JPH09218303A - レンズ塗装装置 - Google Patents

レンズ塗装装置

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JPH09218303A
JPH09218303A JP8025719A JP2571996A JPH09218303A JP H09218303 A JPH09218303 A JP H09218303A JP 8025719 A JP8025719 A JP 8025719A JP 2571996 A JP2571996 A JP 2571996A JP H09218303 A JPH09218303 A JP H09218303A
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JP
Japan
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lens
centering
work
coating
suction
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JP8025719A
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English (en)
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Hideki Kamiyama
英樹 神山
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗布作業中にワークレンズの脱着、心出し作業
を可能ならしめたサイクルタイムの短いレンズ塗装装置
を提供する。 【解決手段】レンズ6、6′を保持し回転するレンズ保
持手段4と、レンズ6、6′を保持したまま心出しする
心出し手段Bと、レンズ6、6′の外周面に塗料を塗布
する塗布具よりなる塗布手段Cとを備えたレンズ塗装装
置において、レンズ保持手段4を複数備え、該各々のレ
ンズ保持手段4、4をその旋回軸心aから等距離に配設
した旋回機構1、2、8、9を設けるとともに、各々の
レンズ保持手段4、4に保持されたレンズ6、6′に心
出し手段Bおよび塗布手段Cが順次作動するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系のフレア、
ゴースト等を防止するために、単レンズの外周に黒色系
の塗料を塗布するレンズ塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズの外周に黒色系の塗料を塗
布する手段として、特開平3−184002号公報所載
の技術が開示されている。この技術について、図10〜
図12により説明する。図10はレンズ塗装装置の斜視
図、図11は同装置の吸着回転ユニットの一部破載側面
図、図12は同装置の心出しユニットの正面図である。
図11において、101は搬送ユニットで、ワークレン
ズ(被塗装レンズ)110をパレット108から吸着
し、XYテーブル122上に配設された吸着回転ユニッ
ト103に搬送して装着する。102はワークレンズ1
10の心出しユニットであり、吸着回転ユニット103
と同様にXYテーブル122上に配設され、吸着回転ユ
ニット103に装着されたワークレンズ110の光軸を
吸着回転ユニット103の回転中心に合致させて心出し
する。104は塗布ユニットで、心出しの完了したワー
クレンズ110の外周に接近して塗料を塗布する。
【0003】図11に示すように、吸着回転ユニット1
03は、XYテーブル122上面に立設した支持台13
1に回転ベアリング132を介して回転シャフト133
を回転自在に装着するとともに、この回転シャフト13
3の軸心部に吸引口134を貫通し、先端部133aに
ワークレンズ110の吸着部130を設け、かつ後端部
133bに回転継ぎ手135を取付けるとともに、この
回転継ぎ手135および同継ぎ手135に連結される連
結チューブ136を介して、吸引口134を真空発生器
137に連結してある。また、回転シャフト133の後
端部133bにはプーリ138を固着するとともに、X
Yテーブル122上面に配置された回転速度可変モータ
139の回転軸140に取付けたプーリ141とプーリ
138を両プーリ138、141間に張設されたタイミ
ングベルト142を介して連結することにより、回転シ
ャフト133を回転速度可変モータ139により回転速
度可変に駆動し得るように構成されている。さらに、回
転シャフト133の吸着部130は、これに吸着するワ
ークレンズ110に傷がつかないように合成樹脂等の軟
質材料にて形成されている。
【0004】図12に示すように、心出しユニット10
2は、XYテーブル122上面に保持フレーム123
a,123bを固定するとともに、保持フレーム123
a,123b間にガイドレール124を横架し、かつこ
のガイドレール124にガイドされつつ移動する移動台
125上面に平行チャック126を載設することにより
構成されている。また、平行チャック126のチャック
腕127a,127bには心出し部128aを備える一
対の心出し用ツメ128が着脱自在に装着されており、
この心出し用爪128は心出しすべきワークレンズ11
0の直径の大小に対応せしめて心出し部128aの異な
る心出し用ツメ128が装着され、その都度即座に心出
しすべきワークレンズ110に対応し得るようにワンタ
ッチにて交換し得るように構成されている。
【0005】なお、ガイドレール124と移動台125
についてはガイド付シリンダによって、それ自体駆動手
段を備えることにより構成されている。従って、シリン
ダの制御により、移動台125はガイドレール124の
長さ方向に移動しかつ任意位置にて停止し得る。また、
平行チャック126は、それ自体一対の心出し用ツメ1
28を相互方向に開閉する駆動手段(不図示)を備える
もので、心出し用ツメ128間にワークレンズ110を
挟持することにより心出し部128aによってワークレ
ンズ110の心出し操作を行うことができるように構成
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来技
術によれば、ワークレンズの搬送、着脱および心出し作
業中は塗料の塗布作業を行うことはできないので、この
期間中は待機することとなる。このため、ワークレンズ
の搬送、着脱および心出し作業の時間に、塗布作業の時
間が加算される結果、サイクルタイムが長くなるという
問題点があった。
【0007】また、心出しユニットによるワークレンズ
の心出し作業においては、図13に示すように、上側の
心出し用ツメ128Aの心出し部128Aaの中心線m
と下側の心出し用ツメ128Bの心出し部128Baの
中心線nとのズレが、0の状態でワークレンズを挟む場
合は、、、、の4点がワークレンズに接してお
り、この場合は良好な心出しをすることができる。しか
し、中心線mと中心線nとのズレを0にすることは非常
に難しく、多くの場合は、図14に示すようにズレeが
発生する。この場合には、心出し部128Aa,128
Baは、、、でワークレンズに接触することにな
り、良好な心出しができないという問題点が発生する。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1、2または3に係る発明の課題
は、塗布作業中にワークレンズの脱着、心出し作業を可
能ならしめたサイクルタイムの短いレンズ塗装装置を提
供することである。請求項2に係る発明の課題は、上記
課題に加え、ワークレンズの良好な心出しが可能なレン
ズ塗装装置を提供することでる。請求項3に係る発明の
課題は、上記課題に加え、簡単な構造でサイクルタイム
を短縮し得るレンズ塗装装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1、2または3に係る発明は、レンズを保持
し回転するレンズ保持手段と、前記レンズを保持したま
ま心出しする心出し手段と、前記レンズの外周面に塗料
を塗布する塗布具よりなる塗布手段とを備えたレンズ塗
装装置において、前記レンズ保持手段を複数備え、該各
々のレンズ保持手段をその旋回軸心から等距離に配設し
た旋回機構を設けるとともに、前記各々のレンズ保持手
段に保持されたレンズに前記心出し手段および前記塗布
手段が順次作動するように構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記手段に加え、前記心出し手
段は、レンズに3点接触して心出しするように構成した
ことを特徴とする。請求項3に係る発明は、上記手段に
加え、前記複数のレンズ保持手段は2個とし、交互に所
定の角度反転して互いの位置を交換するように構成した
ことを特徴とする。
【0010】請求項1、2または3に係る発明の作用で
は、レンズ保持手段を複数備え、該各々のレンズ保持手
段をその旋回軸心から等距離に配設した旋回機構を設け
るとともに、前記各々のレンズ保持手段に保持されたレ
ンズに前記心出し手段および前記塗布手段が順次作動す
るように構成したことにより、各々の作業を並行して進
捗し得る。請求項2に係る発明の作用では、上記作用に
加え、前記心出し手段は、レンズに3点接触して心出し
するように構成したことにより、心出し精度を向上させ
ることができる。請求項3に係る発明の作用では、上記
作用に加え、前記複数のレンズ保持手段を2個とし、交
互に所定の角度反転して互いの位置を交換するように構
成したことにより、レンズ保持手段と真空源との接続構
造を簡易にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図2は発明の実施の形態を
示し、図1はレンズ塗装装置のワークヘッド付近の一部
を破載した平面図、図2はワークヘッド付近の正面図で
ある。本発明の実施の形態のレンズ塗装装置の全体構造
は、従来技術と同様であり、主として吸着回転ユニット
に替えて、ワークヘッドを設けたものなので、全体構造
および他のユニットの構造図および説明を省略する。
【0012】図1および図2において、1はワークヘッ
ド本体で、図示を省略したXYテーブル上に固着されて
いる。2はワークヘッドの旋回部であり、旋回部2はワ
ークヘッド本体1の軸心aを中心として回動自在に構成
されている。旋回部2には、塗装側にある吸着回転シャ
フト4と脱着、心出し側にある吸着回転シャフト4と
が、旋回部2の軸心aを基準とした対称位置に回転自在
に配設されている。双方の吸着回転シャフト4は同一構
造に構成され、その先端部にワークレンズ6、6′を吸
着して180度づつ位置を反転交換することによって、
塗装作業と脱着、心出し作業が交互に行われる。8はロ
ータリアクチュエータであり、フレキシブルジョイント
9を介して旋回部2と連結され、180度旋回および反
転を交互に繰り返す。尚、上記吸着回転シャフト4はレ
ンズ保持手段を、上記ワークヘッド本体1、旋回部2、
ロータリーアクチュエータ8、フレキシブルジョイント
9のそれぞれは旋回機構を構成するものである。
【0013】塗装側にある吸着回転シャフト4の側に
は、吸着回転シャフト4を回転させるための回転機構A
がワークヘッド本体1の側面に取着されている。また、
脱着、心出し側にある吸着回転シャフト4の側には心出
しユニットBがワークレンズ6′の上下に配設されてい
る。さらに、塗装側にある吸着回転シャフト4の先端に
吸着されたワークレンズ6の近傍には、塗装ユニットC
が配設されている。
【0014】以上説明したレンズ塗装装置を用いたワー
クレンズの塗装作業について説明する。まず、脱着、心
出し側にある吸着回転シャフト4の先端にワークレンズ
6を装着した後、心出しユニットBにより吸着回転シャ
フト4の軸心bにワークレンズ6の光軸を合致させ、心
出しを行う。つぎに、旋回部2を軸心aを中心に180
度旋回させ、回転機構Aにより吸着回転シャフト5を回
転させ、塗装ユニットCを接近させてワークレンズ6の
外周に塗料を塗布する。
【0015】この間、他方の塗装側にあった吸着回転シ
ャフト4は、脱着、心出し側に戻るので、2ヶ目のワー
クレンズ6′を新たに装着する。そうして、心出しユニ
ットBにより心出しを行う。さらに、1ヶ目のワークレ
ンズ6の塗装と2ヶ目のワークレンズ6′の心出しとが
完了したならば、旋回部2を180度反転させて、1ヶ
目のワークレンズ6の取り外しと3ヶ目のワークレンズ
6″の装着心出しを行う。この間、ワークレンズ6′は
塗装作業が行われている。
【0016】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、ワークヘッドの旋回部を交互に旋回、反転させるこ
とにより、塗装作業とワークレンズの脱着、心出し作業
とを並行して行うことができる。これにより、ワークレ
ンズの塗装作業のサイクルタイムを半減するこができ
る。
【0017】本発明の実施の形態では、旋回部の軸心に
対して対称の位置に、2本の吸着回転シャフトを配設し
たが、これに替えて、3本または4本の吸着回転シャフ
トを旋回部の外周近傍に等分に配設してもよい。3本の
吸着回転シャフトの場合は、着脱と心出し作業を分離し
て、それぞれの吸着回転シャフトを設け、反転せずに同
一方向に移動する構成にする。また、4本の吸着回転シ
ャフトの場合は着脱と心出しを分離するとともに、塗装
作業を2回に分けて、サイクルタイムを短縮するように
構成してもよい。吸着回転シャフトを3本以上にする場
合は、反転すると効率が悪いので同一方向に旋回するこ
とになるが、その場合は真空源との接続構造に工夫を要
する。
【0018】
【実施例1】図3〜図7は実施例1を示し、図3はレン
ズ塗装装置のワークヘッド付近の一部を破載した平面
図、図4はワークヘッド付近の正面図、図5は心出しユ
ニットの要部正面図、図6は心出しユニットの要部側面
図、図7は心出しユニットの機能説明図である。本実施
例1のレンズ塗装装置の要部は、発明の実施の形態で既
に説明したので、同一の部材には同一の符号を付し説明
を省略する。
【0019】図3および図4において、3を除く1〜9
の部材および塗装ユニットCについては、既に説明し
た。3はワークヘッド本体1に装着され、旋回部2を保
持し旋回させるための旋回部軸受である。また、旋回部
2に装着された19、20の部材は、吸着回転シャフト
4を保持し回転させるための軸受である。また、双方の
吸着回転シャフト4、4には、それぞれプーリ11、1
1が連結され、回転機構Aの摩擦車14に接触したと
き、回転力を伝達されてそれぞれ吸着回転シャフト4、
4を回転させる。回転機構Aの摩擦車14は、回転力を
伝達し易くするため、外周面にゴムなどの弾性物質を被
覆している。摩擦車14はワークヘッド本体1に取着さ
れた動力源たるモータ13の軸13aに固着され、回転
力を伝達するように構成されている。
【0020】15は、図示を省略した真空発生器に連通
している連結チューブであり、連結チューブ15と吸着
回転シャフト4の貫通孔4aとは、回転継ぎ手17によ
り連結されている。また、図4における、23、24は
心出しユニットBの各部材であり、吸着回転シャフト4
およびワークレンズ6と心出しユニットBとの配置関係
を表示している。すなわち、V形の心出し具23と、先
端が球面に形成された心出し具24とが、ワークレンズ
6を挟んで対向して配設されている。
【0021】図5および図6に示すように、心出しユニ
ット具Bの心出し具23には、エアシリンダ25が連結
され、その上下駆動によって心出し具23が上下動し、
先端のV形溝23aによって水平方向の心出しが行われ
る。なお、V形溝23aの中心は、吸着回転シャフト4
の軸心bと合致している。上下方向の心出しでは、上方
向のストッパたるマイクロヘッド27に心出し具23の
突起23bが当接することによりワークレンズ6の下部
を支持して位置決めされ、マイクロヘッド27の微調整
によって、上下方向の心出し位置(吸着回転シャフト5
の軸心bに合致する位置)は正確に決められる。さら
に、心出し具24には、エアシリンダ26が連結され、
その上下駆動によって心出し具24が上下動し、ワーク
レンズ6の外周を数回打撃して上下方向の心出しが行わ
れる。
【0022】つぎに、本実施例のレンズ塗装装置を用い
たワークレンズの塗装作業について説明する。まず、作
業者のハンドワークまたはロボットによって、脱着、心
出し側の吸着回転シャフト4にワークレンズ6を装着す
る。装着後、エアシリンダ25が駆動され、心出し具2
3が上昇し、マイクロヘッド27に当接して、心出し位
置に停止する。このとき、ワークレンズ6が吸着回転シ
ャフト5の軸心bよりも下方にある場合には、ワークレ
ンズ6の外周を心出し具23のV形溝23aにて押し上
げ、ワークレンズ6の光軸を軸心bに接近させる。ま
た、ワークレンズ6が吸着回転シャフト4の軸心bより
も上方にある場合には、心出し具23のV形溝23a
は、ワークレンズ6に接触しない場合もあり得る。
【0023】つぎに、エアシリンダ26が駆動され、心
出し具24が下降して、ワークレンズ6の外周を数回打
撃して、ワークレンズを心出し具23のV形溝23aに
正確に収容させることにより心出しが完了する。図7に
示すように、ワークレンズ6が心出しされた状態では、
必ず、、の3点接触により心出しされるので、心
出し精度が向上し、かつ安定させることができる。
【0024】心出し完了後、心出し具23、24が後退
し、ワークレンズ6を保持した吸着回転シャフト4は、
ロータリアクチュエータ8の駆動により、旋回部2が1
80度旋回し、塗装側にその位置を変位する。このと
き、吸着回転シャフト4に固着されたプーリ11が、摩
擦車14に接触するので、モータ13を駆動することに
よって摩擦車14、プーリ11を介して吸着回転シャフ
ト4は回転を開始し、ワークレンズ6は回転運動する。
塗装ユニットCが図示を省略した駆動装置によって、回
転するワークレンズ6に接近し、塗料をワークレンズ7
の外周に塗布する。これによりワークレンズ6の外周の
塗装が完了する。
【0025】一方、当初塗装側にあった吸着回転シャフ
ト4は、旋回部2の180度旋回により脱着、心出し側
に変位し、吸着回転シャフト4に保持されたワークレン
ズ6が塗装作業されている間に、2ヶ目のワークレンズ
6′の装着と心出しとが、ワークレンズ6の装着と心出
しと同様に行われる。ワークレンズ6の塗装作業とワー
クレンズ6′の装着および心出しとが完了すると、旋回
部2は当初の旋回方向とは逆方向に反転し、装着および
心出しが完了したワークレンズ6′は塗装側に、塗装作
業が完了したワークレンズ6は脱着、心出し側に変位す
る。そうして、当初のワークレンズ6の取り外しおよび
3ヶ目のワークレンズ6″の装着・心出しと、ワークレ
ンズ6′の塗装作業とが並行して行われる。以下この作
業を繰り返す。
【0026】本実施例によれば、ワークレンズを装着す
る吸着回転シャフトを2本備え、これを交互に旋回およ
び反転させることにより、一方のワークレンズの脱着、
心出し作業中に、他方のワークレンズの塗装作業を並行
して行うことができるので、大幅にサイクルタイムの短
縮をすることができる。従来技術によれば1サイクル2
0秒前後を要していたものが、本実施例では11秒とな
り、ほぼ半減させることができた。また、本実施例によ
れば、心出しユニットをワークレンズに3点接触するよ
うに改良したので、心出し精度が向上し、塗料の塗りム
ラの発生を防止することができた。さらに、吸着回転シ
ャフトを180度旋回し、逆方向に反転させて戻す構造
にしたので、真空源に接続したチューブの可撓性の範囲
で作動することとなり、吸着回転シャフトと真空源との
接続構造を簡易なものにすることができた。
【0027】本実施例では、吸着回転シャフトは互いに
180度旋回し、反転する構造としたが、必ずしも18
0度の旋回角である必要はなく、2本の吸着回転シャフ
トの場合であっても、スペースの都合で例えば120度
または90度であってもよい。また、心出しユニットは
上下方向に、塗装ユニットは水平方向に作動するように
構成したが、他の任意の方向に作動させてもよい。
【0028】
【実施例2】図8〜図9は実施例2を示し、図8はレン
ズ塗装装置のワークヘッド付近の一部を破載した平面
図、図9はワークヘッド付近の正面図である。本実施例
は、実施例1の吸着回転シャフトの回転機構Aを変更し
たものであり、その他の構成は同一のため、同一の部材
には同一の符号を付し説明を省略する。
【0029】図8および図9において、Vプーリ28
は、2本の吸着回転シャフト4のワークレンズ6、6′
を吸着する近傍にそれぞれ固着されている。回転力を発
生させるモータ29は、ワークヘッド本体1に取着され
た取付け金具33に固着されている。モータ29の回転
軸には、Vプーリ30が取着され、旋回部2の前面に
は、軸心aを挟んで対向しかつ2本の吸着回転シャフト
4を互いに結ぶ線と直交する位置には、2個のテンショ
ンプーリ31が取着されている。塗装側のVプーリ2
8、2個のテンションプーリ31およびVプーリ30に
はVベルト32が張架されている。他の構成は実施例1
と同一なので、説明を省略する。
【0030】つぎに、本実施例の作用について説明す
る。吸着回転シャフト4が脱着、心出し側にあるとき
は、Vプーリ28はVベルト32から外れているので、
モータ29が回転しても、吸着回転シャフト4は回転せ
ず、ワークレンズ6の脱着、心出しをすることができ
る。また、旋回部2が180度旋回し、吸着回転シャフ
ト4が塗装側にくると、Vプーリ28はVベルト32に
接触し、モータ29が回転すると吸着回転シャフト4が
回転し、ワークレンズ6の外周の塗装作業を行うことが
できる。他の構成部分の作用は、実施例1と同一のため
説明を省略する。
【0031】本実施例によれば、実施例1と同一の効果
を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1、2または3に係る発明によれ
ば、レンズの脱着、心出し、塗装の各々の作業を並行し
て進捗し得るので、レンズの塗装作業のサイクルタイム
を大幅に短縮させることができる。請求項2に係る発明
によれば、上記効果に加え、レンズの心出し精度を向上
させ、レンズ外周の塗装ムラの発生を防止することがで
きる。請求項3に係る発明によれば、上記効果に加え、
レンズ保持手段と真空源との接続構造を簡易にし、レン
ズ塗装装置をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態のレンズ塗装装置のワークヘ
ッド付近の一部を破載した平面図である。
【図2】発明の実施の形態のワークヘッド付近の正面図
である。
【図3】実施例1のレンズ塗装装置のワークヘッド付近
の一部を破載した平面図である。
【図4】実施例1のワークヘッド付近の正面図である。
【図5】実施例1の心出しユニットの要部正面図であ
る。
【図6】実施例1の心出しユニットの要部側面図であ
る。
【図7】実施例1の心出しユニットの機能説明図であ
る。
【図8】実施例2のレンズ塗装装置のワークヘッド付近
の一部を破載した平面図である。
【図9】実施例2のワークヘッド付近の正面図である。
【図10】従来技術のレンズ塗装装置の斜視図である。
【図11】従来技術のレンズ塗装装置の吸着回転ユニッ
トの一部破載側面図である。
【図12】従来技術のレンズ塗装装置の心出しユニット
の正面図である。
【図13】従来技術の問題点の説明図である。
【図14】従来技術の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 ワークヘッド本体 2 旋回部 4 吸着回転シャフト 6、6′ ワークレンズ 8 ロータリアクチュエータ A 回転機構 B 心出しユニット C 塗装ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを保持し回転するレンズ保持手段
    と、前記レンズを保持したまま心出しする心出し手段
    と、前記レンズの外周面に塗料を塗布する塗布具よりな
    る塗布手段とを備えたレンズ塗装装置において、 前記レンズ保持手段を複数備え、該各々のレンズ保持手
    段をその旋回軸心から等距離に配設した旋回機構を設け
    るとともに、前記各々のレンズ保持手段に保持されたレ
    ンズに前記心出し手段および前記塗布手段が順次作動す
    るように構成したことを特徴とするレンズ塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記心出し手段は、レンズに3点接触し
    て心出しするように構成したことを特徴とする請求項1
    記載のレンズ塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のレンズ保持手段を2個とし、
    交互に所定の角度反転して互いの位置を交換するように
    構成したことを特徴とする請求項1記載のレンズ塗装装
    置。
JP8025719A 1996-02-13 1996-02-13 レンズ塗装装置 Withdrawn JPH09218303A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072940A1 (ja) * 2005-12-22 2007-06-28 Hoya Corporation レンズ塗布装置およびレンズ塗布方法

Cited By (3)

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