JPH09223812A - 太陽電池モジュール及び該製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及び該製造方法

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JPH09223812A
JPH09223812A JP8026858A JP2685896A JPH09223812A JP H09223812 A JPH09223812 A JP H09223812A JP 8026858 A JP8026858 A JP 8026858A JP 2685896 A JP2685896 A JP 2685896A JP H09223812 A JPH09223812 A JP H09223812A
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克彦 林
Atsuo Ishikawa
敦夫 石川
Hideo Yamagishi
英雄 山岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池モジュールの基板に配設される収集
電極線と基板との間に生ずる空隙に樹脂を確実に充填し
て裏面を封止するとともに、その樹脂封止における連続
生産性を確保することにある。 【解決手段】 絶縁基板14上に形成された1又は複数
の太陽電池素子の電力を取り出すための収集電極線12
が基板14上に半田付けされて成る太陽電池モジュール
10において、少なくとも収集電極線12と基板14と
の間の空隙18を封止する樹脂層22と、基板14上の
少なくとも太陽電池素子全面を封止する樹脂層36とを
有することにある。また、その製造方法を、少なくとも
収集電極線12と基板14との間の空隙18に樹脂22
を充填する工程と、基板14上の少なくとも太陽電池素
子全面を封止する工程とから構成したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池モジュール
の製造方法、より詳しくは太陽電池モジュールの封止方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】太陽電池モジュールにおいては、正負極
の収集電極として半田メッキ銅箔などの電極線が用いら
れている。これらの収集電極線は太陽電池モジュールの
電力を効率的に取り出すため、また電力を取り出す端子
箱との接続のために不可欠なものである。そして、これ
ら正負極の電極線の取付けには、図8に示すように、熱
あるいは基板の反りによる応力が加わった際にも剥離が
生じないよう、基板1上に半田2を点付けし、これらの
点付けされた半田2と電極線3とを熱融着する方法が採
用されている。ところが、点付けされた電極線3と基板
1の間には、空隙4が生じる。
【0003】このため従来より、太陽電池モジュールの
封止には点付けされた電極線3と基板1の間に生じた空
隙4に樹脂を充填することを目的に、真空中において熱
可塑性樹脂を加熱し圧力を加えて樹脂を融着させる真空
ラミネート法が採用されている。すなわち、この封止方
法によると、加熱により熱可塑性樹脂が軟化し、更に圧
力を加えることにより電極線3と基板1との間の空隙4
に樹脂が充填される。この真空ラミネート法は空隙4に
樹脂を充填してほぼ完全に封止する方法としては最も優
れているが、一つ一つ個別に真空にして封止しなければ
ならず、生産性に劣るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、連続生産が可
能であるという長所に着目し、例えばカーテンコーター
等の方式を用いたコーティングタイプの封止方法の開発
が、真空ラミネート法に代わる封止方法として進められ
ている。このカーテンコーター方式で太陽電池モジュー
ルを全面封止する方法は図9に示すように、基板1上に
形成された素子面5の上部に樹脂6をカーテン状に連続
的に流して、素子面5の上に樹脂6をコーティングする
方法である。ところが、この方法によると、樹脂6は電
極線3の上面も覆ってしまうことになる。
【0005】そのため、封止後の状態は図10に示すよ
うに、電極線3と基板1の間の空隙4には樹脂6は充填
されず、空隙4が残されたままとなる。これらの空隙
は、太陽電池モジュールを使用している際に、水蒸気の
溜まりになったり、あるいは封止樹脂6の剥離の原因に
なるなど、モジュールの信頼性の点で大きな問題となる
ものである。ここではカーテンコーター方式についての
み記述したが、コンマコーターあるいはスクリーン印刷
などの、素子面を上部あるいは下部からコーティングす
る方式においても同様の問題が発生する。
【0006】本発明はかかる課題を解決し、もって連続
生産に適するコーティングタイプの封止方法を適用可能
とし、且つ信頼性の高い太陽電池モジュールの製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る太陽電池モ
ジュールの製造方法の要旨とするところは、絶縁基板上
に形成された1又は複数の太陽電池素子の電力を取り出
すための収集電極線が該基板上に半田付けされて成る太
陽電池モジュールにおいて、少なくとも前記収集電極線
と基板との間の空隙を封止する樹脂層と、前記基板上の
少なくとも太陽電池素子全面を封止する樹脂層とを有す
ることにある。
【0008】次に、本発明に係る太陽電池モジュールの
製造方法の要旨とするところは、絶縁基板上に形成され
た1又は複数の太陽電池素子の電力を取り出すための収
集電極線が該基板上に半田付けされて成る太陽電池モジ
ュールの製造方法において、少なくとも前記収集電極線
と基板との間の空隙に樹脂を充填する工程と、該基板上
の少なくとも太陽電池素子全面を封止する工程とを有す
ることにある。
【0009】また、かかる太陽電池モジュールの製造方
法において、前記収集電極線と基板との間の空隙に樹脂
が充填される際の該樹脂の粘度が10000ps以下、
好ましくは1000ps以下であることにある。
【0010】更に、かかる太陽電池モジュールの製造方
法において、前記少なくとも収集電極線と基板との間の
空隙に樹脂を充填する工程において、該収集電極線に沿
って連続的に該樹脂を塗布して、該収集電極線と基板と
の間の空隙に該樹脂を充填することにある。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る太陽電池モジ
ュールの製造方法の実施の形態を図面を参照しつつ、詳
しく説明する。
【0012】図1(a) 及び(b) は太陽電池モジュール1
0の内部配線(収集電極線)12の一例を表したもので
あり、太陽電池モジュール10を構成する図示を省略す
る太陽電池素子は、基板14上に成膜される第1の電極
層、半導体層及び第2の電極層をレーザースクライブ法
などを用いてパターニングされ、直列に接続されてい
る。そして、これらの直列接続された太陽電池素子の電
力を効率よく取り出すため、あるいは端子箱との接続の
ために、集積された太陽電池素子の正極及び負極には収
集電極線12が取り付けられている。
【0013】これらの収集電極線12は素子面側に形成
されていて、銅リボンや銅箔などから成る収集電極線1
2は基板14に半田16によって複数箇所が点付けさ
れ、他の箇所は半田付けされずに収集電極線12と基板
14との間に空隙18が形成されている。半田16はセ
ラミック半田又は金属ペーストなどが用いられ、特に銀
ペーストが張力と剪断強さの点で強い接着力を示し好ま
しい。また、銅リボンや銅箔などは厚さが数百ミクロン
のものが用いられる。なお、図では正負極の収集電極線
12が一箇所に集められ、およそコの字形をしている
が、他の形であっても良く、限定されないのは言うまで
もない。
【0014】次に、この収集電極線12と基板14との
間の空隙18に図2及び図3に示すように、樹脂充填装
置20により樹脂22が充填される。この樹脂充填装置
20は同図2に示すように、直角2軸方向に移動させら
れるXYロボット24に、流動性を有する樹脂22が注
入される樹脂容器26が固定されていて、この樹脂容器
26の上部には図示しない空気圧縮機に接続された管2
8の付いた蓋30がされ、また、この樹脂容器26の下
部には注射針のような針32が取り付けられて、構成さ
れている。
【0015】樹脂容器26内に注入される樹脂22は収
集電極線12と基板14との間に形成される空隙18を
充填し封止するための樹脂であり、特に熱硬化性樹脂が
好ましい。樹脂22は流動性あるいは表面張力、あるい
は基板14や収集電極線12の表面との親和性によって
広がり流れ、図3に示すように、わずかな空隙18にも
流れ込む特性を有するものが好ましく、その粘度は10
000ps以下、より好ましくは1000ps以下が、
空隙18に樹脂22が流れ込んで充填されるために好ま
しい。樹脂容器26の中に注入された樹脂22は、樹脂
容器26内部に空気圧縮機によって圧縮空気を連続的あ
るいは断続的に送ることにより、内圧が高まり、その空
気圧に押圧されて樹脂22が容器26の先に取り付けら
れた針32から吐出される。ここで、XYロボット24
の動きはプログラムにより制御されて、基板14上の収
集電極線12に沿って針32が移動するように構成され
ているのが好ましい。なお、このような樹脂充填装置2
0はディスペンサーと呼ばれている装置を利用すること
ができる。
【0016】この樹脂充填装置20を用いて、収集電極
線12と基板14との間の空隙18に樹脂22を充填す
る工程について説明する。まず、XYロボット24を収
集電極線12に沿って移動させながら、空気圧縮機によ
り樹脂容器26の上部から圧縮空気を送り、その空気圧
によって樹脂22を針32から収集電極線12に沿って
吐出させる。このとき、樹脂22の吐出量はXYロボッ
ト24の移動速度、樹脂の粘度、上部より送る空気圧及
び容器26に取り付けた針32の内径により決定され
る。したがって、これらのパラメーターを変えることに
より、空隙18の体積に対して充分な樹脂量を吐出する
ことが可能である。また、樹脂22は収集電極線12の
上に被せるように針32から吐出させても良いが、収集
電極線12と基板14との間の空隙18に向かって直接
充填するように吐出させることも可能である。なお、X
Yロボット24の移動速度を約8cm/秒で設定しても、
気泡を発生させずに樹脂22を充填することができるこ
とが確認されている。
【0017】このように少なくとも空隙18に樹脂22
を充填して封止した後、次に、太陽電池素子が形成され
た基板14全面が樹脂封止される。基板14全面の樹脂
封止は前述同様に熱硬化性樹脂を用いて、図4に示すよ
うに、カーテンコーター方式で基板14上に形成された
素子面34の上部に樹脂36をカーテン状に連続的に流
すことによって行われる。樹脂36の厚さは樹脂36を
押し出すダイの移動速度、樹脂の粘度、押出し圧力、ダ
イの内径などによって決定され、所望の厚さに設定され
る。樹脂36の種類は、空隙18に充填する樹脂22の
種類と同一のものが好ましいが、異なっていても良い。
熱硬化性樹脂である樹脂36と22の種類が異なってい
る場合は、いずれか硬化温度の高い方の温度で加熱され
て、硬化させられる。この熱硬化性樹脂として、たとえ
ばポリイソブチレン、ポリイソプレン、ポリブテンなど
のポリオレフィン系オリゴマーを好ましく用いることが
できるが、限定されるものではない。なお、樹脂36の
粘度は500ps〜1000psが被覆の安定性の点で
最適である。
【0018】基板14上の素子面34の上に樹脂36を
コーティングした後、加熱することにより樹脂36が硬
化させられる。この加熱温度と加熱時間は樹脂22,3
6の種類によって定められる。その際、図5に示すよう
に、樹脂36だけでなく、空隙18に充填された樹脂2
2も同時に硬化させられる。その結果、収集電極線12
と基板14との間の空隙18に充填されるとともに収集
電極線12の表面を覆う樹脂22と全面封止した樹脂3
6との界面は一体となって、境界を識別し得ることはな
く、また気泡などが発生することもない。得られた太陽
電池モジュール10には、更に熱可塑性ブチルゴムなど
の熱可塑性樹脂によってモジュール10の端部がカプセ
ル封止をされた後、アルミニウムなどから成る枠が取り
付けられ、最後にシリコン樹脂などを用いて端子箱が設
置されて、太陽電池モジュール10が形成される。
【0019】以上の構成によって得られた太陽電池モジ
ュール10はほぼ完全に樹脂封止されていて、しかも収
集電極線と基板との間に生ずる空隙部に樹脂が充填され
ていて気泡などがないため、温度や湿度などの影響を受
けることなく、出力電力の変化が少ない、すなわち特性
が安定し、且つ耐候性に優れた太陽電池モジュールが得
られる。
【0020】以上、本発明に係る太陽電池モジュールと
その製造方法の実施の形態を説明したが、本発明は上記
実施の形態に限定されるものではない。
【0021】たとえば、封止用の樹脂22,36として
ポリオレフィン系オリゴマーを用いる場合、このオリゴ
マーは弾力性に富み、カプセル封止に適しているが、か
き傷などの機械的ストレスに弱い。このため、かかるオ
リゴマーによりカプセル封止した後、ガラスクロスなど
のカバーフィルムをその上にラミネートするのが、太陽
電池モジュール10を外力から保護するのに好ましい。
【0022】また、少なくとも空隙18に樹脂22を充
填して封止した後、一定の時間、静置させ又は振動を加
えた後静置させて、空隙18部の樹脂22に気泡が残ら
ないように構成することも可能である。また、特に、樹
脂22を充填した収集電極線12の周辺部のみを減圧さ
せるなどにより、少なくとも空隙18に樹脂22が充填
された基板14を減圧下に静置して、積極的に脱泡する
ように構成することも可能である。
【0023】更に、収集電極線12と基板14との間に
生ずる空隙18に樹脂を充填する樹脂充填装置20にお
いて、充填する樹脂22の吐出を瞬時に遮断し得るよう
に、針32の近傍部などにバルブその他の遮断弁などを
取り付けることも可能である。また、樹脂22の吐出を
空気圧によって行うだけでなく、ポンプを用いることも
可能であり、特に限定されない。
【0024】また、収集電極線12と基板14との間に
生ずる空隙18に充填される樹脂は熱硬化性樹脂が最も
好ましいが、それに限定されず、反応硬化性樹脂や熱可
塑性樹脂であっても適切な硬化時間と硬化速度が得られ
るものであれば、使用することは可能である。
【0025】その他、本発明に係る太陽電池モジュール
の製造方法はアモルファス太陽電池素子に限定されるも
のではなく、単結晶又は多結晶タイプの太陽電池素子に
も適用し得るものである。また、本発明は各種のモジュ
ール構造にも適用可能であるなど、その趣旨を逸脱しな
い範囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修
正、変形を加えた態様で実施し得るものである。
【0026】
【実施例1】大きさが910mm×455mmの太陽電池モ
ジュールを作製した。この太陽電池モジュールはガラス
基板上に透明導電膜として酸化スズを被着させ、その上
に半導体層としてp-a-SiC:H/i-a-Si:H /n-a-Si:H
の順に積層してヘテロ結合太陽電池を構成し、これらを
レーザースクライブ法によりパターン化した後、更に裏
面電極としてアルミニウムを真空蒸着させてパターン化
した。そして、銅リボンを銀ペーストを用いて点付け
し、収集電極線を形成した。
【0027】形成された収集電極線と基板との間の空隙
樹脂を充填するため、前記図2に示す樹脂充填装置を
用いた。XYロボットの移動速度は50mm/秒、樹脂の
粘度は1040ps、空気圧は5kg/cm2 、針の内径は
2.27mmであり、針からの吐出量は長さ1cm当たり約
0.02cm3 であった。収集電極線に沿って吐出された
樹脂は、その流動性、表面張力により広がり、収集電極
線と基板の間の空隙を充填した。充填に要した時間は約
2分間であった。空隙に充填した樹脂を硬化させずに、
続いて熱硬化性樹脂を用いてカーテンコーター方式で全
面封止を行った後、加熱して樹脂を硬化させた。その結
果、収集電極線と基板との間の空隙に充填した樹脂と全
面封止した樹脂の界面において、何ら問題は見られなか
った。
【0028】このように作製した太陽電池モジュールに
ついて、85℃、90%RHの高温高湿試験を行った。
サンプル数を5個とし、用いた太陽電池モジュールにつ
いて、端面の封止は行わなかった。2000時間後の太
陽電池の特性を調べた結果、サンプルはいずれも初期特
性の95%以上を保っていた。
【0029】
【比較例1】実施例1と同様にして、収集電極線と基板
との間の空隙に樹脂を充填していない太陽電池モジュー
ルを作製した。同様に、サンプル数5個について、85
℃、90%RHの高温高湿試験を行った結果、最も特性
の高いサンプルで初期値の83%であり、最も低いサン
プルでは初期値の72%に特性が低下していた。
【0030】
【実施例2】実施例1と同様にして、サイズ127mm×
152mmの太陽電池モジュールを作製した。封止樹脂と
してポリイソブチレン(PIB)を用い、硬化させるた
めに太陽電池モジュールを130℃で1時間加熱した。
得られた太陽電池モジュールについて、加速テストを行
った。
【0031】まず、初期加速の測定のためにプレッシャ
ークッカーテストを行った。テスト中の圧力、湿度及び
温度は最も一般的である2.0kg/cm2 、100%及び
120.6℃にそれぞれ調整した。この条件は電子装置
の耐久性のテストには厳しいものであるが、空気中の酸
素の影響がなく、好ましい。また、この一般的なプレッ
シャークッカーテストに加えて、酸素と水蒸気の影響を
チェックできる条件も選択した。この条件としては、湿
度、温度及び水蒸気と空気の分圧をそれぞれ、80%、
126.8℃、2.0kg/cm2 及び0.5kg/cm2 に調
整した。それぞれの条件における太陽電池モジュールの
出力電力の変化を図6に示す。同図に示すように、出力
電力の変化は非常に小さく、また、外観においても変化
が小さいのが確認された。
【0032】
【比較例2】実施例2と同様にして太陽電池モジュール
を作製した。但し、太陽電池モジュールの構成としてス
ーパーストレートタイプを採用し、モジュールの裏面を
エチレンビニルアセテート(EVA)とフッ素樹脂フィ
ルムにより被覆した。得られた太陽電池モジュールにつ
いて、実施例2と同様にして出力電力の変化を調べて図
6に示した。
【0033】
【実施例3】次に、実施例2で得た太陽電池モジュール
を用い、熱サイクルテスト、温度湿度サイクルテスト、
熱テスト、湿度テスト、日光テスト、塩水スプレーテス
トを行った。テストの前後で測定した出力電力の変化を
各テスト毎に図7A〜Fに示した。同図に示すように、
これらのテストによる出力電力の変化は、日光テストで
サンプルがフロントガラスを通してカーボンアークラン
プに曝された場合を除いて、大変小さいものであった。
【0034】
【比較例3】比較例2で用いた太陽電池モジュールによ
り、実施例3と同様に各種のテストを行った。その結果
を同図7A〜Fに示した。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
は、絶縁基板上に形成された太陽電池において、その基
板上の太陽電池素子全面を封止する工程と、正極及び負
極の取り出し電極線である収集電極線と基板との間の空
隙に樹脂を充填する工程を別の工程とすることにより、
コーティングタイプの全面封止方法を用いても空隙を残
さずに完全封止が可能となる。したがって、太陽電池モ
ジュールの封止が完全になされ、もって信頼性が高い太
陽電池の生産が可能となる。また、空隙の充填方法とし
て収集電極線に沿って連続的に樹脂を塗布することによ
り、コーティングタイプの封止方法の特長である連続生
産性を損なうこともない。
【0036】更に、収集電極線と基板との間の空隙に樹
脂を充填する工程に、樹脂の流動性あるいは表面張力を
利用して充填する方法を用い、その際の樹脂の粘度が1
0000ps以下であり、その行程において収集電極線
に沿って連続的に樹脂を塗布して充填することにより、
連続封止に適したコーティングタイプの連続性を損なう
ことなく生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(a) は本発明の太陽電池モジュールの内部配
線例を表す平面説明図であり、図(b) は内部配線である
収集電極線及び基板部を拡大して示す要部断面説明図で
ある。
【図2】収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填す
る工程に用いる樹脂充填装置の構造を説明するための斜
視説明図である。
【図3】収集電極線と基板との間の空隙に樹脂を充填し
た状態を示す要部拡大断面説明図である。
【図4】カーテンコーター方式により樹脂で全面封止す
る状態を説明するための要部斜視説明図である。
【図5】本発明に係る製造方法により得られた太陽電池
モジュールの収集電極線と基板との間の空隙部の状態を
示す要部拡大断面説明図である。
【図6】プレッシャークッカーテストにおける太陽電池
モジュールの出力電力の変化をを示す図である。
【図7】JIS規格による6タイプの耐久テストの前後
における太陽電池モジュールの出力電力の変化を示す図
である。
【図8】従来の製造方法の前段階における内部配線であ
る収集電極線及び基板部を拡大して示す要部断面説明図
である。
【図9】従来の製造方法におけるカーテンコーター方式
により樹脂で全面封止する状態を説明するための要部斜
視説明図である。
【図10】従来の製造方法によって得られた太陽電池モ
ジュールの収集電極線と基板との間に生ずる空隙を示す
要部拡大断面説明図である。
【符号の説明】
10;太陽電池モジュール 12;収集電極線 14;基板 16;半田 18;空隙 20;樹脂充填装置 22;空隙封止用の樹脂 24;XYロボット 26;樹脂容器 32;針 36;全面封止用の樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成された1又は複数の太
    陽電池素子の電力を取り出すための収集電極線が該基板
    上に半田付けされて成る太陽電池モジュールにおいて、
    少なくとも前記収集電極線と基板との間の空隙を封止す
    る樹脂層と、前記基板上の少なくとも太陽電池素子全面
    を封止する樹脂層とを有することを特徴とする太陽電池
    モジュール。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に形成された1又は複数の太
    陽電池素子の電力を取り出すための収集電極線が該基板
    上に半田付けされて成る太陽電池モジュールの製造方法
    において、少なくとも前記収集電極線と基板との間の空
    隙に樹脂を充填する工程と、該基板上の少なくとも太陽
    電池素子全面を封止する工程とを有することを特徴とし
    た太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記収集電極線と基板との間の空隙に樹
    脂が充填される際の該樹脂の粘度が10000ps以下
    であることを特徴とする請求項2に記載する太陽電池モ
    ジュールの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも収集電極線と基板との間
    の空隙に樹脂を充填する工程において、該収集電極線に
    沿って連続的に該樹脂を塗布して、該収集電極線と基板
    との間の空隙に該樹脂を充填することを特徴とする請求
    項2又は3に記載する太陽電池モジュールの製造方法。
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Cited By (10)

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