JP3027330B2 - 廃棄物の焼却・溶融方法 - Google Patents

廃棄物の焼却・溶融方法

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JP3027330B2 JP8054687A JP5468796A JP3027330B2 JP 3027330 B2 JP3027330 B2 JP 3027330B2 JP 8054687 A JP8054687 A JP 8054687A JP 5468796 A JP5468796 A JP 5468796A JP 3027330 B2 JP3027330 B2 JP 3027330B2
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正人 遠藤
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥や産業廃
棄物等の可燃性の廃棄物の焼却・溶融方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】下水汚泥や産業廃棄物等の可燃性の廃棄
物は、従来より焼却炉で焼却されている。そして最近で
はその焼却灰を灰溶融炉まで運んで1300〜1500℃の高温
で溶融し、減容することが行われている。ところがこれ
らの焼却炉と灰溶融炉とはそれぞれ独立に設けられてい
たので、次のような問題があった。
【0003】焼却炉と灰溶融炉とにそれぞれ排ガスの
処理設備が必要である。 焼却炉と灰溶融炉とにそれぞれ飛灰の処理設備が必要
である。廃棄物が自燃できない性状のものである場合
には焼却炉において多量の油等の補助燃料が必要であ
り、しかも灰溶融炉から排出される1300〜1500℃の高温
の排ガスは、廃熱ボイラで熱回収する以外は無駄に大気
中に放出されており、エネルギの無駄が多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、排ガスの処理設備を簡略化でき、飛
灰をシステム内で処理することができ、しかもエネルギ
の無駄の少ない廃棄物の焼却・溶融方法を提供するため
になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、灰溶融炉から排出される高温の
排ガスを循環流動層焼却炉に導いて流動用ガスとして使
用して可燃性廃棄物を焼却し、この循環流動層焼却炉の
排ガスから回収された飛灰を前記の灰溶融炉に投入して
溶融させることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、図1を参照しつつ説明する。図1において、1は
循環流動層焼却炉、2は灰溶融炉である。この循環流動
層焼却炉1は自燃できない可燃性廃棄物を補助燃料によ
り加熱された流動床において燃焼させる従来から知られ
た形式のもので、例えば700 〜950 ℃で燃焼が行われ
る。3はこの循環流動層焼却炉1の排ガス中から流動媒
体や比較的粗い粒子(20 μm 以上の粒子) を分離するた
めの第1の集塵機であり、通常はサイクロンが用いられ
る。この第1の集塵機3で回収された流動媒体や粗い粒
子は再び循環流動層焼却炉1内に戻され循環される。ま
た4は第2の集塵機であり、第1の集塵機3を通過した
微細な飛灰を回収する。なお、第2の集塵機4を通過し
た排ガスは例えば廃熱ボイラや空気予熱器等に導かれ、
回収熱による発電、燃焼空気の加温等に利用される。
【0007】灰溶融炉2は、第2の集塵機4により回収
された循環流動層焼却炉1の飛灰のほか、外部から搬入
された焼却灰を1300〜1500℃の高温で溶融するための炉
であり、前記したように旋回溶融炉、表面溶融炉などの
バーナー溶融炉のいずれかを用いることが好ましい。旋
回溶融炉は焼却灰等を円筒状の炉内に接線方向に噴射し
つつ溶融する形式の炉である。表面溶融炉はバーナーで
加熱した溶融面で焼却灰を溶融させる形式の炉である。
【0008】本発明ではこの灰溶融炉2の燃料として、
廃プラスチックのような発熱量の大きい可燃性廃棄物が
主として用いられる。ただし重油やガスによる補助燃焼
を行ってもよい。通常は灰溶融炉2の排ガスは排ガス処
理装置により処理されていたのであるが、本発明では灰
溶融炉2の高温の排ガスは空気を混入することにより90
0 〜1200℃まで冷却されたうえ、前記の循環流動層焼却
炉1の流動用ガスとして循環流動層焼却炉1の炉底部に
導入される。このように空気冷却を行うのは、1300〜15
00℃の高温の排ガスをそのまま循環流動層焼却炉1に導
くことは配管その他の耐熱性の面で好ましくないためで
ある。また空気の混入により酸素濃度を高め、循環流動
層焼却炉1の燃焼を助ける意味もある。なお、図1では
循環流動層焼却炉1と灰溶融炉2はやや離れた位置に図
示されているが、両者を一体化することも可能である。
【0009】この結果、循環流動層焼却炉1には高温の
ガスが供給されることとなるため、これまで自燃できな
かった廃棄物を焼却する場合にも、補助燃料の使用量を
削減することができる。また、灰溶融炉2の排ガス中に
含まれる飛灰(溶融飛灰)も排ガスとともに循環流動層
焼却炉1の内部に吹き込まれるので、この溶融飛灰は最
終的に第2の集塵機4により回収されて再び灰溶融炉2
に戻されることとなる。
【0010】このように、本発明によれば循環流動層焼
却炉1の排ガス中の飛灰(焼却飛灰)は灰溶融炉2へ戻
され、灰溶融炉2の排ガス中の飛灰(溶融飛灰)は循環
流動層焼却炉1へ戻されることとなるので、飛灰をシス
テム内で処理することができ排ガスの処理設備を簡略化
できる。しかも灰溶融炉2の燃料として、廃プラスチッ
クのような発熱量の大きい可燃性廃棄物を用い、その高
温の排ガスを循環流動層焼却炉1で利用するので、熱エ
ネルギのロスがない利点がある。
【0011】また、溶融炉の後段の焼却炉として気泡流
動層焼却炉も考えられるが、本発明において循環流動層
焼却炉を用いるのは、循環流動層焼却炉は気泡流動層焼
却炉に比べて流動空気を均一に分散させる必要がないた
め、通常の気泡流動層焼却炉に用いられるような分散パ
イプまたは分散板を必要としない。(焼却する廃棄物に
よっては分散パイプまたは分散板が必要な場合もある
が、口径を大きくするなどの簡略化が可能)。従って、
循環流動層焼却炉を用いることによりこれまでの金属製
の部品が多く使われている分散パイプの分散板を無くす
ことで900 〜1200℃の高温の溶融排ガスを容易に焼却炉
で使用できるほか、溶融排ガス中に含まれる溶融飛灰に
よる分散パイプまたは分散ノズルの閉塞を防止できるた
めである。
【0012】さらに、循環流動層焼却炉に使用する流動
媒体として灰溶融炉から得られた溶融スラグを使用する
ことにより、これまでのようにケイ砂などを定期的に補
充するための費用を低減できるほか、ケイ砂等が高温の
焼却炉内で破砕されて焼却飛灰に混入しないため、最終
的に溶融炉から排出される無機性廃棄物の量を削減でき
る。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。水分80%、可燃
分15%、灰分5 %の下水汚泥脱水ケーキを200kg/h の割
合で循環流動層焼却炉に投入し、炉内流速8 m/s 、温度
800 ℃、空気比m =1.3 で流動燃焼させた。なお、補助
燃料として重油を15.2l/h の割合で燃焼させた。この循
環流動層焼却炉の排ガスを第1及び第2の集塵機で集塵
し、10kg/hの飛灰を回収した。この飛灰を外部から搬入
された40kg/hの焼却灰とともに灰溶融炉に投入した。
【0014】この灰溶融炉は燃料として37.1kg/hの廃プ
ラスチックを使用し、350 ℃の加圧空気を燃焼用空気と
して用いた。灰溶融炉の炉内温度は1400℃、空気比m =
1.5 であり、飛灰及び焼却灰は溶融されてスラグとな
り、45kg/hの割合で炉底部から排出された。灰溶融炉の
排ガスは350 ℃の空気を添加されて1000℃となり、904N
m3/hの流量で循環流動層焼却炉へ流動用ガスとして送ら
れた。
【0015】なお、従来法により上記したと同量の下水
汚泥脱水ケーキを焼却する場合には、循環流動層焼却炉
の補助燃料として重油を32 l/hの割合で燃焼させる必要
があり、本発明によれば重油の使用量を15.2 l/hにまで
減少させることが可能となった。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の廃棄物
の焼却・溶融方法によれば、排ガスの処理設備を簡略化
でき、飛灰をシステム内で処理することができ、しかも
エネルギの無駄を省くことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローシートである。
【符号の説明】
1 循環流動層焼却炉、2 灰溶融炉、3 第1の集塵
機、4 第2の集塵機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−332614(JP,A) 特開 昭53−118868(JP,A) 特開 平7−19447(JP,A) 特開 昭55−150415(JP,A) 特開 平1−239309(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/30 B09B 3/00 F23J 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰溶融炉から排出される高温の排ガスを
    循環流動層焼却炉に導いて流動用ガスとして使用して
    燃性廃棄物を焼却し、この循環流動層焼却炉の排ガスか
    ら回収された飛灰を前記の灰溶融炉に投入して溶融させ
    ることを特徴とする廃棄物の焼却・溶融方法。
  2. 【請求項2】 灰溶融炉として、バーナー溶融炉を用い
    る請求項1に記載の廃棄物の焼却・溶融方法。
  3. 【請求項3】 灰溶融炉の燃料として、高発熱量の可燃
    性の廃棄物を用いる請求項1に記載の廃棄物の焼却・溶
    融方法。
  4. 【請求項4】 灰溶融炉から得られたスラグを循環流動
    層焼却炉の流動媒体として用いることを特徴とする請求
    項1に記載の廃棄物の焼却・溶融方法。
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