JPH09221591A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JPH09221591A
JPH09221591A JP2789196A JP2789196A JPH09221591A JP H09221591 A JPH09221591 A JP H09221591A JP 2789196 A JP2789196 A JP 2789196A JP 2789196 A JP2789196 A JP 2789196A JP H09221591 A JPH09221591 A JP H09221591A
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JP
Japan
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resin composition
polyamide resin
copolyamide
temperature
composition according
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JP2789196A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sakurai
剛 櫻井
Kazuhiko Kominami
一彦 小南
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】遮音性に優れた成形品を与えるポリアミド樹脂
組成物の提供。 【解決手段】(a)C4〜14脂肪族ジアミンとテレフ
タル酸から形成されるアミド結合(X)を有し、該アミ
ド結合の連鎖分布存在比が式(A)および(B)を満足
し、さらに、半結晶化時間が式(C)を満足する共重合
ポリアミド、および、(b)発泡剤、を主として含有す
る組成物。 0.9≦[XY]obs./[XY]calcd.≦1.1
(A) 0.9≦[XX]obs./[XX]calcd.≦1.1
(B) 〔YはX以外のアミド結合を、例えば、[XY]はXと
Yがポリマー構造中で隣合っている割合を、calcd.は計
算される値、obs.は実測される値。〕 4.4-0.1 (Tm−T)≦logt1/2 ≦5.5-0.1 (Tm
−T) (C) 〔t1/2 は半結晶化時間(秒)、Tmは共重合ポリアミ
ドの融点(℃)、Tは半結晶化時間の測定温度(℃)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド樹脂組成
物に関するものであり、特に、成形性、耐熱性、耐薬品
性、機械的物性などの性能を備え、かつ遮音性に優れ
た、成形時に発泡体を形成するポリアミド樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドはエンジニアリングプラスチ
ックとしての優れた特性を利用して、自動車分野や電気
・電子分野などで幅広く使用されている。これらの分野
における軽量化、部品の小型化・複雑化に伴い、耐熱
性、耐薬品性、機械的強度、成形加工性に優れるポリア
ミド材料は様々な部品材として使用されている。特に部
分芳香族ポリアミドは耐熱性、耐薬品性に優れているこ
とから様々な分野への利用が期待されている。
【0003】一方、近年環境問題としての騒音対策や商
品性の面での静粛性、快適性の要求などから低騒音化の
課題が重要となり、建築材料だけでなく、自動車、家庭
電化機器、OA機器などにおいても静かさや快適さが求
められ、音源から発生する騒音をいかにして抑えるかが
重要となってきている。しかし、一般に遮音性について
は材料の比重及び製品の厚みに依存し、これらの値が大
きいほど遮音性がよく、したがって比重の小さいポリア
ミド材料などのような樹脂材料よりも、比重の大きい無
機、金属材料のほうが遮音性がよい傾向がある。その結
果、構成部品を金属から樹脂に替えると、遮音性は低下
するのが普通であり、そのため比重の小さい樹脂材料に
いかにして遮音性を持たせるかが問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような遮音性への
要望と、ポリアミド樹脂組成物の特性とから、優れた耐
熱性、耐薬品性を保持し、かつ優れた遮音性を併せ持っ
たポリアミド樹脂組成物が要求されていた。
【0005】
〔ここで、Xは炭素数〜14の脂肪族ジアミンとテレフタル酸から形成されるアミド結合であり、YはX以外のアミド結合を意味する。[XY]は全アミド結合に対して、XとYがポリマ構造中で隣り合っている割合、また、[XX]は全アミド結合に対して、XとXがポリマ構造中で隣り合っている割合を示す。[XY]calcd.および[XX]calcd.はXおよびYのアミド結合が統計的にランダムな連鎖分布として計算される[XY]および[XX]のそれぞれの値であり、[XY]obs.および[XX]obs.は該共重合ポリアミドから実測される[XY]および[XX]のそれぞれの値である。〕
4.4−0.1(Tm−T)≦logt1/2 ≦5.5−
0.1(Tm−T)(C)〔ここでt1/2 は半結晶化時
間(秒)であり、Tmは共重合ポリアミドの融点(℃)
であり、Tは半結晶時間の測定温度(℃)である。〕」
からなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を説明する。
なお本発明において「重量」とは「質量」を意味する。
【0007】本発明の共重合ポリアミドとは、炭素数4
〜14の脂肪族ジアミンとテレフタル酸とからなるアミ
ド結合を有する共重合ポリアミドである。また本発明の
共重合ポリアミドの融点は好ましくは260〜320
℃、さらに好ましくは270〜310℃である。この範
囲が好ましいのは、融点が低い場合には本発明の目的で
ある耐熱性を持った樹脂を得ることができず、また融点
が低すぎると樹脂の加工の際に高温を要するために、熱
分解反応による発泡などの問題が生じるためである。
【0008】炭素数4〜14の脂肪族ジアミンの具体例
としては、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノ
ペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,5−ジアミ
ノ−2−メチルペンタン、1,7−ジアミノヘプタン、
1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、
1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデ
カン、1,12−ジアミノドデカン、1,13−ジアミ
ノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカンなどの
脂肪族アルキレンジアミンである。これら脂肪族ジアミ
ンの内に炭素数の多い長鎖の脂肪族ジアミンは、得られ
るポリアミドの吸水性を低下させるために好ましく用い
られる。これらの脂肪族ジアミンは各々単独または2種
以上の併用の形で用いることができる。特に、上記炭素
数4〜14の脂肪族ジアミン成分としては、炭素数6の
もの、すなわち1,6−ジアミノヘキサンや1,5−ジ
アミノ−2−メチルペンタンが生成する共重合ポリアミ
ドの耐熱性、結晶性のバランスが優れているため、好ま
しく用いられる。
【0009】本発明の共重合ポリアミドにおいて前記の
テレフタル酸アミド構造単位の残余部分を形成するアミ
ド構造単位の原料としては、例えば、ε−カプロラクタ
ム、ζ−エナンテトラクタム、η−カプリルラクタム、
ω−ラウロラクタムなどのラクタム類、前記のジアミ
ン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジア
ミノヘキサデカン、1,17−ジアミノヘプタデカン、
1,18−ジアミノオクタデカンなどの炭素数15〜1
8の脂肪族アルキレンジアミン、フェニレンジアミンな
どの芳香族ジアミン類、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデ
カン二酸、プラシリン酸、テトラデカン二酸、ペンタデ
カン二酸、オクタデカン二酸などの炭素数2〜18の脂
肪族ジカルボン酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボ
ン酸などがある。これらから誘導されるアミド構造単位
の内、カプロアミド、ヘキサメチレンアジパミド、ヘキ
サメチレンイソフタルアミドが本発明においては単独ま
たは併用の形で特に好適に用いられる。
【0010】1,6−ジアミノヘキサンをテレフタル酸
アミド構造単位の脂肪族ジアミン成分として用いる場合
には、構造単位(I)
【化5】 (ヘキサメチレンテレフタルアミド単位(以下6Tと示
す))、および構造単位(II)〜(IV)から選ばれる少なく
とも1種類の構造単位、
【化6】 (ヘキサメチレンアジパミド単位(以下66と示
す))、
【化7】 (ヘキサメチレンイソフタルアミド単位(以下6Iと示
す))、
【化8】 (カプロアミド単位(以下6と示す))からなる反復単
位を有している6T含有共重合ポリアミドが好ましい。
【0011】上記6T含有共重合ポリアミドにおいて、
2成分共重合組成比率は、6T/6Iの場合、原料段階
における重量比で45/55〜80/20が好ましく、
好ましくは55/45〜80/20、より好ましくは6
0/40〜75/25の範囲である。また共重合組成が
6T/66の場合、原料段階における重量比で20/8
0〜80/20、好ましくは30/70〜60/40の
範囲である。また、共重合組成が6T/6の場合、原料
段階における重量比で40/60〜90/10、好まし
くは55/45〜85/15、より好ましくは60/4
0〜80/20の範囲である。これらの6T含有コポリ
アミドの共重合比率はポリマ融点が、260℃〜320
℃の範囲にある結晶性コポリアミドを与えるように選択
するのがよい。6T/6I、6T/66、および6T/
6の重量による原料段階における共重合組成比率がそれ
ぞれ45/55、20/80、40/60よりも6T量
が少ないと、遮音性の改善が少なく、またポリマー融点
の低下による熱変形温度などの耐熱性の低下、及び6T
量減少による吸水性上昇の点で好ましくない。また、6
T/6I、6T/66、および6T/6の重量による原
料段階における共重合組成比率が80/20、80/2
0、90/10よりも6T量が多いとポリマー融点が高
くなり耐熱性が向上するが、加工温度が高くなりポリマ
ーが熱分解を起こすので好ましくない。これらの共重合
ポリアミドのうち、結晶化特性の点から6T/66が特
に好ましく、共重合比率が重量比で35/65〜60/
40特に37/63〜50/50の範囲にある共重合ポ
リアミドが優れた特性を実現することができる。
【0012】本発明の6T含有ポリアミドにおいて、さ
らに3成分以上の共重合体であってもよく、その際好ま
しい共重合組成の具体例としては、6T/66/6I、
6T/66/6などの6T/66を含有する組成を挙げ
ることができる。ここでこれら共重合ポリアミド中の6
T/66成分が50重量%以上であることが好ましく、
さらには60重量%以上、特に70重量%以上、さらに
95重量%以上であることが好ましい。
【0013】また、テレフタル酸アミド構造単位の脂肪
族ジアミンとして炭素数12のジアミンも好ましく用い
られ、その場合(以下テレフタル酸との結合単位を12
Tと示す)には、ヘキサメチレンアジパミド単位、ドデ
カメチレンアジパミド単位、ヘキサメチレンイソフタル
アミド単位、ドデカメチレンイソフタルアミド単位、カ
プロアミド単位などの反復単位が共重合された12T含
有ポリアミドが好ましく用いられる。
【0014】本発明の共重合ポリアミドは実質的にラン
ダム共重合体であり、アミド結合の連鎖分布存在比は式
(A)および(B)を満足するものである。 0.9≦[XY]obs./[XY]calcd.≦1.1 (A) 0.9≦[XX]obs./[XX]calcd.≦1.1 (B) 〔ここで、Xは炭素数4〜14の脂肪族ジアミンとテレ
フタル酸から形成されるアミド構造単位であり、YはX
以外のアミド構造単位を意味する。炭素数4〜14の脂
肪族ジアミンとテレフタル酸から形成されるアミド構造
単位が2種類以上ある場合には主成分となる方をXとす
る。たとえば、6T/12T/66=50/5/45重
量%の場合には6T成分をXとし、12Tと66をYと
する。[XY]は全構造単位数に対するXとYがポリマ
構造中で隣合っている割合、また、[XX]は全構造単
位数に対するXとXがポリマ構造中で隣合っている割合
を示す。[XY]calcd.および[XX]calcd.はXおよ
びYの構造単位が統計的にランダムな連鎖分布として計
算される[XY]および[XX]のそれぞれの値であ
り、[XY]obs.および[XX]obs.は該共重合ポリア
ミドから実測される[XY]および[XX]のそれぞれ
の値である。〕 構造単位の連鎖分布存在比は、好ましくは式(D)およ
び(E)を満足するものである。 0.95≦[XY]obs./[XY]calcd.≦1.05 (D) 0.95≦[XX]obs./[XX]calcd.≦1.05 (E)
【0015】構造単位の連鎖分布存在比が式(A)およ
び(B)の範囲外では、ブロック性が強いため、ランダ
ム共重合体が有する優れた機械的物性、例えば引張り強
度と伸びのバランス、また熱変形温度などの特性を損な
ってしまう。
【0016】また本発明の共重合ポリアミドはその半結
晶化時間が式(C)を満足するものである。 4.4-0.1 (Tm−T)≦logt1/2 ≦5.5-0.1 (Tm−T) (C) 〔ここで、t1/2 は半結晶化時間(秒)であり、Tmは
共重合ポリアミドの融点(℃)であり、Tは半結晶化時
間の測定温度(℃)であり、また共重合ポリアミドの融
点より35℃低い温度から25℃低い温度までの範囲を
意味する。〕 さらに共重合ポリアミドの半結晶化時間が式(F)を満
足するものであることが特に好ましい。 4.6-0.1 (Tm−T)≦logt1/2 ≦5.3-0.1 (Tm−T) (F) ここでlogt1/2 が4.4−0.1(Tm−T)に満
たないとポリマーの靱性が不十分であり、5.5−0.
1(Tm−T)を越えると結晶化時間が長いため速い成
形サイクルでの成形(特に成形時の離型性)が困難とな
ることから上記範囲が用いられる。上記半結晶化時間の
測定温度としては共重合ポリアミドの融点より30℃低
い温度が好ましく使用される。
【0017】本発明の共重合ポリアミドは、以下の方法
で製造できる。例えば、特定の条件で一次縮合物を形成
したのち、特定のスクリューセグメントを有する2軸押
出機により溶融押出し高重合度化する二段重合法であ
る。まず、一次縮合物の形成方法について説明する。
【0018】一次縮合物は、前記の共重合組成を与える
モノマー、ジアミンとジカルボン酸とからなる塩の水溶
液を、加圧重合槽などに仕込み、水を溶媒とする溶液と
して、撹拌条件下で重合反応することによって得られ
る。溶液での原料仕込み濃度は5重量%以上、好ましく
は15重量%以上、90重量%以下、好ましくは85重
量%以下である。
【0019】一次縮合物の形成は、撹拌条件下で昇温昇
圧して行われる。重合温度は仕込後または、必要に応じ
て行われる後述の濃縮工程後の温度から最高到達温度ま
での範囲で昇温、制御される。また、重合圧力は、最高
到達圧力以下に重合の進行に合せて制御される。最高到
達温度および最高到達圧力は重合終了時にある必要はな
く、重合完了までのいつであってもよい。
【0020】上記一次縮合物の重合において、最高到達
圧力は5kg/cm2 (493.4615kPa)−G
以上,23kg/cm2 (2269.9229kPa)
−G未満であるのがよいが、好ましくは10kg/cm
2 (986.923kPa)−G以上、22kg/cm
2 (2171.2306kPa)−G以下、好ましくは
20kg/cm2 (1973.846kPa)−G以下
である。23kg/cm2 −G以上では、反応系内の水
分率が高くなるため、重合度の上昇が悪く、一次縮合物
への反応率が不足する問題がある。また、最高到達圧力
が5kg/cm2 −Gに満たないと重合槽内で一次縮合
物が析出してしまう危険性がある。
【0021】一次縮合物形成時における最高到達温度は
260℃を越え330℃以下であるが、目的とする共重
合ポリアミドの融点が280℃未満の場合には260℃
を越え300℃以下、好ましくは290℃以下とするの
が一般的である。ポリアミドの融点が280〜320℃
の場合には、共重合ポリアミドの融点マイナス20℃を
越え、好ましくは融点マイナス15℃以上、また融点プ
ラス10℃以下、好ましくは融点プラス5℃以下の範囲
に設定するのが良い。最高到達温度が260℃以下では
一次縮合物の重合度を上げるのに不十分なだけでなく、
共重合成分それぞれの反応性の差によって、きわめて連
鎖分布のブロック性が高い一次縮合物となり、これを高
重合度化しても得られるポリマーにはブロック性が依然
残る。また、最高到達温度が330℃を越えると、共重
合ポリアミドへの熱履歴が大きくなりすぎ、各種特性が
低下することから好ましくない。
【0022】また、一次縮合物形成後、吐出がおこなわ
れるが、その吐出は水蒸気加圧下で行うことが好まし
い。水蒸気圧力は、一次縮合物の形成における最高到達
圧力以下であればよいが、最高到達圧力マイナス10k
g/cm2 (986.923kPa)−G以上、最高到
達圧力以下であることが好ましい。水蒸気圧力は、吐出
の間保持されることが好ましく、重合槽内に水または水
蒸気を供給し、吐出の間一定の水蒸気圧力に保つか、ま
たは増圧しながら吐出を行うことが好ましい。系外か
ら、定量ポンプで重合槽内に水、好ましくはイオン交換
水を供給する場合、熱交換器を介して水を予め加熱して
供給することが好ましい。加熱温度は好ましくは100
℃以上、より好ましくは150℃以上である。加熱温度
は、重合槽内圧力の飽和水蒸気温度であることが、重合
状態の安定性を保つ上でさらに好ましい。また、重合槽
内に系外から水蒸気を供給する場合は水蒸気発生用のボ
イラーの圧力は、重合槽内の圧力よりも高くする必要が
ある。また、吐出時の温度は最高到達温度マイナス10
℃以上最高到達温度以下に保たれることが好ましい。
【0023】本発明の、一次縮合物の形成および吐出
は、先に示した最高到達温度と最高到達圧力の範囲内で
あればよい。特開平5−170895号公報に示される
ように、高温および低圧の条件において、一次縮合物が
析出、固化する領域の存在が知られている。このような
析出固化領域を避けて高圧低温で重合することは、十分
に反応が進まない。析出固化する可能性のある条件であ
っても、一次縮合物が析出する前に反応を終了させると
いう思想によって、従来より高温かつ低圧の一次縮合物
の重合条件を設定できる。析出、固化の温度、圧力の領
域は、ポリアミドの組成、温度、圧力、時間によって決
まる。例えば、66/6T=50/50重量%での一次
縮合物の形成では、室温、常圧から265℃、27kg
/cm2 (2664.6921kPa)−Gの条件まで
速やかに昇温昇圧して、その条件で保持すると約5時間
経過後、析出、固化し始める。また、265℃、22k
g/cm2 (2171.2306kPa)−Gの条件ま
で速やかに昇温昇圧し、その条件で保持すると約2時間
経過後析出固化し始める。このような条件でも、条件の
保持開始から2時間未満で重合を完了し吐出すれば析出
固化は問題とならない。このように析出固化領域であっ
ても析出に到る時間に満たなければ反応させることがで
きる。析出固化となる条件の領域での時間は、析出開始
に到る時間よりも0.1時間短く、さらに0.2時間短
く、またさらには0.5時間短い条件が好ましく用いら
れる。さらに、トータルの重合時間(重合および吐出)
は、10時間以下、好ましくは7時間以下、さらに好ま
しくは5時間以下、特に好ましくは4時間以下である。
【0024】さらに重合中の析出固化を回避する方法と
して重合槽の側面を効率よく撹拌することが有効であ
る。撹拌用の羽根と重合槽の間隔が重合槽の半径に対し
て10%以下であることが好ましく、5%以下であるこ
とが好ましい。撹拌用の羽根と重合槽の間隔が重合槽の
半径に対して10%以下のところが、羽根が回転してい
るものとして重合槽の液面以下の側面の70%以上を占
めることが好ましい。好ましくは80%以上100%未
満である。加熱により反応しやすい重合槽の側面を効率
よく撹拌することによって析出固化を遅らせることがで
きる。
【0025】また、一次縮合物の重合前に必要に応じて
塩調工程および/または濃縮工程を有することもでき
る。塩調とは、ジカルボン酸成分とジアミン成分から塩
を生成する工程であり、塩の中和点のpH±0.5の範
囲に、さらには、塩の中和点のpH±0.3の範囲に調
節するのが好ましい。濃縮は、原料の仕込み溶液の濃度
の値プラス2〜90重量%、さらに好ましくはプラス5
〜80重量%の濃度まで濃縮することが好ましい。濃縮
工程の温度としては、90〜220℃の範囲が好まし
く、さらに100〜210℃が好ましく、130〜20
0℃が特に好ましい。濃縮工程の圧力は0〜20kg/
cm2 (0〜1973.846kPa)−G、好ましく
は1〜10kg/cm2 (9.86923〜98.69
23kPa)−Gである。通常、濃縮の圧力は、一次縮
合物の形成の圧力以下にコントロールされる。また、濃
縮促進のため、たとえば、窒素気流などにより、溶媒の
強制排出の操作を行うこともできる。濃縮工程は重合時
間の短縮に有効である。
【0026】一次縮合物の1%硫酸溶液の25℃におけ
る相対粘度(JIS−K6810の方法)は、1.15
〜2.5であることが好ましく、さらには、1.2以
上、好ましくは1.3以上、さらに好ましくは1.4以
上、2.3以下、好ましくは2.0以下、さらに好まし
くは1.8以下である。相対粘度が1.15未満では、
きわめてブロック性が高い一次縮合物となりやすく、ま
た、高重合度化の重合時間を長くしたり、温度を高くす
る必要があり、共重合ポリアミドに与えられる熱履歴が
大きくなる。また、相対粘度が2.5を越えると一次縮
合物の溶融粘度が高くなり過ぎ、一次縮合物形成後での
吐出において、吐出不良を起こすので好ましくない。ま
た、一次縮合物の水分率は、20重量%以下、好ましく
は10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下であ
る。20重量%を越えると高重合度化しにくくなる。水
分率は、水中に一次縮合物を吐出後乾燥する方法、ある
いは、吐出された高温の一次縮合物に冷却水をかけ一次
縮合物の熱を利用して蒸発させ水分率をコントロールす
る方法などで制御されることが一般的である。また、一
次縮合物は高重合度化前に適当なサイズに粉砕されるこ
とが好ましい。
【0027】一次縮合物を造る好適な装置の例として
は、バッチ反応槽、または、1〜3槽式の直列のバッチ
反応装置などを挙げることができる。
【0028】次に、一次縮合物を溶融押出して高重合度
化して共重合ポリアミドとする方法について説明する。
【0029】本発明において一次縮合物を高重合度化す
る工程で用いられる押出機は、L/Dが2以下のスクリ
ューセグメントを含む2軸スクリュー押出機である。こ
こでLはスクリューセグメントの長さを表わし、Dは外
径すなわちスクリューセグメントを回転させたときの最
外径を表わしている。L/Dが2以下の短いスクリュー
セグメントを用いることによって、シリンダ内のポリマ
の状態を細かく制御することができ、高品質の共重合ポ
リアミドを得ることができる。特に、熱劣化を受けるこ
となく、共重合ポリアミドをランダム構造にする目的か
ら、短いL/Dのスクリューセグメントによってシリン
ダ内での状態をコントロールしながら十分混練し、真空
脱気して速やかに高重合度化することが必要である。L
/Dが2以下のスクリューセグメントの割合は、スクリ
ュー全体の長さに対して5%以上100%以下、さらに
30%以上、またさらに50%以上が好ましい。
【0030】2軸押出機のスクリューを構成するスクリ
ューセグメントとしては樹脂送り用のセグメントとミキ
シングセグメントなどがあり、樹脂送り用のセグメント
としては順フルフライトセグメントが好ましく用いられ
る。ミキシングセグメントとしてはロータ、切欠きロー
タ、順ニーディング、直交ニーディング、逆ニーディン
グ、ニーディングニュートラル、ギアニーディング、パ
イナップルニーディング、ツイストニーディング、逆フ
ルフライト、切欠きフライトなどがあり、これらを1種
あるいは2種以上組合わせて用いるのが好ましい。ま
た、その他のセグメントとしては、シールリング、トー
ピードリングなどがあり、適宜用いることが有効であ
る。順フルフライトセグメントとしては順フルフライト
構造のもの全てを含み、たとえばフライトピッチの異な
るもの、フライトがシャープカットなものまたは巾広な
ものなどを用いることもできる。さらに、重合反応の制
御の点からは逆フルフライトセグメントを1個以上、好
ましくは2個以上用いるのが有効である。順フルフライ
ト以外のセグメントは一部に集中させてもいくつかに分
けて配置してもよい。順フルフライト以外のセグメント
を用いることにより有効に重合反応を促進することがで
きる。順フルフライトおよび順フルフライト以外のセグ
メントのL/Dは上記記載のL/Dが2以下のスクリュ
ーセグメントの割合に合うように選択されるが、順フル
フライト以外のセグメントにL/Dが2以下のセグメン
トが含まれることが好ましく、L/Dが0.2以上1.
8以下のものが含まれることがさらに好ましい。
【0031】順フルフライト以外のセグメントの合計の
長さはスクリュー全体長さに対して、0%以上、さらに
3%以上、またさらに5%以上、一方70%以下、さら
に50%以下、またさらには45%以下の範囲が好まし
く用いられる。スクリューの条数はいずれであってもよ
いが、1、2、3条が好ましく、2条が特に好ましい。
溝のタイプは浅溝あるいは深溝のいずれであってもよい
が深溝がより好ましい。
【0032】2軸スクリュー押出機の回転方向は同方向
・異方向のいずれであってもよいが、重合条件制御の容
易さから同方向回転のものが好ましい。回転数は50r
pm以上、好ましくは70rpm以上、800rpm以
下、好ましくは500rpm以下である。剪断および撹
拌、さらには、縮合水の脱気のための樹脂表面の更新に
は回転数は大きい方がよいが、大きすぎると剪断発熱が
大きくなりすぎ樹脂の劣化を招くので上記範囲で適切な
回転数を選択するのが好ましい。
【0033】2軸スクリュー押出機のスクリュー全体の
L/Dについては特に制限ないが、通常、10以上、好
ましくは15以上、100以下、好ましくは70以下の
範囲に設定される。10より小さいかまたは100より
大きいと安定に重合を進めることが難しくなる。
【0034】次に、本発明における押出機による高重合
度化の際の押出し条件を示す。
【0035】本発明では押出機による高重合度化は、上
記の2軸押出機を用いて真空脱気を行いながら式(G)
を満足する滞留時間の範囲内で実施することが好まし
い。 t≦5000×Δηr/(TR −280) ( G) (t:滞留時間(秒)) (Δηr:高重合度化による相対粘度の変化量) (TR :高重合度化時の樹脂の最高到達温度(℃)) さらに式(H)を満足する滞留時間の範囲内で高重合度
化を実施することが好ましい。 20≦t≦4000×Δηr/(TR −280) ( H) 一般的には、押出機の滞留時間は分布を有するが、ここ
では、押出機における最短の滞留時間を意味する。高重
合度化時に必要以上に熱を加えると熱劣化により物性が
低下し、短すぎると重合度が上がらないことから、該滞
留時間の範囲内であることが好ましい。高重合度化によ
る相対粘度の変化量(Δηr)は、0.2以上が好まし
く、0.5以上がさらに好ましい。高重合度化時の樹脂
の最高到達温度は、融点以上、好ましくは融点プラス1
0℃以上、350℃以下、好ましくは340℃以下であ
る。最高到達温度が高すぎると滞留時間が短くても熱的
負荷が大きく好ましくない。特にポリマの熱分解や熱劣
化を防ぐため温度を350℃以下に保つことは重要であ
る。
【0036】本発明における押出機による高重合度化時
の真空脱気は1個以上のベントから行うものであれば、
ベントの形状はいずれであってもよい。真空脱気は重合
によって発生する水分を除去することにより化学平衡を
ずらすためのものであり、効率的に行うことが一定の滞
留時間内での高重合度化にとって重要である。したがっ
て、ベントの真空度は,−500mmHg(−66.6
61kPa)以下、好ましくは−600mmHg(−7
9.9932kPa)以下である。また、上記の真空度
をもつベントの他に、低真空度のベントや大気開放ベン
トを併用してもよい。
【0037】本発明で使用される共重合ポリアミドの重
合度については特に制限がなく、通常1%硫酸溶液の2
5℃における相対粘度(ηr)が1.8〜5.0の範囲
内にあるものが実用的であり、2.0〜3.5の範囲内
にあるものが好ましい。
【0038】通常のポリアミド重合ではモノマー、およ
びジカルボン酸/ジアミン塩中に含まれるトータルカル
ボキシル基量とトータルアミノ基量が等量になるように
原料仕込みするのが一般的であるが、本発明では原料仕
込み時にジカルボン酸成分またはジアミン成分を過剰に
して、末端カルボキシル基量または末端アミノ基量の多
いポリアミドを作ることもできる。また、本発明の重合
反応では、ポリアミドの重合度調節、高重合度化での重
合度調節を容易にするため、重合度調節剤の添加ができ
る。重合度調節剤としては、通常モノアミン化合物、モ
ノカルボン酸化合物が用いられるが、好ましくは酢酸、
安息香酸、ステアリン酸であり、特に好ましくは酢酸、
安息香酸である。
【0039】本発明で使用される共重合ポリアミドの重
合にはリン系触媒を用いることができる。たとえば、次
亜リン酸塩、リン酸塩、次亜リン酸、リン酸、リン酸エ
ステル、ポリメタリン酸類、ポリリン酸類、ホスフィン
オキサイド類、ホスホニウムハロゲン化合物などが好ま
しく、次亜リン酸塩、リン酸塩、次亜リン酸、リン酸が
特に好ましく用いられる。次亜リン酸塩の具体例として
は、たとえば、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリ
ウム、次亜リン酸カルシウム、次亜リン酸マグネシウ
ム、次亜リン酸アルミニウム、次亜リン酸バナジウム、
次亜リン酸マンガン、次亜リン酸亜鉛、次亜リン酸鉛、
次亜リン酸ニッケル、次亜リン酸コバルト、次亜リン酸
アンモニウムなどが好ましく、次亜リン酸ナトリウム、
次亜リン酸カリウム、次亜リン酸カルシウム、次亜リン
酸マグネシウムが特に好ましい。リン酸塩としては、た
とえば、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸二
水素カリウム、リン酸カルシウム、リン酸バナジウム、
リン酸マグネシウム、リン酸マンガン、リン酸鉛、リン
酸ニッケル、リン酸コバルト、リン酸アンモニウム、リ
ン酸水素二アンモニウムなどが好ましい。リン酸エステ
ルとしては、たとえば、リン酸エチルオクタデシルなど
が挙げられる。ポリメタリン酸類としては、たとえば、
トリメタリン酸ナトリウム、ペンタメタリン酸ナトリウ
ム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリメタリン酸など
が挙げられる。ポリリン酸類としては、たとえば、テト
ラポリリン酸ナトリウムなどが挙げられる。ホスフィン
オキサイド類としては、たとえば、ヘキサメチルホスホ
ルアミドなどが挙げられる。リン系触媒の添加量として
は、該ポリアミド100重量部に対して0.0001〜
5重量部が好ましく、0.001〜1重量部がさらに好
ましい。また、添加時期は高重合度化完了までであれば
いつでもよいが、原料仕込み時から一次縮合物の重合完
了までの間であることが好ましい。また、多数回の添加
をしてもよい。さらには、異なるリン系触媒を組合わせ
て添加してもよい。
【0040】本発明のポリアミド樹脂組成物は、成分
(b)として発泡剤を含有する。共重合ポリアミドであ
る成分(a)100重量部に対して成分(b)である発
泡剤は、0.01重量部以上、さらに0.1重量部以
上、特に0.2重量部以上が好ましく、また10重量部
以下、また5重量部以下が好ましく、特に1重量部以下
が好ましい。発泡剤の含有量が少ないと発泡率が低く遮
音性の改善がみられない。発泡剤の含有量が多すぎると
多量のガスを発生するため成形が難しくなること、また
発泡率が大きくなるため十分な機械的強度が得られない
という傾向がある。さらに逆に遮音性の低下も現れるこ
とがある。発泡剤としてはテトラゾール系発泡剤が好ま
しく用いられ、テトラゾール系発泡剤の具体例として
は、5−フェニルテトラゾール、5−アミノテトラゾー
ル、5,5’−ビステトラゾール2アンモニウム塩、
5,5’−ビステトラゾール2アミノグアニジン塩、
5,5’−ビステトラゾールピペラジン塩、アゾビステ
トラゾール2グアニジン塩などが挙げられる。これらの
発泡剤は単独または2種以上の発泡剤の併用の形で用い
ることができる。
【0041】本発明のポリアミド樹脂組成物には、その
機械的強度を向上させる目的で、必要に応じて繊維状充
填剤を添加することができる。繊維状充填剤としてはガ
ラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウム
繊維などが挙げられる。その配合量としては共重合ポリ
アミド100重量部に対して、1重量部以上、さらに5
重量部以上、また100重量部以下、さらに50重量部
以下の範囲が好ましい。
【0042】本発明のポリアミド樹脂組成物において発
泡剤を配合する方法は特に制限がなく、公知のいずれの
方法も使用することができる。配合方法の具体例として
は共重合ポリアミドのペレットに発泡剤をドライブレン
ドする方法、あるいは、発泡剤をその分解温度よりも低
い融点を持つポリアミド樹脂あるいは他の熱可塑性樹脂
に混練し、これをマスターペレットとして共重合ポリア
ミドにドライブレンドする方法などが挙げられる。マス
ターペレット用樹脂としては他の重合体(本発明で用い
る6T系共重合ポリアミド以外のポリアミド、熱可塑性
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェニレンエー
テル、ABS樹脂、SAN樹脂、ポリスチレン、アクリ
ル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α
−オレフィン共重合体、アイオノマ−樹脂、SBS,S
EBSなど)が用いられるが、とりわけナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン12、ポリエチレンが好ましく用
いられる。発泡剤をマスターペレット化して用いる方法
は添加量が安定していること、あるいは成形加工時のハ
ンドリング性が良好なことなどから好ましい態様であ
る。
【0043】本発明のポリアミド樹脂組成物には、一次
縮合物重合および溶融高重合度化による共重合ポリアミ
ドの製造、コンパウンドあるいは成形加工工程などの段
階で、必要に応じて触媒、耐熱安定剤、耐候性安定剤、
可塑剤、離形剤、滑剤、結晶核剤、顔料、染料、他の重
合体などを添加することができる。これらの添加剤とし
ては、耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキ
ノン系、ホスファイト系およびこれらの置換体、ヨウ化
銅、ヨウ化カリウムなど)、耐候性安定剤(レゾルシノ
ール系、サリシレート系、ベンゾトリアゾール系、ベン
ゾフェノン系、ヒンダードアミン系など)、離型剤およ
び滑剤(モンタン酸およびその金属塩、そのエステル、
そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラ
ミド、各種ビスアミド、ビス尿素およびポリエチレンワ
ックスなど)、顔料(硫化カドミウム、フタロシアニ
ン、カ−ボンブラックなど)、および染料(ニグロシン
など)、他の重合体(他のポリアミド、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリフェ
ニレンスルフィド、液晶ポリマ−、ポリエ−テルスルフ
ォン、ABS樹脂、SAN樹脂、ポリスチレン、アクリ
ル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α
−オレフィン共重合体、アイオノマ−樹脂、SBS,S
EBSなど)を挙げることができる。
【0044】本発明のポリアミド樹脂組成物、および、
必要に応じて充填剤、添加剤などを配合して得られる組
成物を、成形し、発泡させて成形品とする。上記発泡剤
の種類および含有量を調節することによって、その発泡
倍率を変化させることができる。成型品の発泡倍率とし
ては、発泡前の体積を基準として、増加率が1〜50%
の範囲であり、好ましくは5〜30%である。発泡倍率
が小さいと遮音性の改善が見られず、発泡倍率が大きい
と機械的強度が低下する。
【0045】成型品の用途としては、電気・電子関連部
品、自動車・車両関連部品、家庭・事務電気製品部品、
コンピューター関連部品、ファクシミリ・複写機関連部
品、機械関連部品、その他各種に有効である。
【0046】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例および比較例中の諸特性は次の方
法で測定した。 1)融点(Tm) DSC(PERKIN-ELMER7 型)を用い、サンプル8〜10
mgを昇温速度20℃/minで測定して得られた融解
曲線の最大値を示す温度を(T1 )とする。サンプル8
〜10mgを昇温速度20℃/minで加熱しT1 +2
0℃で5分間保持し、次に20℃/minの降温速度で
30℃まで冷却し、30℃で5分間保持した後、再び2
0℃/minの昇温速度でT1 +20℃まで加熱する。
この時の融解曲線の最大値を融点(Tm)とした。 2)相対粘度 JIS K6810に従って、サンプル1gを98%濃
硫酸100mlに溶解し、25℃の相対粘度を測定し
た。なお以下、相対粘度をηrと略称する。 3)半結晶化時間 DSC(PERKIN-ELMER7 型)を用い、サンプル8〜10
mgを昇温速度20℃/minで融点(Tm)プラス2
0℃まで昇温し、5分間保持した後、半結晶化時間の測
定温度(T)まで急冷し、吸熱ピークまでの時間(秒)
をt1/2 として測定した。 4)構造単位の連鎖分布存在比 JNR−GSX400,FT−NMR(日本電子
(株))を用いて、試料100mgをヘキサフルオロイ
ソプロパノール/重水素化ベンゼン混合液0.7mlに
溶解して13C−NMRの測定を行った。測定感度を最大
に上げ、各アミド結合のカルボニル炭素および必要に応
じてカルボニル炭素に隣接するメチレン炭素に起因する
吸収の分布の強度から換算して存在比を定量した。たと
えば、6T/66の場合、6Tと6Tが隣り合う割合
([XX]obs.に相当する。)と6Tと66が隣り合う
割合([XY]obs.に相当する。)を測定した。[X
X]calcd.および[XY]calcd.は連鎖分布が統計的に
ランダムとしてそれぞれが隣り合う割合を算出し、これ
らの値から連鎖分布存在比[XX]obs./[XX]
calcd.および[XY]obs./[XY]calcd.を算出し
た。 5)発泡倍率 発泡前のポリアミド樹脂組成物の比重および樹脂組成物
を成形・発泡させた成形品の比重を求め、発泡前のポリ
アミド樹脂組成物の容積に対する成形品の容積の増加率
を求め、これを発泡倍率とした。 6)遮音性 2チャンネルFFTアナライザー2034型、音響イン
テンシティープローブ3548(共にB&K社)を用い
て、音響箱内の音源から発生させたランダムノイズの測
定を行った。音響箱開口部を開放させた場合および開口
部に試料成形片(150mm×100mm×3mmの角
板)をセットした場合の音響インテンシティを音響箱外
でそれぞれ測定し、それらより試料成形片の音響透過損
失(dB)を算出する。この音響透過損失はその値が大
きいほど、音が透過しにくいことを意味する。
【0047】以下に各実施例を説明する。なお表1およ
び2に反応条件、特性などを示してあり、その中にモノ
カルボン酸の添加量を示してある。この量は、構成成分
のモノマーのモル数、および塩のジカルボン酸成分単位
およびジアミン成分単位のトータルモル数に対する量
(倍モル)を意味している。
【0048】実施例1 ヘキサメチレンアンモニウムアジペ−ト(66塩)、テ
レフタル酸、ヘキサメチレンジアミン、安息香酸、イオ
ン交換水および次亜リン酸ナトリウムを表1に示す組成
および濃度で、バッチ式加圧重合槽に仕込み、濃度85
重量%まで濃縮した。引き続いて撹拌下最高到達温度2
90℃に昇温、最高重合圧力を20kg/cm2 (19
73.846kPa)−Gとした。吐出はイオン交換水
を3l/hrの割合で供給し、水蒸気圧を20kg/c
2 −Gに保持しながら、0.1時間かけて行った。こ
の一次縮合物の粘度はηr=1.6、融点は297℃で
あった。
【0049】得られた一次縮合物を100℃で24hr
真空乾燥した後、押出機で高重合度化した。用いた押出
機は、30mmφのベント式二軸押出機(L/D=4
5.5)であり、同方向回転、深溝タイプである。滞留
時間85秒、L/D=5のロングベントから真空度−7
00mmHg(−93.3254kPa)、L/D=
1.8のショートベントから真空度−700mmHg
(−93.3254kPa)で脱気し、スクリュー回転
数150rpm、最高樹脂温度325℃で溶融高重合度
化し、相対粘度ηr=2.5、融点305℃の白色ペレ
ットを得た。構造単位の連鎖分布存在比は、13C−NM
Rの高分解能測定によって得たそれぞれ170.90ppm 、17
0.92ppm 、177.31ppm 、177.33ppm の4本のピーク比か
ら換算して求めたところ、[XX]obs./[XX]
calcd.および[XY]obs./[XY]calcd.はそれぞれ
1.00および0.98であった。
【0050】得られた共重合ポリアミドと5,5’−ビ
ステトラゾール2アミノグアニジン塩のドライブレンド
物を射出成形機のポッパに投入し、シリンダー設定温度
310℃で角板を成形し、得られた成形片の物性を測定
した。共重合ポリアミドの連鎖分布比、結晶化特性およ
びポリアミド樹脂組成物の物性を表1に示す。
【0051】実施例2 テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンからなる塩、ヘ
キサメチレンアンモニウムアジペ−ト(66塩)、イソ
フタル酸とヘキサメチレンジアミンからなる塩、次亜リ
ン酸ナトリウムおよびイオン交換水を表1に示す組成お
よび濃度で、バッチ式加圧重合槽に仕込み、窒素置換を
充分行った後、撹拌下最高到達温度290℃に昇温し、
最高重合圧力を20kg/cm2 −Gとした。吐出はイ
オン交換水を0.2l/hrの割合で供給し、水蒸気圧
を20kg/cm2 −Gに保持しながら0.1時間かけ
て行った。得られた一次縮合物の融点は302℃、ηr
は1.4の一次縮合物であった。
【0052】得られた一次縮合物を100℃で24hr
真空乾燥した後、20mmφのベント式二軸押出機(L
/D=25)を用いて高重合度化した。滞留時間75
秒、L/D=5のロングベントから真空度−700mm
Hgで脱気し、スクリュー回転数150rpm、最高樹
脂温度320℃で溶融高重合度化し、相対粘度ηr=
2.6、融点305℃の白色ペレットを得た。
【0053】得られた共重合ポリアミドと5,5’−ビ
ステトラゾール2アミノグアニジン塩のドライブレンド
物を射出成形機のポッパに投入し、シリンダー設定温度
320℃で角板を成形し、得られた成形片の物性を測定
した。共重合ポリアミドの連鎖分布比、結晶化特性およ
びポリアミド樹脂組成物の物性を表1に示す。
【0054】実施例3 テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンからなる塩、ヘ
キサメチレンアンモニウムアジペ−ト(66塩)、ε−
カプロラクタム、酢酸、リン酸および蒸留水を表1に示
す組成および濃度で仕込み、実施例2と同様に最高到達
温度262℃、最高重合圧力22kg/cm2 −G(2
171.2306kPa)、吐出時水蒸気圧22kg/
cm2 −Gで一次縮合物を重合した。
【0055】得られた一次縮合物を100℃で24hr
真空乾燥した後、押出機で高重合度化した。用いた押出
機は、30mmφのベント式二軸押出機(L/D=4
5.5)であり、同方向回転、深溝タイプである。滞留
時間105秒、L/D=5のロングベントから真空度−
700mmHgとL/D=1.8のショートベントから
真空度−700mmHgで脱気し、スクリュー回転数2
00rpm、最高樹脂温度325℃で溶融高重合度化
し、相対粘度ηr=2.5、融点294℃の白色ペレッ
トを得た。13C−NMRの高分解能測定によって得たス
ペクトルにおいて、39.94ppm、40.16pp
m、40.58ppm、40.80ppm、170.2
1ppm、170.90ppm、170.92ppm,
177.31ppm、177.33ppmの9本のピー
ク比から換算して求めたところ、[XX]obs./[X
X]calcd.および[XY]obs./[XY]calcd.は、そ
れぞれ1.06および0.94であった。
【0056】得られた共重合ポリアミドと5,5’−ビ
ステトラゾール2アミノグアニジン塩のドライブレンド
物を射出成形機のポッパに投入し、シリンダー設定温度
310℃で角板を成形し、得られた成形片の物性を測定
した。共重合ポリアミドの連鎖分布比、結晶化特性およ
び組成物のポリアミド樹脂物性を表1に示す。
【0057】実施例4 ヘキサメチレンアンモニウムアジペ−ト(66塩)、テ
レフタル酸とヘキサメチレンジアミンからなる塩、安息
香酸およびイオン交換水を表1に示す組成および濃度で
バッチ式加圧重合槽に仕込み、次亜リン酸ナトリウムを
一次縮合物形成後にも追添加して実施例1と同様に一次
縮合物の重合および高重合度化を行った。
【0058】得られた共重合ポリアミドとガラス繊維
(直径9.5μm)を2軸押出機を用いて設定温度31
0℃でコンパウンドした。また、5,5’−ビステトラ
ゾール2アミノグアニジン塩とナイロン6を該発泡剤含
有量が5wt%となるよう2軸押出機を用いて設定温度
230℃でコンパウンドし、マスターペレットを作成し
た。得られた共重合ポリアミドとマスターペレットのを
所定割合ドライブレンドした後でライブレンド物を射出
成形機のポッパに投入し、シリンダー設定温度310℃
で角板を成形し、得られた成形片の物性を測定した。共
重合ポリアミドの連鎖分布比、結晶化特性およびポリア
ミド樹脂組成物の物性を表1に示す。
【0059】実施例5 ヘキサメチレンアンモニウムアジペ−ト(66塩)、テ
レフタル酸とヘキサメチレンジアミンからなる塩を原料
とし、バッチ式加圧重合槽を用い、実施例1と同様に一
次縮合物の重合を行った。さらに実施例1と同様に高重
合度化を行った。
【0060】共重合ポリアミドと実施例4に記載で得ら
れたマスターペレットのドライブレンド物を射出成形機
のポッパに投入し、シリンダー設定温度310℃で角板
を成形し、得られた成形片の物性を測定した。共重合ポ
リアミドの連鎖分布比、結晶化特性およびポリアミド樹
脂組成物の物性を表1に示す。
【0061】実施例6 実施例1の方法に従って一次縮合物を重合し、実施例1
と同様のベント式二軸押出機を用いて高重合度化した。
【0062】得られた共重合ポリアミドと5,5’−ビ
ステトラゾール2アンモニウム塩のドライブレンド物を
射出成形機のポッパに投入し、シリンダー設定温度30
0℃で角板を成形し、得られた成形片の物性を測定し
た。得られた成形片の物性を測定した。共重合ポリアミ
ドの連鎖分布比、結晶化特性および物性を表1に示す。
【0063】実施例1〜6の方法では一次縮合物が良好
に重合でき、高重合度化後のポリマーの連鎖分布はラン
ダム構造を支持し、半結晶化時間も適切な値であった。
この共重合ポリアミドとテトラゾール系発泡剤からなる
組成物の成形性はいずれも良好で、遮音性が優れたポリ
アミド樹脂組成物であった。
【0064】比較例1 実施例1で得られた共重合ポリアミドを用い、発泡剤を
添加しなかった以外は実施例1と全く同様に角板の成形
と成型品物性測定を行った。結果を表1に示す。
【0065】比較例2 実施例4で得られた共重合ポリアミドを用い、発泡剤を
添加しなかった以外は実施例4と全く同様にコンパウン
ド、角板の成形および成型品物性測定を行った。結果を
表1に示す。
【0066】比較例3 ポリアミドとして共重合ポリアミドの代わりにナイロン
66(東レ(株)製東レナイロン66 CM3001
N)を用い、成形機の設定温度を280℃とした以外は
実施例1と全く同様に角板の成形と成型品物性測定を行
った。結果を表1に示す。
【0067】比較例1はテトラゾール系発泡剤を含有し
ない共重合ポリアミド単体、比較例2は共重合ポリアミ
ドにガラス繊維(直径9.5μm)をコンパウンドした
ものである。これらの共重合ポリアミド及び共重合ポリ
アミド組成物を成形した場合には、いずれも発泡剤を含
有しないため発泡成形体とならず、実施例と比較して遮
音性に劣るものであった。また比較例3は、ナイロン6
6にテトラゾール系発泡剤添加したものであるが、共重
合ポリアミド結合の連鎖分布や結晶化挙動のコントロー
ルによる物性の向上効果がないため、共重合ポリアミド
とテトラゾール系発泡剤を成形した場合に比べ遮音性が
劣っていることがわかる。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】本発明の連鎖分布および結晶化特性を有
する共重合ポリアミドと発泡剤を含有するポリアミド樹
脂組成物によって、遮音性が向上した成形品が得られ
る。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)炭素数4〜14の脂肪族ジアミン
    とテレフタル酸から形成されるアミド結合を有し、該ア
    ミド結合の連鎖分布比が(A)および(B)を満足し、
    さらに半結晶化時間が式(C)を満足する共重合ポリア
    ミド、および、(b)発泡剤、を含有することを特徴と
    するポリアミド樹脂組成物。 0.9≦[XY]obs./[XY]calcd.≦1.1 (A) 0.9≦[XX]obs./[XX]calcd.≦1.1 (B) 〔ここで、Xは炭素数〜14の脂肪族ジアミンとテレフ
    タル酸から形成されるアミド結合であり、YはX以外の
    アミド結合を意味する。[XY]は全アミド結合に対し
    て、XとYがポリマ構造中で隣り合っている割合、ま
    た、[XX]は全アミド結合に対して、XとXがポリマ
    構造中で隣り合っている割合を示す。[XY]calcd.
    よび[XX]calcd.はXおよびYのアミド結合が統計的
    にランダムな連鎖分布として計算される[XY]および
    [XX]のそれぞれの値であり、[XY]obs.および
    [XX]obs.は該共重合ポリアミドから実測される[X
    Y]および[XX]のそれぞれの値である。〕 4.4−0.1(Tm−T)≦logt1/2 ≦5.5−
    0.1(Tm−T)(C)〔ここでt1/2 は半結晶化時
    間(秒)であり、Tmは共重合ポリアミドの融点(℃)
    であり、Tは半結晶時間の測定温度(℃)である。〕
  2. 【請求項2】 共重合ポリアミドの融点が260〜32
    0℃であることを特徴とする請求項1記載のポリアミド
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 半結晶化時間に測定温度Tが共重合ポリ
    アミドの融点より35℃より低い温度から、融点より2
    5℃低い温度の範囲であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 半結晶化時間に測定温度Tが共重合ポリ
    アミドの融点より30℃より低い温度であることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のポリアミド樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】 脂肪族ジアミンの炭素数が6であること
    を特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のポリアミド
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 共重合ポリアミド単位が(I) 【化1】 および構造単位(II)〜(IV)から選ばれる少なく
    とも1種類の構造単位、 【化2】 【化3】 【化4】 からなる構造単位を有するものであることを特徴とする
    請求項1から5いずれかに記載のポリアミド樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 構造単位(I)および(II)が共重合
    組成全体の50重量%以上であり、(I)/(II)の
    重量比が80/20〜20/80の範囲にあることを特
    徴とする請求項6記載のポリアミド樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 連鎖分布存在比が式(D)および(E)
    を満足することを特徴とする請求項1〜7いずれかに記
    載のポリアミド樹脂組成物。 0.95≦[XY]obs./[XY]calcd.≦1.05 (D) 0.95≦[XY]obs./[XY]calcd.≦1.05 (E)
  9. 【請求項9】 半結晶化時間が式(F)を満足すること
    を特徴とする請求項1〜8いずれかに記載のポリアミド
    樹脂組成物。 4.6−0.1(Tm−T)≦logt1/2 ≦5.3−0.1(Tm−T) (F)
  10. 【請求項10】 最高到達圧力が5Kg/cm2 −G以
    上23Kg/cm2 −G未満であり、最高到達温度が2
    60℃を越え330℃以下の条件で一次縮合物を形成し
    た後、{スクリューの長さL}/{スクリューの最外径
    D}が2以下のスクリューセグメントを含む2軸スクリ
    ュー押出機を用いて、高重合度化する工程によって得ら
    れた共重合ポリアミドを用いることを特徴とする請求項
    1〜9いずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 該(a)成分の共重合ポリアミド10
    0重量部に対して、該(b)成分の発泡剤が0.01〜
    10重量部であることを特徴とする請求項1〜10記載
    のポリアミド樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 発泡剤がテトラゾール系発泡剤である
    ことを特徴とする請求項1〜11いずれかに記載のポリ
    アミド樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 該テトラゾール系発泡剤が、5−フェ
    ニルテトラゾール、5,5’−ビステトラゾール2アン
    モニウム塩、5,5’−ビステトラゾール2アミノグア
    ニジン塩および5,5’−ビステトラゾールピペラジン
    塩の中から選ばれた少なくとも一種であることを特徴と
    する請求項12に記載のポリアミド樹脂組成物。
  14. 【請求項14】発泡剤とその分解温度よりも低い軟化温
    度を持つ熱可塑性樹脂と混練し、マスターペレットとす
    る工程、ついで該マスターペレットと、炭素数4〜14
    の脂肪族ジアミンとテレフタル酸から形成されるアミド
    結合を有する共重合ポリアミドとを混合する工程からな
    ることを特徴とするポリアミド樹脂組成物の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13記載のポリアミド樹脂
    組成物を、発泡倍率1〜50%として成形したことを特
    徴とする成形品。
  16. 【請求項16】 請求項1〜13記載のポリアミド樹脂
    組成物を発泡させながら成形することを特徴とする成形
    品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308583A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Sekisui Chem Co Ltd 吸音材

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