JPH09219804A - 輪郭強調回路 - Google Patents

輪郭強調回路

Info

Publication number
JPH09219804A
JPH09219804A JP8050908A JP5090896A JPH09219804A JP H09219804 A JPH09219804 A JP H09219804A JP 8050908 A JP8050908 A JP 8050908A JP 5090896 A JP5090896 A JP 5090896A JP H09219804 A JPH09219804 A JP H09219804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
circuit
signal
filter
gain control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8050908A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Masuda
宏 増田
Hideaki Yamauchi
秀昭 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8050908A priority Critical patent/JPH09219804A/ja
Publication of JPH09219804A publication Critical patent/JPH09219804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪郭強調成分に利得制御等を加えても輪郭強
調処理による画質劣化が生じないようにすること。 【解決手段】 入力映像信号を係数可変フィルタ1に入
力し、通過帯域を制限する。このときフィルタ制御回路
5は利得制御信号が大きくなると通過帯域幅を狭くする
フィルタ係数を生成して係数可変フィルタ1に与える。
利得制御回路2は輪郭強調成分の利得を制御して加算器
4に与える。加算器4は遅延器3で時間調整された映像
信号と利得制御回路2の出力とを重畳し、輪郭強調され
た映像信号を出力する。こうすると画像のエッジ部分等
のある輝度レベル以上の輪郭強調成分の幅が太くなら
ず、繊細な画像に対しても画質を落とすことなく輪郭強
調の効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機等の画像の先鋭度を改善する輪郭強調回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等のディスプレイに
おいて画像の先鋭度を上げるために、映像信号の高周波
成分を抽出し、適当な利得を与えて元の映像信号に加算
することにより、高域の周波数特性を強調する輪郭強調
処理が行われる。このような輪郭強調処理を行う従来の
輪郭強調回路について図14を用いて説明する。本図に
おいて輪郭強調回路は、帯域通過フィルタ15、利得制
御回路16、遅延回路17、加算器18、利得制御端子
19により構成される。そして入力映像信号を帯域通過
フィルタ15に与えると、入力映像信号から輪郭強調成
分を抽出される。その出力を利得制御回路16に入力し
て利得制御する。また入力映像信号を遅延回路17で遅
延させ、利得制御回路16の出力信号と遅延した映像信
号とを加算器18に与えて加算する。こうすると輪郭が
強調された映像信号が得られる。この場合の輪郭強調処
理は、利得制御端子19から利得制御回路16に入力す
る制御信号により特性が変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図14の
ような構成では、例えば図15(a)に示す入力信号に
対して、利得制御回路16の利得を大小2つに設定して
輪郭強調処理を施した場合、輪郭強調成分は図15
(b)に示すようになる。Aは輪郭強調の利得が小さい
場合、Bは輪郭強調が大きい場合である。従って、加算
器18の出力である輪郭強調回路の出力映像信号は図1
5(c)のようになる。輪郭強調成分の利得を利得制御
回路16で大きくすると、B側の波形図で示すように画
像のエッジ部分において、ある輝度レベル以上(あるい
は以下)の輪郭強調成分が太くなる、即ち図15(d)
において、輪郭強調の利得が大きい場合は輝度レベルT
hを越える輪郭強調成分kが、輪郭強調の利得が小さい
場合の幅jより大きくなる(j<k)。このような現象
は、文字や図形などの輝度差のはっきりした部分を含む
画像で顕著に起こり、かえって画質を劣化させてしまう
という矛盾があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、輪郭強調成分に利得制御を加
えても、またコントラスト制御を加えても画質劣化が起
こらないようにすること、またコントラスト制御や輪郭
強調成分に利得制御を加えても輪郭強調処理による画質
劣化が起こらないようにすること、またABL制御(オ
ートマティック・ブライトネス・レベルコントロール)
による画質劣化が起こらないようにすると共に、入力映
像信号の周波数帯域の違いに対応できるようにするこ
と、ができる輪郭強調回路を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、通過帯域幅が可変で
あり、入力映像信号を所定の帯域に制限する係数可変フ
ィルタと、利得制御信号により前記係数可変フィルタの
通過帯域幅を制御するフィルタ制御回路と、前記利得制
御信号により前記係数可変フィルタの出力信号の利得を
制御する利得制御回路と、前記入力映像信号を少なくと
も前記係数可変フィルタでの信号処理時間遅延させる遅
延回路と、前記利得制御回路の出力と前記遅延回路の出
力を加算する加算器と、を具備することを特徴とするも
のである。
【0006】このような構成によれば、係数可変フィル
タの通過帯域幅が利得制御信号に応じて変化するので、
最適な輪郭強調特性を得ることができる。
【0007】また本願の請求項2記載の発明は、通過帯
域幅が可変であり、入力映像信号を所定の帯域に制限す
る係数可変フィルタと、コントラスト制御信号により前
記係数可変フィルタの通過帯域幅を制御するフィルタ制
御回路と、利得制御信号により前記係数可変フィルタの
出力信号の利得を制御する利得制御回路と、前記入力映
像信号を少なくとも前記係数可変フィルタでの信号処理
時間遅延させる遅延回路と、前記利得制御回路の出力と
前記遅延回路の出力を加算する加算器と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0008】このような構成によれば、係数可変フィル
タの通過帯域幅がコントラスト制御信号に応じて変化す
るので、最適な輪郭強調特性を得ることができる。
【0009】また本願の請求項3記載の発明は、中心周
波数及び通過帯域幅が可変であり、入力映像信号を所定
の帯域に制限する係数可変フィルタと、コントラスト制
御信号と利得制御信号との積により前記係数可変フィル
タの通過帯域幅を制御するフィルタ制御回路と、前記利
得制御信号により前記係数可変フィルタの出力信号の利
得を制御する利得制御回路と、前記入力映像信号を少な
くとも前記係数可変フィルタでの信号処理時間遅延させ
る遅延回路と、前記利得制御回路の出力と前記遅延回路
の出力を加算する加算器と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0010】このような構成によれば、係数可変フィル
タの通過帯域幅が利得制御信号やコントラスト制御信号
に応じて変化するので、最適な輪郭強調特性を得ること
ができる。
【0011】また本願の請求項4記載の発明では、前記
利得制御回路は、利得制御信号と輝度レベル制御信号と
を入力し、前記輝度レベル制御信号が閾値未満のときは
前記利得制御信号をそのまま出力し、前記輝度レベル制
御信号が閾値以上のときはその値に応じて前記利得制御
信号を減衰させて出力する利得調整回路と、前記利得調
整回路の出力する制御信号により前記係数可変フィルタ
の出力信号の振幅を制御し、振幅制御値を前記加算器に
出力する振幅制御回路と、を具備することを特徴とする
ものである。
【0012】このような構成によれば、利得制御回路の
利得が利得制御信号及び輝度レベル制御信号と、利得制
御信号とに応じて変化するので、最適な輪郭強調特性を
得ることができる。
【0013】また本願の請求項5記載の発明では、前記
フィルタ制御回路は、前記入力映像信号の占有周波数帯
域を識別する周波数判別回路と、前記周波数判別回路の
判別結果に応じて、コントラスト制御信号と利得制御信
号との積により前記係数可変フィルタの中心周波数と通
過帯域幅とを制御する基本フィルタ制御回路と、を具備
することを特徴とするものである。
【0014】このような構成によれば、フィルタ制御回
路が入力信号の周波数帯域に対応して係数可変フィルタ
の通過帯域の中心周波数を変化させるので、最適な輪郭
強調特性を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1実施形態における輪郭強
調回路について図1を用いて説明する。本図において、
可変係数フィルタ1は輪郭強調成分を入力映像信号より
抽出するバンドパスフィルタであり、ベースバンドの映
像信号における占有帯域の1/2の部分に中心周波数を
有し、通過帯域幅が制御信号により可変となるフィルタ
である。
【0016】利得制御回路2は可変係数フィルタ1の出
力である輪郭強調成分の利得を制御する回路である。遅
延回路3は可変係数フィルタ1での信号処理にかかる時
間だけ入力信号を遅延させる回路である。加算器4は遅
延回路3の出力と利得制御回路2の出力とを加算する回
路である。フィルタ制御回路5は係数可変フィルタ1の
フィルタ係数を制御し、その通過帯域幅を変化させる制
御回路である。利得制御端子6は利得制御回路2とフィ
ルタ制御回路5に利得制御信号を与える入力端子であ
る。
【0017】このように構成された第1実施形態の輪郭
強調回路の動作について説明する。係数可変フィルタ1
は、入力信号より抽出した輪郭強調成分を利得制御回路
2に出力する。利得制御回路2は利得制御端子6より供
給される利得制御信号により輪郭強調成分の利得を制御
し、その結果を加算器4に出力する。遅延回路3は入力
信号と輪郭強調成分の信号とのタイミングを合わすため
に入力信号を遅延させ、加算器4に出力する。フィルタ
制御回路5は利得制御端子6より供給される利得制御信
号に応じてフィルタ係数を係数可変フィルタ1に与え、
通過帯域幅を変更する。加算器4は遅延回路3の出力と
利得制御回路2の出力を加算し、輪郭強調された映像信
号を出力する。
【0018】図2は利得制御回路2の利得と、係数可変
フィルタ1の通過帯域幅との関係を示す特性図である。
ここでは利得が小さいとき帯域幅は広くし、利得が大き
いとき帯域幅を狭くする。従って映像信号の通過帯域は
中心周波数部分に限定されるので、利得制御回路2の利
得が大きい場合、入力信号より抽出される輪郭強調成分
がより急峻になる。図3(a) に示した入力信号に対し
て、利得制御回路2の利得を小さくしたとき(A)、及
び大きくしたとき(B)の輪郭強調成分を図3(b)に
夫々示す。この場合の輪郭強調回路の各出力信号は図3
(c)のようになる。図3(d)の部分拡大図で示すよ
うに、画像のエッジ部の波形はa及びbの部分で示すよ
うに輝度レベルThを越える輪郭強調成分の幅は、利得
の大小に係わらずほぼ等しくなる(a≒b)。
【0019】このように輪郭強調成分の利得を大きくし
ても、画像のエッジ部分においてある輝度レベル以上
(又は以下)の輪郭強調成分が太くならない。本実施形
態によれば、係数可変フィルタ1の通過帯域幅を利得制
御端子6を介して供給される利得制御信号に応じて制御
することにより、輪郭強調成分の利得を大きくしても、
エッジ部分の輪郭が強調されると同時にその強調成分の
幅が太くならない。そして繊細な画像に対しても最適な
輪郭強調特性を得ることができる。
【0020】(実施の形態2)本発明の第2実施形態に
おける輪郭強調回路について図4を用いて説明する。図
4は第2実施形態の輪郭強調回路の構成を示すブロック
図であり、第1実施形態と同一部分は同一の符号をつ
け、詳細な説明は省略する。本図において、可変係数フ
ィルタ1は輪郭強調成分を入力映像信号より抽出するバ
ンドパスフィルタである。利得制御回路2は可変係数フ
ィルタ1の出力である輪郭強調成分の利得を制御する制
御回路である。遅延回路3は入力映像信号を遅延させる
回路である。加算器4は遅延回路3の出力と利得制御回
路2の出力を加算する回路である。フィルタ制御回路5
は係数可変フィルタ1のフィルタ係数を制御し、その通
過帯域幅を変化させる制御回路である。利得制御端子6
は利得制御回路2の利得制御信号の入力端子である。コ
ントラスト制御端子7はフィルタ制御回路5にコントラ
スト制御信号を与える入力端子である。
【0021】このように構成された第2実施形態の輪郭
強調回路の動作について説明する。係数可変フィルタ1
は、入力信号より抽出した輪郭強調成分を利得制御回路
2に出力する。利得制御回路2は利得制御端子6より供
給される利得制御信号により輪郭強調成分の利得を制御
して加算器4に出力する。遅延回路3は入力信号と輪郭
強調成分のタイミングを合わすために入力信号を遅延さ
せて加算器4に出力する。フィルタ制御回路5はコント
ラスト制御端子7を介して供給されるコントラスト制御
信号に応じて係数可変フィルタ1のフィルタ係数を設定
し、係数可変フィルタ1の通過帯域幅を変更する。加算
器4は遅延回路3の出力と利得制御回路2の出力とを加
算し、輪郭強調した映像信号を出力する。
【0022】図5はコントラスト利得と係数可変フィル
タ1の通過帯域幅の関係の一例を示す特性図である。本
図に示すように、コントラスト利得が小のときは帯域幅
を広く、コントラスト利得が大きいとき帯域幅を狭くす
る。このため係数可変フィルタ1では第1実施形態と同
様の信号処理が行われるれるため、コントラスト利得が
大きい場合に入力信号より抽出される輪郭強調成分が急
峻になる。
【0023】図6(a)の波形は、コントラスト制御の
利得を小さくする場合(A)と大きくする場合(B)と
の入力映像信号の一例を示し、図6(b)は係数可変フ
ィルタ1で出力された輪郭強調成分を示している。図6
(c)は輪郭強調回路の出力波形である。図6(d)の
部分拡大図に示すように画像のエッジ部分のcとdと
は、コントラスト利得の大小に係わらずほぼ等しくなる
(c≒d)。従って、画像表示装置においてコントラス
ト制御の利得を大きくしても、ある輝度レベル以上(又
は以下)の画像のエッジ部分における輪郭強調成分は太
くならない。
【0024】このように本実施形態によれば、係数可変
フィルタ1の通過帯域幅をコントラスト制御の利得に応
じて制御することにより、画像の輪郭強調成分が太くな
らず、最適な輪郭強調特性を得ることができる。
【0025】(実施の形態3)本発明の第3実施形態に
おける輪郭強調回路について図7を用いて説明する。図
7は第3実施形態の輪郭強調回路の構成を示すブロック
図であり、第1及び第2実施形態と同一部分は同一の符
号をつけ、詳細な説明は省略する。本図において、可変
係数フィルタ1は輪郭強調成分を入力映像信号より抽出
するバンドパスフィルタである。利得制御回路2は可変
係数フィルタ1の出力である輪郭強調成分の利得を制御
する制御回路である。遅延回路3は入力信号を遅延させ
る回路である。加算器4は遅延回路3の出力と利得制御
回路2の出力とを加算する回路である。フィルタ制御回
路8は利得制御信号の値とコントラスト制御信号の値の
積に応じて係数可変フィルタ1のフィルタ係数を制御
し、その通過帯域幅を変化させる制御回路である。利得
制御端子6は利得制御回路2とフィルタ制御回路8を制
御する利得制御信号の入力端子である。コントラスト制
御端子7はフィルタ制御回路8にコントラスト制御信号
を与える入力端子である。
【0026】このように構成された第3実施形態の輪郭
強調回路の動作について説明する。係数可変フィルタ1
は入力映像信号より抽出した輪郭強調成分を利得制御回
路2に出力する。利得制御回路2は利得制御端子6を介
して入力される利得制御信号より輪郭強調成分の利得を
制御して加算器4に出力する。遅延回路3は入力信号と
輪郭強調成分のタイミングを合わすため入力映像信号を
遅延させて加算器4に出力する。フィルタ制御回路8は
利得制御信号の値とコントラスト制御信号の値の積を計
算し、その積に応じて係数可変フィルタ1のフィルタ係
数を設定し、係数可変フィルタ1の通過帯域幅を変更す
る。加算器4は遅延回路3の出力と利得制御回路2の出
力とを加算し、輪郭強調した映像信号を出力する。
【0027】図8は、コントラスト制御信号の値と利得
制御信号の値の積と、係数可変フィルタ1の通過帯域幅
との関係の一例を示す特性図である。ここではコントラ
スト制御信号の値と利得制御信号の値の積が大きくなる
に従って、係数可変フィルタ1の通過帯域幅が狭くな
る。このため、前述した各信号の積が大きい場合、入力
信号より抽出される輪郭強調成分が急峻になる。
【0028】図9(a)の波形は、積を小さくする場合
(A)と、大きくする場合(B)の入力映像信号の一例
を示し、図9(b)は係数可変フィルタ1で出力された
輪郭強調成分を示している。図9(c)は輪郭強調回路
の出力波形である。図9(d)の部分拡大図に示すよう
に画像のエッジ部分のeとfとは、コントラスト制御信
号の値と利得制御信号の値の積の大小に係わらずほぼ等
しくなる(e≒f)。従って、画像表示装置においてコ
ントラスト制御や輪郭強調成分の利得を大きくしても、
ある輝度レベル以上(又は以下)のエッジ部分における
輪郭強調成分が太くならない。
【0029】このように本実施形態によれば、係数可変
フィルタ1の通過帯域幅をコントラスト制御や利得制御
に応じて制御することにより、画像の輪郭強調成分が太
くならず、最適な輪郭強調特性を得ることができる。
【0030】(実施の形態4)本発明の第4実施形態に
おける輪郭強調回路について図10を用いて説明する。
図10は本実施形態の輪郭強調回路における利得制御回
路2の構成を示すブロック図であり、他の部分は図7に
示す第3実施形態と同様である。本図において利得制御
回路2は振幅制御回路9と利得調整回路10とにより構
成される。利得制御端子6は利得制御信号の入力端子、
ABL端子11は輝度レベル制御信号の入力端子であ
る。
【0031】このように構成された輪郭強調回路の動作
について図7及び図10を用いて説明する。係数可変フ
ィルタ1は入力映像信号より抽出した輪郭強調成分を利
得制御回路2の振幅制御回路9に出力する。振幅制御回
路9は利得調整回路10の出力により輪郭強調成分の利
得を制御して加算器4に出力する。利得調整回路10は
ABL端子11の輝度レベル制御信号により利得制御端
子6の利得制御信号を制御し、その結果を振幅制御回路
9に出力する。振幅制御回路9は利得調整回路10から
の出力信号により振幅が制御され、輪郭強調成分の利得
を変化させる。
【0032】遅延回路3は入力信号と輪郭強調成分のタ
イミングを合わすため入力信号を遅延させて加算器4に
出力する。フィルタ制御回路8は利得制御信号とコント
ラスト制御信号の積を計算し、その積に応じて係数可変
フィルタ1のフィルタ係数を設定し、その通過帯域幅を
変更する。加算器4は遅延回路3の出力と利得制御回路
2の出力を加算し、輪郭を強調した映像信号を出力す
る。
【0033】図11は利得調整回路10の利得とABL
端子11への入力値との関係の一例を示した特性図であ
る。ここではABL端子11への入力値がある閾値を越
えると、利得調整回路10の利得が減少する。このた
め、ABL端子11への入力値がある閾値を越えている
とき、即ちABL制御が働いているときは振幅制御回路
9の利得、言い換えれば利得制御回路2の利得を大きく
することができない。従って、映像信号がコントラスト
制御等で大振幅になり、ABL制御が働くような場合、
即ち表示画面が高輝度になる場合は輪郭強調成分の利得
が制限される。本実施形態によれば、ABL制御が働く
ような高輝度画面において、輪郭強調成分の利得が制限
されるので、最適な輪郭強調特性を得ることができる。
【0034】(実施の形態5)本発明の第5実施形態に
おける輪郭強調回路について図12を用いて説明する。
図12は本実施形態の輪郭強調回路におけるフィルタ制
御回路8の構成を示すブロック図であり、他の部分は図
7に示す第3実施形態と同様である。本図においてフィ
ルタ制御回路8は、基本フィルタ制御回路12と周波数
判別回路13とにより構成される。利得制御端子6は利
得制御信号の入力端子、コントラスト制御端子7はコン
トラスト制御信号の入力端子である。また信号入力端子
14は映像信号の入力端子である。
【0035】このように構成された輪郭強調回路の動作
について図7、図10、及び図12を用いて説明する。
周波数判別回路13は信号入力端子14より入力される
映像信号からその周波数帯域を判別し、その判別結果を
基本フィルタ制御回路12に出力する。周波数帯域の判
別方法としては、例えば水平同期信号や垂直同期信号の
周波数よりテレビジョン方式を判別する方法や、映像信
号のサンプリングレートよりその信号の持つ周波数帯域
を推定する方法等がある。
【0036】基本フィルタ制御回路12は利得制御信号
とコントラスト制御信号の積を計算する。そして、その
積と周波数判別回路13の出力である判別結果に応じて
係数可変フィルタ1の通過帯域幅と通過帯域の中心周波
数とを決定し、係数可変フィルタ1のフィルタ係数を変
化させる。
【0037】係数可変フィルタ1は入力映像信号より抽
出した輪郭強調成分を利得制御回路2の振幅制御回路9
に出力する。振幅制御回路9は利得調整回路10の出力
により輪郭強調成分の利得を制御して加算器4に出力す
る。利得調整回路10はABL端子11の電圧値により
その利得を制御され、利得制御信号を制御して振幅制御
回路9に出力する。振幅調整回路9は利得調整回路10
からの出力信号により制御され、輪郭強調成分の利得を
変化させる。遅延回路3は入力信号と輪郭強調成分のタ
イミングを合わすため入力信号を遅延させて加算器4に
出力する。加算器4は遅延回路3の出力と利得制御回路
2の出力とを加算し、輪郭が強調された映像信号を出力
する。
【0038】図13は周波数判別回路13の3種類の判
別結果に対する係数可変フィルタ1の周波数−利得の特
性図である。本図の曲線gは周波数判別回路13により
映像信号の帯域が狭いと判別された場合のフィルタ特性
を示し、曲線hは中位と判別された場合、曲線iは広い
と判別された場合のフィルタ特性である。入力映像信号
の持つ周波数帯域が狭い場合は、係数可変フィルタ1の
通過帯域の中心周波数が低く、広い場合は高く設定され
る。従って、入力信号の持つ周波数帯域に応じて、係数
可変フィルタ1の通過帯域の中心周波数が制御される。
【0039】本実施形態によれば、入力映像信号の持つ
帯域の広さに応じて、係数可変フィルタ1の通過帯域の
中心周波数が制御されるので、様々な規格の映像信号に
対して最適な輪郭強調特性を得ることができる。
【0040】なお、第1、第2、第3、第4、第5実施
形態はディジタル回路で説明したが、アナログ回路でも
実現可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、入力信号の帯域を制限する係数可変フィル
タの通過帯域幅が輪郭強調成分の利得制御に応じて変化
するので、ある輝度レベル以上(又は以下)のエッジ部
分における輪郭強調成分が太くならず、最適な輪郭強調
特性を得ることができ、その実用的効果は大きい。
【0042】また請求項2記載の発明によれば、入力信
号の帯域を制限する係数可変フィルタの通過帯域幅がコ
ントラスト制御に応じて変化するので、ある輝度レベル
以上(又は以下)のエッジ部分における輪郭強調成分が
太くならず、最適な輪郭強調特性を得ることができ、そ
の実用的効果は大きい。
【0043】また請求項3記載の発明によれば、入力信
号の帯域を制限する係数可変フィルタの通過帯域幅がコ
ントラスト制御や輪郭強調成分の利得制御に応じて変化
するので、それらの制御を施してもある輝度レベル以上
(又は以下)のエッジ部分における輪郭強調成分が太く
ならず、最適な輪郭強調特性を得ることができ、その実
用的効果は大きい。
【0044】また請求項4記載の発明によれば、入力信
号の帯域を制限する係数可変フィルタの出力、即ち輪郭
強調成分が輝度レベル(ABL)制御と利得制御に応じ
て利得を変化させるので、ABL制御の働くような高輝
度画面において輪郭強調成分の利得が制限され、最適な
輪郭強調特性を得ることができ、その実用的効果は大き
い。
【0045】また請求項5記載の発明によれば、入力信
号の持つ帯域の広さに応じて、係数可変フィルタの通過
帯域の中心周波数が制御されるので、様々な規格の入力
信号に対して最適な輪郭強調特性を得ることができ、そ
の実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における輪郭強調回路の
構成図である。
【図2】第1実施形態における利得制御回路の利得と係
数可変フィルタの通過域幅の関係を示す特性図である。
【図3】第1実施形態の輪郭強調回路の動作を示す信号
波形図である。
【図4】本発明の第2実施形態における輪郭強調回路の
構成図である。
【図5】第2実施形態におけるコントラスト利得と係数
可変フィルタの通過域幅の関係を示す特性図である。
【図6】第2実施形態の輪郭強調回路の動作を示す信号
波形図である。
【図7】本発明の第3実施形態における輪郭強調回路の
構成図である。
【図8】第3実施形態における利得制御信号とコントラ
スト制御信号の積と、係数可変フィルタの通過域幅との
関係を示す特性図である。
【図9】第3実施形態の輪郭強調回路の動作を示す信号
波形図である。
【図10】本発明の第4実施形態の輪郭強調回路におけ
る利得制御回路の構成図である。
【図11】第4実施形態の利得調整回路の特性図であ
る。
【図12】本発明の第5実施形態の輪郭強調回路におけ
るフィルタ制御回路の構成図である。
【図13】第5実施形態における係数可変フィルタの特
性図である。
【図14】従来例の輪郭強調回路の構成図である。
【図15】従来例の輪郭強調回路の信号波形図である。
【符号の説明】
1 係数可変フィルタ 2 利得制御回路 3 遅延回路 4 加算器 5,8 フィルタ制御回路 6 利得制御端子 7 コントラスト制御端子 9 振幅制御回路 10 利得調整回路 11 ABL端子 12 基本フィルタ制御回路 13 周波数判別回路 14 信号入力端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過帯域幅が可変であり、入力映像信号
    を所定の帯域に制限する係数可変フィルタと、 利得制御信号により前記係数可変フィルタの通過帯域幅
    を制御するフィルタ制御回路と、 前記利得制御信号により前記係数可変フィルタの出力信
    号の利得を制御する利得制御回路と、 前記入力映像信号を少なくとも前記係数可変フィルタで
    の信号処理時間遅延させる遅延回路と、 前記利得制御回路の出力と前記遅延回路の出力を加算す
    る加算器と、を具備することを特徴とする輪郭強調回
    路。
  2. 【請求項2】 通過帯域幅が可変であり、入力映像信号
    を所定の帯域に制限する係数可変フィルタと、 コントラスト制御信号により前記係数可変フィルタの通
    過帯域幅を制御するフィルタ制御回路と、 利得制御信号により前記係数可変フィルタの出力信号の
    利得を制御する利得制御回路と、 前記入力映像信号を少なくとも前記係数可変フィルタで
    の信号処理時間遅延させる遅延回路と、 前記利得制御回路の出力と前記遅延回路の出力を加算す
    る加算器と、を具備することを特徴とする輪郭強調回
    路。
  3. 【請求項3】 中心周波数及び通過帯域幅が可変であ
    り、入力映像信号を所定の帯域に制限する係数可変フィ
    ルタと、 コントラスト制御信号と利得制御信号との積により前記
    係数可変フィルタの通過帯域幅を制御するフィルタ制御
    回路と、 前記利得制御信号により前記係数可変フィルタの出力信
    号の利得を制御する利得制御回路と、 前記入力映像信号を少なくとも前記係数可変フィルタで
    の信号処理時間遅延させる遅延回路と、 前記利得制御回路の出力と前記遅延回路の出力を加算す
    る加算器と、を具備することを特徴とする輪郭強調回
    路。
  4. 【請求項4】 前記利得制御回路は、 利得制御信号と輝度レベル制御信号とを入力し、前記輝
    度レベル制御信号が閾値未満のときは前記利得制御信号
    をそのまま出力し、前記輝度レベル制御信号が閾値以上
    のときはその値に応じて前記利得制御信号を減衰させて
    出力する利得調整回路と、 前記利得調整回路の出力する制御信号により前記係数可
    変フィルタの出力信号の振幅を制御し、振幅制御値を前
    記加算器に出力する振幅制御回路と、を具備するもので
    あることを特徴とする請求項3記載の輪郭強調回路。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ制御回路は、 前記入力映像信号の占有周波数帯域を識別する周波数判
    別回路と、 前記周波数判別回路の判別結果に応じて、コントラスト
    制御信号と利得制御信号との積により前記係数可変フィ
    ルタの中心周波数と通過帯域幅とを制御する基本フィル
    タ制御回路と、を具備するものであることを特徴とする
    請求項3又は4記載の輪郭強調回路。
JP8050908A 1996-02-13 1996-02-13 輪郭強調回路 Pending JPH09219804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8050908A JPH09219804A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 輪郭強調回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8050908A JPH09219804A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 輪郭強調回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09219804A true JPH09219804A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12871884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8050908A Pending JPH09219804A (ja) 1996-02-13 1996-02-13 輪郭強調回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09219804A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0454355B1 (en) Image signal processing apparatus for edge enhancement
JPS63121371A (ja) 映像信号処理装置
JP3299026B2 (ja) 雑音低減回路
EP0390179A1 (en) Dynamic range video black level expander
US4167021A (en) Suppression of chrominance signal contamination of the luminance signal in a video signal processing system
KR950011528B1 (ko) 영상신호의 천이영역 강조장치와 강조 제어방법
US5457546A (en) Video signal transient edge enhancing device and method for image processing system
KR100361386B1 (ko) 윤곽보정회로와 윤곽보정방법
JPH04271570A (ja) 画像の輪郭補正回路及び画像の輪郭補正方法
JPH09219804A (ja) 輪郭強調回路
JPH02213283A (ja) 輪郭強調量調整回路およびテレビジョン受像機
JP2871323B2 (ja) 映像信号処理装置
JPH0591367A (ja) テレビジヨン受像機
JP3264683B2 (ja) 輝度信号明瞭化回路
JPH03268684A (ja) 輪郭補正回路
US7742651B2 (en) Method and apparatus for enhancing detail in an image
KR930003968B1 (ko) 영상신호의 윤곽 보정회로
JPH07327152A (ja) 輪郭補正器
EP0268332B1 (en) Method and apparatus for generating an adaptive peaking signal increasing the sharpness of a video signal
JPH04252696A (ja) 輝度信号色信号分離装置
JP2001148474A (ja) 固体撮像素子
JPH04189074A (ja) エッジ補正回路
JPS60192468A (ja) 画質調整装置
JPH08111793A (ja) 映像信号の輪郭強調回路
KR800000317B1 (ko) 자동명도 채널주파수 응답 제어장치