JP2846999B2 - マイクロプロセッサ - Google Patents

マイクロプロセッサ

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JP2846999B2
JP2846999B2 JP23453692A JP23453692A JP2846999B2 JP 2846999 B2 JP2846999 B2 JP 2846999B2 JP 23453692 A JP23453692 A JP 23453692A JP 23453692 A JP23453692 A JP 23453692A JP 2846999 B2 JP2846999 B2 JP 2846999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マルチプロセッサ構
成を容易化するバスインタフェースを備えたマイクロプ
ロセッサに関するものである。特に、マイクロプロセッ
サのアービトレーション機能に関している。
【0002】
【従来の技術】図6は、マイクロプロセッサ(以下、M
PUと略す)のバスインタフェース部の従来例を示すブ
ロック図である。同図において、2はバス使用権をアー
ビトレーションするアービタ、3aはMPUバス信号を
ドライブするバスハンドラである。また、各種信号は次
の通りである。すなわち、5はMPU1の外部からのバ
ス使用権要求信号HREQ(ローカルバス使用権要求信
号に該当)を、6はバス使用権許可信号HACK(ロー
カルバス使用権許可信号に該当)を、9はMPU1aの
バスアクセス要求信号IBRを、11はバスハンドラ3
aの動作を有効にするイネーブル信号BENを、12は
バスハンドラ3aがバスサイクル動作中であることを示
す信号BUSYを、15はMPU1から出力されるアド
レス信号AD0〜ADnを、16はデータ信号DA0〜
DAnを、17はバスコントロール信号CONTROL
を、18は内部アドレス信号IAD0〜IADnを、1
9は内部データ信号IDA0〜IDAnを示している。
【0003】又、図7は、図6に示したMPU1aを搭
載したMPUボード35aを使用したシステムのブロッ
ク図を示している。同図において、各数字は次の構成要
素を意味している。すなわち、36はローカルメモリ
を、37はMPUボード35aのローカルバスを、38
はシステムバスバスハンドラを、39はローカルバスバ
スハンドラを、40aはシステムバスリクエスタを、4
1はシステムバスアービタを、42はシステムバス47
に接続された他バスマスタボードを、43は他バスマス
タボード42のシステムバスインタフェースを、44は
システムバス47の内のアドレスバス、データバス、コ
ントロールバスを、45はシステムバス47のバス使用
権をシステムバスアービタ41に要求するための信号線
BRnを、46はシステムバスアービタ41がシステム
バス47のバス使用権を許可するための信号線BGn
を、各々示している。ここで、システムバスバスハンド
ラ38は、MPU1aがシステムバス47をドライブす
るためのハンドラであり、又、ローカルバスバスハンド
ラ39は、システムバス47の側からローカルメモリ3
6をアクセスするためのハンドラである。又、MPU1
aがシステムバス47をアクセスする際に、システムバ
スリクエスタ40aはバス要求をシステムバスアービタ
41へ出力する。
【0004】従来のMPU1aの構成は上記した通りで
あるが、通常はMPU1aがローカルバス37やシステ
ムバス47を使用するバス権を有しており、アービタ2
の出力信号であるBEN信号11がバスハンドラ3aに
アサートされている。そしてバスアクセスの必要が生じ
た場合には、MPU1a内部のIBR信号9がアサート
され、これによりバスハンドラ3aが起動し、バスサイ
クル動作を実行する。
【0005】又、MPU1aの外部にバス接続されたD
MAデバイス(例えば他バスマスタボード42等)が、
ローカルバス37を使用する必要が生じた時には、当該
DMAデバイスはMPU1aのHREQ信号5をアービ
タ2へアサートし、ローカルバス37のバス権を要求す
る。この時、アービタ2は当該信号HREQ5を入力
し、バスハンドラ3aが実行中のバスサイクルを終了さ
せた後、即ち、BUSY信号12がネゲートされた後
に、DEN信号11をネゲートすると共に、HACK信
号6をアサートする。その際、バスハンドラ3aは、A
D0〜ADn信号15、DA0〜DAn信号16及びC
ONTROL信号17のドライブを無効とし、ローカル
バス37等を開放する。その結果、バス権を要求した上
記DMAデバイスは、HACK信号6のネゲートを確認
した上で、そのバスサイクル動作を実行する。
【0006】ここで、MPU1aに対してローカルバス
37のバス権を要求するデバイスとしては、ローカルな
DMAデバイス(MPUボード35a内のデバイス)だ
けではなく、リモートなDMAデバイスの場合もありう
る。例えば、システムバス47に接続されたディスクコ
ントロールボード等の場合である(他バスマスタボード
42等)。従って、以下では、標準システムバス仕様
(VMEバス、Multibus、TOBUS等)のM
PUボードにおいて、システムバス47に接続された他
バスマスタボード42が、MPUボード35aのローカ
ルメモリ36をバスアクセスするシステムを考えること
とする。そのようなローカルメモリ36に対するアクセ
ス権を有するMPU1aと他バスマスタボード42との
間のアービトレーションには、上記したMPU1aのア
ービトレーション機能を使用する方法が最も簡単であ
る。そこで、以下、図7のシステムに於いて、他バスマ
スタボード42がローカルメモリ36へアクセスする際
の動作を説明する。
【0007】先ず、他バスマスタボード42は、システ
ムバスインターフェース43を介して、システムバスア
ービタ41に対しシステムバス47を使用するためのバ
ス権要求信号BR1をアサートする。これに対して、シ
ステムバスアービタ41は、BG1信号をアサートし、
他バスマスタボード42にバス使用権を許可する。そし
て、他バスマスタボード42は、MPUボード35a内
のローカルメモリ36に割り当てられたアドレスをシス
テムバス44(以後、44をもシステムバスと呼ぶこと
とする)に出力すると共に、バスサイクル動作を開始す
る。
【0008】このバスサイクル動作開始を受けて、MP
Uボード35a上のローカルバスバスハンドラ39は、
MPU1aに対してHREQ信号5をアサートし、ロー
カルバス37のバス権を要求する。そしてHACK信号
6がアサートされると、ローカルバスバスハンドラ39
を介して他バスマスタボード42はローカルメモリ36
に対しバスサイクル動作を実行する。この実行により、
他バスマスタボード42は、ローカルメモリ36へのバ
スアクセスを完了する。
【0009】一方、MPU1aがシステムバス47上の
デバイス(第2外部デバイスに該当)にアクセスする際
の動作は、次の通りである。先ず、MPU1aは、バス
ハンドラ3aよりAD0〜ADn信号15及びCONT
ROL信号17をシステムバスリクエスタ40aへ出力
し、当該リクエスタ40を起動する。このシステムバス
リクエスタ40aは、バス権要求のために、システムバ
スアービタ41に対してBR0信号をアサートする。こ
のバス権要求を許可する場合には、システムバスアービ
タ41はBG0信号をアサートし、MPUボード35a
のシステムバス47の使用を許可する。そして、MPU
1aは、システムバスバスハンドラ38を介してアドレ
スをシステムバス44に出力すると共に、バスサイクル
動作を実行する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のMPUを使用し
たシステムの動作は上記した通りである。しかし、他バ
スマスタボード42等の第1外部デバイスのローカルバ
スアクセス要求と、MPUのシステムバス上の第2外部
デバイスへのシステムバスアクセス要求とが同時に生じ
た場合には、次の様な問題が発生する。
【0011】すなわち、この場合を前述した図7のシス
テムについて見ると、2つのバス使用権要求信号BR0
及びBR1の各々がシステムバスアービタ41にアサー
トされる。今、システムバスアービタ41によりBG1
信号がアサートされ、他バスマスタボード42がシステ
ムバス47のバス使用権を得たものとする。すると、M
PU1aが出力したバス使用権要求信号BR0は、他バ
スマスタボード42のローカルメモリ36へのバスアク
セスが終了するまでの間は受け付けられないこととな
る。又、他バスマスタボード42のバスサイクル動作の
開始と共にローカルバスハンドラ39から出力されるH
REQ信号5も、MPU1aの上記バスサイクル動作が
終了するまでの間は受け付けられないこととなる。この
為、本システムは、デッドロック状態に陥ることとな
る。
【0012】このようなデッドロック状態を解消する方
法としては、デッドロック回避制御回路などの特別の回
路をMPUの外部に設ける方法が考えられる。しかし、
当該方法では、外部回路の負荷が増大するという問題点
が新たに生じる。
【0013】この発明はかかる問題点を解決するべくな
されたものであり、その目的は、特別の制御回路を外部
に負荷する必要なくデッドロック状態の発生を防止する
ことが出来るマイクロプロセッサを提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ローカルバスを有し且つシステムバスに接続されたマイ
クロプロセッサボード内に備えられており、システムバ
ス上の第1外部デバイスがローカルバスを使用するため
のローカルバス使用権要求信号をアービトレーションす
る機能と、それ自身がシステムバス上の第2外部デバイ
スへ外部のシステムバスアービタを介してバスアクセス
する機能とを有するマイクロプロセッサに於いて、次の
構成を有する。即ち、ローカルバス使用権要求信号を受
取ると、バス動作信号が印加されていない場合に第1外
部デバイスに対しローカルバス使用権許可信号を出力す
るアービトレーション手段と、バスアクセスが第2外部
デバイスへのバスアクセスであることを検出して真の検
出信号を出力する特別アクセス検出手段と、真の検出信
号の場合に第2外部デバイスへバスアクセスするための
システムバス使用権要求信号をシステムバスアービタへ
出力し、システムバスアービタからのシステムバス使用
権許可信号を受け取った後にバスサイクル開始信号を出
力するバスリクエスト手段と、バスサイクル開始信号を
受け取った場合にのみバスサイクルを開始し、バスサイ
クル動作中であることを示すバス動作信号をアービトレ
ーション手段へ出力するバスハンドラ手段とを備えてい
る。
【0015】請求項2に係る発明では、請求項1に於け
る特別アクセス検出手段が内部バスアクセスである場合
には偽の検出信号を出力し、バスリクエスト手段が偽の
検出信号の場合には直ちにバスサイクル開始信号を出力
する事としたものである。
【0016】請求項3に係る発明は、ローカルバスを有
し且つシステムバスに接続されたマイクロプロセッサボ
ード内に備えられており、システムバス上の第1外部デ
バイスがローカルバスを使用するためのローカルバス使
用権要求信号をアービトレーションする機能と、それ自
身がシステムバス上の第2外部デバイスへ外部のシステ
ムバスアービタを介してバスアクセスする機能とを有す
るマイクロプロセッサに於いて、次の構成を有する。即
ち、ローカルバス使用権要求信号を受け取ると、バスサ
イクル中断要求信号を出力する一方、バス動作信号が印
加されていない場合に第1外部デバイスに対しローカル
バス使用権許可信号を出力するアービトレーション手段
と、バスアクセスが第2外部デバイスへのバスアクセス
であることを検出して真の検出信号を出力する特別アク
セス検出手段と、内部バスアクセス要求信号に応じてバ
スサイクルを開始し、バスサイクル動作中であることを
示すバス動作信号をアービトレーション手段へ出力する
一方、特別アクセス検出手段の検出信号が真の場合には
バスサイクル中断要求信号に応じてバスサイクル動作を
中断するバスハンドラ手段とを備え、特別アクセス検出
手段の検出信号が偽の場合にバスハンドラ手段がバスサ
イクル動作を続行し続ける事としている。
【0017】
【0018】
【作用】
1) 請求項1に係る発明 特別アクセス検出手段は、マイクロプロセッサ自身のバ
スアクセスが第2外部デバイスへのバスアクセスである
か否かを検出する。そして当該バスアクセスであること
を検出すると、真の検出信号をバスリクエスト手段へ出
力する。この真の検出信号を受けてバスリクエスト手段
は、システムバス使用権要求信号をシステムバス上のシ
ステムバスアービタへ出力する。システムバスアービタ
は、上記システムバス使用要求を認める場合には、シス
テムバス使用権許可信号をバスリクエスト手段へ発す
る。
【0019】i ) ここで、バスリクエスト手段が上記
システムバス使用権許可信号を受取る前に、アービトレ
ーション手段が外部よりローカルバス使用権要求信号を
受取った場合には、次の動作が行われる。即ち、バスハ
ンドラ手段はバス動作信号をアービトレーション手段へ
出力していないため、アービトレーション手段は第1外
部デバイスに対しローカルバス使用権許可信号を出力す
る。
【0020】ii ) 一方、バスリクエスト手段が上記
システムバス使用権許可信号を受取った後に、アービト
レーション手段がローカルバス使用権要求信号を受取っ
た場合には、バスハンドラ手段のバスサイクル動作が終
了するまでの間は、ローカルバス使用権許可信号が出力
されることはない。即ち、この場合、バスリクエスト手
段は、バスサイクル開始信号をバスハンドラ手段へ出力
し、バスハンドラ手段のバスサイクル動作を起動する。
その結果、バスハンドラ手段は、バス動作信号をアービ
トレーション手段へ出力する。アービトレーション手段
は、このバス動作信号の印加がなくなるまでの間は、ロ
ーカルバス使用権許可信号を第1外部デバイスへ出力す
ることができない。
【0021】2) 請求項2に係る発明 マイクロプロセッサ自身のバスアクセスが内部バスアク
セスである場合には、特別アクセス検出手段は偽の検出
信号をバスリクエスト手段へ出力する。この偽の検出信
号を受けてバスリクエスト手段が、直ちにバスサイクル
開始信号をバスハンドラ手段へ出力する結果、バスハン
ドラ手段はバスサイクル動作を行い、バス動作信号をア
ービトレーション手段へ出力し続ける。そのため、アー
ビトレーション手段は、偽の検出信号が出力されている
間は、ローカルバス使用権要求信号を受取ってもローカ
ルバス使用権許可信号を出力しない。
【0022】3) 請求項3に係る発明 バスハンドラ手段は、マイクロプロセッサ自身の内部バ
スアクセス要求信号に応じてバスサイクルを開始し、そ
の結果、バス動作信号をアービトレーション手段へ出力
し続ける。
【0023】一方、アービトレーション手段は、上記バ
ス動作信号を受けているため、ローカルバス使用権要求
信号を外部より受取っても、ローカルバス使用権許可信
号を出力することができない。このため、アービトレー
ション手段は、ローカルバス使用権要求信号に応答し
て、バスサイクル中断要求信号をバスハンドラ手段へ出
力する。
【0024】ここでバスハンドラ手段は、特別アクセス
検出手段から真の検出信号を受取り、且つ上記バスサイ
クル中断要求信号を受取った場合のみ、そのバスサイク
ル動作を中断する。その結果、アービトレーション手段
にはバス動作信号が印加されなくなり、アービトレーシ
ョン手段はローカルバス使用権許可信号を第1外部デバ
イスに対し出力する。
【0025】特別アクセス検出手段が偽の検出信号を出
力すると、バスハンドラ手段はバスサイクル中断要求信
号の有無にかかわらず、常にバスサイクル動作を続行し
つづける。
【0026】
【実施例】
A. 実施例1 図1は、この発明の第1実施例であるMPU1のバスイ
ンターフェース部を示したブロック図である。同図中、
図6と同一数字及び同一記号は、従来装置と全く同一の
ものを示している。本MPU1の新たな構成部分は、次
の通りである。即ち、3はバスハンドラを、4は外部に
対してバス使用権要求を行うバスリクエスタを、7はバ
ス使用権要求信号BR(システムバス使用権要求信号に
該当)を、8はバス使用権許可信号BG(システムバス
使用権許可信号に該当)を、10は特別アクセスである
ことを示す検出信号DETを、14はバスハンドラ3に
バスサイクル動作の開始を指示する信号BST(バスサ
イクル開始信号に該当)を、20は特別アクセス検出手
段である。当該特別アクセス検出手段20には、IBR
信号9とIAD0〜IADn信号18とが入力されてお
り、両信号を比較することによって、本MPU1のバス
アクセスが特別アクセスであるか否かを検出している。
この点については、後述の説明でより一層明らかとされ
る。
【0027】又、図2は、図1のバスリクエスタ4の内
部回路例を示したブロック図である。本図に於いて、2
1はBR信号7を出力するORゲートを、22はNOR
ゲートを、23はNANDゲートを示している。
【0028】更に図3は、図1の特別アクセス検出手段
20の構成の一例を示したブロック図であり、24はア
ドレスデコーダを示している。このアドレスデコーダ2
4は、後述する第2外部デバイスのアドレス範囲にIA
D0〜IADn信号18が一致するかどうかを検出して
いる。そして一致する場合には、アドレスデコーダ24
はDET信号10をアサートし(Lレベル)、逆に一致
しない場合にはDET信号10をネゲートする(Hレベ
ル)。
【0029】一方、図4は、この発明のMPU1を使用
したMPUボード35を用いたシステムの一例を示した
ブロック図である。同図中、図10と同一の数字及び記
号(5、6、36〜39、41〜47等)は、従来装置
の構成部分と同一である。本図中、新たな構成部分であ
るドライバ/レシーバ40は、BR0信号及びBG0信
号をシステムバス47とインターフェースする役割を担
っている。
【0030】上記のように構成されたMPU1に於いて
は、通常は、MPU1が一切のバス権を有しており、ア
ービタ2はBEN信号11をバスハンドラ3へアサート
している。
【0031】今、MPU1が、特別アクセス検出手段2
0によって指定されるバスアクセス以外の種類のバスア
クセスの必要を生じた場合(内部バスアクセスの場合)
を考えることとする。この時、IBR信号9が特別アク
セス検出手段20にアサートされ、DET信号10はネ
ゲートされる。そしてこれら2つの信号9(Lレベ
ル)、10(Hレベル)が入力するバスリクエスタ4
は、BST信号14をアサートする(Lレベル)。この
アサートにより、バスハンドラ3が起動しバスサイクル
動作を実行することとなる。尚、図2の論理回路より明
らかな通り、本ケースの場合にはBR信号7はネゲート
(Hレベル)されており、BG信号8も又、ネゲートさ
れた状態にある。
【0032】一方、MPU1のバスアクセスが特別アク
セス検出手段20によって指定されるバスアクセスの場
合には(システムバスに接続される第2外部デバイスへ
のバスアクセスの場合)、前述した通り、アドレスデコ
ーダ24のアドレス範囲とIAD0〜IADn信号18
とが一致するため、特別アクセス検出手段20はDET
信号10をアサートする(Lレベル)。このDET信号
10とIBR信号9とを受けて(両信号のレベルは共に
Lレベルである)、バスリクエスタ4は、BR信号7
(システムバス使用権要求信号)をアサートする。この
状態に於いては、図2の論理回路より明らかな通り、B
ST信号14はネゲート(Hレベル)されており、又、
BG信号8もネゲートされた状態(Hレベル)にある。
【0033】今、上記BR信号7を受けて、外部のアー
ビタ(例えば、図5に示したシステムバスアービタ41
等)がMPU1のシステムバス使用を許可するものとす
ると、当該外部のアービタは、BG信号8(システムバ
ス使用権許可信号)をアサートする。バスリクエスタ4
は、このBG信号8(Lレベル)を受けて、BST信号
14をアサートし(Hレベル)、これによりバスハンド
ラ3が起動し、バスサイクル動作を実行することとな
る。尚、この実施例に於ける特別アクセスとは、図3の
アドレスデコーダ24によって指定されるアドレスに対
するバスアクセスである。
【0034】次に、この発明のMPU1を使用した図5
のシステムに於ける動作を、説明する。但し、他バスマ
スタボード42がローカルメモリ36へアクセスする際
の動作については、図7に於いて既に示した従来のMP
Uボードの動作と同じであるので、当該動作の説明につ
いては省略することとし、MPU1がシステムバス47
に接続されたデバイス(図示せず,第2外部デバイスに
該当)にアクセスする場合についてのみ説明する。
【0035】既述した通り、MPU1がアクセスするシ
ステムバス47上のデバイスのアドレスは、アドレスデ
コーダ24で指定されるアドレスに割りつけられてい
る。従って、MPU1が当該外部デバイスにバスアクセ
スする場合は特別アクセスとなり、MPU1は、BR信
号7を使用して、システムバス47の使用要求をした上
で、バスサイクルを実行することになる。即ち、MPU
1はドライバ/レシーバ40を介して、システムバスア
ービタ41に対してバス権要求のためのBR0信号をア
サートする。
【0036】この時、他バスマスタボード42も又、ロ
ーカルメモリ36へバスアクセスするために、システム
バスアービタ41に対してバス使用権を要求していたも
のとする(BR1信号)。そして、システムバスアービ
タ41が他バスマスタボード42のバス使用権要求を許
可し、BG1信号がアサートされ、他バスマスタボード
42がバス使用権を得たものとする。すると、MPU1
が出力したBR0信号(システムバス使用権要求信号)
は、他バスマスタボード42のバスアクセスが終了する
迄は受け付けられないこととなる。
【0037】しかしながら、本MPU1に於いては、こ
の時点でバスハンドラ3のバスサイクル動作は開始され
ていない。従って、他バスマスタボード42のバスサイ
クル動作の開始と共にローカルバスハンドラ39から出
力されるHREQ信号5は、MPU1によって受け付け
られ、アービタ2よりHACK信号6(ローカルバス使
用権要求信号)をアサートし、正常に他バスマスタボー
ド42のバスサイクルがその後終了することとなる。こ
のため、その後MPU1のシステムバス使用要求はシス
テムバスアービタ41によって受け付けられ、MPU1
のシステムバスアクセスも又正常に実行されることとな
る。これにより、従来のMPUに於いて発生していたデ
ッドロック状態の発生が防止されることとなる。
【0038】B. 実施例2 図5は、この発明の他の実施例を示したMPU1Aのブ
ロック図である。同図中、図6と同一の数字及び記号は
従来装置と同一の構成を示している。本図に於いて、3
AはDET信号10が入力されるバスハンドラであり、
本実施例に於ける中核をなす部分である。又、20は特
別アクセス検出手段であり、2Aはアービタである。
【0039】上記のように構成されたMPU1Aに於い
ても又、通常はMPU1Aがバス権を有しており、BE
N信号11がバスハンドラ3Aにアサートされている。
本MPU1Aに於ける動作は、次の通りである。
【0040】先ず、MPU1Aが特別アクセス検出手段
20によって指定されるバスアクセス以外の種類のバス
アクセスの必要を生じた場合は、前述した実施例1と同
様に、IBR信号9がアサートされ、特別アクセス検出
手段20の出力、即ちDET信号10がネゲートされ
る。これら2つの信号9、10を入力するバスハンドラ
3Aが起動し、バスサイクルを実行することとなる。
【0041】しかし、MPU1Aのバスアクセスが特別
アクセス検出手段20によって指定されるバスアクセス
の場合には、IBR信号9とDET信号10とが共にア
サートされ、これらの信号9、10を入力するバスハン
ドラ3Aは、バスサイクル動作を開始する。この時、こ
のバスサイクル中に外部デバイス(図示せず,第2外部
デバイスに該当)からのバス使用要求が生じ、HREQ
信号5がアービタ2Aにアサートされると、この時アー
ビタ2AはBEN信号11をネゲートし(バスサイクル
中断要求信号に該当)、バスハンドラ3Aに対してバス
サイクルの中断を要求する。この時バスハンドラ3Aに
はDET信号10がアサートされているため、当該バス
ハンドラ3AはBEN信号11のネゲートを受けて現在
実行中のバスサイクル動作を中断すると共に、BUSY
信号12をアービタ2Aに対しネゲートする。すると、
アービタ2AはHACK信号6をアサートし、外部デバ
イス(第1外部デバイスに該当)に対してローカルバス
のバス使用権を許可することとなる。尚、中断されたM
PU1Aのバスサイクルは、当該外部デバイスのバスサ
イクル終了後に、実行されることになる。尚、本バスハ
ンドラ3Aの上記機能は、AND回路等のゲート回路を
設けることにより実現され得る。
【0042】このようなMPU1Aを使用して図7のよ
うなMPUボードを構成した場合にも、実施例1に於い
て説明したのと同じ効果(デッドロック状態の回避)が
得られることは明らかである。
【0043】
【発明の効果】
1) 請求項1に係る発明 本発明は、特別アクセス検出手段の検出信号が真の場合
のとき、外部に対しシステムバス使用権を要求し、この
使用権が許可された上でバスサイクルを実行することが
できる。このため、当該システムバス使用権要求と第1
外部デバイスの本マイクロプロセッサへのローカルバス
使用権要求とが重複する場合に、システムがデッドロッ
ク状態に陥るのを容易に防止することができる。しか
も、当該デッドロック状態防止に当り、外部に特別の回
路を設ける必要がなく、外部回路の負荷増大をも回避す
ることができる。
【0044】2) 請求項2に係る発明 本発明は、上記効果1)に加えて、次の効果を奏する。
即ち、マイクロプロセッサのバスアクセスが内部バスア
クセスの場合には、特別アクセス検出手段が偽の検出信
号を出力するため、マイクロプロセッサのローカルバス
使用優先権を確保することができる。
【0045】3) 請求項3に係る発明 本発明は、特別アクセス検出手段の検出信号が真の場
合、外部からローカルバス使用権の要求があるとバスハ
ンドラ手段のバスサイクル動作を中断して、当該ローカ
ルバス使用権の要求に対し許可信号を出力することがで
きる。このため、バスハンドラ手段のバスサイクル動作
とローカルバス使用権要求とが重複しても、システムが
デッドロック状態に陥ることを容易に防止できる。しか
も、特別の回路を外部に設け必要がない。
【0046】発明は、上記効果加え、内部バスアク
セスの場合にはバスハンドラ手段のバスサイクル動作の
続行を優先させることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に当るMPUの構成を示し
たブロック図である。
【図2】この発明の実施例1のバスリクエスタの内部回
路例を示したブロック図である。
【図3】この発明の実施例1の特別アクセス検出手段の
ブロック図である。
【図4】この発明のMPUを使用したシステムのブロッ
ク図である。
【図5】この発明の実施例2に当たるMPUの構成を示
したブロック図である。
【図6】従来のMPUの構成を示したブロック図であ
る。
【図7】従来のMPUを使用したシステムのブロック図
である。
【符号の説明】 2 アービタ 3 バスハンドラ 4 バスリクエスタ 5 バス使用権要求信号HREQ 6 バス使用権許可信号HACK 7 バス使用権要求信号BR 8 バス使用権許可信号BG 9 内部バスアクセス要求信号IBR 10 検出信号DET 11 バスハンドライネーブル信号BEN 12 バスハンドラ動作信号BUSY 14 バスサイクル開始信号BST 20 特別アクセス検出手段 37 ローカルバス 47 システムバス 41 システムバスアービタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローカルバスを有し且つシステムバスに
    接続されたマイクロプロセッサボード内に備えられてお
    り、前記システムバス上の第1外部デバイスが前記ロー
    カルバスを使用するためのローカルバス使用権要求信号
    をアービトレーションする機能と、それ自身が前記シス
    テムバス上の第2外部デバイスへ外部のシステムバスア
    ービタを介してバスアクセスする機能とを有するマイク
    ロプロセッサであって、 前記ローカルバス使用権要求信号を受取り、バス動作信
    号が印加されていない場合に前記第1外部デバイスに対
    しローカルバス使用権許可信号を出力するアービトレー
    ション手段と、 バスアクセスが前記第2外部デバイスへのバスアクセス
    であることを検出し、真の検出信号を出力する特別アク
    セス検出手段と、 前記真の検出信号の場合に前記第2外部デバイスへバス
    アクセスするためのシステムバス使用権要求信号を前記
    システムバスアービタへ出力し、前記システムバスアー
    ビタからのシステムバス使用権許可信号を受取った後に
    バスサイクル開始信号を出力するバスリクエスト手段
    と、 前記バスサイクル開始信号を受取った場合にのみバスサ
    イクルを開始し、バスサイクル動作中であることを示す
    前記バス動作信号を前記アービトレーション手段へ出力
    するバスハンドラ手段とを、 備えたマイクロプロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記特別アクセス検出手段は、内部バス
    アクセスである場合には偽の検出信号を出力し、 前記バスリクエスト手段は、前記偽の検出信号の場合に
    は直ちに前記バスサイクル開始信号を出力することを特
    徴とする請求項1記載のマイクロプロセッサ。
  3. 【請求項3】 ローカルバスを有し且つシステムバスに
    接続されたマイクロプロセッサボード内に備えられてお
    り、前記システムバス上の第1外部デバイスが前記ロー
    カルバスを使用するためのローカルバス使用権要求信号
    をアービトレーションする機能と、それ自身が前記シス
    テムバス上の第2外部デバイスへ外部のシステムバスア
    ービタを介してバスアクセスする機能とを有するマイク
    ロプロセッサであって、 前記ローカルバス使用権要求信号を受取るとバスサイク
    ル中断要求信号を出力するとともに、バス動作信号が印
    加されていない場合に前記第1外部デバイスに対しロー
    カルバス使用権許可信号を出力するアービトレーション
    手段と、 バスアクセスが前記第2外部デバイスへのバスアクセス
    であることを検出し、真の検出信号を出力する特別アク
    セス検出手段と、 内部バスアクセス要求信号に応じてバスサイクルを開始
    し、バスサイクル動作中であることを示す前記バス動作
    信号を前記アービトレーション手段へ出力する一方、前
    記特別アクセス検出手段の検出信号が真の場合には前記
    バスサイクル中断要求信号に応じてバスサイクル動作を
    中断するバスハンドラ手段とを備え、 前記特別アクセス検出手段の検出信号が偽の場合には、
    前記バスハンドラ手段はバスサイクル動作を続行するこ
    とを特徴とする マイクロプロセッサ。
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