの
水管に付着し、熱交換効率が低下したり目詰まりを起こ
すという問題がある。また、このような問題を解消する
には、空気予熱器やボイラの定期的な清掃が必要となる
が、その清掃作業は困難である。
つの予熱方式によれば、いずれも、飛灰を含んだ排ガス
を利用した熱交換により流動用空気を予熱する方式であ
ることから、飛灰中の溶融成分が空気予熱器やボイラの
水管に付着し、熱交換効率が低下したり目詰まりを起こ
すという問題がある。また、このような問題を解消する
には、空気予熱器やボイラの定期的な清掃が必要となる
が、その清掃作業は困難である。
【０００６】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、飛灰を含んだ排ガスを利用することなく流動用
空気の予熱を行うことができ、もってその空気予熱系の
定期的なメンテナンスを不要とした流動床式焼却炉の提
供を目的とする。
もので、飛灰を含んだ排ガスを利用することなく流動用
空気の予熱を行うことができ、もってその空気予熱系の
定期的なメンテナンスを不要とした流動床式焼却炉の提
供を目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の流動床式焼却炉は、実施の形態図面である
図１に示すように、炉を構成する壁体で、少なくとも流
動層形成部の上方側となる部分を、内壁１８と外壁１９
からなる二重構造（以下、ジャケット構造部４と称す
る）として、この内壁１８と外壁１９との間に空気流路
４ａを形成し、その空気流路４ａを、上記流動用空気の
供給系に組み込んで、この空気流路４ａを通過した空気
を炉内の流動媒体に供給するように構成したことによっ
て特徴づけられる。 ＜作用＞炉体１に形成したジャケット構造部４の空気流
路４ａに、ブロワ８等からの流動用空気を導くと、その
流入空気は、ジャケット構造部４の内壁１８からの輻射
熱によって加熱される。
め、本発明の流動床式焼却炉は、実施の形態図面である
図１に示すように、炉を構成する壁体で、少なくとも流
動層形成部の上方側となる部分を、内壁１８と外壁１９
からなる二重構造（以下、ジャケット構造部４と称す
る）として、この内壁１８と外壁１９との間に空気流路
４ａを形成し、その空気流路４ａを、上記流動用空気の
供給系に組み込んで、この空気流路４ａを通過した空気
を炉内の流動媒体に供給するように構成したことによっ
て特徴づけられる。 ＜作用＞炉体１に形成したジャケット構造部４の空気流
路４ａに、ブロワ８等からの流動用空気を導くと、その
流入空気は、ジャケット構造部４の内壁１８からの輻射
熱によって加熱される。
【０００８】このように流動用空気の予熱に、炉自体か
らの輻射熱を利用することで、その予熱時に飛灰中の溶
融成分等が流動用空気中に混入することがなくなる結
果、所期の目的を達成できる。
らの輻射熱を利用することで、その予熱時に飛灰中の溶
融成分等が流動用空気中に混入することがなくなる結
果、所期の目的を達成できる。
【０００９】なお、本発明において、ジャケット構造部
４の空気流路４ａ内に、図２または図３に示すような形
状のフィン１５または１５′を設けておけば、ここを通
過する流動用空気の流速が速くなるとともに、偏流も抑
制される結果、熱交換効率が向上する。
４の空気流路４ａ内に、図２または図３に示すような形
状のフィン１５または１５′を設けておけば、ここを通
過する流動用空気の流速が速くなるとともに、偏流も抑
制される結果、熱交換効率が向上する。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態の全体
構成図である。まず、この図１に示す流動床式焼却炉
は、バーナ５によって炉体１内の温度を昇温及び高温維
持を行った状態で、炉体１内に入れた流動媒体中に空気
吹込ノズル３から予熱空気を供給して流動層７を形成
し、炉体１の側部から投入される廃棄物を燃焼する構造
の焼却炉で、その燃焼で生じた燃焼ガスは炉体１の上部
のフリーボード部２で完全燃焼した後、排ガス出口１９
から排出される。また、この焼却炉において、燃焼によ
って生じた残渣等は引抜口１４を通じて外部へと引き抜
くことができ、さらに燃焼状態はサイトホール６を通じ
て観察することができる。
構成図である。まず、この図１に示す流動床式焼却炉
は、バーナ５によって炉体１内の温度を昇温及び高温維
持を行った状態で、炉体１内に入れた流動媒体中に空気
吹込ノズル３から予熱空気を供給して流動層７を形成
し、炉体１の側部から投入される廃棄物を燃焼する構造
の焼却炉で、その燃焼で生じた燃焼ガスは炉体１の上部
のフリーボード部２で完全燃焼した後、排ガス出口１９
から排出される。また、この焼却炉において、燃焼によ
って生じた残渣等は引抜口１４を通じて外部へと引き抜
くことができ、さらに燃焼状態はサイトホール６を通じ
て観察することができる。
【００１１】なお、図１に示したような構造の流動床式
焼却炉では、炉体１内で発生した焼却灰のほとんどが排
ガスとともに外部に排出されることから、その影響を防
止するため、通常、後工程にサイクロンあるいはバグフ
ィルタ等の集塵装置が設置される。
焼却炉では、炉体１内で発生した焼却灰のほとんどが排
ガスとともに外部に排出されることから、その影響を防
止するため、通常、後工程にサイクロンあるいはバグフ
ィルタ等の集塵装置が設置される。
【００１２】さて、この実施の形態において注目すべき
ところは、炉体１の上半部にジャケット構造部４を設
け、この部分でブロワ８からの流動用空気を予熱するよ
うに構成した点にある。
ところは、炉体１の上半部にジャケット構造部４を設
け、この部分でブロワ８からの流動用空気を予熱するよ
うに構成した点にある。
【００１３】そのジャケット構造部４は、内壁１８と外
壁１９によって構成され、その内外壁の間に形成される
空間が空気流路４ａとなっており、この空気流路４ａの
入口４ｂにブロワ８が接続され、流路の出口４ｃが炉外
配管１７を介して炉体１内の空気吹込ノズル３に接続さ
れている。
壁１９によって構成され、その内外壁の間に形成される
空間が空気流路４ａとなっており、この空気流路４ａの
入口４ｂにブロワ８が接続され、流路の出口４ｃが炉外
配管１７を介して炉体１内の空気吹込ノズル３に接続さ
れている。
【００１４】そして、以上の流動用空気の供給系におい
て、ブロワ８からの清浄な空気がジャケット構造部４の
空気流路４ａに流入し、このジャケット構造部４におい
て内壁１８からの輻射熱で予熱され、その予熱後の流動
用空気が炉外配管１７を経て空気吹込ノズル３から分散
されて炉体１内の流動媒体中に供給される。
て、ブロワ８からの清浄な空気がジャケット構造部４の
空気流路４ａに流入し、このジャケット構造部４におい
て内壁１８からの輻射熱で予熱され、その予熱後の流動
用空気が炉外配管１７を経て空気吹込ノズル３から分散
されて炉体１内の流動媒体中に供給される。
【００１５】ここで、図１の実施の形態において、ジャ
ケット構造部４の空気流路４ａ内に図２に示す構造のフ
ィン１５を設けておけば、内壁１８からの熱輻射を有効
に利用することができる。すなわち、図２に示すような
螺旋状に巻かれてなるフィン１５を配置することによっ
て、空気流路４ａを通過する際の流動用空気の流速を増
加させることができ、より大きな伝熱効果が得られる。
ケット構造部４の空気流路４ａ内に図２に示す構造のフ
ィン１５を設けておけば、内壁１８からの熱輻射を有効
に利用することができる。すなわち、図２に示すような
螺旋状に巻かれてなるフィン１５を配置することによっ
て、空気流路４ａを通過する際の流動用空気の流速を増
加させることができ、より大きな伝熱効果が得られる。
【００１６】そのようなフィンの構造としては、図２に
示す螺旋構造のほか、例えば図３に示すように、複数枚
のリング状フィン１５′・・１５′を多段に配置し、その
各フィン１５′の空気通路つまり切欠き１６の位置を各
段ごとに交互に１８０°づつずらして配置する、といっ
た構造を採用してもよい。
示す螺旋構造のほか、例えば図３に示すように、複数枚
のリング状フィン１５′・・１５′を多段に配置し、その
各フィン１５′の空気通路つまり切欠き１６の位置を各
段ごとに交互に１８０°づつずらして配置する、といっ
た構造を採用してもよい。
【００１７】なお、以上の実施の形態においては、バー
ナ５の保護、流動媒体の摩耗等の要因を考慮して、炉体
１の下半部の周囲を耐熱キャスタ１２で覆っている。ま
た、ジャケット構造部４での放熱を避けるため、炉体１
の上半部の外周部分を断熱材１３で覆っている。
ナ５の保護、流動媒体の摩耗等の要因を考慮して、炉体
１の下半部の周囲を耐熱キャスタ１２で覆っている。ま
た、ジャケット構造部４での放熱を避けるため、炉体１
の上半部の外周部分を断熱材１３で覆っている。
【００１８】さらに、以上の実施の形態においては、炉
体１内の下部の方が高温となり、その上部は空気予熱の
ため熱交換により温度が低くなる、といった上下の温度
差が生じるため、その熱応力を考慮して、排ガス出口
９、測温抵抗体１０並びにマンホール１１等の設備は全
て炉体１の上部に設置している。
体１内の下部の方が高温となり、その上部は空気予熱の
ため熱交換により温度が低くなる、といった上下の温度
差が生じるため、その熱応力を考慮して、排ガス出口
９、測温抵抗体１０並びにマンホール１１等の設備は全
て炉体１の上部に設置している。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流動床式
焼却炉によれば、炉体の流動層の形成部よりも上方側の
部分に、内壁と外壁からなり内部に空気流路を形成した
ジャケット構造部を設け、そのジャケット構造部で流動
用空気を予熱して炉内の流動媒体に供給するように構成
したので、空気予熱器として作用するジャケット構造部
の空気流路に飛灰中の溶融成分などが付着する虞れが全
くなく、これにより空気予熱時における熱交換効率の低
下や、空気流路の目詰まりの発生を防止できる。その結
果、空気予熱系の定期的な清掃が不要となり、そのメン
テナンス費用を削減できる。
焼却炉によれば、炉体の流動層の形成部よりも上方側の
部分に、内壁と外壁からなり内部に空気流路を形成した
ジャケット構造部を設け、そのジャケット構造部で流動
用空気を予熱して炉内の流動媒体に供給するように構成
したので、空気予熱器として作用するジャケット構造部
の空気流路に飛灰中の溶融成分などが付着する虞れが全
くなく、これにより空気予熱時における熱交換効率の低
下や、空気流路の目詰まりの発生を防止できる。その結
果、空気予熱系の定期的な清掃が不要となり、そのメン
テナンス費用を削減できる。
【００２０】また、炉体自体からの輻射熱を利用して流
動用空気の予熱を行うので、別途予熱ための熱源を設け
る必要がなく燃料費の節約も達成できる。さらに、炉体
の一部を利用して空気予熱器を構成しているので、炉の
全体構造がコンパクトとなって設置スペースが小さくて
済むという利点もある。
動用空気の予熱を行うので、別途予熱ための熱源を設け
る必要がなく燃料費の節約も達成できる。さらに、炉体
の一部を利用して空気予熱器を構成しているので、炉の
全体構造がコンパクトとなって設置スペースが小さくて
済むという利点もある。
【図１】本発明の実施の形態の全体構成図
【図２】本発明の実施の形態に用いるフィンの構造例を
示す縦断面図
示す縦断面図
【図３】そのフィンの変形例を示す縦断面図
１ 炉体 ２ フリーボード部 ３ 空気吹込ノズル ４ ジャケット構造部（二重構造部） ４ａ 空気流路 ５ バーナ ７ 流動層 ８ ブロワ ９ 排ガス出口 １５，１５′ フィン １８ 内壁 １９ 外壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉田 友厚 大阪府吹田市江の木町26−30 セキスイエ ンバイロメント株式会社内 (72)発明者 中井 健雄 大阪市北区大淀中１−１−30 積水プラン トシステム株式会社内 (72)発明者 大隣 孝一 大阪市北区中崎西２−４−12 積水エンジ ニアリング株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 炉内に充填した流動媒体に流動用空気を
供給して流動層を形成し、その流動層中で焼却物を燃焼
させる方式の焼却炉において、炉を構成する壁体で少な
くとも流動層形成部の上方側となる部分を、内壁と外壁
からなる二重構造としてこの内外壁間に空気流路を形成
し、その空気流路を、上記流動用空気の供給系に組み込
んで、この空気流路を通過した空気を炉内の流動媒体に
供給するように構成したことを特徴とする流動床式焼却
炉。 - 【請求項２】 上記空気流路内にフィンが設けられてい
ることを特徴とする請求項１に記載の流動床式焼却炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3177896A JPH09229330A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 流動床式焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3177896A JPH09229330A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 流動床式焼却炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09229330A true JPH09229330A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12340523
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3177896A Pending JPH09229330A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 流動床式焼却炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09229330A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108800113A (zh) * | 2017-05-03 | 2018-11-13 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种用于流化床燃烧中促进生物质燃料稳定燃烧的方法 |
| KR102092876B1 (ko) * | 2019-05-31 | 2020-03-24 | 오천만 | 미분탄 보일러 |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP3177896A patent/JPH09229330A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108800113A (zh) * | 2017-05-03 | 2018-11-13 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种用于流化床燃烧中促进生物质燃料稳定燃烧的方法 |
| KR102092876B1 (ko) * | 2019-05-31 | 2020-03-24 | 오천만 | 미분탄 보일러 |
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