JPH09224193A - 固体撮像装置の駆動回路 - Google Patents

固体撮像装置の駆動回路

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JPH09224193A
JPH09224193A JP8050767A JP5076796A JPH09224193A JP H09224193 A JPH09224193 A JP H09224193A JP 8050767 A JP8050767 A JP 8050767A JP 5076796 A JP5076796 A JP 5076796A JP H09224193 A JPH09224193 A JP H09224193A
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Hiroyuki Tabei
浩之 田部井
Junya Suzuki
順也 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正の駆動パルスを負の駆動パルスに変換する
場合であっても、負の外部電源を用いることなく、この
変換を行うことができるようにするとともに、保護トラ
ンジスタのベースバイアス電圧として、負の電圧を得る
ことができるようにする。 【解決手段】 クランプ部41は、垂直駆動パルス発生
部11から出力される正の垂直駆動パルスVPpのハイ
レベル側の電圧をほぼ0Vにクランプすることにより、
この垂直駆動パルスVPpを負の垂直駆動パルスVPn
に変換する。スイッチ42,43とインバータ44と
は、センサ読出しパルスSGがロウレベルの期間は、ク
ランプ部41のクランプ出力を選択し、ハイレベルの期
間は、5Vの直流電圧を選択することにより、負の垂直
同期パルスVPnとセンサ読出しパルスSGとの合成パ
ルスVSを生成し、垂直駆動端子22に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換部と走査
部とを備えた固体撮像装置の走査部をなす電荷結合素子
(Charge Coupled Device ,以下「CCD」という。)
を駆動するための駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CCDを用いて電荷を転送する
固体撮像装置においては、垂直方向のCCDを駆動する
垂直駆動パルスとして、負のパルスが用いられる。
【0003】しかしながら、垂直駆動パルス等の各種タ
イミングパルスを発生するタイミングジェネレータにお
いては、通常、これらのパルスは、正のパルスとして出
力される。したがって、垂直駆動パルスによって、垂直
方向のCCDを駆動するには、正の垂直駆動パルスを負
の垂直駆動パルスに変換する必要がある。
【0004】そこで、従来より、タイミングジェネレー
タと固体撮像装置との間に、垂直駆動回路を設け、タイ
ミングジェネレータから出力される正の垂直駆動パルス
をこの垂直駆動回路により負の垂直駆動パルスに変換す
るようになっている。この場合、従来は、0Vの外部電
源と負の外部電源とを用いた電圧変換処理により、正の
垂直駆動パルスを負の垂直駆動パルスに変換するように
なっていた。
【0005】また、上述した固体撮像装置においては、
一般に、人体等から発生した静電気等により、内部素子
が破壊されるのを防止するために、保護トランジスタが
内蔵されている。
【0006】この場合、垂直方向の素子(垂直方向のC
CD等)を保護する保護トランジスタにおいては、ベー
スバイアス電圧として、負の電圧が用いられる。これ
は、垂直駆動パルスとして、負のパルスが用いられるか
らである。このため、従来は、負の外部電源を用意し、
この外部電源を固体撮像装置に設けられた保護トランジ
スタのベース端子に接続することにより、負のベースバ
イアス電圧を得るようになっていた。
【0007】以上の構成を図15に示す。図において、
タイミングジェネレータ10からは、図16(a)に示
すように、ハイレベル側の電圧が5Vで、ロウレベル側
の電圧が0Vの正の垂直駆動パルスVPpが出力され
る。
【0008】また、このタイミングジェネレータ10か
らは、図16(b)に示すように、ハイレベル側の電圧
が5Vで、ロウレベル側の電圧が0Vの正のセンサ読出
しパルスSGが出力される。ここで、センサ読出しパル
スSGとは、センサ(光電変換部)から蓄積電荷を読み
出し、垂直方向のCCDに供給するためのパルスであ
る。
【0009】正の垂直駆動パルスVPpは、垂直駆動回
路30により、0Vの外部電源電圧VMと負の外部電源
電圧VLを用いた電圧変換処理により、負の垂直駆動パ
ルスに変換される。この場合、ハイレベルの電圧は、5
Vから0Vに変換され、ロウレベルの電圧は、0Vから
負の外部電源電圧VLに変換される。
【0010】正のセンサ読出しパルスSGは、垂直駆動
回路30により、0Vの外部電源電圧VMと正の外部電
源電圧VHを用いた電圧変換処理により、ハイレベル側
の電圧を5VからVHに変換される。
【0011】このあと、電圧変換処理を受けた2つのパ
ルスは合成される。これは、固体撮像装置20が垂直駆
動端子として、1つの端子しか有しないからである。こ
の合成処理により、図16(c)に示すような3値V
H,0,VLを持つ合成パルスVSが得られる。この合
成パルスVSは、固体撮像装置20に供給される。
【0012】上記負の外部電源電圧VLは、さらに、固
体撮像装置20に供給され、保護トランジスタ21のベ
ースバイアス電圧として用いられる。なお、図15にお
いては、VSBは、外部電源から供給される基板電圧を
示す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
は、正の垂直駆動パルスを負の垂直駆動パルスに変換す
る場合、電圧変換処理により変換するようになってい
た。また、従来は、垂直方向のCCD等を保護する保護
トランジスタ21に負のベースバイアス電圧を供給する
場合、外部電源から供給するようになっていた。
【0014】しかしながら、このような構成では、負の
外部電源が必要になるため、電源回路の構成が複雑にな
るという問題があった。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、正の駆動パルス(例えば、正の垂直
駆動パルス)を負の駆動パルス(例えば、負の垂直駆動
パルス)に変換する場合であっても、負の外部電源を用
いることなく、この変換を行うことができるとともに、
保護トランジスタに負のベースバイアス電圧を供給する
ことができる固体撮像装置の駆動回路を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像装
置の駆動回路は、固体撮像装置の走査部をなすCCDを
駆動するための回路において、CCDを駆動するために
必要な電圧とは異なる電圧を有する駆動パルスを所定の
電位にクランプすることにより、CCDを駆動するため
に必要な電圧を有する駆動パルスを生成するようにした
ものである。
【0017】この固体撮像装置の駆動回路では、CCD
を駆動するために必要な電圧を有する駆動パルスは、ク
ランプ処理により得られる。これにより、例えば、正の
駆動パルスを負の駆動パルスに変換する場合であって
も、負の外部電源を用いることなく、この変換を行うこ
とができる。
【0018】また、クランプ処理は、クランプ用のコン
デンサの充放電によって行われる。このような構成で
は、この充放電処理とクランプ点の電位の変化とによ
り、保護トランジスタをオン、オフ駆動することができ
る。これにより、例えば、保護トランジスタのベースに
コンデンサを接続しておくことにより、このトランジス
タのオン時は、このコンデンサを充電することができ、
オフ時は、充電電荷を保持することができる。その結
果、駆動パルスとして、負のパルスを用いる場合であっ
ても、負の外部電源を用いることなく、負のベースバイ
アス電圧を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】[第1の実施の形態]まず、本発明の第1
の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、本発
明を垂直駆動回路に適用した場合を代表として説明す
る。
【0021】[第1の実施の形態の構成]図1は、本発
明の第1の実施の形態の構成を示す回路図である。な
お、図1において、先の図15とほぼ同一機能を果たす
部分には、同一符号を付す。
【0022】まず、本発明の特徴とする垂直駆動回路4
0の構成を説明する。この垂直駆動回路40は、クラン
プ部41と、スイッチ42,43と、インバータ44と
を有し、クランプ処理により、正の垂直駆動パルスVP
pを負の垂直駆動パルスVPnに変換するとともに、負
の垂直駆動パルスVPnとセンサ読出しパルスSGとを
合成するようになっている。
【0023】すなわち、クランプ部41は、タイミング
ジェネレータ10の垂直駆動パルス発生部11から出力
される正の垂直駆動パルスVPpをクランプ処理により
負の垂直駆動パルスVPnに変換する機能を有する。こ
のクランプ部41は、コンデンサ411と、ダイオード
412と、抵抗413とを含むものである。
【0024】コンデンサ411の一端は、垂直駆動パル
ス発生部11の出力端子に接続され、他端は、ダイオー
ド412のアノードと抵抗413の一端とに接続されて
いる。ダイオード412のカソードと抵抗413の他端
は接地されている。なお、コンデンサ411の容量値
は、固体撮像装置20の特性に応じて、例えば、数百p
F〜数μFの範囲で決定される。また、抵抗413の抵
抗値は、固体撮像装置20の特性に応じて、例えば、数
百Ω〜数kΩの範囲で決定される。
【0025】スイッチ42,43とインバータ44は、
負の垂直駆動パルスVPnとセンサ読出しパルスSGと
を合成し、合成パルスVSを生成する機能を有する。こ
の生成は、センサ読出しパルスSGがハイレベル(アク
ティブレベル)の期間は、電源端子60に印加される5
Vの電圧を選択し、ロウレベル(インアクティブレベ
ル)の期間は、クランプ部41のクランプ出力を選択す
ることにより行われる。
【0026】この場合、スイッチ42の一端は、クラン
プ部41の出力端子に接続され、他端は、固体撮像装置
20の垂直駆動端子22に接続されている。スイッチ4
3の一端は、5Vの電源電圧が印加される電源端子60
に接続され、他端はスイッチ43の他端と共に垂直駆動
端子22に接続されている。
【0027】スイッチ42のオン,オフは、パルスXS
Gにより制御される。このパルスXSGは、センサ読出
しパルス発生部12から出力されるセンサ読出しパルス
SGをインバータ44で反転することにより得られる。
スイッチ43のオン,オフは、センサ読出しパルスSG
により制御される。
【0028】以上が、垂直駆動回路40の構成である。
次に、前述の固体撮像装置20に設けられる保護トラン
ジスタ21について具体的に説明する。
【0029】図示の例では、この保護トランジスタ21
は、NPNトランジスタで構成されている。このトラン
ジスタ21のエミッタは、垂直駆動端子22に接続さ
れ、ベースは、ベース端子23に接続され、コレクタは
基板電圧VSUBの入力端子24に接続されている。
【0030】この保護トランジスタ21のベースバイア
ス電圧VBは、垂直方向のCCDが負の垂直駆動パルス
VPnで駆動されるため、負に設定する必要がある。こ
の負のベースバイアス電圧VBを得るために、従来は、
上記のごとく、負の外部電源を用いるようになってい
た。これに対し、本実施の形態では、ベース端子23に
接続された外付けのコンデンサ50の充電により得るよ
うになっている。このコンデンサ50の容量値は、固体
撮像装置20の特性に応じて、例えば、数百pF〜数μ
Fの範囲で決定される。
【0031】[第1の実施の形態の動作]上記構成にお
いて、動作を説明する。まず、垂直駆動回路40の全体
的な動作を説明する。
【0032】垂直駆動パルス発生部11からは、図2
(a)に示すような正の垂直駆動パルスVPpが出力さ
れる。この垂直駆動パルスVPpは、クランプ部41に
よりクランプされる。これにより負の垂直駆動パルスV
Pnが得られる。この垂直駆動パルスVPnはスイッチ
42に供給される。なお、クランプ部41のクランプ処
理については、あとで詳細に説明する。
【0033】センサ読出しパルス発生部12からは、図
2(b)に示すような正のセンサ読出しパルスSGが出
力される。このセンサ読出しパルスSGは、スイッチ4
3に対してオンオフ制御パルスとして供給される。スイ
ッチ43は、センサ読出しパルスSGがハイレベルの期
間はオン状態に設定され、ロウレベルの期間はオフ状態
に設定される。
【0034】センサ読出しパルスSGは、さらに、イン
バータ44により反転される。これにより、図2(c)
に示すように、センサ読出しパルスSGとは逆極性のパ
ルスXSGが得られる。このパルスXSGは、スイッチ
42にオンオフ制御パルスとして供給される。スイッチ
42は、パルスXSGがハイレベルの期間はオン状態に
設定され、ロウレベルの期間はオフ状態に設定される。
【0035】これにより、センサ読出しパルスSGがロ
ウレベルの期間(パルスXSGがハイレベルの期間)
は、図3に示すように、スイッチ42がオン状態とな
り、スイッチ43がオフ状態になる。その結果、スイッ
チ42,43の出力端子の共通接続点aには、クランプ
部41のクランプ出力(負の垂直駆動パルスVPn)が
現れる。
【0036】これに対し、センサ読出しパルスSGがハ
イレベルの期間(パルスXSGがロウレベルの期間)
は、図4に示すように、スイッチ43がオン状態とな
り、スイッチ42がオフ状態になる。これにより、共通
接続点aには、5Vの電圧が現れる。
【0037】以上から、共通接続点aには、図2(d)
に示すように、負の垂直駆動パルスVPnとセンサ読出
しパルスSGとを合成したようなパルスVSが得られ
る。この合成パルスVSは、固体撮像装置の20の垂直
駆動端子22に供給される。
【0038】以上が垂直駆動回路40の全体的な動作で
ある。次に、クランプ部41のクランプ動作を説明す
る。
【0039】図5は、垂直駆動パルスVPpの一部を拡
大して示すものである。図において、Tuは、垂直駆動
パルスVPpの立上がり時を示し、Tdは立下がり時を
示す。クランプ部41のクランプ動作は、垂直駆動パル
スVPpの立上がり時Tuの動作と立下がり時Tdの動
作に分けて考えることができる。
【0040】図6は、垂直駆動パルスVPpの立上がり
時Tuの動作を説明するための回路図である。図7は、
垂直駆動パルスVPpの立下がり時Tdの動作を説明す
るための回路図である。
【0041】垂直駆動パルスVPpの立上がり時Tuで
は、垂直駆動パルス発生部11側からコンデサ411の
充電電流が流れる。この充電電流の一部は、ダイオード
412を介してアース側に流れる(電流Ia)。これに
より、コンデンサ411とダイオード412とのアノー
ドとの共通接続点(クランプ点)bの電位は、ほぼ0V
となる。また、コンデンサ411の両端の電圧は、ほぼ
5Vとなる。
【0042】そののち、垂直駆動パルスVPpがハイレ
ベルまで立ち上がると、充電電流が停止する。この状態
は、垂直駆動パルスVPpの立下がり時Tdまで保持さ
れる。これにより、共通接続点bの電位は、垂直駆動パ
ルスVPpがハイレベルの期間、ほぼ0Vに保持され
る。
【0043】この状態で、垂直駆動パルスVPpが立ち
下がると、図7に示すように、コンデンサ411の放電
電流が流れる。この放電電流の一部は、アース側から抵
抗413を介して与えられる(電流Ib)。これによ
り、共通接続点bの電位は、ほぼ−5Vとなる。また、
コンデンサ411の両端の電圧は、ほぼ5Vとなる。
【0044】そののち、垂直駆動パルスVPpがロウレ
ベルまで立ち下がると、放電電流が停止する。この状態
は、垂直駆動パルスVPpの次の立上がり時Tdまで保
持される。これにより、共通接続点bの電位は、垂直駆
動パルスVPpがロウレベルの期間、ほぼ−5Vに保持
される。
【0045】以上の動作により、クランプ部41に入力
される正の垂直駆動パルスVPpは、図8に示すよう
に、負の垂直駆動パルスVPnに変換される。
【0046】以上がクランプ部41のクランプ動作であ
る。次に、固体撮像装置20に設けられた保護トランジ
スタ21のベースバイアス電圧VBの発生動作について
説明する。
【0047】この場合の動作も、垂直駆動パルスVPp
の立上がり時Tuの動作と立下がり時Tdの動作に分け
て考えることができる。図9は、立上がり時Tuの動作
を説明するための回路図であり、図10は、立下がり時
Tdの動作を説明するための回路図である。
【0048】垂直駆動パルスVPpの立上がり時Tuに
おいては、コンデンサ411が充電される。この充電電
流の一部は、上記のごとく、ダイオード412に流れ込
む(電流Ia)。これに対し、残りは、固体撮像装置2
0に流れ込む(電流Ic)。
【0049】しかし、この場合、共通接続点bの電位が
ほぼ0Vであるため、垂直駆動端子22の電位もほぼ0
Vとなる。これにより、保護トランジスタ21のベース
・エミッタ間のバイアスが逆方向バイアスとなるため、
このトランジスタ21はオフ状態となる。その結果、ト
ランジスタ21のベースには電流が流れない。
【0050】このあと、垂直駆動パルスVPpが立ち下
がると、図10に示すように、コンデンサ411の蓄積
電荷が放電される。この放電電流の一部は、上記のごと
く、抵抗413を介して与えられる(電流Ib)。これ
に対し、残りは、固体撮像装置20側から与えられる
(電流Id)。
【0051】この場合、共通接続点bの電位がほぼ−5
Vとなるため、垂直駆動端子22の電位もほぼ−5Vと
なる。これにより、保護トランジスタ21のベース・エ
ミッタ間のバイアスが順方向バイアスとなるため、この
トランジスタ21はオン状態となる。その結果、トラン
ジスタ21のベースに電流Ieが流れるため、コンデン
サ50が充電される。これにより、コンデンサ50の両
端にほぼ5Vの電圧が発生する。その結果、保護トラン
ジスタ21のベースにほぼ−5Vのバイアス電圧VBが
与えられることになる。
【0052】このあと、垂直駆動パルスVPpが立ち上
がると、保護トランジスタ21がオフ状態となる。これ
により、コンデンサ50の充電電荷は放電されないた
め、トランジスタ21のベースバイアス電圧VBは、ほ
ぼ−5Vに保持される。
【0053】以上が、保護トランジスタ21のベースバ
イアス電圧VBの発生動作である。次に、保護トランジ
スタ21による垂直方向のCCD等の保護動作を説明す
る。
【0054】いま、垂直駆動端子22に、保護トランジ
スタ21のベース電圧を下回る負のサージが入力された
とする。この場合、図11に示すように、このトランジ
スタ21のエミッタ−コレクタ間が導通する。これによ
り、垂直駆動端子22に接続された垂直方向のCCD等
が保護される。
【0055】また、垂直駆動端子21に、保護トランジ
スタ21のエミッタ−ベース間の破壊電圧VBEを越え
るような正のサージが入力されたとする。この場合、図
12に示すように、このトランジスタ21のエミッタ−
ベース間が導通する。これにより、垂直駆動端子22に
接続された垂直方向のCCD等が保護される。
【0056】以上が、保護トランジスタ21による保護
動作である。なお、以上の動作から、保護トランジスタ
21のベースバイアス電圧VBは、垂直駆動端子22に
かかる電圧のうち、最も低い電圧以下である必要がある
ことがわかる。垂直駆動端子22にかかる電圧で最も低
いのは、垂直駆動パルスVPnのロウレベル側の電圧−
5Vである。したがって、この場合は、保護トランジス
タ21のベースにかかるバイアス電圧VBを−5V以下
にする必要がある。この点に関し、本実施の形態では、
トランジスタ21のベースバイアス電圧VBを、上記の
ごとく、−5Vに設定することができるので問題はな
い。
【0057】[第1の実施の形態の効果]以上詳述した
本実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
【0058】(1)まず、本実施の形態によれば、クラ
ンプ処理により、正の垂直駆動パルスVPpを負の垂直
駆動パルスVPnに変換するようにしたので、負の外部
電源を用いることなく、この変換を行うことができると
ともに、保護トランジスタ21のべースバイアス電圧V
Bとして、負の電圧を発生することができる。
【0059】(2)また、このようなクランプ処理によ
る変換構成によれば、従来の電圧変換処理による変換構
成より、垂直駆動回路の構成を簡単にすることができ
る。
【0060】(3)また、本実施の形態によれば、イン
バータ44等をタイミングジェネレータ10の外部に設
けたので、タイミングジェネレータ10として、既存の
タイミングジェネレータを用いることができる。
【0061】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。図13は、本発明の第2の実
施の形態の構成を示す回路図である。先の実施の形態で
は、保護トランジスタ21のベース端子23に、ベース
バイアス電圧VBを発生するためのコンデンサ50を接
続する場合を説明した。これに対し、本実施の形態は、
このコンデンサ50を削除し、ベース端子23に発生す
る分布容量をバイアス電圧発生用のコンデンサとして用
いるようにしたものである。他の構成は第1の実施の形
態と同様であるので、その説明は省略する。
【0062】このよう構成においても、先の実施の形態
と同じ効果を得ることができるとともに、さらに、次の
ような効果を得ることができる。すなわち、このような
構成によれば、ベースバイアス電圧VBが多少不安定に
なるため、正のサージに対する保護トランジスタ21の
保護機能が多少悪くなるが、コンデンサ50を省略する
ことができるため、部品点数を削減することができると
いう効果が得られる。
【0063】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。図14は、本発明の第3の実
施の形態の構成を示す回路図である。先の第1の実施の
形態では、垂直駆動回路40をタイミングジェネレータ
10とは、別に集積回路化する場合を説明した。これに
対し、本実施の形態では、クランプ部41のコンデンサ
411を除いて、垂直駆動回路40をタイミングジェネ
レータ10と一緒に集積回路化するようにしたものであ
る。
【0064】すなわち、クランプ部41は、ダイオード
412や抵抗413によって構成されるため、集積回路
化に適している。また、スイッチ42,43もトランジ
スタ等によって構成することができるため、集積回路化
に適している。本実施の形態は、この点に着目し、垂直
駆動回路40をタイミングジェネレータ10と一緒に集
積回路化するようにしたものである。このような構成に
よれば、集積回路の数を減らすことができる。
【0065】[その他の実施の形態]以上、本発明の3
つの実施の形態を詳細に説明したが、本発明は、上述し
たような実施の形態に限定されるものではない。
【0066】(1)例えば、先の実施の形態では、本発
明を、正の垂直駆動パルスVPpを負の垂直駆動パルス
VPnに変換する垂直駆動回路に適用する場合を説明し
た。しかし、本発明は、負の垂直駆動パルスVPnを正
の垂直駆動パルスVPpに変換する垂直駆動回路にも適
用することができる。
【0067】すなわち、本発明は、固体撮像装置で正の
垂直駆動パルスVPpを必要とするにもかかわらず、垂
直駆動回路に負の垂直駆動パルスVPnが供給される場
合にも適用することができる。このような構成において
は、正の外部電源を用いることなく、負の垂直駆動パル
スVPnを正の垂直駆動パルスVPpに変換することが
できるとともに、保護トランジスタのベースバイアス電
圧VBとして、正のベースバイアス電圧を得ることがで
きる。
【0068】(2)また、本発明は、正の垂直駆動パル
スVPpのハイレベルの電圧を0Vにクランプしたり
(正/負変換)、負の垂直駆動パルスVPnのロウレベ
ルの電圧を0Vにクランプしたり(負/正変換)するだ
けでなく、これらを所定の直流電圧(正、負を問わな
い)にクランプする場合にも適用することができる。
【0069】このような場合、従来の構成では、正と負
の両方の外部電源が必要になる場合がある。しかし、本
発明では、このような場合であっても、一方の外部電源
だけあればよく、他方の外部電源は不要となる。
【0070】すなわち、いま、例えば、0〜5Vの正の
垂直駆動パルスを−3〜2Vの垂直駆動パルスに変換す
る場合を考える。この場合、従来の構成では、例えば、
2Vの正の電圧を得るための正の外部電源と−3Vの負
の電圧を得るための負の外部電源が必要である。これに
対し、本実施の形態によれば、このような場合であって
も、2Vの正の電圧を得るための正の外部電源だけあれ
ばよく、−3Vの負の電圧を得るための負の外部電源は
不要となる。
【0071】(3)また、先の実施の形態では、本発明
を、センサ読出しパルスSGを垂直駆動パルスと合成す
る方式の垂直駆動回路に適用する場合を説明した。しか
し、本発明は、この合成を行わない方式の垂直駆動回路
にも適用することができる。すなわち、駆動端子とし
て、垂直駆動パルス用の端子とセンサ読出しパルス用の
端子を有する固体撮像装置の垂直駆動回路(垂直駆動パ
ルス側の回路)にも適用することができる。
【0072】(4)また、先の実施の形態では、本発明
を、垂直駆動回路に適用する場合を説明した。しかし、
本発明は、水平駆動パルスにおいても、電圧変換が必要
な場合は、この変換を行う水平駆動回路にも適用するこ
とができる。
【0073】(5)また、本発明は、一般的によく使わ
れるインタライン型の固体撮像装置の駆動回路だけでな
く、各種タイプの固体撮像装置の駆動回路にも適用する
ことができる。例えば、各水平走査線ごとに水平方向の
CCDを設け、この複数のCCDを順次駆動する方式の
固体撮像装置の駆動回路にも適用することができる。ま
た、走査方式として、水平方向の走査を繰り返しなが
ら、垂直方向に徐々に走査を行う既存のテレビジョン方
式の走査方式を採用する固体撮像装置の駆動回路ではな
く、例えば、垂直方向の走査を繰り返しながら、水平方
向に徐々に走査を行うような走査方式を採用する固体撮
像装置の駆動回路にも適用することができる。これらの
構成の場合、センサの蓄積電荷は、センサ読出しパルス
SGによって読み出され、水平方向のCCDに供給され
る。
【0074】(6)この他にも、本発明は、その要旨を
逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論で
ある。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る固体撮
像装置の駆動回路によれば、クランプ処理により、CC
Dを駆動するために必要な電圧とは異なる電圧を有する
駆動パルスをCCDを駆動するために必要な電圧を有す
る駆動パルスに変換するようにしたので、例えば、正の
駆動パルスを負の駆動パルスに変換する場合であって
も、負の外部電源を用いることなく、この変換を行うこ
とができるとともに、保護トランジスタのべースバイア
ス電圧として、負の電圧を得ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す回路図
である。
【図2】第1の実施の形態の全体的な動作を説明するた
めの信号波形図である。
【図3】センサ読出しパルスのロウレベルの期間の垂直
駆動回路の動作を説明するための回路図である。
【図4】センサ読出しパルスのハイレベルの期間の垂直
駆動回路の動作を説明するための回路図である。
【図5】正の垂直同期パルスの一部を拡大して示す信号
波形図である。
【図6】正の垂直同期パルスの立上がり時のクランプ部
の動作を説明するための回路図である。
【図7】正の垂直同期パルスの立下がり時のクランプ部
の動作を説明するための回路図である。
【図8】クランプ部のクランプ動作を説明するための信
号波形図である。
【図9】保護トランジスタのベースバイアス電圧の発生
動作を説明するための回路図である。
【図10】保護トランジスタのベースバイアス電圧の発
生動作を説明するための回路図である。
【図11】保護トランジスタの保護動作を説明するため
の回路図である。
【図12】保護トランジスタの保護動作を説明するため
の回路図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の構成を示す回路
図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態の構成を示す回路
図である。
【図15】従来の垂直駆動回路の構成を説明するための
回路図である。
【図16】従来の垂直駆動回路の動作を説明するための
信号波形図である。
【符号の説明】
10…タイミングジェネレータ、11…垂直同期パルス
発生部、12…センサ読出しパルス発生部、20…固体
撮像装置、21…保護トランジスタ、22…垂直駆動端
子、23…ベース端子、24…入力端子、40…垂直駆
動回路、41…クランプ部、42,43…スイッチ、4
4…インバータ、411…コンデンサ、412…ダイオ
ード、413…抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像装置の走査部をなす電荷結合素
    子を駆動するための駆動回路において、 前記電荷結合素子を駆動するために必要な電圧とは異な
    る電圧を有する駆動パルスを所定の電位にクランプする
    ことにより、前記電荷結合素子を駆動するために必要な
    電圧を有する駆動パルスを生成するクランプ手段を備え
    たことを特徴とする固体撮像装置の駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記クランプ手段は、正の駆動パルスの
    ハイレベル側の電圧をほぼ0Vにクランプすることによ
    り、負の駆動パルスを生成するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置の駆動回
    路。
  3. 【請求項3】 前記固体撮像装置の光電変換部に蓄積さ
    れている電荷を読み出して前記走査部に供給するための
    読出しパルスがアクティブレベルの期間は、所定の直流
    電圧を選択し、インアクティブレベルの期間は、前記ク
    ランプ手段のクランプ出力を選択することにより、前記
    駆動パルスと前記読出しパルスとの合成パルスを生成す
    る合成パルス生成手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の固体撮像装置の駆動回路。
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