JPH0922348A - プログラム作成方法およびプログラム管理方法 - Google Patents

プログラム作成方法およびプログラム管理方法

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JPH0922348A
JPH0922348A JP7172283A JP17228395A JPH0922348A JP H0922348 A JPH0922348 A JP H0922348A JP 7172283 A JP7172283 A JP 7172283A JP 17228395 A JP17228395 A JP 17228395A JP H0922348 A JPH0922348 A JP H0922348A
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JP
Japan
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program
agent
computer
file
storage means
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Application number
JP7172283A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kasai
真一 笠井
Hiromi Ukai
ひろみ 鵜飼
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】専用言語を用いることなくエージェントを作成
でき、転送されるエージェントの内容が容易には判読で
きず、また、仕様変更にともなう運用の負担が少ないプ
ログラム作成方法。プログラムの計算機間の移動に関す
る情報を管理するプログラム管理方法。 【構成】プログラムの処理単位ごとの手続きを保持する
実行ファイルと、実行に必要な変数値や実行する処理単
位を示す符号を保持するメモリファイルとの転送を受け
付け、上記符号により示される処理単位に対応して実行
ファイルに登録された手続きを呼び出すことにより、エ
ージェントプログラムを作成する。エージェントプログ
ラムを、その状態に応じて分類し、管理する。また、プ
ログラムの識別子を、プログラム種別と、生成した計算
機の識別子と、生成時刻とを用いて作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、ネットワークに接続され
た複数の計算機を移動して動作を継続するエージェント
プログラムの作成方法と、各計算機上でそれらのエージ
ェントプログラムを管理するプログラム管理方法とに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プログラムは、計算機の利用者
が作成した階層化されたディレクトリのいずれかにファ
イルを登録するファイルシステムによって、プログラム
ファイルとして管理されている。現在広く使用されてい
るオペレーティングシステムの多くが、このように、階
層化されたディレクトリを用いてファイルを管理してい
る。なお、この方法で管理されたプログラムファイルの
一覧を表示する方法としては、ディレクトリの階層構造
とそれぞれのディレクトリに含まれるファイル一覧を表
示するものが知られている。
【0003】従来は、プログラムの実行中にそのプログ
ラム自体が他の計算機に移動したり、あるいはプログラ
ムが他の計算機から移動してきたりすることがなかっ
た。そこで、ネットワークに接続された複数の計算機を
利用するプログラムは、遠隔手続き呼び出し(以下、R
PCと略す)と呼ばれる手法を広く利用していた。
【0004】しかし、RPCによる手続呼び出し方法
は、他の計算機上の手続きを呼び出すたびにネットワー
クを介したデータ伝送が発生し処理効率が低下する、プ
ログラムの動作中は始終ネットワークに接続されていな
ければならないなどの欠点があった。
【0005】そこで、これを解決するために、RPCに
代わって、リモートプログラミング(以下、RPと略
す)という方法が考えられている。RPでは、動作開始
前に手続きを呼び出すプログラム自体のソースコードを
目的の計算機に送信し、転送先のインタプリタがそれを
解釈・実行することによって手続を呼び出し、該プログ
ラムの動作が完了すると、その結果とともに該プログラ
ムのソースコードが転送元に送信されるという方法がと
られている。RPによって移動するプログラムは、エー
ジェントと呼ばれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】RPによるプログラム
は、ネットワークをプログラム自体が移動するというそ
れまでにない概念を含んでいる。そのため、従来のRP
では、RP専用の新しい言語によってプログラムを記述
しなければならず、プログラマの負担が増すという問題
があった。
【0007】また、ソースコードを転送し、転送先のイ
ンタプリタがそれを解釈・実行するプログラム移動方法
は、判読性の高いソースコードがネットワークを移動す
ることにより第3者にそのプログラムの内容を知られ
る、あるいはそれを改変される危険が増すという問題が
あり、さらに、記述言語が拡張・変更された場合、各計
算機のインタプリタも変更しなければならず運用上の負
担が増すという問題があった。
【0008】また、階層化されたディレクトリを用いて
ファイルを管理し、プログラムファイルの一覧は、ディ
レクトリの階層構造とそれぞれのディレクトリに含まれ
るファイル一覧を表示する、従来のファイルシステムで
は、このようなプログラムの計算機間の移動に関する情
報の出力を行うことはできない。このため、RPによる
プログラムの移動のある計算機におけるファイルの管理
を、このような従来のファイルシステムにより行うこと
には、つぎに挙げるような問題があった。
【0009】まず、従来のファイルシステムでは、その
計算機の保持しているプログラムの状態(起動前のもの
か、他の計算機から移動してきたものか、動作中のもの
か、あるいは他の計算機に移動したものか)を保持、参
照する手段がないため、あるプログラムがこれらのいず
れの状態にあるのかを、計算機の利用者が区別するのが
困難であるという問題があった。
【0010】さらに、従来のファイルシステムには、他
の計算機からプログラムが移動してきたこと知らせる手
段がないため、利用者がそれを知るためには、ディレク
トリのファイル一覧を常時表示させて、新たに到着した
プログラムファイルを発見するしかなく、プログラムの
到着をリアルタイムに認識することは非常に困難である
という問題があった。
【0011】また、従来のファイルシステムは、他の計
算機に移動したファイルを管理していないため、移動し
たプログラムの所在計算機を検出することが非常に困難
であり、このため、そのプログラムの移動先の計算機で
の動作の有無(動作中か、未起動か、すでに動作終了し
たか)を検出することや、そのプログラムの移動先計算
機での動作を強制終了させることが非常に困難であると
いう問題があった。
【0012】そこで、本発明は、RP専用のプログラミ
ング言語を用いることなく作成することができ、さら
に、転送内容が判読しにくく、仕様変更にともなう運用
の負担の少ないRPプログラム(エージェント)の作成
方法を提供することを第1の目的とする。
【0013】さらに、本発明は、エージェントプログラ
ムの計算機間の移動に関する情報を管理するプログラム
管理方法を提供することを第2の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ファイルを送信する機構を有する第1
の計算機と、該計算機に通信回線により接続されたファ
イルを受信する機構を有する第2の計算機とによるプロ
グラムの作成方法が提供される。なお、本発明では、プ
ログラムは、連続した一以上の処理単位により構成され
る。
【0015】本発明の方法の、第1の計算機によるステ
ップは、(1)上記処理単位ごとの、該処理単位におい
て実行されるようあらかじめ定められた手続き群の定義
を含む実行形式の上記プログラムを保持するファイルで
ある実行ファイルを作成するステップと、(2)上記プ
ログラムの実行に際して用いられる一以上の変数のそれ
ぞれとる値を保持するためのファイルであるメモリファ
イルを作成し、該メモリファイルに、上記変数の値とし
て、いずれの処理単位を実行するかを示すシーン識別符
号を格納するステップと、(3)上記実行ファイルおよ
び上記メモリファイルを上記第2の計算機へ送信するス
テップとを備える。
【0016】また、本発明の方法の、上記第2の計算機
によるステップは、(4)上記実行ファイルおよび上記
メモリファイルを受信するステップと、(5)上記受け
付けたメモリファイルに保持されたシーン識別符号によ
り示される処理単位に応じて上記受け付けた実行ファイ
ルに保持された手続き群を呼び出すステップとを備え
る。
【0017】また、本発明では、プログラムを送信する
機構および/または受信したプログラムを実行する機構
を有する計算機における該プログラムの管理方法におい
て、上記プログラムを、その状態に応じて分類し、管理
することを特徴とするプログラム管理方法が提供され
る。
【0018】さらに、本発明では、プログラムを送信す
る機構および/または受信したプログラムを実行する機
構を有する計算機における該プログラムの管理方法にお
いて、プログラムの種別ごとにあらかじめ定められた符
号と、該プログラムの生成された計算機の識別子と、該
プログラムの生成された時刻とを構成要素として含む識
別子を用いて、上記プログラムを識別することを特徴と
するプログラム管理方法が提供される。
【0019】
【作用】本発明では、動作開始から終了までを1つ以上
の処理の単位(それぞれを「シーン」とよぶ)に分割
し、それぞれのシーンには異なった番号を割り当て、そ
れぞれのシーンにそのシーンでの動作を開始する手続き
を用意し、その手続きは対応するシーン番号を指定して
呼び出し、プログラム終了前には移動先の計算機でのシ
ーン番号をファイル(例えば、ファイルAとする)に書
き出し、ファイルAと自身の実行ファイルとを移動先計
算機に転送するステップと、プログラム起動時にはファ
イルAから呼び出すべき手続きを指定する番号を読みだ
し、その値に対応する手続きを呼び出すステップを設け
ている。
【0020】このように、本発明では、エージェントプ
ログラムによる処理をシーンごとに管理し、シーンごと
に、実行形式(オブジェクトコード)のプログラムを保
持する実行ファイルと、該シーンにおけるプログラムの
実行に必要な環境(変数のとる値)を保持するメモリフ
ァイルとを転送する。従って、本発明によれば、転送さ
れるエージェントは、通常の言語により記述され、翻訳
されてすでに実行形式になっている。従って、本発明に
よれば、RP専用の言語を用いてエージェントをコーデ
ィングする必要がない。また、転送される実行ファイル
およびメモリファイルは、実行形式であるため、容易に
は判読できない。さらに、エージェントに変更を加える
場合も、エージェントを生成する計算機において変更す
ればよく、転送先の計算機においてコンパイルする必要
がないため、エージェントプログラムの翻訳のためのイ
ンタプリタやコンパイラを用意しておく必要がない。
【0021】また、本発明では計算機に存在するそれぞ
れのエージェントを、その状態に応じて(例えば、新規
に起動したものか、その計算機で動作中か、他の計算機
から移動してきたか、または他の計算機に移動したもの
か、など)分類して管理している。さらに、本発明のエ
ージェント管理方法では、これらの分類に従って、エー
ジェントの一覧表をグループ分けして表示する。
【0022】このように、エージェントを状態に応じて
分類していおり、状態が変化するごとに最新の状態で登
録し、その登録結果を表示する。このため、本発明で
は、エージェントの状態を容易に判断することができ
る。
【0023】また、本発明のエージェント管理方法で
は、他の計算機からエージェントを受信した場合には、
到着したエージェントとしてそのエージェントの実行フ
ァイル名を主記憶または補助記憶装置に記憶し、動作中
エージェントが他の計算機に移動した場合には、移動し
たエージェントとしてそのエージェントの識別子を主記
憶または補助記憶装置に記憶し、さらにエージェントの
管理履歴としてそのエージェントの識別子と移動先計算
機名とを主記憶または補助記憶装置に記憶し、エージェ
ントの動作が完全に終了した場合には、エージェントの
管理履歴としてそのエージェントの識別子を主記憶また
は補助記憶装置に記憶するステップを設けている。
【0024】さらに、本発明のエージェント管理方法
は、他の計算機に移動したエージェントの、その時点で
の所在計算機を知る要求の入力を受けた場合は、他の計
算機に移動したエージェントの識別子を主記憶または補
助記憶装置から取得し、エージェントの管理履歴からそ
の識別子を有するエージェントの移動先計算機名を取得
し、その識別子を有するエージェントの所在計算機名を
尋ねるメッセージをその計算機に送信し、その結果を受
信すると画面に表示して利用者に知らせるステップを備
える。また、本発明のエージェント管理方法は、ある識
別子を有するエージェントの所在計算機を尋ねるメッセ
ージを受信した場合には、その識別子を有するエージェ
ントをその計算機で動作中のエージェントまたは他の計
算機から移動してきたエージェントとして管理していれ
ば、その計算機名をメッセージ送信元に返信し、他の計
算機に移動したエージェントとして管理していれば、エ
ージェント管理履歴からそのエージェントの移動先計算
機名を取得して、該移動先計算機にエージェントの所在
計算機を尋ねるメッセージを転送するステップを有す
る。
【0025】また、本発明のエージェント管理方法は、
エージェントの状態報告要求が入力された場合、そのエ
ージェントをいずれの状態のものとして記憶しているか
を検査し、その状態を出力するステップを有する。この
場合、ただし、本発明のエージェント管理方法は、該エ
ージェントがすでに他の計算機に移動して不在の場合
は、記憶している管理履歴情報から移動先の計算機を検
出し、該計算機に対して、状態報告要求メッセージを送
信して、そのメッセージに対する応答を受信すると、該
応答の内容を出力するステップを有する。これらのステ
ップにおける出力は、状態報告要求が入出力装置から入
力されたものであれば、該入出力装置から出力する(例
えば、画面に表示する)ことにより行われ、他の計算機
から入力されたものであれば、その要求元の計算機に対
して、目的のエージェントの存在する計算機の識別子を
含む応答メッセージを出力することにより行われる。
【0026】また、本発明のエージェント管理方法は、
他の計算機に移動したエージェントを終了させる要求が
入力された場合は、目的のエージェントの管理履歴から
該エージェントの移動先計算機名を取得し、そのエージ
ェントを終了させるメッセージをその計算機に送信する
ステップを有する。さらに、本発明のエージェント管理
方法は、ある識別子を有するエージェントを終了させる
メッセージを受信すると、その識別子を有するエージェ
ントをその計算機で動作中のエージェントまたは他の計
算機から移動してきたエージェントとして管理している
場合には、そのエージェントを強制終了させ、他の計算
機に移動したエージェントとして管理している場合に
は、エージェント管理履歴からそのエージェントの移動
先計算機名を取得し、この移動先の計算機にエージェン
トを終了させるメッセージを転送するステップを有す
る。
【0027】このように、本発明では、エージェントが
すでに移動して不在であるか否かの情報を保持するとと
もに、エージェントの移動先および移動時刻を履歴情報
として保持している。従って、本発明では、このエージ
ェントの不在情報と、履歴情報から判断される最後の移
動先の情報とを用いて、順次移動先をたどっていくこと
により、エージェントの所在とその状態とを容易に確認
することができ、また、移動先のエージェントに対して
強制終了などの指示を送ることができる。
【0028】
【実施例】本発明の一実施例を、以下に図面を用いて説
明する。まず、本実施例でプログラムの授受の行われる
ネットワークシステムのハードウエア構成を、図33を
用いて説明する。本実施例のネットワーク150は、通
信回線15を介して接続された複数の計算機11からな
る。通信回線15は、有線であると無線であるとを問わ
ないが、本実施例では、有線回線である。個々の計算機
11は、それぞれ、主記憶装置111と、中央演算処理
装置(CPU)112と、外部記憶装置113と、入出
力装置114とを備える情報処理装置である。なお、図
33には、計算機11として、計算機11a、11b、
11cの3台が図示されているが、計算機の数は3台に
限られず、複数であればいくつであってもよい。また、
本実施例では、計算機11a、11b、11cは、いず
れも同じハードウエア構成を有しているが、異なるハー
ドウエア構成の計算機11の混在するシステムであって
も構わない。
【0029】図2に示すように、各計算機11は、エー
ジェント管理手段13を備え、エージェントプログラム
12を、他の計算機11に送信し、あるいは他の計算機
11から受信して保持する。ここでは、第1の計算機1
1aのアクセスのための識別子を「Taro」、第2の
計算機11bのアクセスのための識別子を「Hanak
o」、第3の計算機11cのアクセスのための識別子を
「Ichiro」であるとする。
【0030】なお、エージェントプログラム12は、C
PU112による実行可能な形式、すなわち、実行形式
(オブジェクトコード)のインストラクション群であ
り、ネットワーク150を介して計算機11間で送受信
され、主記憶装置111または外部記憶装置113に保
持される。CPU112は、主記憶装置111に保持さ
れたエージェントプログラム12を実行する手段を備え
る。本実施例のエージェントプログラム12は、本発明
のプログラム作成方法により作成される。
【0031】また、エージェント管理手段13は、エー
ジェントプログラム12の送受信・起動・終了を管理す
るとともに、入出力装置114を介して外部からの入力
を受け付け、処理結果を入出力装置114の表示画面に
表示する手段である。なお、本実施例では、エージェン
ト管理手段13を構成する各手段は、主記憶装置111
にあらかじめ保持されたインストラクションをCPU1
12が実行することにより実現されるが、その一部また
は全部を、専用回路など、ハードウエアによって実現し
てもよい。
【0032】エージェントプログラム12の構成を、図
34に示す。エージェントプログラムは、キーワードテ
ーブル部341と、シーン別手続きライブラリ部345
と、動作ライブラリ部346と、メモリファイル読み込
みプログラム342と、該プログラム342の起動プロ
グラム343と、メモリファイル書き出しプログラム3
44と、メッセージ送信プログラム347と、ファイル
送信プログラム348と、メッセージ受信プログラム3
49とを備える。シーン別手続きライブラリ部345
は、各シーン番号に対応するシーンにおいて行われる手
続きのインストラクション3451(図34に示した例
では、シーン0の手続き3451aおよびシーン1の手
続き3451b)を備え、動作ライブラリ部346は、
あらかじめ定められた動作のプログラム251(移動用
プログラム(Goプログラム)251a、停止用プログ
ラム(Retireプログラム)251bなど)を備え
る。
【0033】計算機11の機能構成を図1に示す。各計
算機11は、エージェント管理手段13と、エージェン
トプログラム12をCPU112が実行することにより
実現されるエージェント手段120と、キーワードおよ
びその値を保持するための記憶領域であるメモリファイ
ル49とを備える。
【0034】メモリファイル49は、主記憶装置111
に確保された記憶領域であり、図23に示すように、キ
ーワードとして用いられる変数(以下、単にキーワード
と呼ぶ)ごとに、該キーワードの名称を保持するための
キーワード記憶領域491と、該キーワードの値を保持
するためのキーワード値記憶領域492とを備える。
【0035】エージェント手段120は、図1に示すよ
うに、キーワードテーブル部341の実行により実現さ
れる記憶領域であるキーワードテーブル29と、シーン
別手続きライブラリ部345の実行により実現される記
憶領域であるシーン別手続きライブラリ24と、動作ラ
イブラリ部346の実行により実現される記憶領域であ
る動作ライブラリ25と、メモリファイル読み込みプロ
グラム342の実行により実現されるメモリファイル読
み込み手段26と、起動プログラム343の実行により
実現される起動手段27と、メモリファイル書き出しプ
ログラム344の実行により実現されるメモリファイル
書き出し手段28と、メッセージ送信プログラム347
の実行により実現されるメッセージ送信手段22と、フ
ァイル送信プログラム348の実行により実現されるフ
ァイル送信手段23と、メッセージ受信プログラム34
9の実行により実現されるメッセージ受信手段21とを
備える。
【0036】キーワードテーブル29は、キーワードの
名称と、該キーワードの値との組からなるキーワード情
報を保持するための、主記憶装置111上に確保された
記憶領域である。本実施例では、キーワードテーブル2
9はエージェント手段120により主記憶装置111上
に生成されるが、各計算機11があらかじめこのファイ
ルを備えているようにしてもよい。
【0037】シーン別手続きライブラリ24は、シーン
ごとに、該シーンに付された番号(シーン番号)と、該
シーンの手続きを示すインストラクションを保持する手
続き記憶領域241と備える、主記憶装置111上に確
保された記憶領域である。なお、本実施例では、エージ
ェントによる処理は、複数のまとまりに分割されて実行
される。この処理のまとまりが「シーン」である。図1
に示した例では、シーン0用手続き記憶領域241aに
は、シーン番号「0」の動作を実現するための手続き情
報3451aが保持されており、シーン1用手続き記憶
領域241bには、シーン番号「1」の動作を実現する
ための手続き情報3451bが保持されている。
【0038】図1に示した例では、シーン0用の手続き
記憶領域241aに登録されている手続きは、「Go
(Hanako,1)」である。この手続きは、移動先
の計算機11として第1の引き数「Hanako」を指
定し、該移動先計算機11でのシーン番号として第2の
引き数「1」を指定して、動作ライブラリ25に登録さ
れた移動用プログラム(Goプログラム)3461aを
実行するという手続きである。
【0039】動作ライブラリ25は、手続きごとに、該
手続きの指定に応じてあらかじめ定められた動作を記述
したプログラムのオブジェクトコードを記憶する領域で
ある動作記憶領域251を備える。動作記憶領域251
には、Goプログラム3461aのオブジェクトコード
を保持する動作記憶領域251aや、Retireプロ
グラム3461bのオブジェクトコードを保持する動作
記憶領域251bなどがある。
【0040】なお、Goプログラム3461aは、手続
き「Go」の指定に応じて実行される動作、の記述され
たプログラムであり、該プログラムの実行により実現さ
れる動作は、エージェントをネットワーク150の他の
計算機11に移動させる動作である。また、Retir
eプログラム3461bは、手続き「Retire」の
指定に応じて実行される動作の記述されたプログラムで
あり、該プログラムの実行により実現される動作は、エ
ージェントをもとの計算機11に戻す動作である。
【0041】起動手段27は、メモリファイル読み込み
手段26を起動する手段と、手続き記憶手段241に保
持された手続きを実行する手段とを備える。
【0042】メモリファイル読み込み手段26は、起動
手段27により起動され、メモリファイル49の内容を
読み込んで、その内容をキーワードテーブル29に格納
する手段である。また、メモリファイル書き出し手段2
8は、キーワードテーブル29の内容を読み込んでメモ
リファイル49へ格納する手段である。
【0043】送受信手段21〜23は、通信回線15を
介する通信を行う手段である。メッセージ送信手段22
はメッセージの送信を、ファイル送信手段23はファイ
ルの送信を、メッセージ受信手段21はメッセージの受
信を、それぞれ行う。
【0044】つぎに、計算機11間のエージェントの移
動処理について、識別子「Taro」の付された計算機
11aから、識別子「Hanako」の付された計算機
11bへのエージェントの移動を例にとって説明する。
【0045】オペレーティングシステムによって起動さ
れたエージェント手段120は、起動手段27を最初に
呼び出す。この起動手段27の処理の流れを図12に示
す。まず、起動手段27は、メモリファイル読み込み手
段26に初期状態のメモリファイル49の内容を読み込
んでキーワードテーブル29に格納させる(ステップ7
12)。これにより、キーワードテーブル29が初期化
される。
【0046】つぎに、起動手段27は、キーワードテー
ブル29からキーワード「シーン」に対応する値を取得
する(ステップ713)。初期状態のメモリファイル4
9では、キーワード「シーン」に対応する値は0になっ
ているため、ここでは「0」が取得される。そこで、起
動手段27は、シーン別手続きライブラリ24の手続き
記憶領域241の中から、シーン番号「0」に対応する
領域241を検出し、該領域241aに登録された手続
きを実行する(ステップ714)。これにより、シーン
0での動作が開始される。
【0047】ここで示した例では、シーン0の手続き記
憶領域241aに保持された手続きは、上述のように
「Go(Hanako,1)」である。そこで、ステッ
プ714において、起動手段27は、手続き「Go」に
対応する動作プログラム3461aを動作ライブラリ2
5から読み出し、移動先を「Hanako」とし、移動
先でのシーン番号を「1」として該プログラムを実行す
る。
【0048】すなわち、ステップ714において、起動
手段27は、指定されたシーン番号「1」をキーワード
「シーン」に対応する値としてキーワードテーブル29
に格納し、さらに、シーン1の処理に必要な情報をキー
ワードテーブル29に格納しする。なお、ここで用いて
いる文書回覧処理の例では、このステップにおいて、タ
イトルと、発信者の識別子と、回覧先と、次の回覧先の
キーワードとが格納される。このようにしてキーワード
テーブル29の内容をシーン1用に変更すると、起動手
段27は、メモリファイル書き出し手段28に、キーワ
ードテーブル29の内容をメモリファイル49に書き出
させる。この処理が行われたメモリファイル49では、
図24に示すように、キーワード「シーン」の値が記憶
領域241aに保持された手続きにおいて指定されたシ
ーン番号「1」になっている。
【0049】続いて、ステップ714において、起動手
段27は、ファイル送信手段23に、自身のエージェン
トの実行ファイル(図示せず)とメモリファイル49と
を指定された移動先「Hanako」に転送させ、処理
を終了する。ここで、エージェント手段120は一旦動
作を終了する。これにより、キーワードテーブル29の
内容は消去される。なお、ここで実行ファイルとは、実
行形式(オブジェクトコード)のエージェントプログラ
ム12を保持するファイルをいう。
【0050】エージェント手段120は、転送先で再起
動されると、起動手段27を呼び出す。起動手段27
は、メモリファイル読み込み手段26に、メモリファイ
ル49(計算機11a「Taro」から、ステップ71
4において転送されたもの)の内容を読み込み、該内容
をキーワードテーブル29に格納する。つぎに、起動手
段27は、キーワードテーブル29に登録されたキーワ
ード「シーン」の値を参照し、実行すべきシーン番号
「1」を取得して、シーン別手続きライブラリ24か
ら、シーン番号「1」に対応する手続き241bを呼び
出して、実行する。
【0051】このように、本実施例のエージェント手段
120は、一旦実行を終了しても再起動時に記憶を回復
することができ、それを利用して再起動時に実行すべき
動作を指定することができる。したがって、本実施例に
よれば、リモートプログラミングにおけるエージェント
プログラムが実現される。また、転送されるエージェン
トはコンパイルの必要なソースコードではないため、従
来のプログラミング言語で記述できる。従って、本実施
例によれば、リモートプログラミングのためにプログラ
マが新しい言語を習得する必要がなく、プログラミング
のための負担が軽減される。さらに、本実施例では、通
信回線15を介して転送されるエージェントがソースコ
ードではないため、判読しにくく、機密性が高い。ま
た、本実施例では、実行形式のエージェントを転送する
ため、転送先の計算機11に、エージェントをコンパイ
ルするためのインタプリタやコンパイラを用意しておく
必要がなく、仕様変更にともなう運用の負担が軽減され
る。
【0052】つぎに、エージェント管理手段13につい
て説明する。ここでは、便宜のために、図2に示すよう
に計算機11の識別子と該計算機11の利用者14の識
別子とは同じであるとする。すなわち、計算機11aの
利用者14aの識別子を「Taro」、計算機11bの利用
者14bの識別子を「Hanako」、計算機11cの利用者
14cの識別子を「Ichiro」とする。
【0053】エージェント管理手段13は、図1に示す
ように、主記憶装置111上に確保された記憶領域とし
て、生成可能なエージェントの内容が登録されている生
成可能エージェントテーブル39と、到着したエージェ
ントを登録するための到着エージェントテーブル40
と、動作中のエージェントを記憶するための動作中エー
ジェントテーブル41と、他の計算機11に移動してこ
の計算機11には存在しない不在エージェントを登録す
るための不在エージェントテーブル42と、エージェン
トの制御の履歴を記憶するためのエージェント制御ログ
43とを備える。
【0054】さらに、エージェント管理手段13は、外
部との間の入出力を行うユーザインタフェース48と、
エージェントを生成する生成手段44と、到着したエー
ジェントを起動させる到着起動手段45と、通信回線1
5を介して送られてきたエージェントを受け入れる受入
手段34と、ファイルを受信するファイル受信手段30
と、ファイルの受信を監視し、受信を検出すれば受入手
段34を起動させるファイル受信モニタ31と、受信し
たメッセージに関する処理を行う手段32,35〜38
と、メッセージの送信に関する処理を行う手段46〜4
7とを備える。
【0055】メッセージの送信に関する処理を行う手段
には、通信回線15を介してネットワーク150中の他
の計算機11にメッセージを送信するメッセージ送信手
段33と、メッセージ送信手段33に対し、移動先の計
算機11にエージェントの終了要求メッセージを送信す
るよう指示する強制終了要求メッセージ送信手段46
と、メッセージ送信手段33に対し、移動先の計算機1
1にエージェントの状態を問い合わせるメッセージ(Ge
tState要求メッセージ)を送信するよう指示する状態要
求メッセージ送信手段47とがある。
【0056】受信したメッセージに関する処理を行う手
段には、通信回線15を介してネットワーク150中の
他の計算機11からのメッセージを受け付けて、該メッ
セージの内容に応じてメッセージ処理手段35〜38を
起動させるメッセージ受信手段32と、エージェントの
終了に伴う終了処理を行う終了処理手段35と、エージ
ェントの移動に伴う管理処理を行う移動管理処理手段3
6と、エージェントの状態をメッセージ送信手段に通知
する状態報告手段37と、エージェントを強制終了させ
る強制終了手段38とがある。
【0057】本実施例では、テーブル39〜42に、新
規に起動できるエージェント、他の計算機11から移動
して未だ起動されていないエージェント、その計算機で
動作中のエージェント、その計算機11で新規に起動さ
れ他の計算機11に移動したエージェントのいずれかと
して分類され、記憶されている。つぎに、各テーブルの
データ構造例について説明する。なお、各テーブル39
〜42は、エージェントごとに、該エージェントの属性
を記憶するが、記憶される属性は以下の例示に限られ
ず、他の属性を記憶するようにしてもよい。
【0058】生成可能エージェントテーブル39は、図
15に示すように、生成可能なエージェントごとにイン
デックス番号の付された配列構造をしており、各インデ
ックス番号ごとに、生成するエージェントの種別を保持
するエージェント種別格納領域391と、該エージェン
トの実行ファイルパスの格納領域392と、該エージェ
ントを表すアイコンのファイルパスの格納領域393と
を備える。
【0059】動作中エージェントテーブル41は、図1
6に示すように、登録されるエージェントごとにインデ
ックス番号の付された配列構造をしており、各インデッ
クス番号ごとに、エージェントの識別子の格納領域41
1と、あらかじめ作成されたエージェントプログラム1
2のひな形が保持されている実行ファイルのパスの格納
領域412と、その計算機11において生成したもの
か、あるいは他の計算機11から受け入れたものかを示
す識別符号の格納領域413と、動作開始日時の格納領
域414とを備える。
【0060】不在エージェントテーブル42は、図17
に示すように、登録されるエージェントごとにインデッ
クス番号の付された配列構造をしており、各インデック
ス番号ごとに、他の計算機11へ送り出された日時の格
納領域421と、エージェントの識別子の格納領域42
2とを備える。
【0061】到着エージェントテーブル40は、図18
に示すように、登録されるエージェントごとにインデッ
クス番号の付された配列構造をしており、各インデック
ス番号ごとに、エージェントの識別子の格納領域401
と、移動元の計算機の識別子の格納領域402と、到着
日時の格納領域403と、実行ファイルパス格納領域4
04とを備える。
【0062】本実施例の計算機11は、このように、エ
ージェントがその状態ごとに分類して記憶し、外部から
の指示に応じてその内容を表示する。従って、本実施例
の計算機11では、利用者は、エージェントがそれらの
どれに属するかを容易に知ることができる。
【0063】また、本実施例では、エージェントの履歴
情報をエージェント制御ログ43に保持する。エージェ
ント制御ログ43は、図19に示すように、エージェン
トについて行われた制御ごとに、その日時の格納領域4
31と、制御対象のエージェントの識別子の格納領域4
32と、行われた制御の内容の格納領域433とを備え
る。行われた制御の内容の格納領域433には、例え
ば、エージェントを送信した場合は送信を示す符号と送
信先の識別子、エージェントを受信した場合は受信を示
す符号と識別子、エージェントが終了した場合は終了を
示す識別子が、それぞれ格納される。
【0064】テーブル39〜42に保持された管理情報
およびエージェント制御ログ43に保持された履歴情報
を利用することによって、計算機11は、入力された利
用者の要求を処理する。つぎに、この処理される過程を
説明する。
【0065】はじめに、エージェントプログラム12の
生成について説明する。入出力装置114を介してエー
ジェントプログラム12の生成指示が入力されると、エ
ージェント管理手段13は、指示されたエージェントの
プログラム12を作成し、該エージェントプログラム1
2を動作させる。この処理の過程を、第1の計算機11
aにおける処理を例にとって説明する。なお、ここで
は、利用者の識別子も、計算機11aの識別子と同じ
「Taro」であるとする。
【0066】計算機11が起動されると、まず、ユーザ
インタフェース48が、入出力装置114の表示画面
に、図26に図示するユーザインタフェース画面260
を表示する。すなわち、ユーザインタフェース48は、
生成可能エージェントテーブル39の各アイコンファイ
ルパス格納領域393の内容を読み込んで、生成可能な
エージェントのアイコンを生成可能エージェントリスト
表示領域921の各選択領域9211に表示する。ま
た、ユーザインタフェース48は、到着エージェントテ
ーブル40の内容を読み込んで到着エージェントリスト
表示領域922に表示し、動作中エージェントテーブル
41の内容を読み込んで動作中エージェントリスト表示
領域923に表示し、不在エージェントテーブル42の
内容を読み込んで不在エージェントリスト表示領域92
4に表示する。なお、ここでは、まだテーブル40〜4
2にエージェントがまったく登録されていない状態なの
で、表示領域922〜924の各表示欄は空白のままに
なっている。
【0067】つぎに、ユーザインタフェース48は、表
示したユーザインタフェース画面における入力を受け付
ける。本実施例では、生成可能エージェントリスト表示
領域921の各エージェント内容表示領域9211に表
示されたアイコンに対するポインティングデバイスによ
る選択を受け付けると、ユーザインタフェース48は、
選択された該領域9211に表示されたエージェントの
生成指示が入力されたものと解釈し、生成手段44を呼
び出す。
【0068】生成手段44の処理の流れを図3に示す。
まず、生成手段44は、選択されたエージェントのレコ
ードを生成可能エージェントテーブル89から検出し、
該レコードのエージェント種別格納領域391の内容
と、実行ファイルパス格納領域392の内容とを取得す
る(ステップ512)。具体的には、生成可能エージェ
ントリスト921のアイコンのうち、左端(すなわち、
0番目)のアイコンが選択されたものとすると、ユーザ
インタフェース48から0番目が選択されたことを通知
された生成手段は、生成可能エージェントテーブル89
のインデックスが「0」のレコードを検索し、該レコー
ドのエージェント種別が「回覧文書」、実行ファイルパ
スが\home\document.exeであることを検出する。
【0069】つぎに、生成手段44は、生成するエージ
ェントプログラムに、ネットワーク150全体で唯一な
識別子をつける(ステップ513)。エージェント種別
「回覧文書」の実行ファイル\home\document.exeから
は、異なる内容をもつエージェントプログラム12が複
数生成されることがあり得、しかも同じ実行ファイルが
他の計算機11にあってそこでも「回覧文書」が生成さ
れることがあり得る。そこで、本実施例ではネットワー
ク150全体で一意な識別子として、エージェント種別
「回覧文書」、生成された計算機11aの識別子「Tar
o」、生成された日時「1994年10月9日10:00:00」を用い
て識別子「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を生成
し、これを生成されたエージェントプログラム12の識
別子とする。このようにすれば、ネットワーク150全
体でこの識別子をもつプログラムは他に存在しないの
で、唯一に識別することが可能である。
【0070】つぎに、生成手段44は、実行ファイル
(図示せず)、アイコンファイル(図示せず)、および
メモリファイル49を作成する(ステップ514)。す
なわち、生成手段44は、同じ実行ファイル\home\docu
ment.exeから複数のエージェントが生成され得るので、
エージェント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」の
ために、この実行ファイル\home\document.exeのコピー
を用意し、プログラムを格納しておくディレクトリで唯
一な名前(ここでは「00000000.exe」とする)を名付け
る。さらに、生成手段44は、エージェントの移動先で
アイコンを表示する場合のために、対応するアイコンフ
ァイル\home\document.icnもコピーし、ディレクトリで
唯一な名前(ここでは「00000000.icn」とする)を付
す。また、生成手段44は、初期状態のメモリファイル
49を作成し、ディレクトリで唯一な名前(ここでは
「00000000.mem」とする)を付す。なお、ここで作成さ
れる初期状態のメモリファイル00000000.memの構成を図
23に示す。
【0071】初期状態のメモリファイル49には、最初
に実行されるシーンに関するレコードと、エージェント
の識別子に関するレコードが保持されている。すなわ
ち、キーワード格納領域491に「シーン」が保持され
ている行が作成され、該行の値格納領域492に「0」
が格納され、キーワード格納領域491に「識別子」が
保持されている行が作成され、該行の値格納領域492
に生成されるエージェントの識別子「回覧文書@Taro@94
/10/09@10:00:00」が格納される。
【0072】さらに、生成手段44は、生成するエージ
ェント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を動作中
エージェントテーブル41に登録する(ステップ51
5)。登録後のテーブル41の内容を図16に示す。図
16に示した動作中エージェントテーブル41では、イ
ンデックス0のレコードとして、新たに生成されるエー
ジェントプログラム12の情報が登録されている。
【0073】また、生成手段44は、このエージェント
プログラム12を生成することをエージェント制御ログ
43に記録する(ステップ516)。すなわち、生成手
段44は、エージェント制御ログに新たな行の格納領域
を確保し、該行の日時格納領域にステップ513におい
て識別子の生成に用いた日時を格納し、該行のエージェ
ント識別子格納領域432にステップ513において生
成した識別子を格納し、制御内容格納領域433にエー
ジェントの生成を示す符号を格納する。図19に図示し
たエージェント制御ログ43では、行851にこのエー
ジェントの生成が記録されている。
【0074】以上でエージェントの生成に伴う管理上の
手続きは終了する。つぎに、生成手段44は、オペレー
ティングシステムを通じて実際にエージェントプログラ
ム12の実行ファイル00000000.exeを起動する(ステッ
プ517)。
【0075】最後に、生成手段44は、更新した動作中
エージェントテーブル41の内容を、をユーザインタフ
ェース画面260の動作中エージェントリスト表示領域
923に反映する(ステップ518)。反映された表示
画面260における動作中エージェントリスト表示領域
923の表示内容を、図27に示す。図27に図示され
た表示領域923の行931には、新たに作成されたエ
ージェントの情報が表示されている。
【0076】新たに生成されたエージェントプログラム
12が、ステップ517においてオペレーティングシス
テムにより起動されることによって実現されるエージェ
ント手段120は、起動手段27を最初に呼び出す。こ
の起動手段27の処理の流れは、前述のように、図12
に示されている。
【0077】前述のように、まず、起動手段27は、メ
モリファイル読み込み手段26に、ステップ514で作
成された初期状態のメモリファイルの内容をキーワード
テーブル29に格納させる(ステップ712)。これに
よりキーワードテーブル29が初期化される。
【0078】続いて、起動手段27は、そのキーワード
テーブル29からキーワード「シーン」に対応する値を
取得する(ステップ713)。前述のように、初期状態
のメモリファイル49では、キーワード「シーン」に対
応する値は0になっているため、ここでは値「0」が取
得される。そこで、つぎに起動手段27は、シーン別手
続きライブラリ24から、シーン番号0に対応する手続
き241を呼び出し、あらかじめ定められた手続きを実
行する(ステップ714)。
【0079】なお、ここでは、「回覧文書」のシーン0
用手続きとして、文書および回覧先の入力を受け付けた
のち、動作ライブラリ25に登録されたGoプログラム
を実行するという手続きが、あらかじめ実行ファイル\h
ome\document.exeに登録されていたものとする。エージ
ェント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」の実行フ
ァイル00000000.exeは、この実行ファイル\home\docume
nt.exeの内容が複写されたものであるから、エージェン
ト「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」のエージェン
ト手段120においても、シーン0用手続きは、文書お
よび回覧先の入力を受け付けたのち、動作ライブラリ2
5に登録されたGoプログラムを実行するという手続き
となる。
【0080】まず、シーン0に対応する手続きによっ
て、エージェント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:0
0」の起動手段27は、回覧文書入力画面を入出力装置
114の表示画面に表示し、入力を受け付ける。回覧文
書入力用画面300は、図30に示すように、文書のタ
イトルの入力受け付け領域961と、文書の内容の入力
受け付け領域962と、あらかじめ登録された移動先計
算機11の識別子の一覧表が表示される利用者一覧表示
領域963と、文書の回覧先の表示領域964と、回覧
先の追加指示領域965と、回覧先の削除指示領域96
6と、文書の発信指示領域967とを備える。
【0081】ここでは、文書のタイトルおよび内容の入
力と、回覧先の選択と、発信指示とが受け付けられる。
すなわち、入出力装置114を介して、文書のタイトル
の入力受け付け領域961および内容入力受け付け領域
962への入力を受け付け、それぞれ、文書のタイトル
および内容として記憶した後、回覧先の選択を受け付け
る。例えば、利用者14a(図2に図示)が、利用者一
覧表示領域963から「Hanako」の表示されている選択
領域963aを選択し、追加指示領域965を選択する
と、これを受け付けた起動手段27は、1人目の回覧先
を「Hanako」とする。本実施例では、同様にして、複数
の回覧先の選択を受け付け、それを登録することができ
る。このようにして回覧先の選択を受け付けた後、起動
手段27は、発信指示領域967の選択による発信指示
を受け付ける。この領域967が選択されると、起動手
段27は、動作ライブラリ25の動作記憶領域251a
から、Goプログラム3461aを呼び出して、このエ
ージェント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」自体
を最初の回覧先である「Hanako」すなわち第2の計算機
11bに移動させる。
【0082】つぎに、エージェント「回覧文書@Taro@94
/10/09@10:00:00」が「Taro」すなわち計算機11aか
ら「Hanako」すなわち計算機11bに移動する過程につ
いて説明する。
【0083】Goプログラムの呼び出しに際しては、図1
のシーン0用手続き格納領域241aに図示した手続き
「Go」のように、第1の引き数(移動先)として「H
anako」が、第2の引き数(移動先でのシーン番
号)として「1」が、それぞれ指定されている。
【0084】このGoプログラム3461aの流れを図
13に示す。このプログラム3461aを実行すること
により、起動手段27は、以下の処理を行う。
【0085】すでに説明したように、まず、起動手段2
7は、エージェントメモリ29のキーワード格納領域4
91に「シーン」を保持する行の値格納領域492に、
引き数で指定されたシーン番号「1」を格納し(ステッ
プ732)、更新したエージェントメモリ29の内容
を、メモリファイル書き出し手段28によってメモリフ
ァイル49に書き出す(ステップ733)。
【0086】続いて、起動手段27は、エージェントの
受け入れに際して、移動先のエージェント管理手段13
において必要となる管理情報を保持するファイルである
タグファイルを、主記憶装置11上に作成する(ステッ
プ734)。タグファイル91は、図25に示すよう
に、移動するエージェントの識別子の格納領域911
と、移動元の計算機11aの識別子の格納領域912と
を備え、文書回覧のエージェントの場合には、さらに文
書のタイトルの格納領域913を備える。なお、図25
に図示したタグファイル91は、エージェント「回覧文
書@Taro@94/10/09@10:00:00」の移動に際して作成され
るタグファイル91であり、ここでは、「00000000.ta
g」というファイル名が付されるものとする。
【0087】さらに、起動手段27は、エージェントプ
ログラムの転送の便宜のために、転送する実行ファイル
「00000000.exe」、メモリファイル49「00000000.me
m」、アイコンファイル「00000000.icn」、およびタグ
ファイル91「00000000.tag」の4つのファイルを1つ
のファイルにまとめ、パッケージファイルとよぶファイ
ルを作成する(ステップ735)。パッケージファイル
87の構成を図21に示す。パッケージファイル87
は、図21(a)に示すように、実行ファイル、メモリ
ファイル49などの各ファイルの本体を保持するボディ
872と、格納するファイルのファイル名およびサイズ
を記録するヘッダ871とからなる。ボディ872は、
図21(b)に示すように、格納される各ファイルの本
体873を連結したものである。また、ヘッダ871
は、図21(c)に示すように、格納される各ファイル
ごとに、ファイル名の格納領域874とサイズの格納領
域875とを備える。なお、図21において、「n」は
3または4であり、「ファイル1」はタグファイル91
を、「ファイル2」は実行ファイルを、「ファイル3」
はメモリファイル49を、ファイル4はアイコンファイ
ルを、それぞれ表す。アイコンファイルは、アイコンを
用いないエージェントでは移動不要であり、その場合
「n」は3となる。なお、ここで用いている回覧文書の
例では、アイコンを用いるため、アイコンファイルもパ
ッケージファイル87に格納される。従って、この場合
「n」は4である。
【0088】つぎに、起動手段27は、作成したパッケ
ージファイル87「00000000.pkg」をネットワーク15
0のファイル転送機構(図示せず)を利用して移動先の
計算機11bに送信する(ステップ736)。最後に、
起動手段27は、エージェント管理手段13に、エージ
ェントの移動に伴う管理手続きの実行を依頼し(ステッ
プ737)、プログラム12の実行を終了する(ステッ
プ738)。
【0089】なお、この依頼は、計算機11a「Taro」
のエージェント120から、同じ計算機11a「Taro」
のエージェント管理手段13に対する、返答不要の手続
き「Export(Hanako,スポーツフェア開催)」の実行依
頼のメッセージの通知により行われる。なお、手続き
「Export」の第1の引き数(Hanako)は移動先の計算機
11であり、第2の引き数(スポーツフェア開催)はタ
イトルである。
【0090】一般的なメッセージ文字列88は、図22
に示ように、送信元の計算機11の識別子881と、送
信するプログラムの名称882と、受信する計算機11
の識別子883と、受信するプログラムの名称884
と、返事の要求の有無を示す符号885と、実行を要求
される処理の手続き名886と、該手続きのパラメタ8
87とからなる。
【0091】そこで、ステップ737において起動手段
27により作成され、エージェント管理手段13のメッ
セージ受信手段32に通知されるメッセージは、具体的
には、「Taro | 回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00 | T
aro | Manager | NO | Export | Hanako, スポーツフェ
ア開催」となる。なお、ここで文字「|」は各フィール
ド881〜887の区切り子、「00000000」はここでの
エージェントプログラム12の識別子、「Manager」は
エージェント管理手段13の識別子、「NO」は返答メッ
セージが不要であることを意味する。「Export」はエー
ジェント管理手段13のエージェント移動に伴う管理処
理(Export処理)の手続き名である。
【0092】この手続き「Export」を要求するメッセー
ジを受信したエージェント管理手段13のメッセージ受
信手段32は、指示された手続き「Export」の処理手段
である移動管理処理手段36を呼び出す。移動管理処理
手段36の処理の流れを図4に示す。
【0093】まず、移動管理処理手段36は、動作中エ
ージェントテーブル41から、移動するエージェント
「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」がこの計算機1
1aで生成されたものか、他の計算機11から受け入れ
たものかを検出し(ステップ532)、生成したものか
否か判定する(ステップ533)。もしこのエージェン
トが生成されたものではなく、他の計算機11から受け
入れたものであれば、移動管理処理36は処理をステッ
プ536に進める。
【0094】しかし、ここでは、エージェント「回覧文
書@Taro@94/10/09@10:00:00」は、計算機11aで生成
されたものであるから、図16に示した動作中エージェ
ントテーブル41のように、インデックスが「0」のレ
コードにおける生成/受け入れ識別符号格納領域413
には「生成」を示す識別符号が保持されている。そこ
で、これを検出した移動管理処理手段36は、不在エー
ジェントテーブル42にこのエージェントを登録する
(ステップ534)。すなわち、移動管理処理手段36
は、前述の図17に示すように、新たなインデックス番
号(ここでは、まだ登録されているレコードがないため
0番)を発番して、不在エージェントテーブル42に該
インデックス番号のレコードのための領域を確保し、日
時格納領域421にこのExport要求メッセージを受信し
た時刻を格納し、エージェント識別子格納領域422
に、該メッセージの送信元であるエージェントの識別子
「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を格納する。
【0095】続いて、移動管理処理手段36は、ユーザ
インタフェース画面260の不在エージェントリスト表
示領域924の表示に、更新したテーブル42の内容を
反映させる(ステップ535)。この処理の結果、図3
5に示すように、不在エージェントリスト表示領域92
4の最初の行942(インデックス番号0に相当する
行)に、移動するエージェント「回覧文書@Taro@94/10/
09@10:00:00」の種別、内容および送出日時が表示され
る。
【0096】さらに、移動管理処理手段36は、このエ
ージェントの動作中エージェントテーブル41への登録
を解除する(ステップ536)。すなわち、移動管理処
理手段36は、動作中エージェントテーブル41から、
該エージェント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」
のレコードを削除し、他のレコードのインデックス番号
を、すべてのレコードのインデックス番号が0から順に
連続するように、付け替える。
【0097】また、移動管理処理手段36は、このエー
ジェントが計算機11b「Hanako」に移動したことを、
エージェント制御ログ43に記録する(ステップ53
7)。すなわち、移動管理処理手段36は、図19に図
示したように、エージェント制御ログ43に新たな行8
52の領域を確保し、該行852の日時格納領域431
にこのエージェントの送出日時(すなわち、このExport
要求メッセージを受信した時刻)を格納し、エージェン
ト識別子格納領域432にこのエージェントの識別子
「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を格納し、制御
内容格納領域433に「Hanako」への送出であることを
示す情報を格納する。
【0098】最後に、移動管理手段36は、更新した動
作中エージェントテーブル41を、ユーザインタフェー
ス画面260の動作中エージェントリスト表示領域92
3の表示に反映させて(ステップ538)、処理を終了
する。
【0099】つぎに、転送先における処理について説明
する。ファイル受信手段30は、外部から送信されてき
たファイルを受け付け、あらかじめ定められたディレク
トリ(図示せず)に、受信したファイルを格納する。エ
ージェント管理手段13のファイル受信モニタ31は、
外部から受信するファイルが格納されるディレクトリを
常時監視している。転送先の計算機11bでは、エージ
ェント管理手段13のファイル受信モニタ31が、ディ
レクトリへのパッケージファイル87の格納を検出する
と、受入手段34を呼び出す。受入手段34は、移動し
てきたエージェントプログラム12「回覧文書@Taro@94
/10/09@10:00:00」を受け入れる。
【0100】この受入手段34の処理の流れを図5に示
す。受入手段34は、まずパッケージファイル87に格
納されている4つのファイルを展開する(ステップ55
2)。このとき、それぞれのファイル名は、展開するデ
ィレクトリで唯一になるようにつけなおす。なお、ここ
では、計算機11bにおいても、実行ファイルのファイ
ル名は「00000000.exe」、メモリファイル49のファイ
ル名は「00000000.exe」、タグファイル91のファイル
名は「00000000.tag」、アイコンファイルのファイル名
は「00000000.icn」とされたものとする。
【0101】つづいて、展開したタグファイルの内容を
参照して、受信したエージェントプログラム12を到着
エージェントテーブル40に登録する(ステップ55
3)。すなわち、受入手段34は、図18に示すよう
に、新たなインデックス番号(図18に図示した例では
0番)を発番して、到着エージェントテーブル40に該
インデックス番号のレコードのための領域を確保し、エ
ージェント識別子格納領域401に該エージェントの識
別子「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を格納し、
移動元格納領域402に該エージェントの送信元である
計算機11aの識別子「Taro」を格納し、日時格納領域
403にこのエージェントを受信した時刻を格納し、実
行ファイルパス格納領域404にこのエージェントの実
行ファイルパス名(ステップ552において新たに作成
されたもの)を格納する。
【0102】また、受入手段34は、エージェント制御
ログ43に、このエージェントを受け入れたことを記録
する(ステップ554)。すなわち、受入手段34は、
図20に図示したように、エージェント制御ログ43に
新たな行861の領域を確保し、該行852の日時格納
領域431にこのエージェントの受入日時を格納し、エ
ージェント識別子格納領域432にこのエージェントの
識別子「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を格納
し、制御内容格納領域433に「Taro」からの受入であ
ることを示す情報を格納する。
【0103】最後に、受入手段34は、更新した到着エ
ージェントテーブル40の内容をユーザインタフェース
画面260の到着エージェントリスト表示領域922の
表示に反映する。この処理の結果、図29に示すよう
に、不在エージェントリスト表示領域922の最初の行
951(ステップ553で発番されたインデックス番号
0に相当する行)に、移動するエージェント「回覧文書
@Taro@94/10/09@10:00:00」の種別、移動元、受入日
時、および内容が表示される。このように、本実施例の
計算機11では、エージェントの到着が常時監視され、
その到着を検出すると、それを表示するため、利用者
は、エージェントの到着を即座に容易に知ることができ
る。
【0104】つぎに、生成して回覧させたエージェント
「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」がある時点でど
の計算機に存在し、そこでどの分類で管理されているか
を、発信元において検出する過程について説明する。
【0105】発信元の計算機11a「Taro」のユーザイ
ンタフェース画面260の不在エージェントリスト表示
領域924の表示は、Export処理実行後の状態(図35
に図示)になっていおり、計算機11aは、この表示画
面260における入力を受け付ける。
【0106】ここで、入出力装置114を介してエージ
ェント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」の表示さ
れた行942の選択が入力されると、これを受け付けた
ユーザインタフェース48は、図28に図示したよう
に、選択されたエージェントの行942を強調表示し、
このエージェントに対する処理メニューとしてポップア
ップメニューウィンドウ943を画面260に重ねて表
示し、該ウインドウ943内に表示されたメニューの選
択を受け付ける。ポップアップメニューウィンドウ94
3には、処理メニューとして、「状態 ...」(状態の問
い合わせ指示)と、「強制終了」とが表示される。な
お、図28において、矢印941は入出力装置114の
ポインティングデバイスにより移動させることのできる
カーソルである。
【0107】ここで、「状態 ...」メニューの選択が入
力されると、ユーザインタフェース48は、状態要求メ
ッセージ送信手段47を呼び出す。この状態要求メッセ
ージ送信手段47の処理の流れを図6に示す。
【0108】まず、状態要求メッセージ送信手段47
は、選択されたエージェントの識別子「回覧文書@Taro@
94/10/09@10:00:00」を、不在エージェントテーブル4
2から取得し(ステップ572)、エージェント制御ロ
グ43から、この識別子をもつエージェントに最も最近
行った送出処理を検索して、その移動先を取得する(ス
テップ573)。すなわち、ステップ573において、
状態要求メッセージ送信手段47は、エージェント制御
ログ43の、エージェント識別子格納領域432に「回
覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を保持し、かつ、制
御内容格納領域433に送出を示す識別符号を保持する
各行のうち、日時格納領域431に保持された時刻が最
も遅い行を検出し、該行の制御内容格納領域433に保
持された移動先を検出する。なお、ここで用いている例
では、計算機11aにおけるエージェント制御ログ43
は、図19に示した状態になっているので、状態要求メ
ッセージ送信手段47は、行852から、移動先が「Ha
nako」すなわち計算機11bであることを検知する。
【0109】そこで、状態要求メッセージ送信手段47
は、計算機11b「Hanako」のエージェント管理手段1
3に、状態の報告を要求するメッセージ「Taro | Manag
er |Hanako | Manager | YES | GetState | 回覧文書@T
aro@94/10/09@10:00:00」を送信し(ステップ57
4)、応答を待つ。このメッセージは、指定したエージ
ェントの状態についての報告を要求するメッセージであ
る。なお、このメッセージ中の「YES」は要求する手続
き「GetState」に対する戻り値の返答メッセージを要求
することを示す。
【0110】メッセージ受信手段33を介して、このメ
ッセージに対する応答メッセージを受信すると、状態要
求メッセージ送信手段47は、ユーザインタフェース4
8を介して、図32に示すように、応答内容を表示する
ウインドウ98を、入出力装置114の表示画面に表示
されたユーザインタフェース画面260に重ねて表示す
る(ステップ575)。この状態報告ウインドウ98
は、選択されたエージェントの種別およびタイトルの表
示領域980と、選択されたエージェントの種別を示す
アイコンの表示領域981と、選択されたエージェント
の状態の表示領域982と、表示解除指示の選択領域9
83とを備える。
【0111】なお、手続き「GetState」を要求するメッ
セージを受信した、計算機11b「Hanako」のエージェ
ント管理手段13のメッセージ受信手段32は、状態報
告手段37を呼び出す。図7に、状態報告手段37の処
理の流れを示す。
【0112】まず、状態報告手段37は、到着エージェ
ントテーブル40から、エージェント「回覧文書@Taro@
94/10/09@10:00:00」を検索する(ステップ590
1)。
【0113】計算機11b「Hanako」が、まだ、このエ
ージェントを起動していない場合、到着エージェントテ
ーブル40は受入手段34による受入処理実行後の内容
(図18に図示)のままであるから、到着エージェント
テーブル40にエージェント「回覧文書@Taro@94/10/09
@10:00:00」が登録されている。そこで、この場合、状
態報告手段37は、到着エージェントテーブル40に目
的のエージェントの登録を検出するので(ステップ59
02)、計算機名「Hanako」と、エージェントが到着エ
ージェントが到着エージェントテーブル40に管理され
ているという状態を示す符号「到着」とを、状態要求メ
ッセージ(GetState要求メッセージ)の返答メッセージ
「Hanako | Manager | Taro | Manager | NO | Reply |
Hanako,到着」として、問い合わせ元に送り返して(ス
テップ5903)、処理を終了する。ここで、「Repl
y」はこのメッセージが返答であることを示している。
なお、上述の図32は、この返事メッセージを受信した
計算機11a「Taro」のエージェント管理手段13のユ
ーザインタフェース48が開くウィンドウ98の表示内
容を示している。
【0114】ステップ5902において、到着エージェ
ントテーブル40に目的のエージェントが登録されてい
なかった場合、状態報告手段37は、動作中エージェン
トテーブル41を検索し(ステップ5904)、目的の
エージェントが登録されているか否か判断する(ステッ
プ5905)。
【0115】計算機11b「Hanako」が、すでに、この
エージェントを起動している場合、このエージェントは
到着エージェントテーブル40ではなく、動作中エージ
ェントテーブル41に登録されている。そこで、この場
合、状態報告手段37は、計算機名「Hanako」と、エー
ジェントが到着エージェントが動作中エージェントテー
ブル41に管理されているという状態を示す符号「動作
中」とを、状態要求メッセージの返答メッセージ「Hana
ko | Manager | Taro | Manager | NO | Reply| Hanak
o, 動作中」として、問い合わせ元に送り返して(ステ
ップ5906)、処理を終了する。
【0116】ステップ5905において、動作中エージ
ェントテーブル41に目的のエージェントが登録されて
いなかった場合、状態報告手段37は、不在エージェン
トテーブル42を検索し(ステップ5906)、目的の
エージェントが登録されているか否か判断する(ステッ
プ5907)。
【0117】ここで、テーブル40〜42のいずれにも
エージェントが登録されていなければ、このエージェン
トはすでに終了しているものと考えられるので、状態報
告手段37は、エージェント制御ログ43から、目的の
エージェントの終了履歴を取得し(ステップ590
8)、自計算機名「Hanako」と、エージェントがすでに
終了している状態を示す符号「終了」とを、状態要求メ
ッセージの返答メッセージ「Hanako | Manager | Taro
| Manager | NO | Reply | Hanako, 終了」として、問
い合わせ元に送り返し(ステップ5909)、処理を終
了する。なお、ここで、、エージェント制御ログ43の
日時格納領域431に保持されている終了時刻も返答メ
ッセージに含めるようにしてもよい。
【0118】ステップ5907において、不在エージェ
ントテーブル42に目的のエージェントが登録されてい
れば、このエージェントはすでに他の計算機11へ移動
しているので、状態報告手段37は、上述のステップ5
73と同様にして、エージェント制御ログ43から、目
的のエージェントの最も最近行った送出処理履歴を検索
して、その移動先を取得する(ステップ5910)。つ
ぎに、状態報告手段37は、ステップ5910で取得し
た移動先に対する問い合わせメッセージ「Hanako | Man
ager | 移動先の識別子 | Manager | YES | GetState |
回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を作成し、ステッ
プ5910で検出した移動先のエージェント管理手段1
3に送信して(ステップ5911)、応答を待つ。
【0119】移動先からの返答メッセージを受け付ける
と、状態報告手段37は、自計算機11bに対して状態
報告要求メッセージを送信した送信もとに対して、この
応答を転送し(ステップ5912)、処理を終了する。
例えば、目的のエージェントが計算機11cに存在して
おり、この計算機11cからその旨の返答メッセージ
「Ichiro | Manager | Hanako | Manager | NO | Reply
| Ichiro, 到着」が通知されたとすれば、計算機11
bは、ステップ598において、発受信元を書き換えた
メッセージ「Hanako | Manager | Taro | Manager | NO
| Reply | Ichiro, 到着」を作成し、計算機11aに
通知する。
【0120】以上のように、本実施例によれば、他の計
算機11に移動したエージェントも、不在エージェント
テーブル42により管理し、さらに、移動先の計算機名
をエージェント制御ログ43に記録しておくことによっ
て、他の計算機11に移動したエージェントの所在およ
び状態を検索することができる。
【0121】つぎに、移動してきたエージェント「回覧
文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を計算機11b「Hanak
o」が起動する過程を説明する。
【0122】エージェントの起動前の状態では、計算機
11b「Hanako」のエージェント管理手段13がユーザ
インタフェース画面260の到着エージェントリスト表
示領域922に表示する内容は、受入手段34による受
入処理実行後の状態(図29に図示)のままであり、ユ
ーザインタフェース48は、入力を受け付ける状態にあ
る。
【0123】ここで、入出力装置114のポインティン
グデバイスによって行951の選択が入力されると、ユ
ーザインタフェース48は、到着起動手段45を呼び出
して、選択されたエージェントプログラム12を起動さ
せる。図8に、到着起動手段45の処理の流れを示す。
【0124】まず、到着起動手段45は、到着エージェ
ントテーブル40から、選択された行951に表示され
ているエージェントプログラム12の実行ファイルパス
を取得する(ステップ612)。ここでは、テーブル4
0は図18に図示した内容を有しているので、到着起動
手段45は、選択されたエージェント「回覧文書@Taro@
94/10/09@10:00:00」の実行ファイルパスが「\home\000
0000.exe」であることを検知する。
【0125】つづいて、到着起動手段45は、このエー
ジェントを動作中エージェントテーブル41に登録し
(ステップ613)、到着エージェントテーブル40へ
の登録を解除する(ステップ614)。さらに、到着起
動手段45は、このエージェントを起動したことを、図
20の行862に示すように、エージェント制御ログ4
3に記録する(ステップ615)。
【0126】つぎに、到着起動手段45は、オペレーテ
ィングシステムを通じて実際にエージェントプログラム
12の実行ファイル「00000000.exe」を起動する(ステ
ップ616)。最後に、更新した動作中エージェントテ
ーブル41および到着エージェントテーブル40の内容
を、ユーザインタフェース画面260に反映させる(ス
テップ617)。ステップ616において、エージェン
トプログラム12の実行ファイル「00000000.exe」が起
動されることにより起動されたエージェント手段120
は、すでに説明したように、起動手段27を呼び出すこ
とによって、シーン1の動作を開始する。
【0127】なお、文書回覧処理の場合、シーン1用手
続き格納領域241bに保持された手続き3451b
は、図31に示すシーン1用回覧文書画面97を表示
し、回覧指示を受け付けて、該指示が入力されると、次
の回覧先の計算機11へ、前述のGoプログラム346
1aにより移動する手続きである。そこで、シーン1に
対応する手続きとして、エージェント「回覧文書@Taro@
94/10/09@10:00:00」のエージェント手段120は、ま
ず、シーン1用回覧文書画面97を入出力装置114の
表示画面に表示する。ここで、シーン1用回覧文書画面
97は、タイトルの表示領域971と、発信者名の表示
領域972と、計算機11aにおけるシーン0の手続き
において入力された文書の内容の表示領域973と、回
覧指示選択領域974とを備える。なお、これらの表示
領域971〜973に表示される内容は、メモリファイ
ル49に保持されている。
【0128】入出力装置114を介してこの回覧指示選
択領域974が選択されたことを検出すると、エージェ
ント手段120は、Goプログラム3461aを起動さ
せ、計算機11b「Hanako」から、メモリファイル49
に保持されている次の回覧先へ移動する。なお、このと
き、エージェント手段120は、キーワードテーブル2
9のキーワード「次の回覧先」の行の値格納領域492
に、自計算機11bの次の回覧先に付されたキーワード
(図24に示した例では、「回覧先2」)を格納したの
ち、これをメモリファイル49に複写して、このメモリ
ファイル49を転送する。
【0129】つぎに、文書発信元の計算機11aにおい
て、回覧中のエージェントを強制終了させる場合の処理
について説明する。
【0130】状態要求メッセージ送信処理の場合と同様
に、計算機11a「Taro」の入出力装置114の表示画
面に表示されたユーザインタフェース画面260の不在
エージェントリスト表示領域924には、図35に示す
ように、回覧中のエージェントが表示されている。
【0131】ここで、入出力装置114のポインティン
グデバイスにより回覧中のエージェントの表示されてい
る行942の選択が入力されると、ユーザインタフェー
ス48は、このエージェントに対する処理メニューとし
てポップアップメニューウィンドウ943を表示し、メ
ニューの選択を受け付ける。さらに、ここで、「強制終
了」メニューが選択されると、ユーザインタフェース4
8は強制終了要求メッセージ送信手段46を呼び出す。
図9に、強制終了要求メッセージ送信手段46の処理の
流れを示す。
【0132】まず、強制終了要求メッセージ送信手段4
6は、選択されたエージェントの識別子を不在エージェ
ントテーブル42から取得する(ステップ632)。こ
こで用いている例では、不在エージェントテーブルは、
図17に図示した内容を有しているので、強制終了要求
メッセージ送信手段46は、エージェントの識別子とし
て「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を検出する。
【0133】つぎに、強制終了要求メッセージ送信手段
46は、前述のステップ573と同様にして、エージェ
ント制御ログ43から、この識別子をもつエージェント
に最も最近行った送出処理を検索して、その移動先を取
得する(ステップ633)。ここで用いている例では、
計算機11aのエージェント制御ログ43は、図19に
示した内容を有しているので、強制終了要求メッセージ
送信手段46は、行852から、このエージェントの移
動先が計算機b「Hanako」であることを検出する。
【0134】そこで、強制終了要求メッセージ送信手段
46は、計算機11b「Hanako」のエージェント管理手
段13に、強制終了手続き「Stop」を要求するメッセー
ジ「Taro | Manager | Hanako | Manager | NO | Stop
| 回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を送信して(ス
テップ634)、処理を終了する。
【0135】手続き「Stop」を要求するメッセージを受
信した計算機11b「Hanako」のエージェント管理手段
13のメッセージ受信手段32は、強制終了手段38を
呼び出す。図10に、強制終了手段38の処理の流れを
示す。
【0136】まず、強制終了手段38は、到着エージェ
ントテーブル40から、エージェント「回覧文書@Taro@
94/10/09@10:00:00」の登録された行を検索し(ステッ
プ652)、目的のエージェントが登録されているか否
か判定する(ステップ653)。
【0137】ここで目的のエージェントが登録されてい
れば、強制終了手段38は、このエージェントのエージ
ェント手段120に、動作の強制終了手続き「Retire」
を要求するメッセージ「Hanako | Manager | Hanako |
00000000 | NO | Retire」を送信する(ステップ65
8)。
【0138】このメッセージを受信したエージェント
「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」のエージェント
手段120のメッセージ受信手段21は、動作ライブラ
リに登録されたRetireプログラム3461bを実行す
る。このRetireプログラム3461bは、図14に示す
ように、エージェント管理手段13に管理上の終了処理
を行う手続き「Terminate」を要求するメッセージ「Han
ako | 00000000 | Hanako| Manager | NO | Terminat
e」を送信した後(ステップ752)、エージェント手
段120の処理を強制終了させ(ステップ753)、終
了するプログラムである。このRetireプログラム346
1bの実行により、エージェント手段120は強制終了
する。
【0139】このメッセージを受信したエージェント管
理手段13のメッセージ受信手段32は、終了処理手段
35を呼び出す。図11に、終了処理手段35の処理の
流れを示す。終了処理手段35は、まず、エージェント
「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」の動作中エージ
ェントテーブル41への登録を解除し(ステップ67
2)、それをユーザインタフェース画面260の表示に
反映させて(ステップ673)、終了する。
【0140】もし、計算機11bにおいて回覧指示が入
力されたのち、次の回覧先にエージェントが移動する前
に、回覧中のエージェントプログラムの強制終了が指示
された場合ならばは、計算機11b「Hanako」は、すで
にこのエージェントを起動したので、到着エージェント
テーブル40にはこのエージェント「回覧文書@Taro@94
/10/09@10:00:00」は登録されておらず、動作中エージ
ェントテーブル41に登録されている。この場合のよう
に、ステップ653において、目的のエージェントが到
着エージェントテーブル40に登録されていない場合、
強制終了手段38は、動作中エージェントテーブル41
について、同じエージェントを検索し(ステップ65
4)、該テーブル41にこのエージェントが登録されて
いるか否か判定する(ステップ655)。
【0141】ここで、目的のエージェントが動作中エー
ジェントテーブル41に登録されていれば、強制終了手
段38は、上述のステップ658に処理を進め、該エー
ジェントを終了させる。このように、本実施例によれ
ば、他の計算機11に移動したエージェントも、不在エ
ージェントテーブル42に続けて管理し、移動先の計算
機名をエージェント制御ログ43に記録しておくことに
よって、移動元の計算機11から強制終了を指示するこ
とができる。
【0142】もし、計算機11b「Hanako」がエージェ
ント「回覧文書@Taro@94/10/09@10:00:00」をつぎの回
覧先(Ichiro)に移動させた後に、強制終了要求が出さ
れたのであれば、ステップ654において目的のエージ
ェントを動作中エージェントテーブル41に見出すこと
はできない。その場合、強制終了手段38は、さらに、
エージェント制御ログ43を参照して、この識別子をも
つエージェントに最も最近行った送出処理を検索し、そ
の移動先を取得する(ステップ656)。
【0143】つぎに、強制終了手段38は、計算機11
a「Taro」のエージェント管理手段13から受信したメ
ッセージと送受信者以外は同じ内容のメッセージ「Hana
ko |Manager | Ichiro | Manager | NO | Stop | 回覧
文書@Taro@94/10/09@10:00:00」を、Hanako の次の回覧
先である計算機(Ichiroとする)のエージェント管理手
段13へ送信して(ステップ657)、処理を終了す
る。
【0144】このメッセージを受信する計算機11c
「Ichiro」のエージェント管理手段13は、計算機11
b「Hanako」のエージェント管理手段13と同様に、強
制終了手段38によって、到着エージェントテーブル4
0および動作中エージェントテーブル41を検索する。
本実施例では、目的のエージェントが見出されるまで計
算機11a「Taro」の要求がメッセージとして次々と転
送されていくことによって、次々と計算機11を移動し
たエージェントを追跡することができ、最終的に目的の
エージェントの存在する計算機11にメッセージを伝え
ることができる。
【0145】また、所在計算機やどの分類で管理されて
いるかを知る要求のメッセージ(状態要求メッセージ)
の場合も、同じように対象となるエージェントの所在計
算機までメッセージが転送される。そこで要求の結果が
得られると逆の経路をたどって要求した計算機11に返
答メッセージが返ってくるので、利用者は結果を知るこ
とができる。
【0146】このようにして、目的のエージェントがど
の計算機に存在する場合も、本実施例のエージェント管
理手段13が要求メッセージを転送していくことによっ
て、利用者は、同じインタフェースで他の計算機11に
移動したエージェントに対してメッセージを要求し、望
む結果を得ることができる。
【0147】本発明の実施例を示した図を用いて説明す
る。第1図の12は本発明の方法によって作成され実行
形式にされたエージェントプログラム例の構成図であ
る。シーン別手続きライブラリ24には、プログラマが
記述した、プログラムの各シーン番号に対応する動作を
開始する手続きが格納されている。実行中の手続き例え
ば241(シーン0)が、動作ライブラリ25のGoプ
ログラム251を呼び出す。その第1引き数に移動先計
算機、その第2引き数にそこでのシーン番号が指定され
ている。Goプログラムは、指定されたシーン番号
「1」をエージェントメモリ29に格納し、エージェン
トメモリ書き出しプログラム28がその内容をファイル
に書き出す(このファイルをメモリファイルと呼ぶ)。
続いてファイル送信プログラム23によって自身の実行
ファイルとメモリファイルを指定された移動先に転送す
る。
【0148】エージェントプログラムは、転送先で再起
動されると起動プログラム27を呼び出す。起動プログ
ラム27は、エージェントメモリ読み込みプログラム2
6によってメモリファイルの内容を読み込み、エージェ
ントメモリ29に格納する。ここから動作すべきシーン
に対応する番号「1」を取得し、対応する手続き242
を呼び出す。
【0149】以上のように本発明の方法によって作成し
たプログラムはRPを実現し、従来のプログラミング言
語で記述できるためプログラマが新しい言語を習得する
負担を軽減している。さらに実行形式を転送することに
よって判読しにくくし、またインタプリタを各計算機上
に配置することは不要であるから仕様変更にともなう運
用の負担を軽減している。
【0150】以上に説明したように、計算機11に存在
するエージェントは、状態ごとに分類され、テーブル3
9〜42に登録されることよって管理されている。これ
らのテーブル39〜42の登録内容は、エージェント管
理手段13により、ユーザインタフェース画面260の
各表示領域921〜924に表示される。これにより、
本実施例によれば、利用者はエージェントの状態を容易
に知ることができる。
【0151】また、本実施例では、外部から受信するフ
ァイルが格納されるディレクトリが、ファイル受信モニ
タ31により常時監視されている。ファイル受信モニタ
31は、エージェントの実行ファイルを受信すると、受
入手段34を呼び出す。この受入手段34は、受信した
エージェントの実行ファイル名を到着エージェントテー
ブル40に格納し、画面260の到着エージェントリス
ト表示領域922に、格納後の到着エージェントテーブ
ル40の内容を表示する。これにより、本実施例の計算
機11の利用者は、エージェントの受信を即座に認識す
ることが可能となる。
【0152】また、動作中のエージェントが他の計算機
に移動した場合、エージェント管理手段13は、不在エ
ージェントテーブル42にそのプログラムの識別子を格
納し、さらにエージェント制御ログ43にもそのプログ
ラムの識別子と移動先計算機名を格納する。これによ
り、本実施例のエージェント管理手段13は、エージェ
ントが移動した後も、該エージェントの移動先の各計算
機11における不在エージェントテーブル42およびエ
ージェント制御ログ43を参照することにより、該計算
機11からの移動先を順次たどって、該エージェントの
所在を確認することができる。また、他の計算機11に
移動したエージェントを不在エージェントテーブル42
およびエージェント制御ログ43に登録したエージェン
ト管理手段13は、ユーザインタフェース画面260の
不在エージェントリスト表示領域924に、登録後の不
在エージェントテーブル42の内容を表示する。これに
より、本実施例の計算機11の利用者は、エージェント
が移動したことを認識することができる。
【0153】なお、本実施例では、生成された各エージ
ェントには、エージェント種別、作成された計算機、お
よび作成された日時から構成される識別子がつけられて
いる。そのため、ネットワーク上で同じ識別子をもった
エージェントは存在せず、識別子を指定することによっ
て、ネットワーク全体で該エージェントをユニークに特
定できる。
【0154】そこで、あるエージェントの状態報告要求
が入力された場合、本実施例のエージェント管理手段
は、ユーザインタフェース画面260において指定され
たエージェントの識別子を、不在エージェントテーブル
42を参照することにより検知し、エージェント制御ロ
グ43からその移動先計算機を取得して、該移動先計算
機に状態報告要求メッセージを送信して、該メッセージ
に対する返答を受信し、返答内容を、状態報告ウインド
ウ98(図32に例示)として表示する。これにより、
本実施例によれば、利用者は、他の計算機に移動してい
るエージェントについても、その所在および状態を容易
に認識することができる。
【0155】なお、状態報告要求メッセージを受信した
エージェント管理手段13は、テーブル40および41
から、指定された識別子を有するエージェントを検索
し、存在する場合は自計算機名といずれのテーブルに登
録されているか(いずれの状態にあるか)をメッセージ
の送信元に返信する。一方、目的のエージェントが不在
エージェントテーブル42に登録されている場合、エー
ジェント管理手段13は、エージェント制御ログ43か
らそのエージェントの移動先を取得し、要求されたメッ
セージをその移動先の計算機に転送する。
【0156】この過程を繰り返すことによって、エージ
ェントが次々と計算機を移動した場合も、そのエージェ
ントの所在計算機およびそこでの状態(動作中である
か、未だ起動されていないか、終了したか)を知ること
ができる。また、移動したエージェントプログラムの強
制終了要求が入力された場合も、上述した状態報告要求
の場合と同様に、目的のエージェントが存在する計算機
までメッセージが順次転送されていくことによって処理
される。
【0157】本実施例によれば、RP専用ではない通常
のプログラミング言語を利用してリモートプログラミン
グにおけるエージェントプログラムを作成するので、新
しいプログラミング言語を習得するというプログラマの
負担を軽減される。さらに、本実施例によれば、実行形
式のエージェントを転送するので、第三者がその内容を
判読しにく、またコンパイラやインタプリタを各計算機
に配置する必要がないため仕様変更にともなう運用の負
担を軽減する。
【0158】また、本実施例では、計算機に存在するエ
ージェントを、その状態に応じて分類して管理している
ので、エージェントの状態を容易に識別できる。さら
に、本実施例では、ファイル受信モニタにより、他の計
算機からのエージェントの受信を常時監視しており、エ
ージェントの到着を検出するとそれを画面に表示する。
従って本実施例の計算機の利用者は、エージェントが到
着すると即座にそれを知ることができる。
【0159】これに加えて、本実施例では、エージェン
トが入出・起動・終了する際にその履歴を記録しておく
ので、他の計算機に移動したエージェントの所在をたど
ることができる。従って、本実施例によれば、問い合わ
せに応じてエージェントの所在を検出し表示するのみな
らず、他の計算機に存在するエージェントに対する強制
終了などの指示を、該計算機に対して送ることができ
る。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、RP専用のプログラミ
ング言語を用いることなくエージェントが作成すること
ができる。さらに、本発明によるエージェントは、その
転送内容が判読しにくい。また、本発明によれば、各計
算機にコンパイラまたはインタプリタを用意する必要が
なく、仕様変更にともなう運用の負担が少ない。
【0161】さらに、本発明によれば、プログラムの計
算機間の移動に関する情報を管理するプログラム管理方
法が提供される。従って、目的のエージェントが存在し
ていない計算機であっても、該エージェントがネットワ
ーク中のどの計算機に存在しているかや、そのエージェ
ントの状態を問い合わせることができ、さらに、該エー
ジェントの強制終了を指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の機能構成図である。
【図2】 実施例のネットワークの構成図である。
【図3】 エージェント管理手段によるエージェントプ
ログラムの生成処理のフローチャートである。
【図4】 エージェントが移動する際にエージェント管
理手段が行う処理のフローチャートである。
【図5】 エージェント管理手段がエージェントを受信
した際に行う処理のフローチャートである。
【図6】 エージェントの所在計算機およびそれがどの
分類で管理されているかの表示指示が入力された場合
に、エージェント管理手段が行う処理のフローチャート
である。
【図7】 エージェントに関する状態報告要求メッセー
ジを受信した場合にエージェント管理手段が行う処理の
フローチャートである。
【図8】 到着したエージェントの起動指示が入力され
た場合にエージェント管理手段が行う処理のフローチャ
ートである。
【図9】 エージェントの強制終了指示が入力された場
合に、エージェント管理手段が行う処理のフローチャー
トである。
【図10】 強制終了要求メッセージを受信した場合に
エージェント管理手段が行う処理のフローチャートであ
る。
【図11】 エージェントが終了する場合にエージェン
ト管理手段が行う処理のフローチャートである。
【図12】 起動手段のフローチャートである。
【図13】 エージェントが移動するときに呼び出すプ
ログラムのフローチャートである。
【図14】 エージェントが終了するときに呼び出すプ
ログラムのフローチャートである。
【図15】 生成可能エージェントテーブルのデータ構
成例を示す模式図である。
【図16】 動作中エージェントテーブルのデータ構成
例を示す模式図である。
【図17】 不在エージェントテーブルのデータ構成例
を示す模式図である。
【図18】 到着エージェントテーブルのデータ構成例
を示す模式図である。
【図19】 エージェント制御ログのデータ構成例を示
す模式図である。
【図20】 エージェント制御ログのデータ構成例を示
す模式図である。
【図21】 パッケージファイルのデータ構成例を示す
模式図である。
【図22】 エージェントとエージェント管理手段が交
換するメッセージの構成図である。
【図23】 シーン0用のデータを保持するメモリファ
イルのデータ構成例を示す模式図である。
【図24】 シーン1用のデータを保持するメモリファ
イルのデータ構成例を示す模式図である。
【図25】 タグファイルののデータ構成例を示す模式
図である。
【図26】 ユーザインタフェース画面の例を示す説明
図である。
【図27】 ユーザインタフェース画面における動作中
エージェントリスト表示領域の表示例を示す説明図であ
る。
【図28】 ユーザインタフェース画面における不在エ
ージェントリスト表示領域の表示例を示す説明図であ
る。
【図29】 ユーザインタフェース画面における到着エ
ージェントリスト表示領域の表示例を示す説明図であ
る。
【図30】 回覧文書入力画面の例を示す説明図であ
る。
【図31】 回覧文書表示画面の例を示す説明図であ
る。
【図32】 状態報告要求に対して出力される状態報告
ウインドウの例を示す説明図である。
【図33】 実施例のネットワークシステムのハードウ
エア構成図である。
【図34】 実施例において作成されるエージェントプ
ログラムの構成図である。
【図35】 ユーザインタフェース画面における不在エ
ージェントリスト表示領域の表示例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11,11a,11b,11c…計算機、12,12
a,12b,12c…エージェントプログラム、120
…エージェント手段、13,13a,13b,13c…
エージェント管理手段、14,14a,14b,14c
…計算機の利用者、15…通信回線、150…ネットワ
ーク、21…メッセージ受信手段、22…メッセージ送
信手段、23…ファイル送信手段、24…シーン別動作
ライブラリ、25…動作ライブラリ、26…メモリファ
イル読み出し手段、27…起動手段、28…メモリファ
イル書き出し手段、29…キーワードテーブル、30…
ファイル受信手段、31…ファイル受信モニタ、32…
メッセージ受信手段、33…メッセージ送信手段、34
…受入手段、35…終了処理手段、36…移動管理処理
手段、37…状態報告手段、38…強制終了手段、39
…生成可能エージェントテーブル、40…到着エージェ
ントテーブル、41…動作中エージェントテーブル、4
2…不在エージェントテーブル、43…エージェント制
御ログ、44…生成手段、45…到着手段、48ユーザ
インタフェース、49…メモリファイル。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファイルを受信する機構を有する計算機に
    おけるプログラムの作成方法において、 上記プログラムは、連続した一以上の処理単位により構
    成され、 実行形式の上記プログラムを保持する実行ファイルと、
    該プログラムの実行に際して用いられる一以上の変数の
    それぞれとる値を保持するメモリファイルとの転送を受
    け付けるステップを備え、 上記実行ファイルは、上記処理単位ごとに、該処理単位
    において実行されるようあらかじめ定められた手続き群
    を保持し、 上記メモリファイルは、上記変数の値として、いずれの
    処理単位を実行するかを示すシーン識別符号を保持し、 該メモリファイルに保持されたシーン識別符号により示
    される処理単位に応じて上記受け付けた実行ファイルに
    保持された手続き群を呼び出すステップを、さらに備え
    ることを特徴とするプログラム作成方法。
  2. 【請求項2】ファイルを送信する機構を有する第1の計
    算機と、該計算機に通信回線により接続されたファイル
    を受信する機構を有する第2の計算機とによるプログラ
    ムの作成方法において、 上記プログラムは、連続した一以上の処理単位により構
    成され、 上記第1の計算機による、 上記処理単位ごとの、該処理単位において実行されるよ
    うあらかじめ定められた手続き群の定義を含む実行形式
    の上記プログラムを保持するファイルである実行ファイ
    ルを作成するステップと、 上記プログラムの実行に際して用いられる一以上の変数
    のそれぞれとる値を保持するためのファイルであるメモ
    リファイルを作成し、該メモリファイルに、上記変数の
    値として、いずれの処理単位を実行するかを示すシーン
    識別符号を格納するステップと、 上記実行ファイルおよび上記メモリファイルを上記第2
    の計算機へ送信するステップとを備え、 上記第2の計算機による、 上記実行ファイルおよび上記メモリファイルを受信する
    ステップと、 上記受け付けたメモリファイルに保持されたシーン識別
    符号により示される処理単位に応じて上記受け付けた実
    行ファイルに保持された手続き群を呼び出すステップと
    を、さらに備えることを特徴とするプログラム作成方
    法。
  3. 【請求項3】プログラムを送信する機構および/または
    受信したプログラムを実行する機構を有する計算機にお
    ける該プログラムの管理方法において、 上記プログラムを、その状態に応じて分類し、管理する
    ことを特徴とするプログラム管理方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、 上記分類は、 新規に起動することができるプログラム、その計算機で
    動作中のプログラム、他の計算機から受信し、他の計算
    機に送信していないプログラム、および、他の計算機に
    送信したプログラムの4種類の分類の少なくともいずれ
    かを含むことを特徴とするプログラム管理方法。
  5. 【請求項5】請求項3において、 上記分類は、 その計算機で動作中のプログラム、他の計算機から受信
    し、他の計算機に送信していないプログラム、および、
    他の計算機に送信したプログラムの3種類の分類を含
    み、 上記計算機は、 通信回線を介して他の計算機に接続されており、 通信回線を介して、上記他の計算機からの入力を受け付
    ける受信手段と、 通信回線を介して、上記他の計算機へ出力する送信手段
    と、 上記動作中のプログラムを登録するための動作中エージ
    ェント記憶手段と、 他の計算機から受信し、他の計算機に送信していないプ
    ログラムであって動作中でないものを登録するための到
    着エージェント記憶手段と、 他の計算機に送信したプログラムを登録するための不在
    エージェント記憶手段とを備え、 他の計算機から上記プログラムを受信した場合、上記到
    着エージェント記憶手段に該プログラムの識別情報を登
    録するステップと、 上記プログラムを起動させた場合、上記到着エージェン
    ト記憶手段から該プログラムの識別情報を削除し、上記
    動作エージェント記憶手段に該識別情報を登録するステ
    ップと、 動作中の上記プログラムが他の計算機に移動した場合、
    上記動作中エージェント記憶手段から該プログラムの識
    別情報を削除し、上記不在エージェント記憶手段に該識
    別情報を登録するステップとを備えることを特徴とする
    プログラム管理方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 上記プログラムの識別情報は、プログラムの種別ごとに
    あらかじめ定められた符号と、該プログラムの生成され
    た計算機の識別子と、該プログラムの生成された時刻と
    を構成要素として含むことを特徴とするプログラム管理
    方法。
  7. 【請求項7】請求項3において、 上記分類は、 他の計算機から受信したかあるいは自計算機において生
    成し、他の計算機へ送信していないプログラム、およ
    び、すでに他の計算機に送信したプログラムの2種類の
    分類を含み、 上記計算機は、 通信回線を介して他の計算機に接続されており、 通信回線を介して、上記他の計算機からの入力を受け付
    ける受信手段と、 通信回線を介して、上記他の計算機へ出力する送信手段
    と、 外部からの入力を受け付ける入力装置と、 外部へ情報を出力する出力装置と、 他の計算機に送信したプログラムを登録するための不在
    エージェント記憶手段と、 他の計算機から受信したかあるいは自計算機において生
    成し、他の計算機へ送信していないプログラムを登録す
    るための存在エージェント記憶手段と、 他の計算機に送信したプログラムの識別情報と送信先の
    計算機の識別子とを登録するためのエージェント制御ロ
    グ記憶手段とを備え、 動作中の上記プログラムが他の計算機に移動した場合、
    上記不在エージェント記憶手段に該識別情報を登録し、
    上記エージェント制御ログ記憶手段に該プログラムの識
    別情報と送信先の計算機の識別子とを登録するステップ
    と、 上記プログラムの所在報告要求を受け付けると、 上記存在エージェント記憶手段を検索して、目的の該プ
    ログラムを検出した場合は、上記所在報告要求の要求元
    が他の計算機であれば、上記送信手段を介して該要求元
    の計算機へ自計算機の識別子を含む返答を送信し、上記
    所在報告要求が上記入力装置を介して入力されたもので
    あれば、上記出力装置を介して目的の該プログラムが自
    計算機に存在することを出力するステップと、 上記不在エージェント記憶手段を検索して、目的の該プ
    ログラムを検出した場合は、上記エージェント制御ログ
    記憶手段に登録された該プログラムの送信先の計算機
    へ、該プログラムの所在報告要求を送信して、返答を受
    け付け、上記所在報告要求の要求元が他の計算機であれ
    ば、上記送信手段を介して該要求元の計算機へ該返答を
    送信し、該所在報告要求が上記入出力装置を介して入力
    されたものであれば、上記出力装置を介して該返答の内
    容を出力するステップとを備えることを特徴とするプロ
    グラム管理方法。
  8. 【請求項8】請求項5において、 上記計算機は、 外部からの入力を受け付ける入力装置と、 外部へ情報を出力する出力装置と、 他の計算機に送信したプログラムの識別情報と送信先の
    計算機の識別子とを登録するためのエージェント制御ロ
    グ記憶手段とを、さらに備え、 上記入力装置を介して、上記プログラムの状態報告要求
    を受け付けると、 上記動作中エージェント記憶手段、上記到着エージェン
    ト記憶手段、および上記不在エージェント記憶手段にお
    いて目的の上記プログラムの識別情報を検索し、 上記動作中エージェント記憶手段および上記到着エージ
    ェント記憶手段において該プログラムを検出すると、検
    出した記憶手段ごとにあらかじめ定められた状態を示す
    情報を上記出力装置を介して出力し、 上記不在エージェント記憶手段において上記プログラム
    を検出すると、上記エージェント制御ログ記憶手段に保
    持された移動先の計算機の識別子をもとに、移動先の計
    算機へ、上記送信手段を介して該プログラムの状態報告
    要求を出力して、該要求に対する返答を受け付け、該返
    答内容を上記出力装置を介して出力するステップと、 上記受信手段を介して、上記プログラムの状態報告要求
    を受け付けると、 上記動作中エージェント記憶手段、上記到着エージェン
    ト記憶手段、および上記不在エージェント記憶手段にお
    いて目的の上記プログラムの識別情報を検索し、 上記動作中エージェント記憶手段および上記到着エージ
    ェント記憶手段において該プログラムを検出すると、検
    出した記憶手段ごとにあらかじめ定められた状態を示す
    情報と、自計算機の識別子とを上記送信装置を介して要
    求元の計算機へ出力し、 上記不在エージェント記憶手段において上記プログラム
    を検出すると、上記エージェント制御ログ記憶手段に保
    持された移動先の計算機の識別子をもとに、移動先の計
    算機へ、上記送信手段を介して該プログラムの状態報告
    要求を出力して、該要求に対する返答を受け付け、該返
    答の内容を上記送信装置を介して、自計算機への状態報
    告要求の要求元の計算機へ出力するステップとを備える
    ことを特徴とするプログラム管理方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、 上記プログラムが動作を終了すると、上記エージェント
    制御ログ記憶手段に、動作を終了した上記プログラムの
    識別情報を格納するステップと、 上記入力装置を介して、上記プログラムの状態報告要求
    を受け付けると、 上記動作中エージェント記憶手段、上記到着エージェン
    ト記憶手段、および上記不在エージェント記憶手段にお
    いて目的の上記プログラムの識別情報を検索し、検出で
    きなければ、上記エージェント制御ログ記憶手段を検索
    し、上記動作を終了したプログラムとして登録されてい
    れば、終了したことを示す情報を上記出力装置を介して
    出力するステップと、 上記受信手段を介して、上記プログラムの状態報告要求
    を受け付けると、 上記動作中エージェント記憶手段、上記到着エージェン
    ト記憶手段、および上記不在エージェント記憶手段にお
    いて目的の上記プログラムの識別情報を検索し、検出で
    きなければ、上記エージェント制御ログ記憶手段を検索
    し、上記動作を終了したプログラムとして登録されてい
    れば、終了したことを示す情報と、自計算機の識別子と
    を上記送信装置を介して要求元の計算機へ出力するステ
    ップとを、さらに備えることを特徴とするプログラム管
    理方法。
  10. 【請求項10】請求項3において、 上記分類は、 他の計算機から受信したかあるいは自計算機において生
    成し、他の計算機へ送信していないプログラム、およ
    び、すでに他の計算機に送信したプログラムの2種類の
    分類を含み、 上記計算機は、 他の計算機に送信したプログラムを登録するための不在
    エージェント記憶手段と、 他の計算機から受信したかあるいは自計算機において生
    成し、他の計算機へ送信していないプログラムを登録す
    るための存在エージェント記憶手段と、 他の計算機に送信したプログラムの識別情報と送信先の
    計算機の識別子とを登録するためのエージェント制御ロ
    グ記憶手段とを備え、 動作中の上記プログラムが他の計算機に移動した場合、
    上記不在エージェント記憶手段に該識別情報を登録し、
    上記エージェント制御ログ記憶手段に該プログラムの識
    別情報と送信先の計算機の識別子とを登録するステップ
    と、 上記プログラムに対する指示を受け付けると、 上記存在エージェント記憶手段を検索して、目的の該プ
    ログラムを検出した場合は、上記指示に応じてあらかじ
    め定められた処理を該プログラムに対して行い、 上記不在エージェント記憶手段を検索して、目的の該プ
    ログラムを検出した場合は、上記エージェント制御ログ
    記憶手段に登録された該プログラムの送信先の計算機
    へ、上記指示を転送するステップとを、さらに備えるこ
    とを特徴とするプログラム管理方法。
  11. 【請求項11】請求項10において、 上記指示は、プログラムを終了させる指示であることを
    特徴とするプログラム管理方法。
  12. 【請求項12】請求項5において、 上記計算機は、表示画面を有する出力装置を備え、 上記到着エージェント記憶手段に保持された情報と、 上記動作中エージェント記憶手段に保持された情報と、 上記不在エージェント記憶手段に保持された情報と、と
    を、上記表示画面に表示するステップを備えることを特
    徴とするプログラム管理方法。
  13. 【請求項13】請求項3において、 上記計算機は、 入力装置と、 プログラムの種別ごとに、あらかじめ作成された実行形
    式のプログラムを保持する実行ファイルを備え、 上記プログラムの種別と、該種別に対応じた実行ファイ
    ルの識別子とを保持する生成可能エージェント記憶手段
    を、さらに備え、 上記入力装置を介してプログラムの生成指示の入力を受
    け付けると、上記生成可能エージェント記憶手段を検索
    し、指示された種別に対応する実行ファイルの識別子を
    検出し、該実行ファイルを複写して新たなファイルを作
    成することにより、上記指示されたプログラムを生成す
    るステップを備えることを特徴とするプログラム管理方
    法。
  14. 【請求項14】請求項12において、 上記計算機は、 プログラムの種別ごとに、あらかじめ作成された実行形
    式のプログラムを保持する実行ファイルを備え、 上記プログラムの種別と、該種別に対応じた実行ファイ
    ルの識別子とを保持する生成可能エージェント記憶手段
    を、さらに備え、 上記生成可能エージェント記憶手段の保持するプログラ
    ム種別を表示するステップをさらにを備えることを特徴
    とするプログラム管理方法。
  15. 【請求項15】プログラムを送信する機構および/また
    は受信したプログラムを実行する機構を有する計算機に
    おける該プログラムの管理方法において、 プログラムの種別ごとにあらかじめ定められた符号と、
    該プログラムの生成された計算機の識別子と、該プログ
    ラムの生成された時刻とを構成要素として含む識別子を
    用いて、上記プログラムを識別することを特徴とするプ
    ログラム管理方法。
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