JPH0922420A - 自動設計・作図装置 - Google Patents

自動設計・作図装置

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JPH0922420A
JPH0922420A JP7169751A JP16975195A JPH0922420A JP H0922420 A JPH0922420 A JP H0922420A JP 7169751 A JP7169751 A JP 7169751A JP 16975195 A JP16975195 A JP 16975195A JP H0922420 A JPH0922420 A JP H0922420A
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Masaki Isogawa
正樹 五十川
Kenji Yoshioka
賢治 吉岡
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 盤(配電盤、端子盤、分電盤等)の自動設計
及び作図装置に関するものであり、部品選択、部品配
置、接続形状の決定、更に作図迄を自動的に行うことが
できる設計・作図装置を提供することを目的とするもの
である。 【構成】 入力手段より入力される設計対象盤に必要な
基本的な部品種を該部品種に対する負荷の関係が判る入
力型式で所定のファイルに書き込み処理をする入力処理
手段と、上記入力処理手段より得られる基本的な部品種
及び入力型式に基づいて、実際に使用する部品とその属
性を決定する前処理手段と、上記のように決定された部
品とその属性データに基づいて、部品の配置と該配置さ
れた部品相互の接続形状を決める配置処理手段と、上記
配置処理手段で得られた位置データに基づいて、必要な
種類の図面を作成する作図処理手段とを備える構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動設計・作図装置に関
し、特に、盤(配電盤、端子盤、分電盤、TV盤)の自
動設計及び作図装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】オフィスビル、各種プラントには給配電に
必要な盤、例えば配電盤、端子盤、分電盤あるいはテレ
ビのフィーダ線を各室に分配するTV盤が設備される。
【0003】このような盤は函体上への遮断機群と遮断
機支持部品群の配置及び各部品の接続形状として設計さ
れ、その結果を図7に示す外形図、図8に示す接続図、
図9に示す制御回路図として表わすようにしている。
【0004】従来この種の盤の設計は青図と呼ばれる客
先仕様を基に、函体の大きさの決定、函体に配置される
各部品の接続相手の決定及び接続形状の決定、更に、各
部品の配置位置の決定を設計者の経験に基づいてすべて
手作業で行い、更に上記各種図面の作成も手作業、ある
いは一部CADシステムを用いて行っている。
【0005】このような設計、作図は特開昭63−30
5467号に制御盤の設計として記載されている、CA
Dシステムを利用して一部を自動化することができる。
すなわち、まず、制御盤の構造的な仕様及び追加ユニッ
トの入力と該追加ユニットのサイズ変更データの入力に
対応して、各ユニットを指定される手順で配置処理する
ようにする。その後、上記配置処理後の各ユニットの配
置図面を作成処理し、更に、この配置図面に対して空ユ
ニットを追加入力することができるようにし、該追加入
力がされた場合には、更に配置位置が修正された配置図
面を作成処理する。この処理後に外形図及びユニット一
覧表の作成処理を行うようにしたものである。
【0006】また、特開平5−274378号公報に
は、以下の構成の設計・作図装置が記載されている。す
なわち、まず、製品を構成する部品の図形情報、および
属性情報をそれぞれ定義する図形データベースおよび属
性定義データベースと、製品仕様から構成する部品を選
定する評価式を目的関数として定義する知識データベー
スとを備えるようにする。
【0007】この状態で部品を組合わせて製品を設計す
る場合に、決められた製品仕様の各パラメータを設定
し、この設定されたパラメータと属性情報とに基いた目
的関数を用いてその最適な部品構成を決定し、さらに必
要に応じて、図形データベースの中から該当する部品の
図形情報を取出し設計図面を作成して出力するものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記手作業による設計
は、設計者のノウハウが生かされる利点があるが、作業
に時間がかかる欠点がある。また、複数の設計者が一連
の盤集合体を設計するとき、各設計者の技術力を整合さ
せる手間が必要となる。
【0009】上記特開昭63−305467号公報に開
示された内容は、自動設計を意図した方法であるが、こ
の方法は基本的に対話方式で作業を進行させる方法であ
り、完全な自動化方式ではない。また、本願が対象とす
るような盤設計に適用したとしても、本願の目的を達成
することはできない。
【0010】すなわち、上記公報に記載のユニットは、
該ユニットを構成する複数の部品の集合体として構成さ
れていると考えられ、そのサイズは変更可能なことを前
提としている。ところが、本願が対象とする盤設計では
サイズ変更が可能なユニットを配置する作業を行うので
はなく、サイズが固定した部品を配置することを前提と
しているためである。
【0011】また、上記公報ではユニットの配置を決定
することが主たる目的となっているが、本願が対象とす
る盤設計では部品の配置位置を決定するだけではなく、
部品間の配線の接続相手の決定、接続形状の決定をも必
要とする点で不充分である。
【0012】更に、特開平5−274378号公報に記
載の方法によると、設計対象の部品構成の特定及び、そ
の形状の特定までは可能であるが、本願が対象とする盤
設計には更に接続形状を決定する要素を必要とするの
で、上記公報の内容をそのまま本願の対象とする盤設計
に適用することはできない。
【0013】本発明は上記従来の事情に鑑みて提案され
たものであって、部品選択、部品配置、接続形状の決
定、更に作図迄を自動的に行うことができる設計・作図
装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の手段を採用している。すなわち、図1
に示すように、入力手段9より入力される設計対象盤に
必要な複数の基本的な部品種を該部品種相互の従属関係
が判る入力形式で所定のファイルに書き込み処理をする
入力処理手段10と、上記入力処理手段10より得られ
る複数の部品種及び該部品種相互の従属関係に基づい
て、実際に使用する部品とその属性を決定する前処理手
段20と、上記のように決定された部品とその属性デー
タに基づいて、部品の配置と該配置された部品相互の接
続形状を決める配置処理手段30と、上記配置処理手段
30で得られた位置データに基づいて、必要な種類の図
面を作成する作図処理手段40とを備えるようにしたも
のである。
【0015】上記前処理手段20は部品発生ルールに基
づいて、上記複数の基本的な部品種に付随する付属部品
を発生する部品発生部22、又、部品種や上記入力形式
より得られる部品相互の従属関係をデータとして使用部
品の配置上の特性を決定する部品特性判別部21を備え
た構成とする。
【0016】上記配置処理手段30が部品種に基づいて
部品をグループ分けするグループ分け部31、部品種と
部品の配置位置に基づいて部品相互の接続相手を仮決定
する仮相手決定部32、上記仮相手決定部32によって
決定されたグループ内の仮相手部品相互の接続形状を決
定する部品配置処理部33、更に、上記仮相手決定部3
2によって決定されたグループ間の仮相手部品相互の接
続形状とグループ配置を決定するグループ配置処理部3
4を備えた構成とする。
【0017】また、上記配置処理手段30はグループ配
置処理が終わった段階で接続相手と接続形状を再検討し
て、最終的な接続相手を決定する相手決定部35を備え
た構成とする。
【0018】
【作用】入力処理手段10は入力手段9より設計対象と
なる盤に必要な複数の基本的な部品種を該部品種相互の
従属関係が判る入力形式で所定のファイルに書き込み、
ファイルメモリ100に収納する処理をする。
【0019】前処理手段20では上記入力処理手段10
より得られたデータやデータベースメモリ200の内容
に基づいて、具体的な部品とそれに付随して必要な部品
が選択され、また、選択された各部品の配置上の特性、
例えば主幹部品か分岐部品か、分岐部品であるとすれば
一次分岐か二次分岐かが判別され、その結果が各部品の
属性として属性メモリ400に収納される。
【0020】次段の配置処理手段30では、まず上記の
部品の配置上の特性と部品種を参照して近接して配置さ
れるべき部品のグループ化がなされる。次いで、部品種
あるいは配置上の特性に基づいて仮の接続相手が部品単
位と相単位で仮決定される。接続相手と接続極が仮決定
されると、まず、グループを構成する部品の配置処理
と、該部品相互の間で接続形状(接続経路、接続パター
ン)を決定し、次いで、グループ単位の配置処理、及び
異なるグループに属する部品間での接続形状が決定され
る。
【0021】このように一旦決定した接続相手は再検討
され、最終的な相手が決定される。また、全体評価手段
50にて、基(所定の数の盤が収納された函体)数が複
数にわたるときには、各基に配置される部品数(部品面
積)のバランスが悪いときには、所定条件に合うように
各基に配置される部品数のバランスをとる作業がおこな
われる。
【0022】このようにして作られた設計データが作図
処理手段40に渡され、作図処理手段40では、上記配
置処理手段30で得られたデータに基づいて外形図、接
続図、制御回路図が作成される。
【0023】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示すブロック図、
図3は本発明の手順を示すフロー図である。
【0024】まず、ファイルメモリ100には項目ファ
イル、標準製作条件ファイル、簡易入力ファイル、使用
機器メーカファイル、標準使用部品ファイルが必要な入
力事項が空欄にされて作成されて収納されている。この
状態で、該ファイルメモリ100よりディスプレイ8上
に目的とする各ファイルを読み出して、盤設計に必要な
事項を該各ファイルの空欄に入力手段9を用いて書き込
み、入力キーをオンすることによって入力を行う(入力
処理、図3、ステップS1)。
【0025】まず、項目ファイルよりはユーザ名称や設
計者等の諸誌的事項の他、製作される図面の枠の有無、
使用部品のメーカ(標準か指定か)、盤の種類(分電
盤、端子盤、TV盤等)、函体の形状(F型、制御盤型
等、あるいは壁掛け型か自立型か等)、函体のサイズ
(標準か指定か等)が入力される。
【0026】標準製作条件ファイルには、一般に使用さ
れる標準的な盤のサイズ等が予め記入されており、上記
項目ファイルにおいて函体のサイズが標準に指定されて
いるときには、該標準製作条件ファイルの内容が選択さ
れる。
【0027】また、標準使用部品ファイルには、部品名
(記号で入力)、メーカ、選択条件、型式等が予め記入
されており、また、上記とは別に使用機器メーカファイ
ルも作成されており、上記項目ファイルより使用部品メ
ーカとして標準が選択されたときには、これらファイル
の内容が参照され後述するように具体的な使用部品が決
定される。
【0028】一般に盤設計の基本的な作業は、使用する
部品を盤上のどの位置に配置するかを該部品間の接続形
状(接続経路及び接続パターン)とともに図面として表
わすことにある。
【0029】使用する部品等の概要はユーザ側から得ら
れる青図と称せられる図面より判別することができ、設
計者は該青図を参照して簡易入力ファイルに上記配置位
置、主幹、分岐を考慮した入力を行う。
【0030】図4は、図7の外形図に対応する盤を設計
する場合の簡易入力ファイルを示すものである。まず、
部品種欄C1には盤設計に必要な複数の基本的な部品種
の記号が以下のように入力される。すなわち、引込みケ
ーブルCVT及びそれを受ける接続用導体LUGは主幹
部品であり、函体1の上部中央に配置されるべきである
ので、簡易入力ファイルFsの1番目、2番目に列記さ
れる。
【0031】次いで、図7では2極(図7では2Pと表
示されている)の過電流遮断機MCB3個と、3極(図
7では3Pと表示されている)の過電流遮断機MCB1
個が一次分岐部品(a) として上記接続用導体LUGの下
側に配置されて、かつ、該4個の過電流遮断機MCB
(a)(以下、必要ある場合に一次分岐部品であることを示
す符号(a) を付加する)は上記接続用導体LUGと接続
されている。この位置関係は、図4の簡易入力ファイル
Fsでは接続用導体LUGの下側に上記4つの過電流遮
断機MCB(a) を配置し、また、上記接続用導体LUG
との接続関係は接続用導体LUGより左方向に一段下げ
た位置に4つの過電流遮断機MCB(a) を配置すること
によって表される。すなわち、ここでは過電流遮断機M
CB(c) は、接続用導体LUGの負荷として表されてい
る。
【0032】次の主幹部品である漏電遮断機ELBは、
上記一次分岐部品(a) としての過電流遮断機MCB(a)
と同様、接続用導体LUGと接続される部品であるた
め、上記4つの過電流遮断機MCB(a) の下側に接続用
導体LUGより一段下げて配置される。
【0033】次いで、2次分岐部品(c) の過電流遮断機
MCB(c)(以下、必要ある場合に二次分岐部品であるこ
とを示す符号(c) を付加する)が簡易入力ファイルFs
上で上記漏電遮断機ELBより一段下げて、かつ、漏電
遮断機ELBの下側に記入される。また、過電流遮断機
MCB(b) にリレーRRYが接続される場合には、該各
過電流遮断機MCB(b) より更に一段下げて、各過電流
遮断機MCB(b) に付随するリレーRRYが記入され
る。
【0034】すなわち、簡易入力ファイルFs上での上
下位置関係はそのまま盤上での上下位置関係を表し、簡
易入力ファイルFs上での左右位置は部品の接続上の従
属関係(負荷関係)を表すように階層構造で表現されて
いる。
【0035】尚、上記簡易入力ファイルFsには上記部
品種欄C1の他に以下の欄が設けられている。すなわ
ち、極数欄C2には該部品の極数が記入される。また、
仕様欄C3には該部品が遮断機であるときに巻き数比が
記入される。容量欄C4には該部品の定格容量が記入さ
れる。電圧欄C5には該部品の定格電圧が記入される。
更に、個数欄C6には必要な個数が記入される。これら
の各欄に記載の事項は下記の前処理手段20で具体的な
使用部品を決定するときに使用される。
【0036】上記ファイルメモリ100とは別に本装置
はデータベースメモリ200を備えており、盤設計に使
用する各情報(型式、サイズ、接続端子、位置等)、函
体の情報(形式、サイズ等)、図形データ(部品の外形
データ、接続図面の図形データ、制御回路用図形デー
タ)が予め収納されている。
【0037】以上のようにして入力された各ファイルの
情報は、次の前処理手段20に伝送される。この前処理
手段20では、まず特性判別部21によって各部品の配
置上の特性がメモリに設定される(特性処理、図3、ス
テップS2)。
【0038】すなわち、部品種や負荷によって主幹部品
か分岐部品であるかは経験則上明らかであるので該経験
則をまとめた部品特性ルール301がルールメモリ30
0に収納される。例えば、部品が遮断機(過電流遮断機
MCB、漏電遮断機ELB)であって、負荷に遮断機C
Bがあるときには主幹部品であり、負荷に遮断機がない
場合には分岐部品であるといえる。
【0039】上記簡易入力ファイルFsを作成するとき
には、設計上必要な全部品を入力してもよいが、設計作
業の簡易化を図るために複数の基本的な部品のみを入力
して、該基本的な部品に付随する部品は前処理手段20
の部品発生部22で自動的に発生することもできる(部
品発生処理、図3、ステップS3)。
【0040】このとき、特定の基本部品に必要な付属部
品の種類及び数は、上記ルールメモリ300に収納した
部品発生ルール302にまとめておき、該部品発生ルー
ル302を起動させることによって、上記処理を行うこ
とになる。
【0041】例えば、図7上の二次分岐部品(c) におけ
る一極の過電流遮断機MCB(1P)は中立スイッチN
Sを内蔵しないため、上記簡易ファイルFsより一極の
過電流遮断機MCB(1P)が入力されたときには、部
品発生ルール302を起動して上記中立スイッチNSを
必要な数だけ発生させる。
【0042】上記のように簡易入力ファイルFsで指定
される部品は単に部品種であって、更に具体化するため
には、メーカと型式の特定をする必要がある。そこで、
上記項目ファイルには使用機器メーカファイルで指定し
たメーカの部品を記入しておくようにする。この状態
で、メーカが指定されると、標準使用部品ファイルを参
照して部品の型式を決定し、上記簡易入力ファイルFs
の、極数欄C2、仕様欄C3、容量欄C4、電圧欄C5
等に記載の内容と、合わせて部品選択ルール303を起
動し部品が特定される(部品選択処理、図3、ステップ
S4)。
【0043】図5は以上のように決定された部品の型
式、部品の特性(主幹か分岐か)を収納する属性メモリ
400のメモリ構造を示すものである。部品の属性を収
納する部品エリアEaが設けられ、該部品の中、同種の
部品、例えば過電流遮断機MCBに対応する部品種エリ
アEbが設けられ、更に、各部品P1 、P2 …の属性を
収納するスロットSが設けられる。上記各スロットSは
上記部品が特定されたときにデータベースファイル20
0より得られる部品のサイズを収納するサイズエリアS
e、後に決定される盤上の部品位置を収納する位置エリ
アSp、あるいは上記のようにして決定された部品の特
性(主幹か分岐か)を収納する特性エリアSi等を備え
るようにしている。
【0044】以上のように部品選択がなされると、更
に、使用する函体1の大きさの初期決定がなされる。す
なわち上記製作条件ファイルで指定された大きさを満足
する函体1であって、縦幅が最大で横幅が最小の函体1
が決定される(図3、ステップS5)。
【0045】以上のようにして前処理手段にて形成され
たデータに基づいて次の配置処理手段30では部品の配
置がなされる。ここで、まずグループ分け部31が起動
してまず部品を部品種や特性(主幹か分岐か)等に基づ
いてルールメモリ300のグループ分けルール304を
用いてグループ分けを行う(グループ分け処理、図3、
ステップS6)。
【0046】図7を例にとると、接続用導体LUGは主
幹部品であるので、単独で1つのグループを形成し、そ
の下に配置される4つの過電流遮断機MCB(a) は一次
分岐部品(a) として1つのグループにまとめられる。ま
た、次に配置される漏電遮断機ELBは主幹部品である
ので、単独で1つのグループを形成し、更に次の過電流
遮断機MCB(c) の群が二次分岐(c) として1つのグル
ープに、といった要領で、グループ分けが行われる。
【0047】このグループ分けは基本的には簡易入力フ
ァイルFsの入力順になされるが、ある種の部品は他の
ある種の部品に隣接して配置すべきである等のルールが
経験則上分かっているので、該経験則をまとめたグルー
プ入れ替えルールに従ってグループ入れ替えがなされ
る。また、ある種の部品と他のある種の部品は一つのグ
ループにまとめた方がよいことが経験則上分かっている
ので、該経験則に従ったグループ結合ルールに従ってグ
ループの結合がなされる。
【0048】以上のようにグループ分けが終わると、次
に仮相手決定部32が起動して接続相手の仮決定作業が
行われる(仮相手決定処理、図3、ステップS7)。こ
こで、基本的な接続相手は簡易入力ファイルFs上の位
置関係より明らかとなる。例えば、一次分岐部品(a) と
しての過電流遮断機MCB(a) は簡易入力ファイルFs
上では上方に位置し、しかも左に位置している接続用導
体LUGを接続相手として仮決定される。また、過電流
遮断機MCB(c) は上記簡易入力ファイルFs上ではそ
の上方に位置し、しかも左に位置している漏電遮断機E
LBを接続相手として仮決定される。
【0049】更に、ここでは一般に「渡り」と称せられ
る処理が渡りルール305を用いてなされる。すなわ
ち、図6に示すように同種の部品Pb1 、Pb2 …が複
数並列に親部品Paと配列されているとき、1番目の部
品については親部品と接続し、2番目以降所定数の部品
は上記1番目の部品を接続相手とすることに仮決定され
る。
【0050】以上のように仮相手が決定されると、次い
で、該仮相手の部品の各極について接続相手相が仮決定
される。以下の部品配置処理(図3、ステップS8)の
ステップに入る前の段階では、これから処理しようとす
るグループが現在配置の対象になっている盤に属するグ
ループであるか否かが判定される(図3、ステップS8
a)。ここで、対象となるグループがあり、該グループ
が現在配置の対象になっている盤に属する場合には上記
部品配置処理に実行する。対象となるグループが現在配
置の対象になっている盤に属しない場合には後述する相
手決定処理(図3、ステップS13)を実行する。
【0051】次に部品配置処理部33でグループ内での
部品配置処理が行われる(部品配置処理、図3、ステッ
プS8)。すなわち、上記データベースメモリ200よ
り各部品のサイズと、該各部品と隣接する部品とのクリ
アランスのサイズが読み出され、部品と部品との間に適
正な間隔を保つように部品の配置を行う。このときに決
定された部品位置は上記属性メモリ400の対応するス
ロットSに納められ、後の作図作業に利用される。この
とき、主幹部品は盤の中央に、また、分岐部品は両サイ
ドに分けて配置すべきである等、配置上の経験則が集約
された部品配置案ルール306が利用される。
【0052】更に、上記のように配置された部品に対し
て部品間での接続経路の決定がなされる(経路決定処
理、図3、ステップS9)。部品間の接続経路は正常に
配置した部品の左右上下のどの位置に接続端子が設けら
れているのか、あるいは部品が回転して取付けられてい
るのかによってパターンが異なる。そこで、どのような
場合にどのような経路にするかの経験則を多数のパター
ン例として経路決定ルール307にまとめておき、該経
路決定ルール307に基づいて上記多数のパターンの中
から上記端子位置や回転角度等の条件に適合したパター
ンを選択することがなされる。また、経路途中で部品等
の障害物があるときには該障害物を避けるよう経路の途
中を延長、短縮する処理がなされる。
【0053】更に、グループ配置処理部32がグループ
配置案ルール308を起動して、グループの配置も行
う。上記前処理手段20では、函体1の大きさを横幅最
小にしているので、部品種によっては横方向に函体1の
大きさを修正する必要が発生する。そこで、ある部品種
のグループが配置される場合には横方向に函体1の幅を
広げて配置し、他のある部品種のグループの場合には幅
を広げないで、下側に配置する等のルールを上記グルー
プ配置案ルール308に集約しておく。
【0054】このとき、各グループに属する部品間の経
路も上記経路決定ルール307を用いて決定される(グ
ループ配置処理、図3、ステップS10→S11)。以
上のようにして特定の盤に対する部品配置と、グループ
配置をすることによって、特定のグループが現在処理し
ている盤に配置し切れないようになったとき、該盤に納
まらないグループが当該盤の先頭のグループと同じ系統
のグループであるか否かが検討され、当該盤の先頭のグ
ループと同じ系統のグループであるときには、該盤の先
頭よりグループ分け処理(図3、ステップS6)をやり
直す。また、盤に納まらないグループが当該盤の先頭の
グループと異なる系統のグループであるときには、同じ
系統のグループの先頭からグループ分け処理(図3、ス
テップS6)をやり直すことになる(図3、ステップS
12a→S12b)。
【0055】ここで、処理しているグループが盤に納ま
る場合には、次のグループがあるか否かを判別し、次の
グループがあるときには上記盤判別のステップに戻る
(図3、ステップS12c→S8a)。次のグループが
ないとき、すなわち、現在処理している基(1の函体に
収容される盤群)の処理が終わったときには、次の相手
決定処理に移行する(図3、ステップS12c→S1
3)。
【0056】また、上記したように上記ステップS8a
の判断で、次の盤に属するグループであるときにも相手
決定処理に移行する(図3、ステップS8a→S1
3)。相手決定処理では現在処理している基、又は盤に
対する最終的な接続相手の決定がなされる。すなわち、
上記グループ内接続形状処理、グループ間の接続形状処
理で得られた結果では接続線が異常に長くなるような場
合には相手決定部35で接続相手が変更される。この変
更があったときには、再度グループ内の部品配置及び経
路決定、更にグループ配置及び、グループ間の経路決定
がなされ、再度の相手決定処理がなされる(図3、ステ
ップS14→S15→S8)。ただし、この再度の相手
処理で相手の変更があった場合には、更なるグループ内
配置処理とグループ配置処理がなされることを避けるた
めに、前回で決定された相手を接続相手とする。(図
3、ステップS15:Yes参照)。以上のように部品
配置によって部品位置が決定されると、該位置データは
上記属性メモリ400の各部品に対応するスロットSの
位置エリアSpに収納され、次いで全体の再評価が全体
評価手段50によってなされる。すなわち、2基以下で
仕上がった場合には、各基で部品が占める面積のバラン
スをとる必要上、再度グループ分けのステップに戻る
(図3、ステップS17→S6)。また3基以上で仕上
がっても最終基の部品配置面積が少ないとき(例えば3
0%未満のとき)には、他の2基の部品数を減らして該
3基目の部品数を増やすことによって、全体のバランス
をとることができる。そこで、再度グループ分けのステ
ップに戻る(図3、ステップS18→S6)。以上の処
理が終了後、作図処理に移行する(図3、ステップS1
9)。
【0057】作図処理手段40では、上記配置処理手段
30で得られた部品位置のデータに加えて、データベー
スメモリ200より各部品の形状を得て、外形図を作成
する。このとき、寸法線等図面上必要な記号及び図面も
外形図作成ルールが起動される。
【0058】上記配置処理手段30で得られたデータに
基づいて図8に示す接続図も作成することができる。こ
の場合、接続線の出発点、終点を接続図作成ルールを起
動させることによって得る。また、図7の最下欄に示す
リレーは図8上はその数が二次分岐の過電流遮断機MC
B(c) の左右の肩部に記入され、接続状態が右肩の枠内
に描かれる。
【0059】また、図9に示す制御回路図は予めデータ
ベースメモリ200に記憶された図を盤の種類に応じて
呼び出して、作図処理手段40で図面化する。以上、設
計対象の盤種が分電盤、開閉器盤である場合についての
み説明したが、TV盤、端子盤の場合には接続設計まで
はしないので、仮相手決定部32、部品配置処理部33
での経路決定処理、グループ配置処理部34での経路決
定処理、相手決定部35は不要となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は複数の基本
的な部品種を入力することによって、使用部品の選択、
配置、接続形状等のデータを自動作成することができ、
該設計データに基づいて外形図、配線図、制御回路図を
自動的に作成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例フロー図である。
【図4】本発明の簡易入力ファイル概念図である。
【図5】本発明の属性メモリのデータ構造を示す概念図
である。
【図6】渡り処理概念図である。
【図7】盤設計における外形図である。
【図8】盤設計における接続図である。
【図9】盤設計における制御回路図である。
【符号の説明】
9 入力手段 10 入力処理手段 20 前処理手段 21 特性判別部 22 部品発生部 30 配置処理手段 31 グループ分け部 32 仮相手決定部 33 部品配置処理部 34 グループ配置処理部 35 相手決定部 40 作図処理手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力手段より入力される設計対象盤に必
    要な複数の基本的な部品種を該部品種相互の従属関係が
    判るように階層構造で所定のファイルに書き込み処理を
    する入力処理手段と、 上記入力処理手段より得られる複数の部品種及び該部品
    種間の従属関係に基づいて、実際に使用する部品とその
    属性を決定する前処理手段と、 上記のように決定された部品とその属性データに基づい
    て、部品の配置と該配置された部品相互の接続形状を決
    める配置処理手段と、 上記配置処理手段で得られた位置データに基づいて、必
    要な種類の図面を作成する作図処理手段とを備えたこと
    を特徴とする自動設計・作図装置。
  2. 【請求項2】 上記前処理手段が部品発生ルールに基づ
    いて、上記複数の基本的な部品種に付随する付属部品を
    発生する部品発生部を備えた請求項1に記載の自動設計
    ・作図装置。
  3. 【請求項3】 上記前処理手段が部品種や該部品種間の
    従属関係に基づいて使用部品の配置上の特性を決定する
    部品特性判別部を備えた請求項1に記載の自動設計・作
    図装置。
  4. 【請求項4】 上記配置処理手段が部品種に基づいて部
    品をグループ分けするグループ分け部を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の自動設計・作図装置。
  5. 【請求項5】 上記配置処理手段が部品種と配置位置に
    基づいて部品相互の接続相手を仮決定する仮相手決定部
    を備えた請求項1に記載の自動設計・作図装置。
  6. 【請求項6】 上記配置処理手段が上記仮相手決定部に
    よって決定されたグループ内の仮相手部品相互の接続形
    状を決定する部品配置処理部を備えた請求項5に記載の
    自動設計・作図装置。
  7. 【請求項7】 上記配置処理手段が上記仮相手決定部に
    よって決定されたグループ間の仮相手部品相互の接続形
    状とグループ配置を決定するグループ配置処理部を備え
    た請求項5に記載の自動設計・作図装置。
  8. 【請求項8】 上記配置処理手段がグループ配置処理が
    終了した段階で、接続相手と接続形状を再検討して、最
    終的な接続相手を決定する相手決定部を備えた請求項7
    に記載の自動設計・作図装置。
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