JPH09223106A - 排他制御システム - Google Patents

排他制御システム

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JPH09223106A
JPH09223106A JP8028193A JP2819396A JPH09223106A JP H09223106 A JPH09223106 A JP H09223106A JP 8028193 A JP8028193 A JP 8028193A JP 2819396 A JP2819396 A JP 2819396A JP H09223106 A JPH09223106 A JP H09223106A
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Japan
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signal
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access
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JP8028193A
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Masakazu Ohashi
正和 大橋
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の装置が共有資源を同時刻にアクセスし
たい場合、装置がそれぞれの優先順位を比較することな
く、複数の装置が共有資源を同時にアクセスすることを
回避する排他制御システムを提供する。 【解決手段】 複数の装置と共有資源とを備える排他制
御システムであって、装置7は、第1の獲得要求信号1
04を受け取り、第1の獲得要求信号の状態を判定する
判定部2と、オン状態である第2の獲得要求信号103
を出力する出力部3と、第1の獲得要求信号が所定の期
間を空けて2回オン状態である場合、共有資源をアクセ
スするアクセス部1とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排他制御システム
に関し、ある装置および他の装置が共有資源のアクセス
を望む場合、ある装置および他の装置が共有資源を同時
にアクセスすることを回避することに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、2つの通信制御装置は、2つの
通信制御装置がデータを送受信するために使用されるバ
スを同時に使用することができない。しかしながら、一
方の通信制御装置のバスの使用が、他の通信制御装置の
バスの使用と競合する場合がある。
【0003】このような、2つの通信制御装置がバスを
同時に使用することを回避するものとして、バスの拡張
方式が特開平2−219154号公報に示されている。
特開平2−219154号公報に示される従来の通信制
御装置は、優先順位制御回路を備えている。2つの通信
制御装置がバスを同時に使用したい場合、優先順位制御
回路は、2つの通信制御装置のうちのどちらがそのバス
を使用するかを決定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信制御装置
は、バスを使用する優先順位を有している。優先順位は
予め決められている。バスを使用したい通信制御装置が
2つある場合、それぞれの通信制御装置は、優先順位を
相手の通信制御装置に優先順位を送信する。通信制御装
置がそれぞれの通信制御装置の優先順位を比較する。高
い優先順位を有する通信制御装置がバスを使用すること
ができる。バスを使用したい通信制御装置が複数ある場
合、優先順位を比較する回数が多くなり、バスを使用し
たい通信制御装置が優先順位を決定するまで、時間を要
するという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
である。その目的とするところは、複数の通信制御装置
が共有資源を同時に使用したい場合、通信制御装置がそ
れぞれの優先順位を比較することなく、複数の通信制御
装置が共有資源を同時に使用することを回避する排他制
御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の排他制御システ
ムは、第1の装置と、第2の装置と、共有資源とを備
え、前記第1の装置は、前記第2の装置から出力される
オンまたはオフの状態を有する第2の獲得要求信号の状
態を判定し、第2の獲得要求信号の状態に基づき、第1
の信号を出力する第1の判定手段と、前記第2の装置に
前記共有資源へのアクセスを要求するために、オンまた
はオフの状態を有する第1の獲得要求信号を前記第2の
装置に出力する第1の出力手段と、前記第1の信号に応
答して、前記共有資源にアクセスする第1のアクセス手
段とを備え、前記第2の装置は、前記第1の獲得要求信
号の状態を判定し、前記第1の獲得要求信号の状態に基
づいて、第2の信号を出力する第2の判定手段と、前記
第1の装置に前記共有資源へのアクセスを要求するため
に、前記第2の獲得要求信号を前記第1の装置に出力す
る第2の出力手段と、前記第2の信号に応答して、前記
共有資源にアクセスする第2のアクセス手段とを備え、
そのことにより、上記目的を達成することができる。
【0007】本発明の排他制御システムは、前記第1の
判定手段が前記第2の獲得要求信号の状態を判定し、前
記第2の獲得要求信号がオフ状態であると前記第1の判
定手段が判定した場合には、前記第2の獲得要求信号が
オフ状態であると前記第1の判定手段が判定した時刻か
ら所定の期間が経過した時刻に、前記第1の出力手段が
オン状態の第1の獲得要求信号を前記第2の装置に出力
し、前記第2の獲得要求信号がオン状態であると前記第
1の判定手段が判定した場合には、前記第1の判定手段
が前記第2の獲得要求信号の状態を再び判定してもよ
い。
【0008】本発明の排他制御システムは、前記第1の
出力手段が前記第1の獲得要求信号を前記第2の装置に
出力した時刻から所定の期間が経過した時刻に、前記第
1の判定手段が第2の獲得要求信号の状態を判定し、前
記第2の獲得要求信号がオフ状態であると前記第1の判
定手段が判定した場合には、前記第1の信号を前記第1
のアクセス手段に出力し、前記第2の獲得要求信号がオ
ン状態であると前記第1の判定手段が判定した場合に
は、前記第1の出力手段がオフ状態の第1の獲得要求信
号を前記第2の装置に出力してもよい。
【0009】本発明の他の排他制御システムは、第1の
装置と、第2の装置と、共有資源とを備え、前記第1の
装置は、前記第2の装置から出力されるオンまたはオフ
の状態を有する第2の獲得許可信号の状態を判定し、第
2の獲得許可信号の状態に基づき、第1の信号を出力す
る第1の判定手段と、前記第2の装置に前記共有資源へ
のアクセスを許可するために、オンまたはオフの状態を
有する第1の獲得許可信号を前記第2の装置に出力する
第1の出力手段と、前記第1の信号に応答して、前記共
有資源にアクセスする第1のアクセス手段とを備え、前
記第2の装置は、前記第1の獲得許可信号の状態を判定
し、前記第1の獲得許可信号の状態に基づいて、第2の
信号を出力する第2の判定手段と、前記第1の装置に前
記共有資源へのアクセスを許可するために、前記第2の
獲得許可信号を前記第1の装置に出力する第2の出力手
段と、前記第2の信号に応答して、前記共有資源にアク
セスする第2のアクセス手段とを備え、そのことによ
り、上記目的を達成することができる。
【0010】本発明の他の排他制御システムは、前記第
1の判定手段が前記第2の獲得許可信号の状態を判定
し、前記第2の獲得許可信号がオン状態であると前記第
1の判定手段が判定した場合には、前記第2の獲得許可
信号がオン状態であると前記第1の判定手段が判定した
時刻から所定の期間が経過した時刻に、前記第1の出力
手段がオフ状態の第1の獲得許可信号を前記第2の装置
に出力し、前記第2の獲得許可信号がオフ状態であると
前記第1の判定手段が判定した場合には、前記第1の判
定手段が前記第2の獲得許可信号の状態を再び判定して
もよい。
【0011】本発明の他の排他制御システムは、前記第
1の出力手段が前記第1の獲得許可信号を前記第2の装
置に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻に、前
記第1の判定手段が第2の獲得許可信号の状態を判定
し、前記第2の獲得許可信号がオン状態であると前記第
1の判定手段が判定した場合には、前記第1の信号を前
記第1のアクセス手段に出力し、前記第2の獲得許可信
号がオフ状態であると前記第1の判定手段が判定した場
合には、前記第1の出力手段がオン状態の第1の獲得許
可信号を前記第2の装置に出力してもよい。
【0012】本発明のさらに他の排他制御システムは、
第1の装置と、第2の装置と、第1の演算手段と、第2
の演算手段と、共有資源とを備え、前記第1の装置は、
前記第2の演算手段から出力されるオンまたはオフの状
態を有する第2の獲得許可論理信号の状態を判定し、第
2の獲得許可論理信号の状態に基づき、第1の信号を出
力する第1の判定手段と、オンまたはオフの状態を有す
る第1の獲得許可信号、およびオンまたはオフの状態を
有する第1の獲得要求信号を出力する第1の出力手段
と、前記第1の信号に応答して、前記共有資源にアクセ
スする第1のアクセス手段とを備え、前記第2の装置
は、前記第1の演算手段から出力されるオンまたはオフ
の状態を有する第1の獲得許可論理信号の状態を判定
し、第1の獲得許可論理信号の状態に基づき、第2の信
号を出力する第2の判定手段と、オンまたはオフの状態
を有する第2の獲得許可信号、およびオンまたはオフの
状態を有する第2の獲得要求信号を出力する第2の出力
手段と、前記第2の信号に応答して、前記共有資源にア
クセスする第2のアクセス手段とを備え、前記第1の演
算手段が、前記第1の獲得許可信号と前記第2の獲得要
求信号とを論理演算し、論理演算された前記第1の獲得
許可論理信号を出力し、前記第2の演算手段が、前記第
2の獲得許可信号と前記第1の獲得要求信号とを論理演
算し、論理演算された前記第2の獲得許可論理信号を出
力し、そのことにより、上記目的を達成することができ
る。
【0013】本発明のさらに他の排他制御システムは、
前記第1の出力手段が前記第1の獲得要求信号を前記第
2の装置に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻
に、前記第1の判定手段が前記第2の獲得許可論理信号
の状態を判定し、前記第2の獲得許可論理信号がオン状
態であると前記第1の判定手段が判定した場合には、前
記第1の信号を前記第1のアクセス手段に出力し、前記
第2の獲得許可論理信号がオフ状態であると前記第1の
判定手段が判定した場合には、前記第1の出力手段がオ
フの状態の第1の獲得要求信号およびオン状態の第1の
獲得許可信号を出力してもよい。
【0014】本発明のさらに他の排他制御システムは、
第1の装置と、第2の装置と、第1の演算手段と、第2
の演算手段と、共有資源とを備える排他制御システムで
あって、前記第1の装置は、前記第2の演算手段から出
力されるオンまたはオフの状態を有する第2の獲得要求
論理信号の状態を判定し、第2の獲得要求論理信号の状
態に基づき、第1の信号を出力する第1の判定手段と、
オンまたはオフの状態を有する第1の獲得許可信号、お
よびオンまたはオフの状態を有する第1の獲得要求信号
を出力する第1の出力手段と、前記第1の信号に応答し
て、前記共有資源にアクセスする第1のアクセス手段と
を備え、前記第2の装置は、前記第1の演算手段から出
力されるオンまたはオフの状態を有する第1の獲得要求
論理信号の状態を判定し、第1の獲得要求論理信号の状
態に基づき、第2の信号を出力する第2の判定手段と、
オンまたはオフの状態を有する第2の獲得許可信号、お
よびオンまたはオフの状態を有する第2の獲得要求信号
を出力する第2の出力手段と、前記第2の信号に応答し
て、前記共有資源にアクセスする第2のアクセス手段と
を備え、前記第1の演算手段が、前記第2の獲得許可信
号と前記第1の獲得要求信号とを論理演算し、論理演算
された前記第1の獲得要求論理信号を出力し、前記第2
の演算手段が、前記第1の獲得許可信号と前記第2の獲
得要求信号とを論理演算し、論理演算された前記第2の
獲得要求論理信号を出力し、そのことにより、上記目的
を達成することができる。
【0015】本発明のさらに他の排他制御システムは、
前記第1の出力手段が前記第1の獲得許可信号を前記第
2の装置に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻
に、前記第1の判定手段が前記第2の獲得要求論理信号
の状態を判定し、前記第2の獲得要求論理信号がオフ状
態であると前記第1の判定手段が判定した場合には、前
記第1の信号を前記第1のアクセス手段に出力し、前記
第2の獲得要求論理信号がオン状態であると前記第1の
判定手段が判定した場合には、前記第1の出力手段がオ
フの状態の第1の獲得要求信号およびオン状態の第1の
獲得許可信号を出力してもよい。
【0016】本発明のさらに他の排他制御システムは、
第1の装置と、第2の装置と、第1の演算手段と、第2
の演算手段と、共有資源とを備え、前記第1の装置は、
前記第2の演算手段から出力されるオンまたはオフの状
態を有する第2の獲得許可論理信号の状態を判定し、第
2の獲得許可論理信号の状態に基づき、第1の信号を出
力する第1の判定手段と、オンまたはオフの状態を有す
る第1の獲得許可信号を出力する第1の出力手段と、前
記第1の信号に応答して、前記共有資源にアクセスする
第1のアクセス手段とを備え、前記第2の装置は、前記
第1の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態を
有する第1の獲得許可論理信号の状態を判定し、第1の
獲得許可論理信号の状態に基づき、第2の信号を出力す
る第2の判定手段と、オンまたはオフの状態を有する第
2の獲得許可信号を出力する第1の出力手段と、前記第
2の信号に応答して、前記共有資源にアクセスする第2
のアクセス手段とを備え、前記第1の演算手段が、前記
第1の獲得許可信号と前記第2の獲得許可信号の状態を
反転させた信号とを論理演算し、論理演算された前記第
1の獲得許可論理信号を出力し、前記第2の演算手段
が、前記第2の獲得許可信号と前記第1の獲得許可信号
の状態を反転させた信号とを論理演算し、論理演算され
た前記第2の獲得許可論理信号を出力し、そのことによ
り、上記目的を達成することができる。
【0017】本発明のさらに他の排他制御システムは、
前記第1の出力手段が前記第1の獲得許可信号を前記第
2の装置に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻
に、前記第1の判定手段が前記第2の獲得許可論理信号
の状態を判定し、前記第2の獲得許可論理信号がオン状
態であると前記第1の判定手段が判定した場合には、前
記第1の信号を前記第1のアクセス手段に出力し、前記
第2の獲得許可論理信号がオフ状態であると前記第1の
判定手段が判定した場合には、前記第1の出力手段がオ
ン状態の第1の獲得許可信号を出力してもよい。
【0018】本発明のさらに他の排他制御システムは、
第1の装置と、第2の装置と、第1の演算手段と、第2
の演算手段と、共有資源とを備え、前記第1の装置は、
前記第2の演算手段から出力されるオンまたはオフの状
態を有する第2の獲得要求論理信号の状態を判定し、第
2の獲得要求論理信号の状態に基づき、第1の信号を出
力する第1の判定手段と、オンまたはオフの状態を有す
る第1の獲得要求信号を出力する第1の出力手段と、前
記第1の信号に応答して、前記共有資源にアクセスする
第1のアクセス手段とを備え、前記第2の装置は、前記
第1の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態を
有する第1の獲得要求論理信号の状態を判定し、第1の
獲得要求論理信号の状態に基づき、第2の信号を出力す
る第2の判定手段と、オンまたはオフの状態を有する第
2の獲得要求信号を出力する第2の出力手段と、前記第
2の信号に応答して、前記共有資源にアクセスする第2
のアクセス手段とを備え、前記第1の演算手段が、前記
第2の獲得要求信号と前記第1の獲得要求信号の状態を
反転させた信号とを論理演算し、論理演算された前記第
1の獲得要求論理信号を出力し、前記第2の演算手段
が、前記第1の獲得要求信号と前記第2の獲得要求信号
の状態を反転させた信号とを論理演算し、論理演算され
た前記第2の獲得要求論理信号を出力し、そのことによ
り、上記目的を達成することができる。
【0019】本発明のさらに他の排他制御システムは、
前記第1の出力手段が前記第1の獲得要求信号を前記第
2の装置に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻
に、前記第1の判定手段が前記第2の獲得要求論理信号
の状態を判定し、前記第2の獲得要求論理信号がオン状
態であると前記第1の判定手段が判定した場合には、前
記第1の信号を前記第1のアクセス手段に出力し、前記
第2の獲得要求論理信号がオフ状態であると前記第1の
判定手段が判定した場合には、前記第1の出力手段がオ
フの状態の第1の獲得要求信号を出力してもよい。
【0020】ある実施形態では、前記第1の装置は、前
記第1および第2のアクセス手段が、同時刻に前記共有
資源へのアクセス要求を検知し、同時刻に前記共有資源
へのアクセス要求を検知した場合に検知信号を出力する
第1の検知手段と、前記第1のアクセス手段が前記共有
資源へのアクセス要求することができる順位を示す優先
順位データを格納する第1の記憶手段とを備え、前記第
2の装置は、前記第1および第2のアクセス手段が、同
時刻に前記共有資源へのアクセス要求を検知し、同時刻
に前記共有資源へのアクセス要求を検知した場合に検知
信号を出力する第2の検知手段と、前記第2のアクセス
手段が前記共有資源へのアクセス要求することができる
順位を示す優先順位データを格納する第2の記憶手段と
を備え、前記第1の装置は、前記第1のアクセス手段の
優先順位データと前記第1のアクセス手段の優先順位デ
ータとを比較する比較する第1の比較手段をさらに備
え、前記第2の装置は、前記第1のアクセス手段の優先
順位データと前記第1のアクセス手段の優先順位データ
とを比較する比較する第2の比較手段をさらに備えてい
る。
【0021】ある実施形態では、前記第1の装置は、前
記第1および第2のアクセス手段が、同時刻に前記共有
資源へのアクセス要求を検知し、同時刻に前記共有資源
へのアクセス要求を検知した場合に検知信号を出力する
検知手段と、前記第1のアクセス手段が前記共有資源へ
のアクセス要求することができる順位を示す優先順位デ
ータを格納する記憶手段と、前記優先順位データと予め
決められた数との積を計算する制御手段と、前記計算さ
れた積に対応する時間をカウントするタイマー手段とを
さらに備えている。
【0022】ある実施形態では、前記第1の装置は、前
記第1および第2のアクセス手段が、同時刻に前記共有
資源へのアクセス要求を検知し、同時刻に前記共有資源
へのアクセス要求を検知した場合に検知信号を出力する
検知手段と、乱数を発生させる乱数発生手段と、前記発
生された乱数と予め決められた数との積を計算する制御
手段と、前記計算された積に対応する時間をカウントす
るタイマー手段と、を備えている。
【0023】ある実施形態では、前記第1の装置が前記
共有資源へアクセスしているときに、前記第2の装置が
前記共有資源へのアクセス要求をすると、前記第1の装
置が前記共有資源へのアクセスを中止させる排他制御手
段を備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下に、本発明のシステムの第1の実
施の形態を図1を用いて説明する。
【0025】図1のシステムは、装置7と、装置8とを
含んでいる。装置7および/または装置8の具体例とし
ては、電子手帳、パソコン、ワークステーション、オフ
ィスプロセッサ、大型コンピュータ、POS(Point Of
Sales)、ECR(ElectronicCash Register)、シーケン
サなどがある。装置7と装置8とは、共有資源105を
アクセスする。共有資源105とは、例えばメモリ、ハ
ードディスク、プリンタなどのように、複数の装置に接
続され、複数の装置から同時にアクセスすることが不可
能なものをいう。例えば、装置7が共有資源105をア
クセスしているとき、装置8は共有資源105にアクセ
スすることができない。また、逆に、装置8が共有資源
105をアクセスしているとき、装置7は共有資源10
5にアクセスすることができない。装置7および装置8
が上述したようにように動作するために、装置7および
装置8は以下に示す構成をそれぞれ有する。
【0026】装置7は、アクセス部1と、判定部2と、
出力部3とを備えている。
【0027】装置7の判定部2には、獲得要求信号10
4が装置8から入力される。獲得要求信号104は、装
置8が共有資源105へのアクセスを要求しているか否
かを表すために使用される。獲得要求信号104は、オ
ン状態かオフ状態かのいずれかの状態を有する。獲得要
求信号104がオン状態であることは、装置8が共有資
源105へのアクセスを要求していることを意味する。
獲得要求信号104がオフ状態であることは、装置8が
共有資源105へのアクセスを要求していないことを意
味する。
【0028】装置7の判定部2には、信号111がアク
セス部1から入力される。信号111は、装置7が共有
資源105へのアクセスを要求するタイミングを規定す
るために使用される。
【0029】装置7の判定部2は、信号111に応答し
て、獲得要求信号104がオン状態であるかオフ状態で
あるかを判定する。獲得要求信号104がオン状態であ
ると判定部2が判定した場合には、判定部2は、信号1
12を出力部3に出力しない。このことは、信号111
が判定部2に入力される時刻において獲得要求信号10
4がオン状態となるまで、装置7における処理がウエイ
ト状態となることを意味する。
【0030】獲得要求信号104がオフ状態であると判
定部2が判定した場合には、判定部2は、信号112を
出力部3に出力する。このように、信号112は、獲得
要求信号104がオフ状態であることを出力部3に通知
するために使用される。
【0031】出力部3は、信号112に応答して、オン
状態の獲得要求信号103を装置8に出力する。このこ
とは、装置7が共有資源105へのアクセスを要求する
タイミングにおいて、装置8からの共有資源105への
アクセス要求が装置7にまだ到着していない場合には、
装置7が共有資源105へのアクセス要求を装置8に通
知することを意味する。
【0032】出力部3がオン状態の獲得要求信号103
を装置8に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻
において、判定部2は、獲得要求信号104がオン状態
であるかオフ状態であるかを判定する。獲得要求信号1
04がオン状態であると判定部2が判定した場合には、
判定部2は、信号113をアクセス部1に出力しない。
このことは、アクセス部1に対して共有資源105への
アクセスを許可しないことを意味する。獲得要求信号1
04がオフ状態であると判定部2が判定した場合には、
判定部2は、信号113をアクセス部1に出力する。こ
のことは、アクセス部1に対して共有資源105へのア
クセスを許可することを意味する。このように、信号1
13は、アクセス部1に対して共有資源105へのアク
セスを許可するか否かを示すために使用される。
【0033】アクセス部1は、信号113に応答して、
共有資源105にアクセスする。例えば、共有資源10
5がメモリである場合には、アクセス部1は、アクセス
部1に格納されている情報を共有資源105に書き込ん
だり、あるいは共有資源105に格納されている情報を
読み出したりする。
【0034】出力部3がオン状態の獲得要求信号103
を装置8に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻
において、獲得要求信号104がオン状態であると判定
部2が判定した場合には、判定部2は、信号114を出
力部3に出力する。このように、信号114は、獲得要
求信号104がオン状態であることを出力部3に通知す
るために使用される。
【0035】出力部3は、信号113に応答して、オフ
状態の獲得要求信号103を装置8に出力する。このこ
とは、装置7が共有資源105へのアクセスを装置8に
要求してから所定の期間が経過したタイミングにおい
て、装置8からの共有資源105へのアクセス要求が装
置7に既に到着している場合には、装置7が共有資源1
05へのアクセス要求を取り下げることを意味する。
【0036】アクセス部1が共有資源105へのアクセ
スを終了すると、アクセス部1は、信号115を出力部
3に出力する。このように、信号115は、共有資源1
05へのアクセス終了のタイミングを出力部3に通知す
るために使用される。出力部3は、信号115に応答し
て、オフ状態の獲得要求信号103を装置8に出力す
る。
【0037】装置8は、アクセス部4と、判定部5と、
出力部6とを備えている。装置8のアクセス部4、判定
部5、および出力部6の構成は、装置7のアクセス部
1、判定部2、および出力部3と同様の構成であるの
で、説明を省略する。
【0038】以下に、図1のシステムの装置7が共有資
源105をアクセスする動作の一例を図2を用いて説明
する。図2は、装置7が共有資源105をアクセスする
動作のフロチャートを示している。
【0039】ステップ201では、出力部3および6
は、初期状態の獲得要求信号103および104を出力
する。図1のシステムでは、獲得要求信号103および
104の状態はオフ状態に設定されるものとする。
【0040】ステップ202では、装置7が共有資源1
05へのアクセスを要求したい場合、アクセス部1が信
号111を判定部2に出力する。
【0041】ステップ203では、装置7の判定部2
は、信号111に応答して、装置8からの獲得要求信号
104がオン状態であるかオフ状態であるかを判定す
る。獲得要求信号104がオン状態であると判定部2が
判定した場合には、獲得要求信号104がオフ状態であ
ると判定部2が判定するまで、ステップ203を繰り返
す。獲得要求信号104がオフ状態である獲得要求信号
104がオン状態であると判定部2が判定するステップ
204に進む。
【0042】ステップ204では、判定部2が信号11
2を出力部3に出力する。
【0043】ステップ205では、出力部3は、信号1
12に応答して、オン状態の獲得要求信号103を装置
8に出力する。
【0044】ステップ206では、判定部2は、獲得要
求信号104がオン状態であるかオフ状態であるかを判
定する。獲得要求信号104がオフ状態であると判定部
2が判定した場合には、ステップ207に進む。獲得要
求信号104がオン状態であると判定部2が判定した場
合には、ステップ212に進む。
【0045】ステップ212では、判定部2は信号11
2を出力部3に出力する。
【0046】ステップ213では、出力部3が、信号1
12に応答して、オフ状態の獲得要求信号103を装置
8に出力し、ステップ203に進む。
【0047】ステップ207では、判定部2が信号11
3をアクセス部1に出力する。
【0048】ステップ208では、アクセス部1が信号
113に応答して、共有資源105にアクセスする。
【0049】ステップ209では、アクセス部1が共有
資源105へのアクセスを終了すると、アクセス部1が
信号115を出力部3に出力する。
【0050】ステップ210では、出力部3が、信号1
15に応答して、オフ状態の獲得要求信号103を装置
8に出力し、ステップ211に進み、装置7が共有資源
105をアクセスする動作を終了する。
【0051】以下に、図1のシステムが共有資源105
をアクセスする動作の一例を図3(a)、3(b)、お
よび3(c)を用いて説明する。図3(a)、3
(b)、および3(c)は、獲得要求信号103および
獲得要求信号104の状態と、時刻との関係を示してい
る。
【0052】装置7は、時刻251から255までの期
間、以下に示すように動作する。
【0053】時刻251で、獲得要求信号104がオフ
状態であることを、判定部2が判定する。時刻253
で、出力部3が、オン状態の獲得要求信号103を装置
8に出力する。時刻255で、判定部2が、獲得要求信
号104がオン状態であるかオフ状態であるかを判定す
る。
【0054】装置8が、共有資源105へのアクセスを
要求しない場合には、図3(a)に示すように、装置8
は、オフ状態の獲得要求信号104を出力する。この場
合、装置7は、出力部3がオン状態の獲得要求信号10
3を装置8に出力した時刻253から所定の期間が経過
した時刻255において、獲得要求信号104がオフ状
態であることを判定部2が判定した場合には、装置7は
共有資源105にアクセスする。
【0055】図3(b)に示すように、判定部2が獲得
要求信号104の状態を判定する時刻251と、出力部
3がオン状態の獲得要求信号103を出力する時刻25
3との間の時刻252で、装置8の出力部6が、オン状
態の獲得要求信号104を出力する場合がある。この場
合、時刻255で、獲得要求信号104がオン状態であ
ると判定部2が判定するため、装置7は、共有資源10
5をアクセスすることができない。獲得要求信号104
がオフ状態であると判定部2が判定した後、出力部3が
オン状態の獲得要求信号103を出力するまでに、装置
8の出力部6がオン状態の獲得要求信号104を出力し
たとしても、時刻255で、装置7の判定部2が獲得要
求信号104の状態を判定するため、装置7と装置8と
が同時に共有資源105をアクセスすることは起こらな
い。
【0056】図3(c)に示すように、出力部3がオン
状態の獲得要求信号103を出力する時刻253と判定
部2が獲得要求信号104の状態を判定する時刻255
との間の時刻254で、装置8の出力部6が、オン状態
の獲得要求信号104を出力する場合がある。つまり、
装置8の判定部5がオン状態の獲得要求信号103を受
け取る前に、装置8が共有資源105へのアクセスを要
求したいとき、装置8の出力部6はオン状態の獲得要求
信号104を装置7に出力する。出力部3がオン状態の
獲得要求信号103を出力した後、獲得要求信号104
の状態を判定部2が判定するまでに、装置8の出力部6
がオン状態の獲得要求信号104を出力したとしても、
時刻255で、装置7の判定部2が獲得要求信号104
の状態を判定するため、装置7と装置8とが同時に共有
資源105をアクセスすることは起こらない。
【0057】また、時刻255から時刻257の間の期
間に、装置8からの獲得要求信号104がオン状態にな
ることはない。なぜなら、時刻253と時刻255との
間の期間が、出力部3がオン状態の獲得要求信号103
を出力する時刻から、装置8の判定部5が獲得要求信号
103の状態を判定する時刻までの期間に比べて充分に
長いからである。
【0058】従って、本発明の装置7は、装置8からの
獲得要求信号104を2回判定することによって、装置
7および装置8が同時に共有資源105をアクセスする
ことを回避することができる。
【0059】なお、装置8が複数存在する場合、複数の
装置8から出力される獲得要求信号104の論理和をと
り、論理和をとった信号を装置7の判定部2に入力する
ことより、装置8が1つ存在する場合と同様に動作す
る。つまり、本発明のシステムでは、装置8が複数存在
する場合であっても、装置8が1つの場合と同様の効果
が得られる。
【0060】(実施の形態2)以下に、本発明のシステ
ムの第2の実施の形態を図4を用いて説明する。
【0061】図4は、第2の実施の形態の構成を示して
いる。第1の実施の形態と同じ構成には同じ番号を付し
て、説明を省略する。
【0062】図4に示すシステムは、装置17と装置1
8とを含んでいる。装置17と装置18とは、共有資源
105をアクセスする。なお、装置17と装置18は共
有資源105を同時にアクセスすることができない。
【0063】装置17は、アクセス部1と、判定部11
と、出力部12とを備えている。出力部12は、獲得許
可信号304を装置18に出力する。
【0064】装置17の判定部11には、獲得許可信号
306が装置18から入力される。獲得許可信号306
は、装置18が共有資源105へのアクセスを許可して
いるか否かを表すために使用される。獲得許可信号30
6は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状態を有す
る。獲得許可信号306がオン状態であることは、装置
18が共有資源105へのアクセスを許可していること
を意味する。獲得許可信号306がオン状態であること
は、装置18が共有資源105へのアクセスを許可して
いないことを意味する。
【0065】装置17の判定部11には、信号311が
アクセス部1から入力される。信号311は、装置17
が共有資源105へのアクセスを要求するタイミングを
規定するために使用される。
【0066】装置17の判定部11は、信号311に応
答して、獲得許可信号306がオン状態であるかオフ状
態であるかを判定する。獲得許可信号306がオフ状態
であると判定部11が判定した場合には、判定部11
は、信号312を出力部12に出力しない。このこと
は、信号311が判定部11に入力される時刻において
獲得許可信号306がオフ状態となるまで、装置17に
おける処理がウエイト状態となることを意味する。
【0067】獲得許可信号306がオン状態であると判
定部11が判定した場合には、判定部11は、信号31
2を出力部12に出力する。このように、信号312
は、獲得許可信号306がオン状態であることを出力部
12に通知するために使用される。
【0068】出力部12は、信号312に応答して、オ
フ状態の獲得許可信号304を装置18に出力する。こ
のことは、装置17が共有資源105へのアクセスを要
求するタイミングにおいて、装置18からの共有資源1
05へのアクセスを不許可にする信号が装置17にまだ
到着していない場合には、装置17が共有資源105へ
のアクセスを許可しないことを装置18に通知すること
を意味する。
【0069】出力部12がオフ状態の獲得許可信号30
4を装置18に出力した時刻から所定の期間が経過した
時刻において、判定部11は、獲得許可信号306がオ
ン状態であるかオフ状態であるかを判定する。獲得許可
信号306がオフ状態であると判定部11が判定した場
合には、判定部11は、信号313をアクセス部1に出
力しない。このことは、アクセス部1に対して共有資源
105へのアクセスを許可しないことを意味する。獲得
許可信号306がオン状態であると判定部11が判定し
た場合には、判定部11は、信号313をアクセス部1
に出力する。このことは、アクセス部1に対して共有資
源105へのアクセスを許可することを意味する。この
ように、信号313は、アクセス部1に対して共有資源
105へのアクセスを許可するか否かを示すために使用
される。
【0070】アクセス部1は、信号313に応答して、
共有資源105にアクセスする。例えば、共有資源10
5がメモリである場合には、アクセス部1は、アクセス
部1に格納されている情報を共有資源105に書き込ん
だり、あるいは共有資源105に格納されている情報を
読み出したりする。
【0071】出力部12がオフ状態の獲得許可信号30
4を装置18に出力した時刻から所定の期間が経過した
時刻において、獲得許可信号306がオフ状態であると
判定部11が判定した場合には、判定部11は、信号3
14を出力部12に出力する。このように、信号314
は、獲得許可信号306がオフ状態であることを出力部
12に通知するために使用される。
【0072】出力部12は、信号314に応答して、オ
ン状態の獲得許可信号304を装置18に出力する。こ
のことは、装置17が共有資源105へのアクセスを装
置18に要求してから所定の期間が経過したタイミング
において、装置18からの共有資源105へのアクセス
を不許可にする信号が装置17に既に到着している場合
には、装置17が共有資源105へのアクセスを許可す
ることを意味する。
【0073】アクセス部1が共有資源105へのアクセ
スを終了すると、アクセス部1は、信号315を出力部
12に出力する。このように、信号315は、共有資源
105へのアクセス終了のタイミングを出力部12に通
知するために使用される。出力部12は、信号315に
応答して、オン状態の獲得許可信号304を装置18に
出力する。
【0074】装置18は、アクセス部4と、判定部13
と、出力部14とを備えている。装置18のアクセス部
4、判定部13、および出力部14の構成は、装置17
のアクセス部1、判定部11、および出力部12と同様
の構成であるので、説明を省略する。
【0075】以下に、図4のシステムの装置17が共有
資源105をアクセスする動作の一例を図5を用いて説
明する。図5は、装置17が共有資源105をアクセス
する動作のフロチャートを示している。
【0076】ステップ401では、出力部12および1
4は、初期状態の獲得許可信号304および306を出
力する。図1のシステムでは、獲得許可信号304およ
び306の状態はオン状態に設定されるものとする。
【0077】ステップ402では、装置17が共有資源
105へのアクセスしたい場合、アクセス部1が信号3
11を判定部11に出力する。
【0078】ステップ403では、装置17の判定部1
1は、信号311に応答して、装置18からの獲得許可
信号306がオフ状態であるかオン状態であるかを判定
する。獲得許可信号306がオフ状態であると判定部1
1が判定した場合には、獲得許可信号306がオン状態
であると判定部11が判定するまで、ステップ403を
繰り返す。獲得許可信号306がオン状態である獲得許
可信号306がオフ状態であると判定部11が判定する
と、ステップ404に進む。
【0079】ステップ404では、判定部11が信号3
12を出力部12に出力する。
【0080】ステップ405では、出力部12は、信号
312に応答して、オフ状態の獲得許可信号304を装
置18に出力する。
【0081】ステップ406では、判定部11は、獲得
許可信号306がオン状態であるかオフ状態であるかを
判定する。獲得許可信号306がオン状態であると判定
部11が判定した場合には、ステップ407に進む。獲
得許可信号306がオフ状態であると判定部11が判定
した場合には、ステップ412に進む。
【0082】ステップ412では、判定部11は信号3
12を出力部12に出力する。
【0083】ステップ413では、出力部12が、信号
312に応答して、オン状態の獲得許可信号304を装
置18に出力し、ステップ403に進む。
【0084】ステップ407では、判定部11が信号3
13をアクセス部1に出力する。
【0085】ステップ408では、アクセス部1が信号
313に応答して、共有資源105にアクセスする。
【0086】ステップ409では、アクセス部1が共有
資源105へのアクセスを終了すると、アクセス部1が
信号315を出力部12に出力する。
【0087】ステップ210では、出力部12が、信号
315に応答して、オン状態の獲得許可信号304を装
置18に出力し、ステップ411に進み、装置17が共
有資源105をアクセスする動作を終了する。
【0088】以下に、図4のシステムが共有資源105
をアクセスする動作の一例を図6(a)、6(b)、お
よび6(c)を用いて説明する。図6(a)、6
(b)、および6(c)は、獲得許可信号103および
獲得許可信号104の状態と、時刻との関係を示してい
る。
【0089】装置17は、時刻351から355までの
期間、以下に示すように動作する。
【0090】時刻351で、獲得許可信号306がオン
状態であることを、判定部11が判定する。時刻353
で、出力部12が、オフ状態の獲得許可信号304を装
置18に出力する。時刻355で、判定部11が、獲得
許可信号306がオン状態であるかオフ状態であるかを
判定する。
【0091】装置18が、共有資源105へのアクセス
を許可する場合には、図6(a)に示すように、装置8
は、オン状態の獲得許可信号306を出力する。この場
合、装置17は、出力部12がオフ状態の獲得許可信号
304を装置8に出力した時刻353から所定の期間が
経過した時刻355において、獲得許可信号306がオ
ン状態であることを判定部11が判定した場合には、時
刻356で、装置7は共有資源105にアクセスする。
【0092】図6(b)に示すように、判定部11が獲
得許可信号306の状態を判定する時刻351と、出力
部12がオフ状態の獲得許可信号304を出力する時刻
353との間の時刻352で、装置18の出力部14
が、オフ状態の獲得許可信号306を出力する場合があ
る。この場合、時刻355で、獲得許可信号306がオ
フ状態であると判定部11が判定するため、装置17
は、共有資源105をアクセスすることができない。獲
得許可信号306がオン状態であると判定部11が判定
した後、出力部12がオフ状態の獲得許可信号304を
出力するまでに、装置18の出力部12がオフ状態の獲
得許可信号306を出力したとしても、時刻355で、
装置17の判定部11が獲得許可信号306の状態を判
定するため、装置17と装置18とが同時に共有資源1
05をアクセスすることは起こらない。
【0093】図6(c)に示すように、出力部12がオ
フ状態の獲得許可信号304を出力する時刻353と判
定部11が獲得許可信号306の状態を判定する時刻3
55との間の時刻354で、装置18の出力部14が、
オフ状態の獲得許可信号306を出力する場合がある。
つまり、装置18の判定部13がオフ状態の獲得許可信
号304を受け取る前に、装置18が共有資源105へ
のアクセスを要求するとき、装置18の出力部14はオ
フ状態の獲得許可信号306を装置7に出力する。出力
部12がオフ状態の獲得許可信号306を出力した後、
獲得許可信号304の状態を判定部11が判定するまで
に、装置18の出力部14がオフ状態の獲得許可信号3
06を出力したとしても、時刻355で、装置7の判定
部2が獲得許可信号305の状態を判定するため、装置
17と装置18とが同時に共有資源105をアクセスす
ることは起こらない。
【0094】また、時刻355から時刻357の間の期
間に、装置18からの獲得許可信号306がオフ状態に
なることはない。なぜなら、時刻353と時刻355と
の間の期間が、出力部12がオフ状態の獲得許可信号3
04を出力する時刻から、装置18の判定部13が獲得
許可信号306の状態を判定する時刻までの期間に比べ
て充分に長いからである。
【0095】従って、本発明の装置17は、装置18か
らの獲得許可信号306を2回判定することによって、
装置17および装置18が同時に共有資源105をアク
セスすることを回避することができる。
【0096】なお、装置18が共有資源105をアクセ
スするための動作は、装置17の動作と同じである。
【0097】装置18が複数存在する場合、複数の装置
18から出力される獲得要求信号の論理和をとり、論理
和をとった信号を装置7の判定部2に入力し、複数の装
置18から出力される獲得許可信号の論理積をとり、論
理積をとった信号を装置17の判定部2に入力すること
より、装置18が1つ存在する場合と同様に動作する。
つまり、本発明のシステムでは、装置18が複数存在す
る場合であっても、装置18が1つの場合と同様の効果
が得られる。
【0098】(実施の形態3)以下に、本発明のシステ
ムの第3の実施の形態を図7を用いて説明する。図7
は、第3の実施の形態の構成を示している。第1の実施
の形態と同じ構成には同じ番号を付して、説明を省略す
る。
【0099】図7に示すシステムは、演算部25と、演
算部26と、装置27と、装置28と、を含んでいる。
装置27と装置28とは、共有資源105をアクセスす
る。なお、装置27と装置28は共有資源105を同時
にアクセスすることができない。
【0100】装置27は、アクセス部1と、判定部21
と、出力部22とを備え、装置28は、アクセス部4
と、判定部23と、出力部24とを備えている。
【0101】装置27の出力部22は、獲得許可信号5
03を演算部25に出力し、獲得要求信号508を演算
部26に出力する。獲得許可信号503は、装置27が
共有資源105へのアクセスを許可しているか否かを表
すために使用される。獲得許可信号503は、オン状態
かオフ状態かのいずれかの状態を有する。獲得許可信号
503がオン状態であることは、装置27が共有資源1
05へのアクセスを許可していることを意味する。獲得
許可信号503がオフ状態であることは、装置28が共
有資源105へのアクセスを許可していないことを意味
する。
【0102】獲得要求信号508は、装置27が共有資
源105へのアクセスを要求しているか否かを表すため
に使用される。獲得要求信号508は、オン状態かオフ
状態かのいずれかの状態を有する。獲得要求信号508
がオン状態であることは、装置27が共有資源105へ
のアクセスを要求していることを意味する。獲得要求信
号508がオフ状態であることは、装置27が共有資源
105へのアクセスを要求していないことを意味する。
【0103】装置27の出力部22には、信号511が
アクセス部1から入力される。信号511は、装置27
が共有資源105へのアクセスを要求するタイミングを
規定するために使用される。装置27の出力部22は、
信号511に応答して、オフ状態の獲得許可信号503
を演算部25に出力し、オン状態の獲得要求信号508
を演算部26に出力する。
【0104】演算部26には、獲得許可信号507が装
置28の出力部24から入力される。獲得許可信号50
7は、装置28が共有資源105へのアクセスを許可し
ているか否かを表すために使用される。獲得許可信号5
07は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状態を有す
る。獲得許可信号507がオン状態であることは、装置
28が共有資源105へのアクセスを許可していること
を意味する。獲得許可信号507がオフ状態であること
は、装置28が共有資源105へのアクセスを許可して
いないことを意味する。
【0105】演算部26は、獲得許可信号507と獲得
要求信号508との論理積を演算し、演算結果である獲
得許可論理信号509を判定部21に出力する。獲得許
可論理信号509は、共有資源105へのアクセスを許
可されている否かを表すために使用される。獲得許可論
理信号509は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状
態を有する。獲得許可論理信号509がオン状態である
ことは、装置27が共有資源105へのアクセスを許可
されていることを意味する。獲得許可論理信号509が
オフ状態であることは、装置28が共有資源105への
アクセスを許可されていないことを意味する。
【0106】獲得要求信号508がオン状態であり、獲
得許可信号507がオン状態である場合には、演算部2
6は、オン状態の獲得許可論理信号509を装置27の
判定部21に出力する。獲得要求信号508がオン状態
であり、獲得許可信号507がオフ状態である場合に
は、演算部26は、オフ状態の獲得許可論理信号509
を装置27の判定部21に出力する。
【0107】出力部22が獲得要求信号508を演算部
26に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻にお
いて、出力部22は信号512を判定部21に出力す
る。
【0108】判定部21は、信号512に応答して、獲
得許可論理信号509の状態を判定する。信号512
は、判定部21が獲得許可論理信号509の状態を判定
するタイミングを判定部21に通知するために使用され
る。獲得許可論理信号509がオン状態であると判定部
21が判定した場合には、判定部21は、信号513を
アクセス部1に出力する。このように、信号513は、
アクセス部1に対して共有資源105へのアクセスを許
可する否かを示すために使用される。
【0109】アクセス部1は、信号513に応答して、
共有資源105にアクセスする。例えば、共有資源10
5がメモリである場合には、アクセス部1は、アクセス
部1に格納されている情報を共有資源105に書き込ん
だり、あるいは共有資源105に格納されている情報を
読み出したりする。
【0110】出力部22がオン状態の獲得要求信号50
8を演算部25に出力した時刻から所定の期間が経過し
た時刻において、獲得許可論理信号509がオフ状態で
あると判定部21が判定した場合には、判定部21は、
信号514を出力部22に出力する。このように、信号
514は、獲得許可論理信号509がオフ状態であるこ
とを出力部22に通知するために使用される。
【0111】出力部22は、信号514に応答して、オ
フ状態の獲得要求信号508を演算部26に出力し、そ
の後オン状態の獲得許可信号503を演算部25に出力
する。このことは、装置27が共有資源105へのアク
セスを装置28に要求してから所定の期間が経過したタ
イミングにおいて、装置28からの共有資源105への
アクセスを不許可にする信号が装置27に既に到着して
いる場合には、装置27が共有資源105へのアクセス
を許可することを意味する。
【0112】アクセス部1が共有資源105へのアクセ
スを終了すると、アクセス部1は、信号515を出力部
22に出力する。このように、信号515は、共有資源
105へのアクセス終了のタイミングを出力部22に通
知するために使用される。出力部22は、信号515に
応答して、オフ状態の獲得要求信号508を演算部26
に出力し、オン状態の獲得許可信号503を演算部25
に出力する。
【0113】なお、演算部25および26は、論理積演
算ができる素子であればよい。また、装置27が演算部
25および26を備えていてもよし、装置28が演算部
25および26を備えていてもよい。また、装置27お
よび装置28の一方が演算部25および26の一方を備
えていてもよい。
【0114】なお、装置28のアクセス部4、判定部2
3、および出力部24の構成は、装置27のアクセス部
1、判定部21、および出力部22と同様の構成である
ので、説明を省略する。
【0115】以下に、図7のシステムの装置27が共有
資源105をアクセスする動作の一例を図8を用いて説
明する。図8は、装置27が共有資源105をアクセス
する動作のフロチャートを示している。
【0116】ステップ601では、出力部22は、初期
状態の獲得許可信号503を演算部25に出力し、初期
状態の獲得要求信号508を演算部26に出力する。出
力部24は、初期状態の獲得要求信号504を演算部2
5に出力し、初期状態の獲得許可信号507を演算部2
6に出力する。図7のシステムでは、獲得許可信号50
3および507の状態はオン状態に設定され、獲得要求
信号504および508状態はオフ状態に設定されるも
のとする。
【0117】ステップ602では、装置27が共有資源
105へのアクセスを要求する場合には、アクセス部1
が信号511を出力部22に出力する。
【0118】ステップ603では、出力部22が、信号
511に応答して、オフ状態の獲得許可信号503を演
算部25に出力し、オン状態の獲得要求信号508を演
算部26に出力する。
【0119】ステップ604では、出力部22が獲得要
求信号508を演算部26に出力した時刻から所定の期
間が経過した時刻に、出力部22が判定部21に信号5
12を出力する。
【0120】ステップ605では、装置27の判定部2
1は、信号512に応答して、演算部26からの獲得許
可論理信号509がオフ状態であるかオン状態であるか
を判定する。獲得許可論理信号509がオフ状態である
と判定部21が判定した場合には、ステップ611に進
む。獲得許可論理信号506がオン状態であると判定部
23が判定した場合には、ステップ606に進む。
【0121】ステップ611では、判定部21が信号5
14を出力部22に出力する。
【0122】ステップ612では、出力部22が、信号
514に応答して、オフ状態の獲得要求信号508を演
算部26に出力し、オン状態の獲得許可信号503を演
算部25に出力し、ステップ602に進む。このこと
は、装置27が装置28に共有資源105へのアクセス
をゆずることを意味する。
【0123】ステップ606では、判定部21は、信号
513をアクセス部1に出力する。
【0124】ステップ607では、アクセス部1が、信
号513に応じて、共有資源105をアクセスする。
【0125】ステップ608は、アクセス部1が共有資
源105へのアクセスを終了すると、アクセス部1が信
号515を出力部22に出力する。
【0126】ステップ609では、出力部22が、信号
515に応答して、オフ状態の獲得要求信号508を演
算部26に出力し、オン状態の獲得許可信号503を演
算部25に出力し、ステップ610に進み、装置27が
共有資源105をアクセスする処理が終了する。
【0127】なお、装置28が共有資源105をアクセ
スする動作は、装置27が共有資源105をアクセスす
る動作と同じであるので説明を省略する。
【0128】以下に、図7の装置27の動作の一例を図
9(a)、9(b)、および9(c)を用いて説明す
る。図9(a)、9(b)、および9(c)は、獲得許
可信号503、獲得要求信号508、獲得許可信号50
7、および獲得要求信号504の状態と、時刻との関係
を示している。
【0129】装置27は、時刻551から554までの
期間、以下に示すように動作する。時刻551で、出力
部22は、オフ状態の獲得許可信号503を演算部25
および26に出力する。時刻552で、出力部22は、
オン状態の獲得要求信号508を演算部25および26
に出力する。時刻544で、判定部21は、演算部26
からの獲得許可論理信号509の状態を判定する。
【0130】図9(a)は、装置28が共有資源105
へのアクセスを要求しない場合におけるタイミングチャ
ートを示している。この場合、装置28の出力部24
は、オン状態の獲得許可信号507を演算部26に出力
し、オフ状態の獲得要求信号504を演算部25に出力
する。演算部25は、獲得許可信号503と獲得要求信
号504とを受け取る。獲得許可信号503がオフ状態
であるため、獲得要求信号504の状態にかかわらず、
演算部25は、オフ状態の獲得許可論理信号を装置28
に出力する。このことは、装置28が共有資源105へ
のアクセスをすることができないことを意味する。
【0131】時刻554で、演算部26には、オン状態
の獲得要求信号508とオン状態の獲得許可信号507
とが入力され、演算部26は、オン状態の獲得許可論理
信号509を判定部21に出力する。獲得許可論理信号
509がオン状態であると判定部21が判定すると、ア
クセス部1は、共有資源105をアクセスすることがで
きる。
【0132】図9(b)に示すように、装置27の出力
部22がオン状態の獲得要求信号508を出力する時刻
552と、装置27の判定部21が獲得許可論理信号5
09の状態を判定する時刻553との間の時刻554
で、装置28の出力部24が、オフ状態の獲得許可信号
507を演算部26に出力する場合がある。この場合、
演算部26には、オン状態の獲得要求信号508とオフ
状態の獲得許可信号507とが入力される。その結果、
演算部26は、オフ状態の獲得許可論理信号509を判
定部21に出力する。獲得許可論理信号509がオフ状
態であると判定部21が判定するため、アクセス部1
は、共有資源105をアクセスすることができない。
【0133】図9(c)に示すように、出力部22がオ
ン状態の獲得要求信号508を出力する時刻554以降
に、装置28の出力部24が、オフ状態の獲得許可信号
507を演算部26に出力する場合がある。この場合、
アクセス部1が共有資源105へのアクセスを終了する
まで、獲得許可信号503はオフ状態であるため、演算
部25は、オフ状態の獲得許可論理信号505を装置2
8に出力し続ける。このように、装置27が共有資源1
05へのアクセスを終了するまで、装置28は、共有資
源105へのアクセスをすることができない。
【0134】上述したように、獲得要求信号508およ
び獲得許可信号507に基づいて、演算部25が生成し
た獲得許可論理信号505を装置27が受け取り、獲得
要求信号504および獲得許可信号503に基づいて、
演算部26が生成した獲得許可論理信号507を装置2
8が受け取ることによって、本発明の装置27および2
8は、同時に共有資源105へのアクセスを行うことが
ない。
【0135】装置28が複数存在する場合、複数の装置
28から出力される獲得許可信号の論理積をとり、論理
積をとった信号を演算部26に入力することより、装置
28が1つ存在する場合と同様に動作する。つまり、本
発明のシステムでは、装置28が複数存在する場合であ
っても、装置28が1つの場合と同様の効果が得られ
る。
【0136】(実施の形態4)以下に、本発明のシステ
ムの第4の実施の形態を図10を用いて説明する。図1
0は、第4の実施の形態の構成を示している。第1の実
施の形態と同じ構成には同じ番号を付して、説明を省略
する。
【0137】図10に示すシステムは、演算部35と、
演算部36と、装置37と、装置38と、を含んでい
る。装置37と装置38とは、共有資源105をアクセ
スする。なお、装置37と装置38は共有資源105を
同時にアクセスすることができない。
【0138】装置37は、アクセス部1と、判定部31
と、出力部32とを備え、装置38は、アクセス部4
と、判定部33と、出力部34とを備えている。
【0139】装置37の出力部32は、獲得許可信号7
08を演算部36に出力し、獲得要求信号703を演算
部35に出力する。獲得要求信号703は、装置37が
共有資源105へのアクセスを要求しているか否かを表
すために使用される。獲得要求信号703は、オン状態
かオフ状態かのいずれかの状態を有する。獲得要求信号
703がオン状態であることは、装置37が共有資源1
05へのアクセスを要求していることを意味する。獲得
要求信号703がオン状態であることは、装置38が共
有資源105へのアクセスを要求していないことを意味
する。
【0140】獲得許可信号708は、装置37が共有資
源105へのアクセスを許可しているか否かを表すため
に使用される。獲得許可信号708は、オン状態かオフ
状態かのいずれかの状態を有する。獲得許可信号708
がオン状態であることは、装置37が共有資源105へ
のアクセスを許可していることを意味する。獲得許可信
号708がオフ状態であることは、装置37が共有資源
105へのアクセスを許可していないことを意味する。
【0141】装置37の出力部32には、信号711が
アクセス部1から入力される。信号711は、装置37
が共有資源105へのアクセスを要求するタイミングを
規定するために使用される。装置37の出力部32は、
信号711に応答して、オフ状態の獲得許可信号708
を演算部36に出力し、オン状態の獲得要求信号703
を演算部35に出力する。
【0142】演算部36には、獲得要求信号707が装
置38の出力部34から入力される。獲得要求信号70
7は、装置38が共有資源105へのアクセスを要求し
ているか否かを表すために使用される。獲得要求信号7
07は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状態を有す
る。獲得要求信号707がオフ状態であることは、装置
38が共有資源105へのアクセスを要求していること
を意味する。獲得要求信号707がオフ状態であること
は、装置38が共有資源105へのアクセスを要求して
いないことを意味する。
【0143】演算部36は、獲得要求信号707と獲得
許可信号708との論理和を演算し、演算結果である獲
得要求論理信号709を判定部31に出力する。獲得要
求論理信号709は、共有資源105へのアクセスを要
求されている否かを表すために使用される。獲得要求論
理信号709は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状
態を有する。獲得要求論理信号709がオフ状態である
ことは、装置37が共有資源105へのアクセスを要求
していないことを意味する。獲得要求論理信号709が
オン状態であることは、装置38が共有資源105への
アクセスを要求していることを意味する。
【0144】獲得許可信号708がオフ状態であり、獲
得要求信号707がオフ状態である場合には、演算部3
6は、オフ状態の獲得要求論理信号709を装置37の
判定部31に出力する。獲得許可信号708がオフ状態
であり、獲得要求信号707がオン状態である場合に
は、演算部36は、オン状態の獲得要求論理信号709
を装置37の判定部31に出力する。
【0145】出力部32が獲得許可信号708を演算部
36に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻にお
いて、出力部32は信号712を判定部31に出力す
る。
【0146】判定部31は、信号712に応答して、獲
得要求論理信号709の状態を判定する。信号712
は、判定部31が獲得要求論理信号709の状態を判定
するタイミングを判定部31に通知するために使用され
る。獲得要求論理信号709がオフ状態であると判定部
31が判定した場合には、判定部31は、信号713を
アクセス部1に出力する。このように、信号713は、
アクセス部1に対して共有資源105へのアクセスを許
可する否かを示すために使用される。
【0147】アクセス部1は、信号713に応答して、
共有資源105にアクセスする。例えば、共有資源10
5がメモリである場合には、アクセス部1は、アクセス
部1に格納されている情報を共有資源105に書き込ん
だり、あるいは共有資源105に格納されている情報を
読み出したりする。
【0148】出力部32がオフ状態の獲得許可信号70
8を演算部35に出力した時刻から所定の期間が経過し
た時刻において、獲得要求論理信号709がオン状態で
あると判定部31が判定した場合には、判定部31は、
信号714を出力部32に出力する。このように、信号
714は、獲得要求論理信号709がオン状態であるこ
とを出力部32に通知するために使用される。
【0149】出力部32は、信号714に応答して、オ
フ状態の獲得要求信号703を演算部35に出力し、そ
の後オン状態の獲得許可信号708を演算部36に出力
する。このことは、装置37が共有資源105へのアク
セスを装置38に要求してから所定の期間が経過したタ
イミングにおいて、装置38からの共有資源105への
アクセスを要求にする信号が装置37に既に到着してい
る場合には、装置37が共有資源105へのアクセスを
許可することを意味する。
【0150】アクセス部1が共有資源105へのアクセ
スを終了すると、アクセス部1は、信号715を出力部
32に出力する。このように、信号715は、共有資源
105へのアクセス終了のタイミングを出力部32に通
知するために使用される。出力部32は、信号715に
応答して、オフ状態の獲得要求信号703を演算部35
に出力し、オン状態の獲得許可信号708を演算部36
に出力する。
【0151】なお、演算部35および36は、論理和演
算ができる素子であればよい。また、装置37が演算部
35および36を備えていてもよし、装置38が演算部
35および36を備えていてもよい。また、装置37お
よび装置38の一方が演算部35および36の一方を備
えていてもよい。
【0152】なお、装置38のアクセス部4、判定部3
3、および出力部34の構成は、装置37のアクセス部
1、判定部31、および出力部32と同様の構成である
ので、説明を省略する。
【0153】以下に、図10のシステムの装置37が共
有資源105をアクセスする動作の一例を図11を用い
て説明する。図11は、装置37が共有資源105をア
クセスする動作のフロチャートを示している。
【0154】ステップ801では、出力部32は、初期
状態の獲得要求信号703を演算部35に出力し、初期
状態の獲得許可信号708を演算部36に出力する。出
力部34は、初期状態の獲得許可信号704を演算部3
5に出力し、初期状態の獲得要求信号707を演算部3
6に出力する。図10のシステムでは、獲得要求信号7
03および707の状態はオフ状態に設定され、獲得許
可信号704および708状態はオン状態に設定される
ものとする。
【0155】ステップ802では、装置37が共有資源
105へのアクセスを要求する場合には、アクセス部1
が信号711を出力部32に出力する。
【0156】ステップ803では、出力部32が、信号
711に応答して、オフ状態の獲得許可信号708を演
算部36に出力し、オン状態の獲得要求信号703を演
算部35に出力する。
【0157】ステップ804では、出力部32が獲得許
可信号708を演算部36に出力した時刻から所定の期
間が経過した時刻に、出力部32が判定部31に信号7
12を出力する。
【0158】ステップ805では、装置37の判定部3
1は、信号712に応答して、演算部36からの獲得要
求論理信号709がオン状態であるかオフ状態であるか
を判定する。獲得要求論理信号709がオン状態である
と判定部31が判定した場合には、ステップ811に進
む。獲得許可論理信号506がオフ状態であると判定部
33が判定した場合には、ステップ806に進む。
【0159】ステップ811では、判定部31が信号7
14を出力部32に出力する。
【0160】ステップ812では、出力部32が、信号
714に応答して、オフ状態の獲得要求信号703を演
算部35に出力し、オン状態の獲得許可信号708を演
算部36に出力し、ステップ802に進む。このこと
は、装置37が装置38に共有資源105へのアクセス
をゆずることを意味する。
【0161】ステップ806では、判定部31は、信号
713をアクセス部1に出力する。
【0162】ステップ807では、アクセス部1が、信
号713に応じて、共有資源105をアクセスする。
【0163】ステップ808は、アクセス部1が共有資
源105へのアクセスを終了すると、アクセス部1が信
号715を出力部32に出力する。
【0164】ステップ809では、出力部32が、信号
715に応答して、オフ状態の獲得要求信号703を演
算部35に出力し、オン状態の獲得許可信号708を演
算部36に出力し、ステップ810に進み、装置37が
共有資源105をアクセスする処理が終了する。
【0165】なお、装置38が共有資源105をアクセ
スする動作は、装置37が共有資源105をアクセスす
る動作と同じであるので説明を省略する。
【0166】以下に、図10の装置37の動作の一例を
図12(a)、9(b)、および9(c)を用いて説明
する。図12(a)、9(b)、および9(c)は、獲
得要求信号703、獲得許可信号708、獲得要求信号
707、および獲得許可信号704の状態と、時刻との
関係を示している。
【0167】装置37は、時刻751から554までの
期間、以下に示すように動作する。時刻751で、出力
部32は、オフ状態の獲得許可信号708を演算部に出
力する。時刻752で、出力部32は、オン状態の獲得
要求信号703を演算部に出力する。時刻544で、判
定部31は、演算部36からの獲得要求論理信号709
の状態を判定する。
【0168】図12(a)は、装置38が共有資源10
5へのアクセスを要求しない場合におけるタイミングチ
ャートを示している。この場合、装置38の出力部34
は、オン状態の獲得許可信号704を演算部35に出力
し、オフ状態の獲得要求信号707を演算部36に出力
する。演算部35は、獲得要求信号703と獲得許可信
号704とを受け取る。獲得要求信号703がオン状態
であるため、獲得許可信号704の状態にかかわらず、
演算部35は、オン状態の獲得許可論理信号を装置38
に出力する。このことは、装置38が共有資源105へ
のアクセスをすることができないことを意味する。
【0169】演算部36には、オフ状態の獲得許可信号
708とオフ状態の獲得要求信号707とが入力されて
る。時刻754で、演算部36は、オフ状態の獲得要求
論理信号709を判定部31に出力する。獲得要求論理
信号709がオフ状態であると判定部31が判定する
と、アクセス部1は、共有資源105をアクセスするこ
とができる。
【0170】図12(b)に示すように、装置37の出
力部32がオン状態の獲得要求信号703を出力する時
刻752と、装置37の判定部31が獲得要求論理信号
709の状態を判定する時刻753との間の時刻754
で、装置38の出力部34が、オフ状態の獲得許可信号
707を演算部36に出力する場合がある。この場合、
演算部36には、オフ状態の獲得許可信号708とオン
状態の獲得要求信号707とが入力される。その結果、
演算部36は、オン状態の獲得要求論理信号709を判
定部31に出力する。獲得要求論理信号709がオン状
態であると判定部31が判定するため、アクセス部1
は、共有資源105をアクセスすることができない。
【0171】図12(c)に示すように、出力部32が
オフ状態の獲得許可信号708を出力する時刻754以
降に、装置38の出力部34が、オン状態の獲得要求信
号707を演算部36に出力する場合がある。この場
合、アクセス部1が共有資源105へのアクセスを終了
するまで、獲得要求信号703はオン状態であるため、
演算部35は、オン状態の獲得許可論理信号505を装
置38に出力し続ける。このため、装置37が共有資源
105へのアクセスを終了するまで、装置38は、共有
資源105へのアクセスをすることができない。
【0172】上述したように、獲得許可信号708およ
び獲得要求信号707に基づいて、演算部35が生成し
た獲得許可論理信号505を装置37が受け取り、獲得
許可信号704および獲得要求信号703に基づいて、
演算部36が生成した獲得許可論理信号507を装置3
8が受け取ることによって、本発明の装置37および2
8は、同時に共有資源105へのアクセスを行うことが
ない。
【0173】装置38が複数存在する場合、複数の装置
38から出力される獲得要求信号の論理和をとり、論理
和をとった信号を演算部36に入力することより、装置
38が1つ存在する場合と同様に動作する。つまり、本
発明のシステムでは、装置38が複数存在する場合であ
っても、装置38が1つの場合と同様の効果が得られ
る。
【0174】(実施の形態5)以下に、本発明のシステ
ムの第5の実施の形態を図13を用いて説明する。図1
3は、第5の実施の形態の構成を示している。第1の実
施の形態と同じ構成には同じ番号を付して、説明を省略
する。
【0175】図13に示すシステムは、演算部45と、
演算部46と、装置47と、装置48と、を含んでい
る。装置47と装置48とは、共有資源105をアクセ
スする。なお、装置47と装置48は共有資源105を
同時にアクセスすることができない。
【0176】装置47は、アクセス部1と、判定部41
と、出力部42とを備え、装置48は、アクセス部4
と、判定部43と、出力部44とを備えている。
【0177】装置47の出力部42は、獲得許可信号9
03を演算部45および46に出力する。獲得許可信号
903は、装置47が共有資源105へのアクセスを許
可しているか否かを表すために使用される。獲得許可信
号903は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状態を
有する。獲得許可信号903がオン状態であることは、
装置47が共有資源105へのアクセスを許可している
ことを意味する。獲得許可信号903がオフ状態である
ことは、装置48が共有資源105へのアクセスを許可
していないことを意味する。
【0178】装置47の出力部42には、信号911が
アクセス部1から入力される。信号911は、装置47
が共有資源105へのアクセスを要求するタイミングを
規定するために使用される。装置47の出力部42は、
信号911に応答して、オフ状態の獲得許可信号903
を演算部45および46に出力する。
【0179】演算部46には、獲得許可信号906が装
置48の出力部44から入力される。獲得許可信号90
6は、装置48が共有資源105へのアクセスを許可し
ているか否かを表すために使用される。獲得許可信号9
06は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状態を有す
る。獲得許可信号906がオン状態であることは、装置
48が共有資源105へのアクセスを許可していること
を意味する。獲得許可信号906がオフ状態であること
は、装置48が共有資源105へのアクセスを許可して
いないことを意味する。
【0180】演算部46は、獲得許可信号903の状態
を反転した信号と、獲得許可信号906との論理積を演
算し、演算結果である獲得許可論理信号907を判定部
41に出力する。獲得許可論理信号907は、共有資源
105へのアクセスを許可されている否かを表すために
使用される。獲得許可論理信号907は、オン状態かオ
フ状態かのいずれかの状態を有する。獲得許可論理信号
907がオン状態であることは、装置47が共有資源1
05へのアクセスを許可されていることを意味する。獲
得許可論理信号907がオフ状態であることは、装置4
8が共有資源105へのアクセスを許可されていないこ
とを意味する。
【0181】獲得許可信号903がオフ状態であり、獲
得許可信号906がオン状態である場合には、演算部4
6は、オン状態の獲得許可論理信号907を装置47の
判定部41に出力する。獲得許可信号903がオフ状態
であり、獲得許可信号906がオン状態である場合に
は、演算部46は、オフ状態の獲得許可論理信号907
を装置47の判定部41に出力する。
【0182】出力部42が獲得許可信号903を演算部
46に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻にお
いて、出力部42は信号912を判定部41に出力す
る。
【0183】判定部41は、信号912に応答して、獲
得許可論理信号907の状態を判定する。信号912
は、判定部41が獲得許可論理信号907の状態を判定
するタイミングを判定部41に通知するために使用され
る。獲得許可論理信号907がオン状態であると判定部
41が判定した場合には、判定部41は、信号913を
アクセス部1に出力する。このように、信号913は、
アクセス部1に対して共有資源105へのアクセスを許
可する否かを示すために使用される。
【0184】アクセス部1は、信号913に応答して、
共有資源105にアクセスする。例えば、共有資源10
5がメモリである場合には、アクセス部1は、アクセス
部1に格納されている情報を共有資源105に書き込ん
だり、あるいは共有資源105に格納されている情報を
読み出したりする。
【0185】出力部42がオフ状態の獲得許可信号90
3を演算部46に出力した時刻から所定の期間が経過し
た時刻において、獲得許可論理信号907がオフ状態で
あると判定部41が判定した場合には、判定部41は、
信号914を出力部42に出力する。このように、信号
914は、獲得許可論理信号907がオフ状態であるこ
とを出力部42に通知するために使用される。
【0186】出力部42は、信号914に応答して、オ
ン状態の獲得許可信号903を演算部46に出力する。
このことは、装置47が共有資源105へのアクセスを
装置48に要求してから所定の期間が経過したタイミン
グにおいて、装置48からの共有資源105へのアクセ
スを不許可にする信号が装置47に既に到着している場
合には、装置47が共有資源105へのアクセスを許可
することを意味する。
【0187】アクセス部1が共有資源105へのアクセ
スを終了すると、アクセス部1は、信号915を出力部
42に出力する。このように、信号915は、共有資源
105へのアクセス終了のタイミングを出力部42に通
知するために使用される。出力部42は、信号915に
応答して、オン状態の獲得許可信号903を演算部45
に出力する。
【0188】なお、演算部45は、出力部42からの信
号の状態を反転した信号と、出力部44からの信号との
論理積を演算し、その演算結果を出力する素子であれば
よい。また、演算部46は、出力部44からの信号の状
態を反転した信号と、出力部42からの信号との論理積
を演算し、その演算結果出力する素子であればよい。ま
た、装置47が演算部45および26を備えていてもよ
し、装置48が演算部45および26を備えていてもよ
い。また、装置47および装置48の一方が演算部45
および26の一方を備えていてもよい。
【0189】なお、装置48のアクセス部4、判定部4
3、および出力部44の構成は、装置47のアクセス部
1、判定部41、および出力部42と同様の構成である
ので、説明を省略する。
【0190】以下に、図13のシステムの装置47が共
有資源105をアクセスする動作の一例を図14を用い
て説明する。図14は、装置47が共有資源105をア
クセスする動作のフロチャートを示している。
【0191】ステップ1001では、出力部42は、初
期状態の獲得許可信号903を演算部45および46に
出力する。出力部44は、初期状態の獲得許可信号90
6を演算部45および46に出力する。図13のシステ
ムでは、獲得許可信号903および906の状態はオン
状態に設定されるものとする。
【0192】ステップ1002では、装置47が共有資
源105へのアクセスを要求する場合には、アクセス部
1が信号911を出力部42に出力する。
【0193】ステップ1003では、出力部42が、信
号911に応答して、オフ状態の獲得許可信号903を
演算部45および46に出力する。なお、演算部46
は、獲得許可信号903の状態を反転する。
【0194】ステップ1004では、出力部42が獲得
許可信号903を演算部46に出力した時刻から所定の
期間が経過した時刻に、出力部42が判定部41に信号
912を出力する。
【0195】ステップ1005では、装置47の判定部
41は、信号912に応答して、演算部46からの獲得
許可論理信号907がオフ状態であるかオン状態である
かを判定する。獲得許可論理信号907がオフ状態であ
ると判定部41が判定した場合には、ステップ1011
に進む。獲得許可論理信号906がオン状態であると判
定部43が判定した場合には、ステップ1006に進
む。
【0196】ステップ1011では、判定部41が信号
914を出力部42に出力する。
【0197】ステップ1012では、出力部42が、信
号914に応答して、オン状態の獲得許可信号903を
演算部45および46に出力し、ステップ1002に進
む。このことは、装置47が装置48に共有資源105
へのアクセスをゆずることを意味する。
【0198】ステップ1006では、判定部41は、信
号913をアクセス部1に出力する。
【0199】ステップ1007では、アクセス部1が、
信号913に応じて、共有資源105をアクセスする。
【0200】ステップ1008は、アクセス部1が共有
資源105へのアクセスを終了すると、アクセス部1が
信号915を出力部42に出力する。
【0201】ステップ1009では、出力部42が、信
号915に応答して、オン状態の獲得許可信号903を
演算部45および46に出力し、ステップ1010に進
み、装置47が共有資源105をアクセスする処理が終
了する。
【0202】なお、装置48が共有資源105をアクセ
スする動作は、装置47が共有資源105をアクセスす
る動作と同じであるので説明を省略する。
【0203】以下に、図13の装置47の動作の一例を
図15(a)、15(b)、および15(c)を用いて
説明する。図15(a)、15(b)、および15
(c)は、獲得許可信号903および獲得許可信号90
6の状態と、時刻との関係を示している。
【0204】時刻951で、出力部42は、オフ状態の
獲得許可信号903を演算部45および46に出力す
る。時刻953で、判定部41は、演算部46からの獲
得許可論理信号907の状態を判定する。
【0205】図15(a)は、装置48が共有資源10
5へのアクセスを要求しない場合におけるタイミングチ
ャートを示している。この場合、装置48の出力部44
は、オン状態の獲得許可信号906を演算部45および
46に出力する。演算部45は、獲得許可信号906の
状態を反転する。つまり、演算部45は、獲得許可信号
906の状態を反転した信号と、獲得許可信号903と
を受け取る。獲得許可信号903がオフ状態であるた
め、獲得許可信号906の状態にかかわらず、演算部4
5は、オフ状態の獲得許可論理信号904を装置48に
出力する。このことは、装置48が共有資源105への
アクセスをすることができないことを意味する。
【0206】時刻953で、獲得許可論理信号907が
オン状態であると判定部41が判定すると、アクセス部
1は、共有資源105をアクセスすることができる。
【0207】図15(b)に示すように、装置47の出
力部42がオフ状態の獲得許可信号903を出力する時
刻951と、装置47の判定部41が獲得許可論理信号
907の状態を判定する時刻953との間の時刻952
で、装置48の出力部44が、オフ状態の獲得許可信号
906を演算部46に出力する場合がある。演算部46
は、獲得許可信号903の状態を反転する。つまり、演
算部46は、獲得許可信号903の状態を反転した信号
と、獲得許可信号906とを受け取り、獲得許可信号9
03の状態を反転した信号と獲得許可信号906との論
理積を演算する。獲得許可信号903がオフ状態であ
り、獲得許可信号906がオフ状態である場合、演算部
46は、オフ状態の獲得許可論理信号907を判定部4
1に出力する。獲得許可論理信号907がオフ状態であ
ると判定部41が判定するため、アクセス部1は、共有
資源105をアクセスすることができない。
【0208】図15(c)に示すように、獲得許可論理
信号907の状態を判定部41が判定する時刻953以
降に、装置48の出力部44が、オフ状態の獲得許可信
号906を演算部45および46に出力する場合があ
る。この場合、アクセス部1が共有資源105へのアク
セスを終了するまで、獲得許可信号903はオフ状態で
あるため、演算部45は、オフ状態の獲得許可論理信号
904を装置48に出力し続ける。このように、装置4
7が共有資源105へのアクセスを終了するまで、装置
48は、共有資源105へのアクセスをすることができ
ない。
【0209】上述したように、獲得許可信号903およ
び獲得許可信号906に基づいて、演算部45が生成し
た獲得許可論理信号904を装置48が受け取り、獲得
許可信号903および獲得許可信号906に基づいて、
演算部46が生成した獲得許可論理信号907を装置4
7が受け取ることによって、本発明の装置47および4
8は、同時に共有資源105へのアクセスを行うことが
ない。
【0210】装置48が複数存在する場合、複数の装置
48から出力される獲得許可信号の論理積をとり、論理
積をとった信号を演算部46に入力することより、装置
48が1つ存在する場合と同様に動作する。つまり、本
発明のシステムでは、装置48が複数存在する場合であ
っても、装置48が1つの場合と同様の効果が得られ
る。
【0211】(実施の形態6)以下に、本発明のシステ
ムの第6の実施の形態を図16を用いて説明する。図1
6は、第6の実施の形態の構成を示している。第1の実
施の形態と同じ構成には同じ番号を付して、説明を省略
する。
【0212】図16に示すシステムは、演算部55と、
演算部56と、装置57と、装置58と、を含んでい
る。装置57と装置58とは、共有資源105をアクセ
スする。なお、装置57と装置58は共有資源105を
同時にアクセスすることができない。
【0213】装置57は、アクセス部1と、判定部51
と、出力部52とを備え、装置58は、アクセス部5
と、判定部53と、出力部54とを備えている。
【0214】装置57の出力部52は、獲得要求信号1
103を演算部55および56に出力する。獲得要求信
号1103は、装置57が共有資源105へのアクセス
を要求しているか否かを表すために使用される。獲得要
求信号1103は、オン状態かオフ状態かのいずれかの
状態を有する。獲得要求信号1103がオン状態である
ことは、装置57が共有資源105へのアクセスを要求
していることを意味する。獲得要求信号1103がオフ
状態であることは、装置58が共有資源105へのアク
セスを要求していないことを意味する。
【0215】装置57の出力部52には、信号1111
がアクセス部1から入力される。信号1111は、装置
57が共有資源105へのアクセスを要求するタイミン
グを規定するために使用される。装置57の出力部52
は、信号1111に応答して、オン状態の獲得要求信号
1103を演算部55および56に出力する。
【0216】演算部56には、獲得要求信号1106が
装置58の出力部54から入力される。獲得要求信号1
106は、装置58が共有資源105へのアクセスを要
求しているか否かを表すために使用される。獲得要求信
号1106は、オン状態かオフ状態かのいずれかの状態
を有する。獲得要求信号1106がオン状態であること
は、装置58が共有資源105へのアクセスを要求して
いることを意味する。獲得要求信号1106がオフ状態
であることは、装置58が共有資源105へのアクセス
を要求していないことを意味する。
【0217】演算部56は、獲得要求信号1106の状
態を反転した信号と、獲得要求信号1103との論理積
を演算し、演算結果である獲得論理信号1107を判定
部51に出力する。獲得論理信号1107は、共有資源
105へのアクセスを要求されている否かを表すために
使用される。獲得論理信号1107は、オン状態かオフ
状態かのいずれかの状態を有する。獲得論理信号110
7がオン状態であることは、装置57が共有資源105
へのアクセスを要求することができることを意味する。
獲得論理信号1107がオフ状態であることは、装置5
8が共有資源105へのアクセスを要求することができ
ることを意味する。
【0218】獲得要求信号1103がオン状態であり、
獲得要求信号1106がオフ状態である場合には、演算
部56は、オン状態の獲得論理信号1107を装置57
の判定部51に出力する。獲得要求信号1103がオン
状態であり、獲得要求信号1106がオン状態である場
合には、演算部56は、オフ状態の獲得論理信号110
7を装置57の判定部51に出力する。
【0219】出力部52が獲得要求信号1103を演算
部56に出力した時刻から所定の期間が経過した時刻に
おいて、出力部52は信号1112を判定部51に出力
する。
【0220】判定部51は、信号1112に応答して、
獲得論理信号1107の状態を判定する。信号1112
は、判定部51が獲得論理信号1107の状態を判定す
るタイミングを判定部51に通知するために使用され
る。獲得論理信号1107がオン状態であると判定部5
1が判定した場合には、判定部51は、信号1113を
アクセス部1に出力する。このように、信号1113
は、アクセス部1に対して共有資源105へのアクセス
を許可する否かを示すために使用される。
【0221】アクセス部1は、信号1113に応答し
て、共有資源105にアクセスする。例えば、共有資源
105がメモリである場合には、アクセス部1は、アク
セス部1に格納されている情報を共有資源105に書き
込んだり、あるいは共有資源105に格納されている情
報を読み出したりする。
【0222】出力部52がオフ状態の獲得要求信号11
03を演算部56に出力した時刻から所定の期間が経過
した時刻において、獲得論理信号1107がオフ状態で
あると判定部51が判定した場合には、判定部51は、
信号1114を出力部52に出力する。このように、信
号1114は、獲得論理信号1107がオフ状態である
ことを出力部52に通知するために使用される。
【0223】出力部52は、信号1114に応答して、
オフ状態の獲得要求信号1103を演算部56に出力す
る。このことは、装置57が共有資源105へのアクセ
スを装置58に要求してから所定の期間が経過したタイ
ミングにおいて、装置58からの共有資源105へのア
クセスを要求にする信号が装置57に既に到着している
場合には、装置57が共有資源105へのアクセスを許
可することを意味する。
【0224】アクセス部1が共有資源105へのアクセ
スを終了すると、アクセス部1は、信号1115を出力
部52に出力する。このように、信号1115は、共有
資源105へのアクセス終了のタイミングを出力部52
に通知するために使用される。出力部52は、信号11
15に応答して、オフ状態の獲得要求信号1103を演
算部55に出力する。
【0225】なお、演算部55は、出力部52からの信
号の状態を反転した信号と、出力部54からの信号との
論理積を演算し、その演算結果を出力する素子であれば
よい。また、演算部56は、出力部54からの信号の状
態を反転した信号と、出力部52からの信号との論理積
を演算し、その演算結果出力する素子であればよい。ま
た、装置57が演算部55および26を備えていてもよ
し、装置58が演算部55および26を備えていてもよ
い。また、装置57および装置58の一方が演算部55
および26の一方を備えていてもよい。
【0226】なお、装置58のアクセス部4、判定部5
3、および出力部54の構成は、装置57のアクセス部
1、判定部51、および出力部52と同様の構成である
ので、説明を省略する。
【0227】以下に、図16のシステムの装置57が共
有資源105をアクセスする動作の一例を図17を用い
て説明する。図17は、装置57が共有資源105をア
クセスする動作のフロチャートを示している。
【0228】ステップ1201では、出力部52は、初
期状態の獲得要求信号1103を演算部55および56
に出力する。出力部54は、初期状態の獲得要求信号1
106を演算部55および56に出力する。図16のシ
ステムでは、獲得要求信号1103および1106の状
態はオフ状態に設定されるものとする。
【0229】ステップ1202では、装置57が共有資
源105へのアクセスを要求する場合には、アクセス部
1が信号1111を出力部52に出力する。
【0230】ステップ1203では、出力部52が、信
号1111に応答して、オン状態の獲得要求信号110
3を演算部55および56に出力する。なお、演算部5
6は、獲得要求信号1103の状態を反転する。
【0231】ステップ1204では、出力部52が獲得
要求信号1103を演算部56に出力した時刻から所定
の期間が経過した時刻に、出力部52が判定部51に信
号1112を出力する。
【0232】ステップ1205では、装置57の判定部
51は、信号1112に応答して、演算部56からの獲
得論理信号1107がオフ状態であるかオン状態である
かを判定する。獲得論理信号1107がオフ状態である
と判定部51が判定した場合には、ステップ1211に
進む。獲得論理信号1106がオン状態であると判定部
53が判定した場合には、ステップ1206に進む。
【0233】ステップ1211では、判定部51が信号
1114を出力部52に出力する。
【0234】ステップ1212では、出力部52が、信
号1114に応答して、オフ状態の獲得要求信号110
3を演算部55および56に出力し、ステップ1202
に進む。このことは、装置57が装置58に共有資源1
05へのアクセスをゆずることを意味する。
【0235】ステップ1206では、判定部51は、信
号1113をアクセス部1に出力する。
【0236】ステップ1207では、アクセス部1が、
信号1113に応じて、共有資源105をアクセスす
る。
【0237】ステップ1208は、アクセス部1が共有
資源105へのアクセスを終了すると、アクセス部1が
信号1115を出力部52に出力する。
【0238】ステップ1209では、出力部52が、信
号1115に応答して、オフ状態の獲得要求信号110
3を演算部55および56に出力し、ステップ1210
に進み、装置57が共有資源105をアクセスする処理
が終了する。
【0239】なお、装置58が共有資源105をアクセ
スする動作は、装置57が共有資源105をアクセスす
る動作と同じであるので説明を省略する。
【0240】以下に、図16のシステムの動作の一例を
図18(a)、18(b)、および18(c)を用いて
説明する。図18(a)、18(b)、および18
(c)は、獲得要求信号1103および獲得要求信号1
106の状態と、時刻との関係を示している。
【0241】時刻1151で、出力部52は、オン状態
の獲得要求信号1103を演算部55および56に出力
する。時刻1153で、判定部51は、演算部56から
の獲得論理信号1107の状態を判定する。
【0242】図18(a)は、装置58が共有資源10
5へのアクセスを要求しない場合におけるタイミングチ
ャートを示している。この場合、装置58の出力部54
は、オフ状態の獲得要求信号1103を演算部55およ
び56に出力する。演算部55は、獲得要求信号110
3の状態を反転する。つまり、演算部55は、獲得要求
信号1106の状態を反転した信号と、獲得要求信号1
106とを受け取る。獲得要求信号1106がオフ状態
であるため、獲得要求信号1103の状態にかかわら
ず、演算部55は、オフ状態の獲得論理信号1104を
装置58に出力する。このことは、装置58が共有資源
105へのアクセスをすることができないことを意味す
る。
【0243】時刻1153で、獲得論理信号1107が
オン状態であると判定部51が判定すると、アクセス部
1は、共有資源105をアクセスすることができる。
【0244】図18(b)に示すように、装置57の出
力部52がオン状態の獲得要求信号1103を出力する
時刻1151と、装置57の判定部51が獲得論理信号
1107の状態を判定する時刻1153との間の時刻1
152で、装置58の出力部54が、オン状態の獲得要
求信号1106を演算部56に出力する場合がある。演
算部56は、獲得要求信号1106の状態を反転する。
つまり、演算部56は、獲得要求信号1103の状態を
反転した信号と、獲得要求信号1106とを受け取り、
獲得要求信号1103の状態を反転した信号と獲得要求
信号1106との論理積を演算する。獲得要求信号11
03がオン状態であり、獲得要求信号1106がオン状
態である場合、演算部56は、オフ状態の獲得論理信号
1107を判定部51に出力する。獲得論理信号110
7がオフ状態であると判定部51が判定するため、アク
セス部1は、共有資源105をアクセスすることができ
ない。
【0245】図18(c)に示すように、獲得論理信号
1107の状態を判定部51が判定する時刻1153以
降に、装置58の出力部54が、オン状態の獲得要求信
号1106を演算部55および56に出力する場合があ
る。この場合、アクセス部1が共有資源105へのアク
セスを終了するまで、獲得要求信号1103はオフ状態
であるため、演算部55は、オフ状態の獲得論理信号1
104を装置58に出力し続ける。このように、装置5
7が共有資源105へのアクセスを終了するまで、装置
58は、共有資源105へのアクセスをすることができ
ない。
【0246】上述したように、獲得要求信号1103お
よび獲得要求信号1106に基づいて、演算部55が生
成した獲得論理信号1104を装置58が受け取り、獲
得要求信号1103および獲得要求信号1106に基づ
いて、演算部56が生成した獲得論理信号1107を装
置57が受け取ることによって、本発明の装置57およ
び48は、同時に共有資源105へのアクセスを行うこ
とがない。
【0247】装置58が複数存在する場合、複数の装置
58から出力される獲得要求信号の論理積をとり、論理
積をとった信号を演算部56に入力することより、装置
58が1つ存在する場合と同様に動作する。つまり、本
発明のシステムでは、装置58が複数存在する場合であ
っても、装置58が1つの場合と同様の効果が得られ
る。
【0248】装置7、17、27、37、47、および
57と、装置8、18、28、38、48および58と
が、共有資源105へのアクセスを同時刻に要求する場
合に対応するために、第1の実施の形態から第6の実施
の形態は、図19、21、および23に示す構成要素を
さらに備えていてもよい。
【0249】装置7、17、27、37、47、および
57と、装置8、18、28、38、48および58と
のそれぞれが同時刻に共有資源105へのアクセスを時
刻に要求する場合とは、例えば、第1の実施の形態で
は、装置7および8が、同時刻刻に獲得要求信号103
および104をそれぞれの対応する装置に出力する場合
などである。
【0250】以下に、図19に示す装置1301の構成
について説明する。装置7が装置1301を備え、装置
8が装置1311を備えている場合について説明する。
【0251】図19に示す装置1301は、制御部13
02と、優先順位記憶域1309を有する記憶部130
4と、排他制御部1307と、タイマー部1310と、
を備えている。
【0252】記憶部1304の優先順位記憶域1309
には、同時刻に共有資源105を獲得しようとする場合
に、装置1304が共有資源105をアクセスする順番
を示す優先順位が格納されている。
【0253】排他制御部1307は、例えば、獲得要求
信号103および104に基づいて、装置7と装置8と
が同時刻に共有資源105へのアクセスを要求する場合
を検知する。排他制御部1307が装置7と装置8とが
同時刻に共有資源105へのアクセスを要求することを
検知した場合、排他制御部1307は、検知信号を制御
部1302に出力する。検知信号は、同時刻に異なった
装置が共有資源105へのアクセスを要求していること
を表している。
【0254】制御部1302は、検知信号に応答して、
優先順位記憶域1309から装置1301の優先順位を
読み出す。制御部1302は、装置1311から装置1
311の優先順位を示す信号を受け取る。制御部130
2は、装置1301の優先順位と装置1311の優先順
位とを比較する。装置1301の優先順位が装置131
1の優先順位より高いと制御部1302が判断する場合
には、制御部1302は、アクセス部1(図19には示
されていない)に装置1301の優先順位が高いことを
示す信号を出力する。アクセス部1は、制御部1302
からの信号に応答して、共有資源105をアクセスす
る。
【0255】装置1301の優先順位が装置1311の
優先順位より低いと制御部1302が判断する場合に
は、制御部1302が装置1301の優先順位と装置1
311の優先順位とを比較した時刻から所定の期間が経
過した時刻に、制御部1302が検知信号を受け取った
否かを判定する。制御部1302が装置1301の優先
順位と装置1311の優先順位とを比較した時刻から所
定の期間が経過した時刻は、タイマー装置1310によ
って計られる。検知信号を受け取ったことを制御部13
02が判定すると、装置1301は、装置1301の優
先順位と装置1311の優先順位とを比較する。
【0256】検知信号を受け取らなかったと制御部13
02が判定すると、装置7のアクセス部1は、共有資源
105をアクセスする。
【0257】第2の実施の形態から第6の実施の形態の
装置が装置1301および1311を備えている場合に
も、同様に動作する。
【0258】以下に、図19に示す装置1301の動作
の一例を図20に示すフロチャートを用いて説明する。
【0259】ステップ1401では、装置7と装置13
11とが同時刻に共有資源105を獲得しようとするこ
とを、排他制御部1307が検知し、排他制御部130
7は、検知信号を制御部1302に出力する。
【0260】ステップ1402では、制御部1302
が、検知信号に応答して、優先順位記憶域1309から
装置1301の優先順位を読み出し、装置1311から
装置1311の優先順位を示す信号を受け取る。
【0261】ステップ1403では、排他制御部130
7が装置1301の優先順位と装置1311の優先順位
とを比較する。装置1301の優先順位が装置1311
の優先順位より高いと排他制御部1307が判断した場
合には、制御部1302は、共有資源105へのアクセ
スを許可する信号をアクセス部1(図19には示されて
いない)に出力し、ステップ1404に進む。装置7の
優先順位が装置1311の優先順位より低いと排他制御
部1307が判断した場合には、ステップ1405に進
む。
【0262】ステップ1405では、制御部1302が
装置1301の優先順位と装置1311の優先順位とを
比較した時刻から所定の期間が経過した時刻をタイマー
部1310が測定する。所定の期間が経過したことをタ
イマー部1310が測定すると、信号を制御部1302
に出力する。
【0263】ステップ1406では、制御部1302
は、タイマー部1310からの信号に応答して、排他制
御部1307からの検知信号を受け取ったか否かを判断
する。検知信号を受け取ったことを制御部1302が判
断した場合には、ステップ1402に進む。検知信号を
受け取らなかったと制御部1302が判断した場合に
は、ステップ1404に進む。
【0264】ステップ1404では、装置7のアクセス
部1は、共有資源105へのアクセスする。
【0265】このように、装置1301が、装置130
1の優先順位と装置1311の優先順位とを比較するこ
とによって、装置7および装置8が同時刻に共有資源1
05へのアクセスを行うことがない。
【0266】以下に、図21に示す装置の構成について
説明する。装置7が装置1501を備え、装置8が装置
1511を備えている場合について説明する。
【0267】図21に示す装置1501は、制御部15
02と、優先順位記憶域1509を有する記憶部150
4と、排他制御部1507と、タイマー部1510と、
を備えている。
【0268】記憶部1504の優先順位記憶域1509
には、同時刻に共有資源105へのアクセスを要求する
場合に、装置1504が共有資源105をアクセスする
順番を示す優先順位が格納されている。
【0269】排他制御部1507は、装置7および装置
8からの信号、例えば、獲得要求信号103および10
4に基づいて、装置7と装置8とが同時刻に共有資源1
05へのアクセスを要求することを検知する。排他制御
部1507が装置7と装置8とが同時刻に共有資源10
5を獲得しようとすることを検知した場合、排他制御部
1507は、制御部1502に検知信号を出力する。
【0270】制御部1502が排他制御部1507から
の検知信号を受け取ると、制御部1502は、優先順位
記憶域1509から装置7の優先順位を読み出す。制御
部1502は、読み出した優先順位と予め決められた値
との積を計算する。計算された時間は、タイマー部15
10によって計られる。
【0271】計算された値の時間が経過した後、制御部
1502は排他制御部1507からの検知信号を受け取
ったか否かを判定する。検知信号を受け取った場合、装
置7は、上述した動作を繰り返す。検知信号を受け取ら
なかった場合には、装置7野アクセス部1は、共有資源
105をアクセス部する。
【0272】第2の実施の形態から第6の実施の形態の
装置が装置1501および1511を備えている場合に
も、同様に動作する。
【0273】以下に、図21に示す装置1501の動作
の一例を図22に示すフロチャートを用いて説明する。
【0274】ステップ1601では、排他制御部150
7が、装置7と装置8とが同時刻に共有資源105を獲
得しようとすることを検知する。排他制御部1507
は、検知信号を制御部1502に出力する。
【0275】ステップ1602では、制御部1502が
優先順位記憶域1509から装置1501の優先順位を
読み出す。
【0276】ステップ1603では、制御部1502
は、読み出した優先順位と予め決められた値との積を計
算する。計算された値の時間は、タイマー部1510に
よって計られる。
【0277】ステップ1604では、計算された時間が
経過した後、制御部1502は排他制御部1507から
の検知信号を受け取ったか否かを判定する。検知信号を
受け取った場合、装置1501は、ステップ1602に
進む。
【0278】ステップ1604では、装置7のアクセス
部1は、共有資源105へアクセスする。
【0279】このように、装置1501または装置15
11に割れあてられた優先順位に応じた時間だけ、共有
資源105へのアクセスするタイミングを遅らせること
により、装置7および装置8が同時刻に共有資源105
へのアクセスを行うことがない。
【0280】以下に、図23に示す装置の構成について
説明する。
【0281】図23に示す装置は、制御部1702と、
排他制御部1707と、乱数発生部1709と、タイマ
ー部1710と、を備えている。装置7が装置1701
を備え、装置8が装置1711を備えている場合につい
て説明する。
【0282】装置7および装置8が同時刻に共有資源1
05へのアクセスを要求する場合、乱数発生部1709
は乱数を発生する。発生した乱数は、制御部1702に
出力される。
【0283】排他制御部1707は、装置7および装置
8からの信号、例えば、獲得要求信号103および10
4に基づいて、装置7と装置8とが同時刻に共有資源1
05を獲得しようとする場合を検知する。排他制御部1
707が装置7と装置8とが同時刻に共有資源105へ
のアクセスを要求することを検知した場合、排他制御部
1707は、制御部1702に検知信号を出力する。
【0284】制御部1702が排他制御部1707から
の検知信号を受け取ると、制御部1702は、乱数発生
部1709が発生した乱数と予め決められた値との積を
計算する。計算された値の時間は、タイマー部1710
によって計られる。
【0285】計算された値の時間が経過した後、制御部
1702は排他制御部1707からの検知信号を受け取
ったか否かを判定する。検知信号を受け取った場合、乱
数発生部1709は、もう一度乱数を発生させ、検知信
号を受け取らなくなるまでこのような動作を繰り返す。
検知信号を受け取らなかった場合には、装置7のアクセ
ス部1は、共有資源105をアクセスする。第2の実施
の形態から第6の実施の形態の装置が、装置1701お
よび装置1711を備えている場合にも、このような動
作を行う。
【0286】以下に、図23に示す装置の動作の一例を
図24に示すフロチャートを用いて説明する。
【0287】ステップ1801では、排他制御部170
7が、装置7と装置8とが同時刻に共有資源105への
アクセスを要求することを検知する。排他制御部170
7は、検知信号を制御部1702に出力する。
【0288】ステップ1802では、乱数発生部170
9が乱数を発生する。発生した乱数は、制御部1702
に出力される。
【0289】ステップ1803では、制御部1702
は、乱数発生部1709が発生した乱数と予め決められ
た値との積を計算する。計算された値の時間は、タイマ
ー部1710によって計られる。
【0290】ステップ1804では、計算された値の時
間が経過した後、制御部1702は排他制御部1707
からの検知信号を受け取ったか否かを判定する。検知信
号を受け取った場合、装置7は、ステップ1802に進
む。検知信号を受け取らなかった場合には、ステップ1
805に進み、装置7のアクセス部1が共有資源105
をアクセスする。
【0291】このように、乱数発生部1709が発生さ
せた乱数に応じた時間だけ、共有資源105へのアクセ
スするタイミングを遅らせることにより、装置7および
装置8が同時刻に共有資源105へのアクセスを行うこ
とがない。乱数発生部1709が発生させた乱数によっ
て、共有資源105へアクセスするために必要な遅延時
間が決定されるため、装置に起因する遅延時間の片寄り
が生じない。
【0292】装置7または装置8が共有資源105を連
続してアクセスすることを防止するために、装置7また
は装置8は、図25に示す排他制御部1907をさらに
備えていてもよい。
【0293】以下に、図25に示す排他制御部1907
の動作の一例について説明する。
【0294】排他制御部1907は、装置7および装置
8からの信号、例えば、獲得要求信号103および10
4に基づいて、装置8が共有資源105をアクセスする
ことを要求しているのか、要求していないのかを判定す
る。
【0295】装置8が共有資源105をアクセスするこ
とを要求していない場合、装置7は、共有資源105を
連続してアクセスすることできる。装置8が共有資源1
05をアクセスすることを要求している場合、装置7
は、共有資源105をアクセスすること中断する。第2
の実施の形態から第6の実施の形態の装置が排他制御部
1907を備えていても同様に動作する。
【0296】以下に、図25に示す排他制御部1907
の動作の一例を図26に示すフロチャートを用いて説明
する。
【0297】ステップ2001で、装置7は、共有資源
105へアクセスを開始する。ステップ2002では、
装置7が共有資源105へアクセスしている。ステップ
2003で、装置8が共有資源105へアクセスするこ
とを要求しているのか、要求していないのかを排他制御
部1907が判定する。装置8が共有資源105をアク
セスすることを要求していると排他制御部1907が判
定する場合には、ステップ2006に進む。装置8が共
有資源105をアクセスすることを要求していないと排
他制御部1907が判定する場合には、ステップ200
4に進む。
【0298】ステップ2004で、装置7が共有資源1
05のアクセスを終了したのか否かを排他制御部190
7が判定する。装置7が共有資源105のアクセスを終
了したと排他制御部1907が判定する場合には、ステ
ップ2005に進み、装置7が共有資源105をアクセ
スする動作を終了する。装置7が共有資源105のアク
セスを終了していないと排他制御部1907が判定する
場合、ステップ2002に進む。
【0299】ステップ2006では、装置8が共有資源
105をアクセスすることができるように、装置7が共
有資源105へのアクセスを中断する。
【0300】装置7および8が排他制御部1907を備
えているため、装置7および8が共有資源105をアク
セスしていても、装置8が共有資源105をアクセスし
たい場合には、装置8および7は共有資源105にアク
セスすることができる。
【0301】
【発明の効果】本発明の排他制御システムによれば、一
方の装置が他方の装置からの獲得要求信号を2回判定す
ることによって、両方の装置が同時に共有資源をアクセ
スすることを回避することができる。また、本発明の他
の排他制御システムによれば、一方の装置が他方の装置
からの獲得許可信号を2回判定することによって、両方
の装置が同時に共有資源をアクセスすることを回避する
ことができる。また、本発明のさらに他の排他制御シス
テムによれば、獲得要求信号および/または獲得許可信
号に基づいて、演算部が論理信号を生成する。それぞれ
の装置は、論理信号に基づいて制御されるため、同時に
共有資源へのアクセスを行うことはない。
【0302】従って、複数の装置が同時に共有資源への
アクセスを要求する場合、各装置がそれぞれの優先順位
を比較することなく、複数の装置が共有資源を同時刻に
アクセスすることを回避することができる。このため、
本発明の排他制御システムは、従来の排他制御システム
に比べて、複数の装置の中の1つが共有資源へアクセス
を開始する時間が速くなる。
【0303】本発明のさらに他の排他制御システムによ
れば、装置が乱数を発生する乱数発生部を備えており、
複数の装置が共有資源を同時刻にアクセスしたい場合、
発生された乱数に基づいて、共有資源をアクセスする順
番が決定される。このため、特定の装置だけがいつも優
先的に共有資源をアクセスすることがない。各装置は、
同じ割合で共有資源へのアクセスを要求することができ
る。
【0304】本発明のさらに他の排他制御システムによ
れば、装置が排他制御部を備えているため、前記装置が
共有資源をアクセスしている間に他の装置が共有資源を
アクセスしたい場合、前記装置が共有資源をアクセスす
ることを中止する。その後、他の装置は共有資源をアク
セスすることができる。このため、特定の装置が共有資
源を連続してアクセスすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成図である。
【図2】図1のシステムの装置7が共有資源をアクセス
する動作の一例のフローチャートを示している。
【図3】(a)、(b)、および(c)は、図1のシス
テムの動作の一例のタイミングチャートを示している。
【図4】第2の実施の形態の構成図である。
【図5】図4のシステムの装置17が共有資源をアクセ
スする動作の一例のフローチャートを示している。
【図6】(a)、(b)、および(c)は、図4のシス
テムの動作の一例のタイミングチャートを示している。
【図7】第3の実施の形態の構成図である。
【図8】図7のシステムの装置27が共有資源をアクセ
スする動作の一例のフローチャートを示している。
【図9】(a)、(b)、および(c)は、図7のシス
テムのアクセスする動作の一例のタイミングチャートを
示している。
【図10】第4の実施の形態の構成図である。
【図11】図10のシステムの装置37が共有資源をア
クセスする動作の一例のフローチャートを示している。
【図12】(a)、(b)、および(c)は、図10の
システムの動作の一例のタイミングチャートを示してい
る。
【図13】第5の実施の形態の構成図である。
【図14】図13のシステムの装置47が共有資源をア
クセスする動作の一例のフローチャートを示している。
【図15】(a)、(b)、および(c)は、図13の
システムの動作の一例のタイミングチャートを示してい
る。
【図16】第6の実施の形態の構成図である。
【図17】図16のシステムの装置57が共有資源をア
クセスする動作の一例のフローチャートを示している。
【図18】(a)、(b)、および(c)は、図16の
システムの動作の一例のタイミングチャートを示してい
る。
【図19】装置7および装置8が同時刻に共有資源への
アクセス要求を回避するための構成の一例を示してい
る。
【図20】図19の構成のフローチャートを示してい
る。
【図21】装置7および装置8が同時刻に共有資源への
アクセス要求を回避するための構成の一例を示してい
る。
【図22】図21の構成のフローチャートを示してい
る。
【図23】装置7および装置8が同時刻に共有資源への
アクセス要求を回避するための構成の一例を示してい
る。
【図24】図23の構成のフローチャートを示してい
る。
【図25】装置7が連続して共有資源をアクセスしない
ための構成の一例を示している。
【図26】図25の構成のフローチャートを示してい
る。
【符号の説明】
7、8 装置 1、4 アクセス部 2、5 判定部 3、6 出力部 105 共有資源 103、104 獲得要求信号 304、306 獲得許可信号

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の装置と、第2の装置と、共有資源
    とを備える排他制御システムであって、 該第1の装置は、 該第2の装置から出力されるオンまたはオフの状態を有
    する第2の獲得要求信号の状態を判定し、第2の獲得要
    求信号の状態に基づき、第1の信号を出力する第1の判
    定手段と、 該第2の装置に該共有資源へのアクセスを要求するため
    に、オンまたはオフの状態を有する第1の獲得要求信号
    を該第2の装置に出力する第1の出力手段と、 該第1の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    1のアクセス手段とを備え、 該第2の装置は、 該第1の獲得要求信号の状態を判定し、該第1の獲得要
    求信号の状態に基づいて、第2の信号を出力する第2の
    判定手段と、 該第1の装置に該共有資源へのアクセスを要求するため
    に、該第2の獲得要求信号を該第1の装置に出力する第
    2の出力手段と、 該第2の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    2のアクセス手段とを備えた排他制御システム。
  2. 【請求項2】 前記第1の判定手段が前記第2の獲得要
    求信号の状態を判定し、該第2の獲得要求信号がオフ状
    態であると該第1の判定手段が判定した場合には、該第
    2の獲得要求信号がオフ状態であると該第1の判定手段
    が判定した時刻から所定の期間が経過した時刻に、前記
    第1の出力手段がオン状態の第1の獲得要求信号を前記
    第2の装置に出力し、 該第2の獲得要求信号がオン状態であると該第1の判定
    手段が判定した場合には、該第1の判定手段が該第2の
    獲得要求信号の状態を再び判定する請求項1に記載の排
    他制御システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の出力手段が前記第1の獲得要
    求信号を前記第2の装置に出力した時刻から所定の期間
    が経過した時刻に、前記第1の判定手段が第2の獲得要
    求信号の状態を判定し、該第2の獲得要求信号がオフ状
    態であると該第1の判定手段が判定した場合には、前記
    第1の信号を前記第1のアクセス手段に出力し、該第2
    の獲得要求信号がオン状態であると該第1の判定手段が
    判定した場合には、該第1の出力手段がオフ状態の第1
    の獲得要求信号を該第2の装置に出力する請求項2に記
    載の排他制御システム。
  4. 【請求項4】 第1の装置と、第2の装置と、共有資源
    とを備える排他制御システムであって、 該第1の装置は、 該第2の装置から出力されるオンまたはオフの状態を有
    する第2の獲得許可信号の状態を判定し、第2の獲得許
    可信号の状態に基づき、第1の信号を出力する第1の判
    定手段と、 該第2の装置に該共有資源へのアクセスを許可するため
    に、オンまたはオフの状態を有する第1の獲得許可信号
    を該第2の装置に出力する第1の出力手段と、 該第1の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    1のアクセス手段とを備え、 該第2の装置は、 該第1の獲得許可信号の状態を判定し、該第1の獲得許
    可信号の状態に基づいて、第2の信号を出力する第2の
    判定手段と、 該第1の装置に該共有資源へのアクセスを許可するため
    に、該第2の獲得許可信号を該第1の装置に出力する第
    2の出力手段と、 該第2の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    2のアクセス手段とを備えた排他制御システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の判定手段が前記第2の獲得許
    可信号の状態を判定し、該第2の獲得許可信号がオン状
    態であると該第1の判定手段が判定した場合には、該第
    2の獲得許可信号がオン状態であると該第1の判定手段
    が判定した時刻から所定の期間が経過した時刻に、前記
    第1の出力手段がオフ状態の第1の獲得許可信号を前記
    第2の装置に出力し、 該第2の獲得許可信号がオフ状態であると該第1の判定
    手段が判定した場合には、該第1の判定手段が該第2の
    獲得許可信号の状態を再び判定する請求項4に記載の排
    他制御システム。
  6. 【請求項6】 前記第1の出力手段が前記第1の獲得許
    可信号を前記第2の装置に出力した時刻から所定の期間
    が経過した時刻に、前記第1の判定手段が第2の獲得許
    可信号の状態を判定し、該第2の獲得許可信号がオン状
    態であると該第1の判定手段が判定した場合には、前記
    第1の信号を前記第1のアクセス手段に出力し、該第2
    の獲得許可信号がオフ状態であると該第1の判定手段が
    判定した場合には、該第1の出力手段がオン状態の第1
    の獲得許可信号を該第2の装置に出力する請求項5に記
    載の排他制御システム。
  7. 【請求項7】 第1の装置と、第2の装置と、第1の演
    算手段と、第2の演算手段と、共有資源とを備える排他
    制御システムであって、 該第1の装置は、 該第2の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第2の獲得許可論理信号の状態を判定し、第2
    の獲得許可論理信号の状態に基づき、第1の信号を出力
    する第1の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第1の獲得許可信号、お
    よびオンまたはオフの状態を有する第1の獲得要求信号
    を出力する第1の出力手段と、 該第1の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    1のアクセス手段とを備え、 該第2の装置は、 該第1の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第1の獲得許可論理信号の状態を判定し、第1
    の獲得許可論理信号の状態に基づき、第2の信号を出力
    する第2の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第2の獲得許可信号、お
    よびオンまたはオフの状態を有する第2の獲得要求信号
    を出力する第2の出力手段と、 該第2の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    2のアクセス手段とを備え、 該第1の演算手段が、該第1の獲得許可信号と該第2の
    獲得要求信号とを論理演算し、論理演算された該第1の
    獲得許可論理信号を出力し、 該第2の演算手段が、該第2の獲得許可信号と該第1の
    獲得要求信号とを論理演算し、論理演算された該第2の
    獲得許可論理信号を出力する排他制御システム。
  8. 【請求項8】 前記第1の出力手段が前記第1の獲得要
    求信号を前記第2の演算手段に出力した時刻から所定の
    期間が経過した時刻に、前記第1の判定手段が前記第2
    の獲得許可論理信号の状態を判定し、 該第2の獲得許可論理信号がオン状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、前記第1の信号を前記第
    1のアクセス手段に出力し、 該第2の獲得許可論理信号がオフ状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、該第1の出力手段がオフ
    の状態の第1の獲得要求信号およびオン状態の第1の獲
    得許可信号を出力する請求項7に記載の排他制御システ
    ム。
  9. 【請求項9】 第1の装置と、第2の装置と、第1の演
    算手段と、第2の演算手段と、共有資源とを備える排他
    制御システムであって、 該第1の装置は、 該第2の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第2の獲得要求論理信号の状態を判定し、第2
    の獲得要求論理信号の状態に基づき、第1の信号を出力
    する第1の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第1の獲得許可信号、お
    よびオンまたはオフの状態を有する第1の獲得要求信号
    を出力する第1の出力手段と、 該第1の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    1のアクセス手段とを備え、 該第2の装置は、 該第1の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第1の獲得要求論理信号の状態を判定し、第1
    の獲得要求論理信号の状態に基づき、第2の信号を出力
    する第2の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第2の獲得許可信号、お
    よびオンまたはオフの状態を有する第2の獲得要求信号
    を出力する第2の出力手段と、 該第2の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    2のアクセス手段とを備え、 該第1の演算手段が、該第2の獲得許可信号と該第1の
    獲得要求信号とを論理演算し、論理演算された該第1の
    獲得要求論理信号を出力し、 該第2の演算手段が、該第1の獲得許可信号と該第2の
    獲得要求信号とを論理演算し、論理演算された該第2の
    獲得要求論理信号を出力する排他制御システム。
  10. 【請求項10】 前記第1の出力手段が前記第1の獲得
    許可信号を前記第2の演算手段に出力した時刻から所定
    の期間が経過した時刻に、前記第1の判定手段が前記第
    2の獲得要求論理信号の状態を判定し、 該第2の獲得要求論理信号がオフ状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、前記第1の信号を前記第
    1のアクセス手段に出力し、 該第2の獲得要求論理信号がオン状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、該第1の出力手段がオフ
    の状態の第1の獲得要求信号およびオン状態の第1の獲
    得許可信号を出力する請求項9に記載の排他制御システ
    ム。
  11. 【請求項11】 第1の装置と、第2の装置と、第1の
    演算手段と、第2の演算手段と、共有資源とを備える排
    他制御システムであって、 該第1の装置は、 該第2の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第2の獲得許可論理信号の状態を判定し、第2
    の獲得許可論理信号の状態に基づき、第1の信号を出力
    する第1の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第1の獲得許可信号を出
    力する第1の出力手段と、 該第1の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    1のアクセス手段とを備え、 該第2の装置は、 該第1の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第1の獲得許可論理信号の状態を判定し、第1
    の獲得許可論理信号の状態に基づき、第2の信号を出力
    する第2の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第2の獲得許可信号を出
    力する第2の出力手段と、 該第2の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    2のアクセス手段とを備え、 該第1の演算手段が、該第1の獲得許可信号と該第2の
    獲得許可信号の状態を反転させた信号とを論理演算し、
    論理演算された該第1の獲得許可論理信号を出力し、 該第2の演算手段が、該第2の獲得許可信号と該第1の
    獲得許可信号の状態を反転させた信号とを論理演算し、
    論理演算された該第2の獲得許可論理信号を出力する排
    他制御システム。
  12. 【請求項12】 前記第1の出力手段が前記第1の獲得
    許可信号を前記第2の装置に出力した時刻から所定の期
    間が経過した時刻に、前記第1の判定手段が前記第2の
    獲得許可論理信号の状態を判定し、 該第2の獲得許可論理信号がオン状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、前記第1の信号を前記第
    1のアクセス手段に出力し、 該第2の獲得許可論理信号がオフ状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、該第1の出力手段がオン
    状態の第1の獲得許可信号を出力する請求項11に記載
    の排他制御システム。
  13. 【請求項13】 第1の装置と、第2の装置と、第1の
    演算手段と、第2の演算手段と、共有資源とを備える排
    他制御システムであって、 該第1の装置は、 該第2の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第2の獲得要求論理信号の状態を判定し、第2
    の獲得要求論理信号の状態に基づき、第1の信号を出力
    する第1の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第1の獲得要求信号を出
    力する第1の出力手段と、 該第1の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    1のアクセス手段とを備え、 該第2の装置は、 該第1の演算手段から出力されるオンまたはオフの状態
    を有する第1の獲得要求論理信号の状態を判定し、第1
    の獲得要求論理信号の状態に基づき、第2の信号を出力
    する第2の判定手段と、 オンまたはオフの状態を有する第2の獲得要求信号を出
    力する第2の出力手段と、 該第2の信号に応答して、該共有資源にアクセスする第
    2のアクセス手段とを備え、 該第1の演算手段が、該第2の獲得要求信号と該第1の
    獲得要求信号の状態を反転させた信号とを論理演算し、
    論理演算された該第1の獲得論理要求信号を出力し、 該第2の演算手段が、該第1の獲得要求信号と該第2の
    獲得要求信号の状態を反転させた信号とを論理演算し、
    論理演算された該第2の獲得論理要求信号を出力する排
    他制御システム。
  14. 【請求項14】 前記第1の出力手段が前記第1の獲得
    要求信号を前記第2の装置に出力した時刻から所定の期
    間が経過した時刻に、前記第1の判定手段が前記第2の
    獲得要求論理信号の状態を判定し、 該第2の獲得要求論理信号がオン状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、前記第1の信号を前記第
    1のアクセス手段に出力し、 該第2の獲得要求論理信号がオフ状態であると該第1の
    判定手段が判定した場合には、該第1の出力手段がオフ
    の状態の第1の獲得要求信号を出力する請求項13に記
    載の排他制御システム。
  15. 【請求項15】 前記第1の装置は、 前記第1および第2のアクセス手段が、同時刻に前記共
    有資源へのアクセス要求を検知し、同時刻に該共有資源
    へのアクセス要求を検知した場合に検知信号を出力する
    第1の検知手段と、 該第1のアクセス手段が該共有資源へのアクセス要求す
    ることができる順位を示す優先順位データを格納する第
    1の記憶手段とを備え、 前記第2の装置は、 前記第1および第2のアクセス手段が、同時刻に前記共
    有資源へのアクセス要求を検知し、同時刻に該共有資源
    へのアクセス要求を検知した場合に検知信号を出力する
    第2の検知手段と、 該第2のアクセス手段が該共有資源へのアクセス要求す
    ることができる順位を示す優先順位データを格納する第
    2の記憶手段とを備え、 該第1の装置は、該第1のアクセス手段の優先順位デー
    タと該第1のアクセス手段の優先順位データとを比較す
    る比較する第1の比較手段をさらに備え、 該第2の装置は、該第1のアクセス手段の優先順位デー
    タと該第1のアクセス手段の優先順位データとを比較す
    る比較する第2の比較手段をさらに備えた請求項1から
    14のいずれかに記載の排他制御システム。
  16. 【請求項16】 前記第1の装置は、 前記第1および第2のアクセス手段が、同時刻に前記共
    有資源へのアクセス要求を検知し、同時刻に該共有資源
    へのアクセス要求を検知した場合に検知信号を出力する
    検知手段と、 該第1のアクセス手段が該共有資源へのアクセス要求す
    ることができる順位を示す優先順位データを格納する記
    憶手段と、 該優先順位データと予め決められた数との積を計算する
    制御手段と、 該計算された積に対応する時間をカウントするタイマー
    手段と、 をさらに備えた請求項1から14のいずれかに記載の排
    他制御システム。
  17. 【請求項17】 前記第1の装置は、 前記第1および第2のアクセス手段が、同時刻に前記共
    有資源へのアクセス要求を検知し、同時刻に該共有資源
    へのアクセス要求を検知した場合に検知信号を出力する
    検知手段と、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 該発生された乱数と予め決められた数との積を計算する
    制御手段と、 該計算された積に対応する時間をカウントするタイマー
    手段と、 をさらに備えた請求項1から14のいずれかに記載の排
    他制御システム。
  18. 【請求項18】 前記第1の装置が前記共有資源へアク
    セスしているときに、前記第2の装置が該共有資源への
    アクセス要求をすると、該第1の装置が、該共有資源へ
    のアクセスを中止させる排他制御手段をさらに備えた請
    求項1から14いずれかに記載の排他制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010067492A1 (ja) * 2008-12-12 2010-06-17 パナソニック株式会社 マルチプロセッサシステム及びその排他制御の調停方法
JP2021009554A (ja) * 2019-07-01 2021-01-28 日本電気株式会社 コンピュータ装置、データ共有システム、データアクセス方法、及びプログラム

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