JPH09224356A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH09224356A
JPH09224356A JP8055575A JP5557596A JPH09224356A JP H09224356 A JPH09224356 A JP H09224356A JP 8055575 A JP8055575 A JP 8055575A JP 5557596 A JP5557596 A JP 5557596A JP H09224356 A JPH09224356 A JP H09224356A
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brush
commutator
guide piece
brush holder
side wall
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Masanori Oishi
政則 大石
Koichi Tsuda
廣一 津田
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシホルダを成形する場合に、割型の型合
わせ縁部に生じるバリによる影響を回避して円滑な駆動
を確保し、かつ、ブラシの首振りを防止して作動音が大
きくなるのを防止することのできる回転電機を提供す
る。 【解決手段】 整流子18に対して進退動して整流子1
8に摺接されるブラシ30を保持するブラシホルダ26
を備え、このブラシホルダ26は、ブラシの摺動方向に
沿う第1,第2及び第3の3つの側壁40,42,44
と、第1の側壁40の端部から対向する第2の側壁42
の端部に向けて突出するガイド片46とを備え、第1の
側壁40の内壁面40aの前記整流子18側端部付近
に、成形時のバリが内壁面40aより内方に突出するの
を防止するための第1の凹部60をブラシ30の摺動方
向と交差する方向に形成し、第1の凹部60よりも整流
子18側の位置に、内壁面40aとほぼ面一となるブラ
シ30のガイド面62を突出形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動モータや発電機
等の回転電機に関し、特に、ブラシホルダ内に収納した
ブラシを整流子に対して進退動させて摺接させる回転電
機に関する。
【0002】
【背景技術】一般に、回転電機、例えば電動モータにお
いて、整流子との対向面が開口されたブラシホルダ内に
ブラシを収容可能に保持し、このブラシを整流子に対し
進退動させてブラシの先端面を整流子に摺接させるよう
にしている。
【0003】この場合、ブラシはピグテールを介して電
極端子に接続されるようになっているため、ブラシホル
ダには、このピグテールを挿通させるためのガイドが切
欠き形成されるようになっている。
【0004】そして、このようなガイドが切欠き形成さ
れたブラシホルダを樹脂成形にて成形する場合、割型か
らなる成形型を型合わせすることにより、ガイドを有す
るブラシホルダを成形するようにしている。
【0005】しかし、このように割型を用いてブラシホ
ルダを成形する場合、割型の型合わせ面がブラシホルダ
の内壁面に位置することとなり、樹脂成形時に割型の型
合わせ縁部間に樹脂が侵入し、これがバリとなってブラ
シホルダの内壁面に突出してしまい、この突出したバリ
が邪魔になってブラシの円滑な進退動作が阻害され、電
動モータの駆動が円滑に行われなくなるという問題があ
る。
【0006】そこで、特公平7−1996号公報に示す
ように、割型の型合わせ部分に凹溝の形成部を設け、バ
リ発生部を凹溝内でブラシホルダの内壁面よりも外側に
退避させることで、バリによってブラシの円滑な進退動
作が阻害されるのを防止して、電動モータの駆動を円滑
に行えるようにしたものが知られている。
【0007】また、前記公報には、割型の型合わせ縁部
が、ブラシホルダのブラシ突出端縁に形成される場合、
ブラシホルダのブラシ突出端縁部分で型合わせ縁部がブ
ラシホルダの内壁面外側に退避するように構成すること
で、バリの影響を回避する場合が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の特公平7−19
96号公報に示されるように、ブラシホルダのブラシ突
出端縁に、型合わせ縁部がブラシホルダの内壁面から外
側に退避する部分を形成する場合、型合わせ縁部に生じ
るバリによる影響を回避することが可能であるが、この
バリのための退避部分により、ブラシホルダへのブラシ
の摺動方向における接触距離が退避部分だけ短くなって
しまい、モータ(整流子)の回転時、ブラシの先端がブ
ラシの回転方向に押しつけられて、ブラシの先端がブラ
シとブラシホルダのクリアランス以上に移動して首振り
状態を起こしやすくなり、その結果、モータの作動音が
大きくなってしまうという問題がある。
【0009】本発明は、前述の問題点に着目してなされ
たもので、その目的は、割型からなる成形型を型合わせ
してブラシホルダを成形する場合に、割型の型合わせ縁
部に生じるバリによる影響を回避して円滑な駆動を確保
し、かつ、ブラシの首振りを防止して作動音が大きくな
るのを防止することのできる回転電機を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも整流子との対向
面が開口された合成樹脂製のブラシホルダと、前記ブラ
シホルダに摺動可能に保持され、前記整流子に対して進
退動して、先端面が前記整流子に摺接されるブラシとを
備え、前記ブラシホルダは、前記ブラシの摺動方向に沿
う3つの側面と対向形成された3つの側壁と、前記3つ
の側壁の内対向する2つの側壁の少なくとも一方の側壁
端部から他方の側壁端部に向けて突出し、前記ブラシの
摺動方向に沿う残りの側面に対向するガイド片とを備え
る回転電機において、少なくとも前記ガイド片を有する
側壁内壁面の前記整流子側端部付近に、成形時のバリが
前記内壁面より内方に突出するのを防止するための第1
の凹部を前記ブラシの摺動方向と交差する方向に形成
し、前記第1の凹部よりも整流子側の位置に、前記内壁
面とほぼ面一となるブラシのガイド面を突出形成したこ
とを特徴とする。
【0011】この発明によれば、少なくともガイド片を
有する側壁内壁面のブラシの摺動方向と交差する方向に
形成された第1の凹部によって、成形時のバリがその内
壁面より内方に突出するのを確実に防止することがで
き、ブラシの円滑な進退動を確保して、回転電機の駆動
を円滑に行えるようにすることができ、しかも、第1の
凹部よりも整流子側の位置に形成した内壁面とほぼ面一
となるブラシのガイド面によってブラシをガイドするこ
とで、整流子の回転によってブラシが首振り状態を起こ
すのを防止し、回転電機の作動音が大きくなるのを確実
に防止することができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記ガイド片は、整流子側の端面が前記ガイド片を
有する側壁の整流子側の端面位置よりも前記整流子に対
し後退した位置に形成され、前記第1の凹部は、前記ガ
イド片の整流子側の端面の延長線上に跨って形成される
ことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、ガイド片の整流子側の
端面を側壁の整流子側の端面位置よりも後退した位置に
形成し、第1の凹部をガイド片の端面位置の延長線上に
跨って形成することで、ガイド片の下面を規制する型と
他の部分を規制する型とで容易にガイド片及び第1の凹
部を形成することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
において、前記ブラシホルダは、前記ガイド片の少なく
とも内壁面および前記ガイド片と連なる前記側壁のガイ
ド片対応位置の内壁面を規制する第1の型と、前記第1
の型を覆う第2の型とを有する成形型により成形され、
前記第1の凹部は、前記第1の型および第2の型の互い
の型合せ位置に形成された凸部により形成されることを
特徴とする。
【0015】この発明によれば、第1の型と第2の型の
それぞれの凸部によって第1の凹部を形成し、かつ第2
の型にて第1の凹部に隣接したガイド面を突出形成する
ことができる。従って、2つの型のみで形成することが
でき、型の簡略化、低価格化が可能となる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかにおいて、前記ガイド面の角部の内、少なくとも
前記ブラシの前記ブラシホルダへの挿入方向と対向する
角部に、前記ブラシと係合しない非係合部が形成される
ことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、ガイド面の角部のうち
ブラシホルダへの挿入方向と対向する角部に、非係合部
を形成することで、ブラシのブラシホルダへの挿入時に
ブラシの先端が前記角部に係合して挿入しにくい状態が
生じるのを防止することができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかにおいて、前記ガイド面は、前記整流子の回転方
向下流側に位置する側壁に形成されることを特徴とす
る。
【0019】この発明によれば、ガイド面を整流子の回
転方向下流側に位置する側壁に形成することで、整流子
の回転によってブラシが回転方向に押しつけられても、
ガイド面によってブラシの先端をガイドすることがで
き、ブラシ先端の首振りを確実に防止することができ
る。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかにおいて、前記ガイド片の内壁面外周縁に、成形
時のバリが前記内壁面より内方に突出するのを防止する
ための第2の凹部を形成したことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、ガイド片の内壁面外周
縁に第2の凹部を形成することにより、ガイド片外周縁
に割型の型合わせ縁部が一致する場合でも第2の凹部に
よってバリの位置をガイド片の内壁面位置よりも外方に
退避させることができ、バリによる影響をより確実に回
避することができる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかにおいて、前記対向する2つの側壁に挟まれる側
壁は、前記ガイド片と対応する位置に、前記ガイド片の
内壁面に相応した大きさの貫通孔を有し、前記貫通孔の
縁部に成形時のバリが前記側壁の内壁面より内方に突出
するのを防止するための第3の凹部を形成したことを特
徴とする。
【0023】この発明によれば、ガイド片に相応した大
きさの貫通孔よりガイド片の下面を規制する型を挿入す
ることができ、しかも、貫通孔の縁部に形成した第3の
凹部によって前記貫通孔を貫通する型と他の型との型合
わせ縁部に生じるバリを2つの側壁に囲まれる側壁内壁
面より退避させ、バリによる影響をより一層確実に回避
することができる。
【0024】請求項8記載の発明は、少なくとも整流子
との対向面が開口された合成樹脂製のブラシホルダと、
前記ブラシホルダに摺動可能に保持され、前記整流子に
対して進退動して、先端面が前記整流子に摺接されるブ
ラシとを備え、前記ブラシホルダは、前記ブラシの摺動
方向に沿う3つの側面と対向形成された3つの側壁と、
前記3つの側壁の内対向する2つの側壁の少なくとも一
方の側壁端部から他方の側壁端部に向けて突出し、前記
ブラシの摺動方向に沿う残りの側面に対向するガイド片
とを備える回転電機において、少なくとも前記ガイド片
を有する側壁内壁面の前記整流子側端部に、前記内壁面
とほぼ面一となるブラシのガイド面を残し、前記ガイド
面に隣接させて、成形時のバリが前記内壁面より内方に
突出するのを防止するための第1の凹部を前記ブラシの
摺動方向と交差する方向に形成したことを特徴とする。
【0025】この発明によれば、少なくともガイド片を
有する側壁内壁面の整流子が端部にその内壁面とほぼ面
一となるブラシのガイド面を残しこのガイド面に隣接さ
せて第1の凹部を形成することで、請求項1記載の発明
と同様の作用効果を奏することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0027】図1〜図9は、本発明の一実施の形態に係
る電動モータを示す図である。
【0028】この電動モータ10は、例えば自動車のパ
ワーシートモータとして用いられるもので、図9に示す
ように、回転子12を、ヨーク14と、このヨーク14
に組合せられたモータハウジング16内に貫通収納させ
た状態となっている。
【0029】回転子12は、ヨーク対応部分に図示せぬ
巻き線部を有し、また、モータハウジング16対応部分
に整流子18(図4参照)が設けられた状態となってい
る。
【0030】ヨーク14は、回転子12の巻き線部対応
位置に図示せぬマグネットが設けられると共に、回転子
12の一端部側を回転可能に支持する軸受部(図示せ
ず)が設けられた状態となっている。
【0031】モータハウジング16は、合成樹脂により
成形されるもので、図1〜図3に示すように、回転子1
2の他端側を回転可能に支持する軸受部20と、ヨーク
14への嵌合壁部22と、コネクタ取付部24と、ブラ
シホルダ26とが一体に成形された状態となっている。
【0032】また、ブラシホルダ26は、整流子18の
取付位置を挟んで両側に対向した状態で一対形成された
状態となっている。
【0033】そして、コネクタ取付部24内に一対のコ
ネクタ端子28a、28bが取付けられ、一対のブラシ
ホルダ26に一対のブラシ30が配設された状態となっ
ている。一対のブラシ30は、それぞれ導電用のピグテ
ール32が取付けられ、これらピグテール32が一方で
は、サーミスタ34及びプレートターミナル36を介し
て一方のコネクタ端子28aに接続され、他方でプレー
トターミナル36を介して、他方のコネクタ端子28b
に接続された状態となっている。
【0034】また、各ブラシ30は、それぞれブラシホ
ルダ26によって摺動可能に保持され、スプリング38
によって付勢され、整流子18に対して進退移動して、
先端面30aが整流子18に摺接されるもので、各ブラ
シホルダ26は、図4及び図5に示すように、ブラシ3
0の摺動方向に沿う3つの側面と対向形成された第1、
第2及び第3の3つの側壁40、42及び44と、第1
の側壁40の第3の側壁44と反対側の端部から対向す
る第2の側壁42の端部に向けて突出し、ピグテール3
2の挿通部分を残し、ブラシ30の摺動方向に沿う残り
の側面の一部を覆うガイド片46とを備え、整流子18
との対向面及びその反対側の面が開口され、整流子18
との対向面からブラシ30の先端面30aを突出可能に
している。
【0035】また、第1の側壁40の整流子18側と反
対側の位置には、スプリング38の一端を係合させる係
合部48が切欠き形成され、また、第2の側壁42の整
流子18側と反対側の位置にはスプリング38の他端を
挿通させる切欠部50が形成された状態となっている。
【0036】このようなガイド片46や切欠部50を有
するブラシホルダ26は、ブラシホルダ26を樹脂成形
する場合、図6に示すような、ガイド片46の内壁面4
6a及び第1の側壁40の内壁面40aの内ガイド片4
6相応位置部分を規制するガイド片形成部52及び切欠
部50を形成する切欠部形成部54を有する第1の型5
6と、この第1の型56を覆いブラシホルダ26の他の
部分の各面を規制する第2の型58とを有する2つの割
型からなる成形型を用いて成形することが可能である。
【0037】この場合、第1の型56のガイド片形成部
52と、第2の型58との型合わせ面において樹脂材料
がブラシ30の摺動領域内へはみ出して、バリが生じる
こととなり、特にガイド片形成部52の整流子18側の
側面と第2の型58との型合わせ面にバリが生じると、
ブラシ30の円滑な動作が阻害されることとなるため、
その位置にバリを第1の側壁40の内壁面40aよりも
外方に退避させるための凹部を形成することで、バリに
よる影響をなくすことが可能である。
【0038】この場合ガイド片46の整流子18側の端
面が第1の側壁40の整流子18側の端面と一致する状
態になっていると、第1の側壁40の内壁面40aの整
流子18側の端部に凹部が形成されることとなり、この
凹部側を下流側に回転子を回転させる場合、整流子18
の回転によってブラシ30が凹部側に押しつけられ、首
振り状態が生じて、作動音が大きくなってしまう。
【0039】そこで、ガイド片46の整流子18側の端
面46bを第1の側壁40の整流子18側の端面40b
位置よりも整流子18に対し、後退した位置に形成し、
第1の型56のガイド片形成部52と、第2の型58と
の整流子18側の型合わせ面を第1の側壁40の整流子
18側の端面40b位置よりも後退した位置に設定し、
ガイド片46の整流子18側の端面46b位置の延長線
上にまたがって、第1の凹部60をブラシ30の摺動方
向と交差する方向に形成するようにしている。
【0040】この第1の凹部60は、図7に示すよう
に、第1の型56のガイド片形成部52と、第2の型5
8との型合わせ位置に形成された凸部52a、58aに
より形成され、この型合わせ面位置に発生するバリは、
凸部52a、58aによって形成される第1の凹部60
内に納まるようになっている。
【0041】そして、第1の凹部60よりも整流子18
側の位置に第1の側壁40の内壁面40aとほぼ面一と
なるブラシ30のガイド面62を突出形成した状態とな
っている。
【0042】即ち、第1の側壁40の内壁面40aの整
流子18側の端部にその内壁面40aとほぼ面一となる
ブラシ30のガイド面62を残し、このガイド面62に
隣接させて第1の凹部60を形成した状態となってい
る。
【0043】従って、第1の凹部60によって、この第
1の凹部60内にバリが退避できる状態となっているに
もかかわらず、第1の側壁40のブラシ30との接触距
離をガイド面62によって確実に確保することができ、
整流子18の回転によって、ブラシ30が第1の側壁4
0の内壁面40a側に押しつけられたとしても、首振り
状態となるのを防止することができる。
【0044】一方、第1の型56のガイド片46の下面
を規制する面と、第2の型58との間にも型合わせ面が
位置することとなる。これによって、ガイド片46の成
形時にガイド片46の内壁面46aの外周縁にバリが内
壁面46aより内方に突出することとなる。そこでガイ
ド片46の内壁面46a外周縁にバリを内壁面46aよ
り外方に退避させるための第2の凹部64を形成するこ
とにより、ガイド片46部分でのバリによる影響を防止
するようにしている。
【0045】この第2の凹部64は、ガイド片形成部5
2のガイド片46の下面を規制する面の周縁にコ字状に
突出形成した凸部52bによって形成されるようになっ
ている。
【0046】さらに、ガイド片形成部52が第3の側壁
44を貫通するため、第3の側壁44のガイド片46と
対応する位置に、ガイド片44に相応した大きさの貫通
孔66が形成され、この貫通孔66の縁部にガイド片形
成部52と第2の型58との型合わせ面が位置すること
となり、この貫通孔66の縁部に成形時のバリが第3の
側壁44の内壁面44aよりも内方に突出することとな
る。このため貫通孔66の縁部に第3の凹部68を形成
することで、貫通孔66の縁部に生じるバリを第3の凹
部68内に退避させ、バリによる影響を防止するように
している。
【0047】この第3の凹部68は、図6に示すよう
に、第2の型58の貫通孔66対応部分に突出形成した
凸部58bによって形成されるようになっている。
【0048】また、ブラシホルダ26に対してブラシ3
0は、整流子18側と離れた方向から整流子18側へと
挿入されるようになっており、第1の側壁40の整流子
18側と反対側の端部に面取り部70を形成すると共
に、第2の側壁42の整流子18側と反対側の端部付近
を外側に向けて傾斜させてブラシ30の挿入を容易にし
ている。
【0049】更に、この実施の形態では、図8(A)に
示すように、ガイド面62及び第1の側壁40の内壁面
40aと第1の凹部60とが形成する角部72、74を
それぞれ直角に形成しているが、この角部72、74の
内ブラシ30のブラシホルダ26への挿入方向と対向す
る角部72にブラシ30と係合しない非係合部を形成す
ることで、ブラシ30の先端面30aがエッジ状に形成
されている場合であっても、ブラシ30のブラシホルダ
26に対する挿入を容易に行えるようにすることが好ま
しい。
【0050】例えば、図8(B)に示すように、ブラシ
30の挿入方向と対向する角部72に、面取り状の非係
合部76を形成したり、同図(C)に示すように、角部
72にテーパ状の非係合部76を形成したり、或いは、
同図(D)に示すように角部72R状の非係合部76を
形成することによって、ブラシホルダ26に対するブラ
シ30の挿入が容易となる。
【0051】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の実
施の形態に変形可能である。
【0052】例えば、本実施の形態においては、パワー
シートモータに用いる電動モータについて説明したが、
この例に限らず、各種の電動モータに適用することがで
き、さらには、電動モータに限らず発電機等の回転電機
にも適用することができる。
【0053】また、第1の凹部60及びガイド面62を
第1の側壁40に形成し、この第1の側壁40が回転子
12の回転方向下流側に位置する場合について説明した
が、この例に限らず第2の側壁42が回転子12の回転
方向下流側に位置し、ガイド片46が第2の側壁42に
形成される場合には、第1の凹部60及びガイド面62
を第2の側壁42に形成する必要があり、また、ガイド
片46が第1の側壁40及び第2の側壁42に形成され
ている場合には、少なくとも回転子12の回転方向下流
側に位置する側壁に第1の凹部60及びガイド面62を
形成する必要があり、双方向に回転する場合には、第1
の側壁40及び第2の側壁42の双方に第1の凹部60
及びガイド面62を形成する必要がある。
【0054】更に、ブラシ30と係合しない非係合部7
6を整流子側の角部72に形成しているが、ブラシ30
がブラシホルダ26に対し、整流子18側から挿入され
る場合には、整流子18から離れた位置の角部74に形
成する必要があり、或いは双方の角部72、74に非係
合部76を形成するようにすることも可能である。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる電動モータのモ
ータハウジングにおけるブラシの取付状態を示す斜視図
である。
【図2】図1のブラシの取付状態を示す平面図である。
【図3】図2の状態からブラシを取り除いてブラシホル
ダの状態を示す平面図である。
【図4】ブラシを収容したブラシホルダの状態を示す部
分拡大平面図である。
【図5】ブラシホルダの部分斜視図である。
【図6】ブラシホルダの成形時の状態を示す縦断面図で
ある。
【図7】図6のVII-VII線に沿う断面図である。
【図8】同図(A)〜(D)はそれぞれガイド面の角部
の状態を示す部分断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る電動モータを示す
外観図である。
【符号の説明】
10 電動モータ 18 整流子 26 ブラシホルダ 30 ブラシ 40 第1の側壁 40a 内壁面 42 第2の側壁 44 第3の側壁 44a 内壁面 46 ガイド片 46a 内壁面 52a 凸部 56 第1の型 58 第2の型 58a 凸部 60 第1の凹部 62 ガイド面 64 第2の凹部 66 貫通孔 68 第3の凹部 72 角部 76 非係合部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも整流子との対向面が開口され
    た合成樹脂製のブラシホルダと、前記ブラシホルダに摺
    動可能に保持され、前記整流子に対して進退動して、先
    端面が前記整流子に摺接されるブラシとを備え、 前記ブラシホルダは、前記ブラシの摺動方向に沿う3つ
    の側面と対向形成された3つの側壁と、前記3つの側壁
    の内対向する2つの側壁の少なくとも一方の側壁端部か
    ら他方の側壁端部に向けて突出し、前記ブラシの摺動方
    向に沿う残りの側面に対向するガイド片とを備える回転
    電機において、 少なくとも前記ガイド片を有する側壁内壁面の前記整流
    子側端部付近に、成形時のバリが前記内壁面より内方に
    突出するのを防止するための第1の凹部を前記ブラシの
    摺動方向と交差する方向に形成し、 前記第1の凹部よりも整流子側の位置に、前記内壁面と
    ほぼ面一となるブラシのガイド面を突出形成したことを
    特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ガイド片は、整流子側の端面が前記ガイド片を有す
    る側壁の整流子側の端面位置よりも前記整流子に対し後
    退した位置に形成され、 前記第1の凹部は、前記ガイド片の整流子側の端面の延
    長線上に跨って形成されることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記ブラシホルダは、前記ガイド片の少なくとも内壁面
    および前記ガイド片と連なる前記側壁のガイド片対応位
    置の内壁面を規制する第1の型と、前記第1の型を覆う
    第2の型とを有する成形型により成形され、 前記第1の凹部は、前記第1の型および第2の型の互い
    の型合せ位置に形成された凸部により形成されることを
    特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記ガイド面の角部の内、少なくとも前記ブラシの前記
    ブラシホルダへの挿入方向と対向する角部に、前記ブラ
    シと係合しない非係合部が形成されることを特徴とする
    回転電機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記ガイド面は、前記整流子の回転方向下流側に位置す
    る側壁に形成されることを特徴とする回転電機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記ガイド片の内壁面外周縁に、成形時のバリが前記内
    壁面より内方に突出するのを防止するための第2の凹部
    を形成したことを特徴とする回転電機。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記対向する2つの側壁に挟まれる側壁は、前記ガイド
    片と対応する位置に、前記ガイド片の内壁面に相応した
    大きさの貫通孔を有し、前記貫通孔の縁部に成形時のバ
    リが前記側壁の内壁面より内方に突出するのを防止する
    ための第3の凹部を形成したことを特徴とする回転電
    機。
  8. 【請求項8】 少なくとも整流子との対向面が開口され
    た合成樹脂製のブラシホルダと、前記ブラシホルダに摺
    動可能に保持され、前記整流子に対して進退動して、先
    端面が前記整流子に摺接されるブラシとを備え、 前記ブラシホルダは、前記ブラシの摺動方向に沿う3つ
    の側面と対向形成された3つの側壁と、前記3つの側壁
    の内対向する2つの側壁の少なくとも一方の側壁端部か
    ら他方の側壁端部に向けて突出し、前記ブラシの摺動方
    向に沿う残りの側面に対向するガイド片とを備える回転
    電機において、 少なくとも前記ガイド片を有する側壁内壁面の前記整流
    子側端部に、前記内壁面とほぼ面一となるブラシのガイ
    ド面を残し、前記ガイド面に隣接させて、成形時のバリ
    が前記内壁面より内方に突出するのを防止するための第
    1の凹部を前記ブラシの摺動方向と交差する方向に形成
    したことを特徴とする回転電機。
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JP2002291205A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
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