JPH09222169A - 油圧シール - Google Patents

油圧シール

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JPH09222169A
JPH09222169A JP8054232A JP5423296A JPH09222169A JP H09222169 A JPH09222169 A JP H09222169A JP 8054232 A JP8054232 A JP 8054232A JP 5423296 A JP5423296 A JP 5423296A JP H09222169 A JPH09222169 A JP H09222169A
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JP
Japan
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hydraulic seal
seal
housing
respect
assembling groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP8054232A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Kurose
勇雄 黒瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Uchiyama Manufacturing Corp filed Critical Uchiyama Manufacturing Corp
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Publication of JPH09222169A publication Critical patent/JPH09222169A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】変速機の変速作用をなさしめるオイル制御装置
であって、プランジャーの高圧ATFオイルを摺動密封
する合成ゴム製のシール部材の改良に関する。 【解決手段】 合成ゴム製の油圧シールであって、径方
向断面が左右対象でかつ中央部がアールを持って隆起す
る凸形状を有した油圧シールである。これにより高い柔
軟性を保ちながら変形量を少量とし、溝エッヂに接触す
ることなく往復摺動をなさしめるので高い耐久性が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に乗用車に用い
られる変速機の変速作用をなさしめるオイル制御装置に
関し、具体的にはプランジャーの高圧ATFオイルを密
封するシール部材に関する。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を基に説
明すると図1に示すように、自動車用変速機のCVTに
取付けられ、プランジャーの高圧ATFオイルを密封す
る合成ゴム製リング状の油圧シールであって、前記油圧
シール(A)はハウジング(1)あるいは軸(2)に設
けられた組付け溝(3)に装着され、軸(2)あるいは
ハウジング(1)の周面と軸方向に相対的に摺動してお
り、その径方向断面が左右対象でかつ中央部がアールを
持って隆起(a)する略凸形状を持ち、その端周面部は
組付け溝(3)のエッヂ部(3c)の角部より低い位置
(e<f)に配置されており、前記ハウジング(1)と
組付け溝(3)がつくる空間に対するシール本体の充填
率が75%〜90%であることを特徴としている。ま
た、前記高圧ATFオイルを密封する合成ゴム製の油圧
シール(A)であって、中央部の隆起(a)とシール本
体との高さの割合は、隆起高さf:全本体高さg=1:
2.5〜1:4であることを特徴としている。また、前
記高圧ATFオイルを密封する合成ゴム製の油圧シール
(A)であって、JISショアーA硬度が80°〜95
°で、水素添加NBRあるいは3元フッ素ゴムから形成
されることを特徴としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】合成樹脂材からなる従
来の油圧シール(b1)は変形量が少ない故耐圧性には
優れるものの、柔軟性に欠けるからシール性及び組付け
性に難点があり、従って組付け工程も多く高コストにな
り易い。
【0004】また、合成ゴム材からなる従来の油圧シー
ル(b2)は、柔軟性に富み組付け性に優位性を見せる
が、該柔軟性が耐圧性を低下させ、図5が示すように圧
力に対して変形して組付け溝(3)のエッジ部(3c)
に強く押し付けられ破断する危険性が拭えず、さらに往
復摺動の高ひずみの繰り返しによって疲労破壊し易い等
の耐久性に問題が多い。また、合成ゴム材からなるOリ
ング、またはDリング形状の油圧シール(b2)は円形
形状故に、図4に示すようにゴム成形時の型分割部(破
線d)を摺動部の中央に設ける型構造となり易く、この
型分割部分が摩耗、破壊の原因を作る場合も多い。
【0005】
【従来の技術】自動変速機におけるATFオイルをシー
ルする従来のプランジャー用の油圧シール(b)として
は、変形量の少ない合成樹脂材とか、比較的硬度の高い
合成ゴム材等からなる油圧シール(b1,b2)を形成
しており、Oリング、Dリングシール(図4)、あるい
はリップシール等の形状に造形して求められる要求性能
に対処している。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、上記したように、自動
車用変速機のプランジャーの高圧ATFオイル用油圧シ
ール(A)であり、図2に示すように、略凸形状に隆起
(a)する部分を摺動する周面に向けて配置し、図2で
はハウジング(1)へ適当な面圧を持って接触せしめて
いる。この隆起(a)は組付け溝(3)の両側面に対し
て間隔をもった配置としており、また、該隆起(a)に
連なる端周面部は組付け溝(3)のエッヂ部(3c)の
角部より低い位置(e<f)に配置されているので、前
記ハウジング(1)と組付け溝(3)がつくる空間に対
するシール本体容積、つまりシール充填率が75%〜9
0%と比較的大きな空間を形成している。
【0007】本発明の油圧シール(A)が組付け溝
(3)へ装着されると、対峙する周面への圧接触によっ
て適度の反発力を該接触する両部材(1,2)に働かせ
しめており、ここにATFオイルの高圧を受けると隆起
(a)は図2に示すように反対方向へ流れ変形を起こ
す。しかし、該隆起(a)は組付け溝(3)の両側面に
対して一定の間隔と適度の空間を保持しているので余裕
のある弾性変形量を得ており、組付け溝(3)のエッヂ
部(3c)まで達することなく部材緩衝による破壊から
守られる。
【0008】
【実施例】本発明の油圧シール(A)は、図1に示すよ
うに略凸形状の隆起(a)が頂部と裾部に適度のアール
を有しており、圧力による変形を緩和させ抑える作用を
働かせることから小アールは好ましくなく、大きく蛇行
するアールの造形が好ましいものとなる。また、強い摺
動力と変形量を抑えるために隆起(a)のアールを大き
く確保した図3に示すような凸形状に造形することもで
き、この形状ではさらに強い圧力に耐えうる油圧シール
(A)となる。この隆起(a)とシール本体との高さの
割合は、図1に示す如く、隆起高さf:全本体高さg=
1:2.5〜1:4が、変形量が少なくかつ摺動時のシ
ール本体の回転運動を無くすることができるので好まし
い寸法割合となる。また、前記油圧シール(A)を形成
する合成ゴムの材料にあっては、JISショアーA硬度
が80°〜95°で、水素添加NBRあるいは3元フッ
素ゴムの材料から形成した油圧シール(A)が高圧状態
で繰り返しての摺動密封耐久テストにおいて好ましい結
果を示した。水素添加NBRは、NBR中のCC二重結
合のみを水素化して得られた材料であり、耐熱性及び耐
油性に優れ、シール材として要求される性能を高次元で
満たすことができる。また、3元フッ素ゴムは、ビニリ
デンフルオライドとヘキサフルオロプロピレンの二元共
重合体にテトラフルオロエチレンを加えて得られた三元
共重合体であり、優れた耐熱性と高温で強い引っ張り強
さを保持する材料となっている。
【0009】
【発明の効果】上記のような構成によって、以下に示す
優れた効果が得られる。本発明の油圧シール(A)は、
高い柔軟性をもって良好なシール性及び組付け性を得、
優れた変形緩和形状により圧力に対する変形量が少な
く、さらに往復摺動の繰り返しによる疲労破壊を防止で
きる。従って、高い耐久性を有する。また、側端面に明
確な角部を有するため、ゴム成形する型の型分割部を摺
動部の中央に設ける必要がなく、この型分割部分が起因
する摩耗、破壊等から解放される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の高圧状態での実施例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明を用いない従来の構造を示す断面図であ
る。
【図3】図4の高圧状態を示す断面図である。
【符号の説明】
A 油圧シール 1 ハウジング 2 軸 3 組付け溝 a 隆起 b1 合成樹脂材からなる従来の油圧シール b2 合成ゴム材からなる従来の油圧シール 3c エッヂ部 d ゴム成形時の型分割部 f 隆起高さ g 全本体高さ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の高圧状態での実施例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明を用いない従来の構造を示す断面図であ
る。
【図5】図4の高圧状態を示す断面図である。
【符号の説明】 A 油圧シール 1 ハウジング 2 軸 3 組付け溝 a 隆起 b1 合成樹脂材からなる従来の油圧シール b2 合成ゴム材からなる従来の油圧シール 3c エッヂ部 d ゴム成形時の型分割部 f 隆起高さ g 全本体高さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変ピッチ径機構を持つVプーリーを金
    属ベルトで伝動せしめて変速作用を成さしめる自動車用
    CVTにあって、プランジャーの高圧ATFオイルをシ
    ールする合成ゴム製の油圧シールにおいて、 前記油圧シールはハウジングあるいは軸側に設けられた
    組付け溝に納まり、軸あるいはハウジング面と軸方向に
    相対的に摺動し、 径方向断面が左右対象でかつ中央部がアールを持って隆
    起する略凸形状を有して、 その端周面部は組付け溝のエッヂ部の角部より低い位置
    に配置されており、 前記ハウジングと組付け溝がつくる空間に対するシール
    本体の充填率が75%〜90%であることを特徴とする
    油圧シール。
  2. 【請求項2】 前記高圧ATFオイルを密封する合成ゴ
    ム製の油圧シールにおいて、 中央部の隆起とシール本体との高さの割合は、隆起高さ
    f:全本体高さg=1:2.5〜1:4であることを特
    徴とする請求項1の油圧シール。
  3. 【請求項3】 前記高圧ATFオイルを密封する合成ゴ
    ム製の油圧シールにおいて、 JISショアーA硬度が80°〜95°で、水素添加N
    BRあるいは3元フッ素ゴムから形成されることを特徴
    とする請求項1の油圧シール。
JP8054232A 1996-02-15 1996-02-15 油圧シール Pending JPH09222169A (ja)

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