JPH09222738A - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置

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JPH09222738A
JPH09222738A JP8029215A JP2921596A JPH09222738A JP H09222738 A JPH09222738 A JP H09222738A JP 8029215 A JP8029215 A JP 8029215A JP 2921596 A JP2921596 A JP 2921596A JP H09222738 A JPH09222738 A JP H09222738A
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JP
Japan
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sample
electrode
particle beam
charged particle
electric field
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Application number
JP8029215A
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English (en)
Inventor
Junichi Kato
順一 加藤
Kenichi Saito
賢一 斎藤
Hirobumi Morita
博文 森田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 描画精度を向上させる。 【解決手段】 下部電極6を試料8と等電位にし、上部
電極4には電極6の電位を基準とする負の電圧を与え
る。電極6を試料8と等電位にすることにより、試料面
上まで漏れる電界を小さくでき、試料8の移動に伴う試
料付近の電界変化に起因するビーム1の位置ずれを十分
小さくできる。また、上記負電圧を印加することによ
り、対物レンズ2及び偏向器3内のビーム通路へ入る二
次電子の量を低減できる。開口5、7を小さくすること
により、ビーム通路へ入る反射電子の量を低減できる。
これにより、ビーム通路内面に蓄積される電荷量を低減
でき、チャージアップによるビーム位置精度低下を抑え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビームで
試料面上に微細な回路パタン等を描画する荷電粒子ビー
ム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSI技術の発展に伴って、高
速かつ高精度に微細パタンを描画する荷電粒子ビーム装
置の開発が進められてきた。この種の装置では描画パタ
ン位置精度が高いことが要求される。荷電粒子ビーム装
置は、レジストを塗布したウェハ等の試料に細く絞った
荷電粒子ビームを照射しながら所望のパタンを描画して
いく。その際、ビームの照射熱によりレジスト表面から
有機物等が蒸発し、この蒸発したレジストがビーム通路
の内面に付着し汚れとなり、この汚れに試料へのビーム
照射で生じた反射電子や二次電子が当たって電荷が蓄積
される。その結果、チャージアップが生じてビーム位置
が不安定になり、描画パタン位置精度が劣化するという
問題があった。
【0003】そこで、このようなビーム通路内面のチャ
ージアップを低減する図3のような荷電粒子ビーム装置
が提案されている(特開平5−37499号公報)。図
3において、21は図示しない荷電粒子ビーム発生装置
から放出された電子ビーム又はイオンビーム等の荷電粒
子ビーム、22はビーム21を集束させる対物レンズ、
23はビーム21を試料28上の所望の位置に照射する
ための偏向器、24は対物レンズ22及び偏向器23と
試料28との間に設置された電極、25は電極24に設
けられた開口である。
【0004】この装置では、荷電粒子ビーム21が通る
ための開口25を有する電極24を設置し、この開口2
5の内径を小さくすることにより、対物レンズ22及び
偏向器23内のビーム通路へ侵入する反射電子31の量
を大幅に低減することができる。さらに、試料28を基
準にして電極24に負の電圧を印加し、電極24と試料
28の間に電位障壁を設けることによって、ビーム通路
へ侵入する二次電子30の量を大幅に低減することがで
きる。その結果、対物レンズ22及び偏向器23内のビ
ーム通路内面のチャージアップを低減できる。
【0005】ところが、図3のような装置を用いて、電
極24と試料28の間に電圧を印加すると、それによっ
て生じる電界は試料28の表面形状の影響を受ける。通
常、試料28は図示しない移動ステージ上に載置され
て、このステージにより水平方向に移動できるようにな
っているので、試料28の移動に伴って電極24と試料
28との間の電界も変化することになり、これによって
荷電粒子ビームの入射位置も変動してしまう。
【0006】図4は試料28の移動に伴う試料付近の電
界変動の様子を示す図である。試料28を基準にして負
の電圧を電極24に印加したとき生じる電位分布は、例
えば図4(a)の等電位線29aで示すように、試料2
8から電極24に向かって低下するように分布する。試
料28を左側に移動させると、図4(b)の等電位線2
9bで示すように、試料28付近の電位分布が変化す
る。図4(b)では荷電粒子ビーム21の軌跡を直線で
描いているが、ビーム21は等電位線に対して垂直に進
行するので、実際の荷電粒子ビームは図よりも右側にそ
れていく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の荷
電粒子ビーム装置では、試料の移動に伴う試料付近の電
界の変化により、荷電粒子ビームが試料上の所望の照射
位置からそれてしまうため、描画位置の精度が劣化して
しまうという問題点があった。本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、描画精度を向上させるこ
とができる荷電粒子ビーム装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、対物レンズ及
び偏向器と試料との間に順々に配置され、荷電粒子ビー
ムを通過させるための開口をそれぞれ備えた複数の電極
を有し、この電極のうち試料に面した第1の電極を試料
と等電位とし、残りの電極のうち少なくとも1つの電極
には第1の電極を基準とする負の電圧を与えるものであ
る。このように試料に面した第1の電極を試料と等電位
にすることにより、試料面上まで漏れる電界を十分小さ
くすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す荷電粒子ビーム装置のブロック図である。1は電
子ビーム又はイオンビーム等の荷電粒子ビーム、2は対
物レンズ、3は偏向器、4は対物レンズ2及び偏向器3
と試料8との間に設置された上部電極、5は上部電極4
に設けられた上部電極開口、6は上部電極4と試料8と
の間に設置された下部電極、7は下部電極6に設けられ
た下部電極開口である。なお、試料8は、パタン描画の
場合はレジストを塗布したウェハであるが、荷電粒子ビ
ームの偏向歪みを測定する場合は図示しない移動ステー
ジ上に固定されたビーム測定用試料である。
【0010】次に、このような荷電粒子ビーム装置の動
作を説明する。図示しない荷電粒子ビーム発生装置から
放出された数10keV程度のエネルギーを有する荷電
粒子ビーム1は、磁界型の対物レンズ2によって集束さ
れ、偏向器3によって試料8上の所望の位置に照射され
る。この偏向器3は、四極や八極等の静電偏向器であ
り、印加電圧に応じた電界によって荷電粒子ビームを偏
向させる。
【0011】ここで、試料8に面した第1の電極である
下部電極6を試料8と等電位にし、上部電極4には下部
電極6の電位を基準とする負の電圧を与える。この印加
電圧は負の電圧であれば何Vでもよいが、後述のように
二次電子のビーム通路内面への侵入をより効果的に防止
するためには20V程度以上が望ましい。これにより本
実施の形態では、図1のように下部電極6と試料8を接
地し、上部電極4に−50Vを印加している。
【0012】下部電極6を基準にして50Vの負電圧を
上部電極4に印加したとき生じる電位分布は、等電位線
9で示すように、電位0Vの下部電極6から電位−50
Vの上部電極4に向かって低下するように分布する。そ
して、下部電極6を試料8と等電位にすることにより、
電界の分布はほとんど上部電極4と下部電極6との間に
限られ、下部電極6と試料8との間の電界は下部電極開
口7の付近を除いて0となる。
【0013】このとき、下部電極開口7から漏れる電界
が若干残るが、この開口7の大きさを小さくして(例え
ば、直径3〜5mm)、下部電極6と試料8との距離を
十分とることにより、試料面上まで漏れる電界を十分小
さくすることができる。こうして、試料面上まで漏れる
電界が極めて小さくなるので、試料8の移動に伴う試料
付近の電界変化が全く問題にならなくなり、この電界変
化に起因する荷電粒子ビーム1の位置ずれを十分小さく
することができる。
【0014】さらに、下部電極6を基準にして50Vの
負電圧を上部電極4に印加することにより、上部電極4
と下部電極6の間に電位障壁が生じる。したがって、上
部電極4と下部電極6の間に存在する電子には、上部電
極4から下部電極6の方向に力が働くことになる。
【0015】ここで、荷電粒子ビーム1が試料8の表面
に衝突することにより試料8から放出される二次電子1
0のエネルギー分布を、図2に示す(大阪大学工学部電
子ビーム研究施設編、「電子ビームテスティングハンド
ブック(電子ビーム研究第7巻)」、日本学術振興会荷
電粒子ビームの工業への応用第132委員会第98回研
究試料、昭和62年5月、図4.8、117頁)。
【0016】図2において、ESEは分布関数が最大値を
とるエネルギーで、試料8が金属の場合にはESE=1〜
5eVとなる。また、HWは分布関数の半値幅で、試料
8が金属の場合にはHW=3〜15eVである。よっ
て、二次電子10のエネルギー分布は数eVから20e
Vまでに集中しているので、上記電位障壁を二次電子1
0のほとんどが通過できず、試料8の方に引き戻され
る。こうして、対物レンズ2及び偏向器3内のビーム通
路へ入る二次電子10の量を大幅に低減することができ
る。
【0017】また、下部電極開口7の大きさを上述のよ
うに小さくし、更に上部電極開口5の大きさを同様に小
さくしておくことにより、試料8の表面で反射した数1
0keV程度のエネルギーを有する反射電子11が対物
レンズ2及び偏向器3内へ侵入する量を大幅に低減する
ことができる。なお、反射電子11の侵入量低減のため
には、下部電極開口7の大きさが小さい程良いが、あま
り小さくしすぎて開口7の縁と荷電粒子ビーム1が近く
なりすぎると、開口7の縁上のチャージアップ等にビー
ム1が影響を受けるので望ましくない。下部電極開口7
の大きさは、荷電粒子ビーム1の偏向領域の大きさによ
って変わるが、例えば直径3〜5mmで十分効果があ
る。
【0018】以上のようにして、対物レンズ2及び偏向
器3内のビーム通路へ入る二次電子10と反射電子11
の量を大幅に低減できるので、ビーム通路内面に蓄積さ
れる電荷量を低減することができ、チャージアップによ
るビーム位置精度低下を抑えることができる。
【0019】なお、本実施の形態では、対物レンズ2及
び偏向器3と試料8との間に配置された電極を上部電極
4と下部電極6の2つとしたが、3つ以上であってもよ
い。この場合は、試料8に面した第1の電極を試料と等
電位とし、残りの電極のうち少なくとも1つの電極に第
1の電極を基準とする負の電圧を与えればよい。また、
本実施の形態では、対物レンズ2を磁界型レンズ、偏向
器3を静電偏向器としているが、対物レンズ2を静電型
レンズとしてもよいし、偏向器3を磁界偏向器としても
よいことは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、対物レンズ及び偏向器
と試料との間に設けた複数の電極のうち試料に面した第
1の電極を試料と等電位にすることにより、試料面上ま
で漏れる電界を十分小さくすることができる。したがっ
て、対物レンズ及び偏向器内のビーム通路へ入る二次電
子と反射電子の量を低減してチャージアップによるビー
ム位置精度低下を抑えつつ、試料の移動に伴う試料付近
の電界変化に起因する荷電粒子ビームの位置ずれを十分
小さくすることができるので、ビーム位置精度(描画精
度)を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す荷電粒子ビ
ーム装置のブロック図である。
【図2】 二次電子のエネルギー分布を示す図である。
【図3】 従来の荷電粒子ビーム装置のブロック図であ
る。
【図4】 試料の移動に伴う試料付近の電界変動の様子
を示す図である。
【符号の説明】 1…荷電粒子ビーム、2…対物レンズ、3…偏向器、4
…上部電極、5…上部電極開口、6…下部電極、7…下
部電極開口、8…試料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを集束させる対物レンズ
    と荷電粒子ビームを偏向させて試料面上に照射する偏向
    器とを備えた荷電粒子ビーム装置において、 前記対物レンズ及び偏向器と試料との間に順々に配置さ
    れ、荷電粒子ビームを通過させるための開口をそれぞれ
    備えた複数の電極を有し、 この電極のうち試料に面した第1の電極を試料と等電位
    とし、残りの電極のうち少なくとも1つの電極には第1
    の電極を基準とする負の電圧を与えることを特徴とする
    荷電粒子ビーム装置。
JP8029215A 1996-02-16 1996-02-16 荷電粒子ビーム装置 Pending JPH09222738A (ja)

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