JPH09217581A - 地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置 - Google Patents

地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置

Info

Publication number
JPH09217581A
JPH09217581A JP2371796A JP2371796A JPH09217581A JP H09217581 A JPH09217581 A JP H09217581A JP 2371796 A JP2371796 A JP 2371796A JP 2371796 A JP2371796 A JP 2371796A JP H09217581 A JPH09217581 A JP H09217581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bit
feed amount
leader
ground
reader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2371796A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Kagawa
進 賀川
Hitoshi Takahashi
仁 高橋
Osamu Iwakata
修 岩片
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Komatsu Est Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu Est Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd, Komatsu Est Corp filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2371796A priority Critical patent/JPH09217581A/ja
Publication of JPH09217581A publication Critical patent/JPH09217581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤に穴を真直ぐに効率良く穿孔できるよう
にする。 【解決手段】 ビット18を備えたロッド17を回転し
ながら下方に移動して地盤に穴を穿孔する際に、そのビ
ット18の全ストロークに比べて短かいストローク掘削
した後にそのストロークよりも短かいストロークだけ上
方に移動する動作を繰り返しながら全ストロークに亘っ
て穴を穿孔する方法である。これによって、ロッド17
の曲がりを復元しながら掘削するから真直ぐに穿孔で
き、かつビット18で圧密状態となった掘削土をほぐし
ながら掘削するから効率良く穿孔できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟弱地盤をセメン
トミルクを注入しながらビットで掘削して掘削土とセメ
ントミルクを混合・撹拌して柱状に地盤改良する柱状地
盤改良機や、軟弱地盤にビットにより穴を掘削し、コン
クリート製等の杭を建込み又は圧入する杭打機、地盤に
ビットにより穴を掘削する穴掘機等の地盤穿孔機の穿孔
方法及び穿孔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤穿孔機としては機械本体に設けたガ
イド体にビット回転駆動機構を上下動自在に設け、この
ビット回転駆動機構で回転されるロッドにビットを取付
け、前記ビット回転駆動機構を上下動するビット上下動
機構を取付け、ロッドを回転しながら下方に移動してビ
ットによって地盤を掘削して穿孔するものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる地盤穿孔機によ
り地盤に穿孔するには、ロッドを回転しながら連続的に
ロッドを下方に移動してビットにより地盤を順次掘削し
て穿孔しているが、ビットは地盤(穴の底部)に強く押
しけられるので、ある程度の深さまで穿孔するとロッド
が曲がってビットが真直でなく斜め方向に掘削して穴を
真直ぐに穿孔できないことがあり、穿孔した穴に杭を圧
入する場合などに問題となる。
【0004】また、ビットにより地盤を連続して掘削す
るとビット先端部に掘削土が圧密状態となるからビット
の回転抵抗が大となって効率の良い穿孔作業ができない
ことがある。
【0005】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】第1の発
明は、機械本体に設けたガイドにビット回転駆動機構1
6を上下動自在に設け、このビット回転駆動機構16で
回転されるロッド17にビット18を取付けた地盤穿孔
機により地盤を穿孔する方法において、前記ロッド17
とともにビット18を回転しながらビット回転駆動機構
16を、 全ストロークに比べて短かい下げ送り量L1
だけ下方に移動した後にその下げ送り量L1 よりも短か
い上げ送り量L2 だけ上方に移動する動作を繰り返しな
がら全ストローク下方に移動するようにしたことを特徴
とする地盤穿孔機の穿孔方法である。
【0007】本発明に係る地盤穿孔機の穿孔方法によれ
ば、ビット18は全ストロークに比べて短かいストロー
クだけ下方に移動して掘削した後に若干のストロークだ
け上方に移動する動作を繰り返して全ストローク下方に
移動して地盤を穿孔するので、ビット18が地盤(穴の
底部)に強く押しけられてロッド17が曲がったとして
もビット18が地盤(穴の底部)から離れた時にロッド
17が真直に復元するから地盤に穴を真直に穿孔でき
る。
【0008】また、ビット18が短かいストロークだけ
掘削する毎に若干のストローク上方に移動するので、ビ
ット先端部に圧密状態となっている掘削土がほぐされた
状態となり、ビット18の回転抵抗が小さくなるから効
率の良い穿孔作業ができる。
【0009】第2の発明は、機械本体に設けたガイドに
上下動自在に設けたビット回転駆動機構16と、このビ
ット回転駆動機構16を上下動する上下動手段と、前記
ビット回転駆動機構16で回転されるロッド17と、こ
のロッド17に取付けたビット18を備えた地盤穿孔機
において、前記ビット回転駆動機構16の下げ送り量を
検出する第1の手段と、上げ送り量を検出する第2の手
段と、前記上下動手段を上げ駆動、下げ駆動に切換える
第3の手段と、前記ビット回転駆動機構16の全ストロ
ークに比べて短かい下げ送り量及び、この下げ送り量よ
りも短かい上げ送り量を設定する第4の手段と、検出し
た下げ送り量と設定した下げ送り量が一致した時に第3
の手段を上げ駆動に切換え、かつ検出した上げ送り量と
設定した上げ送り量が一致した時に第3の手段を下げ駆
動に切換える第5の手段を設けたことを特徴とする地盤
穿孔機の穿孔制御装置である。
【0010】本発明に係る地盤穿孔機の穿孔制御装置に
よれば、ビット18を下方に移動して地盤を掘削して穿
孔する際にビット18が設置した下げ送り量だけ掘削す
ると設定した上げ送り量だけ上方に移動を繰り返して全
ストローク下方に移動して穿孔するので、ロッド17の
曲がりやビット回転抵抗が大きくなることがなく、地盤
に穴を真直ぐに効率良く穿孔できる。
【0011】
【発明の実施の形態】柱状地盤改良機の全体構造を図1
と図2に基づいて説明する。走行体1に車体2が旋回機
構3により旋回自在に取付けてある。この車体2の前部
にはリーダ取付体4が縦ピン5で左右揺動自在に取付け
てあり、そのリーダ取付体4と車体2とに亘ってスイン
グ用シリンダ6が連結してある。前記車体2の左右一側
部で前部寄りに運転室7が設けてあり、その運転室7内
に座席8が取付けてある。
【0012】前記車体2の後部寄りにはエンジン等の動
力源が取付けてあり、それらの動力源はカバー体9で覆
われている。前記車体2の後部にはカウンタウエイト1
0が取付けてあり、そのカウンタウエイト10の左右他
側部にリーダ支持台11が取付けてある。
【0013】前記リーダ取付体4にはガイド、例えばリ
ーダ12が起立姿勢と倒伏姿勢とに亘って前後方向に起
伏自在及び左右方向にチルト自在に取付けてある。この
リーダ12はリーダ取付体4に前後方向に起伏自在及び
左右方向にチルト自在に取付けた補助リーダ13と、こ
のサブリーダ13に沿って摺動自在に取付けた主リーダ
14と、サブリーダ13と主リーダ14に亘って連結し
たスライド用シリンダ15より成る。
【0014】前記主リーダ14に沿ってビット回転駆動
機構16がビット上下動機構24により摺動自在に取付
けてあり、このビット回転駆動機構16で回転駆動され
るロッド17の先端部にビット18が取付けてある。前
記補助リーダ13にはウインチ19が取付けてあり、こ
のウインチ19で巻取り・繰り出しされるロープ20は
主リーダ14の上部に取付けた第1シーブ21、第2シ
ープ22を経て垂れ下るようにしてある。
【0015】柱状地盤改良機の動作を説明する。リーダ
12を図1に実線で示す起立姿勢とし、ビット回転駆動
機構16を下降しながらロッド17を回転してビット1
8により地盤を掘削し、これと同時にロッド17の中央
部にセメントミルク等の地盤改良剤を圧送して噴出口2
3より噴出して軟弱な地盤を混合撹拌することで柱状に
地盤改良する。
【0016】リーダ12を左右方向にチルトすることで
ロッド17が垂直に対して左右方向に斜めとなるから、
地盤に垂直に対して斜めに穴を掘削して地盤改良した
り、地盤が水平に対して斜めとなっている場合に地盤に
垂直に穴を掘削して地盤改良できる。
【0017】また、スイング用シリンダ6によりリーダ
取付体4を縦ピン5を中心として図2の仮想線で示すよ
うに左右に揺動することでリーダ12とともにロッド1
7、ビット18が車体2に対して左右に揺動変位するの
で、車体2を移動(走行、旋回)せずに複数の箇所を地
盤改良できるし、車体2が移動しないから座席8に座っ
たオペレータが動かないので、ビット18を見ながらリ
ーダ取付体4を揺動・停止してビット18を所定の位置
に正しく位置決めできる。しかも、車体2が移動しない
ので狭い場所で作業が容易となる。
【0018】地盤改良作業を終えて自走する時には、ウ
インチ19のロープ20を利用してロッド17、ビット
18、ビット回転駆動機構16を取り外し、スライド用
シリンダ15により主リーダ14を下降して補助リーダ
13と重ね合せてリーダ12の全長を短かくする。この
状態で、リーダ12を図1に仮想線で示す倒伏姿勢とし
てリーダ支持台11上に載置する。
【0019】次にリーダ12の取付け構造の詳細を説明
する。前記リーダ取付体4は図3に示すように、基部3
0と一側突出部31と他側突出部32とにより平面形状
がほぼV字状となった本体33と、この本体33の基部
30に取付けたブラケット34と、本体33の他側寄り
に取付けた第1立上り部35と第2立上り部36を備
え、第1立上り部35の上部と第2立上り部36の上部
に軸挿通孔37が左右方向に向けて相対向してそれぞれ
設けてある。
【0020】前記一側突出部31は他側突出部32より
も前方に突出し、その一側突出部31の突出端に一側ア
ウトリガ38が取付けてある。前記他側突出部32内に
はガイド空洞部39が形成してあり、そのガイド空洞部
39内に中空の杆体40が摺動自在に嵌挿され、その杆
体40内部とガイド空洞部39内とに亘ってアウトリガ
スライド用シリンダ41が連結してあり、杆体40に他
側アウトリガ42が取付けてある。これにより、アウト
リガスライド用シリンダ41を伸縮することで他側アウ
トリガ42が前後に移動する。
【0021】前記リーダ取付体4は図4と図5と図6に
示すように、ブラケット34を車体2のブラケット43
に縦ピン5で左右揺動自在に取付けてあり、そのリーダ
取付体4に起伏用シリンダ44がトラニオン型式で前後
方向に向けて上下揺動自在に取付けてある。
【0022】具体的には、図3に示すように起伏用シリ
ンダ44のシリンダチューブ44aに一対の支軸45が
取付けてあり、その一方の支軸45が図4に示すように
第1立上り部35の左右方向に向う孔46に回転自在に
嵌合し、他方の支軸45が図7に示すように基部33に
取付けた下部受片47にボルト48で取付けた上部受片
49の円形凹部49aで回転自在に支承してある。
【0023】前記補助リーダ13の下部寄りには第1ア
ーム50の上部が前後方向に向う第1軸51で左右方向
に相対的に揺動自在に取付けてあり、この第1軸51は
補助リーダ13に固定してある。前記第1アーム50の
上下中間部の左右方向に向う軸孔52と前記第1・第2
立上り部35,36の軸挿通孔37とに亘って左右方向
に向う第2軸53が嵌挿されて第1アーム50がリーダ
取付体4に前後方向に揺動自在に支承されている。前記
起伏用シリンダ44のピストン杆44bが前記第1アー
ム50の下部にピン54で連結してある。
【0024】前記補助リーダ13の下端部には第2アー
ム55が固着され、この第2アーム55の下端部は第1
アーム50の下端部と左右方向に間隔を置いて相対向
し、この第2アーム55の下端部と第1アーム50の下
端部に取付けたブラケット56とに亘ってチルト用シリ
ンダ57が第1ピン58、第2ピン59で連結してあ
る。
【0025】前記第1軸51にはブラケット60が固定
され、このブラケット60と補助リーダ13に固定した
ブラケット61とに亘って補強バー62が連結してあ
る。これにより、第1アーム50に設けた第1軸51の
一端部に補助リーダ13が支持され、その第1軸51の
他端部が補強バー62を介して補助リーダ13に支持さ
れて3点支持となるので、補助リーダ13が第1軸51
に強固に支持される。
【0026】次にリーダ12の起伏動作、チルト動作を
説明する。起伏用シリンダ44のピストン杆44bを伸
縮することで第1アーム50が第2軸52を中心として
前後方向に揺動し、それによって第1軸51とともに補
助リーダ13と主リーダ14(リーダ12)が前後方向
に起伏作動する。この時、チルト用シリンダ57はリー
ダ12とともに前後方向に移動する。
【0027】前記起伏用シリンダ44のシリンダチュー
ブ44aの長手方向中間部が支軸46でリーダ取付体4
に支承されており、その支軸46は第2軸53よりも下
方に位置し、しかも起伏用シリンダ44のピストン杆4
4bが第1アーム50の下端部にピン54で連結してあ
るので、起伏用シリンダ44のピストン杆44bを伸縮
すると起伏用シリンダ44自体が支軸45を中心として
上下に揺動する。
【0028】これによって、起伏用シリンダ44の伸縮
ストロークを短かくしてリーダ12を起立姿勢と倒伏姿
勢とに揺動できるので、起伏用シリンダ44の全長を短
かくできる。
【0029】また、第1アーム50は第1立上り部35
と第2立上り部36との間に位置し、かつ第1・第2立
上り部35,36の上部に第2軸53で支承してあり、
起伏用シリンダ44は第1・第2立上り部35,36の
間に設けてあるので、第1アーム50と起伏用シリンダ
44を強固に支承できるし、起伏用シリンダ44を伸縮
して上下に揺動した時に第2軸53と干渉することがな
い。
【0030】また、チルト用シリンダ57を伸縮すると
第2アーム55を介して補助リーダ13と主リーダ14
(リーダ12)が第1軸51を中心として左右方向にチ
ルト動作する。
【0031】また、リーダ12の自重は第1軸51を介
して第1アーム50で支持されるし、その第1軸51は
補助リーダ13の左右方向の中央部に設けてあり、その
第1アーム50の自重は第2軸52でリーダ取付体4で
支持されるし、チルト用シリンダ57は第1アーム50
と第2アーム55に亘って連結してあるので、リーダ1
2がチルトしていない垂直姿勢の時にチルト用シリンダ
57にはリーダ12の自重が作用しない。
【0032】これにより、リーダ12が垂直姿勢の時に
チルト用シリンダ57を伸縮する伸室、縮室用の流体圧
が高圧とならずに流体洩れが生じることがない。
【0033】また、第1軸51が補助リーダ13の左右
方向中央部に設けてあることにより、リーダ12のチル
ト中心aとロッド17、ビット18の回転中心が同一と
なる。これによって、リーダ12をチルト中心aを中心
としてチルト動作した時にビット18先端部18aの上
下移動量が少なくなり、かつ回転角に対するビット18
先端部18a左右の移動量が同一となり、ビット18先
端部18aの位置合せが容易に行える。
【0034】また、リーダ12をチルト動作した時に起
伏用シリンダ44が連結された第1アーム50は左右に
揺動しないので、起伏用シリンダ44が伸縮しない。こ
れによってリーダ12をチルト動作した時にリーダ12
が起伏動作することがない。
【0035】次にアウトリガの動作を説明する。ビット
18で地盤を掘削する時には一側アウトリガ38のシリ
ンダ70を伸長して支持板71を接地する。シリンダ4
1を伸長して他側アウトリガ42を図5,図6に仮想線
で示すように前方に突出させ、シリンダ72を伸長して
支持板73を接地する。
【0036】このようにすることで、リーダ取付体4に
おけるビット18を境として左右両側部を一側アウトリ
ガ38と他側アウトリガ42とで地盤に支持するので、
ビット18により地盤を掘削する時にリーダ取付体4が
左右に動いたりせずに安定した状態でビット18により
掘削できるし、ウインチ19によりロッド17、ビット
18を吊り上げるクレーン作業を安定した状態ででき
る。
【0037】また、リーダ取付体4に一側アウトリガ3
8、他側アウトリガ42を取付けたので、一側・他側ア
ウトリガ38,42でリーダ取付体4を支持している状
態でリーダ12を起伏動作、チルト動作できるから、作
業性が向上する。
【0038】また、リーダ取付体4は平面形状がV字状
となり、一側アウトリガ38を取付けた一側突出部31
が左側に向けて斜めとなっているし、他側アウトリガ4
2を取付けた他側突出部32が右側に向けて斜めとなっ
ているので、リーダ12を車体2の左右他側部に設け、
かつ運転室7を車体2の左右一側部に設けてリーダ12
を運転室7と干渉せずに倒伏姿勢とするようにしたにも
かかわらず座席8のオペレータAがビット18を見る時
にリーダ取付体4、一側・他側アウトリガ38,42が
邪魔にならない。これによって、ビット18による掘削
部をオペレータAが目視できるから作業性が向上する。
【0039】また、他側アウトリガ42は斜め前後方向
に移動するので、作業時には斜め前方に移動してリーダ
取付体4を安定して支持できるし、自走時などには斜め
後方に移動して走行体1の外側面とほほ面一にして機械
の全幅(左右方向の寸法)を小さくできる。
【0040】次にリーダ12の具体構造を説明する。図
8,図9に示すように、補助リーダ13は一側板80と
他側板81と連結板82とにより前方に開口したコ字状
断面の長尺材となり、その一側板80の内面と他側板8
1の内面にステー83が相対向して長手方向に連続して
固着してあり、この各ステー83と連結板82の内面と
に亘って鉤形に折曲した補強板84が長手方向に連続し
て固着してある。前記一側板80と他側板81の主リー
ダ14側の端部には円形パイプ状の主リーダガイドレー
ル85が長手方向全長に連続して固着してある。
【0041】前記主リーダ14は一側板86a、他側板
86b、第1連結板87、第2連結板88により矩形断
面中空の長尺材となり、その一側板86の外面、他側板
87の外面に上下一対の主リーダガイド89がそれぞれ
ボルト90で取付けてある。前記一側板86、他側板8
7の補助リーダ13と反対側の端部には円形パイプ状の
ガイドレール91が長手方向全長に連続して固着してあ
る。
【0042】前記各リーダガイド89の第1連結板87
より突出した部分はほぼ半円形状に弯曲して前記主リー
ダガイドレール85に摺動自在に嵌まり合うガイド部8
9aとしてある。これによって補助リーダ13と主リー
ダ14との間には長手方向に連続した空間部91が形成
され、この空間部91に前記スライド用シリンダ15が
挿入してある。
【0043】前記スライド用シリンダ15でシリンダー
チューブ15aにおける上部が補助リーダ13にトラニ
オン型式で取付けてあり、そのピストン杆15bが主リ
ーダ14の上部にピン92で連結してある。具体的には
シリンダチューブ15aの上部に一対の支軸93が設け
られ、この支軸93がステー83に固着した受部材94
の孔94aに支持してある。
【0044】このようであるから、スライドシリンダ1
5のピストン杆15bを伸縮することで主リーダ14の
ガイド89が補助リーダ13の主リーダガイドレール8
5に沿ってスムーズに摺動するので、主リーダ14を補
助リーダ13に沿ってスムーズに摺動してリーダ12の
全長を長くしたり、短かくしたりできる。
【0045】これにより、ビット18で地盤に穴を掘削
する作業時にはリーダ12の全長を長くして深くまで穴
を掘削できるし、自走時などにはリーダ12の全長を短
かくして機械の全長を短かくできる。
【0046】また、補助リーダ13と主リーダ14との
間にスライド用シリンダ15を設けたので、リーダ12
をコンパクトにできるし、主リーダ14を下降してリー
ダ12の全長を短かくした状態ではスライド用シリンダ
15が補助リーダ13と主リーダ14との間に収納され
るので、リーダ12を倒伏姿勢とした時にスライド用シ
リンダ15が他の部材と干渉することがない。
【0047】しかも、補助リーダ13と主リーダ14と
の間にスライド用シリンダ15を設けたことにより、シ
リンダーチューブ15aの補助リーダ13連結部(支軸
93)とピストン杆15bの主リーダ14取付部(ピン
92)を前後方向に同一位置とし、かつ主リーダ14取
付部(ピン92)を主リーダ14に接近できるので、ピ
ストン杆15bを伸縮した時に主リーダ14に作用する
前後方向の力(主リーダ14が前後方向に斜めとなろう
とする力)が著しく小さくなって主リーダ14をスムー
ズに摺動できる。
【0048】また、スライド用シリンダ15はシリンダ
チューブ15aの上部を補助リーダ13に連結したの
で、ピストン杆15bに作用するこじり力が小さくな
り、小径のスライド用シリンダ15を用いて全ストロー
クを長くできる。
【0049】つまり、スライド用シリンダ15を全てス
トローク伸長した時にスライド用シリンダ15の補助リ
ーダ13側連結部と主リーダ14側連結部との距離がほ
ぼストローク長さとなるので、シリンダチューブ15a
とピストン杆15bを相対的に曲げる力(こじり力)が
小さくなり、シリンダチューブ15aの内径(ピストン
杆15bに設けたピストン部)が小さくともこじり力が
支承できる。
【0050】前記ビット回転駆動機構16は図8と図1
0、図11に示すようにハウジング100を備え、この
ハウジング100に回転軸101とビット回転用油圧モ
ータ102が設けてあり、その回転軸101にロッド1
7が連結してある。前記回転軸101とビット回転用油
圧モータ102の出力軸102aは図11に示すよう
に、大径歯車103、中間小径歯車104a、中間大径
歯車104b、小径歯車106を介して連結している。
前記回転軸101は軸孔101aを有し、この軸孔10
1aにスイベルジョイント106を介して地盤改良剤が
圧送されてロッド17の中空部に圧送する。
【0051】前記ハウジング100には左右一対のガイ
ド107がボルト108でそれぞれ取付けてある。この
ガイド107は図10に示すように主リーダ14に取付
けたガイドレール91に嵌まり込むほぼ半円形凹部10
7aを有しており、これによってビット回転駆動機構1
6が主リーダ14に沿ってスムーズに摺動可能としてあ
る。
【0052】前記ビット上下動機構24は図8に示すよ
うに主リーダ14の下端部に取付けた駆動部110を備
えている。この駆動部110は図12と図13に示すよ
うにハウジング111に駆動スプロケット112とを備
えた軸113とビット上下用油圧モータ114を設け、
その軸113とビット上下用油圧モータ114の出力軸
114aを歯車115と歯車116で連結してある。
【0053】前記駆動スプロケット112にはチェーン
117が巻掛けてある。このチェーン117の一端部1
17aは図12に示すようにビット回転駆動機構16の
ハウジング100下部に連結してあり、そのチェーン1
17の他端部117bに主リーダ14の中央部を挿通し
て主リーダ14の上部に取付けた従動スプロケット11
8を巻掛けて前記ビット回転機構16のハウジング10
0上部に連結してある。
【0054】前記従動スプロケット118は主リーダ1
4の上部に取付けたブラケット119に図17に示すよ
うに前記第1・第2シーブ21,22とともに回転自在
に設けてある。
【0055】このようであるから、ビット上下用油圧モ
ータ114によって駆動スプロケット112を回転する
ことでチェーン117を介してロッド回転駆動機構16
が主リーダ14に沿って摺動する。
【0056】次に各シリンダ、油圧モータに圧油を供給
する油圧回路を説明する。図18に示すように、第1油
圧ポンプ130の吐出路131にはスイング用操作弁1
32、チルト用操作弁133、起伏用操作弁134、ス
ライド用操作弁135、ビット上下用操作弁136が設
けてある。第2油圧ポンプ137の吐出路138にはビ
ット回転用操作弁139が設けてある。
【0057】前記スイング用操作弁132、チルト用操
作弁133、起伏用操作弁134、ビット回転用操作弁
139は手動操作により中立位置、第1位置、第2位置
に切換えられる。前記スライド用操作弁135、ビット
上下用操作弁136は常時中立位置で、第1ソレノイド
140に通電されると第1位置に切換えられ、第2ソレ
ノイド141に通電されると第2位置に切換えられ、か
つその開口面積は通電量に比例する。
【0058】前記第1油圧ポンプ130の吐出路131
にはアンロード弁142が設けてあり、このアンロード
弁142は受圧部143に作用する圧力に比例したセッ
ト圧となる。その受圧部143には負荷圧検出回路14
4で各シリンダ、油圧モータの負荷圧が供給される。
【0059】前記起伏用操作弁134と起伏用シリンダ
44を接続する第1回路150と第2回路151は短絡
路152で連通してある。この短絡路152には開閉弁
153が設けてある。この開閉弁153はスプリングで
閉位置となり、ソレノイド154に通電されると開位置
となって第1回路151と第2回路151をタンク回路
155に連通する。前記ソレノイド154はビット回転
用操作弁139を第1位置、第2位置に切換えると通電
されるようにしてある。
【0060】前記ビット回転用操作弁139とビット回
転用油圧モータ102を接続する第1回路163の圧油
と第2回路164の圧油はシャトル弁165を経て油圧
スイッチなどの油圧センサ166に導入され、第1回路
163と第2回路164の一方が高圧となると油圧セン
サ166が信号を出力するようにしてある。
【0061】前記油圧センサ166が信号を出力すると
前記開閉弁153のソレノイド154に通電されるよう
にしてある。例えば油圧センサ166の信号をコントロ
ーラに入力し、そのコントローラからソレノイド154
に通電したり、ソレノイド154の電源回路に油圧スイ
ッチより成る油圧センサ166を設けてONするとソレ
ノイド154に通電するようにしてある。
【0062】このようであるから、ビット回転用操作弁
139を第1位置、第2位置としてビット回転用油圧モ
ータ102に圧油を供給してビット18を回転して掘削
作業している時には油圧センサ166が信号を出力する
ので開閉弁153が開位置となって第1回路150と第
2回路151がタンク回路155に連通する。
【0063】したがって、ビット18で掘削作業してい
る時には起伏用操作弁134を切換えても起伏用シリン
ダ44に圧油が供給されないので、ビット18で掘削作
業中に誤まってリーダ12を起伏作動することを防止で
きる。
【0064】なお、前記第1回路150と第2回路15
1にはパイロット作動式のチェック弁156がそれぞれ
設けてあり、前述のように第1回路150、第2回路1
51がタンク回路155に流出しないので、リーダ12
が自重で前後方向に揺動することがない。
【0065】前記スライド用操作弁140とスライド用
シリンダ15の下げ室15cを接続する回路157には
可変リリーフ弁158が設けてある。この可変リリーフ
弁158のリリーフ開始圧力はソレノイド159への通
電量に比例する。
【0066】このようであるから、スライド用シリンダ
15の下げ室15cに供給する最高圧力を可変リリーフ
弁158で任意に変更できるので、主リーダ14の下げ
力、つまりビット18の下げ力を任意に調整できる。
【0067】前記ビット上下用操作弁136とビット上
下用油圧モータ114の一方のポート114aを接続す
る回路160には可変リリーフ弁161が設けてある。
この可変リリーフ弁161のリリーフ開始圧力はソレノ
イド162への通電量に比例する。
【0068】このようであるから、ビット上下用油圧モ
ータ114の一方のポート114a(ビット18を掘削
方向に移動するポート)の最高圧力を可変リリーフ弁1
61で任意に変更できるから、ビット18の下げ力を任
意に調整できる。
【0069】したがって、ビット18による掘削力を任
意に調整できる。
【0070】次に、ビット18により地盤を掘削する動
作を説明する。掘削深さが浅い場合には、スライド用シ
リンダ15を縮み作動して主リーダ14を下方に移動し
てリーダ12の全長が短かい状態とする。
【0071】この状態でビット回転駆動機構16でロッ
ド17とともにビット18を回転駆動しながらビット上
下動機構24でビット回転駆動機構16とともにロッド
17、ビット18を下方に移動して掘削する。
【0072】掘削深さが深い場合には、スライド用シリ
ンダ15を伸び作動して主リーダ14を上方に移動して
リーダ12の全長を長い状態とする。
【0073】この状態でスライド用シリンダ15を伸縮
せずに前述の掘削深さが浅い場合と同様にして掘削す
る。ストロークエンドまで掘削したらビット上下動用機
構24を停止し、スライド用シリンダ15を縮み作動し
て主リーダ14を下降して掘削する。
【0074】この時、主リーダ14の自重がビット回転
駆動機構16、ロッド17を介してビット18に作用す
るので、その主リーダ14の自重がビット押付力として
作用して重掘削が可能となる。
【0075】次にビット18を自動的に上下動する制御
装置を説明する。図16に示すように、主リーダ14の
上端部にビット回転駆動機構16の最上端位置を検出す
る第1検出手段170を取付け、主リーダ14の下端部
にビット回転駆動機構16の最下端位置を検出する第2
検出手段171を取付ける。
【0076】前記第1検出手段170、第2検出手段1
71はガイド107を接することで信号を出力するリミ
ットスイッチやガイド107が接近することで信号を出
力する近接スイッチ等である。
【0077】前記補助リーダ13の上端部には主リーダ
14の最上端位置(最大伸長位置)を検出する第3検出
手段172が取付け、補助リーダ13の下端寄りに主リ
ーダ14の最下端位置(最小縮小位置)を検出する第4
検出手段173を取付ける。この第3・第4検出手段1
72,173は主リーダガイド89と接触することで信
号を出力するリミットスイッチや主リーダガイド89が
接近することで信号を出力する近接スイッチ等である。
【0078】前記第1・第2・第3・第4検出手段17
0,171,172,173の検出信号はコントローラ
174に送られる。このコントローラ174には上下送
りスイッチ175より上側送り信号、下側送り信号が入
力される。この上下送りスイッチ175は摘み176を
上に操作すると上側送り信号を出力し、摘み176を下
に操作すると下側送り信号を出力する。
【0079】前記コントローラ174には自動掘削スイ
ッチ177より自動深掘削信号と自動浅掘削信号が入力
される。この自動掘削スイッチ177は摘み178を上
に操作すると自動深掘削信号を出力し、摘み178を下
に操作すると自動浅掘削信号を出力する。
【0080】前記コントローラ174は入力された信号
に基づいて設定パターンで前記スライド用操作弁13
5、ビット上下用操作弁136の第1ソレノイド14
0、第2ソレノイド141に通電する。
【0081】次に制御動作を説明する。コントローラ1
74はビット上下用操作弁136の第2ソレノイド14
1に通電してビット上下用油圧モータ114を逆転す
る。これによりビット回転駆動機構16を主リーダ14
に沿って上方に移動し、第1検出手段170が信号を出
力するとコントローラ174は前記第2ソレノイド14
1への通電を止め、ビット回転駆動機構16を最上端位
置で停止する。
【0082】コントローラ174に第1検出手段170
から信号が送られて第2ソレノイド141に通電して止
めた後に、コントローラ174はスライド用操作弁13
5の第2ソレノイド141に通電してスライド用シリン
ダ15を伸び作動する。これによって主リーダ14が伸
びストロークして第3検出手段172が信号を出力する
とコントローラ174は前記第2ソレノイド141への
通電を止め、主リーダ14を最上端位置で停止する。
【0083】自動掘削スイッチ177より自動深削信
号、上下送りスイッチ175より下側送り信号をそれぞ
れコントローラ174に入力した時。コントローラ17
4は第1検知手段170、第3検出手段172よりそれ
ぞれ信号が入力されているかを確認し、各信号が入力さ
れていない時、つまりビット回転駆動機構16、主リー
ダ14が最上端位置でない時には前述と同様にしてビッ
ト回転駆動機構16、主リーダ14を最上端位置とす
る。
【0084】コントローラ174に第1・第3検出手段
170,172から信号が入力されている時には、コン
トローラ174はスライド用操作弁135の第1ソレノ
イド140に通電してスライド用シリンダ15を縮み作
動する。これにより主リーダ14が縮みストロークして
第4検出手段173が信号を出力するとコントローラ1
74は前記第1ソレノイド140への通電を止め、主リ
ーダ14を最下端位置で停止する。
【0085】コントローラ174に第4検出手段173
から信号が送られて第1ソレノイド140に通電して止
めた後に、コントローラ174はビット上下用操作弁1
36の第1ソレノイド140に通電してビット上下用油
圧モータ114を正転する。これによりビット回転駆動
機構16を主リーダ14に沿って下方に移動し、第2検
出手段171が信号を出力するとコントローラ174は
前記第1ソレノイド140への通電を止め、ビット回転
駆動機構16を最下端位置で停止する。
【0086】以上の様に、主リーダ14が下方に移動し
た後にビット回転駆動機構16が下方に移動するので、
ビット回転駆動機構16が主リーダ14に沿って下方に
移動する時には補助リーダ13と主リーダ14が重なり
合ってリーダ12は短かい状態であるから、ビット回転
駆動機構16を下方に移動しながらビット18で掘削す
る際にリーダ12がふらつくことがない。
【0087】以上の動作においてビット18の回転はオ
ペレータがビット回転用操作弁139を切換えてビット
回転用油圧モータ102を正転してロッド17とともに
ビット18を回転する。なお、ビット回転用操作弁13
9をコントローラ174によって自動的に切換えてビッ
ト18を自動的に回転しても良い。この場合にビット回
転用操作弁139を電磁切換式などとする。
【0088】自動掘削スイッチ177より自動浅掘削信
号をそれぞれコントローラ174に入力した時。コント
ローラ174はビット上下用操作弁136の第2ソレノ
イド141に通電してビット上下用油圧モータ114を
逆転する。これによりビット回転駆動機構16を主リー
ダ14に沿って上方に移動し、第1検知手段170が信
号が出力するとコントローラ174は前記第2ソレノイ
ド141への通電を止め、ビット回転駆動機構16を最
上端位置とする。
【0089】コントローラ174に第4検出手段173
から信号が入力されていない時には、コントローラ17
4はスライド用操作弁135の第1ソレノイド140に
通電してスライド用シリンダ15を縮み作動する。これ
によって主リーダ14が縮みストロークして第4検出手
段173が信号を出力するとコントローラ174は前記
第1ソレノイド140への通電を止め、主リーダ14を
最下端位置で停止する。
【0090】そして、コントローラ174はビット上下
用操作弁136の第1ソレノイド140に通電してビッ
ト上下用油圧モータ114を正転する。これによりビッ
ト回転駆動機構16を主リーダ14に沿って下方に移動
し、第2検出手段171が信号を出力するとコントロー
ラ174は前記第1ソレノイド140への通電を止め、
ビット回転駆動機構16を最下端位置で停止する。
【0091】この後コントローラ174は前述のように
ビット上下用操作弁136の第2ソレノイド141に通
電してビット回転駆動機構16を上方に移動し、第1検
出手段170の信号で第2ソレノイド141への通電を
止めてビット回転駆動機構16を最上端位置とする。
【0092】以上の動作においてビット18の回転はオ
ペレータがビット回転用操作弁139を切換えてビット
回転用油圧モータ102を正転してロッド17とともに
ビット18を回転する。なお、ビット回転用操作弁13
9をコントローラ174によって自動的に切換えてビッ
ト18を自動的に回転しても良い。この場合にビット回
転用操作弁139を電磁切換式などとする。
【0093】前記コントローラ174に第1・第2ソレ
ノイド140,141への通電量を指示するダイヤル式
の速度設定部材179が設けてあり、この速度設定部材
179により通電量を指示することでスライド用操作弁
135、ビット上下用操作弁136の第1ソレノイド1
40、第2ソレノイド141への通電量が変化し、それ
によって開口面積が変化するので、スライド用シリンダ
15、ビット上下用油圧モータ114への供給流量が増
減する。
【0094】したがって、スライド用シリンダ15、ビ
ット上下用油圧モータ114の作動速度を任意に変更し
てビット18の上下動速度を任意に設定できる。
【0095】次にビット18により穿孔動作する時のビ
ット18の送りを制御する装置について説明する。図1
7に示すように、コントローラ174にスイッチ式の自
動・手動切換部材180、スイッチ式のビット上下動切
換部材181、ダイヤル式の下げ送り量設定部材18
2、ダイヤル式の上げ送り量設定部材183と、ダイヤ
ル式の送り速度設定部材184がそれぞれ接続してあ
る。なお、この送り速度設定部材184は前述の速度設
定部材179を兼用しても良い。
【0096】前記コントローラ174には下げ送り量L
1 と、送り速度Vに基づいてビット18の下降時間T1
を演算する第1演算回路185と、上げ送り量L2 を送
り速度Vに基づいてビット18の上昇時間T2 を演算す
る第2演算回路186と、通電量(電流値)を演算する
第3演算回路187を備え、第1,第2演算回路18
5,186で演算した下降時間T1 、上昇時間T2 でタ
イマー188をセットして通電時間を制御する。
【0097】次にロッド送り制御動作とともに各部材の
詳細な説明する。穿孔作業前に地盤の土質等の穿孔条件
に応じて下げ送り量L1 、上げ送り量L2 、送り速度V
を各設定部材によりあらかじめコントローラ174に入
力する。この下げ送り量L1 はビット18の全下げ送り
量に比べて短かく、上げ送り量L2 は下げ送り量L1
比べて著しく小さい。例えば上げ送り量L2 は下げ送り
量L1 の約1/4である。
【0098】第1演算回路185で入力された下げ送り
量L1 と送り速度Vに基づいてビット18の下降時間T
1 を演算し、第2演算回路186で入力された上げ送り
量L2 と送り速度Vに基づいてビット18の上昇時間T
2 を演算し、第3演算回路187で入力された送り速度
Vに基づいて通電量を演算する。
【0099】次にビット回転駆動機構16を移動してビ
ット18を下方に移動して穿孔する動作を説明する。自
動・手動切換部材180を自動に切換えて自動信号をコ
ントローラ174に入力し、ビット上下動切換部材18
1を下げに切換えて下げ信号をコントローラ174に入
力するとコントローラ174はビット自動送りモードと
なる。
【0100】この時、ビット回転用操作弁139を切換
えてビット回転用油圧モータ102を正転してロッド1
7とともにビット18を回転する。
【0101】そして、コントローラ174はビット上下
用操作弁136の第1ソレノイド140に通電してビッ
ト上下用油圧モータ114を正転してビット回転駆動機
構16を下降してビット18で地盤を掘削して穿孔す
る。
【0102】前記第1ソレノイド140への通電量は第
3演算回路187で演算した値であり、これによってビ
ット上下用操作弁136の開口面積は通電量に比例した
値となるので、ビット上下用油圧モータ114への供給
流量が通電量に比例した流量となり、その回転数が通電
量に比例した回転数となるから、ビット18の送り速度
Vが設定した送り速度となる。
【0103】また、前記第1ソレノイド140への通電
時間はタイマ188で決定されるから、第1演算回路1
85で演算したビットの下降時間T1 を経過すると第1
ソレノイド140への通電量がゼロとなってビット上下
用操作弁136が中立位置となって開口面積がゼロとな
ってビット上下用油圧モータ114が停止し、ビット1
8は設定した下げ送り量L1 だけ下方に移動すると停止
する。
【0104】これによって、コントローラ174はビッ
ト上下用操作弁136の第2ソレノイド141に通電し
てビット上下用油圧モータ114を逆転してビット回転
駆動機構16を上昇してビット18を掘削した穴の底部
と離隔する。この第2ソレノイド141への通電量も前
述の第1ソレノイド140への通電量と同一である。
【0105】また、前記第2ソレノイド141への通電
時間はタイマ188で決定されるから、第2演算回路1
86で演算したビットの上昇時間T2 を経過すると第2
ソレノイド141への通電量がゼロとなってビット上下
用操作弁136が中立位置となって開口面積がゼロとな
ってビット上下用油圧モータ114が停止し、ビット1
8は設定した上げ送り量L2 だけ上方に移動すると停止
する。
【0106】以後前述の動作を複数回繰り返してビット
18を下方に移動し、ビット回転駆動機構16が最下端
位置となると第2検出手段171の信号がコントローラ
174に入力される。
【0107】コントローラ174に第2検出手段171
の信号が入力されると、コントローラ174はビット上
下用操作弁136の第1ソレノイド140への通電をゼ
ロとし、かつ第2ソレノイド141にタイマ188を経
ないで通電し続けて前述のようにビット18を上方に移
動し続ける。
【0108】ビット回転駆動機構16が最上端位置とな
ると第1検出手段170から信号がコントローラ174
に入力され、コントローラ174は第2ソレノイド14
1への通電をゼロとしてビット18を停止する。
【0109】次に主リーダ14を移動してビット18を
下方に移動して穿孔する動作を説明する。自動・手動切
換部材180を自動に切換えて自動信号をコントローラ
174に入力し、ビット上下動切換部材181を下げに
切換えて下げ信号をコントローラ174に入力するとコ
ントローラ174はビット自動送りモードとなる。
【0110】この時、ビット回転用操作弁139を切換
えてビット回転用油圧モータ102を正転してロッド1
7とともにビット18を回転する。
【0111】そして、コントローラ174はスライド用
操作弁135の第1ソレノイド140に通電してスライ
ド用シリンダ15を縮み作動して主リーダ14を下降し
てビット18で地盤を掘削して穿孔する。
【0112】前記第1ソレノイド140への通電量は第
3演算回路187で演算した値であり、これによってス
ライド用操作弁135の開口面積は通電量に比例した値
となるので、スライド用シリンダ15への供給流量が通
電量に比例した流量となり、その縮み作動速度が通電量
に比例した速度となるから、ビット18の送り速度Vが
設定した送り速度となる。
【0113】また、前記第1ソレノイド140への通電
時間はタイマ188で決定されるから、第1演算回路1
85で演算したビットの下降時間T1 を経過すると第1
ソレノイド140への通電量がゼロとなってスライド用
操作弁135が中立位置となって開口面積がゼロとなっ
てスライド用シリンダ15が停止し、ビット18は設定
した下げ送り量L1 だけ下方に移動すると停止する。
【0114】これによって、コントローラ174はスラ
イド用操作弁135の第2ソレノイド141に通電して
スライド用シリンダ15を伸び作動してビット回転駆動
機構16を上昇してビット18を掘削した穴の底部と離
隔する。この第2ソレノイド141への通電量も前述の
第1ソレノイド140への通電量と同一である。
【0115】また、前記第2ソレノイド141への通電
時間はタイマ188で決定されるから、第2演算回路1
86で演算したビットの上昇時間T2 を経過すると第2
ソレノイド141への通電量がゼロとなってスライド用
操作弁135が中立位置となって開口面積がゼロとなっ
てスライド用シリンダ15が停止し、ビット18は設定
した上げ送り量L2 だけ上方に移動すると停止する。
【0116】以後前述の動作を複数回繰り返してビット
18を下方に移動し、主リーダ14が最下端位置となる
と第4検出手段173の信号がコントローラ174に入
力される。
【0117】コントローラ174に第4検出手段173
の信号が入力されると、コントローラ174はスライド
用操作弁135の第1ソレノイド140への通電をゼロ
とし、かつ第2ソレノイド141にタイマ188を経な
いで通電し続けて前述のようにビット18を上方に移動
し続ける。
【0118】主リーダ14が最上端位置となると第3検
出手段172から信号がコントローラ174に入力さ
れ、コントローラ174は第2ソレノイド141への通
電をゼロとしてビット18を停止する。
【0119】以上の説明は、ビット回転駆動機構16に
よるビット18の上下動と主リーダ14によるビット1
8の上下動とに区別して説明したが、前述の上下動制御
装置と組み合せることでビット回転駆動機構16の全ス
トロークの上下動と主リーダ14の全ストロークの上下
動を自動的に切換えて穿孔するようにしても良い。
【0120】つまり、前述の上下動制御装置によるビッ
ト回転駆動機構16を全ストローク下降する時に、ビッ
ト18が下げ送り量L1 だけ下方に移動したら上げ送り
量L2 だけビット18を上方に移動する動作を繰り返
し、主リーダ14を全ストローク下降する時に、ビット
18が下げ送り量L1 だけ下方に移動したら上げ送り量
2 だけビット18を上方に移動する動作を繰り返しす
れば良い。
【0121】以上の実施例ではビット18の下げ送り量
1 と上げ送り量L2 を送り速度と時間によって設定し
たが、図18に示すようにスライド用シリンダ15にス
トロークセンサ190を取付け、ビット上下用油圧モー
タ114の回転数を検出するエンコーダ191を取付
け、そのストロークセンサ190の検出したストローク
でビットストロークとし、エンコーダ191による回転
数に基づいてビットストロークを演算し、それらのビッ
トストロークと設定した下げ送り量L1 と上げ送り量L
2 を比較するようにしても良い。
【0122】また、ビット18により連続して掘削する
と回転抵抗が大きくなってビット18を下方に移動する
力が大きく成ることに着目し、図19に示すようにスラ
イド用操作弁135とスライド用シリンダ15の下げ側
室15cを接続する回路157及びビット上下用操作弁
136とビット上下用油圧モータ114の正転ポート1
14aを接続する回路160に圧力センサ192をそれ
ぞれ設ける。
【0123】そして、圧力センサ192が検出した圧力
が設定した圧力となった時にビット18が設定した下げ
送り量L1 だけ下方に移動したと判断するようにしても
良い。この場合には上げ送り量L2 はタイマ又はストロ
ークによって設定する。
【0124】また、図15に示す油圧センサ166によ
ってビット回転用油圧モータ102の回転負荷、つまり
第1・第2回路163,164の圧力を検出し、その値
が設定値となった時にビット18が設定した下げ送り量
1 だけ下方に移動したと判断するようにしても良い。
この場合には上げ送り量L2 はタイマ又はストロークに
よって設定する。
【0125】なお、主リーダ14、ビット回転駆動機構
16を上下動するにはチェーン式、シリンダ式、ラック
ピニオン式のいずれでも良い。
【0126】以上の実施例では伸縮式のリーダとして説
明したが、主リーダ14のみのリーダの場合でも本発明
を適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す柱状地盤改良機の全体正
面図である。
【図2】柱状地盤改良機の全体平面図である。
【図3】リーダ取付体とリーダ下部の分解斜視図であ
る。
【図4】リーダ取付体の拡大正面図である。
【図5】リーダ取付体の拡大平面図である。
【図6】リーダ取付体の前面図である。
【図7】起伏用シリンダ取付部の背面図である。
【図8】リーダの拡大正面図である。
【図9】図8のB−B断面図である。
【図10】図8のC−C断面図である。
【図11】図10のD−D断面図である。
【図12】ビット上下動機構の正面図である。
【図13】図12のE−E断面図である。
【図14】図12のF−F断面図である。
【図15】シリンダ、油圧モータの油圧回路図である。
【図16】ビット上下動制御装置の説明図である。
【図17】ビットによる穿孔動作を制御する装置の説明
図である。
【図18】ストロークを検出する手段の一段を示す説明
図である。
【図19】負荷を検出する手段の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…走行体 2…車体 4…リーダ取付体 6…スイング用シリンダ 7…運転室 9…カバー体 10…カウンタウエイト 12…リーダ 13…補助リーダ 14…主リーダ 15…スライド用シリンダ 16…ビット回転駆動機構 17…ロッド 18…ビット 24…ビット上下動機構 31…第1突出部 32…第2突出部 35…第1立上り部 36…第2立上り部 37…軸挿通孔 38…一側アウトリガ 41…シリンダ 42…他側アウトリガ 44…起伏用シリンダ 50…第1アーム 51…第1軸 53…第2軸 55…第2アーム 74…凹部 85…主リーダガイドレール 89…ガイド 91…ガイドレール 100…ハウジング 101…回転軸 102…ビット回転用油圧モータ 107…ガイド 111…ハウジング 112…駆動スプロケット 114…ビット上下用油圧モータ 117…チェーン 118…従動スプロケット 130…第1油圧ポンプ 132…スイング用操作弁 133…チルト用操作弁 134…起伏用操作弁 135…スライド用操作弁 136…ビット上下用操作弁 137…第2油圧ポンプ 139…ビット回転用操作弁 142…アンロード弁 150…第1回路 151…第2回路 153…開閉弁 150…第1回路 151…第2回路 153…開閉弁 170…第1検出手段 171…第2検出手段 172…第3検出手段 173…第4検出手段 174…コントローラ 175…上下送りスイッチ 177…自動掘削スイッチ 180…自動・手動切換部材 181…上下動切換部材 182…下げ送り量設定部材 183…上げ送り量設定部材 184…送り速度設定部材 188…タイマー 190…ストロークセンサー 191…エンコーダ 192…圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 仁 新潟県柏崎市宝町1−3 株式会社小松エ スト本社工場内 (72)発明者 岩片 修 新潟県柏崎市宝町1−3 株式会社小松エ スト本社工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械本体に設けたガイドにビット回転駆
    動機構16を上下動自在に設け、このビット回転駆動機
    構16で回転されるロッド17にビット18を取付けた
    地盤穿孔機により地盤を穿孔する方法において、 前記ロッド17とともにビット18を回転しながらビッ
    ト回転駆動機構16を、全ストロークに比べて短かい下
    げ送り量L1 だけ下方に移動した後にその下げ送り量L
    1 よりも短かい上げ送り量L2 だけ上方に移動する動作
    を繰り返しながら全ストローク下方に移動するようにし
    たことを特徴とする地盤穿孔機の穿孔方法。
  2. 【請求項2】 機械本体に設けたガイドに上下動自在に
    設けたビット回転駆動機構16と、このビット回転駆動
    機構16を上下動する上下動手段と、前記ビット回転駆
    動機構16で回転されるロッド17と、このロッド17
    に取付けたビット18を備えた地盤穿孔機において、 前記ビット回転駆動機構16の下げ送り量を検出する第
    1の手段と、上げ送り量を検出する第2の手段と、前記
    上下動手段を上げ駆動、下げ駆動に切換える第3の手段
    と、前記ビット回転駆動機構16の全ストロークに比べ
    て短かい下げ送り量及び、この下げ送り量よりも短かい
    上げ送り量を設定する第4の手段と、検出した下げ送り
    量と設定した下げ送り量が一致した時に第3の手段を上
    げ駆動に切換え、かつ検出した上げ送り量と設定した上
    げ送り量が一致した時に第3の手段を下げ駆動に切換え
    る第5の手段を設けたことを特徴とする地盤穿孔機の穿
    孔制御装置。
JP2371796A 1996-02-09 1996-02-09 地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置 Pending JPH09217581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2371796A JPH09217581A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2371796A JPH09217581A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09217581A true JPH09217581A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12118092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2371796A Pending JPH09217581A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09217581A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009019465A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kyowa Seisakusho:Kk マンホール開口機
JP2009035871A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Fukuoka Kensetsu Kk マンホール管埋設装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009019465A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kyowa Seisakusho:Kk マンホール開口機
JP2009035871A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Fukuoka Kensetsu Kk マンホール管埋設装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100604689B1 (ko) 작업기의 각도 제어방법 및 그 제어장치
JP4223893B2 (ja) 作業車両の作業機用油圧ポンプの制御方法と制御装置
JP3662647B2 (ja) 掘削用拡大ヘッド
JPH09217581A (ja) 地盤穿孔機の穿孔方法及び穿孔制御装置
JP4931478B2 (ja) 低空頭杭打機
KR200428590Y1 (ko) 다 기능 천공기
JPH09217349A (ja) 作業機のリーダ
JPH09217350A (ja) 作業機のビット上下動制御装置
JP4069049B2 (ja) アースドリル機の自動復帰システム
JP3783927B2 (ja) ホースリール巻上げ装置
JP2832452B2 (ja) 縦穴掘削機におけるケリーバーの押込み力調整装置
JPH05255946A (ja) 表面掘削ショベルと地表物質を掘削する方法
JP2989531B2 (ja) 杭施工機用作業台昇降装置
JPS6238511B2 (ja)
KR100795446B1 (ko) 지반 개량을 위한 굴착장치
JP4007593B2 (ja) 作業車両の作業機用油圧ポンプの制御装置
JP4367728B2 (ja) 建設機械におけるブームシリンダ制御装置
CN110295642B (zh) 工程机械的液压驱动装置
JP2003035081A (ja) 建設作業車
JP2024053367A (ja) 杭打機の制御装置
JP2024118985A (ja) 深礎掘削機
JPH0820972A (ja) 掘削機
JP3780490B2 (ja) 上下動掘進式掘削機
JP3778313B2 (ja) ロックボルト打設機のマストフローテイング装置
JP2001098879A (ja) 杭打機のオーガ昇降装置の油圧回路