JPH09223251A - 自動券売機 - Google Patents

自動券売機

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JPH09223251A
JPH09223251A JP2974896A JP2974896A JPH09223251A JP H09223251 A JPH09223251 A JP H09223251A JP 2974896 A JP2974896 A JP 2974896A JP 2974896 A JP2974896 A JP 2974896A JP H09223251 A JPH09223251 A JP H09223251A
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JP2974896A
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Inventor
Yoshiaki Fujiwara
義明 藤原
Hironori Nishimura
浩紀 西村
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光部と受光部とからなる光センサにより、
発行した券の状態を検知する自動券売機において、光軸
調整作業を容易かつ短時間にすることができる自動券売
機を提供すること。 【解決手段】 調整作業者により、調整パネル7から発
光部21に供給する電圧レベル、および、光軸調整作業
を行う光センサ20が指定され、また、調整開始指示が
なされると、CPU1は、指定された光センサ20の発
光部21に指定された電圧レベルを供給するよう制御す
ると共に、光センサ20の受光部22から出力される電
圧をA/D変換器9へ出力するようセレクトデータSD
をセレクタ8へ出力する。そして、受光部22から出力
された信号レベルに応じたディジタルデータLDがA/
D変換器9から出力されると、CPU1は、そのディジ
タルデータLDを調整パネル7に設けられたLED表示
器に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発光部と受光部
とからなる光センサにより、発行した券の状態を検知す
る自動券売機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動券売機等においては、発
行した券が発券口まで搬送されたか否かの確認や、発行
した券が抜き取られたか否かの確認、あるいは、券の用
紙の有無等の確認等、各種状態の確認を行っている。こ
れらの確認には、例えば図4に示すように、光センサを
利用した検出機構が用いられている。この図に示す検出
機構は、対向設置された発光部21および受光部22か
らなる光センサ20と、受光部22から出力される電圧
VをTTLレベルの信号に変換するTTLレベル変換器
23とからなっている。
【0003】すなわち、図4の検出機構においては、発
光部21から発せられた光を受光部22が受光し、受光
した光量が多い程、受光部22から出力される電圧Vが
高くなる。そして、この電圧Vが電圧VTHを超えた場
合、TTLレベル変換器23からハイレベルの信号
「1」が出力され、電圧VTHを下回った場合、ローレベ
ルの信号「0」が出力される。これにより、図示せぬ制
御部は、TTLレベル変換器23から「1」が出力され
た場合、発光部21−受光部22間に発行券が存在しな
いと判断し、また、「0」が出力された場合は、発光部
21−受光部22間に発行券が存在すると判断して、こ
れらの判断に基づいて、上述したような各種の状態を確
認する。
【0004】また、受光部22から出力される電圧レベ
ルは、図4(イ)に示すように、発光部20から発せら
れる光の光軸21aが、受光部22の受光面の中心(図
4(イ)の横軸上、「0」のポイント)かつ垂直に入射
される時、最も高くなり、光軸21aが上記受光面の中
心からずれるに従って受光部22から出力される電圧レ
ベルが徐々に低くなっていく。このため、上述した光セ
ンサ20を自動券売機内に設置する際は、受光部22が
発光部21から発せられた光を最も効率よく受光できる
ように、発光部21の光軸が受光部22の受光面に対
し、中心かつ垂直に入射するよう調整している。
【0005】ここで、従来の光軸調整作業の手順の一例
を図5に示す。まず、電圧測定器を受光部22の出力端
子に接続し(ステップS100)、発光部21を発光さ
せた後、受光部22から出力される電圧レベル、すなわ
ち、接続した電圧測定器が表示する電圧値を見ながら、
発光部21の光軸21aを物理的に動かし、受光部22
から最も高い電圧値が出力されるように光軸21aの位
置を調整する(ステップS110)。そして光軸21a
の調整が完了したら、電圧測定器を外す(ステップS1
20)。以後は、ステップS100〜S120の光軸調
整手順を、自動券売機内部に設けられた各光センサの数
だけ繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、1台の券売機内には、発行券の搬送確認、発行券
の抜き取り確認、券の用紙の有無等、確認する項目に応
じて多数(一般に20個前後)の光センサが設置されて
いる。このため、図5の光軸調整手順を実施する場合、
各光センサについて、逐一、電圧測定器の接続/取り外
しを行うため、光軸調整が非常に煩雑となり、光軸調整
に要する時間が長時間に及んでいた。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、光軸を調整する光センサ毎に、逐一電
圧測定器を接続する必要がなく、光軸調整作業を容易か
つ短時間にすることができる自動券売機を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、発光素子と受光素子とからなる複数の光センサを有
し、発行する券の搬送状態または該発行する券の用紙の
有無等を検出する自動券売機において、前記複数の光セ
ンサの各受光素子の内、いずれか1つを指定する指定手
段と、前記複数の光センサの各受光素子から出力される
信号が入力され、前記指定手段によって指定された受光
素子から出力された信号を選択する選択手段と、前記選
択手段が選択した信号のレベルに対応するディジタルデ
ータを出力するディジタルデータ出力手段と、前記ディ
ジタルデータを表示する表示手段とを具備することを特
徴とする自動券売機である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動券売機において、前記指定手段によって指定され
た受光素子が、前記複数の光センサの内、いずれの光セ
ンサのものであるかを表示する被指定光センサ表示手段
を具備することを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自動券売機において、前記発光素子に供給す
る電圧レベルを指示する電圧レベル指示手段と、前記電
圧レベルの指示に基づいて、前記発光素子に供給する電
圧レベルを変動させる供給電圧変動手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の自動券売機において、前記電圧レベル指示手段によっ
て指示された電圧レベルに対応する情報を表示する電圧
レベル情報表示手段を具備することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態における自動券売機の構成を示すブロック図であ
る。この図において、図4の各部に対応する部分につい
ては同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図
1において、図示は省略されているが、合計20個の光
センサと、これに対応するTTLレベル変換器が設けら
れており、各光センサには1〜20までの番号(以下、
センサデータSNという)が付与されている。そして、
図1にはセンサデータSNが5である光センサ20と、
光センサ20に接続されたTTLレベル変換器23とが
図示されている。
【0013】図1において、1はCPUであり、ROM
(リードオンリメモリ)2に記憶されている各種制御プ
ログラムに従って、本実施形態の自動券売機の各部を制
御する。3はRAM(ランダムアクセスメモリ)であ
り、CPU1が各部を制御する経過において実施する演
算の結果や、各種データ等が一時記憶される。4はディ
ジタルデータ入出力部であり、CPU1の指示に従っ
て、自動券売機内に設けられた各TTLレベル変換器か
ら出力されたディジタルデータを、バス10へ出力し、
また、バス10に送出されたセレクトデータSDをセレ
クタ8(後述する)へ出力する。
【0014】5はレベルデータ入力部であり、A/D変
換器9から出力されるディジタルデータLDを入力し、
CPU1の指示に従ってバス10へ出力する。6はパネ
ルデータ入出力部であり、CPU1の指示に基づいてバ
ス10に送出されたデータを調整パネル7へ出力し、あ
るいは、調整パネル7から出力されたデータをバス10
へ出力する。
【0015】調整パネル7は、自動券売機の内部に設け
られており、図2に示すように、16進数を表現し得る
7セグメントのLED表示器11,12と、キースイッ
チ13,14,15とからなっている。キースイッチ1
3,14は、主に光軸調整を実施する光センサの選択
や、調整レベルの選択(後述する)等の各種選択を行う
ための選択キーであり、キースイッチ15は、光軸調整
の開始/終了や、キースイッチ13,14による各種選
択の決定等を行うための決定キーである。
【0016】また、キースイッチ13〜15は、各々操
作される毎にキースイッチデータKD1〜KD3を出力
する。すなわち、上記キースイッチ13は、1回押され
る毎に、キースイッチデータKD1として、「0」(初
期値)→「1」→「2」→「0」→…と、「0」〜
「2」の数値データを循環的に出力する。そして、キー
スイッチ14は、1回押される毎に、キースイッチデー
タKD2として、「1」(初期値)→「2」→…→
「8」→「9」→「0」→…と、「0」〜「9」までの
数値データを循環的に出力する。また、キースイッチ1
5は、キースイッチデータKD3として、押された時に
「1」を出力し、それ以外は「0」を出力する。
【0017】ここで、前述した調整レベルについて説明
する。この調整レベルには、光軸調整を行う時に、光セ
ンサの発光部に供給する電圧レベルによって通常レベル
とハーフライトレベルの2種類の調整レベルが用意され
ている。そして、通常レベルとは、自動券売機が通常、
各種状態を確認するに当たって、発光部に供給する電圧
(ここでは5Vとする)と、同じ電圧レベルであること
を意味し、ハーフライトレベルは、この通常レベルの例
えば半分の電圧レベル(すなわち2.5V)であること
を意味している。
【0018】このハーフライトレベルは、ハーフライト
チェックを行う際に用いられる調整レベルである。ここ
で、ハーフライトチェックとは、発光部に供給する電圧
を下げて発生する光量を半減させ、これを受光部が受光
できるか否かをチェックするものである。このチェック
により、もし受光部が受光できなかった場合、調整作業
者は、その光センサの発光部あるいは受光部の劣化、も
しくは、発光面または受光面に埃が溜まっている可能性
があると判断することができる。上記各調整レベルに
は、レベル種別番号LNが付与されており、通常レベル
には「1」が、ハーフライトレベルには「2」が付与さ
れている。そして、調整レベルの選択は、キースイッチ
13が操作された結果の、キースイッチデータKD1の
値により、レベル種別番号LNを指定することによって
行われる。
【0019】セレクタ8は、券売機内の各所に設けられ
た光センサの各受光部から出力される電圧Vがそれぞれ
入力されており、前述したディジタルデータ入出力部4
から出力されるセレクトデータSDに従って、いずれか
1つの電圧をA/D変換器9へ出力する。A/D変換器
9は、セレクタ8から出力された電圧値(アナログ値)
を一定周期毎にディジタルデータ(以下、レベルデータ
LDという)に変換して、レベルデータ入力部5へ出力
する。ここで、このレベルデータLDは8ビットのディ
ジタルデータである。
【0020】次に、各光センサの光軸調整が行われる際
の、上記自動券売機の動作について、図3のフローチャ
ートを参照して説明する。ここでは、まず、センサデー
タSNが5の光センサ、すなわち、光センサ20の光軸
を、通常レベルによって調整する場合について説明す
る。まず、調整作業者が光軸調整を開始する場合、調整
パネル7のキースイッチ15を押す。これにより、CP
U1はROM2に記憶された光軸調整時の制御プログラ
ムを読み出し、図3のフローチャートに従って各部の制
御を開始する。まず、ステップS1に進み、CPU1は
初期設定を行う。すなわち、パネルデータ入出力部6を
介してキースイッチ13〜15に対し、それぞれキース
イッチデータKD1,KD3を「0」、KD2を「1」
とするよう指示し、また、センサデータSNおよびレベ
ル種別番号LNを各々「1」にセットする。
【0021】次にステップS2へ進み、CPU1はレベ
ル種別番号LNを、パネルデータ入出力部6を介して調
整パネル7のLED表示器11に出力する。これによ
り、LED表示器11に「1」、すなわち、調整レベル
が通常レベルであることが表示される。次に、ステップ
S3へ進み、CPU1はキースイッチデータKD3の値
を読み取った後、ステップS4へ進み、キースイッチデ
ータKD3の値が「1」であるか否かの判断を行う。こ
こで、キースイッチデータKD3の値が「0」であった
場合は、判断結果がNoとなり、ステップS5へ進む。
また、キースイッチデータKD3の値が「1」であった
場合は、判断結果がYesとなり、ステップS8へ進
む。ここでは、光軸調整を通常レベルによって行うとし
ているため、キースイッチ15が押されたものとして、
ステップS8へ進むが、その前に、例えば、キースイッ
チ15が押されなかった場合について説明する。
【0022】この場合、KD3の値が「0」、すなわ
ち、ステップS4での判断結果がNoとなり、ステップ
S5へ進む。ステップS5において、CPU1は、キー
スイッチデータKD1の値を読み取った後、ステップS
6へ進み、キースイッチデータKD1の値が「0」であ
るか否かの判断を行う。ここで、キースイッチデータK
D1の値が「0」であった場合、判断結果がYesとな
り、不適当な値としてステップS2へ戻り、現在のLE
D表示器11の表示内容を維持する。また、キースイッ
チデータKD1の値が「1」または「2」であった場
合、判断結果がNoとなり、ステップS7へ進み、レベ
ル種別番号LNをキースイッチデータKD1の値に更新
してステップS2へ戻る。これにより、ステップS2に
おいて、CPU1は、更新されたレベル種別番号LNを
LED表示器11に表示させる。
【0023】以上の動作をまとめると、まず、調整開始
後、キースイッチ13,15が全く押されなかった場
合、または、キースイッチ14のみ押された場合、LE
D表示器11には、初期状態の調整レベルが表示され続
ける。また、キースイッチ13が押された場合、キース
イッチデータKD1の値(但し「0」は除く)がレベル
種別番号LNとしてLED表示器11に表示される。さ
らに、キースイッチ15が押された場合、調整レベルが
決定されたとして、ステップS4における判断結果がY
esとなり、ステップS8へ進む。
【0024】ステップS8へ進むと、CPU1は、レベ
ル種別番号LNの値をRAM3に記憶すると共に、キー
スイッチ15に対し、キースイッチデータKD3を
「0」とするよう指示する。そして、ステップS9へ進
み、センサデータSNをLED表示器11,12に出力
し、光軸調整を行う光センサの番号を表示させる。ここ
で、CPU1は、センサデータSNの値の、十の位をL
ED表示器11に表示し、一の位をLED表示器12に
表示させる。また、センサデータSNの初期値が1であ
ることから、この時点ではLED表示器11,12に
は、それぞれ「0」と「1」が表示される。
【0025】次に、ステップS10へ進み、CPU1
は、キースイッチデータKD3の値を読み取った後、ス
テップS11へ進み、キースイッチデータKD3の値が
「1」であるか否かの判断を行う。ここで、キースイッ
チデータKD3の値が「0」であった場合は、判断結果
がNoとなり、ステップS12へ進む。また、キースイ
ッチデータKD3の値が「1」であった場合は、判断結
果がYesとなり、光軸調整を行う光センサが決定され
たとして、ステップS14へ進む。ここでは、センサデ
ータSN=5の光センサを指定するため、キースイッチ
15は押されず、ステップS12へ進む。
【0026】そして、ステップS12で、CPU1は、
キースイッチデータKD1およびKD2の値を読み取っ
た後、ステップS13へ進み、センサデータSNの値を
更新する。すなわち、キースイッチデータKD1の値に
10を乗じ、これにキースイッチデータKD2の値を加
えた値をセンサデータSNとする。そして、ステップS
9へ進み、CPU1は、更新したセンサデータSNをL
ED表示器11,12に表示させる。以後、キースイッ
チ15が押されるまで、CPU1はステップS9〜S1
3の処理を繰り返す。また、調整作業者は、この間、キ
ースイッチ13,14を適宜押して、所望する光センサ
を指定する。ここでは、キースイッチ13,14によっ
てセンサデータSNが「5」に設定されたものとする。
【0027】そして、キースイッチ15が押されると、
ステップS11の判断結果がYesとなって、ステップ
S14へ進む。ステップS14において、CPU1は、
現時点のキースイッチデータKD1を読み取って、これ
を押下判定用データPKD1(後述する)の初期値とし
て、RAM3へ記憶する。そして、ステップS15へ進
み、設定されたセンサデータSNを16進数に変換し、
それをセレクトデータSDとして、ディジタルデータ入
出力部4を介してセレクタ8へ出力すると共に、ステッ
プS8でRAM3に記憶したレベル種別番号LNを読み
出して、設定されたセンサ番号の光センサの発光部に対
して、指定された調整レベルに応じた電圧を印加する。
【0028】ここで、ステップS12,13で指定され
た光センサの発光部に対して、ステップS7で指定した
調整レベルを供給する方法は、種々考えられるが、ここ
では説明を簡略化するために、予め自動券売機内に電圧
5V(通常レベル)と2.5V(ハーフライトレベル)
の電源が設けられ、第1のアナログスイッチにより、レ
ベル種別番号LNに従っていずれかの電源を選択すると
共に、第2のアナログスイッチにより、上記選択された
電源から出力される電圧を、上記指定された光センサ、
すなわち、光センサ20の発光部21に供給するものと
する。
【0029】これにより、発光部21に5Vの電圧が印
加されると共に、セレクタ8によって受光部22から出
力される電圧が選択されて、A/D変換器9へ出力され
る。また、A/D変換器9は、入力された電圧を一定周
期毎にレベルデータLDに変換して、レベルデータ入力
部5へ出力する。一方、CPU1はステップS16へ進
み、レベルデータ入力部5に入力されたレベルデータL
Dを読み込み、読み込んだレベルデータをパネルデータ
入出力部6を介してLED表示器11,12に表示させ
る。ここで、LED表示器11,12によって表示され
るレベルデータLDの範囲は、「90」〜「FF」(1
6進数)とする。次に、ステップS17へ進み、再度、
キースイッチデータKD3の値を読み取った後、ステッ
プS18へ進み、読み取ったキースイッチデータKD3
の値が「1」であるか否かの判断を行う。
【0030】ここで、キースイッチデータKD3の値が
「1」であった場合は、判断結果がYesとなり、現在
選択している光センサの光軸調整が完了したものとし
て、図3の処理を終了する。また、スイッチデータKD
3の値が「0」であった場合は、ステップS19へ進
み、スイッチデータKD1の値を読み取ると共に、ステ
ップS14で述べた押下判定データPKD1をRAM3
から読み出し、ステップS20へ進む。そして、ステッ
プS20において、キースイッチ13が押されたか否か
の判断を行う。
【0031】すなわち、押下判定データPKD1と現在
のキースイッチデータKD1とを比較し、両者の値が等
しいならば、キースイッチ13は押されなかったとし
て、判断結果がNoとなりステップS21へ進む。ま
た、両者の値が等しくなければ、キースイッチが押され
たとしてステップS9へ戻り、次に光軸調整を行う光セ
ンサを指定するための処理に移行する。ここでは、発光
部21の光軸を調整中であり、キースイッチ13が押さ
れなかったとして、ステップS21へ進む。そして、ス
テップS21において、ステップS19で読み取ったキ
ースイッチデータKD1の値を押下判定データPKD1
として、RAM3に記憶した後、ステップS16へ進
み、引き続き、受光部22から出力される電圧値に対応
したレベルデータLDを表示する。
【0032】以後、調整作業者によってキースイッチ1
3または15が押されない限り、ステップS12,13
で選択された光センサの受光部から出力される電圧値に
対応するレベルデータLDを表示し続ける。この間、調
整作業者は、LED表示器11,12に表示されるレベ
ルが最も高くなるように、発光部の光軸を調整する。こ
の時、例えば、光軸をずらしてもLED表示器11,1
2に表示されたレベルが全く変動しない場合は、光セン
サが故障している可能性があると判断することができ
る。さらに、ピークのレベルが異様に低い場合は、光セ
ンサの発光部あるいは受光部が劣化している可能性があ
ると判断することができる。以上のようにして、光軸調
整が完了した場合は、キースイッチ15を押して光軸調
整作業を終了するか、キースイッチ13を押し、引き続
き他の光センサを選択して光軸調整を続行する。
【0033】なお、図3に示すフローチャートに示す処
理手順においては、調整レベルを変更する場合、一旦、
調整作業を終了し、再度キースイッチ15を押して調整
開始を指示する必要があるが、例えば、ステップS21
の処理の後に、キースイッチ14が押されたか否かの判
断処理を追加し、もし、キースイッチ14が押された場
合は、RAM3に記憶されたレベル種別番号LNを再度
読み出した後、ステップS2へ戻るようにしてもよい。
また、ステップS15において、指定された光センサの
発光部に対して、指定された調整レベルの電圧を供給す
る方法として、第1,第2のアナログスイッチを用いた
が、構成の簡略化を図る目的で、第1のアナログのみを
用い、全光センサの発光部に対し、指定された調整レベ
ルの電圧を同時に供給するようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、発光素子と受光素子とからなる複数の光
センサを有し、発行する券の搬送状態、および、該発行
する券の用紙の有無等を検出する自動券売機において、
前記複数の光センサの各受光素子の内、いずれか1つを
指定する指定手段と、前記複数の光センサの各受光素子
から出力される信号が入力され、前記指定手段によって
指定された受光素子から出力された信号を選択する選択
手段と、前記選択手段が選択した信号のレベルに対応す
るディジタルデータを出力するディジタルデータ出力手
段と、前記ディジタルデータを表示する表示手段とを具
備するので、光センサの光軸調整時において、従来のよ
うに電圧測定器等を用いる必要がなく、光軸を調整する
光センサ毎に、逐一電圧測定器を接続する必要がないの
で、光軸調整作業を容易かつ短時間にすることができ
る。
【0035】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の自動券売機において、前記指定手段によ
って指定された受光素子が、前記複数の光センサの内、
いずれの光センサのものであるかを表示する被指定光セ
ンサ表示手段を具備するので、調整作業者は、どの光セ
ンサの光軸を調整するのかを明確に把握することができ
る。
【0036】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1または2に記載の自動券売機において、前記発光
素子に供給する電圧レベルを指示する電圧レベル指示手
段と、前記電圧レベルの指示に基づいて、前記発光素子
に供給する電圧レベルを変動させる供給電圧変動手段と
を具備するので、例えば、光センサの発光部が発生する
光量を半減させた場合、受光部が受光し得るか否かを確
認する、いわゆるハーフライトチェック等が可能とな
り、上記発光/受光素子の発光面または受光面におけ
る、埃等による影響の有無を判断することができるばか
りでなく、通常の光軸調整時に上記発光素子に供給する
電圧と、ハーフライトチェック時に供給する電圧の切り
替えが容易となる。
【0037】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
請求項3に記載の自動券売機において、前記電圧レベル
指示手段によって指示された電圧レベルに対応する情報
を表示する電圧レベル情報表示手段を具備するので、調
整作業者は、例えば、通常の光軸調整を行うのか、ある
いは、ハーフライトチェックを行うのか等、作業の内容
を明確に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における自動券売機の構
成を示すブロック図である。
【図2】同自動券売機の調整パネルの正面図である。
【図3】同自動券売機において、各光センサの光軸調整
時における処理手順を示すフローチャートである。
【図4】従来の自動券売機において、光センサにより発
行券の状態を検出する検出機構の構成を示すブロック図
である。
【図5】従来の自動券売機において、各光センサの光軸
調整作業の作業手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……CPU、2……ROM、3……RAM、4……デ
ィジタルデータ入出力部、5……レベルデータ入力部、
6……パネルデータ入出力部、7……調整パネル、8…
…セレクタ、9……A/D変換器、10……バス、1
1,12……LED表示器、13,14,15……キー
スイッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子とからなる複数の光
    センサを有し、発行する券の搬送状態または該発行する
    券の用紙の有無等を検出する自動券売機において、 前記複数の光センサの各受光素子の内、いずれか1つを
    指定する指定手段と、 前記複数の光センサの各受光素子から出力される信号が
    入力され、前記指定手段によって指定された受光素子か
    ら出力された信号を選択する選択手段と、 前記選択手段が選択した信号のレベルに対応するディジ
    タルデータを出力するディジタルデータ出力手段と、 前記ディジタルデータを表示する表示手段とを具備する
    ことを特徴とする自動券売機。
  2. 【請求項2】 前記指定手段によって指定された受光素
    子が、前記複数の光センサの内、いずれの光センサのも
    のであるかを表示する被指定光センサ表示手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動券売機。
  3. 【請求項3】 前記発光素子に供給する電圧レベルを指
    示する電圧レベル指示手段と、 前記電圧レベルの指示に基づいて、前記発光素子に供給
    する電圧レベルを変動させる供給電圧変動手段とを具備
    することを特徴する請求項1または2に記載の自動券売
    機。
  4. 【請求項4】 前記電圧レベル指示手段によって指示さ
    れた電圧レベルに対応する情報を表示する、電圧レベル
    情報表示手段を具備することを特徴とする請求項3に記
    載の自動券売機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013174383A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機

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JP2013174383A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機

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