JPH09221534A - ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法 - Google Patents

ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法

Info

Publication number
JPH09221534A
JPH09221534A JP2932496A JP2932496A JPH09221534A JP H09221534 A JPH09221534 A JP H09221534A JP 2932496 A JP2932496 A JP 2932496A JP 2932496 A JP2932496 A JP 2932496A JP H09221534 A JPH09221534 A JP H09221534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamine
component
liquid
urethane
spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2932496A
Other languages
English (en)
Inventor
Goji Koyama
剛司 小山
Takashi Nomura
岳志 野村
Munehito Uratani
宗人 浦谷
Tomoaki Sugiyama
友章 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Daito Corp
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Daito Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc, Daito Corp filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2932496A priority Critical patent/JPH09221534A/ja
Publication of JPH09221534A publication Critical patent/JPH09221534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes
    • C09D175/12Polyurethanes from compounds containing nitrogen and active hydrogen, the nitrogen atom not being part of an isocyanate group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/48Polyethers
    • C08G18/50Polyethers having heteroatoms other than oxygen
    • C08G18/5021Polyethers having heteroatoms other than oxygen having nitrogen
    • C08G18/5024Polyethers having heteroatoms other than oxygen having nitrogen containing primary and/or secondary amino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/02Polyureas

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スプレーによる吹き付け成形において、常温
で、短時間に硬化するポリ(ウレタン)尿素エラストマ
ーを提供する。 【構成】キシリレンジイソシアネートまたはビス(イソ
シアネートメチル)シクロヘキサンと、ポリオールまた
はポリアミンとで得られたイソシアネート基を末端基と
するプレポリマーからなるイソシアネートを含む成分
と、アミノ基を含む成分との二液からなるポリ(ウレタ
ン)尿素エラストマー組成物、および二液を混合・反応
させた後にスプレーによる吹き付け成形した該ポリ(ウ
レタン)尿素エラストマーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリ(ウレタン)尿
素エラストマー、特にスタティックミキサー混合方式を
用い、対象物に吹き付け成形して高速に硬化するポリ
(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法
に関する。ポリ(ウレタン)尿素エラストマーは、耐磨
耗性、機械強度、反発弾性、低温での弾性に優れている
ため各種床材、シーラント、道路舗装、タンクの塗装な
どに有用である。
【0002】
【従来の技術】スプレーによる吹き付け成形でエラスト
マーを提供する技術としては、イソシアネートプレポリ
マーと、高分子量ポリオールおよびエチレングリコール
や、1,4−ブタンジオール等の鎖延長剤の混合物とを
反応させるポリウレタンエラストマーを製造する方法が
知られている。しかし、このようなウレタン化反応によ
る製造方法の場合、ポリオールや鎖延長剤が吸湿性を有
するために、イソシアネートと水分とが反応して発泡
し、そのため得られたポリウレタンエラストマーの組成
物の表面には、ピンホールやクレーター等が生成すると
共に、組成物の比重や、強度が低下するという問題があ
った。また、反応が遅いために硬化促進触媒を添加しな
ければならず、そのためにポリウレタン物性の低下を招
くという問題がある。
【0003】このような発泡、ピンホールおよびクレー
ターの問題を解決するために、2液混合の際にウレタン
化反応と共に、一部尿素化反応を利用したポリウレタン
尿素エラストマーの製造方法が開示されている。例えば
特公昭49−35077号では、鎖延長剤として芳香環
に電子吸引基を置換した芳香族ポリアミンを用いる方
法、特開昭61−247721号では芳香環に電子供与
基を置換したジエチルトルエンジアミンを使用する方法
が例示されている。しかし、これらの場合、低温時にお
いてはウレタン化反応速度に比較して尿素化反応速度が
かなり大きいために、硬化初期の硬化物はチーズ状で脆
いという、いわゆるジェリー化現象が起こる欠点があ
る。
【0004】このジェリー化現象を防止するために、2
液混合時に尿素化反応のみを起こさせる、ポリ尿素エラ
ストマーの製造が方法が開示されている。特開平2−1
87417号、特開平3−170568号、特開平3−
185020号および特開平4−175326号等に
は、ポリイソシアネートとポリアミンとの反応で得られ
るポリ尿素組成物が例示され、特開平4−31424号
には、有機イソシアネートとポリオールとを反応させて
得られるNCO末端ウレタンプレポリマーとポリアミン
とから得られるポリウレタン尿素エラストマーについて
記載されている。しかし、これらのポリ尿素組成物およ
びポリウレタン尿素組成物の製造には高圧の衝突混合装
置を用いなければならず、作業性に問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ポリウレタン尿素また
はポリ尿素エラストマーの組成物を用い、スプレーによ
る吹き付け成形でエラストマーを製造する方法は、従来
の方法では既に述べたように種々の問題があり、実用
上、満足できるものではない。本発明の目的は、スプレ
ーによる吹き付け成形において、発泡やジェリー化が起
こらず、触媒を添加しなくても常温での硬化が速いポリ
尿素化反応系、すなわち高圧の衝突混合方式を用いず、
装置が簡便なスタティツクミキサー混合方式を使用した
場合でも、ミキサー内で硬化せず、適度な反応性を保持
することにより、垂直面でも、塗り重ねが可能で、か
つ、硬化初期でのジェリー化現象を示さないポリウレタ
ン尿素またはポリ尿素エラストマーの組成物およびその
製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の如き
ポリ(ウレタン)尿素エラストマーについて、鋭意検討
を重ねた結果、イソシアネートを含む成分と、アミノ基
を含む成分とを2液混合・反応させ、得られたポリ(ウ
レタン)尿素エラストマーを製造する際に特定のポリイ
ソシアネートの成分を用いることによって、常温で、短
時間に硬化し、スタティツクミキサー混合方式でもスプ
レー塗装が可能であることを見出し、本発明に到達し
た。
【0007】すなわち本発明は、(A)キシリレンジイ
ソシアネート及び/またはビス(イソシアネートメチ
ル)シクロヘキサンと、ポリオールまたはポリアミンと
から得られたイソシアネート基を末端基とするポリイソ
シアネート成分と、(B)アミノ基を末端基とするポリ
オキシアルキレンポリアミンおよび鎖延長剤からなるポ
リアミン成分との2液成分からなるポリウレタン尿素あ
るいはポリ尿素エラストマー組成物、および(A)と
(B)の2液をスタティツクミキサーで混合し、対象物
に吹き付け成形することを特徴とするポリウレタン尿素
あるいはポリ尿素エラストマーの製造法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明はポリウレタン尿素エラス
トマー組成物あるいはポリ尿素エラストマー組成物の製
造方法であり、両者は次のように区別される。ポリウレ
タン尿素エラストマーは、成分(A)がポリオールとジ
イソシアネートから得られたウレタン結合を有するポリ
イソシアネートであり、施工時に成分(A)とポリアミ
ン成分(B)とを二液混合し、尿素化反応させて得られ
たウレタン結合を有するポリウレタン尿素エラストマー
のことである。一方、ポリ尿素エラストマーは成分
(A)がポリアミンとジイソシアネートから得られた尿
素結合を有するポリイソシアネートであり、施工時に成
分(A)とポリアミン成分(B)とを二液混合し、尿素
化反応させて得られたポリ尿素エラストマーのことであ
る。
【0009】本発明に使用するポリイソシアネート成分
(A)は、ジイソシアネートとポリオールまたはポリア
ミンとから製造されるイソシアネート基を末端基とする
プレポリマーである。使用するジイソシアネートは、キ
シリレンジイソシアネート及び/またはビス(イソシア
ネートメチル)シクロヘキサンである。具体的には、メ
タキシリレンジイソシアネート(以下、MXDIと称
す)、バラキシリレンジイソシアネート、1,3−ビス
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(以下、1,3-
BICと称す)、1,4−ビス(イソシアネートメチ
ル)シクロヘキサン等であり、これらの中の1種または
2種以上の混合物である。
【0010】使用するポリオールとしては、例えば水や
エチレングリコール、トリメチロールプロパンなどの開
始剤にエチレンオキシド、プロピレンオキシドの1種ま
たは2種以上を付加したポリオキシアルキレンポリオー
ル、テトラヒドロフランを開環重合して得られるポリテ
トラメチレンエーテルグリコール等に代表されるポリエ
ーテルポリオールか、ポリカルボン酸と低分子ポリオー
ルとの縮合反応物、カプロラクトンの開環重合物等に代
表されるポリエステルポリオールか、或いはポリカーボ
ネートポリオール等が挙げられる。使用するポリアミン
としては、上記のポリエーテルポリオールやポリエステ
ルポリオール等の末端水酸基を1級及び2級アミノ基と
したものが使用される。
【0011】ポリイソシアネート成分(A)の製造方法
を以下に詳細に説明する。ポリオールまたはポリアミン
の活性水素基に対して、2〜20倍過剰のイソシアネー
ト基とを反応させてプレポリマーを製造する。2倍未満
では、プレポリマーの粘度が高くなり、塗装時の作業性
が悪くなる。20倍を超えると得られたエラストマーは
低温での弾性が低下し、好ましくない。ポリイソシアネ
ート成分(A)の塗装作業時温度での粘度は5000m
Pa・sまでである。これ以上の粘度が高いと作業性が
悪くなる。好ましくは1000〜3000mPa・sで
ある。ポリイソシアネート成分(A)のNCO含量は3
〜30重量%である。3重量%未満だと硬化時間が長く
なり実用的ではない。30重量%を越えるとエラストマ
ーの伸びが低下し、低温時の物性低下になる。好ましく
は10〜20重量%である。
【0012】本発明に用いられるポリアミン成分(B)
はポリアミンと鎖延長剤の混合物からなる。使用するポ
リアミンはアミノ基を末端基とするポリオキシアルキレ
ンポリアミンである。このポリアミンは、水、プロピレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン等
の開始剤と低級アルキレンオキシド、例えばエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、プチレンオキシド又はそ
れらの混合物とを反応させ、得られた平均分子量100
0以上のポリオールの末端ヒドロキシル基をアミノ化す
ることによって製造される。特に好ましいポリアミンと
して、ハンツマン社から入手することができるポリオキ
シアルキレンポリアミンの商品名『ジェファーミン』が
挙げられる。これらポリオキシアルキレンポリアミン
は、「THE JEFFAMINE POLYOXYA
LKYLEN−AMINES」と題するハンツマン社の
製品カタログにおいて詳細に記載されている。具体的に
は、ジェファーミンD−2000、ジェファーミンD−
4000、ジェファーミンT−3000およびジェファ
ーミンT−5000がある。これらの1種あるいは2種
以上の混合物を用いることができる。
【0013】使用する鎖長延長剤は、芳香族ポリアミン
や脂肪族ポリアミンである。芳香族ポリアミンとして
は、例えば、1−メチルー3,5一ジエチルー2,4−
ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−
2,6−ジアミノベンゼンもしくはこれらの混合物(以
下、DETDAと称す)、1,3,5−トリエチルー
2,6−ジアミノベンゼン、3,5,3,5’−テトラ
エチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンなどがあ
る。脂肪族ポリアミンとしては、末端アミノ基を含有す
る平均分子量が1000未満の低分子量ポリオキシアル
キレンポリアミン等、例えばジェファーミンD−400
が挙げられる。これらの芳香族ポリアミン及び/または
脂肪族ポリアミンは、単独または混合して使用すること
ができる。ポリアミン成分(B)の鎖延長剤重量%は1
以上、60以下である。1未満の場合エラストマー強度
が低下する。60をこえると伸びが低下し、低温時の物
性が低下する。
【0014】本発明において上記のポリイソシアネート
成分(A)およびポリアミン成分(B)の他に、必要に
応じて、整泡剤、着色剤、安定剤及び充填剤などの添加
物を用いることができる。整泡剤としては、ポリウレタ
ンに通常使用される有機シラン又はシリコン系のもの、
及びポリアクリル酸エステル系のものなどが使用でき
る。着色剤としては、フタロシアニン系、アゾ系等の有
機顔料、またはベンガラ、酸化クロム、酸化鉛等の無機
顔料、及び染料が用いられる。安定剤としては、例えば
商品名サイアノックス1790(アメリカンサイアナミ
ド社製)等の立体障害型フェノール類、サイアソーブU
V5411(アメリカンサイアナミド社製)等のベンゾ
トリアゾール類、トミソーブ800〔吉富製薬(株)社
製〕等のベンゾフェノン類、サノール765〔三共
(株)製〕等の立体障害型アミン類のような紫外線吸収
剤等が用いられる。充填剤としては、系の増粘及び沈降
を起こすため添加する量を多くすることはできないが補
強のために少量のカーボンブラック、炭酸カルシウム、
タルク、カオリン、二酸化チタンまたはホワイトカーボ
ン等を使用することができる。これらの添加物はポリイ
ソシアネート成分(A)か、ポリアミン成分(B)と混
合して用いる。ポリアミン成分(B)と混合して使用す
ることが好ましい。
【0015】ポリイソシアネート成分(A)およびポリ
アミン成分(B)の2液成分を混合する際に使用する2
液型スプレー装置としては、例えばタイヨーテクノ社製
スタティツクミキサー混合方式2液混合吐出装置が挙げ
られる。ポリイソシアネート成分(A)とポリアミン成
分(B)の二液をそれぞれ別々の変速機を取り付けた2
個のギアポンプで、定められた量をスプレーガンに送液
し、スタティツクミキサー内で2液は完全に混合され、
圧縮空気により霧化する。霧化状態は圧縮空気量により
調節する。
【0016】ポリイソシアネート(A)成分とポリアミ
ン(B)成分の混合比は、第1に反応性アミン当量比に
たいするNCO当量が0.75〜1.5、好ましくは
0.9〜1.30の範囲であり、第2に(A)成分にた
いする(B)成分の体積比が0.3〜3、好ましくは
0.4〜2.3の範囲である。スプレー塗装方法には、
(1)基材に直接スプレー塗装する方法、(2)基材に
ゴムチップ等の摩擦材等を播いて、その上にスプレー塗
装する方法、(3)ゴムシート等の隙間にスプレー塗装
し、隙間をシールする方法等が用いられる。基材は、木
材、金属、ゴム、コンクリート、アスファルト等であ
る。本発明では特に溶剤を使用していないため環境汚染
の心配がなく安全であり、一回の吹き付けで、相当厚塗
りを行うことも、更に連続的に積層することも可能であ
る。
【0017】
【実施例】以下の実施例により本発明の好ましい実施形
態でより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に
より制限されるものではない。各実施例においては、す
べてのスプレー作業を、タイヨーテクノ製スプレーガン
を取り付けた2液混合装置を用いて実施した。
【0018】製造例1〔ポリイソシアネート成分(A−
1)の合成〕 窒素置換したフラスコにMXDIを440g(4.68
NCO当量)入れ、窒素雰囲気下でMXDIを攪拌しな
がらジェファーミンD−2000を560g(0.56
反応性アミン当量)滴下し、滴下終了後80℃で2時間
反応させた。これにより末端NCO基含有量16.8%
(NCO当量250)、粘度1600mPa・s(25
℃)のプレポリマー(A−1)を得た。
【0019】製造例2〔ポリイソシアネート成分(A−
2)の合成〕 窒素置換したフラスコに1,3-BICを430g(4.4
3NCO当量)入れ、窒素雰囲気下で1,3-BICを攪拌
しながら、ジェファーミンT−5000を570g
(0.34反応性アミン当量)滴下し、滴下終了後80
℃で2時間反応させた。これにより末端NCO基含有量
16.8%(NCO当量250)、粘度1100mPa
・s(25℃)のプレポリマー(A−2)を得た。
【0020】製造例3〔ポリイソシアネート成分(A−
3)の合成〕 窒素置換したフラスコに1,3-BICを540g(5.5
7NCO当量)入れ、窒素雰囲気下で1,3-BICを攪拌
しながらポリテトラメチレングリコール(重量平均分子
量650)を460g(1.42OH当量)滴下し、滴
下終了後80℃で2時間反応させた。これにより末端N
CO基含有量17.7%(NCO当量237)、粘度8
80mPa・s(25℃)のプレポリマー(A−3)を
得た。
【0021】製造例4〔ポリイソシアネート成分(A−
4)の合成〕 窒素置換したフラスコにイソホロンジイソシアネート
(略してIPDI)を590g(5.36NCO当量)
入れ、窒素雰囲気下でIPDIを攪拌しながらポリテト
ラメチレングリコール(重量平均分子量650)を41
0g(1.26OH当量)滴下し、滴下終了後80℃で
2時間反応させる。これにより末端NCO基含有量1
7.3%(NCO当量243)、粘度1200mPa・
s(25℃)のプレポリマー(A−4)を得た。
【0022】製造例5〔ポリイソシアネート成分(A−
5)の合成〕 窒素置換したフラスコにジフェニルメタンジイソシアネ
ート(略してMDI)を600g(4.80NCO当
量)入れ、窒素雰囲気下でMDIを攪拌しながらPPG
−2000を400g(0.40OH当量)滴下し、滴
下終了後80℃で2時間反応させた。これにより末端N
CO基含有量15.9%(NCO当量264)、粘度1
200mPa・s(25℃)のプレポリマー(A−5)
を得た。
【0023】製造例6〔ポリアミン成分(B−1)の合
成〕 700gのジェファーミンD−2000に300gのD
ETDAを加え、十分に混合した後、サノール765
5g、サイアソーブUV5411を10g、サイアノッ
クス1790を2g加え、溶融混合し粘度 420mP
a・s(25℃)の反応性アミン当量が301のポリア
ミン混合品(B−1)を得た。
【0024】製造例7〔ポリアミン成分(B−2)の合
成〕 690gのジェファーミンD−2000に310gのD
ETDAを加え、十分に混合した後、サノール765を
5g、サイアソーブUV5411を10g、サイアノッ
クス1790を2g加え、溶融混合し粘度 410mP
a・s(25℃)の反応性アミン当量が292のポリア
ミン混合品(B−2)を得た。
【0025】実施例1 A液としてプレポリマー(A−1)を、B液としてポリ
アミン(B−1)を用い、A液/B液の配合重量比=1
/1、A液/B液の配合当量比=1.20の割合で使用
した。スプレーマシンはタイヨーテクノ(株)社製TL
3−06V装置とスプレーガンとしてTSガンを使用し
た。スプレーガンにはスタティックミキサー(8φ32
エレメント)を取り付けた。塗膜成形条件は、A液、B
液とも常温とし、混合液の塗出量を1.5kg/min
の条件下で面積0.54m2 のステンレス板上に、塗膜
厚2mmを目標にスプレーし、塗装性、造膜性および常
温(25℃)と低温(−20℃)での機械物性を調べ
た。結果を表1に示す。霧化状態およびスプレーパター
ンとも良好で、タックフリータイムが30秒と速乾性を
有しており、垂直面に対して厚み3mmでスプレーして
もタレが起こらず、超厚膜のスプレー材料として適した
ものであった。また、ゴム弾性の発現も非常に速く、速
硬化スプレー材料としても満足するものであった。
【0026】実施例2 A液としてプレポリマー(A−2)を、B液としてポリ
アミン(B−1)を用い、A液/B液の配合重量比=1
/1、A液/B液の配合当量比=1.20の割合で使用
した。スプレー塗装は実施例1と同様な方法で行った。
塗装性、造膜性および常温(25℃)と低温(−20
℃)での機械物性を調べた(表1)。霧化状態およびス
プレーパターンとも良好で、タックフリータイム時間は
5分と長いが、混合後の増粘により垂直面に対し厚み1
mmでスプレーしてもタレが起こらず、厚膜のスプレー
材料として適したものであった。また、速硬化ウレタン
に見られるジェリー化現象も起こらず、速硬化スプレー
材料として適したものであった。
【0027】実施例3 A液としてプレポリマー(A−3)を、B液としてポリ
アミン(B−1)を用い、A液/B液の配合重量比=1
/1、A液/B液の配合当量比=1.27の割合で使用
した。スプレー塗装は実施例1と同様な方法で行った。
塗装性、造膜性および常温(25℃)と低温(−20
℃)での機械物性を調べた(表1)。霧化状態およびス
プレーパターンとも良好で、タックフリータイム時間は
5分と長いが、混合後の増粘により垂直面に対し厚み1
mmでスプレーしてもタレが起こらず、厚膜のスプレー
材料として適したものであった。また、速硬化ウレタン
に見られるジェリー化現象も起こらず、速硬化スプレー
材料として適したものであった。
【0028】比較例1 A液としてプレポリマー(A−4)を、B液としてポリ
アミン(B−1)を用い、A液/B液の配合重量比=1
/1、A液/B液の配合当量比=1.24の割合で使用
した。スプレー塗装は実施例1と同様な方法で行った。
塗装性、造膜性および常温(25℃)と低温(−20
℃)での機械物性を調べた(表1)。霧化状態およびス
プレーパターンとも良好であったが、タックフリータイ
ム時間は10分と長くなり、平面は平滑に仕上がるが、
垂直面への厚膜形成は不可能となり、速硬化スプレー材
料として適したものではない。また平面で得られたエラ
ストマーの低温物性は、伸びと強度とも劣り、表面に亀
裂が発生した。
【0029】比較例2 A液としてプレポリマー(A−5)を、B液としてポリ
アミン(B−2)を用い、A液/B液の配合重量比=1
/1、A液/B液の配合当量比=1.11の割合で使用
した。スプレー塗装は実施例1と同様な方法で行った
が、ポリウレア化の反応速度が速すぎるため、スタティ
ックミキサー混合部でゲル化し、スプレーは不可能であ
った。(なお表1で×は霧化できずシート作成が不可能
なため測定できなかったことを示す。)
【0030】
【表1】 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 イソシアネート成分 MXDI 1,3-BIC 1,3-BIC IPDI MDI A液(750g) A−1 A−2 A−3 A−4 A−5 B液(750g) B−1 B−1 B−1 B−1 B−2 A液/B液当量比 1.20 1.20 1.27 1.24 1.11 ゲルタイム 15秒 1分40秒 2分 3分30秒 ×タックフリータイム 30秒 5分 5分 10分 × 常温物性 (25℃) 密度 g/cm3 0.99 1.01 1.02 1.05 × 引張強度 kg/cm2 190 160 300 170 × 伸び % 380 460 400 260 × 引裂強度 kg/cm 70 88 130 110 ×JIS A 硬度 94 96 95 97 × 低温物性 (−20℃) 引張強度 kg/cm2 300 380 440 150 × 伸び % 105 200 120 90 ×
【0031】
【発明の効果】本発明の実施例で明らかなように、イソ
シアネートを含む成分にジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)等の芳香族イソシアネートを用いた場
合、硬化反応が速く、スタティックミキサー混合方式で
はスプレー塗装が不可能である。またイソホロンジイソ
シアネート(IPDI)等の脂環族ジイソシアネートの
プレポリマーから得られたエラストマーは、低温での強
度が小さく、ワレなどが発生し、その表面性が悪い。
【0032】本発明の方法によりイソシアネートを含む
成分に、メタキシリレンジイソシアネート(MXDI)
や1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン(1,3-BIC)などのキシリレンジイソシアネートや
ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンを用いる
ことにより、発泡や、ジェリー化が起こらず、触媒を添
加しなくても室温での硬化が速く、かつ常温、あるいは
低温での物性の良好なポリ尿素またはポリウレタン尿素
が得られる。また本発明の方法によりMXDIや1,3-B
IC等を用いることにより、ポリ尿素化反応の系におい
て、高圧の衝突混合方式を用いず、装置が簡便なスタテ
ィツクミキサー型スプレーガンを使用することが可能と
なり、スプレー塗装の作業性が大幅に改善される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦谷 宗人 大阪府枚方市長尾家具町2丁目10番3号 大都産業株式会社内 (72)発明者 杉山 友章 大阪府枚方市長尾家具町2丁目10番3号 大都産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)キシリレンジイソシアネート及び/
    またはビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン
    と、ポリオールまたはポリアミンとから得られたイソシ
    アネート基を末端基とするポリイソシアネート成分と、
    (B)アミノ基を末端基とするポリオキシアルキレンポ
    リアミンおよび鎖延長剤からなるポリアミン成分との2
    液成分からなるポリウレタン尿素あるいはポリ尿素エラ
    ストマー組成物。
  2. 【請求項2】(A)キシリレンジイソシアネート及び/
    またはビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン
    と、ポリオールまたはポリアミンとから得られたイソシ
    アネート基を末端基とするポリイソシアネート成分と、
    (B)アミノ基を末端基とするポリオキシアルキレンポ
    リアミン及び鎖延長剤からなるポリアミン成分との2液
    成分をスタティツクミキサーで混合し、対象物に吹き付
    け成形することを特徴とするポリウレタン尿素あるいは
    ポリ尿素エラストマー組成物の製造法。
JP2932496A 1996-02-16 1996-02-16 ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法 Pending JPH09221534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2932496A JPH09221534A (ja) 1996-02-16 1996-02-16 ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2932496A JPH09221534A (ja) 1996-02-16 1996-02-16 ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09221534A true JPH09221534A (ja) 1997-08-26

Family

ID=12273057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2932496A Pending JPH09221534A (ja) 1996-02-16 1996-02-16 ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09221534A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613389B2 (en) 2001-12-26 2003-09-02 Dow Global Technologies, Inc. Coating process and composition for same
US20100063218A1 (en) * 2006-01-18 2010-03-11 Invista North America S.A.R.L. Non-textile polymer compositions and methods
JP2014231585A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 三井化学株式会社 ポリウレタンエラストマー
JP2016507626A (ja) * 2013-02-12 2016-03-10 ポリプレックス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーPolyPlexx, LLC 透明なポリウレタン
CN106928430A (zh) * 2017-03-27 2017-07-07 青岛爱尔家佳新材料股份有限公司 一种热塑性脂肪族聚脲弹性体及其制备方法
JP2023146075A (ja) * 2022-03-29 2023-10-12 アイカ工業株式会社 コンクリート床用目地材組成物及びその施工方法及びコンクリート床

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613389B2 (en) 2001-12-26 2003-09-02 Dow Global Technologies, Inc. Coating process and composition for same
US7297372B2 (en) 2001-12-26 2007-11-20 Dow Global Technologies, Inc Coating process and composition for same
US20100063218A1 (en) * 2006-01-18 2010-03-11 Invista North America S.A.R.L. Non-textile polymer compositions and methods
US9328190B2 (en) * 2006-01-18 2016-05-03 Invista North America S.A.R.L. Non-textile polymer compositions and methods
JP2016507626A (ja) * 2013-02-12 2016-03-10 ポリプレックス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーPolyPlexx, LLC 透明なポリウレタン
JP2014231585A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 三井化学株式会社 ポリウレタンエラストマー
CN106928430A (zh) * 2017-03-27 2017-07-07 青岛爱尔家佳新材料股份有限公司 一种热塑性脂肪族聚脲弹性体及其制备方法
JP2023146075A (ja) * 2022-03-29 2023-10-12 アイカ工業株式会社 コンクリート床用目地材組成物及びその施工方法及びコンクリート床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0517466B1 (en) Aliphatic polyurea elastomers
US5171818A (en) Sprayable aliphatic polyurea-polyurethane coating compositions and methods
EP0416819B1 (en) Aliphatic spray polyurea elastomers
KR101029660B1 (ko) 작업성이 우수하고 견고한 폴리우레아 도료 조성물 및 그 시공방법
US6797789B2 (en) Phenolic/polyurea coating co-polymer compositions and process
JPH03185020A (ja) 噴霧性かつ流延性ポリ尿素エラストマー
EP0748827A1 (en) Spray polyurea elastomers
KR101344593B1 (ko) 경화제
KR101141511B1 (ko) 고탄성 폴리우레아 도료 조성물 및 이를 이용한 시공방법
KR100695714B1 (ko) 신규 폴리우레아 이소시아네이트
US20080097068A1 (en) Isocyanate-Terminated Prepolymer Composition and a Polyurethane or Polyurea Elastomer Produced Therefrom
JPH04175326A (ja) 速乾性ポリ尿素エラストマー
JP2007009101A (ja) 2液型脂肪族ポリウレア樹脂形成用組成物
JP2007009102A (ja) 芳香族鎖長延長剤を含有する2液型ポリウレア樹脂形成用組成物
KR101110575B1 (ko) 강인성이 우수한 친환경적인 폴리우레아 도료 조성물 및 그 시공방법
EP1913047A1 (en) Spray polyurea system, process for producing and use thereof
JPH09221534A (ja) ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物およびその製造法
JPH03131620A (ja) 噴霧性かつ流延性ポリ尿素エラストマー
JP4285795B2 (ja) ポリウレア樹脂組成物及び塗装方法
JP2002080555A (ja) 2液硬化型樹脂、その製造方法およびその用途
JP2002121474A (ja) 2液型硬化性スプレー組成物
JPH09221533A (ja) ポリ(ウレタン)尿素エラストマー組成物および製造方法
CA2057124A1 (en) Slow curing polyurea elastomers
JP4120847B2 (ja) 常温硬化ポリウレタンポリウレア被覆組成物
JP7398228B2 (ja) 主剤及び硬化剤のセット、防水材並びにその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050316