JPH09219105A - 灯 具 - Google Patents

灯 具

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JPH09219105A
JPH09219105A JP8048040A JP4804096A JPH09219105A JP H09219105 A JPH09219105 A JP H09219105A JP 8048040 A JP8048040 A JP 8048040A JP 4804096 A JP4804096 A JP 4804096A JP H09219105 A JPH09219105 A JP H09219105A
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JP
Japan
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light
lens elements
lamp
transparent plate
condenser lens
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JP8048040A
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English (en)
Inventor
Hideaki Satsukawa
秀昭 薩川
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点灯時の灯具を外部から観察したとき、従来
の灯具にはない斬新な光り方で光って見えるようにす
る。 【解決手段】 レンズ系16を、複数の集光レンズ素子
22Asが形成された透明プレート22Aと、前面に反
射膜22Baが形成され、各集光レンズ素子22Asの
焦点位置に透孔22Bbが各々形成された穿孔プレート
22Bと、後面に半透過膜24aが形成されたアウタレ
ンズ24とで構成する。透明プレート22Aに入射した
平行光は、集光レンズ素子22Asにより集束して透孔
22Bbを通過した後、拡散しながらアウタレンズ24
に入射し、透過光と反射光に分かれる。反射光は、穿孔
プレート22Bで反射して再度アウタレンズ24に入射
する。この繰返しにより、光路および光度の異なる平行
光(A、B、C、D、・・・)が灯具10前方へ出射さ
れる。これにより、灯具10を前方から観察すると、明
るさが徐変する複数の点列が光って見える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車輌用あるいは
一般用その他各種用途に用いられる灯具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】灯具の構成としては従来より種々のもの
が提案されているが、拡散光を照射するように構成され
た灯具としては、図7に示すように、光源2と、この光
源2からの光を前方へ反射させる反射鏡4と、この反射
鏡4の前方に設けられた拡散レンズ6とを備えたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の灯具においては、単に反射鏡4からの反射光を拡散
レンズ6のレンズ素子6aにより拡散させる構成となっ
ているにすぎないので、点灯時の灯具を外部から観察し
たときにその光り方が凡庸で斬新性がなく、あまり見映
えが良くない、という問題がある。このような問題は、
例えば車輌用標識灯のように、灯具本来の照明機能の他
に、点灯時の灯具を外部から観察したときの見映え(光
り方)が重要視される灯具においては、特に重要な問題
となる。
【0004】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、点灯時における見映えに優れた灯具
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、従来のよう
な単純な拡散レンズに代えて所定の光拡散手段を用いる
ことにより、上記目的達成を図るようにしたものであ
る。
【0006】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、平行光を照射する照射手段と、この照射手段
の前方に設けられた光拡散手段と、を備えた灯具におい
て、上記光拡散手段が、複数の集光レンズ素子が並設さ
れてなる集光手段と、この集光手段の前方に配置された
半透過鏡とを備えてなり、上記集光手段の前端面の位置
が上記各集光レンズ素子の略焦点位置に設定されている
とともに、該前端面における上記各集光レンズ素子の焦
点位置近傍領域以外の領域に反射面処理が施されてい
る、ことを特徴とするものである。
【0007】上記「照射手段」は、平行光を照射可能な
ものであれば、特定の照射手段に限定されるものではな
く、例えば、光源と反射鏡との組合せからなる構成とし
てもよいし、光源とフレネルレンズとの組合せあるいは
レーザ光源とビームエキスパンダとの組合せ等からなる
構成としてもよい。
【0008】上記「集光手段」は、複数の集光レンズ素
子が並設されたものであって、かつ、その前端面の位置
が各集光レンズ素子の略焦点位置に設定されているとと
もに、該前端面における各集光レンズ素子の焦点位置近
傍領域以外の領域に反射面処理が施されているものであ
れば、その具体的構成は特に限定されるものではなく、
例えば、1枚の透明プレートでこれを構成することもで
きるし、請求項3あるいは4に記載したように、複数枚
のプレートでこれを構成することもできる。
【0009】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、照射手段か
ら照射された平行光は、その前方に設けられた光拡散手
段の集光手段においてその複数の集光レンズ素子により
複数箇所で一旦集光した後、その前方に配置された半透
過鏡に拡散しながら入射する。そして、上記複数の各箇
所において、入射光のうちの一部が半透過鏡を透過し、
その残りは半透過鏡で吸収される分を除いて該半透過鏡
で反射する。
【0010】上記集光手段は、その前端面の位置が各集
光レンズ素子の略焦点位置に設定されており、かつ該前
端面における各集光レンズ素子の焦点位置近傍領域以外
の領域には反射面処理が施されているので、上記半透過
鏡で反射した光は、集光手段の前端面で反射して再度半
透過鏡に入射する。そして、この入射光のうち半透過鏡
を透過せずに反射した光は、集光手段の前端面で再度反
射して三度半透過鏡に入射する。このような動作を何度
も繰り返ながら、灯具前方には光路の異なる平行光が出
射される。その際、上記半透過鏡への入射光は、入射以
前に反射を数多く繰り返したものほどその強度が弱くな
るので、灯具前方へ出射される平行光は段階的に明るさ
が減少するビームとなる。
【0011】以上のことから、点灯時の灯具をその前方
のある方向から観察したとき、明るさが徐変する複数の
明点が一直線上に一定間隔をおいて光って見えることと
なる。このような明点の点列は上記複数の集光レンズ素
子の数だけ発生するので、灯具全体としては、明るさが
徐変する複数の点列が光って見えることとなる。しか
も、上記半透過鏡への入射光は拡散光であるため、その
拡散角度の範囲内では、灯具をいずれの方向から観察し
た場合においても、明るさが徐変する点列が集光レンズ
素子の数だけ光って見えることとなる。これにより、点
灯時の灯具を外部から観察したとき、従来の灯具にはな
い奥行き感のある斬新な光り方で光って見えるようにす
ることができる。
【0012】このように、本願発明によれば、点灯時に
おける見映えに優れた灯具を得ることができる。
【0013】さらに、非点灯時には、外部から灯具を観
察したとき、上記半透過鏡がその反射作用によりミラー
状に光るために灯具内部が見えにくくなり、この点にお
いても、従来の灯具にはない斬新な見映えの灯具を得る
ことができる。
【0014】上記「集光レンズ素子」は、集光機能を有
するレンズ素子であれば、その形状配列等は特に限定さ
れるものではないが、請求項2に記載したように、上記
複数の集光レンズ素子を格子状に配列するようにすれ
ば、明るさが徐変する点列を規則正しく光らせることが
できるので、灯具の見映えを一層向上させることができ
る。
【0015】また、上記「集光手段」を、請求項3に記
載したように、表面に上記複数の集光レンズ素子が形成
された透明プレートと、この透明プレートの前方に配置
され、各集光レンズ素子の焦点位置に透孔が形成される
とともに前面に上記反射面処理が施された穿孔プレート
と、の2枚のプレートで構成するようにすれば、これを
1枚のプレートで構成するようにした場合に比して、集
光手段を軽量な構造とすることができ、しかも、高い光
透過率を確保できるので灯具効率を高めることができ
る。
【0016】さらに、その際、上記穿孔プレートに代え
て、請求項4に記載したように、各集光レンズ素子の焦
点位置近傍に各々凹レンズ素子が形成されるとともに前
面における各凹レンズ素子前方領域以外の領域に反射面
処理が施された第2透明プレートを用いるようにすれ
ば、次のような作用効果を得ることができる。すなわ
ち、上記各凹レンズ素子により各集光レンズ素子からの
集束光はその焦点位置よりも前方において焦点を結ぶこ
とになるので、その分だけ集光手段からの前方照射光の
拡散角を小さくすることができる。このため、上記各集
光レンズ素子の焦点距離を小さい値に設定しても上記拡
散角が不必要に大きくなるのを防止できる。したがっ
て、適正な拡散角に設定した場合に各集光レンズ素子の
焦点距離を小さい値に設定できるため、透明プレートと
第2透明プレートとの間隔を狭くすることができ、これ
により灯具のコンパクト化を図ることができる。この場
合において、上記各凹レンズ素子は、球面レンズ状に形
成してよいし、シリンドリカルレンズ状あるいは楕円面
レンズ状に形成してもよく、所要の灯具配光性能等に応
じて適当な形状に設定すればよい。
【0017】また、上記「反射面処理」の具体的方法
は、特に限定されるものではないが、請求項5に記載し
たように、アルミ蒸着処理を採用すれば、反射効率の高
い反射面を得ることができる。上記「半透過鏡」につい
ても、その具体的構成は、特に限定されるものではない
が、請求項6に記載したように、透明プレートの後面に
アルミハーフ蒸着処理が施された構成とすれば、容易に
これを製造することができる。
【0018】本願発明は、車輌用灯具、屋内外で使用さ
れる一般照明用灯具、案内表示用灯具、ディスプレー照
明用灯具、携帯用灯具、その他各種用途に用いられる灯
具に適用可能であるが、請求項7に記載したように、点
灯時における灯具自体の見映えが極めて重要視される車
輌用標識灯に適用した場合に特に効果的である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施形態について説明する。
【0020】図1は、本願発明の一実施形態に係る灯具
を示す側断面図であり、図2は、そのII方向矢視図であ
る。
【0021】本実施形態に係る灯具10は、車輌用標識
灯であって、光源12と、この光源12からの光を前方
へ反射させる反射鏡14と、この反射鏡14の前方に設
けられたレンズ系16とを備えてなり、灯具正面視にお
ける外形形状が円形に設定されている。
【0022】上記反射鏡14は、その反射面18が該反
射鏡14の光軸Axを中心軸とする回転放物面で構成さ
れている。また、上記光源12は、C−6タイプのフィ
ラメント12aを有するバルブであって、そのフィラメ
ント12aが上記回転放物面の焦点Fに位置するように
して、ソケット20を介して反射鏡14の後頂部に取り
付けられている。
【0023】上記レンズ系16は、反射鏡14の前端部
近傍において該反射鏡14に取り付けられたインナレン
ズ系22と、反射鏡14の前端部において該反射鏡14
に取り付けられたアウタレンズ24とで構成されてい
る。
【0024】上記インナレンズ系22は、透明プレート
22Aと、穿孔プレート22Bと、スペーサリング22
Cとで構成されている。
【0025】図3に示すように、上記透明プレート22
Aは、円形形状に形成されており、光軸Axと直交する
面内に配置されている。この透明プレート22Aの前面
は平面であるが、その後面には複数の魚眼レンズ状の集
光レンズ素子22Asが格子状に形成されている。
【0026】上記穿孔プレート22Bは、透明プレート
22Aと同径の円形形状に形成されており、透明プレー
ト22Aの前方においてこれと平行に配置されている。
この穿孔プレート22Bは、その前面にアルミ蒸着によ
る反射膜22Baが形成されており、また、上記各集光
レンズ素子22Asの光軸と一致するようにして複数の
透孔22Bbが格子状に配列されて形成されている。な
お、図3においては、格子形状を実線で示し、複数の透
孔22Bb自体についてはその一部のみを描いている。
【0027】上記スペーサリング22Cは、透明プレー
ト22Aおよび穿孔プレート22Bと同径の短い円筒形
状に形成されている。このスペーサリング22Cは、各
集光レンズ素子22Asの焦点位置に各透孔22Bbが
位置するよう、透明プレート22Aと穿孔プレート22
Bとの間隔寸法を一定値に保持した状態で、これら両プ
レートを一体的に接続している。
【0028】図4に詳細に示すように、上記各集光レン
ズ素子22Asは、後方から入射する平行光を各透孔2
2Bb内の中心位置において一点に集光させるようにな
っているが、実際には集光レンズ素子22Asに収差が
存在し、また各プレート22A、22Bの製造誤差や組
付誤差等も存在することから、各透孔22Bbの径寸法
は、各集光レンズ素子22Asからの集束光のビームウ
エストの径よりも十分大きい値に設定されている。
【0029】一方、上記アウタレンズ24は、インナレ
ンズ系22よりもやや大きい円形形状に形成されてお
り、穿孔プレート22Bと平行に配置された状態で反射
鏡14に取り付けられている。このアウタレンズ24
は、透明プレートからなっているが、その後面にはアル
ミハーフ蒸着による半透過膜24aが形成されており、
これにより半透過鏡を構成している。
【0030】次に本実施形態の作用について説明する。
【0031】図1において、光源12から(正確にはフ
ィラメント12aから)反射鏡14に入射した光は、そ
の反射面18がフィラメント12aの位置に焦点を有す
る回転放物面で構成されているので、反射鏡14から平
行光として前方へ反射される。この平行光は、インナレ
ンズ系22の透明プレート22Aに入射すると、これに
形成された複数の集光レンズ素子22Asにより複数箇
所で一旦集光して、穿孔プレート22Bの各透孔22B
bを通過した後、拡散しながらアウタレンズ24に入射
する。このアウタレンズ24の後面には半透過膜24a
が形成されているので、アウタレンズ24への各入射点
においては、入射光の一部がアウタレンズ24を透過
し、その残りはアウタレンズ24に吸収される分を除い
てアウタレンズ24の後面で反射する。
【0032】上記穿孔プレート22Bの前面には反射膜
22Baが形成されているので、アウタレンズ24の後
面で反射した光は、穿孔プレート22Bの前面で反射し
て再度アウタレンズ24に入射する。そして、この入射
光のうちアウタレンズ24を透過せずに反射した光は、
穿孔プレート22Bの前面で再度反射して三度アウタレ
ンズ24に入射する。このような動作を何度も繰り返な
がら、灯具10前方には光路の異なる平行光(A、B、
C、D、・・・)が出射される。その際、アウタレンズ
24への入射光は、入射以前に反射を数多く繰り返した
ものほどその強度が弱くなるので、灯具前方へ出射され
る平行光はA、B、C、D、・・・と段階的に明るさが
減少するビームとなる。
【0033】以上のことから、点灯時の灯具10をその
前方のある方向から観察したとき、明るさが徐変する複
数の明点が一直線上に一定間隔をおいて光って見えるこ
ととなる。このような明点の点列は集光レンズ素子22
Asの数だけ発生するので、灯具10全体としては、明
るさが徐変する複数の点列が光って見えることとなる。
しかも、アウタレンズ24への入射光は拡散光であるた
め、その拡散角度(この拡散角度の大きさは、上記各集
光レンズ素子22Asの曲率を変えることにより適宜設
定することができる)の範囲内では、灯具10をいずれ
の方向から観察した場合においても、明るさが徐変する
点列が集光レンズ素子22Asの数だけ光って見えるこ
ととなる。これにより、点灯時の灯具10を外部から観
察したとき、従来の灯具にはない奥行き感のある斬新な
光り方で光って見えるようにすることができる。
【0034】このように、本実施形態によれば、点灯時
における見映えに優れた灯具を得ることができる。
【0035】しかも、本実施形態においては、上記複数
の集光レンズ素子22Asが格子状に配列されているの
で、明るさが徐変する点列が規則正しく光ることとな
り、これにより灯具の見映えを一層向上させることがで
きる。
【0036】さらに、本実施形態においては、非点灯時
には、外部から灯具10を観察したとき、アウタレンズ
24がその反射作用によりミラー状に光るために灯具1
0の内部が見えにくくなり、この点においても、従来の
灯具にはない斬新な見映えの灯具を得ることができる。
【0037】上記実施形態においては、インナレンズ系
22が、透明プレート22Aと、穿孔プレート22B
と、スペーサリング22Cとで構成されているが、図5
に示すように、これを1枚のインナレンズ22′で構成
することもできる。
【0038】すなわち、このインナレンズ22′は、透
明体であって、その後面には複数の集光レンズ素子2
2′sが格子状に形成されている。このインナレンズ2
2′の板厚は、上記各集光レンズ素子22′sの焦点距
離よりも僅かに短い寸法値に設定されている。そして、
このインナレンズ22′の前面における各集光レンズ素
子22′sの光軸上には、各集光レンズ素子22′sか
らの集束光を屈折させることなくインナレンズ22′か
ら出射させるための球状凹部22′bが形成されてお
り、さらに、このインナレンズ22′の前面における各
球状凹部22′b以外の領域には、アルミ蒸着による反
射膜22′aが形成されている。
【0039】このようなインナレンズ22′を採用する
ことにより、各集光レンズ素子22′sと各球状凹部2
2′bとの位置関係の精度を高めることができる。そし
て、これにより各球状凹部22′bの径を十分小さく設
定することができるので、インナレンズ22′の前面に
おける反射膜22′a形成領域を広く確保してインナレ
ンズ22′の反射効率を高めることができる。
【0040】また、上記実施形態のインナレンズ系22
に代えて、図6に示すようなインナレンズ系22″を採
用するようにしてもよい。このインナレンズ系22″に
おいては、透明プレート22Aの各集光レンズ素子22
As″が、上記実施形態の集光レンズ素子22Asより
も小さい曲率半径(Ra)で形成されているとともに、
上記実施形態の穿孔プレート22Bに代えて、透明プレ
ート22B″が用いられている。この透明プレート22
B″は、その後面における各集光レンズ素子22As″
の光軸上に各々凹レンズ素子22B″sが形成されると
ともに、その前面における各凹レンズ素子22B″s前
方領域以外の領域にアルミ蒸着による反射膜22B″a
が形成されたプレートあって、その前面における各凹レ
ンズ素子22B″s前方領域は、上記反射膜22B″a
の形成を容易ならしめるための段下がり面22B″cと
して形成されている。上記各凹レンズ素子22B″sは
曲率半径(Rb)の球面レンズからなっている。
【0041】このようなインナレンズ系22″を採用す
ることにより、次のような作用効果を得ることができ
る。すなわち、各凹レンズ素子22B″sにより各集光
レンズ素子22As″からの集束光はその焦点位置より
も前方において焦点を結ぶことになるので、その分だけ
インナレンズ系22″からの前方照射光の拡散角を小さ
くすることができる。具体的には、図6に示すように、
凹レンズ素子22B″sが存在しなければ2点鎖線で示
すように広がる照射光を、これよりも狭い拡散角(片側
でθ)の照射光に変えることができる。このため、各集
光レンズ素子22As″の焦点距離を小さい値に設定し
ても拡散角が不必要に大きくなるのを防止できる。逆に
いえば、適正な拡散角θの照射光が得られるようにした
場合の各集光レンズ素子22As″の焦点距離を、上記
実施形態の集光レンズ素子22Asよりも小さい値に設
定できるため、透明プレート22Aと透明プレート22
B″との間隔Lを狭くすることができ、これにより灯具
10のコンパクト化を図ることができる。
【0042】本願発明は、上記実施形態のような円形形
状の灯具とは異なる外形形状(例えば矩形形状等)の灯
具にも適用可能であることはもちろんであり、この場合
にも、灯具の光り方は上記実施形態と類似したのとなる
が、円形と矩形との相違により、上記実施形態とは趣の
異なる光り方の灯具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る灯具を示す側断面
【図2】図1のII方向矢視図
【図3】上記灯具のインナレンズ系を示す、図1の III
方向矢視図
【図4】上記インナレンズ系の構成を詳細に示す、図1
のIV部拡大図
【図5】上記インナレンズ系の変形例を示す、図4と同
様の図
【図6】上記インナレンズ系の他の変形例を示す、図4
と同様の図
【図7】従来例を示す図
【符号の説明】
10 灯具 12 光源(バルブ) 12a フィラメント 14 反射鏡 16 レンズ系(光拡散手段) 18 反射面 22 インナレンズ系(集光手段) 22A 透明プレート 22As 集光レンズ素子 22B 穿孔プレート 22Ba 反射膜 22Bb 透孔 22C スペーサリング 24 アウタレンズ(半透過鏡) 24a 半透過膜 22′ インナレンズ(集光手段) 22′a 反射膜 22′b 球状凹部 22′s 集光レンズ素子 22″ インナレンズ系(集光手段) 22As″ 集光レンズ素子 22B″ 透明プレート(第2透明プレート) 22B″a 反射膜 22B″c 段下がり面 22B″s 凹レンズ素子 Ax 光軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行光を照射する照射手段と、この照射
    手段の前方に設けられた光拡散手段と、を備えた灯具に
    おいて、 上記光拡散手段が、複数の集光レンズ素子が並設されて
    なる集光手段と、この集光手段の前方に配置された半透
    過鏡とを備えてなり、 上記集光手段の前端面の位置が上記各集光レンズ素子の
    略焦点位置に設定されているとともに、該前端面におけ
    る上記各集光レンズ素子の焦点位置近傍領域以外の領域
    に反射面処理が施されている、ことを特徴とする灯具。
  2. 【請求項2】 上記複数の集光レンズ素子が格子状に配
    列されている、ことを特徴とする請求項1記載の灯具。
  3. 【請求項3】 上記集光手段が、上記複数の集光レンズ
    素子が形成された透明プレートと、この透明プレートの
    前方に配置され、上記各集光レンズ素子の焦点位置に各
    々透孔が形成されるとともに前面に上記反射面処理が施
    された穿孔プレートとを備えてなる、ことを特徴とする
    請求項1または2記載の灯具。
  4. 【請求項4】 上記集光手段が、上記複数の集光レンズ
    素子が形成された透明プレートと、この透明プレートの
    前方に配置され、上記各集光レンズ素子の焦点位置近傍
    に各々凹レンズ素子が形成されるとともに前面における
    上記各凹レンズ素子前方領域以外の領域に上記反射面処
    理が施された第2透明プレートとを備えてなる、ことを
    特徴とする請求項1または2記載の灯具。
  5. 【請求項5】 上記反射面処理がアルミ蒸着処理であ
    る、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の灯
    具。
  6. 【請求項6】 上記半透過鏡が、透明プレートの後面に
    アルミハーフ蒸着処理が施されてなる、ことを特徴とす
    る請求項1〜5いずれか記載の灯具。
  7. 【請求項7】 上記灯具が車輌用標識灯である、ことを
    特徴とする請求項1〜6いずれか記載の灯具。
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