JPH09222140A - ブレーキ部材の脱着構造 - Google Patents

ブレーキ部材の脱着構造

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JPH09222140A
JPH09222140A JP5404096A JP5404096A JPH09222140A JP H09222140 A JPH09222140 A JP H09222140A JP 5404096 A JP5404096 A JP 5404096A JP 5404096 A JP5404096 A JP 5404096A JP H09222140 A JPH09222140 A JP H09222140A
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JP
Japan
Prior art keywords
hub
bolt
screw hole
brake
drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP5404096A
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English (en)
Inventor
Koji Masui
宏次 増井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP5404096A priority Critical patent/JPH09222140A/ja
Publication of JPH09222140A publication Critical patent/JPH09222140A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハブに、ディスクブレーキのディスクあ
るいはドラムブレーキのドラムであるブレーキ部材を取
付ける部分に改良を加えて、製作工数の削減を図る。 【解決手段】 車輪の回転中心に位置するハブ1にディ
スク10を取付けた車両において、ハブ1とディスク1
0とを結合するボルト19を螺合するねじ孔17と、分
解時にこれより大径の引き離し用のボルトを螺合するね
じ孔22とを、同心軸上に合致させるようにした。ねじ
孔22をねじ孔17より大きくすることによって、ねじ
孔22に引き離し用のボルトを螺合して締めていけば、
たとえ錆び付いていても、ディスク10はハブ1から離
れることになる。ねじ孔17とねじ孔22が同心軸上に
設けられるので、加工箇所が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車輪内側
に設けられるブレーキ部材の脱着構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキにはディスクブレーキ
とドラムブレーキの2種がある。ディスクブレーキは、
車輪と一体に回転するディスクをキャリパ側のパッドで
挟んで制動力を得る構造になっており、ドラムブレーキ
は、車輪と一体に回転するドラムの内周にブレーキシュ
ーに貼着されたライニングを押し付けて制動力を得る。
このようにディスクブレーキではディスクが、またドラ
ムブレーキではドラムが車輪と一体に回転する。
【0003】図6は自動車前輪のディスクブレーキを設
けた部位を示すものである。1はハブであり、クッショ
ンユニット2の下端にボルト3で取付けられたアーム4
に、ベアリング5で回転自在に支持されているものであ
る。ハブ1は図示しないユニバーサルジョイントを介し
てアクスルシャフト6に結合しており、変速機から回転
力が与えられる。7はナックル、8はロアアームであ
る。
【0004】ハブ1には、車輪取付用のボルト9が内側
から外側に突出させてある。このボルト9は、ディスク
ブレーキのディスク10の孔11とその外側に位置する
ホイール12の孔13を貫通し、ナット14が螺合され
てホイール12をハブ1に取付けるものである。ホイー
ル12の外周にはタイヤ15が装着され、車輪(前輪)
16が形成される。
【0005】ハブ1のボルト9を通したところと異なる
ところにはねじ孔17が刻設されており、このねじ孔1
7に、ディスク10に穿設された孔18を貫通したボル
ト19が螺合している。このボルト19の役割は、組付
け時に軽量のディスク10をハブ1に支持させるもので
あり、また整備時にはディスク10が不用意に落下する
のを防止するものであって、ボルト9と異なり車輪16
の重量を支持するものではないことから、ボルト9より
小径になっている。
【0006】図7は自動車後輪のドラムブレーキを設け
た部位を示すものである。これを、図6と同一名称のも
のには同一の符号を付して説明する。ドラムブレーキに
おいては、車輪(後輪)20とともにドラム21を回転
させ、このドラム21の内壁にブレーキシュー(図示せ
ず)に貼着されたライニングを圧接して制動力を発生さ
せる。このためドラム21をハブ1に固定するが、この
部分の構造は図6においてディスク10をハブ1に取付
けるのと同様であり、車輪20を取付けるボルト9より
小径のボルト19で固定される。
【0007】ところで、自動車は長期に渡って使用する
と各部分が摩耗し、また飛び石等を受けるとその部分は
変形をすることもあるので、必要に応じて分解点検(修
理)を行うことがある。この分解点検(修理)を車輪回
りで行うときには、まずホイール12をハブ1から取り
外し、続いてディスクブレーキのディスク10(図6参
照)またはドラムブレーキのドラム21(図7参照)を
ハブ1から取り外す。この取り外しはボルト19を弛め
て行うが、長期に渡って分解点検(修理)を行わないで
おいたときには、ディスク10あるいはドラム21がハ
ブ1に錆び付いて、思うように分解できないことがあ
る。
【0008】そこで、錆び付いたディスクブレーキのデ
ィスク10、あるいはドラムブレーキのドラム21をハ
ブ1から容易に取り外すための手段として、図8ないし
図11に示すような構造が採用されている。これを説明
する。図8はディスクブレーキの場合であり、ディスク
10にはボルト19が通る孔18のほかに、これとは独
立したねじ孔22が設けられている。ボルト9は車輪取
付け用のものである。
【0009】ディスク10をハブ1から取り外すときに
は、ボルト19(この図には示さず)をドライバ23で
弛め、ディスク10を手前側に引けばよい。しかしなが
らディスク10とハブ1が錆びによって結合していると
引き離すことができない。このときには、ねじ孔22
に、図9に示すように引離し用のボルト24を螺合さ
せ、スパナ25で回転させる。回転により、ボルト24
の先端がハブ1に当る。ボルト24をさらに回転させる
と、ボルト24のリードによってディスク10にはハブ
1から離れる方向の力が与えられる。これによってディ
スク10を、錆びによる結合力に抗して引き離すことが
できる。
【0010】図10はドラムブレーキの場合である。こ
の場合もディスクブレーキと全く同様であり、ハブ1か
ら引き離される部材がドラム21になったのみの相違で
ある。すなわち、ドラム21には車輪取付け用のボルト
9とは別の部位に、孔18とねじ孔22が設けられてい
る。ドラム21が錆びによってハブ1に結合して離れな
いときには、ねじ孔22に引離し用のボルト24を螺合
させ、これを回転させればよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、ディスク
あるいはドラム等のブレーキ部材に、引き離し用のボル
ト24を螺合するねじ孔22を設けることによって、た
とえ錆びによる結合が生じていても、これを簡単に引き
離すことができることになる。しかしながらこのために
は、他の孔とは独立したねじ孔22を少なくとも2個
(全面が錆び付いたときに平均的な力を加えるため)設
ける必要が生じて加工工数が増大するという問題があ
る。
【0012】ブレーキドラムをハブに取付ける部分の構
造に関する先行技術としては、実開昭62−11127
2号の明細書に記載されたものがある。これは、ハブに
ホイールディスクを締め付けるボルトが弛んで脱落する
のを防止するために、そのボルトとは異なる部位でハブ
にブレーキドラムを締め付ける他のボルトでプレートを
共締めし、このプレートが先のボルトが弛んだときにそ
の頭部を受けるようにしたものである。しかしながらこ
の考案では、錆びによって二つの部材が結合してしまっ
たことについては配慮されていないため、本発明の解決
課題を解消することはできない。
【0013】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、錆びによって二つの部材が結合してもボルトを締め
ていくことによってその結合を引き離す構造に改良を加
え、孔数を減らして加工工数を削減した、ブレーキ部材
の脱着構造を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明に
おいては、車輪の回転中心に位置するハブにブレーキ部
材を取付けた車両において、前記ハブとブレーキ部材と
を結合するボルトを螺合するねじ孔と、分解時にボルト
を螺合するねじ孔とを、同心軸上に合致させたことを特
徴とする。
【0015】請求項2に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、前記ハブにねじ孔を
刻設すると共に、ブレーキ部材のハブ側にはこれより大
きいねじ孔を、外側にはテーパ孔を連接して設けたこと
を特徴とする。
【0016】請求項3に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、前記ブレーキ部材が
ディスクブレーキのロータあるいはドラムブレーキのド
ラムであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を要部
を拡大して示した図1と、図8と同様方向から示した図
2について説明する。ハブ1にはねじ孔17が設けら
れ、頭部19aを皿状にしたボルト19が螺合される。
このボルト19の螺合によって、ハブ1にブレーキ部材
であるディスク10が取付けられる。ディスク10に
は、分解時にボルト24(図3参照)を螺合するねじ孔
22が刻設され、ハブ1にディスク10を取付けると
き、これらねじ孔17とねじ孔22とを同心軸上に合致
させる。なお、ねじ孔22の径はねじ孔17より大径に
なっている。ディスク10の外側には、ボルト19の頭
部19aが入るテーパ孔22aが連接して設けられてい
る。
【0018】このように構成されたものにおいて、ディ
スク10をハブ1から取り外す必要が生じたときには、
ドライバ23によりボルト19を弛めて除去する。錆び
付いていないときには、その状態でディスク10を手前
に引けば外れるが、錆び付いているとボルト19を除去
しても外れない。そのときには、図3に示すようにディ
スク10のねじ孔22に引離し用のボルト24を螺合さ
せ、スパナ25で回転させる。回転により、ボルト24
の先端がハブ1に当る。ボルト24をさらに回転させる
と、ボルト24のリードによってディスク10にはハブ
1から離れる方向の力が与えられる。これによってディ
スク10を、錆びによる結合力に抗して引き離すことが
できる。
【0019】図4と図5は、ブレーキ部材がディスクで
はなく、ドラムブレーキのドラムの場合である。この場
合もディスクブレーキと全く同様であり、ハブ1から引
き離される部材がドラム21になったのみの相違であ
る。すなわち、ドラム21には車輪取付け用のボルト9
を螺合させるねじ孔22が設けられており、これをハブ
1のねじ孔17(図示せず)に合致させるようにしてあ
る。ボルト19を除去しても、ドラム21が錆びによっ
てハブ1に結合して離れないときには、先と同様にねじ
孔22に引離し用のボルト24を螺合させ、これを回転
させればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たブレーキ部材の脱着構造であるから、ディスクブレー
キのディスクあるいはドラムブレーキのドラムに従来は
別個に設けられていた2種のねじ孔を1種のものにする
ことができ、製作工数の削減を図ることができることに
なる。そして、ねじ孔の外側にテーパ孔を設けたことに
より、ボルトとして頭部を皿状にしたものが使用でき
る。このため、ボルトを装着すれば頭部がテーパ孔に納
まることによって、ねじ孔は外部と遮断され、水や泥が
混入するのを防止できることから、発錆を効果的に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部を拡大して示した断
面図である。
【図2】図1のものにおいて、ディスクをハブから取り
外すところを示す説明図である。
【図3】図2のものに引離し用のボルトを螺合したとこ
ろを示す説明図である。
【図4】本発明をドラムブレーキに適用した場合の説明
図である。
【図5】図4のものに引離し用のボルトを螺合したとこ
ろを示す説明図である。
【図6】ハブにディスクブレーキのディスクを取付ける
構造を示す断面図である。
【図7】ハブにドラムブレーキのドラムを取付ける構造
を示す断面図である。
【図8】ディスクとハブの従来における取付構造を示す
説明図である。
【図9】図8のものに引離し用のボルトを螺合したとこ
ろを示す説明図である。
【図10】ドラムとハブの従来における取付構造を示す
説明図である。
【図11】図10のものに引離し用のボルトを螺合した
ところを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハブ 10 ディスク 11 ねじ孔 16 車輪 17 ねじ孔 19 ボルト 21 ドラム 22 ねじ孔 22a テーパ孔 24 ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の回転中心に位置するハブにブレー
    キ部材を取付けた車両において、前記ハブとブレーキ部
    材とを結合するボルトを螺合するねじ孔と、分解時にボ
    ルトを螺合するねじ孔とを、同心軸上に合致させたこと
    を特徴とするブレーキ部材の脱着構造。
  2. 【請求項2】 前記ハブにねじ孔を刻設すると共に、ブ
    レーキ部材のハブ側にはこれより大きいねじ孔を、外側
    にはテーパ孔を連接して設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のブレーキ部材の脱着構造。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ部材がディスクブレーキの
    ロータあるいはドラムブレーキのドラムであることを特
    徴とする請求項1に記載のブレーキ部材の脱着構造。
JP5404096A 1996-02-16 1996-02-16 ブレーキ部材の脱着構造 Pending JPH09222140A (ja)

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JP5404096A JPH09222140A (ja) 1996-02-16 1996-02-16 ブレーキ部材の脱着構造

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JPH09222140A true JPH09222140A (ja) 1997-08-26

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JP (1) JPH09222140A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011237022A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Ckd Corp 真空弁
JP2013113302A (ja) * 2011-11-24 2013-06-10 Honda Motor Co Ltd ドラムブレーキ装置

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JP2011237022A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Ckd Corp 真空弁
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