JPH09225978A - 発泡部と非発泡部とを有する成形品及びその成形方法 - Google Patents

発泡部と非発泡部とを有する成形品及びその成形方法

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JPH09225978A
JPH09225978A JP8036225A JP3622596A JPH09225978A JP H09225978 A JPH09225978 A JP H09225978A JP 8036225 A JP8036225 A JP 8036225A JP 3622596 A JP3622596 A JP 3622596A JP H09225978 A JPH09225978 A JP H09225978A
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JP
Japan
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foamed
mold
section
resin
fixed
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Pending
Application number
JP8036225A
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English (en)
Inventor
Tome Ogawa
止 小川
Kazuo Yajima
和男 矢島
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程や部品管理の手間を削減でき、生産性を
向上できる発泡部と非発泡部とを有する成形品及び成形
方法を提供する。 【解決手段】 例えばドアトリムを例にとると、芯材を
成形する金型の構造を、発泡体を接着することが必要さ
れる部分を可動分割型とし、これらの分割された部分が
発泡層形成のために開く型構造とすることによって発泡
体を芯材と一体で成形することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡部と非発泡部
とを有する成形品及びその成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発泡部と非発泡部とを有する成形
品としては、例えば図11に示すような断面を持つドア
トリム部品がある。この部品は、射出成形等で得られた
非発泡のトリム芯材101に発泡成形体102を接着剤
等ではりつけ固定することによって得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の部品においては、芯材と発泡体を別々に成形し、さら
に接着剤を塗布して固定するという手順を経るため、工
程が複雑になって組立に時間がかかり、さらに個々の部
品の保管・搬送が必要であるという問題点があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に鑑み、
工程や部品管理の手間を削減でき、生産性を向上できる
発泡部と非発泡部とを有する成形品及び成形方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、例えばドアトリムを例にとると、芯
材を成形する金型の構造を、発泡体を接着することが必
要される部分を可動分割型とし、これらの分割された部
分が発泡層形成のために開く型構造とすることによって
発泡体を芯材と一体で成形することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】本発明による成形品の例を図1に示す。
【0008】本発明による成形品では、発泡材を含む樹
脂を用いて、型の一部を移動して拡大されたキャビティ
において樹脂を発泡させることができる構造を有する型
を用いた成形方法により、発泡部2と非発泡部1を有す
る成形品が一度に得られる。このとき、発泡させる部分
のキャビティ厚さを発泡させない部分より厚くしたり、
発泡させる部分のキャビティに接続するゲートを設けた
りすることによって、発泡状態を向上させることができ
る。
【0009】図2は、2箇所に発泡部分を有する成形品
を成形するための金型の断面の模式図である。この金型
の構成は、成形機の固定側取付板11に取付けられた固
定側プレート12と、固定側型本体13と、可動側取付
板21に取付けられた可動側プレート22と、可動側型
本体23と、成形機の突き出し機構のロッド31を受け
るストップピン32と、エジェクタプレート33と、エ
ジェクタプレート33に固定され金型開閉方向に動くエ
ジェクタロッド34と、エジェクタロッド34と固定側
型本体13を連動させるための固定側型本体13に固定
されたピン14と、エジェクタロッド34とピン35を
介して連動しかつ可動側型本体23に固定された支点2
4のまわりに回転自在な斜めロッド41と、斜めロッド
41とピン42を介して連動しかつ可動側プレート22
とばね機構43を介して接続された発泡部プレート44
と、発泡部型本体45と、エジェクタロッド34とピン
35を介して連動する固定側エジュクタロッド51と、
固定側エジェクタプレート52と、エジェクタピン53
と、リターンピン54とからなる。
【0010】図2は金型を閉じて発泡材を含む樹脂が射
出された直後の状態を示しており、樹脂はスプルー3か
らランナー4、ゲート5を通って発泡部を形成するキャ
ビティ6、さらに非発泡部を形成するキャビティ7へ流
入する。
【0011】次に、この金型の動作について説明する。
図2の状態において、厚さの薄いキャビティ7において
は樹脂が金型表面に付着し熱を奪われ急冷されることに
より、発泡を伴わない固化層が形成される。一方厚さの
厚いキャビティ6においては金型と接している部分の樹
脂は厚さの薄いキャビティ7の部分と同様に発泡してい
ないスキン層を形成するが、中央部の樹脂はまだ溶融状
態で圧力を受けており、未発泡の状態である。
【0012】この状態から突き出し機構を作動させた状
態を図3に示す。ロッド31が固定型方向に移動するこ
とにより、ストップピン32、可動側エジェクタプレー
ト33およびエジェクタロッド34が固定型方向に移動
し、ピン35を介して斜めロッド41が回転中心24回
りに回転する。このとき、ピン42を介して、バネ機構
43を縮めながら発泡部プレート44と、発泡部型本体
45が後退し、成形品の発泡部分8を形成する。
【0013】次に型開きの動作について説明する。可動
型全体を開く動作の途中の状態を図4に示す。エジェク
タロッド34に固定されたピン36が固定側エジェクタ
ロッド51に設けられたガイド穴の最も可動側に移動し
ており、ここから固定側の突き出し動作が始まる。
【0014】さらに可動型が開き、可動側の突き出し動
作が終了した状態を図5に示す。エジェクタロッド34
に固定されたピン36が、固定側エジェクタロッド5
1、固定側エジェクタプレート52、エジェクタピン5
3、リターンピン54からなる固定側の突き出し機構全
体を可動側に移動させ、固定側エジェクタプレート52
が固定側型13に設けられた空間の最も可動側まで移動
し、止まっている状態になっている。ここで成型品が突
き出され、取り出し可能になる。またこのとき固定側型
13に固定されたピン14はエジェクタロッド34に設
けられた穴の最も固定側に位置しており、ここから固定
側型13の可動側への移動が始まる。
【0015】可動型が最も開き、固定側型13が可動側
へ移動した状態を図6に示す。この時点でスプルー3、
ランナー4、ゲート5などを型内から取り出すことがで
きる。
【0016】次に型閉じの動作について説明する。図6
の状態からスプルー3、ランナー4、ゲート5などを取
り出し、可動型を固定側へ移動した状態を図7に示す。
固定側型13、固定側エジェクタ機構51〜54などは
動かないため、ピン14およびピン36はそれぞれロッ
ド34および51に設けられたガイド穴の途中に移動す
る。この時点で突き出し機構のロッド31を戻した状態
が図8であり、バネ機構43が伸びて元の状態に戻るこ
とによってプレート44および発泡部成形型45が発泡
前の位置に戻る。同時に、可動側の突き出し機構32,
33,34は突き出し前の位置に戻る。
【0017】図9は、型閉じが進行し、可動側型23と
リターンピン54が接触し、固定側の突き出し機構51
〜54が戻り始める状態を示す。この後可動側型23が
リターンピン54を押すことにより、固定側突き出し機
構51〜54が固定側型13に対して固定側に移動す
る。
【0018】図10は、さらに型閉じが進行し、固定側
の突き出し機構51〜54が突き出し前の位置に戻った
状態を示す。この時点で樹脂流入時のキャビティが形成
されている。この後、さらに可動側板を固定側に移動さ
せることによって、固定側取付板12と固定側型13が
閉じてランナー部の樹脂流路が形成され、成形可能な状
態、すなわち図2で樹脂の入っていない状態になる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発泡部と非発泡部とを有する樹脂成形品を、一度の形成
で得ることができる。図1に示す自動車のドアトリムの
ような本発明の成形品の場合、図11に示す従来の成形
品のように、別々に成形し接着材などで接合している場
合に比べ工程や部品管理の手間を削減でき、生産性を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による部品の実施の形態を示す図であ
る。
【図2】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、樹脂を射出して充填された直後の状態を示す
図である。
【図3】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、突き出し機構を用いて金型を一部移動するこ
とによりキャビティを拡大し、樹脂が発泡した直後の状
態を示す図である。
【図4】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、可動型全体を開く途中の状態を示す図であ
る。
【図5】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、可動型全体を開く途中に固定側の突き出し機
構が作動して成形品を突き出した状態を示す図である。
【図6】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、可動型全体を開いてランナーを取り出した状
態を示す図である。
【図7】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、可動型全体を閉じる途中の状態を示す図であ
る。
【図8】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、可動型全体を閉じる途中に突き出し機構を戻
し、バネ機構により発泡部を形成する型が戻った状態を
示す。可動型全体を閉じる途中の状態を示す。
【図9】本発明による成形方法の実施の形態を示す模式
図であり、可動型全体を閉じる途中に固定側の突き出し
機構が戻り動作を開始した状態を示す。
【図10】本発明による成形方法の実施の形態を示す模
式図であり、可動型全体を閉じる途中に固定側の突き出
し機構が戻り動作を完了した状態を示す。
【図11】従来技術による部品の例を示す図である。
【符号の説明】
1 部品の非発泡部 2 部品の発泡部 3 スプルー 4 ランナー 5 ゲート 6 未発泡の発泡部 7 非発泡部 8 発泡後の発泡部 11 成形機の固定側取付板 12 固定側プレート 13 固定側型本体 14 固定側型本体13とエジェクタロッド34とを
接続するピン 21 成形機の可動側取付板 22 可動側プレート 23 可動側型本体 24 斜めロッド41の回転中心の支点 30 成形機の突き出し機構のロッド31が動作中で
あることを示す矢印 31 成形機の突き出し機構のロッド 32 ストップピン 33 エジェクタプレート 34 エジェクタロッド 35 エジェクタロッド34と斜めロッド41とを接
続するピン 36 エジェクタロッド34と固定側エジェクタロッ
ド51とを接続するピン 41 斜めロッド 42 斜めロッド41と発泡部プレート44とを接続
するピン 43 可動側プレート22と発泡部プレート44とを
接続するばね機構 44 発泡部プレート 45 発泡部型本体 51 固定側エジェクタロッド 52 固定側エジェクタプレート 53 エジェクタピン 54 リターンピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡材を含む樹脂を用いて、型の一部を
    移動して拡大されたキャビティにおいて樹脂を発泡させ
    ることができる構造を有する型を用いた成形方法により
    一度に得られる、発泡部と非発泡部とを有する成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1に示した構造を有する型におい
    て、発泡させる部分のキャビティ厚さを発泡させない部
    分のキャビティ厚さより厚くしたことを特徴とする、請
    求項1記載の発泡部と非発泡部とを有する成形品及びそ
    の成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に示した構造を有する型におい
    て、発泡させる部分のキャビティにゲートを設けたこと
    を特徴とする、請求項1及び2に記載の発泡部と非発泡
    部とを有する成形品及びその成形方法。
JP8036225A 1996-02-23 1996-02-23 発泡部と非発泡部とを有する成形品及びその成形方法 Pending JPH09225978A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002127175A (ja) * 2000-10-19 2002-05-08 Moriroku Co Ltd 発泡成形品
JP2007055173A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Daikyoo Nishikawa Kk 樹脂成形体及びそれを備えた自動車のドア
US9708456B2 (en) 2011-01-27 2017-07-18 New Balance Athletics, Inc. Injection molding systems and methods for forming materials used in footwear and materials manufactured by said systems and methods
US9956732B2 (en) 2014-08-06 2018-05-01 New Balance Athletics, Inc. Injection molding systems and methods for forming materials used in footwear and materials manufactured by said systems and methods

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US9956732B2 (en) 2014-08-06 2018-05-01 New Balance Athletics, Inc. Injection molding systems and methods for forming materials used in footwear and materials manufactured by said systems and methods

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Effective date: 20040302