JPH09220010A - 根菜類用収穫機 - Google Patents

根菜類用収穫機

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JPH09220010A
JPH09220010A JP2906296A JP2906296A JPH09220010A JP H09220010 A JPH09220010 A JP H09220010A JP 2906296 A JP2906296 A JP 2906296A JP 2906296 A JP2906296 A JP 2906296A JP H09220010 A JPH09220010 A JP H09220010A
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carrot
belt
foliage
harvester
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Hiromichi Kawaguchi
川口  弘道
Minoru Matsuoka
実 松岡
Norihiro Yano
典弘 矢野
Seiichi Arima
誠一 有馬
Hiroshi Nakamura
博 中村
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘り取った根菜の良否を自動的に判定し、か
つ良品と不良品を分別して回収する根菜類用収穫機を提
供すること。 【解決手段】 根菜の茎葉を挟持して引き抜き、後方へ
搬送する挟持搬送ベルト9、頭揃えベルト10、葉切り
ベルト11、排葉ベルト12、茎葉部とを分離する茎葉
切りカッター14、切断後の根部を収納する収納部7を
有する根菜類用収穫機において、根部の状態を検出する
カメラ18を設け、その検出結果に関連して根部を複数
のグループに分け、各分けられたグループ毎に根部を収
納するコンテナ16a、16bを設ける。上記構成によ
り、例えば、根菜の良品と不良品毎、または大きさ毎に
収納でき、しかも一人で根菜の収穫作業が楽にでき、良
品のみをていねいに洗浄できるので作業能率が上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業性の良いニン
ジンなどの根菜類用収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】根菜としてニンジンを例にして従来の根
菜類用収穫機の一例を以下説明する。従来のニンジン収
穫機は、ニンジンの茎葉を引き起こした後、互いに逆回
転する一対の無端ベルトからなる挟持搬送ベルトで挟持
した状態で掘り取り、その後、前記挟持搬送ベルトで収
穫機後方に搬送する過程で茎葉を切断し、さらに後方に
搬送して根菜をバスケットに収納する機械である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のニンジ
ン収穫機では掘り取ったニンジンはすべて収納部に収納
していた。しかし、掘り取ったニンジンの中には生育不
良品があり、そのような不良品は収穫機での収納後に改
めて人手により分別していた。そのため、ニンジン収穫
作業の能率が悪く、改善の余地があった。本発明の課題
は掘り取った根菜の良否を自動的に判定し、かつ良品と
不良品を分別して回収する根菜類用収穫機を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって達成される。すなわち、根菜の茎葉を挟持
して引き抜き、後方へ搬送する挟持搬送装置と、茎葉部
とを分離する茎葉切断装置と、切断後の根部を収納する
収納装置とを有する根菜類用収穫機において、根部の状
態を検出する手段を設け、その検出結果に関連して根部
を複数のグループに分ける手段を設け、複数のグループ
に分ける手段により分けられたグループ毎に根部を収納
する根菜類用収穫機である。
【0005】上記本発明の根菜類用収穫機により、例え
ば、根菜の良品と不良品毎、または大きさ毎に収納でき
る。人手にたよらず、根菜の仕分けができるので、一人
で根菜の収穫作業が楽にでき、また、良品のみをていね
いに洗浄できるので能率が上がる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面とともに
説明する。しかし、本発明は下記の実施例によって制限
されるものではない。図1に本実施例のニンジン収穫機
の側面図を、図2に図1のA−A線矢視図を示す。ニン
ジン収穫機はクローラ1と該クローラ1の車軸に支持さ
れた車体2と該車体2に支持されるニンジンの茎葉を引
き起こす引き起こし装置3と引き起こし装置3の後方に
設けられるニンジンの前方搬送部5と後方搬送部6と該
搬送部6の後ろに設けられる収穫されたニンジンを収納
する収納部7とからなる。
【0007】引き起こし装置3はニンジンの茎葉を引き
起こすための一対の引き起こしラグ4を順次圃場地面上
に送り出すためのもので、引き起こし装置3で引き起こ
されたニンジンの茎葉は前方搬送部5の所定の間隔で互
いに逆回転する一対の無端ベルト状の挟持搬送ベルト9
間に挟持されて後方に搬送されて後方搬送部6の一対の
無端ベルト間に茎葉が移し変えられる。
【0008】後方搬送部6の無端ベルトは頭揃えベルト
10と該頭揃えベルト10の上方に配置される葉切りベ
ルト11と排葉ベルト12から構成されている。また、
頭揃えベルト10の後方位置には葉切りベルト11によ
り水平方向に回転駆動する円盤式の葉切りカッター14
が設けられおり、該カッター14で切断された茎葉は排
葉ベルト12により、収穫機の後方の外側に廃棄され
る。茎葉が切断された根部は収納部7の収納ベルト15
によりコンテナ16に送られる。
【0009】本実施例の特徴は頭揃えベルト10の側方
にCCDカメラなどのカメラ18を配置し、収納部7に
は良品のニンジンを収納するコンテナ16a(図2)と
不良品を収納するコンテナ16b(図2)を設け、該収
納部7の上方にコンテナ16a、16b上に設けられる
分離ガイド20を備えている。図2に示すように分離ガ
イド20はニンジンが滑り落ちるような傾斜面を有する
ものであり、通常は不良品収納用コンテナ16aの上方
にあり、良品のニンジンは分離ガイド20の傾斜面を滑
り落ち、収納ベルト15に運ばれて良品のコンテナ16
bに収納される。
【0010】ニンジンが滑り落ちるような分離ガイド2
0は車体2に端部を回転自在に支持された油圧シリンダ
21により作動する。
【0011】そしてカメラ18により、例えば二又状の
直根を有するニンジンを検出すると分離ガイド20が作
動して不良品を収納するコンテナ16a上にニンジンを
搬送し、不良品コンテナ16aに落下させる。このと
き、カメラ18により不良品であると判別したとき、頭
揃えベルト10の搬送速度vに大して図1に示すカメラ
18の位置と葉切りカッター14との距離(カメラ18
位置とカッター14位置からそれぞれ鉛直方向に引いた
垂線間距離)Lとの関係からカメラ18により不良品検
出からL/v時間経過後に根部が落下するので、これに
合わせて分離ガイド20を作動開始させ、図2に示すよ
うに不良品回収用コンテナ16aの上部に空の空間を設
けて二又状の直根を有するニンジンを不良品回収用コン
テナ16a内に回収する。
【0012】また、この場合はカメラ18でニンジンの
長さを検出してサイズ別に収納しても良い。
【0013】こうして、人手によりニンジンの良否また
は大きさを見分けて分別回収する必要がなく、自動的に
良品と不良品または大きさ別に収納できるのでニンジン
収穫作業を一人でもでき、かつ良品の洗浄作業を丁寧に
行うことができ、全体としてニンジンの洗浄、選別作業
の能率が向上する。
【0014】また、収穫機でニンジンを搬送中に良否ま
たは大きさを検出するので、検出が容易でかつ新たにニ
ンジンの選別作業時間を設ける必要がなくなる。
【0015】また、図3のニンジン収穫機の要部側面図
と、図4に図3のA−A線矢視図を示すような構成でニ
ンジンの良否または大きさを判別しても良い。頭揃えベ
ルト10の両側側方に一対のCCDカメラなどのカメラ
18a、18bを配置し、収納部7には良品のニンジン
を収納するコンテナ16bと不良品を収納するコンテナ
16aとを設け、該収納部7の上方にコンテナ16a、
16b上に設けられる分離ガイド20を備えている。図
4に示すように分離ガイド20はニンジンが滑り落ちる
ような傾斜面を有するものであり、通常は不良品収納用
コンテナ16aの上方にあり、良品のニンジンは分離ガ
イド20の傾斜面を滑り落ちたニンジンは収納ベルト1
5に運ばれて良品の収納コンテナ16bに収納される。
そして、不良品であることをカメラ18a、18bが検
出すると分離ガイド20は車体2に端部を回転自在に支
持されたリンク23と油圧シリンダ21により作動し
て、不良品収納用コンテナ16aの上方から直接葉切り
されたニンジンが落下する。
【0016】この場合も図1、図2に示す実施例と同様
に人手によりニンジンの良否または大きさを見分けて分
別回収する必要がなく、自動的に良品と不良品または大
きさ別に収納できるのでニンジン収穫作業を一人でもで
き、かつ良品の洗浄作業を丁寧に行うことができ、全体
としてニンジンの洗浄、選別作業の能率が向上する。
【0017】また、図5のニンジン収穫機の側面図に示
すように、葉切りカッタで茎葉を切断した後、落下する
距離がニンジンの大きさにかかわらず、ほぼ一定とする
ためのキャッチャー25を設けて落下時の衝撃によるニ
ンジンの割れ、傷付くのを防ぐ構成としても良い。
【0018】ニンジンの茎葉を頭揃えベルト10により
タッピングして葉切りカッター14で茎葉を切断した
後、落下する根部を受けるキャッチャー25を設け、該
キャッチャー25は長いニンジンが落下する時には下方
に位置し、短いニンジンの時は上方に自動的に位置移動
するような構成としてニンジンの落下距離をほぼ一定と
し、落下時の衝撃によるニンジンの割れ、傷付くのを防
ぐものである。
【0019】ニンジンの茎葉を頭揃えベルト10により
タッピング中に頭揃えガイド10の中間部に縦列に複数
設けられた発光部と受光部とからなるニンジン長検出セ
ンサ26によりニンジンの長さを検出し、該検出値によ
りキャッチャー25の油圧シリンダ27を作動させる。
【0020】図6に示すニンジン長検出センサ26(上
からP1、P2、P3)の検出結果とニンジンの長さの判
別とキャッチャー25の位置の関係を表1に示す。
【0021】
【表1】123 ニンジンの大きさ キャッチャーの位置 オフ オフ オン 中 初期位置 オフ オフ オフ 長い 下方 オフ オン オン 短い 上方 この構成で特に短いニンジンの落下時は落下距離が大き
くなり落下時の衝撃によるニンジンの割れ、傷が付くな
どの不具合を防ぐことができる。
【0022】また、図5に示す頭揃えベルト10の中間
部に設けられた縦列に複数設けられたニンジン長検出セ
ンサ26によりニンジンの長さだけでなくニンジンの本
数を検出し、該検出値を図7に示すようなコントローラ
と表示回路を介して運転席の表示装置に結果を表示させ
る構成により圃場に居ながらにしてニンジンの収量分布
が知れる。
【0023】ニンジンの長さの違い(大、中、小)によ
る収量分布は図8に示すようなフローチャートでカウン
トする。
【0024】従来は収量分布は収穫したものを人手によ
りカウントしながら行っていたが、このような作業を省
力化できる。
【0025】次に、図9に示す構成は挟持搬送ベルト9
で搬送されてきたニンジンの茎葉の根元(首)の位置が
ズレていると葉切りカッター14の位置を調整して適切
な位置で茎葉を切断するためのものである。
【0026】従来は挟持搬送ベルト9で搬送されて来た
ニンジンの首の位置が多少ズレていてもそのまま葉切り
を行い、茎葉の切断長さにバラツキが見られた。そのた
め収穫後、再び根部の付け根の位置で均一に茎葉を切断
する必要があり、多大な労力を費やしてきた。
【0027】図9に示すように構成は挟持搬送ベルト9
の支持部材の終端部に葉切りカッター14の支持アーム
29を取り付け、該支持アーム29には葉切りカッタ昇
降用シリンダ30を備えている。また、頭揃えガイド1
0’の両サイドにマトリクス状に首位置検出用センサ3
1である一対のフォトインタラプタを配置する。また、
葉切りベルト11と葉切りカッター14を支持するアー
ム33は挟持搬送ベルト9の支持部材に弾性的に支持さ
れている。
【0028】こうして一度の葉切りで全てのニンジンに
均一で正確な位置で茎葉の切断処理ができるように首位
置検出用センサ31のフォトインタラプタの透過、遮断
の組み合わせにより首位置を検出し、その高さに応じて
葉切り昇降用シリンダ30で葉切カッター14の高さを
矢印Aのように昇降させて調整し、適切な位置で葉切り
を行う。従ってニンジンの大きさに無関係に常に正確な
位置で葉切りが行え、労力軽減に貢献できる。
【0029】図10に示す構成は、挟持搬送ベルト9の
前方端部を車体2に支持された油圧シリンダ34で伸縮
するシリンダロッド34aを設け、頭揃えガイド10’
の両サイドに設けたマトリクス状の一対のフォトインタ
ラプタからなる首位置検出センサ31でニンジンの首の
位置を検出して、前記シリンダロッド34aを伸縮さ
せ、挟持搬送ベルト9の支持部材に弾性的に支持されて
いる葉切りベルト11と葉切りカッター14を支持する
アーム33を矢印A方向に回転させて葉切りカッター1
4の位置を調整して適切な位置で茎葉を切断するもので
ある。
【0030】従来、ニンジンの大きさにかかわらず、つ
まりニンジンの首の太さにかかわらず葉切りカッター1
4の回転速度は一定であった。そのため茎葉の量が多
く、その径が太い場合などは完全な切断が不可能であ
り、切り残したり、葉切りカッター14に過負荷がかか
り葉切りカッター14が回転停止するかまたは葉切りベ
ルト11がすべるなどの問題が発生していた。
【0031】図11(収穫機側面図)、図12(挟持搬
送ベルトの一部平面図)、にはこのような従来の問題点
を解決するための構成であり、一対の挟持搬送ベルト9
の内側に回転する該ベルト9には非接触状態の圧覚セン
サ36をそれぞれ設ける。そして、頭揃えガイド10’
の後方に位置する葉切りカッター14を駆動するDCサ
ーボモータ37を葉切りベルト11の支持部材に取り付
ける。
【0032】ニンジンは挟持搬送ベルト9で運ばれる途
中で一対の圧覚センサ36間を通過する。そのセンサ3
6からの出力電圧に比例して通過時の径が推定可能であ
るので、該センサ36からの出力電圧に比例してDCサ
ーボモータ37の回転速度を変え、葉切りに十分な回転
速度を発生させ、確実に葉切りを行えるようになった。
【0033】また、図13(挟持搬送部の要部平面
図)、図14(茎葉の詰まり検出装置の平面図)に示す
ように挟持搬送ベルト9での茎葉の搬送の詰まりを検知
する手段39を設け、該検知手段39で詰まりを検知す
るとクローラ1(図1参照)などの走行部、収納ベルト
15(図1参照)などの収納部、挟持搬送ベルト9など
の掘り取り部の順に順次停止する機構を設けることで、
再始動するのが容易となり、また茎葉が詰っている箇所
が良くわかり、また掃除(詰まり除去)が容易となる。
【0034】挟持搬送ベルト9での茎葉の搬送の詰まり
を検知する手段39はニンジンの茎葉の厚み検出装置で
あり、挟持搬送ベルト9に当接する2組の一対のローラ
40と該ローラ40を端部に回転可能に支持したくの字
状のアーム41と該アーム41のローラ40が設けられ
る端部と反対側の端部を機体本体(図示せず)に弾性的
に接続するためのスプリング43とこれとは別に機体本
体(図示せず)に接続したスプリング44と該スプリン
グ44に端部を接続した支点45aを中心に回転可能な
アーム45と該アーム45の他端部と接触可能なリミッ
トスイッチ47とアーム45の回転を必要以上にさせな
いためのストッパー48から構成される。くの字状のア
ーム41の折れ曲がり部の支点41aを中心として回転
可能なように図示しない機体本体にピン止めされてい
る。
【0035】ニンジンの茎葉の厚みが一定値以上である
とくの字状のアーム41が回転し、アーム45がリミッ
トスイッチ47を押すので図示しない制御装置の作動で
クローラ1などの走行部、収納ベルト15などの収納
部、挟持搬送ベルト9などの挟持搬送部5、6、掘り起
こし装置3(図1参照)が順次停止する。
【0036】この場合は、一気に全ての作動部が停止す
るのに比べ、再始動する時に馬力が小さくて良く、また
茎葉の詰っている箇所の発見が容易であり、また、詰ま
った茎葉の除去作業も容易となる。
【0037】作動部が順次停止する場合に再始動が容易
となるのは、次のような理由による。 エンジン停止で一気に停止する場合には搬送部全体に
搬送物があるので負荷が高くなる。これは数回エンジン
を再始動する事により、掘り起こし装置3に詰まったニ
ンジンが搬送部5、6に流れ、この搬送部5、6に詰ま
りがあるある状態で再始動すると、負荷が大きくなるた
めである。そこで、本発明のように茎葉が完全に挟持搬
送ベルト9に詰まってしまって停止するのではなく、一
定量以上の茎葉の厚み検知で、まず走行部が停止するの
で、挟持搬送ベルト9に新たなニンジンは供給されなく
なり、搬送部5、6の負荷が、一気に停止する場合に比
べて小さくなる。 ニンジンが挟持搬送ベルト9に詰まりかけの状態で停
止しているため、負荷が小さく、そのままの状態で容易
に再始動できる。 挟持搬送ベルト9への詰まり物を除去する際にも詰ま
り量が少ないと、容易にかつ早く除去でき、再始動が容
易となる。 こうして、バランスのとれた作業速度が自動的に選択で
き、能率の高い作業ができる。
【0038】また、図15に本実施例のニンジン収穫機
の側面図を、図16にニンジン収穫機の上から見た平面
図を示すが、搬送部に数箇所に詰まりセンサ50を配置
し、該詰まりセンサ50で茎葉が詰まったことを検出す
れば、作動部の駆動を停止させ、搬送部5を上方へスラ
イドさせると共に、オペレータにブザーにて連絡するよ
うに構成した。
【0039】茎葉搬送ベルト9に沿って詰まりセンサ5
0を配置し、ここで茎葉が詰まったことを検出すれば、
収穫部の駆動を停止し、搬送部5を上方へスライドさせ
ると共に、オペレータにブザーにて連絡するように構成
した。
【0040】詰まりセンサ50は挟持搬送ベルト9に装
着された図17に示すテンションローラ51の内、適当
なローラ51のストロークエンド付近に設けられたマイ
クロスイッチ52である。そして、茎葉が詰まってテン
ションローラ51がストロークエンドまでくればマイク
ロスイッチ52がオンし、詰まったことを図18に示す
制御装置が認識する。
【0041】ついで、詰まり検出により作動部へエンジ
ンからの駆動力を伝達する各種のベルト9〜12のテン
ションプーリ(図示せず)を移動させて停止させる。
【0042】なお、図15、図16、図18には掘り起
こし装置3に設けられる複数の茎葉検出センサ54a、
54b、湿度センサ55、挟持搬送ベルト9の先端に設
けられる茎葉束径検出センサ56、頭揃えガイド10’
に設けられる茎葉検出センサ57も図示している。
【0043】2組の茎葉検出センサ54a、54bでの
茎葉の検出時間のずれの大小により、ニンジンの茎葉の
長さが検出できる。湿度センサ55は栽培中のニンジン
の茎葉の近傍の湿度の変化に応じて、収穫機の作業速度
を変化させることができ、こうしてニンジンの内部水分
量が多いときに少量の衝撃によって根部が割れてしまう
ことを防ぐ。茎葉検出センサ57は頭揃えガイト10’
の下方に茎葉が長い時間ニンジンが残っていることが分
かると、正常に引き抜き作業が行われていないものとし
て、収穫機の作動部の作業速度を遅くし、茎葉の挟持位
置を適正にするためのものである。葉柄束径検出センサ
56は葉柄束径が著しく大きい場合は、作業速度(走行
速度と各種ベルトの搬送速度)を低速制御して引き抜き
方向への加速度を小さくし、引き抜き初めの最大引き抜
き力を減少させて、挟持搬送ベルト9での初期の茎葉の
挟持位置がずれないようにする。
【0044】また、収穫部全体をスライドさせる油圧シ
リンダ59(図1参照)により、収穫部を上方向へスラ
イドさせ、ソイラ60(図1参照)を地上に出し、茎葉
または根部を傷つけないないようにする。
【0045】こうして、茎葉の詰まりの初期状態を検出
し、作動部を停止できるため、詰まった茎葉の除去に手
間がかからない。また作動部の駆動を停止する共に収穫
部を上方にスライドさせてソイラ60を地上に出すの
で、茎葉または根部を傷つけるおそれはなくなる。ま
た、ニンジンを押しつぶすことを回避するために、収穫
機の走行を停止させる必要がなく、詰まりによりニンジ
ン収穫機を急停止させる必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の側面図
である。
【図2】 図1のA−A線矢視図である。
【図3】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の要部側
面図である。
【図4】 図3のA−A線矢視図である。
【図5】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の側面図
である。
【図6】 図5のニンジン長検出センサを示す図であ
る。
【図7】 図5のニンジン長検出センサによる収量分布
を測定するコントローラと表示回路を示す図である。
【図8】 ニンジンの長さの違いによる収量分布を測定
するためのフローチャートである。
【図9】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の側面図
である。
【図10】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の側面
図である。
【図11】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の側面
図である。
【図12】 図11のニンジン収穫機の挟持搬送ベルト
の一部平面図である。
【図13】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の挟持
搬送部の要部平面図である。
【図14】 図13のニンジン収穫機の茎葉の詰まり検
出装置の平面図である。
【図15】 本発明の一実施例のニンジン収穫機の側面
図である。
【図16】 図15のニンジン収穫機の平面図である。
【図17】 図15のニンジン収穫機の茎葉搬送詰まり
検知手段の側面図である。
【図18】 図15のニンジン収穫機の制御ブロック図
である。
【符号の説明】
1 クローラ 2 車体 3 引き起こし装置 5 前方搬送部 6 後方搬送部 7 収納部 9 挟持搬送ベルト 10 頭揃えベ
ルト 10’ 頭揃えガイド 11 葉切りベ
ルト 12 排葉ベルト 14 葉切りカ
ッター 15 収納ベルト 16 コンテナ 18 カメラ 20 分離ガイ
ド 21 油圧シリンダ 23 リンク 25 キャッチャー 26 ニンジン
長検出センサ 27 油圧シリンダ 29 支持アー
ム 30 葉切りカッタ昇降用シリンダ 31 首位置検
出用センサ 33 支持アーム 34 油圧シリ
ンダ 36 圧覚センサ 37 DCサー
ボモータ 39 茎葉搬送詰まり検知手段 40 ローラ 41 くの字状のアーム 43、44 ス
プリング 45 アーム 47 リミット
スイッチ 50 詰まりセンサ 51 テンショ
ンローラ 52 マイクロスイッチ 54、57 茎
葉検出センサ 55 湿度センサ 56 茎葉束径
検出センサ 59 油圧シリンダ 60 ソイラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有馬 誠一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 中村 博 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根菜の茎葉を挟持して引き抜き、後方へ
    搬送する挟持搬送装置と、茎葉部とを分離する茎葉切断
    装置と、切断後の根部を収納する収納装置とを有する根
    菜類用収穫機において、 根部の状態を検出する手段を設け、その検出結果に関連
    して根部を複数のグループに分ける手段を設け、複数の
    グループに分ける手段により分けられたグループ毎に根
    部を収納することを特徴とする根菜類用収穫機。
JP02906296A 1996-02-16 1996-02-16 根菜類用収穫機 Expired - Lifetime JP3528395B2 (ja)

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