JPH09218823A - キャッシュメモリ制御装置 - Google Patents

キャッシュメモリ制御装置

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Publication number
JPH09218823A
JPH09218823A JP8022743A JP2274396A JPH09218823A JP H09218823 A JPH09218823 A JP H09218823A JP 8022743 A JP8022743 A JP 8022743A JP 2274396 A JP2274396 A JP 2274396A JP H09218823 A JPH09218823 A JP H09218823A
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JP
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cache memory
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access address
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Application number
JP8022743A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murashima
寛志 村嶋
Takashi Moriyama
隆志 森山
Masahide Tsuboi
正英 坪井
Koichi Okazawa
宏一 岡澤
Masaya Umemura
雅也 梅村
Masumi Terao
益美 寺尾
Michinori Naito
倫典 内藤
Makoto Kosaka
誠 小坂
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Hitachi Ltd
Hitachi Chubu Software Ltd
Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Chubu Software Ltd
Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F12/00Accessing, addressing or allocating within memory systems or architectures
    • G06F12/02Addressing or allocation; Relocation
    • G06F12/08Addressing or allocation; Relocation in hierarchically structured memory systems, e.g. virtual memory systems
    • G06F12/0802Addressing of a memory level in which the access to the desired data or data block requires associative addressing means, e.g. caches
    • G06F12/0844Multiple simultaneous or quasi-simultaneous cache accessing
    • G06F12/0855Overlapped cache accessing, e.g. pipeline
    • G06F12/0859Overlapped cache accessing, e.g. pipeline with reload from main memory

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のキャッシュミスヒットにより同一のブ
ロックを重複して転送してしまうことを防止することが
可能な技術を提供する。 【解決手段】 キャッシュメモリ上の複数のブロック毎
にメインメモリ上のブロックをキャッシュメモリ上のブ
ロックに転送しているかどうかを示すフラグを備え、キ
ャッシュメモリ上の特定のブロックに対応するフラグに
当該ブロックの転送中であることを示す情報を格納した
後に、メインメモリ上の特定のアクセスアドレスを含む
ブロックをキャッシュメモリ上の前記特定のブロックに
転送し、キャッシュメモリ上の他のアクセスアドレスを
含むブロックに対応するフラグの内容が当該ブロックの
転送中であることを示している場合には、メインメモリ
上の前記他のアクセスアドレスを含むブロックのキャッ
シュメモリへの転送を抑止する制御部を備えるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メインメモリ上の
複数のブロックの内容を保持するキャッシュメモリの動
作を制御するキャッシュメモリ制御装置に関し、特に、
キャッシュミスヒットが複数発生した場合に、転送中の
ブロックと同一のブロックに属するアクセスアドレスに
よるメインメモリへのアクセスを抑止するキャッシュメ
モリ制御装置に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータシステムでは、中央
処理装置とメインメモリとの間に高速の記憶装置である
キャッシュメモリを備え、前記キャッシュメモリにメイ
ンメモリの特定のブロックの内容を転送しておくことよ
り、メインメモリに格納されている内容へのアクセスを
高速に行っている。
【0003】前記キャッシュメモリを備えるコンピュー
タシステムにおいて、中央処理装置がメインメモリの特
定のアドレスにアクセスする処理が発生すると、まず、
中央処理装置は、キャッシュメモリにアクセスして、中
央処理装置がアクセスしようとしているメインメモリの
前記特定のアドレスに格納されている内容がキャッシュ
メモリに転送されているかどうかを調べる。
【0004】中央処理装置がキャッシュメモリの内容を
調べた結果、中央処理装置がアクセスしようとしている
メインメモリの前記特定のアドレスに格納されている内
容がキャッシュメモリに存在している場合には、中央処
理装置は、キャッシュメモリに格納されている前記特定
のアドレスの内容を読み出して使用する。
【0005】従来のキャッシュメモリを備えるコンピュ
ータシステムでは、キャッシュメモリにはメインメモリ
と比較して高速な記憶素子を使用しているので、中央処
理装置は、前記の様にキャッシュメモリにアクセスする
ことにより前記特定のアドレスの内容に高速にアクセス
することができる。
【0006】中央処理装置がキャッシュメモリの内容を
調べた結果、中央処理装置がアクセスしようとしている
メインメモリの前記特定のアドレスに格納されている内
容がキャッシュメモリに存在していない場合には、メイ
ンメモリにアクセスし、前記特定のアドレスの内容を含
むメインメモリの特定のブロックをキャッシュメモリに
転送し、前記の特定のブロックの転送が終了したら、中
央処理装置は、キャッシュメモリに格納されている前記
特定のアドレスの内容を読み出して使用する。
【0007】ここで、前記の様に、中央処理装置がキャ
ッシュメモリの内容を調べた結果、中央処理装置がアク
セスしようとしているメインメモリの前記特定のアドレ
スに格納されている内容がキャッシュメモリに存在して
いない状態を、キャッシュミスヒットと呼ぶことにする
と、前記キャッシュミスヒットが発生し、前記特定のア
ドレスの内容を含むメインメモリの特定のブロックをキ
ャッシュメモリに転送している間は、前記特定のアドレ
スにアクセスする処理を実行することはできない。
【0008】しかし、前記特定のアドレスにアクセスす
る処理以降の処理の中に、前記特定のアドレスにアクセ
スする処理の完了に係わらず実行可能なものがあるとき
には、前記特定のアドレスの内容を含むメインメモリの
特定のブロックをキャッシュメモリに転送している間
に、前記特定のアドレスにアクセスする処理以降の処理
を実行する場合がある。
【0009】前記特定のアドレスにアクセスする処理以
降の処理を実行しているときに、中央処理装置がメイン
メモリの他のアドレスにアクセスする処理が発生する
と、前記と同様にして、キャッシュメモリにアクセス
し、中央処理装置がアクセスしようとしているメインメ
モリの前記他のアドレスに格納されている内容がキャッ
シュメモリに転送されているかどうかを調べる。
【0010】ここで、前記他のアドレスがキャッシュミ
スヒットである場合には、メインメモリにアクセスし、
前記他のアドレスの内容を含むメインメモリの他のブロ
ックをキャッシュメモリに転送しなければならないが、
前記特定のアドレスの内容を含むメインメモリの特定の
ブロックと、前記他のアドレスの内容を含むメインメモ
リの他のブロックとが同一のブロックである場合には、
そのブロックは、先行するキャッシュミスヒットによっ
て転送が行われている途中であるので、前記他のアドレ
スの内容を含むメインメモリの他のブロックを転送する
為のメインメモリへのアクセスを抑止する必要がある。
【0011】メインメモリへのアクセスアドレスを比較
し、既にメインメモリへのアクセスが行われている場合
には、後続のアクセスアドレスによるメインメモリアク
セスを抑止するデータアクセス装置については、特開平
1−307849号に記載されている。
【0012】その概要は、アクセスアドレスを順次書き
込む第1及び第2のアドレスレジスタと、前記第1及び
第2のアドレスレジスタに格納されている両アクセスア
ドレスがキャッシュメモリ上の同一ブロックに属するか
どうかを判定するブロック一致判定回路とを備え、アド
レスレジスタの一方に格納されている「先行するアクセ
スアドレス」について、キャッシュミスヒットが生じた
場合、他方に格納されている「後続のアクセスアドレ
ス」をブロック一致判定回路で「先行するアクセスアド
レス」と比較し、キャッシュメモリ上の同一ブロックに
属するかどうかを判定し、更にメインメモリからキャッ
シュメモリへデータ転送する際のメインメモリのアドレ
スと比較することにより、既にメインメモリアクセスが
実行されているかどうかを把握し、「後続のアクセスア
ドレス」によるメインメモリアクセスを抑止して性能向
上を図っていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見い出した。
【0014】すなわち、前記従来のキャッシュメモリを
備えるコンピュータシステムでは、複数のアクセスアド
レスがキャッシュミスヒットとなったときに、前記複数
のアクセスアドレスが、同一ブロックに含まれることが
ある為、メインメモリへのアクセスが重複して行われて
しまうという問題があった。
【0015】また、前記従来のデータアクセス装置にお
いて、キャッシュミスヒットが2つ以上発生し、その後
に、先行するキャッシュミスヒットとなったアクセスア
ドレスと同一ブロックに属するアクセスアドレスが来た
場合には、当該ブロックが既にメインメモリアクセスを
行っている事が認識できなくなる為、キャッシュメモリ
に必要とされるデータが転送されている途中であるにも
係わらず、もう一度メインメモリアクセスを行う事にな
るという問題があった。
【0016】本発明の目的は、あるアクセスアドレスが
キャッシュミスヒットとなったことによるブロックの転
送を行っているときに、他のアクセスアドレスで発生し
たキャッシュミスヒットによって、前記転送中のブロッ
クと同一のブロックを重複して転送してしまうことを防
止することが可能な技術を提供することにある。
【0017】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明かにな
るであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0019】すなわち、メインメモリ上の複数のブロッ
クの内容を保持するキャッシュメモリの動作を制御する
キャッシュメモリ制御装置において、キャッシュメモリ
上の複数のブロック毎にメインメモリ上のブロックをキ
ャッシュメモリ上のブロックに転送しているかどうかを
示すフラグを備え、特定のアクセスアドレスを含むブロ
ックがキャッシュメモリ上に存在していないときに、キ
ャッシュメモリ上の特定のブロックに対応するフラグに
当該ブロックの転送中であることを示す情報を格納した
後に、メインメモリ上の前記特定のアクセスアドレスを
含むブロックをキャッシュメモリ上の前記特定のブロッ
クに転送し、他のアクセスアドレスに対してアクセスを
行うときに、キャッシュメモリ上の前記他のアクセスア
ドレスを含むブロックに対応するフラグの内容が当該ブ
ロックの転送中であることを示している場合には、メイ
ンメモリ上の前記他のアクセスアドレスを含むブロック
のキャッシュメモリへの転送を抑止する制御部を備える
ものである。
【0020】前記キャッシュメモリ制御装置では、キャ
ッシュメモリを構成する複数のブロック毎に、メインメ
モリ上のブロックをキャッシュメモリ上のブロックに転
送しているかどうかを示すフラグを備えており、前記フ
ラグに対応するブロックの転送が行われていない場合に
は、前記フラグの内容を「OFF」に設定しておく。
【0021】前記キャッシュメモリ制御装置の制御部
は、特定のアクセスアドレスへのアクセスを行う為にキ
ャッシュメモリの内容を調べた結果、前記特定のアクセ
スアドレスを含むブロックがキャッシュメモリ上に存在
しなかった場合には、まず、前記キャッシュメモリの複
数のブロックの中から、メインメモリ上の前記特定のア
クセスアドレスを含むブロックの内容を格納する特定の
ブロックを選択する。
【0022】次に、前記キャッシュメモリ制御装置の制
御部は、前記選択されたキャッシュメモリ上の特定のブ
ロックに対応するフラグを「ON」に設定して、前記フ
ラグに当該ブロックの転送中であることを示す情報を格
納した後、キャッシュメモリ上の前記特定のブロック
へ、メインメモリ上の前記特定のアクセスアドレスを含
むブロックの内容を転送する。
【0023】前記特定のアクセスアドレスへのアクセス
の結果に係わらず実行可能な他のアクセスアドレスへの
アクセスが、前記特定のアクセスアドレスへのアクセス
の後続の処理として存在し、メインメモリ上の前記特定
のアクセスアドレスを含むブロックの内容を前記フラグ
に対応するキャッシュメモリ上の特定のブロックへ転送
している間に、前記他のアクセスアドレスへのアクセス
が可能な場合には、前記他のアクセスアドレスへのアク
セスを開始する。
【0024】前記キャッシュメモリ制御装置の制御部
は、前記他のアクセスアドレスへのアクセスを行うとき
に、キャッシュメモリ上の前記他のアクセスアドレスを
含むブロックに対応するフラグの内容を調べ、前記フラ
グの内容が「ON」であり、前記フラグに対応するブロ
ックの転送中であることを示している場合には、メイン
メモリ上の前記他のアクセスアドレスを含むブロックの
キャッシュメモリへの転送を抑止し、重複したブロック
の転送を防止する。
【0025】前記の様に、キャッシュメモリ上の特定の
ブロックが転送中である場合には、そのブロック全体が
キャッシュメモリ上に存在している訳ではないので、そ
のブロックへのアクセスは、キャッシュミスヒットとな
ると考えられるが、キャッシュミスヒットが発生する場
合であっても、既にそのブロックの転送を行っている場
合には、再度そのブロックの転送を行う必要は無いの
で、前記キャッシュメモリ制御装置では、対応するフラ
グの内容が「ON」であるブロックの新たな転送を行わ
ない様に制御している。
【0026】前記キャッシュメモリ制御装置では、キャ
ッシュミスヒットが複数発生した場合に、転送中のブロ
ックと同一のブロックに属するアクセスアドレスによる
メインメモリへのアクセスを抑止する事により、メイン
メモリへのアクセスが減り、コンピュータシステムの性
能向上を図ることが可能で、また、この装置を少ない論
理量で実現できる。
【0027】なお、前記キャッシュメモリ制御装置は、
転送中のブロックと同一のブロックに属するアクセスア
ドレスによるメインメモリへのアクセスを抑止するもの
であり、メインメモリへのアクセスを抑止した後の処理
に関しては限定しない。
【0028】例えば、前記の様にして、重複したメイン
メモリへのアクセスを抑止した後に、アクセスアドレス
を命令実行部へ戻し、リトライさせることも可能である
し、アクセスアドレスを蓄えるバッファを設けて、メイ
ンメモリからのブロックの転送が完了するまで前記アク
セスアドレスへのアクセスを待たせることも可能であ
る。
【0029】以上の様に、前記キャッシュメモリ制御装
置によれば、メインメモリからキャッシュメモリへのブ
ロックの転送を行っているかどうかを示すフラグを備え
ているので、あるアクセスアドレスがキャッシュミスヒ
ットとなったことによるブロックの転送を行っていると
きに、他のアクセスアドレスで発生したキャッシュミス
ヒットによって、前記転送中のブロックと同一のブロッ
クを重複して転送してしまうことを防止することが可能
である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、一実施形
態とともに図を参照して詳細に説明する。なお、実施形
態を説明するための全図において、同一機能を有するも
のは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0031】以下に、本発明のキャッシュメモリ制御装
置において、特定のアクセスアドレスがキャッシュミス
ヒットとなったことにより、メインメモリ上の前記特定
のアクセスアドレスを含むブロックをキャッシュメモリ
上の特定のブロックに転送しているときに、他のアクセ
スアドレスで発生するキャッシュミスヒットによって、
前記転送中のブロックと同一のブロックを重複して転送
してしまうことを防止する一実施形態のキャッシュメモ
リ制御装置について説明する。
【0032】図1は、本実施形態のキャッシュメモリ制
御装置の概略構成を示す図である。図1において、10
1は命令実行部、102はアドレスレジスタ、103は
アドレスアレイ、104はヒット判定回路、105は制
御部、106はINDXセレクト部、107はメインメ
モリコントローラ、201はアクセスアドレス、202
はTAG部分、203はINDX部分、204はTA
G、205はValid、206はフラグ、207はヒ
ット判定結果、208はメインメモリアクセス信号、2
09は次アクセスアドレス要求信号、210はデータ転
送完了信号、211はメインメモリから転送されてくる
ブロックのINDX部分、212はINDXセレクト部
制御信号、213はValidライトデータ、214は
フラグライトデータ、215はINDXセレクト部IN
DX出力である。
【0033】図1に示す様に、本実施形態のキャッシュ
メモリ制御装置は、命令実行部101と、アドレスレジ
スタ102と、アドレスアレイ103と、ヒット判定回
路104と、制御部105と、INDXセレクト部10
6と、メインメモリコントローラ107と、アクセスア
ドレス201と、TAG部分202と、INDX部分2
03と、TAG204と、Valid205と、フラグ
206と、ヒット判定結果207と、メインメモリアク
セス信号208と、次アクセスアドレス要求信号209
と、データ転送完了信号210と、メインメモリから転
送されてくるブロックのINDX部分211と、IND
Xセレクト部制御信号212と、Validライトデー
タ213と、フラグライトデータ214と、INDXセ
レクト部INDX出力215とを有している。
【0034】また、図1に示す様に、本実施形態のキャ
ッシュメモリ制御装置では、命令実行部101から出力
されるアクセスアドレス201を格納するアドレスレジ
スタ102と、キャッシュメモリ上の複数のブロックの
情報を格納したアドレスアレイ103と、アクセスアド
レス201の内容がキャッシュメモリに存在しているか
どうかを判定するヒット判定回路104と、メインメモ
リとキャッシュメモリとの間のブロックの転送を制御す
る制御部105と、アドレスアレイ103の情報を選択
するINDXセレクト部106と、メインメモリへのア
クセスを制御するメインメモリコントローラ107とを
備えている。
【0035】本実施形態のキャッシュメモリ制御装置の
アドレスレジスタ102は、アクセスアドレス201の
TAG部分202及びINDX部分203を格納してお
り、また、アドレスアレイ103は、キャッシュメモリ
の複数のブロックの各々のブロックに対応した、TAG
204と、Valid205と、フラグ206とが格納
されている。
【0036】本実施形態のキャッシュメモリ制御装置の
キャッシュメモリでは、メインメモリ上の複数のブロッ
クの特定のブロックを、セットと呼ばれるキャッシュメ
モリ上の複数のブロックの内のいずれかのブロックに格
納するセットアソシアティブ方式により、キャッシュメ
モリ上にメインメモリのブロックを配置している。
【0037】前記のセットアソシアティブ方式を使用し
たキャッシュメモリでは、メインメモリ上の複数のブロ
ックの内の特定のブロックの内容をキャッシュメモリに
格納する場合には、まず、前記メインメモリ上の特定の
ブロック内のアクセスアドレス201を、TAG部分2
02とINDX部分203とブロック内オフセットとに
分離する。
【0038】ここで、アクセスアドレス201のTAG
部分202は、同一セット内の複数のブロックの中から
アクセスアドレス201を含むブロックを識別する番号
であり、アクセスアドレス201の上位ビットの値から
得られるものである。
【0039】また、アクセスアドレス201のINDX
部分203は、アクセスアドレス201を含むブロック
が格納されたセットを識別する番号であり、アクセスア
ドレス201のTAG部分202よりも下位のビットの
内で、アクセスアドレス201のブロック内オフセット
を除いたビットの値から得られるものである。
【0040】前記のアクセスアドレス201のTAG部
分202、INDX部分203及びブロック内オフセッ
トのビット長は、当該キャッシュメモリのブロック長や
同一セット内のブロック数により異なる。
【0041】前記のセットアソシアティブ方式を使用し
たキャッシュメモリでは、分離されたアクセスアドレス
201のINDX部分203の値によって、前記メイン
メモリ上の特定のブロックを格納するキャッシュメモリ
のセット番号を決定し、前記決定されたセット番号のキ
ャッシュメモリ上の複数のブロックの内の特定のブロッ
クを選択して、前記メインメモリ上の特定のブロックの
内容を格納している。
【0042】更に、前記のセットアソシアティブ方式を
使用したキャッシュメモリでは、前記メインメモリ上の
特定のブロックの内容を格納したキャッシュメモリ上の
ブロックに対応するアドレスアレイ103のTAG20
4に、アクセスアドレス201のTAG部分202を格
納しておき、前記格納したTAG部分202を、IND
X部分203の値によって決定されるセット番号の複数
のブロックの中にアクセスアドレス201を含むブロッ
クが存在しているかどうかを判定するときに使用してい
る。
【0043】また、前記のセットアソシアティブ方式を
使用したキャッシュメモリでは、TAG204の他に、
前記メインメモリ上の特定のブロックの内容を格納した
キャッシュメモリ上のブロックに対応するアドレスアレ
イ103のValid205に、前記キャッシュメモリ
上の対応するブロックの内容が有効であるかどうかを示
す情報を格納している。
【0044】本実施形態のキャッシュメモリ制御装置の
アドレスアレイ103のフラグ206には、メインメモ
リ上の特定のブロックの内容をキャッシュメモリ上の対
応するブロックに転送中であるかどうかを示す情報が格
納されている。
【0045】本実施形態のキャッシュメモリ制御装置で
は、アドレスアレイ103のフラグ206の値が「O
N」である場合には、メインメモリ上の特定のブロック
の内容をキャッシュメモリ上の対応するブロックに転送
中であることを示し、アドレスアレイ103のフラグ2
06の値が「OFF」である場合には、メインメモリ上
の特定のブロックの内容をキャッシュメモリ上の対応す
るブロックに転送済みであることを示している。
【0046】以下に、本実施形態のキャッシュメモリ制
御装置において、アクセスアドレス201がキャッシュ
ミスヒットとなったことにより、メインメモリ上のアク
セスアドレス201を含むブロックをキャッシュメモリ
上の特定のブロックに転送しているときに、他のアクセ
スアドレス201で発生するキャッシュミスヒットによ
って、前記転送中のブロックと同一のブロックを重複し
て転送してしまうことを防止する処理手順について説明
する。
【0047】図2は、本実施形態のキャッシュメモリ制
御装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0048】図2に示す様に、本実施形態のキャッシュ
メモリ制御装置では、まず、命令実行部101からアド
レスレジスタ102にアクセスアドレス201を供給
し、前記供給されたアクセスアドレス201をアドレス
レジスタ102に格納する。
【0049】ステップ2001の処理では、アドレスレ
ジスタ102に格納されたアクセスアドレス201のI
NDX部分203をINDXセレクト部106に送り、
アクセスアドレス201のINDX部分203を、IN
DXセレクト部106のINDXセレクト部INDX出
力215として、アドレスアレイ103へ転送する。
【0050】ステップ2001の処理でINDXセレク
ト部INDX出力215として、アクセスアドレス20
1のINDX部分203を受け取ったアドレスアレイ1
03は、ステップ2002の処理で、アクセスアドレス
201のINDX部分203の値によって、アドレスア
レイ103の特定のセット番号を選択し、前記選択され
たセット番号に対応するエントリのTAG204及びV
alid205の内容をヒット判定回路104へ転送す
る。
【0051】また、ステップ2002の処理で選択され
たセット番号に対応するエントリのTAG204及びV
alid205の内容をヒット判定回路104へ転送し
たアドレスアレイ103は、ステップ2003の処理
で、前記選択されたセット番号に対応するアドレスアレ
イ103のエントリのフラグ206の内容を制御部10
5へ転送する。
【0052】次に、ステップ2002の処理でアドレス
アレイ103のTAG204及びValid205の内
容を受け取ったヒット判定回路104は、ステップ20
04の処理で、アクセスアドレス201のTAG部分2
02と、アドレスアレイ103から受け取ったTAG2
04とを比較する。
【0053】更に、ヒット判定回路104は、ステップ
2002の処理においてアドレスアレイ103から転送
されたValid205の内容を調べて、TAG部分2
02とTAG204との比較結果とValid205の
内容から、アクセスアドレス201の内容がキャッシュ
メモリ上に存在しているかどうか、すなわち、アクセス
アドレス201がヒットしたかどうかを判定する。
【0054】次に、ステップ2004の処理においてア
クセスアドレス201がヒットしたかどうかを判定した
ヒット判定回路104は、ステップ2005の処理で、
前記のヒット判定回路104が判定したヒット判定結果
207を制御部105へ転送する。
【0055】ステップ2005の処理でヒット判定回路
104から送られて来たヒット判定結果207を受け取
った制御部105は、ステップ2006の処理で、前記
のヒット判定回路104から送られて来たヒット判定結
果207を調べ、アクセスアドレス201がヒットして
いる場合には、ステップ2007の処理に進む。
【0056】ステップ2007の処理で、制御部105
は、ステップ2003の処理においてアドレスアレイ1
03から送られて来たフラグ206の内容を調べ、フラ
グ206の内容が「OFF」である場合には、ステップ
2008の処理に進み、アクセスアドレス201へのア
クセスを実行する。
【0057】ステップ2006の処理で、制御部105
がヒット判定回路104から送られて来たヒット判定結
果207を調べた結果、アクセスアドレス201がキャ
ッシュミスヒットである場合には、ステップ2009の
処理に進む。
【0058】ステップ2009の処理で、制御部105
は、ステップ2002の処理においてアクセスアドレス
201のINDX部分203の値によって選択されたア
ドレスアレイ103の特定のセット番号に対応する複数
のブロックの内の特定ブロックを選択し、前記選択され
たブロックに対応するTAG204に、ステップ200
4の処理でキャッシュミスヒットと判定されたアクセス
アドレス201のTAG部分202を入力する。
【0059】次に、ステップ2010の処理で、制御部
105は、前記選択されたブロックに対応するアドレス
アレイ103のValid205に、制御部105から
のValidライトデータ213を書き込み、前記選択
されたブロックに対応するアドレスアレイ103のVa
lid205の内容を有効状態であることを示す内容に
設定する。
【0060】また、ステップ2011の処理で、制御部
105は、前記選択されたブロックに対応するアドレス
アレイ103のフラグ206に、制御部105からのフ
ラグライトデータ214を書き込み、前記選択されたブ
ロックに対応するアドレスアレイ103のフラグ206
の内容を「ON」に変更する。
【0061】次に、ステップ2012の処理で、制御部
105は、メインメモリコントローラ107にメインメ
モリアクセス信号208を出力し、メインメモリ上のア
クセスアドレス201を含むブロックを、キャッシュメ
モリの前記選択されたブロックに転送する様に指示す
る。
【0062】ステップ2005の処理でヒット判定回路
104から送られて来たヒット判定結果207を受け取
った制御部105が、ステップ2006の処理で、ヒッ
ト判定回路104から送られて来たヒット判定結果20
7を調べた結果、アクセスアドレス201がヒットして
おり、ステップ2007の処理で、アドレスアレイ10
3から送られて来たフラグ206の内容を調べた結果、
フラグ206の内容が「ON」である場合には、ステッ
プ2013の処理に進む。
【0063】ステップ2013の処理で、制御部105
は、メインメモリコントローラ107にメインメモリア
クセス信号208を出力済みであり、メインメモリ上の
アクセスアドレス201を含むブロックを、キャッシュ
メモリの前記選択されたブロックに転送中であると判定
し、当該ブロックの転送が完了した後にアクセスアドレ
ス201へのアクセスを行う。
【0064】本実施形態のキャッシュメモリ制御装置の
制御部105は、前記の処理手順を実行中に、メインメ
モリコントローラ107からキャッシュミスヒットとな
ったアクセスアドレス201を含むブロックの転送が完
了したことを示すデータ転送完了信号210を受ける
と、INDXセレクト部制御信号212をINDXセレ
クト部106へ送り、メインメモリから転送されてくる
ブロックのINDX部分211をINDXセレクト部I
NDX出力215としてアドレスアレイ103に出力
し、INDXセレクト部INDX出力215によって選
択されるエントリにフラグライトデータ214を出力し
て、ブロックの転送を完了したエントリのフラグ206
を「OFF」にする。
【0065】前記の様に、本実施形態のキャッシュメモ
リ制御装置では、キャッシュミスヒットとなったアクセ
スアドレス201を含むブロックの転送を行っているか
どうかを示す情報を、アドレスアレイ103の対応する
フラグ206に格納しており、フラグ206の内容を調
べることにより、不要なメインメモリアクセスを抑止
し、重複したブロックの転送を防止することが可能であ
る。
【0066】例えば、本実施形態のキャッシュメモリ制
御装置において、第1のアクセスアドレス201がキャ
ッシュミスヒットとなったことにより、メインメモリ上
の第1のアクセスアドレス201を含むブロックをキャ
ッシュメモリ上の特定のブロックに転送しているとき
に、第1のアクセスアドレス201を含むブロック中に
存在する第2のアクセスアドレス201へのアクセスを
行った場合には、以下の様な処理が行われる。
【0067】まず、命令実行部101からアドレスレジ
スタ102に第1のアクセスアドレス201を供給し、
前記供給された第1のアクセスアドレス201をアドレ
スレジスタ102に格納する。
【0068】ステップ2001の処理では、アドレスレ
ジスタ102に格納された第1のアクセスアドレス20
1のINDX部分203をINDXセレクト部106に
送り、第1のアクセスアドレス201のINDX部分2
03を、INDXセレクト部106のINDXセレクト
部INDX出力215として、アドレスアレイ103へ
転送する。
【0069】ステップ2001の処理でINDXセレク
ト部INDX出力215として、第1のアクセスアドレ
ス201のINDX部分203を受け取ったアドレスア
レイ103は、ステップ2002の処理で、第1のアク
セスアドレス201のINDX部分203の値によっ
て、アドレスアレイ103の特定のセット番号を選択
し、前記選択されたセット番号に対応するエントリのT
AG204及びValid205の内容をヒット判定回
路104へ転送する。
【0070】また、ステップ2002の処理で選択され
たセット番号に対応するエントリのTAG204及びV
alid205の内容をヒット判定回路104へ転送し
たアドレスアレイ103は、ステップ2003の処理
で、前記選択されたセット番号に対応するアドレスアレ
イ103のエントリのフラグ206の内容を制御部10
5へ転送する。
【0071】次に、ステップ2002の処理でアドレス
アレイ103のTAG204及びValid205の内
容を受け取ったヒット判定回路104は、ステップ20
04の処理で、第1のアクセスアドレス201のTAG
部分202と、アドレスアレイ103から受け取ったT
AG204とを比較する。
【0072】更に、ヒット判定回路104は、ステップ
2002の処理においてアドレスアレイ103から転送
されたValid205の内容を調べて、TAG部分2
02とTAG204との比較結果とValid205の
内容から、第1のアクセスアドレス201の内容がキャ
ッシュメモリ上に存在しているかどうか、すなわち、第
1のアクセスアドレス201がヒットしたかどうかを判
定する。
【0073】次に、ステップ2004の処理において第
1のアクセスアドレス201がヒットしたかどうかを判
定したヒット判定回路104は、ステップ2005の処
理で、前記のヒット判定回路104が判定したヒット判
定結果207を制御部105へ転送する。
【0074】ここで、第1のアクセスアドレス201は
キャッシュミスヒットとなると仮定しているので、制御
部105に転送されるヒット判定結果207は、キャッ
シュミスヒットであることを示すものになっている。
【0075】ステップ2006の処理で、制御部105
がヒット判定回路104から送られて来たヒット判定結
果207を調べた結果、第1のアクセスアドレス201
がキャッシュミスヒットである場合には、ステップ20
09の処理に進む。
【0076】ステップ2009の処理で、制御部105
は、ステップ2002の処理において第1のアクセスア
ドレス201のINDX部分203の値によって選択さ
れたアドレスアレイ103の特定のセット番号に対応す
る複数のブロックの内の特定ブロックを選択し、前記選
択されたブロックに対応するTAG204に、ステップ
2004の処理でキャッシュミスヒットと判定された第
1のアクセスアドレス201のTAG部分202を入力
する。
【0077】次に、ステップ2010の処理で、制御部
105は、前記選択されたブロックに対応するアドレス
アレイ103のValid205に、制御部105から
のValidライトデータ213を書き込み、前記選択
されたブロックに対応するアドレスアレイ103のVa
lid205の内容を有効状態であることを示す内容に
設定する。
【0078】また、ステップ2011の処理で、制御部
105は、前記選択されたブロックに対応するアドレス
アレイ103のフラグ206に、制御部105からのフ
ラグライトデータ214を書き込み、前記選択されたブ
ロックに対応するアドレスアレイ103のフラグ206
の内容を「ON」に変更する。
【0079】次に、ステップ2012の処理で、制御部
105は、メインメモリコントローラ107にメインメ
モリアクセス信号208を出力し、メインメモリ上の第
1のアクセスアドレス201を含むブロックを、キャッ
シュメモリの前記選択されたブロックに転送する様に指
示する。
【0080】その後、本実施形態のキャッシュメモリ制
御装置の制御部105は、第1のアクセスアドレス20
1へのアクセスの結果に係わらず実行可能な第2のアク
セスアドレス201を、アドレスレジスタ102へ供給
する様に次アクセスアドレス要求信号209を命令実行
部101に出力し、命令実行部101からアドレスレジ
スタ102に第2のアクセスアドレス201を供給し、
前記供給された第2のアクセスアドレス201をアドレ
スレジスタ102に格納する。
【0081】ステップ2001の処理では、アドレスレ
ジスタ102に格納された第2のアクセスアドレス20
1のINDX部分203をINDXセレクト部106に
送り、第2のアクセスアドレス201のINDX部分2
03を、INDXセレクト部106のINDXセレクト
部INDX出力215として、アドレスアレイ103へ
転送する。
【0082】ステップ2001の処理でINDXセレク
ト部INDX出力215として、第2のアクセスアドレ
ス201のINDX部分203を受け取ったアドレスア
レイ103は、ステップ2002の処理で、第2のアク
セスアドレス201のINDX部分203の値によっ
て、アドレスアレイ103の特定のセット番号を選択
し、前記選択されたセット番号に対応するエントリのT
AG204及びValid205の内容をヒット判定回
路104へ転送する。
【0083】ここで、第1のアクセスアドレス201と
第2のアクセスアドレス201とは、同一のブロックに
存在すると仮定しているので、第1のアクセスアドレス
201のINDX部分203は、第2のアクセスアドレ
ス201のINDX部分203と等しい値になり、従っ
て、第1のアクセスアドレス201のINDX部分20
3によって選択されたセット番号は、第2のアクセスア
ドレス201のINDX部分203によって選択された
セット番号と等しい番号になる。
【0084】また、ステップ2002の処理で選択され
たセット番号に対応するエントリのTAG204及びV
alid205の内容をヒット判定回路104へ転送し
たアドレスアレイ103は、ステップ2003の処理
で、前記選択されたセット番号に対応するアドレスアレ
イ103のエントリのフラグ206の内容を制御部10
5へ転送する。
【0085】次に、ステップ2002の処理でアドレス
アレイ103のTAG204及びValid205の内
容を受け取ったヒット判定回路104は、ステップ20
04の処理で、第2のアクセスアドレス201のTAG
部分202と、アドレスアレイ103から受け取ったT
AG204とを比較する。
【0086】更に、ヒット判定回路104は、ステップ
2002の処理においてアドレスアレイ103から転送
されたValid205の内容を調べて、TAG部分2
02とTAG204との比較結果とValid205の
内容から、第2のアクセスアドレス201の内容がキャ
ッシュメモリ上に存在しているかどうか、すなわち、第
2のアクセスアドレス201がヒットしたかどうかを判
定する。
【0087】次に、ステップ2004の処理において第
2のアクセスアドレス201がヒットしたかどうかを判
定したヒット判定回路104は、ステップ2005の処
理で、前記のヒット判定回路104が判定したヒット判
定結果207を制御部105へ転送する。
【0088】従来のキャッシュメモリ制御装置では、第
2のアクセスアドレス201が第1のアクセスアドレス
201と同じブロック中に存在し、第1のアクセスアド
レス201でキャッシュミスヒットが発生して第1のア
クセスアドレス201を含むブロックの転送を行ってい
る途中の段階では、第2のアクセスアドレス201は、
まだ、キャッシュメモリ上に存在していない可能性があ
り、第2のアクセスアドレス201でキャッシュミスヒ
ットが発生するものと考えられる。
【0089】一方、本実施形態のキャッシュメモリ制御
装置の制御部105は、ステップ2006の処理で第1
のアクセスアドレス201にてキャッシュミスヒットが
発生していることが判ると、ステップ2009の処理
で、アドレスアレイ103のTAG204に第1のアク
セスアドレス201のTAG部分202を入力し、ステ
ップ2010の処理で、アドレスアレイ103のVal
id205を有効状態であることを示す内容に設定して
いる。
【0090】また、第1のアクセスアドレス201と第
2のアクセスアドレス201とは、同一のブロックに存
在すると仮定しているので、第1のアクセスアドレス2
01のTAG部分202は、第2のアクセスアドレス2
01のTAG部分202と等しい。
【0091】前記の様に、本実施形態のキャッシュメモ
リ制御装置のアドレスアレイ103のTAG204には
第1のアクセスアドレス201のTAG部分202が入
力されており、アドレスアレイ103のValid20
5は、有効状態となっているので、第1のアクセスアド
レス201と同じブロック中に存在する第2のアクセス
アドレス201は、ヒット判定回路104によりヒット
していると判定され、第2のアクセスアドレス201を
含むブロックの転送は抑止される。
【0092】しかし、本実施形態のキャッシュメモリ制
御装置の制御部105では、ステップ2006の処理で
第2のアクセスアドレス201がヒットしていることが
判っても、第1のアクセスアドレス201のキャッシュ
ミスヒットにより開始されたブロックの転送が完了して
いなければ、第2のアクセスアドレス201へのアクセ
スを行うことはできないので、ステップ2007の処理
で、対応するフラグ206の内容を調べている。
【0093】ステップ2006の処理で、ヒット判定回
路104から送られて来たヒット判定結果207を調べ
た結果、第2のアクセスアドレス201がヒットしてお
り、ステップ2007の処理で、アドレスアレイ103
から送られて来たフラグ206の内容を調べた結果、フ
ラグ206の内容が「ON」である場合には、ステップ
2013の処理に進む。
【0094】ステップ2013の処理で、制御部105
は、メインメモリコントローラ107にメインメモリア
クセス信号208を出力済みであり、メインメモリ上の
第2のアクセスアドレス201を含むブロックを、キャ
ッシュメモリの前記選択されたブロックに転送中である
と判定し、当該ブロックの転送が完了した後に第2のア
クセスアドレス201へのアクセスを行う。
【0095】前記の様に、本実施形態のキャッシュメモ
リ制御装置では、同一のブロックに存在している第1及
び第2のアクセスアドレス201へのアクセスが連続し
てキャッシュミスヒットとなる場合でも、同一のブロッ
クを重複して転送することは無く、キャッシュミスヒッ
トが複数発生した場合に、転送中のブロックと同一のブ
ロックに属するアクセスアドレス201によるメインメ
モリへのアクセスを抑止する事により、メインメモリへ
のアクセスが減り、コンピュータシステムの性能向上を
図ることが可能であり、また、アドレスアレイ103に
フラグ206を追加する等の少ない論理量で実現でき
る。
【0096】尚、本実施形態のキャッシュメモリ制御装
置は、転送中のブロックと同一のブロックに属するアク
セスアドレス201によるメインメモリへのアクセスを
抑止するものであり、メインメモリへのアクセスを抑止
した後の処理に関しては限定しない。
【0097】例えば、前記の様にして、重複したメイン
メモリへのアクセスを抑止した後に、アクセスアドレス
201を命令実行部101へ戻し、リトライさせること
も可能であるし、アクセスアドレス201を蓄えるバッ
ファを設けて、メインメモリからのブロックの転送が完
了するまでアクセスアドレス201へのアクセスを待た
せることも可能である。
【0098】以上説明した様に、本実施形態のキャッシ
ュメモリ制御装置によれば、メインメモリからキャッシ
ュメモリへのブロックの転送を行っているかどうかを示
すフラグを備えているので、あるアクセスアドレスがキ
ャッシュミスヒットとなったことによるブロックの転送
を行っているときに、他のアクセスアドレスで発生した
キャッシュミスヒットによって、前記転送中のブロック
と同一のブロックを重複して転送してしまうことを防止
することが可能である。
【0099】以上、本発明を前記実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは勿論である。
【0100】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0101】すなわち、メインメモリからキャッシュメ
モリへのブロックの転送を行っているかどうかを示すフ
ラグを備えているので、あるアクセスアドレスがキャッ
シュミスヒットとなったことによるブロックの転送を行
っているときに、他のアクセスアドレスで発生したキャ
ッシュミスヒットによって、前記転送中のブロックと同
一のブロックを重複して転送してしまうことを防止する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のキャッシュメモリ制御装置の概略
構成を示す図である。
【図2】本実施形態のキャッシュメモリ制御装置の処理
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…命令実行部、102…アドレスレジスタ、10
3…アドレスアレイ、104…ヒット判定回路、105
…制御部、106…INDXセレクト部、107…メイ
ンメモリコントローラ、201…アクセスアドレス、2
02…TAG部分、203…INDX部分、204…T
AG、205…Valid、206…フラグ、207…
ヒット判定結果、208…メインメモリアクセス信号、
209…次アクセスアドレス要求信号、210…データ
転送完了信号、211…メインメモリから転送されてく
るブロックのINDX部分、212…INDXセレクト
部制御信号、213…Validライトデータ、214
…フラグライトデータ、215…INDXセレクト部I
NDX出力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 隆志 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 坪井 正英 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 岡澤 宏一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 梅村 雅也 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 寺尾 益美 愛知県名古屋市中区栄三丁目10番22号 日 立中部ソフトウエア株式会社内 (72)発明者 内藤 倫典 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立旭エレクトロニクス内 (72)発明者 小坂 誠 愛知県名古屋市中区栄三丁目10番22号 日 立中部ソフトウエア株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインメモリ上の複数のブロックの内容
    を保持するキャッシュメモリの動作を制御するキャッシ
    ュメモリ制御装置において、 キャッシュメモリ上の複数のブロック毎にメインメモリ
    上のブロックをキャッシュメモリ上のブロックに転送し
    ているかどうかを示すフラグを備え、特定のアクセスア
    ドレスを含むブロックがキャッシュメモリ上に存在して
    いないときに、キャッシュメモリ上の特定のブロックに
    対応するフラグに当該ブロックの転送中であることを示
    す情報を格納した後に、メインメモリ上の前記特定のア
    クセスアドレスを含むブロックをキャッシュメモリ上の
    前記特定のブロックに転送し、他のアクセスアドレスに
    対してアクセスを行うときに、キャッシュメモリ上の前
    記他のアクセスアドレスを含むブロックに対応するフラ
    グの内容が当該ブロックの転送中であることを示してい
    る場合には、メインメモリ上の前記他のアクセスアドレ
    スを含むブロックのキャッシュメモリへの転送を抑止す
    る制御部を備えることを特徴とするキャッシュメモリ制
    御装置。
JP8022743A 1996-02-08 1996-02-08 キャッシュメモリ制御装置 Pending JPH09218823A (ja)

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