JPH09223338A - 光情報記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体およびその製造方法

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JPH09223338A
JPH09223338A JP3084996A JP3084996A JPH09223338A JP H09223338 A JPH09223338 A JP H09223338A JP 3084996 A JP3084996 A JP 3084996A JP 3084996 A JP3084996 A JP 3084996A JP H09223338 A JPH09223338 A JP H09223338A
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film
recording medium
chamber
disk substrate
plasma
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JP3084996A
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Kunio Takada
國夫 高田
Akio Koganei
昭雄 小金井
Kazuoki Motomiya
一興 本宮
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い成膜速度で保護膜を形成してもディスク
基板表面上の温度を低く抑えることができ、トラッキン
グエラーやピットの読取エラーが発生しない光情報記録
媒体を安定して製造することのできる光情報記録媒体の
製造方法を提供する。 【解決手段】 加工後の形状が所望のものとなるように
ディスク基板の溝およびピットの形状を形状補正してお
き、電気エネルギーを供給してプラズマを発生させるプ
ラズマ発生室および該プラズマ発生室と連通しているが
該プラズマ室から隔離した成膜室を有するプラズマCV
D装置を用いて、原料ガスを該プラズマ発生室または該
成膜室内に供給し、該原料ガスを解離させて、該成膜室
内に配置された前記ディスク基板表面上に薄膜を形成し
て光情報記録媒体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体お
よびその製造装置および方法にかかわるもので、特に磁
気カー効果あるいはファラデー効果等の磁気光学効果に
よって記録された情報を読み出すことのできる光磁気記
録媒体および記録薄膜にレーザ光を照射し結晶状態の変
化を作り出すことにより情報を記録再生する相変化型記
録媒体などの光情報記録媒体の干渉膜および保護膜を高
速で形成する方法ならびに光情報記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータメモリや画像情報メ
モリとして大容量かつ高速の記録媒体が求められるよう
になってきた。これらの要望に応える記録媒体としてレ
ーザー光を用いて記録再生する光磁気記録媒体と相変化
型記録媒体がさかんに開発されてきた。
【0003】光磁気記録媒体は偏光されたレーザー光を
磁性体表面にあてて、その磁化の向きによって反射され
てくるレーザー光の偏光面の回転方向が異なる性質(磁
気カー効果)を利用して情報を記録再生するものであ
る。通常、このレーザー光の偏光面における回転角はカ
ー回転角θkで表わされ、このカー回転角θkが大きい
ものほど大きなC/N比が得られる。カー回転角θkは
記録膜のキュリー温度Tcにより決定され、記録膜のみ
では十分大きなものが得られないため、光学的な干渉効
果によってカー回転角の増加(エンハンス効果)をはか
るために一般的には磁気記録層と基板の間に透明な誘電
体層を設けている。さらに記録層の上に保護層を設け記
録層を保護し、更に干渉効果を高めるために最上層に金
属反射層を設けている。
【0004】一方、相変化型記録媒体はレーザー光を記
録薄膜に照射し、加熱、急冷却によって薄膜を非結晶状
態にして記録し、さらにレーザー光により加熱、徐冷す
ることで消去して情報を記録再生するものである。この
相変化型記録媒体においても同様に、光学的なエンハン
ス効果をもたせるために、基板と記録膜の間に誘電体層
を設け、記録層の上に保護層、最上層に金属反射層を設
けている。
【0005】これらの光情報記録媒体の基板材料として
はグルービング(微細溝加工)の容易なポリカーボネー
ト、ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等の透
明性高分子樹脂材料が用いられている。しかし、これら
の高分子樹脂材料は安価な反面耐熱性に乏しいという欠
点を有するため、光情報記録媒体製造上において、低温
で作製する必要があり、特に膜厚の厚い誘電体成膜工程
における低温化が必須条件として望まれている。
【0006】誘電体層の材料としては、Si34、Si
C、SiO、SiO2、アモルファスSi、AlN、A
23、TiO2、Ta25、ZnS等が用いられてお
り、誘電体層の屈折率が大きいものほど干渉効果による
エンハンス効果が大きくなるため、できるだけ屈折率の
大きな材料が選ばれる。通常、これらの誘電体層は蒸着
法、スパッタリング法、プラズマCVD法、ECRプラ
ズマCVD法等で作製される。例えば特公平2−159
29に見られるようにAlNやSiNをAlターゲッ
ト、Siターゲットを用いてN2ガス雰囲気中で反応性
スパッタリングすることによって作製されたり、特開昭
3−66043、特開昭3−69033、特開昭4−3
0343に見られるようにECRプラズマCVD法によ
って誘電体層を形成することが試みられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のスパッタ法やプ
ラズマCVD法では成膜速度が100nm/分以下の比
較的遅い場合には成膜中の基板表面温度は60〜80℃
程度で収まり、基板の温度上昇によるトラッキング案内
用の溝(以下グルーブと呼ぶ)およびピット信号用の微
細パターン(以下ピットと呼ぶ)のダレは表1に示すよ
うに1000Åのグルーブ深さに対して100Å程度の
変形に収まりさほど問題とはならなかった。
【0008】
【表1】
【0009】しかし、通常200nm/分〜300nm
/分の領域では基板表面温度の上昇は実測値で130℃
近傍となり、グルーブやピットのダレが大きすぎてトラ
ッキングエラーやピットの読み取りエラーが発生し、ま
ったく実用化できなかった。
【0010】また従来のスパッタ法では成膜速度を上げ
るためにはターゲット投入パワーを大幅に上げる必要が
あり、ターゲットのパワーを上げていくとエロージョン
部のみプラズマが濃くなるため、特にT−S距離が短い
場合は基板面のイオン入射による加熱が均一に行われ
ず、成形基板のグルーブのダレ方に不均一が生じ、溝ピ
ット信号に場所ムラが起こり、トラッキングエラーやピ
ットの読み取りエラーが発生するという問題があった。
また、従来のプラズマCVD法では、もともとプラズマ
密度の高い部分がプラズマ中央部に集中しており、膜の
堆積速度を上げるために投入パワーを上げると、さらに
プラズマ密度の高い部分がプラズマ中央部に集中し、デ
ィスク基板表面の温度が中央部のみ急激に上昇し、ディ
スク基板の中央部のトラッキング用の溝やピットが大き
くダレてしまい、トラッキングエラーやピットの読み取
りエラーが発生するという間題があった。
【0011】このように成膜速度を上げようとすると基
板の温度上昇が大きくなり過ぎるという問題と温度分布
が著しく不均一になり過ぎるという問題のため、グルー
ブ、ピットの補正技術は到底実現できるものではなく、
この領域の成膜速度は不可能と考えられていた。
【0012】従って本発明の目的は、上記のような問題
点を解決することにあり、高い成膜速度で保護膜を形成
してもディスク基板表面上の温度を低く抑えることがで
き、トラッキングエラーやピットの読取エラーが発生し
ない光情報記録媒体を安定して製造することのできる光
情報記録媒体の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、あらかじめ刻
印されたトラッキング案内用の溝およびピット信号用の
微細パターンを有するディスク基板上に、プラズマCV
D法により保護層を形成し、さらに該保護層上に記録層
を形成する工程を有してなる光情報記録媒体の製造方法
において、前記保護膜形成前のディスク基板の溝および
ピットの形状をあらかじめ形状補正しておいて保護膜形
成後の所定の形状になるようにし、しかも前記CVD法
による保護膜形成を、電気エネルギーを供給してプラズ
マを発生させるプラズマ発生室および該プラズマ発生室
と連通しているが該プラズマ室から隔離した成膜室を有
するプラズマCVD装置を用いて、原料ガスを該プラズ
マ発生室または該成膜室内に供給し、該原料ガスを解離
させて、該成膜室内に配置された前記ディスク基板表面
上に薄膜を堆積させることで行うことを特徴とする光情
報記録媒体の製造方法、ならびにその方法で製造される
光情報記録媒体を提供する。
【0014】上記の本発明においては、前記の保護膜形
成前にディスク基板に施す溝およびピットの形状の補正
とは、具体的には該溝の深さを保護膜形成後に得られる
べき深さより大きくすることであることなどがある。
【0015】また、前記ディスク基板の材料としては、
ポリカーボネート、ポリオレフィンおよびポリメチルメ
タクリレートから選択される高分子樹脂材料が挙げられ
る。これらの材料のガラス転移温度と熱変形温度を表2
に示した。
【0016】
【表2】
【0017】さらに上記本発明においては、前記電気エ
ネルギーをマイクロ波とし、該マイクロ波をスロット付
き環状導波管から導入することが好ましい。
【0018】上記の本発明の製造方法によって、500
nm/分以上という成膜速度でもトラッキングエラーや
ピットの読取エラーが発生しない光情報記録媒体を製造
できる。
【0019】すなわち、本発明で示した環状導被管とス
リットを有するマイクロ波プラズマCVD装置で保護膜
を形成することにより、従来では考えられなかった50
0nm/分以上という驚異的な早さで均一な保護膜を形
成することが可能となる。それにより、所望の膜厚を成
膜する時間が10秒程度で完了することになり、500
nm/分以上という速さで、成膜中のディスク基板表面
上の温度が基板材料の熱変形温度より低い範囲で抑えら
れるようになる。しかも、基板表面の温度が基板材料の
熱変形温度より低い範囲に抑えられている場合は、あら
かじめグルーブ、ピットの形状が補正されたディスク基
板を用いることで保護膜形成後に所望のトラッキング信
号およびピット信号が得られることが可能となり、トラ
ッキングエラーやピットの読み取りエラーが発生しない
光情報記録媒体を安定して製造できる。
【0020】
【発明の実施の形態】装置の説明 図1は、本発明のあらかじめ形状補正されたディスク基
板を示す図であり、ディスク基板1の上にはトラッキン
グ用のグルーブ3があり、そのグルーブ3は保護膜形成
によってグルーブ形状2となるよう形成補正されたもの
である。図1(b)は、図1(a)のディスク基板上に
保護膜が形成されたものを示す図であり、保護膜4が形
成されたことで、グルーブ形状は形状5で示したものと
なっている。
【0021】図2は本発明で用いたプラズマCVD装置
を示す図であり、21はマイクロ波電源、22は環状マ
イクロ波導波管、23はプラズマチャンバ、24は成膜
チャンバ、25はプラズマチャンバ内に設置された隔離
板、26はマイクロ波を導入するスリット部、27は第
1のガス導入手段、28は第2のガス導入手段、29は
コンダクタンスバルブである。
【0022】この図に示した実施態様では、プラズマ発
生手段として環状マイクロ波導波管を用いたものを示し
たが、基板から隔離可能でイオン入射の少ないプラズマ
を発生できる手段なら適用可能である。例えば、直結
型、矩形導波管、アプリケータ、リジターノコイル、ヘ
リカルアンテナ等の他のマイクロ波導入手段や、誘導コ
イル、二電極容量結合、円筒マグネトロン電極、有磁場
ヘリカルコイル等の高周波導入手段等が適用可能であ
る。
【0023】製法の説明 次に、本発明における光情報記録媒体の製造プロセスを
説明する。
【0024】まず保護膜形成後に所望の前記トラッキン
グ信号およびピット信号が得られるように、グルーブお
よびピット形状があらかじめ形状補正されたスタンパ作
製用原盤を作製し、Ni電鋳法によりNiスタンパ41
を作製する。その補正されたスタンパを用い、図4に示
す射出成形機42によりディスク基板を成形する。成形
された基板のグルーブ形状は図1に示すように保護膜形
成後に所望の形状2になるようにあらかじめ補正された
形状3をしている。成形されたディスク基板1をキャリ
アーに載せて、内周マスク、外周マスクを組み付けてキ
ャリアー構成体を形成し、大気−真空置換チャンバ43
へ送る。大気−真空置換チャンバ43において数時間保
持してディスク基板に吸着した水分を除去したのち、本
発明のプラズマCVD装置44の真空成膜チャンバ24
へ送り、図2に示す第1の反応ガス(例えば、Arガ
ス、N2ガス)を第1のガス導入手段27によりプラズ
マチャンバ内23に導入するとともに、第2の原料ガス
(例えばSiH4ガス)を第2のガス導入手段28によ
り成膜チャンバ内24に導入する。
【0025】次いで、排気系に設けられたコンダクタン
スバルブ29を調整し、プラズマチャンバ23および成
膜チャンバ24内を10mTorr程度に調整する。さ
らにマイクロ波電源21より2〜3KW程度の電力をマ
イクロ波導波管22に供給する。マイクロ波導波管のス
リット26からマイクロ波エネルギをプラズマチャンバ
23に導入することよって、前記第1の反応ガスを励起
・分解し、プラズマチャンバ内23に高密度なプラズマ
を発生させる。その高密度プラズマを成膜チャンバ24
内に引き込むことによって、成膜チャンバ24に導入さ
れた基板グルーブ面に形成する。このときの成膜速度は
500nm/分以上とすることができ、表面の温度は基
板の材料の熱変形温度以下で行う。
【0026】次いで、真空を破ることなく連続的に図4
に示すスパッタチャンバ45へ送り、基板グルーブ面側
に図3に示す記録層33、保護層34、場合によっては
反射層35を順次形成する。その後大気中へ取り出し、
ハードコート装置46によってハードコート膜31を、
オーバーコート装置47によってオーバーコート膜36
を形成して、図3に示す媒体構成の光情報記録媒体を完
成させる。基板表面の温度測定にはウォール・インスト
ルーメント社(WAHL INSTRUMENT;米国)製の「サーモラ
ベル」などを用いることができる。
【0027】堆積膜の種類 本発明のプラズマCVD装置を用いて形成できる好適な
保護膜の材料としては、Si34、SiC、SiO、S
iO2などがある。
【0028】堆積膜形成ガス 上記Si系保護膜を形成する場合の第2のガス導入手段
から導入するSiを含有する原料ガスとしてはSi
4、SiH6などの無機シラン類;テトラエチルシラン
(TES)、テトラメチルシラン(TMS)、ジメチル
シラン(DMS)、テトラエトキシシラン(TEO
S)、テトラメトキシシラン(TMOS)などの有機シ
ラン類;SiF4、Si26、SiHF3、SiH22
SiCl4、Si2Cl6、SiHCl3、SiH2Cl2
SiH3Cl、SiCl22などのハロシラン類など、
常温常圧でガス状態であるものまたは容易にガス化する
ものが挙げられる。またこの場合の第1のガス導入手段
より導入する反応ガスとしては、N 2、NH3、N24
ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、O2、O3、H2
O、NO、N2O、NO2、C22、CO、CO2などが
挙げられる。
【0029】
【実施例】
(実施例1)図1(a)に示すグルーブ形状の補正され
たポリカーボネート基板上に、図2に示すマイクロ波プ
ラズマCVD装置を用い、保護膜としてSiCを用いた
場合の例を示す。本実施例の記録媒体としては、書き込
み用磁性層にGdFeCo、記録用磁性層にTbFeC
oを用いた。
【0030】まず、基板のグルーブの深さが1100Å
となるように形状の補正されたスタンパを作製し、図4
に示すディスク基板成形用射出成形機42を用いてプリ
グルーブの付いた、直径86mm板厚1.2mmのもの
を作製した。射出成形機は住友重機製DISK5M3成
形機を用いた。基板材料としては熱変形温度122℃の
三菱瓦斯化学製「ユーピロンH4000」(商品名)ポ
リカーボネート樹脂を用いた。成形後3分以内に内周マ
スク、外周マスクを付け、キャリアーに搭載して、基板
を順次、大気−真空置換チャンバ43へ送り、若干の脱
気をしてから、マイクロ波プラズマCVD装置44の真
空成膜チャンバ24へ投入した。
【0031】真空成膜チャンバ24へ投入された基板
は、前述の製法に従い、マイクロ波プラズマCVD装置
44を用いて、基板表面側にSiC膜を形成した。この
時のマイクロ波プラズマCVD装置44は図2に示すよ
うな環状マイクロ波導波管22、スリット26を持つ環
状導波管マイクロ波CVD装置である。SiC膜を90
0Åの厚さで形成し、その後スパッタチャンバ45へ真
空を破ることなく送り、基板グルーブ面側にマグネトロ
ンスパッタ法により、記録再生層33として、書き込み
用磁性層GdFeCoを10nm、記録用磁性層TbF
eCoを20nmの2層を形成し、さらにその上に第2
の保護層34を30nmの厚さで形成し、最後にマグネ
トロンスパッタ法により反射層35としてAl膜60n
mを順次真空を破ることなく連続して形成した。その後
大気中へ取り出し、ハードコート、オーバーコートして
紫外線で硬化し、図3に示す媒体構成の光情報記録媒体
を完成させた。
【0032】マイクロ波CVD装置による保護層の成膜
条件は次の通りである。 (1)ガス種類 SiH4 Ar C22 (2)流量 SiH4=60sccm、Ar=300sccm C22=100sccm (3)ガス圧力 8mTorr (4)真空排気圧 10-6Torr (5)投入パワー 3.0kW (6)堆積速度 500nm/min (7)成膜時間 約10.8秒
【0033】結果 (1)保護膜成膜後のグルーブ深さは980Å (2)基板温度は122℃ (3)膜厚分布は、有効領域半径(R24〜R40m
m)内で約±3%程度 (4)飽和C/N比が50dB (5)トラッキング性能は良好 といった光磁気ディスクとしての機能を十分満足できる
ものを得ることができた。
【0034】(実施例2)図1(a)に示すグルーブ形
状の補正されたポリカーボネート基板上に、図2に示す
マイクロ波プラズマCVD装置を用い、保護膜としてS
34を用いた場合の例を示す。本実施例の記録媒体と
しては、書き込み用磁性層にGdFeCo、記録用磁性
層にTbFeCoを用いた。
【0035】まず、基板のグルーブの深さが1100Å
となるように形状の補正されたスタンパを作製し、図4
に示すディスク基板成形用射出成形機42を用いてプリ
グルーブの付いた、直径86mm板厚1.2mmのもの
を作製した。射出成形機は住友重機製DISK5M3成
形機を用いた。基板材料としては熱変形温度122℃の
三菱瓦斯化学製「ユーピロンH4000」(商品名)ポ
リカーボネート樹脂を用いた。成形後3分以内に内周マ
スク、外周マスクを付け、キャリアーに搭載して、基板
を順次、大気−真空置換チャンバ43へ送り、若干の脱
気をしてから、マイクロ波プラズマCVD装置44の真
空成膜チャンバ24へ投入した。
【0036】真空成膜チャンバ24へ投入された基板
は、前述の製法に従い、マイクロ波プラズマCVD装置
44を用いて、基板表面側にSi34膜を形成した。こ
の時のマイクロ波プラズマCVD装置44は図2に示す
ような環状マイクロ波導波管22、スリット26を持つ
環状導波管マイクロ波CVD装置である。Si34膜を
900Åの厚さで形成し、その後スパッタチャンバ45
へ真空を破ることなく送り、基板グルーブ面側にマグネ
トロンスパッタ法により、記録再生層33として、書き
込み用磁性層GdFeCoを10nm、記録用磁性層T
bFeCoを20nmの2層を形成し、さらにその上に
第2の保護層34を30nmの厚さで形成し、最後にマ
グネトロンスパッタ法により反射層35としてAl膜6
0nmを順次真空を破ることなく連続して形成した。そ
の後大気中へ取り出し、ハードコート、オーバーコート
して紫外線で硬化し、図3に示す媒体構成の光情報記録
媒体を完成させた。
【0037】マイクロ波CVD装置による保護層の成膜
条件は次の通りである。 (1)ガス種類 SiH4 Ar N2 (2)流量 SiH4=60sccm、Ar=300sccm N2=35sccm (3)ガス圧力 7.5mTorr (4)真空排気圧 10-6Torr (5)投入パワー 3.0kW (6)堆積速度 500nm/min (7)成膜時間 約10.8秒
【0038】結果 (1)保護膜成膜後のグルーブ深さは990Å (2)基板温度は121℃ (3)膜厚分布は、有効領域半径(R24〜R40m
m)内で約±3%程度 (4)飽和C/N比が51dB (5)トラッキング性能は良好 といった光磁気ディスクとしての機能を十分満足できる
ものを得ることができた。
【0039】(実施例3)図1(a)に示すグルーブ形
状の補正されたポリオレフィン樹脂基板上に、図2に示
すマイクロ波プラズマCVD装置を用い、保護膜として
Si34を用いた場合の例を示す。本実施例の記録媒体
としては、書き込み用磁性層にGdFeCo、記録用磁
性層にTbFeCoを用いた。
【0040】まず、基板のグルーブの深さが1100Å
となるように形状の補正されたスタンパを作製し、図4
に示すディスク基板成形用射出成形機42を用いてプリ
グルーブの付いた、直径86mm板厚1.2mmのもの
を作製した。射出成形機は住友重機製DISK5M3成
形機を用いた。基板材料としては熱変形温度123℃の
日本ゼオン(株)ゼオネックス樹脂を用いた。成形後3
分以内に内周マスク、外周マスクを付け、キャリアーに
搭載して、基板を順次、大気−真空置換チャンバ43へ
送り、若干の脱気をしてから、マイクロ波プラズマCV
D装置44の真空成膜チャンバ24へ投入した。
【0041】真空成膜チャンバ24へ投入された基板
は、前述の製法に従い、マイクロ波プラズマCVD装置
44を用いて、基板表面側にSi34膜を形成した。こ
の時のマイクロ波プラズマCVD装置44は図2に示す
ような環状マイクロ波導波管22、スリット26を持つ
環状導波管マイクロ波CVD装置である。Si34膜を
900Åの厚さで形成し、その後スパッタチャンバ45
へ真空を破ることなく送り、基板グルーブ面側にマグネ
トロンスパッタ法により、記録再生層33として、書き
込み用磁性層GdFeCoを10nm、記録用磁性層T
bFeCoを20nmの2層を形成し、さらにその上に
第2の保護層34を30nmの厚さで形成し、最後にマ
グネトロンスパッタ法により反射層35としてAl膜6
0nmを順次真空を破ることなく連続して形成した。そ
の後大気中へ取り出し、ハードコート、オーバーコート
して紫外線で硬化し、図3に示す媒体構成の光情報記録
媒体を完成させた。
【0042】マイクロ波CVD装置による保護層の成膜
条件は次の通りである。 (1)ガス種類 SiH4 Ar N2 (2)流量 SiH4=60sccm、Ar=300sccm N2=35sccm (3)ガス圧力 7.5mTorr (4)真空排気圧 10-6Torr (5)投入パワー 3.0kW (6)堆積速度 500nm/min (7)成膜時間 約10.8秒
【0043】結果 (1)保護膜成膜後のグルーブ深さは992Å (2)基板温度は120℃ (3)膜厚分布は、有効領域半径(R24〜R40m
m)内で約±3%程度 (4)飽和C/N比が52dB (5)トラッキング性能は良好 といった光磁気ディスクとしての機能を十分満足できる
ものを得ることができた。
【0044】(実施例4)図1(a)に示すグルーブ形
状の補正されたポリカーボネート基板上に、図2に示す
マイクロ波プラズマCVD装置を用い、保護膜としてS
34を用いた場合の例を示す。本実施例の記録媒体と
しては、Sb−Te系膜を用いた相変化型光ディスクを
作製した場合の例を示す。
【0045】まず、基板のグルーブの深さが1100Å
となるように形状の補正されたスタンパを作製し、図4
に示すディスク基板成形用射出成形機42を用いてプリ
グルーブの付いた、直径86mm板厚1.2mmのもの
を作製した。射出成形機は住友重機製DISK5M3成
形機を用いた。基板材料としては熱変形温度122℃の
三菱瓦斯化学製「ユーピロンH4000」(商品名)ポ
リカーボネート樹脂を用いた。成形後3分以内に内周マ
スク、外周マスクを付け、キャリアーに搭載して、基板
を順次、大気−真空置換チャンバ43へ送り、若干の脱
気をしてから、マイクロ波プラズマCVD装置44の真
空成膜チャンバ24へ投入した。
【0046】真空成膜チャンバ24へ投入された基板
は、前述の製法に従い、マイクロ波プラズマCVD装置
44を用いて、基板表面側にSi34膜を形成した。こ
の時のマイクロ波プラズマCVD装置44は図2に示す
ような環状マイクロ波導波管22、スリット26を持つ
環状導波管マイクロ波CVD装置である。Si34膜を
900Åの厚さで形成し、その後スパッタチャンバ45
へ真空を破ることなく送り、第2スパッタチャンバにお
いて基板グルーブ面側にマグネトロンスパッタ法により
記録膜層としてSb−Te系膜をスパッタリングで形成
し、その上に第2の保護層34を30nmの厚さで形成
し、最後にマグネトロンスパッタ法により反射層35と
してAl膜60nmを順次真空を破ることなく連続して
形成した。その後大気中へ取り出し、ハードコート、オ
ーバーコートして紫外線で硬化し、図3に示す媒体構成
の光情報記録媒体を完成させた。
【0047】マイクロ波CVD装置による保護層の成膜
条件は次の通りである。 (1)ガス種類 SiH4 Ar N2 (2)流量 SiH4=60sccm、Ar=300sccm N2=35sccm (3)ガス圧力 7.5mTorr (4)真空排気圧 10-6Torr (5)投入パワー 3.0kW (6)堆積速度 500nm/min (7)成膜時間 約10.8秒
【0048】結果 (1)保護膜成膜後のグルーブ深さは980Å (2)基板温度は121℃ (3)膜厚分布は、有効領域半径(R24〜R40m
m)内で約±3%程度 (4)飽和C/N比が51dB (5)トラッキング性能は良好 といった相変化型光ディスクとしての機能を十分満足で
きるものを得ることができた。
【0049】(比較例1)図1(a)のようなグルーブ
形状補正が行われていないポリカーボネート基板上に、
図2に示すマイクロ波プラズマCVD装置を用い、保護
膜としてSiCを用いた場合の例を示す。本例の記録媒
体としては、書き込み用磁性層にGdFeCo、記録用
磁性層にTbFeCoを用いた。
【0050】まず、基板のグルーブの深さが1000Å
の補正されていないスタンパを作製し、図4に示すディ
スク基板成形用射出成形機42を用いてプリグルーブの
付いた、直径86mm板厚1.2mmのものを作製し
た。射出成形機は住友重機製DISK5M3成形機を用
いた。基板材料としては熱変形温度122℃の三菱瓦斯
化学製「ユーピロンH4000」(商品名)ポリカーボ
ネート樹脂を用いた。成形後3分以内に内周マスク、外
周マスクを付け、キャリアーに搭載して、基板を順次、
大気−真空置換チャンバ43へ送り、若干の脱気をして
から、マイクロ波プラズマCVD装置44の真空成膜チ
ャンバ24へ投入した。
【0051】真空成膜チャンバ24へ投入された基板
は、前述の製法に従い、マイクロ波プラズマCVD装置
44を用いて、基板表面側にSiC膜を形成した。この
時のマイクロ波プラズマCVD装置44は図2に示すよ
うな環状マイクロ波導波管22、スリット26を持つ環
状導波管マイクロ波CVD装置である。SiC膜を90
0Åの厚さで形成し、その後スパッタチャンバ45へ真
空を破ることなく送り、基板グルーブ面側にマグネトロ
ンスパッタ法により、記録再生層33として、書き込み
用磁性層GdFeCoを10nm、記録用磁性層TbF
eCoを20nmの2層を形成し、さらにその上に第2
の保護層34を30nmの厚さで形成し、最後にマグネ
トロンスパッタ法により反射層35としてAl膜60n
mを順次真空を破ることなく連続して形成した。その後
大気中へ取り出し、ハードコート、オーバーコートして
紫外線で硬化し、図3に示す媒体構成の光情報記録媒体
を完成させた。
【0052】マイクロ波CVD装置による保護層の成膜
条件は次の通りである。 (1)ガス種類 SiH4 Ar C22 (2)流量 SiH4=60sccm、Ar=300sccm C22=100sccm (3)ガス圧力 8mTorr (4)真空排気圧 10-6Torr (5)投入パワー 3.0kW (6)堆積速度 500nm/min (7)成膜時間 約10.8秒
【0053】結果 基板表面側のCVD表面ハードコート膜の特性は、 (1)保護膜成膜後のグルーブ深さは870Åと不良 (2)基板温度は122℃ (3)膜厚分布は、有効領域半径(R24〜R40m
m)内で約±3%程度 (4)飽和C/N比が50dB (5)トラッキング性能は一応かかるが非常に不安定 といったように、光磁気ディスクとしての機能を満足で
きないものとなった。その原因は下地の保護膜を形成す
るときに、グルーブに変化が生じたことにあると考えら
れる。
【0054】
【発明の効果】以上示した通り、本発明により、従来で
は考えられなかった500nm/分以上という驚異的な
速さで均一な保護膜を形成することが可能となる。それ
により、所望の膜厚を成膜する時間が10秒程度で完了
することになり、500nm/分以上という速さでも成
膜中のディスク基板表面上の温度が基板材料の熱変形温
度より低い範囲で抑えられるようになる。しかも、基板
表面上の温度が基板材料の熱変形温度より低い範囲で抑
えられている場合は、あらかじめグルーブ、ピットの形
状が補正されたディスク基板を用いることで保護膜形成
後に所望のトラッキング信号およびピット信号を得るこ
とが可能となり、トラッキングエラーやピットの読取エ
ラーが発生しない光情報記録媒体を安定して製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法におけるあらかじめ形状補正され
たディスク基板を用いた保護膜形成の様子を示す図であ
り、(a)は保護膜形成前のディスク基板の状態を示す
模式的断面図であり、(b)は保護膜形成後の状態を示
す模式的断面図である。
【図2】本発明の方法で用いるマイクロ波プラズマCV
D装置の1例を示す模式図である。
【図3】本発明の光情報記録媒体の媒体構成の1例を示
す模式的断面図である。
【図4】本発明の方法における光情報記録媒体の製造プ
ロセスを示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク基板 2 所望のグルーブ形状 3 あらかじめ補正されたグルーブ形状 4 保護膜 5 保護膜形成後の所望のグルーブ形状 21 マイクロ波電源 22 環状マイクロ波導波管 23 プラズマチャンバ 24 真空成膜チャンバ 25 プラズマチャンバ内に設置された隔離板 26 マイクロ波導波管のスリット 27 第1のガス導入手段 28 第2のガス導入手段 29 コンダクタンスバルブ 31 ハードコート膜 33 記録層 34 上地保護層 35 反射層 36 オーバーコート膜 41 スタンパ 42 ディスク基板成形用射出成形機 43 大気−真空置換チャンバ 44 マイクロ波プラズマCVD装置 45 スパッタチャンバ 46 ハードコート装置 47 オーバーコート装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ刻印されたトラッキング案内
    用の溝およびピット信号用の微細パターンを有するディ
    スク基板上に、プラズマCVD法により保護層を形成
    し、さらに該保護層上に記録層を形成する工程を有して
    なる光情報記録媒体の製造方法において、 前記保護膜形成前のディスク基板の溝およびピットの形
    状をあらかじめ形状補正しておいて保護膜形成後の所定
    の形状になるようにし、しかも前記CVD法による保護
    膜形成を、電気エネルギーを供給してプラズマを発生さ
    せるプラズマ発生室および該プラズマ発生室と連通して
    いるが、該プラズマ室から隔離した成膜室を有するプラ
    ズマCVD装置を用いて、原料ガスを該プラズマ発生室
    または該成膜室内に供給し、該原料ガスを解離させて、
    該成膜室内に配置された前記ディスク基板表面上に薄膜
    を堆積させることで行うことを特徴とする光情報記録媒
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記の保護膜形成前にディスク基板に施
    す溝およびピットの形状の補正が、該溝の深さを保護膜
    形成後に得られるべき深さより大きくすることである請
    求項1記載の光情報記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ディスク基板の材料を、ポリカーボ
    ネート、ポリオレフィンおよびポリメチルメタクリレー
    トから選択される高分子樹脂材料とする請求項1または
    2記載の光情報記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電気エネルギーがマイクロ波であ
    り、該マイクロ波をスロット付き環状導波管から導入す
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の光情報記録媒体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の製
    造方法によって製造される光情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005534813A (ja) * 2002-08-06 2005-11-17 サン−ゴバン グラス フランス プラスチックガラス上にコーティングを形成する方法

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