JPH09228071A - 連続鋳造用鋳型への溶射方法及び連続鋳造用鋳型 - Google Patents
連続鋳造用鋳型への溶射方法及び連続鋳造用鋳型Info
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- JPH09228071A JPH09228071A JP3624196A JP3624196A JPH09228071A JP H09228071 A JPH09228071 A JP H09228071A JP 3624196 A JP3624196 A JP 3624196A JP 3624196 A JP3624196 A JP 3624196A JP H09228071 A JPH09228071 A JP H09228071A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 連続鋳造機用の鋳型への溶射技術で、かつフ
ュージング処理をせずに従来よりも密着性や耐摩耗性を
向上させる溶射方法と連続鋳造用鋳型を提供する。 【解決手段】 銅または銅合金からなる鋳型の一部ある
いは全部に厚み0.05〜2mmのNiメッキを施した
後、この表面の粗度をRmax で30〜50μmのブラス
ト処理を行い、次いで鋳型全体を100〜250℃に予
備加熱し、次いで速やかに厚み0.1〜1mmのNi基自
溶性合金あるいはWC−Co合金を溶射する。この時の
Ni基自溶性合金の成分はNi=66〜76%、Cr=
15〜20%、B=3〜5%、Si=3〜5%、C=
0.8〜1.2%、Fe=2〜3%、不可避的な不純物
に、あるいはWC−Co成分はCo=12〜20%、W
C=80〜88%とすることが好ましい。
ュージング処理をせずに従来よりも密着性や耐摩耗性を
向上させる溶射方法と連続鋳造用鋳型を提供する。 【解決手段】 銅または銅合金からなる鋳型の一部ある
いは全部に厚み0.05〜2mmのNiメッキを施した
後、この表面の粗度をRmax で30〜50μmのブラス
ト処理を行い、次いで鋳型全体を100〜250℃に予
備加熱し、次いで速やかに厚み0.1〜1mmのNi基自
溶性合金あるいはWC−Co合金を溶射する。この時の
Ni基自溶性合金の成分はNi=66〜76%、Cr=
15〜20%、B=3〜5%、Si=3〜5%、C=
0.8〜1.2%、Fe=2〜3%、不可避的な不純物
に、あるいはWC−Co成分はCo=12〜20%、W
C=80〜88%とすることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶鋼を鋳造するため
の連続鋳造用鋳型への溶射方法及び連続鋳造用鋳型に関
する。
の連続鋳造用鋳型への溶射方法及び連続鋳造用鋳型に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から連続鋳造用鋳型(以降、鋳型と
略す)には銅または銅合金が使用されている。スラブを
鋳造する場合の鋳型は2組の幅1.5m以上の長辺と幅
0.5m以下の短辺によって構成されている。
略す)には銅または銅合金が使用されている。スラブを
鋳造する場合の鋳型は2組の幅1.5m以上の長辺と幅
0.5m以下の短辺によって構成されている。
【0003】この鋳型の主成分はCuであるが硬度を上
げるためにCrやZrがそれぞれ0.5〜1.5%、
0.08〜0.30%程度添加されている。しかし、鋳
型表面は鋳片やパウダーによって摩耗を受けるため長辺
ではCr系メッキやNi系メッキが形成されている。ま
た、更に摩耗を改善させるために特開昭63−3576
2号公報ではメッキの代わりにNi基自溶性合金の溶射
皮膜を使用している。自溶性合金の溶射は一般的に銅鋳
型表面にNi電気メッキを施した後に行い、次いでメッ
キ表面にブラスト処理を行い、次いでこの表面にNi基
自溶性合金(ビッカース硬度<800)の溶射皮膜を形
成し、次いで鋳型全体を1000℃程度に昇温するフュ
−ジング処理を行っている(溶射工学:養賢堂1968
年発行P88〜90)。
げるためにCrやZrがそれぞれ0.5〜1.5%、
0.08〜0.30%程度添加されている。しかし、鋳
型表面は鋳片やパウダーによって摩耗を受けるため長辺
ではCr系メッキやNi系メッキが形成されている。ま
た、更に摩耗を改善させるために特開昭63−3576
2号公報ではメッキの代わりにNi基自溶性合金の溶射
皮膜を使用している。自溶性合金の溶射は一般的に銅鋳
型表面にNi電気メッキを施した後に行い、次いでメッ
キ表面にブラスト処理を行い、次いでこの表面にNi基
自溶性合金(ビッカース硬度<800)の溶射皮膜を形
成し、次いで鋳型全体を1000℃程度に昇温するフュ
−ジング処理を行っている(溶射工学:養賢堂1968
年発行P88〜90)。
【0004】このフュ−ジング処理は皮膜を再溶融さ
せ、溶射において常に問題となっている密着強度と皮膜
強度を向上させるために行う。フュ−ジング処理を容易
にするため、即ち溶射膜の融点を下げるためにCr、
C、B、Si、Feなどが添加されている。また、これ
らの添加物は皮膜硬度を増して摩耗特性を向上させる効
果もある。
せ、溶射において常に問題となっている密着強度と皮膜
強度を向上させるために行う。フュ−ジング処理を容易
にするため、即ち溶射膜の融点を下げるためにCr、
C、B、Si、Feなどが添加されている。また、これ
らの添加物は皮膜硬度を増して摩耗特性を向上させる効
果もある。
【0005】また、ここでの溶射法はプラズマ溶射やフ
レ−ム溶射がある。プラズマ溶射はアルゴン、水素、ヘ
リウム、窒素の少なくとも一種以上の混合したプラズマ
によって粒子を完全に溶融させて溶射する方法である。
一方、フレ−ム溶射では酸素とプロパンやアセチレンな
どの燃焼ガスによって高速の燃焼フレ−ムを形成し、粒
子を溶融させず、粒子の衝突時の運動エネルギ−によっ
て粒子を結合させて皮膜を形成する(例えば前述“溶射
工学”。最近では燃焼ガスに酸素と水素(第一メテコ社
DJ−2600 ハイブリッド溶射パンフレット:1
992年10月発行)とを、あるいは酸素と灯油(ウエ
スコジャパン社 JP−5000溶射パンフレット:1
992年6月発行など)とを混合するフレ−ム溶射も開
発されている。
レ−ム溶射がある。プラズマ溶射はアルゴン、水素、ヘ
リウム、窒素の少なくとも一種以上の混合したプラズマ
によって粒子を完全に溶融させて溶射する方法である。
一方、フレ−ム溶射では酸素とプロパンやアセチレンな
どの燃焼ガスによって高速の燃焼フレ−ムを形成し、粒
子を溶融させず、粒子の衝突時の運動エネルギ−によっ
て粒子を結合させて皮膜を形成する(例えば前述“溶射
工学”。最近では燃焼ガスに酸素と水素(第一メテコ社
DJ−2600 ハイブリッド溶射パンフレット:1
992年10月発行)とを、あるいは酸素と灯油(ウエ
スコジャパン社 JP−5000溶射パンフレット:1
992年6月発行など)とを混合するフレ−ム溶射も開
発されている。
【0006】さらに、銅製鋳型表面にWC−Co合金の
溶射皮膜を形成する従来例としては、下地メッキとして
Niメッキ層を持ち、その上にWC−Co合金の溶射層
とMo−Ni−Cr合金の溶射層を有する連続鋳造用鋳
型(特公昭56−1978号公報)、下地メッキとして
Ni合金メッキ層を、その上にWC−Co合金の如き金
属炭化物系溶射皮膜を超音速フレーム法で形成した連続
鋳造用鋳型(特開平1−186245号公報)、下地メ
ッキとしてNi+Ni合金メッキ層を、その上にセラミ
ックス溶射層もしくはセラミックス60%含有する金属
又は合金との複合溶射層を形成した連続鋳造用鋳型(特
公昭3−37454号公報)、銅製鋳型の内壁面に直接
超高速フレーム溶射法にてNi及びWC−Co合金の如
き金属炭化物系複合材料からなる皮膜を形成し、かつ、
金属炭化物系複合材料の含有量を外層に向って連続的又
は段階的に増大させた連続鋳造用鋳型(特公平6−36
963号公報)等が知られている。
溶射皮膜を形成する従来例としては、下地メッキとして
Niメッキ層を持ち、その上にWC−Co合金の溶射層
とMo−Ni−Cr合金の溶射層を有する連続鋳造用鋳
型(特公昭56−1978号公報)、下地メッキとして
Ni合金メッキ層を、その上にWC−Co合金の如き金
属炭化物系溶射皮膜を超音速フレーム法で形成した連続
鋳造用鋳型(特開平1−186245号公報)、下地メ
ッキとしてNi+Ni合金メッキ層を、その上にセラミ
ックス溶射層もしくはセラミックス60%含有する金属
又は合金との複合溶射層を形成した連続鋳造用鋳型(特
公昭3−37454号公報)、銅製鋳型の内壁面に直接
超高速フレーム溶射法にてNi及びWC−Co合金の如
き金属炭化物系複合材料からなる皮膜を形成し、かつ、
金属炭化物系複合材料の含有量を外層に向って連続的又
は段階的に増大させた連続鋳造用鋳型(特公平6−36
963号公報)等が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のフュ−ジング処
理を行うNi基自溶性合金の溶射技術では鋳型の温度を
1000℃程度に昇温するため鋳型に熱変形が生じる。
従って、実際にはこの技術は鋳型短辺に限られ、長辺に
は適用されていない。
理を行うNi基自溶性合金の溶射技術では鋳型の温度を
1000℃程度に昇温するため鋳型に熱変形が生じる。
従って、実際にはこの技術は鋳型短辺に限られ、長辺に
は適用されていない。
【0008】一方、フュ−ジング処理を行わないと密着
強度は高々60MPa 以下と低いために溶射中あるいは後
に鋳型から皮膜の剥離が生じる。この理由はプラズマ溶
射の場合、粒子を溶融するために粒子表面に酸化物を形
成しやすいためであり、フレ−ム溶射では粒子の速度が
不十分であるためである。
強度は高々60MPa 以下と低いために溶射中あるいは後
に鋳型から皮膜の剥離が生じる。この理由はプラズマ溶
射の場合、粒子を溶融するために粒子表面に酸化物を形
成しやすいためであり、フレ−ム溶射では粒子の速度が
不十分であるためである。
【0009】また、特公昭56−1978号公報では溶
射層が二重構造となっており、かつ、溶射もプラズマ溶
射であって本発明の超高速フレーム溶射と異なってい
る。次に、特開平1−186245号公報や特公昭3−
37454号公報のように、下地メッキにNi合金を採
用する場合には、下地メッキ層と溶射皮膜層との界面に
おける密着性に問題がある。即ち、下地層の硬度が高い
ほど、溶射粒子の「食い込み」が減り、機械的接合力が
弱まって界面の密着強度は低くなる傾向のあることを本
発明者らは知見している。さらに、特公平6−3696
3号公報のように、下地層を介在させないで溶射層を直
接鋳型表面に被覆する場合には、熱膨張係数の差による
熱応力が発生し溶射層の剥離のおそれがある。
射層が二重構造となっており、かつ、溶射もプラズマ溶
射であって本発明の超高速フレーム溶射と異なってい
る。次に、特開平1−186245号公報や特公昭3−
37454号公報のように、下地メッキにNi合金を採
用する場合には、下地メッキ層と溶射皮膜層との界面に
おける密着性に問題がある。即ち、下地層の硬度が高い
ほど、溶射粒子の「食い込み」が減り、機械的接合力が
弱まって界面の密着強度は低くなる傾向のあることを本
発明者らは知見している。さらに、特公平6−3696
3号公報のように、下地層を介在させないで溶射層を直
接鋳型表面に被覆する場合には、熱膨張係数の差による
熱応力が発生し溶射層の剥離のおそれがある。
【0010】従って、本発明の目的は溶射後のフュ−ジ
ング処理無くても密着性が高く、皮膜が剥離しない連続
鋳続用の鋳型への溶射方法と鋳型を提供することであ
る。また、この技術でNi基自溶性合金と同等若しくは
これよりも硬くて耐摩耗性の優れた連続鋳続用の鋳型へ
の溶射技術を提供することである。
ング処理無くても密着性が高く、皮膜が剥離しない連続
鋳続用の鋳型への溶射方法と鋳型を提供することであ
る。また、この技術でNi基自溶性合金と同等若しくは
これよりも硬くて耐摩耗性の優れた連続鋳続用の鋳型へ
の溶射技術を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは次の通りである。 (1)連続鋳造用鋳型の溶射方法において、銅または銅
合金からなる鋳型表面の一部或いは全部に厚み0.05
〜2mmのNi電気メッキを施した後、前記Ni電気メッ
キ表面に粗度がRmax =30〜50μmのブラスト処理
を行い、鋳型を100℃以上、250℃以下に加熱し、
次いで厚み0.1〜1mmのNi基自溶性合金あるいはW
C−Co合金を溶射し、フュ−ジング処理を施さなくて
も密着性が良好で、被膜が剥離しないことを特徴とする
連続鋳造用鋳型への溶射方法。 (2)Ni基自溶性合金の成分がNi=66〜76%、
Cr=15〜20%、B=3〜5%、Si=3〜5%、
C=0.8〜1.2%、Fe=2〜3%および残部不可
避的な不純物であるか、あるいはWC−Co成分がCo
=12〜20wt%、WC=80〜88wt%および残部が
不可避的な不純物であることを特徴とする請求項1記載
の連続鋳造用鋳型への溶射方法。 (3)溶射する際、溶射ガン出口から鋳型表面(Niメ
ッキ部)までの距離を150mm〜300mmに、フレ−ム
の速度を1300m/S 〜2300m/s に、原料粉末の供
給量を60〜120g/min にして溶射することを特徴と
する(1)又は(2)記載の連続鋳造用鋳型への溶射方
法。 (4)酸素と灯油とを混合してフレ−ム溶射することを
特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の連続鋳造
用鋳型への溶射方法。 (5)銅または銅合金からなる鋳型表面の一部或いは全
部に、厚み0.05〜2mmのNi電気メッキを形成し、
該Ni電気メッキ層上に、Ni=66〜76%、Cr=
15〜20%、B=3〜5%、Si=3〜5%、C=
0.8〜1.2%、Fe=2〜3%および残部不可避的
な不純物からなるNi基自溶性合金あるいはCo=12
〜20wt%、WC=80〜88wt%および残部が不可避
的な不純物であるWC−Co合金の皮膜を厚み0.1〜
1mmにて超高速フレーム溶射で形成したことを特徴とす
る連続鋳造用鋳型。
るところは次の通りである。 (1)連続鋳造用鋳型の溶射方法において、銅または銅
合金からなる鋳型表面の一部或いは全部に厚み0.05
〜2mmのNi電気メッキを施した後、前記Ni電気メッ
キ表面に粗度がRmax =30〜50μmのブラスト処理
を行い、鋳型を100℃以上、250℃以下に加熱し、
次いで厚み0.1〜1mmのNi基自溶性合金あるいはW
C−Co合金を溶射し、フュ−ジング処理を施さなくて
も密着性が良好で、被膜が剥離しないことを特徴とする
連続鋳造用鋳型への溶射方法。 (2)Ni基自溶性合金の成分がNi=66〜76%、
Cr=15〜20%、B=3〜5%、Si=3〜5%、
C=0.8〜1.2%、Fe=2〜3%および残部不可
避的な不純物であるか、あるいはWC−Co成分がCo
=12〜20wt%、WC=80〜88wt%および残部が
不可避的な不純物であることを特徴とする請求項1記載
の連続鋳造用鋳型への溶射方法。 (3)溶射する際、溶射ガン出口から鋳型表面(Niメ
ッキ部)までの距離を150mm〜300mmに、フレ−ム
の速度を1300m/S 〜2300m/s に、原料粉末の供
給量を60〜120g/min にして溶射することを特徴と
する(1)又は(2)記載の連続鋳造用鋳型への溶射方
法。 (4)酸素と灯油とを混合してフレ−ム溶射することを
特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の連続鋳造
用鋳型への溶射方法。 (5)銅または銅合金からなる鋳型表面の一部或いは全
部に、厚み0.05〜2mmのNi電気メッキを形成し、
該Ni電気メッキ層上に、Ni=66〜76%、Cr=
15〜20%、B=3〜5%、Si=3〜5%、C=
0.8〜1.2%、Fe=2〜3%および残部不可避的
な不純物からなるNi基自溶性合金あるいはCo=12
〜20wt%、WC=80〜88wt%および残部が不可避
的な不純物であるWC−Co合金の皮膜を厚み0.1〜
1mmにて超高速フレーム溶射で形成したことを特徴とす
る連続鋳造用鋳型。
【0012】
【発明の実施の形態】鋳型表面へ溶射を行う場合、先ず
Ni電気メッキは鋳型表面を酸洗した後、速やかにメッ
キ浴中に鋳型を入れ、鋳型に通電して行う。メッキ厚み
は使用環境に準じて決定されるが0.05mm〜2mmにす
る。下限はメッキ後のブラスト処理によってメッキの一
部が削り取られても銅が表面に露出させないため、また
上限は経済的な理由による。
Ni電気メッキは鋳型表面を酸洗した後、速やかにメッ
キ浴中に鋳型を入れ、鋳型に通電して行う。メッキ厚み
は使用環境に準じて決定されるが0.05mm〜2mmにす
る。下限はメッキ後のブラスト処理によってメッキの一
部が削り取られても銅が表面に露出させないため、また
上限は経済的な理由による。
【0013】次いで、溶射前にブラスト処理を行う。ブ
ラストではSiC、アルミナ、鉄などのグリッドを5kg
f/cm2 程度の圧力でメッキ表面に吹き付けるが、如何な
るグリッドの種類や圧力であっても最終的にメッキ表面
に粗度Rmax =30〜50μmの凹凸を形成すればよ
い。この凹凸によって皮膜とメッキの接触面積が広くな
るためにアンカリング効果=機械的結合が強化される。
ここで粗度がRmax が30μmより低くなるとアンカリ
ング効果が不十分であるために密着強度が低下し、一
方、Rmax が50μmより高くなると粒子がメッキ凹部
の底に粉末が十分に入らずメッキと皮膜に未接合部が形
成されるために粗度はRmax =30〜50μmにする。
ラストではSiC、アルミナ、鉄などのグリッドを5kg
f/cm2 程度の圧力でメッキ表面に吹き付けるが、如何な
るグリッドの種類や圧力であっても最終的にメッキ表面
に粗度Rmax =30〜50μmの凹凸を形成すればよ
い。この凹凸によって皮膜とメッキの接触面積が広くな
るためにアンカリング効果=機械的結合が強化される。
ここで粗度がRmax が30μmより低くなるとアンカリ
ング効果が不十分であるために密着強度が低下し、一
方、Rmax が50μmより高くなると粒子がメッキ凹部
の底に粉末が十分に入らずメッキと皮膜に未接合部が形
成されるために粗度はRmax =30〜50μmにする。
【0014】溶射前に鋳型全体を100℃以上、250
℃以下に加熱する。この温度は結露を防ぐために100
℃以上に、鋳型素材の銅あるいは銅合金の熱変形、熱影
響(再結晶など)を防ぐために250℃以下にする必要
がある。
℃以下に加熱する。この温度は結露を防ぐために100
℃以上に、鋳型素材の銅あるいは銅合金の熱変形、熱影
響(再結晶など)を防ぐために250℃以下にする必要
がある。
【0015】このようなブラスト処理をした後、皮膜の
厚みが0.1〜1mmのNi基自溶性合金、あるいはWC
−Co合金を溶射する。厚みは耐摩耗効果を得るために
は0.1mm以上に、また溶射中の剥離や鋳造時の熱応力
による剥離をさせないために1mm以下にすることが必要
である。
厚みが0.1〜1mmのNi基自溶性合金、あるいはWC
−Co合金を溶射する。厚みは耐摩耗効果を得るために
は0.1mm以上に、また溶射中の剥離や鋳造時の熱応力
による剥離をさせないために1mm以下にすることが必要
である。
【0016】また、溶射材料としては熱処理無しに緻密
な皮膜を得るためにNi基自溶性合金を用いる。Niは
他の成分を固溶し、炭化物などの化合物とのヌレ性に優
れ、強靭な母相になる。Niが66%未満では脆性が急
激に落ち、また、76%超では硬度が落ちるためNiの
組成は66〜76%にする。
な皮膜を得るためにNi基自溶性合金を用いる。Niは
他の成分を固溶し、炭化物などの化合物とのヌレ性に優
れ、強靭な母相になる。Niが66%未満では脆性が急
激に落ち、また、76%超では硬度が落ちるためNiの
組成は66〜76%にする。
【0017】このNi母相にCr、B、Si、Fe、C
を添加する。CはCr(Cr2 C3 )、B(B4 C)、
Si(SiC)、Fe(Fe3 Cなど)と炭化物を形成
し、硬度を向上させる。0.8%未満では硬度が低く、
1.2%超で靭性が低下するためCの量は0.8〜1.
2%にする。
を添加する。CはCr(Cr2 C3 )、B(B4 C)、
Si(SiC)、Fe(Fe3 Cなど)と炭化物を形成
し、硬度を向上させる。0.8%未満では硬度が低く、
1.2%超で靭性が低下するためCの量は0.8〜1.
2%にする。
【0018】Bは酸化物(B2 O3 )を形成し、母相の
融点を下げる。また、硬質粒子である炭化物を形成し耐
摩耗性を向上させる。3%未満では酸化物の生成が多く
硬度が不十分である。また、5%超では脆性が低下する
ためBの量は3〜5%にする。
融点を下げる。また、硬質粒子である炭化物を形成し耐
摩耗性を向上させる。3%未満では酸化物の生成が多く
硬度が不十分である。また、5%超では脆性が低下する
ためBの量は3〜5%にする。
【0019】SiはBと同様に酸化物(SiO2 )を形
成し母相の融点を下げ、炭化物は耐摩耗性を向上させ
る。3%未満では溶融時の流動性が落ち、フュ−ジング
後に皮膜内に気孔が残留する(但し、本発明の場合はフ
ュ−ジング処理を行わない、融点を下げる効果にのみ必
要である)。また、5%超では脆性が低下するためSi
の量は3〜5%にする。
成し母相の融点を下げ、炭化物は耐摩耗性を向上させ
る。3%未満では溶融時の流動性が落ち、フュ−ジング
後に皮膜内に気孔が残留する(但し、本発明の場合はフ
ュ−ジング処理を行わない、融点を下げる効果にのみ必
要である)。また、5%超では脆性が低下するためSi
の量は3〜5%にする。
【0020】Feは固溶体炭化物を形成し、耐摩耗性を
向上させる。2%未満では硬度が低く、3%超では脆性
は低下するためFeの量は2〜3%にする。
向上させる。2%未満では硬度が低く、3%超では脆性
は低下するためFeの量は2〜3%にする。
【0021】CrはNiに固溶し、且つ表面に酸化物
(Cr2 O3 )を形成し耐食性を向上させる。また、高
温での摩耗性に優れた炭化物を形成する。Crの量は2
0%超では脆性が落ち、また、15%未満では硬度が低
いため15〜20%にする。
(Cr2 O3 )を形成し耐食性を向上させる。また、高
温での摩耗性に優れた炭化物を形成する。Crの量は2
0%超では脆性が落ち、また、15%未満では硬度が低
いため15〜20%にする。
【0022】上記以外の粉末製造時に混入する酸素など
の不純物は、脆性の低下を防ぐため0.02%未満にす
ることが好ましい。
の不純物は、脆性の低下を防ぐため0.02%未満にす
ることが好ましい。
【0023】また、Ni基自溶性合金に代えてNi基自
溶性合金よりも摩耗性を向上させるため、炭化物量の多
くかつ被膜強度の高いWC−Co系サ−メットが優れて
いる。ここでCo量が12〜20wt%であるのは12wt
%以下では被膜の強度が劣化し、20wt%では摩耗性が
著しく低下するためである。
溶性合金よりも摩耗性を向上させるため、炭化物量の多
くかつ被膜強度の高いWC−Co系サ−メットが優れて
いる。ここでCo量が12〜20wt%であるのは12wt
%以下では被膜の強度が劣化し、20wt%では摩耗性が
著しく低下するためである。
【0024】溶射中のガス条件としてはフレ−ムの速度
を1300m/s 〜2300m/s にする必要がある。フレ
−ムの速度が上がると溶射粒子の速度も上がり、基板と
の衝突時に粒子の基板への噛み込み、言い替えるとアン
カリング効果が高くなるために密着性が上昇する。ま
た、粒子の速度が高いと衝突時に運動エネルギ−から変
換される熱エネルギ−が増加し、基板側の最表面を溶融
させるために密着性が向上する。この密着性を確保する
のに必要なフレ−ム速度は1300m/s 以上である。一
方、現状の装置の構造上からフレ−ムの最高速度は23
00m/s 以下と制限される。この時、溶射ガンから鋳型
までの距離が300mmを超えると溶射粒子が減速し、1
50mm以下では溶射ガンへの影響があるため、この距離
は150〜300mmにすることが好ましい。また、溶射
材料の粉末供給量は60g/min 未満ではコスト高にな
り、120g/min 超では溶射ガンのノズル内壁へのスピ
ッティングや被膜中の残留応力が過大になるため、供給
量は60〜120g/min にする必要がある。
を1300m/s 〜2300m/s にする必要がある。フレ
−ムの速度が上がると溶射粒子の速度も上がり、基板と
の衝突時に粒子の基板への噛み込み、言い替えるとアン
カリング効果が高くなるために密着性が上昇する。ま
た、粒子の速度が高いと衝突時に運動エネルギ−から変
換される熱エネルギ−が増加し、基板側の最表面を溶融
させるために密着性が向上する。この密着性を確保する
のに必要なフレ−ム速度は1300m/s 以上である。一
方、現状の装置の構造上からフレ−ムの最高速度は23
00m/s 以下と制限される。この時、溶射ガンから鋳型
までの距離が300mmを超えると溶射粒子が減速し、1
50mm以下では溶射ガンへの影響があるため、この距離
は150〜300mmにすることが好ましい。また、溶射
材料の粉末供給量は60g/min 未満ではコスト高にな
り、120g/min 超では溶射ガンのノズル内壁へのスピ
ッティングや被膜中の残留応力が過大になるため、供給
量は60〜120g/min にする必要がある。
【0025】ここでフレ−ムを発生させるための燃焼ガ
スとして従来はアセチレンやプロパンが用いられていた
が、燃焼エネルギ−を向上させるために灯油を用いるこ
とが好ましい。この場合の灯油(ケロシン)の量は15
〜40l/hour、酸素の流量50〜65m3 /hour(圧力
13〜18bar )にする。この時フレ−ム速度を130
0m/s 以上にするため、灯油の量が15LPH 、酸素の流
量が50m3 /hour以上必要である。また、溶射ガンの
冷却能力から灯油の量や酸素の流量が多すぎるとガン損
傷が発生すること、および皮膜内部の圧縮応力が高くな
りすぎるため、灯油量は40LPH 、酸素流量は65m3
/hour未満にする必要がある。
スとして従来はアセチレンやプロパンが用いられていた
が、燃焼エネルギ−を向上させるために灯油を用いるこ
とが好ましい。この場合の灯油(ケロシン)の量は15
〜40l/hour、酸素の流量50〜65m3 /hour(圧力
13〜18bar )にする。この時フレ−ム速度を130
0m/s 以上にするため、灯油の量が15LPH 、酸素の流
量が50m3 /hour以上必要である。また、溶射ガンの
冷却能力から灯油の量や酸素の流量が多すぎるとガン損
傷が発生すること、および皮膜内部の圧縮応力が高くな
りすぎるため、灯油量は40LPH 、酸素流量は65m3
/hour未満にする必要がある。
【0026】
実施例1(鋳型への溶射方法) 幅2600mm×高さ900mmの長辺鋳型の下端部(高さ
350mm)への溶射条件を以下に記す。 ・Ni電気メッキ:従来の手法と同様に鋳型表面を酸洗
した後、速やかにメッキ浴中に浸し、鋳型に通電し平均
厚み2mmのNiメッキを形成する。 ・ブラスト処理 :SiCグリッドを圧力5kgf/cm2 で
先のNiメッキ表面に吹き付ける。ブラスト処理後のメ
ッキ表面の粗度はRmax=32〜45であった。 ・溶射 :酸素流量 =57m3 /hour(圧力=13bar ) :灯油量 =23l/hour :粉末供給ガス流量=1.4 m3 /hour :粉末供給速度 =7kg/hour :フレ−ム速度 =1900m/s :溶射距離 =200mm 溶射材料 =溶射材料の成分 皮膜厚み =0.45mm 溶射材料(表1)
350mm)への溶射条件を以下に記す。 ・Ni電気メッキ:従来の手法と同様に鋳型表面を酸洗
した後、速やかにメッキ浴中に浸し、鋳型に通電し平均
厚み2mmのNiメッキを形成する。 ・ブラスト処理 :SiCグリッドを圧力5kgf/cm2 で
先のNiメッキ表面に吹き付ける。ブラスト処理後のメ
ッキ表面の粗度はRmax=32〜45であった。 ・溶射 :酸素流量 =57m3 /hour(圧力=13bar ) :灯油量 =23l/hour :粉末供給ガス流量=1.4 m3 /hour :粉末供給速度 =7kg/hour :フレ−ム速度 =1900m/s :溶射距離 =200mm 溶射材料 =溶射材料の成分 皮膜厚み =0.45mm 溶射材料(表1)
【表1】 ・溶射後の熱変形量:鋳型の両端(幅2600mm)を直
線で結んだ線と中心部のたわみ量の変化で定義した変形
量は80μm以下であった。
線で結んだ線と中心部のたわみ量の変化で定義した変形
量は80μm以下であった。
【0027】以上の条件で作製した溶射鋳型を実際の鋳
型として用い、150トンの鋳造を400チャ−ジ行
い、従来から用いていた鋳型表面に厚さ30μmのCr
メッキを施している鋳型と比較した。その結果、下端部
の摩耗量は1/3に改善された。
型として用い、150トンの鋳造を400チャ−ジ行
い、従来から用いていた鋳型表面に厚さ30μmのCr
メッキを施している鋳型と比較した。その結果、下端部
の摩耗量は1/3に改善された。
【0028】実施例2(鋳型への溶射方法) 幅250mm×高さ900mmの短辺鋳型の下端部(高さ5
00mm)への溶射条件を以下に記す。 ・Ni電気メッキ:従来の手法と同様に鋳型表面を酸洗
した後、速やかに下端部(下端から高さ300mmまで)
をメッキ浴中に浸し、鋳型に通電し平均厚み0.8mmの
Niメッキを形成する。 ・ブラスト処理 :SiCグリッド(#30)を圧力6
kgf/cm2 で先のNiメッキ表面に吹き付ける。ブラスト
処理後のメッキ表面の粗度はRmax =31〜45であっ
た。 ・溶射 :ガス 酸素 流量=200l/hour (圧力=15bar ) 灯油 25l/hour フレ−ム速度 2150m/s 溶射距離 280mm 溶射材料(表2)
00mm)への溶射条件を以下に記す。 ・Ni電気メッキ:従来の手法と同様に鋳型表面を酸洗
した後、速やかに下端部(下端から高さ300mmまで)
をメッキ浴中に浸し、鋳型に通電し平均厚み0.8mmの
Niメッキを形成する。 ・ブラスト処理 :SiCグリッド(#30)を圧力6
kgf/cm2 で先のNiメッキ表面に吹き付ける。ブラスト
処理後のメッキ表面の粗度はRmax =31〜45であっ
た。 ・溶射 :ガス 酸素 流量=200l/hour (圧力=15bar ) 灯油 25l/hour フレ−ム速度 2150m/s 溶射距離 280mm 溶射材料(表2)
【表2】
【0029】以上の条件で作製した溶射鋳型を実際の鋳
型として用い、150トンの鋳造を800チャ−ジ行
い、従来から用いていた鋳型表面に厚さ30μmのCr
メッキを施している鋳型と比較した。その結果、下端部
の摩耗量は1/4に改善された。
型として用い、150トンの鋳造を800チャ−ジ行
い、従来から用いていた鋳型表面に厚さ30μmのCr
メッキを施している鋳型と比較した。その結果、下端部
の摩耗量は1/4に改善された。
【0030】
【発明の効果】本発明により熱変形は無く耐摩耗性の優
れた鋳型の製造が可能となり、従来の鋳型よりも寿命が
伸びたことから鋳型の維持に要するコストの大幅な削減
が可能となった。
れた鋳型の製造が可能となり、従来の鋳型よりも寿命が
伸びたことから鋳型の維持に要するコストの大幅な削減
が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 4/10 C23C 4/10 C25D 3/12 C25D 3/12 7/00 7/00 F (72)発明者 北口 三郎 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 小原 昌弘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 佐藤 信治 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 津村 康浩 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 竜口 得 福岡県北九州市小倉南区新曽根5番1号 三島光産株式会社機工事業本部内 (72)発明者 梅山 祐登 福岡県北九州市小倉南区新曽根5番1号 三島光産株式会社機工事業本部内 (72)発明者 山本 圭祐 福岡県北九州市小倉南区新曽根5番1号 三島光産株式会社機工事業本部内
Claims (5)
- 【請求項1】 連続鋳造用鋳型の溶射方法において、銅
または銅合金からなる鋳型表面の一部或いは全部に厚み
0.05〜2mmのNi電気メッキを施した後、前記Ni
電気メッキ表面に粗度がRmax =30〜50μmのブラ
スト処理を行い、鋳型を100℃以上、250℃以下に
加熱し、次いで厚み0.1〜1mmのNi基自溶性合金あ
るいはWC−Co合金を溶射し、フュ−ジング処理を施
さなくても密着性が良好で、被膜が剥離しないことを特
徴とする連続鋳造用鋳型への溶射方法。 - 【請求項2】 Ni基自溶性合金の成分がNi=66〜
76%、Cr=15〜20%、B=3〜5%、Si=3
〜5%、C=0.8〜1.2%、Fe=2〜3%および
残部不可避的な不純物であるか、あるいはWC−Co成
分がCo=12〜20wt%、WC=80〜88wt%およ
び残部が不可避的な不純物であることを特徴とする請求
項1記載の連続鋳造用鋳型への溶射方法。 - 【請求項3】 溶射する際、溶射ガン出口から鋳型表面
(Niメッキ部)までの距離を150mm〜300mmに、
フレ−ムの速度を1300m/S 〜2300m/s に、原料
粉末の供給量を60〜120g/min にして溶射すること
を特徴とする請求項1又は2記載の連続鋳造用鋳型への
溶射方法。 - 【請求項4】 酸素と灯油とを混合してフレ−ム溶射す
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の
連続鋳造用鋳型への溶射方法。 - 【請求項5】 銅または銅合金からなる鋳型表面の一部
或いは全部に、厚み0.05〜2mmのNi電気メッキを
形成し、該Ni電気メッキ層上に、Ni=66〜76
%、Cr=15〜20%、B=3〜5%、Si=3〜5
%、C=0.8〜1.2%、Fe=2〜3%および残部
不可避的な不純物からなるNi基自溶性合金あるいはC
o=12〜20wt%、WC=80〜88wt%および残部
が不可避的な不純物であるWC−Co合金の皮膜を厚み
0.1〜1mmにて超高速フレーム溶射で形成したことを
特徴とする連続鋳造用鋳型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3624196A JPH09228071A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 連続鋳造用鋳型への溶射方法及び連続鋳造用鋳型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3624196A JPH09228071A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 連続鋳造用鋳型への溶射方法及び連続鋳造用鋳型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228071A true JPH09228071A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12464284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3624196A Withdrawn JPH09228071A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 連続鋳造用鋳型への溶射方法及び連続鋳造用鋳型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09228071A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100347605B1 (ko) * | 1998-12-14 | 2002-09-18 | 주식회사 포스코 | 고온 내마모성 용사합금을 사용한 연주몰드의 용사코팅방법 |
JP2007332462A (ja) * | 2000-12-12 | 2007-12-27 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置の再生方法,プラズマ処理容器内部材,プラズマ処理容器内部材の製造方法及びプラズマ処理装置 |
CN102794417A (zh) * | 2011-05-24 | 2012-11-28 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种用于连铸结晶器铜板表面的金属陶瓷涂层及制备工艺 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP3624196A patent/JPH09228071A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100347605B1 (ko) * | 1998-12-14 | 2002-09-18 | 주식회사 포스코 | 고온 내마모성 용사합금을 사용한 연주몰드의 용사코팅방법 |
JP2007332462A (ja) * | 2000-12-12 | 2007-12-27 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置の再生方法,プラズマ処理容器内部材,プラズマ処理容器内部材の製造方法及びプラズマ処理装置 |
CN102794417A (zh) * | 2011-05-24 | 2012-11-28 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种用于连铸结晶器铜板表面的金属陶瓷涂层及制备工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |