JPH09219968A - 昇圧型電源装置 - Google Patents
昇圧型電源装置Info
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- JPH09219968A JPH09219968A JP2553796A JP2553796A JPH09219968A JP H09219968 A JPH09219968 A JP H09219968A JP 2553796 A JP2553796 A JP 2553796A JP 2553796 A JP2553796 A JP 2553796A JP H09219968 A JPH09219968 A JP H09219968A
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- inductor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽負荷の場合に昇圧型電源装置の消費電力を
低減させ、電源電池1の消耗を少なくした直流−直流コ
ンバータタイプの昇圧型電源装置を提供する。 【解決手段】 電源電池1の電力を蓄積する2つのイン
ダクタ2、3と、インダクタ2、3の蓄積電力を出力ラ
イン13に伝送する2つのダイオード4、5と、出力ラ
イン13の電圧に応じたデューテイ比の方形波信号を出
力する発振駆動回路10と、インダクタ2、3に接続さ
れ、発振駆動回路10の方形波信号でスイッチングされ
る2つのスイッチング素子6、7と、出力ライン13と
負荷20との接続手段12と、負荷20の軽重に応じて
発振駆動回路10とスイッチング素子6とを選択接断す
るインダクタ切替手段9とを備え、インダクタ切替手段
9により、負荷20が軽いときに大きなインダクタンス
値を示し、負荷20が重いときに小さなインダクタンス
値を示すようにインダクタ2、3を選択接続する。
低減させ、電源電池1の消耗を少なくした直流−直流コ
ンバータタイプの昇圧型電源装置を提供する。 【解決手段】 電源電池1の電力を蓄積する2つのイン
ダクタ2、3と、インダクタ2、3の蓄積電力を出力ラ
イン13に伝送する2つのダイオード4、5と、出力ラ
イン13の電圧に応じたデューテイ比の方形波信号を出
力する発振駆動回路10と、インダクタ2、3に接続さ
れ、発振駆動回路10の方形波信号でスイッチングされ
る2つのスイッチング素子6、7と、出力ライン13と
負荷20との接続手段12と、負荷20の軽重に応じて
発振駆動回路10とスイッチング素子6とを選択接断す
るインダクタ切替手段9とを備え、インダクタ切替手段
9により、負荷20が軽いときに大きなインダクタンス
値を示し、負荷20が重いときに小さなインダクタンス
値を示すようにインダクタ2、3を選択接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇圧型電源装置に
係わり、特に、昇圧型電源装置の負荷が待機状態に切替
えられて軽負荷状態になったとき、昇圧型電源装置内の
消費電力を低減させ、電源電池の消耗を少なくした昇圧
型電源装置に関する。
係わり、特に、昇圧型電源装置の負荷が待機状態に切替
えられて軽負荷状態になったとき、昇圧型電源装置内の
消費電力を低減させ、電源電池の消耗を少なくした昇圧
型電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯型電気機器、例えば、光学的
符号読取装置等には、多くの場合、携帯の利便のために
電源に電池が使用されている。そして、既知の光学的符
号読取装置等の携帯型電気機器では、電源電圧として1
個の電池の出力電圧を超える電圧が要求されるとき、内
蔵電池の使用本数を適宜増やし、これら複数本の電池の
何本かを直列接続して使用する必要がある。ところが、
かかる携帯型電気機器において内蔵電池の本数を増やせ
ば、携帯型電気機器全体の容積や重量が増大し、携帯型
電気機器としての操作性が悪くなる。このため、既知の
光学的符号読取装置等の携帯型電気機器においては、通
常、内蔵電池の使用本数を増やさずに、電池の出力電圧
を昇圧する昇圧型電源装置、即ち、直流−直流コンバー
タタイプの昇圧型電源装置を用いるようにしている。
符号読取装置等には、多くの場合、携帯の利便のために
電源に電池が使用されている。そして、既知の光学的符
号読取装置等の携帯型電気機器では、電源電圧として1
個の電池の出力電圧を超える電圧が要求されるとき、内
蔵電池の使用本数を適宜増やし、これら複数本の電池の
何本かを直列接続して使用する必要がある。ところが、
かかる携帯型電気機器において内蔵電池の本数を増やせ
ば、携帯型電気機器全体の容積や重量が増大し、携帯型
電気機器としての操作性が悪くなる。このため、既知の
光学的符号読取装置等の携帯型電気機器においては、通
常、内蔵電池の使用本数を増やさずに、電池の出力電圧
を昇圧する昇圧型電源装置、即ち、直流−直流コンバー
タタイプの昇圧型電源装置を用いるようにしている。
【0003】ここで、図3は、光学的符号読取装置等の
携帯型電気機器に用いられる既知の昇圧型電源装置の一
例を示す回路構成図である。
携帯型電気機器に用いられる既知の昇圧型電源装置の一
例を示す回路構成図である。
【0004】図3に示されるように、この昇圧型電源装
置は、直流−直流(DC−DC)コンバータタイプのも
ので、電源電池30と、電池電力蓄積用のインダクタ3
1と、インダクタ31の蓄積電圧出力用のショットキバ
リアダイオード(SBD、以下これをSBDという)3
2と、スイッチングトランジスタ(絶縁ゲート型FE
T)33と、駆動発振回路34と、大容量の平滑用コン
デンサ35と、リップルフィルタ36と、電圧出力ライ
ン37とを備えている。そして、駆動発振回路34は、
電圧出力ライン37に得られた昇圧電圧を分圧する分圧
抵抗38(1)、38(2)と、基準電圧Vrefを発
生する基準電源39と、分圧抵抗38(1)、38
(2)からの分圧電圧と基準電源39からの基準電圧V
refとを比較し、それらの差を表す誤差電圧を出力す
る誤差増幅器40と、誤差増幅器40から受領した誤差
電圧に対応したデューテイ比を有する一定周期Tの方形
波信号を発生する自励発振回路41とを備えている。ま
た、リップルフィルタ36は、直列インダクタ42と、
分路コンデンサ43とを備え、リップルフィルタ36の
出力が負荷44に接続されている。
置は、直流−直流(DC−DC)コンバータタイプのも
ので、電源電池30と、電池電力蓄積用のインダクタ3
1と、インダクタ31の蓄積電圧出力用のショットキバ
リアダイオード(SBD、以下これをSBDという)3
2と、スイッチングトランジスタ(絶縁ゲート型FE
T)33と、駆動発振回路34と、大容量の平滑用コン
デンサ35と、リップルフィルタ36と、電圧出力ライ
ン37とを備えている。そして、駆動発振回路34は、
電圧出力ライン37に得られた昇圧電圧を分圧する分圧
抵抗38(1)、38(2)と、基準電圧Vrefを発
生する基準電源39と、分圧抵抗38(1)、38
(2)からの分圧電圧と基準電源39からの基準電圧V
refとを比較し、それらの差を表す誤差電圧を出力す
る誤差増幅器40と、誤差増幅器40から受領した誤差
電圧に対応したデューテイ比を有する一定周期Tの方形
波信号を発生する自励発振回路41とを備えている。ま
た、リップルフィルタ36は、直列インダクタ42と、
分路コンデンサ43とを備え、リップルフィルタ36の
出力が負荷44に接続されている。
【0005】また、図4は、図3に図示の昇圧型電源装
置における自励発振回路41の出力波形の一例を示す信
号波形図で、(a)通常の値の誤差電圧を受領した際の
方形波信号波形、(b)は比較的小さな値の誤差電圧を
受領した際の方形波信号波形、(c)は比較的大きな値
の誤差電圧を受領した際の方形波信号波形を示すもので
ある。
置における自励発振回路41の出力波形の一例を示す信
号波形図で、(a)通常の値の誤差電圧を受領した際の
方形波信号波形、(b)は比較的小さな値の誤差電圧を
受領した際の方形波信号波形、(c)は比較的大きな値
の誤差電圧を受領した際の方形波信号波形を示すもので
ある。
【0006】さらに、図5(a)は、図3に図示の昇圧
型電源装置におけるインダクタ31を流れる電流I31の
一例を示す波形図であり、図5(b)はインダクタ31
の周辺部の回路構成を示す要部回路図である。
型電源装置におけるインダクタ31を流れる電流I31の
一例を示す波形図であり、図5(b)はインダクタ31
の周辺部の回路構成を示す要部回路図である。
【0007】図5(a)において、実線はDC−DCコ
ンバータを断続動作モードで動作させた場合の状態を示
し、一点鎖線はDC−DCコンバータを連続動作モード
で動作させた場合の状態を示すものである。
ンバータを断続動作モードで動作させた場合の状態を示
し、一点鎖線はDC−DCコンバータを連続動作モード
で動作させた場合の状態を示すものである。
【0008】ここで、図4及び図5(a)、(b)を用
いて、図3に図示の既知の昇圧型電源装置の動作につい
て説明する。
いて、図3に図示の既知の昇圧型電源装置の動作につい
て説明する。
【0009】発振駆動回路34において、分圧抵抗38
(1)、38(2)は電圧出力ライン37に得られた昇
圧電圧V37を分圧し、分圧電圧V38を誤差増幅器40の
反転入力に供給する一方、基準電源39が発生した基準
電圧Vrefを誤差増幅器40の非反転入力に供給す
る。誤差増幅器40は、入力された分圧電圧V38と基準
電圧Vrefとを比較し、それらの差を示す誤差電圧V
40を自励発振回路41に供給する。自励発振回路41
は、受領した誤差電圧V40に対応したデューテイ比を有
する一定周期Tの方形波信号を発生し、スイッチングト
ランジスタ33のゲートに供給する。
(1)、38(2)は電圧出力ライン37に得られた昇
圧電圧V37を分圧し、分圧電圧V38を誤差増幅器40の
反転入力に供給する一方、基準電源39が発生した基準
電圧Vrefを誤差増幅器40の非反転入力に供給す
る。誤差増幅器40は、入力された分圧電圧V38と基準
電圧Vrefとを比較し、それらの差を示す誤差電圧V
40を自励発振回路41に供給する。自励発振回路41
は、受領した誤差電圧V40に対応したデューテイ比を有
する一定周期Tの方形波信号を発生し、スイッチングト
ランジスタ33のゲートに供給する。
【0010】ここで、誤差電圧V40が略ゼロに近いと
き、即ち、昇圧電圧V37が規定の昇圧電圧に近い電圧値
であるときは、図4(a)に示されるように、標準値に
近いデューテイ比を有する方形波信号を発生し、誤差電
圧V40が正極性の電圧であるとき、即ち、昇圧電圧V37
が規定の昇圧電圧よりも高い電圧値であるときは、図4
(b)に示されるように、標準値よりも小さいデューテ
イ比を有する方形波信号を発生し、一方、誤差電圧V40
が負極性の電圧であるとき、即ち、昇圧電圧V37が規定
の昇圧電圧よりも低い電圧値であるときは、図4(c)
に示されるように、標準値よりも大きいデューテイ比を
有する方形波信号を発生する。
き、即ち、昇圧電圧V37が規定の昇圧電圧に近い電圧値
であるときは、図4(a)に示されるように、標準値に
近いデューテイ比を有する方形波信号を発生し、誤差電
圧V40が正極性の電圧であるとき、即ち、昇圧電圧V37
が規定の昇圧電圧よりも高い電圧値であるときは、図4
(b)に示されるように、標準値よりも小さいデューテ
イ比を有する方形波信号を発生し、一方、誤差電圧V40
が負極性の電圧であるとき、即ち、昇圧電圧V37が規定
の昇圧電圧よりも低い電圧値であるときは、図4(c)
に示されるように、標準値よりも大きいデューテイ比を
有する方形波信号を発生する。
【0011】スイッチングトランジスタ33は、方形波
信号の正レベルにあるとき、それに応答してスイッチン
グオンされ、方形波信号がゼロレベルまたは負レベルに
あるとき、スイッチングオフされる。そして、図5
(b)の要部回路図に示されるように、スイッチングト
ランジスタ33がオンすると、電源電池30からインダ
クタ31を通してスイッチングトランジスタ33に電流
I31が流れ、インダクタ31にエネルギが蓄積される。
このとき、電流I31は、図5(a)に示されるように、
スイッチングトランジスタ33がオンしている時間t
33ON内に、最小値I31minから直線的に増大して最大
値I31maxにまで達する。一方、スイッチングトラン
ジスタ33がオフすると、インダクタ31は最大値I31
maxの電流を維持させるために、SBD32をオンに
し、SBD32に電流I32(=I31)を通流させる。こ
の場合、電流I32は、図5(a)に示されるように、最
大値I32maxから直線的に減少して最小値I32min
にまで達し、方形波信号の1周期Tの動作が終了する。
信号の正レベルにあるとき、それに応答してスイッチン
グオンされ、方形波信号がゼロレベルまたは負レベルに
あるとき、スイッチングオフされる。そして、図5
(b)の要部回路図に示されるように、スイッチングト
ランジスタ33がオンすると、電源電池30からインダ
クタ31を通してスイッチングトランジスタ33に電流
I31が流れ、インダクタ31にエネルギが蓄積される。
このとき、電流I31は、図5(a)に示されるように、
スイッチングトランジスタ33がオンしている時間t
33ON内に、最小値I31minから直線的に増大して最大
値I31maxにまで達する。一方、スイッチングトラン
ジスタ33がオフすると、インダクタ31は最大値I31
maxの電流を維持させるために、SBD32をオンに
し、SBD32に電流I32(=I31)を通流させる。こ
の場合、電流I32は、図5(a)に示されるように、最
大値I32maxから直線的に減少して最小値I32min
にまで達し、方形波信号の1周期Tの動作が終了する。
【0012】次の方形波信号の1周期においても、前述
の方形波信号の1周期における動作とほぼ同じ動作が実
行され、また、それに続くそれぞれの方形波信号の1周
期においても、前述の方形波信号の1周期における動作
とほぼ同じ動作が実行され、その結果、電圧出力ライン
37に電源電池31の出力電圧を昇圧した昇圧電圧V37
が得られる。
の方形波信号の1周期における動作とほぼ同じ動作が実
行され、また、それに続くそれぞれの方形波信号の1周
期においても、前述の方形波信号の1周期における動作
とほぼ同じ動作が実行され、その結果、電圧出力ライン
37に電源電池31の出力電圧を昇圧した昇圧電圧V37
が得られる。
【0013】電圧出力ライン37に得られた昇圧電圧V
37は、大容量の平滑用コンデンサ35に充電されて平滑
化されるとともに、リップルフィルタ36を通ることに
よってリップル成分が除去され、負荷44に供給され
る。
37は、大容量の平滑用コンデンサ35に充電されて平滑
化されるとともに、リップルフィルタ36を通ることに
よってリップル成分が除去され、負荷44に供給され
る。
【0014】ここで、電圧出力ライン37に得られた昇
圧電圧V37が規定電圧よりも高い電圧値になったとき
は、前述のように、自励発振回路41が標準値よりも小
さいデューテイ比を有する方形波信号を発生し、スイッ
チングトランジスタ33のオン時間t33onを今までよ
りも短くして、インダクタ32へのエネルギの蓄積量を
若干減少させて昇圧電圧V37が規定電圧に復帰するよう
に制御し、一方、電圧出力ライン37に得られた昇圧電
圧V37が規定電圧よりも低い電圧値になったときは、前
述のように、自励発振回路41が標準値よりも大きいデ
ューテイ比を有する方形波信号を発生し、スイッチング
トランジスタ33のオン時間t33onを今までよりも長
くして、インダクタ32へのエネルギの蓄積量を若干増
大させて昇圧電圧V37が規定電圧に復帰するように制御
する。
圧電圧V37が規定電圧よりも高い電圧値になったとき
は、前述のように、自励発振回路41が標準値よりも小
さいデューテイ比を有する方形波信号を発生し、スイッ
チングトランジスタ33のオン時間t33onを今までよ
りも短くして、インダクタ32へのエネルギの蓄積量を
若干減少させて昇圧電圧V37が規定電圧に復帰するよう
に制御し、一方、電圧出力ライン37に得られた昇圧電
圧V37が規定電圧よりも低い電圧値になったときは、前
述のように、自励発振回路41が標準値よりも大きいデ
ューテイ比を有する方形波信号を発生し、スイッチング
トランジスタ33のオン時間t33onを今までよりも長
くして、インダクタ32へのエネルギの蓄積量を若干増
大させて昇圧電圧V37が規定電圧に復帰するように制御
する。
【0015】ところで、これまでの動作の説明は、負荷
44の変動を考慮しないものであったが、現実に、光学
的符号読取装置等の携帯型電気機器においては、負荷4
4の状態が大きく変動するのが普通であるので、次に、
負荷44の変動を考慮した動作について説明する。
44の変動を考慮しないものであったが、現実に、光学
的符号読取装置等の携帯型電気機器においては、負荷4
4の状態が大きく変動するのが普通であるので、次に、
負荷44の変動を考慮した動作について説明する。
【0016】始めに、ある所定値を示す負荷44が接続
されているとき、インダクタ31に流れる電流I31の最
大値I31maxと最小値I31minとの差をΔI31と
し、電源電池30の出力電圧をV30、スイッチングトラ
ンジスタ33のオン時間をt33 ON、スイッチングトラン
ジスタ33のオフ時間をt33OFF 、SBD32のオン時
間をt32ON、インダクタ31のインダクタンス値を
L31、負荷44に供給される出力電圧をV44、負荷44
に供給される電流をI44とすれば、 ΔI31=I31max−I31min =V44×(t33ON/L31)=(V44−V30)×(t32ON/L31)… ただし、T=t33ON+t33OFF で、t32ON≦t33OFFの
関係がある。
されているとき、インダクタ31に流れる電流I31の最
大値I31maxと最小値I31minとの差をΔI31と
し、電源電池30の出力電圧をV30、スイッチングトラ
ンジスタ33のオン時間をt33 ON、スイッチングトラン
ジスタ33のオフ時間をt33OFF 、SBD32のオン時
間をt32ON、インダクタ31のインダクタンス値を
L31、負荷44に供給される出力電圧をV44、負荷44
に供給される電流をI44とすれば、 ΔI31=I31max−I31min =V44×(t33ON/L31)=(V44−V30)×(t32ON/L31)… ただし、T=t33ON+t33OFF で、t32ON≦t33OFFの
関係がある。
【0017】そして、負荷44が軽く、負荷44に流れ
る電流I44が比較的小さいときは、t32ON<t33OFF の
関係を有するもので、このときに、スイッチングトラン
ジスタ33のオン時間t32ON内にインダクタ31に蓄積
されたエネルギがスイッチングトランジスタ33のオフ
時間t33OFF 内に全部放出され、I31min=0にな
る。
る電流I44が比較的小さいときは、t32ON<t33OFF の
関係を有するもので、このときに、スイッチングトラン
ジスタ33のオン時間t32ON内にインダクタ31に蓄積
されたエネルギがスイッチングトランジスタ33のオフ
時間t33OFF 内に全部放出され、I31min=0にな
る。
【0018】次いで、負荷44が順次重くなり、負荷4
4に流れる電流I44が順次増大すると、t32ON=t
33OFF になり、さらに、負荷44に流れる電流I44が増
大すると、I31min>0になる。
4に流れる電流I44が順次増大すると、t32ON=t
33OFF になり、さらに、負荷44に流れる電流I44が増
大すると、I31min>0になる。
【0019】この場合、t32ON>t33OFF であり、I31
min=0になるときは、図5(a)の実線に示される
ような動作モード(以下、これを断続動作モードとい
う)となり、一方、t32ON>t33OFF であり、I31mi
n>0になるときは、図5(a)の一点鎖線に示される
ような動作モード(以下、これを連続動作モードとい
う)になる。
min=0になるときは、図5(a)の実線に示される
ような動作モード(以下、これを断続動作モードとい
う)となり、一方、t32ON>t33OFF であり、I31mi
n>0になるときは、図5(a)の一点鎖線に示される
ような動作モード(以下、これを連続動作モードとい
う)になる。
【0020】この連続動作モード時において、式をt
33ONについて解き、その解をt33ON C とすれば、 t33ONC =T×(1−V30/V44)… … … … … … となる。
33ONについて解き、その解をt33ON C とすれば、 t33ONC =T×(1−V30/V44)… … … … … … となる。
【0021】また、断続動作モード時において、スイッ
チングトランジスタ33のオン時間t33ON内にインダク
タ31に蓄積されるエネルギP31ONは、 P31ON=∫t33ON×V30×I44(t)dt =∫t33ON×(V30 2 ×t33ON/L31)dt =V30 2 ×t33ON 2 /(2×L31)… … … … … … 昇圧が行われる場合には、スイッチングトランジスタ3
3のオフ時間t33OFF内においても、電源電池30から
エネルギが供給されており、そのときにインダクタ31
に蓄積されるエネルギP31OFF は、 P31OFF =∫t32ON×V30×I44(t)dt =∫t32ON×(V44−V30)×t32ON/L31)dt =V30×(V44−V30)×t32ON 2 ×(2×L31)… … … ここで、式よりt32ON=V30×t32ON/(V44−
V30)になるので、この値を式に代入すると、 P31OFF =V30 3 ×t32ON/(V44−V30)… … … … … … … 式と式の和を周期Tで除したものが入力電力P30IN
になるが、この入力電力P30INが全て出力電力P44OUT
に変換されたとすれば、 P30IN=(P31ON+P31OFF )/T=V44×I44=P44OUT … … … 式に式及び式を代入して、I44について解けば、 I44=V30 2 ×t33ON 2 /{2×L31×T×(V44−V30)}… … … となる。
チングトランジスタ33のオン時間t33ON内にインダク
タ31に蓄積されるエネルギP31ONは、 P31ON=∫t33ON×V30×I44(t)dt =∫t33ON×(V30 2 ×t33ON/L31)dt =V30 2 ×t33ON 2 /(2×L31)… … … … … … 昇圧が行われる場合には、スイッチングトランジスタ3
3のオフ時間t33OFF内においても、電源電池30から
エネルギが供給されており、そのときにインダクタ31
に蓄積されるエネルギP31OFF は、 P31OFF =∫t32ON×V30×I44(t)dt =∫t32ON×(V44−V30)×t32ON/L31)dt =V30×(V44−V30)×t32ON 2 ×(2×L31)… … … ここで、式よりt32ON=V30×t32ON/(V44−
V30)になるので、この値を式に代入すると、 P31OFF =V30 3 ×t32ON/(V44−V30)… … … … … … … 式と式の和を周期Tで除したものが入力電力P30IN
になるが、この入力電力P30INが全て出力電力P44OUT
に変換されたとすれば、 P30IN=(P31ON+P31OFF )/T=V44×I44=P44OUT … … … 式に式及び式を代入して、I44について解けば、 I44=V30 2 ×t33ON 2 /{2×L31×T×(V44−V30)}… … … となる。
【0022】そして、インダクタ31、SBD32、ス
イッチングトランジスタ33に流れる電流のピーク値I
31maxは、 I31max=V30×t33ON/L31… … … … … … … … … になる。
イッチングトランジスタ33に流れる電流のピーク値I
31maxは、 I31max=V30×t33ON/L31… … … … … … … … … になる。
【0023】一方、負荷44に流れる電流I44を増大さ
せた連続動作モード時には、常時、インダクタ31に一
定値の電流I31CONST が流れ、この電流I31CONST はイ
ンダクタ31を流れる電流の最小値I31minに等し
い。
せた連続動作モード時には、常時、インダクタ31に一
定値の電流I31CONST が流れ、この電流I31CONST はイ
ンダクタ31を流れる電流の最小値I31minに等し
い。
【0024】このときの入力電力P30INは、式のP
30INに(V30×I31CONST )が加えられた形になるの
で、 P30IN=(V30×I31CONST )+(P31ON+P31OFF )/T =V44×I44=P44OUT これをI44について解くと、 I44=V30 2 ×t33ONC 2 /{2×L31×T×(V44−V30)}… … となる。
30INに(V30×I31CONST )が加えられた形になるの
で、 P30IN=(V30×I31CONST )+(P31ON+P31OFF )/T =V44×I44=P44OUT これをI44について解くと、 I44=V30 2 ×t33ONC 2 /{2×L31×T×(V44−V30)}… … となる。
【0025】そして、インダクタ31、SBD32、ス
イッチングトランジスタ33に流れる電流のピーク値I
31maxは、 I31max=V30×t33ON/L31+I31CONST … … … … … …(10) になる。
イッチングトランジスタ33に流れる電流のピーク値I
31maxは、 I31max=V30×t33ON/L31+I31CONST … … … … … …(10) になる。
【0026】ここで、インダクタ31のインダクタンス
値L31に注目すると、式乃至(10)に示されるように、
インダクタンス値L31が大きい程、DC−DCコンバー
タは負荷44に対して早めに連続動作モードになり、し
かも、インダクタ31に流れる電流I31の最大値I31m
axと最小値I31minとの差ΔI31が小さく、かつ、
電流I31の最大値I31maxが小さくなる。そして、負
荷44の値が同じであれば、インダクタ31のインダク
タンス値L31が大きい程、周辺部品に流れる最大電流量
が減り、その分、最大定格電流の小さな周辺部品を用い
ることが可能になって、出力電圧V44における含有リッ
プルも少なくなる。
値L31に注目すると、式乃至(10)に示されるように、
インダクタンス値L31が大きい程、DC−DCコンバー
タは負荷44に対して早めに連続動作モードになり、し
かも、インダクタ31に流れる電流I31の最大値I31m
axと最小値I31minとの差ΔI31が小さく、かつ、
電流I31の最大値I31maxが小さくなる。そして、負
荷44の値が同じであれば、インダクタ31のインダク
タンス値L31が大きい程、周辺部品に流れる最大電流量
が減り、その分、最大定格電流の小さな周辺部品を用い
ることが可能になって、出力電圧V44における含有リッ
プルも少なくなる。
【0027】一般に、インダクタ31のインダクタンス
値L31を大きくするには、コイルの巻数を増やせばよい
が、コイルの巻数が増大すると、コイルの電流容量が減
少するようになる。また、電源電池30の出力電圧が低
く、DC−DCコンバータが連続動作モードに入れない
ときは、式に示されるように、負荷44を流れる電流
I44が小さくなる。このとき、負荷44を流れる電流I
44を大きくするには、インダクタンス値L31を小さく
し、コイルの電流容量の大きいインダクタ31を用いれ
ばよい。
値L31を大きくするには、コイルの巻数を増やせばよい
が、コイルの巻数が増大すると、コイルの電流容量が減
少するようになる。また、電源電池30の出力電圧が低
く、DC−DCコンバータが連続動作モードに入れない
ときは、式に示されるように、負荷44を流れる電流
I44が小さくなる。このとき、負荷44を流れる電流I
44を大きくするには、インダクタンス値L31を小さく
し、コイルの電流容量の大きいインダクタ31を用いれ
ばよい。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】既知の昇圧型電源装置
においては、負荷44の値が大きく変動するのが普通で
あって、例えば、負荷44として代表的な光学的符号読
取装置の一種であるバーコードスキャナが選択されてい
るとすれば、バーコードスキャナにおいて、バーコード
の読み取りまたはワイヤレス送信が行われている際は、
昇圧型電源装置の負荷44が重くなり、一方、バーコー
ドスキャナによるバーコードの読み取り等が行われてい
ない待機時は、昇圧型電源装置の負荷44が相当に軽く
なる。
においては、負荷44の値が大きく変動するのが普通で
あって、例えば、負荷44として代表的な光学的符号読
取装置の一種であるバーコードスキャナが選択されてい
るとすれば、バーコードスキャナにおいて、バーコード
の読み取りまたはワイヤレス送信が行われている際は、
昇圧型電源装置の負荷44が重くなり、一方、バーコー
ドスキャナによるバーコードの読み取り等が行われてい
ない待機時は、昇圧型電源装置の負荷44が相当に軽く
なる。
【0029】ところで、既知の昇圧型電源装置において
は、昇圧型電源装置の負荷44を流れる電流I44は、式
及び式に示されるように、スイッチングトランジス
タ33のオン時間t33ONの2乗t33ON 2 に比例するもの
で、大きな電流I44を必要とするとき、即ち、負荷44
が重いときには、長いオン時間t33ONを必要とし、一
方、小さな電流I44のみを必要とするとき、即ち、負荷
44が軽いときには、短いオン時間t33ONを必要とする
だけである。
は、昇圧型電源装置の負荷44を流れる電流I44は、式
及び式に示されるように、スイッチングトランジス
タ33のオン時間t33ONの2乗t33ON 2 に比例するもの
で、大きな電流I44を必要とするとき、即ち、負荷44
が重いときには、長いオン時間t33ONを必要とし、一
方、小さな電流I44のみを必要とするとき、即ち、負荷
44が軽いときには、短いオン時間t33ONを必要とする
だけである。
【0030】ここで、図6は、かかる既知の昇圧型電源
装置において、負荷44の変動に伴うインダクタ31を
流れる電流I31(=I32)の状態を示す波形図であっ
て、(a)は負荷44が重い場合、(b)は負荷44が
軽い場合を示すものである。
装置において、負荷44の変動に伴うインダクタ31を
流れる電流I31(=I32)の状態を示す波形図であっ
て、(a)は負荷44が重い場合、(b)は負荷44が
軽い場合を示すものである。
【0031】また、図7は、かかる既知の昇圧型電源装
置において、スイッチングトランジスタ33のゲートを
正レベルが極端に幅狭の方形波信号で駆動した際の、ス
イッチングトランジスタ33を流れる電流I31の一例を
示す波形図である。
置において、スイッチングトランジスタ33のゲートを
正レベルが極端に幅狭の方形波信号で駆動した際の、ス
イッチングトランジスタ33を流れる電流I31の一例を
示す波形図である。
【0032】かかる既知の昇圧型電源装置においては、
その負荷44に、例えば、バーコードスキャナが使用さ
れたとき、バーコードスキャナによるバーコードの読み
取りが行われている時、即ち負荷44が重い時は、負荷
44を流れる電流I44として、例えば、100mA程度
を、また、読み取ったバーコードをデコードしてワイヤ
レス送信している時、負荷44が相当に重い時は、同電
流I44として、例えば、150mA程度をそれぞれ必要
とするのに対し、バーコードスキャナによるバーコード
の読み取りが行われていない待機時、即ち負荷44が軽
い時は、同電流I44として、例えば、50μA程度、つ
まり、動作時の2000/1乃至3000/1の電流を
必要とするに過ぎない。そして、負荷44が重い時は、
図6(a)に示されるように、スイッチングトランジス
タ33のオン時間t33ONを長くし、一方、負荷44が軽
い時は、図6(b)に示されるように、スイッチングト
ランジスタ33のオン時間t33ONを短くしている。この
場合、負荷44を流れる電流I44が最大(例えば、15
0mA)になるとき、スイッチングトランジスタ33の
オン時間t33ONが8μsecになるようにインダクタ3
1のインダクタンス値L31を選定したとすれば、負荷4
4を流れる電流I44が最小(例えば、50μA)になる
とき、スイッチングトランジスタ33のオン時間t33ON
は890nsec程度に短くなる。
その負荷44に、例えば、バーコードスキャナが使用さ
れたとき、バーコードスキャナによるバーコードの読み
取りが行われている時、即ち負荷44が重い時は、負荷
44を流れる電流I44として、例えば、100mA程度
を、また、読み取ったバーコードをデコードしてワイヤ
レス送信している時、負荷44が相当に重い時は、同電
流I44として、例えば、150mA程度をそれぞれ必要
とするのに対し、バーコードスキャナによるバーコード
の読み取りが行われていない待機時、即ち負荷44が軽
い時は、同電流I44として、例えば、50μA程度、つ
まり、動作時の2000/1乃至3000/1の電流を
必要とするに過ぎない。そして、負荷44が重い時は、
図6(a)に示されるように、スイッチングトランジス
タ33のオン時間t33ONを長くし、一方、負荷44が軽
い時は、図6(b)に示されるように、スイッチングト
ランジスタ33のオン時間t33ONを短くしている。この
場合、負荷44を流れる電流I44が最大(例えば、15
0mA)になるとき、スイッチングトランジスタ33の
オン時間t33ONが8μsecになるようにインダクタ3
1のインダクタンス値L31を選定したとすれば、負荷4
4を流れる電流I44が最小(例えば、50μA)になる
とき、スイッチングトランジスタ33のオン時間t33ON
は890nsec程度に短くなる。
【0033】そして、かかる既知の昇圧型電源装置にお
いては、負荷44を流れる電流I44として最大の電流、
例えば、150mAを発生させるとき、スイッチングト
ランジスタ33に大きな電流容量のもの、例えば、特性
のバラツキやを起動時の突入電流を考慮して、2A程度
のピーク電流値を有するものを用いる必要があるが、大
電流容量のスイッチングトランジスタ33は、通常、ゲ
ート容量が大きく、スイッチング速度が遅いものにな
る。そして、図7に示されるように、大電流容量のスイ
ッチングトランジスタ33のゲートを正レベルが極端に
幅狭の方形波信号で駆動し、890nsec程度の短い
オン時間t33ONを得ようとすれば、大きなゲート容量や
緩慢なスイッチング特性によって、スイッチングトラン
ジスタ33のオン時の立上り及び立ち下がりに時間遅れ
が生じるだけでなく、オン時の内部抵抗が小さくなら
ず、十分な値のオン電流I31を得ることができないばか
りか、スイッチングトランジスタ33のオン時の立上り
及び立ち下がりの時間遅れに伴い、インダクタ31に蓄
積されたエネルギは、SBD32を通して出力側にうま
く伝達されず、スイッチングトランジスタ33で消費さ
れるようになり、その結果、負荷44の待機時に、負荷
44を流れる電流I44が50μA程度にあるのに対し、
電源電池30の出力電流I30は500μA以上になって
しまう。
いては、負荷44を流れる電流I44として最大の電流、
例えば、150mAを発生させるとき、スイッチングト
ランジスタ33に大きな電流容量のもの、例えば、特性
のバラツキやを起動時の突入電流を考慮して、2A程度
のピーク電流値を有するものを用いる必要があるが、大
電流容量のスイッチングトランジスタ33は、通常、ゲ
ート容量が大きく、スイッチング速度が遅いものにな
る。そして、図7に示されるように、大電流容量のスイ
ッチングトランジスタ33のゲートを正レベルが極端に
幅狭の方形波信号で駆動し、890nsec程度の短い
オン時間t33ONを得ようとすれば、大きなゲート容量や
緩慢なスイッチング特性によって、スイッチングトラン
ジスタ33のオン時の立上り及び立ち下がりに時間遅れ
が生じるだけでなく、オン時の内部抵抗が小さくなら
ず、十分な値のオン電流I31を得ることができないばか
りか、スイッチングトランジスタ33のオン時の立上り
及び立ち下がりの時間遅れに伴い、インダクタ31に蓄
積されたエネルギは、SBD32を通して出力側にうま
く伝達されず、スイッチングトランジスタ33で消費さ
れるようになり、その結果、負荷44の待機時に、負荷
44を流れる電流I44が50μA程度にあるのに対し、
電源電池30の出力電流I30は500μA以上になって
しまう。
【0034】このように、既知の昇圧型電源装置は、負
荷44が軽いとき、即ち、負荷44の待機時等に、スイ
ッチングトランジスタ33において不必要にエネルギが
消費され、その分、電源電池30の寿命が短くなるとい
う問題がある。
荷44が軽いとき、即ち、負荷44の待機時等に、スイ
ッチングトランジスタ33において不必要にエネルギが
消費され、その分、電源電池30の寿命が短くなるとい
う問題がある。
【0035】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、負荷が軽い場合に昇圧型電源装置内の
消費電力を低減させ、電源電池の消耗を少なくした直流
−直流コンバータタイプの昇圧型電源装置を提供するこ
とにある。
で、その目的は、負荷が軽い場合に昇圧型電源装置内の
消費電力を低減させ、電源電池の消耗を少なくした直流
−直流コンバータタイプの昇圧型電源装置を提供するこ
とにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記目的の達成のため
に、本発明による昇圧型電源装置は、直流−直流コンバ
ータタイプのものであって、選択的に動作するスイッチ
ング素子と協動により電源電池の電力を蓄積するインダ
クタを2つのインダクタによって構成し、昇圧型電源装
置の負荷の軽重に対応して、2つのインダクタの中の1
つまたは2つを選択的に接続するようにしている。そし
て、昇圧型電源装置の負荷が軽いときは、2つのインダ
クタで得られるインダクタンス値が大きくなるように、
1つのインダクタのみを選択接続し、一方、昇圧型電源
装置の負荷が重いときは、2つのインダクタで得られる
インダクタンス値が小さくなるように、2つのインダク
タを選択接続するインダクタ切替手段を備える。
に、本発明による昇圧型電源装置は、直流−直流コンバ
ータタイプのものであって、選択的に動作するスイッチ
ング素子と協動により電源電池の電力を蓄積するインダ
クタを2つのインダクタによって構成し、昇圧型電源装
置の負荷の軽重に対応して、2つのインダクタの中の1
つまたは2つを選択的に接続するようにしている。そし
て、昇圧型電源装置の負荷が軽いときは、2つのインダ
クタで得られるインダクタンス値が大きくなるように、
1つのインダクタのみを選択接続し、一方、昇圧型電源
装置の負荷が重いときは、2つのインダクタで得られる
インダクタンス値が小さくなるように、2つのインダク
タを選択接続するインダクタ切替手段を備える。
【0037】そして、インダクタ切替手段は、具体的
に、昇圧型電源装置の負荷が重いとき、大きなインダク
タンス値を有する1つのインダクタに、それよりも小さ
いインダクタンス値を有する他の1つのインダクタを並
列に選択接続するようにし、昇圧型電源装置の負荷が軽
くなったとき、大きなインダクタンス値を有する1つの
インダクタのみを選択接続するようにしている。
に、昇圧型電源装置の負荷が重いとき、大きなインダク
タンス値を有する1つのインダクタに、それよりも小さ
いインダクタンス値を有する他の1つのインダクタを並
列に選択接続するようにし、昇圧型電源装置の負荷が軽
くなったとき、大きなインダクタンス値を有する1つの
インダクタのみを選択接続するようにしている。
【0038】また、インダクタ切替手段は、好適例とし
てAND回路が用いられるもので、AND回路の入力に
は、発振駆動回路からの方形波信号と負荷の軽重の切替
えに伴って供給される切替制御信号とが印加され、その
切替制御信号が負荷の軽い状態への切替えを表すもので
あるときに限って、AND回路を通して第1のスイッチ
ング素子に供給される方形波信号の通過を停止させ、第
1のインダクタの昇圧型電源装置への接続を断つように
している。
てAND回路が用いられるもので、AND回路の入力に
は、発振駆動回路からの方形波信号と負荷の軽重の切替
えに伴って供給される切替制御信号とが印加され、その
切替制御信号が負荷の軽い状態への切替えを表すもので
あるときに限って、AND回路を通して第1のスイッチ
ング素子に供給される方形波信号の通過を停止させ、第
1のインダクタの昇圧型電源装置への接続を断つように
している。
【0039】かかる構成を採用することにより、昇圧型
電源装置の負荷が動作状態にあって重負荷状態であると
きは、インダクタのインダクタンス値を小さくするよう
に選択し、小さいインダクタンス値のインダクタに大き
な電流を流して大きなエネルギを蓄積させるようにし、
一方、昇圧型電源装置の負荷が待機状態にあって軽負荷
状態であるときは、インダクタのインダクタンス値を大
きくするように選択し、大きいインダクタンス値のイン
ダクタにごく僅かな電流を流すようにしているので、軽
負荷時における昇圧型電源装置の消費電力を十分に低減
させることができ、それにより電源電池の不所望な消費
を抑え、電源電池の寿命を長くすることができる。
電源装置の負荷が動作状態にあって重負荷状態であると
きは、インダクタのインダクタンス値を小さくするよう
に選択し、小さいインダクタンス値のインダクタに大き
な電流を流して大きなエネルギを蓄積させるようにし、
一方、昇圧型電源装置の負荷が待機状態にあって軽負荷
状態であるときは、インダクタのインダクタンス値を大
きくするように選択し、大きいインダクタンス値のイン
ダクタにごく僅かな電流を流すようにしているので、軽
負荷時における昇圧型電源装置の消費電力を十分に低減
させることができ、それにより電源電池の不所望な消費
を抑え、電源電池の寿命を長くすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明における昇圧型電源装置の
1つの実施の形態においては、電源電池に接続され、電
源電池の電力を蓄積するインダクタを第1及び第2の2
つのインダクタによって構成し、第1のインダクタに第
1のスイッチング素子を、第2のインダクタに第2のス
イッチング素子をそれぞれ直列接続するとともに、第1
及び第2のスイッチング素子の動作を選択的に停止さ
せ、第1及び第2のインダクタにおける総合のインダク
タンス値を選択的に切替えるインダクタ切替手段を設け
ている。そして、インダクタ切替手段は、昇圧型電源装
置の負荷の軽重に対応して第1及び第2のインダクタに
おける総合のインダクタンス値を選択的に切替えるもの
で、負荷が軽いときは大きなインダクタンス値を示し、
負荷が重いときは小さなインダクタンス値を示すよう
に、第1及び第2のインダクタを昇圧型電源装置に選択
的に接続するようにしている。
1つの実施の形態においては、電源電池に接続され、電
源電池の電力を蓄積するインダクタを第1及び第2の2
つのインダクタによって構成し、第1のインダクタに第
1のスイッチング素子を、第2のインダクタに第2のス
イッチング素子をそれぞれ直列接続するとともに、第1
及び第2のスイッチング素子の動作を選択的に停止さ
せ、第1及び第2のインダクタにおける総合のインダク
タンス値を選択的に切替えるインダクタ切替手段を設け
ている。そして、インダクタ切替手段は、昇圧型電源装
置の負荷の軽重に対応して第1及び第2のインダクタに
おける総合のインダクタンス値を選択的に切替えるもの
で、負荷が軽いときは大きなインダクタンス値を示し、
負荷が重いときは小さなインダクタンス値を示すよう
に、第1及び第2のインダクタを昇圧型電源装置に選択
的に接続するようにしている。
【0041】この実施の形態において、好ましくは、第
1及び第2のインダクタとして、小さいインダクタンス
値を有する第1のインダクタと、それより大きいインダ
クタンス値を有する第2のインダクタによって構成し、
インダクタ切替手段の出力によって第1のスイッチング
素子の動作を選択的に停止させるようにしている。そし
て、昇圧型電源装置の負荷が重いときは大きいインダク
タンス値の第2のインダクタに並列に小さいインダクタ
ンス値の第1のインダクタを選択的に接続して、総合の
インダクタンス値を小さくし、負荷が軽いときは大きい
インダクタンス値の第2のインダクタのみを選択的に接
続する。
1及び第2のインダクタとして、小さいインダクタンス
値を有する第1のインダクタと、それより大きいインダ
クタンス値を有する第2のインダクタによって構成し、
インダクタ切替手段の出力によって第1のスイッチング
素子の動作を選択的に停止させるようにしている。そし
て、昇圧型電源装置の負荷が重いときは大きいインダク
タンス値の第2のインダクタに並列に小さいインダクタ
ンス値の第1のインダクタを選択的に接続して、総合の
インダクタンス値を小さくし、負荷が軽いときは大きい
インダクタンス値の第2のインダクタのみを選択的に接
続する。
【0042】また、この実施の形態において、第1のス
イッチング素子に発振駆動回路からの方形波信号で駆動
される電界効果トランジスタを用い、第2のスイッチン
グ素子に同じく発振駆動回路からの反転方形波信号で駆
動されるショットキバリアダイオードを用い、インダク
タ切替手段に発振駆動回路からの方形波信号と負荷の軽
重の切換えに伴って供給される切替制御信号とが印加さ
れるAND回路を用いることができる。
イッチング素子に発振駆動回路からの方形波信号で駆動
される電界効果トランジスタを用い、第2のスイッチン
グ素子に同じく発振駆動回路からの反転方形波信号で駆
動されるショットキバリアダイオードを用い、インダク
タ切替手段に発振駆動回路からの方形波信号と負荷の軽
重の切換えに伴って供給される切替制御信号とが印加さ
れるAND回路を用いることができる。
【0043】かかる実施の形態によれば、昇圧型電源装
置の負荷が動作状態にあって、重負荷状態であるとき
は、第1及び第2のインダクタにおける総合のインダク
タンス値が小さくなるように、第1及び第2のインダク
タを選択的に接続し、小さいインダクタンス値を示すイ
ンダクタに大きな電流を流して大きなエネルギを蓄積さ
せ、十分な量の昇圧電力を負荷に供給するようにし、一
方、昇圧型電源装置の負荷が待機状態にあって、軽負荷
状態であるときは、第1及び第2のインダクタの総合の
インダクタンス値が大きくなるように、第2のインダク
タのみを選択的に接続し、大きいインダクタンス値の第
2のインダクタにごく僅かな電流を流すようにしている
ので、軽負荷状態のとき、昇圧型電源装置の消費電力を
十分に低減させることができ、それによって電源電池の
不所望な消費を抑え、電源電池の寿命を長くすることが
できる。
置の負荷が動作状態にあって、重負荷状態であるとき
は、第1及び第2のインダクタにおける総合のインダク
タンス値が小さくなるように、第1及び第2のインダク
タを選択的に接続し、小さいインダクタンス値を示すイ
ンダクタに大きな電流を流して大きなエネルギを蓄積さ
せ、十分な量の昇圧電力を負荷に供給するようにし、一
方、昇圧型電源装置の負荷が待機状態にあって、軽負荷
状態であるときは、第1及び第2のインダクタの総合の
インダクタンス値が大きくなるように、第2のインダク
タのみを選択的に接続し、大きいインダクタンス値の第
2のインダクタにごく僅かな電流を流すようにしている
ので、軽負荷状態のとき、昇圧型電源装置の消費電力を
十分に低減させることができ、それによって電源電池の
不所望な消費を抑え、電源電池の寿命を長くすることが
できる。
【0044】また、かかる実施の形態によれば、昇圧型
電源装置の負荷が軽負荷状態であるとき、大きいインダ
クタンス値の第2のインダクタにエネルギを蓄積する第
2のスイッチング素子をスイッチングオンする際に、極
端に幅狭の方形波信号を用いる必要がないことから、第
2のスイッチング素子のスイッチング特性が良好にな
り、第2のスイッチング素子におけるエネルギの消耗を
最小限に留められるので、昇圧型電源装置の消費電力を
十分に低減させることができ、それによって電源電池の
不所望な消費を抑え、電源電池の寿命を長くすることが
できる。
電源装置の負荷が軽負荷状態であるとき、大きいインダ
クタンス値の第2のインダクタにエネルギを蓄積する第
2のスイッチング素子をスイッチングオンする際に、極
端に幅狭の方形波信号を用いる必要がないことから、第
2のスイッチング素子のスイッチング特性が良好にな
り、第2のスイッチング素子におけるエネルギの消耗を
最小限に留められるので、昇圧型電源装置の消費電力を
十分に低減させることができ、それによって電源電池の
不所望な消費を抑え、電源電池の寿命を長くすることが
できる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0046】図1は、本発明による昇圧型電源装置の一
実施例を示す回路構成図であり、図2は、図1に図示の
実施例において、負荷が非動作状態(待機状態)に切替
えられた際の第2のインダクタに流れる電流の一例を示
す波形図である。
実施例を示す回路構成図であり、図2は、図1に図示の
実施例において、負荷が非動作状態(待機状態)に切替
えられた際の第2のインダクタに流れる電流の一例を示
す波形図である。
【0047】図1に示されるように、昇圧型電源装置
は、電源電池1と、電源電池1の電力を蓄積する第1の
インダクタ2及び第2のインダクタ3と、第1のインダ
クタ2の蓄積電力を出力する第1のSBD(ショットキ
バリアダイオード)4及び第2のSBD5と、スイッチ
ングトランジスタ(第1のスイッチング素子)6と、第
3のSBD(第2のスイッチング素子)7と、インバー
タ回路8と、AND回路9と、駆動発振回路10と、大
容量の平滑コンデンサ11と、リップルフィルタ12
と、電圧出力ライン13とを備え、直流−直流(DC−
DC)コンバータタイプの昇圧型電源装置を構成してい
る。
は、電源電池1と、電源電池1の電力を蓄積する第1の
インダクタ2及び第2のインダクタ3と、第1のインダ
クタ2の蓄積電力を出力する第1のSBD(ショットキ
バリアダイオード)4及び第2のSBD5と、スイッチ
ングトランジスタ(第1のスイッチング素子)6と、第
3のSBD(第2のスイッチング素子)7と、インバー
タ回路8と、AND回路9と、駆動発振回路10と、大
容量の平滑コンデンサ11と、リップルフィルタ12
と、電圧出力ライン13とを備え、直流−直流(DC−
DC)コンバータタイプの昇圧型電源装置を構成してい
る。
【0048】駆動発振回路10は、図3に図示の既知の
昇圧型電源装置における駆動発振回路34とほぼ同じ構
成のもので、電圧出力ライン13に得られた昇圧電圧を
分圧する分圧抵抗14(1)、14(2)と、基準電圧
Vrefを発生する基準電源15と、分圧抵抗14
(1)、14(2)からの分圧電圧と基準電源15から
の基準電圧Vrefとを比較し、それらの差を表す誤差
電圧を出力する誤差増幅器16と、誤差増幅器16から
供給される誤差電圧に対応したデューテイ比を有する一
定周期Tの方形波信号を発生する自励発振回路17とを
備えている。また、リップルフィルタ12も、既知の昇
圧型電源装置におけるリップルフィルタ36と同じ構成
のもので、直列インダクタ18と、分路コンデンサ19
とを備え、リップルフィルタ12の出力が負荷20に接
続されている。
昇圧型電源装置における駆動発振回路34とほぼ同じ構
成のもので、電圧出力ライン13に得られた昇圧電圧を
分圧する分圧抵抗14(1)、14(2)と、基準電圧
Vrefを発生する基準電源15と、分圧抵抗14
(1)、14(2)からの分圧電圧と基準電源15から
の基準電圧Vrefとを比較し、それらの差を表す誤差
電圧を出力する誤差増幅器16と、誤差増幅器16から
供給される誤差電圧に対応したデューテイ比を有する一
定周期Tの方形波信号を発生する自励発振回路17とを
備えている。また、リップルフィルタ12も、既知の昇
圧型電源装置におけるリップルフィルタ36と同じ構成
のもので、直列インダクタ18と、分路コンデンサ19
とを備え、リップルフィルタ12の出力が負荷20に接
続されている。
【0049】この場合、第1のインダクタ2は、小さい
インダクタンス値(例えば40μH)を有するもので、
一端が電源電池1に接続され、他端が第1のSBD4を
介して電圧出力ライン13に接続されるとともに、スイ
ッチングトランジスタ6のドレイン・ソース通路を通し
て接地点に接続される。第2のインダクタ3は、大きい
インダクタンス値(例えば560μH)を有するもの
で、一端が電源電池1に接続され、他端が第2のSBD
5を介して電圧出力ライン13に接続されるとともに、
第3のSBD7を介してインバータ回路8の出力端子に
接続される。インバータ回路8は、入力端子が発振駆動
回路10における自励発振回路17の出力端子に接続さ
れる。AND回路9は、一方の入力端子が自励発振回路
17の出力端子に接続され、他方の入力端子が負荷20
の動作、非動作(待機)を切替える制御回路(図示な
し)に接続され、出力端子がスイッチングトランジスタ
6のゲートに接続される。
インダクタンス値(例えば40μH)を有するもので、
一端が電源電池1に接続され、他端が第1のSBD4を
介して電圧出力ライン13に接続されるとともに、スイ
ッチングトランジスタ6のドレイン・ソース通路を通し
て接地点に接続される。第2のインダクタ3は、大きい
インダクタンス値(例えば560μH)を有するもの
で、一端が電源電池1に接続され、他端が第2のSBD
5を介して電圧出力ライン13に接続されるとともに、
第3のSBD7を介してインバータ回路8の出力端子に
接続される。インバータ回路8は、入力端子が発振駆動
回路10における自励発振回路17の出力端子に接続さ
れる。AND回路9は、一方の入力端子が自励発振回路
17の出力端子に接続され、他方の入力端子が負荷20
の動作、非動作(待機)を切替える制御回路(図示な
し)に接続され、出力端子がスイッチングトランジスタ
6のゲートに接続される。
【0050】発振駆動回路10において、分圧抵抗14
(1)、14(2)は、電圧出力ライン13と接地点間
に直列接続される。誤差増幅器16は、反転入力端子が
分圧抵抗14(1)、14(2)の接続点に接続され、
非反転入力端子が基準電源15を介して接地点に接続さ
れ、出力端子が自励発振回路17の入力端子に接続され
る。平滑コンデンサ11は、電圧出力ライン13と接地
点間に接続される。また、リップルフィルタ12におい
て、直列インダクタ18は、一端が電圧出力ライン13
に接続され、他端が負荷20に接続されるとともに、分
路コンデンサ19を介して接地点に接続される。
(1)、14(2)は、電圧出力ライン13と接地点間
に直列接続される。誤差増幅器16は、反転入力端子が
分圧抵抗14(1)、14(2)の接続点に接続され、
非反転入力端子が基準電源15を介して接地点に接続さ
れ、出力端子が自励発振回路17の入力端子に接続され
る。平滑コンデンサ11は、電圧出力ライン13と接地
点間に接続される。また、リップルフィルタ12におい
て、直列インダクタ18は、一端が電圧出力ライン13
に接続され、他端が負荷20に接続されるとともに、分
路コンデンサ19を介して接地点に接続される。
【0051】前記構成による本実施例の昇圧型電源装置
は、次のように動作する。
は、次のように動作する。
【0052】まず、昇圧型電源装置の負荷20が動作状
態に切替えられているとき、例えば、昇圧型電源装置が
代表的な光学的符号読取装置の一種のバーコードスキャ
ナの内蔵電源装置である場合、バーコードスキャナでバ
ーコードの読み取りを行っているときや読み取ったバー
コードのワイヤレス送信を行っているとき等に、図示さ
れていない制御回路は、負荷20が重い状態であること
を表す切替制御信号、例えば、ハイレベル(H)の切替
制御信号を送出し、一方、負荷20が非動作状態(待機
状態)に切替えられているとき、例えば、バーコードス
キャナが待機状態にあるとき等に、前記制御回路は、負
荷20が軽い状態であることを表す切替制御信号、例え
ば、ローレベル(L)の切替制御信号を送出する。
態に切替えられているとき、例えば、昇圧型電源装置が
代表的な光学的符号読取装置の一種のバーコードスキャ
ナの内蔵電源装置である場合、バーコードスキャナでバ
ーコードの読み取りを行っているときや読み取ったバー
コードのワイヤレス送信を行っているとき等に、図示さ
れていない制御回路は、負荷20が重い状態であること
を表す切替制御信号、例えば、ハイレベル(H)の切替
制御信号を送出し、一方、負荷20が非動作状態(待機
状態)に切替えられているとき、例えば、バーコードス
キャナが待機状態にあるとき等に、前記制御回路は、負
荷20が軽い状態であることを表す切替制御信号、例え
ば、ローレベル(L)の切替制御信号を送出する。
【0053】いま、負荷20が動作状態に切替えられて
おり、前記制御回路からハイレベル(H)の切替制御信
号がAND回路9に供給されると、AND回路9は能動
状態になり、自励発振回路17から出力された方形波信
号は、AND回路9を通してスイッチングトランジスタ
6に供給され、同時に、インバータ回路8によって極性
が反転された反転方形波信号が第3のSBD7に供給さ
れる。
おり、前記制御回路からハイレベル(H)の切替制御信
号がAND回路9に供給されると、AND回路9は能動
状態になり、自励発振回路17から出力された方形波信
号は、AND回路9を通してスイッチングトランジスタ
6に供給され、同時に、インバータ回路8によって極性
が反転された反転方形波信号が第3のSBD7に供給さ
れる。
【0054】そして、方形波信号のハイレベル(H)時
には、このハイレベル(H)によってスイッチングトラ
ンジスタ6がオン状態になり、小さいインダクタンス値
の第1のインダクタ2に大きな電流を流すことによっ
て、第1のインダクタ2には電源電池1から大きいエネ
ルギが蓄積され、同時に、反転方形波信号のローレベル
(L)によって第3のSBD7がオン状態になり、大き
いインダクタンス値の第2のインダクタ3に小さな電流
を流すことによって、第2のインダクタ3には電源電池
1から小さいエネルギが蓄積される。一方、方形波信号
のローレベル(L)時には、このローレベル(L)によ
ってスイッチングトランジスタ6がオフ状態になり、第
1のインダクタ2に蓄積された大きいエネルギが第1の
SBD4を通して電圧出力ライン13に送出され、同時
に、反転方形波信号のハイレベル(H)によって第3の
SBD7がオフ状態になり、第2のインダクタ3に蓄積
された小さいエネルギが第2のSBD5を通して電圧出
力ライン13に送出される。この状態において、第2の
インダクタ3に蓄積されたエネルギに比べて第1のイン
ダクタ2に蓄積されたエネルギが大きいので、電圧出力
ライン13に送出される昇圧電圧は、第1のインダクタ
2から送出されるエネルギにほぼ依存した大きさにな
る。
には、このハイレベル(H)によってスイッチングトラ
ンジスタ6がオン状態になり、小さいインダクタンス値
の第1のインダクタ2に大きな電流を流すことによっ
て、第1のインダクタ2には電源電池1から大きいエネ
ルギが蓄積され、同時に、反転方形波信号のローレベル
(L)によって第3のSBD7がオン状態になり、大き
いインダクタンス値の第2のインダクタ3に小さな電流
を流すことによって、第2のインダクタ3には電源電池
1から小さいエネルギが蓄積される。一方、方形波信号
のローレベル(L)時には、このローレベル(L)によ
ってスイッチングトランジスタ6がオフ状態になり、第
1のインダクタ2に蓄積された大きいエネルギが第1の
SBD4を通して電圧出力ライン13に送出され、同時
に、反転方形波信号のハイレベル(H)によって第3の
SBD7がオフ状態になり、第2のインダクタ3に蓄積
された小さいエネルギが第2のSBD5を通して電圧出
力ライン13に送出される。この状態において、第2の
インダクタ3に蓄積されたエネルギに比べて第1のイン
ダクタ2に蓄積されたエネルギが大きいので、電圧出力
ライン13に送出される昇圧電圧は、第1のインダクタ
2から送出されるエネルギにほぼ依存した大きさにな
る。
【0055】次いで、負荷20が非動作状態(待機状
態)に切替えられると、前記制御回路からAND回路9
に供給される切替制御信号はローレベル(L)になっ
て、AND回路9が非能動状態になり、自励発振回路1
7から出力された方形波信号は、AND回路9おいて阻
止されるが、インバータ回路8を介して反転方形波信号
として第3のSBD7には供給される。
態)に切替えられると、前記制御回路からAND回路9
に供給される切替制御信号はローレベル(L)になっ
て、AND回路9が非能動状態になり、自励発振回路1
7から出力された方形波信号は、AND回路9おいて阻
止されるが、インバータ回路8を介して反転方形波信号
として第3のSBD7には供給される。
【0056】そして、方形波信号のハイレベル(H)時
には、そのハイレベル(H)がスイッチングトランジス
タ6に供給されず、スイッチングトランジスタ6がオフ
状態になって第1のインダクタ2の電流路が断たれる、
即ち、第1のインダクタ2が昇圧型電源装置への接続を
断たれた状態になるので、第1のインダクタ2には電源
電池1からエネルギが蓄積されないが、反転方形波信号
のローレベル(L)によって第3のSBD7がオン状態
になり、大きいインダクタンス値の第2のインダクタ3
に小さな電流が流れるので、第2のインダクタ3には電
源電池1からエネルギが蓄積される。一方、方形波信号
のローレベル(L)時には、スイッチングトランジスタ
6がオフ状態を維持するものの、第1のインダクタ2に
エネルギが蓄積されていないので、第1のインダクタ2
から電圧出力ライン13へエネルギの送出はないが、反
転方形波信号のローレベル(L)によって第3のショッ
トキバリアダイオード7がオフ状態になるので、第2の
インダクタ3に蓄積された小さなエネルギが第2のSB
D5を通して電圧出力ライン13に送出される。このと
き、電圧出力ライン13に送出される昇圧電圧は、第2
のインダクタ3から送出されるエネルギに全面的に依存
した大きさになる。
には、そのハイレベル(H)がスイッチングトランジス
タ6に供給されず、スイッチングトランジスタ6がオフ
状態になって第1のインダクタ2の電流路が断たれる、
即ち、第1のインダクタ2が昇圧型電源装置への接続を
断たれた状態になるので、第1のインダクタ2には電源
電池1からエネルギが蓄積されないが、反転方形波信号
のローレベル(L)によって第3のSBD7がオン状態
になり、大きいインダクタンス値の第2のインダクタ3
に小さな電流が流れるので、第2のインダクタ3には電
源電池1からエネルギが蓄積される。一方、方形波信号
のローレベル(L)時には、スイッチングトランジスタ
6がオフ状態を維持するものの、第1のインダクタ2に
エネルギが蓄積されていないので、第1のインダクタ2
から電圧出力ライン13へエネルギの送出はないが、反
転方形波信号のローレベル(L)によって第3のショッ
トキバリアダイオード7がオフ状態になるので、第2の
インダクタ3に蓄積された小さなエネルギが第2のSB
D5を通して電圧出力ライン13に送出される。このと
き、電圧出力ライン13に送出される昇圧電圧は、第2
のインダクタ3から送出されるエネルギに全面的に依存
した大きさになる。
【0057】続いて、主として、負荷20が動作状態に
切替えられているとき、電圧出力ライン13に導出され
た昇圧電圧は、分圧抵抗14(1)、14(2)で分圧
され、この分圧電圧と基準電源15からの基準電圧Vr
efとが誤差増幅器16において電圧比較され、その差
を表す誤差電圧が次続の自励発振回路17に供給され
る。自励発振回路17は、供給される誤差電圧の極性及
びその大きさに対応したデューテイ比を有する一定周期
Tの方形波信号を発生し、前述のように、方形波信号が
インバータ回路8及びAND回路9に供給する。
切替えられているとき、電圧出力ライン13に導出され
た昇圧電圧は、分圧抵抗14(1)、14(2)で分圧
され、この分圧電圧と基準電源15からの基準電圧Vr
efとが誤差増幅器16において電圧比較され、その差
を表す誤差電圧が次続の自励発振回路17に供給され
る。自励発振回路17は、供給される誤差電圧の極性及
びその大きさに対応したデューテイ比を有する一定周期
Tの方形波信号を発生し、前述のように、方形波信号が
インバータ回路8及びAND回路9に供給する。
【0058】ここで、本実施例の昇圧型電源装置におい
ては、電圧出力ライン13の導出昇圧電圧が規定の電圧
に略一致しているとき、誤差増幅器16から出力される
誤差電圧が略ゼロになり、自励発振回路17は、供給さ
れる略ゼロの誤差電圧に応答して、図4(a)に示され
るように、標準値に近いデューテイ比を有する一定周期
Tの方形波信号を発生する。また、電圧出力ライン13
の導出昇圧電圧が規定の電圧よりも高い電圧であると
き、誤差増幅器16から出力される誤差電圧が正極性に
なり、自励発振回路17は、供給される正極性の誤差電
圧に応答して、図4(b)に示されるように、標準値よ
りも小さいデューテイ比を有する一定周期Tの方形波信
号を発生する。さらに、電圧出力ライン13の導出昇圧
電圧が規定の電圧よりも低い電圧であるとき、誤差増幅
器16から出力される誤差電圧が負極性になり、自励発
振回路17は、供給される負極性の誤差電圧に応答し
て、図4(c)に示されるように、標準値よりも大きい
デューテイ比を有する一定周期Tの方形波信号を発生す
る。
ては、電圧出力ライン13の導出昇圧電圧が規定の電圧
に略一致しているとき、誤差増幅器16から出力される
誤差電圧が略ゼロになり、自励発振回路17は、供給さ
れる略ゼロの誤差電圧に応答して、図4(a)に示され
るように、標準値に近いデューテイ比を有する一定周期
Tの方形波信号を発生する。また、電圧出力ライン13
の導出昇圧電圧が規定の電圧よりも高い電圧であると
き、誤差増幅器16から出力される誤差電圧が正極性に
なり、自励発振回路17は、供給される正極性の誤差電
圧に応答して、図4(b)に示されるように、標準値よ
りも小さいデューテイ比を有する一定周期Tの方形波信
号を発生する。さらに、電圧出力ライン13の導出昇圧
電圧が規定の電圧よりも低い電圧であるとき、誤差増幅
器16から出力される誤差電圧が負極性になり、自励発
振回路17は、供給される負極性の誤差電圧に応答し
て、図4(c)に示されるように、標準値よりも大きい
デューテイ比を有する一定周期Tの方形波信号を発生す
る。
【0059】そして、方形波信号のデューテイ比が標準
値に近いとき、スイッチングトランジスタ6は、この方
形波信号によりそれまでのオン時間及びオフ時間が維持
されるようにスイッチングされるので、電圧出力ライン
13の導出昇圧電圧には変化を生じないが、方形波信号
のデューテイ比が標準値よりも小さくなったとき、スイ
ッチングトランジスタ6は、この方形波信号によって、
それまでよりもオン時間が長く、オフ時間が短くなるよ
うにスイッチングされるので、電圧出力ライン13の導
出昇圧電圧が規定の電圧の近くまで順次上昇するように
なり、一方、方形波信号のデューテイ比が標準値よりも
大きくなったとき、スイッチングトランジスタ6は、こ
の方形波信号によって、それまでよりもオン時間が短
く、オフ時間が長くなるようにスイッチングされるの
で、電圧出力ライン13の導出昇圧電圧が規定の電圧の
近くまで順次下降するようになる。かかる電圧制御を行
えば、負荷20の変動があっても、電圧出力ライン13
の導出昇圧電圧を常時規定の電圧に維持することができ
る。
値に近いとき、スイッチングトランジスタ6は、この方
形波信号によりそれまでのオン時間及びオフ時間が維持
されるようにスイッチングされるので、電圧出力ライン
13の導出昇圧電圧には変化を生じないが、方形波信号
のデューテイ比が標準値よりも小さくなったとき、スイ
ッチングトランジスタ6は、この方形波信号によって、
それまでよりもオン時間が長く、オフ時間が短くなるよ
うにスイッチングされるので、電圧出力ライン13の導
出昇圧電圧が規定の電圧の近くまで順次上昇するように
なり、一方、方形波信号のデューテイ比が標準値よりも
大きくなったとき、スイッチングトランジスタ6は、こ
の方形波信号によって、それまでよりもオン時間が短
く、オフ時間が長くなるようにスイッチングされるの
で、電圧出力ライン13の導出昇圧電圧が規定の電圧の
近くまで順次下降するようになる。かかる電圧制御を行
えば、負荷20の変動があっても、電圧出力ライン13
の導出昇圧電圧を常時規定の電圧に維持することができ
る。
【0060】このように、本実施例の昇圧型電源装置に
よれば、負荷20が非動作状態(待機状態)に切替えら
れた際には、図2に図示されているように、第2のイン
ダクタ5を流れる電流I5 、即ち、電源電池1から導出
される電流を非常に小さい値の連続電流になるように設
定することができる。このため、軽負荷時における昇圧
型電源装置の消費電力を大きく低減させることができ、
電源電池1の不所望な消耗を抑え、電源電池1の使用寿
命を長くすることができる。
よれば、負荷20が非動作状態(待機状態)に切替えら
れた際には、図2に図示されているように、第2のイン
ダクタ5を流れる電流I5 、即ち、電源電池1から導出
される電流を非常に小さい値の連続電流になるように設
定することができる。このため、軽負荷時における昇圧
型電源装置の消費電力を大きく低減させることができ、
電源電池1の不所望な消耗を抑え、電源電池1の使用寿
命を長くすることができる。
【0061】また、本実施例の昇圧型電源装置によれ
ば、負荷20が非動作状態(待機状態)に切替えられた
際、図2に図示されているように、第3のSBD7のオ
ンの期間t7 onが相当に長くなり、第3のSBD7を
オンさせるために、極端に幅狭の方形波信号(反転方形
波信号)を用いる必要がなく、第3のSBD7のオン時
の特性が良好になるので、第2のインダクタ5に蓄積さ
れたエネルギは殆んど第3のSBD7を通して電圧出力
ライン13に供給される。このため、軽負荷時における
昇圧型電源装置の消費電力を大きく低減させることがで
き、電源電池1の不所望な消耗を抑え、電源電池1の使
用寿命を長くすることができる。
ば、負荷20が非動作状態(待機状態)に切替えられた
際、図2に図示されているように、第3のSBD7のオ
ンの期間t7 onが相当に長くなり、第3のSBD7を
オンさせるために、極端に幅狭の方形波信号(反転方形
波信号)を用いる必要がなく、第3のSBD7のオン時
の特性が良好になるので、第2のインダクタ5に蓄積さ
れたエネルギは殆んど第3のSBD7を通して電圧出力
ライン13に供給される。このため、軽負荷時における
昇圧型電源装置の消費電力を大きく低減させることがで
き、電源電池1の不所望な消耗を抑え、電源電池1の使
用寿命を長くすることができる。
【0062】ちなみに、負荷20が非動作状態(待機状
態)に切替えられた際に、負荷20の電流が30μAで
あるとき、既知の昇圧型電源装置における電源電池30
の消費電流は500μA程度であったが、本実施例の昇
圧型電源装置における電源電池1の消費電流は150μ
A程度に低下している。
態)に切替えられた際に、負荷20の電流が30μAで
あるとき、既知の昇圧型電源装置における電源電池30
の消費電流は500μA程度であったが、本実施例の昇
圧型電源装置における電源電池1の消費電流は150μ
A程度に低下している。
【0063】なお、前記実施例においては、昇圧型電源
装置のバーコードスキャナの内蔵電源である例を挙げて
説明したが、本発明による昇圧型電源装置はバーコード
スキャナの内蔵電源に用いる場合に限られるものではな
く、バーコードスキャナに類似の携帯用電気機器の内蔵
電源にも同様に適用することが可能である。
装置のバーコードスキャナの内蔵電源である例を挙げて
説明したが、本発明による昇圧型電源装置はバーコード
スキャナの内蔵電源に用いる場合に限られるものではな
く、バーコードスキャナに類似の携帯用電気機器の内蔵
電源にも同様に適用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、昇圧型
電源装置の負荷が重負荷状態であるときは、第1及び第
2のインダクタにおける総合のインダクタンス値が小さ
くなるように、第1及び第2のインダクタを選択的に接
続し、小さいインダクタンス値を示すインダクタに大き
な電流を流して大きなエネルギを蓄積させ、十分な量の
昇圧電力を負荷に供給するようにし、一方、昇圧型電源
装置の負荷が軽負荷状態であるときは、第1及び第2の
インダクタの総合のインダクタンス値が大きくなるよう
に、第2のインダクタのみを選択的に接続し、大きいイ
ンダクタンス値の第2のインダクタにごく僅かな電流を
流すようにしているので、軽負荷状態のとき、昇圧型電
源装置の消費電力を十分に低減させることができ、それ
によって電源電池の不所望な消費を抑え、電源電池の使
用寿命を長くできるという効果がある。
電源装置の負荷が重負荷状態であるときは、第1及び第
2のインダクタにおける総合のインダクタンス値が小さ
くなるように、第1及び第2のインダクタを選択的に接
続し、小さいインダクタンス値を示すインダクタに大き
な電流を流して大きなエネルギを蓄積させ、十分な量の
昇圧電力を負荷に供給するようにし、一方、昇圧型電源
装置の負荷が軽負荷状態であるときは、第1及び第2の
インダクタの総合のインダクタンス値が大きくなるよう
に、第2のインダクタのみを選択的に接続し、大きいイ
ンダクタンス値の第2のインダクタにごく僅かな電流を
流すようにしているので、軽負荷状態のとき、昇圧型電
源装置の消費電力を十分に低減させることができ、それ
によって電源電池の不所望な消費を抑え、電源電池の使
用寿命を長くできるという効果がある。
【0065】また、本発明にによれば、昇圧型電源装置
の負荷が軽負荷状態であるとき、大きいインダクタンス
値の第2のインダクタにエネルギを蓄積させる第2のス
イッチング素子のスイッチングオン時に、極端に幅狭の
方形波信号を用いる必要がないことから、第2のスイッ
チング素子のスイッチング特性が良好になって、第2の
スイッチング素子におけるエネルギの消耗を最小限に留
められるので、昇圧型電源装置の消費電力を十分に低減
させることができ、それによって電源電池の不所望な消
費を抑え、電源電池の寿命を長くすることができるとい
う効果がある。
の負荷が軽負荷状態であるとき、大きいインダクタンス
値の第2のインダクタにエネルギを蓄積させる第2のス
イッチング素子のスイッチングオン時に、極端に幅狭の
方形波信号を用いる必要がないことから、第2のスイッ
チング素子のスイッチング特性が良好になって、第2の
スイッチング素子におけるエネルギの消耗を最小限に留
められるので、昇圧型電源装置の消費電力を十分に低減
させることができ、それによって電源電池の不所望な消
費を抑え、電源電池の寿命を長くすることができるとい
う効果がある。
【図1】本発明による昇圧型電源装置の一実施例を示す
回路構成図である。
回路構成図である。
【図2】図1に図示の実施例において、負荷が非動作状
態(待機状態)に切替えられた際の第2のインダクタに
流れる電流の一例を示す波形図である。
態(待機状態)に切替えられた際の第2のインダクタに
流れる電流の一例を示す波形図である。
【図3】光学的符号読取装置等の携帯型電気機器に用い
られる既知の昇圧型電源装置の一例を示す回路構成図で
ある。
られる既知の昇圧型電源装置の一例を示す回路構成図で
ある。
【図4】既知の昇圧型電源装置における自励発振回路の
出力波形の一例を示す信号波形図である。
出力波形の一例を示す信号波形図である。
【図5】既知の昇圧型電源装置におけるインダクタを流
れる電流の一例を示す波形図、及び、インダクタの周辺
部の回路構成を示す要部回路図である。
れる電流の一例を示す波形図、及び、インダクタの周辺
部の回路構成を示す要部回路図である。
【図6】既知の昇圧型電源装置において、負荷の変動に
伴うインダクタを流れる電流の状態を示す波形図であ
る。
伴うインダクタを流れる電流の状態を示す波形図であ
る。
【図7】既知の昇圧型電源装置において、正レベルが極
端に幅狭の方形波信号で駆動した際、スイッチングトラ
ンジスタに流れる電流の一例を示す波形図である。
端に幅狭の方形波信号で駆動した際、スイッチングトラ
ンジスタに流れる電流の一例を示す波形図である。
1 電源電池 2 第1のインダクタ 3 第2のインダクタ 4 第1のショットキバリアダイオード 5 第2のショットキバリアダイオード 6 スイッチングトランジスタ(第1のスイッチング素
子) 7 第3のショットキバリアダイオード(第2のスイッ
チング素子) 8 インバータ回路 9 AND回路 10 駆動発振回路 11 平滑コンデンサ 12 リップルフィルタ 13 電圧出力ライン 14(1)、14(2) 分圧抵抗 15 基準電源 16 誤差増幅器 17 自励発振回路 18 直列インダクタ 19 分路コンデンサ 20 負荷
子) 7 第3のショットキバリアダイオード(第2のスイッ
チング素子) 8 インバータ回路 9 AND回路 10 駆動発振回路 11 平滑コンデンサ 12 リップルフィルタ 13 電圧出力ライン 14(1)、14(2) 分圧抵抗 15 基準電源 16 誤差増幅器 17 自励発振回路 18 直列インダクタ 19 分路コンデンサ 20 負荷
Claims (4)
- 【請求項1】 電源電池に接続され、前記電源電池の電
力を蓄積する第1及び第2のインダクタと、前記第1及
び第2のインダクタの蓄積電力を電圧出力ラインに伝送
する第1及び第2のダイオードと、前記電圧出力ライン
の電圧に対応したデューテイ比の方形波信号を出力する
発振駆動回路と、前記第1及び第2のインダクタにそれ
ぞれ接続され、前記発振駆動回路からの方形波信号でス
イッチングされる第1及び第2のスイッチング素子と、
前記電圧出力ラインを負荷に接続する手段と、前記負荷
の軽重に対応して前記発振駆動回路と前記第1のスイッ
チング素子との接続を選択的に断つように働くインダク
タ切替手段とを備え、前記インダクタ切替手段の働きに
より、前記負荷が軽いときに大きなインダクタンス値を
示し、前記負荷が重いときに小さなインダクタンス値を
示すように、前記第1及び第2のインダクタを選択接続
することを特徴とする昇圧型電源装置。 - 【請求項2】 前記第1及び第2のインダクタは、前記
第1のインダクタのインダクタンス値に比べて前記第2
のインダクタのインダクタンス値を大きく設定し、前記
インダクタ切替手段は、前記負荷が軽いときに前記第2
のインダクタのみを選択接続し、前記負荷が重いときに
前記第2のインダクタに並列に前記第1のインダクタを
選択接続することを特徴とする請求項1に記載の昇圧型
電源装置。 - 【請求項3】 前記インダクタ切替手段は、前記負荷の
軽重の切替時に、負荷の切替状態を表す制御信号を受
け、前記制御信号が前記負荷の軽状態を表すものである
とき、前記発振駆動回路と前記第1のスイッチング素子
との接続を断つように働くことを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の昇圧型電源装置。 - 【請求項4】 前記負荷は、光学的符号読取装置である
ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の昇圧型電源装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2553796A JPH09219968A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 昇圧型電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2553796A JPH09219968A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 昇圧型電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09219968A true JPH09219968A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12168766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2553796A Pending JPH09219968A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 昇圧型電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09219968A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008004647A1 (fr) | 2006-07-06 | 2008-01-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Système d'alimentation électrique et véhicule utilisant celle-ci |
JP2009130674A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corp | アンテナ装置 |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP2553796A patent/JPH09219968A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008004647A1 (fr) | 2006-07-06 | 2008-01-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Système d'alimentation électrique et véhicule utilisant celle-ci |
JP2009130674A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Mitsubishi Electric Corp | アンテナ装置 |
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